JP6337405B2 - 地中の気液混合流体観測装置用ガス精製・排出ユニット - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の地中の気液混合流体観測装置は、水とガスとの混合流体を汲み上げる揚水手段(採取管P1及びチュービングポンプCP)と、汲み上げられた水とガスとを分離する気液分離手段と、気液分離手段により分離された水の量と水質を測定する水量及び水質測定手段(流量計FM及び水質測定機WM)と、気液分離手段により分離されたガスの分析測定手段(質量分析計QMS)と、水量及び水質測定手段と分析測定手段による測定データを記録する記録手段(記録装置RC1、RC2、RC3)とを備えている。
気液分離手段は、揚水手段の吐出側に接続されていて赤外線透過材料よりなる分離筒本体Bと、分離筒本体Bに接続されていて分離した水を水量及び水質測定手段に輸送するための水輸送管P2と、分離筒本体Bに接続されていて分離したガスを分析測定手段に輸送するためのガス輸送管P3と、ガス輸送管P3に設けられた電磁弁EVと、所定位置で分離筒本体Bを横切るように赤外光を射出する赤外光射出装置Eと、赤外光射出装置Eから射出された赤外光を受光する赤外光受光装置Rとを有するガス水分離筒CYとを含み、分離筒本体B内の水位が所定位置よりも上がり、赤外光が遮断されたときに電磁弁EVを閉弁し、所定位置よりも水位が下がり赤外光の遮断が解除されたときに電磁弁を開弁させるように構成されている。図3中、Hは掘削孔内に打ち込まれたスリット管、PDMは差圧計、CTはコールドトラップ、PMは差圧計である。
また、電磁弁EVが開弁すると、ガス水分離筒CY上部のガス圧が徐々に減少し、ガス水分離筒CY内部の水位が徐々に上昇する。ガス水分離筒CY内部の水位が所定水位に達すると、赤外光射出装置Eから赤外光受光装置Rへ達していた赤外光が遮断されて、電磁弁EVが閉弁する。
このようにして作動の一サイクルが終了し、再び上記の作動が開始されて、このサイクルが繰り返される。
本件出願人は、特許文献1に記載の地中の気液混合流体観測装置を製作し、現場での試験作動を繰り返した。その結果、揚水手段で混合流体を汲み上げ、汲み上げられた混合流体を気液分離手段で水とガスとに分離させた後の構成に関し、次のような改善すべき課題があることが判明した。
コールドトラップは、内部を通過するガスに含まれる水蒸気を、冷却し凍結等することによって、ガスから分離させる装置である。コールドトラップとしては、例えば、液体窒素等の冷却媒体を用いたものや、ペルティエ素子を用いて電子冷却するものが知られている。
一般に、コールドトラップを再生するためのメンテナンス処理は、コールドトラップをガスの配管から取り外して行われる。
しかも、液体窒素等の冷却媒体を用いたコールドトラップでは、ガスに含まれる水蒸気を冷却・凍結してガスから分離させる処理を長期間行うことができない。
このため、液体窒素等の冷却媒体を用いたコールドトラップを特許文献1に記載の装置に用いた場合、装置の継続的な無人運転を行うことができない。
また、コールドトラップの冷却媒体として液体窒素を用いるとコスト高となる上、取り扱いが不便で使用上の安全性に支障を来たし易い。しかも、コールドトラップの再生処理において、氷を除去するまでに長時間を要する。
また、コールドトラップの再生処理においてペルティエ素子が高温に晒されることで、素子自体が破損や焼損し、或いは早期に劣化して素子の寿命が短くなるおそれがある。
加えて、ガスの分析精度をより一層高精度なものにするには、観測装置の配管全域における水蒸気以外の不純物も除去することが望ましい。
本発明の地中の気液混合流体観測装置用精製・排出ユニットは、水とガスとの混合流体を汲み上げ、汲み上げた混合流体を所定気圧下で気液平衡状態の水とガスとに分離させ、分離した水の量と水質を測定するとともに、分離したガスの分析測定を行い、これらの測定データを記録する地中の気液混合流体観測装置に用いるガス精製・排出ユニットであって、夫々の内部が気密性を保持するとともに、ガス移送バルブ機構で連結された第1及び第2の乾燥容器と、気密性を保持しながら、前記混合流体から分離したガスを拡散させて、前記第1の乾燥容器内部に導入するガス導入バルブ機構と、スターリングエンジンを用いた冷却機構を備え、前記第1の乾燥容器内部に導入された前記ガスに含まれる水蒸気を露点以下の温度に下げて該ガスから分離させるガス冷却部と、気密性を保持しながら、前記第1の乾燥容器内部の水蒸気が分離された前記ガスを拡散させて、ガス分析測定手段が備えられた前記第2の乾燥容器内部に移送する前記ガス移送バルブ機構と、高温空気を生成する高温空気生成部と、前記高温空気生成部が生成した高温空気を前記第1の乾燥容器内部、外部に通流させて前記第1の乾燥容器内部の液化又は固化した水蒸気を排出する水蒸気排出バルブ機構と、前記第2の乾燥容器内部を真空にする真空化ポンプバルブ機構と、前記ガス導入バルブ機構、前記ガス移送バルブ機構、前記水蒸気排出バルブ機構、前記真空化ポンプバルブ機構の作動を制御するポンプバルブ制御手段とを備える。
しかるに、本発明のガス精製・排出ユニットのように、スターリングエンジンを用いた冷却機構を備え、第1の乾燥容器内部に導入されたガスに含まれる水蒸気を露点以下の温度に下げて該ガスから分離させるガス冷却部を備えれば、液体窒素やペルティエ素子を用いたコールドトラップを設けずに済む。その結果、液体窒素を用いたコールドトラップを設けた場合と比べて、加熱して氷を除去するまでに時間や消費電力が少なくて済む。しかも、液体窒素と比べてコストが抑えられ、取り扱いやすく作業上の安全性も確保できる。また、ペルティエ素子を用いて電子冷却するコールドトラップを設けた場合のような素子自体が破損や焼損することがない。さらに、スターリングエンジンを用いた冷却機構を備えたガス冷却部によれば、液体窒素等を用いたコールドトラップとは異なり、作動のON・OFFを繰り返すことによって、ガスに含まれる水蒸気の分離を長期間継続して行うことができるため、観測装置の継続的な無人運転を行うことができる。しかも、スターリングエンジンを用いた冷却機構は、小型で、十分に低温を供給できる。
このようにすれば、ガスの分析精度をより一層高精度なものにするための、観測装置の配管全域における水蒸気以外の不純物の除去も、観測装置の継続的な無人運転により自動的に行うことができる。
ターボ分子ポンプは、高速回転するタービン翼と静止した固定翼とを多段に組み合わせて構成され、タービン翼を高速回転させて気体分子を弾き飛ばすことによりガスを排気することで、容器を真空化することを可能にしたポンプである。しかるに、ターボ分子ポンプは、効率的に排気しないとターボ分子ポンプの下流が高密度になって熱変形が生じ、また、圧力が急激に変化すると破損するおそれがある。このため、一般にターボ分子ポンプを用いる場合には、排気を補助するための補助ポンプとしてロータリーポンプが用いられる。
しかし、ターボ分子ポンプは、動作圧力に制限があり、第2の乾燥容器内部に貯留するガスの濃度が高い場合等、ガスの抵抗が大きいと負荷が大きくなりすぎタービン翼が高速で作動しない。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものではない。
図1は本発明の一実施形態にかかる地中の気液混合流体観測装置用ガス精製・排出ユニットの構成を示す説明図、図2は図1のガス精製・排出ユニットの要部の配管構成を示す説明図である。
本実施形態のガス精製・排出ユニットは、第1乾燥容器1と、第2乾燥容器2と、ガス導入バルブ機構3と、ガス冷却部4と、ガス移送バルブ機構5と、高温空気生成部6と、水蒸気排出バルブ機構7と、真空化ポンプバルブ機構8と、ポンプバルブ制御手段9とを備えている。なお、図1中、L1はガス導入ライン、L2はガス冷却ライン、L3はガス測定ライン、L4は排気ライン、L5はガス加熱ライン、V00〜V12は電磁バルブ、TMPはターボ分子ポンプ、RP1、RP2はロータリーポンプ、PG1、PG2は圧力計、QMSは四重極質量分析計、13は排気用のガスを一時的に貯留するための第3の乾燥容器、14は高温空気を貯留する容器、15は気液分離筒である。
ガス導入バルブ機構3は、電磁バルブV12、V00、V02を有してなり、これらの電磁バルブの開閉により、気密性を保持しながら、気液分離筒15内部で混合流体から分離したガスを拡散させて、第1の乾燥容器1内部に導入するように構成されている。
ガス冷却部4は、スターリングエンジンを用いた冷却機構を備え、第1の乾燥容器1内部に導入されたガスに含まれる水蒸気を、露点以下の温度に下げることによって液化又は固化して、ガスから分離させるように構成されている。
ガス移送バルブ機構5は、電磁バルブV09、V06を有してなり、これらの電磁バルブの開閉により、気密性を保持しながら、第1の乾燥容器1内部の水蒸気が分離されたガスを拡散させて、ガス分析測定手段である四重極質量分析計QMSが備えられた第2の乾燥容器2内部に移送するように構成されている。
高温空気生成部6は、例えば電気ヒータ等の加熱手段を用いて、容器14内部に導入された空気を加熱することで高温の空気を生成するように構成されている。
水蒸気排出バルブ機構7は、電磁バルブV10、V08、V07、V11を有してなり、これらの電磁バルブの開弁により、高温空気生成部6が生成した高温空気を対流させ、さらにはロータリーポンプRP2が牽引してガス冷却ラインL2に導き、第1の乾燥容器1内部の液化又は固化した水蒸気を蒸発させて排出するように構成されている。
真空化ポンプバルブ機構8は、電磁バルブV03、V04、V05、V06と、ターボ分子ポンプTMP、ロータリーポンプRP1を有してなり、これらの電磁バルブの開閉及びポンプの作動により、第2の乾燥容器2内部を真空にするように構成されている。
ポンプバルブ制御手段9は、ガス導入バルブ機構3、ガス移送バルブ機構5、水蒸気排出バルブ機構7、真空化ポンプバルブ機構8の作動を制御するソフトウェアを備えた演算処理装置で構成されている。なお、便宜上、ポンプバルブ制御手段9は図示を省略してある。
余剰ガス排出ポンプバルブ機構10は、電磁バルブV01、V04と、ターボ分子ポンプTMP、ロータリーポンプRP1を有してなり、これらの電磁バルブの開弁及びポンプの作動により、気密性を保持しながら、混合流体から分離し拡散したガスのうち第1の乾燥容器1内部に導入されずにガス導入バルブ機構3が備えられている配管内部に残存する余剰ガスを排出するように構成されている。
第1の残存ガス排出ポンプバルブ機構11は、電磁バルブV05、V04と、ターボ分子ポンプTMP、ロータリーポンプRP1を有してなり、これらの電磁バルブの開弁及びポンプの作動により、気密性を保持しながら、第1の乾燥容器1内部から拡散して移送されたガスのうち第2の乾燥容器2内部に導入されずにガス移送バルブ機構5が備えられている配管内部に残存するガスを排出するように構成されている。
第2の残存ガス排出ポンプバルブ機構12は、電磁バルブV09、V05、V04と、ターボ分子ポンプTMP、ロータリーポンプRP1を有してなり、これらの電磁バルブの開弁及びポンプの作動により、気密性を保持しながら、ガス導入バルブ機構3とガス移送バルブ機構5との間の配管内部及び第1の乾燥容器1内部に残存するガスを排出するように構成されている。
一時的貯留バルブ機構は、電磁バルブV05を有してなり、電磁バルブV05の開閉により、第2の乾燥容器2内部に貯留されたガスの一部を第3の乾燥容器13内部に一時的に導くように構成されている。
第1の貯留ガス排出ポンプバルブ機構は、電磁バルブV04と、ターボ分子ポンプTMP、ロータリーポンプRP1を有してなり、電磁バルブV04の開閉及びポンプの作動により、第3の乾燥容器13内部に一時的に貯留されたガスを排出するように構成されている。
第2の貯留ガス排出ポンプバルブ機構は、電磁バルブV03と、ターボ分子ポンプTMP、ロータリーポンプRP1を有してなり、第2の乾燥容器2内部に貯留されたガスを排出するように構成されている。
そして、ポンプバルブ制御手段9は、さらに、一時的貯留バルブ機構と、第1の貯留ガス排出ポンプバルブ機構の作動を時分割で切り換え、且つ、第2の乾燥容器2内部に貯留されたガスが所定量以下に到達するまで、該作動の時分割切り換えを繰り返すように制御するとともに、第2の乾燥容器2内部に貯留されたガスが所定量以下に到達したときに第2の貯留ガス排出ポンプバルブ機構を作動させるように制御するように構成されている。
また、電磁バルブV11は、気液分離筒15内部で分離したガスをガス導入ラインL1の配管内に導入するときに閉弁するように、ポンプバルブ制御手段9により制御されている。
また、気液分離筒15は、例えば、図2に示すように、耐水電磁バルブの開弁により内部に地下水を導入して、所定気圧下で気液平衡状態の水とガスとに分離させ、水位センサ(第1及び第2の赤外線センサ)が計測した水位に基づき、水を外部に排出するとともに、電磁バルブV12の開閉作動を介してガス導入ラインL1にガスを導入するように構成されている。なお、気液分離筒15は、図2の構成に限定されるものではなく、地下水を汲み上げて所定気圧下で気液平衡状態の水とガスとに分離してガス導入することができれば、どのような構成であってもよい。
排気ラインL4を経由した余剰ガスの排出が終了したとき、ポンプバルブ制御手段9の制御により電磁バルブV01、V04が閉弁する。
その後、ポンプバルブ制御手段9の制御により電磁バルブV06が開弁し、ガスが拡散して電磁バルブV06を通り、第2の乾燥容器2内部に貯留され、四重極質量分析計QMSを介して組成が分析され、分析結果が図示しない記録装置に記録される。
そして、第2の乾燥容器2内部に貯留されているガスの量が所定量となったことを圧力計PG2が計測したとき、ポンプバルブ制御手段9の制御により、電磁バルブV06が閉弁するとともに、電磁バルブV03が開弁する。これにより、第2の乾燥容器2内部に貯留されていたガスは、電磁バルブV06から第2の乾燥容器2までの配管内に残存するガスと共に、電磁バルブV03、ターボ分子ポンプTMP、ロータリーポンプRP1を経て排出される。また、このとき、ポンプバルブ制御手段9の制御により、電磁バルブV05、V04が開弁し、ガス測定ラインL3における電磁バルブV06と電磁バルブV09の間に残存するガスは、電磁バルブV05、第3の乾燥容器13、電磁バルブV04、ターボ分子ポンプTMP、ロータリーポンプRP1を経て排出される。
ガス冷却ラインL2に残存しているガスの排出が完了後、ポンプバルブ制御手段9の制御により全ての電磁バルブを閉鎖する。
これにより、ガスの分析測定のための作動の一サイクルが終了し、再び上記の作動が開始されて、このサイクルが繰り返される。
2 第2の乾燥容器
3 ガス導入バルブ機構
4 ガス冷却部
5 ガス移送バルブ機構
6 高温空気生成部
7 水蒸気排出バルブ機構
8 真空化ポンプバルブ機構
9 ポンプバルブ制御手段
10 余剰ガス排出ポンプバルブ機構
11 第1の残存ガス排出ポンプバルブ機構
12 第2の残存ガス排出ポンプバルブ機構
13 第3の乾燥容器
14 高温空気を貯留する容器
15 気液分離筒
L1 ガス導入ライン
L2 ガス冷却ライン
L3 ガス測定ライン
L4 排気ライン
L5 ガス加熱ライン
V01〜V12 電磁バルブ
H スリット管
P1 採取管
CP チュービングポンプ
CY ガス水分離筒
FM 流量計
RC1,RC2,RC3 記録装置
P2 水輸送管
WM 水質測定機
PDM 差圧計
EV 電磁弁
P3 ガス輸送管
CT コールドトラップ
PM 圧力計
QMS 質量分析計
B ガス水分離筒の本体
E 赤外光射出装置
F フロート
R 赤外光受光装置
Claims (4)
- 水とガスとの混合流体を汲み上げ、汲み上げた混合流体を所定気圧下で気液平衡状態の水とガスとに分離させ、分離した水の量と水質を測定するとともに、分離したガスの分析測定を行い、これらの測定データを記録する地中の気液混合流体観測装置に用いるガス精製・排出ユニットであって、
夫々の内部が気密性を保持するとともに、ガス移送バルブ機構で連結された第1及び第2の乾燥容器と、
気密性を保持しながら、前記混合流体から分離したガスを拡散させて、前記第1の乾燥容器内部に導入するガス導入バルブ機構と、
スターリングエンジンを用いた冷却機構を備え、前記第1の乾燥容器内部に導入された前記ガスに含まれる水蒸気を露点以下の温度に下げて該ガスから分離させるガス冷却部と、
気密性を保持しながら、前記第1の乾燥容器内部の水蒸気が分離された前記ガスを拡散させて、ガス分析測定手段が備えられた前記第2の乾燥容器内部に移送する前記ガス移送バルブ機構と、
高温空気を生成する高温空気生成部と、
前記高温空気生成部が生成した高温空気を前記第1の乾燥容器内部、外部に通流させて前記第1の乾燥容器内部の液化又は固化した水蒸気を排出する水蒸気排出バルブ機構と、
前記第2の乾燥容器内部を真空にする真空化ポンプバルブ機構と、
前記ガス導入バルブ機構、前記ガス移送バルブ機構、前記水蒸気排出バルブ機構、前記真空化ポンプバルブ機構の作動を制御するポンプバルブ制御手段とを備えたことを特徴とする地中の気液混合流体観測装置用ガス精製・排出ユニット。 - さらに、
気密性を保持しながら、前記混合流体から分離し拡散したガスのうち前記第1の乾燥容器内部に導入されずに前記ガス導入バルブ機構が備えられている配管内部に残存する余剰ガスを排出する余剰ガス排出ポンプバルブ機構と、
気密性を保持しながら、前記第1の乾燥容器内部から拡散して移送されたガスのうち前記第2の乾燥容器内部に導入されずに前記ガス移送バルブ機構が備えられている配管内部に残存するガスを排出する第1の残存ガス排出ポンプバルブ機構と、
気密性を保持しながら、前記ガス導入バルブ機構と前記ガス移送バルブ機構との間の配管内部及び前記第1の乾燥容器内部に残存するガスを排出する第2の残存ガス排出ポンプバルブ機構を備え、
前記ポンプバルブ制御手段が、さらに、前記余剰ガス排出ポンプバルブ機構、前記第1の残存ガス排出ポンプバルブ機構、前記第2の残存ガス排出ポンプバルブ機構の作動を制御することを特徴とする請求項1に記載の地中の気液混合流体観測装置用ガス精製・排出ユニット。 - 前記ポンプバルブ制御手段は、前記水蒸気排出バルブ機構が水蒸気を排出している間に、前記真空化ポンプバルブ機構、前記第1の残存ガス排出ポンプバルブ機構を作動させることを特徴とする請求項2に記載の地中の気液混合流体観測装置用ガス精製・排出ユニット。
- さらに、
排気用のガスを一時的に貯留するための第3の乾燥容器を有し、
前記真空化ポンプバルブ機構が、
前記第2の乾燥容器内部に貯留されたガスの一部を前記第3の乾燥容器内部に一時的に導く一時的貯留バルブ機構と、前記第3の乾燥容器内部に一時的に貯留されたガスを排出する第1の貯留ガス排出ポンプバルブ機構とからなる、ガス分割排出ポンプバルブ機構と、
前記第2の乾燥容器内部に貯留されたガスを排出する第2の貯留ガス排出ポンプバルブ機構を有し、
前記ポンプバルブ制御手段が、さらに、前記一時的貯留バルブ機構と、前記第1の貯留ガス排出ポンプバルブ機構の作動を時分割で切り換え、且つ、前記第2の乾燥容器内部に貯留されたガスが所定量以下に到達するまで、該作動の時分割切り換えを繰り返すように制御するとともに、前記第2の乾燥容器内部に貯留されたガスが所定量以下に到達したときに前記第2の貯留ガス排出ポンプバルブ機構を作動させるように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の地中の気液混合流体観測装置用ガス精製・排出ユニット。
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