JP6335588B2 - 異方導電性接着剤の製造方法 - Google Patents

異方導電性接着剤の製造方法 Download PDF

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本発明は、絶縁性接着剤樹脂中に導電性粒子が分散された異方導電性接着剤に関する。
従来より、例えば液晶表示装置等の配線(ガラス)基板上にフレキシブル基板等を実装する手段として、異方導電性接着剤(フィルム)が用いられている。
この異方導電性接着剤は、例えば配線基板上に設けられた電極と、フレキシブル基板等の実装部品に設けられた電極とを導電性粒子によって電気的に接続するとともに、硬化させた絶縁性接着剤樹脂によって実装部品を配線基板上に接着固定する役割を果たす。
異方導電性接着剤を用いて実装部品の実装を行うには、実装部品の電極と配線基板の電極との間に異方導電性接着剤を介在させ、熱圧着ヘッドによって実装部品を加熱するとともに押圧することによって熱圧着を行う。
このような異方導電性接着剤を用いて配線基板上に電気部品を実装する場合には、電極の酸化防止等の目的で電極表面に金めっきを施すのが一般的であるが、このような金めっきを施すことはコスト高であることから、近年、金めっきの代わりに有機膜によるプリフラックス処理を施すことによってコストダウンを図ることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、異方導電性接着剤によって接続される電極の表面にプリフラックス処理による有機膜が形成されている場合には、特にファインピッチで電極を設けた場合に有機膜の存在によって接続不良が生じ導通信頼性が低下するという課題があり、このような課題を解決することが求められている。
特許第4751464号公報
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ファインピッチで設けた電極の表面にプリフラックス処理による有機膜が形成されている場合に導通信頼性を向上させることができる異方導電性接着剤の技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明は、絶縁性接着剤樹脂中に導電性粒子が分散された異方導電性接着剤であって、前記導電性粒子が、第1及び第2のはんだ粒子が融着された融着粒子を含み、当該融着粒子は、前記第1のはんだ粒子の粒径が前記第2のはんだ粒子の粒径より大きく、かつ、前記第1のはんだ粒子の溶融温度が前記第2のはんだ粒子の溶融温度より高く、前記第2のはんだ粒子が前記第1のはんだ粒子の表面に融着され突部状に一体化してなる異方導電性接着剤を製造する方法であって、複数の前記第1のはんだ粒子を支持部上に離間させて配置する工程と、当該第1のはんだ粒子を前記第2のはんだ粒子の溶融温度で加熱する工程と、当該第1のはんだ粒子に、複数の前記第2のはんだ粒子を混合する工程と、当該第1及び第2のはんだ粒子を振動させ当該第2のはんだ粒子を当該第1のはんだ粒子に融着させて前記融着粒子を形成する工程と、当該融着粒子を前記絶縁性接着剤樹脂中に前記導電性粒子として分散させる工程とを有する異方導電性接着剤の製造方法である。
本発明では、前記第1及び第2のはんだ粒子並びに前記融着粒子をふるい分けして前記融着粒子を選別する工程を有する場合にも効果的である。
本発明では、前記融着粒子が、前記導電性粒子中に10体積%以上30体積%以下含まれている場合にも効果的である。
本発明では、前記融着粒子の粒径が、7μm以上21μm以下である場合にも効果的である。
本発明では、前記導電性粒子が、互いに融着されていない前記第1のはんだ粒子と前記第2のはんだ粒子を含む場合にも効果的である
本発明においては、導電性粒子に、第1のはんだ粒子より粒径の小さい第2のはんだ粒子が第1のはんだ粒子の表面に融着され突部状に一体化してなる融着粒子が含まれていることから、加圧時に、融着粒子の第2のはんだ粒子による突部が電極のプリフラックス処理膜を突き破ることによって、電極同士を確実に電気的に接続することができる。
したがって、本発明によれば、ファインピッチで設けた電極の表面にプリフラックス処理による有機膜が形成されている場合において導通信頼性を向上させることができる。
また、本発明において融着粒子に用いる第1のはんだ粒子は第2のはんだ粒子より溶融温度が高いことから、融着粒子を作成する際に、例えば第2のはんだ粒子の溶融温度で加熱することにより、第1のはんだ粒子を溶融変形させず、第2のはんだ粒子のみを溶融させた状態で第2のはんだ粒子を第1のはんだ粒子の表面に確実に融着させることができ、これにより融着粒子を容易に作成することができる。
(a):本発明に係る異方導電性接着剤の構成を模式的に示す断面図(b):本発明に用いる融着粒子の構成及び寸法を示す説明図(c):本発明に用いる第1及び第2のはんだ粒子の寸法を示す説明図 (a)〜(e):本発明に用いる融着粒子の作成方法の例を示す工程図 図2(a)〜(e)に示す方法によって作成した融着粒子を示す顕微鏡写真 実施例及び比較例の導通信頼性の評価結果を示す図
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
なお、本発明は、ペースト状及びフィルム状の異方導電性接着剤のいずれにも適用することができるものである。
図1(a)は、本発明に係る異方導電性接着剤の構成を模式的に示す断面図、図1(b)は、本発明に用いる融着粒子の構成及び寸法を示す説明図、図1(c)は、本発明に用いる第1及び第2のはんだ粒子の寸法を示す説明図である。
本発明の異方導電性接着剤は、絶縁性接着剤樹脂中に、はんだからなる複数の導電性粒子が分散された状態で含有してなるものである。
本発明の場合、絶縁性接着剤樹脂としては、特に限定されることはないが、透明性、接着性、耐熱性、機械的強度、電気絶縁性に優れる観点からは、エポキシ系樹脂、フェノキシ系樹脂、エポキシ硬化剤を含む組成物を好適に用いることができる。
本発明に用いるはんだ粒子は、固相線温度が比較的低いため、低温で加熱圧着することができる。また、はんだ粒子は、組成比を種々に組み合わせることによって、固相線温度を精密に調整することができる。はんだ粒子は、例えば、通常の水アトマイズ法により、溶融した合金を所定のノズルから水中に噴霧し、急冷凝固することによって得ることができる。
本発明に用いるはんだ粒子としては、成分的に鉛フリーのものを使用することが好ましい。具体的には、Sn−Cd系はんだ、例えばSn(67%)−Cd(33%)共晶はんだ(Ts=176℃)、Sn(60%)−Cd(40%)共晶はんだ(Ts=144℃);Sn−Bi系はんだ、例えばSn(42%)−Bi(58%)共晶はんだ(Ts=138℃)、Sn(40%)−Bi(56%)−Zn(4%)共晶はんだ(Ts=130℃)、Sn(25.9%)−Bi(53.9%)−Cd(20.2%)共晶はんだ(Ts=103℃);Sn−In系はんだ、例えば、Sn(48%)−In(52%)共晶はんだ(Ts=117℃)、Sn(17.3%)−Bi(57.5%)−In(25.2%)共晶はんだ(Ts=78.8℃)等が挙げられる。
図1(a)に示すように、本実施の形態の異方導電性接着剤1は、絶縁性接着剤樹脂2中に、導電性粒子として、はんだからなる融着粒子3を含む。
本発明の融着粒子3は、第1のはんだ粒子31の表面に、後述する方法によって第2のはんだ粒子32が融着され一体化してなるものである。
ここで、融着粒子3としては、第1のはんだ粒子31の平均粒径(以下、単に「粒径」という。)d1が、第2のはんだ粒子32の粒径d2より大きいものを用いている(図1(c)参照)。
本発明の場合、第1のはんだ粒子31の粒径d1は特に限定されることはないが、導通信頼性をより向上させる観点からは、5μm以上15μm以下のものを用いることが好ましい。
また、第2のはんだ粒子32の粒径d2についても特に限定されることはないが、プリフラックス処理膜を突き破る突部としての機能を十分に発揮させて導通信頼性をより向上させる観点からは、2μm以上6μm以下のものを用いることが好ましい。
以上のことから、導通信頼性をより向上させる観点からは、融着粒子3として、7μm以上21μm以下の粒径D(図1(b)の一点鎖線で示す範囲)を有するものを用いることが好ましい。
なお、本発明の場合、融着粒子3を作成する際に第2のはんだ粒子32同士が融着される場合もあるが(後述する図3参照)、その場合であっても融着粒子3の粒径が7μm以上21μm以下であれば特に問題が生ずることはない。
一方、本発明の融着粒子3は、第1のはんだ粒子31の溶融温度が、第2のはんだ粒子32の溶融温度より高いものを用いている。
本発明の場合、第1のはんだ粒子31の溶融温度は特に限定されることはないが、融着粒子3を作成する際、第1のはんだ粒子を溶融変形させず、第2のはんだ粒子のみを溶融させた状態で第2のはんだ粒子を第1のはんだ粒子の表面により確実に融着させる観点からは、第1のはんだ粒子31の溶融温度が、第2のはんだ粒子32の溶融温度より30℃以上高いものを用いることが好ましい。
具体的には、好ましい第1のはんだ粒子31の溶融温度は、150℃以上240℃以下である。
また、好ましい第2のはんだ粒子32の溶融温度は、110℃以上160℃以下である。
図1(a)に示すように、本実施の形態の異方導電性接着剤1は、絶縁性接着剤樹脂2中に、上述した融着粒子3のほか、互いに融着されていない第1のはんだ粒子31及び第2のはんだ粒子32を含んでいる。
この点に関し、本発明では、導電性粒子が、上述した融着粒子3のみからなることが理想的である。
ただし、融着粒子3のみからなる導電性粒子を作成することは実際上困難であり、また、導電性粒子中に融着粒子3がある程度含まれていれば本発明の効果を奏し、特に導電性粒子中に融着粒子3が10体積%以上30体積%以下含まれていれば本発明の効果を奏することが本発明者によって確認されている。
このように、本発明において、導電性粒子中に融着粒子3が10体積%以上30体積%以下含むように構成すれば、製造が容易で、しかも導通信頼性の高い異方導電性接着剤1を提供することができる。
図2(a)〜(e)は、本発明に用いる融着粒子の作成方法の例を示す工程図である。
ここでは、まず、図2(a)に示すように、上述した複数の第1のはんだ粒子31を、例えばシート状の支持部10上に離間させて配置する。
次に、図2(b)に示すように、支持部10上に配置された第1のはんだ粒子31を例えば電気オーブン11内に配置し、電気オーブン11内の雰囲気を第2のはんだ粒子32の溶融温度範囲の温度で加熱する。
上述したように第2のはんだ粒子32の溶融温度は、第1のはんだ粒子31の溶融温度より低いことから、この状態では第1のはんだ粒子31は溶融しない。
そして、図2(c)に示すように、第1のはんだ粒子31の上方から複数の第2のはんだ粒子32を散布することにより、複数の第1のはんだ粒子31に、複数の第2のはんだ粒子32を混合する。
これにより、混合された第2のはんだ粒子32が溶融し、その表面は濡れた状態になっていることから、散布された第2のはんだ粒子32のうち、第1のはんだ粒子31の表面に接触した第2のはんだ粒子32が第1のはんだ粒子31に融着する。
さらに、この状態で、支持部10を振動させることにより第1のはんだ粒子31に接触する第2のはんだ粒子32の数が増加することから、第2のはんだ粒子32の第1のはんだ粒子31への融着が促進される。
そして、第1及び第2のはんだ粒子31、32を冷却することにより、図2(d)に示すように、第2のはんだ粒子32が第1のはんだ粒子31の表面に融着(固着)され突部状に一体化してなる融着粒子3が形成される。
その後、第1及び第2のはんだ粒子31、32並びに融着粒子3を必要に応じてふるい分けして融着粒子3を選別する。
例えば、後工程や接着剤に含有させる場合に支障となる、融着していない第1及び第2のはんだ粒子31、32や、第2のはんだ粒子32が第1のはんだ粒子31に多数個融着した融着粒子3が多い場合には、メッシュなどで分別することができる。
これにより、目的とする融着粒子3が得られる。
なお、実際上、ふるい分けにより融着粒子3のみを選別することは困難であることから、ここでは、図2(e)に示すように、融着粒子3のほか、互いに融着されていない第1のはんだ粒子31及び第2のはんだ粒子32を含んでいる。
最後に、これら融着粒子3並びに第1及び第2のはんだ粒子31、32を絶縁性接着剤樹脂2中に導電性粒子として分散させることにより、図1(a)に示す異方導電性接着剤が得られる。
以上述べた本実施の形態においては、導電性粒子に、第1のはんだ粒子31より粒径の小さい第2のはんだ粒子32が第1のはんだ粒子31の表面に融着され突部状に一体化してなる融着粒子3が含まれていることから、加圧時に、融着粒子3の第2のはんだ粒子32による突部が電極のプリフラックス処理膜を突き破ることによって、電極同士を確実に電気的に接続することができる。
したがって、本実施の形態によれば、ファインピッチで設けた電極の表面にプリフラックス処理による有機膜が形成されている場合において導通信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態において融着粒子3に用いる第1のはんだ粒子31は第2のはんだ粒子32より溶融温度が高いことから、融着粒子3を作成する際に、第2のはんだ粒子32の溶融温度で加熱することにより、第1のはんだ粒子31を溶融変形させず、第2のはんだ粒子32のみを溶融させた状態で第2のはんだ粒子32を第1のはんだ粒子31の表面に確実に融着させることができ、これにより融着粒子3を容易に作成することができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[導電性粒子の作成]
第1のはんだ粒子として、粒径10μmで溶融温度200℃のものと、第2のはんだ粒子として、粒径5μmで溶融温度140℃のものを用いた。
複数の第1のはんだ粒子をシート状の支持部上に離間させて配置して電気オーブン内に搬入し、加熱温度を190℃に設定して加熱した。
そして、第1のはんだ粒子の上方から複数の第2のはんだ粒子を散布することにより、複数の第1のはんだ粒子に、複数の第2のはんだ粒子を混合した。
さらに、この状態で、支持部を振動させることにより、第2のはんだ粒子の第1のはんだ粒子への融着を促進した後、第1及び第2のはんだ粒子を冷却することにより、第2のはんだ粒子が第1のはんだ粒子の表面に融着(固着)され一体化してなる融着粒子が形成された。
その後、開口径0.05のメッシュを用い、製造に支障の出る可能性のある、第2のはんだ粒子が第1のはんだ粒子に多数個融着した融着粒子を取り除き使用粒子とした。
図3は、本実施例の方法によって作成した融着粒子を示す顕微鏡写真である。
図3に示すように、第2のはんだ粒子32より粒径の大きい第1のはんだ粒子31の表面に複数の第2のはんだ粒子32が融着され融着粒子3が形成されていることが理解される。
また、これら融着粒子3の近傍には、第1のはんだ粒子が単独で存在していることも見て取れる。
なお、融着粒子3の導電性粒子全体に対する割合は、20体積%であった。
<実施例1>
絶縁性接着剤樹脂として、ビスフェノールA型エポキシタイプフェノキシ樹脂(東都化成社製、商品名YP−50)を45部、2官能アクリルモノマー(新中村化学社製、商品名A−200)を20部、ウレタンアクリレート(新中村化学社製、商品名U−2PPA)を20部、リン酸エステル型アクリレート(日本化薬社製、商品名PM−2)を2部、ロジン(品名:KE−604、荒川化学工業製)を5部、上述した融着粒子を20体積%含む導電性粒子を3部、シリカフィラー(粒径5μm)を5部、ジラウロイルパーオキサイドを5部を常法により均一に混合することにより異方導電性接着層組成物を調製した。
そして、剥離処理を施したPETフィルム上に、上述した異方導電性接着層組成物を塗布し、70℃に設定した電気オーブンで5分間加熱し、乾燥膜厚が35μmの異方導電性接着フィルムを作成した。
<比較例1>
導電性粒子として、第1のはんだ粒子のみを用いた以外は実施例と同一の方法によって異方導電性接着フィルムを作成した。
<比較例2>
導電性粒子として、第1のはんだ粒子と第2のはんだ粒子を体積比5:1で混合したものを用いた以外は実施例と同一の方法によって異方導電性接着フィルムを作成した。
[導通信頼性の評価]
評価用PWB(400μmピッチ、Cu35μm厚−銅端子に0.2μm厚の水溶性プリフラックス処理を施したもの)と、COF(400μmピッチ、Cu8μm厚−Snめっき、38μm厚−S’perflex基材)について、2mm幅にスリットされた実施例1、比較例1、2の異方導電性接着フィルムを用い、熱圧着後の導通抵抗を測定した。
この場合、温度140℃、160℃、190℃の条件で熱圧着を行い、さらに、−40℃〜100℃の温度範囲、サイクル数100、250の条件で温度サイクル試験を行った。その結果を図4に示す。
図4に示すように、導電性粒子として融着粒子を含む実施例1は、熱圧着温度が140℃、160℃、190℃のいずれの場合においても、温度サイクル試験後において導通抵抗の上昇は殆ど見られなかった。
これに対し、導電性粒子として第1のはんだ粒子のみを用いた比較例1は、熱圧着温度が190℃の高温の場合は、温度サイクル試験後において導通抵抗の上昇は殆ど見られなかったが、熱圧着温度が140℃の低温の場合において、温度サイクル試験の250サイクル後における導通抵抗の最大値が相当大きくなる(0.9Ω程度)とともに、熱圧着温度が160℃の中温の場合において、温度サイクル試験の250サイクル後における導通抵抗の最大値が大きくなった(0.3Ω程度)。
また、導電性粒子として第1のはんだ粒子と第2のはんだ粒子を体積比5:1で混合したものを用いた比較例2は、熱圧着温度が190℃の高温の場合は、温度サイクル試験後において導通抵抗の上昇は殆ど見られなかったが、熱圧着温度が140℃の低温の場合において、温度サイクル試験の250サイクル後における導通抵抗の最大値が大きくなる(0.3Ω程度)とともに、熱圧着温度が160℃の中温の場合において、温度サイクル試験の250サイクル後における導通抵抗の最大値が相当大きくなった(0.9Ω程度)。
以上より、本発明によれば、特に熱圧着温度が160℃以下の場合において、導通信頼性を大幅に向上させることができることが実証された。
1……異方導電性接着剤
2……絶縁性接着剤樹脂
3……融着粒子
31…第1のはんだ粒子
32…第2のはんだ粒子

Claims (5)

  1. 絶縁性接着剤樹脂中に導電性粒子が分散された異方導電性接着剤であって、前記導電性粒子が、第1及び第2のはんだ粒子が融着された融着粒子を含み、当該融着粒子は、前記第1のはんだ粒子の粒径が前記第2のはんだ粒子の粒径より大きく、かつ、前記第1のはんだ粒子の溶融温度が前記第2のはんだ粒子の溶融温度より高く、前記第2のはんだ粒子が前記第1のはんだ粒子の表面に融着され突部状に一体化してなる異方導電性接着剤を製造する方法であって、
    複数の前記第1のはんだ粒子を支持部上に離間させて配置する工程と、
    当該第1のはんだ粒子を前記第2のはんだ粒子の溶融温度で加熱する工程と、
    当該第1のはんだ粒子に、複数の前記第2のはんだ粒子を混合する工程と、
    当該第1及び第2のはんだ粒子を振動させ当該第2のはんだ粒子を当該第1のはんだ粒子に融着させて前記融着粒子を形成する工程と、
    当該融着粒子を前記絶縁性接着剤樹脂中に前記導電性粒子として分散させる工程とを有する異方導電性接着剤の製造方法。
  2. 前記第1及び第2のはんだ粒子並びに前記融着粒子をふるい分けして前記融着粒子を選別する工程を有する請求項記載の異方導電性接着剤の製造方法。
  3. 前記融着粒子が、前記導電性粒子中に10体積%以上30体積%以下含まれている請求項1又は2のいずれか1項記載の異方導電性接着剤の製造方法
  4. 前記融着粒子の粒径が、7μm以上21μm以下である請求項1乃至3のいずれか1項記載の異方導電性接着剤の製造方法
  5. 前記導電性粒子が、互いに融着されていない前記第1のはんだ粒子と前記第2のはんだ粒子を含む請求項1乃至のいずれか1項記載の異方導電性接着剤の製造方法
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