JP6319800B2 - マイクロホンホルダ - Google Patents
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Description
マイクロホンを設置する方法の1つに、マイクロホンスタンドを用いる方法がある。しかしながら、このマイクロホンスタンドを用いる場合、ドラムセット周辺にはケーブルやアンプ、照明器具等が散財するため、マイクロホンスタンドの設置も制限されることになる。このため、従来から、ドラムの縁部に設けられた金属製のリング状のリムにマイクロホンホルダを取り付け、このマイクロホンホルダにマイクロホンを保持させる方法が多く採られている。
しかしながら、前記クリップ41、42により固定する構成にあっては、経年使用によりばねの付勢力が低下すると、把持力が低下し外れやすくなる。そのため、特許文献1に開示されるようにリムを上下から一対のフック部で挟み込んだ後、スライド自在な下方のフック部の位置を螺子で留めるマイクホルダも提案されている(特許文献1参照)。
より具体的には、前記リムは、その周方向に沿った複数箇所がテンションボルトによりシェル側に対し螺子留められた状態となされ、テンションボルトを締め付けるほど、リムの押さえ込み量が大きくなり、ドラムヘッドの張りが強くなるように構成されている。このため通常、前記リムは、さらに押さえ込み可能な状態で固定(半固定状態)されている。
しかしながら、前記リムにクリップやフックによってマイクロホンホルダを取り付けた場合、そのマイクロホンホルダ及びマイクロホンの荷重がリムに対して局部的に加わり(ぶら下がった状態となり)、リムの押し込み方向の位置に変位が生じて、チューニングに不具合が生じる虞があった。
また、前記第2クランプ部材において、前記第2係止部は、下端に設けられた開口から上方に凹む係止凹部を有し、前記係止凹部に前記テンションボルトの頭部が挿入されることが望ましい。
また、前記付勢部は、一端に前記第1クランプ部材を支持するとともに、他端に第1レバー部材を支持する第1支持部材と、一端に前記第1クランプ部材の上方に配置された第2クランプ部材を支持するとともに、他端に前記第1レバー部材の下方に配置された第2レバー部材を支持する第2支持部材と、前記第1レバー部材と第2レバー部材の間に設けられ、それらを離間する方向に付勢するスプリング部材とを有し、前記スプリング部材を圧縮させ、前記第1レバー部材と第2レバー部材とを近接させることにより、前記第1クランプ部材と前記第2クランプ部材とが離間する方向に移動し、前記スプリング部材を伸長させて前記第1レバー部材と第2レバー部材とを離間させることにより、前記第1クランプ部材と前記第2クランプ部材とが近接する方向に移動することが望ましい。
また、前記第1支持部材と第2支持部材とは互いに摺動自在に係合していることが望ましい。
また、前記取付部の左右両側からリム側に向けて延びる一対の支持脚を備え、それらの先端側が前記リムに当接することが望ましい。
即ち、リムに対してマイクロホンの荷重がかからないため、ドラムヘッドの張設度合いに悪影響を及ぼすことがなく、ドラムのチューニングや収音を行うことができる。
また、前記テンションボルト25の先端は、前記したようにシェル24の外周側面に設けられたラグ26に螺入されるようになっている。ボルトヘッド25aを回してテンションボルト25の先端側をラグに螺入することにより、前記支持部23が下方に押圧される。即ちリム22が下方に押圧されて、ドラムヘッド21の張りが強くなるようになっている。
前記取付部2Aは、例えば平面視矩形状のプラスチック板を基体とする第1クランプ部材3を有する。この第1クランプ部材3の上面(当接面部)は、例えば凹凸のあるラバーコーティングにより滑り止め加工処理が施されている。また、第1クランプ部材3には、その一側面側から板中央部分までU字溝状に切り込まれた係止溝4(第1係止部)が形成されている。この係止溝4の幅は、直棒状のテンションボルト25の軸部を挟み込み可能な大きさに形成されている。
前記係止溝4を有する第1クランプ部材3は、前記第1支持部材7の下端側の支持フランジ7bにより支持される。
前記係止凹部5を有する第2クランプ部材6は、前記第2支持部材8の上端側の支持フランジ8cにより支持される。
この操作部11は、前記第1支持部材7の支持フランジ7cに支持された第1レバー部材12と、前記第2支持部材8の支持フランジ8bに支持された第2レバー部材13とを有する。前記第1レバー部材12と第2レバー部材13との間には、スライド方向に伸縮可能なスプリング部材14が設けられ、このスプリング部材14の両端が前記第1、第2レバー部材12、13にそれぞれ係止している。スプリング部材14は、伸長方向に付勢し、即ち前記第1、第2レバー部材12、13を互いに離間する方向に付勢している。
逆に、第1レバー部材12と第2レバー部材13から指を離してスプリング14を伸長させることにより、第1クランプ部材3と第2クランプ部材6とが互いに近づく方向に移動するようになっている。
ここで、保持されるマイクロホン30は、例えばマイクロホン本体30a及びケーブル30bとこれらを支持するフレキシブル棒31とを有する。前記ホルダ15の溝状部にはフレキシブル棒31の例えば下端部分が嵌合され、マイクロホンホルダ1にマイクロホン30が保持されるようになっている。
次にその状態で、第1クランプ部材3の係止溝4を、リム22の支持部23の下方側に位置するテンションボルト25の軸部に係合させる(係止溝4でテンションボルト25の軸部を挟み込む)。
これにより図5に示すようにテンションボルト25のボルトヘッド25aが係止凹部5に挿入されるとともに、第1クランプ部材3の係止溝4がテンションボルト25の軸部を挟んだ状態で、第1クランプ部材3の上面(当接面部)がリム22の支持部23下面に当接し、第1クランプ部材3と第2クランプ部材6とが、リム22とボルトヘッド25aを狭持する。これにより、マイクロホンホルダ1がテンションボルト25に固定される。
このようにしてマイクロホンホルダ1がテンションボルト25に固定されると、ホルダ15にフレキシブル棒31を嵌めて固定し、マイクロホンホルダ1によりマイクロホン30を保持する。
即ち、リムに対してマイクロホンの荷重がかからないため、ドラムヘッドの張設度合いに悪影響を及ぼすことがなく、ドラムのチューニングや収音を行うことができる。
そのため、図6、図7に示すように、マイクロホンホルダ1の左右両側からリム側に向けて延びる板状の支持脚16を対にして設け、それらの先端側がリム22に当接するように構成するのが好ましい。このように構成することでマイクロホンホルダ1をより安定した状態で取り付けることができ、テンションボルト25の軸周りに回転することを防止することができる。
2A 取付部
2B 保持部
3 第1クランプ部材
4 係止溝(第1係止部)
5 係止凹部(第2係止部)
6 第2クランプ部材
7 第1支持部材
8 第2支持部材
9 レール孔
10 スライド部
11 操作部(付勢部)
12 第1レバー部材
13 第2レバー部材
14 スプリング部材
15 ホルダ
30 マイクロホン
30a マイクロホン本体
30b コード
Claims (6)
- マイクロホンを保持する保持部と、前記保持部と連結され、ドラムのリムを固定するためのテンションボルトに取り付けられる取付部とを備え、
前記取付部は、前記リムの下面側に係止する第1係止部を有する第1クランプ部材と、前記第1クランプ部材の上方に配置され、前記テンションボルトの頭部側に係止する第2係止部を有する第2クランプ部材と、前記第1クランプ部材と第2クランプ部材とが近接する方向に付勢する付勢部とを有し、
前記第1クランプ部材の第1係止部が前記リムの下面側に係止し、前記第2クランプ部材の第2係止部が前記テンションボルトの頭部側に係止した状態で、前記付勢部の付勢力により、前記第1クランプ部材と第2クランプ部材とが前記リムおよび前記テンションボルトの頭部を狭持し、前記テンションボルトに取り付けられることを特徴とするマイクロホンホルダ。 - 前記第1クランプ部材において、前記第1係止部は、上面に滑り止め加工が施された当接面部と、一側面側から切り込まれた係止溝とを有し、
前記係止溝が前記テンションボルトの軸部を挟んだ状態で、前記当接面部が前記リムの下面に当接することを特徴とする請求項1に記載されたマイクロホンホルダ。 - 前記第2クランプ部材において、前記第2係止部は、下端に設けられた開口から上方に凹む係止凹部を有し、
前記係止凹部に前記テンションボルトの頭部が挿入されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたマイクロホンホルダ。 - 前記付勢部は、
一端に前記第1クランプ部材を支持するとともに、他端に第1レバー部材を支持する第1支持部材と、
一端に前記第1クランプ部材の上方に配置された第2クランプ部材を支持するとともに、他端に前記第1レバー部材の下方に配置された第2レバー部材を支持する第2支持部材と、
前記第1レバー部材と第2レバー部材の間に設けられ、それらを離間する方向に付勢するスプリング部材とを有し、
前記スプリング部材を圧縮させ、前記第1レバー部材と第2レバー部材とを近接させることにより、前記第1クランプ部材と前記第2クランプ部材とが離間する方向に移動し、
前記スプリング部材を伸長させて前記第1レバー部材と第2レバー部材とを離間させることにより、前記第1クランプ部材と前記第2クランプ部材とが近接する方向に移動することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたマイクロホンホルダ。 - 前記第1支持部材と第2支持部材とは互いに摺動自在に係合していることを特徴とする請求項4に記載されたマイクロホンホルダ。
- 前記取付部の左右両側からリム側に向けて延びる一対の支持脚を備え、それらの先端側が前記リムに当接することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載されたマイクロホンホルダ。
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