JP2008070590A - シャッタ装置及びカメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フォーカルプレーンシャッタ1は、開放レバー30に突設された駆動ピン38と係合して開放レバー30の回動範囲を規制するゴム部材3aを有し、開放レバー30が回動して駆動ピン38がゴム部材3aに衝突した際の開放レバー30のバウンドを磁力によって抑制する可動永久磁石33、固定永久磁石13を備えている。この構成により、装置の大型化を抑制しつつ簡単な構成でバウンド現象を抑制できる。
【選択図】 図3
Description
この構成により、一対の磁石により駆動レバーのバウンドを抑制することができるので、複雑な機構を設けることなくバウンドを抑制できる。従って、シャッタ装置の大型化を抑制すると共に簡単な構成でバウンド現象を抑制できる。
この構成により、開口を開放する先羽根群及び閉鎖する後羽根群を備えた、いわゆるフォーカルプレーンシャッタ機構についても、開放レバー及び閉鎖レバーの少なくとも一方のバウンドを抑制することができる。
この構成によって、一対の磁石は駆動ピンが規制手段に衝突する際に互いに対向するように設定されているので、衝突する際において磁石間に働く磁力が大きくなるように設定することができる。従って、効果的にバウンド現象を抑制することができる。
この構成により、シャッタ基板に固定磁石を設けることにより、装置が大型化することなく駆動レバーのバウンド現象を抑制することができる。
この構成により、前記規制手段に当接する際の駆動レバーに対して磁気的吸引力を与えることができるので、規制手段に駆動ピンが衝突した後の駆動レバーのバウンドを抑制することができる。
この構成により、規制手段に衝突する際の駆動レバーに対して磁気的反発力を与えることができるので、衝突するときの駆動レバーの駆動スピードを低減することができる。従って、駆動レバーのバウンドを抑制することができる。また、駆動レバーの駆動スピードが低減されることにより、駆動ピンが規制手段に衝突する際の衝突音も減少させることができる。
この構成により、駆動ピンが規制手段に衝突する位置で磁石同士についても互いに当接するので、衝突時の接触面積を確保することができ、駆動ピンの衝突による駆動レバーへの跳ね返り力を分散することができるので、バウンド現象を更に抑制することができる。
この構成により、衝突音を減少することができる。
この構成により、駆動レバーに設けられた可動磁石の位置を検出するので、駆動レバーの位置及び状態を検出することができる。これにより、駆動レバーにより駆動される羽根の位置及び状態についても検出することができる。
この構成により、シャッタ装置の大型化することなく簡単な構成で、駆動レバー及び羽根の位置及び状態を検出することができる。
この構成により、羽根の位置及び状態に応じてストロボの発光開始時期を容易に制御することができる。
図1及び図2は、シャッタ装置としてのフォーカルプレーンシャッタ1の一部の拡大図である。
フォーカルプレーンシャッタ1は、シャッタ基板10、シャッタ駆動機構100などから構成される。
シャッタ基板10には、開口10aが設けられている。
シャッタ駆動機構100は、開口10aの左方にシャッタ基板10上に設けられている。シャッタ駆動機構100は、開放レバー30、電磁石40、80、閉鎖レバー50、などから構成される。
開放レバー30の裏面側の先端には、駆動ピン38が一体的に突設されている。この駆動ピン38の回動領域にシャッタ基板10に形成された円弧状の開放レバー用逃げ穴3が設けられている。開放レバー用逃げ穴3の終端位置には、駆動ピン38と当接して開放レバー30の回動範囲を規制する規制手段であるゴム部材3aが設けられている。
また、開放レバー30は、開口10aを開放する先羽根群としての開放シャッタ羽根ユニット(不図示)と連結され、開放レバー30の駆動により開放シャッタ羽根ユニットを駆動する。
また、固定永久磁石13の近傍の位置に開放レバー用ホール素子(検出手段)23がシャッタ基板10に取り付けられている。開放レバー用ホール素子23は、開放レバー30に設けられた可動永久磁石33の位置の検出する。詳しくは後述する。
閉鎖レバー50の裏面側の先端には、駆動ピン58が一体的に突設されている。この駆動ピン58の回動領域にシャッタ基板10に形成された円弧状の閉鎖レバー用逃げ穴5が設けられている。閉鎖レバー用逃げ穴5の終端位置には、駆動ピン58と当接して閉鎖レバー50の回動範囲を規制する規制部材であるゴム部材5aが設けられている。
また、開放レバー50は、開口10aを開放する後羽根群としての閉鎖シャッタ羽根ユニット(不図示)と連結され、閉鎖レバー50の駆動により閉鎖シャッタ羽根ユニットを駆動する。
また、固定永久磁石15の近傍の位置に閉鎖レバー用ホール素子(検出手段)25がシャッタ基板10に取り付けられている。閉鎖レバー用ホール素子25は、開放レバー50に設けられた可動永久磁石55の位置の検出をする。詳しくは後述する。
このセットレバーは、開放レバー30及び閉鎖レバー50をセット位置に位置付ける。図1はセット状態でのフォーカルプレーンシャッタ1の状態を示している。
図2は、上記のように開放レバー30及び閉鎖レバー50の駆動が終了した状態でのフォーカルプレーンシャッタ1について示している。
図3(a)は、開放レバー30側に設けられた一対の永久磁石(固定永久磁石13、可動永久磁石33)の状態を示した拡大図である。
固定永久磁石13、可動永久磁石33は、互いに異極で対向して当接するように配置されている。具体的には、固定永久磁石13は、開放レバー30側にN極が向くように配置されている。また、可動永久磁石33は、固定永久磁石13側にS極が向くように配置されている。
このように、固定永久磁石13、可動永久磁石33との間には、磁気的吸引力が作用するように配置されている。この磁気的吸引力により、駆動ピン38がゴム部材3aに衝突したとき吸収しきれなかった衝撃による開放レバー30のバウンドを抑制することができる。以上のように、一対の永久磁石により駆動レバー30のバウンドを抑制することができるので、複雑な機構を設けることなくバウンドを抑制できる。従って、シャッタ装置の大型化を抑制しつつ開放レバー30のバウンドを抑制できる。
図3(b)に示すように、固定永久磁石15、可動永久磁石55は、互いに同極で当接するように配置されている。具体的には、固定永久磁石15は、閉鎖レバー50側にS極が向くように配置されている。また、可動永久磁石55は、固定永久磁石15側にS極が向くように配置されている。このように、固定永久磁石15、可動永久磁石55との間には、磁気的反発力が作用するように配置されている。この磁気的反発力により、駆動ピン58がゴム部材5aに衝突するときの閉鎖レバー50の駆動スピードを低減することができる。従って、閉鎖レバー50のバウンドを抑制することができる。また、閉鎖レバー50の駆動スピードが低減されることにより、駆動ピン58がゴム部材5aに衝突する際の衝突音も減少させることができる。
図4は、フォーカルプレーンシャッタ1を備えたカメラ200の機能ブロック図である。
制御部300は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303等のハードウェア、所要のソフトウェアにより実現され、カメラ全体の機能及び作動を制御するものである。
撮像素子400は、シャッタ基板10に形成された開口10aの後方側に配置されており、レンズ(不図示)を介して被写体を電気的に撮影するために用いられる。
ストロボ500は、ストロボ発光が必要なときに制御部300からのトリガ信号に応じてストロボ発光を行う。
また、制御部300は、シャッタ駆動機構100の電磁石40などを制御して、開放シャッタ羽根ユニット及び閉鎖シャッタ羽根ユニットの駆動を制御する。
具体的には、ストロボ発光が必要な場合、制御部300は、開放レバー用ホール素子23に基づいて、ストロボ500の発光開始時期を制御する。
制御部300は、開放レバー用ホール素子23からの検出信号に基づいて、開放レバー30の作動が終了したか、即ち、開放シャッタ羽根ユニットが駆動して開口10aが全開状態となったかどうかを判定し、このタイミングでストロボ500を発光させる。ストロボ500の発光後は、制御部300は、電磁石80を消磁して、閉鎖シャッタ羽根ユニットを駆動させて開口10aを全閉状態にする。
図5は、変形例に係るフォーカルプレーンシャッタの説明図であり、図3に対応する図である。
図5に示すように、開放レバー30側に設けられた一対の永久磁石(固定永久磁石13A、可動永久磁石33A)は、駆動ピン38がゴム部材3aに衝突する位置で、互いに所定の間隔を有して離間するように配置されている。また、閉鎖レバー50側に設けられた一対の永久磁石(固定永久磁石15A、可動永久磁石55A)についても同様に、互いに所定の間隔を有して離間するように配置されている。この構成により、一対の永久磁石は接触することがないので、接触に伴う作動音を減少させることができる。
3 開放レバー用逃げ穴
5 閉鎖レバー用逃げ穴
3a、5a ゴム部材
10 シャッタ基板
10a 開口
13、15 固定永久磁石
33、55 可動永久磁石
23 開放レバー用ホール素子
25 閉鎖レバー用ホール素子
30 開放レバー(駆動レバー)
31、41 ばね
32、42 軸
34、54 鉄片
38、58 駆動ピン
40、80 電磁石
41、81 鉄片
50 閉鎖レバー(駆動レバー)
100 シャッタ駆動機構
300 制御部(制御手段)
301 CPU
302 ROM
303 RAM
400 撮像素子
500 ストロボ
Claims (12)
- 開口を有するシャッタ基板と、前記開口を開閉する羽根と、前記シャッタ基板に回動自在に支持され前記羽根を駆動する駆動レバーと、前記駆動レバーを駆動する駆動機構とを備え、
前記シャッタ基板は、前記駆動レバーに突設された駆動ピンと係合して駆動レバーの回動範囲を規制する規制手段を有し、
前記駆動レバーが回動して前記規制手段に前記駆動ピンが衝突した際に生じる前記駆動レバーのバウンドを抑制するように、前記駆動レバーに保持された可動磁石と、前記駆動レバー以外の位置に固定され前記可動磁石との間で磁力を生じさせる磁石とを含む一対の磁石を備えている、ことを特徴とするシャッタ装置。 - 前記羽根は、前記開口を開放する先羽根群及び閉鎖する後羽根群を含み、
前記駆動レバーは、前記先羽根群を駆動する開放レバー及び前記後羽根群を駆動する閉鎖レバーを含み、
前記シャッタ基板は、前記開放レバーに突設された開放駆動ピンと係合して前記開放レバーの回動範囲を規制する開放レバー規制手段及び前記閉鎖レバーに突設された閉鎖駆動ピンと係合して前記閉鎖レバーの回動範囲を規制する閉鎖レバー規制手段を有し、
前記可動磁石は、前記開放レバー及び閉鎖レバーの少なくとも一方に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。 - 前記一対の磁石は、前記駆動ピンが前記規制手段に衝突する際に互いに対向するように設定されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシャッタ装置。
- 前記固定磁石は、前記シャッタ基板に固定されている、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のシャッタ装置。
- 前記一対の磁石は、前記駆動ピンが前記規制手段に衝突する際に互いに異極で対向するように設定されている、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のシャッタ装置。
- 前記一対の磁石は、前記駆動ピンが前記規制手段に衝突する際に互いに同極で対向するように設定されている、請求項1乃至4の何れかに記載のシャッタ装置。
- 前記一対の磁石は、前記駆動ピンが前記規制手段に衝突する位置で互いに当接するように設定されている、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のシャッタ装置。
- 前記一対の磁石は、前記駆動ピンが前記規制手段に衝突する位置で所定の間隔を有して離間するように設定されている、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のシャッタ装置。
- 前記駆動レバーに設けられた前記可動磁石の位置を検出する検出手段を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のシャッタ装置。
- 前記検出手段は、前記シャッタ基板に設けられたホール素子であることを特徴とする、請求項9に記載のシャッタ装置。
- 請求項9又は10に記載のシャッタ装置を備え、
前記検出手段からの検出信号に基づいて所定の制御を行う制御手段と備えた、ことを特徴とするカメラ。 - 前記制御手段は、前記検出手段からの検出信号に基づいてストロボの発光開始時期を制御する、ことを特徴とする請求項11に記載のカメラ。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008257016A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Nidec Copal Corp | カメラ用フォーカルプレンシャッタ |
JP2016095467A (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | キヤノン電子株式会社 | 羽根駆動装置及びフォーカルプレーンシャッタ装置並びに撮像装置 |
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2006
- 2006-09-14 JP JP2006249107A patent/JP2008070590A/ja active Pending
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