JP6319834B2 - 時計表示機構、時計用ムーブメント及び時計 - Google Patents

時計表示機構、時計用ムーブメント及び時計 Download PDF

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Description

本発明は、時計用表示機構、時計用ムーブメント及び時計に関する。
従来から、クロノグラフ機構を備えた時計が数多く知られている(例えば特許文献1参照)。クロノグラフ機構において、クロノグラフ針を初期位置(零位置)に戻すための帰零構造としては、一般的には、ハートカムを叩いて戻すメカ帰零方式と、モータの回転力を利用して間欠運針で戻すモータ帰零方式と、の2つの方式に大別される。
特許第5341494号公報
メカ帰零方式の場合には、クロノグラフ針が取り付けられているクロノグラフ軸に圧入されたハートカムを叩いて戻す方式であるので、クロノグラフ針を高速に回転させることができ、瞬間的に帰零を行える利点がある。
しかしながら、瞬間的にクロノグラフ針が帰零するので、帰零開始時或いは帰零終了時に、クロノグラフ針に対して過大な負荷(衝撃力)が作用し易く、クロノグラフ針が変形する可能性がある。そのため、負荷を考慮してクロノグラフ針を設計する必要があり、クロノグラフ針の大きさや形状に制約が生じる課題があった。
加えて、クロノグラフ針とクロノグラフ軸との締結部分に対しても過大な負荷が作用するので、クロノグラフ針が緩み易くなってしまう。そのため、この緩みを防止するために、クロノグラフ軸におけるクロノグラフ針の圧入部分の形状を、例えば横断面視四角形状にする等、特殊な形状に形成して、締結トルクを高める等の対策が必要となり、やはり制約が生じる課題があった。
一方、モータ帰零方式の場合には、モータの回転を利用してクロノグラフ針を帰零させる方式であるので、メカ帰零方式に比べて帰零速度が遅く、クロノグラフの再開をスムーズに行い難かった。また、クロノグラフ針は間欠的な運針で帰零するので、見栄えが良くなく、改善の余地があった。さらに、モータの正転、逆転で帰零速度が異なる場合もあり、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、帰零速度を制御しながら、連続運針で指示部を初期位置に戻すことができる時間表示機構、これを具備する時計用ムーブメント及び時計を提供することである。
(1)本発明に係る時間表示機構は、初期位置を基準として回転する指示部と、前記指示部の回転に基づいて時間情報を表示する表示部と、前記時間情報の表示の終了指示に基づいて、前記指示部を前記初期位置まで復帰させる復帰部と、前記指示部が前記初期位置に復帰するまでの間に、前記指示部の回転速度を、徐々に減速させながら抑制する回転抑制部と、を備えることを特徴とする。
上記時間表示機構によれば、表示部が初期位置を基準として回転する指示部の回転に基づいて時間情報を表示するので、例えば時間計測を正確に行うことができる。そして、時間計測を停止させるために、時間情報の表示の終了指示が出された場合には、復帰部が指示部を初期位置に復帰(帰零)させる。これにより、指示部及び表示部の位置を元の位置にリセットすることができ、次の時間計測に備えることができる。
ところで、復帰部によって指示部が初期位置に復帰するまでの間、回転抑制部が指示部の回転速度を抑制する。これにより、指示部の帰零速度を制御することができ、該指示部を瞬間的に初期位置に復帰させるのではなく、所望する帰零速度で連続運針させながら復帰させることができる。
従って、指示部及び表示部に過大な負荷が作用することを防止でき、負荷を考慮した設計上の制約をなくすことができる。また、指示部及び表示部を、所望する帰零速度で連続運針させながら復帰させることができるので、速やかに次の時間表示(時間計測)に備えることができると共に、帰零時における指示部及び表示部の動きの見栄えを良くでき、デザイン性を高めることもできる。
(2)本発明に係る時間表示機構は、初期位置を基準として回転する指示部と、前記指示部の回転に基づいて時間情報を表示する表示部と、前記時間情報の表示の終了指示に基づいて、前記指示部を前記初期位置まで復帰させる復帰部と、前記指示部が前記初期位置に復帰するまでの間に、前記指示部の回転速度を抑制する回転抑制部と、を備え、前記復帰部は、前記指示部の回転に伴って回転する第1回転体と、前記指示部の回転に伴って回転すると共に、前記終了指示に基づいて強制回転されて、前記初期位置に対応付けされた規定位置に位置決めされるハートカムと、前記ハートカムの強制回転に伴って弾性変形すると共に、復元変形によって前記第1回転体を前記ハートカムの強制回転に追従するように回転させて、前記指示部を前記初期位置に復帰させる弾性体と、を備えることを特徴とする。


この場合には、指示部が初期位置を基準として回転している際、第1回転体及びハートカムが一体となって指示部と共に回転している。ここで、時間情報の表示の終了指示が出された場合には、ハートカムが叩かれる等して強制回転され、規定位置に位置決めされる。このとき、ハートカムの強制回転に伴って弾性体が弾性変形するので、ハートカムを先行的に回転させることができる。そして、ハートカムが規定位置に位置決めされると、弾性体が復元変形して、第1回転体をハートカムの強制回転に追従するように遅れて回転させる。これにより、指示部及び表示部の位置を元の位置にリセットすることができる。
このように、先にハートカムを強制回転させ、その後に弾性体による復元変形を利用して指示部を帰零させるので、より滑らかな連続運針でリセットすることができる。
(3)前記弾性体は、初期弾性力を有するように巻回され、外端部が前記第1回転体に接続され、内端部が前記ハートカム又は前記ハートカムに繋がる輪列に接続された、ひげぜんまいでも良い。
この場合には、ひげぜんまいの撓み変形を利用できるので、長期的に亘って精度良く指示部を帰零させることができ、信頼性を向上することができる。
(4)前記ひげぜんまいは、第1ひげぜんまいと、前記第1ひげぜんまいとは逆向きに巻回された第2ひげぜんまいと、を備えても良い。
この場合には、巻回方向が互いに逆向きとされた第1ひげぜんまい及び第2ひげぜんまいを利用するので、復元変形時、一方のひげぜんまいを縮径するように弾性変形させ、他方のひげぜんまいを拡径するように弾性変形させることができる。このように、復元変形の方向が相反する第1ひげぜんまい及び第2ひげぜんまいを利用できるので、指示部を初期位置に対してより安定且つ速やかに静止させ易く、さらに精度良く指示部を帰零させることができる。
(5)前記回転抑制部は、前記指示部の回転に伴って回転する第2回転体と、前記第2回転体に対して回転抵抗を付与する抵抗体と、を備えても良い。
この場合には、抵抗体が第2回転体に対して回転抵抗を付与することで、指示部の回転速度を抑制するので、抵抗体を調整することで、指示部の帰零速度を制御することが可能となる。従って、簡便に帰零速度を制御することができ、帰零時における指示部及び表示部の動き(挙動)を自由に設計でき、デザイン性を向上することができる。
(6)前記抵抗体は、前記第2回転体の角速度に比例した回転抵抗を付与しても良い。
この場合には、抵抗体が第2回転体の角速度に比例した回転抵抗を付与するので、例えば指示部の帰零速度を一旦増加させた後、徐々に減速させながら初期位置に復帰させるといった帰零速度の変化を付けることが可能である。従って、帰零時における指示部及び表示部の動きに従来とは異なる独自の変化をつけることができ、デザイン性をさらに向上させて付加価値を高めることができる。
(7)本発明に係る時計用ムーブメントは上記時計表示機構を備えることを特徴とする。
上記時計用ムーブメントによれば、上述した時計表示機構を備えているので、設計上の制約がないうえ、作動性能が優れた高品質な時計用ムーブメントとすることができる。
(8)本発明に係る時計は上記時計用ムーブメントを備えることを特徴とする。
上記時計によれば、上述した時計用ムーブメントを具備しているので、同様に作動性能が優れた高品質な時計とすることができる。特に、クロノグラフ機構を具備するクォーツ時計に好適である。
本発明によれば、帰零速度を制御しながら、連続運針で指示部を初期位置に戻すことができる。
本発明に係る第1実施形態を示す図であって、時計の外観図である。 図1に示すムーブメントの部分断面図である。 図2に示すクロノグラフ軸、伝え歯車、ハートカム、ひげぜんまい、オイルロータ及び復針レバーの関係を示す平面図である。 図3に示す状態から、復針レバーを利用してハートカムを規定位置に位置決めすると共に、クロノグラフ軸が初期位置にリセットされた状態を示す平面図である。 図2に示す第1ひげぜんまいの平面図である。 図2に示す第2ひげぜんまいの平面図である。 図3に示す状態から、復針レバーが作動してハートカムに外力を加えている状態を示す平面図である。 図7に示す状態から、復針レバーを利用してハートカムを規定位置に位置決めさせた状態を示す平面図である。 本発明に係る第2実施形態を示すクロノグラフ機構の概略平面図である。 図9に示すA−A線に沿ったクロノグラフ機構の断面図である。 第2実施形態のクロノグラフ機構の変形例を示す概略平面図である。 図11に示すB−B線に沿ったクロノグラフ機構の断面図である。 本発明に係る第3実施形態を示すクロノグラフ機構の概略断面図である。 図13に示すクロノグラフ軸、伝え歯車、ハートカム、作動レバー、作動レバーばね、オイルロータ及び復針レバーの関係を示す平面図である。 図14に示す状態から、復針レバーを利用してハートカムを規定位置に位置決めさせた状態を示す平面図である。 図15に示す状態から、クロノグラフ軸が初期位置にリセットされた状態を示す平面図である。 本発明に係るクロノグラフ機構の変形例を示す概略断面図である。 図17に示すクロノグラフ軸、伝え歯車、ハートカム、作動レバー、作動レバーばね、ロータ、渦巻きバネ及び復針レバーの関係を示す平面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、時計の一例としてクロノグラフ機構を具備するクォーツ式の腕時計(電子時計)を例に挙げて説明する。
(時計の構成)
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうち、時計ケースのガラスのある方の側(文字板のある方の側)をムーブメントの「裏側」と称する。また、地板の両側のうち、時計ケースのケース裏蓋のある方の側(文字板と反対の側)をムーブメントの「表側」と称する。
なお、本実施形態では、文字板からケース裏蓋に向かう方向を上側、その反対側を下側として説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の時計1のコンプリートは、図示しないケース裏蓋及びガラス2からなる時計ケース3内に、少なくとも時に関する情報を示す目盛り等を有する文字板11と、ムーブメント(本発明に係る時計用ムーブメント)10と、を備えている。
なお、文字板11とガラス2との間には、通常の時刻表示を行う指針として、時を示す時針12及び分を示す分針13が配置されていると共に、時間計測時に使用するクロノグラフ秒針14が配置されている。これら時針12、分針13及びクロノグラフ秒針14は、同軸上に配設されている。さらに、本実施形態では、通常の時刻表示を行う指針として、例えば文字板11の3時位置に秒針15が配置されている。
但し、上記秒針15は必須なものではなく具備しなくても構わないし、具備する場合には3時位置に配置される場合に限定されるものではなく、自由な位置に配置して構わない。さらには、クロノグラフ秒針14だけでなく、時間計測時に使用するクロノグラフ分針やクロノグラフ時針を具備しても構わない。
(時計用ムーブメントの構成)
図2に示すように、ムーブメント10は、地板20と、地板20よりも表側に配置された輪列受21と、輪列受21よりも表側に配置されたクロノグラフ受22と、を備えている。
地板20の裏側には、上記文字板11がガラス2を通じて視認可能に配置されている。地板20の表側には、図示しない電池、通常の時刻表示を行うための輪列機構23、及び時間計測を行うためのクロノグラフ機構(本発明に係る時間表示機構)24、輪列機構23を作動させるための図1に示す第1ステップモータ25、及びクロノグラフ機構24を作動させるための図1に示す第2ステップモータ26が少なくとも配置されている。
図1に示すように、第1ステップモータ25は、磁心に巻いたコイルワイヤを含むコイルブロック25aと、コイルブロック25aの磁心の両端部分と接触するように配置されたステータ25bと、ロータ磁石が組み込まれたロータ25cと、を備えている。なお、ロータ25cは、ステータ25bに形成されたロータ穴内に配置され、地板20及び輪列受21に対してそれぞれ回転可能に支持されている。
また、地板20の表側には、電池に導通された図示しない回路基板が配置されている。この回路基板には、内部に所定の周波数で発振を行う水晶振動子を有する図示しない水晶ユニット、及び図示しない集積回路(IC)が実装されている。
集積回路は、例えばC−MOS又はPLAで構成され、水晶振動子の振動に基づいて基準信号を出力する発振部(オシレータ)と、この発振部の基準信号を分周する分周部(デバイダ)と、分周部の出力信号に基づいてモータ駆動信号を出力する駆動部(ドライバ)と、を内部に有している。そして、第1ステップモータ25は、駆動部から出力されたモータ駆動信号に基づいて駆動される。
第2ステップモータ26は、第1ステップモータ25と同様に、コイルブロック26a、ステータ26b及びロータ26cを備えている。第2ステップモータ26のロータ26cは、クロノグラフのスタート・ストップボタン27の作動に基づいて作動する図示しないクロノグラフ駆動部によって制御されている。クロノグラフ駆動部は、スタート・ストップボタン27が押されてクロノグラフが作動した際に、第2ステップモータ26のロータ26cにモータ駆動信号を出力すると共に、スタート・ストップボタン27が再度押されてクロノグラフが停止した際に、上記モータ駆動信号の出力を停止する。これにより、第2ステップモータ26のロータ26cは、クロノグラフ作動時のみ回転する。
図示の例では、スタート・ストップボタン27は、文字板11の2時位置に配置されるように時計ケース3に取り付けられている。但し、この場合に限定されるものではなく、スタート・ストップボタン27の位置は自由に設定して構わない。
また、時計ケース3には、クロノグラフをリセットするためのリセットボタン28が例えば文字板11の4時位置に配置されるように取り付けられている。このリセットボタン28を押すことで、時間情報の表示の終了指示を出すことができ、後述するクロノグラフ軸40を初期位置P1に復帰(帰零)させることが可能となる。なお、初期位置P1は、クロノグラフ秒針14が12時を指示する位置とされている(図1、図4参照)。
図2に示すように、地板20の表側には、第1ステップモータ25におけるロータ25cの回転に基づいて回転する五番車(不図示)と、五番車の回転に基づいて回転する四番車(不図示)と、四番車の回転に基づいて回転する三番車(不図示)と、三番車の回転に基づいて回転する二番車30と、二番車30の回転に基づいて回転する日の裏車(不図示)と、日の裏車の回転に基づいて回転する筒車31と、が配置されている。これら各車は、表側の上記輪列機構23を構成する。
五番車、四番車及び三番車は、いずれも地板20及び輪列受21に対して回転可能に支持されている。四番車における車軸の下ほぞ部は、文字板11よりもガラス2側に突出しており、この突出した部分に図1に示す秒針15が取り付けられている。
二番車30は、筒状に形成され、後述するクロノグラフ軸40の軸線O1と同軸に配置されており、地板20に一体的に形成されている円筒部32によって回転可能に支持されている。詳細には、二番車30は、一部が円筒部32の内部に配置されていると共に、上端部側が円筒部32の上方開口端上に回転可能に載置されている。これにより、二番車30は安定した回転が可能とされている。
なお、図示の例では二番車30は、第1中継車33及び第2中継車34を介して図示しない三番車に噛み合っている。また、二番車30は1時間に1回転するように構成され、下端部に分針13が取り付けられている。この際、分針13はクロノグラフ軸40に取り付けられるクロノグラフ秒針14よりも文字板11側に位置している。
筒車31は、クロノグラフ軸40の軸線O1と同軸に配置されており、上記円筒部32に対して回転可能に外嵌された筒本体31aと、筒本体31aに一体に連結され、図示しない日の裏車に噛み合う筒歯車31bと、を備えている。但し、筒本体31aと筒歯車31bとは別体に構成されている必要はなく、一体的に形成されていても構わない。
なお、筒車31は12時間に1回転するように構成されていると共に、筒本体31aの下端部に時針12が取付けられている。この際、時針12は分針13よりも文字板11側に位置している。
ところで、日の裏車は、図示しない巻真を引き出した状態で回転させたときに、地板20の表側に配置された図示しないつづみ車等を介して回転するように構成されている。これにより、日の裏車を介して二番車30及び筒車31を回転させることができ、時刻合わせが可能とされている。
なお、地板20の表側には、上記時刻合わせを行う際に集積回路の動作をリセットし、且つ三番車と二番車30との噛み合いを外す機能を備えた図示しないリセットレバーが配置されている。これにより、巻真を引き出した状態では、三番車と二番車30との噛み合いが外れた状態となり、秒針15の付いた四番車は回転しない。従って、図1に示す竜頭35を介して巻真を引き出した状態で回すことにより、分針13が取り付けられた二番車30、時針12が取り付けられた筒車31のみを回転させて、時刻を修正することが可能とされている。
なお、四番車は、五番車を介して第1ステップモータ25のロータ25cと噛み合っているが、ロータ磁石がその場に留まろうとする力(インデックストルク)を有しているので、回転することがない。
(クロノグラフ機構)
クロノグラフ機構24は、初期位置P1を基準として回転するクロノグラフ軸(本発明に係る指示部)40と、クロノグラフ軸40の回転に基づいて時間情報である計測時間(秒)を表示するクロノグラフ秒針(表示部)14と、クロノグラフリセット指示(時間情報の表示の終了指示)に基づいてクロノグラフ軸40を初期位置P1まで復帰させる復帰部41と、クロノグラフ軸40が初期位置P1に復帰するまでの間に、クロノグラフ軸40の回転速度を抑制する回転抑制部42と、を備えている。
クロノグラフ軸40は、クロノグラフのスタート指示に基づいて軸線O1回りに回転する車軸であり、上端部に上ほぞ部40aが形成され、下端部に上記クロノグラフ秒針14が取り付けられている。なお、クロノグラフ軸40の下端部は、二番車30の下端部よりも下方に突出している。そのため、クロノグラフ秒針14は、分針13よりもガラス2寄りに配置されている。
図示の例のクロノグラフ軸40は、上ほぞ部40aから下端部に向かって順に第1拡径部40b、第2拡径部40c、第3拡径部40d、鍔部40e、第4拡径部40fが連設された多段軸とされている。
第1拡径部40bは、上ほぞ部40aよりも拡径した部分であり、この部分に後述する伝え歯車50が例えば圧入により固定されている。第2拡径部40cは、第1拡径部40bよりも拡径した部分であり、この部分に後述するハートカム51がクロノグラフ軸40に対して回転可能に嵌合されている。第3拡径部40dは、第2拡径部40cよりも拡径した部分であり、この部分にクロノグラフ歯車45がクロノグラフ軸40に対して回転可能に嵌合されている。鍔部40eは、第3拡径部40dよりもさらに拡径した部分であり、クロノグラフばね46の内縁部が圧接されている。第4拡径部40fは、鍔部40eよりも縮径し、且つ第3拡径部40dよりも拡径した部分である。
このように構成されたクロノグラフ軸40は、第4拡径部40fよりも下方に位置する部分が、二番車30の内部に配置された状態で、二番車30の上方開口端上に第4拡径部40fが回転可能に載置されている。また、クロノグラフ軸40の上ほぞ部40aは、クロノグラフ受22に設けられた軸受22Aによって軸支されている。これらのことにより、クロノグラフ車は軸線O1回りに安定して回転可能とされている。
クロノグラフ歯車45は、外縁部に全周に亘って歯部が形成され、第2ステップモータ26におけるロータ26cから伝達された回転力によって回転する環状の歯車本体45aと、歯車本体45aの内縁部に例えば圧入により固定された環状のブッシング45bと、を備えており、ブッシング45bを介してクロノグラフ軸40の第3拡径部40dに回転可能に嵌合されている。
そして、このクロノグラフ歯車45の回転力は、クロノグラフばね46を介してクロノグラフ軸40に伝達される。
クロノグラフばね46は、第3拡径部40dに外挿されたリング状の板ばね部材であり、クロノグラフ歯車45の下方に配置され、クロノグラフ軸40の鍔部40eとクロノグラフ歯車45との間に軸線O1方向に挟まれた状態で取り付けられている。
このクロノグラフばね46は、周方向(軸線O1を中心に周回する方向)に等間隔を開けて放射状に形成された複数の脚部46aを有している。これら複数の脚部46aは、径方向(軸線O1に直交する方向)の外側に向かうにしたがって上方に向けて反っており、外縁部がクロノグラフ歯車45の歯車本体45aの下面に対して圧接している。また、クロノグラフばね46の内縁部は、第3拡径部40dを径方向の外側から囲んだ状態で、鍔部40eに対して圧接している。
従って、第3拡径部40dに回転可能に嵌合されているクロノグラフ歯車45は、クロノグラフばね46を介してクロノグラフ軸40に一体的に連結された状態とされ、クロノグラフ作動時、クロノグラフ歯車45の回転力がクロノグラフばね46を介してクロノグラフ軸40に伝達可能とされている。よって、クロノグラフ軸40は、第2ステップモータ26におけるロータ26cからの回転力によって、クロノグラフ歯車45と共に回転する。
その一方、クロノグラフ歯車45は、クロノグラフ軸40の第3拡径部40dに回転可能に嵌合されているので、クロノグラフ歯車45を固定したままの状態で、クロノグラフ軸40だけを軸線O1回りに回転させることも可能とされている。この際、クロノグラフばね46は、クロノグラフ軸40と共に軸線O1回りに回転し、脚部46aの外縁部がクロノグラフ歯車45の下面に対して滑るように擦動する。
なお、先に説明したように、クロノグラフ軸40は、クロノグラフ秒針14が12時を指示する位置が初期位置P1(図4参照)とされ、クロノグラフ作動時、この初期位置P1を基準として回転する。
図2に示すように、上記復帰部41は、クロノグラフ軸40の回転に伴って回転する伝え歯車(本発明に係る第1回転体)50と、クロノグラフ軸40の回転に伴って回転すると共に、クロノグラフリセット指示に基づいて強制回転されて規定位置P2(図4参照)に位置決めされるハートカム51と、ハートカム51の強制回転に伴って弾性変形すると共に、復元変形によって伝え歯車50をハートカム51の強制回転に追従するように回転させてクロノグラフ軸40を初期位置P1に復帰させるひげぜんまい(本発明に係る弾性体)52と、を備えている。
伝え歯車50は、上述したようにクロノグラフ軸40の第1拡径部40bに固定されており、クロノグラフ軸40の軸線O1と同軸に配置されている。従って、伝え歯車50は、クロノグラフ軸40と共に軸線O1回りに回転する。伝え歯車50の外縁部には、全周に亘って歯部50aが形成されている。また、伝え歯車50には、下方に向かって突出すると共に、クロノグラフ軸40の第2拡径部40cを径方向の外側から囲む円環状の伝え壁部50bが形成されている。この伝え壁部50bは、ハートカム51に接触しない程度、下方に突出している。
ハートカム51は、上述したようにクロノグラフ軸40の第2拡径部40cに回転可能に嵌合されている。この際、第2拡径部40cとハートカム51との間には所定の摩擦力が確保されており、ハートカム51はクロノグラフ軸40と共に回転することが可能とされている。従って、ハートカム51は、クロノグラフ作動時、クロノグラフ軸40と共に軸線O1回りに回転する。
このハートカム51は、図2及び図3に示すように、外周面の一部が平坦な当接部51aとされ、軸線O1を挟んで当接部51aとは径方向の反対側に位置する部分が突起部51bとされた平面視ハート形状に形成されている。ハートカム51のうち内縁部側の一部は、上方に向けて突出した突出筒部51cとされている。
そして、このハートカム51は、クロノグラフリセット指示が出された際に、復針レバー53で叩かれることで強制回転されて、初期位置P1に対応付けされた規定位置P2に位置決めされるように構成されている。
具体的に本実施形態では、図4に示すように、クロノグラフ軸40が初期位置P1に位置し、クロノグラフ秒針14が12時を指示している際、ハートカム51は突起部51bが12時方向を向くように構成されており、このときのハートカム51の位置が上記規定位置P2とされている。なお、図4では、後述する第2ひげぜんまい56の図示を省略している(図7及び図8も同様に第2ひげぜんまい56の図示を省略している)。
そして、クロノグラフリセット指示が出されると、ハートカム51は復針レバー53によって上記摩擦力を超える外力で叩かれることで、クロノグラフ軸40に対して強制的に回転される。そして、復針レバー53がハートカム51の当接部51aに対して当接することで、ハートカム51は規定位置P2に安定的に位置決めされる。
このように、ハートカム51は、クロノグラフ作動時においては、クロノグラフ軸40と共に回転し、クロノグラフリセット時には、クロノグラフ軸40に対して回転する。
なお、復針レバー53は、図2に示すように、輪列受21とクロノグラフ受22との間に配置され、リセットボタン28が押されたときに作動して、ハートカム51を叩いて外力を加える時計部品である。
図2及び図3に示すように、ひげぜんまい52は、初期弾性力を有するように巻回され、ハートカム51の突出筒部51cと伝え歯車50の伝え壁部50bとの間に配置されている。図示の例では、ひげぜんまい52は、第1ひげぜんまい55と、第1ひげぜんまい55の下方に間隔をあけて配置され、第1ひげぜんまい55とは逆向きに巻回された第2ひげぜんまい56と、の2つのひげぜんまいで構成されている。
図2、図3及び図5に示すように、第1ひげぜんまい55は、外端部55aが伝え壁部50bの内面に接続され、内端部55bがハートカム51の突出筒部51cに連結されたひげ玉57に接続されている。これにより、第1ひげぜんまい55は、ひげ玉57を介してハートカム51に接続されている。
この第1ひげぜんまい55は、外端部55aから内端部55bに向かう巻回方向が、クロノグラフリセット時におけるハートカム51の強制回転方向T1と一致している。従って、第1ひげぜんまい55は、クロノグラフリセット時におけるハートカム51の強制回転に伴って縮径(図5に示す矢印L1方向)するように弾性変形する。
なお、クロノグラフリセット時におけるハートカム51の強制回転方向T1は、クロノグラフ作動時におけるハートカム51の回転方向と一致している。
図2、図3及び図6に示すように、第2ひげぜんまい56は、第1ひげぜんまい55と同様に、外端部56aが伝え壁部50bの内面に接続され、内端部56bがひげ玉57に接続されている。これにより、第2ひげぜんまい56は、ひげ玉57を介してハートカム51に接続されている。
この第2ひげぜんまい56は、上述したように第1ひげぜんまい55とは逆向きに巻回されているので、クロノグラフリセット時におけるハートカム51の強制回転に伴って拡径(図6に示す矢印L2方向)するように弾性変形する。
図2に示すように、回転抑制部42は、クロノグラフ軸40の回転に伴って回転するオイルロータ(本発明に係る第2回転体)60と、オイルロータ60に対して回転抵抗を付与する粘性流体(本発明に係る抵抗体)61と、を備えている。
オイルロータ60は、ロータかな60a及びロータディスク60bを備えており、上ほぞ部がクロノグラフ受22に設けられた軸受22Bによって軸支され、下ほぞ部が輪列受21に固定されたキャビティ62の軸受溝62aによって軸支されている。これにより、オイルロータ60は軸線O2回りに安定的に回転可能とされている。
ロータかな60aは、伝え歯車50の歯部50aに噛み合っている。これにより、オイルロータ60は、クロノグラフ軸40の回転に伴って回転可能とされている。ロータディスク60bは、キャビティ62内に配置されており、キャビティ62内に充填された上記粘性流体61中で回転可能とされている。
キャビティ62は、上方に開口した有底筒状に形成され、輪列受21に固定されている。キャビティ62の内部には粘性流体61が充填されている。また、キャビティ62には、開口部分を塞ぐ円環状のキャップ63が取り付けられており、粘性流体61をキャビティ62内に例えば液密に封止している。キャビティ62の底面における中央部分には、オイルロータ60の下ほぞ部を軸支する上記軸受溝62aが形成されている。
粘性流体61は、例えば所定の粘性を有するシリコンオイルであり、ロータディスク60bに対して角速度に比例した回転抵抗(粘性抵抗)を付与する。従って、オイルロータ60は、回転速度が増加するほど大きな回転抵抗が付与されながら回転が抑制される。
(時計の作用)
次に、上述のように構成された時計1の作用について説明する。
はじめに、時刻表示について簡単に説明する。
この場合には、水晶ユニットにおける水晶振動子が所定周波数で発振するので、この水晶振動子の振動に基づいて、集積回路に内蔵されている発振部が基準信号を出力すると共に、分周部が発振部からの基準信号を分周する。そして、駆動部が分周部の出力信号に基づいて、第1ステップモータ25を駆動するモータ駆動信号を出力する。これにより、図1に示す第1ステップモータ25のステータ25bが磁化してロータ25cが回転する。
すると、ロータ25cの回転力は五番車を介して四番車に伝達され、該四番車が1分間に1回転して、図1に示す秒針15を1分間に1回転させる。また、四番車に伝達された回転力は、三番車、二番車30及び筒車31に伝達され、これら各車が回転する。このとき、二番車30が1時間に1回転し、筒車31が12時間に1回転する。これにより、図1に示す分針13を1時間に1回転させ、時針12を12時間に1回転させる。このようにして正確な時を刻むことができ、時刻表示を行える。
次に、クロノグラフを作動させた場合について説明する。
この場合には、図1に示すスタート・ストップボタン27を押し込む。すると、クロノグラフ駆動部が第2ステップモータ26のロータ26cにモータ駆動信号を出力するので、第2ステップモータ26のステータ26bが磁化してロータ26cが回転する。このロータ26cの回転力は、図2に示すクロノグラフ歯車45に伝達されると共に、クロノグラフばね46を介してクロノグラフ軸40に伝達される。これにより、初期位置P1を基準としてクロノグラフ軸40を軸線O1回りに回転させることができる。そして、図1に示すように、クロノグラフ軸40の回転に基づいてクロノグラフ秒針14が時間情報(計測秒)を表示するので、時間計測を正確に行うことができる。
また、クロノグラフ作動時、図2及び図3に示すように、クロノグラフ軸40の回転に伴って、ハートカム51及び伝え歯車50がともに回転する。このとき、第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56は、ハートカム51及び伝え歯車50が共に同期して回転するので、弾性変形することなくハートカム51及び伝え歯車50に追従して回転する。また、オイルロータ60は、伝え歯車50の回転に伴って軸線O2回りに回転する。このとき、ロータディスク60bは、粘性流体61中を回転するので回転抵抗が付与されるが、クロノグラフ作動時における回転速度は大きくないので、粘性流体61から受ける回転抵抗も僅かであり、クロノグラフ性能に影響を与えるほどではない。
次に、クロノグラフの作動を停止し、その後にリセットする場合について説明する。
この場合には、図1に示すスタート・ストップボタン27を再度押し込む。すると、クロノグラフ駆動部からのモータ駆動信号の出力が停止するので、第2ステップモータ26のロータ26cが停止して、クロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14の回転が停止する。
次いで、図1に示すリセットボタン28を押し込んで、リセット指示を出すと、復帰部41がクロノグラフ軸40を初期位置P1に復帰(帰零)させる。これにより、クロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14の位置を元の位置にリセットすることができ、次のクロノグラフの作動に備えることができる。
上述したリセットについて詳しく説明する。
リセット指示が出されると、図7に示すように、復針レバー53が作動してハートカム51の外周面を叩いて外力を加える。すると、図8に示すように、ハートカム51は復針レバー53からの外力によって軸線O1回りに強制回転されると共に、復針レバー53によって規定位置P2に位置決めされる。このとき、ハートカム51は、クロノグラフ軸40における第2拡径部40cとの間の摩擦力を超える外力を受けるので、クロノグラフ軸40に対して先行的に回転する。
ハートカム51が強制回転すると、クロノグラフ軸40及び伝え歯車50の回転は停止した状態で、ひげ玉57がハートカム51と共に回転するので、第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56が弾性変形する。このとき、図5及び図8に示すように、第1ひげぜんまい55が縮径するように弾性変形し、図6に示すように、第2ひげぜんまい56が拡径するように弾性変形する。
そのため、ハートカム51が規定位置P2に位置決めされると、第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56が復元変形しはじめ、図8に示すように、伝え歯車50をハートカム51の強制回転に追従するように遅れて回転させる。これにより、伝え歯車50を介してクロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14を軸線O1回りに回転させることができ、図4に示すように、元の位置にリセットすることができる。
このように、先にハートカム51を強制回転させ、その後に第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56による復元変形を利用してクロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14を帰零させるので、滑らかな連続運針でリセットすることができる。
ところで、上述のように復帰部41によってクロノグラフ軸40が初期位置P1に復帰するまでの間、回転抑制部42がクロノグラフ軸40の回転速度を抑制する。これにより、クロノグラフ軸40の帰零速度を制御することができ、クロノグラフ軸40を瞬間的に初期位置P1に復帰させるのではなく、所望する帰零速度で連続運針させながら復帰させることができる。
詳しく説明する。
第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56による復元変形により伝え歯車50が回転すると、図2に示すように、伝え歯車50の回転に伴ってオイルロータ60が軸線O2回りに回転する。この際、ロータディスク60bが粘性流体61中で回転するので、オイルロータ60は粘性流体61から角速度に比例した回転抵抗を受ける。従って、クロノグラフ軸40を瞬間的に初期位置P1に復帰させるのではなく、帰零速度を抑制した状態で復帰させることができる。
なお、粘性流体61の種類や、キャビティ62内の容積や、ロータディスク60bの形状等を調整することで、帰零速度を調整することが可能である。
以上のことにより、本実施形態のクロノグラフ機構24によれば、帰零速度を制御しながら、連続運針でクロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14を元の位置にリセットすることができる。従って、クロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14に過大な負荷が作用することを防止でき、負荷を考慮した設計上の制約をなくすことができる。また、クロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14を、所望する帰零速度で連続運針させながら復帰させることができるので、速やかに次の時間計測に備えることができると共に、帰零時におけるクロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14の動きの見栄えを良くでき、デザイン性を高めることができる。
特に、伝え歯車50は、第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56の復元変形に伴って、徐々に回転速度が増加する傾向にある。従って、本実施形態では、クロノグラフ軸40を帰零させる際、帰零速度を一旦増加させた後、粘性流体61からの抵抗によって徐々に減速させながら初期位置P1に復帰させることが可能となる。そのため、帰零時におけるクロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14の動きに従来とは異なる独自の変化をつけることができ、デザイン性をさらに向上させて付加価値を高めることができる。
また、上記実施形態では、第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56を有するひげぜんまい52を用いているので、ひげぜんまい52の撓み変形を利用でき、長期的に亘って精度良くクロノグラフ軸40を帰零させることができ、信頼性を向上することができる。
さらに、復元変形の方向が相反する第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56を利用するので、クロノグラフ軸40を初期位置P1に対してより安定且つ速やかに静止させ易く、さらに精度良くクロノグラフ軸40を帰零させることができる。
また、本実施形態のムーブメント10及び時計1によれば、上記クロノグラフ機構24を具備しているので、設計上の制約がないうえ、作動性能が優れた高品質なムーブメント10及び時計1とすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、クロノグラフ軸40とハートカム51とを同軸上に配置した構成としたが、第2実施形態ではこれらが平面的に配置されている。
図9及び図10に示すように、本実施形態のクロノグラフ機構70は、輪列受21とクロノグラフ受22との間に、クロノグラフ軸40、伝え車71及びハートカム51を有するハートカム車72が平面的に配置されている。なお、図9及び図10では、時計部品の図示を適宜省略し、図面を簡略化している。
クロノグラフ軸40の第1拡径部40bには、第2クロノグラフ歯車73が例えば圧入により固定されている。第2クロノグラフ歯車73の外縁部には、全周に亘って歯部73aが形成されており、オイルロータ60のロータかな60aに噛み合っている。
伝え車71は、伝え車軸74、及び伝え車軸74に固定された伝え歯車50を備えている。伝え車軸74は、上ほぞ部がクロノグラフ受22に設けられた軸受22Cに軸支され、下ほぞ部が輪列受21に設けられた軸受溝21Aに軸支されている。これにより、伝え車71は、軸線O3回りに安定的に回転可能とされている。
伝え歯車50は、伝え車軸74のうち上ほぞ部の下方に位置する部分に固定されている。また、本実施形態の伝え歯車50の歯部50aは、第2クロノグラフ歯車73の歯部73aに噛み合っている。これにより、伝え車71は、クロノグラフ軸40の回転に伴って軸線O3回りに回転する。
伝え車軸74のうち伝え歯車50の下方に位置する部分には、ひげ玉57が回転可能に嵌合されている。そして、ひげ玉57と伝え歯車50の伝え壁部50bとの間には、初期弾性力を有するように巻回されたひげぜんまい(本発明に係る弾性体)75が配置されている。ひげぜんまい75は、外端部が伝え壁部50bに接続され、内端部がひげ玉57に接続されている。
また、ひげ玉57には、外縁部に全周に亘って歯部76aが形成された環状の連結歯車76が、ひげぜんまい75よりも下方に配置されるように固定されている。
なお、伝え車軸74とひげ玉57との間には所定の摩擦力が確保されており、ひげ玉57は伝え車軸74と共に回転することが可能とされている。従って、ひげ玉57及び連結歯車76は、クロノグラフ作動時、伝え車軸74と共に軸線O3回りに回転する。
ハートカム車72は、ハートカム車軸77、ハートカム車軸77に固定されたハートカム51、及びハートカム車軸77に固定された平面視円形状のハートカム歯車78を備えている。
ハートカム車軸77は、上ほぞ部がクロノグラフ受22に設けられた軸受22Dに軸支され、下ほぞ部が輪列受21に設けられた軸受溝21Bに軸支されている。これにより、ハートカム車72は、軸線O4回りに安定的に回転可能とされている。
ハートカム歯車78は、ハートカム車軸77のうち上ほぞ部とハートカム51との間に配置されており、連結歯車76の歯部76aに噛み合う歯部78aが外縁部に全周に亘って形成されている。これにより、クロノグラフ作動時、ハートカム車72は軸線O4回りに回転する。
なお、本実施形態では、上述したようにひげぜんまい75の内端部は、ひげ玉57、連結歯車76、ハートカム歯車78及びハートカム車軸77を介してハートカム51に接続される。従って、これらひげ玉57、連結歯車76、ハートカム歯車78及びハートカム車軸77は、ハートカム51に繋がる輪列79とされ、この輪列79を介してひげぜんまい75の内端部とハートカム51とが接続されている。
(クロノグラフ機構の作用)
上述したように構成されたクロノグラフ機構70では、クロノグラフ作動時、クロノグラフ軸40の回転に伴って、伝え車71が軸線O3回りに回転し、ハートカム車72が軸線O4回りに回転し、オイルロータ60が軸線O2回りに回転する。このとき、伝え歯車50及び連結歯車76が同期して回転するので、ひげぜんまい75は弾性変形することなく、これら伝え歯車50及び連結歯車76に追従して回転する。
次いで、クロノグラフの作動の停止後、リセット指示が出されると、復針レバー53がハートカム51の外周面を叩いて外力を加えるので、ハートカム車72の全体が軸線O4回りに強制回転される。従って、連結歯車76及びひげ玉57が、ハートカム51の強制回転に伴って軸線O3回りに回転する。このとき、ひげ玉57は、伝え車軸74との間の摩擦力を超える外力を受けるので、停止した伝え車軸74に対して先行的に回転する。これにより、ひげぜんまい75が縮径又は拡径するように弾性変形する。
そして、ひげぜんまい75は、弾性変形後に復元変形しはじめ、伝え歯車50をハートカム車72及び連結歯車76の強制回転に追従するように遅れて回転させる。これにより、伝え歯車50及び第2クロノグラフ歯車73を介してクロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14を軸線O1回りに回転させることができ、元の位置にリセットすることができる。
このように、本実施形態のクロノグラフ機構70の場合であっても、第1実施形態と同様に、先にハートカム51を強制回転させ、その後にひげぜんまい75による復元変形を利用してクロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14を帰零させることができ、滑らかな連続運針でリセットすることができる。
特に、本実施形態の場合には、クロノグラフ軸40、伝え車71及びハートカム51を有するハートカム車72を平面的に配置しているので、ムーブメント10及び時計1の薄型化に貢献することができる。なお、その他の作用効果は、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
(変形例)
ところで、上記第2実施形態では、1つのひげぜんまい75を利用したが、この場合に限定されるものではなく、第1実施形態と同様に、第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56の2つのひげぜんまいを用いても構わない。特に、巻回方向が異なる2つひげぜんまいを用いることで、クロノグラフ軸40を初期位置P1に静止させ易くできるので好ましい。
また、上記第2実施形態では、伝え歯車50とハートカム51とを平面的に配置したが、例えば図11及び図12に示すように、これらを同軸に配置しても構わない。
図11及び図12に示すクロノグラフ機構80は、伝え車71がハートカム51を具備している。具体的には、伝え車軸74に回転可能に嵌合されたひげ玉57に、連結歯車76に代えてハートカム51が固定されている。
このように構成した場合であっても、第2実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。特に、この場合には、ハートカム車72を省略することができるので、構成の簡略化を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第3実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、弾性体の一例として、第1ひげぜんまい55及び第2ひげぜんまい56を利用した構成としたが、第3実施形態では作動レバーばねを利用している。
図13及び図14に示すように、本実施形態のクロノグラフ機構90は、伝え歯車50の下面に、作動レバー91及び上記作動レバーばね(本発明に係る弾性体)92が取り付けられている。
作動レバー91は、伝え歯車50の下面に重なるように配置されていると共に、先端部91aが自由端とされ、基端部91bが回動ピン93を介して伝え歯車50の下面に、回動ピン93回りに回動可能に取り付けられている。
作動レバーばね92は、作動レバー91と同様に、伝え歯車50の下面に重なるように配置されており、伝え歯車50の外周に沿って円弧状に形成されている。作動レバーばね92の一方の端部側は、2つの固定ピン94を介して伝え歯車50の下面に固定されている。作動レバーばね92の他方の端部は、弾性変形可能な自由端92aとされており、作動レバー91をハートカム51側に常に付勢している。これにより、作動レバー91は、作動レバーばね92による弾性力(付勢力)を受けて、先端部91aがハートカム51の外周面を常に押圧している。初期状態では、作動レバー91の先端部91aは、ハートカム51の当接部51aを押圧している。
なお、本実施形態のハートカム51は、第1実施形態よりも厚みを有しており、復針レバー53が作動レバー91及び作動レバーばね92に干渉することなく、ハートカム51の外周面を叩くことが可能とされている。
(クロノグラフ機構の作用)
上述したように構成されたクロノグラフ機構90では、クロノグラフ作動時、図14に示すように、クロノグラフ軸40の回転に伴って、伝え歯車50及びハートカム51が軸線O1回りに同期して回転するので、作動レバー91及び作動レバーばね92は作動することなく、伝え歯車50及びハートカム51に追従して回転する。
次いで、クロノグラフの作動の停止後、リセット指示が出されると、図15に示すように、復針レバー53がハートカム51の外周面を叩いて外力を加えるので、ハートカム51が軸線O1回りに強制回転されると共に、復針レバー53によって規定位置P2に位置決めされる。このとき、ハートカム51は、クロノグラフ軸40における第2拡径部40cとの間の摩擦力を超える外力を受けるので、クロノグラフ軸40に対して先行的に回転する。
ハートカム51が強制回転すると、作動レバー91の先端部91aはハートカム51の外周面に沿って相対的に移動する形となり、先端部91aが径方向の外側に移動するように回動ピン93回りに回動する。これにより、作動レバーばね92は、径方向の外側に向けて弾性変形する。そのため、ハートカム51が規定位置P2に位置決めされると、作動レバーばね92が復元変形しはじめ、作動レバー91の先端部91aをハートカム51の外周面に対してさらに押圧する。このとき、作動レバー91及び作動レバーばね92は、ハートカム51からの反力Rを受けるので伝え歯車50の中心の回転モーメントを受け、伝え歯車50をハートカム51の強制回転に追従するように遅れて回転させる。
これにより、図16に示すように、伝え歯車50を介してクロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14を軸線O1回りに回転させることができ、初期位置P1にリセットすることができる。このリセットによって、作動レバー91の先端部91aは、再びハートカム51の当接部51aを押圧した状態となる。
このように、本実施形態の場合であっても、先にハートカム51を強制回転させ、その後に作動レバーばね92による復元変形を利用してクロノグラフ軸40及びクロノグラフ秒針14を帰零させることができ、滑らかな連続運針でリセットすることができる。なお、その他の作用効果は、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、クォーツ式の時計1を例に挙げて説明したが、機械式時計に適用しても構わない。また、弾性体としては、上述したように、1つ又は2つのひげぜんまいを利用しても構わないし、作動レバーばねのようなひげぜんまい以外の構成を採用しても構わない。
また、上記各実施形態では、クロノグラフ秒針14が取り付けられたクロノグラフ軸40を帰零させる場合を例に挙げて説明したが、クロノグラフ分針やクロノグラフ時針が取り付けられたクロノグラフ軸40を帰零させる場合であっても構わない。
また、上記各実施形態において、オイルロータ60のロータディスク60bに、粘性抵抗を調整するための抵抗調整溝や、羽根のような抵抗突起を形成しても良い。このようにすることで、オイルロータ60の回転抵抗を容易に調整でき、クロノグラフ軸40の帰零速度をさらに制御し易い。
また、上記各実施形態では、抵抗体として粘性流体61を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば、空気や特定のガス等の気体を利用しても構わない。この場合であっても、ロータディスク60bの形状等を適宜工夫することで、回転抵抗を付与することが可能となる。
さらには、図17及び図18に示すように、渦巻きばね利用しても構わない。
図17及び図18に示すクロノグラフ機構100は、第3実施形態を例にしており、第3実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
この場合のクロノグラフ機構100は、クロノグラフ軸40の回転に伴って回転するロータ(本発明に係る第2回転体)101と、ロータ101に対して回転抵抗を付与する渦巻きばね(本発明に係る抵抗体)102と、を有する回転抑制部103を備えている。
ロータ101は、伝え歯車50の歯部50aに噛み合うロータかな101aと、ロータかな101aの下方に位置する部分に固定されたひげ玉105と、を有している。渦巻きばね102は、初期弾性力を有するように巻回されており、内端部102aがひげ玉105に固定され、外端部102bは自由端とされて、キャビティ62の内面に接触している。この際、渦巻きばね102の外端部102bは、キャビティ62の内面を内側から押圧している。これにより、渦巻きばね102は、ロータ101の回転に伴って外端部102bがキャビティ62の内面を常に押圧しながら回転する。
従って、この場合であっても、ロータ101に回転抵抗を付与することができ、クロノグラフ軸40の帰零速度を抑制することが可能とされている。
P1…初期位置
P2…規定位置
1…時計
10…ムーブメント(時計用ムーブメント)
14…クロノグラフ秒針(表示部)
24、70、80、90、100…クロノグラフ機構(時間表示機構)
40…クロノグラフ軸(指示部)
41…復帰部
42、103…回転抑制部
50…伝え歯車(第1回転体)
51…ハートカム
52、75…ひげぜんまい(弾性体)
55…第1ひげぜんまい
56…第2ひげぜんまい
60…オイルロータ(第2回転体)
61…粘性流体(抵抗体)
79…輪列
92…作動レバーばね(弾性体)
101…ロータ(第2回転体)
102…渦巻きばね(抵抗体)

Claims (8)

  1. 初期位置を基準として回転する指示部と、
    前記指示部の回転に基づいて時間情報を表示する表示部と、
    前記時間情報の表示の終了指示に基づいて、前記指示部を前記初期位置まで復帰させる復帰部と、
    前記指示部が前記初期位置に復帰するまでの間に、前記指示部の回転速度を、徐々に減速させながら抑制する回転抑制部と、を備えることを特徴とする時間表示機構。
  2. 初期位置を基準として回転する指示部と、
    前記指示部の回転に基づいて時間情報を表示する表示部と、
    前記時間情報の表示の終了指示に基づいて、前記指示部を前記初期位置まで復帰させる復帰部と、
    前記指示部が前記初期位置に復帰するまでの間に、前記指示部の回転速度を抑制する回転抑制部と、を備え、
    前記復帰部は、
    前記指示部の回転に伴って回転する第1回転体と、
    前記指示部の回転に伴って回転すると共に、前記終了指示に基づいて強制回転されて、前記初期位置に対応付けされた規定位置に位置決めされるハートカムと、
    前記ハートカムの強制回転に伴って弾性変形すると共に、復元変形によって前記第1回転体を前記ハートカムの強制回転に追従するように回転させて、前記指示部を前記初期位置に復帰させる弾性体と、を備えることを特徴とする時計表示機構。
  3. 請求項2に記載の時計表示機構において、
    前記弾性体は、初期弾性力を有するように巻回され、外端部が前記第1回転体に接続され、内端部が前記ハートカム又は前記ハートカムに繋がる輪列に接続された、ひげぜんまいであることを特徴とする時計表示機構。
  4. 請求項3に記載の時計表示機構において、
    前記ひげぜんまいは、
    第1ひげぜんまいと、
    前記第1ひげぜんまいとは逆向きに巻回された第2ひげぜんまいと、を備えていることを特徴とする時計表示機構。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の時計表示機構において、
    前記回転抑制部は、
    前記指示部の回転に伴って回転する第2回転体と、
    前記第2回転体に対して回転抵抗を付与する抵抗体と、を備えていることを特徴とする時計表示機構。
  6. 請求項5に記載の時計表示機構において、
    前記抵抗体は、前記第2回転体の角速度に比例した回転抵抗を付与することを特徴とする時計表示機構。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の時計表示機構を備えることを特徴とする時計用ムーブメント。
  8. 請求項7に記載の時計用ムーブメントを備えることを特徴とする時計。
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