JP6323208B2 - pH計測システム、pH計測システムの洗浄制御方法およびプログラム - Google Patents

pH計測システム、pH計測システムの洗浄制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、pH計測システム、pH計測システムの洗浄制御方法およびプログラムに関する。
プラントや環境水などのpHを測定するために現場に設置されるpH計測システムとして、pH電極に付着した汚れを洗浄するための自動洗浄機能を備えているものが知られている。このうち、pH電極を周期的に薬液洗浄する自動洗浄機能を備えたpH計測システムにおいては、薬液洗浄の機会を利用してpH電極の応答性を確認する機能を有するものがある。例えば、特許文献1では、pH電極を塩酸などの薬液で洗浄した後に水洗浄を行い、水洗浄開始後所定時間経過時に、pH測定値が所定の値に到達しているか否かをチェックし、到達していない場合は、エラー出力することが開示されている(特許文献1段落0106〜0111参照)。
特許第3003060号公報
pH電極の応答性の悪化は、pH電極の寿命による劣化だけでなく、pH電極への汚れの付着(蓄積)が原因となっている場合が多い。定期的に薬液洗浄を行っていても、洗浄周期が長すぎたり、pH電極を薬液と接触させる洗浄時間が短すぎたりして充分な洗浄が行われていなければ、pH電極に応答性を損なうような汚れが蓄積してしまう。
特許文献1に記載の技術によれば、汚れの蓄積が進行し、応答性が損なわれた最終段階でエラー出力することができる。しかし、汚れの蓄積に起因するpH電極の応答性の悪化を未然に防止することはできない。エラー出力がされるほど汚れが蓄積してしまうと、作業員が現場に出向き、pH電極の手洗浄を行うなどのメンテナンスが必要となることも多い。
洗浄不足となる事態を避けるために、適切な洗浄周期や洗浄時間を設定することが望まれるが、pH電極の汚れ方は、測定対象の試料液の性状やpH電極の使用環境、季節などによって変化する。そのため、pH電極の適切な洗浄周期や洗浄時間を一律に決定することができない。
そこで、洗浄不足によるエラー出力を招かないように洗浄周期を短めに設定したり洗浄時間を長めに設定したりすることが行われているが、この場合、薬液を無駄に消費してしまい洗浄コストや環境に与える負荷が増大するという問題があった。このように、従来の薬液洗浄機能を備えるpH計測システムは、ユーザの利便性や環境負荷に対する配慮が十分でないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、pH電極を過不足なく薬液洗浄することができるpH計測システム、pH計測システムの洗浄制御方法およびプログラムを提供することを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明は、以下の構成を採用した。
[1]pH電極と、該pH電極が得た検出値に基づきpH測定値を得る演算制御装置とを備えるpH計測システムであって、
前記演算制御装置は、計時部と、該計時部が計時した時刻と前記検出値とを取得する演算部を有し、
前記演算部は、前記pH電極を薬液で洗浄する際に、薬液洗浄開始時刻から前記pH測定値または検出値が所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求め、
該評価時間に基づき、前記pH電極を前記薬液で洗浄する洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を調整する調整情報を生成するように構成されたことを特徴とするpH計測システム。
[2]前記調整情報は、前記洗浄周期を長くすること、及び前記洗浄時間を短くすることの一方または両方を指示する第1調整情報と、前記洗浄周期を短くすること、及び前記洗浄時間を長くすることの一方または両方を指示する第2調整情報を含み、
前記演算部は、前記評価時間が所定の第1基準時間T以下または該第1基準時間T未満であるときに前記第1調整情報を出力し、
前記評価時間が所定の第2基準時間T以上(但し、T>T)または該第2基準時間Tを超えるときに前記第2調整情報を出力する、[1]に記載のpH計測システム。
[3]前記第1基準時間Tは、過去の評価時間に基づいて設定された標準時間Tより所定の第1許容時間αだけ短い時間であり、前記第2基準時間Tは、前記標準時間Tよりも所定の第2許容時間βだけ長い時間である[2]に記載のpH計測システム。
[4]前記演算制御装置は、さらに設定された前記洗浄周期及び洗浄時間を記憶する記憶部を有し、
前記演算部は、生成した調整情報を反映して、前記洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を再設定して前記記憶部に記憶させ、該記憶させた洗浄周期及び洗浄時間と、前記計時部が計時した時刻を取得して、前記pH電極を薬液で洗浄する薬液洗浄装置を制御する洗浄制御情報を生成する[1]〜[3]のいずれか一項に記載のpH計測システム。
[5]前記演算制御装置は、さらに洗浄指示部を有し、
該洗浄指示部は、前記演算部が生成した洗浄制御情報に従い、前記pH電極に薬液を接触させる動作を前記薬液洗浄装置に行わせる洗浄信号を出力する[4]に記載のpH計測システム。
[6]さらに、前記洗浄信号に従い、前記pH電極を前記薬液で洗浄する薬液洗浄装置を備える[5]に記載のpH計測システム。
[7]pH電極と、該pH電極が得た検出値に基づきpH測定値を得る演算制御装置とを備えるpH計測システムの洗浄制御方法であって、
前記pH電極を薬液で洗浄する洗浄周期及び洗浄時間を設定し、
該設定に従い前記pH電極を薬液で洗浄する際に、薬液洗浄開始時刻から前記pH測定値または検出値が所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求め、
該評価時間に基づき、前記pH電極を前記薬液で洗浄する洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を調整する調整情報を生成し、
該生成した調整情報を反映して、前記洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を再設定することを特徴とするpH計測システムの洗浄制御方法。
[8]pH電極と、該pH電極が得た検出値に基づきpH測定値を得る演算制御装置とを備えるpH計測システムの前記pH電極の薬液による洗浄を制御するためのプログラムであって、
予め設定した洗浄周期及び洗浄時間に従い前記pH電極を薬液で洗浄する際に、薬液洗浄開始時刻から前記pH測定値または検出値が所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求め、
該評価時間に基づき、前記pH電極を前記薬液で洗浄する洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を調整する調整情報を生成し、
該生成した調整情報を反映して、前記洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を再設定することを実行させることを特徴とするプログラム。
本発明のpH計測システム、pH計測システムの洗浄制御方法およびプログラムによれば、pH電極を過不足なく薬液洗浄することができる。
本発明の実施形態に係るpH計測システムの全体構成図である。 本発明の実施形態のpH計測システムが行う洗浄制御方法のフローチャートである。 本発明の他の実施形態のpH計測システムが行う洗浄制御方法のフローチャートである。
本発明における薬液洗浄開始時刻とは、1回の薬液洗浄において、pH電極の感応部に、洗浄のための薬液が最初に到達する時刻または当該時刻と同視できる時刻である。
また、洗浄周期は、n回目(nは正の整数)の薬液洗浄開始時刻から、n+1回目の薬液洗浄開始時刻迄の時間または当該時間と同視できる時間である。
また、洗浄時間は、1回の薬液洗浄において、pH電極に薬液を接触させている時間または当該時間と同視できる時間である。すなわち、薬液洗浄開始時刻から薬液洗浄終了時刻迄の時間である。
なお、薬液洗浄終了時刻とは、1回の薬液洗浄において、pH電極の感応部に、洗浄のための薬液が接触しなくなった時刻または当該時刻と同視できる時刻である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るpH計測システムについて説明する。本実施形態のpH計測システムは、予めプログラムされたタイムチャートに基づき、測定モードと洗浄モードとを交互に繰り返すようになっている。
本実施形態のpH計測システムは、薬液洗浄時に洗浄周期を調整する調整情報を生成し、洗浄周期を再設定するようになっている。
また、試料液にpH電極を浸漬したまま、pH電極の感応部に薬液と空気を吹き付け、吹き付けた空気によりpH電極の感応部の周辺に空気層を形成することにより、薬液が試料液に希釈されることを防ぐ洗浄方式を採用したものである。
[装置構成]
図1に示すように、本実施形態のpH計測システムは、pH電極1と装置本体10と薬液洗浄装置30を備えている。図1では、本実施形態のpH計測システムに、外部の記録計50を接続した例を示している。
pH電極1は、常時は試料液に浸漬され、試料液のpHに応じた電位(検出値)を得るようになっている。また、pH電極1には温度センサ-が内蔵され、試料液の温度情報も得られるようになっている。pH電極1は装置本体10の電極入力端子11に接続されており、測定モードと洗浄モードの何れの場合にも、電位と温度情報を継続的に得て装置本体10に入力するようになっている。
薬液洗浄装置30は、装置本体10の洗浄出力端子12に接続されている。薬液洗浄装置30は、装置本体10の洗浄出力端子12から洗浄信号を受けている間、pH電極1の感応部に薬液と空気を吹き付けて洗浄するようになっている。
薬液洗浄装置30は、外部電源からの電力供給を受ける外部電源端子(不図示)を備えている。
薬液と空気をpH電極1に吹き付ける具体的な機構に特に限定はなく、計装空気やエアポンプを用いる公知の機構等を適宜採用できる。
例えば、計装空気を薬液タンクに導入する空気流路の弁を開き、計装空気と共に、薬液タンク内の薬液をpH電極1に向けて吐出させる機構を採用することができる。
また、エアポンプを動作させると共に、エアポンプで送られる空気を薬液タンクに導入する空気流路の弁を開き、空気と共に薬液タンク内の薬液をpH電極1に向けて吐出させる機構を採用することができる。
外部の記録計50は、装置本体10のデータ出力端子13に接続され、データ出力端子13から出力される伝送出力に応じて試料液のpHと温度情報を記録するようになっている。データ出力端子13と記録計50とは、直接、ケーブルで接続されていてもよいし、通信システムを利用して接続されていてもよい。
装置本体10は、内部に演算制御装置20を備えている。また、前面に表示装置15と操作部16とを、内部または外面に電極入力端子11及び洗浄出力端子12と、外部電源40からの電力供給を受ける外部電源端子14を備えている。
表示装置15は、pH電極1が得た電位や、当該電位に対応するpHを表示するようになっている。また、演算制御装置20が生成する調整情報等、ユーザが認識すべき各種情報を表示できるようになっている。
演算制御装置20は、変換部21、計時部22、記憶部23、演算部24、洗浄指示部25を備えている。
変換部21を除く演算制御装置20の一部、または全部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。また、計時部22、記憶部23、演算部24、洗浄指示部25を、各機能ブロックとして個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。
また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
変換部21は、pH電極1から入力される電位をインピーダンス変換及びA/D変換して、演算部24に出力するようになっている。
計時部22は、時刻情報を生成し、演算部24に出力するようになっている。なお、本発明において時刻とは、単に、時の流れにおけるある一瞬、時点を意味する。ただし、時刻を特定するために、一日の起点である正子からの時間を時刻としてもよい。計時部22は、測定モードと洗浄モードの何れの場合にも、時刻情報を継続的に生成して演算部24に入力するようになっている。
記憶部23は、予めプログラムされたタイムチャートを特定するための各種情報を記憶する。タイムチャートを特定するための各種情報には洗浄周期や洗浄時間の初期値や再設定値が含まれる。
また、pH電極1から入力される電位をpHに換算するための演算式や、必要な情報(例えば、校正によって得られた電極の起電力特性など)が記憶されるようになっている。また、演算部24が各種演算を行う際に用いる数値(後述の標準時間、許容時間等)を記憶できるようになっている。
演算部24は、測定モードと洗浄モードの何れの場合にも、時刻とその時刻における電位(検出値)とを、継続的に取得するようになっている。
また、pH電極1を薬液で洗浄する際に、後述のステップを行うことにより、pH電極1を薬液で洗浄する洗浄周期を調整する調整情報を生成し、さらに、生成した調整情報を反映した洗浄制御情報を生成するようになっている。
ここで、洗浄制御情報は、計時部22が計時した時刻に対応して、薬液洗浄装置30のオンオフを制御する情報である。
洗浄指示部25は、演算部24が生成した洗浄制御情報が薬液洗浄装置30のオン状態(駆動状態)を指示する情報である場合、pH電極1に薬液を吹き付ける動作を薬液洗浄装置30に行わせる洗浄信号(接点信号)を洗浄出力端子12から出力するようになっている。
操作部16は、予めプログラムされたタイムチャートとは異なる動作をpH計測システムに行わせることや、種々の設定値を任意に変更するために用いられる。
[測定モード]
本実施形態のpH計測システムでは、測定モードの間、演算部24が、継続的に取得している電位を、同時に取得している温度情報に基づき温度補償されたpH測定値に換算する。そして、得られたpH測定値と温度を、逐次、表示装置15に表示させると共に、データ出力端子13から記録計50に出力する。記録計50には、pH測定値および温度と共に、該pH測定値を取得した際に計時部22が計時した時刻を併せて出力してもよい。
[洗浄モード]
本実施形態のpH計測システムにおいて、洗浄モードは、薬液吐出工程と薬液吐出工程に続く待機工程からなる。
洗浄モードの間も、演算部24は、継続的に取得している電位を、同時に取得する温度情報に基づき温度補償されたpH測定値に換算する。
表示装置15には、その間に得られたpH測定値と温度と共に、「洗浄モード」であることを示す表示などを表示させる。また、記録計50には、洗浄モードであることを示す信号や、測定モードの最後に得られたpH測定値や温度等のダミー情報に基づく信号を出力する。
本実施形態における薬液洗浄開始時刻は、薬液吐出工程開始時刻である。また、薬液洗浄終了時刻は、薬液吐出工程終了時刻である。
本実施形態では、評価時間の計時を、薬液吐出工程開始時刻から開始する。
本実施形態における洗浄時間は、薬液吐出工程の所用時間である。
また、本実施形態における洗浄周期は、n回目の洗浄モードの薬液吐出工程開始時刻から、n+1回目の洗浄モードの薬液吐出工程開始時刻迄の時間である。
本実施形態のpH計測システムは、以下のように動作する。
まず、演算部24は、計時部22からの情報により前回の洗浄モード開始時刻から設定されている洗浄周期が経過したことを認識すると、薬液吐出工程開始(洗浄モード開始)の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。同時に、表示装置15の表示や記録計50に送る信号を洗浄モードにおける表示や信号に切り替える。これにより洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄信号(接点信号)を出力し、薬液洗浄装置30は薬液と空気の吐出を開始する。
演算部24は、その後計時部22からの情報により薬液吐出工程開始時刻から設定されている洗浄時間が経過したことを認識すると、薬液吐出工程終了の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。これにより、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対する洗浄信号の出力を中止し、薬液洗浄装置30は薬液と空気の吐出を終了する。
薬液吐出工程終了後は、待機工程となる。演算部24は、計時部22からの情報により薬液吐出工程終了(待機工程開始)から設定されている待機時間が経過したことを認識すると、待機工程を終了する。すなわち、洗浄モードを終了し、測定モードに復帰する。
演算部24は、薬液吐出工程において、洗浄指示部25への洗浄制御情報の提供と並行して、以下に説明するように、洗浄周期を再設定する。
[洗浄周期の再設定]
本実施形態のpH計測システムは、以下のステップを実行し、洗浄周期の再設定(本発明の洗浄制御方法)を行う。
ステップS1:薬液吐出工程開始時刻から、pH測定値が所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求める。
ステップS2:評価時間を所定の基準時間と対比して調整情報(周期)を生成する。
ステップS3:調整情報(周期)に基づき、洗浄周期を再設定する。
ステップS4:評価時間を算出できないときは、異常情報を生成する。
以下、各ステップについて、図2を参照しつつ詳述する。
ステップS1は、薬液吐出工程開始と同時に開始される。まず、継続的に取得しているpH測定値が、記憶部23に記憶されている所定の値となったか否かを判定する(ステップS1−1)。所定の値となっていない場合は、薬液吐出工程開始時刻からの経過時間が所定時間以上となっていないことを確認した上で(ステップS1−2)、ステップS1−1の判定を繰り返す。ステップS1−1の判定を繰り返し、pH測定値が所定の値となったら、薬液吐出工程開始時刻からその時の時刻迄の時間を評価時間として算出する(ステップS1−3)。
ステップS1−1で対比する所定の値は、使用する薬液の種類や濃度に応じて予め設定し、記憶部23に記憶させておく。例えば、薬液として5質量%塩酸水溶液を用いる場合、pH2程度を所定の値とすればよい。使用する薬液の種類等を変更する場合は、操作部16で新たな設定値を指定して、記憶部23に記憶させておく。
ステップS2では、評価時間を所定の基準時間を対比して調整情報(周期)を生成する。本実施形態では、第1基準時間Tと第2基準時間T(但し、T>T)の、2つの所定の基準時間と対比して、洗浄周期を長くすることを指示する第1調整情報(周期)と、洗浄周期を短くすることを指示する第2調整情報(周期)を生成する。
演算部24は、以下の(a)〜(d)の何れかの基準に基づき、第1調整情報(周期)または第2調整情報(周期)を出力する。
(a)評価時間が第1基準時間T以下であるときに第1調整情報(周期)を出力し、評価時間が第2基準時間以上であるときに第2調整情報(周期)を出力する。
(b)評価時間が第1基準時間T以下であるときに第1調整情報(周期)を出力し、評価時間が第2基準時間を超える時間であるときに第2調整情報(周期)を出力する。
(c)評価時間が第1基準時間T未満であるときに第1調整情報(周期)を出力し、評価時間が第2基準時間以上であるときに第2調整情報(周期)を出力する。
(d)評価時間が第1基準時間T未満であるときに第1調整情報(周期)を出力し、評価時間が第2基準時間を超える時間であるときに第2調整情報(周期)を出力する。
以下では、(c)の基準に基づき、第1調整情報(周期)または第2調整情報(周期)を出力する場合を例にとって説明する。
まず、評価時間を第1基準時間Tと対比し(ステップS2−1)、第1基準時間T以上であれば第2基準時間Tと対比する(ステップS2−2)。
そして、評価時間が第1基準時間T未満であれば第1調整情報(周期)を生成し(ステップS2−3)、第2基準時間T以上であれば第2調整情報(周期)を生成する(ステップS2−4)。
なお、評価時間が第1基準時間T以上第2基準時間T未満の場合は、調整情報(周期)を生成しない。または、洗浄周期を維持することを指示する第3調整情報(周期)を生成する。
第2基準時間Tは第1基準時間Tより長い。第1基準時間Tは洗浄が過剰か適切であるかを判定するための時間であり、第2基準時間Tは洗浄が不充分か適切であるかを判定するための時間である。
評価時間が第1基準時間T未満の場合は、洗浄が過剰と判断されるので、第1調整情報(周期)を生成する。第1調整情報(周期)は、洗浄周期を長くすることを指示する情報である。
評価時間が第2基準時間T以上の場合は、洗浄が不足と判断されるので、第2調整情報(周期)を生成する。第2調整情報(周期)は、洗浄周期を短くすることを指示する情報である。
評価時間が第1基準時間T以上、かつ第2基準時間T未満の場合は、洗浄が適切と判断されるので、調整情報(周期)を生成しない。または、洗浄周期を維持することを指示する第3調整情報(周期)を生成する。
第1基準時間Tと第2基準時間Tは、要求される測定精度や応答性に応じて適宜設定することができる。第1基準時間Tと第2基準時間Tは、各々固定値として記憶部23に記憶されていてもよいし、過去の評価時間を考慮して、その都度再設定される値であってもよい。
過去の評価時間を考慮するには、まず、過去の評価時間に基づいて標準時間Tを設定する。例えば、過去一回分(例えば前回)の薬液洗浄における評価時間や、過去数回分の評価時間の平均値を標準時間Tとする。
なお、初期状態においては、過去の評価時間に基づいて標準時間Tを設定できない。そのため、記憶部23に適切な標準時間Tの初期値を記憶させておき、初期状態では、この初期値を標準時間Tとして利用する。
そして、標準時間Tより所定の第1許容時間αだけ短い時間(T−α)を第1基準時間Tとし、標準時間Tより所定の第2許容時間βだけ長い時間(T+β)を第2基準時間Tとする。
第1許容時間αおよび第2許容時間βは、各々絶対時間(例えば15秒などの絶対値)または標準時間Tに対して所定の係数(例えば0.2)を乗算した時間である。なお、第1許容時間αと第2許容時間βとは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第1許容時間αおよび第2許容時間βは、要求される測定精度や応答性に応じて適宜設定することができる。
次回の薬液洗浄におけるステップS2で使用する第1基準時間Tと第2基準時間Tは、評価時間を算出した段階(ステップS1−3)で算出し、記憶部23に記憶させてもよいし、評価時間を記憶部23に記憶させておき、次回のステップS2の直前に記憶した評価時間から算出してもよい。
pH電極1は、充分に洗浄されていても経時劣化により、応答性が落ちる傾向がある。過去の評価時間に基づいて設定された標準時間Tを反映して第1基準時間Tと第2基準時間Tを設定すれば、経時劣化による応答性の変動を排除して、洗浄の過不足を評価しやすい。
ステップS3では、調整情報(周期)に基づき洗浄周期を再設定する。演算部24が第1調整情報を生成(ステップS2−3)した場合は、洗浄周期を延長する(ステップS3−1)。演算部24が第2調整情報(周期)を生成(ステップS2−4)した場合は、洗浄周期を短縮する(ステップS3−2)。演算部24が調整情報(周期)を生成しなかった場合、または洗浄周期を維持することを指示する第3調整情報(周期)を生成した場合は、洗浄周期を維持する(ステップS3−3)。
以上のステップにより、洗浄周期の再設定が終了する。なお、ステップS1−2で開始時刻からの経過時間が所定時間以上となった場合は、電極の劣化や破損の可能性がある。この場合は、異常情報を生成して終了する(ステップS4)。
<第2実施形態>
本実施形態のpH計測システムは、演算部24がpH電極1を薬液で洗浄する洗浄時間を調整する調整情報を生成し、洗浄時間を再設定するようになっている他は、第1実施形態のpH計測システムと同じである。
演算部24は、薬液吐出工程において、洗浄指示部25への洗浄制御情報の提供と並行して、以下に説明するように、洗浄時間を再設定する。
[洗浄時間の再設定]
本実施形態のpH計測システムは、以下のステップを実行し、洗浄時間の再設定(本発明の洗浄制御方法)を行う。
なお、以下のステップの説明において、洗浄周期の再設定の場合と同じステップについては、同一のステップ番号を付して、その詳細な説明を省略する。
ステップS1:薬液吐出工程開始時刻から、pH測定値が所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求める。
ステップS2’:評価時間を所定の基準時間と対比して調整情報(時間)を生成する。
ステップS3’:調整情報(時間)に基づき、洗浄時間を再設定する。
ステップS4:評価時間を算出できないときは、異常情報を生成する。
以下、各ステップについて、図3を参照しつつ詳述する。
ステップS1は、洗浄周期の再設定におけるステップS1と同じである。
ステップS2’では、評価時間を所定の基準時間を対比して調整情報(時間)を生成する。本実施形態では、第1基準時間Tと第2基準時間T(但し、T>T)の、2つの所定の基準時間と対比して、洗浄時間を短くすることを指示する第1調整情報(時間)と、洗浄時間を長くすることを指示する第2調整情報(時間)を生成する。
なお、第1基準時間Tと第2基準時間Tは、第1実施形態と同様にして設定することができる。
演算部24は、以下の(e)〜(h)の何れかの基準に基づき、第1調整情報(時間)または第2調整情報(時間)を出力する。
(e)評価時間が第1基準時間T以下であるときに第1調整情報(時間)を出力し、評価時間が第2基準時間以上であるときに第2調整情報(時間)を出力する。
(f)評価時間が第1基準時間T以下であるときに第1調整情報(時間)を出力し、評価時間が第2基準時間を超える時間であるときに第2調整情報(時間)を出力する。
(g)評価時間が第1基準時間T未満であるときに第1調整情報(時間)を出力し、評価時間が第2基準時間以上であるときに第2調整情報(時間)を出力する。
(h)評価時間が第1基準時間T未満であるときに第1調整情報(時間)を出力し、評価時間が第2基準時間を超える時間であるときに第2調整情報(時間)を出力する。
以下では、(g)の基準に基づき、第1調整情報(時間)または第2調整情報(時間)を出力する場合を例にとって説明する。
まず、洗浄周期の再設定の場合と同様に、ステップS2−1とステップS2−2を行う。
ステップS2−1とステップS2−2を行った結果、評価時間が第1基準時間T未満であれば第1調整情報(時間)を生成し(ステップS2−5)、第2基準時間T以上であれば第2調整情報(時間)を生成する(ステップS2−6)。
なお、評価時間が第1基準時間T以上第2基準時間T未満の場合は、調整情報(時間)を生成しない。または、洗浄周期を維持することを指示する第3調整情報(時間)を生成する。
第2基準時間Tは第1基準時間Tより長い。第1基準時間Tは洗浄が過剰か適切であるかを判定するための時間であり、第2基準時間Tは洗浄が不充分か適切であるかを判定するための時間である。
評価時間が第1基準時間T未満の場合は、洗浄が過剰と判断されるので、第1調整情報(時間)を生成する。第1調整情報(時間)は、洗浄時間を短くすることを指示する情報である。
評価時間が第2基準時間T以上の場合は、洗浄が不足と判断されるので、第2調整情報(時間)を生成する。第2調整情報(時間)は、洗浄時間を長くすることを指示する情報である。
評価時間が第1基準時間T以上、かつ第2基準時間T未満の場合は、洗浄が適切と判断されるので、調整情報(時間)を生成しない。または、洗浄周期を維持することを指示する第3調整情報(時間)を生成する。
ステップS3’では、調整情報(時間)に基づき洗浄時間を再設定する。演算部24が第1調整情報(時間)を生成(ステップS2−5)した場合は、洗浄時間を短縮する(ステップS3−4)。演算部24が第2調整情報(時間)を生成(ステップS2−6)した場合は、洗浄時間を延長する(ステップS3−5)。演算部24が調整情報(時間)を生成しなかった場合、または洗浄時間を維持することを指示する第3調整情報(時間)を生成した場合は、洗浄時間を維持する(ステップS3−6)。
以上のステップにより、洗浄時間の再設定が終了する。なお、ステップS1−2で開始時刻からの経過時間が所定時間以上となった場合は、洗浄周期の再設定の場合と同様に異常情報を生成して終了する(ステップS4)。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係るpH計測システムについて説明する。本実施形態のpH計測システムは、予めプログラムされたタイムチャートに基づき、測定モードと洗浄モードとを交互に繰り返すようになっている。
本実施形態のpH計測システムは、薬液洗浄時に洗浄周期を調整する調整情報を生成し、洗浄周期を再設定するようになっている。
また、試料液の水面からpH電極を引き上げ、引き上げた空間でpH電極の感応部に薬液と洗浄水を吹き付ける洗浄方式を採用したものである。
[装置構成]
本実施形態のpH計測システムも、第1実施形態に係るpH計測システムと同様に図1で示すことができるが、以下の点が、第1実施形態と相違している。
まず、演算部24が生成する洗浄制御情報は、計時部22が計時した時刻に対応して、薬液洗浄装置30のpH電極1の引き上げや薬液または洗浄水の吹きつけ等の動作を制御する情報である。
洗浄指示部25は、演算部24が生成した洗浄制御情報に基づき、薬液洗浄装置30にpH電極1の上下動を指示する信号、薬液の吹きつけを指示する洗浄信号、及び洗浄水の吹きつけを指示する信号を、各々接点信号または駆動電力として洗浄出力端子12から出力するようになっている。
また、薬液洗浄装置30は、装置本体10の洗浄出力端子12からの信号を受けてpH電極1の感応部を試料液の水面から引き上げ、まず洗浄水ですすぎ、次いでpH電極1の感応部に薬液を吹き付けて洗浄し、さらに洗浄水ですすいだ後、pH電極1の感応部を試料液中に戻すようになっている。本実施形態の薬液洗浄装置30は、接点信号によって制御される場合は第1実施形態と同様に外部電源からの電力供給を受ける外部電源端子を備えているが、駆動電力により制御する場合は外部電源端子を備えていない。
薬液洗浄装置30は、洗浄指示部25からのpH電極1の上下動を指示する信号により、例えば駆動用のエアシリンダーを用いてpH電極1を上昇または下降させるようになっている。
また、洗浄指示部25からの薬液の吹きつけを指示する洗浄信号により薬液をpH電極1に向けて吐出するようになっている。
同様に、洗浄指示部25からの洗浄水の吹きつけを指示する信号により洗浄水をpH電極1に向けて吐出するようになっている。
薬液や洗浄水をpH電極1に吹き付ける具体的な機構に特に限定はなく、計装空気やエアポンプを用いる公知の機構等を適宜採用できる。
[測定モード]
測定モードは、第1実施形態に係るpH計測システムと同様である。
[洗浄モード]
本実施形態のpH計測システムにおいて、洗浄モードは、電極上昇工程、洗浄水吐出工程(I)、薬液吐出工程、洗浄水吐出工程(II)、電極下降工程、及び待機工程を、順次行う工程である。
第1実施形態に係るpH計測システムと同様に、表示装置15には、その間に得られたpH測定値と温度と共に、「洗浄モード」であることを示す表示などを表示させる。また、記録計50には、洗浄モードであることを示す信号や、測定モードの最後に得られたpH測定値や温度等のダミー情報に基づく信号を出力する。
本実施形態における薬液洗浄開始時刻は、薬液吐出工程開始時刻である。また、薬液洗浄終了時刻は、薬液吐出工程終了時刻である。
本実施形態では、評価時間の計時を、薬液吐出工程開始時刻から開始する。
本実施形態における洗浄時間は、薬液吐出工程の所用時間である。
また、本実施形態における洗浄周期は、n回目の洗浄モードの薬液吐出工程開始時刻から、n+1回目の洗浄モードの薬液吐出工程開始時刻迄の時間である。ただし、便宜上、n回目の洗浄モードの電極上昇工程開始時刻から、n+1回目の洗浄モードの電極上昇工程開始時刻迄の時間を洗浄周期として管理する。洗浄周期を管理する際の計時開始時刻をずらしても、実質的に洗浄周期を管理、調整できればよい。
本実施形態のpH計測システムは、以下のように動作する。
まず、演算部24は、計時部22からの情報により前回の洗浄モード開始時刻から設定されている洗浄周期が経過したことを認識すると、電極上昇工程開始(洗浄モード開始)の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対してpH電極1を上昇させる信号を与える。同時に、表示装置15の表示や記録計50に送る信号を洗浄モードにおける表示や信号に切り替える。
pH電極1の上昇が完了すると、演算部24は、電極上昇工程を終了し洗浄水吐出工程(I)を開始する情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄水を吐出させる信号を出力する。
演算部24は、その後計時部22からの情報により洗浄水吐出工程(I)開始時刻から設定されているすすぎ時間が経過したことを認識すると、洗浄水吐出工程(I)終了の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄水を吐出させる信号の出力を中止する。
演算部24は、次いで薬液吐出工程を開始する情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄信号として薬液を吐出させる信号を出力する。
演算部24は、その後計時部22からの情報により薬液吐出工程開始時刻から設定されている洗浄時間が経過したことを認識すると、薬液吐出工程終了の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して薬液を吐出させる信号の出力を中止する。
演算部24は、次いで洗浄水吐出工程(II)開始の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄水を吐出させる信号を出力する。
演算部24は、その後計時部22からの情報により洗浄水吐出工程(II)開始時刻から設定されているすすぎ時間が経過したことを認識すると、洗浄水吐出工程(II)終了の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄水を吐出させる信号の出力を中止する。
演算部24は、次いで電極下降工程開始の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対してpH電極1を下降させる信号を与える。
pH電極1の下降終了後は、待機工程となる。演算部24は、計時部22からの情報により電極下降工程終了(待機工程開始)から設定されている待機時間が経過したことを認識すると、待機工程を終了する。すなわち、洗浄モードを終了し、測定モードに復帰する。
演算部24は、薬液吐出工程において、洗浄指示部25への洗浄制御情報の提供と並行して、洗浄周期を再設定する。すなわち、本発明の洗浄制御方法を行う。
洗浄周期の再設定の方法は、第1実施形態に係るpH計測システムと同様である。
<第4実施形態>
本実施形態のpH計測システムは、演算部24がpH電極1を薬液で洗浄する洗浄時間を調整する調整情報を生成し、洗浄時間を再設定するようになっている他は、第3実施形態のpH計測システムと同じである。
演算部24は、薬液吐出工程において、洗浄指示部25への洗浄制御情報の提供と並行して、第2実施形態に係るpH計測システムと同様にして、洗浄時間を再設定する。すなわち、本発明の洗浄制御方法を行う。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態に係るpH計測システムについて説明する。本実施形態のpH計測システムは、予めプログラムされたタイムチャートに基づき、測定モードと洗浄モードとを交互に繰り返すようになっている。
本実施形態のpH計測システムは、薬液洗浄時に洗浄周期を調整する調整情報を生成し、洗浄周期を再設定するようになっている。
また、試料液と隔離された洗浄空間にpH電極の感応部を移動し、洗浄空間内に薬液を導入し、次いで洗浄水を導入する洗浄方式を採用したものである。
[装置構成]
本実施形態のpH計測システムも、第1実施形態に係るpH計測システムと同様に図1で示すことができるが、以下の点が、第1実施形態と相違している。
まず、演算部24が生成する洗浄制御情報は、計時部22が計時した時刻に対応して、薬液洗浄装置30のpH電極1の洗浄空間への移動や薬液または洗浄水の洗浄空間への導入等の動作を制御する情報である。
洗浄指示部25は、演算部24が生成した洗浄制御情報に基づき、薬液洗浄装置30にpH電極1の移動を指示する信号、薬液の導入を指示する洗浄信号、及び洗浄水の導入を指示する信号を、各々デジタル信号として洗浄出力端子12から出力するようになっている。
また、薬液洗浄装置30は、装置本体10の洗浄出力端子12からの信号を受けてpH電極1の感応部を試料液から洗浄空間に移動し、次いで洗浄空間に薬液を導入後排出し、さらに洗浄空間に洗浄水を導入後排出した後、pH電極1の感応部を試料液中に戻すようになっている。
薬液洗浄装置30が上記動作を行う具体的な機構に特に限定はなく、例えば、特許第2964342号公報、特開2007−178394号公報等に記載された公知の機構を適宜採用できる。
[測定モード]
測定モードは、第1実施形態に係るpH計測システムと同様である。
[洗浄モード]
本実施形態のpH計測システムにおいて、洗浄モードは、電極待避工程、薬液導入工程、薬液洗浄工程、薬液排出工程、洗浄水導入工程、すすぎ工程、洗浄水排出工程、電極復帰工程、及び待機工程を順次行う工程である。
第1実施形態に係るpH計測システムと同様に、表示装置15には、その間に得られたpH測定値と温度と共に、「洗浄モード」であることを示す表示などを表示させる。また、記録計50には、洗浄モードであることを示す信号や、測定モードの最後に得られたpH測定値や温度等のダミー情報に基づく信号を出力する。
本実施形態における薬液洗浄開始時刻は、厳密には、薬液導入工程で薬液がpH電極1の感応部に接触する程度に洗浄空間に導入された時刻であるが、便宜上、薬液導入工程の開始時刻を当該時刻と同視できるものとし、薬液洗浄開始時刻とみなす。
また、本実施形態における薬液洗浄終了時刻は、薬液排出工程で薬液がpH電極1の感応部に接触しなくなる程度に洗浄空間から排出された時刻であるが、便宜上、薬液洗浄工程の終了時刻を当該時刻と同視できるものとし、洗浄終了時刻とみなす。
また、本実施形態では、評価時間の計時を、薬液洗浄開始時刻とみなした薬液導入工程の開始時刻から開始する。
また、本実施形態における洗浄時間は、薬液洗浄開始時刻とみなした薬液導入工程の開始時刻から、薬液洗浄終了時刻とみなした薬液洗浄工程の終了時刻迄の時間、すなわち、薬液導入工程と薬液洗浄工程の所用時間の合計である。
なお、薬液導入工程の所用時間が一定であれば、薬液洗浄工程の所用時間を洗浄時間として管理してもよい。
本実施形態における洗浄周期は、n回目の薬液導入工程開始時刻から、n+1回目の薬液導入工程開始時刻迄の時間である。ただし、便宜上、n回目の洗浄モードの電極待避工程開始時刻から、n+1回目の洗浄モードの電極待避工程開始時刻迄の時間を洗浄周期として管理する。洗浄周期を管理する際の計時開始時刻をずらしても、実質的に洗浄周期を管理、調整できればよい。
本実施形態のpH計測システムは、以下のように動作する。
まず、演算部24は、計時部22からの情報により前回の洗浄モード開始時刻から設定されている洗浄周期が経過したことを認識すると、電極待避工程開始(洗浄モード開始)の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対してpH電極1の感応部を試料液と隔離された洗浄空間に待避させる信号を与える。同時に、表示装置15の表示や記録計50に送る信号を洗浄モードにおける表示や信号に切り替える。
pH電極1の感応部の洗浄空間への待避が完了すると、演算部24は、電極待避工程を終了し薬液導入工程を開始する情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄信号の一部として薬液を洗浄空間に導入する信号を出力する。
薬液導入が完了すると、演算部24は、薬液導入工程を終了し薬液洗浄工程を開始する情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄信号の一部として薬液中に攪拌用の空気を導入させる(バブリングを行わせる)信号を出力する。
演算部24は、その後計時部22からの情報により薬液導入工程開始時刻から設定されている洗浄時間が経過したことを認識すると、薬液洗浄工程終了(薬液排出工程開始)の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対してバブリングを行わせる信号の出力を中止すると共に、洗浄空間から薬液を排出する信号を出力する。
薬液排出が完了すると、演算部24は、薬液排出工程を終了し洗浄水導入工程を開始する情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄水を洗浄空間に導入する信号を出力する。
洗浄水導入が完了すると、演算部24は、洗浄水導入工程を終了しすすぎ工程を開始する情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対して洗浄水中に攪拌用の空気を導入させる(バブリングを行わせる)信号を出力する。
演算部24は、その後計時部22からの情報により設定されているすすぎ時間が経過したことを認識すると、すすぎ工程終了(洗浄水排出工程開始)の情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対してバブリングを行わせる信号の出力を中止すると共に、洗浄空間から洗浄水を排出する信号を出力する。
洗浄水排出が完了すると、演算部24は、洗浄水排出工程を終了し電極復帰工程を開始する情報(洗浄制御情報)を洗浄指示部25に与える。そして、洗浄指示部25は薬液洗浄装置30に対してpH電極1を移動させ、その感応部を試料液中に戻す信号を与える。
pH電極1の感応部が試料液中に戻った後は、待機工程となる。演算部24は、計時部22からの情報により電極復帰工程終了(待機工程開始)から設定されている待機時間が経過したことを認識すると、待機工程を終了する。すなわち、洗浄モードを終了し、測定モードに復帰する。
演算部24は、薬液導入工程および薬液洗浄工程において、洗浄指示部25への洗浄制御情報の提供と並行して、洗浄周期を再設定する。すなわち、本発明の洗浄制御方法を行う。
洗浄周期の再設定の方法は、第1実施形態に係るpH計測システムにおけるステップS1を、以下のステップS1’に変更する点を除き同様である。
ステップS1’:薬液導入工程開始時刻からpH測定値が、所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求める。
<第6実施形態>
本実施形態のpH計測システムは、演算部24がpH電極1を薬液で洗浄する洗浄時間を調整する調整情報を生成し、洗浄時間を再設定するようになっている他は、第5実施形態のpH計測システムと同じである。
演算部24は、薬液導入工程および薬液洗浄工程において、洗浄指示部25への洗浄制御情報の提供と並行して、洗浄時間を再設定する。すなわち、本発明の洗浄制御方法を行う。
洗浄時間の再設定の方法は、第2実施形態に係るpH計測システムにおけるステップS1を、以下のステップS1’に変更する点を除き同様である。
ステップS1’:薬液導入工程開始時刻からpH測定値が、所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求める。
<その他の実施形態>
上記各実施形態では、評価時間と対比する基準時間を、第1基準時間T及び第1基準時間Tよりも長い第2基準時間Tと対比したが、評価時間と対比する基準時間の数に特に限定はない。
例えば、第2基準時間Tよりさらに長い第3基準時間Tを設定し、評価時間が第3基準時間T以上である場合は、第2基準時間T以上第3基準時間T未満の場合よりも、さらに、洗浄周期を短くしたり、洗浄時間を長くしたりするなどの態様とすることができる。
また、第1基準時間Tよりさらに短い第4基準時間Tを設定し、評価時間が第4基準時間T未満である場合は、第4基準時間T以上第1基準時間T未満の場合よりも、さらに、洗浄周期を長くしたり、洗浄時間を短くしたりするなどの態様とすることができる。
さらに、基準時間は1つのみであってもよい。例えば、評価時間が単一の基準時間T以上である場合は、洗浄周期を短くしたり洗浄時間を長くしたりし、評価時間が単一の基準時間T未満である場合は、洗浄周期を長くしたり洗浄時間を短くしたりするなどの態様とすることができる。
また、基準時間が複数ある場合、評価時間と対比する基準時間の順番に特に限定はない。例えば、上記各実施形態においては、評価時間を第1基準時間Tと対比した後に第2基準時間Tと対比する態様としたが、まず、第2基準時間Tと対比した後に第1基準時間Tと対比する態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、評価時間を基準時間と対比する際、基準時間以上か、基準時間未満かにより生成する調整情報の種類を区分けする態様を詳述したが、基準時間を超えるか、基準時間以下かにより区分けをしてもよい。
また、上記各実施形態では、洗浄周期及び洗浄時間の一方のみを調整する態様を具体的に説明したが、洗浄周期及び洗浄時間の双方を同時に調整する態様でもよい。
また、上記各実施形態では、基準時間との対比により、延長するか短縮するか、という選択的な調整情報を生成する態様としたが、洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を連続的に調整する調整情報であってもよい。
例えば、評価時間を変数とする関数で次回の洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を決める調整情報としてもよい。具体的には、評価時間に一定の乗数をかけた時間を次回の洗浄時間とすることなどが考えられる。
また、上記各実施形態では、演算制御装置全体が装置本体に内蔵されている例を示したが、本発明の計測システムにおける演算制御装置の一部または全部は、装置本体に直接または通信システムを利用して接続される外部のコンピュータであってもよい。装置本体に直接外部のコンピュータを接続する場合、当該コンピュータは、装置本体に収納してもよい。
外部のコンピュータを用いる場合は、当該コンピュータを、本発明における演算制御装置の一部または全部として機能させるためのプログラムが必要となる。
プログラムは、予めコンピュータに記録されていてもよいし、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませてもよい。
また、予めコンピュータに記録されているプログラムと、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませるプログラムとを組み合わせてもよい。
ただし、外部のコンピュータを、本発明における演算制御装置の一部または全部として機能させるためには、予めインピーダンス変換及びA/D変換された検出値をコンピュータに入力する必要がある。そのため、上記実施形態における変換部は、装置本体に残すか、電極に変換部を持たせる必要がある。
また、上記各実施形態における変換部を演算制御装置の一部とせず、電極に変換部を持たせてもよい。
また、洗浄信号の具体的態様に特に限定はなく、上記第1実施形態や第2実施形態の洗浄信号をデジタル信号や駆動電力に置換してもよい。また、第3実施形態や第4実施形態の洗浄信号をデジタル信号に置換してもよい。また、第5実施形態や第6実施形態の洗浄信号を接点信号や駆動電力に置換してもよい。
また、上記各実施形態では、表示装置を備える例を示したが、表示装置は必須ではない。また、表示装置に代えて、または表示装置と共に、プリンターや、音声やブザー等を出力する装置を備えていてもよい。また、表示装置、プリンター、音声やブザー等を出力する装置等は、装置本体に一体化されている必要はなく、直接、または通信システムを利用して接続された外部装置であってもよい。
また、上記各実施形態では、演算部24が、pH測定値と温度を、表示装置15と外部の記録計50に出力する態様としたが、pH測定値等を出力する対象に特に限定はなく、例えば、内蔵の、または外部のプリンターやコンピュータなどに出力してもよい。
また、上記各実施形態では、予めプログラムされたタイムチャートに基づき、測定モードと洗浄モードとを交互に繰り返す例を示したが、さらにpH標準液を用いてpH電極1を自動的に校正する校正モードを備えていてもよい。
校正モードの周期は、洗浄モードの周期と関連づけて管理されていてもよいし、洗浄モードの周期と独立して管理されていてもよい。
また、洗浄モードに代えて、洗浄と校正を続けて行う洗浄校正モードを行ってもよい。例えば第3実施形態と第4実施形態の洗浄モードは、電極上昇工程と薬液吐出工程と洗浄水吐出工程と電極下降工程と待機工程とからなっていたが、この洗浄モードに代えて、たとえば以下の工程を順次行う洗浄校正モードを行ってもよい。
・電極上昇工程、
・洗浄水吐出工程、
・薬液吐出工程、
・洗浄水吐出工程、
・pH7標準液校正工程、
・洗浄水吐出工程、
・pH4準液校正工程、
・洗浄水吐出工程、
・電極下降工程
・待機工程
なお、pH7標準液校正工程は、pH7標準液をpH電極の感応部に吹き付けた状態でそのときの電位(検出値)とpHとの関係を記憶部23に記憶させるゼロ校正の工程であり、pH4標準液校正工程は、pH4標準液をpH電極の感応部に吹き付けた状態でそのときの電位(検出値)とpHとの関係を記憶部23に記憶させるスパン校正の工程である。
また、上記各実施形態では、予めプログラムされたタイムチャートに基づき、測定モードと洗浄モードとを交互に繰り返す例を示したが、人手により薬液洗浄を行うようにしてもよい。
その場合、薬液にpH電極を浸漬するのと同時に操作部16から洗浄開始の情報を入力することにより、洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を再設定するための評価時間の計時を開始することができる。
また、求めた調整情報、再設定した洗浄周期、再設定した洗浄周期に基づく次回の洗浄時期等を表示装置やプリンターによって示すことにより、ユーザは、次回の洗浄時期等を知得することができる。
1…pH電極、10…装置本体、11…電極入力端子、12…洗浄出力端子、
13…データ出力端子、14…外部電源端子、15…表示装置、16…操作部、
20…演算制御装置、21…変換部、22…計時部、23…記憶部、24…演算部、
25…洗浄指示部、30…薬液洗浄装置、40…外部電源、50…記録計

Claims (8)

  1. pH電極と、該pH電極が得た検出値に基づきpH測定値を得る演算制御装置とを備えるpH計測システムであって、
    前記演算制御装置は、計時部と、該計時部が計時した時刻と前記検出値とを取得する演算部を有し、
    前記演算部は、前記pH電極を薬液で洗浄する際に、薬液洗浄開始時刻から前記pH測定値または検出値が所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求め、
    該評価時間に基づき、前記pH電極を前記薬液で洗浄する洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を調整する調整情報を生成するように構成されたことを特徴とするpH計測システム。
  2. 前記調整情報は、前記洗浄周期を長くすること、及び前記洗浄時間を短くすることの一方または両方を指示する第1調整情報と、前記洗浄周期を短くすること、及び前記洗浄時間を長くすることの一方または両方を指示する第2調整情報を含み、
    前記演算部は、前記評価時間が所定の第1基準時間T以下または該第1基準時間T未満であるときに前記第1調整情報を出力し、
    前記評価時間が所定の第2基準時間T以上(但し、T>T)または該第2基準時間Tを超えるときに前記第2調整情報を出力する、請求項1に記載のpH計測システム。
  3. 前記第1基準時間Tは、過去の評価時間に基づいて設定された標準時間Tより所定の第1許容時間αだけ短い時間であり、前記第2基準時間Tは、前記標準時間Tよりも所定の第2許容時間βだけ長い時間である請求項2に記載のpH計測システム。
  4. 前記演算制御装置は、さらに設定された前記洗浄周期及び洗浄時間を記憶する記憶部を有し、
    前記演算部は、生成した調整情報を反映して、前記洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を再設定して前記記憶部に記憶させ、該記憶させた洗浄周期及び洗浄時間と、前記計時部が計時した時刻を取得して、前記pH電極を薬液で洗浄する薬液洗浄装置を制御する洗浄制御情報を生成する請求項1〜3のいずれか一項に記載のpH計測システム。
  5. 前記演算制御装置は、さらに洗浄指示部を有し、
    該洗浄指示部は、前記演算部が生成した洗浄制御情報に従い、前記pH電極に薬液を接触させる動作を前記薬液洗浄装置に行わせる洗浄信号を出力する請求項4に記載のpH計測システム。
  6. さらに、前記洗浄信号に従い、前記pH電極を前記薬液で洗浄する薬液洗浄装置を備える請求項5に記載のpH計測システム。
  7. pH電極と、該pH電極が得た検出値に基づきpH測定値を得る演算制御装置とを備えるpH計測システムの洗浄制御方法であって、
    前記pH電極を薬液で洗浄する洗浄周期及び洗浄時間を設定し、
    該設定に従い前記pH電極を薬液で洗浄する際に、薬液洗浄開始時刻から前記pH測定値または検出値が所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求め、
    該評価時間に基づき、前記pH電極を前記薬液で洗浄する洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を調整する調整情報を生成し、
    該生成した調整情報を反映して、前記洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を再設定することを特徴とするpH計測システムの洗浄制御方法。
  8. pH電極と、該pH電極が得た検出値に基づきpH測定値を得る演算制御装置とを備えるpH計測システムの前記pH電極の薬液による洗浄を制御するためのプログラムであって、
    予め設定した洗浄周期及び洗浄時間に従い前記pH電極を薬液で洗浄する際に、薬液洗浄開始時刻から前記pH測定値または検出値が所定の値となる時刻迄の時間を評価時間として求め、
    該評価時間に基づき、前記pH電極を前記薬液で洗浄する洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を調整する調整情報を生成し、
    該生成した調整情報を反映して、前記洗浄周期及び洗浄時間の一方または両方を再設定することを実行させることを特徴とするプログラム。
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