JP6334424B2 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Description

この発明は、給湯用の湯水を貯湯する缶体の外周部に温度検出具と断熱材を設けた貯湯式給湯機に関するものである。
従来よりこの種の貯湯式給湯機においては、特許文献1に記載のように、缶体の外周部に、前記缶体内に貯湯されている湯水の温度を検出するための温度検出具と、前記缶体の放熱による温度低下を防ぐための発泡断熱材(発泡成形断熱材)及び真空断熱材を設けたものがあった。
特許4924054号公報
ところでこの従来のものでは、缶体の外周部に対してその周方向の一部に発泡断熱材を設け、その設置箇所以外に真空断熱材を巻回し、温度検出具を発泡断熱材に設けている。ここで、発泡断熱材よりも真空断熱材の方が保温性能が高いことから、例えば缶体の外周部のほぼ全周にわたって真空断熱材を巻回する構成も考えられる。この場合、例えば、横断面が略円弧状の複数の真空断熱材片を缶体の外周部を覆うように配置し、さらにその径方向外周部に複数の発泡断熱材片を配置する。そして、缶体の外側表面と真空断熱材片の内側表面の間に、温度検出具を設けることとなる。
ここで、貯湯式給湯機の使用開始後、前記温度検出具について、何らかの不具合の発生や信頼性保持のために適宜のメンテナンス(交換を含む)を行う場合がある。前記のように温度検出具は缶体の外表面に設けられていることから、貯湯式給湯機の外部からメンテナンス作業を行うためには、最外周の発泡断熱材とその内側の真空断熱材とを隔てた奥にある、温度検出具を外部に露出させなければならない。しかし、そのためには複数の発泡断熱材片や真空断熱材片を缶体から分解して取り外すという作業がとても煩雑になるという問題があった。
上記問題を解決するために、本発明の請求項1では、加熱手段で加熱された湯水を内部に貯湯する、略円筒形の缶体と、前記缶体の径方向外周部の少なくとも一部を覆うように設けられる、横断面略円弧状の真空断熱材片と、前記真空断熱材片の径方向外周部を覆うように設けられる、発泡断熱材片と、前記真空断熱材片と前記缶体との間に設けた温度検出具とを有する貯湯式給湯機において、前記発泡断熱材片は、前記温度検出具のメンテナンス時において、周方向一方側の端部を支点として回動する開閉ドアとなる開閉予定部を備えるものである。
また、請求項2では、前記開閉予定部は、前記周方向一方側の端部に、前記回動の際の前記支点となる第1脆弱部を備えるものである。
また、請求項3では、前記第1脆弱部は、前記回動により破断するように構成され、前記開閉予定部は、前記第1脆弱部の前記破断により前記発泡断熱材片の他の部位から分離されるものである。
また、請求項4では、前記開閉予定部は、径方向内側に前記真空断熱材片が存在しない、周方向他方側の端部に、前記メンテナンス時に厚さ方向に切断されて前記開閉ドアの回動端となる第2脆弱部を備えるものである。
また、請求項5では、前記第1脆弱部の厚さ方向寸法を、前記第2脆弱部の厚さ方向寸法よりも小さくしたものである。
また、請求項6では、前記開閉予定部は、径方向内側に前記真空断熱材片が存在しない、周方向他方側の端部又はその近傍に、手動により前記回動を行うための手掛け部を備えるものである。
この発明の請求項1によれば、内部に湯水を貯湯する略円筒形の缶体の径方向外周部に保温用の真空断熱材片が設けられ、さらにその径方向外周部に発泡断熱材片が設けられる。そして、缶体内部の湯水の温度を検出するための温度検出具が、前記真空断熱材片と前記缶体との間(言い替えれば缶体の外表面)に設けられる。
そして、請求項1においては、発泡断熱材片に開閉予定部が設けられる。この開閉予定部は、温度検出具のメンテナンス時には、周方向一方側の端部を支点として回動し、開閉ドアとして機能する。この開閉ドアを開けることで真空断熱材片を露出させることができ、さらに真空断熱材片のうち例えば温度検出具が設けられている部分近傍をめくり上げることで、真空断熱材片の裏側(径方向内周側)に設けられている温度検出具を露出させることができる。この結果、容易かつ円滑に温度検出具を外部に露出させ、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、請求項2によれば、他の部分よりも強度の低い脆弱部(第1脆弱部)を周方向一方側端部に設けることで、開閉ドアを開くときにこの部分を確実に回動支点とし、円滑に回動させることができる。
また、請求項3によれば、第1脆弱部の破断後に分離した開閉予定部を取り外すことで、発泡断熱材片において大きな開口部を確保することができ、さらに円滑に温度検出部のメンテナンスを行うことができる。なお、メンテナンス完了後には、前記分離した開閉予定部を元の場所にはめ込み、適宜に固定することで再利用することも可能である。
また、請求項4によれば、回動支点となる前記第1脆弱部とは反対側となる周方向他方側端部に、脆弱部(第2脆弱部)を設ける。これにより、前記第2脆弱部を適宜の切断具(例えばカッターやその他の刃物)で厚さ方向に切断して前記開閉ドアの回動端を構成した後、反対側の前記第1脆弱部を支点としつつ開閉ドアを確実に回動させることができる。
また、前記のように切断される第2脆弱部を内側に前記真空断熱材片が存在しない部分に設けることにより、前記切断時に誤って真空断熱材片が損傷するのを防止することができる。
また、請求項5によれば、切断具を用いて切断される第2脆弱部の厚さよりも、切断具等を用いることなく曲げられることで回動支点となる第1脆弱部の厚さを薄くする。これにより、開閉ドアを開くときに確実に第1脆弱部を回動支点としつつ円滑に回動させることができる。
また、請求項6によれば、前記開閉予定部のうち、回動支点となる前記第1脆弱部とは反対側となる周方向他方側端部に、手掛け部を設ける。これにより、前記手掛け部に手をかけて手前に引っ張ることで、反対側の前記第1脆弱部を支点としつつ前記開閉ドアを容易かつ確実に回動させることができる。
本発明の一実施形態の貯湯式給湯機の全体概略構成図 断熱材に覆われた缶体の外観を表す斜視図 缶体及びその周囲構造の詳細を表す分解斜視図 缶体の径方向外側への、サーミスタ及び真空断熱材片の取り付け状態を表す、図2中の矢印IV方向からの矢視図に相当する模式側面図 図4中のV−V断面による模式横断面図 側部発泡断熱材片の拡大斜視図 側部発泡断熱材片、真空断熱材、缶体を示す、図3中の矢印VII方向からの矢視図に相当する模式側面図、及び、図7(a)中VIIb−VIIb断面による部分拡大横断面図 縦溝・横溝切断後の側部発泡断熱材片、真空断熱材、缶体を示す模式側面図、及び、図7(a)中VIIIb−VIIIb断面による部分拡大横断面図 サーミスタ露出状態における側部発泡断熱材片、真空断熱材、缶体を示す模式側面図、及び、図7(a)中IXb−IXb断面による部分拡大横断面図 サーミスタ露出状態における、断熱材に覆われた缶体の外観を表す斜視図 開閉予定部を取り外した状態における側部発泡断熱材片、真空断熱材、缶体を示す模式側面図、及び、図11(a)中XIb−XIb断面による部分拡大横断面図 開閉予定部を取り外した状態における、断熱材に覆われた缶体の外観を表す斜視図
次に、本発明の一実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。
本実施形態の貯湯式給湯機を備えた貯湯式給湯装置の全体概略構成を図1に示す。図1において、この貯湯式給湯装置100は、時間帯別契約電力の電力単価が安価な深夜時間帯に湯水を沸き上げて貯湯しこの貯湯した湯水を給湯に用いるもので、湯水を貯湯する缶体2(貯湯タンク)を備えた貯湯タンクユニット1と、缶体2内の湯水を加熱する加熱手段としてのヒートポンプユニット3と、台所や洗面所等にそれぞれ設けられた給湯栓4と、例えば給湯栓4の近傍に設けられた給湯リモコン5と、浴槽6と、を有する。
前記貯湯タンクユニット1は、筐体となる外装ケース(図示省略)の内部に設置される前記缶体2と、缶体2の上部に接続された出湯管12と、缶体2の下部に接続された給水管13と、出湯管12からの高温水と給水管13から分岐されたバイパス管14からの低温水とを混合するミキシング弁15と、ミキシング弁15の下流に接続された給湯管16と、給湯管16から分岐され浴槽6に接続された湯張り管20と、湯張り管20の開閉を行う湯張り弁21と、出湯管12から分岐するよう接続されて缶体2の過圧を逃す過圧逃し弁23と、給湯管16に設けられた給湯温度センサ17と、給湯管16に設けられた給湯流量センサ18と、給水管13に設けられた給水圧を減圧する減圧弁24と、給水管13に設けられた給水温度センサ19と、湯張り管20を流れる流量を積算する湯張り流量センサ22と、マイクロコンピュータを備えてこの貯湯タンクユニット1の各種機器の制御を行う給湯制御部25とを有する。
前記缶体2には、上下方向に沿って複数個のサーミスタ29が配置されている。これらのサーミスタ29が検出する温度情報によって、缶体2内にどれだけの熱量が残っているかが検知され、さらに缶体2内の上下方向の温度分布が検知される。この缶体2とサーミスタ29の構成については、後に詳述する。
前記缶体2と前記ヒートポンプユニット3とは、湯水を循環させるヒーポン往き管26及びヒーポン戻り管27からなる加熱循環回路28により接続されている。前記ヒートポンプユニット3は、ヒートポンプ回路34と、ヒーポン循環ポンプ36と、それらの駆動を制御するヒーポン制御部39とを備えている。前記ヒートポンプ回路34は、二酸化炭素冷媒を圧縮する圧縮機30と、凝縮器としての冷媒−水熱交換器31と、電子膨張弁32と、強制空冷式の蒸発器33とで構成されている。前記加熱循環回路28の冷媒−水熱交換器31入口側には、冷媒−水熱交換器31に流入する湯水の温度を検出する熱交入口温度センサ37が設けられ、加熱循環回路28の冷媒−水熱交換器31出口側には、冷媒−水熱交換器31から流出する湯水の温度を検出する熱交出口温度センサ38が設けられている。
前記給湯リモコン5には、給湯設定温度を設定する給湯温度設定スイッチ40と、ふろ設定温度を設定するふろ温度設定スイッチ42と、前記ふろ設定温度の湯を湯張り量設定スイッチ41で設定された湯張り量だけ浴槽6へ湯張りして所定時間保温させるふろ自動スイッチ43と、適宜の表示を行う表示部45と、マイクロコンピュータを備え前記給湯制御部25と通信を行うリモコン制御部(図示せず)と、を備えている。
次に、図2及び図3を用いて、前記缶体2及びその周囲構造の詳細について説明する。なお、図示の煩雑を避けるために、缶体2に接続される各種配管及び前記外装ケース等は省略している。これら図2及び図3において、缶体2は全体が略円筒形に形成された金属製の中空缶であり、その周囲に、缶体2の径方向外周部をほぼ全周に渡って覆う2つの真空断熱材片52a,52bと、この真空断熱材片52a,52bと後述のサーミスタ29とを含めた缶体2全体を覆う4つの発泡断熱材片53,54,55,56と、発泡断熱材片53〜56で覆われた缶体2を上部に載置するベース部57と、が設けられている。
真空断熱材片52a,52bは、例えばアルミフィルムの袋体の内部にグラスウールを芯材として充填させた上でほぼ真空状態とした構造体であり、例えば平板状形状の断熱材母材をロール加工されることによって全体が略半円筒形(横断面略円弧状)に形成されている。図示する例では、2つの真空断熱材片52a,52bが、缶体2の径方向外側表面に対して、それぞれ対向する略180°の範囲(合わせて略360°全周の範囲)を覆っている。各真空断熱材片52a,52bの上端部、下端部、及び周方向両端部は、例えばポリプロピレンフィルムの粘着テープからなる固定テープによって缶体2に固定されている(図示省略)。
発泡断熱材片53〜56は、機械的な剛性を有する材料(例えば耐熱性発泡ポリスチレン)からなる成形品であり、前記缶体2の上面を覆うよう略半球形に形成された上部発泡断熱材片53と、前記缶体2の下面を覆うよう略半球形に形成された下部発泡断熱材片54と、前記缶体2の径方向外側表面に対してそれぞれ対向する180°の範囲で覆うよう略半円筒形に形成された2つの側部発泡断熱材片55,56と、を有する。なお、図中では、前記下部発泡断熱材片54は前記ベース部57と一体に設けられているものである。また、前記2つの側部発泡断熱材片55,56の内径は、缶体2の外周表面を覆った前記真空断熱材片52の外径と略同じとなるように設定されており、発泡断熱材片55,56は、2つの前記真空断熱材片52の径方向外周部をほぼ全周にわたって覆う。
以上の基本構成において、図4、図5、及び、前記図3に示すように、缶体2の径方向外側表面に、缶体2内部の湯水の温度を検出するための5個の前記サーミスタ29が上下方向一列に配置されている。サーミスタ29は、例えば全体が樹脂で覆われた熱電対で、直径が約3mm程度に形成されており、全方位(すなわち周囲360°方向)の温度が検出可能である。5個のサーミスタ29のそれぞれは、金属テープ58(図3に破線にて略示)で覆われるように缶体2の径方向外側の表面に貼り付けられて固定される。そして、前記真空断熱材片52a,52bは、このようにしてサーミスタ29が貼り付けられた状態の缶体2の外側表面を覆うようにしつつ、缶体2に固定される。
このとき、前記真空断熱材片52aが、周方向一方側(図4及び図5中の左側、図3中の下側)の端部の近傍で前記サーミスタ29(この例では最下部のものを除く4個)を覆うことができるような、周方向位置に配置される。また、前記側部発泡断熱材片56が、周方向中央側に位置する開閉予定部65(前記図3及び前記図2参照。なお図4及び図5では図示省略)が前記5個のサーミスタ29の径方向外側となるような、周方向位置に配置される。なお、2つの真空断熱材片52a,52bの上端位置は、各側部発泡断熱材片55,56の上端位置とほぼ一致するように、配置されている(後述の図7〜図9も参照)。
次に、前記側部発泡断熱材片56の詳細構造について、図6及び図7により説明する。なお、図7においては、配置の理解が容易となるよう前記真空断熱材片52a,52bのみを透視して示すとともに、図示の煩雑を避けるために前記金属テープ58などの図示を省略している(後述の図8及び図9も同様)。
側部発泡断熱材片56は、前記外装ケースのアクセスパネル(図示せず)を開放した際に作業者の手前側に位置するものである。この側部発泡断熱材片56は、前記のようにその全体が耐熱性発泡ポリスチレンを材料として略半円筒形に一体形成した成形品であり、その前面には各種配管を支持するためのブラケット等が一体に設けられている。
この側部発泡断熱材片56の外周表面において、周方向に所定距離で離間した縦溝61及び縦溝62が、それぞれ側部発泡断熱材片56の上端から上下方向略中央に渡って、真空断熱材片52a,52bとほぼ同じ高さ範囲となるように上下方向に沿って延設されている。なお、縦溝62は、側部発泡断熱材片56の内周表面においても(上述と同一位置に)形成されている(図7(b)等参照)。そして、これら2つの縦溝62の部分における側部発泡断熱材56の厚さ方向寸法t1は、前記縦溝61の部分における側部発泡断熱材56の厚さ方向寸法t2よりも小さくなっている(図7(b)参照)。
また、前記2本の縦溝61,62の下端どうしの間に周方向に沿って横溝63が設けられ、前記2本の縦溝61,62の上端どうしの間に周方向に沿って横溝66が設けられている。さらに、縦溝61の上下方向の中間部(中点でなくてもよい)には手掛け穴64(手掛け部)が形成されており、図示する例ではこの手掛け穴64は縦溝61を左右方向に横断して後述の開閉予定部65外まで延びる長穴として形成されている。なお、この手掛け穴64は、缶体2の上下方向中間部に接続されて缶体2内部の湯水を取り出す中間取り出し管(図示せず)を前記側部発泡断熱材片55,56の外側に導出するための穴部を兼ねているものである。但し、この手掛け穴と兼用する前記穴部としては、前記中間取り出し管を貫通させる穴部を用いるのには限られず、前記缶体2の上下方向中間部に接続されて缶体2内部に湯水を戻す中間戻し管(図示せず)を貫通させる穴部を用いてもよい。
そして、側部発泡断熱材片56のうち、前記縦溝61、前記縦溝62、前記横溝63、前記横溝66に囲まれた領域が前記開閉予定部65として区画されている。すなわち、開閉予定部65の周方向一方側(図7(a)中の右側)の端部に前記縦溝62が備えられ、開閉予定部65の周方向他方側(図7(a)中の左側)の端部に前記縦溝61が備えられている。なお、側部発泡断熱材56のうち前記縦溝62が設けられている部分が第1脆弱部として機能し、前記縦溝61が設けられている部分が第2脆弱部として機能する。このとき、前記開閉予定部65の径方向内側には、真空断熱材片52aの前記周方向他方側の端部と前記サーミスタ29とが径方向に重なるよう配置されているが、前記縦溝61の径方向内側には真空断熱材片52a,52bが存在しない(言い替えれば真空断熱材片52a,52b間の隙間が存在する)ようになっている。
ここで、前記貯湯タンクユニット1の使用開始後、サーミスタ29について、何らかの不具合の発生や信頼性保持のために適宜のメンテナンス(交換を含む)を行う場合がある。前記のようにサーミスタ29は缶体2の外表面に設けられていることから、外部からメンテナンス作業を行うためには、最外周の前記側部発泡断熱材片56とその内側の前記真空断熱材片52aとを隔てた奥にある(図5及び図7(b)参照)、サーミスタ29を外部に露出させなければならない。
本実施形態では、このメンテナンス時には、作業者が、適宜のカッター等の切断具を用いて、前記縦溝61、前記横溝63、及び前記横溝66において前記側部発泡断熱材片56を厚さ方向に切断する(図8(a)における斜めハッチング部分と図8(b)中の切断線CL参照)。なおこの例では、縦溝61においては図8(b)中上下方向に切り込まれて切断線CLが形成されているが、縦溝61から径方向に切り込むようにして切断線CLを形成しても良い。
前記のような切断作業が完了すると、前記開閉予定部65は縦溝62,62間の部分だけで側部発泡断熱材片56の他の部位とつながった状態となる。この状態で、作業者は、図9(a)、図9(b)、及び図10に示すように、例えば前記手掛け穴64に手を掛けて、縦溝62(正確には縦溝62,62間の部分となる開閉予定部65の図示右側端部)を回動支点としつつ開閉予定部65を手前側に動かす(図9(b)の矢印ア、図10の矢印ウ参照)。これにより、前記縦溝62,62間の部分を支点としつつかつ切断された前記縦溝61(正確には縦溝61のあった部分となる開閉予定部65の図示左側端部)を回動端としつつ、前記開閉予定部65が回動して開き(すなわち開閉ドアとして機能し)、当該開閉予定部65に覆われていた前記真空断熱材片52aの前記周方向他方側(図9中の左側)の端部を露出させる。作業者は、さらにその真空断熱材片52aの端部をめくり上げることで(図9(b)の矢印イ、図10の矢印エ参照)、真空断熱材片52aの裏側(径方向内周側)に設けられている前記サーミスタ29を外部に露出させることができる(図9(a)、図9(b)、及び図10参照)。この結果、前記側部発泡断熱材片56のうちメンテナンス時に開閉する領域(すなわち開閉予定部65)の大きさや、真空断熱材片52aの前記めくり上げる領域の大きさを最小限に抑えつつ、サーミスタ29の露出作業を容易かつ機能的に行える。
以上説明したように、本実施形態の貯湯タンクユニット1によれば、側部発泡断熱材片56に開閉予定部65が設けられ、サーミスタ29のメンテナンス時に、開閉予定部65が回動して開閉ドアとして機能する。この開閉ドアを開けることで真空断熱材片52aを露出させることができ、さらに真空断熱材片52aの端部をめくり上げることで、真空断熱材片52aの裏側(径方向内周側)に設けられているサーミスタ29を露出させることができる。この結果、容易かつ円滑にサーミスタ29を外部に露出させ、メンテナンスを容易に行うことができるものである。
また、本実施形態では特に、開閉予定部65の(各図中の右側の)端部である縦溝62,62間の部分が、他の周囲部分よりも強度の低い脆弱部となっている。これにより、開閉ドアを開くときにこの縦溝62,62間の部分を確実に回動支点とし、円滑に回動させることができるものである。
なお、前記縦溝62,62間の部分を、前記開閉ドアの回動により破断するように構成してもよい。この場合、前記図9(a)、図9(b)、及び前記図10にそれぞれ対応する図11(a)、図11(b)、及び図12に示すように、前記開閉予定部65は前記破断によって前記側部発泡断熱材片56の他の部位から分離される(図11(b)中の破線矢印参照)。そして、この破断後に分離した開閉予定部65を取り外すことで、前記側部発泡断熱材片56において大きな開口部OPを確保することができ、さらに円滑にサーミスタ29のメンテナンスを行うことができる。なお、メンテナンス完了後には、前記分離した開閉予定部65を元の場所にはめ込み、適宜に固定することで再利用することも可能なものである。
また、本実施形態では特に、開閉予定部65における、回動支点となる前記縦溝62,62間の部分とは反対側の(各図中の左側の)の端部である縦溝61の部分が、他の周囲部分よりも強度の低い脆弱部となっている。これにより、前記縦溝61を厚さ方向に切断して前記開閉ドアの回動端を構成した後、反対側の前記縦溝62,62間の部分を支点としつつ、前記開閉ドアを確実に回動させることができる。また、前記のように切断される縦溝61を内側に前記真空断熱材片52a,52bが存在しない部分に設けることにより、前記切断時に誤って真空断熱材片52a,52bが損傷するのを防止できるものである。なお、この例では、前記横溝63及び前記横溝66においても、真空断熱材片52aよりも下方(又は上方)に位置しているため、切断時に誤って真空断熱材片52aを損傷することはない。
また、本実施形態では特に、前記切断具を用いて切断される前記縦溝61の部分の厚さt2よりも、切断具等を用いることなく曲げられることで回動支点となる前記縦溝62,62の部分の厚さt1を薄くしている。これにより、前記開閉予定部65を開閉ドアとして開くときに確実に縦溝62の部分を回動支点としつつ円滑に回動させることができるものである。なお、上記では、側部発泡断熱材片36の外周面と内周面の両方に縦溝62,62を形成していたが(図7(b)、図8(b)参照)、これに限られない。特に図示しないが、側部発泡断熱材片36の外周面又は内周面のいずれか一方に縦溝61よりも深い縦溝62を形成してもよい。
また、本実施形態では特に、前記開閉予定部65のうち、回動支点となる前記縦溝62の部分とは反対側の端部に、手掛け穴64が設けられている。これにより、前記手掛け穴64に手をかけて手前に引っ張ることで、反対側の前記縦溝62を支点としつつ前記開閉予定部65を開閉ドアとして容易かつ確実に回動させることができるものである。なお、本実施形態では、開閉予定部65内から開閉予定部65外へと至る左右方向の長穴の態様で手掛け穴64を形成していたが、これに限られない。縦溝61に隣接していれば開閉予定部65内のみに、若しくは、開閉予定部65外のみに手掛け穴を形成してもよい。言い替えれば、手掛け穴64は、回動端となる開閉予定部65の図示左側端部又はその近傍に設ければ足りる。
また、上記実施形態では、加熱手段をヒートポンプユニット3で構成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、太陽熱、ガス、液体燃料による給湯機や、電熱ヒータによる電気温水器や、コージェネレーションシステムの廃熱回収装置等を前記加熱手段として用いても良い。
1 貯湯タンクユニット(貯湯式給湯機)
2 缶体
3 ヒートポンプユニット(加熱手段)
29 サーミスタ(温度検出具)
52a,52b 真空断熱材片
53 上部発泡断熱材片
54 下部発泡断熱材片
55,56 側部発泡断熱材片(発泡断熱材片)
61 縦溝
62 縦溝
63 横溝
64 手掛け穴(手掛け部)
65 開閉予定部

Claims (6)

  1. 加熱手段で加熱された湯水を内部に貯湯する、略円筒形の缶体と、
    前記缶体の径方向外周部の少なくとも一部を覆うように設けられる、横断面略円弧状の真空断熱材片と、
    前記真空断熱材片の径方向外周部を覆うように設けられる、発泡断熱材片と、
    前記真空断熱材片と前記缶体との間に設けた温度検出具と
    を有する貯湯式給湯機において、
    前記発泡断熱材片は、
    前記温度検出具のメンテナンス時において、周方向一方側の端部を支点として回動する開閉ドアとなる開閉予定部を備えることを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記開閉予定部は、
    前記周方向一方側の端部に、前記回動の際の前記支点となる第1脆弱部を備えることを特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記第1脆弱部は、前記回動により破断するように構成され、
    前記開閉予定部は、前記第1脆弱部の前記破断により前記発泡断熱材片の他の部位から分離される
    ことを特徴とする請求項2記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記開閉予定部は、
    径方向内側に前記真空断熱材片が存在しない、周方向他方側の端部に、前記メンテナンス時に厚さ方向に切断されて前記開閉ドアの回動端となる第2脆弱部を備えることを特徴とする請求項2または請求項3記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記第1脆弱部の厚さ方向寸法を、前記第2脆弱部の厚さ方向寸法よりも小さくしたことを特徴とする請求項3記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記開閉予定部は、
    径方向内側に前記真空断熱材片が存在しない、周方向他方側の端部又はその近傍に、手動により前記回動を行うための手掛け部を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
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