JP6320046B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はモータ制御装置に関し、特に、安価なACモータ等のごときモータを用いてサーボモータのごとき動作を実現するのに好適なモータ制御装置に関するものである。
例えば自動改札機では改札通路での旅客の通行を許可または阻止する手段として開閉ドアを備えている。このドアを開閉させるため、改札機本体の内部にはドア駆動装置を設けている。ドアとドア駆動装置によってドア装置が構成される、ドア駆動装置には、ドアを開閉駆動する駆動モータが設けられている。ドア駆動装置の駆動モータは制御装置によって制御され、ドアの開閉動作を適切に行っている。自動改札機のドア装置におけるドアの開閉動作では、ドアの開閉角度が適切に制御される。しかし、一般的に、かかるドアを開くときにはドアが回転して筐体の内壁面に衝突するので、衝突音が問題となっている。
衝突音を解決する従来技術として特許文献1を挙げる。特許文献1は車両用ドアハンドル装置を開示している。この車両用ドアハンドル装置では、ドアハンドルの一部を保護部材の一部に当接させることにより、ドアハンドルとドアパネルとの衝突により発生する異音を消音させるようにしている。
特開2005−54418号公報
自動改札機に設けられるドア装置のドアの開閉動作の制御では、次のような課題があった。通常、製作コストの観点から自動改札機のドア装置の駆動モータとしてサーボモータのような高価なモータを用いることは容易ではない。そこで、相対的に安価なACモータが用いられる。このようなACモータを用いる場合においても、ドア開閉時のドアと筐体の衝突音を低減すること等の観点から、ACモータの回転動作をサーボモータのごとく細かく制御することが求められる。このような課題は、ACモータまたはこれに類似するモータを駆動モータとして用いるドア装置の一般的な課題である。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、自動改札機等のドア装置におけるドアの開閉動作を安価なACモータ等のモータを用いて行う構成において、通常的にはオン・オフ動作しかできないACモータ等のモータをサーボモータのごとく細かく動作制御できるようにしたモータ制御装置を提供することにある。
本発明に係るモータ制御装置は、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1のモータ制御装置(請求項1に対応)は、ドアを開閉駆動する駆動モータを備えたドア装置において、駆動モータにより回転するロータに5つの羽根を設けかつ5つの羽根を検知する3つのセンサを備え、3つのセンサのオン・オフ動作の7つの組合せパターンに基づきロータの回転動作を少なくとも2段階に分けて制動し、駆動モータの回転動作を制御することを特徴とする。
上記のモータ制御装置では、ACモータ等をドア装置の駆動モータとして使用する場合において、駆動モータで回転しかつ複数の羽根(突起片)を有するロータを設け、所要数のセンサと、これらのセンサのオン・オフする複数の羽根との組み合わせに基づいて、複数のセンサのオン・オフの組み合わせパターンだけで駆動モータの回転角度を設定し、ロータの回転動作を少なくとも2段階に分けて制動をかけることができるように、駆動モータの回転動作を制御することが可能となる。
第2のモータ制御装置(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、ロータは、2つの羽根を設けた第1レバー部と、3つの羽根を設けた第2レバー部から構成されることを特徴とする。
第3のモータ制御装置(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、ドアの開動作時の衝突音を消音化するため制動を行うようにしたことを特徴とする。
第4のモータ制御装置(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、駆動モータはACモータであることを特徴とする。
第5のモータ制御装置(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、ドア装置は自動改札機のドア装置であることを特徴とする。
本発明によれば、自動改札機等のドア装置におけるドアの開閉動作を安価なACモータ等のモータを用いて行う構成において、モータで回転しかつ複数の羽根(突起片)を有するロータを設けると共に所要数のセンサを設け、これらのセンサのオン・オフする複数の羽根との組み合わせに基づいて、複数のセンサのオン・オフの組み合わせパターンだけで駆動モータの回転角度を設定したため、通常的にはオン・オフ動作しかできないACモータ等のモータをサーボモータのごとく細かく動作制御できる。さらに、この細かい動作制御に基づいて、ロータの回転動作を2段階に分けて制動をかけることができるようにしたため、ドアが開動作するときの衝突音を防止し、消音化することができる。
本発明に係るモータ制御装置が組み込まれたドア装置の一例としての自動改札機を示し、改札通路側から見た自動改札機の改札機本体の正面図である。 本発明の実施形態に係るモータ制御装置で動作するドア駆動装置の要部の斜視図である。 ドア駆動装置のドア開閉機構の側面図である。 コンロッドの全体の外観を示す斜視図である。 ロータの全体形状を示す斜視図である。 ロータの正面形状(A)と側面形状(B)を示す図である。 ロータの基端に形成した突起片とその周囲近傍に配置されたセンサの位置関係を示す構成図である。 ドア駆動装置とロータと3つのセンサとコントローラとドアの関係を示すシステム構成図である。 3つのセンサの検知のオン・オフ状態(ON・OFF)とモータの回転角度との関係を示す図表である。 3つセンサの検知のオン・オフ状態に対応する各動作を説明するタイミングチャートである。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1を参照して、本発明に係るモータ制御装置が組み込まれるドア装置の一例としての自動改札機を説明する。図1は、自動改札機10について、改札通路11の側からみた一方の改札機本体10Aの正面図を示す。改札機本体10Aは外観を成す筐体を示している。図1において、例えば、11Aは通路入口であり、11Bは通路出口である。改札通路11を通行しようとする旅客は矢印D1で示す方向に移動するものとする。なおこの自動改札機10は双方向に移動することができるので、移動方向が反対になる場合には通路入口と通路出口は反対になる。
改札機本体10Aにおいて、通路入口11A側の上面にはICカードタッチ部(ICカード読取り装置)12と磁気券投入部(磁気券読取り装置)13が設けられている。また改札機本体10Aの内面の所定の高さには改札通路11を移動する旅客等の存在位置を検知する複数の赤外線センサ14が備えられている。複数の赤外線センサ14は、改札通路11に進入して通行する旅客を特定しかつその移動位置を検出する移動検知手段である。通路入口11Aから進入し、改札通路11を通行している旅客は、それぞれの位置で、対応する赤外線センサ14によって検知され、その移動の変化状態が検出される。改札機本体10Aの内面側において、通路入口11Aおよび通路出口11Bの各側に開閉動作を行う通行阻止用のドア15(フラップ)が備えられている。ドア15の開閉動作は、改札機本体10A内に設けられたドア駆動装置15Aによってドア軸15Bの周りに回転させることにより行われる。ドア15が閉動作を行うとき改札通路11の通行を阻止し、ドア15が開動作を行うとき改札通路11の通行を許可する。さらにドア駆動装置15Aの動作は、改札機本体10Aに内蔵された制御装置16によって制御される。本発明に係るモータ制御装置は制御装置16の機能の中に含まれる。
上記のドア駆動装置15Aはドア開閉機構を備えている。次に、図2と図3を参照して、一例として通路入口11A側のドア駆動装置15Aの構成、およびドア開閉機構の構成を説明する。図2は改札機本体10A(筐体)の内部に設けられた通路入口11A側のドア開閉機構の要部の斜視図を示し、図3は通路入口11A側における筐体内部のドア開閉機構を通路出口11Bの側から見た側面図として示している。
図2において、一部を切り欠いて示した21は、改札機本体10Aの筐体内壁を示す。筐体内壁21から改札通路11側に向けて少し閉じた状態のドア15が、一部を切り欠いた状態で示されている。
15Aはドア駆動装置の全体を示し、15Bはドア軸を部分的に示している。ドア駆動装置15Aは、ユニット化され、筐体内壁21の内側面に沿って設けられている。ドア駆動装置15Aは、駆動源としてギヤードモータ22を有している。ギヤードモータ22は、モータ22Aとギヤヘッド22Bとから構成される。モータ22は好ましくはACモータである。ギヤードモータ22によれば、モータ22Aのモータ軸の回転数をギヤヘッド22Bで減速し、ギヤヘッド軸22B−1の回転数として出力する機能を有している。ギヤヘッド22Bによってモータ22Aの回転数が減速される結果、ギヤードモータ22のギヤヘッド軸22Bー1から出力される回転力は必要な強さになるように強化される。
ギヤードモータ22のモータ22Aのモータ軸の位置については、その中心線の位置が、図3において点22A−1として示されている。また図3では、ギヤヘッド22Bのギヤヘッド軸22B−1が示され、さらにその中心線の位置も点で示されている。図3に示すように、モータ軸22A−1の中心線とギヤヘッド軸22B−1の中心線は鉛直線23の上に位置し、鉛直方向(高さ方向)において上下の位置に設定されるように、ギヤードモータ22は配置されている。モータ軸22A−1の中心線とギヤヘッド軸22B−1の中心線との間隔dは、例えば13mmである。このように、ギヤードモータ22では、モータ22Aのモータ軸22A−1と、ギヤヘッド22Bのギヤヘッド軸22B−1とは、ずれた位置にある。ずれたモータ軸22A−1とギヤヘッド軸22B−1が鉛直方向になるようにギヤードモータ22の配置姿勢が選択される。なお当該鉛直線23については、図2においても同じ位置に図示されている。
ギヤードモータ22の配置姿勢を上記のように選択するためにフレーム24が用いられている。ギヤードモータ22は、フレーム24によって筐体内壁21に固定され、筐体内に設けられる。フレーム24は、平坦フレーム24aと上側フレーム24bと前端フレーム24cを有している。平坦フレーム24aの下側にギヤードモータ22は取り付けられている。また平坦フレーム24a上にはソレノイド装置25と電子回路部26が設置されている。ソレノイド装置25は、緊急時にドア15を迅速に閉動作をさせるためのトリガー用の駆動源である。電子回路部26は、モータ22Aの回転または停止の動作、およびトリガー用のソレノイド装置25の緊急動作等を行わせるための給電制御装置である。ソレノイド装置25は、従来の装置に比較して、フレーム24において相対的に下方位置に埋設させた状態で設置されている。上側フレーム24bの部分は、ギヤモード22等を取り付けるフレーム24の強度を高めるための構造強化用のリブとしての機能を有している。上側フレーム24bの下側のスペースには図示しないリンク機構が配置される。このリンク機構は、トリガー用のソレノイド装置25の緊急動作をドア軸15Bに伝達する機能を有している。前端フレーム24cにはギヤヘッド軸22B−1に対応する孔24c−1が形成されている。孔24c−1を通してギヤヘッド22B−1の先端部に臨むことができる。
ギヤードモータ22のギヤヘッド軸22B−1と、ドア軸15Bとの間に、ドア開閉機構に基づくリンク機構が設けられる。このリンク機構は、ギヤヘッド軸22B−1の回転動作をドア軸15Bの回転動作に変換する働きを有している。当該リンク機構は、ロータ31とコンロッド32とクランク33とコイルバネ34等とによって構成されている。図3ではコイルバネ34の図示は省略されている。
図2と図3に示すように、ロータ31の下端(基端)はギヤヘッド軸22B−1に結合され、ロータ31は、鉛直線23との間で作る角度が小さく、比較的に立てた角度状態にてギヤヘッド軸22Bに取り付けられている。ロータ31は、ギヤヘッド軸22B−1の回転動作に応じて、その下端を中心にして設定された角度の範囲内で往復するように回転する。また側面から見て略コの字型をしたクランク33がドア軸15Bに取り付けられている。ロータ31とクランク33は、その間に配置されたコンロッド32によって連結されている。ロータ31の上端(先端)はコンロッド32の先部32aにボルト35およびベアリング等を用いて回転自在になるように結合されている。またコンロッド32の基部32bは、クランク33にボルト36およびベアリング等を用いて回転自在になるように結合されている。
図4にコンロッド32のみの全体形状を示す。図4に示すように、コンロッド32は全体として所要の厚みを有し、さらに、コンロッド32の先部32aはリング状の形状を有し、基部32bも同様にリング状の形状を有している。先部32aおよび基部32bのリング状の形状部分の内部にはベアリング部材等が収容される。またコンロッド32の先端の上部にはネジ孔32c−1を有した連結突起32cが設けられている。連結突起32cはコイルバネ34の連結に用いられる。
上記の形状を有するコンロッド32、当該コンロッド32によって連結されるロータ31およびクランク33は、全体としてほぼ1つの面内に含まれるように、面一となるレイアウトに基づいて実装されている。
コンロッド32の先端の連結突起32cと、フレーム24の上側フレーム24bに設けられた連結突起24b−1との間に、コイルバネ34が設けられる。コイルバネ34の一端は金具37とネジ38で連結突起32cに連結され、コイルバネ34の他端は金具39とネジ40で連結突起24b−1に連結される。図2に示されるように、ドア15が閉じるごとくロータ31が回転動作したときには、コイルバネ34は伸びるように作用する。すなわち、図2または図3において、ギヤヘッド軸22B−1が反時計回りに回転するとき、ロータ31が左側に倒れるように回転し、コンロッド32を左方向に引き、クランク33を左側方向に移動させ、ドア15が閉まるようにドア軸15Bを回転させる。このとき、コイルバネ34は伸長させられる。反対に、上記の状態から、ギヤヘッド軸22B−1が時計回りに回転するとき、ロータ31も時計回りに回転し、コンロッド32を右方向に押し出し、クランク33を右側方向に移動させ、ドア15が開くようにドア軸15Bを回転させる。このとき、コイルバネ34は収縮させられる。
ドア15が開動作した状態のとき、ロータ31の配置姿勢は鉛直線23の方向に接近した状態にある。ドア15が開動作状態において、ロータ31とコンロッド32の取付け角度(ロータ31とコンロッド32の作る角度)は、従来装置に比較して、相対的に大きくなるようにされている。
次に図5と図6を参照してロータ31の形状を詳述する。
ロータ31は、第1レバー部31Aと第2レバー部31Bを有する。第1レバー部31Aと第2レバー部31Bは一定の間隔をあけた平行な位置関係を有し、その基端31A−1,31B−1においてリング状部31Cによって連結された形状を有し、全体として一体的な部材として形成されている。基端31A−1,31B−1およびリング状部31Cの箇所には、ギヤヘッド軸22B−1が挿入されかつ結合される孔31Dが形成されている。またロータ31の第1レバー部31Aの先端31A−2にはコンロッド32の先部32aと結合される孔31Eが形成されている。コンロッド32の先部32aは、第1レバー部31Aの先部31A−2と第2レバー部32Bの円筒突起32B−2との間に配置され、結合される。
ロータ31の第1レバー部31Aの基端31A−1の外側には外方に突き出た2つの突起片51,52が特定の位置にておよび設定された間隔をあけて形成されている。突起片51,52の形状は羽根形状であり、ほぼ同じである。またロータ31の第2レバー部31Bの基端31B−1の外側には外方に突き出た3つの突起片61,62,63が、同様に、特定の位置および設定された間隔をあけて形成されている。突起片61,62,63は羽根形状を有しており、さらに突起片61の幅寸法は長く、突起片62の幅寸法は短くなるように設定されている。ロータ31の上記の突起片51,52および突起片61,62,63は、後述するように、その移動位置に応じて、光学的なセンサに対して遮光要素としての機能を有している。
次に図7〜図10を参照して、ロータ31の突起片51,52,61〜63の作用、およびモータ制御装置による制御の内容について説明する。
図7は、図2および図3等に示されたドア開閉機構内に組み込まれた状態のロータ31と、その周囲に配置された3つのセンサ71,72,73との関係を示している。前述のごとくロータ31は、コンロッド32およびクランク33とよってリンク機構を形成している。クランク33はドア15のドア軸15Bに結合されている。ロータ31の第1レバー部31Aの基端31A−1の周縁部には突起片51,52が形成されており、ロータ31の第2レバー部31Bの基端31B−1の周縁部には突起片61,62,63が形成されている。
ロータ31は、ギヤヘッド軸22B−1の回転動作に応じて、その基端の回転中心の周りに所定の回転角度の範囲(好ましくは0〜65°)で往復的に回転する。図3または図7において、ロータ31が反時計方向に所定角度だけ回転することによってコンロッド32が左側方向に移動して、ドア15が閉じる方向に移動すると共に、反対にロータ31が時計方向に所定角度だけ回転することによってコンロッド32が右側方向に移動して、ドア15が開く方向に移動する。
図1に示した自動改札機10において、ドア15が完全に開いた状態では、ドア15は改札機本体10Aの筐体の内壁面にぴたりと接触した状態にある。このときのドア15の角度を0°とする。ドア15が完全に閉じた状態では、改札通路11に直交する位置に回転移動し、改札通路11を閉じ、通行を阻止する状態になる。このときのドア15の角度は90°となる。ドア15の開閉動作では、ドア15は0°から90°の範囲を往復的に移動する。他方、ドア15の0〜90°の角度範囲の回転移動をロータ31の回転動作に変換すると、ロータ31は好ましくは0〜65°の角度範囲で往復的に回転する。すなわち、ドア15の角度が0°(開状態)のときにはロータ31の回転角度は0°(開状態)とし、ドア15の角度が90°(閉状態)のときにはロータ31の回転角度は65°(閉状態)に設定されている。このように本実施形態の構成では、ロータ31は0〜65°の角度範囲で往復的に回転移動を行うように設計されている。
ロータ31が0〜65°の角度範囲で往復的に回転移動するとき、上記の突起片51,52,61〜63の移動経路が決まる。これらの突起片51,52,61〜63の移動経路に対応して所定の位置関係で3つの光学的なセンサ71〜73が配置されている。センサ71〜73の各々は、例えば反射型の光学センサであり、突起片51,52,61〜63のいずれかが遮光作用を生じる位置になるとオン状態(HI)になり、遮光作用を生じる位置でないとき(受光)にはオフ状態(LO)になるように動作する。例えば図7に示した状態では、センサ71は突起片51で遮光され、センサ72は突起片52で遮光され、センサ73は突起片63で遮光された状態にあり、その結果、センサ71〜73のすべてがオン状態(HI)にある。図7に示されたロータ51の回転角度の状態は、センサ71〜73のすべてがオン状態にあって、ドア15が完全に閉じた状態にあることを示している。このとき、ロータ31の回転角度は65°(閉状態)である。
図9の表(テーブル)において、0〜65°の角度範囲で回転するロータ31の回転角度とセンサ71〜73の各オン・オフ(ON・OFF)動作の組み合わせに基づくON・OFFのパターンを示す。図9で明らかなように、所定の経路範囲で移動する突起片51,52,61〜63と3つのセンサ71〜73との作用関係(検知作用)に基づいて、ロータ31の回転動作について8つの回転角度0°,2°,5°,10°,15°,20°,52°,65°を検知することができる。これによって、図9に示されるように、ロータ31の「開→閉」または「閉→開」の回転動作の範囲を7つの区分(A,B,C,D,E,F,G)に分割することが可能となる。回転動作制御の観点からは、7つの回転角度2°,5°,10°,15°,20°,52°,65°に関するON・OFFの組み合わせパターンが主に利用される。
図8を参照してモータ制御装置のシステム構成を説明する。自動改札機10には、ドア15を開閉駆動するためのドア装置81が設けられている。このドア装置81は、前述した通り、ドア駆動装置15Aに含まれるギヤードモータ22を有し、当該ギヤードモータ22はモータ22Aとギヤヘッド22Bを備えている。ギヤヘッド22Bでは、減速機構を介してモータ軸22A−1とギヤヘッド軸22B−1が接続されている。ギヤヘッド軸22B−1にはロータ31が結合されている。ロータ31の基端には突起片群82(前述の突起片51,52,61〜63)が設けられている。この突起片群82に対してはセンサ71,72,73が配置されており、その検知作用に基づき前述した通りの検知に係るオン・オフ動作の組み合わせパターン83(ON・OFFの検知パターン)が得られる。オン・オフ動作の組み合わせパターン83の情報はコントローラ84に提供される。このコントローラ84は、本実施形態に係るモータ制御装置を実現する要素であり、前述の制御装置16の機能として含まれる。コントローラ84は、オン・オフ動作の組み合わせパターン83に基づいて、後述するような回転動作制御(2段階制動)85に従って、モータ22Aの回転動作を制御する。モータ22Aの回転動作に基づいてロータ31は所定の角度範囲で回転移動を行い、ドア軸15Bを回転させ、ドア15を開閉駆動する(矢印86)。
次に、図10のタイミングチャートに基づいて、モータ制御装置による回転動作制御85(後述する2段階制動(図10の(B)に示された2つの制動101,102))について説明する。図10の(A)はドア15を「開→閉」に回転させるときのタイミングチャートを示し、(B)はドア15を「閉→開」に回転させるときのタイミングチャートを示している。図10の(A),(B)において、横軸は時間軸であってロータ31の回転角度で示しており、縦軸では項目としてセンサ71〜73、モータ22A、「制動ブレーキ」、「保持ブレーキ」を示している。なお「制動ブレーキ」の機能と「保持ブレーキ」の機能は、元々、ドア駆動装置15Aおよびコントローラ84を含むドア装置81に装備されている。またドア15の閉動作および開動作に要する時間は例えば300ms(ミリ秒の意味。以下同じである。)に設定されている。
図10の(A)では、ドア15を開状態から閉状態に回転させるとき、すなわちロータ31が0°(開)から65°(閉)に回転したときにおいて、センサ71〜73の検知状態の変化を示している。ロータ31の回転角度0°の時点で、モータ22Aに給電を行ってモータ22Aの回転を開始する。起動開始時およびその後のセンサ71〜73のオン(ON)動作(HI(遮光))、オフ(OFF)動作(LO(受光))は、図7および図9を参照して説明した通りである。その結果、センサ71〜73のON・OFFの組み合わせパターンに基づいて、図10の(A)に示される通り、ロータ31の8つの回転角度0°,2°,5°,10°,15°,20°,52°,65°が検知される。ドア15を閉じるときには、ロータ31の回転角度が15°になった時点から例えば150ms経過後にモータ22Aへの給電を停止し、モータ22Aの回転駆動を停止する。その後はモータ22A等の慣性力によってドア15は回転する。ロータ31の回転角度が65°になった時点で、制動ブレーキを例えば30msの時間間隔でかける。その後は保持ブレーキがオン状態になる。
図10の(B)では、ドア15を閉状態から開状態に回転させるとき、すなわちロータ31が65°(閉)から0°(開)に回転したときにおいて、センサ71〜73の検知状態の変化を示している。図10の(B)では、(A)に比較して時間軸の流れが反対になっており、右側から左側に向かって時間が進行する。その結果、ロータ31の回転角度は65°から0°へと変化する。起動開始時およびその後のセンサ71〜73のオン(ON)動作(HI(遮光))、オフ(OFF)動作(LO(受光))は、図7および図9を参照して説明した通りであり、センサ71〜73のON・OFFの組み合わせパターンに基づいて、図10の(B)に示される通り、ロータ31の8つの回転角度0°,2°,5°,10°,15°,20°,52°,65°が検知される。ロータ31の回転角度65°の時点で、保持ブレーキを解除し、モータ22Aに給電を行ってモータ22Aの回転を開始する。ロータ31の回転角度52°の時点で、その後の1msの時間経過後にモータ22Aへの給電を停止し、モータ22Aの回転駆動を停止する。その後は、モータ22Aの慣性力と前述したコイルバネ34の収縮力でドア15は回転する。モータ22Aへの給電を停止した時点からと後えば130ms経過後にロータ31の回転角度20°が検知された時点で、例えば、40msの時間間隔で保持ブレーキをかける(制動101)。さらにその後、ロータ31の回転角度10°が検知された時点で、再び例えば、40msの時間間隔で保持ブレーキをかける(制動102)。さらにその後、ロータ31の回転角度2°が検知された時点から例えば20ms経過した後に、制動ブレーキを動作させ、制動ブレーキを200msの間継続してかけるようにする。その後は保持ブレーキがオン状態になる。
上記の通り、ドア駆動装置15AにおいてACモータ等のモータ22Aを用いてドア15を開動作させる場合において、ロータ31の突起片51,52,61〜63とセンサ71〜73とによる検知作用、およびコントローラ84による回転動作制御に基づいて、好ましくは2段階の制動101,102を行うことができる。このため、ACモータ等の安価なモータ22Aを使用しても、サーボモータと同等な細かい動作制御を行うことが可能となり、特に、ドア15が改札機本体10Aの筐体内壁面に当たるときに静かに接触させることができ、衝突音の発生を防止し、消音化を達成することができる。
上記においてドア15を開く際の制動を2段階(101,102)としたが、突起片の個数や位置、センサの位置を変更することにより、3段階や1段階等、その他の段階にて構成することもできる。
また前述したギヤードモータ22によれば、図2、図3、図8等に示すように、モータ軸22A−1とギヤヘッド軸22B−1が鉛直方向(鉛直線23)においてずれた位置にある構成を有していたが、本発明はこれに限定されず、モータ軸とギヤヘッド軸が一致した位置にあるギヤードモータに適用することができるのは勿論である。さらに、ギヤードモータではなく、ギヤヘッドが一体化されていない通常のモータにも適用することもできる。
次に、コントローラ84の記憶部に格納された上記制御を実行するソフトウェアについて説明する。このソフトウェアによって実行される制御は、モータ22Aの回転動作に係る制御である。ここでの説明は、特に、図10の(B)で示したタイミングチャートに関して解説された2段階制動の制御を説明する。すなわち、閉状態にあるドア15(ロータ31の回転角度65°に対応)を開状態(ロータ31の回転角度0°に対応)にする場合において、ロータ31が65°から0°まで回転させつつ、その間に、前述した2段階の制動101,102を行う制御の内容を、ソフトウェアの観点で説明する。コントローラ84は、センサ71〜73の各々から出力されるオン(ON)動作とオフ(OFF)動作の組み合わせ(組み合わせパターン83)に基づいて、ロータ31の各回転角度、0°,2°,5°,10°,15°,20°,52°,65°を検知することが可能となる。上記ソフトウェアの代表的なステップの内容は次の通りである。
(1)第1ステップ:
センサ71〜73の出力信号を入力する段階である。なお、センサ71〜73の各々の出力信号は、同時には出力されない。前述した突起片群82(ロータ31の突起片51,52,61〜63)が各センサ71〜73の光の進路を遮るまたは通過させるタイミングで出力される。従って、この入力段階では、センサ71〜73の各々で異なるタイミングで発生した各出力信号が取り込まれる。
(2)第2ステップ:
入力したセンサ71〜73の出力信号のオンとオフの組み合せパターンを取得する段階である。なお検知した組み合わせパターンに基づきロータ31の回転角度を検知することができる。
(3)第3ステップ:
取得したオン・オフ組み合わせパターンが、制動101または制動102に対応する組み合わせパターンであるか否かを判断する段階である。この第3ステップでNOの場合には第1ステップに戻る。
(4)第4ステップ:
第3ステップでYESの場合に、制動101または制動102に応じて所定のブレーキ手段によって、設定された制動動作を実行する段階である。
(5)第5ステップ:
実行された制動が制動102であるか否かを判断する段階である。この第5ステップでNOの場合には第1ステップに戻る。
(6)第6ステップ:
第5ステップでYESの場合に、その後に取得したオン・オフ組み合わせパターンに基づいて、ドア15の閉動作を確認し、制動ブレーキを所定時間かけ、さらにその後、最終的にドア15の閉動作状態を保持する保持ブレーキをかける段階である。
上記の第1から第6のステップは代表的な制御の処理の流れであり、この制御のソフトウェアの処理ステップは制御の目的に応じて適宜に変更することが可能である。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係るモータ制御装置は、自動改札機等のドア装置の開動作時の消音化等に利用される。
10 自動改札機
10A 改札機本体
11 改札通路
11A 通路入口
11B 通路出口
15 ドア
15A ドア駆動装置
15B ドア軸
15B−1 ドア軸の回転中心
16 制御装置
21 筐体内壁
22 ギヤードモータ
22A モータ
22A−1 モータ軸
22B ギヤヘッド
22B−1 ギヤヘッド軸
23 鉛直線
24 フレーム
24a 平坦フレーム
24b 上側フレーム
24c 前端フレーム
25 ソレノイド装置
26 電子回路部
31 ロータ
31A 第1レバー部
31B 第2レバー部
32 コンロッド
33 クランク
34 コイルバネ
51,52 突起片
61,62,63 突起片
71,72,73 センサ
81 ドア装置
82 突起片群
84 コントローラ
101,102 制動

Claims (5)

  1. ドアを開閉駆動する駆動モータを備えたドア装置において、前記駆動モータにより回転するロータに5つの羽根を設けかつ前記5つの羽根を検知する3つのセンサを備え、前記3つのセンサのオン・オフ動作の7つの組合せパターンに基づき前記ロータの回転動作を少なくとも2段階に分けて制動し、前記駆動モータの回転動作を制御することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記ロータは、2つの前記羽根を設けた第1レバー部と、3つの前記羽根を設けた第2レバー部から構成されることを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記ドアの開動作時の衝突音を消音化するため前記制動を行うようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のモータ制御装置。
  4. 前記駆動モータはACモータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記ドア装置は自動改札機のドア装置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
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