JP3862070B2 - 空気サイクル式冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、要冷却室の空気を冷媒として冷却装置内に取り入れ、冷却装置で冷却された空気を要冷却室に直接吹き出すようにした空気サイクル式冷却装置に係り、特に、空気に含まれる水分から生成される雪や霜などの弊害を軽減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気サイクル式冷却装置は、要冷却室の空気を冷媒として冷却装置内に取り入れ、この空気を圧縮した後に断熱膨張させたときの顕熱を利用して温度降下させ、この冷却空気を要冷却室に直接吹き出すようにしている。このような空気サイクル式冷却装置では、圧縮空気を断熱膨張させるときに空気に含まれる水分が微細な氷片に相変化(以下、このような生成物を「雪状物」、これの生成を「雪化」という)し、この雪状物が低温空気経路の管内で堆積成長して圧損を高め、場合によっては経路閉塞を起こして凍結トラブルに至るという問題がある。
【0003】
上記のような空気中の水分の雪化による弊害を軽減することができる空気サイクル式冷却装置として、例えば特開平11−132582号に開示された技術が知られている。この技術では、冷却空気が流通する経路の要冷却室の手前に、内部にメッシュフィルタを配置した着氷器を設け、断熱膨張により生成された雪化物をメッシュフィルタで捕捉するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、空気サイクル式冷却装置は長時間に亘って連続運転されるから、上記のような技術ではメッシュフィルタの目詰まりを防止することが必須となる。すなわち、メッシュフィルタの網に付着した雪状物は次第に成長し、実質的なメッシュの大きさを小さくして圧力損失の原因となるからである。上記技術では、ループ状としたメッシュフィルタを一対のロール間に巻回し、このメッシュベルトを空気通路に対して横切るように配置するとともに、メッシュベルトの表面に堆積する雪状物をループの端部でブラシ等で掻き落とすようにしている。
【0005】
しかしながら、上記のような技術では、着氷器の構成が複雑かつ大型化するとともに、冷却装置の各構成要素に加えて着氷器も重要な保守点検対象となり、設備コストおよびランニングコストの増大は避けることができない。
したがって、本発明は、生成した雪状物を効果的に捕捉することができるのは勿論のこと、構成が簡単で設備コストおよびランニングコストを低減することができる空気サイクル式冷却装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の空気サイクル式冷却装置は、要冷却室内の空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮した空気を冷却する冷却手段と、冷却された空気を膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、膨張手段と要冷却室との間の空気経路に、内部に平面状のメッシュフィルタを配置した捕雪手段を介装し、メッシュフィルタを、冷却空気が流れる方向の上流側へ向け前傾させて配置し、要冷却室を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第1バイパス経路を設け、膨張手段を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第2バイパス経路を設け、デフロスト時に第1バイパス経路および第2バイパス経路を通じて循環する空気を加熱する加熱手段を設けたことを特徴としている。
【0007】
上記構成の空気サイクル式冷却装置にあっては、圧縮した空気を膨張手段によって膨張させるときに生じた雪状物は、捕雪手段のメッシュフィルタに捕捉され、メッシュフィルタの網に付着した雪状物は次第に成長する。上記構成の空気サイクル式冷却装置では、メッシュフィルタを冷却空気が流れる方向の上流側へ向け前傾させて配置しているから、成長した雪状物はその自重により落下する。したがって、上記従来技術のような可動構造を必要とせず、構成が簡単で小型化が可能であり、設備コストを低減することができる。また、構成が簡単なため、保守点検の労力および費用も低減することができる。なお、本発明者等の検討によれば、メッシュフィルタの前傾角度は15度以上であることが望ましい。
【0008】
次に、本発明者等は、メッシュフィルタに作用する風圧とメッシュフィルタに付着した雪状物の自重落下とを調査した。その結果、風圧を十分に弱くすると、メッシュフィルタが上記のように前傾していなくても、つまり、メッシュフィルタの平面が略鉛直方向に沿うように配置されていても雪状物が自然落下することを見い出した。
【0009】
本発明の第2の空気サイクル式冷却装置は、上記知見に基づいてなされたもので、要冷却室内の空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮した上記空気を冷却する冷却手段と、冷却された空気を膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、膨張手段と要冷却室との間の空気経路に、内部に平面状のメッシュフィルタを配置した捕雪手段を介装し、メッシュフィルタを、その平面が略鉛直方向に沿うように配置するとともに、冷却空気がメッシュフィルタを通過する際の風圧を、初期状態で5〜20mmHO、かつ着雪状態で100mmHO以下としたことを特徴としている。そして、このような空気サイクル式冷却装置によっても上記と同様の作用、効果を得ることができる。
【0010】
雪状物が付着していない初期状態におけるメッシュフィルタに作用する風圧が20mmHOを超える場合や、雪状物が付着した着雪状態におけるメッシュフィルタに作用する風圧が100mmHOを超える場合には、付着した雪状物が自重で自然落下し難くくなる。メッシュフィルタに作用する風圧は弱ければ弱いほど雪状物は落下し易くなるが、そのためにはメッシュフィルタの面積を大きくしなければならない。メッシュフィルタの表面積は、装置サイズや設備コストを考慮すると冷凍トン(USRT)当たり2mが限界と考えられる。一方、一般的な空気サイクル式冷却装置の風量は冷凍トン(USRT)当たり6〜8m/minであることから、風圧の下限値を初期状態で5mmHOとした。
【0011】
ところで、冷凍室のような要冷却室の扉が開放されることにより、湿気を含む常温の外気が要冷却室内に流入する。このとき、流入した空気は急激に冷却され、空気に含まれる水蒸気が雪化する。このようにして生成された雪状物は、要冷却室から流出する空気に随伴して熱交換器やこれに至る空気経路に堆積する。そして、これにより、圧力損失の発生や経路閉塞といった凍結トラブルにつながる。
【0012】
本発明の第3の空気サイクル式冷却装置は、上記のような要冷却室での雪化に起因する問題を解決するものであり、要冷却室内の空気を取り入れる熱交換器と、この熱交換器で昇温させられた空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮された上記空気が上記熱交換器で冷却された後にその空気を取り入れて膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、要冷却室と熱交換器との間の空気経路に、内部に平面状のメッシュフィルタを配置した捕雪手段を介装し、メッシュフィルタを、空気が流れる方向の上流側へ向け前傾させて配置し、要冷却室を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第1バイパス経路を設け、膨張手段を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第2バイパス経路を設け、デフロスト時に第1バイパス経路および第2バイパス経路を通じて循環する空気を加熱する加熱手段を設けたことを特徴としている。
【0013】
また、本発明の第4の空気サイクル式冷却装置も要冷却室での雪化に起因する問題を解決するものであり、要冷却室内の空気を取り入れる熱交換器と、この熱交換器で昇温させられた空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮された空気が熱交換器で冷却された後にその空気を取り入れて膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、要冷却室と熱交換器との間の空気経路に、内部に平面状のメッシュフィルタを配置した捕雪手段を介装し、メッシュフィルタを、その平面が略鉛直方向に沿うように配置するとともに、空気がメッシュフィルタを通過する際の風圧を、初期状態で5〜20mmHO、かつ着雪状態で100mmHO以下としたことを特徴としている。
【0014】
本発明の第3および第4の空気サイクル式冷却装置によれば、要冷却室から空気経路に流入した空気に随伴する雪状物は、捕雪手段のメッシュフィルタに捕捉されるので、雪状物の熱交換器やそれに至る空気経路への堆積を未然に防止することができる。そして、メッシュフィルタの網に付着した雪状物は次第に成長し、その自重によって自然に落下するので、雪状物を掻き落とすための可動構造を必要としない。なお、第3の空気サイクル式冷却装置においても、メッシュフィルタの前傾角度は15度以上であることが望ましい。
【0015】
また、本発明の第5の空気サイクル式冷却装置も要冷却室での雪化に起因する問題を解決するものであり、要冷却室内の空気を同要冷却室に設けた排気口から取り入れる熱交換器と、この熱交換器で昇温させられた空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮された空気が熱交換器で冷却された後にその空気を取り入れて膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、排気口にメッシュフィルタを設け、要冷却室を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第1バイパス経路を設け、膨張手段を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第2バイパス経路を設け、デフロスト時に第1バイパス経路および第2バイパス経路を通じて循環する空気を加熱する加熱手段を設けたことを特徴としている。
【0016】
上記構成の空気サイクル式冷却装置にあっては、要冷却室内の空気が排出口から空気経路に流入する際に、空気に随伴する雪状物がメッシュフィルタに捕捉されるので、雪状物の熱交換器等への堆積を未然に防止することができる。また、要冷却室内には、後述するデフロスト時に温風が流通せず常時低温に保たれるので、メッシュフィルタに付着した雪状物は粘度の小さいさらさらの状態である。したがって、捕雪手段のメッシュフィルタと比べて雪状物が自然落下し易い。そして、そのような雪質であるから、メッシュフィルタの目に雪状物が詰まっていたとしても、冷却運転を再開した後にそこへさらに付着した雪状物とともに落下するので、放置しても差し支えない。したがって、この場合のメッシュフィルタは、その平面が略鉛直方向に沿うように配置しても差し支えなく、また、メッシュフィルタを通過する空気の風圧を考慮する必要もない。また、要冷却室には人が常時出入りするから、メッシュフィルタに堆積した雪状物を適当な器具を用いて強制的に掻き落とすこともできる。この場合の器具としては、メッシュフィルタの表面形状に合わせたプレートを用いると便利である。なお、メッシュフィルタの下側にトレイや台車を配置しておき、雪状物が溜まったらトレイや台車ごと外部に搬出して中身を廃棄することができる。
【0017】
前述の捕雪手段は、内側を冷却空気が通過し、外側が外気にさらされるから、一般には断熱材で壁部を構成する必要がある。この点、上記第5の発明では、メッシュフィルタが要冷却室に配置されるから、そのような断熱構造は不要である。したがって、メッシュフィルタは、排気口にこれを覆うようにそのまま設けることができるので、メッシュフィルタを支持するフレーム等の構造も不要となる。
【0018】
ここで、メッシュフィルタは、上下方向に沿う折目線に沿ってつづれ折り(ジグザグ)にすると好適である。これにより、メッシュフィルタの表面積が大きくなり、メッシュフィルタを通過する空気の風圧を小さくして雪状物の自重による自然落下を促進することができる。換言すれば、メッシュフィルタの投影面積を小さくすることができるので、捕雪器を小型化することができる。
【0019】
以上のとおり、本発明の第1および第2の空気サイクル式冷却装置は、空気経路のうち要冷却室に供給する冷却空気が流通する往路にメッシュフィルタを設けたものであり、第3〜第5の空気サイクル式冷却装置は、要冷却室内の空気が冷却系に戻る復路にメッシュフィルタを設けたものである。一般には、空気経路の往路と復路に1ケ所づつメッシュフィルタを設ければ足りるので、本発明を適用するにあたっては、第1また第2の空気サイクル式冷却装置の特徴と、第3〜第5の空気サイクル式冷却装置の特徴のいずれかとを組み合わせて用いれば良い。ただし、それ以外の組み合わせも可能であることは勿論である。
【0020】
ところで、上記のような空気サイクル式冷却装置においても、ある程度の期間使用すると空気経路やメッシュフィルタ、あるいは熱交換器に雪状物が付着したまま固まってしまうことが懸念される。そこで、そのような雪状物を溶かして系外に排出(デフロスト)できるような構成にすることが望ましい。そのためには、デフロスト時に要冷却室を冷却系から切り離せるように、要冷却室に接続された空気経路どうしを開閉自在に接続するバイパス経路を設け、冷却系にヒータを設けてデフロスト時に流通させる空気を加熱する必要がある。
【0021】
ヒータには、デフロスト時に循環する空気を加熱して温風にするためのダクトヒータと、デフロスト時にメッシュフィルタに堆積した雪状物を融かすための補助ヒータとがある。また、本発明では、メッシュフィルタから自然落下した雪状物をデフロスト時に融かす補助ヒータも備えることができる。
【0022】
ダクトヒータは、バイパス経路の途中に配置したり、要冷却室と熱交換器との間の空気経路に介装することができ、これにより、デフロスト時に循環させる空気を昇温させて温風にすることができ、捕雪器、熱交換器および空気経路に堆積または固着した雪状物を効果的に融かすことができる。また、空気経路に直線でない部分が存在して、その部分での雪状物の固着が懸念される場合には、その部分の直ぐ上流側に補助のダクトヒータをさらに配置することも好ましい態様である。
【0023】
補助ヒータは、メッシュフィルタの表面に近接して配置すると雪状物を効果的に融かすことができる。また、メッシュフィルタから自然落下した雪状物を堆積させる容器を配置し、この容器を加熱する補助ヒータを配置すると好適である。このように構成することにより、容器に堆積した雪状物をデフロスト時に融かし、ドレインから冷却系外に排出することができる。
【0024】
上記のような補助ヒータは、本発明の第5の空気サイクル式冷却装置には不要である。また、メッシュフィルタから自然落下した雪状物を堆積させるための容器および容器を加熱するための補助ヒータも不要である。前述のように、自然落下した雪状物は、トレイや台車で室外に排出すれば良い。
【0025】
なお、メッシュフィルタの表面をポリテトラフルオロエチレン等の撥水性樹脂でコーティングすると、デフロスト時に雪状物が融けて付着した水滴や、その上流側の圧縮手段から送られる空気に随伴して付着した水分を効果的に落下させることができる。また、付着した雪状物との付着力を弱めるので、雪状物が落下し易くなる。
【0026】
【発明の実施の形態】
A.実施形態の構成
以下、本発明の好適な実施の形態について図1〜図6を参照して説明する。
図1は実施形態の空気サイクル式冷却装置の冷却系統を示す図である。図1において符号1は圧縮機(圧縮手段)である。圧縮機1には、その内部の翼車を回転させるためのモータ10が接続されている。また、圧縮機1には、モータ10を介して膨張機(膨張手段)2が接続されている。膨張機2には翼車が内蔵されている。圧縮機1の翼車の回転によって圧縮された空気は、膨張機2内に流入し、その際に翼車を回転させて断熱膨張する。また、その際の翼車の回転は、圧縮機1内の翼車の回転を補助する。圧縮機1(後述する低段圧縮機1aも含む)および膨張機2の構成は、上記のものに限らず任意である。圧縮機1としては、往復圧縮機、ロータリー圧縮機、スクロール圧縮機、スクリュー圧縮機、遠心圧縮機など各種圧縮機を用いることができ、膨張機2も軸流タービン、遠心タービンその他任意のものを用いることができる。
【0027】
図中符号3は冷却器(冷却手段)である。冷却器3は、圧縮機1により圧縮されて昇温した空気等を冷却するもので、第1冷却部3aおよび第2冷却部3bおよび冷熱源3cとからなっている。冷却器3は、この実施形態では、冷熱源3cにファン30を備え冷媒として空気を用いた空冷式のものを用いているが、冷媒として水を用いた水冷式のものや、冷媒にエチレングリコールなどの不凍液を用いたもの、あるいは、クーリングタワーなどを用いることができる。冷却器3で冷却された空気は、熱交換器(冷却手段)4に流入し、そこでさらに冷却されて膨張機2内に流入する。
【0028】
膨張機2の下流側には捕雪器(捕雪手段)5が接続されている。捕雪器5の下流側には3方向切替弁Vを介して冷凍室(要冷却室)7が接続され、膨張機2によって膨張し降温した冷却空気が冷凍室7内に噴出するようになっている。なお、本発明は、冷却空気を冷凍室7内に直接供給する態様に限定されるものではなく、冷凍室7の内部に設けた配管内に冷却空気を流通させるような構成や、エチレングリコールなどのブラインを介して冷凍室7内を冷却する構成を用いることができる。冷凍室7と熱交換器4との間には捕雪器5が接続されている。冷凍室7および捕雪器5間の空気経路と、3方向切替弁Vとの間は第1バイパス経路8aで接続され、第1バイパス経路8aには、内部にダクトヒータ80を備えた加熱器8が介装されている。加熱器8は、デフロスト時に循環する空気を昇温して温風にする。
【0029】
熱交換器4と膨張機2とを接続する空気経路は、第2バイパス経路9aによって捕雪器5に接続され、第2バイパス経路9aには、開閉弁V1と、ダクトヒータ90を備えた加熱器9がそれぞれ介装されている。この加熱器9は、デフロスト時に循環する空気を昇温して温風にする際に加熱器8の補助となるものである。なお、第2バイパス経路9aは、膨張機2と捕雪器5とを接続する空気経路に接続することも可能である。
【0030】
熱交換器4の下流側には低段圧縮機1aが接続されている。低段圧縮機1aは、モータ10で駆動される翼車を備え、上記圧縮機1の吐出圧力よりも低い圧力まで空気を圧縮するようになっている。また、低段圧縮機1aの下流側の空気経路は、冷却器3の第2冷却部3bに通され、低段圧縮機1aにより圧縮されて昇温した空気を冷却するようになっている。第2冷却部3bで冷却された空気は、圧縮機1内に流入する。
【0031】
以上は、図1の冷却系統に沿った説明であり、図1は冷却系統を各機能毎にブロック化して記載したものである。より具体的な実施形態では、加熱器8,9は、その下流側に配置された捕雪器5にそれぞれ内蔵されている。以下、図2〜6を参照して捕雪器5の詳細を説明する。なお、冷凍室7に供給する冷却空気が流通する往路に配置した捕雪器5と、冷凍室7内の空気が冷却系に戻る復路に配置した捕雪器5とでは構成が若干異なる。そこで、両者を区別して説明する必要がある場合には、捕雪器5に「往路」または「復路」を付すこととする。図2において符号50はフィルタ組立体であり、フィルタ組立体50は、捕雪器5の外郭を構成するチャンバ51内に、図中右側へ15度以上傾けて配置されている。チャンバ51の壁部は断熱材料で構成されている。また、チャンバ51の壁部には、入側開口51a,51bおよび出側開口51eが設けられている。図2に示すように、フィルタ組立体50の下側には、入側開口51bとダクト51cによって接続された加熱器8(または9)が配置されている。往路捕雪器5では、一方の入側開口51aは膨張機2に接続され、他方の入側開口51bは第2バイパス経路9aに接続されている。そして、往路捕雪器5では、通常運転時には入側開口51aから、デフロスト時には入側開口51bからチャンバ51内に空気が流入し、フィルタ組立体50を通って上側の出側開口51eからチャンバ51外に流出する。一方、復路捕雪器5では、一方の入側開口51aは冷凍室7に接続され、他方の入側開口51bは第1バイパス経路8aに接続されている。そして、復路捕雪器5においても、通常運転時には入側開口51aから、デフロスト時には入側開口51bからチャンバ51内に空気が流入し、フィルタ組立体50を通って上側の出側開口51eからチャンバ51外に流出する。
【0032】
フィルタ組立体50は、上下2段に構成されている。ただし、フィルタ組立体50は、単体であってもよく、また、縦および/または横に何段何列連設したものであっても良い。図3は、フィルタ組立体50の上側の部分50aを示す図である。図3において、符号52はフレームであり、フレーム52は、図4に示すように前後方向が開放されている。なお、フィルタ組立体50の下側の部分50bは上側の部分50aと同等に構成されている。このようなフィルタ組立体50には、フィルタ積層体53が取り付けられている。
【0033】
図4に示すように、フィルタ積層体53は、上から見てジグザグに折り曲げられている。図中の矢印は空気の流れる方向を示す。フィルタ積層体53の折り曲げられた部分のうち下流側のものには、補強用のロッド54が固定されている。また、フィルタ積層体53の左右の縁部は、金具55に固定されている。そして、フィルタ積層体53は、ロッド54および金具55の両端部がフレーム52に固定されることによりフレーム52内に保持されている。
【0034】
図5はフィルタ積層体53の詳細を示す図である。フィルタ積層体53は、上流側のメッシュフィルタ53aと、下流側の補強用メッシュ53bとを重ね合わせたものである。メッシュフィルタ53aは、例えば#249メッシュで目開き寸法が70μmのものが用いられている。このメッシュフィルタ53aの表面には、撥水性樹脂がコーティングされている。補強用メッシュ53bは、メッシュフィルタ53aを補強するためのもので、メッシュフィルタ53aよりも遙かに目の粗い#2.5メッシュ程度のものが用いられている。
【0035】
上記構成のフィルタ組立体50は、図2に示すように、上流側へ向け前傾した状態で枠体56によってチャンバ51内に支持されている。チャンバ51の底部には、ドレインパン57が配置され、フィルタ組立体50から落下した雪状物を堆積するようになっている。また、後述するデフロスト時には、雪状物が融けた水がドレイン58から排出される。
【0036】
図6に示すように、チャンバ51の開口には、チャンバ51の内側向けて拡開するブッシュ59が取り付けられている。このブッシュ51により、空気がチャンバ51の内外にスムーズに出入りすることができ、圧力損失が軽減される。なお、このようなテーパ状のブッシュに代えて、端部がベルの開口部のように断面弧状に拡開するブッシュを用いることができる。この場合には、ブッシュの端部はチャンバ51の内部に突出させる。
【0037】
図2において符号60はデフロスト時にメッシュフィルタ53aを再生するための補助ヒータである。補助ヒータ60は、矩形状をなす枠体61の左右両側を貫通する防水棒状ヒータ62を複数架設して構成されている。また、上記のようなフィルタ組立体50は、冷凍室7に設けられた排気口7aを塞ぐようにして配置され、その下側にはトレイ(図示略)が配置されている。なお、図2に示すように、ドレインパン57の下面にヒータ63を取り付け、ドレインパン57に堆積した雪状物を融かすように構成することもできる。この場合には、ドレインパン57に排水口を形成し、ドレインパン57の下側に容器を設けてそこに水が溜まるように構成することができる。
【0038】
B.実施形態の動作
次に、上記構成の空気サイクル式冷却装置の動作について説明する。通常の運転時には、圧縮機1および低段圧縮機1aを駆動することにより、冷凍室7内の空気がフィルタ組立体50および捕雪器5を通って熱交換器4に流入する。その際、冷凍室7内に浮遊する雪状物は、フィルタ組立体50と捕雪器5のフィルタ組立体50によって捕捉されるから、熱交換器4およびそれに至る空気経路に堆積する雪状物が低減される。
【0039】
熱交換器4から流出した空気は、低段圧縮機1aに流入して圧縮され、冷却器3の第2冷却部3bで冷却されて圧縮機1に流入する。圧縮機1で圧縮された空気は、冷却器3の第1冷却部3aで冷却され、さらに熱交換器4で冷却されて膨張機2に流入する。膨張機2で膨張した空気は降温し、その際に雪状物を生成するが、この雪状物は捕雪器5のフィルタ組立体50に捕捉される。このため、捕雪器5の下流側の空気経路に堆積する雪状物が低減される。また、冷凍室7内に侵入した外気に含まれる水分は雪化して雪状物となり、冷凍庫7内の空気に随伴して排気口7aへ向かうが、その雪状物は、排気口7aを覆うように設けられたフィルタ組立体50によって捕捉される。
【0040】
ここで、メッシュフィルタ53aの目開き寸法は70μmであるのに対して、雪状物の大きさは10〜20μmである。このため、運転を開始した最初の段階ではある程度の雪状物はメッシュフィルタ53aを通過するが、メッシュフィルタ53aに雪状物が付着して徐々に成長すると、実質的な目開き寸法が小さくなり、ある段階から空気のみがメッシュフィルタ53aを通過するようになる。そして、雪状物が成長してある程度の厚さになると、雪状物は塊となって自重で自然落下し、ドレインパン57上または冷凍室7に配置されたトレイに堆積する。この場合において、目の粗い補強用メッシュ53bは下流側のみに設けられているので、雪状物の落下が妨げられるようなことがない。また、補強用のロッド54が上流側に配置されているので、堆積した雪状物の重みでメッシュフィルタ53aが垂れ下がるようなことがなく、さらに、雪状物がロッドに沿って滑り易く、その自然落下を促進する。
【0041】
次に、デフロストの運転について説明する。デフロスト時には、3方向切替弁Vが切り替えられ、これを通過した空気は冷凍室7ではなくて第1バイパス経路8a、復路捕雪器5の入側開口51bを経て加熱器8に流入する。加熱器8のヒータ80には電流が供給され、通過する空気が加熱される。また、捕雪器5のヒータ60にも電流が供給され、フィルタ組立体50に堆積した雪状物が融かされるとともに、通過する空気が加熱される。そして、この温風が冷却系を循環することにより、熱交換器4や捕雪器5のメッシュフィルタ53aおよび空気経路に堆積ないし固着した雪状物が融かされる。なお、デフロスト時には、冷却器3は停止させられる。
【0042】
デフロスト時には開閉弁V1は開けられており、熱交換器4を通過した圧縮空気は、抵抗の大きい膨張機2を通らずに第2バイパス経路9a、往路捕雪器5の入側開口51bを経て加熱器9に流入し、そこで加熱されて捕雪器5に流入する。一方、捕雪器5の補助ヒータ60にも電流が供給され、フィルタ組立体50のメッシュフィルタ53aに堆積した雪状物を融かす補助となる。こうして、冷凍室7を除く冷却系を加熱された空気が循環し、捕雪器5のドレインパン57、熱交換器4、空気経路に堆積ないし固着した雪状物が融かされる。このようにして、メッシュフィルタ53aの融雪と乾燥が行われて再生される。なお、捕雪器5内で雪状物が融けて生じた水はドレイン58で系外に排出され、その他の箇所で生じた水も適所に設けられたドレインで系外に排出される。また、デフロスト時には、冷却器3は停止させられる。
【0043】
上記構成の空気サイクル式冷却装置にあっては、フィルタ組立体50を冷却空気が流れる方向の上流側へ向け前傾させて配置しているから、成長した雪状物はその自重により落下する。したがって、捕雪器5内に可動構造を必要とせず、構成が簡単で小型化が可能であり、設備コストを低減することができる。また、構成が簡単なため、保守点検の労力および費用も低減することができる。
【0044】
特に、上記実施形態では、メッシュフィルタ53aを上下方向に沿う折目線に沿ってジグザグにしているから、メッシュフィルタ53aの表面積が大きくなり、メッシュフィルタ53aを通過する空気の風圧を小さくして雪状物の自重による自然落下を促進することができる。また、冷凍室7の排気口7aをフィルタ組立体50で遮蔽しているので、冷凍室7内の空気が排出口7aから空気経路に流入する際に、空気に随伴する雪状物がメッシュフィルタ53aに捕捉され、雪状物の熱交換器4等への堆積を未然に防止することができる。
【0045】
さらに、上記実施形態では、加熱器8に加えて加熱器9および捕雪器5の補助ヒータ60により、デフロスト時に冷却系で循環する空気を加熱するので、冷却系内に堆積ないし固着した雪状物が温風で融かされ、それらはドレインから排出される。したがって、熱交換器4の内部等のように雪状物が固着し易い箇所のものも確実に除去することができる。また、メッシュフィルタ53aの目に詰まった雪状物が、近接した補助ヒータ60によって速やかに融かされるので、デフロストの効率が高く、冷却運転の稼働率を高めることができる。また、上記実施形態では、捕雪器5の内部に加熱器8(9)を配置しているので、加熱した空気が直ぐに雪状物に接触するので熱効率が良く、しかも、加熱器8(9)の輻射熱も融雪に利用できるという利点がある。さらに、通常運転時には、捕雪器5の開口51a(ヒータなし)が使用されるので、圧力損出の低下が防止される。加えて、図2の二点鎖線で示すように、ドレインパン57をヒータ63で加熱するように構成すれば、デフロストの効率をさらに向上させることができる。なお、本実施形態では要冷却室を冷凍室7として構成したが、冷凍を目的としない室であっても良い。
【0046】
なお、上記実施形態では、加熱器8(9)を捕雪器5に内蔵したものであるが、図7に示すように、加熱器8(9)を内蔵しない構成とすることもできる。この場合には、加熱器8(9)は、図1の系統図のとおり外部の空気経路に介装される。また、図7に示すように、2つの出側開口51eを互いの軸線が直交するように配置し、これら出側開口51eのいずれかをダンパ弁51で選択的に閉塞するようにして3方向切替弁Vを構成している。なお、図中符号51bは、ダンパ弁51dを回動させるモータである。このような構成では、捕雪器5の壁部を利用して3方向切替弁Vを構成しているので、部材が有効利用されて材料費や加工費を低減することができるという利点がある。
【0047】
なお、図7に示す捕雪器5は、下流側に3方向切替弁Vを設けているため往路用に構成されているが、3方向切替弁Vを上流側に設ければ、つまり、入側開口51aを2つ設けていずれかを閉塞するように構成すれば、復路捕雪器5として用いることができる。もちろん、この場合には、往路捕雪器5には3方向切替弁Vは不要となる。
【0048】
【実施例】
一般に、粉体業界において浮遊粉体をフィルターで捕集する場合には、フィルターの通過風速を0.1〜0.3m/秒とし、捕集する粉体よりも多少大きめの目開きのフィルターを用いるのが通常である。この点に鑑み、通過風速を0.2m/秒とし、雪状物の粒径が10〜20μmであるのに対して目開きが30〜100μmのフィルターを用いて実験を行ったところ、目開きは70μm程度が捕雪の限界であることが判明した。圧力損失の面からは目開きは大きい方が有利であり、また、フィルター表面積(線が占める面積)を小さくするためには、開口率が大きい程有利であるため、目開きが70μm程度で、かつ、強度的に問題ない範囲で線径の細い#249メッシュのフィルタを用いた。このメッシュフィルタでは、目開き寸法が0.072mm、線径が0.03mm(開口率:49.8%)であり、従来、捕雪用に用いていた#200メッシュのフィルターと比較すると、開口率が20%増加している。
【0049】
上記メッシュフィルタを空気の流れの上流側へ向けて15度以上前傾させて上記風速で実機試験を行ったところ、雪状物が25〜35mmの厚さに堆積したときに、雪状物が塊となって剥がれ落ちることを確認した。このときのメッシュフィルタの圧力損失は、メッシュフィルタ自体の初期圧力損失5mmHOに対して60mmHOの増加であり、冷凍装置の運転には全く支障のないレベルであった。なお、メッシュフィルタの前傾角度やジグザグの形状は、上記圧力損失以内を維持できるように設定すれば良い。また、メッシュフィルタを支持するフレームの強度は、上記風圧に耐えるように設計すれば良い。
【0050】
上記メッシュフィルタ単体では強度が弱く耐久性に乏しいため、補強が必要である。本実施例では、メッシュフィルタの下流側の面に目の粗いSUS金網(線径:0.8mm、2.5メッシュ)を重ね合わせて全面的に補強し、またメッシュフィルタの表面には、SUS製のロッド(線径:4mm)をジグザグの折目線に沿って等間隔に配置し、メッシュフィルタが変形、破損するのを防いだ。
【0051】
実機テストでは、メッシュフィルタに堆積した雪状物が順次落下するので、ドレインパンが雪状物で満杯になることを解決すれば、デフロストが殆ど必要ないことが判った。また、メッシュフィルタを支持するフレームの強度は、従来の1/2程度で済むことが判った。
【0052】
ジグザグ形状のメッシュフィルタを用いる場合には、メッシュフィルタの表面に付着した雪状物が対向する面に付着した雪状物とブリッジしないようにする必要がある。本実施例では、雪状物が最大で25〜35mm堆積することを考慮し、ジグザグの幅を100mm、ジグザグの角度を20.5度とした。その結果、投影面積に対するメッシュフィルタの面積は5.14倍となった。
【0053】
以上のメッシュフィルタを用いて実機テストを行ったところ、総圧力損失は従来の1/3、捕雪器のデフロスト周期が1回/3日(従来は1回/日)となった。また、デフロストに要するヒータの容量が従来の1/5となり、デフロストの所要時間が従来の1/2に短縮された。また、捕雪器の大きさも従来の1/2となり、捕雪器の製造コストは従来の1/2となった。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、雪状物を効果的に捕捉することができるのは勿論のこと、構成が簡単で設備コストおよびランニングコストを低減することができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の空気サイクル式冷却装置の概略を示す図である。
【図2】 実施形態における捕雪器を示す側断面図である。
【図3】 実施形態におけるフィルタ組立体の上側部分を示す斜視図であ
【図4】 実施形態におけるフィルタ積層体を示す上面図である。
【図5】 実施形態におけるフィルタ積層体を示す上面図である。
【図6】 実施形態における捕雪器の開口を示す断面図である。
【図7】 実施形態の変更例における捕雪器の開口を示す断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮機(圧縮手段)
2 膨張機(膨張手段)
3 冷却器(冷却手段)
4 熱交換器(冷却手段)
5 捕雪器(捕雪手段)
7 冷凍室(要冷却室)

Claims (5)

  1. 要冷却室内の空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮した上記空気を冷却する冷却手段と、冷却された上記空気を膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、
    上記膨張手段と上記要冷却室との間の空気経路に、内部に平面状のメッシュフィルタを配置した捕雪手段を介装し、上記メッシュフィルタを、上記冷却空気が流れる方向の上流側へ向け前傾させて配置し、
    前記要冷却室を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第1バイパス経路を設け、前記膨張手段を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第2バイパス経路を設け、
    デフロスト時に前記第1バイパス経路および前記第2バイパス経路を通じて循環する空気を加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする空気サイクル式冷却装置。
  2. 要冷却室内の空気を取り入れる熱交換器と、この熱交換器で昇温させられた空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮された上記空気が上記熱交換器で冷却された後にその空気を取り入れて膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、
    上記要冷却室と上記熱交換器との間の空気経路に、内部に平面状のメッシュフィルタを配置した捕雪手段を介装し、上記メッシュフィルタを、上記空気が流れる方向の上流側へ向け前傾させて配置し、
    前記要冷却室を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第1バイパス経路を設け、前記膨張手段を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第2バイパス経路を設け、
    デフロスト時に前記第1バイパス経路および前記第2バイパス経路を通じて循環する空気を加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする空気サイクル式冷却装置。
  3. 要冷却室内の空気を同要冷却室に設けた排気口から取り入れる熱交換器と、この熱交換器で昇温させられた空気を取り入れて圧縮する圧縮手段と、圧縮された上記空気が上記熱交換器で冷却された後にその空気を取り入れて膨張させる膨張手段と、膨張により降温した冷却空気を要冷却室に流入させる空気サイクル式冷却装置において、
    上記排気口にメッシュフィルタを設け、
    前記要冷却室を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第1バイパス経路を設け、前記膨張手段を回避して空気を装置内の空気経路に循環させるための第2バイパス経路を設け、
    デフロスト時に前記第1バイパス経路および前記第2バイパス経路を通じて循環する空気を加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする空気サイクル式冷却装置。
  4. 前記メッシュフィルタは、上下方向に沿う折目線に沿ってつづれ折りにされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気サイクル式冷却装置。
  5. 前記メッシュフィルタの表面は、撥水性樹脂でコーティングされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気サイクル式冷却装置。
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