上記従来のエネルギー使用量表示装置は、1日の開始時刻が0時0分に固定されている。しかし、ユーザーの生活習慣によっては、入浴などによる給湯使用時間帯が午前0時を跨いだり、午前0時過ぎとなることがあり、かかる場合に、午前0時を回って使用された分が翌日の使用量として集計されてしまい、ユーザーにとって日々の使用量の管理を行い辛い状態となってしまう。
そこで、本発明は、所定期間毎の集計の基準時刻を変更できるようにすることにより、ユーザーが基準時刻をマニュアル設定したり、過去の使用実績に基づいて自動的に最適な基準時刻に設定したりすることができるようにし、これにより各ユーザーに適したエネルギー使用量の集計結果を表示できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明のエネルギー使用量表示装置は、設定時刻を書換え可能に記憶保持する設定時刻記憶手段と、該設定時刻記憶手段に記憶された設定時刻を変更する設定時刻変更手段と、前記設定時刻を基準とする所定期間毎のエネルギー使用量を表示する表示手段とを備えることを特徴とするものである(請求項1)。
かかる本発明のエネルギー使用量表示装置によれば、設定時刻記憶手段に設定時刻を書換え可能に記憶保持しているので、設定時刻変更手段によって設定時刻を変更することができ、変更された設定時刻を基準に所定期間毎のエネルギー使用量を表示することにより、ユーザーの生活習慣に適した期間区分でエネルギー使用量の表示を行うことができる。
なお、表示手段は、設定時刻を基準とする所定期間毎に各期間内のエネルギー使用量の集計結果を記憶する期間別データ記憶部と、エネルギー使用量を各期間別表示或いは複数期間の対比表示など所定の表示態様で表示するディスプレイとを備えることができる。また、表示手段は、少なくとも1期間分のエネルギー使用量の表示が行えるものであればよく、好ましくは、現在時刻が属する期間内のエネルギー使用量と、現在時刻が属する期間の直前の期間内のエネルギー使用量とを表示するものとすることができる。エネルギー使用量表示装置は、現在時刻を計時する計時手段をさらに備えることができる。上記期間別データ記憶部は、少なくとも現在時刻が属する期間内のエネルギー使用量と、現在時刻が属する期間の直前の期間内のエネルギー使用量とが記憶されるものとするのが好ましく、より好ましくは、上記所定期間が24時間(1日)である場合には1週間分や2週間分や1ヶ月分のエネルギー使用量を記憶できるものとするのが好ましい。また、現在時刻が属する期間のエネルギー使用量の集計は、エネルギー使用量表示装置に備えられた集計部において行ってもよく、また、給湯器やエネルギー測定ユニットなどに備えられた集計部において行われた集計結果がエネルギー使用量表示装置に送信されるように構成されていてもよい。また、上記設定時刻変更手段は、ユーザーがマニュアル操作によって時刻設定を変更可能とするものであってもよく、過去のエネルギー使用量の時間毎の使用実績値に基づいて自動的に最適な時刻に設定するものであってもよい。上記所定期間は、一般的には1日とするのが好ましいが、装置の動作開始後最初に到来する設定時刻から1週間毎などのエネルギー使用量を集計して表示するものであってもよい。また、表示手段は、所定期間毎の目標エネルギー消費量をも表示可能に構成することができる。
上記本発明のエネルギー使用量表示装置において、前記設定時刻変更手段は、前記設定時刻から前記所定期間よりも短い判定時間以内のエネルギー使用量が所定の閾値を超えると、前記設定時刻を、エネルギー使用量が所定の閾値を超えた時刻以降の所定の時刻に自動的に変更するように構成されているものとすることができる(請求項1)。これによれば、設定時刻を超えた所定の判定時間内にユーザーが給湯使用するなどの結果、その判定時間以内のエネルギー使用量が増加したときに、設定時刻を自動的に変更することで、ユーザーによるマニュアル操作による設定変更をすることなく当該ユーザーの生活習慣に適した期間毎の表示を行えるようになる。なお、判定時間は、例えば数時間とすることができ、ユーザーの深夜の就寝時間より短い時間とすることが好ましい。また、「エネルギー使用量が所定の閾値を超えた時刻以降の所定の時刻」は、例えば、マニュアル設定によっても設定時刻を所定時間間隔(例えば30分毎や1時間毎など)で行える構成の場合には、エネルギー使用量が所定の閾値を超えた時刻の後の次のマニュアル設定可能な時刻とすることができる。さらに、「エネルギー使用量が所定の閾値を超えた時刻以降の所定の時刻」は、変更前の設定時刻を基準として所定の延期時間範囲内の時刻とすることが好ましく、当該延期時間は、上記判定時間よりも長い時間であってよい。また、上記閾値としては、0であってもよく、また、洗顔程度に使用されるエネルギー量とすることもできる。また、設定時刻変更手段による自動変更は、複数期間(1期間が1日の場合は複数日)にわたって連続して設定時刻から判定時間以内のエネルギー使用量が所定の閾値を超えた場合にのみ行われるようにすることもでき、これによれば、ユーザーが所用により1日だけ日常とは異なる時間に入浴等した場合に設定時刻が変更されてしまうことを防止できる。
なお、設定時刻が急激に大きく変更されることを回避することを優先するために、前記設定時刻変更手段は、前記設定時刻から前記所定期間よりも短い判定時間以内のエネルギー使用量が所定の閾値を超えると、前記設定時刻を所定の一定時間(例えば30分や1時間)後の時刻に自動的に変更するように構成することもできる。マニュアル設定によっても設定時刻を所定調整幅(例えば30分毎や1時間毎など)で行える構成の場合には、上記一定時間は、マニュアル設定における上記調整幅とすることもできる。
また、前記所定期間は24時間とすることができる(請求項2)。これによれば、日々のエネルギー使用量を、ユーザーの生活習慣に合わせた時刻で区切って表示することができる。また、より好ましくは、前記設定時刻を1時間毎、或いは、30分毎に変更できるように設定時刻変更手段を構成するのが良い。
本発明の請求項1に係るエネルギー使用量表示装置によれば、設定時刻記憶手段に設定時刻を書換え可能に記憶保持しているので、設定時刻変更手段によって設定時刻を変更することができ、変更された設定時刻を基準に所定期間毎のエネルギー使用量を表示することにより、ユーザーの生活習慣に適した期間区分でエネルギー使用量の表示を行うことができる。
さらに、本発明の請求項1に係るエネルギー使用量表示装置によれば、設定時刻を超えた所定の判定時間内にユーザーが給湯使用するなどの結果、その判定時間以内のエネルギー使用量が増加したときに、設定時刻を自動的に変更することで、ユーザーによるマニュアル操作による設定変更をすることなく当該ユーザーの生活習慣に適した期間毎の表示を行えるようになる。
本発明の請求項2に係るエネルギー使用量表示装置によれば、日々のエネルギー使用量を、ユーザーの生活習慣に合わせた時刻で区切って表示することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るエネルギー使用量表示装置として機能する給湯器用リモコン1と、給湯器2と、測定ユニット3との接続例を示している。該リモコン1は、熱源機としての給湯器2の遠隔操作を行うものであり、リモコン1の制御部1aと給湯器2の制御部2aとは、通信線4を介して互いに情報交換可能に接続されている。また、建物内で消費される電力使用量を測定するための測定ユニット3が給湯器2とは別に設置されており、測定ユニット3の制御部3aも、リモコン1の制御部1aと通信線4を介して互いに情報交換可能に接続されている。
給湯器2は、マイコンにより主構成される制御部2aと、給湯器2で使用される瞬時ガス量や瞬時水道量を検出する内蔵センサ(図示せず)とを備え、制御部2aは、ガス使用量の集計値を記憶するガス使用量記憶部と、水道使用量の集計値を記憶する水道使用量記憶部を備えており、リモコン1からリセット信号を受信するとガス使用量記憶部及び水道使用量記憶部に記憶されたデータをリセットする。また、制御部2aは、内蔵センサの検出値に基づいて、リセットされた後のガス使用量を集計してガス使用量記憶部に記憶するとともに、リセットされた後の水道使用量を集計して水道使用量記憶部に記憶する。さらに、給湯器2の制御部2aは、リモコン1の制御部1aから要求があると、ガス使用量記憶部に記憶されたガス使用量データと水道使用量記憶部に記憶された水道使用量データとを、リモコン1の制御部1aに送信する。
測定ユニット3は、マイコンにより主構成される制御部3aを備え、該制御部3aは電力使用量の集計値を記憶する電力使用量記憶部を備え、リモコン1の制御部1aからリセット信号を受信すると電力使用量記憶部に記憶されたデータをリセットする。また、制御部3aは、商用電力系統に付設した電流センサ(カレントトランス)及び電圧センサの検出信号に基づいて瞬時電力量を計測し、その計測値に基づいてリセットされた後の電力使用量を集計して電力使用量記憶部に記憶する。さらに、測定ユニット3の制御部3aは、リモコン1の制御部1aから要求があると、電力使用量記憶部に記憶された電力使用量データをリモコン1の制御部1aに送信する。
なお、測定ユニット3は、建物に付設されたガスメータや水道メータの検出信号に基づいて建物全体で使用されたガス使用量や水道使用量を集計する機能も具備することができ、また、測定ユニット3の機能自体を給湯器2の制御部2aに具備させることもできる。
リモコン1は、給湯器2の遠隔操作を行うとともに、ガス、電力及び水道などのエネルギーの使用量を表示確認するための操作装置であって、マイクロプロセッサや書換え可能メモリ(記憶手段)などにより主構成される制御部1aと、該制御部1aによって表示制御が行われるディスプレイ5と、各種操作を行うための操作部6とを備えている。制御部1aには内部クロックを利用して現在時刻を計時する時計機能(計時手段)が備えられている。また、制御部1aは、メモリ内に各種制御プログラムや各種制御用データを備え、これら制御プログラムや制御データを用いて、後述するエネルギー使用量表示制御を含む種々の制御を実行する。
ディスプレイ5は、リモコン1の操作部6の操作内容や給湯器2の動作状態やエネルギ−使用量などの表示を行うものであって、図示実施例ではセグメント式ディスプレイを用いているが、ドットマトリクスディスプレイを用いることもできる。該ディスプレイ5は、制御部1aのマイクロプロセッサによって直接制御されるものであってもよいし、ディスプレイ5の低レベル制御用のコントローラを介してマイクロプロセッサにより表示制御されるものであってもよい。
また、ディスプレイ5は、給湯設定温度や設定項目番号などの数値表示を主として行うための2桁の7セグメント表示領域Aと、エネルギー種別を示す文字及び該エネルギー種別のエネルギー使用量を示すグラフを図形表示するためのエネルギー使用量表示領域Bと、時刻表示やエネルギー使用量の数値表示などの数値表示を行うための3桁+2桁の7セグメント表示領域Cとを備えており、これら領域A,B,Cが横方向に配設されている。なお、これら領域A,B,Cの周囲には、ユーザーに対して所定の情報表示を行うための文字や図形などの特定キャラクタ表示用のセグメントを配設することができ、例えば、図1に示されるように、給湯設定温度を表示していることを示すために表示領域Aの上部に「給湯℃」と表示したり、給湯中であることを示すために領域Aの右側部に炎図形を表示したり、その他種々の文字や図形等を表示することができる。
操作部6には、「運転入/切」スイッチ6a、「呼出」スイッチ6b、「追いだき」スイッチ6c、「ふろ自動」スイッチ6d、給湯温度等の設定操作のための上下スイッチ6e、「音量」スイッチ6f、「ふろ予約」スイッチ6g、「時計あわせ」スイッチ6h、エネルギー切替スイッチ6i、及び、今日/昨日切替スイッチ6jが設けられている。制御部1aは、各スイッチの所定の操作によって必要な場合には給湯器2や測定ユニット3に対して対応する指令信号を送信するとともに、各操作に応じた表示を行うようにディスプレイ5を表示制御する。
次に、リモコン1の制御部1aの構成について詳細に説明する。
リモコン1の制御部1aの書換え可能メモリには、1日の開始の基準となる設定時刻を記憶する設定時刻記憶領域(設定時刻記憶手段)と、所定日数(所定期間数)分、例えば15日分の日毎のガス使用量、電力使用量及び水道使用量を記憶するエネルギー使用量記憶領域と、少なくとも今日と昨日における目標ガス量、目標電力量及び目標水道量などの目標エネルギー量を記憶する目標エネルギー量記憶領域とが確保されている。なお、「今日」とは、上記設定時刻を開始時刻とし、次に設定時刻が到来するまでの現在時刻が属する24時間の期間のことをいうものとし、「昨日」とは、現在時刻が属する期間の直前の24時間の期間のことをいうものとする。各目標資源量は、リモコン1の工場出荷段階で予め基準となる値を設定しておくこともできるが、制御部1aが過去の使用状況に基づいて学習して各目標エネルギー量を算出し記憶するように構成することもできる。例えば、制御部1aは、ガス、水道、電力などの過去の所定期間分(例えば14日分)のエネルギー種別毎のエネルギー使用量の単位期間(例えば1日)あたりの平均値を算出し、各エネルギー種別毎の平均値を今日の目標エネルギー量として更新することができる。この今日の目標エネルギー量の更新は、例えば設定時刻の前後数分以内に行うように構成できる。今日の目標エネルギー量の更新の際、その直前に設定されていた目標エネルギー量は昨日の目標エネルギー量としてメモリに記憶しておくことができる。同様に、過去14日分の目標エネルギー量を、日毎(期間毎)かつエネルギー種別毎に記憶しておくこともできる。このように、目標エネルギー量を過去の使用量に基づいて定期的に更新することにより、ユーザの実際の使用状況に応じてエネルギー種別毎に適切な目標値の自動更新が可能になる。なお、今日の目標エネルギー量は、ユーザがマニュアル設定できるように構成しておくこともできる。また、メモリに記憶される各エネルギー量の単位は適宜のものであってよく、表示の際に単位変換した値で表示できる。
設定時刻記憶領域には、リモコン1の電源投入時に、初期設定として「0:00」の時刻が設定される。操作部6の所定の操作(例えば特定のスイッチの長押しや、特定の複数のスイッチの同時押しなど)を行うと、各種設定変更プログラムが起動され、上記設定時刻を含む種々の設定をマニュアル操作によって変更できるようになっている。
例えば、各種設定変更プログラム(設定時刻変更手段の一例)が起動されると、図2に示すように、表示領域Aに設定項目番号を表示し、表示領域Bは非表示とされ、表示領域Cに設定項目に対応する内容が表示される。この状態で上下スイッチ6eを操作すると項目番号が順次変更される。図2に示す例では、設定時刻の項目番号として20が割り当てられており、設定時刻の変更を行うには、設定時刻項目番号である「20」が表示されるまで上下スイッチ6eを操作する。次に、所定のスイッチ、例えばエネルギー切替スイッチ6iを操作すると、表示領域Cに表示された設定時刻「00:30」が点滅表示となり、その状態で上下スイッチ6eを操作すると、30分単位で設定時刻を変更して、設定時刻記憶手段に記憶することができるようになっている。なお、設定時刻の調整幅は、1時間単位とすることもでき、また、分刻みで調整できるようにしてもよい。また、設定時刻の設定可能範囲は所定時刻範囲に限定されていてもよく、例えば、23:00〜3:00の範囲でのみ設定できるようにプログラム構成することができる。また、設定時刻の設定値は、24:00よりも大きな値とすることができ、例えば、26:00と設定すると2:00〜翌2:00までが一日として設定されたものと扱うこともできる。
また、リモコン1の制御部1aは、設定時刻記憶領域に記憶された設定時刻を自動的に変更する自動変更プログラム(設定時刻変更手段の他の例)を備えることもできる。例えば、設定時刻から所定の判定時間(例えば4時間)以内に給湯使用がなされたことを検出すると、最後に給湯使用がなされた時刻の次の時刻0分や時刻30分に上記設定時刻を自動的に変更するようにプログラムすることができる。給湯使用がなされたか否かは、ガス使用量や水道使用量の時間毎の実績値に基づいて判定でき、多少の使用では自動変更されないように所定の閾値を超えたガス使用量や水道使用量があった場合にのみ自動変更するように構成することもできる。また、設定時刻から所定の判定時間内の1時間毎に所定の閾値を超えるガス使用量や水道使用量の使用がなされたか否かを示すデータを直近数日分記憶しておき、かかるデータに基づいて最適な時刻に設定時刻を自動設定するように構成することもできる。また、好ましくは、自動変更プログラムによる設定時刻の自動変更は、現在時刻が設定時刻となる直前に行うことが好ましい。
リモコン1の制御部1aは、その動作中、給湯器2の制御部2a及び測定ユニット3の制御部3aと通信することによりガス使用量、水道使用量及び電力使用量の集計データを収集して、エネルギー使用量記憶領域に日別にガス使用量、水道使用量及び電力使用量を記憶させる。より詳細には、リモコン1の制御部1aは、現在時刻が設定時刻となったときに、給湯器2の制御部2a及び測定ユニット3の制御部3aに対しリセット信号を送信し、給湯器2のガス使用量記憶部及び水道使用量記憶部、並びに、測定ユニット3の電力使用量記憶部にそれぞれ記憶されたデータを初期化する。
また、リモコン1の制御部1aは、設定時刻から1時間毎に給湯器2及び測定ユニット3の制御部2a,3aに要求信号を送出し、該要求信号に応答して給湯器2及び測定ユニット3の制御部2a,3aはその時点のガス使用量、水道使用量及び電力使用量の集計値をリモコン1の制御部1aに送信する。リモコン1の制御部1aは、図1に示すように、トップ画面の表示領域Bに今日の目標ガス量に対する今日のガス使用量の割合をグラフ表示するように構成されており、1時間毎に取得した集計値に基づき、グラフ表示も更新するようになっている。なお、表示領域Bの表示内容は、設定変更によって電力使用量や水道使用量などに適宜変更できるようにすることもできる。なお、図1に示すリモコン1のトップ画面の表示領域Aには給湯設定温度が表示され、表示領域Cには現在時刻が表示されている。
現在時刻が次に設定時刻となったとき(すなわち、最初の設定時刻から24時間が経過したとき)、制御部1aは、給湯器2及び測定ユニット3の制御部2a,3aからガス使用量、水道使用量及び電力使用量の集計データを取得し、該集計データを昨日のガス使用量、水道使用量及び電力使用量としてエネルギー使用量記憶領域に記憶し、その際、昨日以前の14日分の集計データが経過日数と関連付けてエネルギー使用量記憶領域に記憶されるようにデータ処理するとともに、給湯器2及び測定ユニット3の制御部2a,3aに対してリセット信号を送信してこれら制御部2a,3aのガス使用量記憶部、水道使用量記憶部及び電力使用量記憶部を初期化する。
また、リモコン1の制御部1aは、トップ画面表示中にエネルギー切替スイッチ6iが押されると、図3(a)に示すように、今日のガス使用量をガス料金換算してディスプレイ2の領域Cに表示する画面に遷移するように構成されている。当該画面表示中は、ディスプレイ2の領域Bに、資源種別を示す「ガス」という文字表示を行うとともに、今日の目標ガス量に対する今日のガス使用量の割合を示す円弧状図形によるグラフ表示を行うように構成されている。
今日のガス使用量をガス料金換算して表示しているときに、今日/昨日切替スイッチ6jを押すと、図3(b)に示すように昨日のガス使用量をガス料金換算して表示する画面に遷移する。当該画面表示中は、ディスプレイ2の領域Bに、資源種別を示す「ガス」という文字表示を行うとともに、昨日の目標ガス量に対する昨日のガス使用量の割合を示す円弧状図形によるグラフ表示を行うように構成されている。かかる昨日の使用ガス量の表示中に再度今日/昨日切替スイッチ6jを押すと、今日の使用ガス量の料金換算表示画面に戻るように構成できる。
なお、図3の画面表示中に上下スイッチ6eを操作することによって、目標ガス量の料金換算表示画面、使用ガス量の体積値の表示画面、目標ガス量の体積値の表示画面などに順次切り替わるように構成することができる。また、図3に示すガス使用量表示中にエネルギー切替スイッチ6iを押すことによって、ガス以外の電力や水道などの他のエネルギー種別の表示に順次切替えることもできる。
而して、上記制御部1a及びディスプレイ5によって、設定時刻を基準とする所定期間毎のエネルギー使用量を表示する表示手段が構成されている。
本実施形態に係る給湯器用リモコン1によれば、ガス、水道及び電力などのエネルギの使用量の期間毎の集計の基準となる設定時刻を簡単な操作で変更することができ、ユーザーが自身の生活習慣に合わせた時刻範囲で1日を設定することができ、深夜0時過ぎに入力を行う場合であっても、その入浴のために消費されたガス量や水道量などを、朝からの1日分の使用量として表示することができ、日毎のエネルギー使用量を的確に把握できるようになる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更することができる。例えば、瞬時ガス量、瞬時水道量及び瞬時電力量がリモコン1の制御部1aに随時送信されるようにして、今日のガス使用量、水道使用量及び電力使用量の集計を、リモコン1の制御部1aが行うように構成してもく、その他、設定時刻を集計の基準時刻として期間毎の集計表示を行う適宜の構成とすることができる。