(第1の実施形態)
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
(筐体12、前扉14)
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後側には、3個の駆動モータ(図示せず)と、この各駆動モータによってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記駆動モータ及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。
(7セグメント表示器77)
前記図柄表示窓部16の下方には、7セグメント表示器77として、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの払出枚数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。また、前記前扉14の裏側には、7セグメント表示器77として、設定値を表示する設定表示器89が設けられている(図2参照)。
上記の7セグメント表示器77のうち、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88は2個の7セグメントLEDで構成され、設定表示器89は1個の7セグメントLEDで構成されている。そのため、クレジット表示器87では2桁のクレジットメダル数、払出枚数表示器88では2桁の払出枚数、設定表示器89では1桁の設定値が表示可能となっている。
なお、以下では、クレジット表示器87のうち、一の位のクレジットメダル数を表示する側(右側)を「クレジット表示器87B」と記載し、十の位のクレジットメダル数を表示する側(左側)を「クレジット表示器87A」と記載することがある(図8参照)。また、以下では、払出枚数表示器88のうち、一の位の払出枚数を表示する側(右側)を「払出枚数表示器88B」と記載し、十の位の払出枚数を表示する側(左側)を「払出枚数表示器88A」と記載することがある(図8参照)。
ここで、上記の7セグメント表示器77は、複数のセグメント(LED)で構成されており、後述する7セグメント制御手段300により生成された点灯データに基づいて、所定の契機において各セグメントが点灯又は消灯される。この7セグメント表示器77では、少なくとも10進数の数字の表示(以下、「数字表示」とする)が可能となっている。そして、7セグメント表示器77では、この数字表示を行うために、それぞれ個別に点灯又は消灯が可能な7つのセグメントを備えている。この7セグメント表示器77の各セグメントは、図9に示すように、中上部A、右上部B、右下部C、中下部D、左下部E、左上部F及び中間部Gの7つから構成されている。また、7セグメント表示器77の右下には、ドット部Hを備えている。
(区間報知ランプ90)
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
この区間報知ランプ90は、「非有利区間」から「有利区間」に移行したことを契機に後述するメイン制御手段200により点灯され、「有利区間」である間は常時点灯されている。そして、区間報知ランプ90は、「有利区間」から「非有利区間」に移行したことを契機にメイン制御手段200により消灯される。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、を備えている。
(メダル投入口38)
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。ここで、第1の実施形態に係る遊技機10は、メダル投入口38に投入したメダルを最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。そして、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を「最大クレジットメダル数」とする。
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(ホッパーユニット24等)
前記前扉14の下部の後側には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24(図2参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
第1の実施形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が実行される。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の配当が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の配当を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、を備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(表示部84)
前記表示部84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
(制御装置100)
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出状態を制御するサブ制御手段500とを備えている。
ここで、メイン制御手段200の制御に基づくスロットマシンの作動状態を遊技状態といい、サブ制御手段500の制御に基づくスロットマシンの作動状態を演出状態というものとする。なお、メイン制御手段200とサブ制御手段500との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段500への一方向の通信により行われ、サブ制御手段500からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、ベットスイッチ32、精算スイッチ36等の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60、ホッパーユニット24、区間報知ランプ90及び7セグメント制御手段300等の作動を制御する。なお、7セグメント制御手段300の詳細については後述する。サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を入力し、演出用ランプ78等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段500には、演出装置70としての演出用ランプ78、スピーカー72、及び表示部84の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の後側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、図3に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、演出状態制御手段260、導出手段270、メイン記憶手段280及びメイン送信手段290の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、第1の実施形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86が設定される。なお、第1の実施形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役の何れかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(第1の実施形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(第1の実施形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。第1の実施形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に配当としてのメダルが付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
また、有効ライン86上に再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の何れか(1つ又は複数)に当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル状態用、RT状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、図示しない役抽選テーブルにより、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。そして、役抽選手段210は、選択された設定値毎に予め定められた抽選確率で役抽選を行っている。
第1の実施形態における設定値は、設定値「1」から「6」の6段階に設定されている。なお、設定値は複数段階であれば、設定値「1」から「6」の6段階に限られず、たとえば「1・3・6」、「2・4・6」又は「1・6」としてもよい。
第1の実施形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役(メダルの払い出しを伴う役)、リプレイ役、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(配当付与手段240)
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。なお、配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果のみに基づいてメダルの払い出しを行うものに限らず、他の条件を参照してメダルの払い出しを行ってもよい。たとえば、配当付与手段240は、停止図柄判定手段230による判定が行われたときの遊技状態を参照してメダルの払い出しを行ってもよい。この場合には、別の契機において、停止図柄判定手段230の判定結果が同じであったとしても、ノーマル状態やRT状態に滞在中のメダルの払い出しと、ボーナス状態に滞在中のメダルの払い出しとを異ならせることができる。
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図3に示すように、ノーマル状態制御手段251、RT状態制御手段252、ボーナス内部中状態制御手段253及びボーナス状態制御手段254の各手段を有する。
(ノーマル状態制御手段251)
ノーマル状態制御手段251は、「ノーマル状態」を制御するものである。ここで、「ノーマル状態」は、後述するRT状態制御手段252によるRT状態(リプレイタイム状態)、ボーナス内部中状態制御手段253によるボーナス内部中状態又はボーナス状態制御手段254によるボーナス状態以外の状態をいう。
(RT状態制御手段252)
RT状態制御手段252は、「RT状態」を制御するものである。また、「RT」は、「リプレイタイム」の略語であり、「RT状態」に移行すると、リプレイ役に当選する抽選確率、すなわち再遊技確率が原則として高くなるRT遊技が開始される。
(ボーナス内部中状態制御手段253)
ボーナス内部中状態制御手段253は、「ボーナス内部中状態」を制御するものである。
ボーナス内部中状態は、役抽選手段210による役抽選にてボーナス状態への移行に係るボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に当選した状態が維持されている状態である。そして、ボーナス内部中状態において、ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示することで終了する(ボーナス状態へ移行する)。
(ボーナス状態制御手段254)
ボーナス状態制御手段254は、「ボーナス状態」を制御するものである。このボーナス状態では、ボーナス遊技が行われる。ボーナス遊技では、一例として、いわゆるRB(レギュラーボーナス)が連続作動するBB(ビッグボーナス)が行われる。そして、ボーナス遊技は、所定の枚数、たとえば300枚を超えるメダルの払出しで終了する。
(演出状態制御手段260)
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、図3に示すように、非有利区間制御手段261と、有利区間制御手段262と、を有する。
(非有利区間制御手段261)
非有利区間制御手段261は、非有利区間を制御するものである。
ここで、「非有利区間」とは、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容されない区間を意味する。すなわち、「非有利区間」とは、後述するAT遊技を行うことが許容されない区間である。また、「非AT遊技」は、「AT遊技」の非作動状態を意味する。
(有利区間制御手段262)
有利区間制御手段262は、AT遊技を行うことが許容される有利区間を制御するものである。
ここで、AT遊技における「AT」とは「アシストタイム」の略語であり、「AT遊技」が開始されると、当選した小役の押し順ナビが表示され、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄61の組合せを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払出される。
また、「AT遊技」が開始されると、当選した押し順役の押し順ナビが表示され、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した押し順役の図柄61の組合せを停止表示させることができる。このため、押し順役の押し順が不正解となることを回避でき、押し順役の押し順不正解を遊技状態の移行(転落)条件とした場合における遊技状態の転落を回避できる。
また、「AT遊技」が開始されると、当選したリプレイ役の押し順ナビが表示され、表示された押し順ナビに従ってストップスイッチ50を操作することで、当選したリプレイ役の図柄61の組合せを停止表示させることができる。このため、成立したリプレイ役に対応して再遊技が開始される。
このとき、「AT遊技」の実行中に、RT状態制御手段252で制御される「RT状態」に移行すると「ART状態」となる。「ART状態」は、「RT遊技」かつ「AT遊技」の「ART遊技」が行われる。
(導出手段270)
導出手段270は、7セグメント表示器77に表示させる文字の文字データを導出するものである。なお、第1の実施形態では、導出手段270が導出する文字データを「数字」のデータとしている。
クレジット表示器87の場合は、四則演算を行うことにより当該ゲームにおけるクレジットメダル数を導出する。たとえば、導出手段270は、当該ゲームにおいて遊技者によりマックスベットスイッチ34が操作された場合には、最大投入枚数に相当する「3」の値を、現在のクレジットメダル数に対応した文字データ(以下、「クレジットデータ」とする)から減算し、新たなクレジットデータを導出する(たとえば、「00010100b(20d)」→「00010001b(17d)」)。つまり、導出手段270は、クレジット表示器87の場合には、遊技者によりベットスイッチ32が操作されたり、メダル投入口38にメダルが投入されたりして、クレジットメダル数に増減が生じたことに基づいて、四則演算を行ってクレジットデータを導出する。なお、上記00010100b等の「b」は「バイナリデータ」の略号であり、上記20d等の「d」は「デシマルデータ」の略号である。また、20h等と記載することもあるが、この「h」は「ヘキサデータ」の略号である。以下の説明においても、これらと同様の略号を用いて説明する。
払出枚数表示器88の場合は、当該ゲームにおいて遊技機10から払い出されたメダルの払出枚数を導出する。たとえば、導出手段270は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役に入賞していると判定され、その小役に対応した払出枚数が「9枚」の場合には、払出枚数に対応した文字データ(以下、「払出データ」とする)を「00001001b(9d)」と導出する。つまり、導出手段270は、払出枚数表示器88の場合には、各ゲームにおける停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、払出データを導出する。
設定表示器89の場合は、遊技ホールの管理者により設定された設定値を導出する。たとえば、導出手段270は、遊技ホールの管理者により設定された設定値が「6」の場合には、設定値に対応した文字データ(以下、「設定値データ」とする)を「00000110b(6d)」と導出する。つまり、導出手段270は、設定表示器89の場合には、遊技ホールの管理者により設定値が設定された後は、設定値が変更されたことに基づいて、設定値データを導出する。
(メイン記憶手段280)
メイン記憶手段280は、導出手段270により導出された文字データを記憶するものである。ここで、第1の実施形態における「メイン記憶手段280」は本発明における「記憶手段」に相当する。
このメイン記憶手段280は、各7セグメント表示器77に対応した更新可能な記憶領域を有している。この記憶領域には、クレジット表示器87用、払出枚数表示器88用、及び設定表示器89用がある。そして、メイン記憶手段280のうち、クレジット表示器87用の記憶領域にはクレジットデータが記憶され、払出枚数表示器88用の記憶領域には払出データが記憶され、設定表示器89用の記憶領域には設定値データが記憶されている。
また、メイン記憶手段280は、上記の各記憶領域において、1バイトで複数桁、具体的には、最大3桁の10進数の数字を示す文字データを記憶可能となっている。
具体的には、メイン記憶手段280は、1バイトで「00000000b(0d)から「11111111b(255d)」までの最大3桁の10進数の数字を記憶している。ただし、メイン記憶手段280は、「100000000b(256d)」以降の3桁の10進数の数字は、2バイトを用いて記憶している。
たとえば、メイン記憶手段280は、クレジットメダル数が「20枚」の場合には、クレジット表示器87用の記憶領域において、これに対応した文字データを「00010100b」と記憶している。また、メイン記憶手段280は、導出手段270により導出された文字データが「11111111b(255d)」の場合、この文字データに対応する記憶領域において、1バイトを用いて上記の文字データを記憶する。
さらに、メイン記憶手段280は、導出手段270により導出された文字データが「100101101b(301d)」の場合、この文字データに対応する記憶領域において、2バイトを用いて上記の文字データを記憶する。具体的には、メイン記憶手段280は、導出手段270により導出された文字データ「100101101b(301d)」を、「00000001b」と「00101101b」との2つの8ビットデータに分割して記憶している。
(メイン送信手段290)
メイン送信手段290は、7セグメント制御手段300に種々のデータ(信号)を送信するものである。
メイン送信手段290は、初期情報として、後述する「使用フラグレジスタの値(00011111)」及び「桁数フラグレジスタの値(11101100)」を7セグメント制御手段300に送信する(図7参照)。
また、メイン送信手段290は、メイン記憶手段280が記憶する文字データを7セグメント制御手段300に送信する。
具体的には、メイン送信手段290は、各7セグメント表示器77に対応した文字データ、すなわち、設定値データ、クレジットデータ及び払出データを7セグメント制御手段300に送信する。たとえば、メイン送信手段290は、クレジットメダル数が「20枚」の場合には、メイン記憶手段280のクレジット表示器87用の記憶領域に記憶されている文字データ「00010100b」を7セグメント制御手段300に送信する。
メイン送信手段290は、初回の文字データを送信する前に、初期情報(使用フラグレジスタの値及び桁数フラグレジスタの値)を7セグメント制御手段300に送信する。そして、メイン送信手段290は、文字データは遊技の進行に応じて複数回送信するが、初期情報は1回のみ7セグメント制御手段300に送信する。
第1の実施形態で用いる7セグメント表示器77は、クレジット表示器87、払出枚数表示器88、及び設定表示器89であるため、メイン送信手段290は、払出データ、クレジットデータ、設定値データの送信を1セットとして、払出データ→クレジットデータ→設定値データの順で、これらの文字データを7セグメント制御手段300に繰り返し送信する。
また、メイン送信手段290は、払出データからクレジットデータ等の送信する文字データの切り替えを所定時間T1が経過したことに基づいて行っている。たとえば、メイン送信手段290は、払出データの送信時から所定時間T1が経過したことに基づいて、クレジットデータを7セグメント制御手段300に送信する。
(7セグメント制御手段300)
7セグメント制御手段300は、7セグメント表示器77の対応するセグメントを点灯させるための点灯データを生成し、当該生成した点灯データを複数の7セグメント表示器77に送信するものである。この7セグメント制御手段300は、CPU、ROM、RAM、I/Oポートを備え、メイン制御手段200とは異なるICで構成されたマイクロコンピュータであって、メイン制御手段200と7セグメント表示器77との間に設置されている(図2参照)。そして、7セグメント制御手段300は、メイン制御手段200から受信した文字データに基づいて点灯データを生成し、その点灯データをクレジット表示器87等の7セグメント表示器77に送信することで、その点灯及び消灯を制御する。7セグメント制御手段300には、図2に示すように、7セグメント表示器77としてのクレジット表示器87、払出枚数表示器88、及び設定表示器89が接続されている。
ここで、1つの7セグメント制御手段300では、各々の7セグメント表示器77に対応するポートが8個設けられた後述するDGT−Portを備えるため、最大で8個の7セグメント表示器77を制御可能とされている。第1の実施形態では、一例として、2個の7セグメントLEDで構成されたクレジット表示器87及び払出枚数表示器88と、1個の7セグメントLEDで構成された設定表示器89との合計5個の7セグメント表示器77を備えている。そのため、第1の実施形態における7セグメント制御手段300は、以下の構成により5個の7セグメント表示器77を制御している。
7セグメント制御手段300は、7セグメント表示器77を制御する具体的構成として、図4に示すように、受信手段310、7セグメント記憶手段320、変換手段330、及び7セグメント送信手段340の各手段を有する。
(受信手段310)
受信手段310は、メイン制御手段200からの信号を受信するものである。この受信手段310は、少なくとも、メイン送信手段290により送信される初期情報(使用フラグレジスタの値及び桁数フラグレジスタの値)、設定値データ、クレジットデータ及び払出データを受信する。
(7セグメント記憶手段320)
7セグメント記憶手段320は、遊技機10の機種に応じた7セグメント表示器77の設定等を記憶するものである。この7セグメント表示器77の設定には、複数の7セグメント表示器77のうち、何れの7セグメント表示器77を用いるかを設定する使用設定と、当該使用される複数の7セグメント表示器77の各々を、1桁表示として用いるか複数桁表示として用いるかを設定する桁数設定とがある。
使用設定は、7セグメント記憶手段320が備えるレジスタであって、複数の7セグメント表示器77のうち、何れの7セグメント表示器77を用いるかを示す「使用フラグレジスタ」を用いて行われる。桁数設定は、7セグメント記憶手段320が備えるレジスタであって、当該使用される複数の7セグメント表示器77の各々を、1桁表示として用いるか複数桁表示として用いるかを示す「桁数フラグレジスタ」を用いて行われる。
使用フラグレジスタは、図6(A)に示すように、ビット0からビット7の合計8ビットで構成されている。また、使用フラグレジスタの各ビットには、使用フラグレジスタの値として、「1」又は「0」が設定可能となっている。そして、各ビットのON/OFFは、各ビットに設定された使用フラグレジスタの値に基づいて決定される。なお、使用フラグレジスタの値が「1」の場合には「ON」、すなわち、そのビットに対応する7セグメント表示器77が使用されることを示し、使用フラグレジスタの値が「0」の場合には「OFF」、すなわち、そのビットに対応する7セグメント表示器77が使用されないことを示している。
ここで、図6(A)及び図7(A)に示すように、使用フラグレジスタのビット0は「払出枚数表示器88A」に対応し、ビット1は「払出枚数表示器88B」に対応し、ビット2は「クレジット表示器87A」に対応し、ビット3は「クレジット表示器87B」に対応し、ビット4は「設定表示器89」に対応している。また、使用フラグレジスタのビット5からビット7は、上記の7セグメント表示器77に加え、他の7セグメント表示器77を備える構成の場合に、その構成にて備える他の7セグメント表示器77に対応するビットとして用いられる。
そして、第1の実施形態における使用フラグレジスタの値は、図7(A)に示すように、上位ビットから順に「00011111」とされている。この使用設定により、第1の実施形態で用いる7セグメント表示器77は、設定表示器89、クレジット表示器87A,87B及び払出枚数表示器88A,88Bとされている。詳細は後述するが、上記の第1の実施形態で用いる7セグメント表示器77では、各々の7セグメント表示器77に対応するDGT−Portの値が「1」になることで、その7セグメント表示器77の各セグメントにおける点灯データの対応箇所が点灯する。
桁数フラグレジスタは、図6(B)に示すように、ビット0からビット7の合計8ビットで構成されている。また、桁数フラグレジスタの各ビットには、桁数フラグレジスタの値として、「1」又は「0」が設定可能となっている。そして、各7セグメント表示器77の桁数は、各ビットに設定された桁数フラグレジスタの値に基づいて決定される。
具体的には、桁数フラグレジスタにおいて、「1」又は「0」の値が複数のビットに渡って連続する場合には、下位ビットから順に「1」又は「0」の値が連続する数を対応する7セグメント表示器77の桁数として決定する。ただし、「1」又は「0」の値が5つ以上連続する場合には、その連続する4つ目と5つ目との間を境として、その境の上位ビットと下位ビットとで対応する7セグメント表示器77を異ならせる。すなわち、下位ビットから順に「1」又は「0」の値が連続する4つ目と5つ目との間を境とした場合には、その境の下位ビットに対応する7セグメント表示器77の桁数は4桁となり、その境の上位ビットに対応する7セグメント表示器77の桁数は1桁から4桁となる。たとえば、桁数フラグレジスタの値が「00000000」の場合には、ビット3とビット4との間を境として、この境の下位ビットであるビット0からビット3に対応する7セグメント表示器77の桁数は「4桁」となり、この境の上位ビットであるビット4からビット7に対応する7セグメント表示器77の桁数は「4桁」となる。
そして、第1の実施形態における桁数フラグレジスタの値は、図7(B)に示すように、上位ビットから順に「11101100」とされている。この桁数設定により、第1の実施形態で用いる7セグメント表示器77は、設定表示器89は1桁使用、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88は2桁使用とされている。
また、7セグメント記憶手段320は、後述する変換手段330により変換された点灯データを記憶するための各7セグメント表示器77に対応した点灯データ記憶領域を有している。この点灯データ記憶領域には、クレジット表示器87用、払出枚数表示器88用、及び設定表示器89用がある。さらに、クレジット表示器87用及び払出枚数表示器88用の点灯データ記憶領域は、クレジット表示器87A、クレジット表示器87B及び払出枚数表示器88A、払出枚数表示器88Bの各々に対応する記憶領域に分かれている。つまり、7セグメント記憶手段320は、複数桁表示で用いる7セグメント表示器77の場合には、各々の桁に対応する記憶領域に分けて点灯データを記憶している。そして、7セグメント記憶手段320のうち、クレジット表示器87用の点灯データ記憶領域にはクレジットデータに対応する点灯データが記憶され、払出枚数表示器88用の点灯データ記憶領域には払出データに対応する点灯データが記憶され、設定表示器89用の点灯データ記憶領域には設定値データに対応する点灯データが記憶される。
(変換手段330)
変換手段330は、メイン制御手段200により送信された文字データを点灯データに変換するものである。
具体的には、変換手段330は、文字データ(b)を文字データ(d)へ変換し、その文字データ(d)を文字データ(h)へ変換する基数変換と、文字データ(h)又は後述する全消灯データ(h)を点灯データに変換する点灯データ変換とを行う。そして、変換手段330は、図10(A)に示すように、文字データ(h)と、文字データ(h)に対応する点灯データとの関係を示す点灯データ変換テーブルを備えている。なお、図10(A)及び(B)に示す点灯データの「1」はセグメントの「点灯」を示し、点灯データの「0」はセグメントの「消灯」を示している。
また、この点灯データは、図10(A)及び(B)における右から順に、後述するSEG−PortのSEG0からSEG7に対応するセグメントの点灯又は消灯を示している。具体的には、図9に示すように、点灯データのうち、SEG0が中上部Aのセグメントに対応し、SEG1が右上部Bのセグメントに対応し、SEG2が右下部Cのセグメントに対応し、SEG3が中下部Dのセグメントに対応し、SEG4が左下部Eのセグメントに対応し、SEG5が左上部Fのセグメントに対応し、SEG6が中間部Gのセグメントに対応し、SEG7がドット部Hのセグメントに対応する。
ここで、一例として、文字データ(1h)に対応する点灯データは「00000110」である。この場合には、点灯データ及び後述する点灯指示信号を受信した7セグメント表示器77の右上部B及び右下部Cのセグメントが点灯し(図9参照)、7セグメント表示器77には、10進数の「1」が表示される。このように、他の文字データ(2hや3h等)も同様に、点灯データが「1」の部分に対応するセグメントが点灯することで、点灯データ及び点灯指示信号を受信した7セグメント表示器77に対応する10進数の数字が表示される。
また、変換手段330は、図10(B)に示すように、全消灯データ(h)と、全消灯データ(h)に対応する点灯データとの関係を示す点灯データ変換テーブルを備えている。なお、「全消灯データ」とは、7セグメント表示器77の全てのセグメントを点灯させないデータ、すなわち、点灯データを「00000000」とするデータである。そして、第1の実施形態では、「Ch」を全消灯データ(h)としている。つまり、この「Ch」は、16進数の「C」を表示させるためのデータとして用いられずに、全消灯データとして用いられる。
また、変換手段330は、メイン送信手段290により送信された文字データが複数桁の数字を示す場合に、その文字データを対応する7セグメント表示器77に振り分ける振り分け手段335を備えている(図4参照)。ここで、「文字データが複数桁の数字を示す場合」とは、その文字データに基づいて点灯又は消灯の制御が行われる7セグメント表示器77が複数桁表示として用いられる場合をいう。たとえば、複数桁(2桁)表示として用いられるクレジット表示器87では、クレジットメダル数が「10枚以上」であっても「10枚未満」であっても、メイン送信手段290により送信された文字データ(クレジットデータ)は、「複数桁の数字を示す場合」に該当する。
そして、振り分け手段335は、メイン送信手段290により送信された文字データが複数桁の数字を示す場合、その文字データを対応する7セグメント表示器77の位(十の位又は一の位等)に表示させる点灯データに変換させるための振り分けを行う。具体的には、振り分け手段335は、文字データ(d)の文字データ(h)への変換と、変換した文字データ(h)の各桁への振り分けとを行う。つまり、1桁表示として用いられる7セグメント表示器77の場合には、変換手段330が文字データ(b)から文字データ(d)、及び文字データ(d)から文字データ(h)への基数変換を行い、複数桁表示として用いられる7セグメント表示器77の場合には、変換手段330が文字データ(b)から文字データ(d)への基数変換を行い、振り分け手段335が文字データ(d)から文字データ(h)への基数変換を行うこととされている。
振り分け手段335は、一例として、変換した上の位(例:十の位)に対応する文字データ(h)を、その下の位(例:一の位)に対応する文字データ(h)よりも先に点灯データに変換するように振り分ける。その後、振り分け手段335は、変換した下の位に対応する文字データ(h)を点灯データに変換するように振り分ける。たとえば、振り分け手段335は、変換手段330によりクレジットデータが「20d」に変換された場合には、「20d」を「2h」及び「0h」に変換しつつ、「2h」を「0h」よりも先に点灯データに変換するように振り分ける。そして、振り分け手段335は、振り分けたクレジットデータ(「2h」及び「0h」)の各々を点灯データに変換するタイミングを決定する。これにより、変換手段330は、振り分け手段335により振り分けられた順序、及び振り分け手段335により決定されたタイミングでクレジットデータ「2h」及び「0h」を点灯データに変換する。また、振り分け手段335は、一例として、変換手段330によりクレジットデータが「05d」に変換された場合には、「05d」を「0h」及び「5h」に変換しつつ、「0h」を「5h」よりも先に点灯データに変換するように振り分ける。
なお、メイン制御手段200により送信された文字データが変換手段330により点灯データに変換される処理を含む7セグメント表示器77の点灯制御の流れについては後述する。
(7セグメント送信手段340)
7セグメント送信手段340は、7セグメント表示器77に種々のデータ(信号)を送信するものである。
具体的には、7セグメント送信手段340は、図8に示すように、変換手段330により変換された点灯データ、及び特定の(一の)7セグメント表示器77のセグメントを点灯させるための点灯指示信号を7セグメント表示器77に送信する。
7セグメント送信手段340は、点灯データを送信するための「SEG−Port」と、点灯指示信号を送信するための「DGT−Port」とを備えている。
SEG−Portは、SEG0からSEG7の8個のポートで構成されている。また、SEG−Portの各ポートには、SEG−Portの値として、「1」又は「0」が設定可能となっている。そして、7セグメント送信手段340は、各ポートの値に基づいて、全ての7セグメント表示器77に対して点灯データを送信する。
ここで、SEG−Portの値は、変換手段330により変換され、7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域に記憶された点灯データが入力されることで決定される。具体的には、点灯タイミングにある7セグメント表示器77の点灯データが、7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域から読み出され、SEG−Portに入力されることでSEG−Portの値が決定される。
DGT−Portは、DGT0からDGT7の8個のポートで構成されている。また、DGT−Portの各ポートには、DGT−Portの値として、「1」又は「0」が設定可能となっている。そして、7セグメント送信手段340は、各ポートの値に基づいて、特定の7セグメント表示器77に対して点灯指示信号を送信する。このとき、DGT−Portの値が「1」の場合には「ON」、すなわち、そのポートに対応する7セグメント表示器77に点灯指示信号が送信され、DGT−Portの値が「0」の場合には「OFF」、すなわち、そのポートに対応する7セグメント表示器77に点灯指示信号が送信されないこととなっている。
ここで、DGT−Portの値が「1」になる条件は、そのポートに対応する7セグメント表示器77が点灯タイミングになること、及びそのポートに対応する7セグメント表示器77の使用フラグレジスタの値が「1」であることとされている。
なお、第1の実施形態では、1回の契機にDGT−Portの値が「1」となるポートの数は1つに限られている。すなわち、第1の実施形態では、同契機に複数のポートでDGT−Portの値が「1」となって、7セグメント送信手段340が同契機に複数の7セグメント表示器77に点灯指示信号を送信することはない。
ここで、DGT−Portの各ポートは、DGT0は「払出枚数表示器88A」に対応し、DGT1は「払出枚数表示器88B」に対応し、DGT2は「クレジット表示器87A」に対応し、DGT3は「クレジット表示器87B」に対応し、DGT4は「設定表示器89」に対応している。そして、DGT−Portの各ポートは、DGT0は「使用フラグレジスタのビット0」に対応し、DGT1は「使用フラグレジスタのビット1」に対応し、DGT2は「使用フラグレジスタのビット2」に対応し、DGT3は「使用フラグレジスタのビット3」に対応し、DGT4は「使用フラグレジスタのビット4」に対応し、DGT5は「使用フラグレジスタのビット5」に対応し、DGT6は「使用フラグレジスタのビット6」に対応し、DGT7は「使用フラグレジスタのビット7」に対応している。
また、DGT−Portでは、7セグメント制御手段300に予め設定された所定時間T2が経過する毎に、各ポートに対応する7セグメント表示器77の点灯タイミングが順次切り替えられる。ここで、所定時間T2は、メイン送信手段290により送信される文字データの切り替え間隔である所定時間T1以下の長さとされている。
第1の実施形態では、点灯タイミングの切り替えは、DGT0からDGT7へ向かって順々に切り替わり、DGT7において所定時間T2が経過した場合には、DGT7からDGT0へ切り替わる。つまり、DGT−Portは、複数桁表示として用いる7セグメント表示器77の場合には、その最上の位(例:十の位)から下の位(例:一の位)に向かって点灯タイミングが切り替わる。たとえば、DGT0(払出枚数表示器88A(十の位)に対応)に対応する点灯タイミングに設定された時点から所定時間T2が経過した場合には、DGT0の次のポートであるDGT1(払出枚数表示器88B(一の位)に対応)に対応する点灯タイミングに設定される。
ここで、7セグメント送信手段340は、7セグメント表示器77に送信する点灯データを7セグメント制御手段300に予め設定された所定時間T3毎に切り替えて、種々の点灯データを7セグメント表示器77に送信する。この所定時間T3は、各ポートに対応する7セグメント表示器77の点灯タイミングの切り替え間隔である所定時間T2と同じ長さとされている。
具体的には、7セグメント送信手段340は、所定時間T3毎に、払出枚数表示器88Aに表示させる点灯データ→払出枚数表示器88Bに表示させる点灯データ→クレジット表示器87Aに表示させる点灯データ→クレジット表示器87Bに表示させる点灯データ→設定表示器89に表示させる点灯データの順で、全ての7セグメント表示器77に送信する点灯データを切り替える。つまり、7セグメント送信手段340は、複数桁表示として用いる7セグメント表示器77の場合には、その最上の位に表示させる点灯データから順に送信する。
以上のように、7セグメント送信手段340は、点灯データを、その点灯データを表示させる7セグメント表示器77にのみ送信することに限らず、その点灯データを表示させない7セグメント表示器77に対しても送信する。なお、7セグメント送信手段340は、点灯データと点灯指示信号とを送信するタイミングの同期を取りつつ、点灯データと点灯指示信号とを7セグメント表示器77に送信している。たとえば、7セグメント送信手段340は、払出枚数表示器88Aに表示させる点灯データを送信する場合には、払出枚数表示器88Aに点灯指示信号を送信するように、これらの送信タイミングの同期を取っている。
7セグメント送信手段340は、点灯タイミングにある7セグメント表示器77の点灯データが、7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域から読み出され、SEG−Portに入力されたことに基づいて、点灯データを全ての7セグメント表示器77に送信し、かつ点灯データの送信と同時に点灯指示信号を特定の7セグメント表示器77に送信する。たとえば、7セグメント送信手段340は、点灯タイミングにある設定表示器89の点灯データが、設定表示器89用の点灯データ記憶領域から読み出され、SEG−Portに入力されたことに基づいて、設定表示器89に表示させる点灯データを全ての7セグメント表示器77に送信した場合には、その点灯データの送信と同時に点灯指示信号を設定表示器89に送信する。
そして、第1の実施形態では、点灯データ及び点灯指示信号を受信した7セグメント表示器77の各セグメントが点灯することとされている。具体的には、DGT−Portの値が「1」になることで特定の7セグメント表示器77に点灯指示信号が送信された場合に、その点灯指示信号と同時に送信された点灯データに対応する上記の7セグメント表示器77の各セグメントが点灯する。
たとえば、払出枚数表示器88Aの場合には、対応する使用フラグレジスタのビット0の値は「1」である(図7(A)参照)。そのため、点灯タイミングの切り替えにより、払出枚数表示器88Aの点灯タイミングに設定された場合には、DGT0の値が「1」となり、7セグメント送信手段340により、払出枚数表示器88Aに点灯指示信号が送信される。また、7セグメント送信手段340により、払出枚数表示器88Aに対する点灯指示信号の送信と同時に、全ての7セグメント表示器77に点灯データが送信される。その結果、点灯データ及び点灯指示信号を受信した払出枚数表示器88Aでは、点灯データが「1」の部分に対応するセグメントが点灯することで、点灯データに対応する10進数の数字が表示される。一方、第1の実施形態では、使用フラグレジスタのビット5からビット7の値は「0」である(図7(A)参照)。そのため、第1の実施形態では、点灯タイミングの切り替えにより、使用フラグレジスタのビット5からビット7の点灯タイミングに設定されたとしても、DGT5からDGT7の値が「1」となることはない。
(サブ制御手段500)
サブ制御手段500は、図5に示すように、報知手段510を有する。報知手段510の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段500は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示部84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
(報知手段510)
報知手段510は、演出装置70を用いて演出を遊技者に報知するためのものである。
この報知手段510は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、ノーマル状態、RT状態、ボーナス内部中状態又はボーナス状態の各遊技状態に応じた演出や、押し順ナビを表示するための演出等を遊技者に報知する。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、報知手段510は、抽選により所定の演出を選択するとともに選択した演出を演出装置70を用いて遊技者に報知する。
また、報知手段510は、有利区間に滞在中の役抽選にて、最大払出枚数(たとえば、「9枚」)に係る最大払出枚数役(たとえば、「ベル役」)に当選した場合には、少なくとも1回、最大払出枚数役に対応する押し順ナビ(以下、「最大払出枚数ナビ」とする)を表示部84に表示させる。
(図11を用いた遊技状態の説明)
次に、図11を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図11に示すように、大別すると、ノーマル状態、RT状態、ボーナス内部中状態及びボーナス状態がある。
「ノーマル状態」は、ノーマル状態制御手段251により制御される。ノーマル状態におけるリプレイ役への当選確率は、1/7.3に設定されている。
「RT状態」は、RT状態制御手段252により制御され、「ノーマル状態」よりリプレイ役への当選確率が高い。
「ノーマル状態」から「RT状態」には、RT移行図柄を停止表示させた時に移行する。たとえば、役抽選にて図示しない押し順リプレイ役に当選し、正解の押し順でストップスイッチ50が停止操作された場合には、RT移行図柄が停止表示され「RT状態」に移行する。
また、「RT状態」において、ノーマル状態移行図柄としての押し順役こぼし図柄を停止表示させると「ノーマル状態」に移行する。ここで「押し順役こぼし図柄」とは、図示しないが、たとえば、役抽選にて左第一停止が不正解の役に当選し、押し順不正解(ストップスイッチ50を左第一停止で操作)した際に停止表示される図柄61である。
「RT状態」においてART状態であれば、押し順が報知されるが、ART状態が終了すると、押し順が報知されず、遊技者は通常の押し順、すなわち、ストップスイッチ50を左第一停止で操作する。そのため、左第一停止が不正解の役に当選した場合には押し順役こぼし図柄が停止表示され、「ノーマル状態」に移行する。
「ボーナス内部中状態」は、ボーナス内部中状態制御手段253により制御され、「ノーマル状態」又は「RT状態」において、ボーナス移行役に当選し当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。また、ボーナス内部中状態では、リプレイ役への当選確率がノーマル状態よりも高く設定されている。
なお、ボーナス内部中状態では、リプレイ役への当選確率がRT状態より低いがノーマル状態よりは高くなるように設定されている。もちろん、このボーナス内部中状態のリプレイ役の当選確率は、ノーマル状態と同等に設定してもよいし、RT状態と同等又はRT状態より高くなるように設定してもよい。
「ボーナス状態」は、ボーナス状態制御手段254により制御され、ボーナス遊技として「BB」が行われる。この「ボーナス状態」では、メダルの規定の賭け数が「2枚」に設定されている。
「ボーナス状態」は、「ボーナス内部中状態」において、ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示させることで移行する。また、「ボーナス状態」は、「ノーマル状態」又は「RT状態」において、ボーナス移行役に当選し、かつボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示させることで移行する。
「ボーナス状態」は、RBが連続作動し、所定の枚数、たとえば300枚を超えるメダルの払出しで終了する。そして、「ボーナス状態」の終了後、「ノーマル状態」に移行する。
(図12を用いた有利区間の説明)
次に、図12を用いて有利区間について説明する。
図12に示すように、第1の実施形態では、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容されない「非有利区間」と、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容される「有利区間」とがある。
(非有利区間)
非有利区間は、有利区間を除いた区間であって、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容されない、すなわち、AT遊技を行うことが許容されない区間である。そのため、非有利区間を継続すると、結果として、遊技者が所有しているメダルの合計が減少することとなっている。また、非有利区間の滞在中における遊技状態は、主にノーマル状態に滞在することとされている(図11参照)。
(有利区間)
「有利区間」は、遊技者にとって有利な押し順ナビの表示が許容される区間である。すなわち、「有利区間」は、AT遊技を行うことが許容される区間である。
「非有利区間」から「有利区間」には、非有利区間における役抽選にて所定の移行契機役(たとえば、レア役や押し順ベル)に当選したことに基づいて移行する。なお、「非有利区間」から「有利区間」には、所定の移行契機役に当選したことに基づいて移行することに限らず、所定の移行契機役に当選したことに基づいて行われる有利区間移行抽選に当選したことに基づいて移行してもよい。
この「有利区間」においては、少なくとも1回、最大払出枚数に係る入賞に対する指示がされることとなっている。具体的には、最大払出枚数に係る入賞に対する指示とは、最大払出枚数役(たとえば、「ベル役」)に当選した場合に、報知手段510により表示部84に表示される最大払出枚数ナビとされている。
また、有利区間は、遊技可能な所定のゲーム数の上限が少なくとも1つ定められ、このゲーム数の上限に到達したことに基づいて非有利区間に移行する。
有利区間では、有利区間上限ゲーム数が「1500ゲーム」と定められており、この有利区間上限ゲーム数が有利区間制御手段262に設定されている。そして、有利区間制御手段262によりカウントされる有利区間上限ゲーム数が1ゲームずつ減算され、「1500ゲーム」から「0ゲーム」に到達すると、有利区間から非有利区間へ移行する。なお、有利区間上限ゲーム数は、「1500ゲーム」の1種類のみに限らず、たとえば、「1500ゲーム」と「1000ゲーム」との2種類を設けてもよい。
(図13を用いた遊技の基本的な流れの説明)
図13に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が1ゲーム毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS10において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が実行される。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS11に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS10となる。
なお、このステップS10の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該ゲームの賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(3枚又は2枚)に達しているか否かの判定が実行される。
ステップS11において、役抽選手段210により、役抽選処理が実行される。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS12に進む。
ステップS12において、リールユニット60における回転リール62の回転変動処理が実行される。回転リール62が所定の回転速度に達した後、回転中の回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、リール制御手段220により、各回転リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)の当選役に対応する押し順は、メイン制御手段200に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。
また、すべての停止操作終了後、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ全回転リール62の回転停止情報が送信される。そして、すべての回転リール62の回転変動処理が終了すると、次のステップS13に進む。
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組合せに対して所定の役の図柄61の組合せが揃っているか否かの停止図柄判定処理が実行される。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
ステップS14において、配当付与手段240により、停止図柄判定手段230の判定結果に対応した払出処理等が実行される。なお、判定の結果、払出が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理を終了する。
(点灯制御の流れの説明)
以下、図14及び図15を用いて、メイン制御手段200により送信された文字データが変換手段330により点灯データに変換される処理を含む7セグメント表示器77の点灯制御の流れについて説明する。
図14に示すように、ステップS20において、メイン制御手段200のメイン送信手段290により、7セグメント制御手段300に初期情報が送信される。具体的には、メイン送信手段290により、初期情報として、「使用フラグレジスタの値(00011111)」及び「桁数フラグレジスタの値(11101100)」が7セグメント制御手段300に送信される。その後、次のステップS21に進む。
ステップS21において、7セグメント制御手段300により、レジスタ設定が行われる。具体的には、受信手段310により初期情報が受信され、受信した初期情報に基づいて7セグメント制御手段300により「使用フラグレジスタの値(00011111)」及び「桁数フラグレジスタの値(11101100)」が7セグメント記憶手段320の備える「使用フラグレジスタ」及び「桁数フラグレジスタ」に各々設定される。
以上のレジスタ設定により、図7(A)に示すように、使用フラグレジスタの値は上位ビットから順に「00011111」とされている。つまり、第1の実施形態で用いる7セグメント表示器77は、設定表示器89、クレジット表示器87A,87B及び払出枚数表示器88A,88Bとされている。また、以上のレジスタ設定により、図7(B)に示すように、桁数フラグレジスタの値は上位ビットから順に「11101100」とされている。つまり、第1の実施形態で用いる7セグメント表示器77は、設定表示器89は1桁使用、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88は2桁使用とされている。その後、次のステップS22に進む。なお、ステップS20及びステップS21は、メイン送信手段290により初回の文字データが送信される前に行われる1回のみの初期設定処理である。
ステップS22において、メイン制御手段200の導出手段270により、文字データが導出される。たとえば、ステップS22において、導出手段270により、文字データとして、クレジットデータが「00010100b(20d)」、払出データが「00001001b(9d)」、設定値データが「00000110b(6d)」と導出される。その後、次のステップS23に進む。
ステップS23において、メイン制御手段200のメイン記憶手段280により、ステップS22にて導出手段270により導出された文字データが記憶される。上記の場合には、ステップS23において、メイン記憶手段280により、文字データとして、クレジットデータがクレジット表示器87用の記憶領域に「00010100b(20d)」と記憶され、払出データが払出枚数表示器88用の記憶領域に「00001001b(9d)」と記憶され、設定値データが設定表示器89用の記憶領域に「00000110b(6d)」と記憶される。その後、次のステップS24に進む。
ステップS24において、メイン送信手段290により、ステップS23にてメイン記憶手段280により記憶された文字データが7セグメント制御手段300に送信される。
ここで、ステップS24から後述するステップS29までの流れは、1桁表示として用いる設定表示器89と、複数桁(2桁)表示として用いるクレジット表示器87及び払出枚数表示器88との場合で異なっている。具体的には、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88の場合には、後述するステップS26の処理が行われ、設定表示器89の場合には、ステップS26の処理が行われない点で異なる。
以下、ステップS24からステップS29までの処理について、設定表示器89の場合と、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88の場合とに分けて説明する。なお、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88の場合では、一例として、クレジット表示器87の場合について説明する。
(設定表示器89の場合)
ステップS24において、メイン送信手段290により、ステップS23にてメイン記憶手段280により記憶された文字データ、具体的には、設定値データ「00000110b」が7セグメント制御手段300に送信される。その後、次のステップS25に進む。
ステップS25において、変換手段330により、基数変換が行われる。具体的には、受信手段310が受信した設定値データ「00000110b」が変換手段330によって、設定値データ「6d」に変換され、その設定値データ「6d」が設定値データ「6h」に変換される。その後、次のステップS27に進む。
ステップS27において、変換手段330により、点灯データ変換が行われる。具体的には、点灯データ変換テーブルを参照して、変換手段330により、ステップS25にて変換した設定値データ「6h」が点灯データ「01111101」に変換される(図10(A)参照)。その後、次のステップS28に進む。
ステップS28において、7セグメント記憶手段320により、保存・入力処理が行われる。まず、ステップS27にて変換手段330により変換された点灯データ「01111101」が設定表示器89に対応する7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域に記憶される。その後、点灯タイミングにある設定表示器89の点灯データ「01111101」が、7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域から読み出され、7セグメント送信手段340に入力される。その後、次のステップS29に進む。
ステップS29において、7セグメント送信手段340により、全ての7セグメント表示器77に点灯データ「01111101」が送信され、その点灯データの送信と同時に設定表示器89に点灯指示信号が送信される。そして、当該処理を終了する。
以上により、点灯データ「01111101」及び点灯指示信号が送信された設定表示器89は、これらの信号が送信されている間、中上部A、右下部C、中下部D、左下部E、左上部F及び中間部Gのセグメントを点灯させる。その結果、設定表示器89には、10進数の「6」が表示される。
(クレジット表示器87の場合)
ステップS24において、メイン送信手段290により、ステップS23にてメイン記憶手段280により記憶された文字データ、具体的には、クレジットデータ「00010100b」が7セグメント制御手段300に送信される。その後、次のステップS25に進む。
ステップS25において、変換手段330により、基数変換が行われる。具体的には、受信手段310が受信したクレジットデータ「00010100b」が変換手段330によって、クレジットデータ「20d」に変換される。その後、次のステップS26に進む。
ステップS26において、振り分け手段335により、クレジットデータ「20d」の振り分けが行われる。具体的には、振り分け手段335により、ステップS25にて変換したクレジットデータ「20d」を、上の位(十の位)に相当する「2h」と下の位(一の位)に相当する「0h」とに振り分ける。その後、後述する図15の処理が行われた後、次のステップS27に進む。
ステップS27において、変換手段330により、点灯データ変換が行われる。具体的には、ステップS26にて振り分け手段335により振り分けられたクレジットデータ「2h」及び「0h」が、点灯データ変換テーブルを参照して、変換手段330により点灯データ「01011011」、「00111111」に変換される(図10(A)参照)。その後、次のステップS28に進む。
ステップS28において、7セグメント記憶手段320により、保存・入力処理が行われる。まず、ステップS27にて変換手段330により変換された点灯データ「01011011」、「00111111」がクレジット表示器87A及びクレジット表示器87Bの各々に対応する7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域に記憶される。その後、点灯タイミングにあるクレジット表示器87Aの点灯データ「01011011」が、7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域から読み出され、7セグメント送信手段340に入力される。その後、次のステップS29に進む。
ステップS29において、7セグメント送信手段340により、全ての7セグメント表示器77に点灯データ「01011011」が送信され、その点灯データの送信と同時にクレジット表示器87Aに点灯指示信号が送信される。その後、ステップS28に戻る。
以上により、点灯データ「01011011」及び点灯指示信号が送信されたクレジット表示器87Aは、これらの信号が送信されている間、中上部A、右上部B、中下部D、左下部E、及び中間部Gのセグメントを点灯させる。その結果、クレジット表示器87Aには、10進数の「2」が表示される。
ここで、このクレジット表示器87の場合には、クレジット表示器87A(十の位)に続いて、クレジット表示器87B(一の位)の表示処理のために、上記のステップS28とステップS29との処理が繰り返して行われる。なお、以下の繰り返して行われるステップS28とステップS29とについては、ステップS28(R)等と記載する。
ステップS28(R)において、7セグメント記憶手段320により、保存・入力処理が行われる。なお、このステップS28(R)では、ステップS28で点灯データ記憶領域への点灯データ「01011011」、「00111111」の記憶(保存)処理が行われているため、点灯データの7セグメント送信手段340への入力処理のみが行われる。つまり、点灯タイミングにあるクレジット表示器87Bの点灯データ「00111111」が、7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域から読み出され、7セグメント送信手段340に入力される。その後、次のステップS29(R)に進む。
ステップS29(R)において、7セグメント送信手段340により、全ての7セグメント表示器77に点灯データ「00111111」が送信され、その点灯データの送信と同時にクレジット表示器87Bに点灯指示信号が送信される。そして、当該処理を終了する。
以上により、点灯データ「00111111」及び点灯指示信号が送信されたクレジット表示器87Bは、これらの信号が送信されている間、中上部A、右上部B、右下部C、中下部D、左下部E、及び左上部Fのセグメントを点灯させる。その結果、クレジット表示器87Bには、10進数の「0」が表示される。
次に、図15を用いて、複数桁表示で7セグメント表示器77を用いる場合における基数変換の処理について説明する。つまり、この図15の処理は、複数桁(2桁)表示として用いられるクレジット表示器87及び払出枚数表示器88の場合に行われ、1桁表示として用いられる設定表示器89の場合には行われない。そして、この図15の処理は、図14に示すステップS26の処理の一部として行われる。
図15に示すように、ステップS30において、変換手段330により、変換された文字データ(h)の最上位桁が「0h」であるか否かが判定される。ここで、変換手段330により、変換された文字データ(h)の最上位桁が「0h」であると判定されると、次のステップS31に進む。一方、変換手段330により、変換された文字データ(h)の最上位桁が「0h」であると判定されないと、当該処理を終了する。
ステップS31において、変換手段330により、最上位桁の文字データ「0h」が文字データ(全消灯データ)「Ch」に変換される。その後、次のステップS32に進む。
ステップS32において、変換手段330により、直前に文字データ(全消灯データ)「Ch」に変換したデータが最下位桁(例:2桁の場合には「一の位」)に対応するデータであるか否かが判定される。ここで、変換手段330により、直前に文字データ(全消灯データ)「Ch」に変換したデータが最下位桁に対応するデータであると判定されると、当該処理を終了する。一方、変換手段330により、直前に文字データ(全消灯データ)「Ch」に変換したデータが最下位桁に対応するデータであると判定されないと、次のステップS33に進む。
ステップS33において、変換手段330により、1つ下位の桁に対応するデータが参照される。その後、次のステップS34に進む。
ステップS34において、変換手段330により、ステップS33にて参照した桁(以下、「参照桁」とする)の文字データ(h)が「0h」であるか否かが判定される。ここで、変換手段330により、参照桁の文字データ(h)が「0h」であると判定されると、次のステップS35に進む。一方、変換手段330により、参照桁の文字データ(h)が「0h」であると判定されないと、当該処理を終了する。
ステップS35において、参照桁の文字データ「0h」が文字データ(全消灯データ)「Ch」に変換される。その後、ステップS32に戻る。
(第1の実施形態の作用効果)
第1の実施形態では、メイン制御手段200とは異なるICで構成され、点灯データを生成し、当該生成した点灯データを複数の7セグメント表示器77に送信する7セグメント制御手段300を備えている。つまり、第1の実施形態では、7セグメント表示器77の制御の全てをメイン制御手段200のみで行っておらず、メイン制御手段200と7セグメント制御手段300とで協働して7セグメント表示器77の制御を行っている。そのため、第1の実施形態によれば、メイン制御手段200とは別に、点灯データの生成及び送信を行う7セグメント制御手段300を設けたことにより、メイン制御手段200に点灯データの生成及び送信を行わせる場合に比べて、7セグメント表示器77の制御に関するメイン制御手段200の使用容量を削減できる。
また、第1の実施形態では、メイン記憶手段280は、1バイトで複数桁の数字を示す文字データを記憶可能とされている。そのため、第1の実施形態によれば、1バイトで複数桁の数字をメイン記憶手段280が記憶できるため、各桁の数字を記憶するのに1バイトが必要な構成に比べて、メイン制御手段200の使用容量を削減できる。
さらに、第1の実施形態では、1バイトで複数桁の数字をメイン記憶手段280が記憶できるため、たとえば、メイン送信手段290が2桁の数字を示す文字データを送信する場合に、1回のデータ送信で2桁分のデータを送信することができる。そのため、第1の実施形態では、桁毎に対応する文字データをメイン記憶手段280からメイン送信手段290に読み出し、7セグメント制御手段300に送信する必要がなく、桁毎の数字を示す文字データを読み出すためのプログラムやデータを送信するためのプログラムを削減できる。そのため、第1の実施形態によれば、2桁の数字を送信する際に十の位と一の位とで別のデータを送信する構成に比べて、必要なプログラム数を削減でき、メイン制御手段200の使用容量を削減できる。
また、第1の実施形態では、メイン送信手段290により文字データが送信される前に設定された桁数フラグレジスタを参照して、7セグメント制御手段300により、受信した文字データを複数桁表示として処理するか否かが決定される。具体的には、第1の実施形態では、初回の文字データの送信前にメイン送信手段290により送信された初期情報(使用フラグレジスタの値及び桁数フラグレジスタの値)を参照して、7セグメント制御手段300により、第1の実施形態の遊技機10に対応したレジスタ設定が行われる。
これにより、第1の実施形態では、複数の7セグメント表示器77の各々を、1桁表示として用いるか複数桁表示として用いるかを、メイン送信手段290により初回の文字データが送信される前に、予め設定しておくことができる。そのため、第1の実施形態によれば、遊技機10の機種毎に対応した桁数フラグレジスタを設定することにより、種々の機種に適用させることができ、7セグメント制御手段300の汎用性を高めることができる。
また、第1の実施形態では、メイン送信手段290により文字データが送信される前に設定された使用フラグレジスタを参照して、7セグメント制御手段300により、複数の7セグメント表示器77のうち、何れの7セグメント表示器77を用いるかが決定される。具体的には、第1の実施形態では、初回の文字データの送信前にメイン送信手段290により送信された初期情報(使用フラグレジスタの値及び桁数フラグレジスタの値)を参照して、7セグメント制御手段300により、第1の実施形態の遊技機10に対応したレジスタ設定が行われる。
これにより、第1の実施形態では、複数の7セグメント表示器77のうち、何れの7セグメント表示器77を用いるかを、メイン送信手段290により初回の文字データが送信される前に、予め設定しておくことができる。そのため、第1の実施形態によれば、遊技機10の機種によっては使用されない7セグメント表示器77を7セグメント制御手段300が記憶していても、機種毎に対応した使用フラグレジスタを設定することにより、種々の機種に適用させることができ、7セグメント制御手段300の汎用性を高めることができる。
また、第1の実施形態では、複数桁(2桁)表示として用いられるクレジット表示器87及び払出枚数表示器88の場合には、2つ目の7セグメント表示器77(クレジット表示器87B又は払出枚数表示器88B)を点灯させる際に、図14に示すステップS28とステップS29との処理を繰り返して行うこととされている。
つまり、第1の実施形態では、複数桁(2桁)表示として用いられるクレジット表示器87及び払出枚数表示器88の場合には、2つ目の7セグメント表示器77を点灯させる際に、図14に示すステップS22からステップS27の処理を省略することができる。
これにより、第1の実施形態では、複数桁(2桁)表示として用いられるクレジット表示器87及び払出枚数表示器88の場合には、2つ目の7セグメント表示器77を点灯させる際に、再度の演算を行う必要がなく、メイン制御手段200の処理回数が減ることで処理負荷を軽減できる。また、第1の実施形態では、複数桁(2桁)表示として用いられるクレジット表示器87及び払出枚数表示器88の場合に、桁毎に送信する文字データを置き換える必要がなく、メイン制御手段200の処理回数が減ることで処理負荷を軽減できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の遊技機10について、第1の実施形態との重複部分を省略しつつ説明する。
第2の実施形態のメイン送信手段290は、複数の7セグメント表示器77の各々に対応した文字データに前回送信した内容から変化がない場合には、当該変化がない文字データを7セグメント制御手段300に送信しない。すなわち、このメイン送信手段290は、前回送信した文字データの内容から変化があった場合に、当該変化があった文字データを7セグメント制御手段300に送信する。
たとえば、前回送信したクレジットデータを「00010100b(20d)」とする。そして、遊技者によりマックスベットスイッチ34が操作されたことに基づいて、導出手段270により、現在のクレジットデータが減算され、新たなクレジットデータが導出される(「00010100b(20d)」→「00010001b(17d)」)。すると、メイン記憶手段280がクレジット表示器87用の記憶領域に記憶するクレジットデータが「00010001b」に更新される。
この場合、メイン送信手段290は、メイン記憶手段280が記憶するクレジットデータが前回送信した内容から変化しているので、更新されたクレジットデータ「00010001b」を7セグメント制御手段300に送信する。
一方、前のゲームでメダルの払出しが行われず、前回送信した払出データが「00000000b(0d)」であったとする。そして、その次のゲームでもメダルの払出しが行われない場合には、導出手段270により導出される払出データは「00000000b(0d)」となる。
この場合、メイン送信手段290は、メイン記憶手段280が記憶する払出データが前回送信した内容から変化していないため、当該ゲームにおける払出データの送信を行わない。
(第2の実施形態の作用効果)
第2の実施形態の作用効果について、第1の実施形態との重複部分を省略しつつ説明する。
第2の実施形態では、メイン送信手段290は、複数の7セグメント表示器77の各々に対応した文字データに前回送信した内容から変化がない場合には、当該変化がない文字データを7セグメント制御手段300に送信しないこととされている。そのため、第2の実施形態によれば、前回送信した内容から文字データに変化がない場合にも、当該変化がない文字データを7セグメント制御手段300に送信する構成に比べて、メイン制御手段200の処理回数が減ることで処理負荷を軽減できる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の遊技機10について、第1又は第2の実施形態との重複部分を省略しつつ説明する。
(合計払出枚数表示器73)
第3の実施形態では、図16に示すように、7セグメント表示器77として、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88と設定表示器89とに加え、3個の7セグメントLEDで構成された合計払出枚数表示器73の合計8個の7セグメント表示器77を備えている。
この合計払出枚数表示器73は、図示しないが前扉14に配置された7セグメント表示器77であって、所定の状態の滞在中に払い出されたメダルの合計払出枚数を表示するものである。そして、合計払出枚数表示器73は、合計払出枚数の百の位を表示する合計払出枚数表示器73Aと、合計払出枚数の十の位を表示する合計払出枚数表示器73Bと、合計払出枚数の一の位を表示する合計払出枚数表示器73Cと、を備えている。つまり、合計払出枚数表示器73は、複数桁表示として3桁表示を行う7セグメント表示器77である。
(導出手段270)
第3の実施形態の導出手段270は、クレジット表示器87、払出枚数表示器88及び設定表示器89に加え、合計払出枚数表示器73に表示させる文字データを導出する。
この導出手段270は、合計払出枚数表示器73の場合、所定の状態の滞在中に払い出されたメダルの合計払出枚数を導出する。たとえば、導出手段270は、所定の状態(例:ボーナス状態)の滞在中に払い出されたメダルの合計払出枚数が「301枚」の場合には、合計払出枚数に対応した文字データ(以下、「合計払出データ」とする)を「100101101b(301d)」と導出する。
(メイン記憶手段280)
第3の実施形態のメイン記憶手段280は、文字データとして、クレジットデータ、払出データ及び設定値データに加え、合計払出データを記憶する。
このメイン記憶手段280は、クレジット表示器87用、払出枚数表示器88用、及び設定表示器89用に加え、合計払出枚数表示器73用の記憶領域を有している。そして、メイン記憶手段280は、この合計払出枚数表示器73用の記憶領域に合計払出データを記憶する。たとえば、メイン記憶手段280は、合計払出枚数が「301枚」の場合には、導出手段270により導出された合計払出データ「100101101b(301d)」を、「00000001b」と「00101101b」との2つの8ビットデータに分割して記憶している。つまり、メイン記憶手段280は、合計払出枚数が「301枚」の場合には、対応する合計払出データを2バイトを用いて記憶している。
(メイン送信手段290)
第3の実施形態のメイン送信手段290は、メイン記憶手段280が記憶する文字データとして、クレジットデータ、払出データ及び設定値データに加え、合計払出データを7セグメント制御手段300に送信する。
このメイン送信手段290は、合計払出データ(2バイト)、払出データ、クレジットデータ、設定値データの送信を1セットとして、文字データを7セグメント制御手段300に繰り返し送信する。
たとえば、メイン送信手段290は、導出手段270により導出された合計払出データが「100101101b(301d)」であり、メイン記憶手段280が「00000001b」と「00101101b」との2つの8ビットデータに分割して記憶している場合には、2つの8ビットデータを7セグメント制御手段300に順次送信する。
ここで、メイン送信手段290は、合計払出データ→払出データ→クレジットデータ→設定値データの順で、これらの文字データを7セグメント制御手段300に繰り返し送信する。
(受信手段310)
第3の実施形態の受信手段310は、文字データとして、設定値データ、クレジットデータ及び払出データに加え、合計払出データを受信する。
(7セグメント記憶手段320)
図17(A)に示すように、第3の実施形態の使用フラグレジスタのビット0は「合計払出枚数表示器73A」に対応し、ビット1は「合計払出枚数表示器73B」に対応し、ビット2は「合計払出枚数表示器73C」に対応し、ビット3は「払出枚数表示器88A」に対応し、ビット4は「払出枚数表示器88B」に対応し、ビット5は「クレジット表示器87A」に対応し、ビット6は「クレジット表示器87B」に対応し、ビット7は「設定表示器89」に対応している。
そして、第3の実施形態における使用フラグレジスタの値は、上位ビットから順に「11111111」とされている。この使用設定により、第3の実施形態で用いる7セグメント表示器77は、設定表示器89、クレジット表示器87A,87B、払出枚数表示器88A,88B及び合計払出枚数表示器73A,73B,73Cとされている。
図17(B)に示すように、第3の実施形態の桁数フラグレジスタの値は、上位ビットから順に「10011000」とされている。この桁数設定により、第3の実施形態で用いる7セグメント表示器77は、設定表示器89は1桁使用、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88は2桁使用、合計払出枚数表示器73は3桁使用とされている。
また、第3の実施形態の7セグメント記憶手段320は、クレジット表示器87用、払出枚数表示器88用、及び設定表示器89用に加え、合計払出枚数表示器73用の点灯データ記憶領域を有している。そして、7セグメント記憶手段320は、この合計払出枚数表示器73用の点灯データ記憶領域に合計払出データに対応する点灯データを記憶する。なお、合計払出枚数表示器73用の点灯データ記憶領域は、合計払出枚数表示器73A、合計払出枚数表示器73B、合計払出枚数表示器73Cの各々に対応する記憶領域に分かれている。
(7セグメント送信手段340)
図16に示すように、第3の実施形態のDGT−Portの各ポートは、DGT0は「合計払出枚数表示器73A」に対応し、DGT1は「合計払出枚数表示器73B」に対応し、DGT2は「合計払出枚数表示器73C」に対応し、DGT3は「払出枚数表示器88A」に対応し、DGT4は「払出枚数表示器88B」に対応し、DGT5は「クレジット表示器87A」に対応し、DGT6は「クレジット表示器87B」に対応し、DGT7は「設定表示器89」に対応している。そして、DGT−Portの各ポートは、DGT0は「使用フラグレジスタのビット0」に対応し、DGT1は「使用フラグレジスタのビット1」に対応し、DGT2は「使用フラグレジスタのビット2」に対応し、DGT3は「使用フラグレジスタのビット3」に対応し、DGT4は「使用フラグレジスタのビット4」に対応し、DGT5は「使用フラグレジスタのビット5」に対応し、DGT6は「使用フラグレジスタのビット6」に対応し、DGT7は「使用フラグレジスタのビット7」に対応している。
第3の実施形態の7セグメント送信手段340は、所定時間T3毎に、合計払出枚数表示器73Aに表示させる点灯データ→合計払出枚数表示器73Bに表示させる点灯データ→合計払出枚数表示器73Cに表示させる点灯データ→払出枚数表示器88Aに表示させる点灯データ→払出枚数表示器88Bに表示させる点灯データ→クレジット表示器87Aに表示させる点灯データ→クレジット表示器87Bに表示させる点灯データ→設定表示器89に表示させる点灯データの順で、全ての7セグメント表示器77に送信する点灯データを切り替える。そして、7セグメント送信手段340は、設定表示器89に表示させる点灯データの送信開始から所定時間T3が経過した場合、全ての7セグメント表示器77に送信する点灯データを合計払出枚数表示器73Aに表示させる点灯データに切り替えることで、これらの点灯データを上記の順序で繰り返し送信する。
(点灯制御の流れの説明)
以下、図14を用いて、第3の実施形態の点灯制御の流れについて、第1又は第2の実施形態との重複部分、具体的には、ステップS20及びステップS21を省略しつつ説明する。そして、以下では、メイン制御手段200により送信された合計払出データに基づいて、合計払出枚数表示器73が点灯するまでの流れについて説明する。
ステップS22において、導出手段270により、合計払出データが導出される。たとえば、ステップS22において、導出手段270により、合計払出データが「100101101b(301d)」と導出される。その後、次のステップS23に進む。
ステップS23において、メイン記憶手段280により、ステップS22にて導出手段270により導出された合計払出データが記憶される。上記の場合には、ステップS23において、メイン記憶手段280により、合計払出枚数表示器73用の記憶領域に合計払出データが「00000001b」と「00101101b」との2つの8ビットデータに分割して記憶される。その後、次のステップS24に進む。
ステップS24において、メイン送信手段290により、ステップS23にてメイン記憶手段280により記憶された文字データ、具体的には、「00000001b」と「00101101b」との2つの8ビットデータが7セグメント制御手段300に順次送信される。その後、次のステップS25に進む。
ステップS25において、変換手段330により、基数変換が行われる。具体的には、受信手段310が受信した「00000001b」と「00101101b」との2つの8ビットデータが変換手段330によって、合計払出データ「301d」に変換される。その後、次のステップS26に進む。
ステップS26において、振り分け手段335により、合計払出データ「301d」の振り分けが行われる。具体的には、振り分け手段335により、ステップS25にて変換した合計払出データ「301d」を、最上の位(百の位)に相当する「3h」と上から2番目の位(十の位)に相当する「0h」と一番下の位(一の位)に相当する「1h」とに振り分ける。その後、図15の処理が行われた後、次のステップS27に進む。
ステップS27において、変換手段330により、点灯データ変換が行われる。具体的には、ステップS26にて振り分け手段335により振り分けられた合計払出データ「3h」、「0h」及び「1h」が、点灯データ変換テーブルを参照して、変換手段330により点灯データ「01001111」、「00111111」、「00000110」に変換される(図10(A)参照)。その後、次のステップS28に進む。
ステップS28において、7セグメント記憶手段320により、保存・入力処理が行われる。まず、ステップS27にて変換手段330により変換された点灯データ「01001111」、「00111111」、「00000110」が合計払出枚数表示器73A、合計払出枚数表示器73B及び合計払出枚数表示器73Cの各々に対応する7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域に記憶される。その後、点灯タイミングにある合計払出枚数表示器73Aの点灯データ「01001111」が、7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域から読み出され、7セグメント送信手段340に入力される。その後、次のステップS29に進む。
ステップS29において、7セグメント送信手段340により、全ての7セグメント表示器77に点灯データ「01001111」が送信され、その点灯データの送信と同時に合計払出枚数表示器73Aに点灯指示信号が送信される。その後、ステップS28に戻る。
以上により、点灯データ「01001111」及び点灯指示信号が送信された合計払出枚数表示器73Aは、これらの信号が送信されている間、中上部A、右上部B、右下部C、中下部D及び中間部Gのセグメントを点灯させる。その結果、合計払出枚数表示器73Aには、10進数の「3」が表示される。
続いて、この合計払出枚数表示器73の場合には、合計払出枚数表示器73B(十の位)及び合計払出枚数表示器73C(一の位)の表示処理のために、上記のステップS28とステップS29との処理が2回繰り返される。なお、以下の繰り返して行われるステップS28とステップS29とについては、1回目の繰り返しをステップS28(R1)等と記載し、2回目の繰り返しをステップS28(R2)等と記載する。
ステップS28(R1)において、7セグメント記憶手段320により、保存・入力処理が行われる。なお、このステップS28(R1)では、ステップS28で点灯データ記憶領域への点灯データ「01001111」、「00111111」、「00000110」の記憶(保存)処理が行われているため、点灯データの7セグメント送信手段340への入力処理のみが行われる。つまり、点灯タイミングにある合計払出枚数表示器73Bの点灯データ「00111111」が、7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域から読み出され、7セグメント送信手段340に入力される。その後、次のステップS29(R1)に進む。
ステップS29(R1)において、7セグメント送信手段340により、全ての7セグメント表示器77に点灯データ「00111111」が送信され、その点灯データの送信と同時に合計払出枚数表示器73Bに点灯指示信号が送信される。その後、ステップS28に戻る。
以上により、点灯データ「00111111」及び点灯指示信号が送信された合計払出枚数表示器73Bは、これらの信号が送信されている間、中上部A、右上部B、右下部C、中下部D、左下部E、及び左上部Fのセグメントを点灯させる。その結果、合計払出枚数表示器73Bには、10進数の「0」が表示される。
ステップS28(R2)において、7セグメント記憶手段320により、保存・入力処理が行われる。なお、このステップS28(R2)では、ステップS28で点灯データ記憶領域への点灯データ「01001111」、「00111111」、「00000110」の記憶(保存)処理が行われているため、点灯データの7セグメント送信手段340への入力処理のみが行われる。つまり、点灯タイミングにある合計払出枚数表示器73Cの点灯データ「00000110」が、7セグメント記憶手段320の点灯データ記憶領域から読み出され、7セグメント送信手段340に入力される。その後、次のステップS29(R2)に進む。
ステップS29(R2)において、7セグメント送信手段340により、全ての7セグメント表示器77に点灯データ「00000110」が送信され、その点灯データの送信と同時に合計払出枚数表示器73Cに点灯指示信号が送信される。そして、当該処理を終了する。
以上により、点灯データ「00000110」及び点灯指示信号が送信された合計払出枚数表示器73Cは、これらの信号が送信されている間、右上部B及び右下部Cのセグメントを点灯させる。その結果、合計払出枚数表示器73Cには、10進数の「1」が表示される。
(その他)
上記の実施形態では、使用フラグレジスタの値が「1」の場合を「ON」とし、使用フラグレジスタの値が「0」の場合を「OFF」とした。しかし、これに限らず、使用フラグレジスタの値が「1」の場合を「OFF」とし、使用フラグレジスタの値が「0」の場合を「ON」としてもよい。
また、上記の実施形態では、点灯データの「1」がセグメントの「点灯」を示し、点灯データの「0」がセグメントの「消灯」を示すこととした。しかし、これに限らず、点灯データの「0」がセグメントの「点灯」を示し、点灯データの「1」がセグメントの「消灯」を示すこととしてもよい。
また、上記の実施形態では、DGT−Portの値が「1」の場合を「ON」とし、DGT−Portの値が「0」の場合を「OFF」とした。しかし、これに限らず、DGT−Portの値が「0」の場合を「ON」とし、DGT−Portの値が「1」の場合を「OFF」としてもよい。
また、上記の実施形態では、桁数フラグレジスタの値が複数のビットに渡って連続する場合には、下位ビットから順にその値が連続する数を対応する7セグメント表示器77の桁数として決定することとした。しかし、これに限らず、桁数フラグレジスタの値が複数のビットに渡って連続する場合には、上位ビットから順にその値が連続する数を対応する7セグメント表示器77の桁数として決定してもよい。たとえば、桁数フラグレジスタの値が「11111000」の場合には、ビット3とビット4との間を境として、この境の上位ビットであるビット4からビット7に対応する7セグメント表示器77の桁数を「4桁」とし、この境の下位ビットであるビット3に対応する7セグメント表示器77の桁数を「1桁」とし、ビット0からビット2に対応する7セグメント表示器77の桁数を「3桁」としてもよい。
また、上記の第1の実施形態では、桁数フラグレジスタの値を上位ビットから順に「11101100」としたが、これに限らず、桁数フラグレジスタの値を上位ビットから順に「00010011」としてもよい。また、上記の第3の実施形態では、桁数フラグレジスタの値を上位ビットから順に「10011000」としたが、これに限らず、桁数フラグレジスタの値を上位ビットから順に「01100111」としてもよい。
また、上記の実施形態では、「Ch」を全消灯データ(h)としたが、全消灯データ(h)とするヘキサデータは「Ch」には限られない。たとえば、「Fh」を全消灯データ(h)としてもよい。
また、上記の実施形態では、振り分け手段335による点灯データの振り分けは、文字データの上の位(例:十の位)が下の位(例:一の位)よりも先に点灯データに変換するように振り分けられることとした。しかし、これに限らず、振り分け手段335による点灯データの振り分けは、文字データの下の位(例:一の位)が上の位(例:十の位)よりも先に点灯データに変換するように振り分けられることとしてもよい。さらに、これに限らず、振り分け手段335による点灯データの振り分けは、上の位(例:十の位)と下の位(例:一の位)とを同等のタイミングで点灯データに変換するように振り分けられることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、桁数フラグレジスタ及び使用フラグレジスタの値は、メイン送信手段290により、初回の文字データを送信する前に、1回のみ7セグメント制御手段300に送信されることとした。しかし、これに限らず、メイン送信手段290は、各回の文字データを送信する前に、その都度、桁数フラグレジスタ又は使用フラグレジスタの値を7セグメント制御手段300に送信してもよい。
また、上記の実施形態では、メイン送信手段290により送信された文字データに基づいて変換手段330により変換された点灯データを7セグメント記憶手段320が記憶している。そして、点灯タイミングにある7セグメント表示器77の点灯データが、7セグメント記憶手段320から7セグメント送信手段340に入力されることで、7セグメント送信手段340が7セグメント表示器77に点灯データを送信することとなっている。
つまり、上記の実施形態では、メイン制御手段200と7セグメント制御手段300との各々の送信データの送信タイミングの同期を取らずに7セグメント表示器77の点灯制御を行っている。しかし、これに限らず、以下のような構成として、メイン制御手段200と7セグメント制御手段300との各々の送信データの送信タイミングの同期を取って、7セグメント表示器77の点灯制御を行ってもよい。
上記の態様の一例として、図14に示すステップS28の保存・入力処理が行われない構成について、導出手段270により導出されたクレジットデータが「00010100b(20d)」である場合について説明する。なお、ステップS20及びステップS21の説明は省略する。
図14に示すように、ステップS22において、導出手段270により、文字データが導出される。たとえば、ステップS22において、導出手段270により、文字データとして、クレジットデータが「00010100b(20d)」と導出される。その後、次のステップS23に進む。
ステップS23において、メイン記憶手段280により、ステップS22にて導出手段270により導出された文字データが記憶される。上記の場合には、ステップS23において、メイン記憶手段280により、文字データとして、クレジットデータがクレジット表示器87用の記憶領域に「00010100b(20d)」と記憶される。その後、次のステップS24に進む。
ステップS24において、メイン送信手段290により、ステップS23にてメイン記憶手段280により記憶された文字データ、具体的には、クレジットデータ「00010100b」が7セグメント制御手段300に送信される。その後、次のステップS25に進む。
ステップS25において、変換手段330により、基数変換が行われる。具体的には、受信手段310が受信したクレジットデータ「00010100b」が変換手段330によって、クレジットデータ「20d」に変換される。その後、次のステップS26に進む。
ステップS26において、振り分け手段335により、クレジットデータ「20d」の振り分けが行われる。具体的には、振り分け手段335により、ステップS25にて変換したクレジットデータ「20d」を、上の位(十の位)に相当する「2h」と下の位(一の位)に相当する「0h」とに振り分ける。その後、図15の処理が行われた後、次のステップS27に進む。
ステップS27において、変換手段330により、点灯データ変換が行われる。具体的には、ステップS26にて振り分け手段335により振り分けられたクレジットデータの一部である「2h」が、点灯データ変換テーブルを参照して、変換手段330により点灯データ「01011011」に変換される(図10(A)参照)。その後、ステップS29に進む。
ステップS29において、7セグメント送信手段340により、全ての7セグメント表示器77に点灯データ「01011011」が送信され、その点灯データの送信と同時にクレジット表示器87Aに点灯指示信号が送信される。その後、ステップS24に戻る。
以上により、点灯データ「01011011」及び点灯指示信号が送信されたクレジット表示器87Aは、これらの信号が送信されている間、中上部A、右上部B、中下部D、左下部E、及び中間部Gのセグメントを点灯させる。その結果、クレジット表示器87Aには、10進数の「2」が表示される。
ここで、このクレジット表示器87の場合には、クレジット表示器87A(十の位)に続いて、クレジット表示器87B(一の位)の表示処理のために、上記のステップS24からステップS29の処理が繰り返して行われる。なお、以下の繰り返して行われるステップS24からステップS29については、ステップS24(R)等と記載する。
ステップS24(R)において、メイン送信手段290により、ステップS23にてメイン記憶手段280により記憶された文字データ、具体的には、クレジットデータ「00010100b」が7セグメント制御手段300に送信される。その後、次のステップS25(R)に進む。
ステップS25(R)において、変換手段330により、基数変換が行われる。具体的には、受信手段310が受信したクレジットデータ「00010100b」が変換手段330によって、クレジットデータ「20d」に変換される。その後、次のステップS26(R)に進む。
ステップS26(R)において、振り分け手段335により、クレジットデータ「20d」の振り分けが行われる。具体的には、振り分け手段335により、ステップS25(R)にて変換したクレジットデータ「20d」を、上の位(十の位)に相当する「2h」と下の位(一の位)に相当する「0h」とに振り分ける。その後、次のステップS27(R)に進む。
ステップS27(R)において、変換手段330により、点灯データ変換が行われる。具体的には、ステップS26(R)にて振り分け手段335により振り分けられたクレジットデータの一部である「0h」が、点灯データ変換テーブルを参照して、変換手段330により点灯データ「00111111」に変換される(図10(A)参照)。その後、ステップS29(R)に進む。
ステップS29(R)において、7セグメント送信手段340により、全ての7セグメント表示器77に点灯データ「00111111」が送信され、その点灯データの送信と同時にクレジット表示器87Bに点灯指示信号が送信される。そして、当該処理を終了する。
以上により、点灯データ「00111111」及び点灯指示信号が送信されたクレジット表示器87Bは、これらの信号が送信されている間、中上部A、右上部B、右下部C、中下部D、左下部E、及び左上部Fのセグメントを点灯させる。その結果、クレジット表示器87Bには、10進数の「0」が表示される。
以上説明したように、この場合には、メイン送信手段290により文字データが送信される都度、その文字データを変換手段330により点灯データに変換して、その点灯データを7セグメント送信手段340が7セグメント表示器77に点灯データを送信している。つまり、メイン制御手段200と7セグメント制御手段300との各々の送信データの送信タイミングの同期を取ることで、7セグメント記憶手段320に点灯データを記憶させることなく、7セグメント表示器77の点灯制御を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、導出手段270が導出する文字データを「数字」のデータとしたが、導出手段270が導出する文字データは「数字」のデータに「英字」のデータを加えた「英数字」のデータとしてもよい。この場合には、所定のエラーを検知した際に、アルファベットを用いたエラーコードを表示するエラー表示を行うべく、導出手段270により文字データが導出される「例:11100101b(E5h)」。なお、このように、導出手段270が導出する文字データを「英数字」のデータとした場合には、メイン記憶手段280が1バイトで記憶可能な「複数桁の文字」には、「英字二字(例:FF→11111111b)」及び「英字一字と数字一字との合計二字(例:E1→11100001b)」も含まれる。
また、上記の実施形態では、使用フラグレジスタ及び桁数フラグレジスタは、メイン送信手段290から7セグメント制御手段300に使用フラグレジスタの値及び桁数フラグレジスタの値が送信されることで、遊技機10の機種毎に対応した設定がされることとした。しかし、これに限らず、使用フラグレジスタ及び桁数フラグレジスタは、遊技機10の機種毎に対応させて予め設定されていてもよい。たとえば、ICの外部ピンに繋ぐ配線を電源やGNDで固定したり、CR等で使用フラグレジスタの値及び桁数フラグレジスタの値を規定値にしたり、ICを搭載する際に、使用フラグレジスタの値及び桁数フラグレジスタの値を製品としてROM等に書込んでおいたりすることにより、使用フラグレジスタ及び桁数フラグレジスタを遊技機10の機種毎に対応させて予め設定してもよい。
また、上記の実施形態では、7セグメント表示器77の全てのセグメントを点灯させない(全消灯させる)場合には、変換手段330が備える点灯データ変換テーブル(「Ch」=「全消灯データ(h)」)を用いることとしたが、これには限られない。たとえば、一の7セグメント表示器77を全消灯させる場合には、その7セグメント表示器77に対応する使用フラグレジスタの値を「0」にしてもよい。つまり、一の7セグメント表示器77を全消灯すると決定したことに基づいて、使用フラグレジスタの値を「0」にして、この「0」の値に対応する7セグメント表示器77を一時的に使用不可、すなわち、点灯データが送信されても点灯しない状態にしてもよい。