JP6329016B2 - ラッチ装置及び建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体に対して開閉可能に支持した障子を閉じた状態に維持するラッチ装置及びラッチ装置を適用した建具に関するものである。
内倒し窓等のように、枠体に対して障子がヒンジ軸を中心として開閉可能に支持された建具では、障子の框にラッチ装置が設けられている。ラッチ装置は、ラッチケースを介して障子の框に取り付けられたもので、ラッチ部材を備えている。ラッチ部材は、ラッチケースに対して框の見付け方向にスライド可能に配設されている。このラッチ部材は、障子が閉じた状態で係合位置に配置された場合、枠体に係合することにより枠体に対する障子の開き移動を阻止するように機能する。障子が閉じた状態でラッチ部材が解除位置に配置された場合には、枠体との係合状態が解除されるため、枠体に対して障子を開くことが可能となる。
この種のラッチ装置では、ラッチケースとラッチ部材との間にコイルバネが配設されているとともに、ラッチ部材に操作部が設けられている。コイルバネは、ラッチ部材が常時係合位置となるように付勢するものである。操作部は、障子の外部からラッチ部材を操作するためのものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−90161号公報(図2、図6)
ところで、上述したラッチ装置においては、ラッチケースがプレス加工品として提供される場合が多く、加工精度の問題からラッチ部材とラッチケースとの間の隙間を大きく設定しているのが実情である。しかしながら、ラッチ部材とラッチケースとの隙間が大きく設定された場合には、ラッチケースの内部でラッチ部材が傾斜した状態となり得る。この結果、ラッチ部材に連結された操作部が障子の外部において傾いた状態に配置されることになり、外観品質の点で必ずしも好ましいとはいえない。
こうした問題を解決するには、ラッチ部材とラッチケースとの間の隙間を小さくすることが考えられる。すなわち、ラッチ部材とラッチケースとの間の隙間をできる限り小さく設定すれば、ラッチケースに対してラッチ部材をガタ付くことなくスライドさせることができる。しかしながら、ラッチ部材とラッチケースとの間の隙間をできる限り小さく設定した場合には、上述したラッチケースの加工精度の問題からラッチ部材とラッチケースとの間の隙間が無くなるおそれがある。ラッチ部材とラッチケースとの間の隙間が無くなった場合には、両者の間の摩擦力が増大し、ラッチ部材を操作する際の操作力を増大させることになる。また、最悪の場合には、ラッチ部材をラッチケースに収容させることができなくなるおそれもある。
本発明は、上記実情に鑑みて、外観品質を損なうことなく、操作力の低減を図ることのできるラッチ装置及び建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るラッチ装置は、枠体に対して開閉可能に支持した障子の框に取り付けられるラッチケースと、前記框の見付け方向に沿ってスライド可能となる状態で前記ラッチケースに配設し、前記障子が閉じた状態で係合位置に配置された場合に前記枠体に係合することにより前記枠体に対する前記障子の開き移動を阻止する一方、前記障子が閉じた状態で前記枠体に対して非係合となる解除位置に配置された場合に前記枠体に対する前記障子の開き移動を許容するラッチ部材と、前記ラッチケースに対して前記ラッチ部材を常時係合位置となるように付勢する付勢部材とを備えたラッチ装置であって、前記ラッチケース及び前記ラッチ部材のいずれか一方に前記ラッチ部材のスライド方向に沿ってガイドピンを設けるとともに、前記ラッチケース及び前記ラッチ部材のいずれか他方にガイド孔を形成し、前記ガイドピンを前記ガイド孔に摺動可能に挿通させ、前記ラッチケースは、前記框の見付け方向に沿って延在する框ヒレ部の一方の表面に取り付けられ、前記框ヒレ部との間に収容部を構成するものであり、前記ラッチ部材は、前記収容部にスライド可能に配設し、前記付勢部材の付勢力によって前記枠体に係合される係合部と、前記框ヒレ部の他方の表面に配設され、前記框ヒレ部に形成した挿通開口を介して前記係合部に連結した操作部とを備え、前記付勢部材の付勢力に抗して前記操作部に操作力を加えた場合に前記係合部が前記枠体に対して非係合となる位置に移動するものであり、前記付勢部材の付勢力に抗して前記操作部に操作力が加えた場合に前記操作部の一部が前記框ヒレ部の他方の表面に摺接し、かつ前記ガイド孔の内周面が前記ガイドピンの外周面に摺接する一方、前記ラッチケースと前記ラッチ部材の前記係合部とが非当接状態を維持した状態で前記ラッチケースに対して前記ラッチ部材がスライドするように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、ガイドピンをガイド孔に挿通させることによってラッチケースに対するラッチ部材のスライドをガイドするようにしている。ガイドピン及びガイド孔については、高い加工精度を期待することができるため、互いの間の隙間を適正な寸法に設定することが可能である。従って、ラッチ部材が傾斜した状態に配置される事態を招来するおそれはなく、しかもラッチ部材とラッチケースとの間の隙間が無くなるおそれもないためラッチ部材の操作力を低減することができる。
この発明によれば、操作部を操作することで直接係合部をスライドさせて枠体との係合状態を解除することができる。
この発明によれば、操作部と框ヒレ部の他方の表面との接触部から操作部までの距離並びにガイドピンとガイド孔の内周面との接触部から操作部までの距離をそれぞれ短く設定することができ、操作部を操作する際の操作力を低減することができる。
また本発明は、上述したラッチ装置において、前記ガイドピンは、前記ラッチ部材において前記操作部と前記付勢部材との間に配設したことを特徴とする。
この発明によれば、ガイドピンとガイド孔の内周面との摺接位置が操作部に対して、より近くに設定されるため、操作部を操作する際の操作力を一層低減することが可能となる。
また本発明は、上述したラッチ装置において、前記係合部と前記操作部とを別体に成形し、互いの間に連結ネジを螺合させることによって相互に連結したことを特徴とする。
この発明によれば、ラッチ部材の係合部と操作部と別個に取り付けることができるため、ラッチ装置の框への取付作業を容易に行うことが可能となる。
また本発明に係る建具は、上述したラッチ装置のいずれか一つを障子の框に配設したことを特徴とする。
この発明によれば、ガイドピンをガイド孔に挿通させることによってラッチケースに対するラッチ部材のスライドをガイドするようにしている。ガイドピン及びガイド孔については、高い加工精度を期待することができるため、互いの間の隙間を適正な寸法に設定することが可能である。従って、ラッチ部材が傾斜した状態に配置される事態を招来するおそれはなく、しかもラッチ部材とラッチケースとの間の隙間が無くなるおそれもないためラッチ部材の操作力を低減することができる。
本発明によれば、ガイドピンをガイド孔に挿通させることによってラッチケースに対するラッチ部材のスライドをガイドするようにしている。ガイドピン及びガイド孔については、高い加工精度を期待することができるため、互いの間の隙間を適正な寸法に設定することが可能である。従って、ラッチ部材が傾斜した状態に配置される事態を招来するおそれはなく、しかもラッチ部材とラッチケースとの間の隙間が無くなるおそれもないためラッチ部材の操作力を低減することができる。
図1は、本発明の実施の形態であるラッチ装置を適用した建具において障子が閉じた状態の縦断面図である。 図2は、図1に示した建具において障子が開いた状態の縦断面図である。 図3は、図1に示した建具を室内側から見た図である。 図4は、図1に示したラッチ装置の構成を示す分解斜視図である。 図5は、図4に示したラッチ装置において操作部を省略した斜視図である。 図6は、図1に示した建具の要部を示す拡大縦断面図である。 図7は、図2に示した建具の要部を示す拡大縦断面図である。 図8は、図1に示した建具の要部を示す拡大一部破断斜視図である。 図9は、図8において操作部を操作した状態を示す拡大一部破断斜視図である。 図10は、本発明に係るラッチ装置の変形例において操作部を省略した斜視図である。 図11は、図10に示したラッチ装置の分解斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るラッチ装置及び建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の実施の形態であるラッチ装置を適用した建具を示したものである。ここで例示する建具は、開口枠10に対して内外2枚の障子20,30を左右方向に沿ってスライド可能に配設した引き違い窓と称されるものである。開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13を四周枠組みすることによって矩形状に構成してある。この開口枠10においては、室内側から見て左側に配置した障子20が室外側に配置してあり、室内側から見て右側に配置した障子30が室内側に配置してある。以下、障子20、30を区別する場合には、室外側の障子20を「外障子」、室内側の障子30を「内障子」と称する。
外障子20は、上框21、下框22及び左右の縦框23を四周框組みするとともに、左右の縦框23の間において高さ方向のほぼ中間となる位置に中框24を備えている。上框21、下框22、一対の縦框23及び中框24によって構成される2つの矩形領域には、それぞれ複層ガラス25が配設してある。これに対して内障子30は、上框31、下框32及び左右の縦框33を四周框組みするとともに、左右の縦框33の間に中框34及び無目35を備えている。無目35、下框32、一対の縦框33及び中框34によって構成される2つの矩形領域には、それぞれ複層ガラス36が配設してある。
一方、内障子30において無目35、上框31及び左右の縦框33によって構成される枠体40の矩形領域には、換気用の副障子(障子)50が配設してある。副障子50は、副上框51、副下框52及び左右の副縦框53を四周框組することによって構成される矩形領域に複層ガラス54を配設することによって構成したものである。この副障子50は、副下框52と無目35との間に設けた形材蝶番60により副下框52の長手方向に沿った中心軸を中心として回転可能に支持してあり、図1に示すように副上框51が副下框52の真上に位置する直立姿勢と、図2に示すように副上框51が室内側に突出した傾斜姿勢とに移動することが可能である。
本実施の形態では、無目35の室内側に位置する上縁部にヒレ状突部61を設ける一方、副下框52の室内側に位置する下縁部に支持ヒレ部62を設けることによって形材蝶番60が構成してある。ヒレ状突部61は、無目35から上方に向けて突出した薄板状部であり、無目35の長手方向に沿った全長に設けてある。ヒレ状突部61の突出端部は、室内側に向けて屈曲している。支持ヒレ部62は、副下框52から下方に向けて突出した薄板状部であり、副下框52の長手方向に沿った全長に設けてある。この支持ヒレ部62には、筒状体62aが設けてある。筒状体62aは、副下框52の長手方向に沿い、かつ下方に開口した略半円筒状を成すもので、ヒレ状突部61の突出端部を摺動可能に収容している。
尚、開口枠10を構成するそれぞれの枠11,12,13及び障子20,30,50を構成するそれぞれの框21,22,23,31,32,33,51,52,53、無目35は、アルミニウムやアルミニウム合金、あるいは樹脂材によって成形した押し出し形材であり、長手方向の全長にわたってほぼ一様な断面形状を有するように成形してある。
副障子50の副上框51には、ラッチ装置70が設けてある。ラッチ装置70は、開口枠10に対して副障子50を直立姿勢に維持するためのもので、副上框51の框ヒレ部51aに取り付けてある。框ヒレ部51aは、副上框51において上枠11に対向する見込み面の室内側に位置する縁部から上枠11に向けて突出した薄板状部分である。
図4及び図5に示すように、ラッチ装置70は、ラッチケース71及びラッチ部材72を備えている。ラッチケース71は、ほぼ矩形状を成す底壁部71aと、底壁部71aの両側から上方に向けて立設した一対の側壁部71bとを有したものである。それぞれの側壁部71bには、一方の側縁に取付壁部71cが設けてあるとともに、他方の側縁に後壁部71dが設けてある。取付壁部71cは、側壁部71bの側縁から互いに離隔する方向に向けてほぼ直角に屈曲した平板状部分である。それぞれの取付壁部71cには、ネジ挿通孔71eが形成してある。後壁部71dは、側壁部71bの側縁から互いに近接する方向に向けてほぼ直角に屈曲した平板状部分である。これらラッチケース71の底壁部71a、一対の側壁部71b、取付壁部71c及び後壁部71dは、例えば金属薄板によって一体に成形してある。
このラッチケース71は、図1及び図2に示すように、副上框51の框ヒレ部51aに対して室外側に臨む見付け面に取付壁部71cを当接し、この状態から個々のネジ挿通孔71eを介して框ヒレ部51aにネジ(図示せず)を螺合することによって框ヒレ部51aに取り付けてある。框ヒレ部51aに取り付けたラッチケース71は、図6及び図7に示すように、底壁部71a、一対の側壁部71b及び後壁部71dによって框ヒレ部51aとの間に上方に開口した収容部73を構成している。尚、框ヒレ部51aにおいて収容部73に対応する部分には、後述するラッチ部材72の係合部721を挿通するための挿通開口51bが形成してある。
ラッチ部材72は、金属によって成形した係合部721と、樹脂材によって成形した操作部722とを備えて構成したものである。
ラッチ部材72の係合部721は、ロストワックスやダイカストによってブロック状に成形したもので、ラッチケース71の一対の側壁部71b及び後壁部71dとの間にそれぞれ隙間を確保した状態で収容部73に収容可能となる寸法に形成してある。この係合部721は、上下方向に沿って形成したガイド孔721aにガイドピン74を挿通させることにより、ラッチケース71に対して上下方向に移動することが可能となる状態でラッチケース71に支持してある。ガイドピン74は、上端部にフランジ74aを有し、かつ上下方向に沿った寸法が係合部721よりも大きな円柱状部材であり、例えば金属材料を引き抜きしたり、転造することによって成形してある。このガイドピン74は、中心軸が上下方向に沿う状態で、下端部を介してラッチケース71の底壁部71aにカシメ固定してある。係合部721のガイド孔721aは、ガイドピン74を摺動可能に挿通させることのできる内径を有した貫通孔であり、ラッチ部材72の成形時に同時に形成してある。このガイド孔721aには、副上框51の見込み方向に沿ってのみ抜き勾配aが設けてある。
図6からも明らかなように、ラッチ部材72の係合部721には、ガイド孔721aよりも室外側となる部位にバネ収容部721bが設けてある。バネ収容部721bは、係合部721の下面にのみ開口する凹所であり、その内部にコイルバネ(付勢部材)75を収容している。コイルバネ75は、ラッチケース71の底壁部71aとの間に介在した圧縮バネであり、ラッチケース71に対してラッチ部材72を常時上方に向けて付勢するように機能している。
また、ラッチ部材72の係合部721には、係合突起721c及び連結挿入部721dが設けてある。係合突起721cは、係合部721の上面においてガイドピン74よりも室外側となる部分から上方に突出したもので、係合部721がガイドピン74に対して最も上方に位置した場合に、ラッチケース71の収容部73から上方に突出するように形成してある。この係合突起721cには、係合面721e及びガイド面721fが設けてある。係合面721eは、框ヒレ部51aに対向するように形成した平面であり、框ヒレ部51aの見付け面に対してほぼ平行となるように形成してある。ガイド面721fは、係合面721eの上端から室外側に向けて漸次低くなるように傾斜した平面である。連結挿入部721dは、係合部721において框ヒレ部51aに対向する面から突出し、框ヒレ部51aの挿通開口51bを介して室内側に突出した部分である。
一方、ラッチ部材72の操作部722は、上端に指を掛けることのできる操作面722aを有するとともに、框ヒレ部51aに対向する基端面に装着凹部722bを有したものである。この操作部722は、装着凹部722bに係合部721の連結挿入部721dを装着した状態で連結ネジ723を螺合することにより、係合部721に連結してある。係合部721に連結した操作部722は、操作面722aが上方に向いた状態で框ヒレ部51aの室内側に臨む見付け面に取り付けられることになる。操作部722の基端面には、摺動突部722cが設けてある。摺動突部722cは、基端面の下縁部となる部位の全長に設けた突出部分である。
上記のように構成したラッチ装置70では、操作部722に操作力を加えていない場合、コイルバネ75の付勢力によりラッチケース71に対してラッチ部材72が上方に移動し、係合部721の上端面がガイドピン74のフランジ74aに当接した状態となる。この状態においては、係合部721の係合突起721cがラッチケース71の側壁部71bよりも上方に突出するため(係合位置)、副障子50が直立姿勢にある場合、図6及び図8に示すように、係合突起721cの係合面721eが上枠11に設けた係合ヒレ部11aに近接して対向して配置される。従って、副障子50を傾斜姿勢に移動させようとした場合にも、係合突起721cの係合面721eと上枠11の係合ヒレ部11aとが当接することになり、副障子50が閉じた状態に維持される。
上述の状態から操作部722の操作面722aに操作力を付与し、コイルバネ75の付勢力に抗して操作部722を下方に移動させると、図7及び図9に示すように、係合突起721cの係合面721eが上枠11の係合ヒレ部11aよりも下方に配置される(解除位置)。従って、操作部722を介して副障子50の副上框51を室内側に引き寄せれば、図2に示すように、副障子50を開くことが可能となる。尚、図2に示す状態から副上框51を室外側に押し込むと、上枠11の係合ヒレ部11aに当接したガイド面721fの傾斜作用により、コイルバネ75の付勢力に抗してラッチ部材72が一旦下方に押し下げられ、係合突起721cが係合ヒレ部11aを通過して直立姿勢となる。さらに、係合突起721cが係合ヒレ部11aを通過した後においては、コイルバネ75の付勢力によって係合部721が係合位置に復帰するため、再び副障子50が閉じた状態に維持される。
上述したように、このラッチ装置70では、ガイドピン74を係合部721のガイド孔721aに挿通させることによってラッチケース71に対するラッチ部材72のスライドをガイドするようにしているため、副障子50の副上框51に設けた操作部722が傾いたり、スライドする際にガタ付くおそれもなく、ラッチ部材72の操作部722を操作する際の操作力を低減することができるようになる。すなわち、ガイドピン74及び係合部721のガイド孔721aについては、高い加工精度を期待することができるため、互いの間の隙間を適正な寸法に設定することが可能である。従って、このラッチ装置70によれば、框ヒレ部51aの室内側に臨む見付け面に配設したラッチ部材72の操作部722が傾斜した状態に配置される事態を招来することはなく、しかもガイドピン74と係合部721のガイド孔721aとの間の隙間が無くなるおそれもないためラッチ部材72の操作力を低減することができる。
しかも、コイルバネ75の付勢力に抗して操作部722に操作力を加えた場合には、図7に示すように、ガイド孔721aに設けた抜き勾配aによってラッチ部材72が室内側に向けて低くなるようにわずかに傾斜する。従って、操作部722に設けた摺動突部722cは框ヒレ部51aの室内側に臨む見付け面に摺接し、かつガイド孔721aの内周面はガイドピン74の外周面に摺接することになる。操作部722の摺動突部722c及びガイドピン74に対して摺接するガイド孔721aの内周面は、いずれも操作面722aとの距離が、ラッチケース71の後壁部71dと操作面722aとの間の距離よりも小さい値となる。とりわけ、本実施の形態では、ラッチ部材72の係合部721において操作部722に装着される連結挿入部721dとコイルバネ75を収容するバネ収容部721bとの間にガイド孔721aを設けるようにしているため、ガイドピン74とガイド孔721aの内周面との摺接位置が操作部722に対して、より近くに設定されることになる。従って、ラッチ部材72とラッチケース71の後壁部71dとが摺接する場合に比べて小さい操作力によって操作部722を操作することが可能となる。
尚、操作部722の摺動突部722cが樹脂材であるため、框ヒレ部51aを金属によって成形すれば、互いの間の摩擦力が低減されることになり、操作部722を操作する際の操作力を一層低減することができる。
これらの結果、上述のラッチ装置70によれば、操作部722が傾いて配置される等の外観品質を損なう事態を招来することはなく、しかもガイドピン74と係合部721のガイド孔721aとの間の隙間が無くなるおそれもないため操作部722の操作力を低減することができる。
尚、上述した実施の形態では、ラッチケース71にガイドピン74を設け、かつラッチ部材72にガイド孔721aを設けるようにしているが、ラッチケース71にガイド孔721aを設け、かつラッチ部材72にガイドピン74を設けるようにしても良い。また、別体のガイドピン74をラッチケース71の底壁部71aにカシメ固定するようにしているが、ガイドピン74をラッチケース71もしくはラッチ部材72と一体に設けるようにしても構わない。さらに、内障子30の見込み方向に沿ってコイルバネ75、ガイドピン74、操作部722を順次並べて設けるようにしているが、ガイドピン74と操作部722との間にコイルバネ75を設けるようにしても良いし、ガイドピン74をコイルバネ75とを取付対象となる框51の長手方向に並べて配設することも可能である。
図10及び図11は、ラッチ装置170の変形例を示したものである。この変形例では、ラッチケース171に対して2本のガイドピン174が一体に設けてある。ガイドピン174は、取付対象となる框(図示せず)の長手方向に沿って並設されるもので、ラッチ部材172に設けたそれぞれのガイド孔1721aに摺動可能に挿通してある。ラッチ部材172においてガイド孔1721aの間となる位置には、コイルバネ(付勢部材)175が介在させてある。コイルバネ175は、ラッチ部材172に設けたバネ収容孔(図示せず)に一方の端部を収容させた状態でラッチケース171の底壁部171aとの間に介在してある。尚、図10及び図11に示した変形例においてはラッチ部材172の操作部を省略しているが、ラッチ部材172の連結挿入部1721dに実施の形態と同様の操作部が取り付けられている。また、ラッチ部材172の係合部1721に係合突起1721c、係合面1721e及びガイド面1721fが設けてあるのも実施の形態1と同様である。
この変形例のラッチ装置170においても、ガイドピン174をガイド孔1721aに挿通させることによってラッチケース171に対するラッチ部材172のスライドをガイドするようにしているため、ラッチケース171に対してラッチ部材172が傾いた状態に配置される事態やガイドピン174とガイド孔1721aとの間の隙間が無くなるおそれがない。さらに、2本のガイドピン174をラッチ部材172のガイド孔1721aに挿通させるようにしているため、ガイドピン174の中心軸を中心としてラッチ部材172が回転する方向に移動するおそれもない。このため、ラッチ部材172の操作部が傾いたり、スライドする際にガタ付くおそれもなく、ラッチ部材172を操作する際の操作力を低減することができるようになる。
尚、上述した実施の形態では、内障子30に設けられる副障子50をラッチ装置70の取付対象としているが、本発明は必ずしもこれに限定されない。また、適用する障子としては、必ずしも副上框51が室内側に移動する内倒しの副障子50に限らず、例えば、下框が室外側に移動する障子にも適用することが可能である。尚、ラッチ装置を取り付ける框は、必ずしも戸先となる框である必要はない。例えば、実施の形態のように副上框51が戸先となる副障子50においては、副縦框53の上端部にラッチ装置を設けるようにしても構わない。
さらに、上述した実施の形態及び変形例では、ラッチ部材の係合部と操作部とを別体に成形し、これらを連結ネジによって連結するようにしているが、ラッチ部材の係合部及び操作部を一体に成形しても構わない。
40 枠体、50 副障子、51 副上框、51a 框ヒレ部、51b 挿通開口、70,170 ラッチ装置、71,171 ラッチケース、72,172 ラッチ部材、73 収容部、74,174 ガイドピン、75,175 コイルバネ、721,1721 係合部、721a,1721a ガイド孔、722 操作部、722c 摺動突部、723 連結ネジ

Claims (4)

  1. 枠体に対して開閉可能に支持した障子の框に取り付けられるラッチケースと、
    前記框の見付け方向に沿ってスライド可能となる状態で前記ラッチケースに配設し、前記障子が閉じた状態で係合位置に配置された場合に前記枠体に係合することにより前記枠体に対する前記障子の開き移動を阻止する一方、前記障子が閉じた状態で前記枠体に対して非係合となる解除位置に配置された場合に前記枠体に対する前記障子の開き移動を許容するラッチ部材と、
    前記ラッチケースに対して前記ラッチ部材を常時係合位置となるように付勢する付勢部材と
    を備えたラッチ装置であって、
    前記ラッチケース及び前記ラッチ部材のいずれか一方に前記ラッチ部材のスライド方向に沿ってガイドピンを設けるとともに、前記ラッチケース及び前記ラッチ部材のいずれか他方にガイド孔を形成し、前記ガイドピンを前記ガイド孔に摺動可能に挿通させ
    前記ラッチケースは、前記框の見付け方向に沿って延在する框ヒレ部の一方の表面に取り付けられ、前記框ヒレ部との間に収容部を構成するものであり、
    前記ラッチ部材は、前記収容部にスライド可能に配設し、前記付勢部材の付勢力によって前記枠体に係合される係合部と、前記框ヒレ部の他方の表面に配設され、前記框ヒレ部に形成した挿通開口を介して前記係合部に連結した操作部とを備え、前記付勢部材の付勢力に抗して前記操作部に操作力を加えた場合に前記係合部が前記枠体に対して非係合となる位置に移動するものであり、
    前記付勢部材の付勢力に抗して前記操作部に操作力が加えた場合に前記操作部の一部が前記框ヒレ部の他方の表面に摺接し、かつ前記ガイド孔の内周面が前記ガイドピンの外周面に摺接する一方、前記ラッチケースと前記ラッチ部材の前記係合部とが非当接状態を維持した状態で前記ラッチケースに対して前記ラッチ部材がスライドするように構成したことを特徴とするラッチ装置。
  2. 前記ガイドピンは、前記ラッチ部材において前記操作部と前記付勢部材との間に配設したことを特徴とする請求項1に記載のラッチ装置。
  3. 前記係合部と前記操作部とを別体に成形し、互いの間に連結ネジを螺合させることによって相互に連結したことを特徴とする請求項1に記載のラッチ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載したラッチ装置を障子の框に配設したことを特徴とする建具。
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