JP6324555B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技に関する重要な情報が表示装置に表示されても遊技者が当該情報を把握できないという不利益を防止しつつ、表示装置の表示領域にデッドスペースが生じない遊技機を提供することを目的とする。【解決手段】表示装置は、表示領域の少なくとも一部が遊技機の前方側から構造体を介して視認可能なように構造体の後方側に配置されており、表示領域には、前方側から見た場合に、構造体の所定部分により表示内容の視認性が低下させられて視認性が低くなっている第1領域と、当該第1領域より表示内容の視認性が高い第2領域とがあり、第1表示物は表示領域のうちの第1領域の少なくとも一部を含む領域に表示されることがあり、第1表示物に比べて遊技に関して重要な内容である第2表示物は表示領域のうちの第2領域の少なくとも一部を含む領域に表示される。【選択図】図5

Description

本発明は、前方側から見て構造体の後方側に表示装置が配置されている遊技機に関する。
遊技機として、スロットマシンや、パチンコ遊技機などがある。この種の遊技機において、演出画像を表示可能な液晶表示器と、液晶表示器の表示部と重畳する重畳位置と重畳位置から退避した退避位置との間で昇降可能に設けられた構造体を備える遊技機が知られており、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている遊技機では、構造体が故障等により重畳位置で止まってしまうと、構造体が液晶表示器に表示される情報を隠してしまい、情報の報知が阻害されることを踏まえ、押し順等の遊技者に利益を与える有利な情報等の重要な情報を、液晶表示器の表示部のうちの重畳位置以外の領域に表示するようにしている。これによって、構造体が故障等により重畳位置で止まってしまった場合でも、遊技者が重要な情報を見ることができるようにしている。
特開2016−54921号公報(段落0142−0148、図6等)
しかしながら、液晶表示器の表示部のうちの重畳位置の領域は構造体によって遮られてしまい、遊技者はこの領域を見ることができず、液晶表示器の表示部のうちの重畳位置の領域は無駄な領域(以下、「デッドスペース」と言う)になってしまう。このため、構造体を動かさずに液晶全体で演出を行うか、構造体を動かして構造体に注目させる演出を行うかの選択的な演出になってしまい、遊技機における演出のバリエーションが限られてしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、遊技に関する重要な情報が液晶表示器等の表示装置に表示された場合に遊技者が当該情報を把握できないという不利益を防止するとともに、表示装置の表示領域にデッドスペースが生じない遊技機を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、遊技機において、構造体と、前記遊技機の前方側から視認される表示領域を有する表示装置とを有し、前記表示装置は、前記表示領域の少なくとも一部が前記遊技機の前方側から前記構造体を介して視認可能なように当該構造体の後方側に配置されており、前記表示装置の前記表示領域には、前記遊技機の前方側から見た場合に、前記構造体の所定部分により前記表示装置における表示内容の視認性が低下させられて視認性が低くなっているが、表示内容は視認可能な領域である第1領域と、当該第1領域より前記表示装置における表示内容の視認性が高い第2領域とがあり、前記表示領域に表示される複数種類の表示物として、第1表示物と、当該第1表示物に比べて遊技に関して重要な内容である第2表示物とが含まれており、前記第1表示物は前記表示領域のうちの前記第1領域の少なくとも一部を含む領域に表示されることがあり、前記第2表示物は前記表示領域のうちの前記第2領域の少なくとも一部を含む領域に表示されることを特徴としている。
この構成によると、第1表示物に比べて遊技に関して重要な内容である第2表示物は視認性が高い第2領域の少なくとも一部を含む領域に表示されるため、遊技に関して重要な内容が表示装置に表示された場合に遊技者等が当該内容を把握できないという不利益を防止することができる。また、視認性が低い第1領域は第1表示物の表示に利用されることがあるので、表示装置の表示領域にデッドスペースが生じない遊技機を提供することができる。
また、前記第2表示物が、前記第1領域に表示されることなく、前記第2領域の少なくとも一部に表示されることがあり、前記第2表示物は当該第2表示物の高さ方向の中央が前記第2領域の高さ方向の中央とほぼ一致するように表示されるようにしてもよい。
この構成によると、視認性が高い第2領域の高さ方向のほぼ中央に第2表示物が表示されるため、表示領域において第1領域より主となる第2領域に対して第2表示物をバランスよく表示することができる。
また、前記第2表示物は前記第1領域と前記第2領域にまたがるように表示されることがあり、前記第2領域における当該第2表示物の表示部分は、前記第1領域における当該第2表示物の表示部分より大きいようにしてもよい。
この構成によると、第2表示物が第1領域と第2領域にまたがるように表示されても、第1領域における当該第2表示物の表示部分よりも第2領域における当該第2表示物の表示部分が大きいため、遊技者等が第2表示物の内容の把握を可能とすることを担保できる。
また、前記遊技機の前方側から見た場合に、前記第2領域の表示内容は前記構造体のうちの前記所定部分と異なる他の部分を介して視認可能になっており、前記構造体は、前記所定部分としての第1構造体部と、前記他の部分としての第2構造体部とを有し、前記遊技機の前方側から見た場合に、前記第1構造体部は前記第2構造体部よりも後方の表示内容を視認しにくくするようにしてもよい。
この構成によると、表示物の表示態様を構造体を利用して変えることができ、表示物の表示についてバリエーションを増やすことができる。
本発明の実施形態にかかる遊技機の一例であるスロットマシンの斜視図である。 図1のスロットマシンにおける液晶表示器と水槽デバイスとの位置関係を示す図である。 図1のスロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 図2のメイン制御基板およびサブ制御基板の機能を示す機能ブロック図である。 (a)から(d)はそれぞれ図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例1から表示例4を示す図である。 図5(c)の表示例3と図5(d)の表示例4の相違を示す図である。 (a)から(c)はそれぞれ図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例5から表示例7を示す図である。 (a)および(b)はそれぞれ図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例8および表示例9を示す図である。 図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例10を示す図である。 図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例11を示す図である。 図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例12を示す図である。 (a)から(c)はそれぞれ図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例13から表示例15を示す図である。 (a)および(b)はそれぞれ図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例16および表示例17を示す図である。 (a)および(b)はそれぞれ図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例18および表示例19を示す図である。 (a)から(d)はそれぞれ図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例20から表示例23を示す図である。 図1のスロットマシンにおける液晶表示器の表示例24を示す図である。
本発明の実施形態について、図1から図11を参照して説明する。
(構成)
本実施形態に係る遊技機の一例であるスロットマシン1は、予め設定された複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態において、メダルなどの遊技媒体が規定数(例えば、3枚)投入され、後述するスタートスイッチ19が操作されることを条件に一回の遊技が実行開始されるものであり、図1のように構成されている。
筐体3の前面は、前面扉5により開閉自在に閉塞され、この前面扉5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設される。操作板7の上方に正面板9が配設されている。正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられている。また、表示窓11の内側には、複数種類の図柄を予め定められた順序で可変表示する左・中・右リール13L,13M,13Rが配置されている。左・中・右リール13L,13M,13Rには、例えば、複数種類の図柄が合計20個、所定の配列でそれぞれ設けられている。
また、各図柄には、0番から19番までのコマ番号が順に付されている。この場合、例えば、コマ番号0番から19番までの図柄が印刷されたリールテープが各リール13L,13M,13Rの周面に貼り付けられている。そして、各リール13L,13M,13Rが回転すると、コマ番号19番、18番、…、0番、19番、…の予め定められた順に複数の図柄がそれぞれ表示窓11に変動表示される。表示窓11からは、各リール13L,13M,13Rの回転が停止すると、図柄が上段、中段および下段にそれぞれ1個の合計3個ずつ覗くように設定されている。すなわち、3個すべてのリール13L,13M,13Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓11に停止表示されるようになっている。なお、この実施形態では、入賞判定に使用される表示窓11内の入賞ラインとして、左リール13Lの下段、中リール13Mの下段、右リール13Rの下段により構成されるいわゆる下段ラインが設定されている。
また、各リール13L,13M,13Rを独立して回転駆動できるように、各リール13L,13M,13Rそれぞれには、ステッピングモータで構成されるリールモータ14L,14M,14R(図3参照)が連結されている。なお、各リール13L,13M,13Rと各々のリールモータ14L,14M,14Rとで構成されたリールユニット(図示省略)によりスロットマシン1の表示手段が構成されている。
更に、操作板7には、内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ15、クレジットメダルから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入枚数(ここでは3枚に設定されている)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、各リール13L,13M,13Rを回転させて各図柄の可変表示を開始させるレバー状のスタートスイッチ19、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させて各図柄の可変表示を停止させる左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R(停止操作手段)、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。なお、この実施形態では、1ゲームに必要なメダル投入数(規定数)は、3枚の1種類が設定されている。また、各リール13L,13M,13Rにより複数種類の図柄を可変表示する複数の可変表示列が形成されており、各ストップスイッチ21L,21M,21Rは、各リール13L,13M,13Rそれぞれに対応して設けられている。
また、正面板9の上方のほぼ中央には、後述する液晶表示器27の表示内容と一体となって、または、独立して演出を行う図2に一例を示す水槽デバイス28が設けられている。
水槽デバイス28は、容器301を備える。また、水槽デバイス28は、容器301内に収容された第1液体303および第2液体305を備える。第1液体303は第2液体305よりも比重が重く、定常状態(第1液体303の上側の液面および第2液体305の下側の液面が波うっていない状態)では、第1液体303が容器301内の下方側に、第2液体305が容器301内の上方側に位置している。また、第1液体303の透明度は第2液体305の透明度よりも低い。例えば、第1液体303は青色で、第2液体305は透明などでもよい。このため、スロットマシン1の前方側から見た場合に、第1液体303は第2液体305よりも後方側の後述する液晶表示器27の表示内容を視認しにくくする。
また、水槽デバイス28は、容器301内に収容された浮き307、浮き307に連結された紐部材309、紐部材309に連結され、浮き駆動用モータ28a(図3参照)の動力により図中の矢印方向に移動させられる伝達部材311、紐部材309に対応して設けられた滑車310を備える。この伝達部材311が矢印のうちの左方向に動かされることにより浮き307は紐部材309に引っ張れて下方向に移動し、伝達部材311が矢印のうちの右方向に動かされることにより浮き307は浮力により上方向に移動する。
また、水槽デバイス28は、前方側が容器301と隙間があるように容器301内に収容されたポンプ313を備える。ポンプ313は、羽部317を有する回転盤315を備え、ポンプ駆動用モータ28b(図3参照)の動力により回転盤315を回転させ、前方側からポンプ313に入った第1液体303を羽部317によりポンプ313の排水口321の方に汲み上げて排水口321から排水する。この第1液体303が前方側からポンプ313に入り、排水口321から排出されることにより、第1液体303の上側の液面(第2液体305の下側の液面)が波うつことになる。
なお、水槽デバイス28が本発明の「構造体」に相当し、第1液体303が本発明の「構造体の所定部分」や「第1構造体部」に相当し、第2液体305が本発明の「構造体の他の部分」や「第2構造体部」に相当する。
また、スロットマシン1の前方側から視認される表示領域700を有する液晶表示器27が、その表示領域700のうちの第1領域701の表示内容がスロットマシン1の前方側から水槽デバイス28の容器301内の第1液体303を介して視認可能なように、かつ、その表示領域700のうちの第2領域705の表示内容がスロットマシン1の前方側から水槽デバイス28の容器301内の第2液体305を介して視認可能なように、水槽デバイス28の後方側に配置されている(図2参照)。この液晶表示器27は、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知したり、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様を報知したりする演出を行ったり、スロットマシン1にエラーが発生した場合にエラーの発生を報知するためのものである。
第1領域701は、スロットマシン1の前方側から見た場合に、第1液体303により表示内容の視認性が低下させられて視認性が低くなっている領域である。また、第2領域705は、スロットマシン1の前方側から見た場合に、第1領域301の表示内容より表示内容の視認性が高い領域である。ただし、表示領域700における第1領域701および第2領域705の位置は、第1液体303の上側の液面(第2液体305の下側の液面)が波うった場合には変化することになる。
そして、液晶表示器27に表示される表示物には、第1表示物と第2表示物とが含まれる。第1表示物と第2表示物とを比べた場合に、第2表示物の内容は第1表示物の内容より遊技に関して重要な内容である。
「遊技に関して重要な内容」である第2表示物の内容は、例えば、遊技に直接関係するエラーの発生を報知する内容(例えば、「エラーです」や「エラー」)、電断復帰中である旨を示す内容(例えば、「電断復帰中」)、液晶表示器27が起動中である旨を示す内容(例えば、「液晶起動中」)、音量調整や明るさ(輝度、光量、光度、明度など)調整に関する内容、遊技店員が確認可能なメニュー画面、遊技履歴に基づく携帯連動サービスに関する内容、遊技媒体の獲得枚数や残り獲得可能枚数、AT遊技における残り遊技数を示す内容、役抽選手段103における各種当選役の図柄組合せなどの役構成に関する内容、演出ステージや内部状態が複数ある場合に現在の演出ステージや内部状態がどのステージや状態であるかを示す内容、ボーナス役の当選(ボーナス役の種類)を告知する内容(例えば、当選したボーナス役の種類に応じて予め設定されている表示内容「赤7−赤7−赤7」)、AT遊技中に内部当選した押し順ベルの種類に応じて予め設定されている押し順を報知する内容(例えば、押し順が中ストップスイッチ21M,右ストップスイッチ21R,左ストップスイッチ21Lであることを報知する「[3] [1] [2]」)である。つまり、「遊技に関して重要な内容」とは、エラーなどの遊技の進行に関する内容であったり、電断復帰中や液晶起動中などの遊技機デバイスに関する内容であったり、ボーナスの種類やAT遊技中の押し順の報知などの遊技者の有利度に関する内容であったり、獲得枚数や残り遊技数などの遊技媒体の獲得に関する内容であり、遊技の進行、遊技機デバイス、遊技者の有利度、遊技媒体の獲得に関する内容について、遊技者又は遊技店員が特定できる程度が高い情報が該当する。
また、第1表示物は第2表示物以外の表示物であり、エラーの発生を報知する内容や、電断復帰中や液晶起動中である旨の表示は第1表示物には含まれない。また、遊技者の有利度に関する内容や遊技媒体の獲得に関する内容であっても、第2表示物のような押し順の報知やボーナスの種類、獲得枚数表示や残り遊技数の表示は含まれず、背景画像やキャラクタ画像や様々なオブジェクトなどの遊技者の有利度、遊技媒体の獲得に関する内容について遊技者が特定できる程度が低い情報が第1表示物に含まれる。この実施形態では、第1表示物の内容は、例えば、遊技に直接関係しない背景画像や星の形状をした図形である。
また、液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽や音声などによる演出を行うためのスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。また、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。各ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらのランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33を構成している。
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部37L,37Rが設けられている。また、下部パネル35の下方には、メダルのメダル払出口39や、このメダル払出口39から払い出されるメダルを受けるメダル受け41が設けられている。また、正面板9の右下隅には、3つのリールに対する入賞ラインの位置を示す図形(図示省略)が描かれ、正面板9の左下隅にはクレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器45が配設されている。このクレジット表示器45は、例えば2個の7セグメントLEDで構成され、2桁の貯留枚数(最大で50枚)が表示可能になっている。
また、クレジット表示器45の下方には、入賞時のメダルの払出枚数を表示するためのペイアウト表示器46が配設される。このペイアウト表示器46は、クレジット表示器45と同様、2個の7セグメントLEDで構成されている。なお、ペイアウト表示器46は、エラー情報の表示に兼用される。
また、正面板9の表示窓11の下方には、左ストップスイッチ21L,中ストップスイッチ21M,右ストップスイッチ21Rを操作する順番や、役抽選の結果など、メイン制御基板63(図3、図4参照)の制御に関する情報を報知(表示)するための報知用表示器60が配設されている。報知用表示器60は、例えば2個の7セグメントLEDを備えている。したがって、両7セグメントLEDそれぞれが有する各セグメントの点灯態様を変化させることによって、例えば、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作順序や操作タイミング等の操作様態を報知できるように構成されている。
また、各リール13L,13M,13Rを支持する支持枠体が、筐体3内の後壁に固定されている。筐体3内の支持枠体の下方には、メダルをメダル払出口39に排出するためのホッパーユニット43(図3参照)が配設されている。また、メダル投入口25付近の裏面側には、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット43に導くメダルセレクタ48(図3参照)が配設されている。また、スロットマシン1の正面から見てホッパーユニット43の左側には、操作ボックス49(図3参照)が筐体3内の左側壁に固定されている。この操作ボックス49には、電源のON、OFFを切り換える電源スイッチ50(図3参照)が設けられるとともに、設定変更処理用のキーシリンダからなる変更処理開始スイッチ56(図3参照)、設定変更時の設定値の切り換えを行うのに用いられるリセットスイッチ52(図3参照)が設けられている。なお、リセットスイッチ52は、エラーが発生した際のエラー解除や、許容状態滞在比率を表示するためのスイッチとしても用いられる。
図3の投入センサ53が、筐体3内部のメダル投入口25近傍であってメダルセレクタ48部分に設けられ、メダル投入口25に投入されたメダルを1枚ずつ検出する。払出センサ54が、ホッパーユニット43の出口に設けられ、メダル払出口39に払い出されるメダルを1枚ずつ検出する。
図3の左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するもので、例えば左・中・右リール13L,13M,13Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右リール13L,13M,13Rが回転すると、一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63に出力する。この実施形態では、例えば左・中・右位置センサ55L,55M,55Rが上記突起部を検出したときに、それぞれコマ番号19番の図柄が表示窓11の中段に位置するように構成されている。
図3のホッパーモータ57は、ホッパーユニット43に配設されて、その駆動によりメダルをメダル払出口39に向けて払い出す。
図3の許容状態報知ランプ80は、スロットマシン1の状態が、AT遊技を許容する状態(AT許容状態)であることを報知するためのもので、例えば、LEDランプで形成されている。この実施形態では、AT許容状態のときは許容状態報知ランプ80が点灯され、AT非許容状態のときは消灯される。なお、許容状態報知ランプ80として、遊技者からも確認できるように、例えば、ペイアウト表示器46のドット部分を用いてもよく、クレジット表示器45のドット部分を用いてもよく、報知用表示器60のドット部分を用いもよく、別のランプ部材を用いてもよい。
図3の浮き駆動用モータ28aは浮き307(図2参照)を動かすために伝達部材311(図2参照)を左右方向に移動させるためのモータである。
図3のポンプ駆動用モータ28bはポンプ313(図2参照)で第1液体303(図2参照)をくみ上げるためにポンプ313の回転盤315(図2参照)を回転させるためのモータである。
また、スロットマシン1には、図3に示すように、遊技の進行に関する制御を行うメインCPU61が実装されたメイン制御基板63と、メイン制御基板63から送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うサブCPU71が実装されたサブ制御基板73とが別々に設けられ、メイン制御基板63からサブ制御基板73に対して一方向に各種のデータが送信される。なお、メイン制御基板63は、外部から不正にアクセスすることができないように、基板ケース内に厳重に封印されている。また、基板ケースには、不正に解放されたことを確実に視認することができるように、種々の対策が講じられている。
また、図3に示すように、メイン制御基板63のRAM65は、メインCPU61内部の記憶容量であり、スロットマシン1の遊技状態などの遊技に関するデータを一時的に記憶するものであって、図4に示すフラグ格納領域651、決定結果記憶領域652、許容期間遊技数カウンタ653、AT期間遊技数カウンタ654、総遊技数カウンタ655、総許容期間遊技数カウンタ656、許容状態滞在比率記憶領域657を構成する記憶領域がRAM65により形成される。また、図3に示すように、メイン制御基板63のROM67は、メインCPU61内部の記憶容量であり、図4に示す予め設定されたデータである役抽選テーブル671、停止テーブル672、AT初期ゲーム数振分テーブル673、AT上乗せ抽選テーブル674などを含むスロットマシン1用のプログラム(遊技機用プログラム)を格納する。
メイン制御基板63のメインCPU61は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM67に記憶された遊技機用プログラムを実行することにより、遊技の進行に関する処理を行う。このメインCPU61は、後述する役抽選手段103による役抽選処理における役抽選結果に関するデータ、各ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の遊技者により操作される操作器具の操作に関するデータなどの種々のデータを、所定のコマンド形式でサブ制御基板73(サブCPU71)に送信する。
サブ制御基板73のメモリ75は、各種データを一時的に記憶するRAM部と、演出用の各種プログラムなどを記憶するROM部とを備えている。また、サブ制御基板73のサブCPU71は、タイマ割込などの割込機能を有し、サブCPU71は、メインCPU61から送信されるスロットマシン1に関する各種のデータ(役抽選手段103による役抽選処理における役抽選結果、各ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の操作器具が操作されたか、などに関するデータ)に基づいてメモリ75に格納されたプログラムを実行し、遊技者に対する遊技に関連する演出の内容を決定する。また、サブ制御基板73のサブCPU71は、決定された演出の内容に基づいて、サブ制御基板73が有するI/Oポートを介して、液晶表示器27、水槽デバイス28、スピーカ31L,31Rなどの演出機器の制御を行う。
(メイン制御基板)
次に、メイン制御基板63について、図4を参照して詳細に説明する。図4に示すように、メイン制御基板63は、ROM67に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアが制御されることにより実現される種々の機能を備えている。
(1)遊技制御手段100
図4の遊技制御手段100は、予め設定された複数の遊技状態のうちのいずれかの遊技状態においてスロットマシン1の遊技を制御するものである。具体的には、遊技制御手段100は、通常遊技状態(初期RT(NOM)、通常RT(RT1)、有利RT(RT2)、ボーナス内部当選中(RT3))において一般的な遊技を実行し、これらの遊技状態(NOM、RT1、RT2)よりも遊技者に有利な予め定められた1または複数のボーナス役の入賞により移行するボーナス遊技状態(RBB1,2)においてボーナス遊技を実行する。
また、ボーナス遊技状態(RBB1,2)での遊技であるボーナス遊技とは異なる遊技者に有利な遊技として、後述する役抽選手段103の役抽選により、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順によって遊技者に付与する有利度の異なる1又は複数の当選役グループ(以下、「押し順ベル」と記載する。)の当選となったときに、当選した押し順ベルに対応する有利な各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作手順(押し順)を特定可能に報知するAT遊技(特殊遊技)がある。遊技制御手段100は、AT許容状態、かつ、AT期間(特殊遊技継続期間)中の遊技において、役抽選手段103の役抽選により押し順ベルの当選となった場合はAT遊技を行う。
そして、遊技制御手段100は、図4に示すように、操作態様判定手段100a、遊技状態設定手段100b、AT許容状態設定手段100c、初期ゲーム数決定手段100d、上乗せ抽選手段100e、AT遊技可能状態決定手段100fを備えている。
(1−1)操作態様判定手段100a
操作態様判定手段100aは、スロットマシン1に対する遊技者の操作態様を判定するものである。具体的には、各ベットスイッチ15,17、スタートスイッチ19、各ストップスイッチ21L,21M,21Rなどのスロットマシン1が備える各種スイッチに対する遊技者による操作の態様や、メダル投入口25への遊技者によるメダルの投入操作の態様など、遊技者によるスロットマシン1に対する種々の操作の態様を判定する。
(1−2)遊技状態設定手段100b
遊技状態設定手段100bは、役抽選手段103による役抽選処理の結果や、図柄判定手段110による有効ライン(下段ライン)上の図柄組合せの判定結果などに基づいて、予め設定された複数の遊技状態のうちのいずれか1つにスロットマシン1の遊技状態を設定するものである。
この実施形態では、遊技状態として、初期RT(NOM)、通常RT(RT1)、有利RT(RT2)、ボーナス内部当選中(RT3)、ボーナス遊技状態(RBB1,2)を備えている。初期RT(NOM)は、後述する設定変更時やボーナス遊技状態(RBB1,2)の終了後に移行する遊技状態である。
初期RT(NOM)において、押し順ベルの取りこぼしが生じると、遊技状態設定手段100bは遊技状態を通常RT(RT1)に設定し、遊技状態が通常RT(RT1)に移行する。なお、押し順ベルの取りこぼしとは、例えば、押し順ベルの種類に応じて設定された有利な押し順(例えば、押し順ベルの構成役のうちの押し順正解の9枚役に対応する押し順)以外の押し順でストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し、押し順ベルの構成役のうちの押し順正解の9枚役以外の構成役(例えば、押し順失敗の1枚役)の入賞タイミングと不一致の操作タイミングでストップスイッチ21L,21M,21Rを操作したことにより、押し順ベルの構成役のいずれにも入賞できなかったことをいう。
また、通常RT(RT1)において、通常RT(RT1)から有利RT(RT2)に移行する契機役である当選役グループ「昇格リプレイ」の構成役に入賞した場合、遊技状態設定手段100bは遊技状態を有利RT(RT2)に設定し、遊技状態が有利RT(RT2)に移行する。また、有利RT(RT2)において、押し順ベルの取りこぼしが生じると、遊技状態設定手段100bは遊技状態を通常RT(RT1)に設定し、遊技状態が通常RT(RT1)に移行する。
初期RT(NOM)、通常RT(RT1)、有利RT(RT2)では、それぞれ異なる役抽選テーブル671を用いて役抽選が行われる。なお、例えば、それぞれが1又は複数の再遊技役を構成役とする1又は複数の当選役グループの当選確率の合算値が、有利RT(RT2)が最も高く、通常RT(RT1)が2番目に高く、初期RT(NOM)が最も低くなるように設定されている。例えば、通常RT(RT1)では、通常RT用の役抽選テーブル671が使用される。この場合、通常RT用の役抽選テーブル671は、後述する抽選値生成手段103aが役抽選用に生成する抽選値の範囲のうち、設定値ごとに後述する役抽選手段103による役抽選の対象となる当選役グループそれぞれに当選用の所定の数値範囲が設定されている。
また、初期RT(NOM)、通常RT(RT1)、有利RT(RT2)のいずれかの遊技状態において、それぞれが1又は複数のボーナス役を構成役とする1又は複数の当選役グループのいずれかに当選したときに、入賞ラインの停止図柄の組合せが当選した当選役グループを構成する1または複数のボーナス役の入賞にかかる図柄組合せでない場合(非入賞)、遊技状態設定手段100bは遊技状態をボーナス内部当選中(RT3)に設定し、遊技状態がボーナス内部当選中(RT3)に移行する。また、ボーナス内部当選中(RT3)において当選した当選役グループを構成する1または複数のボーナス役に入賞すると、遊技状態設定手段100bは遊技状態を入賞したボーナス役に対応するボーナス遊技状態(RBB1,2)に設定し、遊技状態がボーナス遊技状態(RBB1,2)に移行する。また、ボーナス遊技状態(RBB1,2)は、入賞したボーナス役の種類に応じた終了条件が定められており、遊技状態設定手段100bは、その種類に応じた終了条件が成立したときに遊技状態を初期RT(NOM)に設定し、遊技状態が初期RT(NOM)に移行する。例えば、あるボーナス役(例えば、赤7−赤7−赤7)の入賞により移行したボーナス遊技状態(RBB1)では、AT非許容状態中、AT許容状態中のいずれでも払出枚数が規定数の200枚を超えることが終了条件に設定されている。また、別のボーナス役(例えば、白7−白7−白7)の入賞により移行したボーナス遊技状態(RBB2)では、AT非許容状態中、AT許容状態中のいずれでも払出枚数が規定数の100枚を超えることが終了条件に設定されている。
(1−3)AT許容状態設定手段100c
AT許容状態設定手段100cは、AT遊技を許容しないAT非許容状態(特殊遊技非許容状態)、および、AT遊技を許容するAT許容状態(特殊遊技許容状態)のいずれか1つにスロットマシン1の状態を設定するものである。遊技状態が、AT非許容状態、かつ、一般遊技状態(初期RT(NOM)、通常RT(RT1)、有利RT(RT2))のときに、スロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態へ移行するか否かの抽選(AT許容移行抽選)を行う契機としてのAT許容役グループ(役抽選手段103による役抽選の対象となる当選役グループのうちの予め定められた1または複数の当選役グループ)に当選し、かつ、AT許容移行抽選によりスロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態へ移行することが決定された場合、AT許容状態設定手段100cはスロットマシン1をAT許容状態に設定する。
一方、AT非許容状態であっても、ボーナス遊技状態(RBB1,2)、ボーナス内部当選中(RT3)のいずれかのときに、AT許容役グループに当選しても、AT許容移行抽選は行われず、AT許容状態設定手段100cはAT許容状態を設定することはなくAT非許容状態を維持する。
このとき、AT許容状態設定手段100cは、許容状態報知ランプ80を点灯することにより、AT許容状態であることを特定可能に報知する。AT許容状態であることを外部に報知することにより、スロットマシン1がAT許容状態でないときにAT遊技が実行された場合に、スロットマシン1が異常状態であって故障や不正の可能性があることを即座に判断することができる。
ところで、押し順ベルに当選しても、AT期間以外は押し順ベルのとりこぼしが起こるため、初期RT(NOM)や有利RT(RT2)に留まることが困難である。したがって、通常は遊技状態が通常RT(RT1)であるときにスロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態へ移行することが決定され、AT許容状態設定手段100cがスロットマシン1をAT許容状態に設定する。また、AT許容状態設定手段100cがスロットマシン1をAT許容状態に設定した後、後述する初期ゲーム数決定手段100dがAT期間遊技数カウンタ654(図4)に初期ゲーム数を設定する。初期ゲーム数決定手段100dにより初期ゲーム数が決定されると、AT非許容状態からAT許容状態におけるAT準備中となる。そして、通常RT(RT1)のAT準備中において当選役グループ「昇格リプレイ」の構成役に入賞すると、次のゲームから有利RT(RT2)に移行し、AT許容状態におけるAT期間が開始する。AT期間中は、役抽選手段103の役抽選結果が押し順ベルの当選である場合にストップスイッチ21L,21M,21Rの有利な操作手順を報知するAT遊技を実行可能なAT遊技可能状態となる。なお、この実施形態では、AT期間中は、通常RT(RT1)よりも再遊技役の当選確率が高く設定された有利RT(RT2)に移行している期間であるため、いわゆるARTとなる。
また、AT許容状態設定手段100cは、AT期間遊技数カウンタ654にカウント値を設定された後、AT期間が開始すると、押し順ベルに当選するか否かに関わらず遊技が実行される毎にAT期間遊技数カウンタ654のカウント値から1を減算することにより、AT期間遊技数(AT実行権利)の残りゲーム数をカウントする。また、AT許容状態設定手段100cは、スロットマシン1をAT許容状態に設定(許容状態報知ランプ80を点灯)した後の遊技において、遊技の種類に関係なく遊技が実行される毎に許容期間遊技数カウンタ653のカウント値に1を加算することにより、AT許容状態の継続期間をカウントする。
また、AT許容状態設定手段100cは、AT期間遊技数カウンタ654のカウント値が0になるというAT許容状態の終了条件が成立した場合、または、当該終了条件が成立することなく、許容期間遊技数カウンタ653のカウント値が所定値(例えば、1500)となった場合は、スロットマシン1をAT非許容状態に設定する(AT許容状態の終了)。また、AT許容状態設定手段100cは、スロットマシン1をAT非許容状態に設定する際に許容状態報知ランプ80を消灯する。このとき、AT許容状態設定手段100cは、許容期間遊技数カウンタ653のカウント値を「0」にリセットするとともに、総許容期間遊技数カウンタ656に、リセットする前のカウント値を加算する。
なお、AT許容状態設定手段100cは、AT期間遊技数カウンタ654のカウント値が0になったタイミングではAT許容状態を維持し、AT期間遊技数カウンタ654のカウント値が0になった後の転落抽選に当選するとAT非許容状態に設定するようにしてもよい。転落抽選については、例えば、AT期間の終了後、役抽選手段103による役抽選の対象である複数の当選役グループのうちの予め定められた転落抽選用の1または複数の当選役グループに当選したゲームごとに行われ、1/8の確率で転落(当選)するように構成する。また、転落抽選に当選するまでの間にAT遊技を実行する権利の継続期間の上乗せを行うか否かの抽選(AT上乗せ抽選)を行う契機役としてのAT上乗せ役グループ(役抽選手段103による役抽選の対象となる当選役グループのうちの予め定められた1または複数の当選役グループ)に当選した場合は、例えば、上乗せ抽選手段100eにより上乗せゲーム数が決定されてAT期間に復帰する。なお、この構成の場合、AT期間が終了してから転落抽選に当選するまでの間に押し順ベルに当選した場合は、液晶表示器27や報知用表示器60で有利な押し順を報知するようにしてもよい。このようにすると、転落抽選に当選するまでの間は、有利RT(RT2)が維持されるため、AT復帰後直ちにARTを行うことができる。
また、AT許容状態の終了条件は、スロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態に移行すると決定した後の条件(AT許容後の役抽選結果、AT許容状態に移行してからの経過ゲーム数、AT許容状態に移行してからのメダルの獲得枚数)などに応じて適宜変更してもよい。AT許容状態の終了条件を様々に変更できることにより、より一層の遊技性向上を図ることができる。
(1−4)初期ゲーム数決定手段100d
初期ゲーム数決定手段100dは、抽選値判定決定手段103bがAT許容移行抽選によりスロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態とすることを決定した遊技において、AT遊技を実行する権利の初期的な継続期間(初期期間:初期ゲーム数)を、AT初期ゲーム数振分テーブル673(図4)を用いた抽選により決定し、決定した初期ゲーム数をAT期間遊技数カウンタ654に設定するものである。
AT初期ゲーム数振分テーブル673は、例えば、30ゲーム、50ゲームがそれぞれ1/2の確率で選択されるように設定されている。初期ゲーム数決定手段100dは、初期ゲーム数を決定すると、そのゲーム数をAT期間遊技数カウンタ654にセットする。なお、AT初期ゲーム数振分テーブル673は、例えば、0ゲーム、30ゲーム、50ゲームがそれぞれ1/3の確率で選択されるように設定するなど、スロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態に移行すると決定してもAT期間が設定されない場合があるように構成してもよい。この場合、初期ゲーム数決定手段100dにより0ゲームが選択された場合は、スロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態に移行すると決定してAT許容状態に設定された後に、1ゲームのAT遊技が行われるとAT許容状態が終了するようにしてもよいし、1ゲームのAT遊技の後、所定の転落抽選に当選するとAT許容状態が終了するようにしてもよい。
なお、初期ゲーム数決定手段100dは、役抽選手段103の役抽選に用いられる抽選値と同一の抽選値を利用して上記した振り分け抽選を行うことによりAT期間の初期ゲーム数を決定してもよいし、振り分け用の乱数値(抽選値)を新たに生成し、これを利用して上記した振り分けを行うようにしてもよい。
(1−5)上乗せ抽選手段100e
上乗せ抽選手段100eは、AT許容状態設定手段100cがスロットマシン1をAT許容状態に設定していることを条件に、AT遊技を実行する権利の継続期間の上乗せを行うか否かの抽選(AT上乗せ抽選)を行う契機役としてのAT上乗せ役グループ(役抽選手段103による役抽選の対象となる当選役グループのうちの予め定められた1または複数の当選役グループ)に当選し、AT上乗せ抽選によりAT遊技を実行する権利の継続期間の上乗せを行うことが決定されたときに、初期ゲーム数に加算するゲーム数(上乗せゲーム数)を決定し、決定した上乗せゲーム数をAT期間遊技数カウンタ654のカウント値に加算してAT期間遊技数カウンタ654のカウント値を更新するものである。具体的には、スタートスイッチ19の操作による遊技開始に基づいて役抽選手段103の抽選値生成手段103aが生成した抽選値により抽選値判定決定手段103bがAT遊技を実行する権利の継続期間の上乗せを行うことを決定すると、上乗せ抽選手段100eは、AT上乗せ抽選テーブル674を用いて上乗せゲーム数の振分抽選(ゲーム数上乗せ抽選)を行う。AT上乗せ抽選テーブル674は、例えば、5ゲーム、10ゲームがそれぞれ1/2の確率で選択されるように設定されている。
なお、AT上乗せ抽選テーブル674では、必ずゲーム数の上乗せがあるように構成されていてもよいし、ゲーム数の上乗せがないハズレに振り分けられる場合を設け、AT遊技を実行する権利の継続期間の上乗せを行うことが決定されたにも関わらず、所定の確率で上乗せゲーム数を獲得できないようにしてもよい。
また、AT上乗せ抽選テーブル674は、それぞれ各設定値(出玉率)で共通のものを用いつつ、各テーブル674を、AT許容後の役抽選結果、役抽選の履歴、AT許容後からの経過ゲーム数、AT許容後からのメダルの獲得枚数などに応じて適宜変更してもよい。
このように、役抽選に用いる抽選値によりAT上乗せ抽選に当選か否かを一意に決定するようにしてセキュリティ性の向上を図る一方で、上乗せ抽選手段100eがどのように上乗せを行うかを自由に設計することができるので、AT遊技の設計の自由度を高めることができる。
また、上乗せ抽選手段100eは、役抽選手段103の役抽選に用いられる抽選値と同一の抽選値を利用して上記したゲーム数上乗せ抽選を行ってもよいし、乱数値(抽選値)を新たに生成し、これを利用してゲーム数上乗せ抽選を行ってもよい。
(1−6)AT遊技可能状態決定手段100f
AT遊技可能状態決定手段100fは、AT許容移行抽選に当選したことによりAT許容状態に移行した後のAT準備中に、通常RT(RT1)から有利RT(RT2)に移行する契機役である当選役グループ「昇格リプレイ」の構成役に入賞すると、役抽選手段103の役抽選結果が押し順ベルの場合にAT遊技を行うことができるAT遊技可能状態であると決定し、フラグ格納領域651に設定されているAT期間中フラグをONに設定する。
また、AT遊技可能状態決定手段100fは、AT期間遊技数カウンタ654によりカウントされているAT期間遊技数のゲーム数が残っている場合は、AT期間中フラグのON設定を維持する。また、AT遊技可能状態決定手段100fは、AT期間遊技数カウンタ654のカウント値が0になると、AT期間中フラグをOFFに設定する。なお、AT期間の終了後に転落抽選を行い、この抽選に当選するとAT許容状態が終了するように構成した場合は、AT期間中フラグがOFFに設定されたタイミングではAT許容状態は終了せずに、AT期間中フラグがOFFに設定された後の転落抽選に当選したときにAT許容状態が終了する。
(1−7)遊技の概略
次に、スロットマシン1において実行される遊技の概略について説明する。
スロットマシン1は、3枚のメダルの投入により1回のゲーム(遊技)が行われるように構成され、投入センサ53、ベットスイッチ15または最大ベットスイッチ17により3枚のメダルのスロットマシン1への投入が検出されると、表示窓11の下段の水平な入賞ラインが有効となる。ここでスタートスイッチ19が操作されると、乱数を使用した抽選処理により、予め設定された当選役グループのいずれかが役抽選手段103による抽選処理により選択される。また、左・中・右リール13L,13M,13Rの全ての回転が開始すると、表示窓11に表示される各リール13L,13M,13Rの図柄の判別が各リール13L,13M,13Rの回転角に基づいて開始される。
その後、左・中・右リール13L,13M,13Rが加速して、すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効となり、すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rの操作が有効となった後、左ストップスイッチ21Lの操作が検出されると左リール13Lが停止され、中ストップスイッチ21Mの操作が検出されると中リール13Mが停止され、右ストップスイッチ21Rの操作が検出されると右リール13Rが停止される。このように、各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作により、各ストップスイッチ21L,21M,21Rに対応する左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止される。
3個すべての左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21Rのすべてが操作されると、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転が停止される。このとき、所定の図柄が有効となった表示窓11の下段の入賞ライン上の所定の位置に停止すると、すなわち、各リール13L,13M,13Rの図柄が役への入賞に係る図柄組合せで表示窓11に表示されると入賞となり、入賞態様に応じた枚数のメダルが、クレジットされるか、メダル払出口39から払い出される。なお、メダルの払い出しに代えて、あるいはメダルの払い出しとともに、遊技者に対して所定の利益(特典)が付与されることもある。この所定の利益としては、例えば、ボーナス役の入賞によるボーナス遊技状態(RBB1,2)への移行や再遊技役の入賞による新たなメダルを投入することなく当該入賞遊技と同じ賭数で次遊技を行うために自動的に設定される賭数および遊技状態の移行等が挙げられる。
なお、役の種類として、ボーナス役と、再遊技役と、小役とが予め設定されている。ボーナス役は、ボーナス遊技状態への移行役である。再遊技役(以下、リプレイとも称することがある)は、入賞すると、新たなメダルを投入することなく当該入賞遊技と同じ賭数で次遊技行うことができる役である。小役は、入賞すると所定の配当(払出数)が得られる役である。また、当選役グループの種類として、1または複数のボーナス役により構成される当選役グループ、1または複数の再遊技役で構成される当選役グループ、1または複数の小役により構成される当選役グループ等が予め設定されている。
(2)設定制御手段101
図4の設定制御手段101は、払出率の異なる複数の設定値(設定1〜設定6)から一の設定値を設定するものである。この設定値は、後述するテーブル選択手段102により選択される役抽選テーブル671を選択するためのものであり、ROM67に格納された複数の役抽選テーブル671のそれぞれに各設定値のいずれかが対応付けられている。そして、設定制御手段101は、電源投入時(電源スイッチ50をONにした時)に変更処理開始スイッチ56のON、OFF状態を判定し、変更処理開始スイッチ56がONの状態で電源が投入されると、所定の設定変更処理を開始する。なお、払出率は総払出枚数÷総投入枚数×100[%]で算出され、例えば、払出率が設定1で98%、設定6で115%に設定されている。
ここで、初期RT(NOM)、通常RT(RT1)、有利RT(RT2)の各遊技状態での抽選における当選確率は複数種類の設定値(ここでは6種類)により区別される複数段階に設定されており、複数段階の設定値のそれぞれに、図4に示す役抽選テーブル671が対応付けられている。そして、上記設定変更処理が開始されると、スロットマシン1を設置するパチンコホールの管理者が、この設定値を変更することが可能になる。このときにリセットスイッチ52が用いられ、設定変更処理が開始された後に、リセットスイッチ52が押される度に、設定値が1ずつ増加して変更できるようになっている。なお、設定6のときにリセットスイッチ52が押されると、設定1に戻る。
(3)テーブル選択手段102
図4のテーブル選択手段102は、メイン制御基板63における遊技制御手段100により制御される遊技状態の種類(NOM,RT1,RT2、RT3、RBB1,2など)、設定制御手段101により設定される設定値(設定1〜設定6)に基づき、図4に示す複数の役抽選テーブル671から1つの抽選テーブルを選択するものである。例えば通常RT(RT1)では、テーブル選択手段102は、役抽選テーブルとして、入賞確率の設定値(設定1〜設定6)に応じて役抽選テーブル671(通常RT用役抽選テーブル)を選択する。
(4)役抽選手段103
図4の役抽選手段103は、スタートスイッチ19が操作されて遊技を開始するタイミングで、予め設定された複数の当選役グループのうちのいずれの当選役グループに当選したか否かを、遊技開始に基づいて生成される抽選値により決定する役抽選を行うものである。また、役抽選手段103は、AT非許容状態において、初期RT(NOM)、通常RT(RT1)、有利RT(RT2)である場合において、役抽選によりAT許容役グループ(複数の当選役グループのうちの予め定められた1または複数の当選役グループ)に当選したときには、役抽選に用いられる抽選値と同じ抽選値を用いて、スロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態へ移行するか否かの抽選(AT許容移行抽選)を行う。また、役抽選手段103は、AT許容状態において、初期RT(NOM)、通常RT(RT1)、有利RT(RT2)である場合において、役抽選によりAT上乗せ役グループ(複数の当選役グループのうちの予め定められた1または複数の当選役グループ)に当選したときには、役抽選に用いられる抽選値と同じ抽選値を用いて、AT遊技を実行する権利の継続期間の上乗せを行うか否かの抽選(AT上乗せ抽選)を行う。役抽選手段103は、抽選値生成手段103aと、抽選値判定決定手段103bとを備えている。
(4−1)抽選値生成手段103a
抽選値生成手段103aは、発振回路と、この発振回路が発生させたクロック信号をカウントするカウンタ回路とによって構成された乱数発生手段が、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜65535)で発生させた抽選用の乱数を、スタートスイッチ19が操作されたタイミングで抽出することにより、役抽選用の抽選値を生成する。この抽選値は、AT許容移行抽選、AT上乗せ抽選にも用いられる。なお、乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段が発生させる数値は厳密には乱数ではない。しかしながら、スタートスイッチ19が操作されるタイミングはランダムであると考えられるため、抽選値生成手段103aが生成する抽選値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。なお、抽選値生成手段103aは、乱数発生器が生成する乱数により抽選値を生成してもよいし、ソフトウェア乱数により抽選値を生成してもよい。また、抽選値生成手段103aは、抽出した乱数値や生成した乱数値に所定の演算を行うことにより抽選値を生成してもよい。
(4−2)抽選値判定決定手段103b
抽選値判定決定手段103bは、抽選値生成手段103aが生成した抽選値を判定することにより、複数の当選役グループのうちのいずれに当選したか否かを決定する。
具体的には、役抽選テーブル671には、乱数発生手段が発生させる範囲内の各抽選値について、複数の当選役グループのうちのいずれに当選するか、または、ハズレか、を決定するための当選用の数値範囲と当選役グループとの対応関係が予め設定されている。抽選値判定決定手段103bは、テーブル選択手段102が選択した役抽選テーブル671を参照し、抽選値生成手段103aが生成した抽選値がどの当選役グループの当選に設定されているのか、または、ハズレに設定されているのかを判定することにより、複数の当選役グループのうちのいずれに当選したか否かを決定する。
抽選値生成手段103aが生成する抽選値について、AT許容移行抽選においてAT許容状態に移行すると決定する値の範囲(例えば、AT許容役グループの当選用の数値範囲のうちの3割の範囲)と、AT許容状態に移行しないと決定する値の範囲(例えば、AT許容役グループの当選用の数値範囲のうちの7割の範囲)とが役抽選テーブル671に予め設定されており、抽選値判定決定手段103bは、遊技開始に基づいて抽選値生成手段103aが役抽選のために生成した抽選値を、AT許容状態に移行するか否かを決定するのにも使用する(一括抽選方式)。また、抽選値生成手段103aが生成する抽選値について、AT上乗せ抽選においてAT遊技を実行する権利の継続期間を上乗せすると決定する値の範囲(例えば、AT上乗せ役グループの当選用の数値範囲のうちの3割の範囲)と、AT遊技を実行する権利の継続期間を上乗せしないと決定する値の範囲(例えば、AT上乗せ役グループの当選用の数値範囲のうちの7割の範囲)とが役抽選テーブル671に予め設定されており、抽選値判定決定手段103bは、遊技開始に基づいて抽選値生成手段103aが役抽選のために生成した抽選値を、AT許容状態においてAT遊技を実行する権利の継続期間を上乗せするか否かを決定するのにも使用する(一括抽選方式)。なお、抽選値生成手段103aは、役抽選のための抽選値とは別にAT許容移行抽選用の乱数値(抽選値)を新たに生成し、これを利用してスロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態に移行するか否かの抽選(AT許容移行抽選)を行ってもよい(別抽選方式)。つまり、まず役抽選によりAT許容役グループに当選し、AT許容役グループに当選した場合に、AT許容移行抽選用の乱数値(抽選値)を生成し、これを利用してスロットマシン1をAT非許容状態からAT許容状態に移行するか否かの抽選(AT許容移行抽選)を行うようにしてもよい。この場合、役抽選テーブル671とは別にAT許容移行抽選テーブルを設け、AT許容移行抽選用の乱数値とAT許容移行抽選テーブルとにより、AT許容移行抽選を行えばよい。なお、AT上乗せ抽選においても別抽選方式を利用することができる。
また、役抽選テーブル671では、一部の抽選値については複数の役(ボーナス役、再遊技役、小役)の当選に重複して設定されているため、抽選値判定決定手段103bが抽選値生成手段103aにより生成される抽選値の全範囲について判定を行った場合に、すなわち、役抽選手段103の役抽選結果として、当選役グループが構成されている。なお、当選役グループのうち、複数の役により構成されているものについては、内部当選すると当該当選役グループを構成する全ての役にかかる図柄組合せが入賞ラインに揃うことが許容された状態になる。
(5)決定結果記憶手段104
図4の決定結果記憶手段104は、抽選値判定決定手段103bによる決定結果として、ボーナス役に当選しているか否かを特定可能な情報を決定結果記憶領域652の第1データ領域に記憶し、一般役に当選しているか否かを特定可能な情報を決定結果記憶領域652の第2データ領域に記憶する。
例えば、各ボーナス役のそれぞれに固有の16進数の上位役番号が割り当てられ、各一般役(再遊技役、小役)のそれぞれに固有の16進数の下位役番号が割り当てられている。そして、決定結果記憶手段104は、役抽選手段103の役抽選結果である当選役グループを構成する役(ハズレの場合を含む)に割り当てられている役番号を、決定結果記憶領域652の対応するデータ領域に記憶する。
(6)停止制御手段105
図4の停止制御手段105は、遊技者による各ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作態様と役抽選手段103の役抽選結果とに基づき、停止テーブル672を用いて各リール13L,13M,13Rの停止制御を行うものである。停止制御手段105は、役抽選手段103が決定した当選役グループに属する役名称に入賞させるために、基本的にリール13L,13M,13Rの全てで、引き込み可能範囲内において構成図柄を入賞ライン(下段)に停止させる停止制御を行う。なお、各リール13L,13M,13Rには、許容されるすべりコマ数(引き込み可能範囲:通常、最大4コマ)が設定されているため、操作タイミングが合わなければ入賞ラインに当選役にかかる図柄を揃えることができない場合があり、このような場合は取りこぼし(非入賞)が発生する。
(7)報知表示制御手段106
図4の報知表示制御手段106は、報知用表示器60での報知が報知態様決定手段107で決定された報知態様となるように制御するものである。
(8)報知態様決定手段107
図4の報知態様決定手段107は、役抽選手段103の役抽選結果やスロットマシン1の状態(AT非許容状態、AT許容状態にAT準備中、AT許容状態におけるAT期間中)などに基づいて、報知用表示器60での報知態様を決定するものである。報知態様決定手段107が決定した報知態様については、コマンド作成手段108によりその種類を特定可能なコマンドが作成され、サブ制御基板73に送信される。例えば、AT期間中に押し順ベルに内部当選した場合は、その種類に応じて設定された有利な押し順を報知するという報知態様に決定する。なお、この実施形態では、報知用表示器60の2つの7セグメントLEDのうちの一方は、ストップスイッチ21L,21M,21Rの停止操作が行われると次の停止操作を示唆する報知態様に変化するように構成されている。これに対して、他方の7セグメントLEDは、報知態様の種類を特定するためのもので、報知してから最終停止まで同一の報知を継続するように構成されている。押し順を報知する方法としては、例えば、7つのセグメントうちの特定セグメントのみを点灯させると、左ストップスイッチ21L、特定セグメントとは異なる他のセグメントのみを点灯させると中ストップスイッチ21Mというように、セグメントの点灯箇所とストップスイッチ21L,21M,21Rの種類とを対応させておき、押し順報知の際は、対応するセグメントを点灯させる。
(9)コマンド作成手段108
図4のコマンド作成手段108は、役抽選手段103におけるボーナス役や押し順ベルなどの役抽選結果に関する情報、後述するエラー検知手段115によるエラー検知結果に関する情報、各ストップスイッチ21L,21M,21R、スタートスイッチ19等の遊技者により操作される操作器具の操作に関する情報、などの種々の情報をサブ制御基板73(サブCPU71)に送信するためのコマンドを生成するものである。そして、コマンド作成手段108により生成されたコマンドは、後述するようにコマンド送信手段113によりサブ制御基板73に送信される。サブ制御基板73では、メイン制御基板63から送られてきたコマンドに基づき、実行する演出を選択する。換言すれば、サブ制御基板73において実行される演出内容を指示するコマンドがコマンド作成手段108により作成される。
また、コマンド作成手段108は、スロットマシン1の状態および役抽選手段103の役抽選結果に基づいて、報知用表示器60の報知態様に対応するコマンドを作成する。例えば、役抽選手段103の役抽選結果(当選役グループの識別番号)を構成する役の種類を特定可能なコマンドを作成するとともに、報知用表示器60の報知態様の種類を特定可能なコマンドを作成する。
(10)リール検出手段109
図4のリール検出手段109は、左・中・右位置センサ55L,55M,55Rの検出信号と、左・中・右リール13L,13M,13Rを駆動する各リールモータ14L,14M,14Rへの供給パルス数とに基づき、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するものである。この場合、リール検出手段109は、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転中および回転停止時に、所定の基準位置(この実施形態では例えば、表示窓11の下段)に位置する図柄に対応するコマ番号をそれぞれ検出する。
(11)図柄判定手段110
図4の図柄判定手段110は、各リール13L,13M,13Rそれぞれの回転位置に基づき、停止制御手段105により停止制御されて停止した各リール13L,13M,13Rの図柄の表示態様が、予め定められた表示態様であるかどうかの判定を行うものであり、リール13L,13M,13Rが停止したときの図柄の表示結果が所定の入賞態様であるかどうかを判定する。
(12)払出制御手段111
図4の払出制御手段111は、図柄判定手段110による判定結果に基づき、遊技者に所定の特典(利益)を付与するものであり、図柄判定手段110により、いずれかの役に入賞したと判定されたときに、メダルの払い出しのある入賞であれば、クレジットメダルの貯留枚数が上限値(この実施形態では例えば50枚)に達した後は、ホッパーユニット43を動作させ、入賞した役に対応した払出数だけメダルを払い出して遊技者に利益を付与する。また、払出制御手段111は、クレジットメダルの貯留枚数が上限値に達するまでは、メダルの払い出しとして、ホッパーユニット43の動作に代えて上記払出数だけクレジットメダルを増加させる。
さらに、払出制御手段111は、図柄判定手段110により再遊技役に入賞したと判定されたときに、規定数(3枚)のメダルが投入されたものとして次遊技の入賞ラインを有効とする。
(13)メダル制御手段112
図4のメダル制御手段112は、メダルセレクタ48の動作を制御することにより、メダル受入可と受入不可とを切換えるものである。
(14)コマンド送信手段113
図4のコマンド送信手段113は、メイン制御基板63からサブ制御基板73へ、コマンド作成手段108により作成された種々の情報を含むコマンドを一方通行で送信するものである。この場合、一般遊技状態(NOM、RT1、RT2)およびボーナス遊技状態(RBB1,2)などの遊技状態、役抽選手段103におけるボーナス役や押し順ベルなどの役抽選結果、後述するエラー検知手段115によるエラー検知結果に関する情報、図柄判定手段110による図柄判定結果、各リール13L,13M,13Rの回転・停止状態、払出制御手段111によるメダルの払出状態などのスロットマシン1の状態を表す情報を含むコマンドをサブ制御基板73へ送信する。
また、コマンド送信手段113は、投入センサ53による投入メダルの検出状態、ベットスイッチ15および最大ベットスイッチ17の操作状態などを表すデータを含むコマンドをサブ制御基板73に送信する。また、コマンド送信手段113は、スタートスイッチ19およびストップスイッチ21L,21M,21Rなどの各種スイッチが遊技者により操作されたことを示すデータを含むコマンドをサブ制御基板73に送信する。
(15)許容状態比率算出手段114
メイン制御基板63には、図示省略の4つの7セグメントLEDを備える比率表示器が実装されており、AT許容状態の滞在比率(許容状態滞在比率)や、総払出枚数に対するボーナスでの払出枚数の比率(役物比率)などの各種比率を算出し、各種の比率が当該比率表示器で表示可能になっている。許容状態比率算出手段114は、各種比率のうち、許容状態滞在比率を算出するものである。この場合、許容状態比率算出手段114は、1ゲームを消化するごとに、総遊技数カウンタ655のカウント値を1ずつ加算する。当該カウンタ655は基本的にクリアされることなく半永久的に1ゲーム消化ごとに加算され続ける。また、許容状態比率算出手段114は、AT許容状態設定手段100cによりAT許容状態に設定されているゲームであるか否かを1ゲームごとに判定し、AT許容状態に設定されているゲーム(1ゲーム)を消化するたびに、総許容期間遊技数カウンタ656のカウント値を1ずつ加算する。総許容期間遊技数カウンタ656も総遊技数カウンタ655と同様に基本的にクリアされることがないように構成されている。そして、許容状態比率算出手段114は、総遊技数カウンタ655のカウント値と総許容期間遊技数カウンタ656のカウント値とに基づいて、スロットマシン1のAT許容状態である期間の比率を算出する。この比率は、許容状態滞在比率記憶領域657に記憶される。
また、許容状態比率算出手段114は、毎ゲームで、全てのリール13L,13M,13Rが停止してから当該ゲームが終了するまでの処理においてこの比率の算出をするとともに、該算出値を許容状態滞在比率記憶領域657に上書きして記憶させる。なお、毎ゲーム算出するのではなく、当該比率を表示するためにリセットスイッチ52が押されたときなど、所定の契機で算出してもよい。このとき、リセットスイッチ52が押されたときに、総遊技数カウンタ655に記憶されているカウント値と、総許容期間遊技数カウンタ656に記憶されているカウント値とに基づいて当該比率を算出する。このようにすると、許容状態比率算出手段114は、毎ゲームではなく、表示タイミングで許容状態滞在比率を算出するため、通常の遊技処理において過度の負担がかからなくすることができ、処理の効率化を図りながら遊技機の公平性を確保することができる。また、総ゲーム数が一定数増加する度に当該比率を算出し、一定値以上(例えば、60%)になった回数を記憶するようにしてもよい。また、これらの比率(許容状態滞在比率、役物比率)を、ペイアウト表示器46を利用して表示するようにしてもよい。
(16)エラー検知手段115
図4のエラー検知手段115は、エラーが発生したか否かを検知するためのものである。このエラーとして、例えば、遊技メダルエラー、払出遊技メダルエラー、払出不良エラー、払出遊技メダル切れエラー、RWMエラー、リールエラー、オーバーフローエラー、遊技メダル払出装置接続エラー、センサエラーがある。これらのエラーには、それぞれの種類を分類するためのエラーコード(上記の順番にE0、E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7、EA)が設定されている。
遊技メダルエラー(エラーコードE0)は、メダルが滞留したり、又は、メダルセレクタ48の投入センサ53を異常な状態で通過したりする状態が発生しているものである。また、払出遊技メダルエラー(エラーコードE1)は、ホッパーユニット43の払出口でのメダル詰まりが発生しているものである。また、払出不良エラー(エラーコードE2)は、メダルの払い出し時以外で払出センサ54がON状態になっているものである。また、払出遊技メダル切れエラー(エラーコードE3)は、ホッパーユニット43内のメダルが空になっている、いわゆるホッパーエンプティー状態が発生しているものである。
また、RWMエラー(エラーコードE4)は、RWM((Read Write Memory)読み出し書き込みメモリであって、RAM(Random Access Memory)随時書き込み読み出しメモリとも言う)のバックアップ不良等が発生しているものである。また、リールエラー(エラーコードE5)は、回胴(リール)位置検出エラー(左・中・右位置センサ55L,55M、55Rによる位置検出エラー)であって、左・中・右リール13L,13M,13Rの停止処理中に電源断になった場合や、左・中・右リール13L,13M,13Rの停止処理中のリールユニットの故障等により左・中・右リール13L,13M,13Rの位置検出に関するエラーが発生している状態である。
また、オーバーフローエラー(エラーコードE6)は、ホッパーユニット43の横に設けられている補助タンクがメダルで満杯になっている状態である。また、遊技メダル払出装置接続エラー(エラーコードE7)は、ホッパーユニット43の払出センサ54が不良になっている状態であって、ホッパーユニット43が正常位置から外れている場合等に発生するものである。また、センサエラー(エラーコードEA)は、メダルの異常通過が発生している状態であって、メダルの投入不可の状態において、メダルの投入を検知する投入センサ53がメダルの通過を検知した場合に発生するものである。
(サブ制御基板)
次に、サブ制御基板73について詳細に説明する。図4のサブ制御基板73は、メイン制御基板63から送信されたコマンドを受信し、メイン制御基板63の動作や状態に応じた演出を行うものである。サブ制御基板73は、メモリ75(図3参照)に格納されたプログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアが制御されることにより実現される種々の機能を備えている。
(1)コマンド受信手段200
図4のコマンド受信手段200は、メイン制御基板63のコマンド送信手段113により送信された種々の情報を含むコマンドを受信するものである。コマンド受信手段200は、メイン制御基板63から送信されるコマンドを受信すれば、コマンドの種類に応じてサブ制御基板73が備える各機能に通知を行う。
(2)演出内容決定手段201
図4の演出内容決定手段201は、コマンド受信手段200により受信されたコマンドに応じて、演出の内容を決定するためのものである。具体的には、遊技の進行、役抽選手段103におけるボーナス役や押し順ベルなどの役抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンから、液晶表示器27に表示される動画を決定したり、水槽デバイス28の容器301内の浮き307の動作やポンプ313の動作を決定したり、スピーカ31L,31Rから流れる音楽や音声を決定したり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの演出を決定したりする。また、演出内容決定手段201は、報知用表示器60の報知態様(例えば、AT期間中に押し順ベルに内部当選した場合は、その種類に応じて設定された有利な押し順を報知するという報知態様)に対応する報知演出を実行する演出内容に決定する。また、演出内容決定手段201は、エラー検知手段115によるエラー検知結果に対応して予め設定されたエラー報知態様に対応するエラー報知演出を実行する演出内容に決定する。
例えば、演出内容決定手段201は、AT中に押し順ベルに内部当選した場合は、その種類に応じて設定された有利な押し順を液晶表示器27に表示するという演出内容に決定する。また、演出内容決定手段201は、ボーナス役が当選した場合は、当選したボーナス役の告知を液晶表示器27に表示するという演出内容に決定する。また、演出内容決定手段201は、スロットマシン1においてエラーが発生した場合、エラーの発生の報知を液晶表示器27に表示するという演出内容に決定する。その他に、演出内容決定手段201は、背景を液晶表示器27に表示するという演出内容に決定したり、星の形をした図形を液晶表示器27に表示するという演出内容に決定したりなどする。
そして、演出内容決定手段201は、決定した演出内容に関するデータを含む信号を表示制御手段202、音声制御手段203、浮き駆動制御手段204およびポンプ駆動制御手段205に送信する。
(3)表示制御手段202
図4の表示制御手段202は、演出内容決定手段201から送信された信号に含まれるデータに基づいて、液晶表示器27に動画(画像)を表示したり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rなどの光源を一斉にあるいは個別に点滅したりするなどの制御を行うものである。なお、表示制御手段202による液晶表示器27の表示例については図5から図11を用いて後述する。
(4)音声制御手段203
図4の音声制御手段203は、演出内容決定手段201から送信された信号に含まれるデータに基づいて、スピーカ31L,31Rから音楽を流したり、音声を出力したりするなど制御を行うものである。
(5)浮き駆動制御手段204
図4の浮き駆動制御手段204は、演出内容決定手段201から送信された信号に含まれるデータに基づいて、浮き307(図2参照)を動かすために伝達部材311(図2参照)を左右方向に移動させるなどの制御を行うものである。
(6)ポンプ駆動制御手段205
図4のポンプ駆動制御手段205は、演出内容決定手段201から送信された信号に含まれるデータに基づいて、ポンプ313(図2参照)で第1液体303(図2参照)をくみ上げるためにポンプ313の回転盤315(図2参照)を回転させるなどの制御を行うものである。
(液晶表示器27の表示例)
続いて、液晶表示器27の表示例について図5から図11を参照して説明する。なお、図5から図11の各図において、液晶表示器27の表示領域700のうちの、下側の第1領域701はスロットマシン1の前方側から見て水槽デバイス28の第1液体303を介して視認可能な領域であり、上側の第2領域705はスロットマシン1の前方側から見て水槽デバイス28の第2液体305を介して視認可能な領域である。そして、スロットマシン1の前方側から見た場合に(例えば、スロットマシン1の遊技者が椅子に座って液晶表示器27の表示領域700を見た場合に)、第1領域701の表示内容と第2領域705の表示内容との視認性を比べると、第2領域705の表示内容の視認性は第1領域701の表示内容の視認性より高くなっている。
(表示例1−4)
図5(a)から図5(d)の表示例1から表示例4は、水槽デバイス28の容器301内で第1液体303の上側の液面が波打っていない場合に、第2表示物710a〜710dを第1領域701に表示することなく第2領域705の一部に表示する場合の表示例である。ただし、図5(a)の表示例1では、第2表示物710aの内容はスロットマシン1にエラーが発生したことを報知するための情報「エラーです」である。また、図5(b)の表示例2では、第2表示物710bの内容はスロットマシン1においてボーナス役が当選し、当選したボーナス役を告知するための情報「赤7−赤7−赤7」である。また、図5(c),(d)の表示例3、表示例4では、第2表示物710c,710dの内容はスロットマシン1においてAT遊技中に内部当選した押し順ベルの種類に応じて設定された正解の押し順を報知するための情報「[3] [1] [2]」である。
図5(a),(b)の表示例1、表示例2において、第2表示物710a,710bは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく第2領域705の一部に表示される。
図5(c)の表示例3において、第2表示物710cは、表示制御手段202による表示制御により、第1液体303の上側の液面が波打っていない場合(図5(c)、図6(a)の上側の図)に、第1領域701に表示されることなく第2領域705の一部に表示される。ただし、図5(c)の表示例3の表示位置に表示された第2表示物710cは、第1液体303の上側の液面が波打っている場合(図6(a)の下側の図)でも、第1領域701に表示されることなく第2領域705の一部に表示されるようになっている。
図5(d)の表示例4において、第2表示物710dは、表示制御手段202による表示制御により、第1液体303の上側の液面が波打っていない場合(図5(d)、図6(b)の上側の図)に、第1領域701に表示されることなく第2領域705の一部に表示される。ただし、図5(d)の表示例4の表示位置に表示された第2表示物710dは、図5(c)および図6(a)の表示例3の場合と異なり、第1液体303の上側の液面が波打っている場合(図6(b)の下側の図)には、第1領域701と第2領域とにまたがるように第1領域701の一部と第2領域706の一部とを含む領域に表示されるようになっている。
なお、表示例1、2に対して、第2表示物710a,710bの表示位置を、第1液体303の上側の液面が波打っていない場合には、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示されるような位置であって、第1液体303の上側の液面が波打っている場合には、第1領域701の一部と第2領域705の一部とを含む領域に表示されるような位置に変形を施すことも可能である。
上記した図5(a)のようにすることで、遊技の進行に関わるエラーの発生を見易く表示することができる。また、図5(b)のようにすることで、どの色の7図柄を狙えば良いかを好適に報知することができ、遊技者に不利益となることがない。また、図5(c)のようにすることで、第1領域701が変位した場合であっても押し順のナビを見易く表示することができ、遊技者に不利益になることがない。また、図5(d)のようにすることで、ナビの表示態様にバリエーションを持たせることができる。
(表示例5−7)
図7(a)から図7(c)の表示例5から表示例7は、第2表示物715a、第1表示物815b,815cを第1領域701と第2領域705にまたがるように表示する場合の表示例である。ただし、図7(a)の表示例5では、第2表示物715aの内容はスロットマシン1にエラーが発生したことを報知するための情報「エラー」である。また、図7(b)の表示例6では、第1表示物815bの内容は背景画像である。また、図7(c)の表示例7では、第1表示物815cの内容は星を表す図形である。
図7(a)の表示例5において、第2表示物715aは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701と第2領域705とにまたがり、第1領域701の一部と第2領域705の一部とを含む領域に表示される。なお、図7(a)の表示例5の場合、第2領域705における第2表示物715aの表示部分は、第1領域701における第2表示物715aの表示部分より大きくなるように、第2表示物715aが表示領域700に表示されるようにしてもよい。
なお、表示例2〜4において、第2表示物710b〜710dは、第1液体303の上側の液面が波打っていない場合に、第1領域701と第2領域705とにまたがり、第1領域701の一部と第2領域705の一部とを含む領域に表示されるようにしてもよい。なお、この場合、第2領域705における第2表示物710b〜710dの表示部分は、第1領域701における第2表示物710b〜710dの表示部分より大きくなるように、第2表示物710b〜710dが表示領域700に表示されるようにしてもよい。
図7(b)の表示例6において、第1表示物815bは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701と第2領域705とにまたがり、第1領域701の全体と第2領域705の全体とを含む領域に表示される。
図7(c)の表示例7において、第1表示物815cは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701と第2領域705とにまたがり、第1領域701の一部と第2領域705の一部とを含む領域に表示される。
上記した図7(a)のようにすることで、第1領域701と第2領域705とでまたがっていても情報を把握することができる。また、図7(b),(c)のようにすることで、第1領域701の表示部分と第2領域705の表示部分とで見せ方を異ならせることができ多様化することができる。
(表示例8−9)
図8(a)および図8(b)の表示例8および表示例9は、第1表示物820a,820b1,820b2を液晶表示器27の表示領域700に表示する場合の表示例である。 ただし、図8(a),(b)の表示例8、9では、第1表示物820a,820b1,820b2の内容は星を表す図形である。
図8(a)の表示例8において、第1表示物820aは、表示制御手段202による表示制御により、第2領域705に表示されることなく第1領域701の一部に表示される。
図8(b)の表示例9において、第1表示物820b1は、表示制御手段202による表示制御により、第2領域705に表示されることなく第1領域701の一部に表示され、第1表示物820b2は、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく第2領域705の一部に表示される。この表示例9では、第1表示物820b1と第1表示物820b2とが同時に表示されるようになっている。
(表示例10)
図9の表示例10は、液晶表示器27の表示領域700における第1表示物825の表示位置が例えば所定期間経過後(所定数の遊技実行後)に変化する場合の表示例である。ただし、図9の表示例10では、第1表示物815cの内容は星を表す図形である。
図9の表示例10において、第1表示物825は、表示制御手段202による表示制御により、まず、第2領域705に表示されることなく、第1領域701の一部に表示される(図9の上側の図参照)。この表示位置に第1表示物825は所定期間表示され続ける。そして、所定期間経過後に、第1表示物825は、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示される。なお、図9の表示例10並びに後述する図10の表示例11および図10の表示例12における星を表す図形はレイヤ画像として表示することができる。
(表示例11−12)
図10の表示例11および図11の表示例12は、第1表示物830,835が移動表示される場合の表示例である。ただし、図10、図11の表示例11、12では、第1表示物830,835の内容は星を表す図形である。
図10の表示例11において、第1表示物830は、表示制御手段202による表示制御により、まず、第2領域705に表示されることなく、第1領域701の一部に表示される(図10の上側の図参照)。そして、この表示された第1表示物830は、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701から第2領域705に向かう方向に(図10の点線矢印上を)移動し、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示される位置にまで移動する(図10の下側の図参照)。このように、第1表示物830は第1領域701から第2領域705に移動表示される。
図11の表示例12において、第1表示物835は、表示制御手段202による表示制御により、まず、第2領域705に表示されることなく、第1領域701の一部に表示される(図11の上側の図参照)。そして、この表示された第1表示物835は、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701から第2領域705に向かう方向に(図11の点線矢印上を)移動し、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示される位置にまで移動する(図11の真ん中の図参照)。さらに、この表示された第1表示物835は、表示制御手段202による表示制御により、第2領域705から第1領域701に向かう方向に(図11の点線矢印上を)移動し、第2領域705に表示されることなく、第1領域701の一部に表示される位置にまで移動する(図11の下側の図参照)。このように、第1表示物835は第1領域701から第2領域705に移動表示され、さらに、第2領域705から第1領域701に移動表示される。なお、変形例11、12の第1表示物830,835は、例えば、連続する位置に移動したり、所定間隔をあけた位置に移動したりする。
上記した図8から図11のようにすることで、同じ表示物であっても構造体(この実施形態では、水槽デバイス28)を介して視認されることで表示位置によって見せ方を異ならせることができ、表示態様の多様化を図ることができる。
したがって、上記した実施形態によれば、第1表示物に比べて遊技に関して重要な内容である第2表示物は視認性が高い第2領域の一部に表示され、または、第2領域の一部を含む領域に表示されるため、遊技に関して重要な内容が液晶表示器27に表示された場合に遊技者等が当該内容を把握できないという不利益を防止することができる。また、視認性が低い第1領域は第1表示物の表示に利用されることがあるので、液晶表示器27の表示領域700にデッドスペースが生じないスロットマシン1を提供することができる。
また、第2表示物が第1領域701と第2領域705にまたがるように表示されても、第1領域701における当該第2表示物の表示部分よりも第2領域705における当該第2表示物の表示部分が大きいため、遊技者等が第2表示物の内容の把握を可能とすることを担保できる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、図9、図10、図11では第1領域701に表示された第1表示物が第2領域705に表示された例を説明したが、これに限らず、第1表示物を第1領域701において移動表示させることも可能である。
また、第1構造体部が所定の色である場合は、第1領域701に表示される第1表示物の色は所定の色と補色関係ではない色が好ましい。例えば、第1構造体部が青色である場合は、第1領域701に表示される第1表示物は赤色以外が好ましい。これは、赤色のものも青色を介してしまうと黒色に見えてしまい見え難くなってしまうためである。また、第2構造体部が透明度や視認性が高く有色である特定の色である場合も同様に、第2領域705に表示される第2表示物は特定の色と補色関係ではない色が好ましい。第1領域701に表示される第1表示物は演出効果して敢えて所定の色と補色関係の色にすることも考えられるが、第2表示物は第1表示物に比べて遊技に関して重要な内容であるため、誤認を防ぐべく特定の色と補色関係ではない色が好ましい。
また、上記した実施形態では、スロットマシン1の前方側から見て、液晶表示器27の前方側に水槽デバイス28を配置し、水槽デバイス28の第1液体303と第2液体305との透明度の違いにより、第2液体305を介して視認可能な第2領域705の表示内容の視認性は第1液体303を介して視認可能な第1領域701の表示内容の視認性より高くなっているが、これに限定されるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。スロットマシン1の前方側から見て、液晶表示器27の前方側に導光板を配置する。そして、液晶表示器27の表示領域700には、スロットマシン1の前方側から見た場合に、導光板を介して視認可能な領域であって、導光板により表示内容の視認性が低下させられて視認性が低くなっている領域(第1領域701)と、導光板を介さずに視認可能な領域であって、第1領域701より表示内容の視認性が高い領域(第2領域705)とがあるようにしてもよい。この場合の液晶表示器27の表示領域700の表示例について以下に記載する。なお、導光板は本発明の「構造体」に相当するとともに、「構造体の所定部分」に相当する。
(表示例13−15)
図12(a)から図12(c)の表示例13から表示例15では、表示領域700の左側の領域と右側の領域とがスロットマシン1の前方側から見て表示内容の視認性が低い第1領域701であり、左側の領域および右側の領域を除く領域がスロットマシン1の前方側から見て第1領域701より表示内容の視認性が高い第2領域705である。ただし、図12(a),(c)の表示例13、15では、第2表示物740a,740cの内容はスロットマシン1にエラーが発生したことを報知するための情報「エラーです」である。また、図12(b)の表示例14では、第2表示物740bの内容はスロットマシン1においてAT遊技中に内部当選した押し順ベルの種類に応じて設定された正解の押し順を報知するための情報「[3] [1] [2]」である。
図12(a),(b)の表示例13、14において、第2表示物740a,740bは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示される。
図12(c)の表示例15において、第2表示物740cは、表示制御手段202による表示制御により、左側の第1領域701と第2領域705とにまたがるとともに、第2領域705と右側の第1領域701とにまたがり、左側の第1領域701の一部と第2領域705の一部と右側の第1領域701の一部とを含む領域に表示される。なお、表示例15の場合、第2領域705における第2表示物740cの表示部分は、第1領域701における第2表示物740cの表示部分(左側の第1領域701における第2表示物740cの表示部分と右側の第1領域701における第2表示物740cの表示部分とをあわせた部分)より大きくなるように、第2表示物740cが表示領域700に表示されるようにしてもよい。
なお、表示領域700の左側の領域と右側の領域とが第1領域701であり、左側の領域および右側の領域を除く領域が第2領域705である場合に、第2表示物740a,740b,740cは、右側の第1領域701に表示されることなく、左側の第1領域701と第2領域705とにまたがり、左側の第1領域701の一部と第2領域705の一部とを含む領域に表示されるようにしてもよい。この場合、第2領域705における第2表示物740a,740b,740cの表示部分は、左側の第1領域701における第2表示物740a,740b,740cの表示部分より大きくなるように、第2表示物740a,740b,740cが表示領域700に表示されるようにしてもよい。また、第2表示物740a,740b,740cは、左側の第1領域701に表示されることなく、第2領域705と右側の第1領域701とにまたがり、第2領域705の一部と右側の第1領域701の一部とを含む領域に表示されるようにしてもよい。この場合、第2領域705における第2表示物740a,740b,740cの表示部分は、右側の第1領域701における第2表示物740a,740b,740cの表示部分より大きくなるように、第2表示物740a,740b,740cが表示領域700に表示されるようにしてもよい。
(表示例16−17)
図13(a)および図13(b)の表示例16および表示例17では、表示領域700の上側の領域がスロットマシン1の前方側から見て表示内容の視認性が低い第1領域701であり、下側の領域がスロットマシン1の前方側から見て第1領域701より表示内容の視認性が高い第2領域705である。ただし、図13(a)の表示例16では、第2表示物745aの内容はスロットマシン1にエラーが発生したことを報知するための情報「エラーです」である。また、図13(b)の表示例17では、第2表示物745bの内容はスロットマシン1においてAT遊技中に内部当選した押し順ベルの種類に応じて設定された正解の押し順を報知するための情報「[3] [1] [2]」である。
図13(a),(b)の表示例16、17において、第2表示物745a,745bは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示される。
なお、表示領域700の上側の領域が第1領域701であり、下側の領域が第2領域705である場合に、第2表示物745a,745bは、第1領域701と第2領域705にまたがり、第1領域701の一部と第2領域705の一部を含む領域に表示されるようにしてもよい。この場合、第2領域705における第2表示物745a,745bの表示部分は、第1領域701における第2表示物745a,745bの表示部分より大きくなるように、第2表示物745a,745bが表示領域700に表示されるようにしてもよい。
(表示例18−19)
図14(a)および図14(b)の表示例18および表示例19では、表示領域700の上側の領域と下側の領域とがスロットマシン1の前方側から見て表示内容の視認性が低い第1領域701であり、上側の領域および下側の領域を除く領域がスロットマシン1の前方側から見て第1領域701より表示内容の視認性が高い第2領域705である。ただし、図14(a)の表示例18では、第2表示物750aの内容はスロットマシン1にエラーが発生したことを報知するための情報「エラーです」である。また、図15(b)の表示例19では、第2表示物750bの内容はスロットマシン1においてAT遊技中に内部当選した押し順ベルの種類に応じて設定された正解の押し順を報知するための情報「[3] [1] [2]」である。
図14(a),(b)の表示例18、19において、第2表示物750a,750bは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示される。
なお、表示領域700の上側の領域と下側の領域とが第1領域701であり、上側の領域および下側の領域を除く領域が第2領域705である場合に、第2表示物750a,750bは、上側の第1領域701と第2領域705とにまたがるとともに、第2領域705と下側の第1領域701とにまたがり、上側の第1領域701の一部と第2領域705の一部と下側の第1領域701の一部とを含む領域に表示されるようにしてもよい。この場合、第2領域705における第2表示物750a,750bの表示部分は、第1領域701における第2表示物750a,750bの表示部分(上側の第1領域701における第2表示物750a,750bの表示部分と下側の第1領域701における第2表示物750a,750bの表示部分とをあわせた部分)より大きくなるように、第2表示物750a,750bが表示領域700に表示されるようにしてもよい。また、第2表示物750a,750bは、下側の第1領域701に表示されることなく、上側の第1領域701と第2領域705とにまたがり、上側の第1領域701の一部と第2領域705の一部とを含む領域に表示されるようにしてもよい。この場合、第2領域705における第2表示物750a,750bの表示部分は、上側の第1領域701における第2表示物750a,750bの表示部分より大きくなるように、第2表示物750a,750bが表示領域700に表示されるようにしてもよい。また、第2表示物750a,750bは、上側の第1領域701に表示されることなく、第2領域705と下側の第1領域701とにまたがり、第2領域705の一部と下側の第1領域701の一部とを含む領域に表示されるようにしてもよい。この場合、第2領域705における第2表示物750a,750bの表示部分は、下側の第1領域701における第2表示物750a,750bの表示部分より大きくなるように、第2表示物750a,750bが表示領域700に表示されるようにしてもよい。
また、(1)表示領域700の左側の領域と右側の領域とが第1領域701であり、左側の領域および右側の領域を除く領域が第2領域705である場合、(2)表示領域700の上側の領域が第1領域701であり、下側の領域が第2領域705である場合、(3)表示領域700の上側の領域と下側の領域とが第1領域701であり、上側の領域および下側の領域を除く領域が第2領域705である場合のそれぞれに対して、図7(b),(c)、図8(a),(b)、図9から図11の表示例6から表示例11における第1表示物の表示態様を適用することが可能である。
また、液晶表示器27の表示領域700における表示例は上記した実施形態で説明した表示例1〜12、上記した変形例における表示例13〜19、それらの変形例として説明した表示例に限定されるものではなく、例えば、図15(a)〜(d)の表示例20〜23であってもよい。
(表示例20−23)
図15(a)から図15(d)の表示例20から表示例23では、表示領域700の下側の領域がスロットマシン1の前方側から見て表示内容の視認性が低い第1領域701であり、上側の領域がスロットマシン1の前方側から見て第1領域701より表示内容の視認性が高い第2領域705である。
図15(a)の表示例20では、第2表示物755aの内容はスロットマシン1にエラーが発生したことを報知するためのエラーコードを含む情報「EA エラーです」である。そして、第2表示物755aは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701と第2領域705とにまたがり、第1領域701の一部と第2領域705の一部とを含む領域に表示される。この場合、「EA エラーです」のうち特に重要なエラーコード「EA」は第1領域705に表示されることがなく、第2領域705の一部に表示されるようにしてもよい。
なお、「EA エラーです」のうちの詳細な情報を報知するためのエラーコード「EA」は「エラーです」より重要な情報であることから、「EA」を第2表示物とし、「エラーです」を第1表示物としてもよい。
図15(b)の表示例21では、第2表示物755bは第1表示物855bより文字数が多い。そして、第2表示物755bは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示され、第1表示物855bは、表示制御手段202による表示制御により、第2領域705に表示されることなく、第1領域701の一部に表示される。
なお、表示物として、表示物Aと表示物Aより文字数の多い表示物Bとがある場合に、表示物Aと表示物Bとでどちらが遊技に関して重要な内容であるか否かにかかわらず、文字数の少ない表示物Aを第1領域701に表示し、文字数の多い表示物Bを第2領域705に表示するようにしてもよい。
図15(c)の表示例22では、第1表示物855cは第2表示物755cより文字サイズが大きい。そして、第2表示物755cは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示され、第1表示物855cは、表示制御手段202による表示制御により、第2領域705に表示されることなく、第1領域701の一部に、かつ、第2表示物755cより大きな文字サイズで表示される。この場合、第1領域701の表示内容の視認性は低いものの、第1表示物855cの文字が大きく表示されるため、遊技者等は第1表示物855cの表示内容を把握しやすくなる。
図15(d)の表示例23では、第2表示物755dの内容はスロットマシン1にエラーが発生したことを報知するための情報「エラーです」であり、第1表示物855dの内容は背景画像である。そして、第1表示物855dは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701の全体と第2領域705の全体とを含む領域に表示され、第2表示物755dは、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく、第2領域705の一部に表示される。例えば、第1表示物855d(背景画像)を含む画像と、第2表示物755d(「エラーです」)を含む画像とをそれぞれレイヤ画像として作成し、第1表示物855d(背景画像)に関するレイヤ画像の上に、第2表示物755d(「エラーです」)に関するレイヤ画像を重畳することによって、表示例23を液晶表示器27の表示領域700に表示することができる。なお、第1表示物855d(背景画像)と第2表示物755d(「エラーです」)とを含む1枚の画像を作成し、この1枚の画像を用いて、表示例23を液晶表示器27の表示領域700に表示することもできる。この場合であっても「エラーです」という表記が第2表示物に該当する。
また、液晶表示器27の表示領域700における第2表示物の表示位置は、例えば、図16の表示例24に示す表示位置であってもよい。
(表示例24)
図16の表示例24では、表示領域700の下側の領域がスロットマシン1の前方側から見て表示内容の視認性が低い第1領域701であり、上側の領域がスロットマシン1の前方側から見て第1領域701より表示内容の視認性が高い第2領域705である。表示領域700の高さをA、第2領域705の高さをB、第1領域701の高さをCとした場合、A>B>Cの関係にある。
図16の表示例24では、第2表示物760の内容はスロットマシン1にエラーが発生したことを報知するための情報「エラーです」であり、第2表示物760の高さをDとする。そして、第2表示物760は、表示制御手段202による表示制御により、第1領域701に表示されることなく、当該第2表示物760の高さ方向の中央が第2領域705の高さ方向の中央と一致するように第2領域705の一部に表示される。なお、第2表示物760の高さ方向の中央と第2領域705の高さ方向の中央とのずれが所定の範囲内(例えば、第2領域705の高さBの1割以内)に収まるように、第2表示物760が第2領域705の一部に表示されてもよい。これらの場合、表示領域700において第1領域701より主となる第2領域705に対して第2表示物をバランスよく表示することができる。なお、本発明の「前記第2表示物は当該第2表示物の高さ方向の中央が前記第2領域の高さ方向の中央とほぼ一致するように表示される」には、「第2表示物は当該第2表示物の高さ方向の中央が第2領域の高さ方向の中央と一致するように表示される」場合、「第2表示物は当該第2表示物の高さ方向の中央と第2領域の高さ方向の中央とのずれが所定の範囲内に収まるように表示される」場合を含む。
なお、(1)表示領域700の左側の領域と右側の領域とが第1領域701であり、左側の領域および右側の領域を除く領域が第2領域705である場合、(2)表示領域700の上側の領域が第1領域701であり、下側の領域が第2領域705である場合、(3)表示領域700の上側の領域と下側の領域とが第1領域701であり、上側の領域および下側の領域を除く領域が第2領域705である場合のそれぞれに対して、第2表示物は、当該第2表示物の高さ方向の中央が第2領域705の高さ方向の中央と一致するように、または、当該第2表示物の高さ方向の中央と第2領域705の高さ方向の中央とのずれが所定の範囲内に収まるように、第2領域705に表示されるようにしてもよい。
また、第2領域705の横方向(幅方向)の幅をE、第2表示物の横方向(幅方向)の幅をFとした場合、第2表示物は、第1領域701に表示されることなく、当該第2表示物の横方向(幅方向)の中央が第2領域705の横方向(幅方向)の中央と一致するように第2領域705の一部に表示されるようにしてもよい(図16参照)。なお、それらの中央が一致しなくても、第2表示物の横方向(幅方向)の中央と第2領域705の横方向(幅方向)の中央とのずれが所定の範囲内(例えば、第2領域705の幅Eの1割以内)に収まるように、第2表示物が第2領域705の一部に表示されてもよい。なお、表示領域700の左側の領域と右側の領域とが第1領域701であり、左側の領域および右側の領域を除く領域が第2領域705である場合であっても、当該第2領域705の横方向(幅方向)の中央と、第2表示物の横方向(幅方向)の中央が一致することが望ましい。これらの場合、第2領域705において第2表示物をバランスよく表示することができる。
また、液晶表示器27の表示領域700の右側の領域が第1領域701であり、左側の領域が第2領域705であってもよい。また、液晶表示器27の表示領域700の左側の領域が第1領域701であり、右側の領域が第2領域であってもよい。
また、第2表示物は第1領域に表示されることなく、第2領域の全体に表示されるようにしてもよい。また、第2表示物は第1領域の一部または全体と第2領域の全体とを含むように表示されてもよい。
また、スロットマシン1の前方側から見て液晶表示器27の前方側に配置する構造体は、水槽デバイス28や導光板に限定されるものではなく、スロットマシン1の前方側から見て液晶表示器27の表示領域700が表示内容の視認性が低い第1領域701と第1領域700よりも表示内容の視認性が高い第2領域705とに分かれるようにすることができるようなものであればよい。
また、液晶表示器27の代わりに有機ELパネルを用いた表示装置などを利用することができる。
また、AT期間中に押し順ベルに当選した際、ストップスイッチ21L,21M,21Rの有利な操作態様として、「押し順」を報知するように構成したが、例えば、特定リールに対応するストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングで有利な役に入賞するか否かが決定する役を設ける場合は、AT期間中に報知する有利な操作態様は、特定ストップスイッチ21L,21M,21Rの操作タイミングであってもかまわない。また、ストップスイッチ21L,21M,21Rの押し順と操作タイミングの両方が有利な操作態様に関連しているものでもかまわない。
また、上記した実施形態では、報知用表示器60がメイン制御基板63で制御される場合について説明したが、サブ制御基板73と独立したもので制御されていればよい。
また、上記した各実施形態では、本発明の遊技機としてスロットマシン1を例に挙げて説明したが、スロットマシンとパチンコ機とを組み合わせたパロットと称される遊技機に本発明を適用してもよく、このような遊技機に本発明を適用する場合、遊技用価値としての遊技球(パチンコ玉)を採用すればよい。さらに、本発明の遊技機を、コンピュータプログラムが実行されることによるビデオゲームに適用してもよい。また、本発明の表示手段を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置を用いて、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させることにより構成してもよい。また、可変表示列の数は2列以上であればよく、遊技の態様に応じて適宜最適な数の可変表示列を構成すればよい。
また、上記した実施形態で説明した内容および上記した変形例の内容を適宜組み合わせてもよい。
そして、前方側から見て構造体の後方側に表示装置が配置されている遊技機に本発明を広く適用することができる。
1…スロットマシン(遊技機)
27…液晶表示器
28…水槽デバイス
301…容器
303…第1液体
305…第2液体
700…表示領域
701…第1領域
705…第2領域
710a〜710d,715a…第2表示物
815b,815c,820a,820b1,820b2,825,830,835…第1表示物

Claims (4)

  1. 遊技機において、
    構造体と、
    前記遊技機の前方側から視認される表示領域を有する表示装置と
    を有し、
    前記表示装置は、前記表示領域の少なくとも一部が前記遊技機の前方側から前記構造体を介して視認可能なように当該構造体の後方側に配置されており、
    前記表示装置の前記表示領域には、前記遊技機の前方側から見た場合に、前記構造体の所定部分により前記表示装置における表示内容の視認性が低下させられて視認性が低くなっているが、表示内容は視認可能な領域である第1領域と、当該第1領域より前記表示装置における表示内容の視認性が高い第2領域とがあり、
    前記表示領域に表示される複数種類の表示物として、第1表示物と、当該第1表示物に比べて遊技に関して重要な内容である第2表示物とが含まれており、
    前記第1表示物は前記表示領域のうちの前記第1領域の少なくとも一部を含む領域に表示されることがあり、
    前記第2表示物は前記表示領域のうちの前記第2領域の少なくとも一部を含む領域に表示される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2表示物が、前記第1領域に表示されることなく、前記第2領域の少なくとも一部に表示されることがあり、
    前記第2表示物は当該第2表示物の高さ方向の中央が前記第2領域の高さ方向の中央とほぼ一致するように表示される
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第2表示物は前記第1領域と前記第2領域にまたがるように表示されることがあり、
    前記第2領域における当該第2表示物の表示部分は、前記第1領域における当該第2表示物の表示部分より大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記遊技機の前方側から見た場合に、前記第2領域の表示内容は前記構造体のうちの前記所定部分と異なる他の部分を介して視認可能になっており、
    前記構造体は、
    前記所定部分としての第1構造体部と、
    前記他の部分としての第2構造体部と
    を有し、
    前記遊技機の前方側から見た場合に、前記第1構造体部は前記第2構造体部よりも後方の表示内容を視認しにくくする
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
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