JP6326645B2 - アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(5)に示したものである。
(1)支持体および該支持体の一方の面に粘着層を有する貼付剤であって、有効成分として合成副腎皮質ステロイドの21位に糖が結合した糖ステロイドを含有することを特徴とするアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤。
(2)前記糖ステロイドの糖の水酸基がアシル保護基により保護されている上記(1)に記載のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤。
(3)前記アシル保護基が、アセチル基、エチル基、プロピル基、イソブチリル基、フルオイル基のいずれかである上記(2)に記載のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤。
(4)前記糖ステロイドの合成副腎皮質ステロイドがデスイソブチリルシクレソニドである上記(1)から(3)に記載のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤。
(5)前記糖ステロイドの糖がグルコースである上記(1)から(4)に記載のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤。
鉱物由来物質としては、ベントナイト、カオリンおよびタルクなどが挙げられ、単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
(実施例1)
表1に示す配合に基づき、後述する調製法1の方法により調製し、本発明のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤1を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤1を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、−0.7%であり、皮膚委縮率は、−0.5%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、33.8%であった。結果を表2に示す。
スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)、ポリイソブチレンをそれぞれトルエンに溶解し、SIS溶液(SIS濃度:10質量%)およびポリイソブチレン溶液(ポリイソブチレン濃度:10質量%)を調製した。Glc(Ac)-desCICをクロタミトンおよび流動パラフィン中に分散させたのち、SIS溶液、ポリイソブチレン溶液および残りの成分と混練した。得られた混練物を、剥離材上に塗布展延し、乾燥して膏体層を形成した。その後、塗布面に支持体(ポリエステルフィルム、厚さ12μm)を貼り合わせ、所望の大きさに裁断して本発明のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤を得た。
皮膚保護効果確認試験
前述の実施例1のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤、後述する実施例2乃至13のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤、後述する比較例1乃至5の貼付剤ならびに参考例1乃至3の軟膏剤およびクリーム剤を使用し、次に示す方法で皮膚保護効果試験を行った。
健康で皮膚の状態が良好な成人男性5名の被験者の左腕内側に5.0cm×5.0cmの被験区域を設け、その被験区域内に5.0cm×5.0cmに裁断した各貼付剤を貼付または25mgの軟膏剤もしくはクリーム剤を塗布した。その後、被験区域を被験者自らの右手の爪で引っ掻かせ、5分後に引っ掻きによる皮膚へのダメージ(発赤など)の有無を観察した。被験者5名全員において皮膚へのダメージを認めない場合を皮膚保護効果ありと判定した。また、5名中1名でも皮膚へのダメージを認めた場合を皮膚保護効果なしと判定した。
2週間反復経皮投与毒性試験
前述の実施例1のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤、後述する実施例2乃至13のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤、後述する比較例1乃至5の貼付剤および参考例1乃至2の軟膏剤を使用し、次に示す方法で2週間反復経皮投与毒性試験を行った。
6週齢のラットを1群5匹ずつ使用した。試験前日、イソフルラン麻酔下でラットの背部被毛を毛刈りした。翌日、毛刈部位に4.0cm×5.0cmの被験区域を設け、その被験区域内に各貼付剤は4.0cm×5.0cmに裁断したものを、各被験軟膏剤は100μLを、1日1回、14日間連続で適用した。最終適用日の翌日にイソフルラン麻酔下で腹大動脈からの全採血にて屠殺し、胸腺を摘出して重量を測定した。また、各被験区域の皮膚を摘出後、直径12mmのポンチで5箇所打ち抜き、皮膚厚を測定した。次の式1により胸腺萎縮率および皮膚萎縮率を算出した。
皮膚委縮率(%)=(1−被験薬剤塗布群の皮膚厚の平均値/Control群の皮膚厚の平均値)×100
胸腺萎縮率(%)=(1−被験薬剤塗布群の胸腺重量の平均値/Control群の胸腺重量の平均値)×100
クロトン油誘発耳浮腫試験
前述の実施例1のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤1、後述する実施例2乃至13のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤、後述する比較例1乃至5の貼付剤および参考例1乃至2軟膏剤を使用し、次に示す方法でクロトン油誘発耳浮腫試験を行った。
5週齢のラットを1群5匹ずつ使用した。試験前日、イソフルラン麻酔下で初期圧を40gに調整したdial thickness gaugeを用いて右耳介厚を測定し、初期値とした。試験当日、イソフルラン麻酔下のラットの右耳介に2.0cm×1.0cmに裁断した被験貼付剤で右耳介両面を挟むように貼付または被験軟膏剤を10μL塗布した後、接触掻擦および被験薬剤の除去を予防するために首枷を装着した。被験薬剤適用6時間後に、貼付剤貼付群は貼付剤を剥離し、軟膏剤塗布群は脱脂綿を用いて適用部位をふき取った。その後、5%クロトン油溶液(クロトン油:ジエチルエーテル:ピリジン:蒸留水=1:14:4:1)0.1mLをドライヤーで送風しながら乾かしつつ滴下塗布して耳浮腫を惹起した。浮腫惹起6時間後、イソフルラン麻酔下で右耳介厚を測定し、次の式2により浮腫率および浮腫抑制率を算出した。
浮腫率(%)=(浮腫惹起6時間後の右耳厚−初期値)/初期値×100
浮腫抑制率(%)=(1−被験薬剤貼付(塗布)群の浮腫率の平均/Control群の浮腫率の平均)×100
実施例1において、Glc(Ac)desCICを0.014gから0.14gにし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤2を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤2を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、−1.8%であり、皮膚委縮率は、−1.1%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、54.2%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCICを0.014gから1.400gにし、流動パラフィンを54.086gから52.7gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤3を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤3を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、1.5%であり、皮膚委縮率は、0.3%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、74.6%であった。結果を表2に示した。
表3に示す配合に基づき、後述する調製法2の方法により調製し、本発明のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤4を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤4を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、0.3%であり、皮膚委縮率は、−0.7%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、50.3%であった。結果を表2に示した。
ポリイソブチレンをヘキサンに溶解し、ポリイソブチレン溶液(ポリイソブチレン濃度:10質量%)を調製した。Glc(Ac)desCICを流動パラフィン中に分散させたのち、ポリイソブチレン溶液および残りの成分と混練した。得られた混練物を、剥離材上に塗布展延し、乾燥して膏体層を形成した。その後、塗布面に支持体(ポリエステルフィルム、厚さ12μm)を貼り合わせ、所望の大きさに裁断して本発明のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤を得た。
表4に示す配合に基づき、後述する調製法3の方法により調製し、本発明のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤5を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤5を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、−0.9%であり、皮膚委縮率は、−1.1%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、49.8%であった。結果を表2に示した。
Glc(Ac)desCICを酢酸エチルに溶解し、アクリル系基剤と均一になるよう攪拌した。これを剥離剤上に塗布展延し、乾燥して膏体層を形成した。その後、塗布面に支持体(ポリエステルフィルム、厚さ12μm)を貼り合わせ、所望の大きさに裁断して本発明のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤を得た。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をGlc(Pro)desCIC(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤6を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤6を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、0.1%であり、皮膚委縮率は、−0.9%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、48.7%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をGlc(Fur)desCIC(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤7を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤7を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、1.8%であり、皮膚委縮率は、0.8%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、53.3%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をFuc(Ac)desCIC(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤8を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤8を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、−0.3%であり、皮膚委縮率は、0.0%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、47.6%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をGlcNAc(Ac)desCIC(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤9を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤9を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、0.1%であり、皮膚委縮率は、0.3%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、50.1%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をGlc(Fur)BD(0.14g)にした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤10を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤10を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果ありと判定された。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、6.2%であり、皮膚委縮率は、3.8%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の抑制率は、47.5%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をGlc(Fur)DF(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤11を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤11を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、17.7%であり、皮膚委縮率は、5.9%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、35.9%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をGlc(Fur)DX(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤12を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤12を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、15.9%であり、皮膚委縮率は、4.5%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、32.2%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、支持体をポリエステルフィルムからメリヤスにした以外は実施例1と全く同じ調製法で、アレルギー性皮膚炎治療用貼付剤13を得た。得られたアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤13を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、−0.3%であり、皮膚委縮率は、−0.7%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、53.8%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)を吉草酸ベタメタゾン(0.12g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、貼付剤1を得た。得られた貼付剤1を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、61.7%であり、皮膚委縮率は、27.3%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、29.7%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をプロピオン酸デブドロン(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、貼付剤2を得た。得られた貼付剤2を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、51.4%であり、皮膚委縮率は、25.7%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、21.2%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をブデソニド(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、貼付剤3を得た。得られた貼付剤3を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、45.6%であり、皮膚委縮率は、18.7%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、50.3%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をデキサメタゾン(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、貼付剤4を得た。得られた貼付剤4を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、80.7%であり、皮膚委縮率は、29.1%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、40.9%であった。結果を表2に示した。
実施例1において、Glc(Ac)desCIC(0.014g)をデスシクレソニド(0.14g)にし、流動パラフィンを54.086gから53.96gにした以外は実施例1と全く同じ調製法を繰り返して、貼付剤5を得た。得られた貼付剤5を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果があった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、41.6%であり、皮膚委縮率は、13.5%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、55.2%であった。結果を表2に示した。
吉草酸ベタメタゾン(0.06g)を乳鉢ですりつぶした後、白色ワセリン(49.94g)を少しずつ加え、均一になるまで連合し、軟膏剤1を得た。得られた軟膏剤1を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果がなかった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、25.2%であり、皮膚委縮率は、7.0%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、35.4%であった。結果を表2に示した。
参考例1において、吉草酸ベタメタゾン(0.06g)をプロピオン酸デブドロン(0.15g)にし、白色ワセリンを49.94gから49.85gにした以外は参考例1と全く同じ調製法を繰り返して、軟膏剤2を得た。得られた軟膏剤2を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果がなかった。また、試験例2に従って2週間反復経皮投与毒性試験を行った際の胸腺萎縮率は、30.5%であり、皮膚委縮率は、8.7%であった。さらに、試験例3に従ってクロトン油誘発耳浮腫試験を行った際の浮腫抑制率は、43.3%であった。結果を表2に示した。
吉草酸ベタメタゾン(0.06g)をセバシン酸ジエチルとマクロゴールに溶解し、さらにポリ酢酸ビニルエマルジョン水溶液と精製水を加え、十分に撹拌し、クリーム剤1を得た。得られたクリーム剤1を試験例1に従って皮膚保護効果確認試験を行った結果、皮膚保護効果がなかった。結果を表2に示した。
Claims (4)
- 支持体および該支持体の一方の面に粘着層を有する貼付剤であって、該粘着層に有効成分として合成副腎皮質ステロイドの21位に糖が結合し、かつ、該糖の水酸基がアシル保護基により保護されているアシル保護糖ステロイドを含有することを特徴とするアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤。
- 前記アシル保護基がアセチル基、エチル基、プロピル基、イソブチリル基およびフルオイル基から選ばれる請求項1に記載のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤。
- 前記合成副腎皮質ステロイドがデスイソブチリルシクレソニドである請求項1または2に記載のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤。
- 前記糖ステロイドの糖がグルコースである請求項1乃至3のいずれかに記載のアレルギー性皮膚炎治療用貼付剤。
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