JP6334495B2 - 遠心ファン - Google Patents
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Description
(1)本発明の第1の観点は、遠心ファンであって、ケーシングと、前記ケーシング内に配設され、環状のシュラウドと、複数の羽根と、主板とを有するインペラであって、前記主板が、内周側が軸方向上方に、外周側が軸方向下方にそれぞれ位置するように、前記内周側と前記外周側との間に傾斜面を有する前記インペラと、実装された電子部品が前記傾斜面の下面側に形成された空間に位置するように前記インペラの下方に設けられた回路基板と、底面に複数の凸部を有し、前記複数の凸部上に前記回路基板を保持するモータベースと、を備えることを特徴とする。
(遠心ファン1の基本構造について)
まず、図1を参照しつつ、各部材の概要について説明する。上ケーシング3の上面側には複数の凹部3a(肉盗み部分)が形成されている。上ケーシング3と下ケーシング4の結合は、上ケーシング3と下ケーシング4の間に支柱7を介装し、支柱7をねじ等の締結材で締結して結合させている。具体的には、支柱7は上ケーシング3と樹脂の一体成形にて形成されており、支柱7に形成した下穴にタッピンねじを締め付けて締結している。なお、締結手段はこれに限定されない。例えば、下ケーシング4側からねじ(またはボルト)を支柱7の貫通穴に挿通し、上ケーシング3側からナットで固定する構成であってももちろんよい。
回路基板30には、前述したように、モータ21を駆動制御するための部品や制御ICなどの電子部品31が実装されている。このため、限られた空間で回路基板30に実装された電子部品31とインペラ8との接触を防止するために、主板11には傾斜面11aが形成されており、この傾斜面11aの下面側の位置に電子部品31の一部が収容されるので、電子部品31とインペラ8との接触が防止できると共に、軸方向の薄型化が図られる。
下ケーシング4のうち、金属製のモータベース5の底面5aにプレス加工で4箇所の凸部5bを形成し、凸部5bは第1貫通穴5cを有している。回路基板30の外周4隅に形成した第2貫通穴30cにねじを挿通し、凸部5bと螺合させる。少なくとも回路基板30の下面であって第2貫通穴30cの周辺にはGNDパターン(不図示)が配されており、GNDパターンはねじ33を介してモータベース5に電気的に結合されてアースされる。この構成によって、以下に示すような効果を奏することができる。
第2実施形態は、第1実施形態におけるモータベース5と回路基板30との結合を次のように構成したものである。その他の構成は、第1実施形態と同様である。図6に示すように、下ケーシング4のうち、樹脂製のベースプレート6において、3箇所に中心方向に延在するアーム6bを形成し、各アーム6bの先端部にピン6cを一体的に形成している。このピン6cを回路基板30の外周4隅に形成した第2貫通穴30c、及び金属製のモータベース5の底面5aにプレス加工で形成した凸部5bの第1貫通穴5c(ねじ穴又は通常の貫通穴でもよい)に嵌入させる。そして、ピン6cの先端を加熱させて熱カシメして、モータベース5と回路基板30を互いに結合させる。残り1箇所は、第1実施形態と同様、回路基板30の外周の隅に形成した第2貫通穴30cにねじ33を挿通し、凸部5bと螺合させる。そして、ねじ33を介してモータベース5にアースされる。
第3実施形態は、第1実施形態におけるモータベース5と回路基板30との結合を次のように構成したものである。その他の構成は、第1実施形態と略同様である。図7に示すように、下ケーシング4のうち、樹脂製のベースプレート6において、4箇所に中心方向に延在するアーム6bを形成し、各アーム6bの先端部にピン6cを一体的に形成している。このピン6cを回路基板30の外周4隅に形成した第2貫通穴30c、及び金属製のモータベース5の底面5aにプレス加工で形成した凸部5bの第1貫通穴5c(ねじ穴又は通常の貫通穴でもよい)に嵌入させる。そして、ピン6cの先端を加熱させて熱カシメして、モータベース5と回路基板30を互いに結合させる。回路基板30の下面であって第2貫通穴30cの周辺にはGNDパターン(不図示)が露出して配されており、モータベース5の底面5aに形成された凸部5bとGNDパターンが直接的に接触し、電気的にも結合する。この接触によってモータベース5にアースされる。接触箇所は少なくとも1箇所あればよい。
Claims (3)
- 遠心ファンであって、
ケーシングと、
前記ケーシング内に配設され、環状のシュラウドと、複数の羽根と、主板とを有するインペラであって、前記主板が、内周側が軸方向上方に、外周側が軸方向下方にそれぞれ位置するように、前記内周側と前記外周側との間に傾斜面を有する前記インペラと、
実装された電子部品が前記傾斜面の下面側に形成された空間に位置するように前記インペラの下方に設けられた回路基板と、
底面に複数の凸部を有し、前記複数の凸部上に前記回路基板を保持するモータベースと、を備え、
さらに、中心方向に延在し、先端にピンを一体的に設けた少なくとも1つのアームを有する環状のベースプレートを備え、
前記複数の凸部が第1貫通穴をそれぞれ有し、
前記回路基板が前記複数の第1貫通穴に対応する複数の第2貫通穴を有し、
少なくとも1組の前記第1貫通穴と前記第2貫通穴に前記ピンを嵌入することによって、前記モータベースと前記回路基板が互いに結合されることを特徴とする遠心ファン。 - 前記少なくとも1つのアームが複数のアームから構成され、
前記少なくとも1組の前記第1貫通穴と前記第2貫通穴が複数組の前記第1貫通穴と前記第2貫通穴から構成されることを特徴とする請求項1に記載の遠心ファン。 - 前記回路基板が前記第2貫通穴の周辺にGNDパターンを配され、前記回路基板と前記モータベースが結合されるとき、前記GNDパターンと前記モータベースが電気的に結合されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遠心ファン。
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