JP6336204B2 - ロボット制御装置 - Google Patents

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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
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    • B25J13/00Controls for manipulators
    • B25J13/08Controls for manipulators by means of sensing devices, e.g. viewing or touching devices

Description

本発明は、アクチュエータを用いてロボットを駆動するロボット制御装置に関する。
作業者の誘導に従ってロボットを制御する直接教示、又はマスターとなるロボットに作用する外力をスレーブとなるロボットに伝送するマスタースレーブロボットにおいては、ロボットに作用する外力を推定し、推定した外力に基づいた制御を行う必要がある。そこで、ロボットの先端部に力覚センサを取り付けることが考えられる。ロボットの先端部に力覚センサを取り付けた場合には外力を高精度に測定できるものの、力覚センサ自体が高価であり、且つ衝撃に弱いという問題があるため、力覚センサの使用は敬遠されることが多い。そのため、力覚センサを使用することなく、アクチュエータから得られる位置及びトルクを用いて、ロボットに作用する外力を推定する方法が提案されている。
このような技術の一例である特許文献1には、駆動軸静止時のトルク推定誤差を小さくすることを目的に、摩擦のヒステリシス特性の数学モデル、並びにトルク入力及び外乱トルク推定値の履歴を用いて摩擦のヒステリシス特性を補償する技術が開示されている。
特開平10−264057号公報
しかしながら、上記従来の技術である特許文献1に開示された技術によれば、摩擦のヒステリシス特性の数学モデルを使用しており、この数学モデルは最大静止摩擦力及びクーロン摩擦力をはじめとする摩擦パラメータを必要とする。そのため、実際の摩擦特性が数学モデルと異なる場合又は周辺温度の変化及びロボットの経年変化によって摩擦パラメータが変化した場合には、ロボットに作用する外乱トルクを高精度に推定することができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ロボットに作用する外乱トルクを高精度に推定することが可能なロボット制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ロボットの関節を駆動するアクチュエータを制御するロボット制御装置であって、記憶された振動周波数を出力する振動周波数記憶部と、前記関節の角度である関節角度及び前記振動周波数を入力とし、前記関節角度から算出した関節角速度の絶対値と予め設定された関節角速度しきい値との比較に基づき振動信号を出力する振動信号生成部と、位置指令に前記振動信号加算た補正後位置指令を出力する加算部と、前記補正後位置指令を入力とし、前記アクチュエータの位置を制御する制御指令、前記関節角度及び前記アクチュエータの駆動トルクである実駆動トルクを出力する位置制御部と、前記関節角度を入力とし、前記アクチュエータを駆動するのに必要な駆動トルク推定値を出力する駆動トルク推定部と、前記駆動トルク推定値と前記実駆動トルクとを入力とし、前記駆動トルク推定値と前記実駆動トルクとの差を第1の外乱トルク推定値として出力する外乱トルク演算部と、前記第1の外乱トルク推定値を入力とし、前記第1の外乱トルク推定値から前記振動周波数の周波数成分が除去された第2の外乱トルク推定値を出力する振動成分除去部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ロボットに作用する外乱トルクを高精度に推定することが可能なロボット制御装置を得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるロボット制御装置の一構成例と、このロボット制御装置からの制御指令が入力されるアクチュエータとを示すブロック図 駆動トルク推定部の一構成例を示すブロック図 振動成分除去部の一構成例を示すブロック図 位置指令生成部の一構成例を示すブロック図 第1軸インピーダンスモデルの一構成例を示すブロック図 外乱トルクの推定値に基づいてインピーダンス制御を行うロボット制御装置の比較例を示すブロック図 実施の形態2にかかるロボット制御装置の一構成例と、このロボット制御装置からの制御指令が入力されるアクチュエータとを示すブロック図 振動信号生成部の一構成例を示すブロック図 実施の形態3にかかるロボット制御装置の一構成例と、このロボット制御装置からの制御指令が入力されるアクチュエータとを示すブロック図 位置指令生成部の一構成例を示すブロック図 実施の形態4にかかるロボット制御装置の一構成例と、このロボット制御装置からの制御指令が入力されるアクチュエータとを示すブロック図
以下に、本発明の実施の形態にかかるロボット制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるロボット制御装置の一構成例と、このロボット制御装置からの制御指令が入力されるアクチュエータとを示すブロック図である。図1に示すロボット制御装置は、ロボットの関節を駆動するアクチュエータ2を制御するロボット制御装置であって、記憶された振動周波数を出力する振動周波数記憶部6と、この振動周波数を入力とし、振動信号を出力する振動信号生成部7と、位置指令にこの振動信号が加算された補正後位置指令を入力とし、アクチュエータ2の位置を制御する制御指令、この関節の角度である関節角度及びアクチュエータ2の駆動トルクである実駆動トルクを出力する位置制御部1と、この関節角度を入力とし、アクチュエータ2を駆動するのに必要な駆動トルク推定値を出力する駆動トルク推定部3と、駆動トルク推定値と実駆動トルクとを入力とし、駆動トルク推定値と実駆動トルクとの差を第1の外乱トルク推定値として出力する外乱トルク演算部4と、第1の外乱トルク推定値を入力とし、第1の外乱トルク推定値から振動周波数の周波数成分が除去された第2の外乱トルク推定値を出力する振動成分除去部5とを備える。
位置制御部1は、補正後位置指令が入力されてロボットの各関節に設置されたアクチュエータ2の位置制御を行うための制御指令、ロボットの各関節の角度である関節角度及びアクチュエータ2の駆動トルクである実駆動トルクを出力する。
駆動トルク推定部3は、位置制御部1から出力された関節角度が入力されて、ロボットを駆動するのに必要な駆動トルクの推定を行い、駆動トルク推定値を算出して出力する。
図2は、駆動トルク推定部の一構成例を示すブロック図である。図2に示す駆動トルク推定部3は、重力トルク演算部31と、関節角速度演算部32と、摩擦トルク演算部33と、加算部34と、を備える。重力トルク演算部31は、入力された関節角度からロボットの各関節の重力トルク推定値を算出して出力する。関節角速度演算部32は、入力された関節角度を微分または差分演算することで、関節角速度を算出して出力する。摩擦トルク演算部33は、関節角速度演算部32から出力された関節角速度と、予め設定されたロボットのクーロン摩擦トルクと、粘性摩擦トルク係数と、により摩擦トルク推定値を算出して出力する。加算部34は、重力トルク演算部31から出力された重力トルク推定値と、摩擦トルク演算部33から出力された摩擦トルク推定値とが入力されてこれらの加算を行うことで、駆動トルク推定値を算出して出力する。
なお、図2に示す駆動トルク推定部3は、重力トルク推定値と摩擦トルク推定値のみから駆動トルク推定値を算出しているが、本発明はこれに限定されるものではない。駆動トルク推定部3が、ロボットの運動方程式から定まる遠心コリオリトルク及び慣性トルクの推定値を駆動トルク推定値にさらに加えるように構成されていてもよい。
外乱トルク演算部4は、駆動トルク推定部3から出力された駆動トルク推定値と、位置制御部1から出力された実駆動トルクとの差を算出し、第1の外乱トルク推定値を出力する。
振動周波数記憶部6は、振動周波数を記憶し、出力する。
振動成分除去部5は、外乱トルク演算部4から出力された第1の外乱トルク推定値と、振動周波数記憶部6から出力された振動周波数とを入力とし、第1の外乱トルク推定値から振動周波数の周波数成分を除去し、第2の外乱トルク推定値を出力する。
図3は、振動成分除去部の一構成例を示すブロック図である。図3に示す振動成分除去部5は、振動周波数ノッチフィルタ51と、3倍周波数ノッチフィルタ52と、ローパスフィルタ53とを備える。振動周波数ノッチフィルタ51は、振動周波数の周波数成分を選択的に除去するフィルタである。3倍周波数ノッチフィルタ52は、振動周波数の3倍の周波数成分を選択的に除去するフィルタである。ローパスフィルタ53は、予め設定された遮断周波数以上の周波数成分を除去するフィルタである。図3に示す振動成分除去部5により、第1の外乱トルク推定値から振動周波数の周波数成分及びその高調波成分を効率的に除去することができる。すなわち、摩擦に起因したトルクの振動成分を効率的に除去することができる。
なお、図3に示す振動成分除去部5は、振動周波数のノッチフィルタと、その3倍の周波数のノッチフィルタとを備えるが、本発明はこれに限定されるものではない。振動成分除去部5は、振動周波数の5倍又は7倍の周波数成分を選択的に除去するフィルタを備えてもよいし、さらに高次の高調波成分を除去するノッチフィルタを備えてもよい。
図1に示す位置指令生成部9は、第2の外乱トルク推定値が入力されて、位置指令を算出して出力する。図4は、位置指令生成部の一構成例を示すブロック図である。図4に示す位置指令生成部9は、第1軸インピーダンスモデル91と、第2軸インピーダンスモデル92と、第3軸インピーダンスモデル93と、第4軸インピーダンスモデル94と、第5軸インピーダンスモデル95と、第6軸インピーダンスモデル96と、デマルチプレクサ97と、マルチプレクサ98とを備える。デマルチプレクサ97は、第2の外乱トルク推定値を各軸の成分の信号に分解することで、第1軸から第6軸までの各軸の外乱トルク推定値を出力する。マルチプレクサ98は、第1軸から第6軸までの各軸のインピーダンスモデルの出力を一つの信号にまとめて位置指令を出力する。
図5は、第1軸インピーダンスモデルの一構成例を示すブロック図である。なお、図5には第1軸インピーダンスモデル91を示しているが、第2軸インピーダンスモデル92、第3軸インピーダンスモデル93、第4軸インピーダンスモデル94、第5軸インピーダンスモデル95及び第6軸インピーダンスモデル96の構成も同様である。
図5に示す第1軸インピーダンスモデル91は、不感帯901と、減算部902と、モデル慣性記憶部903と、除算部904と、速度積分器905と、摩擦力演算部906と、位置積分器907とを備える。第1軸インピーダンスモデル91は、不感帯901と、モデル慣性記憶部903と、摩擦力演算部906と、によって定まるインピーダンス特性に従って、第1軸外乱トルク推定値に対する速度指令を算出し、位置積分器907は、この速度指令を入力とし、第1軸位置指令を算出して出力する。なお、速度積分器905及び位置積分器907の積分値の範囲に上限及び下限を設定すると、インピーダンスモデルの位置及び速度の範囲制限を行うことも可能である。
図5に示すインピーダンスモデルを備える位置指令生成部9により、第2の外乱トルク推定値によるインピーダンス制御を行うことができる。このように、高精度に推定された第2の外乱トルク推定値を入力とし、予め定められた慣性及び摩擦特性に基づくインピーダンス制御を行うことで、ロボットの摩擦トルクによらずに良好なインピーダンス特性を実現することができる。なお、ここでインピーダンス制御は、ロボットに外力を加えた場合に生じる機械的なインピーダンスを、目的に沿う値に設定して制御する手法である。
振動信号生成部7は、振動周波数記憶部6から出力された振動周波数の正弦波から、ロボットの各関節に対して算出した信号を振動信号として出力する。この振動信号の振幅は、ロボットの各関節の振動によるロボットの手先位置の振動の振幅が十分に小さくように、一例として、ロボットの手先位置の振動の振幅が0.1mm以内となるように、予め設定されている。また、この振動信号の振幅は、ロボットの各関節に対して異なる値を設定することも可能である。
加算部8は、位置指令生成部9から出力された位置指令と、振動信号生成部7から出力された振動信号とを加算して補正後位置指令を出力する。
次に、実施の形態1のロボット制御装置の動作について説明する。図6は、外乱トルクの推定値に基づいてインピーダンス制御を行うロボット制御装置の比較例を示すブロック図である。図6において、図1に示すロボット制御装置と同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示すロボット制御装置は、図1に示すロボット制御装置から、振動成分除去部5と、振動周波数記憶部6と、振動信号生成部7と、加算部8と、を除いた構成である。図6に示すロボット制御装置においては、外乱トルク演算部4が駆動トルク推定値と実駆動トルクとの差を算出して外乱トルク推定値を出力し、この外乱トルク推定値から位置指令生成部9で位置指令を算出することで、インピーダンス制御を実現することができる。
しかし、ロボットが静止している場合には、静止摩擦トルクの大きさが不定となるため、静止摩擦トルクとロボットに作用する外乱トルクとを分離して推定することができない。そのため、図6に示すロボット制御装置では、ロボットが静止している状態において、ロボットに作用する外乱トルクを正確に推定することができず、良好なインピーダンス特性を得ることができないという問題がある。
一方、図1に示すロボット制御装置では、振動信号生成部7で生成した振動信号を位置指令に加えた補正後位置指令によってアクチュエータ2の位置制御を行うことで、ロボットの各関節に微小な振動を発生させるので、ロボットの各関節が振動信号の振動周波数で駆動されて、振動信号の振動周波数と同一周波数の摩擦トルクがロボットの各関節に発生する。さらには、図1に示すロボット制御装置では、振動成分除去部5により、第1の外乱トルク推定値から振動信号の周波数の振動成分を除去するので、第1の外乱トルク推定値から摩擦トルクに起因したトルクの振動成分を除去することができ、振動成分除去部5から出力された第2の外乱トルク推定値は摩擦トルクが除去された外乱トルク推定値である。従って、この第2の外乱トルク推定値を外乱トルク推定値とすることで、摩擦トルクの影響が除去された外乱トルク推定値を得ることができる。
このように、本実施の形態にて説明したロボット制御装置は、振動信号生成部7と、振動成分除去部5とを組み合わせることにより、外乱トルク推定値から静止摩擦トルクの影響を除去することができる。そのため、摩擦トルクよりも小さい大きさの外乱トルクを高精度に推定することができる。また、高精度な外乱トルク推定値によってインピーダンス制御を行うことにより、ロボットの摩擦に影響されずに良好なインピーダンス特性を得ることができる。従って、本実施の形態にて説明したロボット制御装置は、直接教示のようにロボットに作用する力に応じてロボットを制御する用途において有用である。
なお、本実施の形態のロボット制御装置は、6軸のロボットを想定しているが本発明はこれに限定されるものではない。位置指令生成部9の軸数を変更することにより、水平多関節ロボットのような軸数の異なるロボットにも適用することが可能である。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2にかかるロボット制御装置の一構成例と、このロボット制御装置からの制御指令が入力されるアクチュエータとを示すブロック図である。図7において、図1に示すロボット制御装置と同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図7に示すロボット制御装置は、振動信号生成部7に代えて振動信号生成部7aを備える点が図1に示すロボット制御装置と異なる。
振動信号生成部7aは、振動周波数記憶部6から出力された振動周波数と、位置制御部1から出力された関節角度とを入力とし、振動信号を生成して出力する。振動信号生成部7aは、振動周波数のみならず関節角度も入力されている点が図1における振動信号生成部7と異なる。
図8は、振動信号生成部の一構成例を示すブロック図である。図8に示す振動信号生成部7aは、関節角速度演算部71と、絶対値演算部72と、関節角速度しきい値判定部73と、振動信号演算部74とを備える。関節角速度演算部71は、入力された関節角度を微分または差分演算して関節角速度を算出する。絶対値演算部72は、関節角速度演算部71から出力された関節角速度の絶対値を算出して出力する。関節角速度しきい値判定部73は、絶対値演算部72から出力された関節角速度の絶対値を入力とし、関節角速度の絶対値の各軸の成分に対して予め設定された関節角速度しきい値との比較を行うことで、関節角速度比較信号を出力する。この際、関節角速度の絶対値が関節角速度しきい値以下である場合には真値を出力し、関節角速度の絶対値が関節角速度しきい値より大きい場合には偽値を出力する。この関節角速度しきい値は、関節角速度の絶対値が関節角速度しきい値以下である場合には、ロボットが静止しているとみなせる値に予め設定されている。また、この関節角速度しきい値は、ロボットの各関節に対して異なる値を設定することも可能である。
振動信号演算部74は、振動周波数と、関節角速度しきい値判定部73から出力された関節角速度比較信号と、予め設定された振動振幅とにより、振動信号を出力する。この際、関節角速度比較信号の該当軸の成分が真値である場合には該当軸の振動信号に振動周波数の正弦波信号を出力し、偽値である場合には該当軸の振動信号に0を出力する。この振動信号の振幅は、ロボットの各関節の振動によるロボットの手先位置の振動の振幅が十分に小さくなるように、一例として、ロボットの手先位置の振動の振幅が0.1mm以内となるように、予め設定されている。また、この振動信号の振幅は、ロボットの各関節に対して異なる値を設定することも可能である。
図8に示す振動信号生成部7aにより、ロボットの該当軸の関節角速度の絶対値が関節角速度しきい値以下であり、ロボットの該当軸が静止しているとみなせる場合には、該当軸の振動信号には正弦波信号が出力される。一方、ロボットの該当軸が静止していない場合には、該当軸の振動信号には0が出力される。
次に、実施の形態2のロボット制御装置の動作について説明する。振動信号生成部7aは、ロボットが静止している場合には、振動信号として正弦波信号を出力し、ロボットが静止していない場合には、振動信号として0を出力する。
ロボットが静止している場合には、振動信号生成部7aから出力された正弦波信号を位置指令に加えた補正後位置指令によってロボットの位置制御が行われるため、振動信号の振動周波数と同一周波数の摩擦トルクがロボットの各関節に発生する。さらには、振動成分除去部5によって第1の外乱トルク推定値に含まれる振動周波数成分が除去される。従って、実施の形態1のロボット制御装置と同様に、摩擦トルクの影響を除去することで高精度な外乱トルク推定値を得ることができる。
一方、ロボットが静止していない場合には、ロボットの関節に発生する摩擦トルクは関節角速度に応じて一意に定まるので、摩擦トルク演算部33から出力された摩擦トルク推定値を用いて摩擦トルクの補償を行うことによって、第1の外乱トルク推定値から摩擦トルクの影響を除去することができる。従って、ロボットが静止していない場合には、位置指令に振動信号を加えなくても高精度な外乱トルク推定値の算出が可能である。
以上説明したように、本実施の形態のロボット制御装置は、ロボットに作用する外乱トルクから摩擦トルクの影響を除去することで外乱トルクを高精度に推定することができる。また、高精度な外乱トルク推定値によってインピーダンス制御を行うことにより、ロボットの摩擦に影響されずに良好なインピーダンス特性を得ることができる。従って、本実施の形態にて説明したロボット制御装置は、直接教示のようにロボットに作用する力に応じてロボットを制御する用途において有用である。
なお、本実施の形態のロボット制御装置は、ロボットが静止していない場合には振動信号を0とすることによりロボットの振動を停止させるため、実施の形態1のロボット制御装置と比較して、位置制御の精度を改善することが可能である。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3にかかるロボット制御装置の一構成例と、このロボット制御装置からの制御指令が入力されるアクチュエータとを示すブロック図である。図9において、図1,7に示すロボット制御装置と同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図9に示すロボット制御装置は、位置指令生成部9に代えて位置指令生成部9aを備える点が図7に示すロボット制御装置と異なる。図9に示す位置指令生成部9aは、第2の外乱トルク推定値及び関節角度を入力とし、位置指令を出力する。
図10は、位置指令生成部の一構成例を示すブロック図である。図10に示す位置指令生成部9aは、X軸並進インピーダンスモデル911と、Y軸並進インピーダンスモデル912と、Z軸並進インピーダンスモデル913と、X軸回転インピーダンスモデル914と、Y軸回転インピーダンスモデル915と、Z軸回転インピーダンスモデル916と、デマルチプレクサ917と、マルチプレクサ918と、ヤコビ行列演算部919と、外乱力演算部920と、逆運動学演算部921とを備える。ヤコビ行列演算部919は、関節角度を入力とし、ロボットの関節座標の微小変位からロボットの手先座標の微小変位への変換行列であるヤコビ行列を算出して出力する。外乱力演算部920は、第2の外乱トルク推定値を入力とし、ヤコビ行列演算部919から出力されたヤコビ行列の転置逆行列を第2の外乱トルク推定値にかけることで、関節座標系で表された外乱トルクを手先座標系で表された外乱力に変換する。
X軸並進インピーダンスモデル911からZ軸回転インピーダンスモデル916までの各軸のインピーダンスモデルは、図5に示す第1軸インピーダンスモデル91と同様である。これらのインピーダンスモデルは、外乱力演算部920から出力された外乱力の各成分に対して、インピーダンスモデルで設定されたインピーダンス特性によって位置指令を算出する。デマルチプレクサ917は、外乱力演算部920から出力された外乱力を各軸の成分に分解することで、X,Y,Zの各軸の並進力とトルクを出力する。マルチプレクサ918は、各軸のインピーダンスモデルの出力を一つの信号にまとめて手先座標位置指令を出力する。逆運動学演算部921は、マルチプレクサ918から出力された手先座標位置指令を入力とし、逆運動学演算と呼ばれるロボットの手先座標系から関節座標系への変換演算を行い、手先座標位置指令を関節座標に変換した位置指令を出力する。
次に、実施の形態3のロボット制御装置の動作について説明する。図9に示すロボット制御装置は、位置指令生成部9a以外の構成要素が図7に示すロボット制御装置と同一である。そのため、図7に示すロボット制御装置と同様に、ロボットに作用する外乱トルクを高精度に推定することができる。また、高精度な外乱トルク推定値によってインピーダンス制御を行うことにより、良好なインピーダンス特性を持つインピーダンス制御を実現することが可能である。
さらには、図9に示すロボット制御装置は、位置指令生成部9aにおいて手先座標系によるインピーダンス制御演算を行っている。そのため、本実施の形態のロボット制御装置を直接教示に適用した場合には、ロボットの各関節の動作を連動させた直観的な教示操作を容易に行うことが可能である。
実施の形態4.
図11は、本発明の実施の形態4にかかるロボット制御装置の一構成例と、このロボット制御装置からの制御指令が入力されるアクチュエータとを示すブロック図である。図11において、図1,7に示すロボット制御装置と同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。図11に示すロボット制御装置には、スレーブトルク制御部10が追加され、スレーブロボットが追加されたマスタースレーブ構成としている。
スレーブトルク制御部10は、振動成分除去部5から出力された第2の外乱トルク推定値をトルク指令として、スレーブロボットの関節に設置されたスレーブロボットのアクチュエータ11のトルク制御を行うためのスレーブ制御指令を出力する。スレーブトルク制御部10は、スレーブロボットのアクチュエータ11の位置を検出して、検出信号を位置指令として出力する。
なお、振動信号生成部7aは、振動周波数記憶部6から出力された振動周波数と、位置制御部1から出力された関節角度とを入力とし、関節角度から計算した関節角速度の絶対値と予め設定された関節角速度しきい値との比較結果に応じて正弦波信号と0信号とを切り替えることで、振動信号を出力する。
次に、実施の形態4のロボット制御装置の動作について説明する。図11に示すロボット制御装置は、振動信号生成部7aと振動成分除去部5とを組み合わせることにより、図7に示すロボット制御装置と同様に、外乱トルクから摩擦トルクの影響を除去することで外乱トルクを高精度に推定することができる。また、図11に示すロボット制御装置は、外乱トルク推定値をスレーブロボットに伝達し、スレーブロボットのトルクから位置までの実際の動特性に従ってマスターロボットの位置指令を生成する。このような構成とすることにより、スレーブロボットの動特性をマスターロボット上に再現することができるため、マスターロボットの操作者は、スレーブロボットの動特性及びスレーブロボットに加わる外力を把握しつつ、スレーブロボットの遠隔操作を行うことが可能である。
また、本実施の形態のロボット制御装置は、外乱トルクから摩擦トルクの影響を除去することで、摩擦トルク以下の大きさの小さい外乱トルクを高精度に推定することができるため、良好な操作感覚の遠隔操作を実現することができる。
なお、マスターロボットに作用する外乱トルクをスレーブロボットに伝送し、スレーブロボットの位置をマスターロボットの位置に伝送するバイラテラル制御によれば、マスターロボットの操作者がスレーブロボットを遠隔操作することができ、また、スレーブロボットに加わる反力を操作者に提示することができる制御として知られている。以上説明したように、本実施の形態のロボット制御装置は、力覚センサに代表されるセンサを使用せずとも高精度に外乱トルクを推定することができ、センサを使用しない安価なバイラテラル制御系の構成であり、マスタースレーブロボットを実現するに際して有用である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 位置制御部、2 アクチュエータ、3 駆動トルク推定部、4 外乱トルク演算部、5 振動成分除去部、6 振動周波数記憶部、7,7a 振動信号生成部、8 加算部、9,9a 位置指令生成部、10 スレーブトルク制御部、11 スレーブロボットのアクチュエータ、31 重力トルク演算部、32 関節角速度演算部、33 摩擦トルク演算部、34 加算部、51 振動周波数ノッチフィルタ、52 3倍周波数ノッチフィルタ、53 ローパスフィルタ、71 関節角速度演算部、72 絶対値演算部、73 関節角速度しきい値判定部、74 振動信号演算部、91 第1軸インピーダンスモデル、92 第2軸インピーダンスモデル、93 第3軸インピーダンスモデル、94 第4軸インピーダンスモデル、95 第5軸インピーダンスモデル、96 第6軸インピーダンスモデル、97 デマルチプレクサ、98 マルチプレクサ、901 不感帯、902
減算部、903 モデル慣性記憶部、904 除算部、905 速度積分器、906 摩擦力演算部、907 位置積分器、911 X軸並進インピーダンスモデル、912 Y軸並進インピーダンスモデル、913 Z軸並進インピーダンスモデル、914 X軸回転インピーダンスモデル、915 Y軸回転インピーダンスモデル、916 Z軸回転インピーダンスモデル、917 デマルチプレクサ、918 マルチプレクサ、919 ヤコビ行列演算部、920 外乱力演算部、921 逆運動学演算部。

Claims (4)

  1. ロボットの関節を駆動するアクチュエータを制御するロボット制御装置であって、
    記憶された振動周波数を出力する振動周波数記憶部と、
    前記関節の角度である関節角度及び前記振動周波数を入力とし、前記関節角度から算出した関節角速度の絶対値と予め設定された関節角速度しきい値との比較に基づき振動信号を出力する振動信号生成部と、
    位置指令に前記振動信号加算た補正後位置指令を出力する加算部と、
    前記補正後位置指令を入力とし、前記アクチュエータの位置を制御する制御指令、前記関節角度及び前記アクチュエータの駆動トルクである実駆動トルクを出力する位置制御部と、
    前記関節角度を入力とし、前記アクチュエータを駆動するのに必要な駆動トルク推定値を出力する駆動トルク推定部と、
    前記駆動トルク推定値と前記実駆動トルクとを入力とし、前記駆動トルク推定値と前記実駆動トルクとの差を第1の外乱トルク推定値として出力する外乱トルク演算部と、
    前記第1の外乱トルク推定値を入力とし、前記第1の外乱トルク推定値から前記振動周波数の周波数成分が除去された第2の外乱トルク推定値を出力する振動成分除去部とを備えることを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記第2の外乱トルク推定値を入力とし、予め定められた慣性及び摩擦特性に基づくインピーダンス制御によって前記位置指令を生成して出力する位置指令生成部を備えることを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 前記振動成分除去部は、
    前記振動信号の振動周波数に対するノッチフィルタと、
    前記振動信号の振動周波数の高調波に対するノッチフィルタとを備えることを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  4. 前記第2の外乱トルク推定値を入力とし、前記ロボットとは異なる関節を駆動するスレーブロボットのアクチュエータへのスレーブ制御指令を出力し、
    前記スレーブロボットのアクチュエータの関節角度を前記位置指令として出力するスレーブトルク制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
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