JP6319285B2 - 動力伝達用歯車及びその製造方法 - Google Patents

動力伝達用歯車及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6319285B2
JP6319285B2 JP2015254819A JP2015254819A JP6319285B2 JP 6319285 B2 JP6319285 B2 JP 6319285B2 JP 2015254819 A JP2015254819 A JP 2015254819A JP 2015254819 A JP2015254819 A JP 2015254819A JP 6319285 B2 JP6319285 B2 JP 6319285B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
cavity
outer peripheral
ring gear
power transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015254819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017116063A (ja
Inventor
上杉 達也
達也 上杉
上田 和彦
和彦 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2015254819A priority Critical patent/JP6319285B2/ja
Publication of JP2017116063A publication Critical patent/JP2017116063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6319285B2 publication Critical patent/JP6319285B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Retarders (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Description

本発明は、動力伝達用歯車及びその製造方法に関する。
自動車等の車両では、駆動源から駆動輪に至る動力伝達経路を構成する変速機やディファレンシャル装置に、動力を伝達する動力伝達用歯車が設けられている。エンジンを駆動源とする車両ではエンジンの燃費性能を向上させるために、またモータを駆動源とする車両ではモータの電力消費量を低減するために、動力伝達用歯車についても強度及び剛性を確保しつつ軽量化することが求められている。
動力伝達用歯車の軽量化を図るものとして、例えば特許文献1には、回転軸に嵌合される小径環状部と、小径環状部から放射方向に延在する複数の支柱と、支柱の放射方向外端部に設けられて外周面に歯部が形成された大径環状部とを備えた動力伝達用歯車が開示されている。
特開2009−150412号公報
前記特許文献1に記載される動力伝達用歯車のように小径環状部と大径環状部との間を放射方向に延在する複数の支柱で連結することで、支柱間に形成された貫通孔によって動力伝達用歯車の軽量化を図ることができるが、車両については更なる軽量化が求められ、動力伝達用歯車についても更なる軽量化に対する改善が望まれている。
そこで、本発明は、動力伝達用歯車の強度及び剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる動力伝達用歯車及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、外周部に歯底円から外周側に突出する歯部が設けられた動力伝達用歯車であって、前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる空洞部が設けられ、前記動力伝達用歯車は、ヘリカルギヤであり、前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる第1空洞部が設けられると共に前記外周部の内部に前記歯底円より内周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる第2空洞部が設けられ、前記第1空洞部は、前記歯部の歯筋方向に延びるように設けられ、前記第2空洞部は、前記歯部の歯筋方向と交差する方向に延びるように設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第1空洞部は、前記歯部の歯面に沿って前記歯部の歯先側に向かうにつれて先細り状に形成されていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記動力伝達用歯車は、デフケースと結合されたデフリングギヤであり、前記外周部と、ディファレンシャル機構を収納する前記デフケースのシェル部と連絡された内周部と、前記外周部と前記内周部とを軸方向の両側でそれぞれ連結する両側の側面部とを有し、前記デフリングギヤの内部に、周方向に所定幅を有して前記外周部と前記内周部とを連結すると共に前記両側の側面部を連結する連結部が周方向に複数設けられ、前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記デフリングギヤの軸方向に延びる第1空洞部が設けられ、前記外周部より径方向内側で前記デフリングギヤの内部に、前記外周部、前記内周部、前記側面部及び前記連結部によって区画される第3空洞部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、前記請求項に記載の発明において、前記デフリングギヤの前記側面部に、前記デフケースに設けられた複数の補強リブが結合され、前記連結部は、前記デフリングギヤの前記側面部における前記補強リブが結合された部分に対応して前記側面部に連結されていることを特徴とする。
さらに、請求項に記載の発明は、外周部に歯底円から外周側に突出する歯部が設けられた動力伝達用歯車の製造方法であって、前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる空洞部が設けられ、前記動力伝達用歯車は、ヘリカルギヤであり、前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる第1空洞部が設けられると共に前記外周部の内部に前記歯底円より内周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる第2空洞部が設けられ、前記第1空洞部は、前記歯部の歯筋方向に延びるように設けられ、前記第2空洞部は、前記歯部の歯筋方向と交差する方向に延びるように設けられるように、前記動力伝達用歯車を三次元積層造形法によって形成することを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、外周部に歯部が設けられた動力伝達用歯車は、歯部の内部に歯底円より外周側で動力伝達用歯車の軸方向に延びる空洞部が設けられることにより、動力を伝達する際に応力が集中する動力伝達用歯車の危険断面である歯底隅肉部の肉厚を確保して動力伝達用歯車の強度及び剛性を確保しつつ、空洞部によって軽量化を図ることができる。
また、歯部の内部に歯底円より外周側で軸方向に延びる第1空洞部が設けられると共に外周部の内部に歯底円より内周側で軸方向に延びる第2空洞部が設けられる。歯部の内部に設けられた第1空洞部に加えて、外周部の内部に歯底円より内周側に第2空洞部を設けることで、歯底隅肉部の肉厚を確保して強度及び剛性を確保しつつ更に軽量化することができ、前記効果をより有効に奏することができる。
また、動力伝達用歯車はヘリカルギヤであり、第1空洞部は歯部の歯筋方向に延びるように設けられ、第2空洞部は歯部の歯筋方向と交差する方向に延びるように設けられることにより、第1空洞部と第2空洞部とを共に歯部の歯筋方向に延びるように設ける場合に比して歯部の軸方向中央側の剛性を高めることができ、前記効果をより有効に奏することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、第1空洞部は、歯部の歯面に沿って歯部の歯先側に向かうにつれて先細り状に形成されることにより、第1空洞部を歯部の歯面から所定厚さ以上内側に歯面に沿って設けることで歯部の強度及び剛性を確保することができ、前記効果を有効に奏することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、動力伝達用歯車は、デフリングギヤであり、外周部と、デフケースのシェル部と連絡された内周部と、外周部と内周部とを軸方向の両側でそれぞれ連結する両側の側面部とを有し、デフリングギヤの内部に、外周部と内周部とを連結すると共に両側の側面部を連結する連結部が周方向に複数設けられる。
そして、歯部の内部に歯底円より外周側でデフリングギヤの軸方向に延びる第1空洞部が設けられ、外周部より径方向内側でデフリングギヤの内部に、外周部、内周部、側面部及び連結部によって区画される第3空洞部が設けられる。
歯部の内部に歯底円より外周側に第1空洞部が設けられることにより、動力を伝達する際に応力が集中する動力伝達用歯車の危険断面である歯底隅肉部の肉厚を確保して動力伝達用歯車の強度及び剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる。
また、デフリングギヤの内部に設けられた連結部によってデフリングギヤの強度及び剛性を確保しつつ、デフリングギヤの内部に設けられた外周部、内周部、側面部及び連結部によって区画される第3空洞部によって軽量化を図ることができる。デフリングギヤの内部に第3空洞部が設けられることにより、デフリングギヤがハウジング内に潤滑油と共に収納される場合にデフリングギヤの回転抵抗を増加させることなくデフリングギヤの強度及び剛性を確保しつつ軽量化を更に図ることができる。
また、請求項に記載の発明によれば、デフリングギヤの側面部に、デフケースに設けられた複数の補強リブが結合され、連結部は、デフリングギヤの側面部における補強リブが結合された部分に対応して側面部に連結されることにより、デフリングギヤの強度及び剛性を高めることができ、前記効果を有効に奏することができる。
さらに、請求項に記載の発明によれば、歯部の内部に歯底円より外周側で動力伝達用歯車の軸方向に延びる空洞部が設けられ、動力伝達用歯車は、ヘリカルギヤであり、歯部の内部に歯底円より外周側で動力伝達用歯車の軸方向に延びる第1空洞部が設けられると共に外周部の内部に歯底円より内周側で動力伝達用歯車の軸方向に延びる第2空洞部が設けられ、第1空洞部は、歯部の歯筋方向に延びるように設けられ、第2空洞部は、歯部の歯筋方向と交差する方向に延びるように設けられるように、動力伝達用歯車を三次元積層造形法によって形成することにより、三次元積層造形法を用い、強度及び剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる動力伝達用歯車を製造することができる。
また、歯部の内部に歯底円より外周側で軸方向に延びる第1空洞部が設けられると共に外周部の内部に歯底円より内周側で軸方向に延びる第2空洞部が設けられることにより、歯部の内部に設けられた第1空洞部に加えて、外周部の内部に歯底円より内周側に第2空洞部を設けることで、歯底隅肉部の肉厚を確保して強度及び剛性を確保しつつ更に軽量化することができ、前記効果をより有効に奏することができる。
また、動力伝達用歯車はヘリカルギヤであり、第1空洞部は歯部の歯筋方向に延びるように設けられ、第2空洞部は歯部の歯筋方向と交差する方向に延びるように設けられることにより、第1空洞部と第2空洞部とを共に歯部の歯筋方向に延びるように設ける場合に比して歯部の軸方向中央側の剛性を高めることができ、前記効果をより有効に奏することができる。
本発明の実施形態に係る動力伝達用歯車を備えたディファレンシャル装置を示す断面図である。 ディファレンシャル装置のデフリングギヤ及びデフケースの斜視図である。 デフリングギヤ及びデフケースの側面図である。 図3におけるY4方向から見たデフリングギヤ及びデフケースを示す図である。 図4におけるY5−Y5線に沿ったデフリングギヤ及びデフケースの断面図である。 図3におけるY6−Y6線に沿ったデフリングギヤ及びデフケースの断面図である。 図3におけるY7−Y7線に沿ったデフリングギヤ及びデフケースの断面図である。 図7におけるA部を拡大して示すデフリングギヤ及びデフケースの断面図である。 図7におけるA部の一部を拡大して示すデフリングギヤの外周部の断面斜視図である。 図8におけるY10a−Y10a線に沿ったデフリングギヤの外周部の展開断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る動力伝達用歯車を備えたディファレンシャル装置を示す断面図である。本発明の実施形態に係る動力伝達用歯車を備えたディファレンシャル装置は、フロントエンジン・フロントドライブ車両に搭載されるものであり、車体前部に配置されて車体前部に横置きされた駆動源としてのエンジンから変速機を介して動力が伝達されるようになっている。
図1に示すように、ディファレンシャル装置10は、変速機のハウジング1に軸受2を介して回転可能に支持され、ハウジング1内に収納されている。ディファレンシャル装置10は、変速機の出力部である出力ギヤ3に噛み合う動力伝達用歯車としてのデフリングギヤ20と、デフリングギヤ20に結合されたデフケース30とを備え、デフリングギヤ20とデフケース30とは一体に形成されている。
ディファレンシャル装置10はまた、デフケース30内に収納されたディファレンシャル機構40を備え、ディファレンシャル機構40は、デフケース30に固定されて車幅方向と直交する方向に延びるピニオンシャフト41と、ピニオンシャフト41に回転自在に支持されて互いに対向する一対のピニオンギヤ42と、一対のピニオンギヤ42に噛み合う左右一対のサイドギヤ43とを有している。
サイドギヤ43には、デフリングギヤ20及びデフケース30にそれぞれ嵌合された左右の車軸4がスプライン嵌合され、車軸4は、駆動輪としての前輪が取り付けられてサイドギヤ43と共にデフリングギヤ20及びデフケース30に対して相対回転できるようになっている。
前記ディファレンシャル装置10は、エンジンから前輪に至る動力伝達経路に設けられ、エンジンから変速機を介して伝達された動力を、走行状況に応じた回転差となるように左右の車軸4に伝達して左右の前輪に伝達するようになっている。
ハウジング1内には、ハウジング1の底部に潤滑油が貯留されており、潤滑油の貯留レベルOLは、デフリングギヤ20の下部に位置する歯部21が潤滑油に浸漬するように設定されている。これにより、デフリングギヤ20が回転するとき、デフリングギヤ20の歯部21によって潤滑油が掻き揚げられてデフリングギヤ20と出力ギヤ3との噛み合い部5などの要潤滑部に潤滑油が供給されるようになっている。
図2は、ディファレンシャル装置のデフリングギヤ及びデフケースの斜視図であり、図3は、デフリングギヤ及びデフケースの側面図、図4は、図3におけるY4方向から見たデフリングギヤ及びデフケースを示す図、図5は、図4におけるY5−Y5線に沿ったデフリングギヤ及びデフケースの断面図である。
図2から図5に示すように、デフケース30は、略球面状に形成されて内部にディファレンシャル機構40を収納するシェル部31を備えている。シェル部31には、ディファレンシャル機構40を構成するピニオンギヤ42及びサイドギヤ43などを収納するための窓穴32が180度対称位置に設けられると共に、サイドギヤ43に対応して左右両側に略円筒状に形成された車軸挿通部33が設けられている。車軸挿通部33には車軸4が挿通される。
デフケース30にはまた、デフケース30とデフリングギヤ20とを結合する補強リブ34が設けられている。本実施形態では、デフケース30のシェル部31に設けられた2つの窓穴32の両側にシェル部31に沿って軸方向に延びる4つの補強リブ34が設けられている。
デフケース30に結合されるデフリングギヤ20は、図4に示すように、歯底円L1から外周側に突出する歯部21を備え、歯部21は、デフリングギヤ20の軸方向に延びるように設けられている。デフリングギヤ20は、歯部21の歯筋がデフリングギヤ20の軸方向に対して所定の捩れ角を有するヘリカルギヤとされ、デフリングギヤ20に噛み合う出力ギヤ3もまた、歯筋が出力ギヤの軸方向に対して所定の捩れ角を有する歯部を備えたヘリカルギヤとされている。
図5に示すように、デフリングギヤ20は、歯部21が設けられた外周部22と、外周部22の径方向内側に設けられてデフケース30のシェル部31と連絡された内周部24と、外周部22と内周部24との間の空間を塞ぐように外周部22と内周部24とをデフリングギヤ20の軸方向の両側でそれぞれ連結する両側の側面部26とを有している。
本実施形態では、デフケース30のシェル部31の一部がデフリングギヤ20の内周部24を兼ねて、デフリングギヤ20の内周部24とデフケース30のシェル部31とが連絡されている。また、デフリングギヤ20の一方の側面部26には、デフケース30に設けられた補強リブ34が結合された部分である結合部35が設けられている。
図6は、図3におけるY6−Y6線に沿ったデフリングギヤ及びデフケースの断面図であり、図7は、図3におけるY7−Y7線に沿ったデフリングギヤ及びデフケースの断面図、図8は、図7におけるA部を拡大して示すデフリングギヤ及びデフケースの断面図、図9は、図7におけるA部の一部を拡大して示すデフリングギヤの外周部の断面斜視図である。
図6から図9に示すように、デフリングギヤ20は、外周部22の内部に、歯底円L1より外周側でデフリングギヤ20の軸方向に延びる歯底円外側空洞部51と、歯底円L1より内周側でデフリングギヤ20の軸方向に延びる歯底円内側空洞部52とが設けられている。
図9に示すように、歯底円外側空洞部51は、歯部21の内部に設けられ、デフリングギヤ20を介して動力を伝達する際に応力が集中するデフリングギヤ20の危険断面である歯底隅肉部21aの肉厚を確保するように形成されている。
歯底円外側空洞部51は、歯底円L1から所定厚さ以上外周側に設けられると共に歯部21の歯面、歯先及び両端面からそれぞれ所定厚さ以上内側に設けられ、デフリングギヤ20の軸方向に直交する断面において歯部21の歯面に沿って歯部21の歯先側に向かうにつれて先細り状に三角形状に形成されている。なお、歯底円外側空洞部51は、歯部21の歯面に沿って歯部21の歯先側に向かうにつれて先細り状に台形形状に形成するようにしてもよい。
図9に示すように、歯底円内側空洞部52についても、デフリングギヤ20を介して動力を伝達する際に応力が集中するデフリングギヤ20の危険断面である歯底隅肉部21aの肉厚を確保するように形成されている。
歯底円内側空洞部52は、外周部22の内部に設けられ、歯底円L1から所定厚さ以上内周側に設けられると共に外周部22の両端面からそれぞれ所定厚さ以上内側に設けられている。歯底円内側空洞部52はまた、後述する周方向延在空洞部54から所定厚さ以上外周側に設けられている。
歯底円内側空洞部52は具体的には、デフリングギヤ20の軸方向に直交する断面において、デフリングギヤ20の内周側に向かうにつれて先細り状に三角形状に形成される第1歯底円内側空洞部52aと、デフリングギヤ20の外周側に向かうにつれて先細り状に三角形状に形成される第2歯底円内側空洞部52bとを備えている。第1歯底円内側空洞部52aと第2歯底円内側空洞部52bとは、歯底円L1の内周側でデフリングギヤ20の周方向に所定の間隔をあけて交互に配置されている。
なお、第1歯底円内側空洞部52aを、デフリングギヤ20の内周側に向かうにつれて先細り状に台形形状に形成し、第2歯底円内側空洞部52bを、デフリングギヤ20の外周側に向かうにつれて先細り状に台形形状に形成するようにしてもよい。
図10は、図8におけるY10a−Y10a線に沿ったデフリングギヤの外周部の展開断面図である。図10ではまた、図8におけるY10b−Y10b線に沿ったデフリングギヤ20の外周部22の内部に設けられた歯底円内側空洞部52も破線で示している。
図10に示すように、歯底円外側空洞部51は、歯部21の歯筋方向に延びるように設けられ、歯底円内側空洞部52、具体的には第1歯底円内側空洞部52a及び歯底円内側空洞部52bは、歯部21の歯筋方向と交差する方向に延びるように設けられている。
本実施形態では、歯底円外側空洞部51は、歯部21の歯筋と同様に、デフリングギヤ20の軸方向に対して所定の捩れ角を有し、歯底円内側空洞部52は、デフリングギヤ20の軸方向に対して歯底円外側空洞部51とは反対側に所定の捩れ角を有している。
デフリングギヤ20はまた、図6に示すように、外周部22より径方向内側でデフリングギヤ20の内部に、外周部22と内周部24とを連結すると共に両側の側面部26を連結する複数の連結部28、本実施形態では4つの連結部28が設けられている。
4つの連結部28は、外周部24と内周部24との間で径方向に延びると共に両側の側面部26の間で軸方向に延びるように設けられ、周方向に所定幅を有して周方向に離間して設けられている。4つの連結部28は、デフリングギヤ20の側面部26における補強リブ34の結合部35に対応して、デフリングギヤ20の側面部26に補強リブ34が結合された部分35に反補強リブ側から連結されている。
前記連結部28は、デフリングギヤ20の外周部22、内周部24及び両側の側面部26によって閉塞される空間を周方向に区画し、デフリングギヤ20には、外周部22より径方向内側でデフリングギヤ20の内部に外周部22、内周部24、側面部26及び連結部28によって区画される連結部間空洞部53が設けられている。
デフリングギヤ20の外周部22の内部にはまた、図6に示すように、歯底円L1の内周側で周方向に延在する複数の、本実施形態では3つの周方向延在空洞部54が設けられている。3つの周方向延在空洞部54は、デフリングギヤ20の周方向に同一長さを有して同一形状に形成され、デフリングギヤ20の周方向に等間隔で配置されている。周方向延在空洞部54は、外周部20の内部において歯底円外側空洞部51及び歯底円内側空洞部52よりも内周側に設けられている。
デフリングギヤ20では、3つの周方向延在空洞部54が周方向に同一長さを有して周方向に等間隔で配置されることにより、外周部22に、デフリングギヤ20の周方向に周方向延在空洞部54が設けられた部分である低剛性部23aと周方向延在空洞部54が設けられていない部分である高剛性部23bとが形成されている。
デフリングギヤ20では、周方向延在空洞部54が形成されていないデフリングギヤのコンプライアンスの所定周波数におけるピークを低剛性部23aによる低周波数側のピークと高剛性部23bによる高周波数側のピークとに分散させて裾野を広くさせ、デフリングギヤ20のコンプライアンス特性を調整して噛み合いによる騒音を低減させることができる。なお、コンプライアンスとは、相互に噛み合う各歯車の歯当たり方向の変位量をいう。
このように、デフリングギヤ20の内部には、径方向内側から径方向外側に向けて順に、連結部間空洞部53と、周方向延在空洞部54と、歯底円内側空洞部52と、歯底円外側空洞部51とが配置されている。
デフリングギヤ20ではまた、連結部間空洞部53、周方向延在空洞部54、歯底円内側空洞部52、具体的には第1歯底円内側空洞部52a及び第2歯底円内側空洞部52b及び歯底円外側空洞部51はそれぞれ、デフリングギヤ20の外部に連通するようになっている。
図5に示すように、デフリングギヤ20の一方の側面部26には、連結部間空洞部53とデフリングギヤ20の外部とを連通する第1連通孔部61が形成されている。第1連通孔部61は、連結部間空洞部53に対応して設けられ、図4に示すように、略同一半径を有する円周上に複数配置されている。
また、デフリングギヤ20の外周部22には、図8に示すように、内部に、径方向に延びて連結部間空洞部53と周方向延在空洞部54とを連通する第2連通孔部62と、径方向に延びて周方向延在空洞部54と歯底円内側空洞部52の第2歯底円内側空洞部52bとを連通する第3連通孔部63と、周方向に延びて隣り合う歯底円内側空洞部52の第1歯底円内側空洞部52aと第2歯底円内側空洞部52bとを連通する第4連通孔部64と、径方向に延びて歯底円内側空洞部52の第1歯底円内側空洞部52aと歯底円外側空洞部51とを連通する第5連通孔部65とが形成されている。
デフリングギヤ20の外周部22にはまた、歯部21に、径方向に延びて歯底円外側空洞部51とデフリングギヤ20の外周面の一部である歯先とを連通する第6連通孔部66が形成されている。
これにより、デフリングギヤ20の内部に設けられる連結部間空洞部53、周方向延在空洞部54、歯底円内側空洞部52及び歯底円外側空洞部51は、第1連通孔部61、第2連通孔部62、第3連通孔部63、第4連通孔部64、第5連通孔部65及び第6連通孔部66を介してデフリングギヤ20の外部に連通するようになっている。
図9に示すように、デフリングギヤ20の歯部21に形成される第6連通孔部66は、これに限定されるものではないが、デフリングギヤ20の軸方向一方側に配置される第6連通孔部66と、デフリングギヤ20の軸方向中央側に配置される第6連通孔部66と、デフリングギヤ60の軸方向他方側に配置される第6連通孔部66とを備えている。
図10に示すように、歯底円外側空洞部51と第1歯底円内側空洞部52aとを連通する第5連通孔部65についても、これに限定されるものではないが、デフリングギヤ20の軸方向一方側に配置される第5連通孔部65と、デフリングギヤ20の軸方向中央側に配置される第5連通孔部65と、デフリングギヤ60の軸方向他方側に配置される第5連通孔部65とを備えている。
第1歯底円内側空洞部52aと第2歯底円内側空洞部52bとを連通する第4連通孔部64、及び周方向延在空洞部54と歯底円内側空洞部52とを連通する第3連通孔部63についてもそれぞれ、デフリングギヤ20の軸方向一方側、軸方向中央側及び軸方向他方側に配置される連通孔部64、63を備えている。
本実施形態では、連結部間空洞部53が、潤滑油を貯留する潤滑油貯留部として用いられ、第6連通孔部66が、連結部間空洞部53に連通して連結部間空洞部53に貯留された潤滑油をデフリングギヤ20の外周面から放出する潤滑油放出孔部として用いられ、第1連通孔部61が、デフリングギヤ20の外周部22より径方向内側で連結部間空洞部53に連通して連結部間空洞部53に潤滑油を導入する潤滑油導入孔部として用いられる。
第6連通孔部66は、歯底円外側空洞部51、第5連通孔部65、第1歯底円内側空洞部52a、第4連通孔部64、第2歯底円内側空洞部52b、第3連通孔部63、周方向延在空洞部54及び第2連通孔部62を介して連結部間空洞部53に連通するようになっている。
ディファレンシャル装置10が搭載された車両では、図1に示すように、潤滑油の貯留レベルOLは、デフリングギヤ20の外周部22に設けられた下部に位置する歯部21が液面下に位置すると共に、デフリングギヤ20の側面部26に設けられた第1連通孔部61が液面下に位置するように設定されている。
これにより、デフリングギヤ20の連結部間空洞部53に潤滑油が第1連通孔部61を通じて導入されて連結部間空洞部53に潤滑油が貯留され、デフリングギヤ20が回転される際に、連結部間空洞部53に貯留された潤滑油が、第6連通孔部66によってデフリングギヤ20の外周面から放出され、デフリングギヤ20と出力ギヤ3との噛み合い部5などの要潤滑部に潤滑油を供給するようになっている。
このようにして構成されるディファレンシャル装置10では、デフリングギヤとデフケース20とは、3Dプリンタを用いて、三次元積層造形法によって一体的に形成され、デフリングギヤ20は、歯部21の内部に歯底円L1より外周側でデフリングギヤ20の軸方向に延びる歯底円外側空洞部51が設けられると共に、外周部22の内部に歯底円L1より内周側でデフリングギヤ20の軸方向に延びる歯底円内側空洞部52が設けられるように三次元積層造形法によって一体的に形成される。
また、デフリングギヤ20は、歯部21が設けられた外周部22と、デフケース30のシェル部31と連絡された内周部24と、外周部22と内周部24とを軸方向の両側でそれぞれ連結する両側の側面部26とを有し、デフリングギヤ20の内部に、外周部22と内周部24とを連結すると共に両側の側面部26を連結する連結部28が周方向に複数設けられると共に外周部22、内周部24、側面部26及び連結部28によって区画される連結部間空洞部53が設けられるように三次元積層造形法によって一体的に形成される。
また、デフリングギヤ20は、内部に歯底円L1の内周側に周方向に同一長さを有する複数の周方向延在空洞部54が周方向に等間隔で配置されるように三次元積層造形法によって一体的に形成される。
また、デフリングギヤ20は、デフリングギヤ20の内部に形成される連結部間空洞部53、周方向延在空洞部54、歯底円内側空洞部52及び歯底円外側空洞部51が、第1連通孔部61、第2連通孔部62、第3連通孔部63、第4連通孔部64、第5連通孔部65及び第6連通孔部66を介してデフリングギヤ20の外部に連通するように三次元積層造形法によって一体的に形成される。
三次元積層造形法における具体的なプリント方式は特に限定されないが、デフリングギヤ20及びデフケース30の材料として鉄等の金属を用いる場合は、例えば、敷き詰められた金属粉末の層の任意の位置に電子ビーム又はレーザを照射することで、照射部分を焼結させて造形した後、次の層を敷き詰めるという動作を繰り返す粉末焼結積層造形法が採用され得る。三次元積層造形法によってデフリングギヤ20及びデフケース30が形成された後に、歯面の仕上げ加工等が施され得る。
デフリングギヤ20及びデフケース30を三次元積層造形法によって形成する場合、デフリングギヤ20の内部に形成される連結部間空洞部53、周方向延在空洞部54、歯底円内側空洞部52及び歯底円外側空洞部51には、空洞部53、54、52、51に対応する部分に設けられた金属粉末を除去するためにデフリングギヤ20の外部に連通する連通孔部が形成される。本実施形態では、空洞部53、54、52、51に対応する部分に設けられた金属粉末は、第1連通孔部61、第2連通孔部62、第3連通孔部63、第4連通孔部64、第5連通孔部65、第6連通孔部66を通じてデフリングギヤ20の外部に除去される。
本実施形態では、デフリングギヤ20の側面部26に、連結部間空洞部53に潤滑油を導入する第1連通孔部61が設けられているが、第1連通孔部61に代えて、あるいは第1連通孔部61に加えて、デフリングギヤ20の外周部22より径方向内側で連結部間空洞部53に連通して連結部間空洞部53に潤滑油を導入する潤滑油導入孔部として、デフケース30のシェル部31におけるデフリングギヤ20の内周部24を兼ねる(図5において符号61´で示す)部分にシェル部31の内部と連結部間空洞部53とを連通する連通孔部を設けるようにすることも可能である。
かかる場合、デフリングギヤ20が回転される際に、デフリングギヤ20の歯部21によって掻き揚げられた潤滑油の一部がデフケース30のシェル部31の内部に導入され、シェル部31の内部に導入された潤滑油がシェル部31の内部と連結部間空洞部53とを連通する連通孔部を通じて連結部間空洞部53に導入される。
本実施形態ではまた、デフリングギヤ20の外周部22の内部に周方向延在空洞部54と歯底円内側空洞部52とが設けられているが、デフリングギヤ20において、周方向延在空洞部54と歯底円内側空洞部52の一方のみを設けるようにしたり、周方向延在空洞部54と歯底円内側空洞部52とを共に設けないようにしたりすることも可能である。
周方向延在空洞部54と歯底円内側空洞部52の一方のみを設ける場合や、周方向延在空洞部54と歯底円内側空洞部52とを共に設けない場合においても、デフリングギヤ20には、連結部間空洞部53に連通して連結部間空洞部53に貯留された潤滑油をデフリングギヤ20の外周面から放出する潤滑油放出孔部と、デフリングギヤ20の外周部22より径方向内側で連結部間空洞部53に連通して連結部間空洞部53に潤滑油を導入する潤滑油導入孔部とが設けられる。
また、本実施形態では、デフリングギヤ20に設けられる潤滑油放出孔部としての第6連通孔部66は、デフリングギヤ20の外周面の一部である歯先と連通するように形成されているが、デフリングギヤ20の外周面の一部である歯底と連通するように設けることも可能である。
また、本実施形態では、連結部間空洞部53を潤滑油貯留部として用い、第1連通孔部61が潤滑油の貯留レベルOLより下になるように設定されているが、第1連通孔部61を潤滑油の貯留レベルOLより上になるようにさらに径方向内側に設定して、連結部間空洞部53を潤滑油貯留部として用いないようにすることも可能である。
このように、本実施形態に係る動力伝達用歯車20は、歯部21の内部に歯底円L1より外周側で動力伝達用歯車20の軸方向に延びる空洞部51が設けられる。これにより、動力を伝達する際に応力が集中する動力伝達用歯車20の危険断面である歯底隅肉部21aの肉厚を確保して動力伝達用歯車20の強度及び剛性を確保しつつ、空洞部51によって軽量化を図ることができる。
また、空洞部51は、歯部21の歯面に沿って歯部21の歯先側に向かうにつれて先細り状に形成されることにより、空洞部51を歯部21の歯面から所定厚さ以上内側に歯面に沿って設けることで歯部21の強度及び剛性を確保することができる。
また、歯部21の内部に歯底円L1より外周側で軸方向に延びる第1空洞部51が設けられると共に外周部22の内部に歯底円L1より内周側で軸方向に延びる第2空洞部52が設けられる。歯部21の内部に設けられた第1空洞部51に加えて、外周部22の内部に歯底円L1より内周側に第2空洞部52を設けることで、歯底隅肉部21aの肉厚を確保して強度及び剛性を確保しつつ更に軽量化することができる。
また、動力伝達用歯車20はヘリカルギヤであり、第1空洞部51は歯部21の歯筋方向に延びるように設けられ、第2空洞部52は歯部21の歯筋方向と交差する方向に延びるように設けられる。これにより、第1空洞部51と第2空洞部52とを共に歯部21の歯筋方向に延びるように設ける場合に比して歯部21の軸方向中央側の剛性を高めることができる。
また、動力伝達用歯車20は、デフリングギヤであり、外周部22と、デフケース30のシェル部31と連絡された内周部24と、外周部22と内周部24とを軸方向の両側でそれぞれ連結する両側の側面部26とを有し、デフリングギヤ20の内部に、外周部22と内周部24とを連結すると共に両側の側面部26を連結する連結部28が周方向に複数設けられる。
そして、歯部21の内部に歯底円L1より外周側でデフリングギヤ20の軸方向に延びる第1空洞部51が設けられ、外周部22より径方向内側でデフリングギヤ20の内部に、外周部22、内周部24、側面部26及び連結部28によって区画される第3空洞部53が設けられる。
歯部21の内部に歯底円L1より外周側に第1空洞部51が設けられることにより、動力を伝達する際に応力が集中する動力伝達用歯車20の危険断面である歯底隅肉部21aの肉厚を確保して動力伝達用歯車20の強度及び剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる。
また、デフリングギヤ20の内部に設けられた連結部28によってデフリングギヤ20の強度及び剛性を確保しつつ、デフリングギヤ20の内部に設けられた外周部22、内周部24、側面部26及び連結部28によって区画される第3空洞部53によって軽量化を図ることができる。デフリングギヤ20の内部に第3空洞部53が設けられることにより、デフリングギヤ20がハウジング1内に潤滑油と共に収納される場合にデフリングギヤ20の回転抵抗を増加させることなくデフリングギヤ20の強度及び剛性を確保しつつ軽量化を更に図ることができる。
また、デフリングギヤ20の側面部26に、デフケース30に設けられた複数の補強リブ34が結合され、連結部28は、デフリングギヤ20の側面部26における補強リブ34が結合された部分35に対応して側面部26に連結されることにより、デフリングギヤ20の強度及び剛性を高めることができる。
さらに、歯部21の内部に歯底円L1より外周側で動力伝達用歯車20の軸方向に延びる空洞部51が設けられるように、動力伝達用歯車20を三次元積層造形法によって形成することにより、三次元積層造形法を用い、強度及び剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる動力伝達用歯車20を製造することができる。
本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、動力伝達用歯車の強度及び剛性を確保しつつ軽量化を図ることが可能となるから、車両に搭載されるディファレンシャル装置のデフリングギヤなどの動力伝達用歯車を製造する場合など、車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 ハウジング
3 出力ギヤ
5 噛み合い部
10 ディファレンシャル装置
20 デフリングギヤ
21 歯部
22 外周部
24 内周部
26 側面部
28 連結部
30 デフケース
31 シェル部
34 補強リブ
40 ディファレンシャル機構
51 歯底円外側空洞部(第1空洞部)
52 歯底円内側空洞部(第2空洞部)
53 連結部間空洞部(第3空洞部)
54 周方向延在空洞部
61、62、63、64、65、66 連通孔部
L1 歯底円

Claims (5)

  1. 外周部に歯底円から外周側に突出する歯部が設けられた動力伝達用歯車であって、
    前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる空洞部が設けられ、
    前記動力伝達用歯車は、ヘリカルギヤであり、前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる第1空洞部が設けられると共に前記外周部の内部に前記歯底円より内周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる第2空洞部が設けられ、
    前記第1空洞部は、前記歯部の歯筋方向に延びるように設けられ、
    前記第2空洞部は、前記歯部の歯筋方向と交差する方向に延びるように設けられている、
    ことを特徴とする動力伝達用歯車。
  2. 前記第1空洞部は、前記歯部の歯面に沿って前記歯部の歯先側に向かうにつれて先細り状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達用歯車。
  3. 前記動力伝達用歯車は、デフケースと結合されたデフリングギヤであり、前記外周部と、ディファレンシャル機構を収納する前記デフケースのシェル部と連絡された内周部と、前記外周部と前記内周部とを軸方向の両側でそれぞれ連結する両側の側面部とを有し、
    前記デフリングギヤの内部に、周方向に所定幅を有して前記外周部と前記内周部とを連結すると共に前記両側の側面部を連結する連結部が周方向に複数設けられ、
    前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記デフリングギヤの軸方向に延びる第1空洞部が設けられ、
    前記外周部より径方向内側で前記デフリングギヤの内部に、前記外周部、前記内周部、前記側面部及び前記連結部によって区画される第3空洞部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動力伝達用歯車。
  4. 前記デフリングギヤの前記側面部に、前記デフケースに設けられた複数の補強リブが結合され、
    前記連結部は、前記デフリングギヤの前記側面部における前記補強リブが結合された部分に対応して前記側面部に連結されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の動力伝達用歯車。
  5. 外周部に歯底円から外周側に突出する歯部が設けられた動力伝達用歯車の製造方法であって、
    前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる空洞部が設けられ、前記動力伝達用歯車は、ヘリカルギヤであり、前記歯部の内部に前記歯底円より外周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる第1空洞部が設けられると共に前記外周部の内部に前記歯底円より内周側で前記動力伝達用歯車の軸方向に延びる第2空洞部が設けられ、前記第1空洞部は、前記歯部の歯筋方向に延びるように設けられ、前記第2空洞部は、前記歯部の歯筋方向と交差する方向に延びるように設けられるように、前記動力伝達用歯車を三次元積層造形法によって形成する、
    ことを特徴とする動力伝達用歯車の製造方法。
JP2015254819A 2015-12-25 2015-12-25 動力伝達用歯車及びその製造方法 Expired - Fee Related JP6319285B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254819A JP6319285B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 動力伝達用歯車及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254819A JP6319285B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 動力伝達用歯車及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017116063A JP2017116063A (ja) 2017-06-29
JP6319285B2 true JP6319285B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=59231650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015254819A Expired - Fee Related JP6319285B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 動力伝達用歯車及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6319285B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5597258U (ja) * 1978-12-27 1980-07-05
JPH1088201A (ja) * 1996-09-10 1998-04-07 Hiroshi Nakazawa レーザ応用粉体成形加工方法
JP2008115886A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Kyocera Mita Corp 斜歯歯車
DE102012213405A1 (de) * 2012-07-31 2014-05-15 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Kegelraddifferential für ein Fahrzeug

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017116063A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6876592B2 (ja) 差動装置
US20090266198A1 (en) Laser welded differential casings for vehicle axles
US7452300B2 (en) Rotary-shaft support device
JP5240405B1 (ja) はすば歯車および動力伝達装置
JP2009133414A (ja) 波動歯車減速機及び伝達比可変操舵装置
US9109689B2 (en) Axle assembly having banjo beam and strengthened coverpan
JP6380372B2 (ja) 動力伝達用歯車及びその製造方法
JP6269615B2 (ja) 車両用ディファレンシャル装置
JP6319285B2 (ja) 動力伝達用歯車及びその製造方法
JP5930947B2 (ja) 車両用駆動装置と駆動装置におけるカウンタギヤ列のハウジングへの取付方法
JP6380371B2 (ja) ディファレンシャル装置及びその製造方法
JP2008082544A (ja) 車両用差動装置
JP2019011773A (ja) 鉄道車両用歯車形撓み軸継手及びそれを備えた鉄道車両用台車
JP4228869B2 (ja) 車両用差動歯車装置
JP4577403B2 (ja) 車両用差動歯車装置
JP2015110956A (ja) ギヤカップリングおよびハブの製造方法
JP2015110955A (ja) ギヤカップリング
JP7194004B2 (ja) 減速装置
JP2018062949A (ja) デファレンシャル装置
JP2008051319A (ja) 車両用差動装置
US11060595B2 (en) NVH modification for differential assembly
JP2009150412A (ja) はすば歯車および動力伝達装置
JP2017101774A (ja) 差動装置
JP2021115997A (ja) プロペラシャフト
JP2019157973A (ja) 差動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6319285

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees