JP6319692B2 - 貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙 - Google Patents

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本発明は、偽造防止及び改ざん防止が要求される、貴重性を有する媒体を貼付した貴重印刷物に対し、媒体を剥離して再利用することを防止するため、媒体上に超音波加工を施したことにより剥離防止機能を備えた用紙に関わるものである。
銀行券、有価証券等のセキュリティ印刷物には、その価値を保証及び維持するために、偽造防止のための様々な技術が形成されている。これらの偽造防止技術の一つとして、OVD箔を貼付した貴重印刷物が使われている。OVD箔は複写防止、複製防止の観点から特に有効な偽造防止技術の一つであるため、多くの貴重印刷物に適用されてきている。
また、本人認証のために、顔写真を貼付した重要書類(履歴書等)や、各種ブランド品に対するコピー商品対策用の改ざん防止用シール等、前述したOVD箔に限らず、真正品である証拠として所定の媒体を基材に貼付することが多用されている。なお、このような真正品である証拠として貼付されているOVD箔、顔写真及び改ざん防止用シール等を総称して本明細書中では「貴重性を有する媒体」という。
しかし、OVD箔は、光学的変化画像を形成するOVD箔画像形成層が、剥離層又は接着層等により基材に貼付されているため、OVD箔を剥ぎ取り不正使用するおそれがある。これらの不正使用を防止する対策として、接着力を強化する、又は剥ぎ取った際にOVD箔にその痕跡が残る等の工夫がなされている。
また、改ざん防止用シールについては、シールに微細な切れ目を複数形成することにより、基材からシールを剥そうとしたときに、シールが切れ目に沿って破れてしまうという工夫がされているものもある。
そこで、本出願人は、繊維間結合を阻害する物質を用紙に付与することで、用紙表層の強度を部分的に弱くし、用紙に貼ったラミネートフィルムやホログラムを剥離しようとすると、用紙表面がラミネートフィルム側に付着する貴重印刷物を開示している(例えば、特許文献1参照)。
また、本出願人は、ホログラムを貼付した用紙のホログラムと、ホログラム以外を跨いで微細な穿孔による割印画像を形成することで、仮にホログラムを剥しても再使用することを防止する偽造防止媒体を開示している(例えば、特許文献2参照)。
また、有機溶剤、特にエタノールに浸してホログラム等のシールの接着層を溶解又は膨潤させ、ホログラムを用紙から剥がそうとすると、シール自体が溶解あるいは膨潤又は変形し、ホログラムの表示層が破壊するように、高分子材料を用いた支持体上に、少なくとも、該支持体に近い側に表示体層を、該支持体から遠い側に接着層を積層してあるシールであって、該支持体と表示体層との間か、又は該表示体層と該接着層との間の少なくともいずれか一方に、エタノールに溶解若しくは膨潤する高分子樹脂を主材料にした溶剤剥離層を有することを特徴とする貼り替え対策シールが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また、多数の微小ガラス球を保持する保持層と、入射した光を鏡面反射する鏡面反射層を有する再帰反射シートで、その二層の間に破壊層を設けることで、シートを剥がそうとすると保持層と鏡面反射層が分離、破壊し、該シートの再使用が出来なくなる再帰反射シートが開示されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2000−211299号公報 特開2006−205674号公報 特開2003−150060号公報 特許第4846365号公報
特許文献1に記載の技術は、用紙側の一部を破壊することで、用紙上に記載された個人情報等の記載内容を破壊することを目的としており、剥がしたシートの再利用を防止するものではなかった。
特許文献2に記載の技術は、穿孔によってホログラムに対して割印のような画像を作製し、ホログラムの再利用を防ぐものであるが、ホログラムを剥ぎ取ろうとすることを防止するものではなかった。
特許文献3に記載の技術は、エタノール等の有機溶剤を使用したホログラムの剥離を防ぐ方法であり、それ以外の方法、例えば、貼付されたホログラムを単に紙から剥ぎ取る方法等に対しては効力を持たないという問題があった。
特許文献4に記載の技術は、特許文献1と同様に、シート自体に脆弱性を持たせるものであり、一般的な強度を持つホログラムを貼付された用紙に対して効果を奏するものではなく、基材が限定されてしまうという問題があった。
本発明は、前述した課題の解決を目的とするものであり、OVD箔等の貴重性を有する媒体が貼付された領域に超音波加工を施すことで、媒体と基材の接着性を強化し、媒体の剥離を防止するとともに、仮に媒体を基材から剥しても、基材自体も破壊され、媒体及び基材の双方の再利用を防止する貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙を提供する。
本発明は、基材の一部に貴重性を有する媒体が貼付された剥離防止領域を有し、剥離防止領域は、少なくとも一部に超音波加工が施された媒体と、超音波加工により基材内部が変性して一体化した超音波加工部を備え、媒体を基材から剥離しようとすると、超音波加工による媒体と基材との強密着性及び/又は基材内部の変性による一体化により、媒体及び/又は基材自体が破壊されることを特徴とする貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙である。
また、本発明の貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙は、基材が紙であり、超音波加工により基材内部の繊維が変性して一体化した超音波加工部であることを特徴とする。
更に、本発明の貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙は、媒体がOVD箔であり、超音波加工がOVD箔の回折格子潜像部以外に施されていることを特徴とする。
本発明の貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙は、媒体上から超音波加工により基材自体を変性させながら基材との接着を強化したことにより、媒体を剥離しようと力を加えると、その力によって媒体自体及び/又は基材が破損し、その媒体の再利用を防ぐことができる。
本発明の貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙は、超音波加工を施すことで十分な剥離防止効果を奏するため、媒体自体に脆弱性を持たせる必要がなく、基材を選ばずに剥離防止作用を付与することができる。
本発明の貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙を示す図である。 本発明の貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙の断面を示す図である。 一般的なOVD箔の構成図である。 超音波加工が施された基材の状態を示す図である。 OVD箔の剥離に対するOVD箔破損を説明するための図である。 OVD箔の剥離状態を説明するための図である。 実施例1における貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙を示す図である。 実施例2における貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。
図1に、本発明における貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙(以下「剥離防止用用紙」という。)(1)の商品券を示す。なお、貴重性を有する媒体については、前述のとおり、例えば、OVD箔、顔写真及び改ざん防止用シール等、貴重印刷物に貼付される媒体をいうが、本明細書では、代表してOVD箔を例として説明する。図1に示すように、剥離防止用用紙(1)は、基材(2)上の一部に、OVD箔(3)が貼付されている剥離防止領域(4)を有している。
本発明におけるOVD箔のOVDとは、光学的変化素子(Optically Variable Device)の略称であり、光源と観察する角度に応じて、色彩や図柄等の要素が光学的に変化する素子の総称である。代表的な素子として、ホログラム、回折格子、OVI及びパールインキがある。本発明におけるOVD箔(3)とは、光学的に変化する素子が薄いプラスチックフィルムに加工された箔のような形態のものをいう。
本発明の剥離防止用用紙(1)は、図1に示す商品券のように、偽造防止を要する貴重印刷物を対象としており、基材(2)は繊維から成る紙である。紙であれば、上質紙及びコート紙等のさまざまな紙を選択することができ、特に限定はない。また、繊維の種類については特に限定するものではなく、木材繊維、非木材繊維等の天然繊維や化学繊維等のことであり、これらの繊維を混合しても良い。また、繊維一本の長さ及び太さ等の形態も限定するものではない。また、図1に示すように、剥離防止領域(4)以外に、製品名、料額、更には他の偽造防止技術が施されていても良い。
図1のX−X’における断面図を図2に示す。剥離防止領域(4)は、基材(2)上に貼付されたOVD箔上から超音波加工が施されているため、OVD箔を介して基材(2)の一部が変性した状態となっている。その基材(2)及びOVD箔(3)において、超音波加工により変性した箇所を超音波加工部(5)という。図2の断面図では、超音波加工部(5)は、基材(2)断面の途中まで形成されているが、基材(2)の厚みや超音波の出力強度により、超音波加工部(5)の深さ(h)は異なり、OVD箔(3)が貼付されている表面とは反対側の面まで到達していても良い。
図3は、図2のOVD箔貼付部分の詳細図であり、OVD箔(3)は回折格子加工層(6)及び接着層(9)から構成されている。回折格子加工層(6)は、透明又は半透明なものであり、その表面には回折格子が施されている。回折格子は、潜像を持たない回折格子非潜像部(7)及び潜像を表す回折格子潜像部(8)からなり、接着層(9)を介して基材(2)と接着している。この、OVD箔(3)及び基材(2)に超音波加工を施すことにより、超音波加工部(5)を形成している。
潜像とは、回折格子加工層(6)の回折格子に入射した光が、反射する際に回折する原理を利用しており、回折格子のピッチや角度を変えることで、入射する光源と観察する角度に応じて、色彩や図柄等の要素が変化することである。回折格子潜像部(8)では、光源や観察する角度を変えた場合に色彩や図柄が変化するように回折格子が作製されている。回折格子非潜像部(7)では、光源や観察する角度を変えた場合においても、色彩や図柄が変化しないように回折格子が作製されている。
回折格子潜像部(8)及び回折格子非潜像部(7)は、透明又は半透明なプラスチックフィルムの表面に、回折格子を作製したものである。超音波加工をOVD箔(3)の回折格子潜像部(8)又は回折格子非潜像部(7)に加工すると、プラスチックの表面に加工された回折格子が変形し、入射した光の回折や潜像の効果が低下するため、好ましくない。
剥離防止領域(4)に超音波加工をするための超音波加工機は、振動子と固定された加工治具で被加工物へ圧力をかけて挟み、機械的な超音波振動によって瞬間的に摩擦熱を生じさせ溶着加工するものである。振動子とは、ホーンとも呼ばれ、超音波の振動エネルギーを効率良く伝達させるための共振体のことである。加工治具とは、アンビルとも呼ばれ、ホーンからの超音波振動を効率良く受け、ホーンとアンビルの間にある被加工物を溶着するためのものである。ホーン又はアンビルのどちらかの被加工物に接する面に特定の型形状を施すことにより、超音波加工部は、特定の型形状を再現したものとなる。また、超音波加工の特長としては、溶着部周辺への熱等の影響が全くないことである。超音波振動及び圧力を剥離防止領域(4)に加えることで、OVD箔(3)と基材(2)は摩擦熱及び圧力で強く密着し、併せて、基材(2)自体の繊維が変性して超音波加工部(5)が形成される。
超音波加工機は、出力、周波数、振幅、加圧力及び時間等の加工条件を調整することにより、被加工物の溶着の度合いを変えることができる。
ホーン又はアンビルのどちらかの被加工物に接する面に施す特定の型形状とは、例えば、機械彫刻機、NC加工機及び放電加工機等によって作製され、文字、模様及び線画等の自由な形にすることができる。
超音波加工機には、スタンプ方式(プレス方式ともいう。)及びミシン方式がある。スタンプ方式は、ホーンが垂直方向に降下して、被加工物である基材をアンビルで挟み、加工する方式である。スタンプ方式の特徴は、基材の一部に加工することができることである。一方、ミシン方式とは、振動子が固定されており、特定の型形状が施されたアンビルがロール形状になっており、アンビルが回転して布を縫うミシンのように加工する方式である。ロール形状のアンビルをローレットともいう。ミシン方式の特徴は、長い被加工物に連続模様を加工することができることである。本発明における超音波加工は、スタンプ方式とミシン方式のどちらでも良い。また、スタンプ方式は、超音波加工をしている間、被加工物が停止した状態であるが、ミシン方式は被加工物が動いて加工される。
図4に、基材(2)に超音波振動及び圧力を加えて基材(2)の繊維が変性した状態の超音波加工部(5)を表面から観察した写真を示す。超音波加工部(5)は、超音波振動及び圧力を加えていない非加工部と比較すると、超音波加工による熱と圧力を受けて基材(2)の繊維が密に圧縮され、繊維形状が潰れている様子を観察することができる。
OVD箔を剥離して再利用しようとする場合に、基材からOVD箔を剥離すると基材とOVD箔の界面又は基材の内部から基材の繊維部分がOVD箔に付着した状態で剥離する。このような剥離状態が異なる理由は、OVD箔の接着強度と基材の繊維同士の結合強度及び単繊維強度との関係による。例えば、OVD箔の接着層(9)の接着強度が基材の繊維同士の結合強度及び単繊維強度よりも低い場合には、基材とOVD箔の界面で剥離する。一方、OVD箔の接着層(9)の接着強度が基材の繊維同士の結合強度及び単繊維強度よりも高い場合には、基材の内部から剥離する。基材の内部から剥離する場合の断面方向の位置は、OVD箔を貼付している面に近い表層付近、中層付近及び下層付近のいずれの場合でも起き得るものであり、基材の繊維同士の結合強度、単繊維強度、剥離の仕方等により変わる。
本発明における超音波加工部(5)では、基材(2)の繊維同士の結合強度が高くなり、OVD箔(3)の接着層(9)に基材の繊維の一部を付着させた形でOVD箔(3)を基材から剥ぎ取ることが困難となる。
本発明の剥離防止用用紙(1)は、前述のとおり、OVD箔(3)と基材(2)が超音波加工により強固に接着されていることから、OVD箔(3)を剥すこと自体が非常に困難な状態ではあるが、仮に超音波加工を施したOVD箔(3)を図5に示すような方向(S1)から剥がそうと力を加えた場合でも、図6に示すように、OVD箔(3)を剥がそうとする力(F)がOVD箔(3)の強度(F′)を超えて、F>F′となるため、OVD箔(3)の破損(10)が生じ、剥ぎ取ったOVD箔を再利用することが困難となる。
OVD箔に超音波加工を施す工程は、特に限定するものではないが、基材にOVD箔を貼付した後に超音波加工を行うものとする。OVD箔を貼付する貼付機と同じ工程で超音波加工する場合は、貼付機に超音波加工するための発振機やホーン、アンビルを組み込むこととなる。本工程では、OVD箔と超音波加工の位置合わせ精度が高いという特長がある。また、OVD箔を貼付する貼付機と別の工程で超音波加工する場合は、別に超音波加工を施す機械を用意する。別の工程で加工する場合は、OVD箔との位置合わせを行うためのセンサ等を設置する必要がある。
以下、前述の発明を実施するための形態にしたがって、具体的に作製した本発明の剥離防止用用紙(1)の実施例について詳細に説明するが、本発明は、この実施例に限定されるものではない。
図7に、本発明の実施例1における剥離防止用用紙(1)の商品券を示す。図7に示すように、剥離防止用用紙(1)は、基材(2)上の一部に、OVD箔(3)が貼付されている剥離防止領域(4)を有している。超音波加工部(5)は、OVD箔を跨って基材の一部に割印のような形で加工されている。また、剥離防止用用紙(1)には、OVD箔(3)及び剥離防止領域(4)の他に料額、図柄、模様等が印刷されている。
実施例1においては、基材に上質紙を用いて、楕円形状のOVD箔に、超音波加工機(スタンプ方式、日本ヒューチャア株式会社製、形式:W5080)を用いて、表1に示す加工条件で剥離防止領域(4)を加工した。
Figure 0006319692
表1に示す加工条件で加工したOVD箔の剥離試験を行った。剥離試験の方法は、OVD箔の外周にカッターで切り込みを入れて、OVD箔の端部からピンセット等で剥離した。剥離試験を実施した結果、剥離防止領域(4)ではOVD箔と基材が強固に接着されており、OVD箔を剥離することができなかった。また、OVD箔を強い力で引っ張ると剥離防止領域(4)からOVD箔が破れてしまい、綺麗に剥離することはできなかった。
図8に、本発明の実施例2における剥離防止用用紙(1)の商品券を示す。図8に示すように、剥離防止用用紙(1)は、基材(2)上の一部に、OVD箔(3)が貼付されている剥離防止領域(4)を有している。また、剥離防止用用紙(1)には、OVD箔(3)及び剥離防止領域(4)の他に料額、図柄及び模様等が印刷されている。
実施例2においては、基材(2)に上質紙を用いて、帯形状(ストライプ形状ともいう。)のOVD箔を貼付した後に、超音波加工機(ミシン方式、スズキマシンリエンジニアリング株式会社製)を用いて、表2に示す加工条件で剥離防止領域(4)を加工した。
表2に示す加工条件で加工したOVD箔(3)の剥離試験を行った。剥離試験の方法は、OVD箔(3)の外周にカッターで切り込みを入れて、OVD箔(3)の端部からピンセット等で剥離をした。
Figure 0006319692
剥離試験を実施した結果、超音波加工部以外の箇所では剥離することができるが、剥離防止領域(4)では、OVD箔(3)と基材(2)が強固に接着されており、OVD箔(3)を剥離することができなかった。また、OVD箔(3)を強い力で引っ張ると、剥離防止領域(4)からOVD箔(3)が破れてしまい、綺麗に剥離することはできなかった。OVD箔(3)に破れが発生しても続けて剥離を行ったが、剥離したOVD箔(3)及び基材(2)は著しく変形し、破れや紙ムケが起きることで再利用できるような状態ではなかった。帯形状のOVD箔(3)のように広い面積の場合でも、ミシン方式で行うことにより、OVD箔(3)の全体にわたって剥離防止領域(4)を施すことができた。
1 剥離防止用用紙
2 基材
3 OVD箔
4 剥離防止領域
5 超音波加工部
6 OVD箔加工層
7 回折格子非潜像部
8 回折格子潜像部
9 接着層
10 OVD箔の破損箇所
F OVD箔を剥そうとする力
F’ OVD箔の強度
S1 OVD箔を剥そうとする方向

Claims (3)

  1. 基材の一部に貴重性を有する媒体が貼付された剥離防止領域を有し、
    前記剥離防止領域は、一部に超音波加工が施された前記媒体と、前記超音波加工により前記基材内部が変性して一体化した超音波加工部を備え、
    前記媒体を前記基材から剥離しようとすると、前記超音波加工による前記媒体と前記基材との強密着性及び/又は前記基材内部の変性による一体化により、前記媒体及び/又は前記基材自体が破壊されることを特徴とする貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙。
  2. 前記基材が紙であり、前記超音波加工により前記基材内部の繊維が変性して一体化した超音波加工部であることを特徴とする請求項1記載の貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙。
  3. 前記媒体がOVD箔であり、前記超音波加工が前記OVD箔の回折格子潜像部以外に施されていることを特徴とする請求項1又は2記載の貴重性を有する媒体の剥離防止用用紙。
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