JP2012042340A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定配置されたX線発生装置とXYテーブル、および斜めの姿勢でこれらに対して回転が与えられるタイプのX線CT装置におけるXYテーブルの位置の計測のための装置コストを、従来に比して低コスト化することを実現する。
【解決手段】XYテーブル2の位置を検出する手段として、XYテーブル2に付したマーカーMを撮影する光学カメラ7と、その光学カメラ7にらにるマーカーの撮影出力を画像処理する画像処理手段13によって構成し、マーカーMの移動方向と量からXYテーブル2の刻々の位置情報を得て、X線検出器3の回転に合わせてその視野中心を維持するためにXYテーブル2を自動的に移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明はX線CT装置に関し、更に詳しくは、コーンビーム状のX線を発生するX線発生装置を固定配置し、その上方に測定対象物を搭載するテーブルを配置するとともに、その測定対象物を透過したX線を検出する2次元のX線検出器を、テーブルに対して傾けた状態でX線の照射野内で回転(旋回)させることによってCT撮影を行う方式のX線CT装置に関する。
X線CT装置においては、一般に、複数の方向から取得した測定対象物のX線投影データを再構成することにより、測定対象物の断層情報を含む画像を構築する。複数方向のX線投影データを得る方式、つまりCT撮影の方式としては、測定対象物の回りにX線発生装置とX線検出器の対を回転させる方式と、X線発生装置とX線検出器の対の間で測定対象物を搭載するテーブルを回転させる方式のほか、コーンビーム状のX線を発生するX線発生装置を固定配置し、測定対象物を搭載するテーブルをその上方に配置し、更にそのテーブルの上方に、当該テーブルに対して傾けた状態で2次元のX線検出器を配置し、そのX線検出器を、テーブルに直交する軸を中心として回転させる方式のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
以上の各撮影方式のうち、固定配置されたX線発生装置と、テーブルに対して斜めに配置したX線検出器をテーブルに直交する軸を中心として回転させる方式においては、X線検出器の視野中心に位置する測定対象物の位置が、X線検出器の回転に連れて刻々と変化する。そのため、テーブルはX線検出器の回転軸に直交する平面上で移動できるようにXYテーブルを採用し、そのXYテーブルをX線検出器の回転位置に応じて自動的に移動させ、測定対象物上の観察ポイントが常にX線検出器の視野中心に位置するようにテーブル位置を制御する必要がある。
そのため、この種のX線CT装置においては、XYテーブルの移動距離をリニアエンコーダ等の測定装置を付属させた精密なものが必要となる。この測定装置は、例えば500mmなどの長い距離にわたって、高精度(例えば1μm程度)に計測する必要がある。
特開2006−292465号公報
上記した固定配置されたX線発生装置とXYテーブル、および斜めの姿勢で回転が与えられるX線検出器を用いたX線CT装置においては、高精度の位置計測が可能なリニアエンコーダ等を必要とし、その結果としてコストが高くなるという問題がある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、高価な計測装置を用いることなく、XYテーブルの位置を高精度に計測することができ、もって固定配置されたX線発生装置とXYテーブル、および斜めの姿勢で回転が与えられるX線検出器を用いたX線CT装置のコストを低減することをその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明のX線CT装置は、コーンビーム状のX線を発生するX線発生装置と、そのX線発生装置からのX線光軸に直交する平面に沿って配置され、測定対象物を搭載して当該平面に沿った方向に移動するXYテーブルと、そのXYテーブルを挟んで上記X線発生装置と反対側に配置され、かつ、上記平面に対して斜めの姿勢を維持した状態で、回転機構により当該平面に直交する回転軸の回りに回転が与えられる2次元のX線検出器と、そのX線検出器の回転に同期して、あらかじめ設定された測定対象物の観察ポイントが当該X線検出器の視野中心を維持するよう上記XYテーブルを移動させるテーブル位置制御手段と、上記X線検出器の複数の回転位置で採取した測定対象物のX線投影データを用いた再構成演算により、測定対象物の3次元の断層画像を構築するX線CT装置において、上記テーブル位置制御手段は、上記X線検出器の回転角度に応じて上記XYテーブルの目標位置を算出する演算手段と、その目標位置と比較するべく上記XYテーブルの刻々の位置を検出する位置検出手段を含み、その位置検出手段は、上記XYテーブルに付したマーカーを撮影する光学カメラと、その光学カメラによるマーカーの撮影出力を画像処理する画像処理手段によって構成されていることによって特徴づけられる(請求項1)。
ここで、本発明においては、上記マーカーは、上記光学カメラの視野内に常時複数個収まるように上記XYテーブルに複数個付され、上記画像処理手段は、光学カメラにより撮影された複数個のマーカーのうちの一つを観察対象としてその位置を算出するとともに、同じ視野内に存在する別のマーカーを併せて測定対象とし、観察対象とするマーカーが視野外に出たときに、上記測定対象とするマーカーを観察対象に切り換える構成(請求項2)を好適に採用することができる。
また、本発明においては、上記テーブル位置制御手段によるXYテーブルの位置制御に誤差が生じたとき、その誤差が生じている状態でX線投影データを採取するとともに、その誤差を記憶し、上記再構成演算手段による再構成時に、該当のX線投影データについては記憶している誤差により当該X線投影データの位置を補正したうえで再構成演算に供するように構成すること(請求項3)ができる。
本発明は、XYテーブルの位置をリニアエンコーダ等の測定装置を用いて実測するのではなく、XYテーブルに付したマーカーを光学カメラで撮影し、その撮影画像を画像処理することによって、XYテーブルの刻々の位置を求めることで、課題を解決しようとするものである。
すなわち、XYテーブルに例えば円形のマーカーを付しておき、そのマーカーを観察対象として光学カメラで撮影し、画像処理によりその中心を求めると、光学カメラによる撮影倍率が判っていさえすれば、移動前後の移動量と向き、換言すれば移動前の位置を原位置として移動後の位置を知ることができる。
X線検出器の回転角度の変化に対応して、測定対象物の観察ポイントをX線検出器の視野中心に維持するためのXYテーブルの位置を演算手段により求め、その求められた位置情報に上記のようにして求めたXYテーブルの位置の検出結果をフィードバックすることにより、リニアエンコーダ等の測定装置を用いることなく、光学カメラと画像処理ソフトを追加するだけで、低コストのもとに高精度の斜めCT装置を得ることができる。
ここで、XYテーブルの移動量が大きい場合、光学カメラの視野からマーカーが外れることが考えられるが、その対策としては、請求項2に係る発明のように、光学カメラの視野内に常時複数個のマーカーが収まるように、XYテーブルに複数個のマーカーを付しておき、画像処理手段では複数個のマーカーのうちの一つを観察対象としてその位置を算出し、併せて、他のマーカーを測定対象とし、観察対象としていたマーカーが光学カメラの視野から外れたときに、測定対象のマーカーを観察対象に切り換えることで、各マーカー相互の位置関係が明らかでありさえすれば、継続してXYテーブルの位置を計測することができる。
また、以上のようなXYテーブルの位置制御を行っても、XYテーブルが目標とする位置と一致しない場合には、請求項3に係る発明のように、その誤差が生じている状態でX線投影データを採取するとともに、そのときの誤差を記憶し、再構成演算時に当該誤差を補正したうえで、つまり誤差をに対応してX線投影データを移動させたうえで再構成演算に供することで、誤差の影響を受けない断層情報を得ることができる。
本発明によれば、リニアエンコーダ等の位置計測装置を用いることなく、XYテーブルの位置を正確に計測することができ、固定したX線発生装置の照射野内で、XYテーブルに直交する軸の回りを当該軸に対して傾けたX線検出器を回転させるタイプのX線CT装置を高精度かつ低コストに提供することが可能となった。
また、XYテーブルの位置決め制御を正確に行うことができずにXYテーブルが目標位置に対して誤差が生じたとき、その状態でX線投影データを取り込むと同時に、その時の誤差を記憶し、再構成演算に当たってはその誤差に応じてX線投影データの位置を補正することで、XY移動機構として精密なものを用いることなく、その影響を受けない正確な再構成演算結果を得ることができ、そのコストを更に低減することができる。
本発明の実施の形態の構成図で、機械的構成を表す模式図とシステムの機能的構成を表すブロック図とを併記して示す図である。 本発明の実施の形態におけるXYテーブルの下面に付されるマーカーを光学カメラで撮影した画像の例を示す図であり、(A)はXYテーブルの移動前、(B)は同じく移動後の画像を示す図である。 本発明の実施の形態のX線検出器を図1の状態から180°回転させた状態での模式図である。 図1における機械的構成の模式的平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態の構成図であり、機械的構成を表す模式図とシステムの機能的構成を表すブロック図と併記して示す図である。
X線発生装置1は鉛直上方に向けてコーンビーム状のX線を発生する。そのX線発生装置1の直上に水平にXYテーブル2が配置されており、その斜め上方に2次元のX線検出器3が設けられている。
X線検出器3は、X線発生装置1の焦点1aを中心とする円弧状のアーム4に移動可能に保持されており、このアーム4上のどの位置にX線検出器3を固定するかによって、X線検出器3のXYテーブル2に対する傾き角度を選択することができる。アーム4の基端部は、X線発生装置1の焦点1aの鉛直上方に設けられた軸受4aに回転自在に支持されており、回転機構5の駆動によってアーム4は軸受4aの回りに、XYテーブル2に対して直交し、かつ、軸受4aおよびX線焦点1aを通る軸Rを中心として回転する。従って、X線検出器3をアーム4上の適宜の位置(傾斜角度)に位置決めした状態で回転機構5を駆動することにより、XYテーブル2に対して斜めの姿勢の維持した状態で、このXYテーブル2に直交する軸Rを中心として回転する。前記したX線発生装置1からのX線は、このX線検出器3の全ての回転位置において全有感面に照射される広がりを持つ。
前記したXYテーブル2は、XY移動機構6の駆動により当該XYテーブル2の広がり方向、つまり軸Rに対して直交する平面上で互いに直交するx,y方向に移動する。なお、撮影倍率はXYテーブル2を図示しない上下動機構により鉛直方向に移動させることによって適宜に設定することができる。
XYテーブル2の下方には、図2に例示するように当該XYテーブル2の下面に印刷されたマーカーMを撮影するための光学カメラ7が配置されている。この光学カメラ7からの撮影出力を用いた画像処理により、後述するように、XYテーブル2の位置が計測される。
CT撮影に際しては、X線発生装置1からのX線をXYテーブル2上の測定対象物Wに照射しながら、例えば60°に傾けた状態のX線検出器3を軸Rの回りに回転させ、その複数の回転位置でX線検出器3のからの出力、換言すれば複数の投影角度での測定対象物のX線投影データを取り込む。その際、図3に図1の状態からX線検出器3を180°回転させた状態での模式図を示すように、傾けたX線検出器3の回転により、その視野中心が移動して観察ポイントがずれることになるが、その視野中心の移動をなくするために、X線検出器3の回転に追随してXYテーブル2をx,y方向に逐次自動的に移動させ,当初の観察ポイントが常に視野中心を維持するように制御する。その制御の詳細については後述する。
CT撮影時におけるX線検出器3の各回転角度での出力は画像データ取り込み回路8を介して投影データ記憶部9に逐次格納される。CT撮影の終了後、つまり360°分の投影データの収集が終了した後、これらの投影データは再構成演算部10による再構成演算に供され、測定対象物Wの3次元断層画像が構築される。この3次元断層画像は断層データ記憶部11に記憶される。
光学カメラ7の出力は画像データ取り込み回路12を介して画像処理部13によって処理され、後述するようにXYテーブル2の位置情報が求められる。一方、回転機構5によるX線検出器3の回転角度θに係わらず当初の観察ポイントを中央に維持するためのXYテーブル2の移動量と向き、換言すれば原位置に対する移動後の位置は、演算部14によって後述するように算出される。その算出結果と画像処理部13によるXYテーブル2の位置情報とが比較部15で比較され、両者が一致するようにXY移動機構6に駆動制御信号を供給する。
上記した回転機構5、XY移動機構6、画像データ取り込み回路8、投影データ記憶部9、再構成演算部10、断層データ記憶部11、画像データ取り込み回路12、画像処理部13、演算部14および比較部15は、制御部16の制御下に置かれている。この制御部16には、ジョイスティックやキーボード、マウス等からなる操作部17が接続されており、この操作部17の操作により、制御部16に対して各種指令を与えたり、あるいはXYテーブル2を随意に移動させることができ、また、この操作部17の操作により、投影データ記憶部9内の投影画像や、断層データ記憶部11内の3次元断層像を選択的に表示器18に表示させることができる。
なお、制御部16並びにそれに制御される上記した各部は、実際にはコンピュータとその周辺機器によって構成され、インストールされているプログラムに従って各機能を実現するのであるが、図1では説明の便宜上、主要な機能ごとにブロックによって表している。
次に、CT撮影方法とその際の動作について述べる。
まず、例えば図1に示すX線検出器3の回転位置を原位置とし、その位置で測定対象物WのX線透視像を表示器18に表示させ、測定対象物W上の観察ポイントをX線検出器3の視野中央に位置させるべく、操作部17の操作によってXYテーブル2を所要位置に移動させた後、CT撮影開始指令を与える。
CT撮影においては、前記したようにX線検出器3を軸Rの回りに回転させ、複数の回転角度でX線投影データを収集するが,視野中心を維持するために以下に示すようにXYテーブル2を自動的にx,y平面上で移動させる。
図4は図1における機械的構成の模式的平面図であり、この図4と図1を参照して、x,y,z軸方向への位置について考える。
図1、図4に示す状態を初期位置(θ=0)とし、例えば10°おきに350°まで、ビュー数を36として、各角度ごとに投影データを採取するものとする。原点をX線発生装置1の焦点1aとして、図示のようにそのX線焦点1aを通る鉛直の軸Rと、初期位置における測定対象Wの観察ポイントP、つまり初期位置におけるX線検出器3の視野中心Cとのx方向への水平距離をXsとすると、X線検出器3の回転角度θをパラメータとして、このX線検出器3の視野中心の空間座標(x,y,z)は、(Xs*cosθ,Xs*sinθ,Xs*tanφ)となる。すなわち、X線検出器3の回転角度θを変化させるごとに、その視野中心が変化する。なお、φは図1に示すようにX線検出器3のXYテーブル2の表面に対する傾き角度である。
当初に視野中心Cに位置させた観察ポイントPが、θの変化に対応して視野中心を維持するように、XYテーブル2を自動的にx,y方向に移動させる必要があることは前記した通りであり、演算部14では、投影データを採取すべき各角度θごとの視野中心Cの座標を算出し、更に、あるビュー角度θから次のビュー角度θ′にX線検出器3を回転させる際の視野中心Cのx,y方向への移動量を求める。すなわち、x方向にはXs*(cosθ′−cosθ)、y方向にはXs*(sinθ′−sinθ)を算出する。
XYテーブル2の下面には、前記したように図2に示すような複数のマーカーMが印刷されており、この例では、各マーカーMは同じ大きさの円形とし、そのマーカーMを一定の間隔、例えば1mmの間隔を開けて千鳥状に配置している。
画像処理部13では、光学カメラ7からの映像信号に基づく画像について、図2(A)のように複数のマーカーMのうち、あらかじめ設定されている位置に最も近い、例えば最も中央に近いマーカーを観察対象マーカーMoとしてラベリングするとともに、他のマーカーのうちの一つもしくは複数個、例えば四隅に最も近いものを測定対象としてラベリングする。そして、観察対象マーカーMoの刻々の中心(重心)位置を比較部15に送る。ここで、光学カメラ7とX線発生装置1の焦点1aとの位置関係と、光学カメラ7による撮像倍率が既知であれば、公知の手法により光学カメラ7からの映像信号に基づく画像上で観察対象マーカーMoの中心位置を求めることができる。
光学カメラ7による画像がX線検出器3の回転前の状態で図2(A)の通りであったとすると、ビュー角度がθからθ′に変わることにより、演算部14で求められた移動量、すなわちx方向にXs*(cosθ′−cosθ)、y方向にはXs*(sinθ′−sinθ)だけXYテーブル2を移動させる必要がある。これらのx,y方向への移動量の算出結果は比較部15に送られる。比較部15では、この演算部14からの移動量の算出結果と、画像処理部13からの観察対象マーカーMoの位置検出結果とを比較する。その比較結果は制御部16に取り込まれ、図2(B)に示すように、両者が一致するようにXY移動機構6を制御する。
ここで、XY移動機構6の精度が良好でなく、制御部16からの位置決め指令にも係わらず、目標とする位置にXYテーブル2を位置決めできなかった場合、目標とする位置と画像処理部13による実際のXYテーブル2の位置の計測結果との差、つまりxおよびy方向への位置決め誤差を記憶し、その状態で投影データを取得し、その投影データと併せて位置決め誤差を記憶する。
以上の動作を0°から350°まで10°おきに実行し、各ビュー角度において採取した投影データを再構成演算部10で再構成することにより、測定対象物Wの3次元断層情報が得られる。その際、上記した位置決め誤差が生じた状態で取得した投影データについては、その投影データとともに記憶している位置決め誤差を用いて、該当の投影データの位置補正を行った後、再構成演算に供する。この投影データの位置補正により、XY移動機構6の駆動によっては正確な位置決めができなくても、正確な再構成演算結果を得ることができる。
ここで、X線検出器3の中心と軸Rとの水平方向への距離Xd(図1参照)を200mm、Xsを20mmとしてX線撮影の幾何倍率を10倍とし、X線検出器3の視野50mmとすると、測定対象物Wの位置での撮影視野は5mmとなる。θを10°増やした場合におけるXYテーブル2上の視野中心Cの移動量Xs*sin10°は概ね3.47mm程度であり、光学カメラ7の撮影視野を6mmとすることで、適宜に選択した観察対象マーカーMoを移動前後で光学カメラの視野内に収めることができる。
ただし、観察対象マーカーMoが光学カメラ7視野から逸脱する場合は、測定対象マーカーとして選択した他のマーカーMで、移動前後で光学カメラ7の視野内に存在しているマーカーMを位置計測に用いればよい。
また、移動距離が大きく、どのマーカーMも移動前後で光学カメラ7の視野内に存在しない場合には、逐次観察対象マーカーを変更していってもよく、各マーカーMの相互の位置関係を正確なものとしておくことにより、観察対象マーカーとして同じマーカーを用いることなく、正確な移動量の測定が可能である。
以上の実施の形態において特に注目すべき点は、XYテーブル2の位置計測にリニアエンコーダ等の計測装置を全く用いることなく、正確な位置計測が可能である点であり、これにより低コストで高精度のX線CT装置が得られる。
また、以上の実施の形態において更に注目すべき点は、XYテーブル2の位置制御後にもその位置が目標とする位置に対して多少の誤差があっても、その誤差を記憶し、その状態で採取した投影データの位置を誤差に応じて補正したうえで再構成演算に供する点であり、これにより、XYテーブル2を移動させるXY移動機構6として、高精度のものを用いることなく正確な断層情報を得ることができ、更にコストを低減することができる。
なお、以上の実施の形態においては、XYテーブル2の移動前における光学カメラ7による画像から、先に観察対象マーカーMoを選択した例を示したが、画像上の全てのマーカーをラベリングし、移動前後で画像の双方に含まれるマーカーのうちの一つをピックアップして事後的に観察対象マーカーとしてもよい。
1 X線発生装置
1a 焦点
2 XYテーブル
3 X線検出器
4 アーム
4a 軸受
5 回転機構
6 XY移動機構 7 光学カメラ
8 画像データ取り込み回路
9 投影データ記憶部
10 再構成演算部
11 断層データ記憶部
12 画像データ取り込み回路
13 画像処理部
14 演算部
15 比較部
16 制御部
17 操作部
18 表示器
C 視野中心
P 観察ポイント
W 測定対象物

Claims (3)

  1. コーンビーム状のX線を発生するX線発生装置と、そのX線発生装置からのX線光軸に直交する平面に沿って配置され、測定対象物を搭載して当該平面に沿った方向に移動するXYテーブルと、そのXYテーブルを挟んで上記X線発生装置と反対側に配置され、かつ、上記平面に対して斜めの姿勢を維持した状態で、回転機構により当該平面に直交する回転軸の回りに回転が与えられる2次元のX線検出器と、そのX線検出器の回転に同期して、あらかじめ設定された測定対象物の観察ポイントが当該X線検出器の視野中心を維持するよう上記XYテーブルを移動させるテーブル位置制御手段と、上記X線検出器の複数の回転位置で採取した測定対象物のX線投影データを用いた再構成演算により、測定対象物の3次元の断層画像を構築するX線CT装置において、
    上記テーブル位置制御手段は、上記X線検出器の回転角度に応じて上記XYテーブルの目標位置を算出する演算手段と、その目標位置と比較するべく上記XYテーブルの刻々の位置を検出する位置検出手段を含み、その位置検出手段は、上記XYテーブルに付したマーカーを撮影する光学カメラと、その光学カメラによるマーカーの撮影出力を画像処理する画像処理手段によって構成されていることを特徴とするX線CT装置。
  2. 上記マーカーは、上記光学カメラの視野内に常時複数個収まるように上記XYテーブルに複数個付され、上記画像処理手段は、光学カメラにより撮影された複数個のマーカーのうちの一つを観察対象としてその位置を算出するとともに、同じ視野内に存在する別のマーカーを併せて測定対象とし、観察対象とするマーカーが視野外に出たときに、上記測定対象とするマーカーを観察対象に切り換えることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 上記テーブル位置制御手段によるXYテーブルの位置制御に誤差が生じたとき、その誤差が生じている状態でX線投影データを採取するとともに、その誤差を記憶し、上記再構成演算手段による再構成時に、該当のX線投影データについては記憶している誤差により当該X線投影データの位置を補正したうえで再構成演算に供することを特徴とする請求項1または2に記載のX線CT装置。
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