JP6328444B2 - 消防用ノズル - Google Patents

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本発明は、消防用のホース等の先端に取り付けて放水作業を行う際に用いられる、消防用ノズルに関するものである。
従来から、消火作業の際に放水を行うホースの先端には、種々の機能を有するノズル(以下、「消防用ノズル」という。)が取り付けられている。
この従来技術にかかる消防用ノズルは、例えば、ポンプ動力等を用いて圧送された水等の流体を放水する際、その放水状態を切り換える機能を有している。
従来技術にかかる消防用ノズル(特許文献1参照)は、放水状態を選択的に切り替え可能な二つの水流路を有し、適宜、拡がり角度の小さい直噴噴射水流(直流放水)と拡がり角度の大きい(横方向に拡がった)扇形噴射水流(噴霧放水)とを切り換えて、放水することができる。
また、従来技術にかかる消防用ノズルの多くは、製作容易性やコスト面を考慮して、アルミニウム合金や銅合金等を用いて構成されている。
特開2001−70468号公報
さて、上述したように、消火作業の際に放水を行うホースの先端には、種々の機能を有する消防用ノズルが取り付けられているが、従来技術にかかる消防用ノズルには、以下のような問題があった。
まず、従来技術にかかる消防用ノズル(特許文献1参照)は、放水状態の切り替えを行うための構成やその使用方法が煩雑であるという問題があった。
また、従来技術にかかる消防用ノズルによれば、種々の放水状態の際に、水流が外側に拡散し、放水中心部に適切に水流が集中しないという問題があった。
さらに、従来技術にかかる消防用ノズルは、アルミニウム合金や銅合金等を用いて構成されているため、火災現場等で高温に晒された際に、水漏れの起こる可能性があるという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであって、簡単な構成および使用方法で放水状態の切り替えを行うと共に、水漏れが起こる可能性が低い、消防用ノズルを提供することを課題とする。また、本発明は、上記従来技術の問題を解決するためになされたものであって、簡単な構成および使用方法で放水状態の切り替えを行うことができ、どのような放水状態のときでも放水中心部に適切に水流を集中させると共に、水漏れの起こる可能性が低い、消防用ノズルを提供することを課題とする。
本発明の第一態様は、消防用ホースの先端部に装着され、前記消防用ホースから供給される流体を放出させる消防用ノズルであって、ノズル外筒部と、前記ノズル外筒部に内装されるノズル内筒部と、前記ノズル外筒部の外側に設けられるグリップ部とを備え、前記ノズル内筒部の内側には、前記流体を流通させる流通路と、前記流体の放出量と放出角度に関与するノズルチップを取り付けるノズルチップ取付部とが設けられ、前記ノズル外筒部の先端開口部が流体放出口として機能し、前記先端開口部の周囲には自衛放水噴出孔が形成され、前記ノズル外筒部の内側には、前記ノズルチップと当接し得るノズルチップ当接部が設けられ、前記ノズル外筒部と前記ノズル内筒部とが螺動すべく構成され、前記ノズルチップ当接部と前記ノズルチップとの間隔が、前記ノズル外筒部と前記ノズル内筒部との螺動状態にて制御可能であり、前記グリップ部を前記ノズル外筒部に対して軸方向に摺動することによって、前記自衛放水噴出孔の開口状態を制御可能であることを特徴とする。
より具体的には、本発明は、消防用ホースの先端部に装着され、前記消防用ホースから供給される流体を放出させる消防用ノズルであって、ノズル外筒部と、前記ノズル外筒部に内装されるノズル内筒部と、前記ノズル外筒部の外側に設けられるグリップ部とを備え、前記ノズル内筒部の内側には、前記流体を流通させる流通路と、前記流体の放出量と放出角度に関与するノズルチップを取り付けるノズルチップ取付部とが設けられ、前記ノズル外筒部の先端開口部が流体放出口として機能し、前記先端開口部の周囲には自衛放水噴出孔が形成され、前記ノズル外筒部の内側には、前記ノズルチップと当接し得るノズルチップ当接部が設けられ、前記ノズル外筒部と前記ノズル内筒部とが螺動すべく構成され、前記ノズルチップ当接部と前記ノズルチップとの間隔が、前記ノズル外筒部と前記ノズル内筒部との螺動状態にて制御可能であり、前記グリップ部を前記ノズル外筒部に対して軸方向に摺動することによって、前記自衛放水噴出孔の開口状態を制御可能であって、前記ノズルチップと前記ノズルチップ当接部を含んで構成される先端側止水機構と、前記ノズル外筒部の内側に設けられる基端側止水機構とを備え、前記基端側止水機構は、前記ノズルチップ取付部の外周に突出形成された環状部材と、前記ノズル外筒部の内周に形成され前記環状部材と当接し得る環状部材当接部とを含んで構成されており、前記環状部材は、金属層と樹脂層からなる二層構造を有し、前記金属層は前記流体の流通方向の上流側に配設され、前記樹脂層は前記流体の流通方向の下流側に配設されており、前記環状部材の前記金属層は、前記流体の流圧によって前記ノズルチップ取付部上を移動可能となるように配設されていることを特徴としている。
同構成によれば、ノズル外筒部とノズル内筒部とを螺動させたり、グリップ部をノズル外筒部に対して軸方向に摺動することで、流体の放出状態を切り替えることができる。また、ノズル外筒部とノズル内筒部とを螺動させ、ノズルチップとノズルチップ取付部との間隔を制御することで、流体の放出量と放出角度を変更することができる。このように、同構成では、複雑な操作を必要とせず、手元で行うことができる簡易な操作によって、流体の放出状態や、流体の放出量と放出角度を変更することができる。
本発明の第二態様は、第一態様にかかる消防用ノズルであって、前記ノズルチップと前記ノズルチップ当接部を含んで構成される先端側止水機構と、前記ノズル内筒部の内側に設けられる基端側止水機構とを備え、前記基端側止水機構は、前記ノズルチップ取付部の外周に突出形成された環状部材と、前記ノズル内筒部の内周に形成され前記環状部材と当接し得る環状部材当接部とを含んで構成されることを特徴とする。
同構成によれば、先端側止水機構に加えて、基端側止水機構が設けられているため、先端側止水機構による流体の放出の停止が不能となった場合であっても、基端側止水機構を用いて流体の放出を抑制することができる。
本発明の第三態様は、第二態様にかかる消防用ノズルであって、前記環状部材は、金属層と樹脂層からなる二層構造を有し、前記金属層は前記流体の流通方向の上流側に配設され、前記樹脂層は前記流体の流通方向の下流側に配設されることを特徴とする。
同構成によれば、樹脂層が焼失した場合であっても、耐火性を備える金属層は焼失しないため、環状部材当接部と金属層によって流体の放出を抑制することができる。
本発明の第四態様は、第三態様にかかる消防用ノズルであって、前記環状部材の前記金属層は、前記流体の流圧によって前記ノズルチップ取付部上を移動可能となるように配設されていることを特徴とする。
同構成によれば、樹脂層が焼失した場合、金属層がノズルチップ取付部上を流体の流圧によって移動し、環状部材当接部に当接する。このため、樹脂層が焼失した場合であっても、より好適に流体の放出を停止することができるようになる。
本発明の第五態様は、第一態様〜第四態様のいずれかにかかる消防用ノズルであって、前記ノズル外筒部と前記ノズル内筒部とがステンレスを用いて構成されていることを特徴とする。
同構成によれば、ノズル外筒部とノズル内筒部がステンレスを用いて構成されているため、火災現場等の高温環境下で水漏れが起こる可能性を低減することができる。
本発明の第六態様は、第一態様〜第五態様のいずれかにかかる消防用ノズルであって、前記ノズルチップには、前記流体放出口側に、前記流通路を流通して前記流体放出口から放出される流体の流圧で前記流通路の軸心を軸として回転可能な回転羽根を有する回転機構が設けられていることを特徴とする。
従来技術にかかる消防用ノズルによれば、種々の放水状態の際に、流体が外側に拡散し、放水中心部に適切に水流が集中しないという問題があった。この点、同構成によれば、流体は、流体放出口から放出される流体の流圧で回転している回転羽根に衝突し、この回転羽根により中心部に散水されるため、放水中心部に適切に集中する。
本発明の第七態様は、第六態様にかかる消防用ノズルであって、前記回転羽根は、当該消防用ノズルの軸心に対して20度傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成および使用方法で放水状態の切り替えを行うことができ、どのような放水状態のときでも放水中心部に適切に水流を集中させると共に、水漏れが起こる可能性が低い消防用ノズルを得ることができる。
本発明の第一実施形態にかかる消防用ノズルの概略斜視図を示したものである。 本発明の第一実施形態にかかる消防用ノズルの概略断面図を示したものであって、図2(a)は放水停止時における消防用ノズルを示し、図2(b)は放水時における消防用ノズルを示している。 本発明の第一実施形態にかかる消防用ノズルの概略断面図を示したものであって、具体的には、自衛放水時における消防用ノズルを示している。 本発明の第一実施形態にかかる消防用ノズルを接続管に装着した状態の概略側面図を示したものである。 本発明の第二実施形態にかかる消防用ノズルの概略斜視図を示したものであって、図5(a)は消防用ノズル全体の概略斜視図を示し、図5(b)は回転羽根の概略側面図を示している。 本発明の第二実施形態にかかる消防用ノズルの概略断面図を示したものであって、図6(a)は放水停止時における消防用ノズルを示し、図6(b)は放水時における消防用ノズルを示している。 本発明の第三実施形態にかかる消防用ノズルの概略断面図を示したものであって、具体的には、放水停止時における消防用ノズルを示している。 本発明の第三実施形態にかかる消防用ノズルの概略断面図を示したものであって、具体的には、図8(a)〜(d)は放水時における消防用ノズルを示している。 本発明の第三実施形態にかかる消防用ノズルの概略断面図を示したものであって、具体的には、図9(a)および(b)は自衛放水時における消防用ノズルを示している。 本発明の第三実施形態にかかる消防用ノズルの概略断面図を示したものであって、具体的には、図10(a)は消防用ノズル全体の概略断面図を示し、図10(b)および(c)は基端側止水機構の概略断面図を示したものである。 本発明の他の実施形態にかかる消防用ノズルの概略断面図を示したものである。
(第一実施形態)
以下、本発明を消防用ホースの先端部に装着される消防用ノズル100に具体化した第一実施形態を図1〜図4を参照しながら説明する。なお、消防用ノズル100は、ポンプ動力等を用いて圧送され、消防用ホースから供給される水(以下、圧力消火水)を放水させるものである。
図1に示すように、消防用ノズル100は、円筒形状のノズル外筒部10と、ノズル外筒部10の外側に設けられるグリップ部40と、ノズル外筒部10に内装されるノズル内筒部20(図2参照)とを含んで構成される。ノズル外筒部10は、外向きに突出形成された歯車形状の案内溝16を先端側に備えている。また、ノズル外筒部10には、オリフィス部22が内装されている。先端開口部19からの圧力消火水の放水角度(本発明の「放出角度に相当」)・放水量は、これらオリフィス部22や案内溝16、およびノズル内筒部20内に形成される種々の機構によって調整される。
次に、図2を参照しながら、消防用ノズル100の断面構造について詳細に説明する。なお、図2(a)は放水停止時における消防用ノズル100の概略断面図を示し、図2(b)は放水時における消防用ノズル100の概略断面図を示している。
同図2(a)に示すように、消防用ノズル100では、ノズル外筒部10と、ノズル外筒部10に内装されるノズル内筒部20と、ノズル外筒部10の外側に設けられるグリップ部40とが同軸心に配設されている。消防士等の使用者はグリップ部40を把持して各種操作を行う。
ノズル外筒部10、ノズル内筒部20および案内溝16はステンレスを用いて形成されており、グリップ部40はプラスチック材料等の合成樹脂を用いて形成されている。また、これらノズル外筒部10、ノズル内筒部20および案内溝16は、ロストワックス法や金属粉末射出成型法(MIM)を用いて形成されている。
ノズル外筒部10の内周とノズル内筒部20の外周には、一方に雄ねじが形成され、他方にはこの雄ねじに螺合する雌ねじが形成されている。また、この雄ねじは1ピッチの間に複数の螺旋がある多条ねじに構成されている。好ましくは、1ピッチの間に2条の螺旋がある2条ねじに構成されている。
ノズル外筒部10をノズル内筒部20に対して回転操作することにより、ノズル外筒部10はノズル内筒部20に対して軸方向に移動する。また、ノズル外筒部10とノズル内筒部20の嵌合面間は、ノズル内筒部20に形成されたノズル間Oリング孔11aに収容されたノズル間Oリング11で止水されている。
ノズル内筒部20は、略円筒形状であり、内部には圧力消火水が流通する流通路25が軸心に沿って形成されている。また、このノズル内筒部20の先端側には、内側に突出する複数のリブが形成されている。このリブに支持固定されてノズルチップ取付部21がノズル内筒部20と同軸心に配設されている。ノズルチップ取付部21は略円錐形状に形成されており、このノズルチップ取付部21には、先端開口部19から放水される圧力消火水の放水角度・放水量に関与するノズルチップ23とオリフィス部22が設けられている。
ノズル外筒部10には、先端開口部19近傍に、先端部が拡径するテーパ状のノズルチップ当接部13が形成されている。また、先端開口部19の周囲には、軸方向に直交する方向に延びる第一自衛放水噴出路14(本発明の「自衛放水噴出路」に相当)が、一端は流通路25に連通し他端はノズル外筒部10とグリップ部40の嵌合面に連通するように形成されている。グリップ部40には、第一Oリング17を収容する第一Oリング孔14aが形成されている。
グリップ部40は、ノズル外筒部10に対して軸方向に摺動可能に形成されており、グリップ部40とノズル外筒部10との間にはストッパーリング12が嵌合されている。
図2(a)および(b)に示すように、グリップ部40がノズル外筒部10に対して最も前進した位置にある場合、第一自衛放水噴出路14と第一Oリング孔14aとの連通部分は第一Oリング17でシールされている。
流通路25を圧力消火水が流通する際、第一自衛放水噴出路14に負圧が発生するため、第一Oリング17は第一自衛放水噴出路14側に引っ張られる。このため、第一Oリング17は第一自衛放水噴出路14をシールすることができる。
以下、このように構成された消防用ノズル100における放水状態の切り替えについて説明する。なお、本実施形態において、放水状態とは、種々の放水状態および放水停止状態を含む概念である。
同図2(a)に示すように、放水停止時には、ノズル内筒部20がノズル外筒部10に対して最も後退した位置にあり、ノズルチップ23がノズルチップ当接部13に当接するため、流通路25の先端は閉塞される。この状態からノズル外筒部10をノズル内筒部20に対して螺動させ、ノズル外筒部10をノズル内筒部20に対して軸方向後方に移動させると、同図2(b)に示すように、ノズル外筒部10と一体にノズルチップ当接部13が後方に移動する。換言すると、ノズル内筒部20がノズル外筒部10に対して前進する。これにより、ノズルチップ23がノズルチップ当接部13から離間するため、流通路25の先端は解放され、流通路25を流通した圧力消火水はノズル外筒部10の先端開口部19から放水される。
ノズルチップ23とノズルチップ当接部13との間隔が小さい場合、放水量は少なく、放水角度は小さい。ノズル外筒部10がノズル内筒部20に対して螺動させられ、ノズルチップ23とノズルチップ当接部13との間隔が大きくなるにつれて、放水量は増加し、放水角度は大きくなる。このように、消防用ノズル100では、ノズル外筒部10とノズル内筒部20との螺動状態を変更させることで、放水角度・放水量を調整することができる。なお、上述したように、ノズル外筒部10の内周とノズル内筒部20の外周に形成されたねじは、1ピッチの間に2条の螺旋がある2条ねじに構成されているため、ワングリップなる一捻りで必要な放水パターン(放水角度・放水量)を得ることができる。また、流通路25の軸方向と異なる方向に放水することを放射放水とする。
次に、図3を参照しながら、自衛放水について説明する。同図3に示すように、ノズルチップ23がノズルチップ当接部13から離間した状態で、グリップ部40をノズル外筒部10に対して軸方向後方に移動させ、第一自衛放水噴出路14を外部と連通させると、流通路25を流通する圧力消火水の一部は、第一自衛放水噴出孔14を通じて消防用ノズル100の軸方向に直交する方向に放水される。このように、第一自衛放水噴出路14を通じて消防用ノズル100の軸方向に直交する方向に放水することを自衛放水とする。
なお、グリップ部40がノズル外筒部10に対して同図3に示す位置より更に後退することは、ストッパーリング12により抑制されている。
このような自衛放水を行うことで、消防士は安全に消火活動を行うことができるようになる。また、このような自衛放水は、消防用ノズル100を操作する消防士の保護のみならず、火災時に非難する人達を保護するための水膜として用いることもできる。
ところで、ノズル外筒部10をノズル内筒部20に対して螺動させたり、グリップ部40を軸方向に摺動させるには、ノズル内筒部20またはノズル外筒部10を固定する必要がある。本実施形態では、図4に示すように、消火用ホースと消防用ノズル100との間に、ノズル内筒部20に脱着可能な接続管50を介在させている。接続管50は、ノズル内筒部20との接続時、ノズル内筒部20に対して周方向および軸方向のいずれにも移動することなく位置決めされた状態に保たれるよう構成されている。
消防士等の使用者は、片方の手で接続管50を把持してノズル内筒部20を固定することで、他方の手を用いてノズル外筒部10をノズル内筒部20に対して螺動させたり、グリップ部40を軸方向に摺動させることができるようになる。
上述した本実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態によれば、ノズル外筒部10とノズル内筒部20との螺動状態を変更したり、グリップ部40を摺動させることで、放水状態を切り替えたり、放水の停止と放水とを切り替えることができる。このように、簡易な構成を備え、切り替え等の操作が容易な消防用ノズルを提供することができる。
(2)また、ノズル外筒部10の先端に案内溝16が形成されているため、放水角を大きくすることができる。具体的には135度以上とすることができる。
(3)また、ノズル外筒部10、ノズル内筒部20および案内溝16がステンレスにて形成されているため、落下衝撃に対して十分な強度を有するとともに高温環境下でも安定して使用可能となる。具体的には、アルミ合金等で形成されたものよりも、強度、防錆性および耐塩害性に優れている。このため、火災現場等で高温に晒された際に、水漏れが起こる可能性を低減することができる。さらに、このようにステンレスにて形成することで、落下や打撲による損傷を少なくし、さびの発生を低減することができる。すなわち、耐塩害錆性、耐湿潤錆性を備えることができる。またさらに、オゾン脆性を低減することができる。このように、経年劣化による損傷の発生を抑制することができる。
(4)また、ノズル外筒部10、ノズル内筒部20および案内溝16をロストワックス法や金属粉末射出成型法(MIM)を用いて形成してるため、微細な部分まで精密に成型することができるとともに、従来の製法と比べて大幅にコストダウンすることができる。
(5)また、ノズル外筒部10とノズル内筒部20との間に形成されたねじは、多条ねじで構成されているため、少ない螺動量で放水状態を切り替えることができ、作業性を向上できる。
(6)また、接続管50を片方の手で把持し他方の手でグリップ40を回転させることで、ノズル外筒部10をノズル内筒部20に対して螺動させ、放水状態を切り替えることができる。すなわち、放水状態を放水停止状態、直流放水状態、横方向に拡がる拡散放水状態のいずれかに切り替えたり、拡散放水時の放水角度・放水量を変更することができる。さらに、接続管50を片方の手で把持し、他方の手でグリップ部40を摺動させることで、グリップ部40をノズル外筒部10に対して摺動させ、自衛放水を行ったり、停止することができる。
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態を上記第一実施形態と異なる点を中心に図5および図6に基づいて説明する。なお、これら図5および図6において、第一実施形態にて説明した各要素と同一の要素についてはそれぞれ同一の符号を示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
図5(a)に示すように、本第二実施形態にかかる消防用ノズル200には、ノズル外筒部10内に6枚の回転羽根28が設けられている。この回転羽根28は、ねじ30によって回転可能に固定されている。なお、ねじ30は、1回転で6ピッチ移動する6条ねじとしている。同図5(b)に示すように、回転羽根28は、消防用ノズル200の軸心に直交する方向に対して傾斜角θa傾斜している。この傾斜角θaは、20度が好ましい。
次に、図6を参照しながら本実施形態にかかる消防用ノズル200の断面構造について詳細に説明する。なお、図6(a)は放水停止時における消防用ノズル200の概略断面図を示し、図6(b)は放水時における消防用ノズル200の概略断面図を示している。
同図6(a)および(b)に示すように、消防用ノズル200を構成するノズルチップ23には、先端開口部19側に、回転羽根28と、回転羽根28の回転を円滑にするための軸受部29が設けられている。これら回転羽根28、軸受部29等により、回転機構35が構成されている。
回転羽根28は、流通路25を流通して先端開口部19から放水される圧力消火水の流圧により、流通路25の軸心を軸として回転可能にノズルチップ取付部21に固定されている。
同図6(b)に示すように、ノズル内筒部20がノズル外筒部10に対して前進すると、回転羽根28もノズル内筒部20とともにノズル外筒部10に対して前進する。
上述したように、先端開口部19から圧力消火水が放水される際、消防用ノズル200からの放水角度・放水量は、ノズルチップ23とノズルチップ当接部13との間隔によって調整される。従来技術にかかる消防用ノズルでは、ノズルチップ23とノズルチップ当接部13との間隔によって調整される種々の放水状態にあるとき、水流が外側に拡散し、放水中心部に適切に水流が集中しないという問題があった。この点、本実施形態では、先端開口部19から放水される圧力消火水は、回転機構35によって放水中心部に向かって散水される。このため、先端開口部19から放水される圧力消火水を放水中心部に適切に集中させることができる。
上述した本実施形態によれば、上記作用効果(1)〜(6)に加えて、以下に示す作用効果を奏することができる。
(7)従来の消防用ノズルでは、圧力消火水がノズルチップ23とノズルチップ当接部13との間から外側に拡散するように放水されており、放水中心部に適切に水流が集中しないという問題があった。この点、本実施形態では、ノズルチップ23とノズルチップ当接部13との間から放水された圧力消火水は、この圧力消火水の流圧で回転する回転羽根28に衝突し、放水中心部に向かって散水される。したがって、放水中心部に適切に水流を集中させることができる。
(8)また、回転羽根28は、消防用ノズル200の軸心に直交する方向に対して傾斜角θa傾斜しているため、より適切に放水中心部に水流を集中させることができる。
(9)また、軸受部29を設けたことにより、回転羽根28の回転を円滑にすることができる。さらに、流通路25の軸方向と同方向にのみ放水を行う直流放水時の放水距離を大きくすることができる。
(10)また、回転羽根28を設けたことにより、圧力消火水の放出時に発生する抵抗が低減されるため、直流放水時の放水距離を大きくし、圧力消火水の放水時に発生する反動を低減することができる。具体的には、回転羽根28を設けない場合、圧力消火水の水圧が0.5MPa以上となると一人で消防用ノズルを保持することは困難となるのに対して、本実施形態では、圧力消火水の水圧を0.7Mpaとしても一人で消防用ノズル200を保持することができるようになる。
(第三実施形態)
以下、本発明を具体化した第三実施形態を上記第二実施形態と異なる点を中心に図7〜図10に基づいて説明する。なお、これら図7〜図10において、第二実施形態にて説明した各要素と同一の要素についてはそれぞれ同一の符号を示しており、それら要素についての重複する説明は割愛する。
まず、本実施形態にかかる消防用ノズル300について、図7を参照しながら詳細に説明する。図7は、本実施形態にかかる消防用ノズル300の放水停止時における概略断面を示している。
同図7に示すように、本実施形態にかかる消防用ノズル300は、ノズルチップ23とノズルチップ当接部13を含んで構成される部位を先端側止水機構32として備える。また、ノズル内筒部20内に基端側止水機構31を備える。
基端側止水機構31は、環状の基端側止水部材36(本発明の「環状部材」に相当)と、ノズル内筒部20の内周に基端側止水部材36と当接し得るように形成された基端側当接部37(本発明の「環状部材当接部」に相当)を含んで構成される。基端側止水部材36は、環状パッキン33(本発明の「樹脂層」に相当)と耐火部材34(本発明の「金属層」に相当)からなり、ノズルチップ取付部21の外周に突出形成されている。
環状パッキン33は、流通路25における流通方向の下流側に配設され、プラスチック材料等の樹脂材料を用いて形成されている。耐火部材34は、流通路25における流通方向の上流側に配設され、ステンレス等の金属材料を用いて形成されている。さらに、耐火部材34は、圧力消火水の流圧によってノズルチップ取付部21上を移動可能となるように設けられている。
また、同図7に示すように、本実施形態にかかる消防用ノズル300では、グリップ部40に、第一自衛放水噴出路14に平行に延びる第一圧力調整孔14bが形成されている。第一圧力調整孔14bは、一端は第一Oリング孔14aに連通し、他端は外部に連通している。
また、第一自衛放水噴出路14に平行に延びる第二自衛放水噴出路15、第二Oリング18を収容する第二Oリング孔15a、および第二圧力調整孔15bが形成されている。第二圧力調整孔15bは、一端は第二Oリング孔15aに連通し、他端は外部に連通している。
同図7に示すように、グリップ部40がノズル外筒部10に対して最も前進した位置にある場合、第一自衛放水噴出路14と第一Oリング孔14aとの連通部分は第一Oリング17でシールされており、第二自衛放水噴出路15と第二Oリング孔15aとの連通部分は第二Oリング18でシールされている。
次に、図8を参照しながら、本実施形態にかかる消防用ノズル300を用いた各種放水状態について説明する。
同図8(a)に示すように、ノズル外筒部10をノズル内筒部20に対してわずかに螺動させ、ノズル内筒部20をノズル外筒部10に対してわずかに前進させると、ノズルチップ23がノズルチップ当接部13からわずかに離間する。このとき、圧力消火水は、流通路25の軸方向と同軸方向にのみ放水される(直流放水)。
同図8(b)に示すように、ノズル外筒部10をノズル内筒部20に対してさらに螺動させ、ノズル内筒部20をノズル外筒部10に対してさらに前進させると、ノズルチップ23がノズルチップ当接部13からさらに離間する。このときの圧力消火水の最大放水角は最大θ1となる。
同図8(c)に示すように、ノズル外筒部10をノズル内筒部20に対してさらに螺動させ、ノズル内筒部20をノズル外筒部10に対してさらに前進させると、ノズルチップ23がノズルチップ当接部13からさらに離間する。このときの圧力消火水の最大放水角はθ1よりも大きいθ2となる。
同図8(d)に示すように、ノズル外筒部10をノズル内筒部20に対してさらに螺動させ、ノズル内筒部20をノズル外筒部10に対してさらに前進させると、ノズルチップ23がノズルチップ当接部13からさらに離間する。このときの圧力消火水の最大放水角は、θ2よりも大きいθ3となる。
本実施形態では、このようにノズル外筒部10をノズル内筒部20に対して螺動させることで、放水角θの切り替えを行うことができる。すなわち、圧力消火水の放水角度・放水量を手元で容易に変更することができる。さらに、上述したように、ノズル外筒部10の内周とノズル内筒部20の外周に形成されたねじは、1ピッチの間に2条の螺旋がある2条ねじに構成されているため、ワングリップなる一捻りで放水角θの切り替えを行うことができる。換言すると、ワングリップなる一捻りで必要な放水パターンを得ることができる。
次に、図9(a)および(b)を参照しながら、自衛放水について説明する。なお、同図9(a)および(b)には、自衛放水時の消防用ノズル300を示している。
同図9(a)に示すように、グリップ部40をノズル外筒部10に対して後退させると、第一自衛放水噴出路14が外部に連通する。このとき、ノズルチップ23がノズルチップ当接部13から離間していると、圧力消火水の一部が第一自衛放水噴出路14を通じて外部に放水される。第一自衛放水噴出路14は、消防用ノズル300の軸方向に対して直交しているため、圧力消火水は流通方向と直交する方向に放水される。
また、図9(b)に示すように、グリップ部40をノズル外筒部10に対してさらに後退させると、第二自衛放水噴出路15が外部に連通する。この場合は、第一自衛放水噴出路14からの放水に加えて、第二自衛放水噴出路15からも放水されることとなるため、消防士はより安全に消火活動を行ったり、火災時に非難する人達を保護することができる。
次に、図10(a)〜(c)を参照しながら、基端側止水機構31について詳細に説明する。図10(a)は、基端側止水機構31により、流通路25が閉塞されている状態を示し、同図10(b)、(c)は、基端側止水機構31の拡大断面図を示す。
同図10(a)に示すように、ノズル内筒部20がノズル外筒部10に対して最も前進すると、環状パッキン33は、基端側当接部37に当接する。これにより、流通路25は閉塞され、放水は停止される。
また、図10(b)に示すように、環状パッキン33は圧力消火水の流圧によって基端側当接部37に押圧されるため、環状パッキン33と基端側当接部37との隙間からの圧力消火水の漏洩は、より好適に抑制される。
ところで、環状パッキン33は、圧力消火水の漏洩の抑制を目的として樹脂材料を用いて形成されているため、消火活動時、焼失してしまうことがある。このように環状パッキン33が焼失した場合は、図10(c)に示すように、耐火部材34がノズルチップ取付部21上を圧力消火水の流圧によって下流側に移動し、基端側当接部37に当接する。これにより、流通路25は閉塞される。なお、耐火部材34は金属材料で形成されているため、焼失することはない。
上述した本実施形態によれば、上記作用効果(1)〜(10)に加えて、以下に示す作用効果を奏することができる。
(11)本実施形態によれば、先端側止水機構32に加えて、基端側止水機構31が設けられているため、先端側止水機構32による放水の停止が不能となった場合であっても、基端側止水機構31を用いて放水を停止することができる。
(12)また、環状パッキン33の上流側に耐火部材34が設けられているため、環状パッキン33が焼失した場合であっても、流通路25内の圧力消火水が漏洩することを抑制することができる。
(13)また、耐火部材34は、圧力消火水の流圧によってノズルチップ取付部21上を移動可能となるように設けられている。このため、環状パッキン33が焼失した場合、耐火部材34が流通路25を流通する圧力消火水の流圧によって下流側へ移動し、基端側当接部37に当接する。これにより、放水を停止することができる。
(14)また、外部に連通し大気圧に保たれる第一圧力調整孔14bおよび第二圧力調整孔15bが形成されており、第一圧力調整孔14bは第一Oリング孔14aと連通し、第二圧力調整孔15bは第二Oリング孔15aと連通していることで、第一自衛放水噴出路14と第一Oリング孔14aとの間、および第二自衛放水噴出路15と第二Oリング孔15aとの間には、これら第一圧力調整孔14bおよび第二圧力調整孔15bが形成されていない場合よりも大きな気圧差が発生する。このため、第一Oリング孔14aが第一圧力調整孔14bに連通していない場合や第二Oリング孔15aが第二圧力調整孔15bに連通していない場合よりも確実に第一自衛放水噴出路14および第二自衛放水噴出路15をシールすることができる。
(その他の実施形態)
なお、この発明にかかる消防用ノズルは、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・図11に示すように、第一実施形態にて説明した消防用ノズル100に基端側止水機構31を設けてもよい。
・第一実施形態にて説明した消防用ノズル100または第二実施形態にて説明した消防用ノズル200に、第二自衛放水噴出路15を設けてもよい。この場合、第二圧力調整孔15bを設けてもよい。
・第一実施形態にて説明した消防用ノズル100または第二実施形態にて説明した消防用ノズル200に、第一圧力調整孔14bを設けてもよい。
・第三実施形態にて説明した消防用ノズル300の第二自衛放水噴出路15、第二Oリング孔15a、第二圧力調整孔15bおよび第二Oリング18を省略してもよい。
・上記実施形態および上記変形例では、第一Oリング孔14aは第一圧力調整孔14bと連通させ、第二Oリング孔15aは第二圧力調整孔15bと連通させるようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、第一圧力調整孔14bおよび第二圧力調整孔15bを省略してもよい。
・上記第三実施形態では、基端側止水部材36を耐火部材34と環状パッキン33からなるものとしたが、本発明はこれに限られるものではない。基端側止水部材36を耐火部材34のみで形成し、ノズル内筒部20がノズル外筒部10に対して最も前進したときに、耐火部材34が基端側当接部37に当接するようにしてもよい。
・上記第三実施形態では、耐火部材34は、圧力消火水の流圧によってノズルチップ取付部21上を移動可能となるように設けられていたが、耐火部材34をノズルチップ取付部21の所定の位置に固定してもよい。
・上記第三実施形態では、直流放水と自衛放水とを同時に行う方法について説明した(図9参照)が、本発明はこれに限られるものではない。図8(b)〜(d)に示すような放射放水を行いながら、第一自衛放水噴出路14または第二自衛放水噴出路15の少なくとも一つから圧力消火水を放水してもよい。すなわち、放射放水と自衛放水とを同時に行ってもよい。このように第一自衛放水噴出路14と第二自衛放水噴出路15から圧力消火水を放水しながら放射放水を行うことで、より安全に効率よく消火活動を行うことができる。
・上記実施形態および上記変形例では、接続管50をノズル内筒部20に取り付けて固定するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、接続管50を内筒部20から取り外してもよい。すなわち消防用ノズル100、消防用ノズル200または消防用ノズル300を直接消防ホースに取り付けて使用してもよい。
・上記実施形態および上記変形例では、ノズル外筒部10、ノズル内筒部20および案内溝16をステンレスで形成するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、ステンレス以外で形成してもよい。例えば、アルミ合金や銅合金にて形成してもよい。本変形例においても、上記作用効果(1)、(2)、(4)〜(11)に準じた作用効果を奏することはできる。
10…ノズル外筒部
11…ノズル間Oリング
11a…ノズル間Oリング孔
12…ストッパーリング
13…ノズルチップ当接部
14…第一自衛放水噴出路
14a…第一Oリング孔
14b…第一圧力調整孔
15…第二自衛放水噴出路
15a…第二Oリング孔
15b…第二圧力調整孔
16…案内溝
17…第一Oリング
18…第二Oリング
19…先端開口部
20…ノズル内筒部
21…ノズルチップ取付部
22…オリフィス部
23…ノズルチップ
25…流通路
28…回転羽根
29…軸受部
30…ねじ
31…基端側止水機構
32…先端側止水機構
33…環状パッキン
34…耐火部材
35…回転機構
36…基端側止水部材
37…基端側当接部
40…グリップ部
50…接続管
100…消防用ノズル(第一実施形態にかかる消防用ノズル)
200…消防用ノズル(第二実施形態にかかる消防用ノズル)
300…消防用ノズル(第三実施形態にかかる消防用ノズル)

Claims (1)

  1. 消防用ホースの先端部に装着され、前記消防用ホースから供給される流体を放出させる消防用ノズルであって、
    ノズル外筒部と、前記ノズル外筒部に内装されるノズル内筒部と、前記ノズル外筒部の外側に設けられるグリップ部とを備え、
    前記ノズル内筒部の内側には、前記流体を流通させる流通路と、前記流体の放出量と放出角度に関与するノズルチップを取り付けるノズルチップ取付部とが設けられ、
    前記ノズル外筒部の先端開口部が流体放出口として機能し、前記先端開口部の周囲には自衛放水噴出孔が形成され、前記ノズル外筒部の内側には、前記ノズルチップと当接し得るノズルチップ当接部が設けられ、
    前記ノズル外筒部と前記ノズル内筒部とが螺動すべく構成され、前記ノズルチップ当接部と前記ノズルチップとの間隔が、前記ノズル外筒部と前記ノズル内筒部との螺動状態にて制御可能であり、
    前記グリップ部を前記ノズル外筒部に対して軸方向に摺動することによって、前記自衛放水噴出孔の開口状態を制御可能であって、
    前記ノズルチップと前記ノズルチップ当接部を含んで構成される先端側止水機構と、
    前記ノズル外筒部の内側に設けられる基端側止水機構とを備え、
    前記基端側止水機構は、前記ノズルチップ取付部の外周に突出形成された環状部材と、前記ノズル外筒部の内周に形成され前記環状部材と当接し得る環状部材当接部とを含んで構成されており、
    前記環状部材は、金属層と樹脂層からなる二層構造を有し、前記金属層は前記流体の流通方向の上流側に配設され、前記樹脂層は前記流体の流通方向の下流側に配設されており、
    前記環状部材の前記金属層は、前記流体の流圧によって前記ノズルチップ取付部上を移動可能となるように配設されている
    ことを特徴とする消防用ノズル。
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