JP6331043B2 - 油圧機器用ピストン及び油圧機器 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧機器用ピストン及び油圧機器に関するものである。
油圧ポンプや油圧モータ等の油圧機器は、パスカルの原理を応用して、比較的小型の機器で大きな力を発揮でき、出力や速度の制御が容易であって、遠隔操作が可能である等の特徴を有している。油圧機器は、工場ではプレス機や加圧装置、荷物用エレベータ、あるいは、各種小型機械の昇降用動力に多用されている。また、建設機械や荷役機械として、パワーショベルやレッカー車の作業機部分の操作、自動車のブレーキ、航空機の舵面操作や水面の開門等にも使用されている。
油圧機器を作動させるためには、油圧ポンプから吐出した作動油を、圧力制御弁を介して圧力を所定レベルに下げ、流量調節弁により流量をコントロールして、油圧モータや油圧シリンダに送り込み、油圧モータを回転または油圧シリンダを作動させる。 また、回転の方向(正転または逆転)やシリンダの伸縮は方向制御弁で制御する。
油圧ポンプは、作動油に圧力を加え、油圧回路に作動油を送り出す機能を持つ油圧機器であり、電動機やエンジン等を動力源として、回転運動により油圧回路に作動油を吐出する。油圧ポンプには、構造の違いによって、ベーンポンプ、ギヤポンプ、スクリューポンプ、ピストンポンプ等の種類がある。
ピストンポンプは、「プランジャポンプ」とも呼ばれ、回転軸の周りに配置されたピストンの往復運動で油圧力を発生する油圧ポンプであり、軸に対するピストンの作動方向によって、「アキシャルピストンポンプ」(ピストンの作動方向が軸と平行)、「ラジアルピストンポンプ」(作動方向が軸の中心から外に向かう)とに大別される。
アキシャルピストンポンプには、「斜板式」と「斜軸式」の油圧ポンプがあり、さらに吐出量が「固定式」の油圧ポンプと「可変式」の油圧ポンプがある。また、斜板式のアキシャルピストンポンプには、駆動軸と一体となったシリンダブロックが回転し、複数のピストンが固定斜板によって往復運動する「固定斜板式」の油圧ポンプと、駆動軸と一体になった斜板を回転させることで、複数のピストンが往復運動する「回転斜板式」の油圧ポンプとが知られている。
図13は、斜板型油圧ポンプ1の原理を模式的に示す図である。図13において、1は斜板型ピストンポンプ、3は斜板、4は弁板、5はポート、6は駆動軸、8はシリンダブロック、9はシリンダ穴、11はピストンを示す。固定された斜板3に対して、駆動軸6と一体となったシリンダブロック8が回転されるとシリンダブロック8の複数のシリンダ穴9に摺動可能に設置された複数のピストン11が斜板3の傾斜により軸方向に往復運動する。
ピストン11が斜板の面に沿ってシリンダブロック8から引き出されると弁板4の吸入側のポート5から作動油がピストン11内に流入し、ピストン11が斜板3の面に沿ってシリンダブロック8に押し込まれるとピストン11内の作動油が弁板4の吐出側のポート5から排出されて、ポンプ作用が行われる。
図14に、例えば、特許文献1の図1に記載されている従来の斜板式のアキシャルピストンポンプの側面断面図を示す。図14において、201は斜板式アキシャルピストンポンプ、202aはケース、202bはエンドカバー、203は斜板、204は弁板、205はポート、206は駆動軸、206aはスプライン、207aは軸受け、207bは軸受け、208はシリンダブロック、209はシリンダ穴、210はシュー付ピストン、211はピストン、212は凹球面部、213はシュー、214は凸球面部、215は摺動面を示している。
図14の斜板型油圧ポンプでは、軸方向の一端側が閉塞した筒状のケース202aの他端側にはエンドカバー202bが取着されている。ケース202aには一端側に斜板203が内設されており、駆動軸206がケース202a及びエンドカバー202bの軸心上に斜板203を貫通して軸受け207a,207bを介して回転自在に支承されている。
駆動軸206にはシリンダブロック208がスプライン206aを介して取着されており、シリンダブロック208に円周上に軸方向に設けられた複数個のシリンダ穴209にはピストン211が摺動自在に嵌入されている。ピストン211の先端部には凹球面部212が設けられており、凹球面部212にシュー213の一端部に設けられた凸球面部214を嵌合して凹球面部212の先端部を縮径することにより、揺動自在に結合し、シュー付ピストン210を構成している。
シュー213の他端部に設けられた摺動面215は斜板203に摺動自在に当接している。ケース202aの斜板203の対向面には弁板204が配設され、弁板204はシリンダブロック208に摺動自在に当接しており、弁板204にはシリンダ穴209の圧油を供給又は排出するポート205が設けられている。ポート205はケース202aに設けられた図示しない圧油の給排通路と接続している。
図15〜19は、従来の斜板式油圧機器用のピストンの構造を示している。図15は、例えば、特許文献2の第1図〜第2図にも記載されている中空型の油圧機器用ピストンの断面図を示す。 図15において、211はピストン、212は凹球面部、213はシュー、214は凸球面部、215は摺動面、216は空洞部を示しており、ピストン211の先端の凸球面部214とシュー213の凹球面部とが揺動自在に結合し、シュー213の摺動面215が斜板(図示せず)を摺動する。
図15に示された中空型の油圧機器用ピストンは、通常、用いられる構造の油圧機器用のピストンであって、安価に製造できるが、ピストン211に設けられた空洞部216がデッドボリュームとなり、圧縮量が大きくなり、その分効率が下がること、流量の脈動が大きくなること、低圧側での開放時に噴流となって、キャビテーションエロージョンを起し易くなることにより、動作が安定せず、騒音が大きくなるといった短所を有している。
図16〜図19に記載された各ピストンの構造は、上記デッドボリュームを減らすことを目的としている。図16に示された中実型の油圧機器用のピストンは、ピストン211の中実部217の中心軸に導油孔218を形成したものである。図16に示されたピストン211はデッドボリュームを減らすことができるが、一方、重量が重くなり、シリンダの壁部への押圧力が増加して、動作の高速化に不向きであること、また、長穴の加工工数が増えるといった短所を有している。
図17に示された充填型の油圧機器用ピストン211は、ピストン211の空洞部に溶融樹脂219を充填して固形化し、溶融樹脂211の中心軸に導油孔218を形成したものである。図17の機器用ピストン211では、デッドボリュームが削減され、軽量化も図られているが、樹脂充填のための特別工程が必要であり、また、抜け防止のために、ピストン内径端部にねじ溝を設けることが必要であるといった短所がある。
図18の溶接型の油圧機器用ピストン211は、ピストン211に空洞部をくりぬき、また、中心軸に導油孔218を形成し、端部を摩擦圧により溶接220したものである。図19において、溶接型の油圧機器用ピストン211を更に詳細に説明する。
図19の溶接型の油圧機器用ピストン211では、ピストン211先端の凸球面部214に絞り孔221、ピストン211の中心軸に導油孔218を形成すると共に、深い穴を「えぐる」、あるいは「くり抜く」という孔こく加工222により、ピストン211に空洞部を形成し、端部に変形防止板222を介して、溶接部220を形成する。
図19の溶接型のピストンは、軽量であるという長所はあるものの、硬い材料に対する細長い導油孔、絞り孔を加工するため、キリの抜き差しを数回行う必要があること、特に孔こく加工223は、刃先の損耗が激しく、工具寿命が短いこと、外周仕上げのため、摩擦溶接機の特殊機械やノウハウが必要であるといった短所がある。
また、絞り部が短いため、斜板203に対するシュー213の摺動面215の油圧バランスの設計が困難であること、シュー213の斜板203からの浮き上がり防止のため押し付け気味にするため、シュー213と斜板203との接触によってカジリが発生し易くなるといった短所がある。
斜板に対するシューの油圧バランスについては、非特許文献1に理論的な分析がなされている。図20に、非特許文献1の第148頁の表3−4に記載された油圧機器用のピストンを図示する。図20において、aは絞り孔の直径、lは絞り孔の長さであり、dはピストン端部の直径、R1、R2は、シューの摺動面の内径と外形であり、ピストンを押圧する作動油の油圧はPp、摺動面での油圧はPbであるとすると、摺動面での油圧(ポケット圧力)Pbと、シュー摺動面と斜板との間のすき間hは、以下の式(1)(2)で与えられる。
Figure 0006331043
Figure 0006331043
また、非特許文献1を参照すると、例えば、表1に示す様に、シューの等価面積Abが、ピストン端部の等価面積Apよりも大きい時に、押付力Fpと開離力Fbのバランス比率ηは1になって、シュー摺動面と斜板との間のすき間hと漏れ量Qを設定・算出することが可能である。絞りの効果は重要であって、摺動面での油圧(ポケット圧力)Pbを制御することができることが示されている。
Figure 0006331043
上記のように、シューの等価面積Abが、ピストン端部の等価面積Apよりも大きい場合には、設計的にすき間h(油膜厚さ)を決めることができ、性能が安定する。しかしながら、油圧機器用ピストンの絞り部を設計するには、寸法的な実現性が難しいという問題があった。非特許文献1のすき間hの式(2)にも示されているように、(aの4乗/l)の値が重要である。絞り孔の長さlが小さいと絞り孔の直径aの4乗の値も小さく、絞り孔の長さlが大きいと絞り孔の直径aの4乗の値も大きくする必要があるが、適正なすき間hの値を得るために絞り孔の直径aや長さlの値を適正に設計・製造することは容易ではなかった。
特開2000−329054号公報 特表2004−534171号公報
実用油圧ポケットブック(2012年版) 第148頁 表3−5 日本フルードパワー工業会発行
解決しようとする問題点は、従来の油圧機器では、油圧機器用ピストンのシューと斜板との間のすき間と漏れ量を適正に設定することができず、斜板とシューの摺動面での圧力を制御する十分な絞り効果を奏することができない点である。
本発明の油圧機器用ピストンは、斜板に対して複数の油圧機器用ピストンが軸方向に往復運動してポンプ作用を行う油圧機器に用いる油圧機器用ピストンであって、先端部に前記斜板と摺動するピストンの先端の凸球面部とシューの凹球面部とが揺動自在に結合する、あるいは、ピストンの先端の凹球面部とシューの凸球面部とが揺動自在に結合するシューを備え、前記油圧機器用ピストンの軸部に形成された空洞部内に、外周に導油溝が形成された軽量材が固定されており、前記導油溝と前記空洞部の内周面との間に形成された前記先端部の絞り孔及び前記シューの潤滑孔に接続された、あるいは、前記シューの絞り孔に接続された導油孔を介して、前記シューの先端の摺動面と前記斜板との間に潤滑油を供給し、更に、前記導油溝は、前記軽量材の円柱状の外周面に形成された加工溝であり、前記導油孔は、前記シューの先端の摺動面と前記斜板との間に、設定された油膜厚さと制御された油圧の潤滑油を供給するための細孔であるが短尺である前記先端部の絞り孔及び前記シューの潤滑孔に対し、あるいは、細孔であるが短尺である前記シューの絞り孔に対し、長尺である流路長と前記導油溝の断面が十分に小さい流路断面積に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の油圧機器は、斜板に対して複数の油圧機器用ピストンが往復運動してポンプ作用を行う油圧機器において、前記油圧機器用ピストンは、その先端部に前記斜板と摺動するピストンの先端の凸球面部とシューの凹球面部とが揺動自在に結合する、あるいは、ピストンの先端の凹球面部とシューの凸球面部とが揺動自在に結合するシューを備え、前記油圧機器用ピストン軸部に形成された空洞部内に、外周に導油溝が形成された軽量材が固定されており、前記導油溝と前記空洞部の内周面との間に形成された前記先端部の絞り孔及び前記シューの潤滑孔に接続された、あるいは、前記シューの絞り孔に接続された導油孔を介して、前記シューの先端の摺動面と前記斜板との間に潤滑油を供給し、更に、前記導油溝は、前記軽量材の円柱状の外周面に形成された加工溝であり、前記導油孔は、前記シューの先端の摺動面と前記斜板との間に、設定された油膜厚さと制御された油圧の潤滑油を供給するための細孔であるが短尺である前記先端部の絞り孔及び前記シューの潤滑孔に対し、あるいは、細孔であるが短尺である前記シューの絞り孔に対し、長尺である流路長と前記導油溝の断面が十分に小さい流路断面積に形成されていることを特徴とする。
本発明の油圧機器用ピストン及び油圧機器は、導油溝の断面積を小さく、かつ、長尺に形成することができ、油圧機器用ピストンのシューと斜板との間のすき間と漏れ量を適正に設定して、斜板とシューの摺動面での圧力を制御する十分な絞り効果を奏することができ、油圧用機器ピストン及び油圧機器を安定的かつ高速に作動することができる。また、本発明の油圧機器用ピストン及び油圧機器は、新たな製造設備や複雑な製造工程を用いることなく、旋盤により金属加工や樹脂成型による加工などの既存の設備を用いて、迅速かつ容易に精度の良い加工溝を形成することができる。
図1は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例1)。 図2は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例2)。 図3は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例3)。 図4は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例4)。 図5は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例5)。 図6は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例6)。 図7は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例7)。 図8は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例8)。 図9は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例9)。 図10は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例10)。 図11は本発明の油圧機器の応用例1を示した説明図である(実施例11)。 図12は本発明の油圧機器の応用例2を示した説明図である(実施例12)。 図13は油圧機器の原理を示した説明図である。 図14は油圧機器の従来例を示した説明図である。 図15は油圧機器用ピストンの従来例1を示した説明図である。 図16は油圧機器用ピストンの従来例2を示した説明図である。 図17は油圧機器用ピストンの従来例3を示した説明図である。 図18は油圧機器用ピストンの従来例4を示した説明図である。 図19は油圧機器用ピストンの従来例4の詳細を示した説明図である。 図20は油圧機器の油圧バランスに関する計算式を説明する図である。
本発明の油圧機器用ピストン及び油圧機器では、油圧機器用ピストンの軸部に形成された空洞部内に、外周に導油溝が形成された軽量材を固定している点に特徴があるが、軽量材の外周に形成する加工溝は、螺旋状の加工溝とすることや、複数の軸方向の加工溝とすることができる。
また、本発明は、油圧機器用ピストンの形式も、ピストンの先端の凸球面部とシューの凹球面部とが揺動自在に結合し、シューの摺動面が斜板を摺動するタイプの油圧機器用ピストンに適用可能であり、また、ピストンの先端の凹球面部とシューの凸球面部とが揺動自在に結合し、シューの摺動面が斜板を摺動するタイプの油圧機器用ピストンにも適用可能である。
軽量材の素材としては、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金などの軽量非鉄金属材料や、多孔質セラミックス、セラミックスマトリックス複合材などの軽量セラミックス材料や、カーボン繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、ボロン繊維強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチックなどの軽量プラスチック材料など種々の素材を用いることができる。軽量材の外周面に形成する加工溝も、素材の性質に応じて、切削加工や成型加工など適切な加工技術を用いて成形することができる。
軽量材として、例えば、アルミニウム合金などの軽量非鉄金属材料を用いる場合には、例えば、旋盤加工による外周加工を行うことにより、工数も少なく、精度も出し易いといった利点がある。また、軽量材の外周面に加工溝を形成するため、深孔をえぐる孔こく加工も、丈夫な刃物で、短時間に行うことにより工数が低減する。また、特殊な機械やノウハウ、空洞部内での熱硬化などの要因はなく、新たな設備投資も不要となる。
そして、外周加工により工数も少なく、精度も出し易いため、シューと斜板との間のすき間と漏れ量を適正に設定することが可能となり、斜板とシューの摺動面での圧力を制御する十分な絞り効果により、油圧機器用ピストン及び油圧機器を、カジリが無く、効率を向上させて、安定的かつ高速に作動することができ、機器の寿命が長くなる。
図1は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例1)。図1において、103は斜板、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、116は空洞部、117は軽量材、118は導油溝、119は変形防止部、120は溶接部、121は絞り孔、122は潤滑孔、125は導油孔を示している。軽量材117の外周には、螺旋状の加工溝である導油溝118が形成され、ピストン111の空洞部116内に固定され、変形防止部119を介して溶接部120が接続されている。ピストン111の先端の凸球面部114とシュー113の凹球面部112とが揺動自在に結合し、シュー113の摺動面115が斜板103上を摺動する。
導油溝118の断面は四角溝となっており、ピストン111の空洞部116の内周面との間で、螺旋状の導油孔125を形成している。螺旋状の導油孔125は、先端部の絞り孔121及びシュー113の潤滑孔122に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給する。
先端部の絞り孔121及びシュー113の潤滑孔122は、細孔であるが短尺であるのに対し、螺旋状の導油孔125は、長尺であり、しかも、四角溝の断面を十分に小さく形成することができるので、螺旋状の導油孔125の絞り効果により、斜板103とシュー113の摺動面115との間のすき間と漏れ量を設定し、斜板103とシュー113の摺動面115との間の圧力を安定的に制御することができる。
図2は、本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例2)。図2において、導油溝118の断面は四角溝となっており、ピストン111の空洞部116の内周面との間で、複数の軸方向の導油孔125を形成している。複数の軸方向の導油孔125は、先端部の絞り孔121、シュー113の潤滑孔122に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給する。
先端部の絞り孔121及びシュー113の潤滑孔122は、細孔であるが短尺であるのに対し、複数の軸方向の導油孔125は、長尺であり、しかも、複数の四角溝の断面を十分に小さく形成することができるので、複数の軸方向の導油孔125の絞り効果により、斜板103とシュー113の摺動面115との間のすき間と漏れ量を設定し、斜板103とシュー113の摺動面115との間の圧力を安定的に制御することができる。
図3は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例3)。図3において、103は斜板、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、116は空洞部、117は軽量材、118は導油溝、121は絞り孔、125は導油孔を示している。軽量材117の外周には、螺旋状の導油溝118が形成され、ピストン111の空洞部内に固定されている。ピストン111の先端の凹球面部112とシュー113の凸球面部114とが揺動自在に結合し、シュー113の摺動面115が斜板103を摺動する。螺旋状の導油孔125は、シュー113の絞り孔121に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給する。
シュー113の絞り孔121は、細孔であるが短尺であるのに対し、螺旋状の導油孔125は、長尺であり、しかも、四角溝の断面を十分に小さく形成することができるので、螺旋状の導油孔125の絞り効果により、斜板103とシュー113の摺動面115との間のすき間と漏れ量を設定し、斜板103とシュー113の摺動面115との間の圧力を安定的に制御することができる。
図4は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例4)。図4において、103は斜板、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、116は空洞部、117は軽量材、118は導油溝、121は絞り孔、125は導油孔を示している。軽量材117の外周には、複数の軸方向の導油溝118が形成され、ピストン111の空洞部内に固定されている。ピストン111の先端の凹球面部112とシュー113の凸球面部114とが揺動自在に結合し、シュー113の摺動面115が斜板103を摺動する。
導油溝118の断面は四角溝となっており、ピストン111の空洞部116の内周面との間で、複数の軸方向の導油孔125を形成している。複数の軸方向の導油孔125は、シュー113の絞り孔121に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給する。シュー113の絞り孔121は、細孔であるが短尺であるのに対し、複数の軸方向の導油孔125は、長尺であり、しかも、複数の四角溝の断面を十分に小さく形成することができるので、複数の軸方向の導油孔125の絞り効果により、斜板103とシュー113の摺動面115との間のすき間と漏れ量を設定し、斜板103とシュー113の摺動面115との間の圧力を安定的に制御することができる。
図5は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例5)。図5において、103は斜板、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、116は空洞部、117は軽量材、118は導油溝、119は変形防止部、120は溶接部、121は絞り孔、122は潤滑孔、125は導油孔を示している。軽量材117の外周には、螺旋状の導油溝118が形成され、ピストン111の空洞部116内に固定され、変形防止部119を介して溶接部120が接続されている。ピストン111の先端の凸球面部114とシュー113の凹球面部112とが揺動自在に結合し、シュー113の摺動面115が斜板103上を摺動する。
導油溝118の断面は三角溝又は丸底の三角溝となっており、ピストン111の空洞部116の内周面との間で、螺旋状の導油孔125を形成している。螺旋状の導油孔125は、先端部の絞り孔121及びシュー113の潤滑孔122に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給する。
先端部の絞り孔121及びシュー1113の潤滑孔122は、細孔であるが短尺であるのに対し、螺旋状の導油孔125は、長尺であり、しかも、三角溝又は丸底の三角溝の断面を十分に小さく、容易に形成することができるので、螺旋状の導油孔125の絞り効果により、斜板103とシュー113の摺動面115との間のすき間と漏れ量を設定し、斜板103とシュー113の摺動面115との間の圧力を安定的に制御することができる。
図6は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例6)。図6において、導油溝118の断面は三角溝又は丸底の三角溝となっており、ピストン111の空洞部116の内周面との間で、複数の軸方向の導油孔125を形成している。複数の軸方向の導油孔125は、先端部の絞り孔121、シュー113の潤滑孔122に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給する。
先端部の絞り孔121及びシュー113の潤滑孔122は、細孔であるが短尺であるのに対し、複数の軸方向の導油孔125は、長尺であり、しかも、複数の三角溝又は丸底の三角溝の断面を十分に小さく形成することができるので、複数の軸方向の導油孔125の絞り効果により、斜板103とシュー113の摺動面115との間のすき間と漏れ量を設定し、斜板103とシュー113の摺動面115との間の圧力を安定的に制御することができる。
図7は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例7)。図7において、103は斜板、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、116は空洞部、117は軽量材、118は導油溝、119は変形防止部、120は溶接部、121は絞り孔、122は潤滑孔、125は導油孔を示している。軽量材117の外周には、螺旋状の導油溝118が形成され、ピストン111の空洞部116内に固定され、変形防止部119を介して溶接部120が接続されている。ピストン111の先端の凸球面部114とシュー113の凹球面部112とが揺動自在に結合し、シュー113の摺動面115が斜板103上を摺動する。
導油溝118の断面は、傾斜の異なる三角溝となっており、ピストン111の空洞部116の内周面との間で、螺旋状の導油孔125を形成している。螺旋状の導油孔125は、先端部の絞り孔121及びシュー113の潤滑孔122に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給する。
先端部の絞り孔121及びシュー1113の潤滑孔122は、細孔であるが短尺であるのに対し、螺旋状の導油孔125は、長尺であり、しかも、傾斜が異なる三角溝の断面を十分に小さく、容易に形成することができるので、螺旋状の導油孔118の絞り効果により、斜板103とシュー113の摺動面115との間のすき間と漏れ量を設定し、斜板103とシュー113の摺動面115との間の圧力を安定的に制御することができる。
また、三角形の断面の傾斜角が異なると、ピストン111の斜板103方向の押付力Fpと斜板103からの開離力Fbとが変化して、斜板103に対するシュー113の油圧バランスが変化する。したがって、導油孔125の大きさと長さだけでなく、導油溝118の異なる傾斜角をも変化させることにより、更に的確に斜板103とシュー113の摺動面115との間のすき間と漏れ量を設定し、斜板103とシュー113の摺動面115との間の圧力を安定的に制御することができる
図8は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例8)。図8において、103は斜板、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、116は空洞部、117は軽量材、118は導油溝、119は変形防止部、120は溶接部、121は絞り孔、122は潤滑孔、123は止輪、124はすき間、125は導油孔を示している。軽量材117の外周には、螺旋状の導油溝118が形成され、ピストン111の空洞部116内に固定され、変形防止部119を介して溶接部120が接続されている。ピストン111の先端の凸球面部114とシュー113の凹球面部112とが揺動自在に結合し、シュー113の摺動面115が斜板103上を摺動する。
図1の実施例1と比較すると、実施例8の発明では、軽量材117の直径が空洞部116の内径よりも小さく、止輪123で空洞部116内に固定された場合に、すき間124が形成され、すき間内に潤滑油が供給される点が相違する。軽量材117の外周のすき間124の断面積と螺旋溝118の断面積を十分に小さく形成することにとり、ピストン先端部の絞り孔121やシュー113の潤滑孔122よりも十分な絞り効果を発揮すると共に、すき間124内に潤滑油を供給することにより、ピストン111の軸に直角な方向に発生する振動を抑制し安定した動作を行うことができる。
図9は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例9)。図9において、103は斜板、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、116は空洞部、117は軽量材、118は導油溝、119は変形防止部、120は溶接部、121は絞り孔、122は潤滑孔、123は止輪、124はすき間、125は導油孔を示している。軽量材117の外周には、螺旋状の導油溝118が形成されて、ピストン111の空洞部116内に固定され、変形防止部119を介して溶接部120が接続されている。ピストン111の先端の凸球面部114とシュー113の凹球面部112とが揺動自在に結合し、シュー113の摺動面115が斜板103上を摺動する。
導油溝118の断面は三角溝又は丸底の三角溝となっており、ピストン111の空洞部116の内周面との間で、螺旋状の導油孔125を形成している。螺旋状の導油孔125は、先端部の絞り孔121及びシュー113の潤滑孔122に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給する。
図5の実施例5と比較すると、実施例9の発明では、軽量材117の直径が空洞部116の内径よりも小さく、止輪123で空洞部116内に固定された場合に、すき間124が形成され、すき間124内に潤滑油が供給される点が相違する。軽量材117の外周のすき間124の断面積と螺旋溝118の断面積を十分に小さく形成することにとり、ピストン先端部の絞り孔121やシュー113の潤滑孔122よりも十分な絞り効果を発揮すると共に、すき間124内に潤滑油を供給することにより、ピストン111の軸に直角な方向に発生する振動を抑制し安定した動作を行うことができる。
図10は本発明の油圧機器用ピストンを示した説明図である(実施例10)。図10において、103は斜板、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、116は空洞部、117は軽量材、118は導油溝、119は変形防止部、120は溶接部、121は絞り孔、122は潤滑孔、123は止輪、124はすき間、125は導油孔を示している。軽量材117の外周には、螺旋状の導油溝118が形成されて、ピストン111の空洞部116内に固定され、変形防止部119を介して溶接部120が接続されている。ピストン111の先端の凸球面部114とシュー113の凹球面部112とが揺動自在に結合し、シュー113の摺動面115が斜板103上を摺動する。
導油溝118の断面は傾斜が異なる三角溝となっており、ピストン111の空洞部116の内周面との間で、螺旋状の導油孔125を形成している。螺旋状の導油孔125は、先端部の絞り孔121及びシュー113の潤滑孔122に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給する。
図7の実施例7と比較すると、実施例10の発明では、軽量材117の直径が空洞部116の内径よりも小さく、止輪123で空洞部116内に固定された場合に、すき間124が形成され、すき間124内に潤滑油が供給される点が相違する。軽量材117の外周のすき間124の断面積と導油溝118の断面積を十分に小さく形成することにより、ピストン先端部の絞り孔121やシュー113の潤滑孔122よりも十分な絞り効果を発揮すると共に、すき間124内に潤滑油を供給することにより、ピストン111の軸に直角な方向に発生する振動を抑制し安定した動作を行うことができる。
図11は本発明の油圧機器の応用例1を示した説明図である。図11の応用例1は、本発明の油圧機器用ピストンを油圧機器に応用した実施例11である。図11において、101は斜板式アキシャルピストンポンプ、102はケース、103は斜板、104は弁板、105はポート、106は駆動軸、107は軸受け、108はシリンダブロック、109はシリンダ穴、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、117は軽量材、118は螺旋状の導油溝を示している。
図11の斜板式アキシャルピストンポンプ101では、ケース102には一端側に斜板103が内設されており、駆動軸106がケース102の軸心上に斜板203を貫通して軸受け107を介して回転自在に支承されている。駆動軸106にはシリンダブロック108が取着されており、シリンダブロック108に円周上に軸方向に設けられた複数個のシリンダ穴109にはピストン111が摺動自在に嵌入されている。ピストン111の先端部には凸球面部114が設けられており、凸球面部114にシュー113の一端部に設けられた凹球面部112を嵌合して凹球面部112の先端部を縮径することにより、揺動自在に結合している。
シュー113の他端部に設けられた摺動面115は斜板103に摺動自在に当接している。ケース102の斜板103の対向面には弁板104が配設され、弁板104はシリンダブロック108に摺動自在に当接しており、弁板104にはシリンダ穴109の圧油を供給又は排出するポート105が設けられている。
図11のピストン111には、図1の実施例1に示された油圧機器用ピストンの構造が採用されており、ピストン111の空洞部の内周面との間で、軽量材117に螺旋状の導油孔125を形成し、螺旋状の導油孔125は、先端部の絞り孔121及びシュー113の潤滑孔122に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給している。
図11に記載された油圧機器では、ピストン111のシュー113と斜板103の間に、すき間及び漏れ量が適正に設定されるように潤滑油か供給され、潤滑面での圧力が制御されて安定した動作を継続することができる。なお、図11に記載された油圧機器では、図1の実施例1の油圧機器用ピストンが採用されているが、図2の実施例2、図5〜10の実施例5〜10の油圧機器用ピストンを用いることができる。
図12は本発明の油圧機器の応用例2を示した説明図である。図12の応用例2は、本発明の油圧機器用ピストンを油圧機器に応用した実施例12である。図12において、101は斜板式アキシャルピストンポンプ、102a及び102bはケース、103は斜板、104は弁板、105はポート、106は駆動軸、107a及び107bは軸受け、108はシリンダブロック、109はシリンダ穴、111はピストン、112は凹球面部、113はシュー、114は凸球面部、115は摺動面、117は軽量材、118は螺旋状の導油溝を示している。
図12の斜板式アキシャルピストンポンプ101では、軸方向の一端側が閉塞した筒状のケース202aの他端側にはエンドカバー102bが取着されている。ケース102aには一端側に斜板103が内設されており、駆動軸106がケース102a及びエンドカバー102bの軸心上に斜板103を貫通して軸受け107a,107bを介して回転自在に支承されている。
駆動軸106にはシリンダブロック108が取着されており、シリンダブロック108に円周上に、軸方向に設けられた複数個のシリンダ穴109には、複数個のピストン111がそれぞれ摺動自在に嵌入されている。ピストン111の先端部には凹球面部112が設けられており、凹球面部112にシュー113の一端部に設けられた凸球面部114を嵌合して凹球面部112の先端部を縮径することにより、揺動自在に結合し、シュー付ピストン110を構成している。
シュー113の他端部に設けられた摺動面115は、斜板103に摺動自在に当接している。ケース102aの斜板103の対向面には弁板104が配設され、弁板104はシリンダブロック108に摺動自在に当接しており、弁板104にはシリンダ穴109の圧油を供給又は排出するポート105が設けられている。
図12のピストン111には、図3の実施例3に示された油圧機器用ピストンの構造が採用されており、ピストン111の空洞部の内周面との間で、軽量材117に螺旋状の導油孔125が形成され、螺旋状の導油孔125は、シュー113の絞り孔121に接続され、斜板103とシュー113の摺動面115との間に潤滑油を供給している。
図12に記載された油圧機器では、ピストン111のシュー113と斜板103の間に、すき間及び漏れ量が適正に設定されるように潤滑油か供給され、潤滑面での圧力が制御されて安定した動作を継続することができる。なお、図12に記載された油圧機器では、図3の実施例3の油圧機器用ピストンが採用されているが、図4の実施例4の油圧機器用ピストンを採用することができ、また、図5〜10の実施例5〜10の油圧機器用ピストンの構造を、図3の実施例3のピストン1とシュー113の構造の油圧機器用ピストンに適用して用いることができる。
本発明の油圧機器用ピストン及び油圧機器の発明は、油圧ポンプや油圧モータ等の油圧機器に適用可能であり、油圧機器を利用している工場でのプレス機や加圧装置、荷物用エレベータ、あるいは、各種小型機械の昇降用動力、建設機械や荷役機械として、パワーショベルやレッカー車の作業機部分の操作、自動車のブレーキ、航空機の舵面操作や水面の開門等の広範囲な分野で利用可能である。
1 斜板型ピストンポンプ
3 斜板
4 弁板
5 ポート
6 駆動軸
8 シリンダブロック
9 シリンダ穴
11 ピストン
101 斜板式アキシャルピストンポンプ
102 ケース
102a ケース
102b エンドカバー
103 斜板
104 弁板
105 ポート
106 駆動軸
106a スプライン
107 軸受け
107a 軸受け
107b 軸受け
108 シリンダブロック
109 シリンダ穴
110 シュー付ピストン
111 ピストン
112 凹球面部
113 シュー
114 凸球面部
115 摺動面
116 空洞部
117 軽量材
118 導油溝
119 変形防止部
120 溶接部
121 絞り孔
122 潤滑孔
123 止輪
124 すき間
125 導油孔
201 斜板式アキシャルピストンポンプ
202a ケース
202b エンドカバー
203 斜板
204 弁板
205 ポート
206 駆動軸
206a スプライン
207a 軸受け
207b 軸受け
208 シリンダブロック
209 シリンダ穴
210 シュー付ピストン
211 ピストン
212 凹球面部
213 シュー
214 凸球面部
215 摺動面
216 空洞部
217 中実部
218 導油孔
219 溶融樹脂
220 溶接部
221 絞り孔
222 変形防止部
223 孔こく加工

Claims (2)

  1. 斜板に対して複数の油圧機器用ピストンが軸方向に往復運動してポンプ作用を行う油圧機器に用いる油圧機器用ピストンであって、先端部に前記斜板と摺動するピストンの先端の凸球面部とシューの凹球面部とが揺動自在に結合する、あるいは、ピストンの先端の凹球面部とシューの凸球面部とが揺動自在に結合するシューを備え、前記油圧機器用ピストンの軸部に形成された空洞部に、外周に導油溝が形成された軽量材が固定されており、前記導油溝と前記空洞部の内周面との間に形成された前記先端部の絞り孔及び前記シューの潤滑孔に接続された、あるいは、前記シューの絞り孔に接続された導油孔を介して、前記シューの先端の摺動面と前記斜板との間に潤滑油を供給する油圧機器用ピストンにおいて、
    前記導油溝は、前記軽量材の円柱状の外周面に形成された加工溝であり、前記導油孔は、前記シューの先端の摺動面と前記斜板との間に、設定された油膜厚さと制御された油圧の潤滑油を供給するための細孔であるが短尺である前記先端部の絞り孔及び前記シューの潤滑孔に対し、あるいは、細孔であるが短尺である前記シューの絞り孔に対し、長尺である流路長と前記導油溝の断面が十分に小さい流路断面積に形成されていることを特徴とする油圧機器用ピストン。
  2. 斜板に対して複数の油圧機器用ピストンが往復運動してポンプ作用を行う油圧機器であって、前記油圧機器用ピストンは、その先端部に前記斜板と摺動するピストンの先端の凸球面部とシューの凹球面部とが揺動自在に結合する、あるいは、ピストンの先端の凹球面部とシューの凸球面部とが揺動自在に結合するシューを備え、軸部に形成された空洞部に、外周に導油溝が形成された軽量材が固定されており、前記導油溝と前記空洞部の内周面との間に形成された前記先端部の絞り孔及び前記シューの潤滑孔に接続された、あるいは、前記シューの絞り孔に接続された導油孔を介して、前記シューの先端の摺動面と前記斜板との間に潤滑油を供給する油圧機器において、
    前記導油溝は、前記軽量材の円柱状の外周面に形成された加工溝であり、前記導油孔は、前記シューの先端の摺動面と前記斜板との間に、設定された油膜厚さと制御された油圧の潤滑油を供給するための細孔であるが短尺である前記先端部の絞り孔及び前記シューの潤滑孔に対し、あるいは、細孔であるが短尺である前記シューの絞り孔に対し、長尺である流路長と前記導油溝の断面が十分に小さい流路断面積に形成されていることを特徴とする油圧機器。
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