JP6323796B2 - 照明装置付き鏡 - Google Patents
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Description
このときの高輝度の光源である照明器具が直接目に入ってくる直接グレアという現象が発生する。
また、背面透光部材の膨出部が、鏡の背面と並行に配置されている、または鏡の背面方向に膨出していることにより、鏡より前方から背面投光部材が見えにくくなるため、離隔光起因の直接グレアを抑制することができることに加え、照明装置が壁面側への突出部を有していないため、照明装置付き鏡の周囲に照明装置が映りこみ難く、照明が映りこむような離隔光起因の間接グレアを抑制することができる。
また、背面透光部材の膨出部が、鏡の背面と並行に配置されている、または鏡の背面方向に膨出していることにより、鏡より前方から背面投光部材が見えにくくなるため、照明装置が直接見えてしまう直接グレアを抑制することができることに加え、照明装置が壁面側への突出部を有していないため、照明装置付き鏡の周囲に照明装置が映りこみ難く、照明が映りこむような間接グレアを抑制することができる。
図1は本発明の実施形態の照明装置付き鏡100を備える洗面空間の正面図である。
そして、洗面台Lおよび照明装置付き鏡100は、拡散性および反射率が高い壁面Wに取り付けられている。
図2は図1におけるA−A断面図であり、図1から照明装置付き鏡100は左右対称であるため、図2では照明装置付き鏡100の片側のみを示している。
基部110は、照明装置付き鏡100よりも厚く(例えば115mm以上)、コの字状のふかし部材111を備えており、このふかし部材111が壁面Wに固定されている。
これにより、照明装置付き鏡100は、基部110のふかし部材111を介して壁面Wに固定されると共に壁面Wと離間対向する。
さらに、ベースプレート112は、水平方向(鏡120の幅方向;以下同じ)の端部かつ鉛直方向の複数個所で、連結ネジ113により後述する照明装置130と連結されている。
照明装置130は鏡120の背面側かつ側方にあり、鏡120と高さがおおよそ同じである(図1参照。)。
そして、LED付基板131は、LED(光源)131aを鉛直方向に複数個備えている。
なお、本実施形態においてLED131aの広がり角はおおよそ120度であるが、この広がり角は一例に過ぎず、120度に限定されるものではない。
不透過性部材132は、光をほとんど透さない程度(例えば、透過率が3%以下)に灰色に着色されたアクリル樹脂で形成されており、鏡120と垂直な垂直部132aと、垂直部132aと連続し垂直部132aからLED131a側に傾いている傾斜部132bと、傾斜部132bと連続し水平方向に伸びる水平部132cの3つの部分を含んでいる。
さらに、傾斜部132bのLED131a側には、反射率の高い(例えば、反射率が90%以上)光反射シートにより形成された第一反射面132dが設けられている。
背面透光部材133は、LED131aと壁面Wとの間に位置しており、鏡120の背面123と並行である。
なお、前述した基部110と照明装置120とを連結する連結ネジ113は、具体的にはベースプレート112と背面透光部材133とLED固定金具135とを連結している。
前面透光部材134は、鏡120の前面122とおおよそ面一であり、鏡120の縁部121より外方に位置している透光部134aと、この透光部134aと接続されていると共に鏡120の厚み程度後方にある鏡対向部134bとを有している。
さらに、鏡対向部134bの壁面W側には、鏡120と並行な第二反射面134cが設けられている。
<3. 放射光の光路>
そして、このLED131aから放たれる放射光は、鏡120と並行する直進光SLと、鏡120に近づく接近光ALと、鏡120から遠ざかる離隔光LLとの3種類に大別することができる。
まず、鏡120と並行する直進光SLについて説明する。
LED131aから放たれた直進光SLは、LED131aと対向する不透過性部材132に向かう。
そして、直進光SLは、不透過性部材132の第一反射面132dを反射して、前面透光部材134に向かう。
このように第一反射面132dの傾きを規定していることにより、効率的に鏡120の前に立つ使用者を照らすことができる。
次いで、鏡120に近づく接近光ALについて説明する。
LED131aから放たれた接近光ALは、LED131aより鏡120側にある前面透光部材134に向かう。
そして、接近光ALは、前面透光部材134の第二反射面134cを反射した後、背面透光部材133を透過して、壁面Wに向かう。
次いで、鏡120から遠ざかる離隔光LLについて説明する。
以上述べたように、接近光ALおよび離隔光LLは背面透光部材133を透過して、壁面Wに向かう。
このとき、背面透光部材133が鏡120の背面123と並行であるため、壁面Wを含む照明装置付き鏡100周囲の壁(壁面と垂直な鏡面壁、鏡面の仕切り材、窓ガラス等)に背面透光部材133が映り込むことを殆どない。
このようにして得られた本実施形態の照明装置付き鏡100は、鏡120と鏡120の背面123に光源であるLED131aを有した照明装置130とを備えていることにより、LED131aの発する光が壁面Wなどに当たった際の反射光により周囲を照らすため、間接照明として鏡120の背面123の空間を演出できる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。
本発明は、鏡と該鏡の背面側に光源を有した照明装置とを備えていると共に壁面に取付けられる照明装置付き鏡であって、前記光源の発する光が、前記鏡と並行する直進光と、前記鏡に近づく接近光と、前記鏡から遠ざかる離隔光とからなり、前記照明装置が、光を透過しない不透過性部材と、該不透過性部材と接続されると共に前記離隔光を透過する背面透光部材とを備え、前記光源が、前記直進光を前記不透過性部材に向けて放射しており、前記光源と前記壁面との間に位置している前記背面透光部材が、前記鏡の背面と並行に配置されている、または前記鏡の背面方向に膨出している膨出部を備えているものであり、直接グレアおよび間接グレアを抑制することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
これにより、鏡120より前方から背面投光部材133が見えにくくなるため、離隔光LL起因の直接グレアを抑制することができることに加え、照明装置130が壁面W側への突出部を有していないため、照明装置付き鏡100の周囲に照明装置130が映りこみ難く、照明が映りこむような離隔光LL起因の間接グレアを抑制することができる。
壁面の拡散性を高めることで、光源の映りこみを減らすことができる。
110 ・・・ 基部
111 ・・・ ふかし部材
111a・・・ 開口
112 ・・・ ベースプレート
113 ・・・ 連結ネジ
120 ・・・ 鏡
121 ・・・ 縁部
122 ・・・ 前面
123 ・・・ 背面
130 ・・・ 照明装置
131 ・・・ LED付基板
131a・・・ LED(光源)
132 ・・・ 不透過性部材
132a・・・ 垂直部
132b・・・ 傾斜部
132c・・・ 水平部
132d・・・ 第一反射面
133 ・・・ 背面透光部材
133a・・・ 膨出部
134 ・・・ 前面透光部材
134a・・・ 透光部
134b・・・ 鏡対向部
134c・・・ 第二反射面
135 ・・・ LED固定金具
136 ・・・ 締結ネジ
L ・・・ 洗面台
W ・・・ 壁面
SL ・・・ 直進光
AL ・・・ 接近光
LL ・・・ 離隔光
Claims (5)
- 鏡と該鏡の背面側に光源を有した照明装置とを備えていると共に壁面に取付けられる照明装置付き鏡であって、
前記光源の発する光が、前記鏡と並行する直進光と、前記鏡に近づく接近光と、前記鏡から遠ざかる離隔光とからなり、
前記照明装置が、光を透過しない不透過性部材と、該不透過性部材と接続されると共に前記離隔光を透過する背面透光部材とを備え、
前記光源が、前記直進光を前記不透過性部材に向けて放射しており、
前記光源と前記壁面との間に位置している前記背面透光部材が、前記鏡の背面と並行に配置されている、または前記鏡の背面方向に膨出している膨出部を備えていることを特徴とする照明装置付き鏡。 - 前記不透過性部材が、前記直進光を反射する第一反射面を備えており、
前記照明装置が、前記鏡の前面と並行していると共に前記鏡の縁部より外方に前面透光部材を備えており、
前記第一反射面が、前記直進光を前記前面透光部材に向けて反射させていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置付き鏡。 - 前記不透過性部材の一端が、前記前面透光部材と接続されていることを特徴とする請求項2に記載の照明装置付き鏡。
- 前記照明装置が、前記接近光を反射する第二反射面を備えており、
前記第二反射面が、前記接近光を前記背面透光部材に向けて反射させていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の照明装置付き鏡。 - 鏡と該鏡の背面側に光源を有した照明装置とを備えていると共に壁面に取付けられる照明装置付き鏡であって、
前記照明装置が、前記光源に対向すると共に光を透過しない不透過性部材と、該不透過性部材の一端と接続される背面透光部材とを備えており、
前記光源と前記壁面との間に配置されている前記背面透光部材が、前記鏡の背面と並行に配置されている、または前記鏡の背面方向に膨出している膨出部を有していることを特徴とする照明装置付き鏡。
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