JP6322226B2 - アミノ基を含有するジブロック共重合体の調製方法 - Google Patents

アミノ基を含有するジブロック共重合体の調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、アミノ基を含有するジブロック共重合体を調製する方法に関する。さらに、本発明は、ジブロック共重合体、このようなジブロック共重合体を含む、または、からなる湿潤剤または分散剤、このようなジブロック共重合体、湿潤剤または分散剤を用いて粒子状物質を湿潤または分散する方法ならびにジブロック共重合体およびフタロシアニン顔料を含む顔料組成物にも関する。本発明はまた、このような顔料組成物を含む塗料にも関する。
UV硬化塗料は、例えば、液晶スクリーンおよび液晶ディスプレー中のカラーフィルターとして使用される。特にこの応用分野では、塗料の色の特性およびその加工特性に対して厳しい必要条件が課される。これらの厳しい必要条件を達成するために、ニュートン流動挙動を有する、可能な限り低粘度の、保存安定性の顔料分散をもたらし、調製工程では、できる限り低レベルの固有の着色を呈する湿潤剤および分散剤が使用されるが、これは、そうでなければ、塗料の色位置(colour locus)の変化というリスクがあるからである。カラーフィルターには、フタロシアニン顔料が重要な顔料の種類であり、緑色画素および青色画素の製造において使用される。アミン性(Aminic)ブロック共重合体は、これらの顔料の湿潤剤および分散剤として使用される。
特許文献1には、概して、顔料の湿潤剤および分散剤としての、エチレン系不飽和モノマーをベースとするニトロキシル末端基を有するアミン性ブロック共重合体の使用ならびにカラーレジストおよびカラーフィルターと呼ばれるものにおけるこれらの分散物の使用が記載されている。本明細書に記載される湿潤剤および分散剤は、時間のかかる2段階合成で調製される。選択された重合法は、約135℃の高温下で実施される。これらの調製条件下で、アミン性モノマーを使用して、固有の黄色または黄色を帯びた色を有するポリマーが得られる。
特許文献2には、約80℃の比較的高温でのリビング重合技術による、顔料分散物において使用するためのマルチブロック共重合体分散剤の製造が開示されている。
特許文献3には、フタロシアニン顔料、酸性湿潤剤および分散剤、および結合剤としてのランダム共重合体からなる顔料組成物が記載されている。このランダム共重合体は、50mg KOH/g〜500mg KOH/gのアミン価を有する。
特許文献4では、使用されるアミン性ブロック共重合体のアミン価の範囲が80mg KOH/g〜150mg KOH/gの範囲に限定されており、同共重合体はカラーレジストの調製のためのアクリル酸エステル類およびメタクリル酸エステル類からなっている。
特許文献5には、臭素化亜鉛フタロシアニン顔料を含む顔料分散物を調製するための、80mg KOH/g〜150mg KOH/gのアミン価を有する上記のブロック共重合体の使用が開示されている。
特許文献6および特許文献7には、メタクリレートブロック共重合体を水性のインクジェット用インクの湿潤剤および分散剤として使用することが記載されており、同共重合体はGTPによって調製され、一方のブロック中にアミン性モノマーおよびもう一方のブロック中に酸性モノマーを含んでいる。
特にできる限り低粘度の、保存安定性の顔料濃縮物を生成させる、改善された湿潤剤および分散剤に対する要望が続いている。顔料濃縮物の側およびカラーレジストの側の極めて低い粘度は、基板への塗料の塗布のために必要である。顔料分散物の保存安定性が悪く凝集する場合には、コントラストが損なわれる。特に、湿潤剤または分散剤として使用される場合には、特に、固有の色が低レベルの化合物が必要である。
WO2008/006723 EP2311920A1 特開2009−185277 特開2009−25813 特開2009−52010 US5,272,201 US6,306,994
したがって、本発明の目的は、上記の必要性のうち1以上、特に、固有の色が低レベルであるという必要性を満たす新規化合物を得る改善された方法を提供することであり、それによって、その化合物が、それ自体で、または溶液もしくは分散物中で、フタロシアニン顔料を含む顔料濃縮物および塗料を得ることを目的として湿潤剤または分散剤として作用し得る。湿潤剤または分散剤は、好ましくは、極めて低い粘度によって区別されるべきであり、また、好ましくは、保存安定性も有するべきである。湿潤剤および分散剤は、固有の色が極めて低レベルであることが最も好ましい。湿潤剤および分散剤の固有の色が極めて低レベルで、低粘度の、保存安定性の顔料濃縮物を提供するという上記で提示される目的に加え、極めて高いコントラストを得ることが特に望ましい。本発明によって提供される湿潤剤および分散剤は、さらに、カラーレジストおよびカラーフィルターにおいて顔料分散物の形態で使用され得る顔料用の湿潤剤および分散剤として特に適しているはずである。利用可能にされる湿潤剤および分散剤が、同様にその他の領域における使用、特に、インクジェット用インクの湿潤剤および分散剤としての使用にも適していることが特に望ましい。
これらの目的は、AブロックおよびBブロックからなる主鎖を有するジブロック共重合体を調製する方法を提供することによって達成された。同ジブロック共重合体はトリメチルシリル(メタ)アクリル酸エステル、1−ブトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、1−エトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、2−テトラヒドロピラニル(メタ)アクリル酸エステルおよびt−ブチル(メタ)アクリル酸エステルを除く、アクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類からなる群から選択されるモノマーから形成されている。それによって、AブロックまたはBブロックのみが、第1級アミノ基、第2級アミノ基または第3級アミノ基からなる群から選択される少なくとも1個のアミノ基を有する、共重合されたアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含んでいる。同ジブロック共重合体はAブロックおよびBブロックの重合反応が−78℃〜+60℃の間、好ましくは、−50℃〜+50℃の間、より好ましくは、−20℃〜+40℃の間の温度で実施される基転移重合(以下、「グループトランスファー重合」という。)法によって調製されることを特徴とする。
すなわち、本発明は、
トリメチルシリル(メタ)アクリル酸エステル、1−ブトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、1−エトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、2−テトラヒドロピラニル(メタ)アクリル酸エステルおよびt−ブチル(メタ)アクリル酸エステルを除く、アクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類からなる群から選択されるモノマーから形成されるAブロックおよびBブロックからなる主鎖を有し、それによってAブロックまたはBブロックのみが、第1級アミノ基、第2級アミノ基または第3級アミノ基からなる群から選択される少なくとも1個のアミノ基を有する、共重合されたアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含むジブロック共重合体を調製する方法であって、ジブロック共重合体がグループトランスファー重合法によって調製され、同重合法におけるAブロックおよびBブロックの重合反応が、−78℃から+60℃の間の温度で実施されることを特徴とするジブロック共重合体の調製方法及びその調製方法によって得られる、ジブロック共重合体である。
また、好ましくは、少なくとも1個のアミノ基を有する共重合されたアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含まないAブロックまたはBブロックが、オリゴエーテル基を含有する少なくとも1つのアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルを含むジブロック共重合体の調製方法及びその調製方法によって得られる、ジブロック共重合体であり、さらに好ましくは、ジブロック共重合体のアミン価が10〜160mg KOH/gであるジブロック共重合体の調製方法及びその調製方法によって得られる、ジブロック共重合体である。
本明細書において以下、この方法はまた、「本発明のジブロック共重合体を調製する方法」と呼ばれる。
本発明のジブロック共重合体を調製する方法を使用することによって、AブロックおよびBブロックそれぞれに特定のモノマーが使用されるが、その他のモノマーは明確に排除される。グループトランスファー重合反応および温度範囲と組み合わせて、それらのモノマーを選択することによって、上記で取り上げられた必要性のうち少なくとも1つまたはその組合せを満たすジブロック共重合体が得られる。
本発明の発明者らによって見い出されたように、例えば、ニトロキシル媒介性重合(NMP)のようなその他の重合技術では、不十分である固有の色を有する生成物が生じることになる。これは、例えば、本発明の実施例の欄の表3中のポリマー7および31を比較することによって示すことができる。
本発明のジブロック共重合体を調製する方法は、溶媒中で実施されることが好ましい。多数の溶媒が、一般にGTP反応に適しているとして当業者に知られているが、使用される条件下でのそれぞれのモノマー反応にはいくつかの溶媒がより好ましい。したがって、本発明のジブロック共重合体の固有の着色に関して、いっそう良好な結果を得るために、酢酸メトキシプロピル、特に、1−メトキシ−2−プロピルアセテートを、本発明のジブロック共重合体を調製する方法において使用してもよい。本発明の発明者のこの知見はまた、本発明の実施例の欄の表3中の実施例7および32によって支持される。実施例7のジブロック共重合体は、酢酸メトキシプロピル中で直接製造されたが、実施例32のジブロック共重合体はテトラヒドロフラン中で製造され、その後、テトラヒドロフランが酢酸メトキシプロピルによって交換された。GTP法におけるテトラヒドロフランの使用は、NMP法におけるテトラヒドロフランの使用と比較して、より良好な結果につながるが、固有の色に関する結果は、固有の色が極めて低レベルのジブロック共重合体が必要とされる場合には、酢酸メトキシプロピルが、高度に好ましい溶媒であるということを明らかに示している。
本明細書において、「酢酸メトキシプロピル」という用語は、1−メトキシ−2−プロピルアセテート(微量の2−メトキシ−1−プロピルアセテートを含んでいてもよい)を表すことが好ましい。この微量というのは、1−メトキシ−2−プロピルアセテートおよび2−メトキシ−1−プロピルアセテートの総量に基づいて、5重量%未満であることがより好ましく、2重量%がさらにより好ましく、1重量%未満が最も好ましい。
しかし、本発明のジブロック共重合体を調製する方法は、上記で説明されるように、特定の温度範囲でのGTP反応における特定のアクリル酸エステル類およびメタクリル酸エステル類の使用と関連する特徴の組合せを特徴とする。アクリル酸エステル類およびメタクリル酸エステル類の両方を包含する用語として、(メタ)アクリル酸エステルまたは(メタ)アクリレートも本明細書において使用される。
ジブロック共重合体中において、第1級、第2級または第3級アミノ基をもたらさないアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類対少なくとも1個の第1級、第2級または第3級アミノ基をもたらすアクリル酸エステル類またはメタクリル酸エステル類の比は、上記のアミン価が得られるように選択される。アミン価が極めて高い場合には、これは、本発明のジブロック共重合体を使用して調製される顔料分散物の粘度にとって有害となる可能性がある。また、アミン価が極めて低い場合には、湿潤および分散効果が低減する可能性がある。顔料分散物の低い粘度、保存安定性、湿潤および分散効果およびコントラスト値間のバランスに関しては、10〜160mg KOH/g、好ましくは、20〜105mg KOH/g、より好ましくは、40〜80mg KOH/g、さらにより好ましくは、55〜75mg KOH/gおよび最も好ましくは、65〜75mg KOH/gのアミン価が有利である。
アミン価(AN)とは、1gの物質のアミン分率に相当するmgでのKOHの量を意味する。アミン価は、滴定剤として、酢酸中の0.1N過塩素酸を用いる中和反応によってDIN16945に従って決定される:
R−NH+ HClO→ R−NH + ClO
シクロヘキサン、ジオキサン、クロロベンゼン、アセトンおよびメチルエチルケトンなどの不活性の溶媒の添加は、極めて弱い塩基の滴定を改善し得る。アミン価は、溶媒またはその他の混合物を含まないジブロック共重合体の物質1gを基準とする。
本明細書および特許請求の範囲を通じて、「ジブロック共重合体」という用語は、本発明のジブロック共重合体を調製する方法に従って得られた粗反応生成物を表す。特に、この用語は、可能性ある副生成物および残存する未反応のモノマーなどを含有する前記粗生成物を表す。しかし、ジブロック共重合体という用語は、本明細書において、グループトランスファー重合反応の際に存在していた溶媒のような揮発性物質を包含しないことも理解されるべきである。したがって、本発明のジブロック共重合体の任意の測定されるパラメータは、それらのパラメータの決定が、溶媒溶液中で実施されるか、そうでないかにかかわらず、本発明のそれぞれのプロセスによって得られる粗ジブロック共重合体で決定されるか、またはそれと関連している。いくつかの特性を決定するために、ジブロック共重合体の溶液での、例えば、酢酸メトキシプロピル中のその特性を決定することが必要であった。例えば、ジブロック共重合体の固有の色(ガードナー色数)を、酢酸メトキシプロピル中の、ジブロック共重合体の60重量%溶液中で決定した。
本発明の好ましいジブロック共重合体は、好ましくは、2000〜18000g/モル、より好ましくは、2000または3000〜17000g/モル、さらにより好ましくは、5000〜15000g/モルまたは4000〜12000g/モル、最も好ましくは、6000〜10000g/モルの数平均分子量Mnを有するジブロック共重合体である。数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、DIN55672パート1に従って、溶出液として容積で1%のジブチルアミンを含有するテトラヒドロフランおよび標準としてポリスチレンを使用するゲル浸透クロマトグラフィーによって決定した。数平均分子量があまりにも高い場合には、粘度が低下する可能性がある。
一方のブロック、AブロックまたはBブロックのいずれかが、第1級、第2級または第3級アミノ基をもたらさないアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含み、もう一方のブロックは、少なくとも1個の第1級、第2級または第3級アミノ基をもたらすアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類と、場合により、第1級、第2級または第3級アミノ基をもたらさない最大75重量%、好ましくは、最大50重量%、より好ましくは、最大25重量%のアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルとを含む。
一方のブロック中に、第1級、第2級または第3級アミノ基をもたらさないメタクリル酸エステル類を含み、もう一方のブロック中に、少なくとも1個の第1級、第2級または第3級アミノ基をもたらすメタクリル酸エステル類と、場合により、第1級、第2級または第3級アミノ基をもたらさないメタクリル酸エステル類を含むブロック共重合体が好ましい。
第1級、第2級または第3級アミノ基をもたらさないアクリル酸エステル類またはメタクリル酸エステル類は、例えば、1〜22、好ましくは、1〜12、より好ましくは、1〜10個の炭素原子を有する直鎖、分岐または脂環式アルコールのアルキル(メタ)アクリル酸エステル類、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートおよびイソボルニル(メタ)アクリレート;可能性あるさらなる置換基を含まないそのアリール環が、5〜12、好ましくは、6〜10個の炭素原子を含有するアリール(メタ)アクリル酸エステル類、例えば、フェニルアクリレートおよびアリールラジカル上に可能性あるさらなる置換基を含まないそのアラルキルラジカルが、6〜11、好ましくは、7〜11個の炭素原子を含有するアラルキル(メタ)アクリル酸エステル類、例えば、ベンジルメタクリレート(各場合において、アリール(メタ)アクリル酸エステルおよびアラルキル(メタ)アクリル酸エステル類のアリールラジカルは、非置換であり得、または最大4回置換され得る、例えば、4−メチルフェニルメタクリレート);好ましくは、オキシラニルアルキルラジカル中に、3〜6、より好ましくは、3〜4個の炭素原子を含有するオキシラニルアルキル(メタ)アクリル酸エステル類、例えば、2,3−エポキシブチルメタクリレート、3,4−エポキシブチルメタクリレートおよびグリシジル(メタ)アクリレートなど;およびモノ−、オリゴ−またはポリエーテルモノアルコールの(メタ)アクリル酸エステル類、例えば、エーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールまたは5〜80個の炭素原子を有する混合ポリエチレン/プロピレングリコール類、例えば、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、2−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、アリルオキシメチル(メタ)アクリレート、1−エトキシブチル(メタ)アクリレート、エチルトリグリコール(メタ)アクリレート、ブチルジグリコール(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール)メチルエーテル(メタ)アクリレートおよびポリ(プロピレングリコール)メチルエーテル(メタ)アクリレートなどである。
少なくとも1個のアミノ基を有する、共重合された(メタ)アクリル酸エステル類を含まないジブロック共重合体の前記AまたはBブロックが、オリゴエーテル基を含有する少なくとも1個の(メタ)アクリル酸エステルを含むことが極めて好ましい。このようなオリゴエーテル基を含有する(メタ)アクリル酸エステル類は、ジブロック共重合体のそれぞれのブロック中に、1〜100重量%の量で存在することが好ましく、より好ましくは、5〜50重量%である。最も好ましくは、オリゴエーテル基は、アルキルオリゴグリコールアクリレートまたはアルキルオリゴグリコールメタクリレートであり、後者が好ましい。「アルキルオリゴグリコール」という用語中の「アルキル」という用語は、好ましくは、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキル残基を表し、用語「アルキルオリゴグリコール」という用語中の「オリゴグリコール」という用語は、好ましくは、2〜10個のグリコール残基、好ましくは、2〜5個のグリコール残基を含有するオリゴマー化されたグリコールを表す。特に好ましいアルキルオリゴグリコールアクリレートまたはアルキルオリゴグリコールメタクリレートは、エチルトリグリコール(メタ)アクリレートおよびブチルジグリコール(メタ)アクリレートであり、その中で、メタクリレート類が好ましい。
少なくとも1個の第1級、第2級または第3級アミノ基を有するアクリル酸エステル類またはメタクリル酸エステル類は、アミノラジカル上に炭素原子を含有する可能性あるさらなる置換基を含むアミノアルキルラジカル中に2〜12、好ましくは、2〜8個の炭素原子を有するアミノアルキル(メタ)アクリル酸エステルの基、例えば、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびN,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートなどから選択されることが好ましい。本発明において最も好ましいものは、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMAEMA)の使用である。
アミノ基を含有するエチレン系不飽和モノマーはまた、ポリマー鎖を形成させた後に、ポリマー/類似体反応によって製造できる。したがって、重合後に、グリシジルメタクリレートなどのオキシラン含有エチレン系不飽和モノマーを、アミンと反応させることができる。1個以上の第3級アミノ基を、場合によっては、さらにもたらす第1級または第2級アミンがこの目的のために適している。第1級または第2級アミンの例は以下のとおりである:イソプロピルアミン、ブチルアミン、エチルヘキシルアミン、オクチルアミンおよび2−エトキシエチルアミンなどのアルキルアミン;ベンジルアミンおよび2−フェニルエチルアミンなどのアラルキルアミン;アニリンおよび2−アミノメチルピリジンなどのアリールアミン;ジメチルアミノプロピルアミンおよびジエチルアミノエチルアミンなどの1個以上の第3級アミノ基をさらにもたらす第1級アミン;エタノールアミンなどのヒドロキシアルキルアミン;ジエチルアミン、ジブチルアミンおよびジシクロヘキシルアミンなどのジアルキルアミン;例えば、N−(2−ヒドロキシエチル)アニリンなどの2つの異なる置換基を有する第2級アミン;ビス(3−ジメチルアミノプロピル)アミンなどの1個以上の第3級アミノ基をさらにもたらす第2級アミン;ジエタノールアミンおよびジイソプロパノールアミンなどのジヒドロキシアルキルアミン。場合により、1個以上の第3級アミノ基をさらにもたらす第2級アミンが反応パートナーとして好ましい。
本発明の好ましい実施形態では、ジブロック共重合体は、40〜80mg KOH/g、さらにより好ましくは、55〜75、および最も好ましくは、65〜75mg KOH/gのアミン価、ならびにそれとは独立に、2000〜17000g/モル、より好ましくは、5000〜14000g/モルおよび最も好ましくは、6000〜10000g/モルの数平均分子量を有する。「独立に」という用語は、いずれの場合にも、異なるパラメータの最も好ましい範囲を組み合わせることができることを意味するが、また、一方のパラメータのあまり好ましくない範囲を、もう一方のパラメータのより好ましい、または最も好ましい範囲と組み合わせてもよいことも本発明の範囲内である。
調製の1時間後、23℃で、1−メトキシ−2−プロピルアセテート中の、ジブロック共重合体の60重量%溶液で、DIN ISO 4630に従って決定される8未満のガードナー色数を有するような本発明のジブロック共重合体が特に好ましい。より好ましいガードナー色数は、上記のように決定された4.5未満であり、さらにより好ましいものは、4未満、3.5未満または2未満であり、最も好ましいものは、1未満または0.5未満でさえある。
本発明のジブロック共重合体は、GTPの使用によって得られる。しかし、本発明のジブロック共重合体を調製する方法の特定の実施形態では、主鎖のさらなる改変のために、GTP反応に、ポリマー/類似体反応を場合により続けてもよい。
さらなる選択肢として、加水分解によってヒドロキシ官能性(メタ)アクリル酸エステル類からシリル保護基を除去することがある。
ポリマー/類似体反応のさらなる可能性は、例えば、US6,596,816およびWO2008/006723に示されるように、(メタ)アクリル酸エステル類の、アミン、アルコールおよびポリエーテルとのエステル交換反応によって提供される。
保護基によってブロックされた(メタ)アクリル酸を使用することは望ましくない。これは、保護基の除去が、ジブロック共重合体中のアクリル酸および/またはメタクリル酸の形成につながるからである。しかし、アクリル酸またはメタクリル酸がジブロック共重合体中で形成されることは望ましくなく、これは、これらの酸が、それを用いて製造される顔料分散物の粘度に対して負の効果を有するからである。ジブロック共重合体中に組み込まれている(メタ)アクリル酸エステル類の通例のエステル結合とは対照的に、通例の保護基は、加水分解によって、または熱的に、比較的穏やかな条件下でさえ除去され得る。ジブロック共重合体が、このような保護基の除去に結びつかない、または結びつくことができない媒体中および条件下で使用される場合には、これらの保護基をもたらす(メタ)アクリル酸エステル類は、原則として有害ではない。しかし、ジブロック共重合体中でのアクリル酸および/またはメタクリル酸単位の形成を除外しない媒体中または条件下では、それらは避けられるべきである。通常の保護基の例として、ラジカルトリメチルシリル、1−ブトキシエチル、1−エトキシエチル、2−テトラヒドロピラニルおよびt−ブチルがある。これらの基を含む(メタ)アクリル酸エステル類は、例えば、US6,306,994B1およびUS5,272,201に記載されており、ここでは、それらは、本発明における望ましいものとは対照的に、中間体化合物からカルボキシル基を含有するジブロック共重合体を調製するために、前記中間体において具体的に使用されている。
好ましい実施形態では、ジブロック共重合体中のアクリル酸エステル類およびメタクリル酸エステル類の重量分率の合計に基づく、メタクリル酸エステル類の重量分率は、少なくとも80重量%、より好ましくは、少なくとも90重量%および極めて好ましくは、100重量%である。
本発明のジブロック共重合体を含む、またはジブロック共重合体からなる湿潤剤および分散剤が本発明によってさらに提供され、本発明のジブロック共重合体の湿潤剤および分散剤としての使用がさらに提供される。
本発明の湿潤剤および分散剤は、GTPによって調製される。これらの重合法は、通常、−78℃〜60℃の間、好ましくは、−50℃〜+50℃の間、より好ましくは、−20℃〜+40℃の間の温度範囲で実施され、このようにして、使用される特定のモノマーとの組合せで、通常、高温で、長い重合時間を用いて実施されるラジカル重合法と比較して、固有の色が低レベルのアミン性ポリマーが得られることを確実にする。グループトランスファー重合(GTP)は、例えば、US4,508,880、J.Polym.Sci.Part A:Polym.Chem.(2000)、38、2855およびAdv.Polym.Sci.(2004年)167、1に記載されている。この方法を用いると、驚くべきことに、固有の色が低レベルであるだけでなく、その他のラジカル重合法によって調製された湿潤剤および分散剤を使用するものよりも低い粘度を有する顔料分散物の調製も可能にすることも注目すべきである湿潤剤および分散剤を得ることが可能であった。
湿潤剤または分散剤は、好ましくは、溶媒、好ましくは、酢酸メトキシプロピルをさらに含む。酢酸メトキシプロピルなどの溶媒を含有する場合には、湿潤剤または分散剤の総重量にもとづいて、20〜60重量%、より好ましくは、30〜50重量%の量で含有することが好ましい。本発明の湿潤剤または分散剤はまた、粒子状物質を湿潤および/または分散する方法、粒子状物質を、本発明に従って調製されたようなジブロック共重合体またはこのようなジブロック共重合体を含有する本発明の湿潤剤もしくは分散剤と接触させるステップを含む方法において使用できる。好ましい粒子状物質は、顔料および充填剤である。
(a)少なくとも1種の本発明の、または本発明に従って調製されたジブロック共重合体または本発明の湿潤剤または分散剤と、
(b)少なくとも1種のフタロシアニン顔料と、
(c)場合により、フタロシアニン顔料(b)とは異なる1種以上のさらなる顔料と、
(d)場合により、有機溶媒と、
(e)場合により、(a)とは異なる1種以上の共重合体と、
(f)場合により、複数個のエチレン性不飽和基を有するモノマーの1種以上、特に、2個以上の(メタ)アクリル基をもたらすモノマーなどと
を含む顔料組成物が本発明によってさらに提供される。
本発明の顔料組成物中に存在するジブロック共重合体は、好ましくは、共重合されたトリメチルシリル(メタ)アクリル酸エステル類、1−ブトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル類、1−エトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル類、2−テトラヒドロピラニル(メタ)アクリル酸エステル類またはt−ブチル(メタ)アクリル酸エステル類を含有しない本発明のジブロック共重合体である。
顔料組成物は、例えば、光開始剤、安定化剤または密着促進剤などのさらなる添加物(g)を含み得る。
金属を含まないフタロシアニン顔料は、以下の一般式(I)によって表される。
式中、式(I)中のすべてのラジカルRは、各場合において、互いに独立に、以下のラジカル:水素、1〜18個の炭素原子を有するアルキル、スルホン酸基、ホスホン酸基、例えば、塩素および臭素などのハロゲン、例えば、ジアルキルアミノメチレン基などのジアルキルアミノアルキレン基またはCOOHを表す。Rは、スルホン酸基、ホスホン酸基、例えば、塩素および臭素などのハロゲンおよびジアルキルアミノメチレン基を表すことが好ましい。
式(I)から誘導可能な金属を含有するフタロシアニン顔料は、以下の式(II)によって表される。
式(II)中のRは、式(I)において定義されるとおりであり、Mは、二価または三価の金属カチオンである。適した金属の例として、アルミニウム、スズ、鉄、マグネシウム、コバルト、チタン、バナジウム、銅、亜鉛、白金、カルシウム、マンガン、バリウム、ニッケル、ゲルマニウムおよびカドミウムがある。銅および亜鉛がMとして好ましい。
顔料は、その表面に、顔料表面を、例えば、スルホン酸、ホスホン酸またはカルボン酸基などを用いて酸性に;例えば、スルホン酸の金属塩などを用いて中性に;例えば、ジアルキルアミノメチレン基などを用いて塩基性にする基を有し得る。
顔料は、種々の結晶変態で存在し得る。例えば、銅フタロシアニン顔料は、3種の結晶変態、α、βおよびε変態で存在する。顔料の色位置は、変態に従って変化する。
ハロゲン化銅フタロシアニン顔料の場合には、16個のラジカルRが、部分的または完全に塩素および/または臭素原子である。(i)最大1個の塩素原子を用いる、(ii)14または15個の塩素原子を用いる、および(iii)2〜8個の塩素原子およびさらに4〜9個の臭素原子を用いる3種の置換範囲が好ましい。
臭素化亜鉛フタロシアニン顔料、その調製およびカラーフィルター応用の顔料として使用するためのさらなる加工は、US2006/0098316に記載されている。亜鉛フタロシアニンは、16個の水素原子を有し、そのうち一部またはすべてが臭素原子によって置換され得る。いくつかの場合には、それらはまた、塩素原子によって同様に置換され得る。好ましい一実施形態は、8〜13個の臭素原子を有する亜鉛フタロシアニンである。
カラーインデックス名による青色フタロシアニン顔料の例として、PB15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6および16がある。PB15、15:1、15:2、15:3、15:4および15:6が好ましく、PB15:6が特に好ましい。
カラーインデックス名による緑色フタロシアニン顔料の例として、PG7、36および58がある。顔料グリーン36および58が好ましく;顔料グリーン58が特に好ましい。
所望の色位置を設定するために、青色フタロシアニン顔料を、その他の顔料と混合する。好ましい顔料は、PV1、1:1、2、2:2、3、3:1、3:3、5、5:1、14、15、16、19、23、25、27、29、31、32、37、39、42、44、47、49および50などの紫色顔料であり;PV19および23が特に好ましい。
所望の色位置を設定するために、緑色フタロシアニン顔料を、その他の顔料と混合する。好ましい顔料は、PY1、1:1、2、3、4、5、6、9、10、12、13、14、16、17、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、41、42、43、48、53、55、61、62、62:1、63、65、73、74、75、81、83、87、93、94、95、97、100、101、104、105、108、109、110、111、116、117、119、120、126、127、127:1、128、129、133、134、136、138、139、142、147、148、150、151、153、154、155、157、158、159、160、161、162、163、164、165、166、167、168、169、170、172、173、174、175、176、180、181、182、183、184、185、188、189、190、191、191:1、192、193、194、195、196、197、198、199、200、202、203、204、205、206、207および208などの黄色顔料であり;PY83、138、139、150および180が特に好ましい。
混合比は、フタロシアニン顔料の割合が、5重量%〜100重量%であるように選択されることが好ましく、より好ましくは、10重量%〜100重量%、極めて好ましくは、20重量%〜100重量%である。
カラーレジストおよびカラーフィルターにおけるフタロシアニン顔料およびその他の顔料との混合物の使用の例は、JP2003−161821、WO02/14912、US6,716,897およびUS6,826,001に見られる。
本発明の顔料組成物は、顔料濃縮物または液体塗料であり得る。顔料濃縮物または液体塗料の調製では、顔料は、ミックスドグラインド(mixed grind)中で処理してもよい−すなわち、顔料のすべてが一緒に粉砕され、顔料濃縮物が生成する。あるいは、各顔料を、個々に顔料濃縮物に処理し、次いで、顔料濃縮物または顔料で着色された液体塗料を混合する。
ジブロック共重合体およびフタロシアニン顔料に加え、本発明の組成物は、溶媒、特に、有機溶媒、1種以上の結合剤、複数個のエチレン性不飽和基を有するモノマー、光開始剤、増感剤、安定化剤および密着促進剤などのさらなる成分をさらに含み得る。これらのさらなる成分は、WO2008/006723、WO2008/081996およびJP2009−52010に記載されている。
好ましい組成物は、(a)少なくとも1種の、本発明の、または本発明に従って調製されたジブロック共重合体または本発明の湿潤剤もしくは分散剤および(b)少なくとも1種のフタロシアニン顔料に加えて、(c)少なくとも1種のさらなる顔料、(d)100℃から300℃の間の沸点を有する少なくとも1種の有機溶媒および(e)結合剤として(a)以外の少なくとも1種の共重合体を含み、前記共重合体が、好ましくは、カルボン酸官能基をもたらすものである。結合剤(e)が、(メタ)アクリル酸エステルおよび(メタ)アクリル酸を含む共重合体であることが特に好ましい。同様に、存在することが好ましい、複数個のエチレン性不飽和基を有するモノマー(f)は、例えば、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールまたはトリメチロールプロパンなどのジオール〜ヘキサアルコールのジ(メタ)アクリレート〜ヘキサ(メタ)アクリレートであることが好ましい。
本発明の組成物は、化学線硬化性塗料に、より詳しくは、UV硬化性塗料に使用される。このような硬化材料もまた、本発明の目的である。液晶ディスプレー、液晶スクリーン、色解像装置およびセンサーのカラーフィルターのために、しかしまた、インクジェット用インクを製造するために、化学線によって硬化性である、より詳しくは、UV硬化性塗料を使用することが好ましい。
ポリマーの合成
原材料:
BMA: n−ブチルメタクリレート(製造業者:Evonik)
BA: n−ブチルアクリレート(製造業者:BASF)
3EOMA: エチルトリグリコールメタクリレート(製造業者:Evonik)
BDGMA: ブチルジグリコールメタクリレート(製造業者:Evonik)
DMAEMA: N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート(製造業者:Evonik)
MMA: メチルメタクリレート(製造業者:Evonik)
EHMA: 2−エチルヘキシルメタクリレート(製造業者:Evonik)
BzMA: ベンジルメタクリレート(製造業者:Evonik)
TMMA: トリメチルシリルメタクリレート(製造業者:Aldrich)
開始剤: 1−メトキシ−1−(トリメチルシロキシ)−2−メチルプロペン(製造業者:Aldrich)
触媒: テトラブチルアンモニウム3−クロロベンゾアート、アセトニトリル中、50%強度、米国特許第4,588,795号参照
AMBN: 2,2’−アゾジ(2−メチルブチロニトリル)(製造業者:Akzo Nobel)
BlocBuilder: ニトロキシル媒介性重合の開始剤(製造業者:Arkema)
ポリマー1〜29のための原材料の精製:
1−メトキシ−2−プロピルアセテートおよびすべてのモノマーは、3Åのモレキュラーシーブ上で48時間保存する。
ポリマー1〜29を調製するための全般的な指示:
70gの1−メトキシ−2−プロピルアセテートを、水を含まない反応容器中に秤量して入れる。モノマー1またはモノマー混合物1を、1.3g/分の速度で計量して入れる。計量の開始直後に、Dgの開始剤およびEgの触媒を反応容器に入れる。反応を通じて、反応温度は、20℃とする。最初のモノマー混合物の計量の最後の後、モノマー2またはモノマー混合物2を、1.3g/分の速度で計量して入れる。第2のモノマー混合物の計量の最後の後の後続反応は、60分とする。終結させるために、2.7gのブチルグリコールを加えて反応を停止させる。1−メトキシ−2−プロピルアセテートを用いて固体を60%に調整する。
ポリマー20の調製:
192.23gのポリマー溶液(上記の全般的な指示に従って調製された)および20gのメタノールを、反応容器中に秤量して入れる。バッチを65℃に加熱し、メタノールを、完全に留去する。蒸留の際、温度をゆっくりと100℃に上げる。必要に応じて、1−メトキシ−2−プロピルアセテートを用いて固体を60%に調整する。完了したポリマー20は、もはやトリメチルシリル基を含有せず、これは、カルボキシル基の形成で除去されている。
ランダムポリマー30の調製:(JP2009−185277に一致した)
79.04gの1−メトキシ−2−プロピルアセテートを、反応容器中に秤量して入れる。82.44gのBMA、9.16gの3EOMA、22.4gのDMAEMAおよび4.56gのAMBNを、120℃の温度で180分かけて計量して入れる。計量の最後の後の後続反応は、120分とする。
ニトロキシル媒介性重合におけるBlocbuilderを用いるブロック共重合体31の調製:
79.04gの1−メトキシ−2−プロピルアセテートを、反応容器中に秤量して入れる。91.6gのBAおよび4.6gのBlocbuilderを130℃の温度にゆっくりと加熱し、約4時間反応させる(転化率93%、H−NMRによって決定された)。その後、110℃で、22.4gのDMAEMAを45分間かけて計量して入れる。計量の最後の後の後続反応は、180分とする。
溶媒交換を用いるポリマー32の調製:
すべての反応物およびテトラヒドロフランを、上記のように精製した。70gのテトラヒドロフランを、反応容器中に秤量して入れる。モノマー1またはモノマー混合物1を、1.3g/分の速度で計量して入れる。計量の開始直後に、Dgの開始剤およびEgの触媒を反応容器に入れる。反応を通じて、反応温度は、20℃とする。最初のモノマー混合物の計量の最後の後、モノマー2またはモノマー混合物2を、1.3g/分の速度で計量して入れる。第2のモノマー混合物の計量の最後の後の後続反応は、60分とする。終結させるために、2.7gのブチルグリコールを加えて反応を停止させる。溶媒のその後の変化のために、70gの1−メトキシ−2−プロピルアセテートを加え、反応バッチを、テトラヒドロフランの沸騰温度に加熱する。テトラヒドロフランを留去した後、1−メトキシ−2−プロピルアセテートを用いて固体を調整する。1−メトキシ−2−プロピルアセテートを用いて、固体を60%に調整する。
高圧液体クロマトグラフィーポンプ(WATERS 600 HPLCポンプ)および屈折率検出器(Waters 410) を使用して、40℃で、数平均および重量平均分子量ならびに分子量分布を決定した。分離カラムとして、300mm×7.8mm ID/カラムのサイズ、5μmの粒径および細孔径HR4、HR2およびHR1を有する、WATERS製の3種のStyragelカラムの組合せを使用した。使用した溶出液は、1容積%のジブチルアミンを含むテトラヒドロフランであり、1ミリリットル/分の溶出速度を用いた。ポリスチレン標準を使用して従来の較正を実施した。
星()で印をつけたポリマーは、本発明のものではない;は、BAをBMAの代わりに使用した。
実施例20:重合後、共重合されたトリメチルシリルメタクリレートを、共重合されたメタクリル酸に変換し、前記ポリマー20*は、酸性基を含有する。
ジブロック共重合体20は、30mg KOH/gの酸価を有し(DIN EN ISO 2114に従って)、これは、本発明の範囲外である。共重合体30は、ランダム共重合体である、言い換えれば、ジブロック共重合体ではないが、モノマー組成は、本発明のジブロック共重合体7のものに対応する。共重合体31は、GTPによって合成されていない共重合体である。
結合剤1の調製:
300gの1−メトキシ−2−プロピルアセテートを、反応容器中に秤量して入れる。137gのBzMA、34gのメタクリル酸および1.65gのAMBNを、120℃の温度で180分間かけて計量して入れる。計量の最後の後の後続反応は、120分とする。次いで、1−メトキシ−2−プロピルアセテートを用いて固体を35%に調整する。
結合剤2の調製:
300gの1−メトキシ−2−プロピルアセテートを、反応容器中に秤量して入れる。132gのBzMA、13.75gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート、34.2gのメタクリル酸および1.65gのAMBNを120℃の温度で180分間かけて計量して入れる。計量の最後の後の後続反応は、120分とする。次いで、1−メトキシ−2−プロピルアセテートを用いて固体を35%に調整する。
ジブロック共重合体の固有の色
ポリマー1〜10を、50℃で20日間保存し、次いで、ポリマー溶液のハーゼン色数を確認した。さらに、ポリマー7、31および32および市販のEFKA4300製品について、ガードナー色数を決定した。
ハーゼン色数は、DIN ISO 6271−2に従って、ガードナー色数は、DIN ISO 4630に従って決定した。
ハーゼン色数およびガードナー色数は、1−メトキシ−2−プロピルアセテート中の、ジブロック共重合体の60重量%溶液で決定した。用語「保存前」とは、「製造の1時間後」を意味する。用語「保存後」は、50℃で20日間後を意味する。すべての決定は、23℃で実施した。
Ciba EFKA4300:ニトロキシル媒介性重合(NMP)によって調製されたアミン性アクリレートブロック共重合体、固体80%、添加物のアミン価56mg KOH/g、ポリマーに基づくアミン価70mg KOH/g、製造業者:Ciba EFKA。
本発明のポリマー1〜10の保存前に、アミン価が上がるにつれて固有の着色の増大はない。この知見は、最初の呈色は、アミン価によるものではなく、むしろ、共重合体の製造様式、すなわち、特許請求される特定のモノマーを使用して、特許請求される温度範囲でGTPまたはNMPを用いることによることを示す。GTPポリマーと比較して、NMPポリマーポリマー31およびEFKA 4300は、出発から極めて高レベルの固有の色を示す。テトラヒドロフラン中で製造され、続いて、それに溶媒交換が実施されたポリマー32も、相対的にハーゼン色数を有する。しかし、変色の、さらにより感受性の指標であるガードナー色数は、共重合体31またはEFKA 4300と比較してかなり低い。
しかし、本発明のジブロック共重合体の保存時には、アミン価が上がるにつれて変色の増大がある。最良の結果は、110mg KOH/gを下回るアミン価に対して得られる。
顔料分散物の調製
顔料:
PG36 Fastogen Green 2YK−50(製造業者:DIC)
PG58 Fastogen Green A110(製造業者:DIC)
PY150 E4GN−GT(製造業者:Lanxess)
PG58/PY150またはPG36/PY150顔料分散物
結合剤1−2 4.41g
1−メトキシ−2−プロピルアセテート 31.84g
n−ブタノール 2.50g
湿潤剤および分散剤
表1あたりとして 3.75g
PG58またはPG36 4.30g
PY150 3.20g
PG58/PY150顔料分散物
結合剤1−2 4.41g
1−メトキシ−2−プロピルアセテート 32.78g
n−ブタノール 2.50g
Ciba EFKA 4300 2.81g
PG58 4.30g
PY150 3.20g
分散は、30℃で5時間かけて、100gのZirconoxビーズ(直径0.4〜0.6mm)を用いるPaintshaker DAS 200を使用して実施される。
顔料分散物の試験
粘度測定は、Reologica Instruments AB製の Stresstech機器を使用して実施した。この場合には、シリンダー測定システムCC25を使用した。測定の開始前の平衡時間は、5秒とした。100l/秒のせん断速度で12の測定点を記録し、25℃の測定温度で48秒の総測定時間を用いた。報告される粘度値は、最新の10回の測定点の平均である。
粘度1:粉砕後の粘度
粘度2:室温で7日間保存した後の粘度
高度に粘性:顔料分散物の粘度が、500mPas超であり、顔料分散物が流体ではない。
試験は、US5,272,201およびUS6,306,994に従って合成された酸性GTPポリマー20も、ランダム共重合体30(JP2009−185277と一致する)および2種のNMPブロック共重合体31およびEFKA 4300も、本発明のポリマー21のように、顔料濃縮物の粘度を所望の程度に低下できないことを示す。
異なるアミン価を有する分散剤を含む顔料濃縮物の表5中に示される粘度値は、結合剤に関係なく、結合剤親和性を有する異なるブロックを含む、分散剤2〜7および25〜27は、80〜110mg KOH/gの間のアミン価を有するJP2009−25813およびJP2009−52010に従って合成された分散剤8および9または28および29を使用する場合よりも、低い粘度および高い保存安定性(保存時に粘度の少ない増大)を有する顔料濃縮物を生成することを示す。ポリマー22〜24の比較は、オリゴエーテルメタクリレートの含量は、顔料分散物の保存安定性に対して幾分か影響を及ぼすことを明らかに示す。ポリマー24を用いると、その第1のブロックはオリゴエーテルメタクリレートのみからなり、顔料分散物は、ポリマー22および23の場合と同程度に良好には得られない。
ポリマー19は、比較的高い17866g/モルの数平均分子量を有するが、同一モノマーからなるポリマー14〜18は、6800g/モル〜13867g/モルというかなり低い範囲である数平均分子量を有する。同様に本発明のポリマー5の数平均分子量は、7821g/モルである。したがって、表6は、17000g/モルを下回る数平均分子量は、粘度の改善された組成物を生み出すことを明確に示す。
ポリマー11〜13は、本発明のジブロック共重合体のアミノ含有ブロック中の非アミン性メタクリレートの混合物の割合が異なる。
表8では、実施例とは対照的に、緑色フタロシアニン顔料PG58の代わりに、緑色フタロシアニン顔料PG36が使用されている。同様にこの系内では、粘度および保存安定性に関して、110mg KOH/gのアミン価を有するポリマー9に対して、50mg KOH/gのアミン価を有するポリマー5の利点が、はっきりと明確である。
コントラスト値の決定
5gの、結合剤1を用いて調製された保存された顔料分散物を、5gの結合剤1と混合し、さらなる1−メトキシ−2−プロピルアセテートを用いて粘度に従って希釈し、そこで、スピンコーティングによるガラスプレートへの塗布によって、0.73μmの厚さを有するフィルムが生じる。これに、Tsubosake Electronic Co.、Ltd.製のコントラスト測定機器CT−1を使用してコントラスト値の決定を続けた。
表9では、目的が、コントラスト値、粘度、保存安定性および固有の色間のバランスのためである場合には、本発明のジブロック共重合体の中では、高いアミン価を有するものが好ましいことが明らかである。

Claims (28)

  1. トリメチルシリル(メタ)アクリル酸エステル、1−ブトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、1−エトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、2−テトラヒドロピラニル(メタ)アクリル酸エステルおよびt−ブチル(メタ)アクリル酸エステルを除く、アクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類からなる群から選択されるモノマーから形成されるAブロックおよびBブロックからなる主鎖を有し、それによってAブロックまたはBブロックのみが、第1級アミノ基、第2級アミノ基または第3級アミノ基からなる群から選択される少なくとも1個のアミノ基を有する、共重合されたアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含むジブロック共重合体を調製する方法であって、ジブロック共重合体がグループトランスファー重合法によって調製され、同重合法におけるAブロックおよびBブロックの重合反応が、−78℃から+60℃の間の温度で実施され、少なくとも1個のアミノ基を有する共重合されたアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含まないAブロックまたはBブロックが、オリゴエーテル基を含有する少なくとも1つのアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルを含み、ジブロック共重合体のアミン価が10〜75mgKOH/gであることを特徴とするジブロック共重合体の調製方法。
  2. ジブロック共重合体の数平均分子量が2,000〜18,000g/モルである請求項1に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  3. ジブロック共重合体のアミン価が20〜75mgKOH/gである請求項1又は2に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  4. ジブロック共重合体の数平均分子量が3,000〜17,000g/モルである請求項に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  5. オリゴエーテル基を含有する少なくとも1つのアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルが1〜100重量%の量でジブロック共重合体のそれぞれのブロック中に存在する請求項1からのいずれか一項に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  6. オリゴエーテル基を含有する少なくとも1つのアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルがアルキルオリゴグリコールアクリレートまたはアルキルオリゴグリコールメタクリレートである請求項1からのいずれか一項に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  7. アルキルオリゴグリコールアクリレートまたはアルキルオリゴグリコールメタクリレートのアルキル残基が1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキル残基であり、オリゴグリコール残基が2〜10個のグリコール残基を含有するオリゴマー化されたグリコールを表す請求項に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  8. ジブロック共重合体のアミン価が40〜75mgKOH/gであり、ジブロック共重合体の数平均分子量が2000〜17000g/モルである、請求項からのいずれか一項に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  9. ジブロック共重合体のアミン価が65〜75mgKOH/gであり、ジブロック共重合体の数平均分子量が6000〜10000g/モルであり、少なくとも1個のアミノ基を有する共重合されたアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含まないAブロックまたはBブロックが少なくとも1つのアルキルオリゴグリコールアクリレートまたはアルキルオリゴグリコールメタクリレートを含む請求項に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  10. ジブロック共重合体中のアクリル酸エステル類およびメタクリル酸エステル類の重量分率の合計に基づくメタクリル酸エステル類の重量分率が少なくとも90重量%である請求項1からのいずれか一項に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  11. アミノ基を含まないアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルが1〜22、好ましくは、1〜12およびより好ましくは、1〜10個の炭素原子を有する直鎖、分岐または脂環式アルコールのアルキル(メタ)アクリル酸エステル類、可能性あるさらなる置換基を含まないそのアリール環が、5〜12、好ましくは、6〜10個の炭素原子を含有するアリール(メタ)アクリル酸エステル類、アリールラジカル上に可能性あるさらなる置換基を含まないそのアラルキルラジカルが、6〜11、好ましくは、7〜11個の炭素原子を含有するアラルキル(メタ)アクリル酸エステル類、オキシラニルアルキルラジカル中に3〜6、好ましくは、3〜4個の炭素原子を含有するオキシラニルアルキル(メタ)アクリル酸エステル類およびモノ−、オリゴ−またはポリエーテルモノアルコールの(メタ)アクリル酸エステル類からなる群から選択され;少なくとも1個の第1級、第2級または第3級アミノ基を有するアクリル酸エステル類またはメタクリル酸エステル類が、アミノラジカル上に可能性あるさらなる置換基を含み、炭素原子を含有するアミノアルキルラジカル中に、2〜12、好ましくは、2〜8個の炭素原子を有するアミノアルキル(メタ)アクリル酸エステル類の群から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  12. 1以上のポリマー/類似体反応によってジブロック共重合体を改変する後続ステップを含む請求項1から11のいずれか一項に記載のジブロック共重合体の調製方法。
  13. トリメチルシリル(メタ)アクリル酸エステル、1−ブトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、1−エトキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、2−テトラヒドロピラニル(メタ)アクリル酸エステルおよびt−ブチル(メタ)アクリル酸エステルを除く、アクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類からなる群から選択されるモノマーから形成されるAブロックおよびBブロックからなる主鎖を有し、
    それによって、AブロックまたはBブロックのみが、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法によって得られる、第1級アミノ基、第2級アミノ基または第3級アミノ基からなる群から選択される少なくとも1個のアミノ基を有する、共重合されたアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含むジブロック共重合体。
  14. 調製の1時間後、23℃で、1−メトキシ−2−プロピルアセテート中のジブロック共重合体の60重量%溶液で、DIN ISO 4630に従って決定される8未満のガードナー色数を有する請求項13に記載のジブロック共重合体。
  15. 調製の1時間後、23℃で、1−メトキシ−2−プロピルアセテート中のジブロック共重合体の60重量%溶液で、DIN ISO 4630に従って決定される4.5未満のガードナー色数を有する請求項14に記載のジブロック共重合体。
  16. 55〜75mgKOH/gのアミン価を有し、ジブロック共重合体の数平均分子量が、4000〜12000g/モルであり、少なくとも1個のアミノ基を有する、共重合されたアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含まないAブロックまたはBブロックが、少なくとも1種のアルキルオリゴグリコールアクリレートまたはアルキルオリゴグリコールメタクリレートを含む請求項13から15のいずれか一項に記載のジブロック共重合体。
  17. 65〜75mgKOH/gのアミン価を有し、ジブロック共重合体の数平均分子量が、6000〜10000g/モルであり、少なくとも1個のアミノ基を有する、共重合されたアクリル酸エステル類および/またはメタクリル酸エステル類を含まないAブロックまたはBブロックが、少なくとも1種のアルキルオリゴグリコールアクリレートまたはアルキルオリゴグリコールメタクリレートを含む、請求項16に記載のジブロック共重合体。
  18. 請求項13から17のいずれか一項に記載の、または請求項1から12のいずれか一項の方法で得られる、1種以上のジブロック共重合体を含む、またはからなる湿潤剤または分散剤。
  19. 請求項13から17のいずれか一項に記載の、または請求項1から12のいずれか一項の方法で得られ、20〜60重量%の酢酸メトキシプロピルを含む、1種以上のジブロック共重合体を含む湿潤剤または分散剤。
  20. 粒子状物質を湿潤または分散させる方法であって、請求項13から17のいずれか一項に記載の、または請求項1から12のいずれか一項の方法で得られる、1種以上のジブロック共重合体または請求項18または19に記載の湿潤剤もしくは分散剤を、粒子状物質と接触させるステップを含む方法。
  21. 粒子状物質が顔料および増量剤からなる群から選択される請求項20に記載の方法。
  22. (a)請求項13から17のいずれか一項に記載の、または請求項1から12のいずれか一項の方法で得られた、1種以上のジブロック共重合体または請求項18または19に記載の湿潤剤または分散剤と、(b)少なくとも1種のフタロシアニン顔料と、(c)場合により、フタロシアニン顔料(b)とは異なる1種以上のさらなる顔料と、(d)場合により、有機溶媒と、(e)場合により、(a)とは異なる1種以上の共重合体と、(f)場合により、複数個のエチレン性不飽和基を有するモノマーの1種以上を含む顔料組成物。
  23. フタロシアニン顔料(b)が、一般式(I)

    の化合物および一般式(II)

    [式中、式(I)および(II)中のラジカルRのすべてが、各場合において、互いに独立に、以下のラジカル:水素、1〜18個の炭素原子を有するアルキル、スルホン酸基、ホスホン酸基、ハロゲン、ジアルキルアミノアルキレン基、COOHを表し、式(II)中のMが、二価または三価の金属カチオンである]
    で示される化合物からなる群から選択される請求項22に記載の顔料組成物。
  24. フタロシアニン顔料(b)が青色フタロシアニン顔料および緑色フタロシアニン顔料の群から選択される請求項22または23に記載の顔料組成物。
  25. フタロシアニン顔料が青色フタロシアニン顔料である場合には、フタロシアニン顔料とは異なる顔料(c)が、PV1、1:1、2、2:2、3、3:1、3:3、5、5:1、14、15、16、19、23、25、27、29、31、32、37、39、42、44、47、49および50などの紫色顔料からなる群から選択され;フタロシアニン顔料が、緑色フタロシアニン顔料である場合には、フタロシアニン顔料とは異なる顔料(c)が、PY1、1:1、2、3、4、5、6、9、10、12、13、14、16、17、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、41、42、43、48、53、55、61、62、62:1、63、65、73、74、75、81、83、87、93、94、95、97、100、101、104、105、108、109、110、111、116、117、119、120、126、127、127:1、128、129、133、134、136、138、139、142、147、148、150、151、153、154、155、157、158、159、160、161、162、163、164、165、166、167、168、169、170、172、173、174、175、176、180、181、182、183、184、185、188、189、190、191、191:1、192、193、194、195、196、197、198、199、200、202、203、204、205、206、207および208などの黄色顔料からなる群から選択される請求項24に記載の顔料組成物。
  26. (A)顔料と;
    (A.1)請求項13から17のいずれか一項に記載の、または請求項1から12のいずれか一項に記載の方法で得られたジブロック共重合体または;
    (A.2)請求項18または19に記載の湿潤剤;または
    (B)請求項22から25のいずれか一項に記載の顔料組成物
    とを含む化学線硬化性塗料。
  27. 塗料がカラーフィルターまたはインクジェット用インクの調製用である請求項26に記載の塗料。
  28. カラーフィルターが液晶ディスプレー、液晶スクリーン、色解像装置またはセンサー用である請求項27に記載の塗料。
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