JP6319886B2 - 空気冷媒式冷凍システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気を冷媒として用い、冷却した空気をダクトを通じて冷凍庫に供給する空気冷媒式冷凍システムに関し、特に、冷凍庫に隣接した空気ダクトの構成に関する。
空気冷媒式冷凍システムは、オゾン層破壊係数ゼロ、地球温暖化係数ゼロであり、究極の自然冷媒である空気を冷媒とするシステムであり、冷凍庫内の空気を直接冷媒として循環させる開放型の冷凍システムである。空気冷媒式冷凍装置の原理は、空気を圧縮し、その圧縮熱を除去した後、空気を断熱膨張させることで空気を冷却する。そして、冷却した低温空気を冷凍庫に供給して冷凍庫内の被冷凍品を保冷する。これによって、冷凍庫内を−50℃〜−100℃の超低温に冷却することができる。
一方、空気冷媒式冷凍システムは、冷凍庫内の空気を直接冷媒として循環させるため、冷凍庫内で多量の湿分を吸収した空気がダクト系を循環する。そのため、ダクト内に多量の霜が発生する。この霜がダクトの内面に付着し、冷媒空気の流れを阻害し、伝熱性能を低下させるという問題が発生する。
そこで、従来、この対策として、ダクトに霜捕集器を設けたり、あるいはデフロスト運転を行って発生した霜を溶解させる方策が採られている。
特許文献1には、膨張機の出口側に霜捕集器を設け、かつデフロスト運転時に、高温空気を膨張機を迂回して霜捕集器に供給する第1バイパス路と、霜捕集器を経た空気を冷凍庫を迂回して熱回収用熱交換器に流す第2バイパス路とを備えた構成が開示されている。こうして、デフロスト運転時に高温空気を霜捕集器に供給して霜捕集器に捕集された霜を溶解させドレンとして排出させるようにしている。
特開2006−118772号公報
従来、冷凍庫内での冷気吹出口及び吸込口を最適な位置とし冷凍庫内に冷気をまんべんなく広げるため、冷凍庫内側天井面に空気循環ダクトを設ける必要があった。
特許文献1に開示された霜除去手段は、このような冷凍庫の近傍に設けられた空気ダクトの除霜を行うものではない。このような冷凍庫近傍ダクトを冷凍庫の外側天井裏に設ける場合は、断熱性を確保するためダクトを断熱材などで被覆する。そのため、除霜作業のためダクトを解体するのは容易ではない。
一方、冷凍庫の内側に設けられるダクトの断熱は不要であり、断熱材で被覆する必要はないので解体は比較的容易であり、極寒下での作業となるが、除霜作業は可能である。そのため、従来は、庫外ダクトの長さを極力短くし、ダクトを庫内に配置している。
本発明は、前記の問題点に鑑みなされたものであり、空気冷媒式冷凍システムにおいて、冷凍庫近傍の空気ダクトの着霜を簡単かつ低コストな手段で抑制可能にすると共に、庫内ダクトを不要とし庫内スペースの有効利用を図ることを目的とする。
本発明は、被冷凍品を保冷する冷凍庫と、該冷凍庫から回収した庫内空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機から吐出された圧縮空気を冷却する冷却器と、該冷却器で冷却された圧縮空気を膨張させる膨張機とを備え、該膨張機から吐出された低温空気を冷凍庫に供給する空気冷媒式冷凍システムに適用される。
そして、前記目的を達成するため、本発明の空気冷媒式冷凍システムは、膨張機と冷凍庫との間に接続され、膨張機から吐出された低温空気を冷凍庫に供給する低温空気供給ダクトと、冷凍庫と圧縮機との間に接続され、庫内空気を圧縮機に回収する庫内空気回収ダクトと、冷凍庫の天井壁上方の空間に天井壁に対し断熱層を介して配置され、低温空気供給ダクト及び庫内空気回収ダクトに夫々設けられた除霜ボックスとを備えている。
なお、前記構成において、「断熱層」とは、天井壁に形成された断熱材からなる断熱層、又は天井壁と除霜ボックス間に形成される空間(空気層)を意味する。天井壁と除霜ボックス間に断熱層を形成することで、庫外の暖気が除霜ボックスを介して天井壁に侵入するのを抑制できる。
前記構成により、膨張機で冷却され相対湿度が上昇した低温空気は、低温空気供給ダクトから除霜ボックスに流入すると、低温空気に含まれる霜が除霜ボックスの内面に付着して除霜される。また、冷凍庫で多量の湿分を吸収して庫内空気回収ダクトに排出される庫内空気は、除霜ボックスで同様に除霜される。これによって、冷凍庫近傍の空気ダクトの着霜を大幅に低減できる。
また、本発明の空気冷媒式冷凍システムは、冷凍庫の内部に空気ダクトを設けずに、低温空気供給ダクトに接続した低温空気吹出口及び庫内空気回収ダクトに接続した庫内空気排出口を冷凍庫の天井壁に開口させている。
このように、冷凍庫の内部に空気循環ダクトを設けないので、庫内に被冷凍品を配置する際の自由度が高まり、スペースの有効利用が可能となる。
また、除霜ボックスを冷凍庫の天井壁裏側に配置することで、除霜ボックスと冷凍庫間の空気ダクトの長さを最小限にできる。そのため、面倒な除霜作業を大幅に低減できる。また、冷凍庫の内側天井面に空気ダクトを配設しないので、人力による極寒下での除霜作業をなくすことができる。
本発明の一実施態様として、冷凍庫の天井壁が断熱材からなる断熱層を有し、除霜ボックスは、天井壁上方の空間に建屋の屋根から吊下されるようにすることができる。これによって、天井壁と除霜ボックスとの間が断熱層と空気層とで遮断され、天井壁と除霜ボックス間の断熱効果を高めることができると共に、除霜ボックスの重量が天井壁に負荷されないので、天井壁を高強度にする必要がなくなる。
本発明の一実施態様として、除霜ボックスの隔壁は断熱壁で構成されると共に、開閉蓋付き点検口を有するようにすることができる。これによって、定常運転時、除霜ボックスへの暖気の侵入を抑制できると共に、運転休止時に、オペレータが点検口から除霜ボックスの内部に入り、除霜ボックスの内部を点検できる。例えば、除霜ボックスの内壁面に霜が残っていれば、オペレータによってそれを取り除くことができる。なお、除霜ボックス及び点検口の開閉蓋は、外側に断熱材層を設けるなどして、断熱性を付与するとよい。
本発明の一実施態様として、外気を加温して温風とする温風発生機と、該温風発生機と除霜ボックスとに接続された温風ダクトとを有するデフロスト装置をさらに備え、除霜ボックスを、デフロスト運転時に冷凍庫側の低温空気供給ダクト又は冷凍庫側の庫内空気回収ダクトと断熱かつ遮断するようにすることができる。
これによって、除霜ボックスの内壁に付着した霜は、デフロスト運転時に融解させ除去できる。このとき、除霜ボックスと冷凍庫側の低温空気供給ダクト及び庫内空気回収ダクトとを熱的に遮断するので、冷凍庫内の冷気が除霜ボックスに逃げたり、あるいは除霜ボックスの暖気が冷凍庫内に侵入するのを防止できる。
デフロスト運転時の除霜ボックスと低温空気供給ダクト又は庫内空気回収ダクトとの熱的遮断手段として、除霜ボックスに開口した冷凍庫側の低温空気供給ダクト及び庫内空気回収ダクトの開口を断熱性の蓋で遮蔽するようにすることができる。これによって、簡単かつ低コストに熱的遮断効果を得ることができる。
本発明の一実施態様として、除霜ボックスに隣接して低温空気供給ダクト及び庫内空気回収ダクトに融解水を排出する排水口を設けることができる。
これによって、デフロスト運転時に除霜ボックス内で霜が融解した融解水をこの排水口からドレンとして排出できる。
さらに、前記排水口は、除霜ボックスの底面より下方に配置され、除霜ボックスと排水口とを結ぶ融解水の排出路は除霜ボックスの底面との間で堰を有さずかつ除霜ボックスから排水口に向かって下降する勾配を有するようにすることができる。
これによって、デフロスト運転時除霜ボックス内で融解した融解水を、何の操作も行うことなく重力を利用して自然に排水口に導くことができる。
本発明によれば、除霜ボックスを冷凍庫の天井壁上方の空間に設け、かつ庫内ダクトをなくすことで、冷凍庫近傍の空気ダクトの着霜を簡単かつ低コストな手段で抑制でき、かつ極寒下での除霜作業を大幅に軽減できる。また、庫内天井面の空気ダクトがなくなることにより、庫内に被冷凍品を配置する際の自由度が高まりスペースの有効利用が可能となる。
本発明の一実施形態に係る空気冷媒式冷凍システムの全体構成図である。 前記空気冷媒式冷凍システムの冷凍庫の斜視図である。 前記空気冷媒式冷凍装置の制御装置のブロック線図である。 前記空気冷媒式冷凍装置を構成する除霜ボックスの拡大断面図である。 図4中のA部拡大図である。 デフロスト運転時の前記除霜ボックスを示す拡大断面図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
次に、本発明の一実施形態に係る空気冷媒式冷凍装置の構成を図1〜図6により説明する。図1及び図2において、本実施形態の空気冷媒式冷凍システム10は、冷媒循環路12に、冷媒として空気が循環し、冷媒循環路12に圧縮機14、膨張機16等の冷凍サイクル構成機器類が介設されている。圧縮機14及び膨張機16は、駆動モータ18の単一の出力軸18aに連結され、圧縮機14と膨張機16とは同軸で駆動される。
圧縮機14で圧縮され高温高圧となって吐出された空気冷媒は、冷却器20で一次冷却される。冷却器20には冷却水循環路22が接続されている。冷却水循環路22には、冷却水ポンプ24、流量調整弁26及び冷却塔28が介設されている。冷却水ポンプ24によって矢印方向に冷却水が循環している。冷却器20で空気冷媒を冷却し、空気冷媒から熱を吸収した冷却水は、冷却塔28で冷却され、冷却器20に再循環される。
冷却器20で冷却された空気冷媒は、熱回収用熱交換器30で冷凍庫32から戻る庫内空気と熱交換され二次冷却される。二次冷却された空気冷媒は膨張機16に入って膨張し、低温空気となって低温空気供給ダクト34に吐出される。低温空気供給ダクト34は冷凍庫32の天井壁322に形成された空気吹出口324に開口している。空気吹出口324は、天井壁322の長辺の一端近傍であって、天井壁322の短辺中央に配置されている。
膨張機16から吐出された低温空気は、−80℃の低温空気となって空気吹出口324から冷凍庫32に供給される。空気吹出口324には、吹き出された低温空気を庫内で拡散させる邪ま板326が設けられている。
天井壁322の上方には屋根320が設けられ、屋根320と天井壁322との間に空間Sが形成されている。天井壁322には断熱材からなる断熱層330が設けられている。冷凍庫32には例えば冷凍マグロなどの冷凍食品が保管され、冷凍庫32に供給された低温空気は、冷凍食品の保冷に供される。
空気吹出口324に対して天井壁322の長辺の他端近傍でかつ短辺中央に空気排出口328が形成されている。空気排出口328には庫内空気回収ダクト36が接続され、庫内空気回収ダクト36の他端は、熱回収用熱交換器30の入口側の冷媒循環路12に接続されている。庫内空気の一部は、例えば−55℃の温度で空気排出口328から庫内空気回収ダクト36に排出される。庫内空気回収ダクト36に排出された庫内空気は熱回収用熱交換器30に入り、冷却器20で一次冷却された空気冷媒を二次冷却する。熱回収用熱交換器30を出た庫内空気は圧縮機14に送られ、圧縮機14で圧縮される。
空間Sの空気吹出口324の上方位置に除霜ボックス38aが設けられている。除霜ボックス38aは支持バー332を介して屋根320に吊下されている。除霜ボックス38aと空気吹出口324との間は短軸ダクト34aで接続されている。除霜ボックス38aに隣接してすぐ上流側の低温空気供給ダクト34に、低温空気供給ダクト34から下方に向けてドレン管40が分岐している。ドレン管40の上部には自動開閉弁42が設けられている。
かかる構成により、空気冷媒式冷凍装置10の運転中、冷凍庫32に向かって低温空気供給ダクト34を流れる低温空気は、除霜ボックス38aで低温空気に含まれる霜が除霜ボックスの隔壁内面に付着することで除霜される。
また、空間Sの空気排出口328の上方に除霜ボックス38bが設けられている。除霜ボックス38bは一端が屋根320に固定された支持バー332を介して屋根320に吊下されている。除霜ボックス38bと空気排出口328とは短軸ダクト36aで接続されている。除霜ボックス38bに隣接してすぐ下流側に位置する庫内空気回収ダクト36には、庫内空気回収ダクト36から下方に向けてドレン管44が分岐している。ドレン管44の上部には自動開閉弁46が設けられている。
これによって、空気冷媒式冷凍装置10の運転中、空気排出口328から排出され多量の霜を含む庫内空気は除霜ボックス38bに流入し、庫内空気に含まれる霜が除霜ボックス38bの隔壁内面に付着することで除霜される。
本実施形態の空気冷媒式冷凍装置10には、デフロスト装置50が設けられている。デフロスト装置50は、外気をデフロストヒータ54に吸引するデフロストファン52と、デフロストファン52から送られた外気を加熱して温風とするデフロストヒータ54とを備えている。デフロストヒータ54から低温空気供給ダクト34、庫内空気回収ダクト36及び除霜ボックス38a及び38bに向かって温風ダクト56が延設されている。温風ダクト56とこれらとの接続部には、夫々自動開閉弁58、60、62及び64が設けられている。
冷却塔28及び冷凍庫32を除く空気冷媒式冷凍装置10の構成機器は機械室11内に収容されている。機械室11の隔壁付近の低温空気供給ダクト34及び庫内空気回収ダクト36に、夫々自動開閉弁66及び68が設けられている。
図3に示すように、流量調整弁26、自動開閉弁42、46、58、60、62、64、66及び68の開閉動作は制御装置70によって制御される。
次に、除霜ボックス38a及び38bの構成を図4に基づいて説明する。除霜ボックス38aと除霜ボックス38bとは同一構成を有しているため、以下の説明では除霜ボックス38aを例に取って説明する。
図4において、除霜ボックス38aの内部は、定常運転時には低温空気が流れ、デフロスト運転時には温風が流れる空間が形成されている。除霜ボックス38aの形状は立方体や直方体であってもよいが、デフロスト運転時に温風が行き渡らない死角をなくすためには、例えば、側壁を円筒形としたほうがよい。
除霜ボックス38aの一側方の側壁には温風ダクト56が接続され、温風ダクト56との接続部には自動開閉弁62が設けられている。平坦面で構成された底壁には、一端が冷凍庫32の空気吹出口324に接続された短軸ダクト34aが接続されている。温風ダクト56が接続された側壁とは相対する側壁に、低温空気供給ダクト34が接続されている。除除霜ボックス38aに隣接してすぐ上流側の低温空気供給ダクト34にドレン管40が設けられている。
除霜ボックス38aの底壁39はほぼ水平に配置されるか、あるいは除霜ボックス38a内で融解した融解水がドレン管40に向かって流れやすくなるように、ドレン管40に向かって下降する傾斜面で構成されている。また、除霜ボックス38aとドレン管40間の低温空気供給ダクト34は、ドレン管40に向かって下降する勾配を有している。
図5に示すように、除霜ボックス38aの底壁39に開口する短軸ダクト34aの上端は、除霜ボックス38aで融解した融解水が短軸ダクト34aに流入しないように、底壁の上面より高い位置に突出する堰78が形成されている。
除霜ボックス38aの天井壁は平坦面で構成され、中央に点検口72が形成されている。空気冷媒式冷凍装置10の休止時、オペレータは点検口72から内部に出入りでき、除霜ボックス38aの内部を点検可能になっている。また、点検口72を開閉可能なヒンジ式の開閉蓋74が設けられている。除霜ボックス38aの内面は、開閉蓋74の内面も含めて全面に亘り断熱材からなる断熱層76が被覆されている。
空気冷媒式冷凍装置10の定常運転時及びデフロスト運転時に、点検口72は開閉蓋74によって閉じられる。除霜ボックス38bも除霜ボックス38aと同様の構成を有している。
かかる構成において、空気冷媒式冷凍装置10の定常運転時には、制御装置70によって流量調整弁26及び自動開閉弁66、68が開放され、自動開閉弁42、46、58、60、62及び64は閉鎖される。膨張機16から低温空気供給ダクト34に吐出した低温空気は、除霜ボックス38aを通ることで、低温空気に含まれる霜fが除霜ボックス38aの内面に付着し除霜される。除霜ボックス38aで除霜された例えば−80℃の低温空気は、短軸ダクト34a及び空気吹出口324を介して冷凍庫32に入り、冷凍庫32に保管された冷凍食品を冷凍状態に保持する。
庫内空気の一部は空気排出口328から短軸ダクト36aに排出される。庫内空気は大量の湿分(霜)を含んでいる。短軸ダクト36aから除霜ボックス38bに流入した庫内空気は、除霜ボックス38bの内面に霜fが付着することで除霜される。除霜ボックス38bで除霜されて乾燥した庫内空気は、庫内空気回収ダクト36から熱回収用熱交換器30に戻る。
デフロスト運転時には、制御装置70によって流量調整弁26及び自動開閉弁66、68が閉鎖され、自動開閉弁42、46、58、60、62及び64は開放される。
また、図6に示すように、オペレータが除霜ボックス38aの底壁39に開口する短軸ダクト34aの開口に断熱蓋80を置いて遮蔽する。断熱蓋80は下面に断熱材からなる断熱層82が被覆され断熱性を有している。これによって、冷凍庫32の冷気が短軸ダクト34aを介して除霜ボックス38aに逃げるのを防止できる。
除霜ボックス38bの底壁に開口した短軸ダクト36aの開口も同様に断熱蓋80で遮蔽する。
この状態で温風ダクト56を介して温風を低温空気供給ダクト34、庫内空気回収ダクト36、及び除霜ボックス38a、38bに流す。これによって、これらの部位に付着していた霜が融解し、融解水となって管40及び44からドレンパン44及び52に流出する。
本実施形態によれば、膨張機16から吐出された多量の湿分(霜)を含む低温空気は除霜ボックス38aで除湿されると共に、空気排出口328から短軸ダクト36aに排出された多量の湿分(霜)を含む庫内空気は、除霜ボックス38bで除霜される。これによって、冷凍庫近傍の空気ダクトの着霜を大幅に低減でき、そのため、デフロスト運転の頻度を低減でき、空気冷媒式冷凍装置10の運転効率の低下を防止できる。
また、冷凍庫32の内部に空気ダクトを設けないので、天井壁322から庫内空間に突出する部材がなくなり、被冷凍品の保管スペースを十分確保できると共に、庫内に被冷凍品を配置する際の自由度が高まり、スペースの有効利用が可能となる。
また、除霜ボックス38a及び38bを天井壁裏側の空間Sに配置することで、短軸ダクト34a及び36aの長さを最小限にできるため、これら短軸ダクトに付着した霜の除霜作業を大幅に低減できる。また、冷凍庫32の内側天井面に空気ダクトを配設しないので、人力による極寒下での除霜作業をなくすことができる。
また、天井壁322が断熱層330を有し、除霜ボックス38a及び38bは、天井壁上方の空間に屋根320から空中に吊下されているので、天井壁322と除霜ボックス38a及び38bとの間が断熱層330及び断熱層330上方の空気層で遮断されている。これによって、天井壁322と除霜ボックス間の断熱効果を高めることができると共に、除霜ボックスの重量が天井壁322に負荷されないので、天井壁322を低強度に製作でき、低コスト化できる。
また、除霜ボックス38a及び38bの隔壁は断熱層76で被覆されているので、定常運転時に外部の暖気の侵入を抑制できると共に、点検口72を有するので、運転休止時にオペレータによる内部点検が可能となる。例えば、除霜ボックス38a及び38bの内壁面に霜が残っていれば、オペレータによってそれを取り除くことができる。また、定常運転時、点検口72は断熱層76を有する開閉蓋74で閉じられるので、外部の熱が侵入るのを抑制できる。
また、除霜ボックス38a及び38bの内壁に付着した霜は、デフロスト運転によって融解させ除去できると共に、デフロスト運転時、短軸ダクト34a及び36aの開口を断熱蓋80で熱的に遮断できるので、冷凍庫内の冷気が除霜ボックスに逃げたり、あるいは除霜ボックスの暖気が冷凍庫内に侵入するのを簡単かつ低コストで防止できる。
また、短軸ダクト34a及び36aの開口は、堰78を有しているので、融解水が短軸ダクト34a又は36aに流入するおそれはない。
また、ドレン管40及び44を設けたことで、デフロスト運転時に除霜ボックス内で霜が融解した融解水をドレン管40及び44からドレンとして排出できる。
さらに、これらドレン管は除霜ボックスの底面より下方に配置され、除霜ボックスとドレン管とを結ぶ低温空気供給ダクト34又は庫内空気回収ダクト36は堰を有さず、かつ除霜ボックスからドレン管に向かって下降する勾配を有しているので、デフロスト運転時除霜ボックス内で融解した融解水を、何の操作も行うことなく重力を利用して自然にドレン管に導くことができる。
また、除霜ボックス38及び46を冷凍庫の天井壁上面に設けたことで、除霜ボックス38及び46の設置場所を別途確保をする必要がなくなる。
さらに、圧縮機14と膨張機16とは、駆動モータ18の単一の出力軸18aに連結されているので、膨張機16で発生する断熱膨張仕事は駆動モータ18を介して圧縮機14の補助力として使用できる。これによって、圧縮機14の動力を節減できる。
本発明によれば、空気冷媒式冷凍システムにおいて、冷凍庫近傍の空気ダクトの着霜を簡易かつ低コストな手段で抑制でき、かつ冷凍庫内天井面内側の空気ダクトが不要になるので、極寒下における過酷な除霜作業を軽減できるとともに、冷凍庫内のスペースの有効利用を図ることができる。
10 空気冷媒式冷凍装置
11 機械室
12 冷媒循環路
14 圧縮機
16 膨張機
18 駆動モータ
20 冷却器
22 冷却水循環路
24 冷却水ポンプ
26 流量調整弁
28 冷却塔
30 熱回収用熱交換器
32 冷凍庫
320 屋根
322 天井壁
324 空気吹出口
326 邪ま板
328 空気排出口
330 断熱層
332 支持バー
34 低温空気供給ダクト
36 庫内空気回収ダクト
38a、38b 除霜ボックス
39 底壁
40、44 ドレン管
42、46、58、60、62、64、66、68 自動開閉弁
60 デフロスト装置
62 デフロストファン
64 デフロストヒータ
66 温風ダクト
70 制御装置
72 点検口
74 開閉蓋
76、82 断熱層
80 断熱蓋
S 空間
f 霜

Claims (7)

  1. 被冷凍品を保冷する冷凍庫と、該冷凍庫から回収した庫内空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機から吐出された圧縮空気を冷却する冷却器と、該冷却器で冷却された前記圧縮空気を膨張させる膨張機とを備え、前記膨張機から吐出された低温空気を前記冷凍庫に供給する空気冷媒式冷凍システムにおいて、
    前記膨張機と前記冷凍庫との間に接続され、前記膨張機から吐出された低温空気を前記冷凍庫に供給する低温空気供給ダクトと、
    前記冷凍庫と前記圧縮機との間に接続され、前記庫内空気を前記圧縮機に回収する庫内空気回収ダクトと、
    前記冷凍庫の天井壁上方の空間に前記天井壁に対し断熱層を介して配置され、前記低温空気供給ダクト及び前記庫内空気回収ダクトに夫々設けられた一対の除霜ボックスとを備え、
    前記低温空気供給ダクトに連通した低温空気吹出口及び前記庫内空気回収ダクトに連通した庫内空気排出口を前記冷凍庫の天井壁に開口させ
    前記冷凍庫の天井壁上方の空間に配置された各々の前記除霜ボックスは、
    前記低温空気供給ダクト又は前記庫内空気回収ダクトとの接続部を有する側壁と、
    前記側壁とともに前記除霜ボックスの内部空間を形成する底壁と、
    を含み、
    前記底壁から前記天井壁に設けられた前記低温空気吹出口又は前記庫内空気排出口に向かって下方に延在して、前記除霜ボックスの前記内部空間を前記低温空気吹出口又は前記庫内空気排出口に連通させる短軸ダクトを備える
    ことを特徴とする空気冷媒式冷凍システム。
  2. 前記冷凍庫の天井壁は断熱材からなる断熱層を有し、
    前記除霜ボックスは、前記天井壁上方の空間に前記冷凍庫の屋根から吊下されていることを特徴とする請求項1に記載の空気冷媒式冷凍システム。
  3. 前記除霜ボックスの隔壁は断熱壁で構成されると共に、開閉蓋付き点検口を有していることを特徴とする請求項1に記載の空気冷媒式冷凍システム。
  4. 外気を加温して温風とする温風発生機と、該温風発生機と前記除霜ボックスとに接続された温風ダクトとを有するデフロスト装置をさらに備え、
    前記除霜ボックスは、デフロスト運転時に前記冷凍庫側の前記低温空気供給ダクト又は前記冷凍庫側の前記庫内空気回収ダクトと断熱かつ遮断されることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気冷媒式冷凍システム。
  5. 前記除霜ボックスに開口した前記冷凍庫側の前記低温空気供給ダクト及び前記冷凍庫側の前記庫内空気回収ダクトの開口をデフロスト運転時に断熱性の蓋で遮蔽することを特徴とする請求項4に記載の空気冷媒式冷凍システム。
  6. 被冷凍品を保冷する冷凍庫と、該冷凍庫から回収した庫内空気を圧縮する圧縮機と、該圧縮機から吐出された圧縮空気を冷却する冷却器と、該冷却器で冷却された前記圧縮空気を膨張させる膨張機とを備え、前記膨張機から吐出された低温空気を前記冷凍庫に供給する空気冷媒式冷凍システムにおいて、
    前記膨張機と前記冷凍庫との間に接続され、前記膨張機から吐出された低温空気を前記冷凍庫に供給する低温空気供給ダクトと、
    前記冷凍庫と前記圧縮機との間に接続され、前記庫内空気を前記圧縮機に回収する庫内空気回収ダクトと、
    前記冷凍庫の天井壁上方の空間に前記天井壁に対し断熱層を介して配置され、前記低温空気供給ダクト及び前記庫内空気回収ダクトに夫々設けられた除霜ボックスとを備え、
    前記低温空気供給ダクトに連通した低温空気吹出口及び前記庫内空気回収ダクトに連通した庫内空気排出口を前記冷凍庫の天井壁に開口させ、
    外気を加温して温風とする温風発生機と、該温風発生機と前記除霜ボックスとに接続された温風ダクトとを有するデフロスト装置をさらに備え、
    前記除霜ボックスは、デフロスト運転時に前記冷凍庫側の前記低温空気供給ダクト又は前記冷凍庫側の前記庫内空気回収ダクトと断熱かつ遮断され、
    前記除霜ボックスに隣接して前記低温空気供給ダクト及び前記庫内空気回収ダクトに融解水を排出する排水口を設けたことを特徴とする空気冷媒式冷凍システム。
  7. 前記排水口は、前記除霜ボックスの底面より下方に配置され、前記除霜ボックスと前記排水口とを結ぶ融解水の排出路は前記除霜ボックスの底面との間で堰を有さずかつ前記除霜ボックスから前記排水口に向かって下降する勾配を有していることを特徴とする請求項6に記載の空気冷媒式冷凍システム。
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