JP6326784B2 - 分析支援プログラム、分析支援方法及び分析支援装置 - Google Patents

分析支援プログラム、分析支援方法及び分析支援装置 Download PDF

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本発明は、分析支援プログラム、分析支援方法及び分析支援装置に関する。
事故の原因究明や交通安全対策の観点から車両等の移動体に各種のセンサが設置されることがある。かかるセンサの一例としては、ドライブレコーダ、デジタルタコグラフ、さらには、ドライブレコーダが有する機能が内蔵されたデジタルタコグラフなどが挙げられる。
特開2009−141550号公報 特開2013−20507号公報 特開2012−98105号公報
しかしながら、上記の技術では、現場の確認に有用な情報を提供できない場合がある。
例えば、車両による事故の原因を究明する場合には、事故に遭った当事者の車両に搭載されたドライブレコーダやデジタルタコグラフの記録が参照される。ところが、当事者の車両が持つ記録の中に必ずしも事故の原因究明に役立つ情報が含まれるとは限らない。このため、ドライブレコーダやデジタルタコグラフの記録を参照したとしても、事故の原因が究明できないこともある。
1つの側面では、本発明は、現場の確認に有用な情報を提供できる分析支援プログラム、分析支援方法及び分析支援装置を提供することを目的とする。
一態様の分析支援プログラムは、車両における所定の操作イベントが検出された時刻と該車両の位置とを取得する処理をコンピュータに実行させる。さらに、前記分析支援プログラムは、時刻に応じた車両の位置と、該車両の状態情報又は該車両による撮像情報とを複数の車両について記憶する記憶部を参照する処理を前記コンピュータに実行させる。さらに、前記分析支援プログラムは、前記所定のイベントが検出された前記車両との間で、取得した前記時刻の近傍において所定の近接条件を満たす1又は複数の車両の状態情報又は撮像情報を抽出して出力する処理を前記コンピュータに実行させる。
現場の確認に有用な情報を提供できる。
図1は、実施例1に係る情報提供システムの構成を示す図である。 図2は、実施例1に係るサーバ装置の機能的構成を示すブロック図である。 図3は、車両情報の一例を示す図である。 図4は、クライアント端末に表示させる画面の一例を示す図である。 図5は、クライアント端末に表示させる画面の一例を示す図である。 図6は、クライアント端末に表示させる画面の一例を示す図である。 図7は、クライアント端末に表示させる画面の一例を示す図である。 図8は、クライアント端末に表示させる画面の一例を示す図である。 図9は、クライアント端末に表示させる画面の一例を示す図である。 図10は、実施例1に係る分析支援処理の手順を示すフローチャートである。 図11は、実施例1に係る第1の抽出処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、実施例1に係る第2の抽出処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、実施例1及び実施例2に係る分析支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る分析支援プログラム、分析支援方法及び分析支援装置について説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
図1は、実施例1に係る情報提供システムの構成を示す図である。図1に示す情報提供システム1は、車両3A〜3Cの各々に搭載された車載機30A〜30Cから収集された車両情報をクライアント端末50へ提供する情報提供サービスを実現するものである。かかる情報提供サービスの一環として、情報提供システム1は、上記の車両情報のうち所定の操作イベントが検出された時刻および位置が共通する車両から収集された車両情報を抽出した上で提供する。これによって、事故の発生地点あるいは急ブレーキや急ハンドルの多発地点などの現場の分析を支援することを目指す。
図1に示すように、情報提供システム1は、サーバ装置10と、車載機30A〜30Cと、クライアント端末50とが収容される。なお、図1には、システムに3つの車載機及び1つのクライアント端末が収容される場合を図示したが、情報提供システム1は任意の数の車載機及びクライアント端末を収容できる。なお、以下では、車両3A〜3Cを区別なく総称する場合には、「車両3」と記載するとともに、車載機30A〜30Cの各装置を区別なく総称する場合には、「車載機30」と記載する場合がある。
これらサーバ装置10、車載機30及びクライアント端末50の間は、ネットワーク7を介して相互に通信可能に接続される。かかるネットワーク7には、有線または無線を問わず、インターネット(Internet)を始め、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。例えば、サーバ装置10及び車載機30の間は、移動体通信網を介して接続されるとともに、サーバ装置10及びクライアント端末50の間は、インターネットを介して接続される。
車載機30は、車両3に搭載される機器である。かかる車載機30の一例としては、車両3の位置、加速度や速度などの状態情報、いわゆる走行記録を行うデジタルタコグラフを採用できる。このデジタルタコグラフには、例えば、GPS(Global Positioning System)センサ、加速度センサや速度センサなどが内蔵される。他の一例としては、映像記録を行うドライブレコーダを採用できる。このドライブレコーダには、少なくとも1つ以上のカメラが接続されるとともに、当該カメラが車両3の前方向を撮像範囲に収めることができる箇所に設置される。また、複数のカメラを採用できる場合には、車両3周囲の環境をより詳細に把握できるように、車両3の後方向や左右方向が撮像範囲に収まる箇所に各々のカメラが設置される。また、車両3の運転操作を行う運転者の状態、例えば覚醒度を判定できるように、車両3の運転者の顔などが撮像範囲に収まる箇所にカメラを設置することもできる。更なる一例としては、ドライブレコーダの機能が内蔵されるドラレコ機能内蔵型のデジタルタコグラフなどを採用できる。以下では、車載機30の一例として、ドラレコ機能内蔵型のデジタルタコグラフが採用される場合を想定して説明を行うが、デジタルタコグラフまたはドライブレコーダのいずれか一方のみが採用されることとしてもかまわない。
このように車載機30でセンシングされた走行記録や映像記録を含む車両情報は、任意のタイミングでサーバ装置10へ送信される。例えば、車載機30は、車両情報をリアルタイムでアップロードすることもできるし、一定時間、例えば8分間ごとに車両情報をアップロードすることもできるし、また、定期時刻、例えば12時、18時や24時などに車両情報をアップロードすることもできる。なお、ここでは、車両情報がネットワーク7を介してサーバ装置10へアップロードされる場合を例示したが、アップロードの経路はこれに限定されない。例えば、メモリカード等の記録媒体を経由して車両情報がサーバ装置10へアップロードされることとしてもかまわない。
クライアント端末50は、サーバ装置10から上記の情報提供サービスの提供を受けるコンピュータである。かかるクライアント端末50の一例としては、パーソナルコンピュータを採用できる。クライアント端末50には、上記のパーソナルコンピュータなどの据置き型の端末のみならず、各種の携帯端末装置をクライアント端末50として採用することもできる。例えば、携帯端末装置の一例として、スマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末、さらには、PDA(Personal Digital Assistants)などのスレート端末などが挙げられる。
クライアント端末50は、上記の情報提供サービスに加入するサービス加入者によって使用される。かかるサービス加入者の一例としては、トラックやタクシーなどの業務車両の運行管理を行う事業者が含まれる。この場合には、業務車両に関する車両情報が運行状況としてサーバ装置10によって提供される。他の一例としては、事故の原因究明を担う事業者をサービス加入者とすることもできる。この場合には、上記の車両情報から事故の発生地点の周辺に事故の前後に通行していた車両に関する車両情報がサーバ装置10によって提供される。更なる一例としては、交通安全対策を担う事業者をサービス加入者とすることもできる。この場合には、上記の車両情報から抽出された急ブレーキや急ハンドルなどの多発地点が割り付けられたマップ等がサーバ装置10によって提供される。
サーバ装置10は、クライアント端末50に上記の情報提供サービスを提供するコンピュータである。かかるサーバ装置10の一態様としては、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして上記の情報提供サービスを実現する分析支援プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、サーバ装置10は、上記の情報提供サービスを提供するWebサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって上記の情報提供サービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。
[サーバ装置10の構成]
図2は、実施例1に係るサーバ装置10の機能的構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ装置10は、通信I/F(interface)部11と、収集部12と、車両情報記憶部13と、取得部14と、抽出部15と、出力部16とを有する。なお、サーバ装置10は、図2に示した機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや音声出力デバイスなどの機能部を有することとしてもかまわない。
通信I/F部11は、他の装置、例えば車載機30やクライアント端末50との間で通信制御を行うインタフェースである。かかる通信I/F部11の一態様としては、LAN(Local Area Network)カードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。例えば、通信I/F部11は、車載機30からアップロードされる車両情報を受信したり、また、クライアント端末50から車両情報の閲覧要求を受信したりする。また、通信I/F部11は、車載機30に車両情報をアップロードさせるタイミング指示を車載機30へ送信したり、車両の運行状況、急ブレーキや急ハンドルの多発地点のマップまたは事故の発生地点及び発生時点に絞り込まれた車両情報をクライアント端末50へ送信する。
収集部12は、車載機30から車両情報を収集する処理部である。一態様としては、収集部12は、車載機30から車両情報がアップロードされた場合に、アップロードと同時または前後に通知される車両の識別情報、例えば車両ID(IDentifier)に対応付けて当該車両情報を車両情報記憶部13へ格納する。このように、車載機30に車両情報をサーバ装置10へアップロードさせるタイミングは、収集部12が任意に変更することができる。例えば、急加速、急減速や急旋回などの特定の操作イベントが検出された場合には、車両情報がセンシングされてからアップロードされるまでの時間を短くしたり、休憩時間の設定がなされた場合に、車両情報のアップロードを休止したりすることができる。
車両情報記憶部13は、車両情報を記憶する記憶部である。かかる車両情報の一態様としては、車両ID、時刻、位置、走行記録および映像記録などの項目が対応付けられたデータを採用できる。ここで言う「時刻」とは、車両3で走行記録および映像記録が採取される時刻を指す。また、「位置」とは、車両3の位置を指し、例えば、車載機30にGPS受信機が内蔵される場合には、緯度および経度によって表すことができる。また、「走行記録」とは、デジタルタコグラフによって採取される記録を指し、例えば、車両3の進行方向、速度、加速度などの記録が挙げられる。この他にも、車両3の属性に特化した情報を走行記録に含めることもできる。例えば、車両3が一定の温度で荷物を運搬するトラックである場合には、車載機30に温度センサを接続しておき、車載機30からアップロードされた温度を記録することもできる。また、「映像記録」とは、ドライブレコーダによって採取される記録を指し、例えば、車両3に搭載されたカメラが撮像する静止画、動画などのフレームが含まれる。かかるフレームは、車載機30に搭載されたエンコーダによって圧縮符号化されたものであってもよいし、圧縮符号化されていないものであってもかまわない。
図3は、車両情報の一例を示す図である。図3には、GPS受信機のサンプリング周波数に対応する周期の時刻ごとに他のセンシングデータ、例えば進行方向、速度および加速度が対応付けられる例を示す。さらに、図3には、GPS受信機、ジャイロセンサ、車軸センサおよびGセンサがいずれもサンプリング周波数「1Hz」で動作し、カメラがフレームレート「30fps(frame per second)」で動作する車載機で採取された車両情報のレコードが図示されている。
図3に示すレコードの例では、車両ID「iiiiiiii」の車両が時刻「yyyy年mm月dd日のhh時mm分ss秒」に緯度「xxx度xx分xx秒」及び経度「yyy度yy分yy秒」の位置に存在することを意味する。
さらに、図3に示すレコードの例では、走行記録の有無に「○」が設定されているので、走行記録が保存されていることを意味する。具体的には、図3に示すレコードでは、進行方向「d1」へ向かって速度「v1」で走行する最中であり、上下、左右、前後のG値の各々がg1、g2、g3と計測されていることを意味する。なお、図3では、進行方向をd1と模式化したが、進行方向には、一例として、東西南北等の方位が16分割された方位のうちいずれかの方位を用いることができる。また、図3では、加速度センサとして3軸のGセンサが用いられる場合を例示したが、必ずしも3軸以上の加速度センサを用いずともよく、少なくとも1軸の加速度を検出することができればよい。さらに、図3では、GPS受信機、ジャイロセンサ、車軸センサおよびGセンサのサンプリング周波数が共通する場合を例示したが、GPS受信機のサンプリング周波数よりもジャイロセンサ、車軸センサまたはGセンサのサンプリング周波数の方が高い場合には、1つの時刻に複数のセンサ値を格納することもできる。
さらに、図3に示すレコードの例では、映像記録の有無に「○」が設定されているので、映像記録が保存されていることを意味する。具体的には、図3に示すレコードでは、時刻「yyyy年mm月dd日のhh時mm分ss秒」にf1〜fnのnコマのフレームが対応付けられている。
図2の説明に戻り、取得部14は、車両3における所定の操作イベントが検出された時刻と該車両3の位置とを取得する処理部である。一態様としては、取得部14は、クライアント端末50に任意の車両Csおよび任意の操作イベントOsを指定させることによって任意の地点Psと任意の時刻Tsを特定できる。
ここでは、一例として、事故の原因究明に資する情報提供を行う場合を例示して以下の説明を行う。例えば、取得部14は、クライアント端末50上で事故の発生現場を閲覧するメニューが選択された場合には、事故に遭った車両Csの車両IDおよび事故の遭遇時になされた操作イベントOs、例えば急発進、急ブレーキや急ハンドルなどを指定させる。これによって、取得部14は、車両情報記憶部13に記憶された車両情報のうち車両Csの車両IDに対応するレコードであって操作イベントOsに対応するセンサ値、例えば速度やG値が検出されたレコードから車両Csが事故に遭遇した地点Ps及び時刻Tsを特定できる。例えば、急ブレーキの場合には、前後のG値が所定値以上変化した時刻のレコードから車両Csが事故に遭遇した地点Ps及び時刻Tsが特定される。また、急ハンドルの場合には、左右のG値が所定値以上変化した時刻のレコードから車両Csが事故に遭遇した地点Ps及び時刻Tsが特定される。なお、ここでは、加速度センサによってセンシングされたG値を用いて操作イベントOsがなされたレコードを検索する場合を例示したが、速度センサなどの他のセンサを用いることとしてもかまわない。
抽出部15は、車両情報記憶部13に記憶された車両情報を参照して、所定の操作イベントが検出された車両3と時刻の近傍において所定の近接条件を満たす1又は複数の車両の状態情報又は撮像情報を抽出する処理部である。
一態様としては、抽出部15は、取得部14によって地点Ps及び時刻Tsが特定された場合に、車両情報記憶部13に記憶された車両情報の全体から、時刻Tsによって定義される近傍条件Δおよび地点Psによって定義される近接条件εを満たす現場走行車両ΣCの車両IDを抽出する「第1の抽出処理」を実行する。
ここで言う「近傍条件Δ」とは、時間に関する条件を指し、例えば、時刻Tsの前後の所定区間を近傍条件Δとして設定できる。この場合、時刻Tsの前に確保する第1の時間幅Tbと、時刻Tsの後に確保する第2の時間幅Taとを用いて、時刻「Ts−Tb」から時刻「Ts+Ta」までの区間を近傍条件Δとして設定できる。このとき、事故の原因は操作イベントOsの後ではなく前に現れる傾向があることから、第1の時間幅Tbを第2の時間幅Taよりも大きく設定することによって現場で事故が発生する前の状況をセンシングした可能性が高い車両が抽出結果に含まれる公算を高めることができる。また、「近接条件ε」とは、場所に関する条件を指し、例えば、地点Psを基準に、地点Psから所定の距離、例えば10m以内の範囲が条件として設定することができる。このように近接条件として設定する範囲は、任意の大きさおよび形状に設定できる。これら近傍条件Δおよび近接条件εを満たす車両は、事故の発生前後で現場の周辺を走行していた可能性が高い車両であることから、以下では、「現場走行車両」と記載する場合がある。
上記の第1の抽出処理について説明すると、抽出部15は、図示しない内部メモリに記憶される現場走行車両ΣCの車両IDのリストを初期化する。その後、抽出部15は、車両情報記憶部13に記憶された車両情報のレコードを1つ読み出す。そして、抽出部15は、車両情報記憶部13から読み出したレコードが持つ車両IDが現場走行車両ΣCとして既に抽出されているか否かを判定する。このとき、抽出部15は、現場走行車両ΣCとして既に抽出されていない場合に、当該レコードに含まれる時刻Tが近傍条件Δを満たすか否か、すなわち時刻「Ts−Tb」から時刻「Ts+Ta」までの区間に含まれるか否かをさらに判定する。そして、抽出部15は、時刻Tが近傍条件Δを満たす場合に、当該レコードに含まれる位置Pが近接条件εを満たすか否か、すなわち地点Psから所定の距離内に含まれるか否かをさらに判定する。その上で、抽出部15は、位置Pが近接条件εを満たす場合に、当該レコードが持つ車両IDを現場走行車両ΣCに追加する。このように、抽出部15は、車両情報に含まれる全レコードが読み出されるまで、上記の現場走行車両ΣCの車両IDの抽出を繰り返し実行する。
かかる第1の抽出処理が実行された後に、抽出部15は、現場走行車両ΣCに対応する車両情報から現場走行車両ΣCが現場を通行している最中のレコードを抽出する「第2の抽出処理」をさらに実行する。
具体的には、抽出部15は、図示しない内部メモリに記憶される抽出結果ΣIの車両情報のレコードを初期化する。その後、抽出部15は、内部メモリに記憶された現場走行車両ΣCから車両IDを1つ読み出す。その上で、抽出部15は、車両情報記憶部13に記憶された車両情報のうち現場走行車両の車両IDを持つレコードを1つ読み出す。そして、抽出部15は、車両情報記憶部13から読み出したレコードに含まれる時刻Tが上記の近傍条件Δを満たすか否かを判定する。このとき、抽出部15は、時刻Tが近傍条件Δを満たす場合には、当該時刻Tを含むレコードを抽出結果ΣIに追加する一方で、時刻Tが近傍条件Δを満たさない場合には、当該時刻Tを含むレコードを抽出結果ΣIに追加しない。その後、抽出部15は、車両情報記憶部13から現場走行車両ΣCの車両IDを持つ全てのレコードを読み出すまで上記の近傍条件Δの判定を繰り返す。そして、抽出部15は、内部メモリから現場走行車両ΣCとして登録された全ての車両IDを読み出すまで、車両情報記憶部13から現場走行車両ΣCの車両IDを持つレコードを読み出す処理、さらには、上記の近傍条件Δを判定する処理を繰り返し実行する。
出力部16は、抽出部15によって抽出された結果を出力する処理部である。一態様としては、出力部16は、抽出部15によって抽出された現場走行車両ΣCが時刻Tsに存在していた位置にしたがって現場走行車両ΣCを地点Psの周辺が収容された地図上にマッピングする。このとき、出力部16は、時刻Tsで検出された現場走行車両ΣCの進行方向を地図上に併せて設定することもできる。その上で、出力部16は、現場走行車両ΣCがマッピングされた地図データをクライアント端末50へ送信する。その後、出力部16は、クライアント端末50の地図画面上で現場走行車両ΣCが選択されると、抽出結果ΣIのうち当該選択がなされた現場走行車両ΣCに関するレコードを抽出する。その上で、出力部16は、選択がなされた現場走行車両ΣCのレコード群に含まれる走行記録や映像記録をクライアント端末50へ送信する。
図4〜図9は、クライアント端末50に表示させる画面の一例を示す図である。図4に示すように、クライアント端末50には、現場走行車両ΣCがマッピングされた現場周辺の地図画面が表示される。かかる地図画面には、(イ)〜(ホ)の5つの現場走行車両ΣCが時刻Tsに存在していた位置にマッピングされる。これら(イ)〜(ホ)の現場走行車両ΣCは、各々の車両の進行方向も併せて表示される。
例えば、図4に示す地図画面上で現場走行車両ΣCのうち(イ)の車両が選択された場合には、図5に示す映像記録がクライアント端末50に表示される。このとき、映像記録として時刻Tsの静止画をクライアント端末50へ表示させることもできるし、近傍条件Δに含まれる動画や静止画のサムネイルをクライアント端末50へ表示させることもできる。図5に示すように、現場走行車両(イ)のカメラによって撮像された静止画や動画が再生された場合には、事故の現場が片側3車線に右折レーンと右折信号がさらに設けられていることがわかる。
また、図4に示す地図画面上で現場走行車両ΣCのうち(ロ)の車両が選択された場合には、図6に示す映像記録がクライアント端末50に表示される。図6に示すように、現場走行車両(ロ)のカメラによって撮像された静止画や動画が再生された場合には、事故の現場が片側3車線の道路であることが判別できる。
また、図4に示す地図画面上で現場走行車両ΣCのうち(ハ)の車両が選択された場合には、図7に示す映像記録がクライアント端末50に表示される。図7に示すように、現場走行車両(ハ)のカメラによって撮像された静止画や動画が再生された場合には、事故の現場が片側3車線の道路であるとともに、横断歩道がある交差点であることが判別できる。このように、図7に示す映像記録からは、他の映像記録では映っていない情報、すなわち歩行者や自転車の飛び出し等で事故の原因となりうる横断歩道が映った映像記録を閲覧させることもできる。
また、図4に示す地図画面上で現場走行車両ΣCのうち(ニ)の車両が選択された場合には、図8に示す映像記録がクライアント端末50に表示される。図8に示すように、現場走行車両(ニ)のカメラによって撮像された静止画や動画が再生された場合には、事故の現場が片側3車線の道路であることともに、道路の両端に植え込みが設けられていることが判別できる。このように、図8に示す映像記録からは、他の映像記録では映っていない情報、すなわち現地が歩道のない場所で歩行者の飛び出しを看過しやすい場所であることも把握できる。
また、図4に示す地図画面上で現場走行車両ΣCのうち(ホ)の車両が選択された場合には、図9に示す映像記録がクライアント端末50に表示される。図9に示すように、現場走行車両(ホ)のカメラによって撮像された静止画や動画が再生された場合には、事故の現場が片側3車線の道路であることともに、道路が左カーブになっていることがわかる。このように、図9に示す映像記録からは、他の映像記録では映っていない情報、すなわち現場が進行方向の見通しが悪く、衝突や歩道のない場所で歩行者の飛び出しを看過しやすい場所であることも把握できる。
以上のように、サーバ装置10は、事故に遭った当事者の車両Cs以外の現場走行車両ΣCの映像記録をクライアント端末50へ提供できる。このため、事故の現場が多面的な方向から撮影された映像記録を提供できる。例えば、横断歩道、植え込み、見通しの悪いカーブ等の事故の原因となりやすい箇所を映像記録として提供したり、また、事故の原因となりやすい箇所を複数の方向から分析できる映像を提供できる可能性が高まる結果、事故の核心が映った映像記録を提供できる可能性も高まる。したがって、現場の確認に有用な情報を提供できる。
なお、上記の収集部12、取得部14、抽出部15及び出力部16は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などに分析支援プログラムを実行させることによって実現できる。また、上記の各機能部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
また、上記の車両情報記憶部13には、一例として、半導体メモリ素子を採用できる。例えば、半導体メモリ素子の一例としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、内部メモリの代わりに、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置を採用することとしてもよい。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るサーバ装置10の処理の流れについて説明する。なお、ここでは、サーバ装置10によって実行される(1)分析支援処理、(2)第1の抽出処理、(3)第2の抽出処理の順に説明を行うこととする。
(1)分析支援処理
図10は、実施例1に係る分析支援処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、クライアント端末50に任意の車両Csおよび任意の操作イベントOsが指定された場合に起動する。
図10に示すように、取得部14は、クライアント端末50から任意の車両Csおよび任意の操作イベントOsから指定されると(ステップS101)、任意の地点Psと任意の時刻Tsを特定する(ステップS102)。
続いて、抽出部15は、車両情報記憶部13に記憶された車両情報の全体から、時刻Tsによって定義される近傍条件Δおよび地点Psによって定義される近接条件εを満たす現場走行車両ΣCの車両IDを抽出する「第1の抽出処理」を実行する(ステップS103)。
そして、抽出部15は、上記のステップS103の実行後に、現場走行車両ΣCに対応する車両情報から現場走行車両ΣCが現場を通行している最中のレコードを抽出する「第2の抽出処理」をさらに実行する(ステップS104)。
その後、出力部16は、ステップS104で抽出された抽出結果をクライアント端末50へ出力し(ステップS105)、処理を終了する。
(2)第1の抽出処理
図11は、実施例1に係る第1の抽出処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図10に示したステップS103に対応する処理であり、任意の地点Psと任意の時刻Tsが特定された後に実行される。
図11に示すように、抽出部15は、内部メモリに記憶される現場走行車両ΣCの車両IDのリストを初期化する(ステップS301)。その後、抽出部15は、車両情報記憶部13に記憶された車両情報のレコードを1つ読み出す(ステップS302)。
そして、抽出部15は、車両情報記憶部13から読み出したレコードが持つ車両IDが現場走行車両ΣCとして既に抽出されているか否かを判定する(ステップS303)。このとき、現場走行車両ΣCとして既に抽出されていない場合(ステップS303No)には、抽出部15は、当該レコードに含まれる時刻Tが近傍条件Δを満たすか否か、すなわち時刻「Ts−Tb」から時刻「Ts+Ta」までの区間に含まれるか否かをさらに判定する(ステップS304)。
続いて、時刻Tが近傍条件Δを満たす場合(ステップS304Yes)には、抽出部15は、当該レコードに含まれる位置Pが近接条件εを満たすか否か、すなわち地点Psから所定の距離内に含まれるか否かをさらに判定する(ステップS305)。
その上で、位置Pが近接条件εを満たす場合(ステップS305Yes)には、抽出部15は、当該レコードが持つ車両IDを現場走行車両ΣCに追加する(ステップS306)。
一方、現場走行車両ΣCとして既に抽出されている場合、時刻Tが近傍条件Δを満たさない場合、位置Pが近接条件εを満たさない場合(ステップS303Yes、ステップS304NoまたはステップS305No)には、現場走行車両ΣCへの追加を実行せずにステップS307へ移行する。
その後、抽出部15は、車両情報に含まれる全レコードが読み出されるまで(ステップS307No)、上記のステップS302〜ステップS306までの処理を繰り返し実行する。そして、車両情報に含まれる全レコードが読み出されると(ステップS307Yes)、処理を終了する。
(3)第2の抽出処理
図12は、実施例1に係る第2の抽出処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図10に示したステップS104に対応する処理であり、現場走行車両ΣCの抽出が終了した後に実行される。
図12に示すように、抽出部15は、内部メモリに記憶される抽出結果ΣIの車両情報のレコードを初期化する(ステップS501)。その後、抽出部15は、内部メモリに記憶された現場走行車両ΣCから車両IDを1つ読み出す(ステップS502)。
その上で、抽出部15は、車両情報記憶部13に記憶された車両情報のうち現場走行車両の車両IDを持つレコードを1つ読み出す(ステップS503)。そして、抽出部15は、車両情報記憶部13から読み出したレコードに含まれる時刻Tが上記の近傍条件Δを満たすか否かを判定する(ステップS504)。
このとき、時刻Tが近傍条件Δを満たす場合(ステップS504Yes)には、抽出部15は、当該時刻Tを含むレコードを抽出結果ΣIに追加する(ステップS505)。一方、時刻Tが近傍条件Δを満たさない場合(ステップS504No)には、当該時刻Tを含むレコードを抽出結果ΣIに追加せず、そのままステップS506へ移行する。
その後、抽出部15は、車両情報記憶部13から現場走行車両ΣCの車両IDを持つ全てのレコードを読み出すまで(ステップS506No)、上記のステップS503〜ステップS505までの処理を繰り返し実行する。
そして、抽出部15は、車両情報記憶部13から現場走行車両ΣCの車両IDを持つ全てのレコードを読み出すと(ステップS506Yes)、内部メモリから現場走行車両ΣCとして登録された全ての車両IDを読み出すまで(ステップS507No)、上記のステップS502〜ステップS506までの処理を繰り返し実行する。
その後、内部メモリから現場走行車両ΣCとして登録された全ての車両IDを読み出すと(ステップS507Yes)、処理を終了する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、本実施例に係るサーバ装置10は、時刻ごとに車両の位置、走行又は映像の記録が対応付けられた車両情報のうち操作イベントが検出された時刻と位置との間で時刻と位置が条件を満たす記録を抽出して出力する。
このように、本実施例に係るサーバ装置10では、事故に遭った当事者の車両以外の現場走行車両の映像記録をクライアント端末50へ提供できる。このため、本実施例に係るサーバ装置10では、事故の現場が多面的な方向から撮影された映像記録を提供できる。例えば、横断歩道、植え込み、見通しの悪いカーブ等の事故の原因となりやすい箇所を映像記録として提供したり、また、事故の原因となりやすい箇所を複数の方向から分析できる映像を提供できる可能性が高まる結果、事故の核心が映った映像記録を提供できる可能性も高まる。したがって、本実施例に係るサーバ装置10によれば、現場の確認に有用な情報を提供できる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[近傍条件1]
上記の実施例1では、時刻Tsの前後の所定区間のウィンドウを近傍条件Δとして設定する場合を例示したが、近傍条件Δの設定方法はこれに限定されず、時刻Tsを含んでさえいれば任意の時間ウィンドウを近傍条件Δとして設定できる。例えば、上記の実施例1の例では、時刻Tsの前に確保する第1の時間幅Tbと、時刻Tsの後に確保する第2の時間幅Taとの大小関係がTb>Taである場合を例示したが、かかる大小関係はこれに限定されない。例えば、第1の時間幅Tb及び第2の時間幅Taの大小関係をTb<Taと逆転させることとしてもよいし、また、大小関係をTb=Taとし、互いの時間幅を等しくすることとしてもかまわない。
[近傍条件2]
さらに、上記の実施例1では、時刻Tsの前に確保する第1の時間幅Tbと、時刻Tsの後に確保する第2の時間幅Taとの両方を使用する場合を例示したが、必ずしも第1の時間幅Tb及び第2の時間幅Taの両方を設定せずともかまわない。例えば、時刻Tsを終端とし、その時刻Tsから所定の期間tにわたって遡った時間ウィンドウを近傍条件Δとして設定できる。言い換えれば、第2の時間幅Taを0とし、第1の時間幅Tbをtと設定することもできる。さらに、時刻Tsを起点とし、その時刻Tsから所定の期間の後まで移行した時間ウィンドウを近傍条件Δとして設定できる。言い換えれば、第1の時間幅Tbを0とし、第2の時間幅Taをtと設定することもできる。
[近傍条件のユーザ指定]
また、上記の実施例1では、あらかじめ定められた近傍条件を用いる場合を例示したが、近傍条件はユーザに指定させることもできる。例えば、上記の第1の時間幅Tb及び第2の時間幅Taの値を入力させることによって近傍条件を設定することとしてもよい。また、上記の実施例1で説明したパターン、上記の近傍条件1で説明したパターン及び/又は上記の近傍条件2で説明したパターンを選択肢として提示し、その選択肢の中から適用する近傍条件を選択させることもできる。
[地点Ps及び時刻Ts]
上記の実施例1では、任意の車両Csおよび任意の操作イベントOsを指定させることによって任意の地点Psと任意の時刻Tsを特定する場合を例示したが、任意の地点Psと任意の時刻Tsを直接指定させることもできる。例えば、ニュース等を配信するWebサイトが提供する事故報道の記事に関するWebページから実際に事故が起こった場所や時間を抽出しておき、そのリストの中から任意の地点Ps及び任意の時刻Tsの組を選択させることもできる。このようにWebページから場所や時間を抽出する場合には、地域別や年度別または年次別などにラベリングして抽出しておくことによってユーザが目的とする現場を選択させやすくすることもできる。また、上記の抽出は、自動抽出に限らず、情報提供システム1の管理者等が事故のあった場所や時間を任意に抽出しておくこともできる。
[車両]
上記の実施例1では、車両の走行記録や映像記録をクライアント端末50へ提供する場合を例示したが、車両のみならず移動体全般、例えば航空機等の走行記録や映像記録をクライアント端末50へ提供する場合にも図10〜図12に示した各処理を実行できる。また、上記の移動体には、センサ類が搭載されたスマートフォン等の携帯端末装置を保持して移動する人もその範疇に含まれる。
[危険操作の多発マップ]
上記の実施例1では、事故の原因究明に資する情報提供を行う場合を例示したが、急ブレーキまたは急ハンドルなどの危険操作の多発地点のマップを情報提供することもできる。例えば、取得部14は、クライアント端末50上で急発進、急ブレーキまたは急ハンドルなどの危険操作の多発地点のマップを閲覧するメニューが選択された場合には、任意の車両Cs、例えば全ての車両IDあるいはサービス加入者の全ての車両IDを対象とし、急発進、急ブレーキ、急ハンドルまたはこれらの組合せを操作イベントOsとして指定させる。これによって、取得部14は、車両情報記憶部13に記憶された車両情報のうち車両Csの車両IDに対応するレコードであって急発進、急ブレーキまたは急ハンドルに対応する操作イベントOsまたは2つ以上が併発する操作イベントOsに対応するセンサ値、例えば速度やG値が検出されたレコードから車両Csが急発進、急ブレーキ、急ハンドルまたはこれらの組合せを行った地点Ps及び時刻Tsを特定できる。その後、サーバ装置10は、特定された全ての地点Ps及び時刻Tsに対し、上記の第1の抽出処理を実行する。この場合には、マップを作成するというマクロな観点から近傍条件Δを1週間、1ヶ月、1年などのように緩めることができる。その上で、サーバ装置10は、現場走行車両ΣCが所定の台数以上である場合に、近接条件εとして定められた範囲を危険操作の多発地点とし、地図上にマッピングすることができる。このとき、特定された地点Ps及び時刻Tsの間で危険操作の多発地点が所定の距離以内である場合には、一方を削除したり、互いを合成して1つに統合したりすることができる。
[操作イベント]
上記の実施例1では、急発進、急ブレーキ、急ハンドル等を操作イベントとして指定させる場合を例示したが、急峻な操作に限定されず、アクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作もしくはこれらの組合せの操作を操作イベントとして指定させることができる。この以外にも、ウィンカー操作、ワイパー操作、ギアチェンジ操作もしくはこれらの組合せを操作イベントとして指定させることもできる。このように、ウィンカー操作やワイパー操作を操作イベントOsとする場合には、ウィンカーやワイパーがON状態に操作された車両情報のレコードから地点Ps及び時刻Tsを特定すればよく、また、ギアチェンジ操作を操作イベントOsとする場合には、特定のギア、例えばロー、セカンド、サードなどへギアチェンジされた車両情報のレコードから地点Ps及び時刻Tsを特定すればよい。
[分散および統合]
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、収集部12、取得部14、抽出部15または出力部16をサーバ装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、収集部12、取得部14、抽出部15または出力部16を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のサーバ装置10の機能を実現するようにしてもよい。
[分析支援プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図13を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する分析支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図13は、実施例1及び実施例2に係る分析支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図13に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図13に示すように、上記の実施例1で示した収集部12、取得部14、抽出部15及び出力部16と同様の機能を発揮する分析支援プログラム170aが予め記憶される。この分析支援プログラム170aについては、図2に示した各々の収集部12、取得部14、抽出部15及び出力部16の各構成要素と同様、適宜統合又は分離しても良い。すなわち、HDD170に格納される各データは、常に全てのデータがHDD170に格納される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD170に格納されれば良い。
そして、CPU150が、分析支援プログラム170aをHDD170から読み出してRAM180に展開する。これによって、図13に示すように、分析支援プログラム170aは、分析支援プロセス180aとして機能する。この分析支援プロセス180aは、HDD170から読み出した各種データを適宜RAM180上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、分析支援プロセス180aは、図2に示した収集部12、取得部14、抽出部15及び出力部16にて実行される処理、例えば図10〜図12に示す処理を含む。また、CPU150上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU150上で動作する必要はなく、処理に必要な処理部のみが仮想的に実現されれば良い。
なお、上記の分析支援プログラム170aについては、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶させておく必要はない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
1 情報提供システム
3A,3B,3C 車両
10 サーバ装置
11 通信I/F部
12 収集部
13 車両情報記憶部
14 取得部
15 抽出部
16 出力部
30A,30B,30C 車載機
50 クライアント端末

Claims (9)

  1. 車両における所定の操作イベントが検出された時刻と該車両の位置とを取得し、
    時刻に応じた車両の位置と、該車両の状態情報又は該車両による撮像情報とを複数の車両について記憶する記憶部を参照して、前記所定のイベントが検出された前記車両との間で、取得した前記時刻よりも後の第1の区間および取得した前記時刻よりも前の区間であり、前記第1の区間よりも長い第2の区間を含む時間ウインドウ内において所定の近接条件を満たす1又は複数の車両の状態情報又は撮像情報を抽出し、
    前記状態情報又は前記撮像情報を抽出した1又は複数の車両の位置および車両の進行方向と、前記所定のイベントが検出された前記車両の位置とを地図上にマッピングする
    処理をコンピュータに実行させる分析支援プログラム。
  2. 前記所定の近接条件は、取得した前記位置との差が所定の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の分析支援プログラム。
  3. 前記所定の近接条件を満たす前記1又は複数の車両は、前記時間ウインドウ内において、取得した前記位置に近づく位置の変化を示す1又は複数の車両であることを特徴とする請求項1記載の分析支援プログラム。
  4. 前記所定の近接条件を満たす前記1又は複数の車両は、前記時間ウインドウ内において、取得した前記位置に近づく位置の変化を示し、かつ、前記位置の変化の前または後の位置は取得した前記位置から所定範囲内である、1又は複数の車両であることを特徴とする請求項1記載の分析支援プログラム。
  5. 前記撮像情報は前記車両の前方の画像を含むことを特徴とする請求項1記載の分析支援プログラム。
  6. 前記所定の操作イベントは、所定のハンドル操作又は所定のブレーキ操作又は所定のアクセル操作又は所定のウインカー操作又は所定のワイパー操作又は所定のギア変更操作であることを特徴とする請求項1記載の分析支援プログラム。
  7. 前記地図上にマッピングした1又は複数の車両のうち選択が行われた車両の前記状態情報又は前記撮像情報を出力する処理を更にコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1記載の分析支援プログラム。
  8. 車両における所定の操作イベントが検出された時刻と該車両の位置とを取得し、
    時刻に応じた車両の位置と、該車両の状態情報又は該車両による撮像情報とを複数の車両について記憶する記憶部を参照して、前記所定のイベントが検出された前記車両との間で、取得した前記時刻よりも後の第1の区間および取得した前記時刻よりも前の区間であり、前記第1の区間よりも長い第2の区間を含む時間ウインドウ内において所定の近接条件を満たす1又は複数の車両の状態情報又は撮像情報を抽出し、
    前記状態情報又は前記撮像情報を抽出した1又は複数の車両の位置および車両の進行方向と、前記所定のイベントが検出された前記車両の位置とを地図上にマッピングする
    処理をコンピュータが実行する分析支援方法。
  9. 車両における所定の操作イベントが検出された時刻と該車両の位置とを取得する取得部と、
    時刻に応じた車両の位置と、該車両の状態情報又は該車両による撮像情報とを複数の車両について記憶する記憶部を参照して、前記所定のイベントが検出された前記車両との間で、取得した前記時刻よりも後の第1の区間および取得した前記時刻よりも前の区間であり、前記第1の区間よりも長い第2の区間を含む時間ウインドウ内において所定の近接条件を満たす1又は複数の車両の状態情報又は撮像情報を抽出する抽出部と、
    前記状態情報又は前記撮像情報を抽出した1又は複数の車両の位置および車両の進行方向と、前記所定のイベントが検出された前記車両の位置とを地図上にマッピングするマッピング部と、
    を有する分析支援装置。
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