JP6394295B2 - 摩耗試験装置および方法 - Google Patents

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本発明は、摩耗試験装置および方法に関し、さらに詳しくは、実使用した場合のコンベヤベルトの上カバーゴムの耐摩耗性を精度よく予測することができる摩耗試験装置および方法に関するものである。
鉄鉱石や石灰石等の鉱物資源をはじめとして様々な物がコンベヤベルトによって搬送される。コンベヤベルトによって物が搬送される場合、その搬送物はホッパや別のコンベヤベルトからコンベヤベルトの上カバーゴムに投入される。投入された搬送物は上カバーゴムに積載されてコンベヤベルトの走行方向に搬送される。コンベヤベルトの上カバーゴムに搬送物が投入される際には、上カバーゴムは衝撃を受け、その搬送物の表面が鋭利であればカット傷が生じることもある。搬送物が上カバーゴムに積載されて搬送される際には、搬送物が上カバーゴム上を摺動して上カバーゴムが摩耗する。そのため、従来、耐摩耗性を向上させるために種々の提案がされている(例えば、特許文献1参照)。
上カバーゴムに生じる摩耗量等は、コンベヤベルトの使用環境(搬送物の種類も含む)によって大きく変化する。そのため、上カバーゴムの耐摩耗性を精度よく予測するには、極力、実際の使用環境に類似した条件下で評価を行なうことが好ましい。そのために、評価を行なう試験装置には、コンベヤベルトの様々な使用環境に整合した条件に設定できることが要求される。
従来、ゴムの耐摩耗性を評価する試験機として、DIN摩耗試験機やウィリアムス摩耗試験機が知られている。しかしながら、これら摩耗試験機は、予め設定された一定条件下の耐摩耗性を把握することを目的としている。そのため、コンベヤベルトの様々な使用環境に整合した条件に設定することができず、実使用した場合のコンベヤベルトの上カバーゴムの耐摩耗性を精度よく予測することが難しいという問題があった。
特開2001−88922号公報
本発明の目的は、実使用した場合のコンベヤベルトの上カバーゴムの耐摩耗性を精度よく予測することができる摩耗試験装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の摩耗試験装置は、一対のプーリと、この一対のプーリの間に張設される環状のベルトサンプルの表面に接触可能な接触部材と、この接触部材を前記ベルトサンプルの表面に押圧する押圧機構と、前記接触部材による押圧荷重を変化させる錘部材と、前記ベルトサンプルの表面を押圧している前記接触部材の押圧方向変位量を検知する変位センサとを備え、前記ベルトサンプルの走行速度を可変にするとともに、前記接触部材として、前記ベルトサンプルの表面と接触する接触面の仕様が異なる複数種類の接触部材を有し、この複数種類の接触部材から前記ベルトサンプルの表面を押圧する接触部材が任意に選択され、選択された接触部材を前記ベルトサンプルの走行方向に移動可能な状態にして前記ベルトサンプルの表面に押圧する構成にしたことを特徴とする。
本発明の摩耗試験方法は、一対のプーリの間に環状のベルトサンプルを張設し、このベルトサンプルの表面に対して、押圧機構によって接触部材を押圧する摩耗試験方法であって、試験する際には、前記ベルトサンプルの走行速度を所望の速度に設定し、前記接触部材による押圧荷重を錘部材によって所望の押圧荷重に設定し、前記接触部材として備えている前記ベルトサンプルの表面と接触する接触面の仕様が異なる複数種類の接触部材から所望の接触部材を選択し、選択した接触部材を前記ベルトサンプルの走行方向に移動可能な状態にして前記ベルトサンプルの表面に押圧させるとともに、前記ベルトサンプルの表面を押圧している前記接触部材の押圧方向変位量を変位センサにより検知することを特徴とする。
本発明によれば、前記ベルトサンプルの走行速度、前記接触部材による押圧荷重を所望の設定にすることができる。そして、所望の仕様の接触面を有する接触部材を前記ベルトサンプルの表面に押圧することができる。その際に、その接触部材を前記ベルトサンプルの走行方向に移動可能な状態にして前記ベルトサンプルの表面に押圧することができる。しかも、環状のベルトサンプルを使用するのでコンベヤベルトの上カバーゴムに使用されるゴムと同じ仕様のベルトサンプルの耐摩耗性を試験する際に、そのコンベヤベルトの実際の使用環境に類似した条件下で評価を行なうことが可能になる。それ故、実使用した場合のコンベヤベルトの上カバーゴムの耐摩耗性を、精度よく予測することができる。また、コンベヤベルトの耐摩耗性に対する張力の影響なども把握できる。
また、前記一対のプーリ間に前記ベルトサンプルの内周面を支持する支持ローラを設け、前記接触部材を、前記支持ローラが前記ベルトサンプルを支持する位置と、前記ベルトサンプルを支持しない位置とで前記ベルトサンプルの表面に押圧することで、耐摩耗性に対する支持ローラの影響を把握することができる。それ故、実使用した場合のコンベヤベルトの上カバーゴムの耐摩耗性を、より精度よく予測することができる。
また、前記ベルトサンプルの表面を押圧している前記接触部材の押圧方向変位量を変位センサにより検知することで、単に押圧荷重と摩耗量の関係だけでなく、ベルトサンプルの押圧変形量と摩耗量の関係を把握できる。即ち、ベルトサンプルの変形状態と摩耗量の関係を把握できる。
ここで、本発明の摩耗試験装置には、前記接触部材に作用する前記押圧荷重および前記ベルトサンプルの走行方向荷重を逐次検知する荷重センサを備えることもできる。これにより、ベルトサンプルの動摩擦係数を把握することが可能になる。
前記ベルトサンプルの外部環境温度を可変にするケーシングを備えることもできる。これにより、ベルトサンプルの外部環境温度を所望の温度に設定することができるので、コンベヤベルトの実際の使用環境に一段と類似した条件下で評価を行なうことが可能になる。
また、前記ベルトサンプルの表面温度を検知する温度センサを備えることもできる。これにより、評価中のベルトサンプルの表面温度変化を測定して、ベルトサンプルが摩耗する際に生じるエネルギを把握することができる。
前記押圧機構は、例えば、前記接触部材が取り付けられるアーム部を備え、その長手方向他端部が回転軸により軸支されていて、このアーム部を前記錘部材により押圧して、前記回転軸を中心にして前記アーム部を上下方向に回動可能な構成にする。
本発明の摩耗試験装置を正面視で例示する説明図である。 図1の摩耗試験装置を側面視で例示する説明図である。 摩耗試験装置の別の実施形態を正面視で示す説明図である。 コンベヤベルトラインを単純化して例示する説明図である。 図4のA−A断面図である。
以下、本発明の摩耗試験装置および方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
実際のコンベヤベルトラインでは、図4、図5に例示するように、別のコンベヤベルト17によって搬送された搬送物Sがコンベヤベルト11に投入されて、このコンベヤベルト11によって搬送先に搬送される。コンベヤベルト11にはホッパ等を通じて搬送物Sが投入されることもある。コンベヤベルト11は、プーリ15a、15b間に架け渡されていて所定のテンションで張設されている。
コンベヤベルト11は、帆布やスチールコード等の心体で構成される心体層12と、心体層12を挟む上カバーゴム13と下カバーゴム14とにより構成されている。心体層12は、コンベヤベルト11を張設するためのテンションを負担する部材である。コンベヤベルト11のキャリア側では下カバーゴム14が支持ローラ16により支持され、リターン側では上カバーゴム13が支持ローラ16により支持されている。コンベヤベルト11のキャリア側ではベルト幅方向に3つの支持ローラ16が配置されていて、これらの支持ローラ16によってコンベヤベルト11は所定のトラフ角度aで凹状に支持されている。駆動側のプーリ15aが回転駆動することにより、コンベヤベルト11は一方向に所定の走行速度V1で稼働する。搬送物Sは上カバーゴム13の上に投入され、上カバーゴム13に積載されて搬送される。
図1〜図2に例示する本発明の摩耗試験装置1は、プーリ7a、7bと、接触部材4と、この接触部材4が着脱自在に取り付けられるアーム部3と、アーム部3に着脱自在に取り付けられる錘部材5と、制御部6aと、変位センサ9aとを備えている。さらに、この実施形態では、支持ローラ16、荷重センサ9bおよび温度センサ9cと、制御部6aを除く上述した部品が内設されるケーシング10とを備えている。
ケーシング10は、内部空間を所望の温度に設定して維持することができる。温度に加えて、内部空間を所望の湿度に設定して維持することができるケーシング10を採用することもできる。
プーリ7a、7bは、ベース2aに立設された支持台8に回転可能に支持されている。少なくとも一方のプーリ7a、7bが水平移動して、プーリ7a、7b間の距離が可変になっている。一方のプーリ7aは、駆動モータ6によって回転駆動される。他方のプーリ7bはフリーに回転する。プーリ7aの回転数は可変であり、所望の回転数に設定することができる。この回転数は制御部6aにより制御される。プーリ7aと駆動モータ6とは、ギヤやベルト等の伝達機構によって駆動力を伝達する構成にすることもできる。
プーリ7aとプーリ7bの間には環状のベルトサンプルBが張設されている。この実施形態では、プーリ7aとプーリ7bの間にベルトサンプルBの内周面を支持する支持ローラ16が設けられている。支持ローラ16は必要に応じて任意で設けられる。
アーム部3は、ベース2aに立設されたポスト2bに対して、回転軸3bによって上下方向に回動可能に軸支されている。アーム部3の長手方向一端部には錘部材5が取り付けられている。アーム部3の長手方向他端部は、ポスト2bに形成された水平方向に延びる保持長穴2cに挿通する回転軸3bによって軸支されている。そのため、アーム部3は水平方向(ベルトサンプルBの走行方向)にある程度移動可能になっている。このアーム部3が、後述するように接触部材4をベルトサンプルBの表面に押圧する押圧機構を構成している。この実施形態では同じ高さ位置で水平方向に位置をずらして2つの保持長穴2cが設けられている。保持長穴2cは単数にも複数にもすることができる。
接触部材4は、このベルトサンプルBの表面に接触可能にアーム部3に位置に取り付けられる。詳述すると、アーム部3の長手方向一端部に固定された保持部3aに接触部材4が着脱自在に取り付けられる。
接触部材4としては、ベルトサンプルBの表面と接触する接触面の仕様(形状、硬さ、材質、表面粗さ等)が異なる複数種類が備わっている。即ち、このベルトサンプルBと同仕様のコンベヤベルト11が搬送する搬送物Sの表面と類似した仕様の接触面を有する接触部材4(4a、4b、4c)が備わっている。
例えば、搬送物Sが鉄鉱石であるのか、石灰石であるのか、或いは土砂であるのかによって、鋭利さや硬さ等が異なるので、これらに類似した接触面を有する複数種類の接触部材4を備える。そして、複数種類の接触部材4(4a、4b、4c)から任意の接触部材4を選択して保持部3aに取り付けられる構成になっている。
錘部材5としては、重量が異なる複数の錘部材5が備わっていて、アーム部3の長手方向一端部に着脱自在に取り付けられる。アーム部3の長手方向一端部を錘部材5により押圧すると、アーム部3はアーム部3の長手方向他端部の位置にある回転軸3bを中心にして上下方向に回動する。これに伴って、接触部材4がベルトサンプルBの表面を押圧することになる。このようにアーム部3が押圧機構を構成しているが、接触部材4をベルトサンプルBの表面に押圧できれば別の押圧機構を採用することができる。
錘部材5は、ベルトサンプルBに対する接触部材4による押圧荷重を変化させるものであればよい。即ち、錘部材5の重さによって、接触部材4のベルトサンプルBの表面に対する押圧力を変化させることができる。
変位センサ9aはポスト2bに取り付けられていて、ベルトサンプルBの表面を押圧している接触部材4の押圧方向変位量を検知する。即ち、接触部材4の上下変位量を逐次検知して、押圧されているベルトサンプルBの変形状態を検知する。
荷重センサ9bは、アーム部3の長手方向一端部の下面に取り付けられている。荷重センサ9bにより、接触部材4に作用する押圧荷重およびプーリ7a、7bの間に張設される環状のベルトサンプルBの走行方向荷重を逐次検知する。即ち、ベルトサンプルBを押圧している接触部材4に作用する鉛直方向荷重および水平方向荷重が逐次、荷重センサ9bにより検知される。
温度センサ9cは、このベルトサンプルBの表面温度を逐次検知する。変位センサ9a、荷重センサ9bおよび温度センサ9cによる検知データは、制御部6aに入力される。
次に、この摩耗試験装置1を用いてベルトサンプルBの耐摩耗性を評価する試験方法を説明する。
プーリ7aとプーリ7bの間に評価対象物となる環状のベルトサンプルBを張設して、駆動モータ6を回転駆動する。この際に、プーリ7a、7b間の距離を調節してベルトサンプルBを所望の張力で張設する。また、ベルトサンプルBの走行速度を所望の速度に設定し、押圧機構による接触部材4のベルトサンプルBの表面に対する押圧荷重を錘部材5によって所望の押圧荷重に設定する。
接触部材4は、複数種類の接触部材4(4a、4b、4c)から所望の接触部材を選択して保持部3aに装着する。これにより、所望の接触部材4をベルトサンプルBの表面に押圧するともに、ベルトサンプルBの表面を押圧している接触部材4の押圧方向変位量を変位センサ9aにより検知する。この実施形態では、支持ローラ16の真上の位置で接触部材4がベルトサンプルBの表面を押圧している。
アーム部3は水平方向にある程度フリーに移動可能なので、接触部材4はプーリ7a、7bの間に張設される環状のベルトサンプルBの走行方向(即ち、水平方向)に移動可能な状態でベルトサンプルBの表面を押圧する。接触部材4をある程度、プーリ7a、7bの間に張設される環状のベルトサンプルBの走行方向に移動可能な状態にすることで、実際にコンベヤベルト11の上に投入される搬送物Sの状態をより近似して再現できる。このようにして、ベルトサンプルBは所定の押圧荷重で接触部材4により継続的に押圧されつつ走行するので摩耗することになる。
本発明によれば、評価対象物となるベルトサンプルBの上カバーゴムがコンベヤベルト11の実際の使用環境に類似した条件下で評価を行なうことが可能になる。即ち、プーリ7a、7bの間に張設される環状のベルトサンプルBの走行速度は、コンベヤベルト11に投入される際の搬送物Sの水平方向速度とコンベヤベルト11の水平方向の走行速度との差、即ち、コンベヤベルト11と投入される搬送物Sとの水平方向の相対速度と、同等の条件にする。接触部材4による押圧荷重は、搬送物Sの単位時間当たりの投入重量、投入高さ等に応じて、コンベヤベルト11が搬送物Sから受ける押圧荷重と同等の条件にする。
しかも、環状のベルトサンプルBを用いるので、コンベヤベルト11の実際の使用環境に極めて類似した条件下にすることができる。したがって、実使用した場合のコンベヤベルト11の上カバーゴム13の耐摩耗性を精度よく予測することが可能になる。ベルトサンプルBの耐摩耗性に対する張力の影響なども把握できる。
また、プーリ7a、プーリ7bの間にベルトサンプルBの内周面を支持する支持ローラ16を設けることで、接触部材4を、支持ローラ16がベルトサンプルBを支持する位置と、ベルトサンプルBを支持しない位置とでベルトサンプルBの表面に押圧することができる。これにより、2つの位置でのベルトサンプルBの耐摩耗性の違いを把握することができる。それ故、実使用した場合のコンベヤベルト11の上カバーゴム13の耐摩耗性を、より精度よく予測することができる。この実施形態では、アーム部3の長手方向他端部を軸支する回転軸3bを別の保持長穴2cに挿通させることで、接触部材4による押圧位置を変えることができる。
また、ベルトサンプルBの表面を押圧している接触部材4の押圧方向変位量を変位センサ9aにより検知することで、単に押圧荷重と摩耗量の関係だけでなく、ベルトサンプルBの押圧変形量と摩耗量の関係を把握できる。即ち、ベルトサンプルBの変形状態と摩耗量の関係を把握できる。
この実施形態では、接触部材4に作用する押圧荷重(即ち、鉛直方向荷重)およびプーリ7a、7bの間に張設される環状のベルトサンプルBの走行方向荷重(即ち、水平方向荷重)を逐次検知する。そのため、検知データに基づいてベルトサンプルBの動摩擦係数を把握することが可能になる。
また、この実施形態では、ケーシング10によってベルトサンプルBの外部環境温度を所望の温度に設定することができる。そのため、コンベヤベルト11の実際の使用環境に一段と類似した条件下で評価を行なうことが可能になる。また、外部環境温度を異ならせて評価を行なうことで、ベルトサンプルBの耐摩耗性の温度依存性を把握することができる。
また、温度センサ9cを備えているので、評価中のベルトサンプルBの表面温度変化を測定することができる。ベルトサンプルBが摩耗する際には、熱エネルギが生じるので、温度センサ9cによる温度測定結果によって摩耗する際のエネルギを把握することができる。ゴムの種類によってこのエネルギの大きさは異なるので、温度測定結果は、例えば、このエネルギを小さくできるゴム種を選択するには有益である。
図3に例示する摩耗試験装置1の別の実施形態では、プーリ7aとプーリ7bの間にベルトサンプルBの内周面を支持する支持ローラ16がベルトサンプルBの走行方向に移動でき、移動した任意の位置で固定できる機構になっている。その他の基本構成は先の実施形態と同じである。支持ローラ16が移動できるのでスパン(接触部材4によって押圧されるベルトサンプルBの支持長さ)を変更することができる。したがって、耐摩耗性に対するスパンの影響も把握できる。尚、支持ローラ16を移動可能にする機構は特に限定されない。無段階で移動できる機構にしてもよいし、段階的に移動できる機構にしてもよい。支持ローラ16を移動可能にする機構としては例えば、ベース2aにレールを設置して支持ローラ16をレール上でスライド可能にする方法等がある。
尚、ベルトサンプルBはコンベヤベルト11と同様に、心体層12を上カバーゴム13と下カバーゴム14とで挟んだ構造にするが、別の構造を採用することも可能である。例えば、下カバーゴム14を省略して、心体層12と上カバーゴム13とでベルトサンプルBを構成することもできる。
1 摩耗試験装置
2a ベース
2b ポスト
2c 保持長穴
3 アーム部
3a 保持部
3b 回転軸
4(4a、4b、4c) 接触部材
5 錘部材
6 駆動モータ
6a 制御部
7a、7b プーリ
8 支持台
9a 変位センサ
9b 荷重センサ
9c 温度センサ
10 ケーシング
11 コンベヤベルト
12 心体層
13 上カバーゴム
14 下カバーゴム
15a、15b プーリ
16 支持ローラ
17 別のコンベヤベルト
B ベルトサンプル
S 搬送物

Claims (8)

  1. 一対のプーリと、この一対のプーリの間に張設される環状のベルトサンプルの表面に接触可能な接触部材と、この接触部材を前記ベルトサンプルの表面に押圧する押圧機構と、前記接触部材による押圧荷重を変化させる錘部材と、前記ベルトサンプルの表面を押圧している前記接触部材の押圧方向変位量を検知する変位センサとを備え、前記ベルトサンプルの走行速度を可変にするとともに、前記接触部材として、前記ベルトサンプルの表面と接触する接触面の仕様が異なる複数種類の接触部材を有し、この複数種類の接触部材から前記ベルトサンプルの表面を押圧する接触部材が任意に選択され、選択された接触部材を前記ベルトサンプルの走行方向に移動可能な状態にして前記ベルトサンプルの表面に押圧する構成にしたことを特徴とする摩耗試験装置。
  2. 前記一対のプーリ間に前記ベルトサンプルの内周面を支持する支持ローラを設け、前記接触部材を、前記支持ローラが前記ベルトサンプルを支持する位置と、前記ベルトサンプルを支持しない位置とで前記ベルトサンプルの表面に押圧できる構成にした請求項1に記載の摩耗試験装置。
  3. 前記接触部材に作用する前記押圧荷重および前記ベルトサンプルの走行方向荷重を逐次検知する荷重センサを備える請求項1または請求項2に記載の摩耗試験装置。
  4. 前記ベルトサンプルの外部環境温度を可変にするケーシングを備える請求項1〜3のいずれかに記載の摩耗試験装置。
  5. 前記ベルトサンプルの表面温度を検知する温度センサを備える請求項1〜4のいずれかに記載の摩耗試験装置。
  6. 前記押圧機構が、前記接触部材が取り付けられるアーム部を備え、その長手方向他端部が回転軸により軸支されていて、このアーム部を前記錘部材により押圧して、前記回転軸を中心にして前記アーム部を上下方向に回動可能な構成にした請求項1〜5のいずれかに記載の摩耗試験装置。
  7. 一対のプーリの間に環状のベルトサンプルを張設し、このベルトサンプルの表面に対して、押圧機構によって接触部材を押圧する摩耗試験方法であって、試験する際には、前記ベルトサンプルの走行速度を所望の速度に設定し、前記接触部材による押圧荷重を錘部材によって所望の押圧荷重に設定し、前記接触部材として備えている前記ベルトサンプルの表面と接触する接触面の仕様が異なる複数種類の接触部材から所望の接触部材を選択し、選択した接触部材を前記ベルトサンプルの走行方向に移動可能な状態にして前記ベルトサンプルの表面に押圧するとともに、前記ベルトサンプルの表面を押圧している前記接触部材の押圧方向変位量を変位センサにより検知することを特徴とする摩耗試験方法。
  8. 前記一対のプーリ間で前記ベルトサンプルの内周面を支持ローラにより支持し、前記接触部材を、前記支持ローラが前記ベルトサンプルを支持する位置と、前記ベルトサンプルを支持しない位置とで前記ベルトサンプルの表面に押圧させる請求項7に記載の摩耗試験方法。
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