JP6338238B2 - コンクリート体の塩化物濃度測定システム及びコンクリート体の塩化物濃度測定方法 - Google Patents
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Description
また、水分率に関する補正がされたインピーダンス及び位相角ピーク周波数に基づいて評価値を算出するので、特にインピーダンス及び位相角ピーク周波数の経時特性に対して水分率が支配的に影響を与える場合には、コンクリート体の塩化物濃度をさらに正確に測定することが可能となる。
また、水蒸気量に関する補正がされたインピーダンス及び位相角ピーク周波数に基づいて評価値を算出するので、特にインピーダンス及び位相角ピーク周波数の経時特性に対して水蒸気量が支配的に影響を与える場合には、コンクリート体の塩化物濃度をさらに正確に測定することが可能となる。
また、基準評価値格納手段に格納された基準評価値を参照しながら、所定方法で特定した測定時期及び算出手段にて算出された評価値に対応する基準評価値と関連付けられたコンクリート体の塩化物濃度を、特定すべきコンクリート体の塩化物濃度として特定するので、測定時期に応じた基準評価値を用いて塩化物濃度を特定でき、コンクリート体の塩化物濃度をさらに一層正確に測定することが可能となる。
最初に、本発明に係る各実施の形態に共通の概念について説明する。発明者は、概略的に、測定されたインピーダンス、位相角ピーク周波数、及び水分率(又は水蒸気量)に基づいて評価値を算出し、当該算出した評価値に基づいてコンクリート体の塩化物濃度を測定できる可能性を見出し、この可能性を評価するための実験を行った。以下、この実験の方法及び結果について説明する。ここで、「周波数」とは、インピーダンスに対応する周波数であって、具体的には、インピーダンス測定時にコンクリート体に流した交流電流の周波数である。また、「位相角ピーク周波数」とは、インピーダンスの位相角がピークになる周波数を意味する。また、「水分率」とは、コンクリート体の表面から所定深さ(例えば20mm)に至る箇所における単位体積あたりの水分量を意味する。また、「水蒸気量」とは、コンクリート体が配置された環境(例えば地域等)の水蒸気量を意味し、例えば後述する重量絶対水蒸気量等を含む概念である。また、「塩化物濃度」とは、コンクリート体の単位体積あたりの塩化物量を意味する。
測定対象物となるコンクリート体の種類や構造は任意であり、後述する一対の電極を介して交流電流が流された際に、インピーダンス又はインピーダンスに対応する周波数に変化を与え得る塩化物を含有する全てのコンクリート体を含み、例えば、建築構造物や土木構造物の壁、床、柱、梁、又は天井を構成するコンクリート体を挙げることができる。また、測定対象物が配置される測定領域の具体的内容も任意であり、建築構造物の施工現場や実験室等が該当する。
塩化物濃度測定システム1は、電極2a、2b、プラスチックフィルム3、LCRメータ4、水分率計5、及び演算装置6を図示のように接続して構成した。
このように構成した塩化物濃度測定システム1を用いて測定された測定結果について説明する。
最初に、インピーダンスの周波数特性の測定結果について説明する。図2は、コンクリート体20のインピーダンスの周波数特性の測定結果を示すグラフである。図2においては、横軸が周波数(kHz)、縦軸がインピーダンス(Mオーム)とされており、コンクリート体20の材齢740日目の測定結果がプロットされている。そして、この測定結果のうち、コンクリート体20の塩化物濃度=0.0kg/m3の測定結果は黒塗りのひし形状のポイント及び実線で示され、コンクリート体20の塩化物濃度=1.2kg/m3の測定結果は白抜きの正方形状のポイント及び実線で示され、コンクリート体20の塩化物濃度=2.4kg/m3の測定結果は白抜きの三角形状のポイント及び実線で示されている(図4についても同様とする)。ここで、「材齢」とは、コンクリート体20が打設されてからの経過期間を意味する。この図2から明らかなように、インピーダンスと塩化物濃度の関係に関しては、塩化物濃度が高くなるにしたがって、インピーダンスが小さくなる傾向が示された。
次に、インピーダンス及び後述する重量絶対水蒸気量の経時特性の測定結果について説明する。図3は、コンクリート体20のインピーダンス及び後述する重量絶対水蒸気量の経時特性の測定結果を示すグラフである。図3においては、横軸が日数(day)、縦軸がインピーダンス(Mオーム)及び重量絶対水蒸気量(g/m3)とされており、コンクリート体20の材齢10日目から908日目までの期間における周波数20kHzの測定結果と、後述する重量絶対水蒸気量の測定結果とがプロットされている。そして、これら測定結果のうち、コンクリート体20の塩化物濃度=0.0kg/m3の測定結果は黒塗りのひし形状のポイント及び実線で示され、コンクリート体20の塩化物濃度=1.2kg/m3の測定結果は白抜きの正方形状のポイント及び実線で示され、コンクリート体20の塩化物濃度=2.4kg/m3の測定結果は白抜きの三角形状のポイント及び実線で示され、後述する重量絶対水蒸気量の測定結果はクロス形状のポイント及び実線で示されている(図5についても同様とする)。
次に、インピーダンスの位相角の周波数特性の測定結果について説明する。図4は、コンクリート体20のインピーダンスの位相角の周波数特性の測定結果を示すグラフである。図4においては、横軸が周波数(kHz)、縦軸が位相角(deg)とされており、コンクリート体20の材齢740日目における当該コンクリート体20の塩化物濃度=0.0kg/m3、1.2kg/m3、2.4kg/m3の測定結果がプロットされている。この図4から明らかなように、塩化物濃度が高くなるにしたがって、位相角ピーク周波数がわずかに高い周波数側へ移動する傾向が示された。
次に、位相角ピーク周波数及び重量絶対水蒸気量の経時特性の測定結果について説明する。図5は、コンクリート体20の位相角ピーク周波数及び重量絶対水蒸気量の経時特性の測定結果を示すグラフである。図5においては、横軸が日数(day)、縦軸が周波数(Hz)及び重量絶対水蒸気量(g/m3)とされており、コンクリート体20の材齢10日目から材齢908日目までの測定結果であって、周波数10kHzに関する当該コンクリート体20の塩化物濃度=0.0kg/m3、1.2kg/m3、2.4kg/m3の測定結果と、重量絶対水蒸気量の測定結果とがプロットされている。
次に、水分率及び重量絶対水蒸気量の経時特性の測定結果について説明する。図6は、コンクリート体20の水分率の経時特性の測定結果と、コンクリート体20付近の重量絶対水蒸気量の測定結果を示すグラフである。図6においては、横軸が日数(day)、縦軸が水分率(%)及び重量絶対水蒸気量(g/m3)とされており、コンクリート体20の材齢10日目から材齢908日目までの期間におけるコンクリート体20の水分率の測定結果と、コンクリート体20付近の重量絶対水蒸気量の測定結果とがプロットされている。そして、これら測定結果のうち、水分率の測定結果は白抜きの円形状のポイント及び実線で示され、重量絶対水蒸気量の測定結果はクロス形状のポイント及び実線で示されている。
上記測定された測定結果からすると、インピーダンス又は位相角ピーク周波数の経時特性は、重量絶対水蒸気量等の外的要因に影響を受けやすいものと言える。また、水分率の増減は、重量絶対水蒸気量の増減と対応していると言える。これらのことを踏まえて、インピーダンス又は位相角ピーク周波数に直接的に影響を与えていると考えられる、コンクリート体20における水分率の変動による影響を除くことにより、コンクリート体20の塩化物濃度を正確に評価するための評価値である第1評価値を算出するために、発明者が提案する第1評価式は、下記式(4)、(5)のように表される。
また、上述したように、上記測定結果からすると、インピーダンス又は位相角ピーク周波数の経時特性は、重量絶対水蒸気量等の外的要因に影響を受けやすい。よって、この重量絶対水蒸気量の変動による影響を除くことにより、コンクリート体20の塩化物濃度を正確に評価するための評価値である第2評価値を算出するために、発明者が提案する第2評価式は、下記式(6)のように表される。なお、この第2評価値と上記第1評価値とは、相互に区別する必要がない場合には「評価値」と総称する。
図7は、図3、図5、図6に示す測定結果のうち、コンクリート体20の材齢481日目から908日目までの期間の測定結果に基づいて算出された第1評価値を示すグラフである。図8は、図7に示す評価値のうち、測定時期が1月から3月までの期間(コンクリート体20の材齢481日目から495日目までの期間、及び782日目から831日目までの期間に相当)の第1評価値を示すグラフである。図9は、図7に示す第1評価値のうち、測定時期が4月から6月までの期間(コンクリート体20の材齢502日目から586日目までの期間、及び866日目から908日目までの期間に相当)の第1評価値を示すグラフである。図10は、図7に示す第1評価値のうち、測定時期が7月から9月までの期間(コンクリート体20の材齢593日目から677日目までの期間に相当)の第1評価値を示すグラフである。図11は、図7に示す第1評価値のうち、測定時期が10月から12月までの期間(コンクリート体20の材齢692日目から768日目までの期間に相当)の第1評価値を示すグラフである。図7から図11においては、いずれも横軸が塩化物濃度(kg/m3)、縦軸が第1評価値とされており、各図に対応する期間の第1評価値がプロットされている。そして、これら測定結果のうち、コンクリート体20の塩化物濃度=0.0kg/m3の測定結果は黒塗りのひし形状のポイントで示され、コンクリート体20の塩化物濃度=1.2kg/m3の測定結果は白抜きの正方形状のポイントで示され、コンクリート体20の塩化物濃度=2.4kg/m3の測定結果は白抜きの三角形状のポイントで示されている(図12についても同様とする)。
図12は、図3、図5、図6に示す測定結果のうち、コンクリート体20の材齢481日目から908日目までの期間の測定結果に基づいて算出された第2評価値を示すグラフであり、横軸が塩化物濃度(kg/m3)、縦軸が第2評価値とされており、コンクリート体20の材齢481日目から908日目までの期間における第2評価値がプロットされている。
次に、上記基礎理論に基づいて構築された本発明の実施の形態1について説明する。この形態は、水分率に基づいて算出された基準評価値と、コンクリート体の塩化物濃度とを相互に関連付けて格納する基準評価値格納手段を備えた形態である。
この実施の形態1に係る塩化物濃度測定システム1の構成を説明する。図13は、実施の形態1に係る塩化物濃度測定システム1のブロック図である。この塩化物濃度測定システム1は、図1に示した実験用の塩化物濃度測定システム1と同様に、電極2a、2b、プラスチックフィルム3、LCRメータ4、水分率計5、及び演算装置6を図示のように電気的に接続して構成されている。
電極2a、2bは、コンクリート体20の表面に、相互に間隔を隔てて配置される導電体である。各電極2a、2bの材質や形状は任意であるが、実施の形態1では、各電極2a、2bは平板状に形成され、コンクリート体20の表面に平行かつ接触するように配置される。これら電極2a、2bの相互間隔は、測定を行いたいコンクリート体20の内部の深さに応じて決定することができる。すなわち、電極2a、2bの相互間隔を広げる程、コンクリート体20の内部のうち、これら電極2a、2bを結ぶ直線に対して直交する方向(図13ではZ方向)に沿って深い部分を、測定することが可能になる。したがって、電極2a、2bの相互間隔と測定対象部分の深さとの関係を予め特定しておき、各測定時の測定対象部分の深さに対応する間隔で電極2a、2bを配置することで、所望の深さの部分を測定することができる。また、このように電極2a、2bの相互間隔を容易かつ正確に調整可能とするため、これら電極2a、2bがスライドゲージの如き間隔調整器具の各端部に配置等されてもよい。
プラスチックフィルム3は、コンクリート体20の表面の凹凸によって生じる電極2a、2bとの接触抵抗を均一化するために、コンクリート体20と各電極2a、2bとの相互間に配置される絶縁層である。このプラスチックフィルム3は、例えば、各電極2a、2bの側面の中で、少なくとも、コンクリート体20に対向する側面に取り付けられる。なお、「均一化する」とは、理想的には、電極2a、2bの各部とコンクリート体20の表面との相互間の接触抵抗を相互に完全に同一化することを意味するが、必ずしも完全に同一化する必要はなく、測定に支障がないレベルで同一化できればよい。このため、絶縁層としては、軟質な絶縁層を用いることが好ましい。このような構成により、各電極2a、2bが接触抵抗の影響を受けにくくなるので、コンクリート体20のインピーダンスの影響を精度よく測定することが可能となる。
LCRメータ4は、電極2a、2bの相互間にコンクリート体20を介して交流電流を流した状態におけるインピーダンス及び位相角ピーク周波数を測定する第1の測定手段である。このLCRメータ4の測定原理は任意であるが、例えば、ブリッジ法や共振法の如き方法によってインピーダンスを測定する。ただし、LCRメータ4に代えて、発振器や電流計等を組み合わせて測定手段を構成してもよい。
水分率計5は、コンクリート体20の水分率を測定する第2の測定手段である。この水分率計5の測定原理は任意であるが、例えば、赤外線の反射によって光学的に水分検出を行う方法の如き方法や、コンクリートの水分による誘電率(高周波容量)の変化を検出し、当該検出結果に基づいて水分を測定する方法等によって水分率を測定する。
演算装置6は、LCRメータ4を用いて測定されたインピーダンス及び位相角ピーク周波数と、水分率計5にて測定された水分率とに基づいて第1評価値を算出し、当該算出した第1評価値に基づいてコンクリート体20の塩化物濃度を特定する算出手段及び特定手段である。この演算装置6は、例えば、市販のパーソナルコンピュータにより構成されており、入力部7、出力部8、制御部9、及び記憶部10を備える。
次に、このように構成された塩化物濃度測定システム1を用いて行われる塩化物濃度測定方法について説明する。なお、以下では、測定対象となるコンクリート体20は、材齢が1年以上経過しているものとして説明する。
このように実施の形態1によれば、LCRメータ4にて測定された複数のインピーダンス及び複数の位相角ピーク周波数と、水分率計5にて測定された複数の水分率とに基づいて評価値を算出し、当該算出された評価値に基づいて、コンクリート体20の塩化物濃度を特定するので、従来の技術に比べて、水蒸気量等の外的要因によるインピーダンス及び位相角ピーク周波数の経時特性の影響を考慮してコンクリート体の塩化物濃度を測定することができるため、コンクリート体の塩化物濃度を正確に測定することが可能となる。
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、測定時期と、基準評価値と、コンクリート体の塩化物濃度とを相互に関連付けて格納した基準評価値格納手段を備えた形態である。ただし、実施の形態2において特に説明なき構成及び工程については実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同じ構成及び工程については、必要に応じて、実施の形態1で使用したものと同じ符号を付することでその説明を省略する。
実施の形態2に係る塩化物濃度測定システム1は、実施の形態1に係る塩化物濃度測定システム1と同様に構成されている。ただし、演算装置6における記憶部10の基準評価値テーブル10aの構成については、下記に示す工夫が施されている。
図15は、実施の形態2に係る基準評価値テーブル10aの構成例を示す図である。図15に示すように、基準評価値テーブル10aは、項目「測定時期」、項目「基準評価値」、項目「塩化物濃度」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「測定時期」に対応する情報は、過去の試験体において塩化物濃度が測定された測定時期を特定する情報であり、例えば、「1月〜3月」等が該当する。項目「基準評価値」、及び項目「塩化物濃度」に対応する情報は、図14の基準評価値テーブル10aの同一項目名に対応して格納される情報と同じであるので、説明を省略する。
次に、このように構成された塩化物濃度測定システム1を用いて行われる塩化物濃度測定方法について説明する。なお、この塩化物濃度測定方法のうち、特定工程以外の工程については、実施の形態1に係る塩化物濃度測定方法と同様であるので、説明を省略する。
このように実施の形態2によれば、基準評価値テーブル10aに格納された基準評価値を参照しながら、所定方法で特定した測定時期及び演算装置6にて算出された第1評価値に対応する基準評価値と関連付けられたコンクリート体20の塩化物濃度を、特定すべきコンクリート体20の塩化物濃度として特定するので、測定時期に応じた基準評価値を用いて塩化物濃度を特定でき、コンクリート体20の塩化物濃度をさらに一層正確に測定することが可能となる。
次に、実施の形態3について説明する。この実施の形態3は、水蒸気量に基づいて算出された基準評価値と、コンクリート体の塩化物濃度とを相互に関連付けて格納した基準評価値格納手段を備えた形態である。ただし、実施の形態3において特に説明なき構成及び工程については実施の形態1と同様であり、実施の形態1と同じ構成及び工程については、必要に応じて、実施の形態1で使用したものと同じ符号を付することでその説明を省略する。
実施の形態3に係る塩化物濃度測定システム1は、実施の形態1に係る塩化物濃度測定システム1の構成要素に対して、水分率計5を省略して構成されている。また、演算装置6の構成については、下記に示す工夫が施されている。
演算装置6は、LCRメータ4を用いて測定されたインピーダンス及び位相角ピーク周波数と、入力部7を介して入力された重量絶対水蒸気量とに基づいて第2評価値を算出し、当該算出した第2評価値に基づいてコンクリート体20の塩化物濃度を特定する算出手段及び特定手段である。この演算装置6は、入力部7、出力部8、制御部9、及び記憶部10を備えており、このうち記憶部10は、基準評価値テーブル10aを備えている。
次に、このように構成された塩化物濃度測定システム1を用いて行われる塩化物濃度測定方法について説明する。なお、この塩化物濃度測定方法のうち、水分情報取得工程、基準情報取得工程、算出工程、及び特定工程以外の工程については、実施の形態1に係る塩化物濃度測定方法と同様であるので、説明を省略する。
このように実施の形態3によれば、水蒸気量に関する補正がされたインピーダンス及び位相角ピーク周波数に基づいて第2評価値を算出するので、特にインピーダンス及び位相角ピーク周波数の経時特性に対して水蒸気量が支配的に影響を与える場合には、コンクリート体の塩化物濃度をさらに正確に測定することが可能となる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、特定手段が、コンクリート体20の塩化物濃度を従来よりも正確に特定することができない場合であっても、このような特定を従来とは異なる技術により達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、LCRメータ4の機能の全部又は一部を、演算装置6に統合してもよい。あるいは、演算装置6の機能の全部又は一部を、複数の装置に分散してもよい。
上記実施の形態1から3では、電極2a、2bは、矩形状の板状体にて形成されていると説明したが、例えば、三角形状、円形状の板状体であってもよい。あるいは、円柱状体又は円筒状体にて形成されてもよい。
上記実施の形態1から3では、基準評価値テーブル10aにおける項目「基準評価値」に対応する情報には、過去の試験体に関する評価値のうち、各塩化物濃度に対応する上限値から下限値に至る範囲を示す値が格納されていると説明したが、これに限られず、例えば、過去の試験体に関する評価値の平均値±当該平均値の20%の値とした範囲を示す値(具体的には、実施の形態1の場合において、過去の試験体に関する第1評価値の平均値=−50の場合に、基準評価値=−60(=−50−10)〜−40(=−50+10)等)が格納されてもよい。
また、上記実施の形態1から3では、測定工程において測定されるインピーダンス及び位相角ピーク周波数が1つであると説明したが、例えば、所定期間毎(例えば1日毎等)に所定回数(例えば100回等)測定されてもよい。これにより、各測定期間に対応するコンクリート体20の塩化物濃度を用いて、コンクリート体20の塩化物濃度の相対評価を行うことができ、コンクリート体20の塩化物濃度を一層正確に測定することが可能となる。
上記実施の形態3では、所定期間にわたるコンクリート体20が配置された環境の重量絶対水蒸気量が、外部装置から複数取得されると説明したが、これに限られない。例えば、市販の湿度計及び温度計によってコンクリート体20が配置された環境の温度及び相対湿度が所定期間にわたって所定タイミング(例えば1日毎等)で取得され、当該取得された複数の温度及び相対湿度から式(1)から式(3)を用いて重量絶対水蒸気量が算出されてもよい。
上記実施の形態1から3では、制御部9は、特定工程において特定されたコンクリート体20の塩化物濃度を、出力部8を介して出力させると説明したが、これに限られず、出力形態としては、種々の態様を取り得る。例えば、コンクリート体20の塩化物濃度が特定された場合には、制御部9が、当該コンクリート体20の塩化物濃度に応じたアラーム音や表示灯による出力を行うことで、当該コンクリート体20の塩化物濃度をユーザに報知してもよい。
付記1に記載のコンクリート体の塩化物濃度測定システムは、コンクリート体の塩化物濃度を測定するためのシステムであって、前記コンクリート体の表面に、相互に間隔を隔てて配置された一対の電極と、前記一対の電極の相互間に前記コンクリート体を介して交流電流を流した状態におけるインピーダンスと、当該インピーダンスの位相角がピークになる位相角ピーク周波数とを測定する測定手段と、前記コンクリート体の水分率、又は前記コンクリート体が配置された環境の水蒸気量を取得する水分情報取得手段と、前記測定手段にて測定された前記インピーダンスと、前記測定手段にて測定された前記位相角ピーク周波数であって、前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで測定された前記位相角ピーク周波数と、前記水分情報取得手段にてそれぞれ異なるタイミングで取得された複数の前記水分率又は複数の前記水蒸気量とに基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を評価するための評価値を算出する算出手段と、前記算出手段にて算出された前記評価値に基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を特定する特定手段と、を備えている。
付記1に記載のコンクリート体の塩化物濃度測定システム、又は付記6に記載のコンクリート体の塩化物濃度測定方法によれば、測定手段にて測定されたインピーダンス及び位相角ピーク周波数と、水分情報取得手段にて取得された複数の水分率又は複数の水蒸気量とに基づいて評価値を算出し、当該算出された評価値に基づいて、コンクリート体の塩化物濃度を特定するので、従来の技術に比べて、水蒸気量等の外的要因によるインピーダンス及び位相角ピーク周波数の経時特性の影響を考慮してコンクリート体の塩化物濃度を測定することができるため、コンクリート体の塩化物濃度を正確に測定することが可能となる。
2a、2b 電極
3 プラスチックフィルム
4 LCRメータ
5 水分率計
6 演算装置
7 入力部
8 出力部
9 制御部
10 記憶部
10a 基準評価値テーブル
20 コンクリート体
Claims (6)
- コンクリート体の塩化物濃度を測定するためのシステムであって、
前記コンクリート体の表面に、相互に間隔を隔てて配置された一対の電極と、
前記一対の電極の相互間に前記コンクリート体を介して交流電流を流した状態におけるインピーダンスと、当該インピーダンスの位相角がピークになる位相角ピーク周波数とを測定する測定手段と、
前記コンクリート体の水分率、又は前記コンクリート体が配置された環境の水蒸気量を取得する水分情報取得手段と、
前記測定手段にて測定された前記インピーダンスと、前記測定手段にて測定された前記位相角ピーク周波数であって、前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで測定された前記位相角ピーク周波数と、前記水分情報取得手段にてそれぞれ異なるタイミングで取得された複数の前記水分率又は複数の前記水蒸気量とに基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を評価するための評価値を算出する算出手段と、
前記算出手段にて算出された前記評価値に基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を特定する特定手段と、
基準インピーダンスと、基準位相角ピーク周波数とを取得する基準情報取得手段と、を備え、
前記算出手段は、
前記水分情報取得手段にて取得された前記複数の水分率の少なくとも一部に基づいて、基準水分率を特定し、
前記水分情報取得手段にて取得された前記複数の水分率のうち、前記インピーダンスの測定のタイミングと略同一のタイミングで取得された前記水分率から前記基準水分率を差し引いた差分である水分率差分に1を加算した値を、前記測定手段にて測定された前記インピーダンスを前記基準情報取得手段にて取得された前記基準インピーダンスで除算した値に乗じることにより、第1の算出値を算出し、
1から前記水分率差分を減算した値を、前記測定手段にて測定された前記位相角ピーク周波数を前記基準情報取得手段にて取得された前記基準位相角ピーク周波数で除算した値に乗じることにより、第2の算出値を算出し、
前記第1の算出値から前記第2の算出値を減算することにより、前記評価値を算出する、
コンクリート体の塩化物濃度測定システム。 - コンクリート体の塩化物濃度を測定するためのシステムであって、
前記コンクリート体の表面に、相互に間隔を隔てて配置された一対の電極と、
前記一対の電極の相互間に前記コンクリート体を介して交流電流を流した状態におけるインピーダンスと、当該インピーダンスの位相角がピークになる位相角ピーク周波数とを測定する測定手段と、
前記コンクリート体の水分率、又は前記コンクリート体が配置された環境の水蒸気量を取得する水分情報取得手段と、
前記測定手段にて測定された前記インピーダンスと、前記測定手段にて測定された前記位相角ピーク周波数であって、前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで測定された前記位相角ピーク周波数と、前記水分情報取得手段にてそれぞれ異なるタイミングで取得された複数の前記水分率又は複数の前記水蒸気量とに基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を評価するための評価値を算出する算出手段と、
前記算出手段にて算出された前記評価値に基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を特定する特定手段と、
基準インピーダンスと、基準位相角ピーク周波数とを取得する基準情報取得手段と、を備え、
前記算出手段は、
前記水分情報取得手段にて取得された前記複数の水蒸気量の少なくとも一部に基づいて、基準水蒸気量を特定し、
前記測定手段にて測定された前記インピーダンスを前記基準情報取得手段にて取得された前記基準インピーダンスで除算した値を、前記基準水蒸気量を前記水分情報取得手段にて取得された前記複数の水蒸気量のうち前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで取得された前記水蒸気量で除算した値で累乗することにより、第3の算出値を算出し、
前記測定手段にて測定された前記位相角ピーク周波数を前記基準情報取得手段にて取得された前記基準位相角ピーク周波数で除算した値を、前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで取得された前記水蒸気量を前記基準水蒸気量で除算した値に乗じることにより、第4の算出値を算出し、
前記第3の算出値から前記第4の算出値を減算することにより、前記評価値を算出する、
コンクリート体の塩化物濃度測定システム。 - コンクリート体の塩化物濃度を測定するためのシステムであって、
前記コンクリート体の表面に、相互に間隔を隔てて配置された一対の電極と、
前記一対の電極の相互間に前記コンクリート体を介して交流電流を流した状態におけるインピーダンスと、当該インピーダンスの位相角がピークになる位相角ピーク周波数とを測定する測定手段と、
前記コンクリート体の水分率、又は前記コンクリート体が配置された環境の水蒸気量を取得する水分情報取得手段と、
前記測定手段にて測定された前記インピーダンスと、前記測定手段にて測定された前記位相角ピーク周波数であって、前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで測定された前記位相角ピーク周波数と、前記水分情報取得手段にてそれぞれ異なるタイミングで取得された複数の前記水分率又は複数の前記水蒸気量とに基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を評価するための評価値を算出する算出手段と、
前記算出手段にて算出された前記評価値に基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を特定する特定手段と、
前記コンクリート体の塩化物濃度を特定する際の指標となる評価値である基準評価値と、前記コンクリート体の塩化物濃度とを相互に関連付けて格納する基準評価値格納手段と、を備え、
前記特定手段は、前記基準評価値格納手段に格納された前記基準評価値を参照しながら、前記算出手段にて算出された前記評価値に対応する前記基準評価値と関連付けられた前記コンクリート体の塩化物濃度を、特定すべき前記コンクリート体の塩化物濃度として特定し、
前記基準評価値格納手段は、前記コンクリート体の塩化物濃度を測定した測定時期と、前記基準評価値と、前記コンクリート体の塩化物濃度とを相互に関連付けて格納し、
前記特定手段は、所定方法で前記測定時期を特定し、前記基準評価値格納手段に格納された前記基準評価値を参照しながら、当該特定した前記測定時期及び前記算出手段にて算出された前記評価値に対応する前記基準評価値と関連付けられた前記コンクリート体の塩化物濃度を、特定すべき前記コンクリート体の塩化物濃度として特定する、
コンクリート体の塩化物濃度測定システム。 - コンクリート体の塩化物濃度を測定するための方法であって、
前記コンクリート体の表面に、相互に間隔を隔てて配置された一対の電極を配置し、前記一対の電極の相互間に前記コンクリート体を介して交流電流を流した状態におけるインピーダンスと、当該インピーダンスの位相角がピークになる位相角ピーク周波数とを測定する測定工程と、
前記コンクリート体の水分率、又は前記コンクリート体が配置された環境の水蒸気量を取得する水分情報取得工程と、
前記測定工程において測定された前記インピーダンスと、前記測定工程において測定された前記位相角ピーク周波数であって、前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで測定された前記位相角ピーク周波数と、前記水分情報取得工程においてそれぞれ異なるタイミングで取得された複数の前記水分率又は複数の前記水蒸気量とに基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を評価するための評価値を算出する算出工程と、
前記算出工程において算出された前記評価値に基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を特定する特定工程と、
基準インピーダンスと、基準位相角ピーク周波数とを取得する基準情報取得工程と、を含み、
前記算出工程においては、
前記水分情報取得工程において取得された前記複数の水分率の少なくとも一部に基づいて、基準水分率を特定し、
前記水分情報取得工程において取得された前記複数の水分率のうち、前記インピーダンスの測定のタイミングと略同一のタイミングで取得された前記水分率から前記基準水分率を差し引いた差分である水分率差分に1を加算した値を、前記測定工程において測定された前記インピーダンスを前記基準情報取得工程において取得された前記基準インピーダンスで除算した値に乗じることにより、第1の算出値を算出し、
1から前記水分率差分を減算した値を、前記測定工程において測定された前記位相角ピーク周波数を前記基準情報取得工程において取得された前記基準位相角ピーク周波数で除算した値に乗じることにより、第2の算出値を算出し、
前記第1の算出値から前記第2の算出値を減算することにより、前記評価値を算出する、
コンクリート体の塩化物濃度測定方法。 - コンクリート体の塩化物濃度を測定するための方法であって、
前記コンクリート体の表面に、相互に間隔を隔てて配置された一対の電極を配置し、前記一対の電極の相互間に前記コンクリート体を介して交流電流を流した状態におけるインピーダンスと、当該インピーダンスの位相角がピークになる位相角ピーク周波数とを測定する測定工程と、
前記コンクリート体の水分率、又は前記コンクリート体が配置された環境の水蒸気量を取得する水分情報取得工程と、
前記測定工程において測定された前記インピーダンスと、前記測定工程において測定された前記位相角ピーク周波数であって、前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで測定された前記位相角ピーク周波数と、前記水分情報取得工程においてそれぞれ異なるタイミングで取得された複数の前記水分率又は複数の前記水蒸気量とに基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を評価するための評価値を算出する算出工程と、
前記算出工程において算出された前記評価値に基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を特定する特定工程と、
基準インピーダンスと、基準位相角ピーク周波数とを取得する基準情報取得工程と、を含み、
前記算出工程においては、
前記水分情報取得工程において取得された前記複数の水蒸気量の少なくとも一部に基づいて、基準水蒸気量を特定し、
前記測定工程において測定された前記インピーダンスを前記基準情報取得工程において取得された前記基準インピーダンスで除算した値を、前記基準水蒸気量を前記水分情報取得工程において取得された前記複数の水蒸気量のうち前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで取得された前記水蒸気量で除算した値で累乗することにより、第3の算出値を算出し、
前記測定工程において測定された前記位相角ピーク周波数を前記基準情報取得工程において取得された前記基準位相角ピーク周波数で除算した値を、前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで取得された前記水蒸気量を前記基準水蒸気量で除算した値に乗じることにより、第4の算出値を算出し、
前記第3の算出値から前記第4の算出値を減算することにより、前記評価値を算出する、
コンクリート体の塩化物濃度測定方法。 - コンクリート体の塩化物濃度を測定するための方法であって、
前記コンクリート体の表面に、相互に間隔を隔てて配置された一対の電極を配置し、前記一対の電極の相互間に前記コンクリート体を介して交流電流を流した状態におけるインピーダンスと、当該インピーダンスの位相角がピークになる位相角ピーク周波数とを測定する測定工程と、
前記コンクリート体の水分率、又は前記コンクリート体が配置された環境の水蒸気量を取得する水分情報取得工程と、
前記測定工程において測定された前記インピーダンスと、前記測定工程において測定された前記位相角ピーク周波数であって、前記インピーダンスの測定タイミングと略同一のタイミングで測定された前記位相角ピーク周波数と、前記水分情報取得工程においてそれぞれ異なるタイミングで取得された複数の前記水分率又は複数の前記水蒸気量とに基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を評価するための評価値を算出する算出工程と、
前記算出工程において算出された前記評価値に基づいて、前記コンクリート体の塩化物濃度を特定する特定工程と、を含み、
前記特定工程においては、前記コンクリート体の塩化物濃度を特定する際の指標となる評価値である基準評価値と、前記コンクリート体の塩化物濃度とを相互に関連付けて格納する基準評価値格納手段に格納された前記基準評価値を参照しながら、前記算出工程において算出された前記評価値に対応する前記基準評価値と関連付けられた前記コンクリート体の塩化物濃度を、特定すべき前記コンクリート体の塩化物濃度として特定し、
前記基準評価値格納手段は、前記コンクリート体の塩化物濃度を測定した測定時期と、前記基準評価値と、前記コンクリート体の塩化物濃度とを相互に関連付けて格納し、
前記特定工程においては、所定方法で前記測定時期を特定し、前記基準評価値格納手段に格納された前記基準評価値を参照しながら、当該特定した前記測定時期及び前記算出工程において算出された前記評価値に対応する前記基準評価値と関連付けられた前記コンクリート体の塩化物濃度を、特定すべき前記コンクリート体の塩化物濃度として特定する、
コンクリート体の塩化物濃度測定方法。
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