JP6319388B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6319388B2
JP6319388B2 JP2016177480A JP2016177480A JP6319388B2 JP 6319388 B2 JP6319388 B2 JP 6319388B2 JP 2016177480 A JP2016177480 A JP 2016177480A JP 2016177480 A JP2016177480 A JP 2016177480A JP 6319388 B2 JP6319388 B2 JP 6319388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
expansion valve
pressure
heat exchanger
upstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016177480A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018044685A (ja
Inventor
竹上 雅章
雅章 竹上
覚 阪江
覚 阪江
東 近藤
東 近藤
野村 和秀
和秀 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2016177480A priority Critical patent/JP6319388B2/ja
Priority to PCT/JP2017/032229 priority patent/WO2018047898A1/ja
Publication of JP2018044685A publication Critical patent/JP2018044685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6319388B2 publication Critical patent/JP6319388B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、冷凍装置、特に、圧縮機、熱源側熱交換器、利用側膨張弁、利用側熱交換器が接続されることによって構成される主冷媒回路と、主冷媒回路の液管部から冷媒を分岐して圧縮機の中間ポートにインジェクションするインジェクション回路と、インジェクション回路を流れる冷媒によって液管部を流れる冷媒を冷却する過冷却熱交換器と、を有する冷凍装置に関する。
従来より、特許文献1(特開2010−54186号公報)に示すように、圧縮機、熱源側熱交換器、利用側膨張弁、利用側熱交換器が接続されることによって構成される主冷媒回路を有する冷凍装置がある。この冷凍装置では、主冷媒回路の液管部から冷媒を分岐して圧縮機の中間ポートにインジェクションするインジェクション回路と、インジェクション回路を流れる冷媒によって液管部を流れる冷媒を冷却する過冷却熱交換器と、を有するものがある。
上記特許文献1の冷凍装置では、利用側熱交換器における冷却負荷が変動すると、インジェクション回路を通じて液管部から圧縮機の中間ポートにインジェクションされる冷媒の流量が変化し、過冷却熱交換器においてインジェクション回路を流れる冷媒によって冷却された後の冷媒の温度が変化する。このような過冷却熱交換器から利用側膨張弁に送られる冷媒の温度の変化によって、利用側膨張弁の開度が変動し、その結果、圧縮機に吸入される冷媒の圧力(低圧)のハンチングが発生するおそれがあり、運転状態が安定しにくくなる。このため、低圧に基づいて圧縮機の容量制御や発停を行う場合には、このような低圧のハンチングに起因する低圧の過度な低下によって、利用側熱交換器における冷却負荷が要求される状況であるにもかかわらず、圧縮機が停止してしまうおそれがある。
本発明の課題は、圧縮機、熱源側熱交換器、利用側膨張弁、利用側熱交換器が接続されることによって構成される主冷媒回路と、主冷媒回路の液管部から冷媒を分岐して圧縮機の中間ポートにインジェクションするインジェクション回路と、インジェクション回路を流れる冷媒によって液管部を流れる冷媒を冷却する過冷却熱交換器と、を有する冷凍装置において、低圧のハンチングの発生を抑えることにある。
第1及び第2の観点にかかる冷凍装置は、主冷媒回路と、インジェクション回路と、過冷却熱交換器と、制御部と、を有している。主冷媒回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒を放熱させる熱源側熱交換器と、冷媒を減圧する利用側膨張弁と、冷媒を蒸発させる利用側熱交換器と、が接続されることによって構成されており、冷媒が循環するようになっている。インジェクション回路は、主冷媒回路のうち熱源側熱交換器と利用側膨張弁との間の部分である液管部から分岐しており、液管部と圧縮機の中間ポートとの間を接続するインジェクション管と、インジェクション管に設けられた上流側膨張弁と、インジェクション管の上流側膨張弁の下流側の部分に設けられた下流側膨張弁と、を有している。過冷却熱交換器は、液管部を流れる冷媒を流すための高圧側熱交流路と、インジェクション管の上流側膨張弁と下流側膨張弁との間を流れる冷媒を流すための中間圧側熱交流路と、を有している。制御部は、上流側膨張弁及び下流側膨張弁の開度を制御する。そして、ここでは、制御部が、液管部から圧縮機の中間ポートにインジェクション回路を通じて冷媒を送る際に、高圧側熱交流路を流れる冷媒に温度変化が生じにくくなるように上流側膨張弁の開度を制御するとともに、圧縮機から吐出される冷媒の温度に基づいて、下流側膨張弁の開度を制御する。
ここでは、上記のように、インジェクション回路を用いて主冷媒回路の液管部から過冷却熱交換器の中間圧熱交流路を経由して圧縮機の中間ポートに冷媒をインジェクションするのに際して、インジェクション回路のインジェクション管に設けられた2種類の膨張弁の制御に特徴を有している。具体的には、インジェクション管の過冷却熱交換器の中間圧側熱交流路の上流側の部分に設けられた上流側膨張弁の開度を、上記のように、高圧側熱交流路を流れる冷媒に温度変化が生じにくくなるように制御している。このため、過冷却熱交換器から利用側膨張弁に送られる冷媒の温度の変化が生じにくくなり、利用側熱交換器における冷却負荷が変動する場合であっても、利用側膨張弁の開度の変動を生じにくくすることができる。しかも、インジェクション管の過冷却熱交換器の中間圧側熱交流路の下流側の部分に設けられた下流側膨張弁の開度を、上記のように、圧縮機から吐出される冷媒の温度に基づいて制御している。このため、利用側熱交換器における冷却負荷の変動によってインジェクション回路を通じて圧縮機の中間ポートにインジェクションされる冷媒量が変化する場合であっても、圧縮機から吐出される冷媒が過度な過熱状態や湿り状態になるのを避けて、主冷媒回路の液管部から圧縮機の中間ポートへの冷媒のインジェクションを適切に行うことができる。
このように、ここでは、利用側熱交換器における冷却負荷が変動する場合であっても、主冷媒回路から圧縮機の中間ポートへの冷媒のインジェクションを適切に行いつつ、圧縮機に吸入される冷媒の圧力(低圧)のハンチングが発生するのを抑えることができる。
そして、第1の観点にかかる冷凍装置では、制御部が、上流側膨張弁の開度を、90〜100%の開度(ここで、上流側膨張弁の全閉状態の開度を0%とし、上流側膨張弁の全開状態の開度を100%とする)に制御することによって、高圧側熱交流路を流れる冷媒に温度変化が生じにくくなるようにする。
高圧側熱交流路を流れる冷媒の冷却(温度変化)の程度は、インジェクション回路を通じて主冷媒回路の液管部から圧縮機の中間ポートにインジェクションされる冷媒(中間圧側熱交流路を流れる冷媒)の流量と、中間圧側熱交流路を流れる冷媒と高圧側熱交流路を流れる冷媒との温度差によって決まる。このため、インジェクション回路を通じて主冷媒回路の液管部から圧縮機の中間ポートにインジェクションされる冷媒の流量が変化した場合であっても高圧側熱交流路を流れる冷媒の温度変化を生じにくくするためには、中間圧側熱交流路を流れる冷媒と高圧側熱交流路を流れる冷媒との温度差を小さくすることが必要となる。
そこで、ここでは、インジェクション管の過冷却熱交換器の中間圧側熱交流路の上流側の部分に設けられた上流側膨張弁の開度を、上記のように、90〜100%の開度に制御している。このため、上流側膨張弁における減圧の程度が小さくなり、高圧側熱交流路を流れる冷媒の圧力と中間圧側熱交流路を流れる冷媒の圧力との差が小さくなる。そして、中間圧側熱交流路を流れる冷媒と高圧側熱交流路を流れる冷媒との温度差は、両冷媒の圧力差によって概ね決まるため、上流側膨張弁の開度を90〜100%の開度に制御することによって両冷媒の圧力差が小さくなると、両冷媒の温度差も小さくなる。
これにより、ここでは、過冷却熱交換器における冷媒の熱交換がほとんど行われないようにすることができ、高圧側熱交流路を流れる冷媒の温度変化を確実に生じにくくすることができる。
また、第2の観点にかかる冷凍装置では、制御部が、上流側膨張弁の開度を、インジェクション管の中間側熱交流路の下流側における冷媒が飽和液状態になるように制御することによって、高圧側熱交流路を流れる冷媒に温度変化が生じにくくなるようにする。
高圧側熱交流路を流れる冷媒の冷却(温度変化)の程度は、インジェクション回路を通じて主冷媒回路の液管部から圧縮機の中間ポートにインジェクションされる冷媒(中間圧側熱交流路を流れる冷媒)の流量と、中間圧側熱交流路の下流側と上流側との間における冷媒のエンタルピ差によって決まる。このため、インジェクション回路を通じて主冷媒回路の液管部から圧縮機の中間ポートにインジェクションされる冷媒の流量が変化した場合であっても高圧側熱交流路を流れる冷媒の温度変化を生じにくくするためには、中間圧側熱交流路の下流側と上流側との間における冷媒のエンタルピ差を小さくすることが必要となる。
そこで、ここでは、インジェクション管の過冷却熱交換器の中間圧側熱交流路の上流側の部分に設けられた上流側膨張弁の開度を、上記のように、インジェクション管の中間側熱交流路の下流側における冷媒が飽和液状態になるように制御している。ここで、上流側膨張弁を通過した後の中間側熱交流路の下流側における冷媒が飽和液状態になるということは、上流側膨張弁において減圧された後の中間側熱交流路の上流側における冷媒が、中間側熱交流路の下流側における冷媒と同様、飽和液状態に近い状態になっており、中間圧側熱交流路の下流側と上流側との間の冷媒のエンタルピ差が小さいことを意味する。すなわち、上流側膨張弁の開度をインジェクション管の中間側熱交流路の下流側における冷媒が飽和液状態になるように制御することによって、中間圧側熱交流路の下流側と上流側との間の冷媒のエンタルピ差を小さくしているのである。
これにより、ここでは、過冷却熱交換器における冷媒の熱交換がほとんど行われないようにすることができ、高圧側熱交流路を流れる冷媒の温度変化を確実に生じにくくすることができる。
の観点にかかる冷凍装置は、第の観点にかかる冷凍装置において、制御部が、上流側膨張弁の開度を、インジェクション管の中間側熱交流路の下流側における冷媒の温度又は圧力が目標値になるように制御している。
ここでは、上流側膨張弁の開度を、インジェクション管の中間側熱交流路の下流側における冷媒が飽和液状態になるように制御するのに際して、上記のように、インジェクション管の中間側熱交流路の下流側における冷媒の温度又は圧力という制御しやすい状態量に基づいて容易に制御することができる。このとき、インジェクション管の中間側熱交流路の下流側における冷媒の温度又は圧力の目標値を、インジェクション管の中間側熱交流路の下流側における冷媒の温度又は圧力に近い値を示す液管部の高圧側熱交流路の下流側における冷媒の温度、又は、液管部の高圧側熱交流路の下流側における冷媒の温度の相当飽和圧力に基づいて設定すれば、良好な制御を行うことができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、利用側熱交換器における冷却負荷が変動する場合であっても、主冷媒回路から圧縮機の中間ポートへの冷媒のインジェクションを適切に行いつつ、圧縮機に吸入される冷媒の圧力(低圧)のハンチングが発生するのを抑えることができる。
本発明の一実施形態にかかる冷凍装置の概略構成図である。 冷凍装置の制御ブロック図である。 変形例Aにかかる冷凍装置の概略構成図である。
以下、本発明にかかる冷凍装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。尚、本発明にかかる冷凍装置の実施形態の具体的な構成は、下記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)冷凍装置の構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる冷凍装置1の概略構成図である。冷凍装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって、冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内等の利用側空間の冷却を行う装置である。冷凍装置1は、主として、熱源ユニット2と、複数(ここでは、2つ)の利用ユニット6と、熱源ユニット2と利用ユニット6とを接続する液冷媒連絡管7及びガス冷媒連絡管8と、を有している。そして、冷凍装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、熱源ユニット2と利用ユニット6とを、液冷媒連絡管7及びガス冷媒連絡管8を介して接続することによって構成されており、冷媒回路10に封入された冷媒が循環するようになっている。
<利用ユニット>
複数の利用ユニット6は同様に構成されている。利用ユニット6は、上記のように、液冷媒連絡管7及びガス冷媒連絡管8を介して熱源ユニット2に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
次に、利用ユニット6の構成について説明する。
利用ユニット6は、主として、利用側膨張弁61と、利用側熱交換器62と、加熱用冷媒管63と、を有している。
利用側膨張弁61は、冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を減圧する開度制御が可能な電動膨張弁である。利用側膨張弁61の一端は、加熱用冷媒管63に接続されており、利用側膨張弁61の他端は、利用側熱交換器62の液側端に接続されている。
利用側熱交換器62は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒の蒸発器として機能して庫内空気(利用側空気)を冷却する熱交換器である。利用側熱交換器62の液側端は、利用側膨張弁61に接続されており、利用側熱交換器62のガス側端は、ガス冷媒連絡管8に接続されている。ここで、利用ユニット6は、利用ユニット6内に利用側空気を吸入して、利用側熱交換器62において冷媒と熱交換させた後に、庫内(利用側空間)に供給するための利用側ファン64を有している。すなわち、利用ユニット6は、利用側熱交換器62を流れる冷媒の加熱源としての利用側空気を利用側熱交換器62に供給するファンとして、利用側ファン64を有している。利用側ファン64は、利用側ファン用モータ65によって駆動されるようになっている。
加熱用冷媒管63は、冷凍サイクルにおける高圧の冷媒によって利用側熱交換器62で発生する結露水やその氷結水を加熱する冷媒管である。加熱用冷媒管63は、利用側熱交換器62のドレンパン(図示せず)に設けられている。加熱用冷媒管63の一端は、液冷媒連絡管7に接続されており、加熱用冷媒管63の他端は、利用側膨張弁61に接続されている。
利用ユニット6には、各種のセンサが設けられている。具体的に、利用側熱交換器62の伝熱管には、利用側熱交換器62における冷媒の温度Te(蒸発温度)を検出する利用側熱交温度センサ66が設けられている。利用側熱交換器62の他端近傍には、利用側熱交換器62の他端側における冷媒の温度Tg(ガス冷媒出口温度)を検出する利用側ガス温度センサ67が設けられている。利用側ファン64の近傍には、利用側空間における利用側空気の温度Ta(利用側空気温度)を検出する利用側空気温度センサ68が設けられている。
利用ユニット6は、利用ユニット6を構成する各部61、64の動作を制御する利用側制御部60を有している。そして、利用側制御部60は、利用ユニット6の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有している。
<熱源ユニット>
熱源ユニット2は、上記のように、液冷媒連絡管7及びガス冷媒連絡管8を介して複数の利用ユニット6に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
次に、熱源ユニット2の構成について説明する。
熱源ユニット2は、主として、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cと、熱源側熱交換器24と、レシーバ25と、過冷却熱交換器26と、インジェクション回路27と、液側閉鎖弁28と、ガス側閉鎖弁29と、を有している。
第1〜第3圧縮機21a、21b、21cは、冷媒を冷凍サイクルにおける高圧になるまで圧縮する圧縮機である。ここでは、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cとして、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)が圧縮機用モータ22a、22b、22cによって回転駆動される密閉式構造の圧縮機が使用されている。また、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの圧縮要素には、冷凍サイクルにおける中間圧の位置に開口する中間ポート23a、23b、23cが設けられている。また、圧縮機用モータ22aは、インバータにより回転数N1(運転周波数F1)の制御が可能であり、これにより、第1圧縮機21aの容量制御が可能になっている。これに対して、圧縮機用モータ22b、22cには、インバータが設けられておらず、回転数N2、N3が一定であり、これにより、第2及び第3圧縮機21b、21cの運転容量が一定となる。第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吐出側には、吐出管31a、31b、31cが接続されている。吐出管31a、31b、31cは、高圧管32で合流している。高圧管32は、熱源側熱交換器24のガス側端に接続されている。第1圧縮機21a、21b、21cの吸入側には、吸入管33a、33b、33cが接続されている。吸入管33a、33b、33cは、低圧管34から分岐されている。低圧管34は、ガス側閉鎖弁29に接続されている。
熱源側熱交換器24は、冷凍サイクルにおける高圧の冷媒の放熱器として機能する熱交換器である。熱源側熱交換器24のガス側端は、高圧管32に接続されており、熱源側熱交換器24の液側端は、レシーバ25に接続されている。ここで、熱源ユニット2は、熱源ユニット2内に庫外空気(熱源側空気)を吸入して、熱源側熱交換器24において冷媒と熱交換させた後に、外部に排出するための熱源側ファン35を有している。すなわち、熱源ユニット2は、熱源側熱交換器24を流れる冷媒の冷却源としての熱源側空気を熱源側熱交換器24に供給するファンとして、熱源側ファン35を有している。熱源側ファン35は、熱源側ファン用モータ36によって駆動されるようになっている。
レシーバ25は、熱源側熱交換器24で放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を一時的に溜める容器である。レシーバ25の入口は、熱源側熱交換器24の液側端に接続されており、レシーバ25の出口は、過冷却熱交換器26に接続されている。
過冷却熱交換器26は、レシーバ25において一時的に溜められた冷凍サイクルにおける高圧の冷媒をさらに冷却する熱交換器であり、高圧側熱交流路26aと、高圧側熱交流路26aを流れる冷媒と熱交換を行う中間圧側熱交流路26bと、を有している。高圧側熱交流路26aの一端は、レシーバ25の出口に接続されており、高圧側熱交流路26aの他端は、液側閉鎖弁28に接続されている。ここで、冷媒回路10のうち過冷却熱交換器26及びインジェクション回路27を除く部分を主冷媒回路11とすると、過冷却熱交換器26の高圧側熱交流路26aは、主冷媒回路11のうち熱源側熱交換器24と利用側膨張弁51との間の部分である液管部11aに設けられていることになる。そして、主冷媒回路11のうち熱源側熱交換器24と利用側膨張弁61との間の部分とは、熱源側熱交換器24からレシーバ25、過冷却熱交換器26の高圧側流路26a、液側閉鎖弁28及び液冷媒連絡管6を通じて利用側膨張弁61に至るまでの部分を意味する。このように、高圧側熱交流路26aは、液管部11aを流れる冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を流すための流路となっている。また、中間圧側熱交流路26bの両端は、インジェクション回路27を構成するインジェクション管37に接続されている。
インジェクション回路27は、主冷媒回路11のうち熱源側熱交換器24と利用側膨張弁61との間の部分である液管部11aから冷媒を分岐する回路である。ここでは、インジェクション回路27は、液管部11aのうち過冷却熱交換器26の高圧側熱交流路26aの他端と液側閉鎖弁28との間の部分から分岐している。インジェクション回路27は、液管部11aと第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cとの間を接続するインジェクション管37と、インジェクション管37に設けられた上流側膨張弁38と、インジェクション管37の上流側膨張弁38の下流側の部分に設けられた第1〜第3下流側膨張弁39a、39b、39cと、を有している。インジェクション管37は、液管部11aからの分岐部から過冷却熱交換器26の中間圧熱交流路26bの一端に至るまでの上流側インジェクション管40と、過冷却熱交換器26の中間圧熱交流路26bの他端から第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cに至るまでの下流側インジェクション管41、42a、42b、42cと、を有している。上流側インジェクション管40には、上流側膨張弁38が設けられている。上流側膨張弁38は、液管部11aから分岐された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を減圧する開度制御が可能な電動膨張弁である。下流側合流インジェクション管41は、過冷却熱交換器26の中間圧熱交流路26bの他端から第1〜第3下流側インジェクション管42a、42b、42cへの分岐部に至るまでの冷媒管である。第1〜第3下流側インジェクション管42a、42b、42cは、下流側合流インジェクション管41からの分岐部から第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cに至るまでの冷媒管である。第1〜第3下流側膨張弁39a、39b、39cは、過冷却熱交換器26の中間圧熱交流路26bを通過した冷媒を減圧する開度制御が可能な電動膨張弁である。このように、過冷却熱交換器26の中間圧熱交流路26bは、インジェクション管37の上流側膨張弁38と第1〜第3下流側膨張弁39a、39b、39cとの間を流れる冷媒を流すための流路となっている。
液側閉鎖弁28は、熱源ユニット2と液冷媒連絡管7との接続部分に設けられた手動弁である。
ガス側閉鎖弁29は、熱源ユニット2とガス冷媒連絡管8との接続部分に設けられた手動弁である。
熱源ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的に、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吐出側の合流部には、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吐出側における冷媒の圧力HP(高圧)を検出する吐出圧力センサ51が設けられている。第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吐出側には、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吐出側における冷媒の温度Td1、Td2、Td3(吐出温度)を検出する第1〜第3吐出温度センサ52a、52b、52cが設けられている。第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吸入側の合流部には、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吸入側における冷媒の圧力LP(低圧)を検出する吸入圧力センサ53が設けられている。第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吸入側の合流部には、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吸入側における冷媒の温度Ts(吸入温度)を検出する吸入温度センサ54が設けられている。過冷却熱交換器26の高圧側熱交流路26aの他端側には、過冷却熱交換器26から利用側膨張弁61に送られる冷媒の温度Tp(液管温度)を検出する液管温度センサ55が設けられている。
熱源ユニット2は、熱源ユニット2を構成する各部21a、21b、21c、35、38、39a、39b、39cの動作を制御する熱源側制御部20を有している。そして、熱源側制御部20は、熱源ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有している。
以上のように、冷凍装置1は、主冷媒回路11と、インジェクション回路27と、過冷却熱交換器26と、制御部20と、を有している。主冷媒回路11は、冷媒を圧縮する圧縮機21a、21b、21cと、冷媒を放熱させる熱源側熱交換器24と、冷媒を減圧する利用側膨張弁61と、冷媒を蒸発させる利用側熱交換器62と、が接続されることによって構成されており、冷媒が循環するようになっている。インジェクション回路27は、主冷媒回路11のうち熱源側熱交換器24と利用側膨張弁51との間の部分である液管部11aから分岐している。そして、インジェクション回路27は、液管部11aと圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cとの間を接続するインジェクション管37と、インジェクション管37に設けられた上流側膨張弁38と、インジェクション管37の上流側膨張弁38の下流側の部分に設けられた下流側膨張弁39a、39b、39cと、を有している。過冷却熱交換器26は、液管部11aを流れる冷媒を流すための高圧側熱交流路26aと、インジェクション管37の上流側膨張弁38と下流側膨張弁39a、39b、39cとの間を流れる冷媒を流すための中間圧側熱交流路26bと、を有している。制御部20は、上流側膨張弁38及び下流側膨張弁39a、39b、39cの開度を制御するようになっている。
(2)冷凍装置の基本動作
次に、冷凍装置1の基本動作について、図1及び図2を用いて説明する。ここで、図2は、冷凍装置1の制御ブロック図である。
冷凍装置1は、基本動作として、利用側空間を所定温度に維持する冷却運転が行われるようになっている。この冷却運転では、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cのうち少なくとも1つが駆動されて、利用ユニット6によって利用側空間が冷却される。ここでは、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cのすべてが駆動される場合について説明する。尚、この冷却運転は、冷凍装置1の構成機器を制御する利用側制御部60及び熱源側制御部20によって行われる。
冷媒回路10内の冷媒は、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cにおいて、高圧になるまで圧縮された後に吐出される。ここで、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cは、熱源側制御部20によって、低圧LPに基づいて第1圧縮機21aの容量制御や第2及び第3圧縮機21b、21cの発停が行われている(以下、「圧縮機低圧制御」とする)。具体的には、圧縮機低圧制御部としての熱源側制御部20は、圧縮機低圧制御として、低圧LPが目標低圧LPtになるように、第1圧縮機21aの回転数N1(運転周波数F1)を制御し、及び/又は、第2及び第3圧縮機21b、21cを発停させており、これにより、第1〜第3圧縮機21a、21b、21c全体としての容量制御が行われている。第1〜第3圧縮機21a、21b、21cから吐出された高圧の冷媒は、高圧管32において合流して、熱源側熱交換器24のガス側端に送られる。
熱源側熱交換器24のガス側端に送られた高圧の冷媒は、熱源側熱交換器24において、熱源側ファン35によって供給される熱源側空気と熱交換を行って放熱して、レシーバ25に送られる。
レシーバ25に送られた高圧の冷媒は、レシーバ25において一時的に溜められた後に、過冷却熱交換器26に送られる。
過冷却熱交換器26に送られた高圧の冷媒は、過冷却熱交換器26の高圧側熱交流路26aにおいて中間圧側熱交流路26bを流れる冷媒と熱交換を行ってさらに冷却される。高圧側熱交流路26aにおいて冷却された高圧の冷媒は、その一部がインジェクション回路27に分岐され、残りが液側閉鎖弁28を通じて液冷媒連絡管7に送られる。
インジェクション回路27に分岐された高圧の冷媒は、上流側インジェクション管40に設けられた上流側膨張弁38において減圧され、過冷却熱交換器26の中間圧側熱交流路26bに送られる。中間圧側熱交流路26bに送られた冷媒は、上記のように、高圧側熱交流路26aを流れる高圧の冷媒と熱交換を行う。これにより、高圧側熱交流路26aを流れる高圧の冷媒が冷却されるとともに、中間圧熱交流路26bを流れる冷媒が加熱される。中間圧熱交流路26bにおいて加熱された冷媒は、下流側合流インジェクション管41を通じて、第1〜第3下流側インジェクション管42a、42b、42cに分岐される。第1〜第3下流側インジェクション管42a、42b、42cに分岐された冷媒は、第1〜第3下流側膨張弁39a、39b、39cにおいて減圧され、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cにインジェクションされて、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの圧縮行程の中間圧の位置に戻される。
液冷媒連絡管7に送られた高圧の冷媒は、液冷媒連絡管7において各利用ユニット5に分岐され、各利用ユニット5の加熱用冷媒管63に送られる。
加熱用冷媒管63に送られた高圧の冷媒は、利用側熱交換器62のドレンパンの結露水やその氷結水を加熱して、利用側膨張弁61に送られる。
利用側膨張弁61に送られた高圧の冷媒は、利用側膨張弁61において低圧まで減圧され、利用側熱交換器62の液側端に送られる。ここで、利用側膨張弁61は、利用側制御部60によって、利用側熱交換器62のガス側端における冷媒の過熱度SHに基づいて、開度が制御されている(以下、「利用側膨張弁過熱度制御」とする)。具体的には、利用側膨張弁過熱度制御部としての利用側制御部60は、利用側膨張弁過熱度制御として、ガス冷媒出口温度Tgから蒸発温度Teを差し引くことによって過熱度SHを得て、この過熱度SHが目標過熱度SHtになるように、利用側膨張弁61の開度を制御している。
利用側熱交換器62の液側端に送られた低圧の冷媒は、利用側熱交換器62において、利用側ファン64によって供給される利用側空気と熱交換を行って蒸発して、ガス冷媒連絡管8に送られる。
ガス冷媒連絡管8に送られた低圧の冷媒は、ガス冷媒連絡管8において合流し、ガス側閉鎖弁29を通じて低圧管34に送られる。
低圧管34に送られた低圧の冷媒は、第1〜第3吸入管33a、33b、33cに分岐され、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cに吸入されて、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cにおいて、インジェクション回路27を通じて中間ポート23a、23b、23cにインジェクションされた冷媒とともに高圧になるまで圧縮されて、再び吐出される。
このようにして、冷凍装置1における冷却運転が行われている。
(3)低圧のハンチングの発生を抑えるための制御
冷凍装置1における基本動作としての冷却運転では、主冷媒回路11の液管部11aから第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cにインジェクション回路27を通じて冷媒を送るインジェクションが行われている。このような冷凍装置1において、利用ユニット5(すなわち、利用側熱交換器62)における冷却負荷が変動すると、インジェクション回路27を通じて液管部11aから第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cにインジェクションされる冷媒の流量が変化し、過冷却熱交換器26においてインジェクション回路27を流れる冷媒によって冷却された後の冷媒の温度(液管温度Tp)が変化する。このような過冷却熱交換器26から利用側膨張弁61に送られる液管温度Tpの変化によって、利用側膨張弁61の開度が変動し、その結果、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cに吸入される冷媒の圧力(低圧LP)のハンチングが発生するおそれがあり、運転状態が安定しにくくなる。ここでは、利用側膨張弁過熱度制御を行っているため、液管温度Tpの変化によって目標過熱度SHtから離れようとする過熱度SHを目標過熱度SHtに近づけようとして、利用側膨張弁61の開度が激しく変動することになる。そして、利用側膨張弁61の開度の急激な変動によって、利用側膨張弁61の下流側の冷媒の圧力である低圧LPも激しく変動し、これが低圧LPのハンチングを発生させるのである。そして、ここでは、圧縮機低圧制御を行っているため、このような低圧LPのハンチングによって目標低圧LPtから離れようとする低圧LPを目標低圧LPに近づけようとして、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの容量制御や発停が頻繁になされることになる。そして、このような低圧LPのハンチングに起因する低圧LPの過度な低下によって、利用側熱交換器62における冷却負荷が要求される状況であるにもかかわらず、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cが停止してしまうおそれがある。
そこで、冷凍装置1では、熱源側制御部20が、インジェクションを行う際に、過冷却熱交換器26の高圧側熱交流路26aを流れる冷媒に温度変化が生じにくくなるように上流側膨張弁38の開度を制御するとともに、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cから吐出される冷媒の温度(吐出温度Td1、Td2、Td3)に基づいて、第1〜第3下流側膨張弁39a、39b、39cの開度を制御するようにしている(以下、「低圧ハンチング抑制制御」とする)。次に、低圧ハンチング抑制制御について、図1及び図2を用いて説明する。
ここでは、インジェクションを行うのに際して、インジェクション回路27のインジェクション管37に設けられた2種類の膨張弁38、39a、39b、39cの制御に特徴を有している。
まず、低圧ハンチング抑制制御部としての熱源側制御部20は、インジェクション管37の過冷却熱交換器26の中間圧側熱交流路26bの上流側の部分に設けられた上流側膨張弁38の開度を、上記のように、高圧側熱交流路26aを流れる冷媒に温度変化が生じにくくなるように制御している。このため、過冷却熱交換器26から利用側膨張弁61に送られる冷媒の温度(液管温度Tp)の変化が生じにくくなり、利用側熱交換器62における冷却負荷が変動する場合であっても、利用側膨張弁62の開度の変動を生じにくくすることができる。
具体的には、熱源側制御部20は、過冷却熱交換器26の高圧側熱交流路26aを流れる冷媒に温度変化が生じにくくするために、上流側膨張弁38の開度を、90〜100%の開度(ここで、上流側膨張弁38の全閉状態の開度を0%とし、上流側膨張弁38の全開状態の開度を100%とする)に制御するようにしている。ここで、このような上流側膨張弁38の開度制御を行う理由は、以下の通りである。
高圧側熱交流路26aを流れる冷媒の冷却(温度変化)の程度は、インジェクション回路27を通じて主冷媒回路11の液管部11aから第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cにインジェクションされる冷媒(中間圧側熱交流路26bを流れる冷媒)の流量と、中間圧側熱交流路26bを流れる冷媒と高圧側熱交流路26aを流れる冷媒との温度差によって決まる。このため、インジェクション回路27を通じて主冷媒回路11の液管部11aから第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cにインジェクションされる冷媒の流量が変化した場合であっても高圧側熱交流路26aを流れる冷媒の温度変化を生じにくくするためには、中間圧側熱交流路26bを流れる冷媒と高圧側熱交流路26aを流れる冷媒との温度差を小さくすることが必要となる。
そこで、ここでは、上記のように、インジェクション管37の過冷却熱交換器26の中間圧側熱交流路26bの上流側の部分に設けられた上流側膨張弁38の開度を、90〜100%の開度に制御している。このため、上流側膨張弁38における減圧の程度が小さくなり、高圧側熱交流路26aを流れる冷媒の圧力と中間圧側熱交流路26bを流れる冷媒の圧力との差が小さくなる。そして、中間圧側熱交流路26bを流れる冷媒と高圧側熱交流路26aを流れる冷媒との温度差は、両冷媒の圧力差によって概ね決まるため、上流側膨張弁38の開度を90〜100%の開度に制御することによって両冷媒の圧力差が小さくなると、両冷媒の温度差も小さくなる。
これにより、ここでは、過冷却熱交換器26における冷媒の熱交換がほとんど行われないようにすることができ、高圧側熱交流路26aを流れる冷媒の温度変化を確実に生じにくくすることができる。
しかも、低圧ハンチング抑制制御部としての熱源側制御部20は、インジェクション管37の過冷却熱交換器26の中間圧側熱交流路26bの下流側の部分に設けられた第1〜第3下流側膨張弁39a、39b、39cの開度を、上記のように、吐出温度Td1、Td2、Td3に基づいて制御している。このため、利用側熱交換器62における冷却負荷の変動によってインジェクション回路27を通じて第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cにインジェクションされる冷媒量が変化する場合であっても、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cから吐出される冷媒が過度な過熱状態や湿り状態になるのを避けることができる。そして、主冷媒回路11の液管部11aから第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cへの冷媒のインジェクションを適切に行うことができる。
具体的には、熱源側制御部20は、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吐出温度Td1、Td2、Td3が目標吐出温度Td1t、Td2t、Td3tになるように、第1〜第3下流側膨張弁39a、39b、39cの開度を制御している。ここで、目標吐出温度Td1t、Td2t、Td3tは、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cから吐出される冷媒が適切な過熱度になるように設定されている。すなわち、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの吐出圧力Pdを吐出飽和温度Tcに換算し、この吐出飽和温度Tcに所定の過熱度を加えることによって、目標吐出温度Td1t、Td2t、Td3tを得るようにしている。
このように、ここでは、上記の低圧ハンチング抑制制御によって、利用側熱交換器62における冷却負荷が変動する場合であっても、主冷媒回路11から第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cへの冷媒のインジェクションを適切に行いつつ、低圧LPのハンチングが発生するのを抑えることができる。
(4)変形例
<A>
上記実施形態の低圧ハンチング抑制制御では、過冷却熱交換器26の高圧側熱交流路26aを流れる冷媒に温度変化が生じにくくするために、低圧ハンチング抑制制御部としての熱源側制御部20が、上流側膨張弁38の開度を90〜100%の開度に制御しているが、これに限定されるものではない。
例えば、低圧ハンチング抑制制御部としての熱源側制御部20が、上流側膨張弁38の開度を、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒が飽和液状態になるように制御することによって、高圧側熱交流路26aを流れる冷媒に温度変化が生じにくくなるようにしてもよい。ここで、このような上流側膨張弁38の開度制御を行う理由は、以下の通りである。
高圧側熱交流路26aを流れる冷媒の冷却(温度変化)の程度は、インジェクション回路27を通じて主冷媒回路11の液管部11aから第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cにインジェクションされる冷媒(中間圧側熱交流路26bを流れる冷媒)の流量と、中間圧側熱交流路26bの下流側と上流側との間における冷媒のエンタルピ差によって決まる。このため、インジェクション回路27を通じて主冷媒回路11の液管部11aから第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの中間ポート23a、23b、23cにインジェクションされる冷媒の流量が変化した場合であっても高圧側熱交流路26aを流れる冷媒の温度変化を生じにくくするためには、中間圧側熱交流路26bの下流側と上流側との間における冷媒のエンタルピ差を小さくすることが必要となる。
そこで、ここでは、上記のように、インジェクション管37の過冷却熱交換器26の中間圧側熱交流路26bの上流側の部分に設けられた上流側膨張弁38の開度を、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒が飽和液状態になるように制御している。ここで、上流側膨張弁38を通過した後の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒が飽和液状態になるということは、上流側膨張弁38において減圧された後の中間側熱交流路26bの上流側における冷媒が、中間側熱交流路26bの下流側における冷媒と同様、飽和液状態に近い状態になっており、中間圧側熱交流路26bの下流側と上流側との間の冷媒のエンタルピ差が小さいことを意味する。すなわち、上流側膨張弁38の開度をインジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒が飽和液状態になるように制御することによって、中間圧側熱交流路26bの下流側と上流側との間の冷媒のエンタルピ差を小さくしているのである。
これにより、ここでは、過冷却熱交換器26における冷媒の熱交換がほとんど行われないようにすることができ、高圧側熱交流路26aを流れる冷媒の温度変化を確実に生じにくくすることができる。
特に、ここでは、上流側膨張弁38の開度を、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒が飽和液状態になるように制御するのに際して、熱源側制御部20が、上流側膨張弁38の開度を、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒の圧力MPが目標値MPtになるように制御している。ここで、冷媒の圧力MPは、図3に示すように、下流側インジェクション管41に設けられた圧力センサ56によって検出される。
これにより、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒の圧力MPという制御しやすい状態量に基づいて容易に制御することができる。このとき、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒の圧力MPの目標値MPtを、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒の圧力MPに近い値を示す液管部11aの高圧側熱交流路26aの下流側における冷媒の温度(液管温度Tp)の相当飽和圧力に基づいて設定すれば、良好な制御を行うことができる。
尚、上記の圧力センサ56に代えて下流側インジェクション管41に温度センサ(図示せず)を設けて、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒の温度Tmが目標値Tmtになるように、上流側膨張弁38の開度を制御してもよい。この場合には、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒の温度Tmという制御しやすい状態量に基づいて容易に制御することができる。このとき、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒の温度Tmの目標値Tmtを、インジェクション管37の中間側熱交流路26bの下流側における冷媒の温度Tmに近い値を示す液管部11aの高圧側熱交流路26aの下流側における冷媒の温度(液管温度Tp)に基づいて設定すれば、良好な制御を行うことができる。
<B>
上記実施形態及び変形例Aでは、圧縮機が第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの3台であるが、4台以上であってもよいし、また、1台や2台であってもよい。
<C>
上記実施形態及び変形例A、Bでは、利用ユニット6(すなわち、利用側熱交換器62)が2台であるが、3台以上であってもよいし、また、1台だけであってもよい。
<D>
上記実施形態及び変形例A〜Cでは、利用側膨張弁61が電動膨張弁であるが、感温膨張弁であってもよい。
本発明は、圧縮機、熱源側熱交換器、利用側膨張弁、利用側熱交換器が接続されることによって構成される主冷媒回路と、主冷媒回路の液管部から冷媒を分岐して圧縮機の中間ポートにインジェクションするインジェクション回路と、インジェクション回路を流れる冷媒によって液管部を流れる冷媒を冷却する過冷却熱交換器と、を有する冷凍装置、に対して、広く適用可能である。
1 冷凍装置
11 主冷媒回路
11a 液管部
20 熱源側制御部(制御部)
21a、21b、21c 圧縮機
23a、23b、23c 中間ポート
24 熱源側熱交換器
26 過冷却熱交換器
26a 高圧側熱交流路
26b 中間圧側熱交流路
27 インジェクション回路
37 インジェクション管
38 上流側膨張弁
39a、39b、39c 下流側膨張弁
61 利用側膨張弁
62 利用側熱交換器
特開2010−54186号公報

Claims (3)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機(21a、21b、21c)と、前記冷媒を放熱させる熱源側熱交換器(24)と、前記冷媒を減圧する利用側膨張弁(61)と、前記冷媒を蒸発させる利用側熱交換器(62)とが接続されることによって構成されており、前記冷媒が循環する主冷媒回路(11)と、
    前記主冷媒回路のうち前記熱源側熱交換器と前記利用側膨張弁との間の部分である液管部(11a)から分岐しており、前記液管部と前記圧縮機の中間ポート(23a、23b、23c)との間を接続するインジェクション管(37)と、前記インジェクション管に設けられた上流側膨張弁(38)と、前記インジェクション管の前記上流側膨張弁の下流側の部分に設けられた下流側膨張弁(39a、39b、39c)と、を有する、インジェクション回路(27)と、
    前記液管部を流れる前記冷媒を流すための高圧側熱交流路(26a)と、前記インジェクション管の前記上流側膨張弁と前記下流側膨張弁との間を流れる前記冷媒を流すための中間圧側熱交流路(26b)と、を有する、過冷却熱交換器(26)と、
    前記上流側膨張弁及び前記下流側膨張弁の開度を制御する制御部(20)と、
    を備えており、
    前記制御部は、前記液管部から前記圧縮機の中間ポートに前記インジェクション回路を通じて前記冷媒を送る際に、前記上流側膨張弁の開度を、90〜100%の開度(ここで、前記上流側膨張弁の全閉状態の開度を0%とし、前記上流側膨張弁の全開状態の開度を100%とする)に制御するとともに、前記圧縮機から吐出される前記冷媒の温度に基づいて、前記下流側膨張弁の開度を制御する、
    冷凍装置(1)。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機(21a、21b、21c)と、前記冷媒を放熱させる熱源側熱交換器(24)と、前記冷媒を減圧する利用側膨張弁(61)と、前記冷媒を蒸発させる利用側熱交換器(62)とが接続されることによって構成されており、前記冷媒が循環する主冷媒回路(11)と、
    前記主冷媒回路のうち前記熱源側熱交換器と前記利用側膨張弁との間の部分である液管部(11a)から分岐しており、前記液管部と前記圧縮機の中間ポート(23a、23b、23c)との間を接続するインジェクション管(37)と、前記インジェクション管に設けられた上流側膨張弁(38)と、前記インジェクション管の前記上流側膨張弁の下流側の部分に設けられた下流側膨張弁(39a、39b、39c)と、を有する、インジェクション回路(27)と、
    前記液管部を流れる前記冷媒を流すための高圧側熱交流路(26a)と、前記インジェクション管の前記上流側膨張弁と前記下流側膨張弁との間を流れる前記冷媒を流すための中間圧側熱交流路(26b)と、を有する、過冷却熱交換器(26)と、
    前記上流側膨張弁及び前記下流側膨張弁の開度を制御する制御部(20)と、
    を備えており、
    前記制御部は、前記液管部から前記圧縮機の中間ポートに前記インジェクション回路を通じて前記冷媒を送る際に、前記上流側膨張弁の開度を、前記インジェクション管の前記中間圧側熱交流路の下流側における前記冷媒が飽和液状態になるように制御するとともに、前記圧縮機から吐出される前記冷媒の温度に基づいて、前記下流側膨張弁の開度を制御する、
    冷凍装置(1)。
  3. 前記制御部は、前記上流側膨張弁の開度を、前記インジェクション管の前記中間側熱交流路の下流側における前記冷媒の温度又は圧力が目標値になるように制御している、
    請求項に記載の冷凍装置。
JP2016177480A 2016-09-12 2016-09-12 冷凍装置 Active JP6319388B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177480A JP6319388B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 冷凍装置
PCT/JP2017/032229 WO2018047898A1 (ja) 2016-09-12 2017-09-07 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177480A JP6319388B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018044685A JP2018044685A (ja) 2018-03-22
JP6319388B2 true JP6319388B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=61561927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016177480A Active JP6319388B2 (ja) 2016-09-12 2016-09-12 冷凍装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6319388B2 (ja)
WO (1) WO2018047898A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6047556A (en) * 1997-12-08 2000-04-11 Carrier Corporation Pulsed flow for capacity control
JP4459776B2 (ja) * 2004-10-18 2010-04-28 三菱電機株式会社 ヒートポンプ装置及びヒートポンプ装置の室外機
JP2009162407A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2010014308A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP5062079B2 (ja) * 2008-07-18 2012-10-31 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
KR102163859B1 (ko) * 2013-04-15 2020-10-12 엘지전자 주식회사 공기조화기 및 그 제어방법
JP5971377B1 (ja) * 2015-04-28 2016-08-17 ダイキン工業株式会社 冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018047898A1 (ja) 2018-03-15
JP2018044685A (ja) 2018-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6269756B1 (ja) 冷凍装置
JP5318099B2 (ja) 冷凍サイクル装置、並びにその制御方法
JP5992089B2 (ja) 空気調和装置
JP4651627B2 (ja) 冷凍空調装置
JP5855312B2 (ja) 空気調和装置
US9822994B2 (en) Refrigeration cycle system with internal heat exchanger
JP5847366B1 (ja) 空気調和装置
JP5132708B2 (ja) 冷凍空調装置
JP6038382B2 (ja) 空気調和装置
JP6390688B2 (ja) 冷凍装置
GB2566381A (en) Refrigeration cycle system
JP2007225140A (ja) ターボ冷凍機およびその制御装置ならびにターボ冷凍機の制御方法
WO2017175299A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6017048B2 (ja) 空気調和装置
JP6758506B2 (ja) 空気調和装置
JP5659908B2 (ja) ヒートポンプ装置
JP5573370B2 (ja) 冷凍サイクル装置及びその制御方法
JP2012141070A (ja) 冷凍装置
JP7189423B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6319388B2 (ja) 冷凍装置
JP6537629B2 (ja) 空気調和装置
JP2009293887A (ja) 冷凍装置
JP2017067397A (ja) 冷凍装置
JP6848395B2 (ja) 冷凍装置
JP6188932B2 (ja) 冷凍サイクル装置、及びその冷凍サイクル装置を備えた空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180319

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6319388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151