JP6324102B2 - 車両のブレーキ制御装置 - Google Patents

車両のブレーキ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6324102B2
JP6324102B2 JP2014031758A JP2014031758A JP6324102B2 JP 6324102 B2 JP6324102 B2 JP 6324102B2 JP 2014031758 A JP2014031758 A JP 2014031758A JP 2014031758 A JP2014031758 A JP 2014031758A JP 6324102 B2 JP6324102 B2 JP 6324102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
electric motor
master cylinder
electromotive force
rear wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014031758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015157496A (ja
Inventor
中村 元泰
元泰 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP2014031758A priority Critical patent/JP6324102B2/ja
Publication of JP2015157496A publication Critical patent/JP2015157496A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6324102B2 publication Critical patent/JP6324102B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

本発明は,前輪ブレーキを油圧作動し得る第1マスタシリンダと,後輪ブレーキを油圧作動し得る第2マスタシリンダと,前記第1マスタシリンダを操作し得る第1ブレーキ操作子と,前記第2マスタシリンダを操作し得る第2ブレーキ操作子とを備える車両のブレーキ制御装置に関し,特に,一方のブレーキ操作子のブレーキ操作により,前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを連動して作動し得るようにしたブレーキ制御装置の改良に関する。
一方のブレーキ操作子のブレーキ操作により,前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを連動して作動し得るようにしたブレーキ制御装置は,下記特許文献1に開示されるように知られている。
特開2000−264278号公報
特許文献1に開示されるものでは,マスタシリンダを含む通常ブレーキ系の他に,連動ブレーキ系に構造が複雑な油圧アクチュエータを必要とするため,コストが高いものとならざるを得なかった。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,前輪ブレーキ及び後輪ブレーキの連動作動を可能にしながら,構造が簡単でコストの低減を可能にした前記車両のブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,前輪ブレーキを油圧作動し得る第1マスタシリンダと,後輪ブレーキを油圧作動し得る第2マスタシリンダと,前記第1マスタシリンダを操作し得る第1ブレーキ操作子と,前記第2マスタシリンダを操作し得る第2ブレーキ操作子とを備える車両のブレーキ制御装置において,前記第1マスタシリンダに取り付けられてロータ軸を前記第1ブレーキ操作子に連動させる第1電動モータと,前記第2マスタシリンダに取り付けられてロータ軸を前記第2ブレーキ操作子に連動させる第2電動モータと,第1及び第2ブレーキ操作子のそれぞれの操作により前記第1及び第2電動モータに発生する起電力を取得する第1及び第2起電力取得手段と,前記第1起電力取得手段の取得起電力に応じて前記第2電動モータを前記第2ブレーキ操作子のブレーキ操作方向に作動し,また前記第2起電力取得手段の取得起電力に応じて前記第1電動モータを前記第1ブレーキ操作子のブレーキ操作方向に作動する電子制御ユニットとを備え,前記電子制御ユニットは,前記第1及び第2電動モータの一方の起電力の発生加速度の上昇に応じて前記第1及び第2電動モータの前記一方又は両方に供給する電力を増加させるように構成されることを第1の特徴とする。尚,前記第1及び第2起電力取得手段は,後述する本発明の実施形態中の第1及び第2起電力センサ23a,23bに対応する
た本発明は,前輪ブレーキを油圧作動し得る第1マスタシリンダと,後輪ブレーキを油圧作動し得る第2マスタシリンダと,前記第1マスタシリンダを操作し得る第1ブレーキ操作子と,前記第2マスタシリンダを操作し得る第2ブレーキ操作子とを備える車両のブレーキ制御装置において,前記第2マスタシリンダに取り付けられてロータ軸を前記第2ブレーキ操作子に連動させる電動モータと,前記第1ブレーキ操作子の操作量を取得する操作量取得手段と,この操作量取得手段の取得操作量に応じて前記電動モータを前記第2ブレーキ操作子の作動方向に作動する電子制御ユニットとを備え,前記電子制御ユニットは,前記電動モータの起電力の発生加速度の上昇に応じて該電動モータに供給する電力を増加させるように構成されることを第の特徴とする。尚,前記操作量取得手段は,後述する本発明の実施形態中の操作量センサ27に対応する
らに本発明は,第1またはの特徴に加えて,前記電子制御ユニットは,駆動輪としての後輪のスピン状態を判定して,前記第2ブレーキ操作子側の前記電動モータを作動することにより,前記第2マスタシリンダを作動して,後輪のスピンを抑制するように構成されることを第の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,第1及び第2マスタシリンダの何れか一方を作動すべく,第1及び第2ブレーキ操作子の一方を操作すると,一方の電動モータに発生する起電力に応じて,他方の電動モータが自動的に他方のブレーキ操作子を介して他方のマスタシリンダを作動することで,前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを連動して作動することができる。しかも連動ブレーキ系に構造簡単な電動モータが使用されるので,コストの低減が可能となる。
また,電子制御ユニットは,第1及び第2電動モータの一方の起電力の発生加速度の上昇に応じて第1及び第2電動モータの一方又は両方に付与する電力を増加させるので,一方のブレーキ操作子の操作速度の上昇に応じて,一方又は両方のブレーキ操作子に対する電動モータの駆動力が増加することになり,緊急ブレーキに対応することができる。
本発明の第の特徴によれば,第1マスタシリンダを作動すべく,第1ブレーキ操作子を操作すると,その操作量に応じて,電動モータが自動的に第2ブレーキ操作子を介して第2マスタシリンダを作動することで,前輪ブレーキ及び後輪ブレーキを連動して作動することができる。しかも連動ブレーキ系に構造簡単な電動モータが1個のみ使用されるので,コストの更なる低減が可能となる。
また,電子制御ユニットは,電動モータの起電力の発生加速度の上昇に応じて該電動モータに付与する電力を増加させるので,第2ブレーキ操作子の操作速度の上昇に応じて,その第2ブレーキ操作子に対する電動モータの駆動力が増加することになり,緊急ブレーキに対応することができる。
本発明の第の特徴によれば,後輪がスピンしたときには,自動的に電動モータが第2ブレーキ操作子を介して第2マスタシリンダを作動することで,後輪のスピンを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両のブレーキ制御装置の平面図。 図1の2−2線断面図。 図2の3矢視図。 ブレーキレバーより駆動される電動モータの起電力発生状況を示す線図。 ブレーキレバーより駆動される電動モータの起電力と,それに応じて連動側の電動モータに供給すべき電力との関係を示すマップ。 本発明の第2実施形態を示す,図3との対応図。 本発明の第3実施形態を示す,図2との対応図。 図7の8矢視図。 本発明の第4実施形態を示す,図1との対応図。 ブレーキレバーの操作量と,それに対応して電動モータに供給すべき電力との関係を示すマップ。
本発明の実施形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
先ず,図1〜図5に示す本発明の第1実施形態の説明より始める。
図1において,自動二輪車,自動三輪車,バギー車等の車両の操向用バーハンドルHには,右グリップHaに近接して第1マスタシリンダM1が,また左グリップHbに近接して第2マスタシリンダM2が配設され,これら第1及び第2マスタシリンダM1,M2は,第1及び第2ブレーキレバーL1,L2によりそれぞれ操作される。また第1及び第2ブレーキレバーL1,L2は,操縦者の手で操作される他,第1及び第2電動モータ20A,20Bによってもそれぞれ駆動される。第1マスタシリンダM1の出力油圧は,第1油路9aを通して,前輪Wfを制動する前輪ブレーキBfに伝達され,第2マスタシリンダM2の出力油圧は,第2油路9bを通して,後輪Wrを制動する後輪ブレーキBrに伝達されるようになっている。
第1マスタシリンダM1から第1電動モータ20Aに至る第1マスタシリンダM1系と,第2マスタシリンダM2から第2電動モータ20Bに至る第2マスタシリンダM2系とは,構成が対称的であるので,それらを代表して第1マスタシリンダM1系について,図2及び図3により説明する。
第1マスタシリンダM1は,Al合金製でシリンダ孔1aを有するシリンダボディ1と,シリンダ孔1aに摺動自在に嵌装されて,その前部に油圧室3を画成するピストン2と,油圧室3に縮設されてピストン2を後退方向へ付勢する戻しばね4と,シリンダボディ1の上部に形成され,作動油を油圧室3に補充するリザーバ5とよりなっている。
3に補充するリザーバ5とよりなっている。
シリンダ孔1aの上側壁には,リザーバ5内をシリンダ孔1aに連通するリリーフポート6及びサプライポート7が前後して穿設されており,ピストン2の前進時,その前端部に装着されたカップ型のシール部材19がリリーフポート6を通過して前方に移動することで,油圧室3に油圧が発生し,またピストン2の後退時には,油圧室3の減圧により,リザーバ5内の作動油がサプライポート7及びシール部材19の外周を通して油圧室3に補給され,その際,過剰の補給分は,リリーフポート6を通してリザーバ5内に戻るようになっている。油圧室3に発生した油圧は,油圧室3の前部に開口した出力ポート8から前記第1油路9aに出力されるようになっている。
シリンダボディ1は,バーハンドルHの半周面に嵌合するハンドルホルダ10を一体に有しており,このハンドルホルダ10と,バーハンドルHの他の半周面に嵌合するハンドルキャップ11とをボルト12で結合することにより,シリンダボディ1は,ピストン2をバーハンドルHに略平行にした状態でバーハンドルHに固定される。またシリンダボディ1は,右グリップHa側(図1参照)の端部に上下一対のレバーホルダ13,14を一体に有しており,これらレバーホルダ13,14に回転自在に支持される支軸15によって,前記ピストン2の後端部に連接されるAl合金製の第1ブレーキレバーL1が支持される。その際,支軸15と第1ブレーキレバーL1とはセレーション16を介して嵌合され,両者は一体回動するようになっている。
下方のレバーホルダ14は,ボールベアリング17を介して支軸15を支持し,上方のレバーホルダ13は,支軸15を支持する軸受孔18を有する。
下方のレバーホルダ14の下面には,第1電動モータ20Aの取り付けフランジ20aがOリング21を挟んで重ねられ,ビス22により締結される。この第1電動モータ20Aのロータ軸20bは,上記支軸15に同軸状に連結される。
再び図1において,第1及び第2電動モータ20A,20Bには,これらの作動を制御する電子制御ユニット28が接続される。この電子制御ユニット28には,第1電動モータ20Aが第1ブレーキレバーL1により駆動されるとき発生する起電力を検出する第1起電力センサ23a,第2電動モータ20Bが第2ブレーキレバーL2により駆動されるとき発生する起電力を検出する第2起電力センサ23b,前輪速度センサ24f及び後輪速度センサ24rの出力信号が入力されるようになっている。
次に,この第1実施形態の作用について説明する。
いま,例えば第1ブレーキレバーL1のみを握って右グリップHa側に引き寄せると,第1ブレーキレバーL1は,支軸15と共に回動して,第1マスタシリンダM1のピストン2を前進駆動するので,シール部材19が前述のようにリリーフポート6を通過して前方へ移動することにより,油圧室3に油圧が発生し,その油圧は,出力ポート8から第1油路9aを通して前輪ブレーキBfに伝達し,その作動により前輪Wfを制動することができる。
このとき,第1ブレーキレバーL1の回動は,支軸15を介して第1電動モータ20Aのロータ軸20bにも伝達し,それを正転させるので,第1電動モータ20Aは(+)の起電力(電圧,電流)を発生する。
次に,第1ブレーキレバーL1を解放すれば,ピストン2は,戻しばね4の反発力により後退し,同時に第1ブレーキレバーL1も後退し,油圧室3から油圧が解放され,前輪ブレーキBfを非作動状態に戻すことができる。このとき,第1ブレーキレバーL1は,支軸15を介して第1電動モータ20Aのロータ軸20bを逆転させるので,第1電動モータ20Aは(−)の起電力を発生する。
図4には,一方のブレーキレバーL1又はL2を強く操作した後,解放したとき,一方のブレーキレバーL1又はL2を軽く操作した後,解放したとき,及び一方のブレーキレバーL1又はL2を段階的に操作した後,解放したときの,該一方のブレーキレバーにより駆動される電動モータ20A又は20Bの起電力の発生状況をそれぞれ同図(A),(B)及び(C)に示す。
ところで,第1ブレーキレバーL1の操作により,第1電動モータ20Aに上記のような起電力が発生すると,それは第1起電力センサ23aにより検出されて電子制御ユニット28に入力される。すると,電子制御ユニット28では,予め備えたマップ29(図5参照)から,第2電動モータ20Bに出力すべき電力(電圧,電流)を求め,その電力を第2電動モータ20Bに供給して,そのロータ軸20bを正転したり,逆転したりする。
また電子制御ユニット28では,マップ29に従い,第1電動モータ20A及び/又は第2電動モータ20Bの起電力の発生加速度の上昇に応じて,第1及び第2電動モータ20A,20Bに供給する電力を増加する。
而して,第2電動モータ20Bの正転によれば,第2ブレーキレバーL2を介して第2マスタシリンダM2のピストン2が押圧されることになり,その油圧室3に発生する油圧により,後輪ブレーキBrを作動し,後輪Wrを制動することができ,また第2電動モータ20Bの逆転によれば,第2ブレーキレバーL2を後退させるので,第2マスタシリンダM2のピストン2が戻しばね4の反発力により後退することで,後輪ブレーキBrも非作動状態に戻ることになる。こうして,前輪ブレーキBf及び後輪ブレーキBrを連動して作動することができる。
また電子制御ユニット28は,第1電動モータ20Aの起電力の発生加速度の上昇に応じて,第1及び第2電動モータ20A,20Bへの供給電力を増加するので,前輪Wf及び後輪Wrに対する緊急ブレーキにも対応することができる。この場合,第1電動モータ20Aへの供給電力のみを増加させてもよい。
第2ブレーキレバーL2のみを操作した場合にも,上記と同様の作用により,前輪ブレーキBf及び後輪ブレーキBrを連動して作動することができ,また第2電動モータ20Bの起電力の発生加速度の上昇に応じて,第1及び第2電動モータ20A,20Bへの供給電力を増加するので,緊急ブレーキにも対応することができる。この場合,第2電動モータ20Bへの供給電力のみを増加させてもよい。
上記のように,各連動ブレーキ系に構造簡単な第1及び第2電動モータ20A,20Bが使用されることで,コストの低減を図ることができる。
また例えば車両の発進時,駆動輪たる後輪Wrがスピンした場合には,前輪速度センサ24fの出力と,後輪速度センサ24rの出力とに閾値を超える差が生じ,その差をもって電子制御ユニット28はスピン状態と判定して,第2電動モータ20Bを正転させ,第2ブレーキレバーL2を介して第2マスタシリンダM2を作動することで,後輪ブレーキBrを作動するので,後輪Wrに制動をかけて,そのスピンを抑制することができる。
次に,図6に示す本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態では,第1及び第2マスタシリンダM1,M2において,Al合金製のシリンダボディ1の上方のレバーホルダ13の軸受孔18に軸受ブッシュ30が圧入され,これで支軸15の上端部が支持され,これによって上方のレバーホルダ13の軸受容量が確保される。またAl合金製の第1ブレーキレバーL1の回動中心部に鋼製のブッシュ31が圧入され,又は鋳包まれ,このブッシュ31にセレーション16を介して支軸15が嵌合され,これによって第1ブレーキレバーL1の支軸15との結合強度が強化される。その他の構成は,前記第1実施形態と同様であるので,図6中,第1実施形態と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
次に,図7及び図8に示す本発明の第3実施形態について説明する。
この第3実施形態では,第1及び第2マスタシリンダM1,M2において,下方のレバーホルダ14の下面にギヤケース40がビス41により固定される。またシリンダボディ1の直下には,軸方向長さが直径より長く比較的大容量の電動モータ20が,そのロータ軸20bを第1及び第2マスタシリンダM1,M2のピストン2と略平行にして配設され,この電動モータ20の取り付けフランジ20aが,上記ギヤケース40の端面にビス42により固定される。ロータ軸20bと支軸15とは,互いに略直角をなすように配置されると共に,ギヤケース40内に収容されるギヤ伝動機構43を介して相互に連結される。ギヤ伝動機構43は,ロータ軸20bに固設される第1ねじギヤ44と,支軸15に固設される第2ねじギヤ45とを噛合させて構成される。ロータ軸20bの基部は,ボールベアリング46を介して取り付けフランジ20aに支持され,また第1ねじギヤ44は,ボールベアリング47を介してギヤケース40に支持される。また支軸15は,上下のレバーホルダ13,14に前記第1実施形態と同様に支持される他,第2ねじギヤ45側の端部が軸受ブッシュ48を介してギヤケース40に支持される。
その他の構成は,前記第1実施形態と同様であるので,図7及び図8中,第1実施形態と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
この第3実施形態によれば,第1及び第2電動モータ20A,20Bを,そのロータ軸20bをマスタシリンダMのピストン2と略平行にして配設したことで,軸方向長さが直径より長い比較的大容量の電動モータ20でも,第1及び第2マスタシリンダM1,M2の直下に存在するデッドスペースを利用して配置することができ,第1及び第2マスタシリンダM1,M2周りのコンパクト化を図ることができる。またギヤ伝動機構43として第1ねじギヤ44及び第2ねじギヤ45を採用してことで,ロータ軸20b及び支軸15が相互に角度をなして配置される場合でも,ロータ軸20bから支軸15へのトルク伝達を支障なく実行することができる。
次に,図9に示す本発明の第4実施形態について説明する。
この第4実施形態では,第2マスタシリンダM2に電動モータ20を配設するが,第1マスタシリンダM1には電動モータを設けない。それに代えて,第1マスタシリンダM1側には,第1ブレーキレバーL1の操作量を検出する操作量センサ27が設けられ,この操作量センサ27の出力信号は,電動モータ20の作動を制御する電子制御ユニット28に入力される。操作量センサ27としては,第1ブレーキレバーL1の回転量を検出するストロークセンサや,第1マスタシリンダM1の油圧室3の圧力を検出する圧力センサを用いることができる。
さらに電子制御ユニット28には,前輪速度センサ24f及び後輪速度センサ24rの出力信号が入力される。
その他の構成は,前記第1実施形態と同様であるので,図9中,第1実施形態と対応する部分には,同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
いま,第1ブレーキレバーL1のみを操作すると,第1ブレーキレバーL1は,支軸15と共に回動して,第1マスタシリンダM1のピストン2を前進駆動するので,第1マスタシリンダM1の油圧室3に油圧が発生し,その油圧は,出力ポート6から第1油路9aを通して前輪ブレーキBfに伝達し,その作動により前輪Wfを制動する。
このとき,操作量センサ27が,第1ブレーキレバーL1のストローク又は油圧室3の油圧を,第1ブレーキレバーL1の操作量として検出して,その出力信号を電子制御ユニット28に入力する。電子制御ユニット28は,予め備えたマップ50(図10参照)から,第1ブレーキレバーL1の操作量に対応した電力を電動モータ20に供給し,そのロータ軸20bを正転させる。これにより,第2ブレーキレバーL2は,操作方向に駆動されるので,第2マスタシリンダM2が作動して後輪ブレーキBrを作動し,後輪Wrをも連動して制動することができる。
第2ブレーキレバーL2のみを操作したときには,第2マスタシリンダM2のみが作動して,後輪ブレーキBrのみが作動することになる。このように,連動ブレーキ系に構造簡単な電動モータが1個のみ使用されるので,コストの更なる低減が可能となる。
この第4実施形態においても,駆動輪たる後輪Wrがスピンした場合には,電子制御ユニット28は,前輪速度センサ24fの出力と,後輪速度センサ24rの出力との閾値を超える差に基づき,第2電動モータ20Bを正転させ,第2ブレーキレバーL2を介して第2マスタシリンダM2を作動することで,後輪Wrに制動をかけて,そのスピンを抑制することができる。
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,電子制御ユニット28に各種センサの出力信号を入力して,電子制御ユニット28により電動モータ20A,20B,20を適宜作動して,前輪ブレーキBf及び後輪ブレーキBrのアンチロック制御や,登坂発進時の後輪ブレーキBrによる後退防止や,急制動時やバンク時に有効な前輪Wf及び後輪Wrに対するブレーキ力配分を行うことができる。また第4実施形態中のギヤ伝動機構43には,ベベルギヤを用いることもできる。
Bf・・・前輪ブレーキ
Br・・・後輪ブレーキ
L1・・・第1ブレーキ操作子(第1ブレーキレバー)
L2・・・第2ブレーキ操作子(第2ブレーキレバー)
M1・・・第1マスタシリンダ
M2・・・第2マスタシリンダ
Wf・・・前輪
Wr・・・後輪
20・・・電動モータ
20A・・第1電動モータ
20B・・第2電動モータ
20b・・ロータ軸
23a・・第1起電力取得手段(第1起電力センサ)
23b・・第2起電力取得手段(第2起電力センサ)
27・・・操作量取得手段(操作量センサ)
28・・・電子制御ユニット

Claims (3)

  1. 前輪ブレーキ(Bf)を油圧作動し得る第1マスタシリンダ(M1)と,後輪ブレーキ(Br)を油圧作動し得る第2マスタシリンダ(M2)と,前記第1マスタシリンダ(M1)を操作し得る第1ブレーキ操作子(L1)と,前記第2マスタシリンダ(M2)を操作し得る第2ブレーキ操作子(L2)とを備える車両のブレーキ制御装置において,
    前記第1マスタシリンダ(M1)に取り付けられてロータ軸(20b)を前記第1ブレーキ操作子(L1)に連動させる第1電動モータ(20A)と,前記第2マスタシリンダ(M2)に取り付けられてロータ軸(20b)を前記第2ブレーキ操作子(L2)に連動させる第2電動モータ(20B)と,第1及び第2ブレーキ操作子(L1,L2)のそれぞれの操作により前記第1及び第2電動モータ(20A,20B)に発生する起電力を取得する第1及び第2起電力取得手段(23a,23b)と,前記第1起電力取得手段(23a)の取得起電力に応じて前記第2電動モータ(20B)を前記第2ブレーキ操作子(L2)のブレーキ操作方向に作動し,また前記第2起電力取得手段(23b)の取得起電力に応じて前記第1電動モータ(20A)を前記第1ブレーキ操作子(L1)のブレーキ操作方向に作動する電子制御ユニット(28)とを備え
    前記電子制御ユニット(28)は,前記第1及び第2電動モータ(20A,20B)の一方の起電力の発生加速度の上昇に応じて前記第1及び第2電動モータ(20A,20B)の前記一方又は両方に付与する電力を増加させるように構成されることを特徴とする,車両のブレーキ制御装置。
  2. 前輪ブレーキ(Bf)を油圧作動し得る第1マスタシリンダ(M1)と,後輪ブレーキ(Br)を油圧作動し得る第2マスタシリンダ(M2)と,前記第1マスタシリンダ(M1)を操作し得る第1ブレーキ操作子(L1)と,前記第2マスタシリンダ(M2)を操作し得る第2ブレーキ操作子(L2)とを備える車両のブレーキ制御装置において,
    前記第2マスタシリンダ(M2)に取り付けられてロータ軸(20b)を前記第2ブレーキ操作子(L2)に連動させる電動モータ(20)と,前記第1ブレーキ操作子(L1)の操作量を取得する操作量取得手段(27)と,この操作量取得手段(27)の取得操作量に応じて前記電動モータ(20)を前記第2ブレーキ操作子(L2)の作動方向に作動する電子制御ユニット(28)とを備え,
    前記電子制御ユニット(28)は,前記電動モータ(20)の起電力の発生加速度の上昇に応じて該電動モータ(20)に付与する電力を増加させるように構成されることを特徴とする,車両のブレーキ制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両のブレーキ制御装置において,
    前記電子制御ユニット(28)は,駆動輪としての後輪(Wr)のスピン状態を判定して,前記第2ブレーキ操作子(L2)側の前記電動モータ(20B,20)を作動することにより,前記第2マスタシリンダ(M2)を作動して,後輪(Wr)のスピンを抑制するように構成されることを特徴とする,車両のブレーキ制御装置。
JP2014031758A 2014-02-21 2014-02-21 車両のブレーキ制御装置 Active JP6324102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031758A JP6324102B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 車両のブレーキ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014031758A JP6324102B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 車両のブレーキ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015157496A JP2015157496A (ja) 2015-09-03
JP6324102B2 true JP6324102B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=54181904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014031758A Active JP6324102B2 (ja) 2014-02-21 2014-02-21 車両のブレーキ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6324102B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7015210B2 (ja) * 2018-05-23 2022-02-15 株式会社シマノ ブレーキ操作装置およびブレーキシステム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4526135B2 (ja) * 1999-03-17 2010-08-18 本田技研工業株式会社 自動二輪車の前後輪連動ブレーキ装置
JP2001088681A (ja) * 1999-09-24 2001-04-03 Bosch Braking Systems Co Ltd 自動二輪車用ブレーキ制御装置
KR100869602B1 (ko) * 2007-04-27 2008-11-21 박민식 상호 연결 가능한 자전거

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015157496A (ja) 2015-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4902373B2 (ja) ブレーキ装置およびブレーキ装置の制御方法
JP6219186B2 (ja) ブレーキ制御装置
US10974708B2 (en) Bicycle control device and brake system
JP7186069B2 (ja) ブレーキシステム
KR101601462B1 (ko) 차량의 전기유압식 브레이크 시스템
WO2015146963A1 (ja) 電動式ブレーキシステム、電動式ブレーキシステムを搭載した車両、及び電動式ブレーキシステムの制御方法
JP6324102B2 (ja) 車両のブレーキ制御装置
FR2964624A1 (fr) Systeme de freins de vehicule
US11970237B2 (en) Driving device and driving system
TWI801585B (zh) 煞車操作裝置及煞車系統
JP2011131886A (ja) 電動倍力装置
KR20220002424A (ko) 차량의 유압식 제동 시스템을 위한 전기 기계식으로 구동 가능한 제동 압력 생성기, 그리고 전기 기계식 제동 압력 생성기를 포함하는 차량
KR101409013B1 (ko) 유성기어 타입 전동 브레이크 시스템
JP6297344B2 (ja) ブレーキ装置
JP5769787B2 (ja) ブレーキ制御装置
JP2013180670A (ja) 制動力制御装置
JP2022531130A (ja) 液圧式のブレーキシステムのための電気機械式のブレーキ圧発生器
WO2021166596A1 (ja) 車両制御装置、車両制御方法および車両制御システム
JP6327619B2 (ja) 車両のブレーキ制御装置
WO2015098649A1 (ja) ブレーキ装置および電動倍力装置
JP2006161952A (ja) 車両用ブレーキ装置
JP2000280891A (ja) ブレーキ装置
WO2021039535A1 (ja) 車両の電動倍力装置
TWI838364B (zh) 操作裝置及煞車系統
JP5724493B2 (ja) マスタシリンダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6324102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250