JP6334899B2 - Ctコリメータおよびctコリメータを備えるctシステム - Google Patents

Ctコリメータおよびctコリメータを備えるctシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6334899B2
JP6334899B2 JP2013241430A JP2013241430A JP6334899B2 JP 6334899 B2 JP6334899 B2 JP 6334899B2 JP 2013241430 A JP2013241430 A JP 2013241430A JP 2013241430 A JP2013241430 A JP 2013241430A JP 6334899 B2 JP6334899 B2 JP 6334899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
collimator
rotation
detection area
radiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013241430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014104356A (ja
JP2014104356A5 (ja
Inventor
シャオヤン・ツァン
ジュン・グォ
シューヨン・ヤン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Publication of JP2014104356A publication Critical patent/JP2014104356A/ja
Publication of JP2014104356A5 publication Critical patent/JP2014104356A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6334899B2 publication Critical patent/JP6334899B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21KTECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
    • G21K1/00Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating
    • G21K1/02Arrangements for handling particles or ionising radiation, e.g. focusing or moderating using diaphragms, collimators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computerised tomographs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/06Diaphragms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/547Control of apparatus or devices for radiation diagnosis involving tracking of position of the device or parts of the device
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/40Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4021Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with arrangements for generating radiation specially adapted for radiation diagnosis involving movement of the focal spot
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/46Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with special arrangements for interfacing with the operator or the patient
    • A61B6/467Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment with special arrangements for interfacing with the operator or the patient characterised by special input means

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本出願は、X線CTの分野に関し、より詳細には、単一のモータ駆動システムを有するCTコリメータおよびCTコリメータを有する放射線CTシステムに関する。
現在、放射線CTシステム(radiograph CT)たとえばX線CTシステムが、種々の医療機関において広く用いられている。これは、被検者の対象領域を三次元画像化して、臨床医が被検者の正確な医療診断を実現することを助けるためである。
放射線CTシステムでは、円錐形放射線ビームを発生させる放射線管と、放射線ビームを検出する検出器とが、回転中心の周りに回転する。検出器は、放射線管と反対側に配置され、マトリックス状に配設された検出器素子からなる。被検者を通って送信される放射線ビームが発生させる投影データが収集され、収集された投影データに基づいて、被検者の対象領域の画像が再構成され、そして、再構成されたCT画像が画像ディスプレイ装置上に表示される。
放射線CTシステムでは、コリメータが一般的に、放射線管と検出すべき被検者との間に設けられている。コリメータの開口部の幅を調整することによって、被検者に平行な方向での放射線ビームの幅が制御されて、走査の厚みが制御される。
従来のコリメータは一般的に、マルチ・スロット開口部およびZビーム・トラッキングの要求を満たすために、少なくとも2つの異なるモータ駆動システムを有している。このようなコリメータは、少なくとも2つのゲートまたはカムを備えている。これらは、少なくとも2つの異なるモータ駆動システムによって駆動されるため、コストが高くなる。
新たに開発されたコリメータの中には、スロット開口部およびZビーム・トラッキングの要求を満たすために単一のモータ駆動システムを用いるものがある。たとえば、最近開発されたコリメータは、単一のモータ駆動システムによって駆動される複数のスロットを有するプレートを備えている。各スロットは、異なる幅のコリメータ開口部に対応している。従来の2つの駆動システムの代わりに単一のモータ駆動システムを用いて駆動システムのコストを下げているが、このようなコリメータはモータの回転運動を直線運動に変換する必要があるため、リード・スクリューおよびレールのような構成部品が必要である。
したがって、CTコリメータおよびCTシステムとして、CTスキャン中に温度変化が原因で放射源の焦点シフトが生じた場合に、コリメータ開口部の位置を自動的に補正して、放射線ビームを被検者にコリメータを介して直接照射することを、回転運動しながら、所定の対象領域から外れることなく行なって、被検者を通った後に検出器まで投影される放射線ビームの検出面積が変わらないようにすることができるCTコリメータおよびCTシステムが求められている。
本発明によって、前述の問題を解決することができるCTコリメータおよびCTコリメータを備えるCTシステムが提供される。
本発明の第1の態様によれば、CTコリメータが提供される。CTコリメータは、回転シャフト上に配置されて複数のブレードを有する回転スロット部分を備え、各ブレードは異なる幅のスロットを有し、コリメータに入る放射線ビームは複数のブレードの1つにおけるスロットのみを介して通ることができ、このブレードの長手方向に沿った各ブレード・スロットの端部は凸状曲面構造を有し、各ブレード・スロットの長手方向に沿った垂直面においてスロットの2つの側端部は湾曲しており、各ブレードは回転シャフトの中心と偏心して配設されている。
本発明の第1の態様によるCTコリメータはさらに、回転スロット部分を駆動して回転シャフトの周りに回転するように構成された単一のモータと、回転シャフトの中心の周りの回転スロット部分の回転角度をモニタするためのエンコーダとを備える。
本発明の第1の態様によるCTコリメータはさらに、回転スロット部分を駆動して回転シャフトの周りに回転するように構成された単一のモータを備え、単一のモータには、回転シャフトの中心の周りの回転スロット部分の回転角度をモニタするためのエンコーダが設けられている。
本発明の第1の態様によるCTコリメータでは、各ブレード端部の曲面構造には、このブレードの長手方向に沿った垂直面内にある2つの曲線が含まれ、このブレードのブレード・スロットによって、2つの曲線に接する放射線ライン間の放射線ビームが通過することができる。
本発明の第1の態様によるCTコリメータでは、各ブレード端部の曲面構造には、このブレードの長手方向に沿った垂直面内にある2つの円弧が含まれ、このブレードのブレード・スロットによって、2つの円弧に接する放射線ライン間の放射線ビームが通過することができる。
本発明の第1の態様によるCTコリメータでは、2つの円弧に対する2つの円はそれぞれ、垂直面において、放射源の左側への最大シフト位置と放射線検出器の放射線検出面積の左および右端点との間の第1の接続ラインおよび第2の接続ラインの、放射源の右側への最大シフト位置と放射線検出面積の左および右端点との間の第3の接続ラインおよび第4の接続ラインに対する回転シャフトの中心の周りでの回転が、対応する交差部がブレード厚さ領域において第1の接続ラインと第3の接続ラインとの間および第2の接続ラインと第4の接続ラインとの間に存在する位置に到達したときに、前記位置において第1の接続ラインと第3の接続ラインとに接する第1の円、および前記位置において第2の接続ラインと第4の接続ラインとに接する第2の円である。
本発明の第1の態様によるCTコリメータでは、各ブレードは平面構造を有し、各ブレードのスロットの幅は、ブレードの長手方向に沿ってスロットの中心から2つの端部まで徐々に増加する。
本発明の第1の態様によるCTコリメータでは、各ブレードがを円弧構造を有し、その円の中心は、このブレードを水平位置に置いたときに、コリメータの外側の放射源の焦点上にある。
本発明の第1の態様によるCTコリメータでは、回転シャフトの中心が、ブレードの厚さ方向に沿った各ブレード・スロットの延長領域内に配置されていないとき、前記ブレードは回転シャフトの中心と偏心している。
本発明の第2の態様によれば、CTシステムが提供される。CTシステムは、本発明の第1の態様によるCTコリメータと、放射線検出器上に配置された放射線検出面積モニタリング・ユニットと、コリメータ・コントローラであって、回転スロット部分の複数のブレードのうちの1つを被検者の対象領域に従って選択して、所望の放射線ビームを被検者の対象領域に投影できるようにするコリメータ・コントローラと、を備え、放射線検出面積モニタリング・ユニットは、CTスキャン中に、放射線ビームがCTコリメータの選択ブレードを介して放射線検出器に投影されるときに、放射源の焦点シフトによって生じる放射線検出器上の放射線検出面積のずれをモニタし、コリメータ・コントローラは、CTコリメータの回転スロット部分の回転角度を、放射線検出面積モニタリング・ユニットから受け取ったモニタされたずれに従って補正して、放射源の焦点シフトによって生じる放射線検出面積のずれをなくし、Zビーム・トラッキングを行なうことを図るように構成されている。
本発明の第2の態様によるCTシステムはX線CTシステムである。
本発明の第2の態様によるCTシステムでは、コリメータ・コントローラは、メモリを備えるか、またはメモリに結合されている。
本発明の第2の態様によるCTシステムでは、回転スロット部分内の各ブレードに対して予め決められた放射線検出面積の複数のずれと、Zビーム・トラッキングを行なうために回転スロット部分が回転する必要がある複数の対応する補正角度とが、テーブルの形態でメモリ内に記憶される。
本発明の第2の態様によるCTシステムでは、コリメータ・コントローラは、選択ブレードに対する回転スロット部分の回転補正角度を、放射線検出面積のモニタされたずれに従って前記メモリ内の前記テーブル内を検索することによって決定し、回転スロット部分の決定された回転補正角度と選択ブレードの現在角度とに従ってZビーム・トラッキングを行なうように構成されている。
本発明の第2の態様によるCTシステムでは、コリメータ・コントローラは、回転スロット部分の対応する回転補正角度を、前記テーブル内で、放射線検出面積のモニタされたずれに従って見出すことができなかった場合に、放射線検出面積のモニタされたずれに近接する2つのずれに対応する2つの回転補正角度を検索して、2つの回転補正角度の平均値もしくはそれらの間の補間を、回転スロット部分の決定された回転補正角度として使用するか、または、回転スロット部分の対応する回転補正角度を、前記テーブル内で、放射線検出面積のモニタされたずれに従って見出すことができなかった場合に、放射線検出面積のモニタされたずれに最も近接するシフトに対応する回転補正角度を検索し、回転スロット部分の決定された回転補正角度として使用するように構成されている。
本発明の第2の態様によるCTシステムでは、回転スロット部分内の各ブレードに対して予め決められた放射源の複数の焦点シフトと、Zビーム・トラッキングにとって必要な回転スロット部分の複数の回転補正角度とが、テーブルの形態でメモリ内に記憶される。
本発明の第2の態様によるCTシステムでは、コリメータ・コントローラは、放射源の焦点シフトを、放射線検出面積のモニタされたずれに従って決定し、選択ブレードに対する回転スロット部分の回転補正角度を、決定された焦点シフトに従って前記メモリ内の前記テーブル内を検索することによって決定し、回転スロット部分の決定された回転補正角度と選択ブレードの現在角度とに従ってZビーム・トラッキングを行なうように構成されている。
本発明の第2の態様によるCTシステムでは、コリメータ・コントローラは、回転スロット部分の対応する回転補正角度を、前記テーブル内で、決定された焦点シフトに従って見出すことができなかった場合に、決定された焦点シフトに近接する2つの焦点シフトに対応する2つの回転補正角度を検索して、2つの回転補正角度の平均値もしくはそれらの間の補間を、回転スロット部分の決定された回転補正角度として使用するか、または回転スロット部分の対応する回転補正角度を、前記テーブル内で、決定された焦点シフトに従って見出すことができなかった場合に、決定された焦点シフトに最も近接する焦点シフトに対応する回転補正角度を検索して、回転スロット部分の決定された回転補正角度として使用するように構成されている。
本発明の第2の態様によるCTシステムでは、コリメータ・コントローラはさらに、CTコリメータの回転スロット部分の回転角度を補正した後に、放射線検出面積モニタリング・ユニットから受け取った放射線検出面積の最後のモニタされたずれを所定の閾値と比較して、放射線検出面積の最後のモニタされたずれが所定の閾値を超えていなかったら、Zビーム・トラッキングを停止するか、または放射線検出面積の最後のモニタされたずれが所定の閾値を超えていたら、新しいZビーム・トラッキングを、放射線検出面積の最後のモニタされたずれ所定の閾値を超えなくなるまで行なうように構成されている。
本発明によるCTコリメータおよび前記CTコリメータを備えるCTシステムでは、CTスキャンの必要性によりスロット幅が可変な複数のブレードをCTコリメータ内に設けることができる。各ブレード・スロットの、このブレードの長手方向に沿った端部は凸状曲面構造を有していて(すなわち、ブレード・スロットの長手方向に沿った垂直面において、スロットの2つの側端部が湾曲していて)、焦点シフト経路に沿って生じる放射源の焦点シフトが、温度変化の結果として起きたときに、選択ブレードを、ブレードと偏心している回転中心の周りに、焦点シフトに対応する補正角度だけ回転させることによって、放射線検出器にブレード・スロットを介して達する放射線ビームが、焦点シフトが起きていない状況と同じ領域に維持されるようになっている。したがって、本発明によるCTコリメータおよびCTシステムによって、放射源の焦点シフトが起きたときに、他の構成部品たとえば放射線検出器または被検者を再配置する必要がなくなる。
以下、本発明のいくつかの典型的な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図面では、同様または類似の要素は同じ参照数字によって示している。
本発明の典型的な実施形態による放射線CTシステムを示す図である。 本発明の典型的な実施形態による放射線CTシステムを示す図である。 本発明の典型的な実施形態によるCTコリメータを示す図である。 本発明の典型的な実施形態によるCTコリメータ内の開口部アセンブリを示す図である。 本発明の典型的な実施形態によるCTコリメータ内の開口部アセンブリを示す図である。 本発明の典型的な実施形態によるCTコリメータ内の開口部アセンブリを示す図である。 本発明の典型的な実施形態によるCTコリメータ内の開口部アセンブリを示す図である。 本発明の典型的な実施形態によるCTコリメータ内の開口部アセンブリにおけるブレード・スロットの内側円弧および外側円弧を決定するための方法を例示する図である。 本発明の典型的な実施形態によるCTコリメータ内の開口部アセンブリにおけるブレード・スロットの内側円弧および外側円弧を決定するための方法を例示する図である。 本発明の典型的な実施形態によるCTコリメータ内の開口部アセンブリにおけるブレード・スロットの内側円弧および外側円弧を決定するための方法を例示する図である。 本発明の典型的な実施形態によるCTコリメータ内の開口部アセンブリにおけるブレード・スロットの内側円弧および外側円弧を決定するための方法を例示する図である。 X線管の焦点シフトが起こりZビーム・トラッキングがコリメータにおいて用いられていないときのX線検出器上のX線検出面積のずれを示す図である。 本発明の典型的な実施形態によるZビーム・トラッキングを示す図である。
以下の詳細な説明では、本発明の典型的な実施形態について、添付図面を参照して説明する。しかし、当業者であれば分かるように、本発明はこれらの典型的な実施形態に限定されない。
図1A〜1Bに、本発明の典型的な実施形態による放射線CTシステム100を示す。一実施形態では、放射線CTシステム100はX線CTシステムである。
図1A〜1Bに示すように、X線CTシステム100は主に、3つの部分を備えている。走査ガントリ110、検出すべき対象114を位置決めするための支持テーブル116、および操作コンソール130である。走査ガントリ110はX線管102を備えている。X線管102から発せられたX線106は、コリメータ104を通過して、扇状ビームおよび円錐形ビームのような形状のX線ビームを形成する。これらは、被検者114の対象領域に照射される。被検者114を通過したX線ビームは、は、被検者114の他方の側に配置されたX線検出器112に加えられる。X線検出器112は、複数の2次元X線検出部を、扇状X線ビームの伝搬方向(信号チャネル方向)および厚さZ方向(コラム方向)に有している。
データ取得システム(DAS)124が、X線検出器112に結合されている。データ取得システム124は、X線検出器124の各X線検出部によって検出されたデータを収集して、投影データとしての使用を図る。X線管102から出るX線放射は、X線コントローラ122によって制御される。図1Bでは、X線管102とX線コントローラ122との間の接続は示していない。
データ取得システム124は、X線コントローラ122によってX線管102に印加される管電圧および管電流に関するデータを収集する。図1Bでは、X線コントローラ122とデータ取得システム124との間の接続は省略している。
コリメータ104は、コリメータ・コントローラ120によって制御される。一実施形態では、コリメータ104とコリメータ・コントローラ120とは2つの別個の構成部品である。別の実施形態では、コリメータ・コントローラ120をコリメータ104内に配置しても良い。図1Bでは、コリメータ104とコリメータ・コントローラ120との間の接続は省略している。
X線管102、コリメータ104、X線検出器112、データ取得システム124、X線コントローラ122およびコリメータ・コントローラ120のような構成部品は、走査ガントリ110の回転部分128内に取り付けられている。回転部分128は、回転コントローラ126の制御下で回転する。図1Bでは、回転部分128と回転コントローラ126との間の接続は示していない。
駆動システムたとえばモータの作用下で、支持テーブル116は、その上に運ばれた被検者114とともに、被検者の長手軸118に沿って走査ガントリ110の開口部108内に移動することができて、被検者114の対象領域が、コリメータ104を通してそこに照射されるX線ビームに対して実質的に垂直となるようになっている。
操作コンソール130は、中央処理装置136たとえばコンピュータを有している。制御インターフェース140が中央処理装置136に接続されている。走査ガントリ110と支持テーブル116とは、制御インターフェース140に接続されている。中央処理装置136は、走査ガントリ110と支持テーブル116とを、制御インターフェース140を介して制御する。
走査ガントリ110内のデータ取得システム124、X線コントローラ122、コリメータ・コントローラ120、および回転コントローラ126は、制御インターフェース140を介して制御される。図1Bでは、当該部品と制御インターフェース140との間の別個の接続を示していない。
データ取得バッファ138が中央処理装置136に接続されている。走査ガントリ110のデータ取得システム124はデータ取得バッファ138に接続されている。データ取得システム124によって収集された投影データは、データ取得バッファ138を介して中央処理装置136に入力される。
中央処理装置136は、データ取得バッファ138から入力された投影データを用いて画像再構成を行なう。画像再構成を行なう際、フィルタ補正逆投影法および三次元画像再構成法のような方法を用いることができる。記憶装置142が中央処理装置136に接続されている。記憶装置142を用いて、データ、再構成画像、およびX線CTシステム100の種々の機能を実施するための手順を記憶しても良い。
ディスプレイ装置132と入力装置134とが、それぞれ中央処理装置136に接続されている。ディスプレイ装置132は、再構成画像および中央処理装置136から出力された他の情報を表示する。オペレータは、種々の命令およびパラメータを中央処理装置136に入力装置134を介して入力することができる。ディスプレイ装置132および入力装置134を通して、オペレータは、X線CTシステム100の対話型操作を実現することができる。
図2に、本発明の典型的な実施形態によるX線CTコリメータ104の概略的な構造図を示す。図2に示すように、コリメータ104は4つの主要部分を備えている。コリメータ・ケース203、コリメータ・カバー202、フィルタ・アセンブリ201、および開口部アセンブリ204である。開口部アセンブリ204によって、異なるスロット幅のブレードが選択されて、所望のX線ビームがX線検出器112に到達することができる。フィルタ・アセンブリ201は、X線管104からのX線ビームをフィルタリングして、散乱X線ビームをなくす。コリメータ・ケース203を用いて、コリメータ104の種々の構成部品の支持、固定、および収容を図る。コリメータ・カバー202によって、コリメータ104に対するシールディングが得られる。
図3A〜3Dに、図2に示す開口部アセンブリ204の典型的な構造を示す。図3Aに示すように、開口部アセンブリ204は主に3つの部品を備えている。回転スロット部分2041、回転スロット部分2041の回転を駆動する単一のモータ駆動システム2043、および回転スロット部分2041の回転角度を検出するエンコーダ2042である。一実施形態では、モータ駆動システム2043とエンコーダ2042とは2つの別個の部品である。別の実施形態では、エンコーダ2042をモータ駆動システム2043内に配置しても良い。回転スロット部分2041とエンコーダ2042とは、モータ駆動システム2043によって駆動されると、一緒に回転することができる。
回転スロット部分2041は、モータ駆動システム2043によって直接駆動されるため、回転運動を直線運動に変換するためのレール、ボール・ネジ、リード・スクリューが必要ではなく、そのため、コリメータ104の駆動システムの機械構造が単純である。
図3Bに、図3Aに示す回転スロット部分2041の典型的な構造を示す。図3Bでは、回転スロット部分の長手方向に垂直な方向における回転スロット部分2041の断面図を示す。図3Bに示すように、回転スロット部分2041は、回転シャフト2044と、回転シャフト2044に固定された複数のブレード2045とを備えている。ブレード2045は、回転シャフト2044と一緒に回転する。各ブレードは、異なる幅のスロットを有し、コリメータ104に入る望ましくないX線ビームを遮蔽するためのシールディング材料が設けられている。そのため、X線ビームは、被検者114の対象領域に照射されるためにブレード内のスロットのみを介して通ることができる。
図3Bに示す回転スロット部分2041は、4つのブレード、したがって4つの異なるスロット幅を有している。4つのブレードは、回転シャフト2044の周りへの配置を、均等間隔に配置または不均等間隔に配置されるように行なってsも良い。回転スロット部分2041上のブレードの数は、実際の必要性に従って決定することができ、たとえば、2、3、4、5などに設定することができる。
一実施形態では、各ブレードは平面構造を有し、また図3Cに示すように、各ブレードのスロットの幅は、ブレードの長手方向に沿ってスロットの中心から2つの端部まで徐々に増加する。別の実施形態では、各ブレードおよびブレード・スロットは円弧構造を有し、その円の中心は、被検者114の他方の側に配置されたX線検出器112の円弧構造と同様に、X線管102の焦点上にある。
各ブレード・スロットの2つの端部は、ブレードの長手方向に沿って凸状曲面構造を有する。図3Dに示すように、各ブレード2045のスロットの端部は、ブレードの長手方向に垂直な厚さ方向に沿った断面図において湾曲形状を有する。各ブレードは、回転スロット部分2041の回転中心と偏心して配置されていて、ブレード回転中心がブレードの厚さ方向に沿ったスロットの延長領域にはないようになっている。以下に説明するように、各ブレード・スロットの端部を凸状曲面構造を有するように構成すること、および各ブレードが回転スロット部分2041の回転中心と偏心するようにすることによって、X線管102の焦点がシフトしたときに、ブレードの回転角度を調整することによってX線検出器112上のX線検出面積を不変に保つことが可能になる。
被検者114に対してCT試験を続けるときに、オペレータは、入力装置134を介してコリメータ104の開口部アセンブリ204のスロット幅を選択する。制御コマンドが、中央処理装置136からコリメータ・コントローラ120に送られる。コリメータ・コントローラ120の作用下で、モータ駆動システム2043は、所望のスロット幅を有する回転スロット部分2041のブレードを、実質的に水平位置まで回転させて、前記ブレードが、X線管から発せられた中心X線ビームと実質的に垂直になるようにする。その結果、コリメータ104に入るX線ビームは、被検者114の対象領域に前記ブレードのスロットを通してのみ照射されて、被検者114を通過することができ、X線検出器112まで投影されることが図られる。その結果、X線検出面積が形成される。
動作中に、X線管102の焦点は、管温度の変化とともにシフトする。コリメータ104の選択ブレードの位置が、焦点シフトが生じていない状況と比べて変わっていない場合には、対応するシフトが、ブレード・スロットを介して被検者114に照射されるX線ビームに対して生じ、最終的に、X線検出器112上のX線検出面積の比較的大きなずれが生じることになる。
図5に示すように、CTスキャン中にX線管102の焦点シフトがない場合について、コリメータ104の選択ブレードのスロットを介してX線検出器112に投影されるX線ビームの左端D1と右端D2との間のX線検出面積をA1で示す。X線管の焦点が、CTスキャン中の温度変化が原因で、焦点シフト経路に沿って焦点シフト経路の左端までシフトしたときの、選択ブレードのスロットを介してX線検出器112まで投影されるX線ビームに対するX線検出面積の変化をA4で示す。図示したように、X線検出器112のX線検出面積の右端は、点D2から点D4へずれる。同様に、温度変化が原因でX線管102の焦点が焦点シフト経路に沿って焦点シフト経路の右端までシフトしたときの、ブレード・スロットを介してX線検出器に投影されるX線ビームに対するX線検出面積の変化をA5で示す。図示したように、X線検出器112のX線検出面積の左端は、点D1から点D3へずれする。したがって、焦点シフトがX線管102に対して生じたときに、コリメータ104の選択ブレードの位置が補正されていない場合には、すなわち、Zビーム・トラッキングを行なわない場合には、コリメータ104の選択ブレードを介してX線検出器112まで投影されるX線ビームに対する検出面積は、焦点シフトがX線管102に対して生じていないときのX線検出面積A1からずれる。
一実施形態では、図3Dに示すようなブレードの長手方向に垂直な厚さ方向に沿った断面図における各ブレード・スロット端部の曲面構造の曲線は円弧であり、ブレードの回転中心に近い円弧を内側円弧と言い、ブレードの回転中心から離れた円弧を外側円弧と言う。
以下、本発明のさらなる説明を、ブレード・スロットの長手方向に沿った垂直面における各ブレード・スロット端部の曲面構造の曲線が円弧である実施例を取り上げて行なう。当業者であれば分かるように、ブレード・スロットの長手方向に沿った垂直面における各ブレード・スロット端部の曲面構造の曲線は、楕円弧であっても良いし、または他の任意の曲線であっても良い。
一実施形態では、図4A〜4Dを参照して以下に説明する不等角トラッキング方法を用いて、ブレード・スロットの内側および外側円弧を決定することができる。説明の便宜上、ブレードの長手方向に垂直な厚さ方向に沿ったブレード・スロット中心の断面図を一例として用いて説明を図る。
図4Aに示すのは、X線管102の典型的な焦点位置FP1〜FP5と、これらの焦点位置においてX線管102から発せられたX線ビームが、ブレード・スロットを介してX線検出器112まで投影されたときのX線ビームの端線L1〜L10である。焦点位置FP1およびPF5は、焦点シフト経路に沿ったX線管102の焦点の最大シフトを表わす。X線管の焦点シフト経路および範囲は、その構造およびサイズによって決定される。
図4Aに示すように、X線管102の焦点がFP1にあるとき、ブレード・スロットによって、ラインL1およびL6間のX線ビームが通過することができ、X線管の焦点がFP2にあるとき、ブレード・スロットによって、ラインL2およびL7間のX線ビームが通過することができ、同様に、X線管の焦点がFP5にあるとき、ブレード・スロットによって、ラインL5およびL10間のX線ビームが通過することができる。
ブレード・スロットの幅およびその内側および外側円弧の位置を、CTスキャン中のX線検出器112のX線検出面積の幅に対する要求とともにCTシステムの種々の構成部品の位置およびサイズに基づいて、決定することができる。
具体的には、図4Bに示すように、二次元座標系YOZの設定を、ブレードの回転中心Oを座標中心として用いて行なう。回転中心Oの水平線は二次元座標系のOZ軸である。設定した二次元座標系YOZでは、X線検出器112のX線検出面積(すなわち、図6Aに示すようにX線検出面積の端点D1およびD2)、ブレード・スロットの位置、X線管102の焦点位置、および最大シフト位置が分かっている。したがって、X線管102の焦点が右の最大シフト位置FP5にあるときに、X線検出器112のX線検出面積の左端点D1(図6Aを参照)にブレード・スロットの左端点を介して達するX線ラインL10の位置と、二次元座標系YOZにおけるブレード・スロットの右端点を介してX線検出器112のX線検出面積の右端点D2(図6Aを参照)に達するX線ラインL5の位置とを、決定することができ、また、X線管102の焦点が左の最大シフト位置FP1にあるときに、ブレード・スロットの左端点を介してX線検出器112のX線検出面積の左端点D1に達するX線ラインL6の位置と、二次元座標系YOZにおけるブレード・スロットの右端点を介してX線検出器112のX線検出面積の右端点D2に達するX線ラインL1の位置とを、決定することができる。
さらに図4Bを参照して、X線管102の焦点が右の最大シフト位置FP5であるときのブレード・スロットの左および右端点を介して送信されるX線ラインL10およびL5の位置を不変に保ち、ブレードを水平位置に保ち、X線管102の焦点が左の最大シフト位置FP1にあるときのブレード・スロットの左および右端点を介して送信されるX線ラインL6およびL1を、角度Bだけ、ブレード回転中心Oの周りに回転させて、ラインL6およびL10が、ブレードの厚さ方向に沿った領域において交差部を有することができるようにし、またラインL1およびL5が、同じ領域において交差部を有することができるようにする。これを図4Cに示す。ラインL6およびL1をブレード回転中心Oの周りに回転させる間、ラインL6およびL10の交差部とラインL1およびL5の交差部とが、ブレードの厚さ方向に沿った領域にない場合、ブレードの厚さとブレード・スロットおよび回転中心O間の偏心距離との調整を、ラインL6およびL1がブレード回転中心Oの周りに回転するときにラインL6およびL10の交差部とラインL1およびL5の交差部とがブレードの厚さ方向に沿った領域内に存在するようになるまで、行なうことができる。
その後、図4Dに示すように、所定の半径Roを用いて、外側円弧を、前述したようなラインL6およびL10の交差部の付近に設定する。外側円弧が存在する円は、X線ラインL6およびL10に接している。同様に、所定の半径Rnを用いて、内側円弧をラインL1およびL5の交差部の付近に設定する。内側円弧が存在する円は、X線ラインL1およびL5に接している。ブレード・スロットの幅は、上述のように設定された内側および外側円弧によって決定される。外側および内側円弧の半径RoおよびRnの設定を、たとえば、外側および内側円弧の湾曲に対する要求に従って行なっても良い。外側および内側円弧の半径RoおよびRnを適切に選択して、外側および内側円弧が存在する円の直径が、ブレード厚さを下回らないようにする。さらに、比較的大きな値がRoおよびRnに対して選択されたときには、外側および内側円弧は、長手方向に沿ったブレード・スロットの端部が凸状曲面構造を有するように、適切な湾曲を有さなければならない。
別の実施形態では、前述した不等角トラッキング方法と同様の等角トラッキング方法または他の同様の方法を用いて、ブレード・スロットの長手方向に沿った垂直面における各ブレード・スロット端部の曲面構造の曲線を決定しても良い。
一実施形態では、ブレード・スロットの長手方向に沿った垂直面における各ブレード・スロット端部の端の曲面構造の形状(たとえば内側および外側円弧の内側および外側曲線)を決定した後で、内側および外側曲線をスロット端部の形状に従って中心位置からスロットの2つの端部まで延長することで、長手方向に沿ったブレード・スロットの端部が凸状曲面構造を有することができる結果、X線検出器112上に投影されたX線のZ方向の幅が等しくなる。別の実施形態では、ブレードおよびそのスロットを複数のスロット・セグメントに分割しても良く、また前述した不等角トラッキング方法または等角トラッキング方法を用いて、各スロット・セグメントに対して、ブレード・スロットの長手方向に沿った垂直面におけるスロット・セグメントの内側および外側曲線(たとえば内側および外側円弧)の形状を決定する。そして、内側および外側曲線を前記スロット・セグメントまで、スロット・セグメントが配置されるブレードの端部に沿って延長して、各スロット・セグメントのブレード・スロット端部上に凸状曲面構造を形成し、最後に、ブレード・スロット全体の端部に対する凸状曲面構造をブレードの長手方向に沿って形成する。こうして、X線検出器112上に投影されるX線のZ方向の幅は等しい。
前述したように、X線管102の動作中に、その焦点は温度変化とともにシフトするため、検出器112のX線検出面積は初期X線検出面積からずれる。X線管102の構造に応じて、X線管の焦点のシフト経路は、水平線、斜線、または他の形状となる可能性がある。簡単にするために、以下の説明は、X線管の焦点のシフト経路が水平線の場合の実施例に基づいている。
本発明によるコリメータ104では、X線管102の焦点がシフトすると、コリメータ・コントローラ120がコリメータ104内の回転スロット部分2041を制御して、ある特定の角度だけ回転させ、ブレード・スロットを通るX線ビームのルートを補正することができる。その結果、ブレードの長手方向に沿ったブレード端部の凸状曲面構造がX線ビームの一部をX線管から遮蔽することができるために、X線検出器112上に投影されるX線ビームを補正して、X線管102の焦点が変化したときにX線検出器112のX線検出面積が変わらないようにすることができる。このトラッキング処理をZビーム・トラッキングと言う。
次に、図6A〜6Dを参照して、本発明のZビーム・トラッキング・プロセスについて説明する。このプロセスでは、コリメータ104のコリメータ・コントローラ120による制御を、X線管102の焦点がシフトしたときにX線検出器112のX線検出面積が変わらないように行なう。
図6Aに示すように、X線管102の焦点が焦点シフト範囲の中心にあるとき、回転スロット部分2041の選択ブレードのスロットを介してX線検出器112まで投影されるX線のX線検出面積は、右端点D2および左端点D1を有している。X線管102の焦点シフト範囲は、X線管102の構造に依存する。ブレードの長手方向に垂直な厚さ方向に沿ったブレード・スロットの中心の典型的な断面図において、二次元座標系YOZが、ブレード回転中心を座標原点として用いて設定されている。CTシステムの種々の構成部品(たとえば、X線管102、コリメータ104、コリメータ104の回転スロット部分2041およびブレード、ならびにX線検出器112)のサイズ、構造、および位置関係に基づいて、回転スロット部分2041の複数のブレードのうちの選択ブレードの水平位置、X線管102の焦点位置およびX線検出器112の位置、ならびにX線検出器112のX線検出領域における左および右端点D1およびD2の位置を、設定されたYOZ次元座標系において決定することができる。
図6Bに示すように、X線管102の焦点シフト範囲の右端点F0がZビーム・トラッキングの初期基準位置として選択されている。X線ビームが、水平位置にある選択ブレードのスロットを介してX線検出器112に投影されると、右端点D2および左端点D1によって画定されるX線検出面積が形成される。当業者であれば分かるように、焦点シフト範囲の他の位置のうちの1つをZビーム・トラッキングの初期基準位置として選択することも、選択ブレードのスロットを通るX線ビームによってX線検出器112上に形成されるCTスキャンにとって必要なX線検出面積が点D1およびD2間にある限り、可能である。
CTスキャン中に温度変化が原因でX線管102の焦点がシフトすると、たとえば、図6Cに示すように焦点の初期基準位置に対して左シフトpが焦点シフト経路に沿って生じると、ブレード・スロットを介してX線検出器112上にX線ビームが投影されることによって形成されるX線検出面積に変化が生じる。X線検出面積の変化を、X線検出器112上に設けられたX線検出面積ずれモニタリング・ユニットによって決定することができる。
一実施形態では、X線検出面積ずれモニタリング・ユニットによって、X線検出器112上のX線検出面積の変化が、X線管102の焦点が初期基準位置にあるときのX線検出面積と比べて検出されたらすぐに、ブレードを水平位置にしても良い。水平位置は、図6Bに示す位置と比べて、ブレードの角度B1がゼロである。ブレードは他の箇所にあっても良い。たとえば、図6Cに示す位置である。ここでは、ブレードの角度はB1であり、これは、コリメータ104内に配置されたエンコーダ2042によって決定しても良い。図6Cに示すように、X線検出器112上の新しいX線検出面積は、右端点D3および左端点D4を有する。これらは、2つのX線L12およびL22に、それぞれ対応する。2つのX線は、選択ブレードの内側円弧および外側円弧間のスロットを通過することができるX線ビームの2つの端を表わしている。X線検出面積ずれモニタリング・ユニットは、X線検出面積の決定されたずれ、すなわち、点D3と点D2との間の距離mおよび/または点D4と点D1との間の距離nを、コリメータ・コントローラ120に送っても良い。
コリメータ104内に配置されたエンコーダ2042によって、回転中心Oの周りの選択ブレードの回転角度B1を測定して、測定された角度B1をコリメータ・コントローラ120へ送ることができる。受信角度B1ならびにX線検出面積のずれmおよび/またはnとともに、選択ブレード、回転スロット部分2041、X線管102、およびX線検出器112の二次元座標系YOZにおける位置関係に基づいて、コリメータ・コントローラ120は、X線管102の焦点の、初期基準位置に対するシフトpを決定することができる。
具体的には、一実施形態において、コリメータ・コントローラ120は、二次元座標系YOZにおける内側円弧の位置を、エンコーダ2042によって測定された角度B1と、回転中心Oの周りの選択ブレードの回転半径とに基づいて決定する。そして、X線検出面積ずれモニタリング・ユニットによって決定されたX線検出面積のずれmとともに、選択ブレード、回転スロット部分2041、X線管102、およびX線検出器112の二次元座標系YOZにおける位置関係に基づいて、コリメータ・コントローラ120は、点D3を通り二次元座標系YOZにおける内側円弧に接する直線L12を決定する。直線L12は、X線管102の焦点が右端点F0から新位置F1までシフトするときの、X線ビームの最も右側のX線を表わし、選択ブレードは回転角度B1にある。決定されたラインL12とX線管102の焦点シフト経路との交点は、X線管102のシフトした焦点の新位置F1である。
別の実施形態では、コリメータ・コントローラ120によって、二次元座標系YOZにおける外側円弧の位置の決定が、選択ブレードの回転角度B1、回転中心Oの周りの選択ブレードの回転半径、内側円弧の位置、ならびに内側および外側円弧の位置関係に基づいて行なわれる。そして、X線検出面積ずれモニタリング・ユニットによって決定されるずれnとともに、選択ブレード、回転スロット部分2041、X線管102、およびX線検出器112の二次元座標系YOZにおける位置関係に基づいて、コリメータ・コントローラ120は、点D4を通り二次元座標系YOZにおける外側円弧に接する直線L22を決定する。直線L22は、X線管102の焦点が右端点F0から新位置F1までシフトするときの、X線ビームの最も左側のX線を表わし、選択ブレードは回転角度B1にある。決定されたラインL22とX線管102の焦点シフト経路との交点は、X線管102のシフトした焦点の新位置F1である。
さらに別の実施形態では、コリメータ・コントローラ120が、2つの焦点シフト新位置F1を、二次元座標系YOZにおける直線L12およびL22に基づいてそれぞれ決定した後に、2つの新位置の平均値を最終的な焦点シフト新位置F1として用いる。
コリメータ・コントローラ120は、焦点シフト経路に沿ったX線管102の焦点シフトpと選択ブレードの回転角度B1とを決定した後に、X線検出器112上のX線検出器領域のずれmおよびnをなくすのに必要なブレードの回転補正角度を決定し、そして、回転スロット部分2041(モータ駆動システム2043によって駆動される)を、前記補正角度だけ回転シャフトの中心2042の周りに回転させても良い。その結果、X線管102の焦点が焦点シフト経路に沿って初期基準位置F0に対して新しい箇所F1までシフトするときに、選択ブレードのスロットを介してX線検出器112までX線が投影されることによって形成されるX線検出面積は変わらない。こうして、X線管102の焦点シフトに対するZビーム・トラッキングが終了する。
具体的には、図6Dに示すように、一実施形態では、X線管102の焦点シフトpを決定した後に、コリメータ・コントローラ120は、二次元座標系YOZにおける焦点の新位置F1の位置を決定して、そして、二次元座標系YOZにおける点F1と点D2とを通る直線L11を、決定された焦点の新位置F1とX線検出器112上の初期X線検出面積の右端点D2とに基づいて決定することができる。X線管102の焦点が焦点シフト経路に沿って距離pだけシフトした後に、ブレードが回転中心Oの周りに補正角度だけ回転する結果、ブレード・スロットを介してX線検出器112上で得られるX線検出面積が変わらない場合、選択ブレードのスロットの内側円弧は、X線に、二次元座標系YOZにおけるラインL11において接する。したがって、ラインL11が既知の場合には、ブレードが回転中心Oの周りに回転する補正角度Bを、内側円弧がラインL11に接する位置関係とブレードの回転半径のような既知のパラメータとに基づいて決定することができる。
別の実施形態では、二次元座標系YOZにおける焦点の新位置F1の位置を決定した後に、コリメータ・コントローラ120は、二次元座標系YOZにおける点F1と点D1とを通る直線L21を、決定された焦点の新位置F1とX線検出器112上の初期X線検出面積の左端点D1とに基づいて決定する。X線管102の焦点が焦点シフト経路に沿って距離pだけシフトした後に、ブレードが回転中心Oの周りに補正角度だけ回転する結果、ブレード・スロットを介してX線検出器112上で得られるX線検出面積が変わらない場合、選択ブレードのスロットの外側円弧は、X線に、二次元座標系YOZにおけるラインL21において接する。したがって、ラインL21が既知である場合、ブレードが回転中心Oの周りに回転する補正角度Bを、外側円弧がラインL21に接する位置関係、ブレード・スロットの内側および外側円弧の位置関係、ならびにブレードの回転半径のような既知のパラメータに基づいて決定することができる。
さらに別の実施形態では、コリメータ・コントローラ120は、ブレードが回転中心Oの周りに直線L11およびL21に基づいてそれぞれ回転する2つの補正角度Bを決定した後に、2つの値の平均値を最終的な補正角度Bとして用いて、Zビーム・トラッキングを行なうことを図っても良い。
あるいは、コリメータ・コントローラ120はさらに、X線管102の焦点シフトに対する第1のZビーム・トラッキングを終了した後に、X線検出面積モニタリング・ユニットによってリアル・タイムで決定されたX線検出面積のずれmおよび/またはnを、所定の閾値と比べるように構成されている。リアル・タイムで決定されたずれmおよび/またはnがそれらの対応する閾値を上回らない場合、Zビーム・トラッキングは終了する。リアル・タイムで決定されたずれmおよび/またはnがそれらの対応する閾値を上回っている場合、Zビーム・トラッキングの前述の手順を、X線検出面積の最新のずれmおよび/またはnがそれらの対応する閾値を上回らなくなるまで繰り返しても良い。
一実施形態では、CTスキャンの間に焦点シフト経路に沿って生じるX線管102の複数の焦点シフトpと、選択ブレードが、Zビーム・トラッキングを実現するために回転する必要がある複数の対応する補正角度B(回転方向を含む)とを、回転スロット部分2041における各ブレードに対して、シミュレーションまたは実際の測定値に基づいて予め決定しても良い。複数のシフトpおよび対応する補正角度Bを、テーブルの形態で、コリメータ・コントローラ120内のメモリに、またはコリメータ・コントローラ120に結合された外部メモリ(図示せず)に記憶する。被検者114のCTスキャン中に温度変化が原因で焦点シフト経路に沿ってX線管102の焦点がシフトすると、コリメータ・コントローラ120は、X線管の焦点シフトpを、X線検出器112上に配設されたX線検出面積モニタリング・ユニットによって決定されるX線検出面積のずれmおよび/またはnに基づいて決定し、メモリ内で、X線管の焦点シフトpに対応するブレード回転補正角度Bを検索し、そして、ブレードを、モータ駆動システム2043の作用下で回転中心の周りに前記補正角度だけ回転させることを、エンコーダ2042によって見出されたブレード回転補正角度Bおよび決定されたブレードの現在角度B1に基づいて行なうことができる。その結果、X線検出器112上のX線検出面積のずれmおよび/またはnをなくして、Zビーム・トラッキングを実現することができる。
コリメータ・コントローラ120が、メモリ内でX線管の焦点シフトpを見出せない場合、コリメータ・コントローラ120は、X線管の焦点シフトpに近接する2つの焦点シフトに対応する2つの補正角度Bを検索することができる。X線管の焦点シフトpとその隣接する2つの焦点シフトとの間の関係に基づいて、最終的な補正角度Bを、見出した2つの補正角度B間で補間を行なうことによって決定することができる。別の実施形態では、コリメータ・コントローラ120がメモリ内でX線管の焦点シフトpを見出せない場合、X線管の焦点シフトpに最も近接する焦点シフトに対応する補正角度Bを検索して、最終的な補正角度Bとして用いることができる。さらに別の実施形態では、コリメータ・コントローラ120がメモリ内でX線管の焦点シフトpを見出せない場合、コリメータ・コントローラ120は、X線管の焦点シフトpに近接する2つの焦点シフトに対応する2つの補正角度Bを検索して、そして、2つの補正角度Bの平均値を最終的な補正角度Bとして用いることができる。
別の実施形態では、X線検出器112上のX線検出面積の複数のずれmおよび/またはnと、Zビーム・トラッキングを実現するためにブレードが回転する必要がある複数の対応する補正角度B(回転方向を含む)とを、シミュレーションまたは実際の測定値に基づいて予め決定しても良い。X線検出面積の複数のずれmおよび/またはnと、対応する補正角度Bとを、テーブルの形態で、コリメータ・コントローラ120内のメモリに、またはコリメータ・コントローラ120に結合された外部メモリ(図示せず)に記憶する。被検者114のCTスキャン中に温度変化が原因で焦点シフト経路に沿ってX線管102の焦点がシフトすると、コリメータ・コントローラ120は、対応するブレード回転補正角度Bを、メモリ内で、X線検出器112上に配設されたX線検出面積モニタリングによって決定されるX線検出面積のずれmおよび/またはnユニットに基づいて検索し、そして、ブレードを、モータ駆動システム2043の作用下で回転中心の周りに前記補正角度だけ回転させることを、エンコーダ2042によって見出されたブレード回転補正角度Bおよび決定されたブレードの現在角度B1に基づいて行なうことができる。その結果、X線検出器112上のX線検出面積のずれmおよび/またはnをなくして、Zビーム・トラッキングを実現することができる。
コリメータ・コントローラ120が、X線検出面積モニタリング・ユニットによって決定されたX線検出面積のずれmおよび/またはnをメモリ内で見出せない場合、コリメータ・コントローラ120は、X線検出面積のずれmおよび/またはnに近接する2つのずれに対応する2つの補正角度Bを検索することができる。X線検出面積のずれmおよび/またはnとその近接する2つのずれとの間の関係に基づいて、最終的な補正角度Bを、見出した2つの補正角度B間で補間を行なうことによって決定することができる。別の実施形態では、コリメータ・コントローラ120が、X線検出面積モニタリング・ユニットによって決定されたX線検出面積のずれmおよび/またはnをメモリ内で見出せない場合、X線検出面積のずれmおよび/またはnに最も近接するずれに対応する補正角度Bを検索して、最終的な補正角度Bとして用いることができる。さらに別の実施形態では、コリメータ・コントローラ120が、X線検出面積モニタリング・ユニットによって決定されたX線検出面積のずれmおよび/またはnをメモリ内で見出せない場合、コリメータ・コントローラ120は、X線検出面積のずれmおよび/またはnに近接する2つのずれに対応する2つの補正角度Bを検索し、そして、2つの補正角度Bの平均値を最終的な補正角度Bとして用いることができる。
図5に戻って、X線管102の焦点が温度変化が原因で焦点シフト経路に沿ってシフトすると、コリメータ・コントローラ120がコリメータ104内の選択ブレードを制御して、回転中心の周りに補正角度だけ回転させ、選択ブレードのスロットを介してX線検出器112までX線が投影されることによって形成されるX線検出面積のずれをなくす。その結果、X線検出面積が実質的に、焦点シフトが起きていないときの初期位置まで復元される。図示したように、Zビーム・トラッキングを行なった後、X線検出器112上で得られるX線検出面積A2は、焦点シフト前のX線検出面積A1と実質的に一致している。またシミュレーションおよび実際の測定値が示すところによれば、Zビーム・トラッキングの後では、焦点シフト前のX線検出面積A1と比べて、X線検出器112上で得られるX線検出面積A2の差は、極めてわずかである。正確なトラッキングがX線検出器112上のX線検出面積のD2サイドで実現され、D1サイド内に観察される差がわずかであり、正確なトラッキングが、X線管の角度シフトに対して最も左側および最も右側の位置で実現される。
本発明によるCTコリメータでは、単一のモータ駆動システムを用いて、スロット幅選択とCTスキャン中のZビーム・トラッキングとを行なう。少なくとも2つ以上のモータ駆動システムを用いる従来のCTコリメータと比べて、本発明によるCTコリメータで実現される製造コストはより低い。単一のモータ駆動システムを用いてコリメータの回転スロット部分を直接駆動することによって、本コリメータでは、レール、ボール・ネジ、リード・スクリューを必要とせず、したがって、従来のコリメータよりも構造が単純であり、そのため、信頼性がより高く、保守性がより良好である。本発明によるCTコリメータでは、CTスキャンの必要性により、回転スロット部分にスロット幅が異なる複数のブレードを設けることができる。ブレードの長手方向に沿った各ブレード・スロットの端部は凸状曲面構造を有しているため、温度変化の結果として焦点シフト経路に沿って放射源の焦点シフトが起きると、選択ブレードを、ブレードと偏心している回転中心の周りに、焦点シフトに対応する補正角度だけ回転させることによって、ブレード・スロットを介して放射線検出器に到達する放射線ビームが、焦点シフトが起きていない状況と同じ領域および同じ幅に維持される。したがって、本発明によるCTコリメータおよびCTシステムによって、放射源の焦点シフトが起きた場合でも、構成部品たとえば放射線検出器の余分な調整を行なう必要がなくなる。
本発明を特定の実施形態を参照して説明してきたが、本発明はこれらの特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。当業者であれば理解するように、種々の変更、代用、変形などを本発明に対して行なっても良い。たとえば、前述の実施形態において1つのステップまたは構成要素を複数のステップまたは構成部品に分割しても良いし、または、それどころか、前述の実施形態での複数のステップまたは構成部品を、1つのステップまたは1つの構成要素において実現しても良い。このような変形はすべて、本発明の趣旨から逸脱しない限り、保護の範囲内である。加えて、本明細書および請求項において用いる用語は限定的ではなく、記述的である。また、実際の必要性により、1つの特定の実施形態で説明した特徴の全部または一部を別の実施形態に組み込むことができる。

Claims (19)

  1. CTコリメータであって、
    回転シャフト上に配置されて複数のブレードを有する回転スロット部分を備え、
    各ブレードは異なる幅のスロットを有し、前記コリメータに入る放射線ビームは、前記複数のブレードの1つにおけるスロットのみを介して通ることができ、
    各ブレード・スロットに接するブレードの長手方向に沿った各端部は凸状曲面構造を有し、前記ブレード・スロットの長手方向に沿った垂直面に接する前記スロットの2つの側端部は湾曲しており、
    各ブレードは前記回転シャフトの中心と偏心して配設されている、CTコリメータ。
  2. 前記回転スロット部分を駆動して前記回転シャフトの周りに回転するように構成された単一のモータと、
    前記回転シャフトの中心の周りの前記回転スロット部分の回転角度をモニタするためのエンコーダと、をさらに備えた請求項1に記載のCTコリメータ。
  3. 前記回転スロット部分を駆動して前記回転シャフトの周りに回転するように構成された単一のモータをさらに備え、
    前記単一のモータには、前記回転シャフトの中心の周りの前記回転スロット部分の回転角度をモニタするためのエンコーダが設けられている請求項1に記載のCTコリメータ。
  4. 各ブレード端部の前記凸状曲面構造には、対応するブレードの前記長手方向に沿った垂直面内にある2つの曲線が含まれ、対応するブレードのブレード・スロットによって、前記2つの曲線に接する放射線ライン間の放射線ビームが通過することができる請求項1に記載のCTコリメータ。
  5. 各ブレード端部の前記曲面構造には、このブレードの前記長手方向に沿った垂直面内にある2つの円弧が含まれ、このブレードのブレード・スロットによって、前記2つの円弧に接する放射線ライン間の放射線ビームが通過することができる請求項1に記載のCTコリメータ。
  6. 前記2つの円弧に対する2つの円はそれぞれ、前記垂直面において、放射源の左側への最大シフト位置と放射線検出器の放射線検出面積の左および右端点との間の第1の接続ラインおよび第2の接続ラインの、前記放射源の右側への最大シフト位置と前記放射線検出面積の左および右端点との間の第3の接続ラインおよび第4の接続ラインに対する前記回転シャフトの中心の周りでの回転が、対応する交差部がブレード厚さ領域において前記第1の接続ラインと前記第3の接続ラインとの間および前記第2の接続ラインと前記第4の接続ラインとの間に存在する位置に到達したときに、前記位置において前記第1の接続ラインと前記第3の接続ラインとに接する第1の円、および前記位置において前記第2の接続ラインと前記第4の接続ラインとに接する第2の円である請求項に記載のCTコリメータ。
  7. 各ブレードは平面構造を有し、各ブレードのスロットの幅は、前記ブレードの前記長手方向に沿ってスロットの中心から前記スロットの2つの端部まで徐々に増加する請求項1に記載のCTコリメータ。
  8. 各ブレードは円弧構造を有し、その円の中心は、前記ブレードを水平位置に置いたときに前記コリメータの外側の放射源の焦点上にある請求項1に記載のCTコリメータ。
  9. 前記回転シャフトの中心が、前記対応するブレードの厚さ方向に沿った各スロットの延長領域内に配置されていないとき、前記対応するブレードは前記回転シャフトの中心と偏心している請求項1に記載のCTコリメータ。
  10. CTシステムであって、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のCTコリメータと、
    放射線検出器上に配置されて、該放射線検出器上の放射線検出面積をモニタリングする放射線検出面積モニタリング・ユニットと、
    コリメータ・コントローラであって、前記回転スロット部分の前記複数のブレードのうちの1つを、被検者の対象領域に従って選択して、所望の放射線ビームを前記被検者の前記対象領域に投影できるようにするコリメータ・コントローラと、を備え、
    前記放射線検出面積モニタリング・ユニットは、CTスキャン中に、放射線ビームが前記CTコリメータの前記選択ブレードを介して前記放射線検出器に投影されるときに放射源の焦点シフトによって生じる前記放射線検出器上の前記放射線検出面積のずれをモニタし、
    前記コリメータ・コントローラは、前記CTコリメータの前記回転スロット部分の回転角度を、前記放射線検出面積モニタリング・ユニットから受け取った前記モニタされたずれに従って補正して、前記放射源の前記焦点シフトによって生じる前記放射線検出面積の前記ずれをなくし、Zビーム・トラッキングを行なうことを図るように構成されている、CTシステム。
  11. 前記CTシステムはX線CTシステムである請求項10に記載のCTシステム。
  12. 前記コリメータ・コントローラは、メモリを備えるか、またはメモリに結合されている請求項10に記載のCTシステム。
  13. 前記回転スロット部分内の各ブレードに対して予め決められた前記放射線検出面積の複数のずれと、Zビーム・トラッキングを行なうために前記回転スロット部分が回転する必要がある複数の対応する補正角度とが、テーブルの形態で前記メモリ内に記憶される請求項12に記載のCTシステム。
  14. 前記コリメータ・コントローラは、前記選択ブレードに対する前記回転スロット部分の回転補正角度を、前記放射線検出面積の前記モニタされたずれに従って前記メモリ内の前記テーブル内を検索することによって決定し、前記回転スロット部分の前記決定された回転補正角度と前記選択ブレードの現在角度とに従って、Zビーム・トラッキングを行なうように構成されている請求項13に記載のCTシステム。
  15. 前記コリメータ・コントローラは、
    前記回転スロット部分の対応する回転補正角度を、前記テーブル内で、前記放射線検出面積の前記モニタされたずれに従って見出すことができなかった場合に、前記放射線検出面積の前記モニタされたずれに近接する2つのずれに対応する2つの回転補正角度を検索して、前記2つの回転補正角度の平均値もしくはそれらの間の補間を、前記回転スロット部分の前記決定された回転補正角度として使用するか、または、
    前記回転スロット部分の対応する回転補正角度を、前記テーブル内で、前記放射線検出面積の前記モニタされたずれに従って見出すことができなかった場合に、前記放射線検出面積の前記モニタされたずれに最も近接するシフトに対応する回転補正角度を検索して、前記回転スロット部分の前記決定された回転補正角度として使用するように構成されている請求項14に記載のCTシステム。
  16. 前記回転スロット部分内の各ブレードに対して予め決められた前記放射源の複数の焦点シフトと、Zビーム・トラッキングを行なうために前記回転スロット部分が回転する必要がある複数の補正角度とが、テーブルの形態で前記メモリ内に記憶される請求項12に記載のCTシステム。
  17. 前記コリメータ・コントローラは、
    前記放射源の焦点シフトを、前記放射線検出面積の前記モニタされたずれに従って決定し、
    前記選択ブレードに対する前記回転スロット部分の回転補正角度を、前記決定された焦点シフトに従って前記メモリ内の前記テーブル内を検索することによって決定し、
    前記回転スロット部分の前記決定された回転補正角度と前記選択ブレードの前記現在角度とに従ってZビーム・トラッキングを行なうように構成されている請求項16に記載のCTシステム。
  18. 前記コリメータ・コントローラは、
    前記回転スロット部分の対応する回転補正角度を、前記テーブル内で、前記決定された焦点シフトに従って見出すことができなかった場合に、前記決定された焦点シフトに近接する2つの焦点シフトに対応する2つの回転補正角度を検索して、前記2つの回転補正角度の平均値もしくはそれらの間の補間を、前記回転スロット部分の前記決定された回転補正角度として使用するか、または、
    前記回転スロット部分の対応する回転補正角度を、前記テーブル内で、前記決定された焦点シフトに従って見出すことができなかった場合に、前記決定された焦点シフトに最も近接する前記焦点シフトに対応する回転補正角度を検索して、前記回転スロット部分の前記決定された回転補正角度として使用するように構成されている請求項17に記載のCTシステム。
  19. 前記コリメータ・コントローラはさらに、
    前記CTコリメータの前記回転スロット部分の回転角度を補正した後に、前記放射線検出面積モニタリング・ユニットから受け取った前記放射線検出面積の最後のモニタされたずれを所定の閾値と比較して、前記放射線検出面積の最後のモニタされたずれが所定の閾値を超えていなかったら、前記Zビーム・トラッキングを停止するか、または、前記放射線検出面積の最後のモニタされたずれが前記所定の閾値を超えていたら、新しいZビーム・トラッキングを、前記前記放射線検出面積の最後のモニタされたずれが前記所定の閾値を超えなくなるまで行なうように構成されている請求項10〜18のいずれか一項に記載のCTシステム。
JP2013241430A 2012-11-27 2013-11-22 Ctコリメータおよびctコリメータを備えるctシステム Active JP6334899B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201210489931.3A CN103839603B (zh) 2012-11-27 2012-11-27 Ct准直仪和包含该ct准直仪的ct系统
CN201210489931.3 2012-11-27

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014104356A JP2014104356A (ja) 2014-06-09
JP2014104356A5 JP2014104356A5 (ja) 2016-12-22
JP6334899B2 true JP6334899B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=50773316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013241430A Active JP6334899B2 (ja) 2012-11-27 2013-11-22 Ctコリメータおよびctコリメータを備えるctシステム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9014341B2 (ja)
JP (1) JP6334899B2 (ja)
CN (1) CN103839603B (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5739812B2 (ja) * 2008-10-10 2015-06-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 血管造影画像取得装置の作動方法、コリメータ制御ユニット、血管造影画像取得装置及びコンピュータソフトウェア
US9125572B2 (en) 2012-06-22 2015-09-08 University Of Utah Research Foundation Grated collimation system for computed tomography
EP2920791B1 (en) * 2012-11-16 2023-12-27 NeuroLogica Corporation Multi-slit rotatable collimator
DE102014202330B3 (de) * 2014-02-10 2015-06-03 Siemens Aktiengesellschaft Single Source DualEnergy mit zwei Filtern zur Röntgenspektrumsdifferenzierung bei Strahlerblenden mit Schlitzplatte
KR101609932B1 (ko) * 2014-07-02 2016-04-06 (의료)길의료재단 굴곡진 가동성 빔 차단 어레이 및 이를 포함하는 cbct
US9991014B1 (en) * 2014-09-23 2018-06-05 Daniel Gelbart Fast positionable X-ray filter
KR102340197B1 (ko) * 2015-02-03 2021-12-16 삼성전자주식회사 엑스선 장치 및 엑스선 장치의 동작 방법
US10117632B2 (en) * 2016-02-03 2018-11-06 Globus Medical, Inc. Portable medical imaging system with beam scanning collimator
KR20170093500A (ko) 2016-02-05 2017-08-16 주식회사바텍 엑스선 콜리메이터 및 이를 이용한 엑스선 영상 촬영 장치
CN105640581A (zh) * 2016-02-29 2016-06-08 江苏美伦影像系统有限公司 一种口腔ct前置滤线器
ITUA20162102A1 (it) * 2016-03-30 2017-09-30 Cefla S C Dispositivo di limitazione del fascio per apparecchiature radiografiche
US10714227B2 (en) * 2016-06-06 2020-07-14 Georgetown Rail Equipment Company Rotating radiation shutter collimator
CN106656118B (zh) * 2016-09-28 2019-10-11 东软医疗系统股份有限公司 一种获取光子到达探测器时间的电路及探测器
US11058892B2 (en) 2017-05-05 2021-07-13 Zap Surgical Systems, Inc. Revolving radiation collimator
EP3627994A4 (en) * 2017-05-05 2020-09-16 Zap Surgical Systems, Inc. REVOLVING RADIATION COLLIMATOR
JP2019010443A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 キヤノン電子管デバイス株式会社 X線ct装置、x線ct方法、およびコリメータ
CN108401421B (zh) 2017-09-06 2022-12-20 睿谱外科系统股份有限公司 自屏蔽的集成控制放射外科系统
CN107582089B (zh) 2017-09-29 2021-06-29 上海联影医疗科技股份有限公司 准直器、成像设备、焦点位置跟踪方法及校正方法
CN109893153B (zh) * 2017-12-08 2023-10-20 上海西门子医疗器械有限公司 调整准直器位置的方法和装置
CN108175435B (zh) * 2018-01-09 2021-01-08 明峰医疗系统股份有限公司 一种应用于探测器x射线的凸轮限束器
CN108760777B (zh) * 2018-03-29 2022-05-24 明峰医疗系统股份有限公司 一种球管焦点追踪的装置和方法
EP3598949A1 (de) * 2018-07-27 2020-01-29 Siemens Healthcare GmbH Computertomographiegerät mit lamellenformfilter und springfokus-röntgenquelle
US10881371B2 (en) 2018-12-27 2021-01-05 Medtronic Navigation, Inc. System and method for imaging a subject
US11071507B2 (en) * 2018-12-27 2021-07-27 Medtronic Navigation, Inc. System and method for imaging a subject
CN209863859U (zh) * 2019-01-29 2019-12-31 北京纳米维景科技有限公司 用于静态ct成像系统的前准直装置及其静态ct成像系统
US11684446B2 (en) 2019-02-27 2023-06-27 Zap Surgical Systems, Inc. Device for radiosurgical treatment of uterine fibroids
CN117518282A (zh) * 2023-11-09 2024-02-06 上海物影科技有限公司 一种小型化安检ct系统

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4277685A (en) * 1978-06-12 1981-07-07 Ohio-Nuclear, Inc. Adjustable collimator
FR2524655B1 (fr) * 1982-04-02 1985-10-18 Cgr Mev Bloc limiteur partiel d'un faisceau de rayonnement et collimateur comportant de tels blocs
JPS61223636A (ja) * 1985-03-29 1986-10-04 Yokogawa Medical Syst Ltd X線ct装置のアパ−チヤユニツト
US4679221A (en) * 1985-08-08 1987-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba CT X-ray collimator including a reinforced collimator blade assembly
US4672648A (en) * 1985-10-25 1987-06-09 Picker International, Inc. Apparatus and method for radiation attenuation
JPS6479700A (en) * 1987-09-22 1989-03-24 Toshiba Corp X-ray aperture for x-ray ct device
JPH0288606U (ja) * 1988-12-28 1990-07-13
US4991189A (en) * 1990-04-16 1991-02-05 General Electric Company Collimation apparatus for x-ray beam correction
US5090037A (en) * 1990-11-19 1992-02-18 General Electric Company Helical scanning computed tomography with tracking x-ray source
CN1227565C (zh) * 2000-02-03 2005-11-16 通用电器横河医疗系统株式会社 X射线射入位置调整方法和x射线层析成象方法和装置
US6396902B2 (en) * 2000-07-31 2002-05-28 Analogic Corporation X-ray collimator
US7583775B2 (en) * 2002-08-14 2009-09-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Concentrated irradiation type radiotherapy apparatus
DE10242920B4 (de) * 2002-09-16 2013-08-22 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum Betrieb eines Computertomographiegerätes und eine Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
DE10244898B4 (de) * 2002-09-26 2010-04-29 Siemens Ag Einblendvorrichtung und Computertomographiegerät mit einer strahlerseitigen Einblendvorrichtung
JP2004313657A (ja) * 2003-04-21 2004-11-11 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 放射線計算断層画像装置
DE102006042726A1 (de) * 2006-09-12 2008-03-27 Siemens Ag Lamellenkollimator
US7671340B2 (en) * 2007-07-16 2010-03-02 General Electric Company Adjustable-focal-length collimators method and system
EP2920791B1 (en) * 2012-11-16 2023-12-27 NeuroLogica Corporation Multi-slit rotatable collimator

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014104356A (ja) 2014-06-09
US9014341B2 (en) 2015-04-21
US20140146948A1 (en) 2014-05-29
CN103839603B (zh) 2017-12-22
CN103839603A (zh) 2014-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6334899B2 (ja) Ctコリメータおよびctコリメータを備えるctシステム
EP1450688B1 (en) 3d reconstruction system and method utilizing a variable x-ray source to image distance
EP3037039B1 (en) X-ray imaging device
JP6121973B2 (ja) 三次元造影のための走査システム
JP7164524B2 (ja) X線ct装置
JP6356422B2 (ja) Ct撮影システムおよびctコリメータのスリットプロファイルを測定するための方法
CN103565465B (zh) 一种ct机焦点的修正方法与装置
JP6033562B2 (ja) 円弧形医用イメージング装置
CN110337672B (zh) 用于短扫描偏心探测器x射线断层摄影的冗余度加权
EP3142557B1 (en) Multi-focal spot imaging system
US10709405B2 (en) X-ray CT scanning apparatus and scanning method thereof
US20140252966A1 (en) Current split circuit for equally splitting current between parallel connected led luminaire strings
WO2003028430A2 (en) Computed tomography with virtual tilt and angulation
JP2017536953A (ja) コンピュータ断層撮影装置及び関連方法
JP2012042340A (ja) X線ct装置
US9117315B2 (en) Radiographic image display device and method for displaying radiographic image
JP5078972B2 (ja) 放射線治療装置制御方法および放射線治療装置制御装置
US8403821B2 (en) Radiotherapy apparatus controller and radiation irradiating method
JP2012161680A (ja) X線ct装置
US20220175338A1 (en) X-ray imaging device and treatment tool recognition method
US10182780B1 (en) Radiography systems and methods for the vertebral column
JP7251602B2 (ja) X線ct装置
FI128099B (en) X-ray imaging unit for dental imaging
JP2018023869A (ja) X線ct装置
JP5690122B2 (ja) X線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161104

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6334899

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250