JP6328051B2 - Hpv陽性の女性のためのトリアージツールとしての、自己採取試料におけるメチル化分析 - Google Patents

Hpv陽性の女性のためのトリアージツールとしての、自己採取試料におけるメチル化分析 Download PDF

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Description

本発明は、癌の予防および医療診断の分野に関し、浸潤性子宮頸癌および前癌子宮頸部病変などの、ヒトパピローマウイルス(HPV)誘発性浸潤癌と、それの、高度の前癌病変との分子診断検査に関する。特に、本発明は、浸潤能を有するhrHPV誘発性前癌病変およびhrHPV誘発性浸潤癌についての検査における(hrHPV陽性の)自己採取披検物の、MALおよびhsa−miR124プロモータのメチル化の組み合わせ分析の使用に関する。
子宮頸癌は、女性にとって世界で2番目に一般的な癌であり、年間約250,000人の癌による死亡の原因である。
子宮頸部扁平上皮癌の発達は、前癌病変、いわゆる一連の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)を特徴とする。前記CINの進行は、1から3に段階分けされ、それぞれ、軽度の異形成(CIN1)、中等度の異形成(CIN2)、および高悪性の異形成/上皮内癌(CIN3)と表わされる。CIN1は、軽度扁平上皮内病変(LSIL)とも表わされ、CIN2およびCIN3は、共に高悪性扁平上皮内病変(HSIL)と表わされる。子宮頸部腺癌については、上皮内腺癌(ACIS)が確立された前癌病変である。原則としてこれらの前癌病変は可逆的であるが、より重度の病変では、自然退縮の可能性が低くなる。前癌状態は、擦過細胞診によって検出することができ、必要に応じてわずかな副作用で比較的容易に治療できるので、子宮頸癌は、予防可能な病気であると考えられる。子宮頸部スクリーニングは、高悪性前癌(すなわち、CIN2/3、および上皮内腺癌)、ならびに治療可能な癌病変を早期に診断することによって浸潤性子宮頸癌の死亡率を減少させることを目的とする。一般的な医療行為は、子宮頸癌の発達を予防するために、形態的に確認されたCIN2、CIN3および上皮腺癌を有する全ての女性の処置を含む。
過去10年間で、子宮頸部発癌は、高リスクヒトパピローマウイルス感染(hrHPV)によって開始することが立証された。p53およびRb腫瘍抑制経路を妨げるウイルス性癌遺伝子E6およびE7の発現は、それぞれ、発癌、および悪性形質の維持の両方に必須であることが示された。したがって、hrHPV検査は、魅力的な一次スクリーニングツールとして登場した。しかしながら、hrHPV感染細胞が浸潤癌細胞に進行するためには、発癌の多段階プロセスに合致する宿主細胞ゲノムのさらなる変化が必要である。高リスクHPVに感染した女性のごく少数は、高悪性前癌子宮頸部病変(CIN2/3)を発症し、もし未処置のままにすれば浸潤癌を発症するであろう。前癌子宮頸部病変を有するほとんどの女性では、病変は自然退縮する。オランダにおけるスクリーニングに基づく集団に参加する女性の約5〜6%がhrHPV検査に陽性である(Bulkmans et al., Int J Cancer 2004, 110:94-101)。しかしながら、彼女らの最大20%(参加女性の1%)のみが≧CIN2/3となる。したがって、≧CIN2/3、および≧上皮腺癌のリスクのhrHPV陽性である女性の層別化を可能にする子宮頸部スメアにマーカーを適用することができなければ、hrHPV検査による一次スクリーニングは、相当な数の余分なフォローアップ手続きと、女性の間に不要な不安とを伴うであろう。
大規模な集団ベースのスクリーニングプログラムが、医師採取スメアに基づいて様々な国で設立された。しかしながら、召集された全ての女性が、子宮頸部スメアを採取するわけではない。多くの非提示は、看護婦または医師によって子宮頸部スメアを取得してもらうことへの女性の嫌気によってもたらされる。いくつかの研究は、このことが、これらの女性に自宅で膣(頸部)材料を自己採取するための器具を薦めることによって克服することができることを示した。このように、自己採取は、無回答者の現行スクリーニングプログラムへの参加を増加させる(Goek et al.2010 Brit. Medical J.;340:c1040)。自己採取は、安価であり、子宮頸部スクリーニングの広く受け入れられている方法である。さらに、HPV分析は、CIN2+/3+の検出について医師採取試料と同様に自己採取試料においても良好であるので、自己採取は、将来の初期子宮頸癌スクリーニングの代替方法になるかもしれない。したがって、今後数年で膣(頸部)材料の自己採取は、子宮頸癌スクリーニングにおける重要なツールになるであろう。
主要な課題は、臨床的に意味のある病変を有するhrHPV陽性の女性の割合を減少させることである。細胞診は、従来の掻爬検体においてhrHPV陽性の女性のための2次(いわゆるトリアージ)検査として使用することができるのに対し、細胞診は、自宅で取得することができる自己採取頸膣被検物の選択肢ではない。なぜなら、これらは、子宮頸部の細胞学的状態を表すものではないからである(Brink et al., 2006, J. Clin. Microbiol. 44:2518-2523)。したがって、hrHPV陽性の女性を≧CIN2/3および≧上皮腺癌の有無で階層化するための、補助的または代替的トリアージツールが必要とされている。
Tリンパ球成熟関連タンパク質、T細胞分化タンパク質としても知られる(さらに、MALと表わされる。Genbank Accession NM_002371.2)をコードする遺伝子、および細胞接着分子1(CADM1)をコードする遺伝子のプロモータのメチル化のための組み合わせ検査は、細胞診と同様に良好に行われる医師採取子宮頸部掻爬検体に適用される場合に、魅力的な代替的分子トリアージツールであると考えられることが以前に(WO2009/128714)示された(Hesselink et al. 2011 Clin Cancer Res. 17(8):2459-65)。しかしながら、このパネル(panel)は、自己採取頸膣被検物にはあまりうまく実行されない。主な理由は、CIN2/3を有する女性の自己採取試料におけるCADM1メチル化のシグナルは、医師採取子宮頸部試料の場合よりも頻繁に分析閾値を下回ったからである。
したがって、自己採取試料において行うことができ、子宮頸部病変を発症する危険性の存在について一層信頼性のある指標をもたらすことができる検査が依然として必要とされている。
驚くべきことに、T細胞分化タンパク質としても知られるTリンパ球成熟関連タンパク質(さらに、MALと表わされる。Genbank Accession NM_002371.2)、ならびに3つの異なるゲノム領域に位置する3つの別の未成熟マイクロRNA配列、すなわち染色体8p23.1におけるHSA−MIR124−1(受入番号MI0000443)と、染色体8q12.3におけるHSA−MIR124−2(受入番号MI0000444)と、染色体20q12.33におけるHSA−MIR124−3(受入番号MI0000445)とによってコードされるマイクロRNA hsa−miR124(受入番号MIMAT0000422)であって、両方とも子宮頸癌細胞における腫瘍抑制特性を有するタンパク質をコードする遺伝子のプロモータのメチル化についての組み合わせ検査が、hrHPVについて検査陽性の自己採取被検物に適用される場合、浸潤性子宮頸癌と、その高度前癌病変とを診断するために有益な検査をもたらすことが見出された(miRNAデータベースであるmiRBase(www.mirbase.org), Faculty of Life Science, University of Manchesterにおいて示された受入番号)。したがって、本発明は、Tリンパ球成熟関連タンパク質(MAL)および/またはhsa−miR124のメチル化の変化の存在について頸膣自己採取試料を検査することを含み、HPV誘発性高度前癌病変、および/またはHPV誘発性浸潤癌の存在を、検出または予測する方法に関し、前記変化は、浸潤能を有するHPV誘発性前駆病変および/またはHPV誘発性浸潤癌の、存在または将来の存在を示す。好ましくは、前記方法において、前記HPV誘発性高度前癌病変、またはHPV誘発性浸潤癌は、高度前癌子宮頸部病変、または浸潤性子宮頸部癌である。また、前記方法において、好ましくは、HPV誘発性浸潤癌は高リスクHPV誘発性浸潤癌である。前記方法における別の実施形態において、前記変化は、通常のコントロール試料と比較したメチル化の増加である。好ましくは、本発明の方法において、メチル化は、MALポリペプチドとその調節領域とhsa−miR124配列とをコードする核酸について検査され、前記核酸は、好ましくはDNAである。さらに好ましい実施形態において、検査は、制限エンドヌクレアーゼ、好ましくはメチル化感受性制限エンドヌクレアーゼを用いて行われ、好ましくは、前記試薬は、前記核酸に結合する核酸プローブまたはプライマーであり、好ましくは前記核酸プローブまたはプライマーは、検出可能な標識を有する。表1に示される配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を有する核酸プローブが、特に好ましい。
また、本発明の一部は、HPV誘発性高度前癌病変またはHPV誘発性浸潤癌を検出するための分子診断マーカーの使用であり、前記マーカーは、MAL遺伝子もしくはプロモータのメチル化、および/またはhsa−miR124配列のメチル化を示す。さらに、本発明に含まれるものは、被験者の試験細胞における、HPV誘発性高度前癌病変またはHPV誘発性浸潤癌を検出する方法において使用するための部品キットであって、MAL遺伝子またはプロモータのメチル化を検出するための手段であって、MALに特異的な、または図1のMALヌクレオチド配列に特異的な、プローブ、プライマーおよび/またはメチル化感受性制限エンドヌクレアーゼを含む手段と、hsa−miR124のメチル化を検出するための手段であって、hsa−miR124に特異的な、プローブ、プライマー、および/またはメチル化感受性制限エンドヌクレアーゼを含む手段と、任意に、HPV感染を検出するための手段であって、HPVに特異的な、プローブおよびプライマーを含む手段と、任意に、自己採取頸膣試料を採取するための手段であって、好ましくはVibaBrush(Rovers Medical Devices、オッス、オランダ)およびPantarhei sampler(Pantarhei Devices、ザイスト、オランダ)の群から選択される手段とを含む部品キットである。
MAL5’調節領域、コード配列、最初のイントロン配列のCpGリッチ部分、および転写された3’非コード配列を示す。 5’調節領域と、3つのmiR124ゲノム領域のコード配列、図2A:hsa−miR124−1、図2B:hsa−miR124−2、図2C:hsa−miR124−3とを示す。イタリック/太字の配列は、未成熟マイクロRNAのコード配列である。下線の配列は、成熟マイクロRNA配列を含む。CpGリッチ領域は、灰色で印を付されている。野生型配列(上段)だけでなく、重亜硫酸塩処理後の修飾配列(下段)も示される。++は、CpG部位を表し、::::は、「C」が「T」に変換された非CpGを示す。 CIN3+を有する女性(黒四角を有する点線)、および最大でCIN2を有する女性(十字を有する点線)の自己採取試料と、CIN3+を有する女性(黒四角を有する実線)、および最大CIN2を有する女性(十字を有する実線)の医師採取子宮頸部掻爬検体とにおけるMAL(a)およびCADM1(b)メチル化分析の十分位数(deciles)のCt比の値の比較を示す。この図は、自己採取被検物におけるCIN3+を有する女性のMALシグナルは、医師採取スメアにおけるものに等しいが、CIN3+を有する女性の自己採取被検物におけるCADM1のものは、医師採取スメアにおけるものと比較して低く、大部分が子宮頸部疾患のない女性で得られたレベルと同じ範囲にある。 それぞれCIN3+を有する女性(CADM1:十字、hsa−miR124−2:菱形)、および≦CIN1を有する女性(CADM1:三角;hsa−miR124−2:四角)の自己採取被検物における、CADM1(点線)およびhsa−miR124−2(実線)のメチル化の十分位数のCt比の値の比較を示す。この図は、CIN3+を有する女性の自己採取被検物におけるhsa−miR124−2のシグナルが、CADM1についてのものよりもはるかに高いことを示す。さらに、hsa−miR124−2のメチル化は、CADM1と比較して、CIN3+を有する女性の自己採取被検物と、≦CIN1を有する女性の自己採取被検物との間の良好な識別を示す。
子宮頸癌は、ほぼヒトパピローマウイルス(HPV)感染にのみ関連する。DNA配列の変化によって識別されるように、ヒトパピローマウイルスは、ウイルスの100種類以上の群を構成する。様々なHPVは、皮膚および粘膜の種々の疾患の原因になる。HPVは、感染細胞における悪性の変化を誘導する能力に基づいて、低リスク型と高リスク型とに一般的に分類される。たとえば、1、2、4、6、11、13および32などの低リスク型HPVは、主に良性病変または尋常性疣贅に関連付けられるが、たとえば16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、66および68のような高リスク型HPVは、主に前癌および悪性上皮病変に関連付けられる。これらの高リスク型HPVは、たとえばHPV−6およびHPV−11などの低リスク型によってもたらされる疣贅と比較して、通常平坦でほぼ見ることができない増殖をもたらす。
用語「HPV誘発性浸潤癌」は、高リスクHPVによって誘発され、周囲の組織に侵入する癌を表す。これは、全てのHPV誘発性癌ヒストタイプ(histotype)、すなわち、子宮頸部における、扁平上皮癌、腺癌、腺扁平上皮癌および神経内分泌癌が含まれる。
用語「浸潤性子宮頸癌」は、周囲の組織に浸潤する子宮頸癌を表す。これは、全ての癌ヒストタイプ、すなわち、子宮頸部における、扁平上皮癌、腺癌、腺扁平上皮癌および神経内分泌癌を含む。
用語「前癌病変」および「前駆病変」は、癌腫に進行する大幅に増加した可能性を有する、癌への多段階細胞進化における段階を表す。古典形態学において、病理学者は、これらの病変のどれが進行するか、または退行するか個々の患者において予測することはできない。本特許出願は、浸潤癌またはその高悪性前駆病変を予測することができる方法に言及する。
用語「高悪性前癌子宮頸部病変」は、子宮頸癌に進行する大幅に増加した可能性を有する、子宮頸癌への多段階細胞進化段階を表す。高悪性前癌頸部病変は、CIN2/3以上(つまり≧CIN2)である。
用語「特異的にハイブリダイズすることができる」は、相補的な核酸配列に特異的に塩基対形成することができ、それに結合し、核酸二重鎖を形成することができる核酸配列を表す。
「相補」または「相補配列」は、ワトソン−クリック塩基対法則に従って別のヌクレオチド配列に水素結合二重鎖を形成するヌクレオチドの配列である。たとえば、5'-AAGGCT-3'の相補的な塩基配列は、3'-TTCCGA-5'である。
用語「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」は、たとえば、温度、塩濃度、pH、ホルムアミド濃度などのハイブリッドの安定性に影響するハイブリダイゼーション条件を表す。これらの条件は、その標的核酸配列に対するプライマーまたはプローブの、特異的結合を最大にし、非特異的結合を最小にするように経験的に最適化される。使用される用語は、プローブまたはプライマーが、他の配列よりも(たとえば、バックグラウンドの少なくとも2倍を超えて)検出可能に高い程度までその標的配列にハイブリダイズする条件への言及を含む。ストリンジェントな条件は、配列依存的であり、異なる状況においては異なるであろう。配列が長くなれば、特異的にハイブリダイズする温度はより高くなる。一般的に、ストリンジェントな条件は、所定のイオン強度およびpHにおける特定配列の熱融点(T)よりも約5℃低くなるように選択される。Tは、相補的標的配列の50%が完全に一致するプローブまたはプライマーにハイブリダイズする(所定のイオン強度およびpHにおける)温度である。典型的には、ストリンジェントな条件は、塩濃度が約1.0MのNaイオンよりも低く、典型的にはpH7.0〜8.3において約0.01〜1.0MのNaイオン濃度(または他の塩)であり、前記温度が短いプローブまたはプライマー(たとえば、10〜50ヌクレオチド)について少なくとも約30℃であり、長いプローブまたはプライマー(たとえば、50ヌクレオチドよりも長い)について少なくとも約60℃である。また、ストリンジェントな条件は、ホルムアミドなどの不安定化剤の添加によって達成されてもよい。例示的な低ストリンジェント条件、または「減少したストリンジェンシー条件」は、37℃の、30%ホルムアミド、1M NaClおよび1%SDSの緩衝溶液によるハイブリダイゼーションと、40℃における2×SSC中での洗浄とを含む。ハイブリダイゼーション法は、当該技術分野で周知であり、たとえば、Ausubel et al, Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons Inc., 1994に記載されている。
用語「オリゴヌクレオチド」は、リン結合(たとえば、ホスホジエステル、アルキル、およびアリール−ホスフェート、ホスホロチオエートなど)、または非リン結合(たとえば、ペプチド、スルファミン酸など)によって結合したヌクレオチドモノマーの短い配列(通常、6〜100ヌクレオチド)を表す。オリゴヌクレオチドは、修飾塩基(たとえば、5−メチルシトシン)、および修飾糖基(たとえば、2’−O−メチルリボシル、2’−O−メトキシエチルリボシル、2’−フルオロリボシル、2’−アミノリボシルなど)を有する修飾ヌクレオチドを含んでもよい。オリゴヌクレオチドは、天然に生じた、または合成された、二本鎖および一本鎖DNA、ならびに環状、分枝状または直鎖状の一本鎖RNAであってもよく、安定な二次構造を形成することができるドメイン(たとえば、ステム−ループ構造、およびループ−ステム−ループ構造など)を任意に含む。
本明細書において使用される用語「プライマー」は、増幅標的にアニーリングすることができ、DNAポリメラーゼを付着させ、それによって核酸鎖に相補的なプライマー伸長産物の合成が誘導される条件下、すなわちヌクレオチドとDNAポリメラーゼのような重合剤との存在下に置かれたとき、適切な温度およびpHにおいてDNA合成の開始点として機能するオリゴヌクレオチドを表す。(増幅)プライマーは、増幅における最大効率のため、好ましくは一本鎖である。好ましくは、プライマーは、オリゴデオキシリボヌクレオチドである。プライマーは、重合剤の存在下で伸長産物の合成を刺激するために十分に長くなければならない。プライマーの的確な長さは、温度、およびプライマー供給源を含む多くの要因に依存するであろう。本明細書で使用される「双方向性プライマー対」は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅のようなDNA増幅の技術分野で一般的に使用されるような1つのフォワードプライマーと1つのリバースプライマーとを表す。
用語「プローブ」は、標的核酸配列分析物、またはそのcDNA誘導体における相補配列を認識し、水素結合二本鎖を形成する一本鎖オリゴヌクレオチド配列を表す。
「マイクロRNA」(miRNAまたはMIR)は、平均してわずか22ヌクレオチドの長さの短いリボ核酸(RNA)分子であり、ほぼ全ての真核細胞において見出される。MIRは、それらの標的mRNAの3’UTRへの不完全な塩基対形成によって遺伝子活性を調節し、mRNAの分解、または翻訳の抑制を導く。1つのMIRは、200もの異なる遺伝子標的の発現を調節することができ、このことは、ヒトmRNAの約3分の1の発現がMIRによって制御されているかもしれないことを意味する。したがって、MIRの発現の変化は、癌遺伝子および腫瘍抑制遺伝子の発現を、増加または減少させることによって、悪性形質転換の一因になることがある(Calin and Croce, Nat Rev Cancer 2006, 6, 857-866によって調査された)。MIRの限られた量の発現プロファイリングが腫瘍集団の非常に正確な分類指標をもたらし、ゲノム全体でのmRNA発現プロファイリングに基づく分類指標よりも良い結果が得られるという事実は、一般的な発癌におけるmRNAの重要性を強調する(Lu et al., Nature 2005;435:834-8)。興味深いことに、腫瘍におけるmiRNAの発現レベルは、正常組織と比較して全体的に低い。腫瘍抑制遺伝子をコードするタンパク質についても同様に、miRNAのサイレンシングは、調節配列のDNAメチル化などのエピジェネティックな変化をもたらすであろう。
ほとんどのマイクロRNA遺伝子は、遺伝子間領域、または遺伝子へのアンチセンス方向で見出され、独自のmiRNA遺伝子プロモータおよび調節ユニットを含む。
MAL(Tリンパ球成熟関連タンパク質)遺伝子(GenBank Accession NM_002371.2)は、当初、T細胞発生の間に差次的に発現される遺伝子として同定された(Alonso and Weisman 1987, Proc.Natl.Acad.Sci. USA, 84, 1997-2001)。MALは、17kDaの内在性膜タンパク質をコードし、脂質に富む膜ミクロドメインまたはラフトの成分である(Kim et al. 1995, J.Neurosci.Res.,42, 413-422)。MALは、極性上皮細胞における、膜および分泌タンパク質の極性輸送の構成要素として重要な役割を有する(Cheong et al., 1999, Proc.Natl.Acad.Sci. USA, 84, 6241-6248)。
低下したMAL発現は、食道癌、胃癌および結腸直腸癌などの多数のヒトの癌において検出された(Mimori et al., 2003, Oncogene, 22, 3463-3471; Mimori 2007 et al., Ann. Surg. Oncol.,14, 1670-1677)。
結腸直腸癌におけるMALの下方制御は、プロモータの高メチル化に関連する(Mori et al, 2006, Gastroenterology, 131,797-808; Lind et al., 2007 Gastroenterology, 132, 1631-1632)。
腫瘍抑制遺伝子として作用するMALの機能的役割は、食道癌細胞におけるMAL遺伝子の再発現によって実証され、運動性、浸潤および腫瘍形成の抑制をもたらすが、アポトーシスを促進する(Mimori et al., 2003, Oncogene, 22, 3463-3471)。
MALプロモータのメチル化の変化が、扁平上皮癌、腺扁平上皮癌、腺癌および神経内分泌癌のヒストタイプと、それらの高度前駆病変との両方の子宮頸癌において頻繁に観察されることがWO2009/128714において証明された。in vitroにおける研究は、子宮頸癌の発達におけるMAL不活性化の機能的関与を、SiHa子宮頸癌細胞株を含むHPV16の細胞におけるMAL過剰発現が増殖を減少させ、足場非依存性増殖を抑制するとして明らかにした。最も興味深いことに、本発明者らは、MALプロモータの高メチル化が、自己採取によって集められた子宮頸部膣被検物において検出することができることを示し、高悪性CIN病変または浸潤性子宮頸癌の存在に関連することを見出した。
興味深いことに、本発明の実験の部に示されるように、MALのメチル化分析をマイクロRNA miR124−2プロモータ領域のメチル化分析に組み合わせることによって≧CIN2について高い感度がもたらされる。これらの結果は、自己採取された子宮頸部膣被検物におけるhsa−miR−124プロモータのメチル化に組み合わせたMALプロモータのメチル化の検出が、高度CIN疾患または子宮頸癌を予測することができることを示す。
成熟hsa−miR124配列(受入番号MIMAT0000422)は、3つの異なるゲノム領域に位置する3つの未成熟マイクロRNA配列、すなわち、染色体8p23.1におけるhsa−miR124−1(受入番号MI0000443)、染色体8q12.3におけるhsa−miR124−2(受入番号MI0000444)、および染色体20q12.33におけるhsa−miR124−3(受入番号MI0000445)によってコードされる(受入番号は、miRNAデータベースであるmiRBase(www.mirbase.org), Faculty of Life Sciences, University of Manchesterに示される)。成熟配列は正確に同一であるが、未成熟配列および調節配列は異なる(図2参照)。本願において用語hsa−miR124が使用される場合、hsa−miR124の任意の形態が含まれる。
hsa−miR124発現のエピジェネティックな下方制御は、胃癌、結腸癌、乳癌および肺癌、ならびに急性リンパ芽球性白血病などのいくつかのヒトの癌において既に述べられている(Lujambio et al., Cancer Res 2007, 67, 1424-1429; Andro IntJ Cancer 2009; 124: 2367-2374, Agirre et al. Cancer Res 2009;69:4443-4453)。Lujambioら、およびAgirreらによる以前の研究は、hsa−miR124の推定される腫瘍抑制機能を既に指摘していた。両方の試験において、hsa−miR124発現のエピジェネティックなサイレンシングは、hsa−miR124の予測ターゲットの1つであるサイクリンDキナーゼ6(CDK6)の上方制御を媒介することが示された。CDK6は、細胞周期の進行および分化に関与することが知られており、細胞増殖を促進するために、周知の腫瘍抑制因子である網膜芽細胞腫タンパク質(pRb)を不活性化することができる。
したがって、本発明は、HPV誘発性高度前癌病変および/またはHPV誘発性浸潤癌の発生を、検出または予測する方法であって、T−リンパ球成熟関連タンパク質(MAL)のメチル化における変化の存在について自己採取頸膣試料を分析することを含み、前記変化は、浸潤可能性を有するHPV誘発性前駆病変、および/またはHPV誘発性浸潤癌の、存在または将来の存在を示す方法を提供する。前記高悪性前駆病変および/または浸潤性癌の現在または将来の存在は、MAL遺伝子、および特にそのプロモータ領域と、hsa−miR124プロモータ領域との増加したメチル化(高メチル化とも称される)によって示される。
被験体の自己試料は、子宮頸部細胞などの粘膜細胞を含み、HPVに関連する前駆病変または癌が検出される。
本発明の方法は、高リスクHPVによって誘導される高悪性前癌病変および浸潤性癌の検出に特に好適である。好ましくは、本発明のアッセイ方法は、既にhrHPV陽性として分類された試料について行われる。
図1は、MAL遺伝子の、CpGリッチプロモータ領域およびCpGリッチ第1イントロン配列、ならびにコード配列、および転写された3’非コード配列を示す。特にプロモータ領域におけるCpGリッチ配列のメチル化は、転写を急激に減少させるか、または転写の完全な阻害さえももたらすであろう。同様の現象は、配列が図2に示されるhsa−miR124に影響を与える。ここでもCpGリッチ領域が示され、これらのメチル化がhsa−miR124分子の、急激に減少した転写、または転写の完全な阻害さえももたらすであろう。アッセイは、好ましくは試料の核酸含有物について行われ、試薬は典型的には核酸(DNAもしくはRNA)プローブまたは(PCR)プライマーである。このようなプローブまたはプライマーを用いることによって、mRNAのような遺伝子発現産物を検出することができる。また、試薬は、制限エンドヌクレアーゼ、好ましくは試料核酸上のメチル基の存在の検出のためのメチル化感受性制限エンドヌクレアーゼであってもよく、試料核酸は、好ましくはDNAである。
試料核酸は、試薬に接触する前に、in situで直接検出されてもよく、または当業者に公知の一般的な方法によって他の細胞成分から単離されてもよい(たとえば、「Current Protocols in Molecular Biology」, Ausubel et al. 1995. 4th edition, John Wiley and Sons; 「A Laboratoty Guide to RNA: Isolation, analysis, and synthesis」, Krieg (ed.), 1996, Wiley-Liss; 「Molecular Cloning: A laboratory manual」, J. Sambrook, E.F. Fritsch. 1989. 3 Vols, 2nd edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press)。
MALおよび/またはhsa−miR124いずれかのメチル化状態は、高悪性前駆子宮頸部病変または子宮頸部浸潤癌の存在または素因の予測になると考えられる。高メチル化は、主に遺伝子の5’調節領域に位置し、通常はメチル化されていない「CpG島」と称されるシトシンリッチな領域で特に生じる。用語「高メチル化」は、MAL遺伝子配列(たとえば、MALプロモータ、第1エキソン、および第1イントロン配列など、図1を参照)、またはhsa−miR124配列(図2)において通常メチル化されない位置のシトシンの任意のメチル化を含む。高メチル化は、たとえば、MALおよびhsa−miR124ポリヌクレオチド(遺伝子)の制限エンドヌクレアーゼ処理と、サザンブロット分析とによって検出することができる。したがって、本発明の方法の一実施形態において、制限エンドヌクレアーゼ分析は、MAL遺伝子またはhsa−miR124配列の高メチル化を検出することが好ましい。任意の制限エンドヌクレアーゼであって、その認識部位の一部としてCGを含み、Cがメチル化されたときに抑制される制限エンドヌクレアーゼを利用することができる。単独で、または組み合わせて使用される、BssHII、MspI、NotI、またはHpaIIなどのメチル化感受性制限エンドヌクレアーゼは、そのようなエンドヌクレアーゼの例である。他のメチル化感受性制限エンドヌクレアーゼは、当業者に公知であろう。
MAL遺伝子またはhsa−miR124配列の高メチル化の検出のための他の方法は、非メチル化シトシンがウラシルに変換されるのに対しメチル化シトシンは化学修飾から保護されるDNAの亜硫酸水素塩修飾に関する。その後のPCR増幅およびピロシーケンシングなどの配列決定は、メチル化の場合にはCpG島内のシトシンが維持されるか、または非メチル化状態の場合にはウラシルに置換されるかどうかを明らかにするであろう。別の方法は、その認識部位の一部としてCGを含む制限エンドヌクレアーゼによって重亜硫酸塩修飾DNAから生成されたPCR増幅産物の処理を含む。
メチル化配列を調べるための代替的手段は、CpGリッチ配列を標的にする特異的PCR反応に続く、DNAの亜硫酸水素塩修飾に基づくメチル化特異的PCRである。
本発明のために、MALまたはhsa−miR124に特異的な核酸プローブが、生物学的流体または組織中の、MALまたはhsa−miR124ポリヌクレオチドの存在を(核酸プローブを用いて)検出するために使用されてもよい。MALまたはhsa−miR124配列中の、任意のコード配列領域および調節配列領域に基づくオリゴヌクレオチドプライマーは、たとえばPCRなどによってDNAを増幅するために有用である。
PCRプライマー、核酸プローブ、または制限エンドヌクレアーゼを使用するとき、MAL配列(図1に特定される)またはhsa−miR124配列(図2に特定される)の、5’調節領域、第1イントロン配列、およびコード配列が分析される。
本発明の方法の一実施形態において、試験細胞中の、MAL遺伝子(プロモータ領域を含む)および/またはhsa−miR124配列の増加したメチル化は、同等の正常細胞と比較して検出される。
また、本発明は、浸潤能を有するHPV誘発性前駆病変およびHPV誘発性浸潤性癌を検出する本発明の方法において使用するための部品のキットを提供する。このようなキットは、試験細胞を収集するための収集媒体を充填した容器とともに(膣)掻爬検体を採取するためのブラシまたはヘラを好適に含んでもよい。また、潅注シリンジと、使い捨て女性尿カテーテルと、潅注流体を充填した容器とからなる採取機器が、頸膣細胞を洗浄によって収集するために含まれるであろう。本発明に係るキットは、MALおよびhsa−miR124−2のメチル化の検出のためのプライマーおよびプローブを含んでもよい。本発明に使用されるプライマーおよびプローブは、表1および表2に示される。
本発明に係る部品のキットは、メチル化感受性制限酵素、または図1および図2のヌクレオチド配列にハイブリダイズすることができるプローブもしくはプライマーなどの、MALおよびhsa−miR124のメチル化の検出のための手段を含む。
本発明のキットのさらに別の代替的実施形態では、MALおよびhsa−miR124のメチル化を検出するための手段は、HPV感染の検出のための手段、好ましくは、高リスク型のHPV感染の検出のための手段に組み合わせることができる。このような手段は、HPV特異的プライマーまたはプローブ、HPV感染のタンパク質マーカー、または当技術分野で知られているようなHPV感染症のための代用マーカーを含んでもよい。
実施例1 HPV-不死化ケラチノサイト細胞株、および子宮頸部癌細胞株におけるhsa−miR124メチル化
成熟hsa−miR124配列は、3つの異なるゲノム位置(hsa−miR124−1[8p23.1]、hsa−miR124−2[8q12.3]およびhsa−miR124−3[20q13.33])においてコード化されているので、hsa−miR124のメチル化状態は、定量的メチル化特異的PCR(MSP)によって3つ全ての遺伝子座で決定された。以下の増幅産物が検出された:hsa−miR124−1:nt 811〜904; hsa−miR124−2:nt 701〜838; hsa−miR124−3:nt 897〜991、それぞれ図2に示される配列を参照のこと。ハウスキーピング遺伝子のB−アクチンを内部標準として使用した(Harden et al., J Urology 2003;169:1138-1142)。これらのアッセイを使用して、本発明者らは、3人の異なるドナー(EK)から単離された初代ケラチノサイトにおけるhsa−miR124のメチル化を認めなかったが、3つ全ての遺伝子座の対応するCpG島は、3つのhrHPV含有子宮頸部癌細胞株(SiHa、HeLaおよびCaSki細胞)においてメチル化された。HPV誘発性悪性形質転換の連続した段階を表す4つのhrHPV不死化ケラチノサイト細胞株(FK16A、FK16B、FK18AおよびFK18B)の初期および後期継代において、hsa−miR124−1およびhsa−miR124−2の両方は頻繁にメチル化されたが、メチル化レベルは後期継代(継代70〜96)における高いメチル化レベルと比較して初期継代(継代23〜43)において比較的低かった。第3の遺伝子であるhsa−miR124−3は、HPV不死化細胞株のいずれにおいてもメチル化されなかった。hsa−miR124のRNA発現はSiHa子宮頸癌細胞において検出できなかったが、本発明者らは、DNA脱メチル化剤5−アザ−2’−デオキシシチジン(DAC、5μM)を用いて処理されたSiHa細胞内におけるhsa−miR124の再発現を実際に検出した。このことは、SiHa細胞において、hsa−miR124遺伝子サイレンシングがメチルエピジェネティック修飾、主にDNAのメチル化によって直接的(間接的)に媒介されることを示す。
実施例2 SiHa細胞におけるhsa−miR124の過剰発現は、抗増殖性および抗遊走効果を有する。
子宮頸部発癌における低下したhsa−miR124発現の考え得る機能的関連性を決定するために、2つの子宮頸癌細胞株SiHaおよびCaSkiをhsa−miR124の安定発現をもたらす遺伝子構築を含むレトロウイルスベクターを用いて形質導入した。RT−PCRを用いる発現分析は、hsa−miR124形質導入体におけるhsa−miR124の異所性発現と、空のレトロウイルスベクターを用いて形質導入された細胞における発現の欠如とを裏付けた。SiHaおよびCaSki形質導入細胞の両方におけるhsa−miR124の異所性発現は、培養の6日後、hsa−miR−ctrl形質導入体と比較して有意な細胞増殖の減少(p<0.05)をもたらした。また、創傷治癒アッセイを使用して、SiHa hsa−miR124形質導入体は、SiHa hsa−miR−ctrl細胞と比較して遊走能力が低下することが判明した。
実施例3 子宮頸部組織被検物におけるhsa−miR124プロモータのメチル化
3つの全てのhsa−miR124調節領域のDNA高メチル化が、in vivoにおける子宮頸部発癌の進行の間に発生するかどうか、およびいつ発生するかを決定するために、本発明者らは、正常な子宮頸部、低度CIN病変(CIN1)、高度CIN病変(CIN3)、ならびに子宮頸癌(SCCおよびAdCas)から得られた子宮頸部組織被検物において表2に定義されたようなプライマーおよびプローブを使用して定量的MSP分析を行った。通常の子宮頸部において、6%(1/18)の試料はhsa−miR124−3でのメチル化に陽性とされたが、他の2つの遺伝子調節領域(hsa−miR124−1およびhsa−miR124−2)における正常試料のメチル化は検出されなかった。CIN1病変において、28%(10/36)がhsa−miR124−1でメチル化を示し、hsa−miR124−2で6%(2/36)、hsa−miR124−3で11%(4/36)であった。CIN3病変におけるメチル化陽性は、hsa−miR124−1の46%(19/41)から、hsa−miR124−2の20%(8/41)、hsa−miR124−3の10%(4/41)まで変化した。SCCにおいて検出された、hsa−miR124−1、hsa−miR124−2、およびhsa−miR124−3の検出頻度は、それぞれ86%(25/29)、83%(24/29)、および72%(21/29)であった。AdCaの場合、hsa−miR124−1、hsa−miR124−2、およびhsa−miR123−3のメチル化は、これらの腫瘍の、それぞれ93%(14/15)、80%(12/15)および73%(11/15)であった。3種のMSPアッセイを組み合わせる場合には、hsa−miR124−1およびhsa−miR124−2の組み合わせが、≧CIN3に対する最も高い組み合わせ感度および特異性を有することが見出された。なぜなら、全ての正常子宮頸部上皮試料は、陰性であり、CIN3病変の59%、SCCの93%およびAdCaの93%が陽性であったからである。上述の検出頻度は、100%の特異性に設定された閾値のみを用いる組織標本からなることに留意すべきである。閾値を下げると、CIN3の感度が高まるが、特異性が低下する。
実施例4 子宮頸部掻爬検体におけるhsa−miR124メチル化
臨床診療におけるhsa−miR124のメチル化の推定マーカーの値を評価するために、本発明者らは、子宮頸部掻爬検体におけるhsa−miR124を評価した。集団ベースのスクリーニング試験に参加した女性の症例対照デザインを使用し、本発明者らは、18月のフォローアップ期間内に最大でCIN1と診断されたhrHPV陽性女性に対して18月のフォローアップ期間内に≧CIN2(1つの癌を含む)と診断された女性(すなわち、症例)の子宮頸部掻爬検体を調べた。hsa−miR124−1のメチル化は、コントロールの5%、症例の48%において検出された。hsa−miR124−2のメチル化は、コントロールには存在せず、症例の48%において検出され、hsa−miR124−3のメチル化は、コントロールの5%、症例の24%において検出された。hsa−miR124−1とhsa−miR124−2とを組み合わせた分析では、コントロール5%と症例71%とを検出した。さらに、閾値設定の調整は、CIN3の感度率を>80%に増加させ、特異率は依然として許容可能であった(>50%)。
実施例5 自己採取被検物におけるhsa−miR124メチル化
その後、本発明者らは、合計45,000自己採取パッケージが、2度目のリマインダーの後も定期的な子宮頸部スクリーニングへの誘いに応答しなかった女性に送られた計画的研究の間にVibaBrush(Rovers Medical Devices, Oss, the Netherlands)またはPantarhei sampler(Pantarhei Devices, Zeist, The Netherlands)のいずれかを使用して集められた自己採取された頸膣被検物を分析した(www.trialregister.nl, Trial no.NTR962 (PROHTECT trial)を参照)。これらの女性の約3分の1は、自己採取した被検物を研究室に返した。これらの試料は、HPV PCR分析に好適(つまり、β−グロビンPCR陽性)であり、hrHPV GP5+/6+−PCRによる検査は、応答した女性の対応集団における定期スクリーニングによって見出されるようなこの集団における少なくとも≧CIN2病変をもたらす(Goek et al.2010 Brit. Medical J.;340:c1040)。
フォローアップにおいて臨床的に意味のある疾患の徴候がない女性のわずか25%と比較して、後に≧CIN3と診断された女性の自己採取試料の55%は、MIR124マーカーのいずれかについて陽性とされた。これらのデータは、自己採取された材料におけるMIR124のメチル化分析が、首尾よく実行可能であり、内在する高悪性子宮頸部疾患の検出を向上させることを示す。
実施例6 医師採取子宮頸部掻爬検体に対する自己採取頸膣洗浄被検物における、CADM1およびMALメチル化分析の性能の比較
T細胞分化タンパク質として知られるTリンパ球成熟関連タンパク質(また、MALとも称される。Genbank Accession NM_002371)をコードする遺伝子と、細胞接着分子1(CADM1)をコードする遺伝子とのプロモータのメチル化のための組み合わせ試験は、細胞診と同様に良好に行われる医師採取子宮頸部掻爬検体に適用された場合、魅力的な代替的分子トリアージツールであると考えられる(Hesselink et al. 2011, Clin Cancer Res; 17(8):2459-65)。次に、本発明者らは、PROHTECTコホート研究(Goek et al. 2010Brit.Medical J.;340:c1040)に参加した非出席者から得たhrHPVDNA陽性の自己採取頸膣洗浄被検物におけるMALおよびCADM1プロモータのメチル化を評価し、その性能をHesselinkら(Hesselink et al. 2011, Clin Cancer Res; 17(8):2459-65)に記載されたような医師採取子宮頸部掻爬検体(n=236)において得られた結果と比較した。
PROHTECT1試験における自己採取頸膣洗浄被検物においてhrHPV陽性であった757人の女性のうち、355人の女性が有効な調査のエンドポイントを有していた。これらには、4種の扁平上皮癌および1種の腺癌を含むCIN3+と診断された74人、CIN2と診断された20人、CIN2+の兆候がない(すなわち、最大でCIN1)261人の女性が含まれていた。後者の群は、以下では≦CIN1と称される。全ての試料は、MAL(領域M1)およびCADM1(領域M18)のメチル化の両方について、医師採取子宮頸部掻爬検体について以前に記載されたのと同じ基準に従って定量的メチル化特異的PCRを使用して試験された(Hesselink et al. 2011, Clin Cancer Res; 17(8):2459-65)。MALのメチル化分析は、CIN2+病変とCIN3+検出の両方に関して、医師採取子宮頸部掻爬検体と比較して自己採取頸膣洗浄被検物において同様に良好に機能することを見出した(図3A)。これに対して、自己採取頸膣洗浄被検物のCADM1メチル化分析の際に得られるシグナルは、医師採取子宮頸部掻爬検体において得られたものと比較して顕著に減少し、特に自己採取頸膣洗浄被検物におけるCIN3+の検出は、不十分であった(図3B)。
この不一致は、自己採取被検物が、医師によって取得された頸部塗抹スメアとは異なる細胞組成を有する(すなわち、膣細胞と比較した子宮頸部細胞の相対的欠乏)という事実を反映している可能性が高い。したがって、hrHPV陽性の医師採取子宮頸部掻爬検体のための最適なトリアージマーカーは、必ずしも自己試料に直接的に置き換えられないであろう。最適な臨床性能のためには、メチル化マーカーの様々なパネルが必要とされる可能性が高い。
実施例7 自己採取頸膣洗浄被検物における、MALのメチル化に組み合わせたhsa−miR124−2のメチル化の分析
実施例1に記載されたように、自己採取被検物におけるメチル化分析の臨床性能を向上させるために、代替的なメチル化マーカーが必要である。MALおよびCADM1を用いる本発明者らの以前の研究は、子宮頸部発癌の多段階プロセスにおいて異なる機能的事象を示すマーカーがCIN3+検出の点においてお互いに相補的であることを示した(Overmeer et al., Int J Cancer 2010 Epub Dec 28,; Hesselink et al. 2011, Clin Cancer Res; 17(8):2459-65)。したがって、本発明者らは、自己採取被検物の分析のためには、CADM1と同じ形質転換の段階に現れる代替的マーカーが好ましいと仮定した。MALのメチル化は形質転換の初期に生じ(すなわちHPV不死化細胞の初期継代における高いメチル化レベル)、CADM1のメチル化は足場非依存性増殖および腫瘍形成などの形質転換の後期段階に関連するが、本発明者らは、メチル化事象が形質転換の後期段階に機能的に関連すると考えた。このような事象の1つは、ヒトマイクロRNA124のメチル化媒介性サイレンシングである。これらのマイクロRNAをコードする遺伝子の高メチル化レベルは、足場非依存性増殖特性を獲得したHPV−形質移入ケラチノサイトの後期継代で明らかになった。さらに、hsa−miR124の過剰発現は、子宮頸部発癌における機能的役割を補助し、子宮頸癌細胞の発癌増殖特性を抑制することが見出された。実施例2を参照のこと。
したがって、メチル化マーカーのhsa−miR124は、CADM1およびMALの試験と同じ一連のhrHPV陽性自己採取被検物におけるCIN3+の検出のための、MALマーカーを補完する能力について評価された(実施例1を参照のこと)。興味深いことに、hsa−miR124−2の分析は、CADM1と比較してCIN3+病変の一層良好な識別を明らかにした(図4)。最も重要なことは、hsa−miR142−2/MALの組み合わせは、自己採取被検物において非常に優れた臨床成績(すなわち、52.5%の特異性で86.5%のCIN3+感度)を有し、医師採取試料におけるCADM1/MAL(すなわち、50%の特異性で83.3%のCIN3+感度)に等しいことが見出されたことである。
自己採取頸膣被検物におけるqMSP分析に使用される全てのプライマーおよびプローブの組み合わせは、表1および表2に挙げられる。

Claims (8)

  1. HPV誘発性高度前癌病変および/またはHPV誘発性浸潤癌を、検体において検出する方法であって、
    T−リンパ球成熟関連タンパク質(MAL)遺伝子のプロモータのメチル化と、hsa−miR124−2遺伝子のプロモータのメチル化とにおける変化の存在について自己採取頸膣試料を分析することを含み、
    前記変化は、正常対照試料と比較した、メチル化の増加であり、浸潤可能性を有するHPV誘発性前駆病変、および/またはHPV誘発性浸潤癌の存在を示すことを特徴とする方法。
  2. 前記HPV誘発性高度前癌病変、またはHPV誘発性浸潤癌は、高度前癌子宮頸部病変、または浸潤性子宮頸部癌であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記HPV誘発性浸潤癌は、高リスクHPV誘発性浸潤癌であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記分析は、制限エンドヌクレアーゼを用いて行われることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記制限エンドヌクレアーゼは、メチル化感受性制限エンドヌクレアーゼであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. HPV誘発性高度前癌病変、またはHPV誘発性浸潤癌の検出のための分子診断マーカーの使用であって、
    前記マーカーは、MAL遺伝子プロモータのメチル化、およびhsa−miR124−2遺伝子のプロモータのメチル化を示すことを特徴とする使用。
  7. 被験者の試験細胞における、HPV誘発性高度前癌病変またはHPV誘発性浸潤癌を検出する方法において使用するための部品キットであって、
    MAL遺伝子プロモータのメチル化を検出するための手段であって、MAL遺伝子のプロモータのヌクレオチド配列に特異的なプローブまたはプライマーおよびメチル化感受性制限エンドヌクレアーゼを含む手段と、
    hsa−miR124−2遺伝子のプロモータのメチル化を検出するための手段であって、hsa−miR124−2遺伝子のプロモータに特異的なプローブまたはプライマー、およびメチル化感受性制限エンドヌクレアーゼを含む手段と、
    を含むことを特徴とする部品キット。
  8. HPV感染を検出するための手段であって、HPVに特異的な、プローブおよびプライマーを含む手段と、
    自己採取頸膣試料を採取するための手段とをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の部品キット。
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