JP2016073425A - 遊技機 - Google Patents

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猛 草野
Takeshi Kusano
猛 草野
尚徳 小宮
Naonori Komiya
尚徳 小宮
一寛 中村
Kazuhiro Nakamura
一寛 中村
哲央 尾形
Tetsuo Ogata
哲央 尾形
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Abstract

【課題】遊技機外部からの電波による不正行為を適切に検出できるようにする。
【解決手段】制御手段は、所定周期の割込処理で、入賞センサからの入賞検出信号の検知及び入賞判定処理を行い、また電波センサからの電波検出信号の検知及び電波エラー判定処理を行う。そして入賞判定処理では、入賞検出信号が入賞判定レベルであると検知されたx回目(例えば1回目)の割込処理で入賞と判定し、電波エラー判定処理では、電波検出信号が電波エラー判定レベルであると検知されたときの(即ち1回目の)割込処理で電波エラーと判定する。これにより入賞検出信号が短期の外部電波により不適正な状態になった場合も不正を検出できるようにする。
【選択図】図5

Description

本発明はパチンコ遊技機、スロット遊技機などの遊技機に係り、特には外部からの電波による不正行為の検出に係る技術分野に関する。
特開2014−147602号公報
パチンコ遊技機、スロット遊技機などの遊技機では、不正行為の対策が重要である。
上記特許文献1には、遊技機における不正入賞の防止についての技術が開示されている。当該文献には、パチンコ遊技機の外部から強い電波を発してパチンコ遊技機内部のセンサを誤動作させる等の不正についても言及され、電波センサによりエラー検知を行うことが記載されている。
遊技機外部から電波を発することで、例えば遊技における入賞、つまり各種入賞口、始動口への遊技球が入ったことを検出する入賞センサの検出信号を乱し、1回の入賞のところを複数回の入賞が発生させたかのように検知させてしまう不正行為がある。
本発明は、このような不正行為の巧妙化に対し、適切に不正行為を検知できるようにすることを目的とする。
本発明に係る遊技機は、遊技動作を制御すると制御手段と、遊技球を検知する入賞センサと、遊技機外部からの電波を検知する電波センサとを備える。そして前記制御手段は、所定周期の割込処理で、前記入賞センサからの入賞検出信号の検知及び入賞判定処理を行い、また前記電波センサからの電波検出信号の検知及び電波エラー判定処理を行う。ここで前記入賞判定処理では、前記入賞検出信号が入賞判定レベルであると検知されたx回目の割込処理(xは1以上の自然数)で入賞と判定し、前記電波エラー判定処理では、前記電波検出信号が電波エラー判定レベルであると検知されたときの割込処理で電波エラーと判定する。
即ち外部からの短時間の電波により入賞検出信号の乱れが生ずることに対応するため、電波エラー判定レベルであると検知されたときの割込処理で即座に電波エラーと判定する。
上記した遊技機においては、前記x=1であり、前記制御手段は、前記入賞判定処理では、前記入賞検出信号が入賞判定レベルであると検知したときの割込処理で入賞と判定することが考えられる。
つまり入賞検出信号の入賞判定レベルの検知から入賞判定までのタイミング(割込処理回数)と、電波検出信号の電波エラー判定レベルの検知から電波エラー判定までのタイミング(割込処理回数)とを一致させる。即ち、入賞判定処理でも、入賞検出信号が入賞判定レベルであると検知されたときの割込処理で即座に入賞と判定する。これにより迅速な入賞判定と、割込期間より短い期間の電波により入賞検出信号が乱された場合の電波エラー判定ができる。
上記した遊技機においては、少なくとも前記入賞検出信号と前記電波検出信号は、前記制御手段の同一の入力ポートに入力されることが望ましい。
これにより割り込み処理における入力信号検出処理を効率化する。
本発明によれば外部電波による不正行為を適切に検出できる。
本発明の実施の形態のパチンコ遊技機の斜視図である。 実施の形態のパチンコ遊技機の盤面の正面図である。 実施の形態のパチンコ遊技機の制御構成のブロック図である。 実施の形態の主制御部の入力ポートの説明図である。 実施の形態の電波エラー検出動作の説明図である。 実施の形態の主制御メイン処理のフローチャートである。 実施の形態の主制御タイマ割込処理のフローチャートである。 実施の形態の入力管理処理のフローチャートである。 実施の形態のエラー管理処理のフローチャートである。 実施の形態の不正信号検出処理のフローチャートである。 実施の形態の不正信号検出処理の説明図である。
以下、本発明に係る遊技機の実施の形態としてパチンコ遊技機を例に挙げ、次の順序で説明する。
<1.パチンコ遊技機の構造>
<2.パチンコ遊技機の制御構成>
<3.入賞判定及び電波エラー判定>
<4.主制御部のメイン処理及びタイマ割込処理>
<5.入力管理処理及びエラー管理処理>
<6.まとめ及び変形例>
<1.パチンコ遊技機の構造>

まず図1、図2を参照して、本発明の実施の形態としてのパチンコ遊技機1の構成を概略的に説明する。
図1は実施の形態のパチンコ遊技機1の外観を示す正面側の斜視図であり、図2は遊技盤の正面図である。
図1,図2に示すパチンコ遊技機1は、主に「枠部」と「遊技盤部」から成る。
「枠部」は以下説明する前枠2,外枠4、ガラス扉5、操作パネル7を有して構成される。「遊技盤部」は図2の遊技盤3から成る。以下の説明上で、「枠部」「枠側」とは前枠2,外枠4、ガラス扉5、操作パネル7の総称とする。また「盤部」「盤側」とは遊技盤3を示す。
図1に示すようにパチンコ遊技機1は、木製の外枠4の前面に額縁状の前枠2が開閉可能に取り付けられている。図示していないが、この前枠2の裏面には遊技盤収納フレームが形成されており、その遊技盤収納フレーム内に図2に示す遊技盤3が装着される。これにより遊技盤3の表面に形成した遊技領域3aが前枠2の開口部2aから図1の遊技機前面側に臨む状態となる。
なお遊技領域3aの前側には、透明ガラスを支持したガラス扉5が設けられており、遊技領域3aは透明ガラスを介して前面の遊技者側に表出される。
ガラス扉5は軸支機構6により前枠2に対して開閉可能に取り付けられている。そしてガラス扉5の所定位置に設けられた図示しない扉ロック解除用キーシリンダを操作することで、前枠2に対するガラス扉5のロック状態を解除し、ガラス扉5を前側に開放できる構造とされている。また扉ロック解除用キーシリンダの操作によっては、外枠4に対する前枠2のロック状態も解除可能な構成とされている。
またガラス扉5の前面側には、枠側の発光手段として装飾ランプ20wが各所に設けられている。装飾ランプ20wは、例えばLEDによる発光動作として、演出用の発光動作、エラー告知用の発光動作、動作状態に応じた発光動作などを行う。
ガラス扉5の下側には操作パネル7が設けられている。この操作パネル7も、図示しない軸支機構により、前枠2に対して開閉可能とされている。
操作パネル7には、上受け皿ユニット8、下受け皿ユニット9、発射操作ハンドル10が設けられている。
上受け皿ユニット8には、弾球に供される遊技球を貯留する上受け皿8aが形成されている。下受け皿ユニット9には、上受け皿8aに貯留しきれない遊技球を貯留する下受け皿9aが形成されている。
また上受け皿ユニット8には、上受け皿8aに貯留された遊技球を下受け皿9a側に抜くための球抜きボタン16が設けられている。下受け皿ユニット9には、下受け皿9aに貯留された遊技球を遊技機下方に抜くための球抜きレバー17が設けられている。
また上受け皿ユニット8には、図示しない遊技球貸出装置に対して遊技球の払い出しを要求するための球貸しボタン14と、遊技球貸出装置に挿入した有価価値媒体の返却を要求するためのカード返却ボタン15とが設けられている。
さらに上受け皿ユニット8には、演出ボタン11a,11b、十字キー13が設けられている。演出ボタン11a、11bはそれぞれ、所定の入力受付期間(操作有効期間)中に内蔵ランプが点灯されて操作可能となり、その内蔵ランプ点灯時に押下することにより演出に変化をもたらすことができる押しボタンとされる。また十字キー13は遊技者が演出状況に応じた操作や演出設定等のための操作を行う操作子である。
発射操作ハンドル10は操作パネル7の右端部側に設けられ、遊技者が弾球のために図3に示す発射装置32を作動させる操作子である。
また前枠2の上部の両側と、発射操作ハンドル10の近傍には、演出音を音響出力するスピーカ25が設けられている。
次に図2を参照して、遊技盤3の構成について説明する。遊技盤3は、略正方形状の木製合板または樹脂板を主体として構成されている。この遊技盤3には、発射された遊技球を案内する球誘導レール31が盤面区画部材として環状に装着されており、この球誘導レール31に取り囲まれた略円形状の領域が遊技領域3aとなっている。
この遊技領域3aの略中央部には、主液晶表示装置32M(LCD:Liquid Crystal Display)が設けられ、また主液晶表示装置32Mの右側には副液晶表示装置32Sが設けられている。
主液晶表示装置32Mでは、後述する演出制御部51の制御の下、背景画像上で、たとえば左、中、右の3つの装飾図柄の変動表示が行われる。また通常演出、リーチ演出、スーパーリーチ演出などの各種の演出画像の表示も行われる。副液晶表示装置32Sも、同様に各種演出に応じた表示が行われる。
また遊技領域3a内には、主液晶表示装置32M及び副液晶表示装置32Sの表示面の周囲を囲むように、センター飾り35Cが設けられている。
センター飾り35Cは、そのデザインにより装飾効果を発揮するだけでなく、周囲の遊技球から主液晶表示装置32M及び副液晶表示装置32Sの表示面を保護する作用を持つ。さらにセンター飾り35Cは、遊技球の打ち出しの強さまたはストローク長による遊技球の流路の左右打ち分けを可能とする部材としても機能する。即ち球誘導レール31を介して遊技領域3a上部に打ち出された遊技球の流下経路は、センター飾り35Cによって分割された左遊技領域3bと右遊技領域3cのいずれかを流下することとなる。いわゆる左打ちの場合、遊技球は左遊技領域3bを流下していき、右打ちの場合、遊技球は右遊技領域3cを流下していく。
また左遊技領域3bの下方には、左下飾り35Lが設けられ、装飾効果を発揮するとともに左遊技領域3bとしての範囲を規定する。
同様に右遊技領域3cの下方には右下飾り35Rが設けられ、装飾効果を発揮するとともに左遊技領域3bとしての範囲を規定する。
なお、遊技領域3a(左遊技領域3b及び右遊技領域3c)内には、所要各所に釘49や風車47が設けられて遊技球の多様な流下経路を形成する。
また主液晶表示装置32Mの下方にはセンターステージ35Sが設けられており、装飾効果を発揮するとともに、遊技球の遊動領域として機能する。
なお図示していないが、センター飾り35Cには、適所に視覚的演出効果を奏する可動体役物が設けられている。
遊技領域3aの右上縁付近には、複数個のLEDを配置して形成されたドット表示器による図柄表示部33が設けられている。
この図柄表示部33では、所定のドット領域により、第1特別図柄表示部、第2特別図柄表示部、及び普通図柄表示部が形成され、第1特別図柄、第2特別図柄、及び普通図柄のそれぞれの変動表示動作(変動開始および変動停止を一セットする変動表示動作)が行われる。
なお、上述した主液晶表示装置32Mは、図柄表示部33による第1、第2特別図柄の変動表示と時間的に同調して、画像による装飾図柄を変動表示する。
センター飾り35Cの下方には、上始動口41(第1の特別図柄始動口)を有する入賞装置が設けられ、さらにその下方には下始動口42a(第2の特別図柄始動口)を備える普通変動入賞装置42が設けられている。
上始動口41及び下始動口42aの内部には、遊技球の通過を検出する検出センサ(図3に示す上始動口センサ91,下始動口センサ92)が形成されている。
上始動口41は、図柄表示部33における第1特別図柄の変動表示動作の始動条件に係る入賞口で、始動口開閉手段(始動口を開放または拡大可能にする手段)を有しない入賞率固定型の入賞装置となっている。
下始動口42aを有する普通変動入賞装置42は、始動口開閉手段により始動口の遊技球の入賞率を変動可能な入賞率変動型の入賞装置として構成されている。即ち下始動口42aを開放または拡大可能にする左右一対の可動翼片(可動部材)42bを備えた、いわゆる電動チューリップ型の入賞装置である。
この普通変動入賞装置42の下始動口42aは、図柄表示部33における第2特別図柄の変動表示動作の始動条件に係る入賞口である。そして、この下始動口42aの入賞率は可動翼片42bの作動状態に応じて変動する。即ち可動翼片42bが開いた状態では、入賞が容易となり、可動翼片42bが閉じた状態では、入賞が困難又は不可能となるように構成されている。
また普通変動入賞装置42の左右には、一般入賞口43が複数個設けられている。各一般入賞口42の内部には、遊技球の通過を検出する検出センサ(図3に示す一般入賞口センサ94)が形成されている。
また右遊技領域3cの下部側には、遊技球が通過可能なゲート(特定通過領域)からなる普通図柄始動口44が設けられている。この普通図柄始動口44は、図柄表示部33における普通図柄の変動表示動作に係る入賞口であり、その内部には、通過する遊技球を検出するセンサ(図3に示すゲートセンサ93)が形成されている。
右遊技領域3c内の普通図柄始動口44から普通変動入賞装置42へかけての流下経路途中には第1特別変動入賞装置45(特別電動役物)が設けられている。
第1特別変動入賞装置45は、突没式の開放扉45bにより第1大入賞口45aを閉鎖/開放する構造とされている。また、その内部には第1大入賞口45aへの遊技球の通過を検出するセンサ(図3の第1大入賞口センサ95)が形成されている。
第1大入賞口45aの周囲は、右下飾り35Rが遊技盤3の表面から膨出した状態となっており、その膨出部分の上辺及び開放扉45bの上面が右流下経路3cの下流案内部を形成している。従って、開放扉45bが盤内部側に引き込まれることで、下流案内部に達した遊技球は容易に第1大入賞口45に入る状態となる。
また普通変動入賞装置42の下方には、第2特別変動入賞装置46(特別電動役物)が設けられている。第2特別変動入賞装置46は、下部が軸支されて開閉可能な開放扉46bにより、その内側の第2大入賞口46aを閉鎖/開放する構造とされている。また、その内部には第2大入賞口46aへの遊技球の通過を検出するセンサ(図3の第2大入賞口センサ96)が形成されている。
開放扉46bが開かれることで第2大入賞口46aが開放される。この状態では、左遊技領域3b或いは右遊技領域3cを流下してきた遊技球は、高い確率で第2大入賞口50に入ることとなる。
以上のように盤面の遊技領域には、入賞口として上始動口41、下始動口42a、普通図柄始動口44、第1大入賞口45a、第2大入賞口46a、一般入賞口43が形成されている。
本実施の形態のパチンコ遊技機1においては、これら入賞口のうち、普通図柄始動口44以外の入賞口への入賞があった場合には、各入賞口別に設定された入賞球1個当りの賞球数が遊技球払出装置55(図3参照)から払い出される。
例えば、上始動口41および下始動口42aは3個、第1大入賞口45a、第2大入賞口46aは13個、一般入賞口43は10個などと賞球数が設定されている。
なお、これらの各入賞口に入賞しなかった遊技球は、アウト口48を介して遊技領域3aから排出される。
ここで「入賞」とは、入賞口がその内部に遊技球を取り込んだり、ゲートを遊技球が通過したりすることをいう。実際には入賞口ごとに形成されたセンサ(各入賞検出スイッチ)により遊技球が検出された場合、その入賞口に「入賞」が発生したものとして扱われる。
以上のような盤面において、センター飾り35C、左下飾り35L、右下飾り35R、センターステージ35S、第1特別変動入賞装置45、第2特別変動入賞装置46、演出ボタン11a,11b、さらには可動体役物71(図3、図5参照)等の各所に、盤側の発光手段として装飾ランプ20bが設けられている。
装飾ランプ20bは、例えばLEDによる発光動作として、演出用の発光動作、エラー告知用の発光動作、動作状態に応じた発光動作などを行う。
また図1,図2には示さないが、盤面付近の所定位置には図3に示す電波センサ97、磁気センサ98、振動センサ99が不正行為の検出等のために配置されている。
<2.パチンコ遊技機の制御構成>

次に本実施の形態のパチンコ遊技機1の制御系の構成について説明する。図3はパチンコ遊技機1の内部構成の概略的なブロック図である。
本実施の形態のパチンコ遊技機1は、その制御構成を形成する基板として主に、主制御基板50、演出制御基板51、液晶制御基板52、払出制御基板53、発射制御基板54、電源基板58が設けられている。
主制御基板50は、マイクロコンピュータ等が搭載され、パチンコ遊技機1の遊技動作全般に係る統括的な制御を行う。なお以下では、主制御基板50に搭載されたマイクロコンピュータ等を含めて主制御基板50の構成体を「主制御部50」と表記する。
演出制御基板51は、マイクロコンピュータ等が搭載され、主制御部50から演出制御コマンドを受けて、画像表示、発光、音響出力を用いた各種の演出動作を実行させるための制御を行う。なお以下では、演出制御基板51に搭載されたマイクロコンピュータ等を含めて演出制御基板51の構成体を「演出制御部51」と表記する。
液晶制御基板52はマイクロコンピュータやビデオプロセッサ等が搭載され、演出制御部51からの表示制御コマンドを受けて、主液晶表示装置32M、副液晶表示装置32Sによる表示動作の制御を行う。
なお主液晶表示装置32M、副液晶表示装置32Sによる表示動作の制御を行う液晶制御基板として、主液晶制御基板、副液晶制御基板を独立して設けてもよい。
払出制御基板53は、パチンコ遊技機1に接続された遊技球払出装置55による賞球の払い出し制御を行う。
発射制御基板54は、遊技者のパチンコ遊技機1に設けられている発射装置56による遊技球の発射動作の制御を行う。
電源基板58は、外部電源(例えばAC24V)からAC/DC変換、さらにはDC/DC変換を行い、各部に動作電源電圧Vccを供給する。なお電源経路の図示は省略している。
まず主制御部50及びその周辺回路について述べる。
主制御部50は、CPU100(以下「主制御CPU100」と表記)を内蔵したマイクロプロセッサ、ROM101(以下「主制御ROM101」と表記)、RAM102(以下「主制御RAM102」と表記)を搭載し、マイクロコンピュータを構成している。
主制御CPU100は制御プログラムに基づいて、遊技の進行に応じた各種演算及び制御処理を実行する。
主制御ROM101は、主制御CPU100による遊技動作の制御プログラムや、遊技動作制御に必要な種々のデータを記憶する。
主制御RAM102は、主制御CPU100が各種演算処理に使用するワークエリアや、各種入出力データや処理データのバッファ領域として用いられる。
なお図示は省略したが、主制御部50は、各部とのインターフェース回路、特別図柄変動表示に係る抽選用乱数を生成する乱数生成回路、各種の時間計数のためのCTC(Counter Timer Circuit)、主制御CPU100に割込み信号を与える割込コントローラ回路なども備えている。
主制御部50は、上述のように盤面の遊技領域の各入賞手段(上始動口41、下始動口42a、普通図柄始動口44、第1大入賞口45a、第2大入賞口46a、一般入賞口43)に設けられるセンサの入賞検出信号を受信する構成となっている。
即ち、上始動口センサ91、下始動口センサ92、ゲートセンサ93、一般入賞口センサ94、第1大入賞口センサ95、第2大入賞口センサ96のそれぞれの入賞検出信号が主制御部50に供給される。
なお、これらのセンサ(91〜96)は、入球した遊技球を検出する検出スイッチにより構成されるが、具体的にはフォトスイッチや近接スイッチなどの無接点スイッチや、マイクロスイッチなどの有接点スイッチで構成することができる。
主制御部50は、上始動口センサ91、下始動口センサ92、ゲートセンサ93、一般入賞口センサ94、第1大入賞口センサ95、第2大入賞口センサ96のそれぞれの入賞検出信号の受信に応じて、処理を行う。例えば抽選処理、図柄変動制御、賞球払出制御、演出制御コマンド送信制御、外部データ送信処理などを行う。
また主制御部50は、所定位置に配置される電波センサ97、磁気センサ98、振動センサ99の検出信号を受信する構成となっている。
電波センサ97は、パチンコ遊技機1の外部から発せられる電波を検出して電波検出信号を主制御部50に出力する。例えば遊技者が所持する電波出力装置からの電波を検出する。パチンコ遊技機1の外部から強い電波を発してパチンコ遊技機1内部のセンサを誤動作させる等の不正が行われることがある。このため、電波を検知した場合にエラーとして報知することを可能とするためである。
磁気センサ98としては、例えば複数の磁気センサが、各入賞口(始動口も含む)に近接して配置されている(図3では1つのみ示している)。各磁気センサ98は外部からの磁気を検出して磁気検出信号を主制御部50に出力する。
例えば遊技者が磁石等を近づけることによりパチンコ遊技機1の電子機器を誤動作させたり、または盤面上を流下する遊技球を何れかの入賞口に誘導する等の不正が行われることがある。このため、磁気を検知した場合にエラーとして報知することができるようにしている。
振動センサ99はパチンコ遊技機1に与えられた振動を検出し、振動検出信号を主制御部50に出力する。
例えば遊技者がパチンコ遊技機1に強い振動を与えてパチンコ遊技機1内部の電子機器、部品を故障させたり、盤面上を流下する遊技球を強引に入賞させる等の不正が行われることがある。このため、振動を検知した場合にエラーとして報知することができるようにしている。
なお主制御部50に検出信号を出力するセンサ類は以上のものだけでなく、図示しないが、扉開放検出センサ、可動物異常センサ等、さらに各種のセンサがパチンコ遊技機1に搭載されている。
主制御部50は、電波、磁気、振動、その他の各種エラーの検出に応じて、演出制御部51にコマンドを送ってエラー報知の動作を実行させたり、枠用外部端子基板57を介して図示しないホールコンピュータにエラー通知等を行うことができる。
また主制御部50には、下始動口42の可動翼片42bを開閉駆動する普通電動役物ソレノイド77が接続され、主制御部50は遊技進行状況に応じて制御信号を送信して普通電動役物ソレノイド77の駆動動作を実行させ、可動翼片42bの開閉動作を実行させる。
さらに、主制御部50には、第1大入賞口45の開放扉45bを開閉駆動する第1大入賞口ソレノイド78と、第2大入賞口46の開放扉46bを開閉駆動する第2大入賞口ソレノイド79が接続されている。主制御部50は、いわゆる大当たり状況に応じて、第1大入賞口ソレノイド78又は第2大入賞口ソレノイド79を駆動制御して、第1大入賞口45又は第2大入賞口46の開放動作を実行させる。
また主制御部50には、図柄表示部33が接続されており、図柄表示部33に制御信号を送信して、各種図柄表示(LEDの消灯/点灯/点滅)を実行させる。これにより図柄表示部33における第1特別図柄表示部80、第2特別図柄表示部81、普通図柄表示部82での表示動作が実行される。
また主制御部50には、枠用外部端子基板57が接続される。主制御部50は、遊技進行に関する情報を、枠用外部端子基板57を介して図示しないホールコンピュータに送信可能となっている。遊技進行に関する情報とは、例えば大当り当選情報、賞球数情報、図柄変動表示実行回数情報、エラー情報などである。ホールコンピュータとは、パチンコホールの遊技機を統括的に管理する管理コンピュータであり、遊技機外部に設置されている。
また主制御部50には、払出制御基板53が接続されている。払出制御基板53には、発射装置56を制御する発射制御基板54と、遊技球の払い出しを行う遊技球払出装置55が接続されている。
主制御部50は、払出制御基板53に対し、払い出しに関する制御コマンド(賞球数を指定する払出制御コマンド)を送信する。払出制御基板53は当該制御コマンドに応じて遊技球払出装置55を制御し、遊技球の払い出しを実行させる。
また払出制御基板53は、主制御部50に対して、払い出し動作状態に関する情報(払出状態信号)を送信可能となっている。主制御部50側では、この払出状態信号によって、遊技球払出装置55が正常に機能しているか否かを監視する。具体的には、賞球の払い出し動作の際に、玉詰まりや賞球の払い出し不足といった不具合が発生したか否かを監視している。
また主制御部50は、特別図柄変動表示に関する情報を含む演出制御コマンドを、演出制御部51に送信する。なお、主制御部50から演出制御部51への演出制御コマンドの送信は一方向通信により実行されるようにしている。これは、外部からの不正行為による不正な信号が演出制御部51を介して主制御部50に入力されることを防止するためである。
続いて演出制御部51及びその周辺回路について説明する。
演出制御部51は、CPU200(以下「演出制御CPU200」と表記)を内蔵したマイクロプロセッサ、ROM201(以下「演出制御ROM201」と表記)、RAM202(以下「演出制御RAM202」と表記)を搭載し、マイクロコンピュータを構成している。
演出制御CPU200は演出制御プログラム及び主制御部50から受信した演出制御コマンドに基づいて、各種演出動作のための演算処理や各演出デバイスの制御を行う。演出デバイスとは、本実施の形態のパチンコ遊技機1の場合、主液晶表示装置32M、副液晶表示装置32S、装飾ランプ20w、20b、スピーカ59、可動体役物71(可動体役物駆動部65)となる。
演出制御ROM201は、演出制御CPU200による演出動作の制御プログラムや、演出動作制御に必要な種々のデータを記憶する。
演出制御RAM202は、演出制御CPU200が各種演算処理に使用するワークエリアや、テーブルデータ領域、各種入出力データや処理データのバッファ領域などとして用いられる。
なお図示は省略したが、演出制御部51は、各部とのインターフェース回路、演出のための抽選用乱数を生成する乱数生成回路、各種の時間計数のためのCTC、演出制御CPU200に割込み信号を与える割込コントローラ回路なども備えている。
この演出制御部51の主な役割は、主制御部50からの演出制御コマンドの受信、演出制御コマンドに基づく演出の選択決定、主液晶表示装置32M、副液晶表示装置32S側への演出制御コマンドの送信、スピーカ25による出力音制御、装飾ランプ20w,20b(LED)の発光制御、可動体役物71の駆動制御などとなる。
演出制御部51は、主液晶表示装置32M、副液晶表示装置32S側への演出制御コマンドの送信を行うが、その演出制御コマンドは、液晶インターフェース基板66を介して液晶制御基板52に送られる。
液晶制御基板52は、主液晶表示装置32M及び副液晶表示装置32Sの表示制御を行う。図示していないが、液晶制御基板52には、VDP(Video Display Processor)、画像ROM、VRAM(Video RAM)、液晶制御CPU、液晶制御ROM、液晶制御RAMを備えている。
VDPは、画像展開処理や画像の描画などの映像出力処理全般の制御を行う。
画像ROMには、VDPが画像展開処理を行う画像データ(演出画像データ)が格納されている。
VRAMは、VDPが展開した画像データを一時的に記憶する画像メモリ領域とされる。
液晶制御CPUは、VDPが表示制御を行うために必要な制御データを出力する。
液晶制御ROMには、液晶制御CPUの表示制御動作手順を記述したプログラムやその表示制御に必要な種々のデータが格納される。
液晶制御RAMは、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
液晶制御基板52は、これらの構成により、演出制御基板51からの演出制御コマンドに基づいて各種の画像データを生成し、主液晶表示装置32M及び副液晶表示装置32Sに出力する。これによって主液晶表示装置32M及び副液晶表示装置32Sにおいて各種の演出画像が表示される。
また演出制御部51は、光演出や音演出の制御を行う。このため演出制御部51には枠ドライバ部61、盤ドライバ部62及び音源IC(Integrated Circuit)59が接続されている。
枠ドライバ部61は、枠側の装飾ランプ部63のLEDについて発光駆動を行う。なお、装飾ランプ部63とは、図1に示したように枠側に設けられている装飾ランプ20wを総括的に示したものである。
盤ドライバ部62は、盤側の装飾ランプ部64のLEDについて発光駆動を行う。なお、装飾ランプ部64とは、図2に示したように盤側に設けられている装飾ランプ20bを総括的に示したものである。
また可動体役物駆動部65は、盤側に形成されている1又は複数の可動体役物71を駆動する1又は複数の各モータ及び可動機構を総括的に示している。
本実施の形態の場合、盤ドライバ部62は、可動体役物駆動部65のモータの駆動も行う。可動体役物駆動部65のモータには例えばステッピングモータが用いられる。
本実施の形態の場合、演出制御部51(演出制御CPU200)は、演出駆動データを枠ドライバ部61及び盤ドライバ部62に供給することで、枠側の装飾ランプ部63による発光動作や、盤側の装飾ランプ部64の発光動作及び可動体役物71の駆動制御を行う。
なおこの例では盤ドライバ部62は、盤側に形成されている可動体役物71を駆動する可動体役物駆動部65のモータの駆動も行うものとしているが、装飾ランプ部64の各LEDを発光駆動するドライバ部と、可動体役物駆動部65のモータを駆動するドライバ部が別体として設けられても良い。
可動体役物駆動部65としては、例えば複数の役物に対応して複数のモータ(例えばステッピングモータ)が設けられる。
各モータには原点位置が規定されている。原点位置は、例えば役物が図2の盤面に通常は表出しない位置などとされる。
モータが原点位置にあるか否かを演出制御基板51側で確認できるようにするため、各モータには原点スイッチ68が設けられている。例えばフォトインターラプタが用いられる。この原点スイッチ68の情報が演出制御CPU200によって検知される構成とされている。
また演出制御部51は、スピーカ25により所望の音を出力させるべく、音源IC59に対する制御を行う。音源IC59には音データROM69が接続されており、音源IC59は音データROM69から必要な音データ(再生するフレーズの音データ)を取得して音声信号出力を行う。
音源IC59は、複数チャネルのフレーズをミキシングして所定本数(チャネル数)の音声信号を得る。図1に示したように、本例の場合、スピーカ25は複数設けられるため、音源IC59の出力チャネル数は例えばLch,Rchの2チャネルなど(ステレオ出力)が可能となる。上記のミキシングにより、演出制御部51より再生指示された複数チャネルのフレーズを同時再生可能とされる。
また音源IC59は、演出制御部51からの指示に従い、制御対象として指示されたフレーズについての音コントロールを行う。具体的に、演出制御部51は、ボリュームの変化指示やフェードイン再生/フェードアウト再生等の音響効果の付与指示に係る情報を音源IC59に対して与え、音源IC59はそれらの情報に従って制御対象として指定されたフレーズの再生制御を行う。
音源IC59による出力音声信号はアンプ部67で増幅された後、スピーカ25に対して与えられる。
なお、図3では図示の都合上、音源IC59の出力チャネル数を1つとしているが、実際にはアンプ部67及びスピーカ25は例えばLch、Rchに対応した出力チャネルがそれぞれ設けられ、ステレオによる音再生が可能とされる。
なお、上記では音源IC59を演出制御基板51とは別体に設けるものとしたが、音源IC59は演出制御基板51と同一基板上に一体的に設けることもできる。
また演出制御部51には、遊技者が操作可能な操作部60が接続され、操作部60からの操作検出信号を受信可能となっている。この操作部60は、図1で説明した演出ボタン11a,11b、十字キー13と、それらの操作検出機構のことである。
演出制御部51は、操作部60からの操作検出信号に応じて、各種演出制御を行うことができる。
演出制御部51は、主制御部50から送られてくる演出制御コマンドに基づき、あらかじめ用意された複数種類の演出パターンの中から抽選によりあるいは一意に演出パターンを決定し、必要なタイミングで各種演出手段を制御する。これにより、演出パターンに対応する主・副液晶表示装置32M、32Sによる演出画像の表示、スピーカ25からの音再生、装飾ランプ部63、64(装飾ランプ20w、20b)におけるLEDの点灯点滅駆動、可動体役物駆動部65のモータによる可動体役物71の動作が実現され、時系列的に種々の演出パターンが展開されていく。これにより「演出シナリオ」が実現される。
なお演出制御コマンドは、1バイト長のモード(MODE)と、同じく1バイト長のイベント(EVENT)からなる2バイト構成により機能を定義する。
MODEとEVENTの区別を行うために、MODEのBit7はON、EVENTのBit7をOFFとしている。
これらの情報を有効なものとして送信する場合、モード(MODE)およびイベント(EVENT)各々に対応してストローブ信号が出力される。すなわち、主制御CPU100は、送信すべきコマンドがある場合、演出制御部51にコマンドを送信するためのモード(MODE)情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に1回目のストローブ信号の送信を行う。さらに、このストローブ信号の送信から所定時間経過後にイベント(EVENT)情報の設定および出力を行い、この設定から所定時間経過後に2回目のストローブ信号の送信を行う。
ストローブ信号は主制御CPU100により、演出制御CPU200が確実にコマンドを受信することが可能な所定期間アクティブ状態に制御される。
また演出制御部51(演出制御CPU200)は、ストローブ信号の入力に基づいて割込を発生させてコマンド受信割込処理用の制御プログラムを実行し、この割込処理において演出制御コマンドが取得される。
<3.入賞判定及び電波エラー判定>

以下、本実施の形態において主制御部50が上述した上始動口センサ91、下始動口センサ92、ゲートセンサ93、一般入賞口センサ94、第1大入賞口センサ95、第2大入賞口センサ96の入賞検出信号による入賞判定処理と、電波センサ97からの電波検出信号による電波エラー判定処理について説明する。
なお以下では、上始動口センサ91、下始動口センサ92、ゲートセンサ93、一般入賞口センサ94、第1大入賞口センサ95、第2大入賞口センサ96を総称して「入賞口センサ90」と表記する。
図4は主制御部50の入力ポートの構成を示している。
主制御部50には例えば各8ビットの入力ポートPI1〜PI4が設けられる。各入力ポートPI1〜PI4のアドレスをPad1〜Pad4としている。
本実施の形態の場合、少なくとも入賞口センサ90からの入賞検出信号と電波センサ97からの電波検出信号は、主制御部50の同一の入力ポート、図4の例では入力ポートPI1に入力される。
即ちポートPI1のビット0〜7は次のように用いられる。
ビット0:上始動口センサ91からの入賞検出信号S91の入力
ビット1:下始動口センサ92からの入賞検出信号S92の入力
ビット2:ゲートセンサ93からの入賞検出信号S93の入力
ビット3:一般入賞口センサ94からの入賞検出信号S94の入力
ビット4:第1大入賞口センサ95からの入賞検出信号S95の入力
ビット5:第2大入賞口センサ96からの入賞検出信号S96の入力
ビット6:未使用
ビット7:電波センサ97からの電波検出信号S97の入力
入力ポートPI2のビット0〜7は次のように用いられる。ビット0〜3は各磁気センサからの磁気検出信号S98−1〜S98−4の入力(但し磁気センサ98が4つ配置されているとした場合)に用いられる。ビット7は振動センサ99からの振動検出信号S99の入力に用いられる。
入力ポートPI3のビット0〜7は他のエラー検出信号E1〜E8の入力に用いられる。例えば玉詰まり検出信号、補給切れ検出信号、払出不足検出信号、断線検知信号、扉開放信号、RAMクリア信号などである。
入力ポートPI4のビット0〜7は他のエラー検出信号やその他の信号の入力に用いられる。或いは未使用である。
この図4のように少なくとも入賞検出信号と電波検出信号は共通の入力ポートPI1に入力される。
図5A、図5B、図5Cはそれぞれ、入力ポートPI1に入力される入賞口センサ90からの入賞検出信号S90と、電波センサ97からの電波検出信号S97を示している。なお、入賞検出信号S90とは、上記入賞検出信号S91〜S96を代表して示しているものである。
入賞検出信号S90は、例えば各入賞口に遊技球が通過することでH(High)レベルとなる信号とする。つまり入賞検出信号S90はHレベルが入賞判定レベルの信号であるとする。
また電波検出信号S97は、外部電波を検出することでHレベルになる信号とする。つまり電波検出信号S97はHレベルが電波エラー判定レベルの信号であるとする。
また主制御部50は4ms毎の割込処理で各信号レベルをチェックするものとし、各図の破線のタイミングが主制御部50の信号検知タイミングで、破線の間隔が4msであるとする。
また入賞口に入った遊技球が入賞口センサ90を通過する時間は20〜30ms程度であり、これをTt期間としている。1個の遊技球の入賞口センサ90の通過により、入賞検出信号S90はTt期間、Hレベルになる。
まず図5Aで、本実施の形態に対する比較例としての判定処理を説明する。
図5Aの場合、主制御部50は、入賞検出信号S90がL(Low)レベルからHレベルに変化した場合、その変化直後の割込処理でHレベルであることを検知し、その時点t1で入賞と判定する。
一方、電波検出信号S97に関して主制御部50は、電波検出信号S97がLレベルからHレベルに変化した場合、その変化後の2回の割り込み処理で連続してHレベルであることを検知した時点t2で電波エラーと判定する。
なお、図示していないが、磁気エラー、振動エラー等も、同様に2回の割り込み処理で連続してHレベルであることを検知した場合など、ある程度のHレベル期間の継続でエラー判定とすることが行われる。これは、検出信号の安定を待ってエラーと判定するとの意図がある。
ところが近年、電波エラーに関しては、入賞判定との兼ね合いの上で、電波検出信号のHレベルでの安定を待ってエラー判定するよりも重視すべきことが生じている。図5Bで説明する。
この図5Bは、割込周期(4ms)よりも短い間隔で外部から電波が発っせられた場合を示している。電波検出信号S97は、外部電波が発せられた期間を示すが、この外部電波の干渉により入賞検出信号S90がLレベルに落ちている。これにより入賞検出信号S90はTt期間内に3回の信号レベル変化が生じている。そして主制御部50は上述のように変化直後の割り込み処理でHレベルであることを検知し、その時点で入賞と判定するため、時点t1,t3,t5でそれぞれ入賞判定する。
即ち、本来1つの遊技球の入賞でTt期間だけHレベルとなる入賞検出信号S90が短周期電波によって乱されることで、主制御部50は3回の入賞があったものと誤判定してしまう。一方で、電波検出信号S97について主制御部50は時点t2,t4でそれぞれHレベルを検出するが、H期間は2回の割り込み処理を越える期間、連続していないため主制御部50は電波エラーとは判定しない。
このように電波検出信号のHレベルでの安定を待ってエラー判定するようにしていると短周期の電波による不正行為を判定できず、音、発光態様、画像表示等によるエラー告知動作や、ホールコンピュータへの不正の通知ができないことになる。
そこで本実施の形態では、電波エラー判定に関しては、電波検出信号S97が電波エラー判定レベルであると検知されたときの割込処理で電波エラーと判定するようにする。
具体的には、主制御部50は、例えば4ms周期の割込処理で、入賞口センサ90からの入賞検出信号S90の検知及び入賞判定処理を行い、また同じく4ms周期の割込処理で電波センサ97からの電波検出信号S97の検知及び電波エラー判定処理を行う。この場合に、入賞判定処理では、入賞検出信号S90が入賞判定レベル(Hレベル)であると検知されたx回目(xは1以上の自然数)の割込処理で入賞と判定する。そして電波エラー判定処理では、電波検出信号S97が電波エラー判定レベル(Hレベル)であると検知されたときの割込処理で即座に電波エラーと判定するようにする。
図5Cは本実施の形態の入賞判定及び電波エラー判定の手法を示している。これは上記x=1とした場合の例である。
この図5Cの場合、主制御部50は入賞判定については、入賞検出信号S90がLレベルからHレベルに変化した場合、その変化直後の割込処理(1回目の割込処理)でHレベルであることが検知されるため、その時点t1で入賞と判定する。
また主制御部50は電波エラー判定については、電波検出信号S97がLレベルからHレベルに変化した場合、そのHレベルを検知した割込処理(1回目の割込処理)で電波エラーと判定する。この例の場合、時点t2,t4でそれぞれ電波エラーと判定される。
そして実際には入賞検出信号S90は、4ms周期より短い期間の外部電波の影響で、破線で示すようにLレベルに落ちる恐れ、つまり図5Bのように不正入賞が生ずる恐れがあるが、この図5Cの場合、電波エラー判定により不正を検知できることになる。従って短周期の電波による不正行為を発見し、音、発光態様、画像表示等によるエラー告知動作や、ホールコンピュータへの不正の通知ができる。
なお、4ms毎の割込処理のタイミングには電波検出信号S97のHレベルを検知できないような、極短期間の電波が発っせられた場合、その極短期間だけ入賞検出信号S90が乱されてLレベルとなることも考えられる。しかし、入賞検出信号S90も割込処理毎にレベル検知されており、極短期間のLレベルは検知されないことになるため、そもそも不正入賞は起こらない。不正入賞が起こるのは、割込タイミングで電波検出信号S97=H、入賞検出信号S90=Lとなる場合である。従って、電波検出信号S97のHレベルを検知した割込処理で電波エラーと判定すれば、短期間の電波による不正入賞は確実に検出できることになる。
<4.主制御部のメイン処理及びタイマ割込処理>

以下、上記図5Cのような電波エラー判定を実現する本実施の形態の制御処理につき説明する。ここではまず主制御部50のメイン処理及びタイマ割込処理について述べる。
図6は、主制御部50のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理が開始されるのは、停電状態からの復旧時のように初期化スイッチ(図示せず)が操作されることなく電源がON状態になる場合と、初期化スイッチがON操作されて電源がON状態になる場合とがある。いずれの場合でも、パチンコ遊技機1に電源が投入されると、電源基板58によって各制御基板に電圧が供給される。この場合に主制御部50(主制御CPU100)は図6に示すメイン処理を開始する。
このメイン処理において、主制御CPU100はステップS11で、まず遊技動作開始前における必要な初期設定処理を実行する。たとえば、最初に自らを割込み禁止状態に設定すると共に、所定の割込みモードに設定し、またマイクロコンピュータの各部を含めてCPU内部のレジスタ値を初期設定する。
次に主制御CPU100はステップS12で、図4の入力ポート(例えば入力ポートPI4)を介して入力されるRAMクリアスイッチの出力信号であるRAMクリア信号の状態(ON、OFF)を判定する。RAMクリア信号とは、RAMの全領域を初期設定するか否かを決定する信号である。RAMクリア信号としては通常、パチンコ店の店員が操作する初期化スイッチのON/OFF状態に対応した値を有している。
RAMクリア信号がON状態であった場合、主制御CPU100は処理をステップS12からS16に進め、RAMの全領域のゼロクリアを行う。したがって、電源遮断時にセットされたバックアップフラグの値は、他のチェックサム値などと共にゼロとなる。
続いてステップS17で主制御CPU100は、RAM領域がゼロクリアされたことを報知するための「RAMクリア表示コマンド」を初期化コマンドとして各制御基板に送信する。そしてステップS18で、RAMクリア報知タイマに、RAMクリアされた旨を報知するための時間として、たとえば、30秒を格納する。
次に主制御CPU100はステップS19で、タイマ割込み動作を起動する割込み信号を出力するCTCを初期設定して、CPUを割込み許可状態に設定する。
その後はステップS20、S21、S22の処理として、割込みが発生するまで割込禁止状態と割込許可状態とを繰り返すとともに、その間に、各種乱数更新処理を実行する。このステップS21の各種乱数更新処理では、特別図柄変動表示や普通図柄変動表示に使用される各種乱数の初期値(スタート値)変更のために使用する乱数や、変動パターンの選択に利用される変動パターン用乱数を更新する。
なお、特別図柄変動表示や普通図柄変動表示に使用される各種乱数とは、例えばインクリメント処理によって所定数値範囲を循環している大当り抽選に係る乱数(図柄抽選に利用される特別図柄判定用乱数)や、補助当り抽選に係る乱数(補助当りの当落抽選に利用される補助当り判定用乱数)などである。また初期値変更のために使用する乱数とは、特別図柄判定用初期値乱数、補助当り判定用初期値乱数などである。
主制御RAM102には大当り抽選に係る図柄抽選、補助当り抽選、または変動パターン抽選などに利用される各種の乱数カウンタとして、特別図柄判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、特別図柄判定用乱数カウンタ、補助当り判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタ、補助当り判定用乱数カウンタ、変動パターン用乱数1カウンタ、変動パターン用乱数2カウンタなどが設けられている。これらのカウンタは、ソフトウェア的に乱数を生成する乱数生成手段としての役割を果たす。
ステップS21の各種乱数更新処理では、上述の特別図柄判定用乱数カウンタや補助当り判定用乱数カウンタの初期値を生成する2つの初期値生成用カウンタ、変動パターン用乱数1カウンタ、変動パターン用乱数2カウンタなどを更新して、上記各種のソフト乱数を生成する。たとえば、変動パターン用乱数1カウンタとして取り得る数値範囲が0〜238とすると、主制御RAM102の変動パターン用乱数1の値を生成するためのカウント値記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元のカウント値記憶領域に格納する。このとき、取得した値に1を加算した結果が239であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に格納する。他の初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。CPU201は、間欠的に実行されるタイマ割込処理を行っている間を除いて、各種乱数更新処理を繰り返し実行するようになっている。
以上はステップS12でRAMクリアスイッチONと判定された場合について述べた。RAMクリアスイッチOFFの場合を続いて説明する。例えば停電状態からの復旧時には、初期化スイッチ(RAMクリア信号)はOFF状態である。このような場合、主制御CPU100はステップS12からS13に処理を進め、バックアップフラグ値を判定する。なお、バックアップフラグは、電源遮断時にON状態に設定され、電源復帰後の最初のタイマ割込み処理でOFF状態にリセットされるよう構成されている。
したがって、電源投入時や停電状態からの復旧時である場合には、通常では、バックアップフラグがON状態のはずである。ただし、何らかの理由で電源遮断までに所定の処理が完了しなかったような場合には、バックアップフラグはリセット(OFF)状態になる。そこで、バックアップフラグがOFF状態である場合には、主制御CPU100は処理をステップS13からS16に進め、遊技機の動作を初期状態に戻す。
一方、バックアップフラグがON状態であれば、主制御CPU100は処理をステップS13からS14に進め、チェックサム値を算出するためのチェックサム演算を実行する。ここで、チェックサム演算とは、主制御RAM102のワーク領域を対象とする8ビット加算演算である。
そして、チェックサム値が算出されたら、この演算結果を、主制御RAM102のSUM番地の記憶値と比較をする。このSUM番地には、電源遮断時に、同じチェックサム演算によるチェックサム値が記憶されている。そして、記憶された演算結果は、主制御RAM102の他のデータと共に、バックアップ電源によって維持されている。したがって、本来は、ステップS14の判定によって両者が一致するはずである。
しかし、電源遮断時にチェックサム演算が実行できなかった場合や、実行できても、その後、メイン処理のチェックサム演算の実行時までの間に、ワーク領域のデータが破損している場合もある。このような場合にはステップS14の判定結果は不一致となる。
判定結果の不一致によりデータ破損が検出された場合には、主制御CPU100はステップS14からS16の処理に進んでRAMクリア処理を実行し、遊技機の動作状態を初期状態に戻す。
ステップS14でのチェックサム演算によるチェックサム値と、SUM番地の記憶値とが一致する場合には、主制御CPU100はステップS15に進み、バックアップデータに基づき、電源遮断前におけるスタックポインタを復帰し、電源遮断時の処理状態から遊技を開始するために必要な遊技復旧処理を実行する。
そしてステップS15の遊技復旧処理を終えると、ステップS19の処理に進み、CTCを初期設定してCPUを割込み許可状態に設定し、その後は、割込みが発生するまで割込禁止状態と割込許可状態とを繰り返すとともに、その間に、上述した各種乱数更新処理を実行する(ステップS20〜S22)。
次に主制御CPU100のタイマ割込処理について説明する。図7に主制御CPU100のタイマ割込処理を示している。この主制御タイマ割込処理は、CTCからの一定時間(4ms程度)ごとの割込みで起動され、上述したメイン処理実行中に割り込んで実行される。
タイマ割込みが生じると、主制御CPU100はレジスタの内容をスタック領域に退避させた後、まず図7のステップS51として電源基板58からの電源の供給状態を監視する電源異常チェック処理を行う。この電源異常チェック処理では、主に、電源が正常に供給されているかを監視する。ここでは、たとえば、電断が生じるなどの異常が発生した場合、電源復帰時に支障なく遊技を復帰できるように、電断時における所定の遊技情報をRAMに格納するバックアップ処理などが行われる。
次にステップS52で、主制御CPU100は遊技動作制御に用いられるタイマを管理するタイマ管理処理を行う。パチンコ遊技機1の遊技動作制御に用いる各種タイマ(たとえば特別図柄役物動作タイマなど)のタイマ値は、この処理で管理(更新)される。
ステップS53では、主制御CPU100は入力管理処理を行う。この入力管理処理では、パチンコ遊技機1に設けられた各種センサによる検出情報に基づく入賞判定情報を入賞カウンタに格納する。ここでの各種センサによる検出情報とは、たとえば、上始動口センサ91、下始動口センサ92、ゲートセンサ(普通図柄始動口センサ)93、第1大入賞口センサ95、第2大入賞口センサ96、一般入賞口センサ94などの入賞検出スイッチから出力されるスイッチ信号のON/OFF情報(入賞検出信号S90(S91〜S96)である。
このステップS53の処理により、各入賞口において入賞が発生したか否かが割込みごとに監視される。また上記「入賞カウンタ」とは、各々の入賞口90ごとに対応して設けられ、入賞した遊技球数(入賞球数)を計数するカウンタである。本実施の形態では、主制御RAM102の所定領域に、上始動口41用の上始動口入賞カウンタ、下始動口42a用の下始動口入賞カウンタ、ゲート44用の普通図柄始動口入賞カウンタ、第1大入賞口45a用の第1大入賞口入賞カウンタ、第2大入賞口46a用の第2大入賞口入賞カウンタ、一般入賞口43用の一般入賞口用の入賞カウンタなどが設けられている。
またこの入力管理処理では、入賞検出スイッチからの検出情報が入賞を許容すべき期間中に入賞したか否かに基づいて、不正入賞があったか否かも監視される。たとえば大当り遊技中でないにもかかわらず第1、第2大入賞口センサ95,96が遊技球を検出したような場合は、これを不正入賞とみなして入賞検出情報を無効化し、その無効化した旨を外部に報知するべく後述のステップS55のエラー管理処理において所定のエラー処理が行われるようになっている。
ステップS53の入賞管理処理について詳しくは図8を用いて後述する。
ステップS54では、主制御CPU100は各変動表示に係る乱数を定期的に更新するタイマ割込内乱数管理処理を行う。この定期乱数更新処理では、特別図柄判定用乱数や補助当り判定用乱数の更新(割込み毎に+1加算)と、乱数カウンタが一周するごとに、乱数カウンタのスタート値を変更する処理を行う。たとえば、特別図柄判定用乱数カウンタの値を所定範囲で更新(+1加算)し、特別図柄判定用乱数カウンタが1周するごとに、特別図柄判定用乱数カウンタ初期値の生成用カウンタの値を読み出し、その生成用カウンタの値を特別図柄判定用乱数カウンタに格納する。これにより、特別図柄判定用乱数カウンタのスタート値が上記の生成用カウンタの値に応じて変更されるので、更新周期は一定でありながらも特別図柄判定用乱数カウンタのカウント値はランダムになる。
ステップS55では、主制御CPU100は、遊技動作状態の異常の有無を監視するエラー管理処理を行う。このエラー管理処理では、遊技動作状態の異常として、たとえば、基板間に断線が生じたか否かの監視や、電波エラー、磁気エラー、振動エラー等の監視、不正入賞があったか否かの監視などをして、これらの動作異常(エラー)が発生した場合には、そのエラーに対応した所定のエラー処理を行う。
エラー処理としては、たとえば、所定の遊技動作(たとえば、遊技球の払い出し動作や遊技球の発射動作など)の進行を停止させたり、エラー報知用コマンドを演出制御部51に送信して、演出手段によりエラーが発生した旨を報知させたりする。
ステップS55のエラー管理処理について詳しくは図9,図10を用いて後述する。
ステップS56では、主制御CPU100は賞球管理処理を行う。この賞球管理処理では、ステップS53の入力管理処理で格納したデータを把握して、上述の入賞カウンタの確認を行い、入賞があった場合は、賞球数を指定する払出制御コマンドを払出制御基板53に送信する。
この払出制御コマンドを受信した払出制御基板53は、遊技球払出装置55を制御し、指定された賞球数の払い出し動作を行わせる。これにより、それぞれの入賞口に対応した賞球数が払い出されるようになっている。入賞口に対応した賞球数とは、入賞口別に設定された入賞球1個当りの所定の賞球数×入賞カウンタの値分の賞球数である。
ステップS57では主制御CPU100は、普通図柄管理処理を行う。この普通図柄管理処理では、普通図柄変動表示における補助当り抽選を行い、その抽選結果に基づいて、普通図柄の変動パターンや普通図柄の停止表示態様を決定したり、所定時間毎に点滅を繰り返す普通図柄のデータ(普通図柄変動中のLED点滅表示用データ)を作成したり、普通図柄が変動中でなければ、停止表示用のデータ(普通図柄停止表示中のLED点滅表示用データ)を作成したりする。
ステップS58では、主制御CPU100は、普通電動役物管理処理を行う。この普通電動役物管理処理では、ステップS57の普通図柄管理処理の補助当り抽選の抽選結果に基づき、普通電動役物ソレノイド77に対するソレノイド制御用の励磁信号の生成およびそのデータ(ソレノイド制御データ)の設定を行う。ここで設定されたデータに基づき、後述のステップS64のソレノイド管理処理にて、励磁信号が普通電動役物ソレノイド77に対して出力され、これにより可動翼片42bの動作が制御される。
ステップS59では、主制御CPU100は、特別図柄管理処理を行う。この特別図柄管理処理では、主に、特別図柄変動表示における大当り抽選を行い、その抽選結果に基づいて、特別図柄の変動パターン(先読み変動パターン、変動開始時の変動パターン)や特別停止図柄などを決定する。
ステップS60では、主制御CPU100は特別電動役物管理処理を行う。この特別電動役物管理処理では、主に、大当り抽選結果が「大当り」または「小当り」であった場合、その当りに対応した当り遊技を実行制御するために必要な設定処理を行う。
ステップS61では、主制御CPU100は右打ち報知情報管理処理を行う。この右打ち報知情報管理処理では、例えば第1、第2大入賞口45a,46aが開放される機会や可動翼片42bが駆動される電サポ状態など、右打ちが有利な状況において右打ち指示報知を行う「発射位置誘導演出(右打ち報知演出)」を現出させるための処理を行う。右打ち指示とは、具体的には、右遊技領域3cを狙う旨を有技者に指示する演出動作であり、例えば主液晶表示装置32Mに「右打ち」を遊技者に促す画像を表示させたり、スピーカ25から右打ちメッセージ音声を発生させる。
右打ち報知演出が行われる場合、この右打ち報知情報管理処理において、演出制御コマンドとして、右打ち報知演出の実行指示する「右打ち指示コマンド」が演出制御部51に送信され、このコマンドを受けて、演出制御部51が、画像や音声による右打ち報知の実行制御を行う。
ステップS62では、主制御CPU100は、LED管理処理を行う。このLED管理処理は、図柄表示部33に対して普通図柄表示や第1,第2特別図柄表示のための表示データを出力する処理である。この処理により、普通図柄や特別図柄の変動表示および停止表示が行われる。なお、ステップS57の普通図柄管理処理で作成された普通図柄の表示データや、ステップS59の特別図柄管理処理中の特別図柄表示データ更新処理で作成される特別図柄の表示データは、このLED管理処理で出力される。
ステップS63では、主制御CPU100は、外部端子管理処理を行う。この外部端子管理処理では、枠用外部端子基板57を通して、パチンコ遊技機1の動作状態情報をホールコンピュータや島ランプなどの外部装置に対して出力する。動作状態情報としては、大当り遊技が発生した旨(条件装置が作動した旨)、小当り遊技が発生した旨、図柄変動表示が実行された旨(特別図柄変動表示ゲームの開始または終了した旨)、入賞情報(始動口や大入賞口に入賞した旨や賞球数情報)などの情報が含まれる。
ステップS64では、主制御CPU100は、ソレノイド管理処理を行う。このソレノイド管理処理では、ステップS58の普通電動役物管理処理で作成されたソレノイド制御データに基づく普通電動役物ソレノイド77に対する励磁信号の出力処理や、ステップS60の特別電動役物管理処理で作成されたソレノイド制御データに基づく第1,第2大入賞口ソレノイド78,79に対する励磁信号の出力処理を行う。これにより、可動翼片42bや開放扉45b、46bが所定のパターンで動作し、下始動口42aや大入賞口45a、46bが開閉される。
主制御CPU100は、以上のステップS51〜ステップS64の処理を終えた後、退避していたレジスタの内容を復帰させて、ステップS65で割込み許可状態に設定する。これにより、タイマ割込処理を終了して、割込み前の図6の主制御側メイン処理に戻り、次のタイマ割込みが発生するまで主制御メイン処理を行う。
<5.入力管理処理及びエラー管理処理>

以上の所定時間毎の主制御タイマ割込処理において行われる入力管理処理(S53)とエラー管理処理(S55)について説明する。
まずステップS53の入力管理処理を図8で詳細に説明する。
図8のステップS5301で主制御CPU100は、各入力ポートのレベルデータを取得し、それを基にエッジデータを作成してワーク領域に保存する。即ちこの処理は、各入賞口センサ90としての入賞検出スイッチから出力されるスイッチ信号(入賞検出信号S90(S91〜S96))のON/OFF情報を確認する処理となる。エッジデータとは、これらの各入賞検出信号S90のL、Hのレベル差分データであり、つまりエッジデータとは検出有りを示すデータとなる。
ステップS5302で主制御CPU100は入賞無効処理を行う。ここでは、例えば上始動口41、下始動口42a、第1大入賞口45a、第2大入賞口46a等に関しての不正入賞を検知する処理が行われる。
ステップS5303で主制御CPU100はエッジデータの有無を確認する。上述のステップS5301でエッジデータが保存されなかった場合は、入賞無しのため、処理を終える。
逆にステップS5301でエッジデータが保存されていた場合は、入賞と判定されることになり、ステップS5304に進む。
エッジデータの存在で入賞が判定されるということは、主制御CPU100が図5Cのように入賞検出信号S90がLレベルからHレベルに変化した場合、つまり入賞判定レベルであることを検知した場合に、1回目の割込処理で入賞と判定することを意味する。
エッジデータが存在してステップS5304に進んだ場合、主制御CPU100は賞球数毎に対応した入賞カウンタを+1する。
入賞カウンタとしては、賞球数の種類に応じた複数の入賞カウンタが設けられている。例えば仮に、以下のように賞球数が決められているとする。
・上始動口41と下始動口42a:3個賞球
・一般入賞口43:左上入賞口、左下入賞口、右入賞口のいずれも10個賞球
・第1大入賞口45a:11個賞球
・第2大入賞口46a:15個賞球
このような場合、3個、10個、11個、15個の賞球数の種類に対応して4つの入賞カウンタ(NCT1,NCT2,NCT3,NCT4)が設けられる。
ステップS5304では、4つの入賞カウンタのそれぞれに、エッジデータ数に応じてカウント値が加算される。
あくまで説明のための極端な例であるが、上始動口41、下始動口42a、3つの一般入賞口43,43,43、第1大入賞口45a、第2大入賞口46aの全てに遊技球が同時に入球したとする。この場合、3個賞球の入賞口に対応する入賞カウンタNCT1は+2され、10個賞球の入賞口に対応する入賞カウンタCT2は+3され、11個賞球の入賞口に対応する入賞カウンタCT3は+1され、15個賞球の入賞口に対応する入賞カウンタCT4は+1される、ということになる。
払出制御のための入賞カウンタの処理は以上であるが、入賞口毎の賞球個数は、ホールコンピュータにも通知する。例えば玉詰まりなどで払出しが遅れるような場合でも、ホールコンピュータがリアルタイムに賞球数を把握できるようにするためである。
このためにステップS5305では、入賞した入賞口に対応する賞球個数を賞球個数カウンタに加算する。ステップS5306では、加算した値がマックス値を越えた場合は加算結果をマックス値に変更する。そしてステップS5307では、加算結果をワーク領域にセットする。
この賞球個数カウンタの値は、図8のステップS63でホールコンピュータに送信されるものとなる。
次に図7のステップS55のエラー管理処理を図9、図10で詳細に説明する。
エラー管理処理において主制御CPU100は、まず図9のステップS5501で不正信号検出処理を行う。この詳細を図10に示す。
図10の不正信号検出処理は、ループ処理LP1として対象となる検出信号毎にステップS55011〜S55018の処理を繰り返す。例えばここでは、電波検出信号S97、磁気検出信号S98−1〜S98−4、振動検出信号S99、一般入賞口センサ94からの入賞検出信号S94としての各スイッチ信号を対象とすることとして説明する。なお「スイッチ信号」とは、これら各種のセンサからの検出信号の総称として用いている。
この例の場合、各スイッチ信号(S97、S98−1〜S98−4、S99、S94)のそれぞれを対象としてステップS55011〜S55018の処理を行うことになる。
ステップS55011で主制御CPU100は入力ポートから対象のスイッチ信号を読み込む。
なお、スイッチ信号の読み込み(H又はLレベルの取得)は1回でよいが、変形例として、スイッチ信号を複数回読み込んでスイッチ信号のH/L判定をおこなってもよい。例えば数μs間隔などのタイミングでスイッチ信号を複数回読み込み、全てが同じ値であることをで、H又はLレベルを判定するという処理である。このようにすればノイズによる誤動作を極力排除できる。
ステップS55012で主制御CPU100は、各エラーに対応したエラー判定時間を取得する。エラー判定時間は、その時間だけスイッチ信号がオン状態を継続したときにエラーと判定するための時間であり、エラー種別毎に設定される。例えば割込周期である4msを“1”とし、例えば磁気エラー判定時間=2、振動エラー判定時間=2、一般入賞口エラー判定時間=8などとして、エラー種別毎にエラー判定時間が設定されている。
特に本例の場合、電波エラー判定時間=0とされる。
なお一般入賞口エラーとは、例えば一般入賞口43に玉詰まりが起こるなどして入賞検出信号S94がHレベルとなり続けるようなエラーである。
ステップS55013では入力ポートに入力されたスイッチ信号のオン(H)/オフ(L)を確認する。スイッチ信号がLレベル(オフ)であれば主制御CPU100はステップS55018で現在対象のスイッチ信号についてのエラーカウンタをクリアして処理を終える。エラーカウンタは、対象のスイッチ信号毎に用意されている。
ステップS55013でスイッチ信号がHレベル(オン)であることが確認されたら、主制御CPU100はステップS55014で該当のエラーカウンタの値を取得する。そしてステップS55015で、エラーカウンタの値とエラー判定時間を比較し、エラーカウンタ値がエラー判定時間以上であれば、対象のスイッチ信号についてのエラー発生と判定する。この場合ステップS55017に進んで対象スイッチ信号のエラータイマをセットする。
エラータイマは各スイッチ信号(S97、S98−1〜S98−4、S99、S94)に対応して、第1〜第4の磁気エラータイマ、電波エラータイマ、振動エラータイマ、一般入賞口エラータイマのそれぞれに対して用意される。
これらのエラータイマは、対応するスイッチ信号がオフとなった後にエラー状態を継続する時間を設定するもので、例えば30秒などとして設定される。エラータイマは例えば30秒にセットされた後、カウントダウンされていく。エラータイマ=0となったらエラー状態は解除されるものである。
一方、エラーカウンタ値がエラー判定時間に達していなければステップS55016でエラーカウンタをインクリメントする。
以上の処理を対象のスイッチ信号のそれぞれについて行うことで、今回の割込処理での各スイッチ信号の検知が行われる。
図9のステップS5501で以上の図10の処理が行われたら、続いて主制御CPU100はステップS5502で断線検知を行う。即ち所定の入力ポートの信号レベルを監視して断線が生じているか否かを判断する。断線検知の場合はステップS5503で断線エラー情報をセットする。
ステップS5504で主制御CPU100は磁気エラータイマが0であるか否かを確認する。0であれば磁気エラー状態ではないが、1以上(例えば1〜30のいずれか)であれば磁気エラー状態である。このため磁気エラータイマが0でなければステップS5505で磁気エラー情報をセットする。なお上記した例のように4つの磁気センサ98から磁気検出信号S98−1〜98−4が得られる構成の場合、ステップS5504、S5505の処理はそれぞれについて行われる。
ステップS5506で主制御CPU100は電波エラータイマが0であるか否かを確認する。0であれば電波エラー状態ではないが、1以上(例えば1〜30のいずれか)であれば電波エラー状態である。このため電波エラータイマが0でなければステップS5507で電波エラー情報をセットする。
ステップS5508で主制御CPU100は振動エラータイマが0であるか否かを確認する。0であれば振動エラー状態ではないが、1以上(例えば1〜30のいずれか)であれば振動エラー状態である。このため振動エラータイマが0でなければステップS5509で振動エラー情報をセットする。
ステップS5510で主制御CPU100は一般入賞口エラータイマが0であるか否かを確認する。0であれば一般入賞口エラー状態ではないが、1以上(例えば1〜30のいずれか)であれば一般入賞口エラー状態である。このため一般入賞口エラータイマが0でなければステップS55011で一般入賞口エラー情報をセットする。
続いて主制御CPU100はステップS5512〜S5516でエラー発生/解除のコマンド送信処理を行う。
まずステップS5512で主制御CPU100は、各エラーについて設けられている前回のエラーフラグを取得し、各エラーについての前回の割込処理の時点までの状況を確認する。そしてステップS5513で、今回の各エラー情報(断線エラー情報、磁気エラー情報、電波エラー情報、振動エラー情報、一般入賞口エラー情報)をそれぞれ対応するエラーフラグにセットする。
ステップS5514では、主制御CPU100は前回と今回で各エラーフラグの値が変化しているか否かを確認し、変化していないエラーフラグに関してはコマンド送信は行わない。変化しているエラーフラグに関しては、ステップS5516で対応するコマンドを送信する。即ち、断線エラー、磁気エラー、電波エラー、振動エラー、一般入賞口エラーのそれぞれについて、エラー発生が確認された際に、例えば演出制御CPU200に対してエラー発生コマンドを送信し、或いはエラー終了が確認された際にエラー解除コマンドを送信する処理が行われることになる。
以上の図9,図10の処理で実行されるエラー判定とコマンド送信について図11で説明する。図11Aは例えば磁気エラー判定、振動エラー判定、一般入賞口エラー判定の場合の動作であり、図11Bは電波エラー判定の動作である。
上述のように、図10のステップS55012では各エラーに対応したエラー判定時間を取得するが、例えば磁気エラー判定時間=2、振動エラー判定時間=2、一般入賞口エラー判定時間=8などとされるのに対し、電波エラー判定時間=0としている。
まず図11Aの場合、スイッチ信号(S98−1〜S98−4、S99、S94)がHレベルとなっても、エラーカウンタがエラー判定時間に達するまではエラータイマは0のままである。つまり図11Aの期間taはスイッチ信号のHレベルを検知してもステップS55016でエラーカウンタがインクリメントされるだけで、ステップS55017でのエラータイマはセットは行われない。その後エラーカウンタがエラー判定時間に達したときに、ステップS55017でのエラータイマがセットされ、その場合に図9のステップS5505などでエラー情報がセットされ、ステップS5515でエラー情報の変化があるとしてステップS5516でエラー発生コマンドが送信される。つまり図11Aの期間taは、スイッチ信号はオンであるが、エラーカウンタがエラー判定時間未満なのでエラーは発生していないと判断されている期間である。
その後、エラーカウンタがエラー判定時間に達したことで、初めてエラー発生と判断される(期間tb)。なおスイッチ信号がオンである期間tbでは、割込処理毎にステップS55017に進むため、エラータイマ=30秒の再設定が繰り返される。
さらにその後、スイッチ信号がオフとなった後の期間tcは、エラータイマがカウントダウンされていく期間(例えば30秒間)となる。この例えば30秒間は、ステップS5505などでエラー情報が引き続きセットされるため、ステップS5515では変化無しとなりコマンド送信は行われない。30秒を経過すると、ステップS5505などでのエラー情報セットは行われないため、ステップS5515では変化ありとなりエラー解除コマンドの送信が行われる。
エラー判定及びコマンド送信はこのような動作となるが、電波エラーに関しては電波エラー判定時間=0とすることで、図11Bの動作となる。
つまりスイッチ信号(=電波検出信号S97)がHレベルになると、ステップS55015で既にエラーカウンタがエラー判定時間“0”に達していることになるため、即座にステップS55017でエラータイマセットが行われる。つまりエラー発生と判断される。その後は、図11Aと同様に期間tb,tcの動作が行われる。
つまり図11Bの場合、図11Aの期間taを省略したかたちで期間tb、tcの動作が行われることになる。
このような電波エラー判定は、主制御CPU100が図5Cのように電波検出信号S97がLレベルからHレベルに変化した場合、つまり電波エラー判定レベルであることを検知したときの(1回目の)割込処理で電波エラーと判定すること動作となる。
<6.まとめ及び変形例>

以上の実施の形態では、外部電波による不正行為を適切に検出できる。
即ち電波エラー判定に関しては、入賞検出信号S90に基づく入賞判定と同様の判定期間で、電波検出信号S97に基づいて電波エラーと判定する。
具体的には、主制御部50は、例えば4ms周期の割込処理で、入賞口センサ90からの入賞検出信号S90の検知及び入賞判定処理を行い、また同じく4ms周期の割込処理で電波センサ97からの電波検出信号S97の検知及び電波エラー判定処理を行う。この場合に入賞判定処理では、入賞検出信号S90が入賞判定レベル(Hレベル)であると検知されたx回目(xは1以上の自然数)の割込処理で入賞と判定する。そして電波エラー判定処理では、電波検出信号S97が電波エラー判定レベル(Hレベル)であると検知されたときの割込処理で電波エラーと判定する。
これにより短い期間の電波(割込周期より短い期間の電波)により入賞検出信号が乱されても、電波エラー判定ができ、不正入賞に対処することができる。
また短期間の電波による不正を検出するための特別な装置負担は不要であり、処理負担も簡略化される。
また図8〜図11で説明した例はx=1の具体例である。つまり入賞判定処理は、入賞検出信号S90が入賞判定レベルであると検知したときの割込処理で入賞と判定している。これにより迅速な入賞判定と、割込期間より短い期間の電波により入賞検出信号が乱された場合の電波エラー判定ができる。
迅速な入賞判定、具体的には例えば入賞検出信号S90のエッジ検出に基づく入賞判定の場合、電波干渉による不正を受けやすいことになる。入賞検出信号S90が乱された場合に入賞判定がされやすいためである。しかしこのような場合も、電波検出信号S97が電波エラー判定レベル(Hレベル)となったときに即座に電波エラーと判定するようにしていることで、適切に不正検知ができる。
なおx=2の場合、つまり入賞判定が、入賞検出信号S90の入賞判定レベルの検知した割込処理を含めて2回目の割込処理で入賞判定する場合も考えられるが、その場合でも電波エラーに関しては、電波検出信号S97の電波エラー判定レベルの検知したときの割込処理で電波エラー判定を行うようにすればよい。
また実施の形態のように、入賞検出信号S90(S91〜S96)と電波検出信号S97が同一入力ポートPI1に入力されることで、各信号タイミングの検出のずれ時間を最小化できる。
例えば入賞検出信号S90と電波検出信号S97を同時にレベル判定するような処理を採用した場合、電波検出信号S97による電波エラー判定と、それによって干渉された入賞検出信号S90の判定が極近いタイミングで行われることになり、不正入賞による賞球払出防止機能も高くなる。
また電波エラー判定を、電波検出信号S97と入賞検出信号S90を合わせて行うようにする場合も好適となる。
なお、本発明は実施の形態で挙げた例に限らず多様な変形例や適用例が考えられる。
例えば実施の形態では、主制御部50(主制御CPU100)が電波エラー判定を行うものとしているが、例えば演出制御部51(演出制御CPU200)が電波センサ97からの電波検出信号S97に基づいて電波エラー判定を行うようにすることも考えられる。
また上記説明では、本発明がパチンコ遊技機1のような弾球遊技機に適用される例を示したが、本発明の電波エラー判定についての考え方は回胴式遊技機(いわゆるスロット機)等、他の種の遊技機にも好適に適用できるものである。
1…パチンコ遊技機
11,11a,11b…演出ボタン
13…十字キー
20w,20b…装飾ランプ
25…スピーカ
32M…主液晶表示装置
32S…副液晶表示装置
50…主制御基板(主制御部)
51…演出制御基板(演出制御部)
52…液晶制御基板
53…払出制御基板
54…発射制御基板
58…電源基板
59…音源IC
60…操作部
61…枠ドライバ部
62…盤ドライバ部
63,64…装飾ランプ部
65…可動体役物駆動部
67…アンプ部
90…入賞口センサ
91…上始動口センサ
92…下始動口センサ
93…ゲートセンサ
94…一般入賞口センサ
95…第1大入賞口センサ
96…第2大入賞口センサ
97…電波センサ
100…主制御CPU
200…演出制御CPU
本発明に係る遊技機は、遊技動作を制御すると制御手段と、遊技球を検知する入賞センサと、遊技機外部からの電波を検知する電波センサと、遊技機に与えられた振動を検知する振動センサとを備える。そして前記制御手段は、所定周期の割込処理で、前記入賞センサからの入賞検出信号の検知及び入賞判定処理と、前記電波センサからの電波検出信号の検知及び電波エラー判定処理と、前記振動センサからの振動検出信号の検知及び振動エラー判定処理とを行う。ここで前記入賞判定処理では、前記入賞検出信号が入賞判定レベルであると検知されたx回目の割込処理(xは1以上の自然数)で入賞と判定し、前記電波エラー判定処理では、前記電波検出信号が電波エラー判定レベルに変化したことを検知したときの割込処理で電波エラーと判定し、前記振動エラー判定処理では、前記振動検出信号の振動エラー判定レベルが複数回の割込処理で継続して検知されることで振動エラーと判定する。
即ち外部からの短時間の電波により入賞検出信号の乱れが生ずることに対応するため、電波エラー判定レベルであると検知されたときの割込処理で即座に電波エラーと判定する。
払出制御のための入賞カウンタの処理は以上であるが、入賞口毎の賞球個数は、ホールコンピュータにも通知する。例えば玉詰まりなどで払出しが遅れるような場合でも、ホールコンピュータがリアルタイムに賞球数を把握できるようにするためである。
このためにステップS5305では、入賞した入賞口に対応する賞球個数を賞球個数カウンタに加算する。ステップS5306では、加算した値がマックス値を越えた場合は加算結果をマックス値に変更する。そしてステップS5307では、加算結果をワーク領域にセットする。
この賞球個数カウンタの値は、図7のステップS63でホールコンピュータに送信されるものとなる。
エラー判定及びコマンド送信はこのような動作となるが、電波エラーに関しては電波エラー判定時間=0とすることで、図11Bの動作となる。
つまりスイッチ信号(=電波検出信号S97)がHレベルになると、ステップS55015で既にエラーカウンタがエラー判定時間“0”に達していることになるため、即座にステップS55017でエラータイマセットが行われる。つまりエラー発生と判断される。その後は、図11Aと同様に期間tb,tcの動作が行われる。
つまり図11Bの場合、図11Aの期間taを省略したかたちで期間tb、tcの動作が行われることになる。
このような電波エラー判定は、主制御CPU100が図5Cのように電波検出信号S97がLレベルからHレベルに変化した場合、つまり電波エラー判定レベルであることを検知したときの(1回目の)割込処理で電波エラーと判定する動作となる。

Claims (3)

  1. 遊技動作を制御する制御手段と、
    遊技球を検知する入賞センサと、
    遊技機外部からの電波を検知する電波センサと、
    を備え、
    前記制御手段は、
    所定周期の割込処理で、前記入賞センサからの入賞検出信号の検知及び入賞判定処理を行い、また前記電波センサからの電波検出信号の検知及び電波エラー判定処理を行うとともに、
    前記入賞判定処理では、前記入賞検出信号が入賞判定レベルであると検知されたx回目の割込処理で入賞と判定し、
    前記電波エラー判定処理では、前記電波検出信号が電波エラー判定レベルであると検知されたときの割込処理で電波エラーと判定する
    遊技機。但しxは1以上の自然数である。
  2. 前記x=1であり、
    前記制御手段は、
    前記入賞判定処理では、前記入賞検出信号が入賞判定レベルであると検知したときの割込処理で入賞と判定する
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 少なくとも前記入賞検出信号と前記電波検出信号は、前記制御手段の同一の入力ポートに入力される
    請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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