JP6326952B2 - コンベヤベルトの走行抵抗力測定装置および方法 - Google Patents

コンベヤベルトの走行抵抗力測定装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンベヤベルトの走行抵抗力測定装置および方法に関し、さらに詳しくは、コンベヤベルトの走行抵抗力を高い精度で測定できるコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置および方法に関するものである。
コンベヤベルトを駆動するための消費電力は、コンベヤベルトの種類や駆動ローラ等の周辺設備、さらにはコンベヤベルトに積載する運搬物の重量の変動等の影響を受けて変動することが知られている。ベルトコンベヤが長機長になると、コンベヤベルトを支持する支持ローラの数が増加するため、消費電力に関してはコンベヤベルトと支持ローラとの接触に起因する動力損失が支配的になる。そのため、この動力損失として、支持ローラの乗り越え抵抗力が主となる走行抵抗力を低減させることが重要な課題になっている。
支持ローラの乗り越え抵抗力を測定する方法としては、コンベヤベルトのカットサンプルを用いた方法、エンドレスに接続したコンベヤベルトを実際のベルトコンベヤ装置で走行させた状態で測定する方法など、種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。乗り越え抵抗力は、例えば、ロードセルによって支持ローラに作用する鉛直方向荷重および水平方向荷重を測定し、測定したデータに基づいて算出される。
しかしながら、搬送物が積載された実際のコンベヤベルトでは、支持ローラにより支持されているコンベヤベルトの範囲は、そのベルト走行方向前後の範囲よりも局部的に上方に突出した状態になる。換言すると、支持ローラにより下カバーゴムが支持されている範囲のベルト走行方向前後の範囲は、積載された搬送物の重量によって支持ローラにより支持されている範囲よりも下方に押圧された状態になる。
一方、従来のコンベヤベルトの走行抵抗力測定は、張設されたコンベヤベルトの下カバーゴムを測定用ローラによって上方に押圧した状態でデータを測定している。即ち、従来の測定方法は、コンベヤベルトを一点支持した状態で測定を行なうものであり、測定用ローラにより支持された範囲がそのベルト走行方向前後の範囲に対して実質的にフラットな状態であった。コンベヤベルトがフラットな状態に比して、曲がっている状態で測定用ローラを乗り越える場合の方が走行抵抗力が増大する。即ち、従来の測定方法は実際のコンベヤベルトの状態を再現していないため、走行抵抗力を精度よく把握するには限界があった。
特開2006−292736号公報 特開2008−273718号公報
本発明の目的は、コンベヤベルトの走行抵抗力を高い精度で測定できるコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置は、コンベヤベルトの下カバーゴムに接触して転動する測定用ローラを備え、この測定用ローラを乗り越える際のコンベヤベルトの走行抵抗力を測定するコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置において、前記コンベヤベルトとして所定長さのカットサンプルを使用し、このカットサンプルにベルト長手方向の所定の張力を付与して張設する張設機構と、前記測定用ローラが接触している位置のベルト走行方向前後の範囲の上カバーゴムを押圧する押圧ローラとを有し、前記測定用ローラをこのカットサンプルの下カバーゴムに接触させるとともに、前記押圧ローラを所定荷重で下カバーゴム側に向かって押圧した状態にして前記測定用ローラと前記押圧ローラとを一体化した測定ユニットを形成し、この測定ユニットを前記カットサンプルに対してベルト長手方向に相対的に走行させて前記走行抵抗力を測定する構成にしたことを特徴とする。
本発明のコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法は、測定用ローラをコンベヤベルトの下カバーゴムに接触させて転動させることにより、この測定用ローラを乗り越える際のコンベヤベルトの走行抵抗力を測定するコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法において、前記コンベヤベルトとして所定長さのカットサンプルを使用し、このカットサンプルにベルト長手方向の所定の張力を付与して張設し、前記測定用ローラをこのカットサンプルの下カバーゴムに接触させるとともに、前記測定用ローラが接触している位置のベルト走行方向前後の範囲の上カバーゴムを押圧ローラによって所定荷重で下カバーゴム側に向かって押圧した状態にしてこの測定用ローラと押圧ローラを一体化した測定ユニットを形成し、この測定ユニットを前記カットサンプルに対してベルト長手方向に相対的に走行させて前記走行抵抗力を測定することを特徴とする。
本発明によれば、測定用ローラが接触して転動している下カバーゴムの位置のベルト走行方向前後の範囲の上カバーゴムを押圧ローラによって所定荷重で下カバーゴム側に向かって押圧した状態にして走行抵抗力を測定する。即ち、1つの測定用ローラおよび2つの押圧ローラによってコンベヤベルトを3点支持状態にして測定を行なう。このように実際のコンベヤベルトが支持ローラを乗り越える際の状態をより忠実に再現して測定を行なうので、コンベヤベルトの走行抵抗力を高い精度で測定するには有利になる。また、コンベヤベルトのカットサンプルを使用するので測定に要するスペースをコンパクトにすることができる。
ここで、例えば、前記カットサンプルを所定位置に固定し、前記測定ユニットを前記カットサンプルに対してベルト長手方向に走行させる。或いは、前記測定ユニットを所定位置に固定し、前記カットサンプルを前記測定ユニットに対してベルト長手方向に走行させる。前者の場合には測定ユニットを移動させればよいので装置をコンパクトにし易いという利点がある。後者の場合には、測定用ローラや押圧ローラの振動ノイズが少なくなるという利点がある。
前記カットサンプルの長手方向一端部を支持する回転ローラと、この長手方向一端に取り付けられる錘とを設け、この錘を吊り下げることにより前記カットサンプルに前記所定の張力を付与することもできる。これにより簡便にカットサンプルに張力を付与できる。
前記カットサンプルを水平方向に張設することも、鉛直方向に張設することもできる。平面的なスペースが確保できない場合にはカットサンプルを鉛直方向に張設すると非常に有益である。
走行抵抗力は、例えば、前記カットサンプルのベルト長手方向一端部での張力とベルト長手方向他端部での張力との差に基づいて測定する。或いは、前記測定用ローラに作用するベルト走行方向荷重とベルト厚さ方向荷重とを検知して、この検知したデータに基づいて測定することもできる。
本発明のコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法の概要を示す説明図である。 本発明の測定装置を側面視で例示する説明図である。 測定装置の別の実施形態を側面視で例示する説明図である。 測定装置の別の実施形態を側面視で例示する説明図である。 測定装置の別の実施形態を側面視で例示する説明図である。
以下、本発明のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置および測定方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
本発明は図1に例示するように、測定用ローラ1をコンベヤベルトCの下カバーゴムC1に接触させて転動させることにより、測定用ローラ1を乗り越える際のコンベヤベルトCの走行抵抗力Fを測定する。この際に、1つの測定用ローラ1が接触している位置のベルト走行方向前後の範囲の上カバーゴムC2をそれぞれ押圧ローラ2によって所定荷重で下カバーゴムC1側に向かって押圧した状態にして走行抵抗力Fを測定する。この際に、1つの測定用ローラ1が接触している位置のベルト走行方向前後の範囲の上カバーゴムC2をそれぞれの押圧ローラ2によって所定荷重で下カバーゴムC1側に向かって押圧した状態にする。この状態で測定用ローラ1および押圧ローラ2をコンベヤベルトCに対してベルト長手方向に相対的に走行させて走行抵抗力Fを測定する。
コンベヤベルトCとしては、所定長さのカットサンプルを用いる。コンベヤベルトCはベルト長手方向に所定の張力で張設した状態にされる。この所定の張力は例えば、このコンベヤベルトCがベルトコンベヤ装置に張設される場合と同等の張力にする。
測定用ローラ1および押圧ローラ2はそれぞれの回転軸方向を、ベルト幅方向に向けて配置される。それぞれの押圧ローラ2は基本的に同じ仕様であり、測定用ローラ1に対する上下方向位置、幅方向位置は同じ設定にされる。
測定用ローラ1は例えば、このコンベヤベルトCが設置されるベルトコンベヤ装置に装着されている支持ローラと同等仕様にする。測定用ローラ1の外径は例えば、6cm〜15cmである。押圧ローラ2の外径は例えば、6cm〜30cmである。押圧ローラ2は測定用ローラ1に対して外径が同等の場合、小さい場合、大きい場合もある。
このように本発明では、1つの測定用ローラ1および2つの押圧ローラ2によってコンベヤベルトCを3点支持状態にして測定を行なう。即ち、実際のコンベヤベルトがベルトコンベヤ装置の支持ローラを乗り越える際の状態をより忠実に再現して測定を行なう。
実際のコンベヤベルトが支持ローラを乗り越える際の状態を一段と忠実に再現するために例えば、それぞれの押圧ローラ2によって、測定用ローラ1が接触している位置のベルト走行方向前後の5cm〜150cmの範囲の上カバーゴム2を押圧する。即ち、図1のd寸法を5cm〜150cmにする。d寸法をこの範囲に設定すると、実際のコンベヤベルトが支持ローラを乗り越える際の屈曲状態に近似させることができる。
或いは、測定用ローラ1が接触している位置の上カバーゴムC2の表面から押圧ローラ2により押圧されている上カバーゴムC2の表面までのベルト厚さ方向の間隔hを0.3cm以上5cm以下にする。間隔hをこの範囲に設定すると、実際のコンベヤベルトが支持ローラを乗り越える際の屈曲状態に近似させることができる。
上記のようにしてコンベヤベルトCを、そのたわみ角度が概ね0.2°〜5°の屈曲状態にする。尚、測定用ローラ1に対する押圧荷重(鉛直荷重)を正確に付与することが実際のコンベヤベルトが支持ローラを乗り越える際の屈曲状態をより忠実に再現するために重要なので、コンベヤベルトCのたわみ量を決定した後、測定用ローラ1に対して所定の押圧荷重が得られるようにコンベヤベルトCの張力を調整することもできる。
測定用ローラ1および押圧ローラ2をコンベヤベルトCに対してベルト長手方向に相対的に走行させる走行速度は、例えば1.5m/s〜8.5m/sであり、モータやシリンダ等の走行駆動手段を用いて一定速度で走行させる。走行速度を変化させて走行抵抗力Fのベルト速度依存性を把握することもできる。
走行抵抗力Fは例えば、コンベヤベルトCのベルト長手方向一端部での張力とベルト長手方向他端部での張力との差に基づいて測定する。或いは、測定用ローラ1に作用するベルト走行方向荷重とベルト厚さ方向荷重とを検知して、この検知したデータに基づいて測定する。詳しくは後述する。
このように本発明は、実際のコンベヤベルトが支持ローラを乗り越える際の状態をより忠実に再現して測定を行なうので、従来の測定のようにコンベヤベルトが実質的にフラットな状態で測定を行なう場合に比して、走行抵抗力Fを高い精度で測定することが可能になる。
図2に例示する本発明のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置3(以下、測定装置3という)は、コンベヤベルトCの下カバーゴムC1に接触して転動する測定用ローラ1と一対の押圧ローラ2と、コンベヤベルト(カットサンプル)Cにベルト長手方向の所定の張力を付与して張設する張設機構12とを備えている。押圧ローラ2は、測定用ローラ1が接触している位置のベルト走行方向前後の範囲の上カバーゴムC2を押圧する。
この実施形態ではさらに、測定用ローラ1に作用するベルト走行方向荷重H(水平方向荷重H)を検知するベルト走行方向荷重センサ(水平方向荷重センサ)7と、ベルト厚さ方向荷重N(鉛直方向荷重N)を検知するベルト厚さ方向荷重センサ(鉛直方向荷重センサ)8と、コンベヤベルトCの長手方向両端部での張力を検知するロードセル11a、11bと演算器14とを備えている。演算器14としてはパーソナルコンピュータ等を用いることができる。演算器14には、ベルト走行方向荷重センサ7と、ベルト厚さ方向荷重センサ8と、ロードセル11a、11bとによる検知データが入力される。これら入力された検知データに基づいて演算器14により走行抵抗力Fが算出、測定される。
それぞれの押圧ローラ2はベルト長手方向に間隔をあけてユニットフレーム6に固定されている。測定用ローラ1はアーム部を介してユニットフレーム6に固定されている。測定用ローラ1は、それぞれの押圧ローラ2の下方でこれら押圧ローラ2の間に配置されている。このように測定用ローラ1と押圧ローラ2とをユニットフレーム6に固定して、測定用ローラ1を下カバーゴムC1に接触させるとともに、押圧ローラ2を所定荷重で下カバーゴムC1側に向かって押圧した状態にして測定用ローラ1と押圧ローラ2とを一体化した測定ユニット5が形成されている。
測定用ローラ1をユニットフレーム6に固定するアーム部には、ベルト走行方向荷重センサ7と、ベルト厚さ方向荷重センサ8とが設けられている。測定用ローラ1と押圧ローラ2の少なくとも一方が上下にスライド可能なっていて、測定用ローラ1と押圧ローラ2とのベルト厚さ方向距離(上下間隔)を任意に設定できる構成になっている。
コンベヤベルトCはベースフレーム9に固定されていて、ベルト長手方向両端部がベースフレーム9に設けられた張設機構12に保持されて水平方向に張設されている。張設機構12にはアジャスタが備わっていて、アジャスタを操作することでコンベヤベルトCを張設する張力を調整することが可能になっている。張設機構12にはロードセル11a、11bが備わっている。ベースフレーム9の下部にはスライドガイド10がベルト長手方向に延設されている。
測定ユニット5はスライドガイド10に沿って滑らかにベルト長手方向にスライドして走行できる構成になっている。即ち、この測定装置3は、コンベヤベルトCを所定位置に固定して測定ユニット5を走行させる構成である。測定ユニット5をコンベヤベルトCにセッティングしてベルト長手方向に走行させると、測定用ローラ1が下カバーゴムC1に接触して転動するとともに、測定用ローラ1が接触している位置のベルト走行方向前後の範囲の上カバーゴムC2を押圧ローラ2が所定荷重で下カバーゴムC1側に向かって押圧した状態で転動する。この状態で走行抵抗力Fを測定する。
この走行抵抗力Fは、例えば、コンベヤベルトCのベルト長手方向一端部での張力とベルト長手方向他端部での張力との差に基づいて測定する。即ち、一方のロードセル11aにより検知した張力から他方のロードセル11bにより検知した張力を差し引いた値を走行抵抗力Fとして算出する。
或いは、ベルト走行方向荷重センサ7およびベルト厚さ方向荷重センサ8の検知データに基づいて走行抵抗力Fを測定する。この場合、ベルト走行方向荷重センサ7の検知データが走行抵抗力Fとなるが、この走行抵抗力Fは押圧ローラ2がコンベヤベルトCを押圧する荷重によって変化する。したがって、検知されたベルト走行方向荷重Hおよびベルト厚さ方向荷重Nに基づいて、例えば、等価摩擦係数X(=H/N)を算出し、この等価摩擦係数XをコンベヤベルトCの走行抵抗力を示す一指標とすることもできる。
本発明ではコンベヤベルトCとしてカットサンプルを用いるので、測定に大きなスペースが不要になる利点がある。また、エンドレス加工された環状のコンベヤベルトでは、エンドレス部が他の部分に比して曲げ剛性が高くなるため、環状のコンベヤベルトを使用すると測定結果にエンドレス部に起因するノイズが入る。ところが、カットサンプルを用いるとエンドレス部による影響が排除されるので、純粋な走行抵抗力Fを測定できる利点がある。
図3に例示する測定装置3の実施形態は、図2に例示した実施形態に対してコンベヤベルトCを張設する形態を異ならせたものなので、その相違点を説明する。
この測定装置3では、ベースフレーム9の一端部に回転ローラ4を設けている。ベースフレーム6の他端部は先の実施形態と同様に張設機構12が設けられている。この回転ローラ4は、コンベヤベルトCの長手方向一端部を支持する。そして、コンベヤベルトCの長手方向一端に取り付けられる錘13が備わっている。この錘13を吊り下げることによりコンベヤベルトCには所定の張力が付与される。
この実施形態では、コンベヤベルトCに付与する張力を変更、調整する作業が容易に行えて所望の張力を簡便に付与することができる。また、錘13の重さを変えるだけで、レンジの大きく異なる張力を付与することができる。例えば、10N程度から1000N程度の張力を付与することが可能である。
図4に例示する測定装置3の実施形態は、測定ユニット5を所定位置に固定してコンベヤベルトCを測定ユニット5に対してベルト長手方向に走行させることが図2に例示した実施形態と異なっている。即ち、この測定装置3では、コンベヤベルトCを張設したフレーム9をスライドガイド10に沿って移動させることにより、コンベヤベルトCを測定用ローラ1に対してベルト長手方向に走行させる。
この実施形態では、測定結果に、測定ユニット5の測定用ローラ1や押圧ローラ2の振動ノイズが入ることを回避できる利点がある。
図5に例示する測定装置3の実施形態は、図2に例示した実施形態とはコンベヤベルトCの張設方向が異なっている。この実施形態では、ベースフレーム9は立設されていて、上下に延びる立設フレーム9aが付設されている。この立設フレーム9aの上下端部にそれぞれ張設機構12およびロードセル11a、11bが設けられていて、コンベヤベルトCが鉛直方向に張設されている。
この実施形態では、測定装置3の設置や稼働に必要な平面積が小さくて済む。それ故、
平面的なスペースが確保できない場合には非常に有益である。また、重力を利用して測定ユニット5を下方に走行させることができるメリットもある。例えば、重力によって測定ユニット5を下方に走行させる場合には、所定区間の走行に要する時間を比較することで簡易的にそれぞれのコンベヤベルトCの走行抵抗力Fを対比することができる。尚、図3に例示した測定装置3を、回転ローラ4を上方に配置した縦置きの形態にすることもできる。このような形態にすることによっても、コンベヤベルトCを鉛直方向に張設した状態にすることができる。
1 測定用ローラ
2 押圧ローラ
3 測定装置
4 回転ローラ
5 測定ユニット
6 ユニットフレーム
7 ベルト走行方向荷重センサ
8 ベルト厚さ方向荷重センサ
9 ベースフレーム
9a 立設フレーム
10 スライドガイド
11a、11b ロードセル
12 張設機構
13 錘
14 演算器
C コンベヤベルト(カットサンプル)
C1 下カバーゴム
C2 上カバーゴム

Claims (16)

  1. コンベヤベルトの下カバーゴムに接触して転動する測定用ローラを備え、この測定用ローラを乗り越える際のコンベヤベルトの走行抵抗力を測定するコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置において、
    前記コンベヤベルトとして所定長さのカットサンプルを使用し、このカットサンプルにベルト長手方向の所定の張力を付与して張設する張設機構と、前記測定用ローラが接触している位置のベルト走行方向前後の範囲の上カバーゴムを押圧する押圧ローラとを有し、前記測定用ローラをこのカットサンプルの下カバーゴムに接触させるとともに、前記押圧ローラを所定荷重で下カバーゴム側に向かって押圧した状態にして前記測定用ローラと前記押圧ローラとを一体化した測定ユニットを形成し、この測定ユニットを前記カットサンプルに対してベルト長手方向に相対的に走行させて前記走行抵抗力を測定する構成にしたことを特徴とするコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置。
  2. 前記カットサンプルを所定位置に固定し、前記測定ユニットを前記カットサンプルに対してベルト長手方向に走行させる構成にした請求項1に記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置。
  3. 前記測定ユニットを所定位置に固定し、前記カットサンプルを前記測定ユニットに対してベルト長手方向に走行させる構成にした請求項1に記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置。
  4. 前記カットサンプルの長手方向一端部を支持する回転ローラと、この長手方向一端に取り付けられる錘とを設け、この錘を吊り下げることにより前記カットサンプルに前記所定の張力を付与する構成にした請求項1〜3のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置。
  5. 前記カットサンプルを水平方向に張設する設定にした請求項1〜4のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置。
  6. 前記カットサンプルを鉛直方向に張設する設定にした請求項1〜4のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置。
  7. 前記カットサンプルのベルト長手方向一端部での張力とベルト長手方向他端部での張力との差に基づいて前記走行抵抗力を測定する構成にした請求項1〜6のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置。
  8. 前記測定用ローラに作用するベルト走行方向荷重とベルト厚さ方向荷重とを検知する荷重センサを設け、これら荷重センサが検知したデータに基づいて前記走行抵抗力を測定する構成にした請求項1〜6のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定装置。
  9. 測定用ローラをコンベヤベルトの下カバーゴムに接触させて転動させることにより、この測定用ローラを乗り越える際のコンベヤベルトの走行抵抗力を測定するコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法において、
    前記コンベヤベルトとして所定長さのカットサンプルを使用し、このカットサンプルにベルト長手方向の所定の張力を付与して張設し、前記測定用ローラをこのカットサンプルの下カバーゴムに接触させるとともに、前記測定用ローラが接触している位置のベルト走行方向前後の範囲の上カバーゴムを押圧ローラによって所定荷重で下カバーゴム側に向かって押圧した状態にしてこの測定用ローラと押圧ローラを一体化した測定ユニットを形成し、この測定ユニットを前記カットサンプルに対してベルト長手方向に相対的に走行させて前記走行抵抗力を測定することを特徴とするコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法。
  10. 前記カットサンプルを所定位置に固定し、前記測定ユニットを前記カットサンプルに対してベルト長手方向に走行させる請求項9に記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法。
  11. 前記測定ユニットを所定位置に固定し、前記カットサンプルを前記測定ユニットに対してベルト長手方向に走行させる請求項9に記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法。
  12. 前記カットサンプルの長手方向一端部を回転ローラにより支持し、この長手方向一端に錘を取り付けて吊り下げることにより、前記カットサンプルに前記所定の張力を付与する請求項9〜11のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法。
  13. 前記カットサンプルを水平方向に張設する請求項9〜12のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法。
  14. 前記カットサンプルを鉛直方向に張設する請求項9〜12のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法。
  15. 前記カットサンプルのベルト長手方向一端部での張力とベルト長手方向他端部での張力との差に基づいて前記走行抵抗力を測定する請求項9〜14のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法。
  16. 前記測定用ローラに作用するベルト走行方向荷重とベルト厚さ方向荷重とを検知して、この検知したデータに基づいて前記走行抵抗力を測定する請求項9〜14のいずれかに記載のコンベヤベルトの走行抵抗力測定方法。
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