JP6326347B2 - ライブタイム比演算回路、ライブタイム比演算方法、放射線検出装置、および試料分析装置 - Google Patents

ライブタイム比演算回路、ライブタイム比演算方法、放射線検出装置、および試料分析装置 Download PDF

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Description

本発明は、ライブタイム比演算回路、ライブタイム比演算方法、放射線検出装置、および試料分析装置に関する。
X線検出装置として、エネルギー分散型X線検出装置(Energy Dispersive X−ray spectroscopy、EDS)や、波長分散型X線検出装置(Wavelength−Dispersive X−ray spectroscopy、WDS)が知られている。
エネルギー分散型X線検出装置は、試料から発生したX線を半導体検出器で検出し、電気信号に変えて分光分析する装置である。
例えば、特許文献1に開示されているエネルギー分散型X線検出装置を備えた蛍光X線分析装置では、半導体検出器から出力される信号を、プリアンプ(前置増幅器)で増幅した後、波形整形回路で特性X線のエネルギー値に応じた波高を持つパルスに整形して、マルチチャンネルアナライザへX線検出信号として送出する。マルチチャンネルアナライザでは、このX線検出信号をその波高に応じて弁別・計算し、波高分布図(エネルギースペクトル、X線スペクトル)を得る。エネルギースペクトルには、試料中に含まれる元素から放出される特性X線のエネルギー値に対応する位置に各元素固有のピークが現れる。
このようなX線検出装置を用いて定量分析を行う際には、X線のカウントを測定時間で割った単位時間あたりのX線強度を用いる。しかし、エネルギー分散型の検出器では、入力されたX線信号からX線のエネルギー(波高値)を計算する処理を行う時間が必要であり、短時間に複数のX線信号が入力されても処理することができない。
そのため、検出器から出力されたX線検出信号は、検出器に入力されたX線信号よりも小さくなる。すなわち、検出器で検出されたX線の数は、検出器に入力されたX線の数よりも少なくなる。したがって、単位時間あたりのX線強度の値は、本来の値よりも小さくなる。これを回避するために、補正した測定時間(ライブタイム)を用いて定量を行う。
例えば、特許文献2には、放射線検出器の信号処理回路として、パイルアップにより生じた無効時間、およびプリアンプにおけるリセット時間によって生じた無効時間を全測定時間から差し引いてライブタイムを計時するライブタイム測定回路が開示されている。
特開平10−318946号公報 特開平7−270343号公報
特許文献1に示すように、従来、1つのエネルギー分散型X線検出装置には1つの検出器が搭載されていたが、高感度化を図るために、1つの装置に複数台の検出器を搭載する場合がある。
このとき、複数の検出器から出力される情報を、1つにまとめる必要がある。まとめる情報のうち、ライブタイム比(測定時間に対するライブタイムの割合)は、単純な足し合わせや、平均をとることでは合成することができない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、複数の放射線検出器を備えた放射線検出装置におけるライブタイム比を求めることができるライブタイム比演算回路、およびライブタイム比演算方法を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記ライブタイム比演算回路を含む放射線検出装置、および当該放射線検出装置を含む試料分析装置を提供することにある。
(1)本発明に係るライブタイム比演算回路は、
複数の放射線検出器を備えた放射線検出装置におけるライブタイム比を求めるライブタイム比演算回路であって、
前記放射線検出器ごとに設けられ、前記放射線検出器から出力されたライブタイム信号に基づいて前記放射線検出器における測定時間に対するライブタイムの割合を求める第1の回路と、
前記放射線検出器ごとに設けられ、前記放射線検出器から出力された放射線のエネルギーを表す放射線出力信号に基づいて、前記放射線検出器における単位時間あたりの出力カウントを求める第2の回路と、
前記第1の回路で求められた前記測定時間に対するライブタイムの割合、および前記第2の回路で求められた前記単位時間あたりの出力カウントに基づいて、前記ライブタイム比を求める計算回路と、
を含む。
このようなライブタイム比演算回路では、後述するように、複数の放射線検出器を備えた放射線検出装置におけるライブタイム比を求めることができる。
(2)本発明に係るライブタイム比演算回路において、
前記第1の回路は、第1FIFOバッファと、第1カウンタと、第1調整回路と、を有し、
前記第1FIFOバッファは、前記ライブタイム信号を第1入力信号として受け取り、前記第1入力信号に対してFIFO段数だけ遅れた第1出力信号を出力し、
前記FIFO段数は、2(nは正の整数)であり、
前記第1カウンタは、前記ライブタイム信号および前記第1出力信号を受け取り、前記第1FIFOバッファに格納された前記ライブタイム信号のONの数をカウントし、
前記第1調整回路は、前記第1カウンタのカウント値を調整して前記放射線検出器における前記測定時間に対するライブタイムの割合を求めてもよい。
このようなライブタイム比演算回路では、第1の回路は、各放射線検出器における測定時間に対するライブタイムの割合の情報を出力することができる。また、FIFO段数は2であるため、調整回路で実行する演算をビットシフト演算とすることができる。したがって、このようなライブタイム比演算回路では、第1の回路の構成を簡略化することができる。
(3)本発明に係るライブタイム比演算回路において、
前記第2の回路は、第2FIFOバッファと、第2カウンタと、第2調整回路と、を有し、
前記第2FIFOバッファは、前記放射線出力信号を第2入力信号として受け取り、前記第2入力信号に対してFIFO段数だけ遅れた第2出力信号を出力し、
前記第2カウンタは、前記放射線出力信号および前記第2出力信号を受け取り、前記第2FIFOバッファに格納された前記放射線出力信号のパルスの数をカウントし、
前記第2調整回路は、前記第1カウンタのカウント値を調整して前記放射線検出器における前記単位時間あたりの出力カウントを求めてもよい。
このようなライブタイム比演算回路では、第2の回路は、各放射線検出器における単位時間あたりの出力カウントの情報を出力することができる。
(4)本発明に係るライブタイム比演算方法は、
複数の放射線検出器を備えた放射線検出装置におけるライブタイム比を求めるライブタイム比演算方法であって、
複数の前記放射線検出器の各々から出力されたライブタイム信号に基づいて前記放射線検出器ごとに測定時間に対するライブタイムの割合を求める第1工程と、
複数の前記放射線検出器の各々からから出力された放射線のエネルギーを表す放射線出力信号に基づいて前記放射線検出器ごとに単位時間あたりの出力カウントを求める第2工程と、
前記第1工程で求められた前記測定時間に対するライブタイムの割合、および前記第2工程で求められた前記単位時間あたりの出力カウントに基づいて、前記ライブタイム比を求める第3工程と、
を含む。
このようなライブタイム比演算方法は、後述するように、複数の放射線検出器を備えた放射線検出装置におけるライブタイム比を求めることができる。
(5)本発明に係る放射線検出装置は、
本発明に係るライブタイム比演算回路を含む。
このような放射線検出装置では、本発明に係るライブタイム比演算回路を含むため、複数の放射線検出器を備えている場合でも、ライブタイム比を求めることができる。
(6)本発明に係る試料分析装置は、
本発明に係る放射線検出装置を含む。
このような試料分析装置では、本発明に係る放射線検出装置から出力されるライブタイム比の情報を用いて定量分析を行うことができるため、定量分析において高い定量精度を得ることができる。
第1実施形態に係るライブタイム比演算回路を含む放射線検出装置の構成を模式的に示す図。 第1放射線検出器の第1ライブタイム信号の一例を示す図。 第1実施形態に係るライブタイム比演算回路のLT_A/MT測定回路の構成を模式的に示す図。 第1実施形態に係るライブタイム比演算回路のLT_B/MT測定回路の構成を模式的に示す図。 第1実施形態に係るライブタイム比演算回路のOC_A/MT測定回路の構成を模式的に示す図。 第1実施形態に係るライブタイム比演算回路のOC_B/MT測定回路の構成を模式的に示す図。 第1実施形態に係るライブタイム比演算回路を用いたライブタイム比演算方法の一例を示すフローチャート。 第2実施形態に係るライブタイム比演算回路を含む放射線検出装置の構成を模式的に示す図。 第3実施形態に係る試料分析装置の構成を模式的に示す図。 ライブタイム信号の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. ライブタイム比演算回路
まず、第1実施形態に係るライブタイム比演算回路について図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係るライブタイム比演算回路100を含む放射線検出装置1000の構成を模式的に示す図である。
放射線検出装置1000は、放射線検出器10A,10Bと、ライブタイム比演算回路100と、を含む。
放射線検出装置1000は、例えば、エネルギー分散型X線検出装置である。放射線検出装置1000は、2つの放射線検出器(第1放射線検出器10A、第2放射線検出器10B)を備えている。
(1)放射線検出器
放射線検出器10A,10Bは、例えば、X線を検出する。放射線検出器10A,10Bは、エネルギー分散型の検出器である。放射線検出器10A,10Bは、半導体検出素子と、半導体検出素子から出力された信号を処理するための信号処理回路と、を含んで構成されている。半導体検出素子としては、例えば、Si(Li)検出器、シリコンドリフト検出器(Silicon Drift Detector:SDD)等を用いることができる。
第1放射線検出器10Aは、第1ライブタイム信号2Aと、第1放射線出力信号4Aと、を出力する。
第1ライブタイム信号2Aは、ライブタイムの情報を含む信号である。
ここで、ライブタイムについて説明する。ライブタイムは、放射線検出器においてパイルアップにより生じた無効時間や、プリアンプにおけるリセット時間によって生じた無効時間を、全測定時間から差し引いた時間(全有効時間)である。
ライブタイムは、次式が成り立つように測定時間を補正したものである。
IC/MT=OC/LT
LT=(OC/IC)×MT
ここで、ICは放射線検出器に入力されたX線の数(入力カウント)であり、OCは放射線検出器が出力したX線パルスの数(出力カウント)であり、MTは全測定時間であり、LTはライブタイムである。
ライブタイムLTは、上記式に示すように、入力カウントICと出力カウントOCとの比OC/ICとして表される。例えば、放射線検出器に入力されたX線信号の数(入力カウント)ICが100counts、検出器が出力したX線パルスの数(出力カウント)OCが70counts、全測定時間MTが100秒の場合、ライブタイムLTは70秒となる。
第1放射線検出器10Aは、ライブタイムの補正を、X線を検出(計測)しながらリアルタイムで行う。第1放射線検出器10Aの信号処理回路にはライブタイムを計測するライブタイム測定回路が設けられており、ライブタイム測定回路は第1ライブタイム信号2AをON/OFFすることでライブタイムを生成している。
図2は、第1放射線検出器10Aの第1ライブタイム信号2Aの一例を示す図である。第1ライブタイム信号2AのONの時間を積算した時間が第1放射線検出器10Aのライブタイムとなる。例えば、放射線検出器に入力されたX線信号の数(入力カウント)ICが100counts、検出器が出力したX線パルスの数(出力カウント)OCが70counts、全測定時間MTが100秒の場合、ライブタイム測定回路はON:OFF=7:3になるようにライブタイム信号を出力する。
第1放射線出力信号4Aは、第1放射線検出器10Aで検出されたX線のエネルギーを表す信号である。第1放射線出力信号4Aは、例えば、第1放射線検出器10Aで検出されたX線のエネルギー値に応じた波高を持つパルス信号である。第1放射線検出器10Aでは、半導体検出素子でX線が検出されると、半導体検出素子から出力された信号はプリアンプで増幅され、波形整形回路でX線のエネルギーに応じた波高を持つパルスに整形されて第1放射線出力信号4Aとして出力される。
第2放射線検出器10Bは、第2ライブタイム信号2Bと、第2放射線出力信号4Bと、を出力する。第2放射線検出器10Bは、第1放射線検出器10Aと同様に構成されている。
第2ライブタイム信号2Bは、ライブタイムの情報を含む信号である。第2放射線検出器10Bは、ライブタイムの補正を、X線を計測しながらリアルタイムで行う。第2ライブタイム信号2BのONの時間を積算した時間が第2放射線検出器10Bのライブタイムとなる。
第2放射線出力信号4Bは、第2放射線検出器10Bで検出されたX線のエネルギーを表す信号である。第2放射線出力信号4Bは、例えば、第2放射線検出器10Bで検出されたX線のエネルギー値に応じた波高を持つパルス信号である。第2放射線検出器10Bでは、半導体検出素子でX線が検出されると、半導体検出素子から出力された信号はプリアンプで増幅され、波形整形回路でX線のエネルギーに応じた波高を持つパルスに整形されて第2放射線出力信号4Bとして出力される。
(2)ライブタイム比演算回路
ライブタイム比演算回路100は、第1放射線検出器10Aと第2放射線検出器10Bを備えた放射線検出装置1000におけるライブタイム比を求めるための回路である。ここで、ライブタイム比とは、全測定時間MTに対するライブタイムLTの割合をいう。すなわち、ライブタイム比とは、ライブタイム信号において、測定時間に対するONの時間の割合をいうことができる。
まず、ライブタイム比演算回路100の動作原理について説明する。
第1放射線検出器10Aと第2放射線検出器10Bの2つの放射線検出器を備えた放射線検出装置1000において、定量計算に用いるX線の強度(定量強度)は、次式のように表される。
定量強度=([第1放射線検出器10Aの出力カウント]+[第2放射線検出器10Bの出力カウント])/[合成されたライブタイム]
また、2つの放射線検出器10A,10Bを備えたシステムのライブタイム(合成されたライブタイム)は次式のように表される。
(IC_A+IC_B)/MT=(OC_A+OC_B)/LT
LT={(OC_A+OC_B)/(IC_A+IC_B)}×MT・・・(1)
なお、IC_Aは第1放射線検出器10Aに入力されたX線の数(入力カウント)である。また、IC_Bは第2放射線検出器10Bに入力されたX線の数(入力カウント)である。また、OC_Aは第1放射線検出器10Aが出力したX線パルスの数(出力カウント)である。また、OC_Bは第2放射線検出器10Bが出力したX線パルスの数(出力カウント)である。
ここで、第1放射線検出器10Aの入力カウントIC_Aと第2放射線検出器10Bの入力カウントIC_Bは、次式で表される。
IC_A=(MT/LT_A)×OC_A・・・(2)
IC_B=(MT/LT_B)×OC_B・・・(3)
なお、LT_Aは第1放射線検出器10Aのライブタイムであり、LT_Bは第2放射線検出器10Bのライブタイムである。
式(1)に式(2)、(3)を代入し整理すると、次式(4)が得られる。
Figure 0006326347
式(4)の両辺をMTで割ると、次式(5)が得られる。
Figure 0006326347
このように、2つの放射線検出器10A,10Bを備えた放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTは、上記式(5)から得られる。
なお、式(5)のLT_A/MTは、第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合であり、第1ライブタイム信号2Aの測定時間に対するONの時間の割合に相当する。また、式(5)のLT_B/MTは、第2放射線検出器10Bにおける測定時間に対するライブタイムの割合であり、第2ライブタイム信号2Bの測定時間に
対するONの時間の割合に相当する。また、OC_A/MTは、第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントであり、単位時間あたりの第1放射線出力信号4AのX線パルスの数に相当する。また、OC_B/MTは、第2放射線検出器10Bにおける単位時間あたりの出力カウントであり、単位時間あたりの第2放射線出力信号4BのX線パルスの数に相当する。
次に、ライブタイム比演算回路100の構成について説明する。ライブタイム比演算回路100は、図1に示すように、LT_A/MT測定回路110A(第1の回路の一例)と、LT_B/MT測定回路110B(第1の回路の一例)と、OC_A/MT測定回路120A(第2の回路の一例)と、OC_B/MT測定回路120B(第2の回路の一例)と、計算回路130と、を含む。
LT_A/MT測定回路110AおよびLT_B/MT測定回路110Bは、放射線検出器10A,10Bごとに設けられ、各放射線検出器10A,10Bにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MT,LT_B/MTを求めるための回路である。OC_A/MT測定回路120AおよびOC_B/MT測定回路120Bは、放射線検出器10A,10Bごとに設けられ、各放射線検出器10A,10Bにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MT,OC_B/MTを求めるための回路である。
図3は、LT_A/MT測定回路110Aの構成を模式的に示す図である。
LT_A/MT測定回路110Aは、第1放射線検出器10Aから出力された第1ライブタイム信号2Aを受け取り、第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MTを求める。LT_A/MT測定回路110Aは、図3に示すように、FIFO(First In, First Out)バッファ112と、カウンタ114と、調整回路(ゲイン回路)116と、を含んで構成されている。
FIFOバッファ112は、第1ライブタイム信号2Aを受け取る。FIFOバッファ112の「WE」は「1」固定であり、「RE」はFIFO段数だけ「WE」より遅れて「0」から「1」に変化する。すなわち、FIFOバッファ112では、入力Dに対して出力Qは常にFIFO段数だけ遅れた信号を出力する。
具体的には、カウンタ114の入力Jには、第1ライブタイム信号2Aが入力され、カウンタ114の入力Kには、FIFOバッファ112の出力信号が入力される。上述したように、カウンタ114には、第1ライブタイム信号2Aと、当該第1ライブタイム信号2AからFIFO段数だけ遅れた第1ライブタイム信号2Aと、が入力された時、カウンタ114は以下のような出力Qを発生する。
すなわち、J=1、K=0(第1ライブタイム信号2AがON、FIFOバッファ112の出力信号がOFF)の場合、カウンタ114の出力Qは、Q=Q+1となる。また、J=1、K=1(第1ライブタイム信号2AがON、FIFOバッファ112の出力信号がON)の場合、カウンタ114の出力Qは、Q=Qとなる。また、J=0、K=0(第1ライブタイム信号2AがOFF、FIFOバッファ112の出力信号がOFF)の場合、カウンタ114の出力Qは、Q=Qとなる。また、J=0、K=1(第1ライブタイム信号2AがOFF、FIFOバッファ112の出力信号がON)の場合、カウンタ114の出力Qは、Q=Q−1となる。
このようにして、カウンタ114は、第1ライブタイム信号2Aと、当該第1ライブタイム信号2AからFIFO段数だけ遅れた第1ライブタイム信号2Aとの組み合わせに応じた値を出力する。つまり、LT_A/MT測定回路110Aは、FIFO段数×システ
ムクロック分の過去の第1ライブタイム信号2Aを監視し、第1ライブタイム信号2AのONの数を出力する。
調整回路116は、カウンタ114のカウント値を受け取り、当該カウント値を調整して第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MTを求める。具体的には、調整回路116は、例えば、カウンタ114のカウント値にゲインA=1[sec]/(FIFO段数)を掛けて、測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MTを求める。
FIFO段数は任意に設定可能であるが、FIFO段数は2(ただしnは正の整数)であることが望ましい。これにより、調整回路116で実行する演算をビットシフト演算に置き換えることができる。したがって、LT_A/MT測定回路110Aの構成を簡略化することができる。
また、FIFO段数は、FIFO段数×システムクロック周期が第1ライブタイム信号2Aの周期(ON/OFFの周期)の数倍以上であることが望ましい。仮に、FIFO段数×システムクロック周期がライブタイムの周期よりも小さい場合、第1ライブタイム信号2Aの遷移時(ON/OFFの切替時)のデューティ値の変動の影響を受ける。すなわち、LT_A/MT測定回路110Aからは、第1ライブタイム信号2Aそのもの(100%と0%とが繰り返されるような信号)が出力される。これに対してFIFO段数×クロック周期が第1ライブタイム信号2Aの周期(ON/OFFの周期)の数倍以上であれば、第1ライブタイム信号2Aの遷移時(ON/OFFの切替時)のデューティ値の変動の影響が抑制される。
LT_A/MT測定回路110Aにより、システムクロック1周期ごとに刻々と変化する第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MTの情報を出力することができる。
図4は、LT_B/MT測定回路110Bの構成を模式的に示す図である。
LT_B/MT測定回路110Bは、第2放射線検出器10Bから出力された第2ライブタイム信号2Bを受け取り、第2放射線検出器10Bにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_B/MTを求める。LT_B/MT測定回路110Bは、図4に示すように、FIFOバッファ112と、カウンタ114と、調整回路116と、を含んで構成されている。LT_B/MT測定回路110Bの構成は、上述した図3に示すLT_A/MT測定回路110Aと同様であり、その説明を省略する。
LT_B/MT測定回路110Bにより、システムクロック1周期ごとに刻々と変化する第2放射線検出器10Bにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_B/MTの情報を出力することができる。
図5は、OC_A/MT測定回路120Aの構成を模式的に示す図である。
OC_A/MT測定回路120Aは、第1放射線検出器10Aから出力された第1放射線出力信号4Aを受け取り、第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MTを求める。OC_A/MT測定回路120Aは、図5に示すように、FIFOバッファ122と、カウンタ124と、調整回路(ゲイン回路)126と、を含んで構成されている。
FIFOバッファ122は、第1放射線出力信号4Aを受け取る。FIFOバッファ1
22の「WE」は「1」固定であり、「RE」はFIFO段数だけ「WE」より遅れて「0」から「1」に変化する。すなわち、FIFOバッファ122では、入力Dに対して出力Qは常にFIFO段数だけ遅れた信号を出力する。
具体的には、カウンタ124の入力Jには、第1放射線出力信号4Aが入力され、カウンタ124の入力Kには、FIFOバッファ122の出力信号が入力される。上述したように、カウンタ124には、第1放射線出力信号4Aと、当該第1放射線出力信号4AからFIFO段数だけ遅れた第1放射線出力信号4Aと、が入力された時、カウンタ124は以下のような出力Qを発生する。
すなわち、J=1、K=0(第1放射線出力信号4AがON、FIFOバッファ122の出力信号がOFF)の場合、カウンタ124の出力Qは、Q=Q+1となる。また、J=1、K=1(第1放射線出力信号4AがON、FIFOバッファ122の出力信号がON)の場合、カウンタ124の出力Qは、Q=Qとなる。また、J=0、K=0(第1放射線出力信号4AがOFF、FIFOバッファ122の出力信号がOFF)の場合、カウンタ124の出力Qは、Q=Qとなる。また、J=0、K=1(第1放射線出力信号4AがOFF、FIFOバッファ122の出力信号がON)の場合、カウンタ124の出力Qは、Q=Q−1となる。
このようにして、カウンタ124は、第1放射線出力信号4Aと、当該第1放射線出力信号4AからFIFO段数だけ遅れた第1放射線出力信号4Aとの組み合わせに応じた値を出力する。つまり、OC_A/MT測定回路120Aは、FIFO段数×システムクロック分の過去の第1放射線出力信号4Aを監視し、第1放射線出力信号4AのONの数を出力する。
FIFO段数は任意に設定可能であるが、FIFO段数は2(ただしnは正の整数)であることが望ましい。これにより、調整回路126で実行する演算をビットシフト演算に置き換えることができる。したがって、OC_A/MT測定回路120Aの構成を簡略化することができる。
調整回路126は、カウンタ124のカウント値を受け取り、当該カウント値を調整して第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MTを求める。具体的には、調整回路126は、例えば、カウンタ124のカウント値にゲインA=1[sec]/(FIFO段数)を掛けて、単位時間あたりの出力カウントOC_A/MTを求める。
OC_A/MT測定回路120Aにより、システムクロック1周期ごとに刻々と変化する第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MTの情報を出力することができる。
図6は、OC_B/MT測定回路120Bの構成を模式的に示す図である。
OC_B/MT測定回路120Bは、第2放射線検出器10Bから出力された第2放射線出力信号4Bを受け取り、第2放射線検出器10Bにおける単位時間あたりの出力カウントOC_B/MTを求める。OC_B/MT測定回路120Bは、図6に示すように、FIFOバッファ122と、カウンタ124と、調整回路126と、を含んで構成されている。OC_B/MT測定回路120Bの構成は、上述した図5に示すOC_A/MT測定回路120Aと同様であり、その説明を省略する。
OC_B/MT測定回路120Bにより、システムクロック1周期ごとに刻々と変化す
る第2放射線検出器10Bにおける単位時間あたりの出力カウントOC_B/MTの情報を出力することができる。
計算回路130は、LT_A/MT測定回路110Aの出力信号、LT_B/MT測定回路110Bの出力信号、OC_A/MT測定回路120Aの出力信号、OC_B/MT測定回路120Bの出力信号を受け取る。そして、計算回路130は、第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MT、第2放射線検出器10Bにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_B/MT、第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MT、第2放射線検出器10Bにおける単位時間あたりの出力カウントOC_B/MTに基づいて、放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを求める。
図1に示すように、計算回路130の入力Aには第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MTが入力される。また、計算回路130の入力Bには第2放射線検出器10Bにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_B/MTが入力される。また、計算回路130の入力Cには第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MTが入力される。また、計算回路130の入力Dには第2放射線検出器10Bにおける単位時間あたりの出力カウントOC_B/MTが入力される。このとき、上述した式(5)は、下記式(6)のように表される。
Figure 0006326347
計算回路130は、上記式(6)を用いて、放射線検出装置1000のライブタイム比LT/MTを算出する。計算回路130は、加算、乗算、除算から構成されており、パイプライン演算方式により計算を行うことで、システムクロック1周期ごとにライブタイム比LT/MTの情報を出力する。
計算回路130で求められたライブタイム比LT/MTは、ライブタイム比演算回路100の出力信号として、例えば、PC(パーソナルコンピューター)20に出力される。
PC20は、ライブタイム比演算回路100の出力信号LT/MTを受け取る。また、PC20は、放射線検出装置1000で合成された放射線出力信号(第1放射線出力信号4Aと第2放射線出力信号4Bを合成した信号)を受け取る。PC20は、合成された放射線出力信号からエネルギーごとのX線のカウントの情報を取得する。また、PC20は、計算回路130の出力信号からライブタイム比LT/MTの情報を取得する。PC20は、例えば、X線のカウントをライブタイム比でノーマライズして単位時間あたりのX線強度を求め、定量分析を行う。
1.2. ライブタイム比演算方法
次に、ライブタイム比演算回路100を用いたライブタイム比演算方法について、図面を参照しながら説明する。ここでは、放射線検出器10A,10Bから出力されたライブタイム信号2A,2Bおよび放射線出力信号4A,4Bから放射線検出装置1000におけるライブタイム比を求める手法について説明する。図7は、第1実施形態に係るライブ
タイム比演算回路100を用いたライブタイム比演算方法の一例を示すフローチャートである。
まず、複数の放射線検出器10A,10Bの各々から出力されたライブタイム信号2A,2Bに基づいて、放射線検出器10A,10Bごとに測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MT,LT_B/MTを求める(ステップS10)。
具体的には、LT_A/MT測定回路110Aは、第1放射線検出器10Aから出力された第1ライブタイム信号2Aに基づいて、第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MTを求める。同様に、LT_B/MT測定回路110Bは、第2放射線検出器10Bから出力された第2ライブタイム信号2Bに基づいて、第2放射線検出器10Bにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_B/MTを求める。
次に、複数の放射線検出器10A,10Bの各々から出力された放射線出力信号4A,4Bに基づいて、放射線検出器10A,10Bごとに単位時間あたりの出力カウントOC_A/MT,OC_B/MTを求める(ステップS12)。
具体的には、OC_A/MT測定回路120Aは、第1放射線検出器10Aから出力された第1放射線出力信号4Aに基づいて、第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたり出力カウントの割合OC_A/MTを求める。同様に、OC_B/MT測定回路120Bは、第2放射線検出器10Bから出力された第2放射線出力信号4Bに基づいて、第2放射線検出器10Bにおける単位時間あたり出力カウントの割合OC_B/MTを求める。
なお、ステップS10およびステップS12の順序は特に限定されず、ステップS10とステップS12とが同時に行われてもよい。
次に、ステップS10で求められた放射線検出器10A,10Bごとの測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MT,LT_B/MT、およびステップS12で求められた放射線検出器10A,10Bごとの単位時間あたりの出力カウントOC_A/MT,OC_B/MTに基づいて、放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを求める(ステップS14)。
具体的には、計算回路130は、各測定回路110A,110B,120A,120Bで求められた各値LT_A/MT、LT_B/MT、OC_A/MT、OC_B/MTを取得し、上記(6)式に代入して、放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを求める。
以上の工程により、第1放射線検出器10Aおよび第2放射線検出器10Bを備えた放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを求めることができる。
ライブタイム比演算回路100では、LT_A/MT測定回路110A、LT_A/MT測定回路110B、OC_A/MT測定回路120A、OC_B/MT測定回路120Bは、システムクロック1周期ごとに各値LT_A/MT、LT_B/MT、OC_A/MT、OC_B/MTを出力する。計算回路130は、各値LT_A/MT、LT_B/MT、OC_A/MT、OC_B/MTを受け取り、システムクロック1周期ごとにライブタイム比LT/MTを出力する。
ライブタイム比演算回路100は、例えば、以下の特徴を有する。
ライブタイム比演算回路100では、LT_A/MT測定回路110Aは第1ライブタイム信号2Aに基づいてLT_A/MTを求め、LT_B/MT測定回路110Bは第2ライブタイム信号2Bに基づいてLT_B/MTを求め、OC_A/MT測定回路120Aは第1放射線出力信号4Aに基づいてOC_A/MTを求め、OC_B/MT測定回路120Bは第2ライブタイム信号2Bに基づいてLT_B/MTを求め、計算回路130は、LT_A/MT、LT_B/MT、OC_A/MT、OC_B/MTに基づいて、放射線検出装置1000のライブタイム比LT/MTを求める。そのため、ライブタイム比演算回路100では、上述のように、複数の放射線検出器10A,10Bを備えた放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを、リアルタイムに求めることができる。
さらに、ライブタイム比演算回路100では、パイプライン演算を採用して、すべての計測量がシステムクロックのサンプリング周期毎に計測、演算出力されるため、時間分解能精度が高い。したがって、例えば、ライブタイム信号のパラレル/1信号出力などの、多種の形式変換が容易である。
ライブタイム比演算回路100では、LT_A/MT測定回路110Aは、FIFOバッファ112と、カウンタ114と、調整回路116と、を有し、FIFOバッファ112は、第1ライブタイム信号2Aを入力信号として受け取り、当該入力信号に対してFIFO段数だけ遅れた出力信号を出力し、FIFO段数は、2(nは正の整数)であり、カウンタ114は、第1ライブタイム信号2AおよびFIFOバッファ112の出力信号を受け取り、FIFOバッファ112に格納された第1ライブタイム信号2AのONの数をカウントし、調整回路116はカウンタ114のカウント値を調整して第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MTを求める。そのため、LT_A/MT測定回路110Aでは、システムクロック1周期ごとに刻々と変化する第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MTの情報を出力することができる。
さらに、LT_A/MT測定回路110Aにおいて、FIFOバッファ112のFIFO段数が2の場合、調整回路116で実行する演算をビットシフト演算とすることができる。したがって、LT_A/MT測定回路110Aの構成を簡略化することができる。
ライブタイム比演算回路100では、OC_A/MT測定回路120Aは、FIFOバッファ122と、カウンタ124と、調整回路126と、を有し、FIFOバッファ122は、第1放射線出力信号4Aを入力信号として受け取り、当該入力信号に対してFIFO段数だけ遅れた出力信号を出力し、カウンタ124は、第1放射線出力信号4AおよびFIFOバッファ122の出力信号を受け取り、FIFOバッファ122に格納された第1放射線出力信号4Aのパルスの数をカウントし、調整回路126は、カウンタ124のカウント値を調整して第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MTを求める。そのため、OC_A/MT測定回路120Aでは、システムクロック1周期ごとに刻々と変化する第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MTの情報を出力することができる。
ライブタイム比演算回路100を用いたライブタイム比演算方法では、複数の放射線検出器10A,10Bの各々から出力されたライブタイム信号2A,2Bに基づいて放射線検出器10A,10Bごとに測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MT,LT_B/MTを求める第1工程(ステップS10)と、複数の放射線検出器10A,10Bの各々から出力された放射線出力信号4A,4Bに基づいて放射線検出器10A,10Bごとに単位時間あたりの出力カウントOC_A/MT,OC_B/MTを求める第2工程
(ステップS12)と、第1工程(ステップS10)で求められた測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MT,LT_B/MT、および第2工程(ステップS12)で求められた単位時間あたりの出力カウントOC_A/MT,OC_B/MTに基づいて、ライブタイム比LT/MTを求める第3工程(ステップS14)と、を含む。そのため、複数の放射線検出器10A,10Bを備えた放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを求めることができる。
放射線検出装置1000は、ライブタイム比演算回路100を含むため、放射線検出装置1000が複数の放射線検出器10A,10Bを備えている場合でも、放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを求めることができる。
2. 第2実施形態
次に、第2実施形態に係るライブタイム比演算回路について図面を参照しながら説明する。図8は、第2実施形態に係るライブタイム比演算回路200を含む放射線検出装置2000の構成を模式的に示す図である。
以下、第2実施形態に係る放射線検出装置2000において、第1実施形態に係る放射線検出装置1000の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述したライブタイム比演算回路100では、図1に示すように、2つの放射線検出器10A,10Bを備えた放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを求めた。
これに対して、ライブタイム比演算回路200では、図8に示すように、3つの放射線検出器10A,10B,10Cを備えた放射線検出装置2000におけるライブタイム比LT/MTを求める。
(1)放射線検出器
第3放射線検出器10Cは、第1放射線検出器10Aおよび第2放射線検出器10Bと同様に構成されている。第3放射線検出器10Cは、第3ライブタイム信号2Cと、第3放射線出力信号4Cと、を出力する。
(2)ライブタイム比演算回路
まず、ライブタイム比演算回路200の動作原理について説明する。
3つの放射線検出器10A,10B、10Cを備えたシステムのライブタイム(合成されたライブタイム)は次式のように表される。
Figure 0006326347
なお、LT_Cは、第3放射線検出器10Cのライブタイムである。また、OC_Cは第3放射線検出器10Cが出力したX線パルスの数(出力カウント)である。
このように、3つの放射線検出器10A,10B,10Cを備えた放射線検出装置2000におけるライブタイム比LT/MTは、上記式(7)から得られる。
次に、ライブタイム比演算回路200の構成について説明する。ライブタイム比演算回路200は、図8に示すように、LT_A/MT測定回路110Aと、LT_B/MT測定回路110Bと、LT_C/MT測定回路110Cと、OC_A/MT測定回路120Aと、OC_B/MT測定回路120Bと、OC_C/MT測定回路120Cと、計算回路130と、を含む。
LT_C/MT測定回路110Cは、第3放射線検出器10Cから出力された第3ライブタイム信号2Cを受け取り、第3放射線検出器10Cにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_C/MTを求める。LT_C/MT測定回路110Cの構成は、図3に示すLT_A/MT測定回路110Aや図4に示すLT_B/MT測定回路110Bと同様であり、その説明を省略する。
LT_C/MT測定回路110Cにより、システムクロック1周期ごとに刻々と変化する第3放射線検出器10Cにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_C/MTの情報を出力することができる。
OC_C/MT測定回路120Cは、第3放射線検出器10Cから出力された第3放射線出力信号4Cを受け取り、第3放射線検出器10Cにおける単位時間あたりの出力カウントOC_C/MTを求める。OC_C/MT測定回路120Cの構成は、図5に示すOC_A/MT測定回路120Aや図6に示すOC_B/MT測定回路120Bと同様であり、その説明を省略する。
OC_C/MT測定回路120Cにより、システムクロック1周期ごとに刻々と変化する第3放射線検出器10Cにおける単位時間あたりの出力カウントOC_C/MTの情報を出力することができる。
計算回路130は、LT_A/MT測定回路110Aの出力信号、LT_B/MT測定回路110Bの出力信号、LT_C/MT測定回路110Cの出力信号、OC_A/MT測定回路120Aの出力信号、OC_B/MT測定回路120Bの出力信号、OC_C/MT測定回路120Cの出力信号、を受け取る。そして、計算回路130は、第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MT、第2放射線検出器10Bにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_B/MT、第3放射線検出器10Cにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_C/MT、第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MT、第2放射線検出器10Bにおける単位時間あたりの出力カウントOC_B/MT、第3放射線検出器10Cにおける単位時間あたりの出力カウントOC_C/MTに基づいて、放射線検出装置2000におけるライブタイム比LT/MTを求める。
図8に示すように、計算回路130の入力Aには第1放射線検出器10Aにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_A/MTが入力される。また、計算回路130の入力Bには第2放射線検出器10Bにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_B/MTが入力される。また、計算回路130の入力Cには第3放射線検出器10Cにおける測定時間に対するライブタイムの割合LT_C/MTが入力される。また、計算回路130の入力Dには第1放射線検出器10Aにおける単位時間あたりの出力カウントOC_A/MTが入力される。また、計算回路130の入力Eには第2放射線検出器10Bにおける単位時間あたりの出力カウントOC_B/MTが入力される。また、計算回路13
0の入力Fには第3放射線検出器10Cにおける単位時間あたりの出力カウントOC_C/MTが入力される。このとき、上記式(7)は、下記式(8)のように表される。
Figure 0006326347
計算回路130は、上記式(8)を用いて、放射線検出装置2000におけるライブタイム比LT/MTを算出する。計算回路130は、加算、乗算、除算から構成されており、パイプライン演算方式により計算を行うことで、システムクロック1周期ごとにライブタイム比LT/MTの情報を出力する。
なお、第2実施形態に係るライブタイム比演算回路200を用いたライブタイム比演算方法は、上述した第1実施形態に係るライブタイム比演算回路100を用いたライブタイム比演算方法と同様であり、その説明を省略する。
ライブタイム比演算回路200では、上述したライブタイム比演算回路100と同様の作用効果を奏することができる。
なお、第1実施形態ではライブタイム比演算回路100が2つの放射線検出器10A,10Bを備えた放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを求める例について説明し、第2実施形態ではライブタイム比演算回路200が3つの放射線検出器10A,10B,10Cを備えた放射線検出装置2000におけるライブタイム比LT/MTを求める例について説明したが、本発明に係るライブタイム比演算回路では、同様の手法で、4つ以上の放射線検出器を備えた放射線検出装置におけるライブタイム比を求めることができる。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係る試料分析装置3000について、図面を参照しながら説明する。図9は、第3実施形態に係る試料分析装置3000の構成を模式的に示す図である。
試料分析装置3000は、図9に示すように、本発明に係る放射線検出装置を含んで構成されている。ここでは、本発明に係る放射線検出装置として、放射線検出装置1000を含んで構成されている場合について説明する。
試料分析装置3000は、放射線照射部310と、放射線検出装置1000と、PC20と、を含んで構成されている。試料分析装置3000は、放射線照射部310で試料Sに一次X線Pxを照射し、一次X線Pxを照射することにより試料Sから発生した二次X線(蛍光X線)Sxを、放射線検出装置1000で検出する。試料分析装置3000は、エネルギー分散型の蛍光X線分析装置である。
放射線照射部310は、試料Sに一次X線Pxを照射する。放射線照射部310は、例えば、X線管、および高圧電源を含んで構成されている。放射線照射部310は、図示はしないが、フィラメントから発生した熱電子を高電圧で加速させ、金属ターゲットに衝突
させて、一次X線Pxを発生させる。
放射線照射部310で発生した一次X線Pxは、試料Sに照射される。一次X線Pxを照射することにより試料Sから発生した二次X線(蛍光X線)Sxは、放射線検出装置1000の第1放射線検出器10A、第2放射線検出器10B(図1参照)で検出される。そして、放射線検出装置1000では、ライブタイム比演算回路100によってライブタイム比LT/MTが求められる。また、放射線検出装置1000は、第1放射線検出器10Aの第1放射線出力信号4Aと第2放射線検出器10Bの第2放射線出力信号4Bとを合成して出力する。
PC20は、放射線検出装置1000から出力されたライブタイム比LT/MTの情報および合成された放射線出力信号を受け取り、定量分析を行う。
試料分析装置3000は、放射線検出装置1000を含んで構成されているため、放射線検出装置1000から出力されるライブタイム比の情報を用いて定量分析を行うことができる。そのため、試料分析装置3000では、高い定量精度を得ることができる。
なお、ここでは、本発明に係る試料分析装置が、蛍光X線分析装置である場合について説明したが、本発明に係る試料分析装置は、電子線やイオンを照射して試料から放射線(X線)を発生させて、発生した放射線(X線)を検出する装置であってもよい。例えば、本発明に係る試料分析装置は、本発明に係る放射線検出装置を搭載した透過電子顕微鏡(TEM)、走査透過電子顕微鏡(STEM)、および走査電子顕微鏡(SEM)等の電子顕微鏡、電子プローブマイクロアナライザー等であってもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述したライブタイム比演算回路100では、放射線検出装置1000におけるライブタイム比LT/MTを出力したが、ライブタイム比演算回路100が出力したLT/MTから放射線検出装置1000におけるライブタイムLTを求めることもできる。
ライブタイムLTを求めるには、例えば、システムクロック1周期ごとに1カウントするカウンタがMTに相当すると、システムクロック1周期ごとにライブタイム比LT/MTを加算することで求めることができる。システムクロック1周期ごとのライブタイム比LT/MTの加算や、ライブタイムLTの分解能がオーバースペックな場合、システムクロック1周期ごとではなく、2システムクロックごとにライブタイム比LT/MTをサンプリングし、LT/MT×2を加算することで近似することができる。なお、この実施形態は、ライブタイム比演算回路200にも適用できる。
また、上記回路により計算されるデータ形式はパラレルバスになるが、ライブタイム比演算回路100の周囲の装置構成により、図10に示すように1信号のデューティ(図示の例ではデューティはa/(a+b))によりライブタイム比LT/MTを出力する必要があるケースもある。そのような場合には、ライブタイム比演算回路100で計算されたライブタイム比LT/MTを適した周期でサンプリングして図10に示すようなライブタイム信号を出力することもできる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成すること
ができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10A…第1放射線検出器、10B…第2放射線検出器、10C…第3放射線検出器、100…ライブタイム比演算回路、110A…LT_A/MT測定回路、110B…LT_B/MT測定回路、110C…LT_C/MT測定回路、112…FIFOバッファ、114…カウンタ、116…調整回路、120A…OC_A/MT測定回路、120B…OC_B/MT測定回路、120C…OC_C/MT測定回路、122…FIFOバッファ、124…カウンタ、126…調整回路、130…計算回路、200…ライブタイム比演算回路、310…放射線照射部、1000,2000…放射線検出装置、3000…試料分析装置

Claims (6)

  1. 複数の放射線検出器を備えた放射線検出装置におけるライブタイム比を求めるライブタイム比演算回路であって、
    前記放射線検出器ごとに設けられ、前記放射線検出器から出力されたライブタイム信号に基づいて前記放射線検出器における測定時間に対するライブタイムの割合を求める第1の回路と、
    前記放射線検出器ごとに設けられ、前記放射線検出器から出力された放射線のエネルギーを表す放射線出力信号に基づいて、前記放射線検出器における単位時間あたりの出力カウントを求める第2の回路と、
    前記第1の回路で求められた前記測定時間に対するライブタイムの割合、および前記第2の回路で求められた前記単位時間あたりの出力カウントに基づいて、前記ライブタイム比を求める計算回路と、
    を含む、ライブタイム比演算回路。
  2. 請求項1において、
    前記第1の回路は、第1FIFOバッファと、第1カウンタと、第1調整回路と、を有し、
    前記第1FIFOバッファは、前記ライブタイム信号を第1入力信号として受け取り、前記第1入力信号に対してFIFO段数だけ遅れた第1出力信号を出力し、
    前記FIFO段数は、2(nは正の整数)であり、
    前記第1カウンタは、前記ライブタイム信号および前記第1出力信号を受け取り、前記第1FIFOバッファに格納された前記ライブタイム信号のONの数をカウントし、
    前記第1調整回路は、前記第1カウンタのカウント値を調整して前記放射線検出器における前記測定時間に対するライブタイムの割合を求める、ライブタイム比演算回路。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2の回路は、第2FIFOバッファと、第2カウンタと、第2調整回路と、を有し、
    前記第2FIFOバッファは、前記放射線出力信号を第2入力信号として受け取り、前記第2入力信号に対してFIFO段数だけ遅れた第2出力信号を出力し、
    前記第2カウンタは、前記放射線出力信号および前記第2出力信号を受け取り、前記第2FIFOバッファに格納された前記放射線出力信号のパルスの数をカウントし、
    前記第2調整回路は、前記第2カウンタのカウント値を調整して前記放射線検出器における前記単位時間あたりの出力カウントを求める、ライブタイム比演算回路。
  4. 複数の放射線検出器を備えた放射線検出装置におけるライブタイム比を求めるライブタイム比演算方法であって、
    複数の前記放射線検出器の各々から出力されたライブタイム信号に基づいて前記放射線検出器ごとに測定時間に対するライブタイムの割合を求める第1工程と、
    複数の前記放射線検出器の各々から出力された放射線のエネルギーを表す放射線出力信号に基づいて前記放射線検出器ごとに単位時間あたりの出力カウントを求める第2工程と、
    前記第1工程で求められた前記測定時間に対するライブタイムの割合、および前記第2工程で求められた前記単位時間あたりの出力カウントに基づいて、前記ライブタイム比を求める第3工程と、
    を含む、ライブタイム比演算方法。
  5. 請求項1または2に記載のライブタイム比演算回路を含む放射線検出装置。
  6. 請求項5に記載の放射線検出装置を含む、試料分析装置。
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