JP6334459B2 - 引き手および該引き手を備えた引き戸 - Google Patents

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Description

本発明は引き手および該引き手を備えた引き戸に関する。さらに詳しくは、戸袋に収納された引き戸の引き出しを容易にする引き手、および該引き手を備えた引き戸に関する。
引き戸は一般的に引き戸の表面および裏面(引き戸のスライド方向に延びる両垂直面)に引き手が設けられている。このような引き戸は、壁面などに設けられた引き戸を収納する戸袋に収納されることがある。引き戸が戸袋に収納されると、引き戸の表面および裏面に設けられた引き手に手を掛けることができない。このような点に鑑みて、特許文献1には、図5に示されるような取手100が開示されている。この取手100は、図5に示されるように、引き戸の端面において開口した指差入れ部101と、引き戸の表裏のうちの一方の面(表面)102に形成された第2指差入れ部103と、引き戸の他方の面(裏面)104に形成された第3指差入れ部105とが設けられている。特許文献1の構造では、この指差入れ部101、第2指差入れ部103、および第3指差入れ部105を形成するために、互いに平行な壁部106、107が、壁部106、107に垂直な壁部108により仕切られている。
また、特許文献2には、図6に示されるような引き手200が開示されている。この引き手200は、戸袋に引き戸が収納されているときに指を掛ける掛止部201を有している。この引き手200は、引き戸を戸袋から引き出すときには掛止部201に指を掛け、引き戸を操作し、引き戸が戸袋から引き出されて閉鎖されているときには、側壁202または側壁203に指を掛け、引き戸を開放操作する。引き戸を開放操作する場合、引き戸の一方の面(図6中、引き戸の上側の面)から指を掛ける場合は、側壁202に指を掛け、引き戸の他方の面(図6中、引き戸の下側の面)から指を掛ける場合は、側壁203に指を掛けて、引き戸を操作する。側壁202と、側壁203とは、互いに平行に引き戸のスライド方向でずれて配置されている。
特開2006−219866号公報 特開2003−155850号公報
特許文献1の構造の場合、引き戸が戸袋内にある場合に、引き戸の木口面側の開口、すなわち、指差入れ部101を大きく取ると、壁部108が壁部106および107に対して垂直に設けられているため、引き戸の表面102側の開口、すなわち、第2指差入れ部103の奥行(図5中、左右方向の幅)が制限されてしまう。戸袋から引き戸を引き出す際には、第2指差入れ部103の奥行はそれほど問題とならない。しかし、引き戸が戸袋から引き出された閉鎖状態(図4の状態を参照)にあるときに、引き戸を表面102側から開放する場合、図5に示す奥行があまりない第2指掛け部103に指を掛ける必要がある。特許文献1の構造では、第2指掛け部103の奥行が必然的に狭くなり、指をしっかりと深く掛けることができず、引き戸を開放しにくいという問題がある。特に、重い引き戸や、近年導入が増えている引き戸の開閉時に引き戸がゆっくりと動作するソフトクローズ機構を備えた引き戸の場合、開閉時にある程度力を加えて引き戸を操作する必要がある。そのため、引き戸を開放するときに、指掛け部の奥行が狭いと、引き戸の操作がし難かったり、指先を負傷したりするという問題がある。
一方、特許文献2の構造の場合、引き戸の表面と裏面とで、指を掛ける部分(側壁202および側壁203)がスライド方向でずれてしまっているために、引き手200のスライド方向での長さが長くなってしまい、引き戸の表面と裏面とで手を掛ける場所が異なり、外観上すっきりしないうえ、引き手全体が大きくなり、経済性に優れない。
本発明は、かかる問題点に鑑みて、引き戸の表面の指掛け部と裏面の指掛け部とをスライド方向で同じ位置にして、引き手の引き戸スライド方向の幅を小さくしたとしても、戸袋収納時(引き戸開放時)に指を入れる開口を広く保ち、かつ、引き戸閉鎖時に指を掛ける部分を、引き戸の表面・裏面の両側において広く確保することが可能な引き手の提供を目的とする。
本発明の引き手は、引き戸のスライド方向の一端側の木口面に、または、木口面を切り欠いて設けられた凹部に取り付けられ、引き戸の表面側および裏面側から手を掛けることが可能な引き手であって、前記引き手が、前記木口面、または、前記凹部における木口面に略平行な垂直面に対向し、前記引き戸の上下方向に延びる第1板状体と、前記第1板状体から離間して略平行に配置され、前記引き戸のスライド方向の一端側に位置する、前記引き戸の上下方向に延びる第2板状体と、前記第1板状体と前記第2板状体とを連結し、前記第1板状体と前記第2板状体との間の空間を、前記引き戸の表面側の空間および裏面側の空間に分離する、前記引き戸の上下方向に延びる連結板とを備え、前記第1板状体の、前記引き戸の厚さ方向に相当する幅方向の長さは、前記引き戸の厚さに対応し、前記第2板状体の幅方向の長さは、前記第1板状体の幅方向の長さよりも短く、前記引き手が、引き戸に取り付けられたときに、前記木口面側に開口する木口面側開口、引き戸の表面側に開口する表面側開口、および、引き戸の裏面側に開口する裏面側開口が形成されるように構成され、前記第1板状体が、前記連結板により、引き戸の表面側の第1表面側指掛け部と、引き戸の裏面側の第1裏面側指掛け部とに分けられ、前記第2板状体が、前記連結板により、引き戸の表面側の第2表面側指掛け部と、引き戸の裏面側の第2裏面側指掛け部とに分けられ、前記第1表面側指掛け部の幅方向の長さが、前記第2表面側指掛け部の幅方向の長さよりも長くなるように、前記連結板が、前記第1板状体から前記第2板状体に向かうにつれて、前記第1および第2板状体の一端側へ近付くように傾斜していることを特徴とする。
また、前記第1板状体、前記第2板状体、および前記連結板により構成された引き手本体が、前記引き手の上下方向に亘って、水平断面が同一形状であり、前記引き手本体の上下端が開放していることが好ましい。
また、前記引き手本体の上下端における開口を覆う閉鎖部材を備え、前記閉鎖部材は、前記引き手本体の上下端において、前記第1板状体、前記第2板状体および前記連結板により形成された角部と係合して、前記閉鎖部材と前記引き手本体との間の水平方向のずれを防止する複数の突起を有していることが好ましい。
また、前記第1板状体のうち、前記幅方向において前記第2板状体と被らない位置に、前記第1板状体を前記引き戸に取り付けるねじ孔が形成されていることが好ましい。
また、本発明の引き戸は、上述した引き手を備えていることを特徴とする。
本発明の引き手および引き戸によれば、引き戸の表面の指掛け部と裏面の指掛け部とをスライド方向で同じ位置にして、引き手の引き戸スライド方向の幅を小さくしたとしても、戸袋収納時(引き戸開放時)に指を入れる開口を広く保ち、かつ、引き戸閉鎖時に指を掛ける部分を、引き戸の表面・裏面の両側において広く確保することが可能となる。そのため、引き戸の開閉が容易となり、引き戸の表面側と裏面側とで、引き手部分の外観が異ならず、優れた外観を呈し、さらに引き手の引き戸スライド方向における小型化が可能になる。
本発明の一実施形態の引き手が引き戸に取り付けられる前の状態を示す斜視図である。 図1の引き手を、水平方向に切断した断面図である。 引き戸が戸袋に収納された状態から、引き戸を引き出す動作を説明する図である。 引き戸により閉鎖される開口部が閉鎖された状態から、引き戸を開放する動作を説明する図である。 従来の引き戸に用いられる取手を示す断面図である。 従来の引き戸に用いられる引き手を示す断面図である。
以下、添付図面を参照し、本発明の引き手および引き戸を詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態の引き戸Dは、引き戸本体Bと、引き戸本体Bに取り付けられる引き手1を有している。引き手1は、引き戸Dのスライド方向Xの一端側の木口面D1を切り欠いて設けられた凹部D2に取り付けられ、引き戸Dの表面(一方の面)D3側および裏面(他方の面)D4側から指を掛けることが可能に構成されている。なお、本明細書において、引き戸Dの木口面D1とは、引き戸Dのスライド方向Xの一端側の端面をいい、引き戸Dの厚さ方向(表面D3から裏面D4に向かう方向)Yに延びる面である。引き戸Dの表面D3は、引き戸Dのスライド方向に延びる、床面に対して垂直な面であり、引き戸Dの裏面D4は、表面D3に平行な、表面D3の反対側に設けられた面をいう。また、引き戸Dは、本実施形態では、戸袋に収納される1枚の引き戸Dを例にあげて説明するが、引き戸は、複数枚から構成されていてもよく、複数枚の引き戸のうち、少なくとも1枚の引き戸に、引き手1が設けられていてもよいし、複数枚の引き戸全てに引き手1が設けられていてもよい。
本実施形態の引き手1は、図1および図2に示されるように、凹部D2における木口面D1に略平行な垂直面D21に対向し、引き戸Dの上下方向Zに延びる第1板状体2と、第1板状体2から離間して略平行に配置され、引き戸Dのスライド方向Xの一端側(木口面D1側)に位置する、引き戸Dの上下方向Zに延びる第2板状体3と、第1板状体2と第2板状体3とを連結し、第1板状体2と第2板状体3との間の空間を、引き戸Dの表面D3側の空間S1(図2参照)および裏面D4側の空間S2(図2参照)に分離する、引き戸Dの上下方向Zに延びる連結板4とを備えている。本実施形態の引き手1は、引き戸Dに取り付けられたときに、図2に示されるように、第1板状体2、第2板状体3および連結板4により、木口面D1側に開口する木口面側開口O1、引き戸Dの表面D3側に開口する表面側開口O2、および、引き戸Dの裏面D4側に開口する裏面側開口O3が形成される。
第1板状体2は、引き戸Dにねじ等の公知の固定手段により取り付けられる。たとえば、本実施形態では、図1に示されるように、第1板状体2にねじ孔Hが形成され、ねじ孔HにねじScを挿入して凹部D2の垂直面D21にねじScを固定することにより、引き手1を引き戸本体Bに固定している。第1板状体2は、細長い板状の部材であり、本実施形態では、引き手1が取り付けられる凹部D2の上下方向Zの長さに対応した長さに形成されている。また、第1板状体2は、第1板状体2の、引き戸Dの厚さ方向Yに相当する幅方向(以下、幅方向Yともいう)の長さが、引き戸Dの厚さに対応するように形成される。なお、引き戸Dの厚さに対応とは、引き戸Dの厚さと略同一であればよく、本実施形態では、引き戸Dの厚さよりもわずかに大きく形成されている。引き戸Dの厚さは様々であるため、第1板状体2の厚さは特に限定されないが、たとえば、第1板状体2の幅方向Yの長さは、引き戸Dの厚さの90〜110%などとすることができる。また、第1板状体2と第2板状体3との間の離間距離(スライド方向Xでの間隔)も特に限定されないが、たとえば、引き戸Dの厚さの60〜150%、より好ましくは、75〜120%とすることができる。
第1板状体2には、図1および図2に示されるように、連結板4が連結されており、連結板4によって、第1板状体2は、引き戸Dの表面D3側の指掛け部(第1表面側指掛け部)21と、裏面D4側の指掛け部(第1裏面側指掛け部)22とに分けられている。指掛け部21および22は、主に引き戸Dが開口を閉鎖した閉鎖状態(図4参照)から、引き戸Dを開放する際に操作される。本実施形態では、指掛け部21および22の引き戸Dの厚さ方向の端部からは、図2に示されるように、第2板状体3に向かって突出する指掛け用の第1板状体側突出部P1、P2が形成されている。この第1板状体側突出部P1、P2が形成されていることにより、指を指掛け部21、22に掛けたときに、指の腹が引っ掛かり(図4参照)、指が引き手1に対して滑りにくくなるため、引き戸Dの開放操作が容易となる。
第2板状体3は、引き戸Dの木口面D1側に位置し、たとえば戸袋に収容された引き戸Dを引き出す際や、引き戸Dを閉鎖方向に操作するときなどに指を掛ける部位となる。図2に示されるように、第2板状体3の幅方向Yの長さは、第1板状体2の幅方向Yの長さよりも短い。第2板状体3の幅方向Yの長さは、木口面側開口O1から指を入れられる大きさであれば特に限定されないが、たとえば、第2板状体3の幅方向Yの長さが、第1板状体2の幅方向Yの長さの半分以下(第1板状体2の幅方向Yの長さの1/2〜1/4、より好ましくは、1/2〜1/3)とすることにより、木口面側開口部O1から指を入れるのが容易となる。また、本実施形態では、図1および図2に示されるように、第1板状体2のうち、幅方向Yにおいて第2板状体3と被らない位置に、第1板状体2を引き戸Dに取り付けるねじ孔Hが形成されている。そのため、第1板状体2の裏面D4側の指掛け部22の平板部にねじ孔Hが設けられる場合に、ねじ孔Hをねじ込む方向(図2中、ねじScの左側)に、木口面側開口O1が開口している。そのため、ねじScを第1板状体2に形成されたねじ孔Hにねじ込んで、引き手1を凹部D2の垂直面D21に取り付ける場合、ねじScをねじ込むドライバーなどが、第2板状体3により邪魔にならず、引き手1の取り付けが容易となる。
また、本実施形態では、第2板状体3の幅方向Yにおける一端(図2中、上側の端部)は、第1板状体2の幅方向Yにおける一端(図2中、上側の端部)と、幅方向Yで揃うように引き手1が形成されている。第2板状体3は、図2に示されるように、連結板4により、引き戸Dの表面D3側の指掛け部(第2表面側指掛け部)31と、引き戸Dの裏面D4側の指掛け部(第2裏面側指掛け部)32とに分けられている。本実施形態では、指掛け部31の幅方向Yの一端からは、第1板状体2に向かって突出する第2板状体側突出部P3が形成されている。この第2板状体側突出部P3が形成されていることにより、指を指掛け部31に掛けたときに、指の腹が引っ掛かり、指が引き手1に対して滑りにくくなるため、引き戸Dの閉鎖操作が容易となる。なお、指掛け部32には、突出部は形成されていないが、指掛け部32にも第2板状体側突出部P3と同様の突出部を設けてもよい。
また、本実施形態では、引き手1は、図1に示されるように、第1板状体2、第2板状体3、および連結板4により構成された引き手本体10が、引き手1の上下方向Zに亘って、水平断面が同一形状であり、引き手本体10の上下端が開放している。本実施形態の引き手1の引き手本体10は、第1板状体2と、第2板状体3と、連結板4とを一体的に形成することができ、たとえば、押出成形などにより、所定の長さで製造することができる。引き手本体10がこのような構造を有していることにより、引き戸Dの凹部D2の上下方向Zの長さが引き戸Dの仕様などにより変わった場合であっても、引き戸Dの凹部D2の長さに応じて引き手本体10を切断することにより、凹部D2の長さに応じた引き手1を用意することができる。したがって、凹部D2の上下方向Zの長さに合わせて成形された複数種類の引き手や、その複数種類の引き手を製造するための金型などが不要となるため、製造コストを大きく低減することができる。
また、本実施形態では、引き手1は、引き手本体10と、引き手本体10とは別体で、引き手本体10の上下両端に取り付けられる閉鎖部材5を備えている。閉鎖部材5は、引き手本体10の上下端における開口を覆い、引き手1が凹部D2に取り付けられた際に、凹部D2の上下それぞれの水平面D22(図1では、下側の水平面D22のみが図示されている)を覆い、水平面D22の切削面をカバーする。本実施形態の閉鎖部材5は、図1に示されるように、矩形板状に形成されている。また、本実施形態では、閉鎖部材5は、引き手本体10の上下端における開口を覆う際に、引き手本体10への取り付けが容易となるように構成されている。具体的には、引き手本体10の上下端において、第1板状体2、第2板状体3および連結板4により形成された角部C1、C2、C3、C4(図2参照)と係合して、閉鎖部材5と引き手本体10との間の水平方向のずれを防止する複数の突起51、52、53、54を有している。これにより、引き手本体10の上下端において、第1板状体2、第2板状体3および連結板4により形成された角部C1〜C4に、突起51〜54が係合して、水平方向での移動を防ぐことができる。したがって、突起51〜54を角部C1〜C4に係合させるだけで、閉鎖部材5と引き手本体10との間の組み付けが完了し、接着剤や、ねじなどの固定部材を用いることが不要であり、引き手1の凹部D2への取り付けが容易になる。したがって、引き手本体10の長さの変更から、凹部D2への引き手1の取り付けまでの作業が非常に円滑となり、製造時の効率が向上する。なお、本実施形態では、引き手本体10が突起51〜54と係合する角部C1〜C4は、4か所形成されているが、閉鎖部材5と引き手本体10との水平方向のずれを防止することができれば、突起の数は特に限定されない。また、本実施形態では、角部C1〜C4は、第1板状体2の指掛け部21の幅方向Yに延びる平板部と第1板状体側突出部P1とにより形成された角部C1、第1板状体2の指掛け部22と第1板状体側突出部P2とにより形成された角部C2、第2板状体3の指掛け部31の幅方向Yに延びる平板部と第2板状体側突出部P3とにより形成された角部C3、および、第2板状体3の指掛け部32と連結部4とにより形成された角部C4に対応する位置に、突起51〜54がそれぞれ位置するように構成されている。しかし、角部および角部に対応する位置に設けられた突起の位置は、図示する位置に限定されるものではなく、他の部位に角部および突起が設けられていてもよい。
つぎに、連結板4について説明する。
本実施形態の連結板4は、第1表面側指掛け部21の幅方向Yの長さが、第2表面側指掛け部31の幅方向Yの長さよりも長くなるように、連結板4が、第1板状体2から第2板状体3に向かうにつれて、第1および第2板状体2、3の一端側(表面側)へ近付くように傾斜している。この連結板4の傾斜により、引き手1を引き戸本体Bに取り付けた後の木口面側開口O1の開口面積および表面側開口O2と連通した引き戸Dの表面側の空間S1の幅方向Yでの奥行(図2中、上下方向)を広くしたとしても、戸袋に収納されたときに指を掛けて引き戸Dを引き出すための指掛け部32の幅方向Yの長さを広くとることができる。さらに、連結板4の傾斜により、指掛け部21と指掛け部22をスライド方向Xで同一の位置となるように形成したとしても、指掛け部21の幅方向Yの長さ、すなわち、指を掛ける面積を広く確保することができる。このように、引き戸Dの表面D3の指掛け部21と裏面の指掛け部22とをスライド方向Xで同じ位置にして、引き手1のスライド方向Xの幅を小さくしたとしても、戸袋収納時(引き戸開放時)に指を入れる木口面側開口O1を広く保ち、かつ、引き戸Dの閉鎖時に指を掛ける指掛け部21および22を、引き戸Dの表面D3・裏面D4の両側において広く確保することが可能となる。そのため、引き戸Dの開閉が容易となる。また、引き戸Dの表面D3側と裏面D4側とで、引き手1部分の外観が異ならず、見栄えがよい。さらに、引き手1のスライド方向Xにおける小型化が可能になり、製造コストの低減や、引き戸Dのデザイン性の向上に寄与する。
なお、連結板4の第1および第2板状体2、3に対する連結位置は、上述した効果を奏するものであれば、特に具体的な数値や比率は限定されないが、連結板4と第1板状体2との連結位置(連結板4の中心線と、第1板状体2の中心線とを結んだ位置)は、たとえば、第1板状体2の表面D3側の一端から連結位置までの距離が、第1板状体2の幅方向Yの長さの1/4〜2/3、好ましくは、1/3〜1/2程度となるように連結板4を第1板状体2と連結することができる。また、連結板4と第2板状体3との間の連結位置は、第2板状体3の幅方向の中央部、たとえば、第2板状体3を幅方向Yで三分割した場合の真ん中の領域とすることができる。
つぎに、図3および図4を用いて、本実施形態の引き手1および引き戸Dの効果をより具体的に説明する。
図3に示されるように、引き戸Dが戸袋Rに収納された状態では、木口面側開口O1が、指を入れるのに充分な大きさで開口している。この木口面側開口O1から、図3に示されるように指を入れ、指掛け部32に指を掛け、引き戸Dを引き出す動作を行う。ここで、木口面側開口O1および指掛け部21を広く確保して、連結板4が第1板状体2に対して垂直に延びる場合には、通常、指掛け部32を広く取ることができない。しかし、本実施形態では、連結板4は、第1板状体2に対して垂直に延びずに、傾斜して延びているため、引き戸Dを引き出す際に指を掛ける指掛け部32を広く取ることができる。そのため、引き戸Dを円滑に戸袋Rから引き出すことができる。
また、引き戸Dを戸袋Rから引き出し、引き戸Dが閉鎖された状態が図4に示されている。この引き戸Dが閉鎖された状態から、引き戸Dを表面D3側から開放しようとする場合は、指掛け部21に指を掛けて、引き戸Dを開放させる。引き戸Dが重い場合や、ソフトクローズ機構が設けられた引き戸Dの場合には、引き戸Dの開放動作の最初にある程度強いスライド方向Xの力を引き戸Dの引き手1に加える必要がある。そのため、引き手1の指掛け部21の幅方向Yにおける奥行が短い場合には、指先が表面側開口O2から少ししか入らずに、力を加えづらい。本実施形態の引き手1では、連結板4の傾斜により、指掛け部21を広く取ることができるため、引き戸Dが重い場合や、ソフトクローズ機構が設けられた引き戸Dであっても、指掛け部21の幅方向Yにおける奥行が長く、引き手1に力を加えやすい。そのため、引き戸Dの開放動作が容易となる。また、連結部4が傾斜した、引き手1の構造により、引き戸Dの端面(木口面D1)からスライド方向Xにおける引き手1の長さを短くすることができるため、引き手1の小型化が可能である。また、引き戸Dの表面D3側と裏面D4側で指掛け部21と指掛け部22との位置がスライド方向で対応し、指掛け部31と指掛け部32の位置がスライド方向で対応している。人は、引き手1を操作するときは、日常的に染みついた感覚によって、だいたいどの位置に引き手1があったかを記憶し、その記憶により、引き手1を見ずに操作することが多く、表面D3側と裏面D4側とで、スライド方向Xで異なる位置に指掛け部があると違和感を生じ、引き戸の開閉操作がしにくくなる。しかし、本実施形態では、上述したように、指掛け部21と22との位置、および、指掛け部31と32との位置がスライド方向で対応しているため、開閉動作時に違和感が生じず、感覚的な開閉動作が容易となる。
また、本実施形態の引き手1は、連結部4が傾斜して形成されているため、指を表面側開口O2または裏面側開口O3から差し込んだ際に、指先が連結部4に触れ、そのまま指を押し込んでいくだけで、指先が連結部4のテーパー面に沿って指掛け部21、22、31、32に案内されるように動くので、引き戸Dの開閉時に、指を入れてから指を掛けるまでの動きがスムーズとなる。
なお、上述した実施形態では、木口面に形成した凹部D2に引き手1を差し込むものを示したが、引き戸Dの木口面の上下方向全体に亘って、上述した引き手が設けられていてもよい。
1 引き手
10 引き手本体
2 第1板状体
21 指掛け部(第1表面側指掛け部)
22 指掛け部(第1裏面側指掛け部)
3 第2板状体
31 指掛け部(第2表面側指掛け部)
32 指掛け部(第2裏面側指掛け部)
4 連結板
5 閉鎖部材
51、52、53、54 突起
B 引き戸本体
C1、C2、C3、C4 角部
D 引き戸
D1 木口面
D2 凹部
D21 木口面に略平行な垂直面
D22 水平面
D3 引き戸の表面
D4 引き戸の裏面
H ねじ孔
O1 木口面側開口
O2 表面側開口
O3 裏面側開口
P1、P2 第1板状体側突出部
P3 第2板状体側突出部
R 戸袋
S1 引き戸の表面側の空間
S2 引き戸の裏面側の空間
Sc ねじ
X 引き戸のスライド方向
Y 引き戸の厚さ方向(幅方向)
Z 引き戸の上下方向

Claims (5)

  1. 引き戸のスライド方向の一端側の木口面に、または、木口面を切り欠いて設けられた凹部に取り付けられ、引き戸の表面側および裏面側から手を掛けることが可能な引き手であって、前記引き手が、
    前記木口面、または、前記凹部における木口面に略平行な垂直面に対向し、前記引き戸の上下方向に延びる第1板状体と、
    前記第1板状体から離間して略平行に配置され、前記引き戸のスライド方向の一端側に位置する、前記引き戸の上下方向に延びる第2板状体と、
    前記第1板状体と前記第2板状体とを連結し、前記第1板状体と前記第2板状体との間の空間を、前記引き戸の表面側の空間および裏面側の空間に分離する、前記引き戸の上下方向に延びる連結板とを備え、
    前記第1板状体の、前記引き戸の厚さ方向に相当する幅方向の長さは、前記引き戸の厚さに対応し、
    前記第2板状体の幅方向の長さは、前記第1板状体の幅方向の長さよりも短く、
    前記引き手が、引き戸に取り付けられたときに、前記木口面側に開口する木口面側開口、引き戸の表面側に開口する表面側開口、および、引き戸の裏面側に開口する裏面側開口が形成されるように構成され、
    前記第1板状体が、前記連結板により、引き戸の表面側の第1表面側指掛け部と、引き戸の裏面側の第1裏面側指掛け部とに分けられ、
    前記第2板状体が、前記連結板により、引き戸の表面側の第2表面側指掛け部と、引き戸の裏面側の第2裏面側指掛け部とに分けられ、
    前記第1表面側指掛け部の幅方向の長さが、前記第2表面側指掛け部の幅方向の長さよりも長くなるように、前記連結板が、前記第1板状体から前記第2板状体に向かうにつれて、前記第1および第2板状体の一端側へ近付くように傾斜している引き手。
  2. 前記第1板状体、前記第2板状体、および前記連結板により構成された引き手本体が、前記引き手の上下方向に亘って、水平断面が同一形状であり、前記引き手本体の上下端が開放している請求項1記載の引き手。
  3. 前記引き手本体の上下端における開口を覆う閉鎖部材を備え、
    前記閉鎖部材は、
    前記引き手本体の上下端において、前記第1板状体、前記第2板状体および前記連結板により形成された角部と係合して、前記閉鎖部材と前記引き手本体との間の水平方向のずれを防止する複数の突起を有している請求項2記載の引き手。
  4. 前記第1板状体のうち、前記幅方向において前記第2板状体と被らない位置に、前記第1板状体を前記引き戸に取り付けるねじ孔が形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の引き手。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の引き手を備えた引き戸。
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