JP6333643B2 - 生体情報測定装置 - Google Patents
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Description
ユーザ登録が可能な生体情報測定装置の場合、予め登録された各ユーザの中から測定者を認識する必要がある。
特許文献1では、許容範囲を設定することで、生体情報測定値のある程度のバラツキを許容しながら測定者を識別する技術について記載されている。
そして、特許文献1記載技術では、測定者を識別するためのばらつきの許容値は一定値に規定されている。
しかし、体重については、例えば、食事の前後やジムなどでの運動前後、食生活の乱れ等によって大きく変化する場合が考えられる。このような場合には所定の許容範囲を外れてしまい、測定者を正確に識別できず、ゲストと誤判定してしまう可能性があった。
(2)請求項2に記載の発明では、前記体重についての許容範囲と前記生体インピーダンスについての許容範囲は、増加した場合と減少した場合の許容範囲が同じである、ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記体重についての許容範囲と前記生体インピーダンスについての許容範囲は、増加した場合の許容範囲が減少した場合の許容範囲よりも広い、ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記認識候補特定手段は、前記許容範囲を変更して行う再度の認識候補の特定を複数回行う、ことを特徴とする請求項1、請求項2又は、請求項3に記載の生体情報測定装置を提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、前記認識手段は、前記特定した認識候補が複数である場合、前記ユーザ情報として取得した生体インピーダンスが前記測定した生体インピーダンスに最も近い認識候補を測定者として認識する、ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の生体情報測定装置を提供する。
(1)実施形態の概要
本実施形態の生体情報測定装置では、登録ユーザのユーザ情報としての体重、生体インピーダンス(Bioelectrical Impedance)に対する、今回測定した体重、生体インピーダンス(BI)の増減量(差分)が、それぞれの許容範囲内であるか否かにより、測定者が登録ユーザかゲストかについての測定者判定を行う。
本実施形態では、この測定者判定において登録ユーザであると判定されなかった場合、直ちにゲストとするのではなく、許容範囲を変更した上で、再度の測定者判定処理(再判定処理)を行う。
再判定処理で使用する許容範囲については、最初の測定者判定で使用した許容範囲に比べ、体重の許容範囲を広くし、生体インピーダンスの許容範囲を狭くする。
本実施形態の再判定処理は1回であるが、複数回行うようにしてもよい。2回目以降の再判定処理では、前回の再判定処理で使用した体重の許容範囲を更に広げ、生体インピーダンスの許容範囲を更に狭くする。
また、再度の測定者判定処理における生体インピーダンスの許容範囲を狭くすることで、体重変化の許容値を広げたことによりゲストを登録ユーザと誤認してしまう可能性を減少させることができる。
図1は本実施形態が適用される生体情報測定装置の外観構成を表したもので、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図である。
図1(a)に示されるように、本実施形態の生体情報測定装置1は装置本体10を備えており、装置本体10の上面には、表示部11、足の配置に合わせた左右上下の4カ所に測定用電極12、操作部13が配置されている。
装置本体10の裏側には、図1(a)で点線で示され、図1(b)、(c)に示されるように、4隅に重量センサ15Lf、15Lb、15Rf、15Rbが配設され、更に、装置本体10の前側の両隅にはプッシュスイッチ16L、16Rが配置されている。
また、図1(b)に示すように、装置本体10の後方側面に電源スイッチ14が配設されている。
装置本体10の内部には、図示しない電子回路、電源、電源保持部などが設けられている。
本実施形態の表示部11は、セグメント方式が採用されているが、ドットマトリクス方式の液晶ディスプレイを採用することも可能である。
表示部11は、ユーザ登録の際に入力される入力情報や、体重や体脂肪率等の測定結果等が表示されるようになっている。
表示部11の各表示項目と表示領域については後述する。
測定用電極12Lf、12Lb、12Rf、12Rbにより、各電極間の抵抗値が測定されることで、測定者の生体インピーダンスが算出されるようになっている。
実際には、1の電極から高周波の微弱定電流が印加され、他の1の電極で電圧降下分が測定され、この電圧降下分から両電極間の抵抗値が測定される。
測定に際して測定者は、左右の両足について、土踏まずを挟んだつま先側と踵側のそれぞれの箇所を、各測定用電極12Lf、12Lb、12Rf、12Rb上に乗せる。
なお、以下の説明では、測定用電極を指定する場合の符号として、前後は問わず左右のいずれかを指定する場合には12L、12Rと表記し、左右は問わず前後のいずれかを指定する場合には12f、12bと表記し、前後左右のいずれも問わずに測定用電極のいずれか1つ又は全体を指定する場合には12と表記することとする。
この添字の表記については、重量センサ15Lf、15Lb、15Rf、15Rb、プッシュスイッチ16L、Rについても同様である。
上下キー13a、13bは、設定項目が無い表示画面において他の画面に遷移させ、設定項目がある表示画面において設定項目の内容(数値、項目)を変化させるためのキーである。
クリアキー13cは、表示中の各項目、値をクリアして1つ前の画面に戻るためのキーである。
設定キー13dは、設定項目がある表示画面において設定された項目を確定させ、次の設定項目、次の表示画面に遷移させるためのキーである。
この操作部13の各キー操作により、各ユーザ(測定者)毎の基礎情報(身長、性別、生年月日)の入力、ユーザの選択、各種モードの選択等の各種選択が行われる。
各重量センサ15からは、測定者の重量値に対応する物理量がそれぞれ出力され、各出力値に基づいて測定者の体重が算出されるようになっている。
重量センサ15の各検出値から算出された測定者の体重は、当該測定者に対して登録された基礎情報と共に、体組成であるBMI(Body Mass Index)と基礎代謝の算出に使用される。また、測定者の体重は、測定用電極12の検出値から算出された生体インピーダンス、及び基礎情報と共に、体組成である体脂肪率、内蔵脂肪レベル(率)、身体年齢、骨レベル、骨格筋レベル、水分量が算出される。
なお、本実施形態では、後述する測定結果履歴への保存、及び体脂肪率等の生体情報の算出には、10g単位で算出された体重が使用され、表示装置11には四捨五入された100g単位で表示されるが、すべて10g単位とし、またすべて100g単位とすることも可能である。
但し、以下の説明では簡略化するため、保存、算出、表示において100g単位である場合について説明することとする。
生体情報測定装置1が省電力状態にある場合において、プッシュスイッチ16によりステップオンが検出されると、省電力状態から復帰し測定が開始される。
なお、本実施形態の生体情報測定装置1では、2つのプッシュスイッチ16L、16Rが前方左右に配置される場合について説明するが、後方左右に配置するようにしてもよく、また前後左右の4カ所に配置するようにしてもよい。
すなわち、本実施形態では生体情報測定装置1に足を乗せたこと(測定の開始)を重量センサ15、測定用電極12、プッシュスイッチ16で検出し、その検出時の時刻を測定時刻として検出する。
なお、測定時刻は同一規準であれば良く、測定開始時刻以外に、体重と生体インピーダンスの測定が完了した時刻や、生体情報測定装置1から降りた時刻などを採用することが可能である。
測定時刻については、後述する日時情報計測部33から出力される時刻による。
生体情報測定装置1は、測定結果に基づく生体情報の算出とその表示制御、測定結果履歴への保存、入力操作に対応する制御等の装置全体を各種制御する制御部20を備えている。
この制御部20には、表示部11、操作部13、プッシュスイッチ16、A/D変換部31、32、日時情報計測部33、通信部34、音声出力部35、記憶装置として機能する不揮発メモリ40が接続されている。
A/D変換部32は、各測定用電極12から入力されるアナログの検出値を、それぞれデジタル値に変換して制御部20に供給する。
通信部34による測定結果は、本実施形態では無線により出力されるようになっているが、有線により出力するようにしてもよい。
有線による場合の例としては、例えば、USBメモリ等の各種記憶媒体への出力、各種ケーブルを介してのパソコンや携帯端末等の外部機器への出力が可能である。
通信部34による無線通信による測定結果の出力方法として、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標)、赤外線通信、NFC(登録商標)、ZigBee(登録商標)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access(登録商標))、Wi−Fi(Wireless Fidelity(登録商標))等の近距離無線通信、3G方式、4G方式等の各種無線通信が使用可能である。
本実施形態の通信部34では、これら有線、無線による各種通信のうち、1または複数の方式によるデータの入出力が可能に構成される。
音声出力部35による音声や音については、デフォルトの設定として出力するオン設定になっているが、ユーザ操作によりオフ設定に変更することが可能である。なお、デフォルトの設定を逆にしてもよい。
図3は、ユーザ情報記憶部41、測定結果履歴データ42、許容範囲テーブル43の記憶データの内容を概念的に表したものである。
図3(a)に示すように、ユーザ情報記憶部41には、各ユーザ(測定者)毎の基礎情報として、ユーザ番号、性別、身長、年齢特定情報、体重、生体インピーダンス(BI)が保存される。
なお、図3において、生体インピーダンス(Bioelectrical Impedance)はBIで表記している。他の図面についても同様に表記する。
年齢特定情報は、測定時におけるユーザの年齢を算出可能な情報であればよく、登録時のユーザの年齢と登録日、生年月日等が該当する。
このユーザ情報としての体重とBIは、ユーザ情報登録時に測定した値が登録される。
また、各登録ユーザ毎に、測定履歴に保存した最新の測定履歴によりユーザ情報の体重とBIを自動的に更新するようにしてもよい。
更に、過去所定回数(複数回)、又は、所定期間(例えば、2週間、1ヶ月、3ヶ月)内における各登録ユーザ毎の測定履歴の平均値をユーザ情報の体重とBIとして自動更新するようにしてもよい。
なお、ユーザ情報としての体重とBIについては、ユーザ情報記憶部41に保存する必要はなく、測定結果履歴データ42に各登録ユーザ毎に保存される測定履歴をユーザ情報として保存するようにしてもよい。
測定結果履歴データ42の各ユーザ履歴は、図3(b)に示すように、体重(kg)、生体インピーダンス(Ω)、測定日時(年月日時分)が保存される。
また、測定結果履歴データ42に保存する測定履歴の数は、各登録ユーザ毎に最低1件ずつ最新のデータを保存すれば足りるが、その数については任意であり、本実施形態では、統計等に使用するために最大5件の測定履歴が保存される。
また、測定日時は、各測定値から得られる生体情報に基づいて各登録ユーザの健康管理用のデータとして使用する場合、例えば、体重や体脂肪率等の経時変化をグラフ化して表示する等の場合に必要な情報として保存するが、検出及び保存をしないようにしてもよい。特に、測定履歴として最新の1件だけ保存する場合には測定日時を保存しないようにしてもよい。
許容範囲テーブル43には、体重許容値とBI許容値について、最初の処理で使用する基準値と、再度の測定者判定処理(再判定処理)において使用する再処理値とが保存されている。
この図3(c)に示すように、許容範囲の両基準値として、体重許容値±2.0kg、BI許容値±100Ωが規定され、この値は従来から使用されている一般的な範囲を規定する値である。
一方、許容範囲の両再処理値として、体重許容値±5.0kg、BI許容値±50Ωが規定されている。
なお、体重許容値とBI許容値は、それぞれ+側が増加側の許容値で、−側が減少側の許容値である。
一方、BI許容値は、最初の処理におけるBI許容範囲よりも、再判定処理におけるBI許容範囲のほうが狭くなるような値(絶対値が小さい値)が規定されている。
これにより、標準的な値である基準値を使用した最初の処理では登録ユーザの認識候補が存在しない場合であっても、短期間における変化幅が大きい体重の許容範囲を広げる一方で変化幅が少ないBIの許容範囲を狭めることで再度処理を行うことで、ゲストであるとの誤認識を少なくすることができる。
この場合には、許容範囲テーブル43は不要であり、読み込むための処理時間が不要になる。
但し、許容範囲テーブル43に保存することで、保存値をデフォルト値として、ユーザがその値を変更できるようにしてもよい。体重については基準値<再処理値、BIについては基準値≧再処理値であることを変更の条件とする。
図4は、測定終了後における、体重と体脂肪率を表した状態の表示画面である。
表示部11は、測定結果を表示する出力手段として機能している。
図4に示すように表示部11は、第1表示部111から第6表示部116までの、6カ所の表示領域で構成されている。
第1表示部111と第2表示部112は、測定結果や入力操作における入力値が表示される領域である。
測定結果が表示される場合、第1表示部111には体重が表示され、第2表示部112には算出された体組成の値が、所定時間(例えば、2秒)の経過ごとに順次切り替えられながら表示される。第2表示部112には、体脂肪率、BMI、基礎代謝、骨格筋レベル、骨レベル、内臓脂肪レベル、水分量、身体年齢、体脂肪率の順に、順次表示される。第2表示部112において、これら体組成が順次切り替え表示されている間、第1表示部111には体重が継続的に表示される。
図4では、測定後における測定結果として、体重(61.3kg)と体脂肪率(15.5%)が表示されている。
図4では表示されていないが、測定中において第4表示部114には「測定中」と表示される。
第5表示部115に表示されるユーザ番号については、測定開始前にユーザが指定されている場合には指定されたユーザ番号が表示され、自動認識モードの場合には測定結果から自動認識したユーザ番号が表示される。
第5表示部115に表示される性別には、指定又は自動認識されたユーザ番号に対応して、ユーザ情報記憶部41に保存されている性別が、図4に示されるように「男」又は、「女」として表示される。
制御部20は、各種記憶媒体に保存された測定処理プログラムに従って、生体情報の算出、表示、保存等の各処理を行うと共に、本実施形態における測定者識別処理を行う。これらの各処理をプログラムに従って行う機能ブロックとして、制御部20は、体重算出部21、生体インピーダンス算出部22、乗降判定部23、体組成演算部24、測定者識別部25、測定結果記憶制御部26を備えている。
体重算出部21は、算出した測定者の体重を体組成演算部24に供給する。
生体インピーダンス算出部22は、算出した測定者の生体インピーダンスを体組成演算部24に供給する。
測定された体重、及び、算出された各体組成については表示部11に表示される。
具体的には、体重、BIについて、ユーザ情報に対する今回測定値の増減量(差分)が共に基準値で定まる許容範囲内である登録ユーザを認識候補とする。一方、認識候補がない場合、当該増減量が、基準値を再処理値に変更した許容範囲内である登録ユーザを認識候補とし、増減量が変更後の許容範囲内である登録ユーザがない場合に測定者がゲストであると認識する。
なお、認識対象となる登録ユーザが1人である場合には、増減量が基準値又は再処理値で定まる許容範囲内にある場合には直ちに登録ユーザであると認識する。
なお、ユーザ情報としての体重とBIについて説明したように、測定履歴によってユーザ情報を更新する変形例を採用する場合には、測定結果記憶制御部26がユーザ情報更新手段として機能し、各登録ユーザ毎に、測定履歴に保存した最新の測定履歴によりユーザ情報の体重とBIを自動的に更新する。
図5は、測定処理動作の全体を表したフローチャートである。
測定者の操作に対応して、制御部20は測定モードの切り替えを行う(ステップ10)。測定モードとしては、測定者を自動認識する自動認識モード、ユーザを指定して測定を行うユーザ指定モード、登録済みユーザ以外の測定者が測定するゲストモード、体重だけを測定する体重のみ測定モードなどの各種の測定モードが存在する。
測定モードは、測定者が操作部13を操作することで選択され、制御部20は選択された測定モードに切り替える。
なお、測定者によるモード選択が行われずに生体情報測定装置1に乗った場合、制御部20はデフォルトのモードとして自動認識モードを選択する。
ゲストモードであれば(ステップ11;Y)、制御部20は、測定者によって操作部13から入力されるゲスト情報(年齢、身長、性別)を取得してRAMに記憶する(ステップ12)。
この測定者によるゲスト情報の入力操作において、制御部20は、表示部11の必要な入力項目のガイダンス表示を行うと共に、入力されたゲスト情報を表示する。
測定が完了していない場合(ステップ14;N)、制御部20は、測定エラーか否かを判断する(ステップ15)。測定エラーである場合(ステップ15;Y)、制御部20は、表示部11の所定領域にエラー表示を行い(ステップ16)、処理を終了する。
ここで、測定エラーと判断される場合として、例えば、測定者が片足だけのせた後に降りてしまった場合などがあり、この場合制御部20は、4つの重量センサ15からの重量値が供給される前に重量値がゼロになったこと等から測定エラーと判断する。
一方、測定エラーでなければ(ステップ15;N)、制御部20はステップ13に戻り測定を継続する。
体重のみ測定モードで測定者の自動認識をする場合には、生体インピーダンスは判断対象から外して認識することになる。このため、自動認識の精度が下がる可能性があるので、必ず自動認識したユーザが正しいか否かを、表示部11への確認表示と測定者の確認操作がされたことを条件に、測定履歴として保存するようにしてもよい。
すなわち、制御部20は、測定用電極12からA/D変換部32を介して供給される各抵抗値から測定者の生体インピーダンスを算出する。
測定が完了していない場合(ステップ20;N)、制御部20は、測定エラーか否かを判断する(ステップ21)。測定エラーである場合(ステップ21;Y)、制御部20は、ステップ16に移行して表示部11の所定領域にエラー表示を行い処理を終了する。測定エラーと判断される場合としては体重測定の場合と同様である。
一方、測定エラーでなければ(ステップ21;N)、制御部20はステップ19に戻り測定を継続する。
自動認識モードではない場合(ステップ22;N)、すなわち、ユーザ指定モードとゲストモードである場合、制御部20は自動認識の必要がないためステップ26に移行する。
一方、自動認識モードである場合(ステップ22;Y)、制御部20は、測定した体重、生体インピーダンスとその許容範囲を使用して測定者を自動で識別する測定者識別処理を行う(ステップ23)。測定者識別処理の詳細については後述する。
すなわち、制御部20は、自動認識した測定者に対応するユーザ番号を表示部11の第5表示部115(図4参照)に表示する。測定者確認は、表示されたユーザ番号を確認し、合っている場合には設定キー13dを押下し、間違っている場合には上キー13aか下キー13bで表示されているユーザ番号を変更した後に設定キー13dを押下することで測定者を確定させる。
制御部20は、測定者が設定キー13dを押した際に第5表示部115に表示しているユーザ番号から、測定者を確定させる。
なお、制御部20は、自動識別した測定者(ユーザ番号)を第5表示部115に表示した後、所定時間内に操作部13の操作がされない場合、及び、測定者が生体情報測定装置1から降りた場合には、表示中のユーザ番号の測定者に確定する。
測定者が確定しない場合(ステップ25;N)、すなわち、クリアキー13cが押下された場合、制御部20は処理を終了する。
一方、測定者が確定した場合(ステップ25;Y)、及び、ユーザ指定モードである場合(ステップ22;N)、制御部20は、今回の測定結果を保存する(ステップ26)。すなわち、制御部20は、確定した測定者のユーザ番号に対応する測定結果履歴データ42に、体重、生体インピーダンス、測定日時を保存する。
測定結果の表示において、制御部20は、図4に例示したように、測定した体重の値を第1表示部111に、体重と生体インピーダンス、ユーザ情報から算出した体脂肪率の値を第2表示部112に、体脂肪率のレベル表示を第3表示部113に表示する。
また、第4表示部114には、第1表示部111と第2表示部112に表示中の項目の項目名を表示し、第5表示部115には、確定した測定者のユーザ番号と性別が表示される。
なお、第2表示部112は、最初に体脂肪率の値が表示され、その後所定時間(本実施形態では2秒)毎に、体脂肪率、BMI、基礎代謝、骨格筋レベル、骨レベル、内臓脂肪レベル、水分量、身体年齢、体脂肪率の順に、順次表示される。第2表示部112の切り替えに合わせて第3表示部113のレベル表示、と第4表示部114の項目名も切り替えて表示される。
第2表示部112に表示する、体脂肪率等の各体組成については、体重、生体インピーダンス、基礎情報から算出され、第三表示部113のレベル表示については当該表示項目の統計等から求めた標準値を規準に算出される。
本実施形態の測定者識別処理では、登録済み各ユーザのユーザ情報に保存されている各要素(体重、BI)に対する、今回の測定結果の各要素(体重、BI)の増減量が許容範囲内か否かを判断することで認識候補の特定を行う。
この増減量が許容範囲内か否かによる認識候補の特定は、最初に基準値で規定される許容範囲で判断し、範囲内となる該当登録ユーザがない場合(認識候補がいない場合)に、再処理値で規定される許容範囲で再度判断を行う。この2度の判断によっても許容範囲内となる登録ユーザがない場合に、測定者はゲストであると認識する。
例えば、今回の測定結果は体重が60.0kg、生体インピーダンス(BI)が500Ωであり、ユーザ情報として登録されている体重が57.0kg、BIが520Ωであったものとする。
この場合、体重許容値(基準値)が±2.0kg、BI許容値(基準値)が±100Ωであるため、今回測定結果に対する許容範囲は、ユーザ情報から体重が55.0kg〜59.0kg、BIが420Ω〜620Ωとなる。
そして今回測定結果のBI500Ωは許容範囲内であるが、体重60.0kgが許容範囲外であるため、登録ユーザ1を測定者と認識することができない。
その結果、今回測定結果の体重60.0kgとBI500Ωは、共に許容範囲内であるため、登録ユーザ1を測定者と認識する。
このように、例えば、通常食事前に測定している登録ユーザ1が飲食後に測定したために体重が一時的に増加したとしても、ゲストであると誤認識することなく登録ユーザであると認識することができる。
この図6のフローチャートで使用した各文字の意味は次の通りである。
X:ユーザ登録済のユーザ数
W:今回の測定結果(体重)
WH:ユーザXのユーザ情報保存体重
WR:体重識別許容重量(体重許容値)
I:今回の測定結果(BI)
IH:ユーザXのユーザ情報保存インピーダンス
IR:BI識別許容値(BI許容値)
すなわち、制御部20は、許容範囲テーブル43からWRとIRの両基準値を読み込み、RAMの作業領域に保存する。
すなわち、制御部20は、ユーザXのユーザ情報保存体重WHとユーザ情報保存インピーダンスIHをユーザ情報記憶部41から読み出し、ユーザ情報保存体重WHに体重識別許容重量WRを加算した値と減算した値(WH±WR(kg))を求め、今回の測定結果(体重)Wが、求めた両値の範囲内(体重許容範囲内)であるか否かを判断する。
すなわち、制御部20は、当該ループ対象における登録ユーザXのユーザ情報保存インピーダンスIHに、BI識別許容値IRを加算した値と減算した値(IH±IR(Ω))を求め、今回の測定結果(BI)Iが、求めた両値の範囲内(BI許容範囲内)であるか否かを判断する。
なお、本実施形態では、今回の測定結果(体重)Wが、WH±WRの範囲内か否かについて判断する場合(ステップ32)について説明したが、この判断は、WHに対するWの増減量が±WRの範囲内か否かについての判断である。実施形態では、+WRの絶対値と−WRの絶対値が等しいため、W−WHの絶対値がWR以下であるか否かを確認する判断となっている。
そこで、登録ユーザXのユーザ情報保存体重WHが、今回の測定結果(体重)Wに体重識別許容重量WRを加減算した両値(W±WR)の範囲内にあるか否かを判断することで、WHに対するWの増減量が±WRの範囲内か否かについて判断するようにしてもよい。
また、直接、ユーザXのユーザ情報保存体重WHに対する今回の測定結果(体重)Wの差分(増減量)を算出し、この差分が体重識別許容重量±WRの範囲内であるか否かを判断するようにしてもよい。
更に、今回の測定結果(体重)WとユーザXのユーザ情報保存体重WHとの差分を算出し、この差分の絶対値が体重識別許容重量WR以下であるか否かにより判断するようにしてもよい。
以上の判断については、今回の測定結果(BI)Iが、IH±IRの範囲内か否かについての判断(ステップ33)についても同様に変形することが可能である。
一方、今回の測定結果(体重)Wが体重許容範囲外である場合(ステップ32;N)、及び、今回の測定結果(BI)IがBI許容範囲外である場合(ステップ33;N)にも、制御部20は、当該登録ユーザXは認識候補対象外とし、次の登録ユーザについての判断を行う。
認識候補がいない場合(ステップ35;N)、制御部20は、再判定処理済みか否かを判断する(ステップ36)。すなわち、制御部20は、終了したステップ31〜31−2のループが最初であるか否かを判断し、最初である場合に再判定処理済みでないと判断する。
すなわち、制御部20は、許容範囲テーブル43からWRとIRの両再処理値を読み込み、RAMの作業領域を更新する。
そして、制御部20は、ステップ31に移行し、再処理値に変更した後の許容範囲に基づいてステップ31〜31−2のループ(再判定処理)を行う。
認識候補がいない場合(ステップ35;N)、制御部20は、再判定処理済みか否かを判断する(ステップ36)。
この場合、再判定処理済みであるため(ステップ36;Y)、制御部20は、測定者をゲストであると認識し(ステップ38)、メインルーチンにリターンする。
すなわち、認識候補数が1であれば、制御部20は、当該認識候補を測定者に特定する。
一方、認識候補数が複数である場合、制御部20は、各認識候補のユーザ情報保存インピーダンスIHが最も今回の測定結果(BI)Iに最も近い認識候補、すなわち、IH−Iの絶対値が最も小さい認識候補を測定者に特定する。
なお、IH−I(絶対値)が最小値である認識候補が複数ある場合には、更に、ユーザ情報保存体重WHが最も今回の測定結果(体重)Wに近い認識候補、すなわち、WH−Wの絶対値が最も小さい認識候補を測定者に特定する。
すなわち、体重は、食事の前後の測定タイミングや暴飲暴食の有無などの条件によって短期的な変化幅が大きいのに対し、生体インピーダンスは、このような条件によっては変化しにくい値であるためである。
一方、再度の測定者判定処理(再判定処理)における生体インピーダンスの許容範囲を狭くすることで、体重変化の許容範囲を広げたことによりゲストを登録ユーザと誤認してしまう可能性を減少させることができる。
このように、本実施形態によれば、大幅な体重の変化があった場合であっても登録ユーザとゲストとをより精度よく認識することができる。
例えば、説明した実施形態では、許容範囲を規定する基準値と再処理値として、±nのようにプラス側とマイナス側で均等の値を規定する場合について説明した。
図7に示すように、体重の再処理値を+5.0kg、−3.0kgというように、+側と−側とで異なる値を採用するようにしてもよい。
このように、体重についての基準値、又は/及び、再処理値を+p、−qというように異なる値を規定する場合、p>qであることが望ましい。これは、体重の急激な増加は有り得るが、体重の減少は緩やかであるためである。
また、体重だけで無く、BIの基準値、又は/及び、再処理値についても同様に+側と−側で異なる値を採用するようにしてもよい。
この場合においても、体重の再処理値はsが大きくなるほど許容範囲が広がる値とし、BIの再処理値はsが大きくなるほど許容範囲が狭くなるように規定する。
但し、BIについては第2の再処理値〜は同一値としてもよい。
但し、この要請は、ユーザの状況による場合があることから、ユーザによりsの値を指定することができるようにしてもよい。
10 装置本体
11 表示部
12 測定用電極
13 操作部
13a 上キー
13b 下キー
13c クリアキー
13d 設定キー
14 電源スイッチ
15 重量センサ
16 プッシュスイッチ
31、32 A/D変換部
33 日時情報計測部
34 通信部
35 音声出力部
40 不揮発メモリ
Claims (5)
- 測定者の体重を測定する体重測定手段と、
測定者の生体インピーダンスを測定する生体インピーダンス測定手段と、
測定者のユーザ登録をするユーザ登録手段と、
前記登録した登録ユーザの体重と生体インピーダンスをユーザ情報として取得するユーザ情報取得手段と、
前記ユーザ情報として取得した体重に対する前記測定した体重の増減量、及び、前記ユーザ情報として取得した生体インピーダンスに対する前記測定した生体インピーダンスの増減量が、それぞれ体重と生体インピーダンスについての許容範囲内である登録ユーザを認識候補として特定する認識候補特定手段と、
前記特定した認識候補がいる場合に当該認識候補のうちの1を測定者と認識し、認識候補がいない場合にゲストを測定者として認識する認識手段と、を備え、
前記認識候補特定手段は、前記体重の増減量と生体インピーダンスの増減量がそれぞれ許容範囲内である登録ユーザがいない場合、体重について広げた許容範囲、生体インピーダンスについて狭めた許容範囲で再度認識候補の特定を行う、
ことを特徴とする生体情報測定装置。 - 前記体重についての許容範囲と前記生体インピーダンスについての許容範囲は、増加した場合と減少した場合の許容範囲が同じである、
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置。 - 前記体重についての許容範囲と前記生体インピーダンスについての許容範囲は、増加した場合の許容範囲が減少した場合の許容範囲よりも広い、
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定装置。 - 前記認識候補特定手段は、前記許容範囲を変更して行う再度の認識候補の特定を複数回行う、
ことを特徴とする請求項1、請求項2又は、請求項3に記載の生体情報測定装置。 - 前記認識手段は、前記特定した認識候補が複数である場合、前記ユーザ情報として取得した生体インピーダンスが前記測定した生体インピーダンスに最も近い認識候補を測定者として認識する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の生体情報測定装置。
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