JP6318428B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

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本発明は、レーザー加工装置に関し、特に、液柱内に導かれたレーザーにより被加工物を加工するレーザー加工装置に関する。
従来、液柱内に導かれたレーザーにより被加工物を加工するレーザー加工装置としては、例えば特許文献1に記載のように、液柱の流れを整えるために液柱の周りに空気等のガスを供給するものがある。この特許文献1に記載のレーザー加工装置では、ノズルをハウジングに固定するために、ノズルをハウジング内面に当接した状態で、下方からノズル押さえを当て、このノズル押さえをハウジングに固定することにより、ノズルを所定位置に固定している。また、ノズル押さえの下方にはプロテクタキャップが設けられており、プロテクタキャップとノズル押さえとの間に形成された空間にガスを供給し、液柱の周りにガスを流すことによって液柱の流れを整えている。
特開2013−180308号公報
しかしながら、上記のような構造のレーザー加工装置では、ノズル押さえ及びプロテクタキャップの間に空間を形成するために、ノズル押さえ及びプロテクタキャップの軸線方向の厚みを比較的小さく設計しなければならない。このため、ノズル押さえの剛性が小さく、ノズル押さえを取り付ける際に確実な固定又は嵌合が弱くなる傾向がある。その結果、ノズルの取付位置の傾きを生じ、この傾きが加工精度に影響を及ぼす。特に、5軸加工を行うレーザー加工装置の場合では、ノズルの軸の傾きが加工精度に及ぼす影響は非常に大きく、加工精度の悪化を招く場合がある。
一方、反対に、ノズル押さえの剛性を確保するためにノズル押さえの厚みを大きくすると、加工ヘッド全体が大きくなり、ノズルと被加工物との間の距離が大きくなる。この場合、液柱が被加工物に到達するまでに乱れやすくなり、やはり加工精度の悪化を招く場合がある。
本発明の目的は、ノズルの固定を確実にし、ノズルの軸の傾きを防止することができるレーザー加工装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のレーザー加工装置は、液柱内に導かれたレーザーにより被加工物を加工するレーザー加工装置であって、液体を噴射して液柱を形成するノズルと、液柱内にレーザー光源からのレーザーを集光させるレーザー光学装置と、液柱の流れを整える整流手段と、を備え、整流手段は、液柱の周りに供給された流体によって液柱の流れを整えるガイド部と、ガイド部に流体を供給するための流体供給通路と、ガイド部から流体を排出するための流体排出通路と、を有し、ノズルは、ハウジング内に収容されるとともに、ノズル押さえによってハウジング内に固定され、ノズル押さえ内に、ガイド部、流体供給通路、及び流体排出通路が形成されている、ことを特徴としている。
このような構成の本発明では、ノズル押さえ内にガイド部、流体供給通路、及び流体排出通路が形成されているので、従来ノズル押さえとプロテクタキャップとの間に形成していた空間をノズル押さえ内に形成することが可能になる。したがって、ノズル押さえを従来よりも大きく且つ厚く形成することが可能になるから、ノズル押さえの剛性が高まり、液体の圧力によるノズル押さえの傾きが防止される。これにより、ノズル押さえによってノズルが所定位置に確実に固定され、ノズルの軸の傾きが防止される。
本発明において、好ましくは、ガイド部は、ノズル押さえとは別体で形成されるとともに、ノズル押さえに形成された凹部内に収容される。
このような構成の本発明では、ガイド部がノズル押さえとは別体で形成されているので、ガイド部の製作が容易となり、また、ガイド部の形状に関する設計の自由度が高くなる。
本発明において、好ましくは、ガイド部は、逆円錐状の凹部を有し、流体排出通路は、ガイド部の最下端に形成されている。
このような構成の本発明では、ガイド部が逆円錐状の凹部を有するので、ガイド部に供給された流体が、液柱の流れを阻害することなく液柱の流れを整える。また、液柱の液体がガイド部内に留まった場合であっても、ガイド部の逆円錐状の凹部によって液体が下方に移動し、ガイド部の最下端に形成された流体排出通路から排出される。したがって、ガイド部内に液体が溜まるのが防止される。
本発明において、好ましくは、ノズル及びノズル押さえは、ハウジングに形成された、互いに交わる少なくとも2つの面に対して固定される。
このような構成の本発明では、ノズル及びノズル押さえが、ハウジングに形成された、互いに交わる少なくとも2つの面に対して固定されることにより、ノズルの軸の傾きが防止され、ノズルのハウジングへの固定がより確実となる。
本発明において、好ましくは、ノズル押さえの先端には、ノズル側に凹んだ凹部が形成されている。
このような構成の本発明では、ノズル押さえの先端に凹部が形成されているので、例えば被加工物に当たってはね返った液体がノズル押さえの先端に付着した場合でも、付着した液体が凹部に沿って外側に移動して、凹部の外縁から下方に落ちる。したがってノズル押さえの先端に液体が付着して留まるのが防止され、付着した液体による液柱の乱れを防止することができる。
本発明において、好ましくは、ガイド部とノズルとの間には空間が形成され、空間は、流体供給通路から供給された流体の流れ方向を、ノズルの軸に沿った方向に変える流れ変更流路を有する。
このような構成の本発明では、空間が流れ変更流路を有するので、流体供給通路からの流体が、流れ変更流路によってノズルの軸に沿った方向に変更され、空間からガイド部に供給される。流体供給通路からの流体が、ノズルの軸に沿った方向の流れに変更されるので、ノズルから噴射される液柱に流体が直接当たるのが防止される。したがって流体供給通路からの流体によって、液柱が乱されることなく整流される。
本発明において、好ましくは、流体供給通路は、ガイド部の半径方向に対して角度を有してガイド部に開口している。
このような構成の本発明では、流体供給通路がガイド部の半径方向に対して角度を有してガイド部に開口しているので、ノズルから噴射される液柱に流体が直接当たるのが防止される。したがって流体供給通路からの流体によって、液柱が乱されることなく整流される。
本発明において、好ましくは、ノズル押さえには、縮径部が形成され、縮径部とハウジングとの間に形成される空間により、流体供給通路に流体を分配する分配通路が形成される。
このような構成の本発明では、ノズル押さえに形成された縮径部とハウジングとの間の空間によって分配通路が形成されるので、ノズル押さえに縮径部を形成し、ハウジングに取り付けることによって分配通路が形成される。したがってノズル押さえには縮径部を形成すればよいから、分配通路の形成が容易になる。
本発明の一実施形態に係るレーザー加工装置の全体概略図である。 本発明の一実施形態に係るレーザー加工装置の一部拡大図である。 図2のIII−III断面図である。 本発明に係るレーザー加工装置の整流手段の変形例を示す図である。 図4のV−V断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るレーザー加工装置1の全体概略図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るレーザー加工装置1の一部拡大図である。なお、図1における上下方向を本実施形態におけるレーザー加工装置1の上下方向として説明する。
図1に示すように、本実施形態のレーザー加工装置1は、レーザー加工ヘッド2と、このレーザー加工ヘッド2を通って被加工物Wにレーザーを照射する光学装置4と、被加工物Wに噴流液体である水を高圧で噴射するための液体噴射手段6と、噴射された液柱の流れを整流するための整流手段8と、を備えている。
レーザー加工ヘッド2は、略円筒形状に形成されたハウジング10を備え、ハウジング10内の上方には光学装置4の一部が収容され、ハウジング10内の下方には液体噴射手段6の一部が設けられている。ハウジング10の内部下方には、噴流液柱Fを噴射するための、上下方向に貫通するノズル孔12が形成されたノズル14が設けられている。
ノズル14は、図2にも示すように、ハウジング10内部に形成された円柱状のノズル用凹部16に収容されている。このノズル用凹部16は、ハウジング10の下方に向かって開口しており、開口した側とは反対側の底面16Aとその周囲の内周面16Bとを有する。したがって、ノズル14は、ノズルの上面14Cとハウジング10のノズル用凹部16の底面16Aが当接するとともに、これに直交するノズルの外周面14Bとノズル用凹部16の内周面16Bが当接することによって、嵌合されている。そのため、ノズル14は、ハウジング10に対して互いに直交する2つの面で当接及び固定されている。
ノズル押さえ18は、ハウジング10のノズル用凹部16の下方に、ノズル用凹部16よりも大きな直径で形成された円柱状の凹部20に収容されている。凹部20は、ハウジング10の下方に向かって開口しており、開口した側とは反対側の底面20Aと、その周囲の内周面20Bとを有する。凹部20の内周面20Bの下端には雌ねじ22が形成されており、この雌ねじ22にノズル押さえ18の外周面に形成された雄ねじ24が螺合することにより、ノズル押さえ18がハウジング10に当接及び固定されている。
ノズル押さえ18の上面には、凹部26が形成されており、この凹部26にノズル14の下部が嵌合されている。凹部26は、ノズル押さえ18の上方に向かって開口しており、開口した側とは反対側の底面26Aと、その周囲の内周面26Bとを有する。ノズル押さえ18がハウジング10の凹部20に収納されてノズル14を固定した状態では、ノズル押さえ18の凹部26の底面26Aにノズル14の下面14Aが当接するとともに、ノズル押さえ18の外周面である雄ねじ24がハウジング10の凹部20において内周面20Bの下端の雌ねじ22に螺合する。ここで、ハウジング10の凹部16の底面16A及びハウジング10の凹部20の底面20Aと、凹部20の内周面20Bとは互いに直交しているので、ノズル押さえ18は、ハウジング10に対して互いに直交する2つの面で間接的に当接し、上向きの付勢力が与えられ、固定されている。また、このような固定構造により、ノズル14の下面14Aとノズル押さえ18の凹部26の底面26Aが当接するとともに、これに直交するノズル押さえ18の凹部26の内周面26Bとノズルの外周面14Bが当接することによって、ノズル14がノズル押さえ18の凹部26に嵌合されている。したがって、ノズル14は、その下方をノズル押さえ18に対して互いに直交する2つの面で間接的に当接及び固定されている。
光学装置4は、所定の位置にレーザーを集光させる図示しないレーザー光学系と、レーザー光学系にレーザーを入射させるレーザー発振器30とを備える。
レーザー光学系は、レーザー発振器30から出射されたレーザーを光ファイバ等でレーザー加工ヘッド2に導くと共に、このレーザーをレーザー加工ヘッド2内のノズル孔12の上端の開口近傍の位置で集光させるように構成されている。なお、図1のレーザー加工ヘッド2内には、図示しない集光レンズによって集光されたレーザーの光路のみが示されている。
レーザー発振器30は、所定強度のレーザーを生成するように構成されている。本実施形態においては、レーザーとしてグリーンレーザーを使用しているが、水に吸収されにくい吸収率の低いレーザーであれば、その種類は任意に選択することができる。
グリーンレーザーは、2倍波(SHG)YAGレーザーであり、波長が532nmである。グリーンレーザーは、YAGレーザー(波長1064nm)やCO2レーザー(波長10.6μm)と異なり、水を通過しやすい特徴を有するため、噴流液体として安価で入手が容易な水を使用する場合には、レーザーの伝搬効率を向上させることができる。また、水に吸収され難いため、熱レンズの発生を抑制することで、レーザー加工ヘッド2内のノズル孔12の開口近傍の位置に精度よくレーザーを導くことが容易となる。このため、ノズル14の損傷を防止するとともに、安定した加工品質を確保することができる。
液体噴射手段6は、液体供給源32と、液体供給源32からの液体からイオンを除去する等の処理を行う液体処理装置34と、液体供給源32から供給された液体をレーザー加工ヘッド2に圧送する高圧ポンプ36と、高圧ポンプ36とレーザー加工ヘッド2の間に設けられ、液体から不純物等を除去するための高圧フィルタ38と、レーザー加工ヘッド2内に形成され、高圧ポンプ36から送られた高圧の液体をノズル14に導く液体流路40と、を備える。本実施形態では、液体として水を採用している。
図3は、図2のIII−III断面図である。この図3及び前述の図2に示すように、整流手段8は、液柱の周りに供給された流体によって液柱の流れを整えるためのガイド部材42と、ガイド部材42に流体を供給するための複数の流体供給通路44と、複数の流体供給通路44に流体を分配する分配通路46と、分配通路46に流体を供給する流体供給管48と、流体供給管48に流体を供給する流体供給手段50と、ガイド部材42から流体を排出するための流体排出通路52と、を備える。本実施形態では流体として空気を採用している。
ガイド部材42は、ノズル押さえ18とは別体に形成された円柱状部材であり、ノズル押さえ18の凹部26の底面26Aに形成された、凹部26よりも直径の小さい円柱状の凹部54内に収容されている。ガイド部材42には、ノズル14の軸線に沿って逆円錐状の凹部の形状のガイド部56が形成されており、ガイド部56の下端にはガイド部56とガイド部材42の下面とを連通する連通孔58が形成されている。
ガイド部材42の上面42Aとノズル14の下面14Aとの間には隙間が形成されている。また、ガイド部材42の外周面の上端には、ガイド部材42の外周面の直径よりも小さい直径の円筒状の縮径部60が形成され、縮径部60とガイド部材42の外周面との間に段差が形成されている。このような形状により、ガイド部材42、ノズル14、及びノズル押さえ18の間には、空間62が形成されている。空間62は、ガイド部材42の上面と、ノズル14の下面14Aとの間に形成された円柱状あるいはディスク状の上部空間62Aと、上部空間62Aの下方に設けられ、ガイド部材42の縮径部60とノズル押さえ18の凹部54の内周面との間に形成された環状あるいは円筒形の下部空間62Bとを有する。
流体供給通路44は、図3にも示すように、ノズル押さえ18の外周面と凹部54の内周面とを連通するように、ノズル押さえ18の半径方向に沿って且つ水平方向に貫通して形成されている。本実施形態では、流体供給通路44は、ノズル押さえ18の周囲に互いに等角度の間隔を有して4本形成されている。これらの流体供給通路44は、凹部54の内周面において、ガイド部材42の縮径部60の外周面に対向するように、空間62の下部空間62Bに開口している。より詳細には、凹部54へ開口する流体供給通路44の下端部は、縮径部60の下端よりも上方に位置し、且つ、凹部54へ開口する流体供給通路44の上端部は、縮径部60の上端とほぼ同じか、上端よりも下方に位置している。
分配通路46は、ノズル押さえ18の外周面上端に形成され、ノズル押さえ18の直径よりも小さい直径で形成された円柱形の縮径部64と、ノズル押さえ18の外周面と縮径部64との間に形成された段差による環状の平面65と、ハウジング10の凹部20、具体的には凹部20の底面20A及び内周面20Bとの間に形成される空間によって形成された、環状の通路である。なお、前述の流体供給通路44は、縮径部64の外周面に開口している。
流体供給管48は、分配通路46の上面とハウジング10の外周面とを連通する。
流体供給手段50は、流体供給源66と、流体供給源66から供給される圧縮空気の圧力を制御する流体コントローラ68と、を有する。流体コントローラ68は、流体供給管48に接続されている。
流体排出通路52は、ノズル14の軸線に沿って上下方向に形成されており、ガイド部材42に形成された連通孔58に連続している。この流体排出通路52は、流体を排出する通路であるとともに、ノズル14から噴射された液柱が通過する孔でもある。
ノズル押さえ18の下面には、ノズル14側に凹んだ凹部72が形成される。本実施形態では、凹部72は、流体排出通路52の周囲に形成される平坦部72Aと、平坦部72Aの外周側に形成される凸部72Bとを有している。凸部72Bは、図2に示すように、外周面がノズル押さえ18の外周面と一致し、内周面が下方にいくにしたがって外側に傾斜する傾斜面となった、断面三角形状となっている。
このような構造の本実施形態に係るレーザー加工装置1では、次のように動作する。
被加工物Wをレーザー加工する場合には、被加工物Wをノズル14の下方の載置台Tに載置する。次に、レーザー発振器30からレーザーを出射させると、レーザーは、レーザー光学系28に入射し、レーザー加工ヘッド2内に導かれる。レーザーは、レーザー光学系28の集光レンズ等によって、ノズル孔12の上端開口の位置近傍に集光される。
一方、液体噴射手段6は、液体供給源32からの水を高圧ポンプ36で圧送し、液体流路40を通ってノズル14から噴流液柱Fを被加工物Wに向かって噴出する。なお、このとき、噴出された噴流液柱Fの径は、ノズル孔12の孔径よりもわずかに大きくなる。噴流液柱Fは、ガイド部材42の連通孔58とノズル押さえ18の連通孔70とによって構成された流体排出通路52を通って被加工物Wに到達する。レーザー光学系28によってノズル孔12の上端開口近傍に集光されたレーザーは、噴流液柱F内を全反射しながら噴流液柱Fに導かれ、被加工物Wまで到達して被加工物Wをレーザー加工する。
整流手段8では、流体供給源66から流体を供給すると、流体は、流体供給管48及び分配通路46を通って複数の流体供給通路44に供給される。流体供給通路44を通る流体は、水平方向外側から半径方向内側に向かって流れ、下部空間62Bに入り、ガイド部材42の縮径部60の外周面に当たって、その流れの方向を90度変えて上方に向かう。したがって、下部空間62Bは、流体の流れを半径方向内方からノズルの軸に沿った方向に変える流れ変更流路として機能する。
流体はその後、上部空間62Aに外周下方から流れ込み、ノズル14の下面14Aに当たって再び半径方向内方に向かい、ガイド部材42のガイド部56に入る。逆円錐状のガイド部56内で流体は徐々に絞られながら噴流液柱Fの周りに供給され、噴流液柱Fの流れを整える。流体は、噴流液柱Fとともに連通孔58及び液体排出通路52を通って被加工物W側に排出される。流体は、液体排出通路52から出た後は、被加工物Wに当たった水や加工時に発生したドロス等を被加工物W上から排除する。
被加工物Wに噴流液柱Fが当たってはね返り、ノズル押さえ18の下面に水滴が付着した場合、水滴はノズル押さえ18下面の凹部72に沿って外側に移動し、凸部72Bの先端から落下してノズル押さえ18から除去される。
このように構成された本実施形態によれば、次の優れた効果を得ることができる。
ノズル押さえ18内にガイド部材42、流体供給通路44、及び流体排出通路52が形成されているので、従来のようにノズル押さえとプロテクタキャップとを別体で設ける必要がなく、ノズル押さえ18の厚み等の寸法を従来の構造より大きく設定することができ、ノズル押さえ18の剛性を向上させることができる。これにより、ノズル押さえ18によってノズル14をより確実に固定することができ、ノズル14の軸が傾くのを防止することができる。また、ノズル押さえ18内に整流手段8の一部を形成することができるので、ノズル14の確実な固定を実現しながら、レーザー加工ヘッド2の大型化を回避することができる。以上のような構造により、本実施形態のレーザー加工装置では、例えば5軸加工を行う場合であっても精度の高い加工を行うことができる。
ガイド部材42が、ノズル押さえ18とは別体で形成され、ノズル押さえ18の凹部54に収容される構造となっているので、ガイド部材42の製作を容易に行うことができる。したがってガイド部56の形状の設計自由度を高くすることができ、ガイド部56の形状を、精度よく、液柱の整流に適したものとすることができる。
ガイド部56が逆円錐状の凹部となっており、その最下端に連通孔58が形成され、この連通孔58が流体排出通路52に連通しているので、ガイド部56の内面に付着した液滴がガイド部56内に溜まるのを防止して、流体排出通路52から排出することができる。これにより、ガイド部56内の液体によって液柱が乱されることがなく、乱れのない液柱を形成することができる。
ノズル14は、ノズル14の上面14Cがハウジング10のノズル用凹部16の底面16Aと当接し、ノズル14の外周面14Bが、ハウジング10のノズル用凹部16の底面16Aと直交する、ノズル用凹部16の内周面16Bと当接しており、ノズル押さえ18によって下方から固定されている。したがって、ノズル14の上下方向及び水平方向(左右方向)の位置ずれ及び傾きを防止することができ、ノズル14の軸の傾きを防止することができる。
ノズル14の下面14Aがノズル押さえ18の凹部26の底面26Aと当接し、ノズル14の外周面14Bが、ノズル押さえ18の凹部26の底面26Aと直交する、ノズル押さえ18の凹部26の内周面26Bと当接しており、ノズル押さえ18の外周面の雄ねじ24がハウジング10の凹部20の内周面20Bの雌ねじ22と螺合することにより、ノズル14がノズル押さえ18で固定されている。したがって、ノズル14の上下方向及び水平方向(左右方向)の位置ずれ及び傾きを防止することができ、ノズル14の軸の傾きを防止することができる。
さらに、ノズル押さえ18の外周面の雄ねじ24がハウジング10の凹部20の内周面20Bの雌ねじ22と螺合することによって、ノズル押さえ18及びノズル14がハウジング10に締め込まれる。その結果、上方向への付勢力によって、ハウジング10、ノズル14、及びノズル押さえ18の各面を歪みのない適切な位置で当接、固定及び嵌合することができ、ノズル14の軸の傾きを防止することができる。
ノズル押さえ18の下端に凹部72が形成されているので、噴流液柱Fが被加工物に当たって液体がはね返る等によりノズル押さえ18の下端に液体が付着した場合でも、液体が外周側の凸部72Bへ移動してノズル押さえ18から落下する。したがってノズル押さえ18の下端に液体が付着したままとなるのを防止することができ、付着した液体によって噴流液柱Fが乱れるのを防止することができる。
ガイド部材42の縮径部60とノズル押さえ18との間に形成された下部空間62Bが、流体供給通路44からの流体の流れを、半径方向内方からノズル14の軸に沿った上方に変更する、流れ変更流路として機能する。したがって、流体供給通路44からの流体が直接液柱Fに衝突するのを防止することができ、よって流体による液柱Fの乱れを防止することができる。
分配流路46が、ノズル押さえ18の縮径部64とハウジング10の凹部20の内面との間に形成されているので、分配流路46を容易に形成することができる。つまり、ノズル押さえ18に縮径部64を形成し、ノズル押さえ18をハウジング10に取り付けることによって分配流路46が形成されるので、例えばノズル押さえ18に流体を分配するための貫通孔を形成する場合に比べて、分配流路の形成が容易となる。また、分配流路46が設けられているので、流体供給源66から供給される流体を分配流路46内で一時的に滞留させ、流体供給通路44へ安定した量の流体を均等に供給することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、例えば、以下のような態様であってもよい。
流体供給通路は、前述の実施形態のようにガイド部の水平方向に沿って半径方向内側に向かって形成されているものに限らず、例えばガイド部の半径方向に対して角度を有して形成されていてもよい。図4は、本発明に係るレーザー加工装置の整流手段の変形例を示す図であり、図5は、図4のV−V断面図である。これらの図4及び図5に示すように、ノズル押さえ80に形成された複数の流体供給通路82は、ガイド部材84の半径方向に対して角度を有して配置されている。具体的には、流体供給通路82は、それぞれ、ガイド部材84の上部に形成された円柱状の空間86の接線方向に開口している。このような構造の流体供給通路82では、流体供給通路82から供給される流体が直接液柱に当たらないので、噴流液柱を乱すのを防止することができる。
また、この場合には、流体供給通路82から供給される流体が直接液柱に当たらないので、前述の実施形態で設けた下部空間62Bによる流れ変更流路が不要である。したがって、図4に示すように、ガイド部材84の上部には縮径部が設けられておらず、その上部の空間86は、円柱状となっていてもよく、流体供給通路82は、ガイド部材84の上部において空間86に開口していてもよい。
流体供給通路は、前述の実施形態では、ガイド部材の縮径部の外周面に対向するように開口していたが、これに限らず、流体供給通路の開口部の少なくとも一部がガイド部の縮径部の外周面に対向していてもよい。
ガイド部は逆円錐状でなくてもよく、紡錘状、円弧状等、任意の流線形状等を採用することができる。また、ガイド部は、ノズル押さえと一体に形成されていてもよい。
ノズル押さえの先端の凹部は、ノズル14側に凹んだ形状となっていればよく、例えば円錐状でも、半球状でも任意の形状を採用することができる。また、この凹部は、必ずしも設けられていなくてもよい。
ノズル及びノズル押さえは、ハウジングの互いに直交した2つの面に対して固定されていたが、これに限らず、ハウジングの、互いに交わる少なくとも2つの面に対して固定されていればよい。また、ノズル及びノズル押さえは、必ずしも互いに交わる少なくとも2つの面に対して固定されていなくてもよい。
分配流路は、ノズル押さえに形成された縮径部とハウジングとの間に形成された空間によって構成されているものに限らず、ノズル押さえあるいはハウジングに環状の孔を形成してもよい。
1 レーザー加工装置
2 レーザー加工ヘッド
4 光学装置
6 液体噴射手段
8 整流手段
10 ハウジング
14 ノズル
18,80 ノズル押さえ
42,84 ガイド部材
44,82 流体供給通路
46 分配流路
52 流体排出通路
56 ガイド部
62,86 空間

Claims (7)

  1. 液柱内に導かれたレーザーにより被加工物を加工するレーザー加工装置であって、
    液体を噴射して前記液柱を形成するノズルと、
    前記液柱内にレーザー光源からのレーザーを集光させるレーザー光学装置と、
    前記液柱の流れを整える整流手段と、を備え、
    前記整流手段は、前記液柱の周りに供給された流体によって前記液柱の流れを整えるガイド部と、前記ガイド部に流体を供給するための流体供給通路と、前記ガイド部から前記流体を排出するための流体排出通路と、を有し、
    前記ノズルは、ハウジング内に収容されるとともに、ノズル押さえによってハウジング内に固定され、
    前記ノズル押さえ内に、前記ガイド部、前記流体供給通路、及び前記流体排出通路が形成されており
    前記ガイド部は、前記ノズル押さえとは別体で形成されるとともに、前記ノズル押さえに形成された凹部内に収容される、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 前記ガイド部は、逆円錐状の凹部を有し、前記流体排出通路は、前記ガイド部の最下端に形成されている、
    請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 前記ノズル及び前記ノズル押さえは、前記ハウジングに形成された、互いに交わる少なくとも2つの面に対して固定される、
    請求項1または請求項2に記載のレーザー加工装置。
  4. 前記ノズル押さえの先端には、前記ノズル側に凹んだ凹部が形成されている、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  5. 前記ガイド部と前記ノズルとの間には空間が形成され、前記空間は、前記流体供給通路から供給された流体の流れ方向を、前記ノズルの軸に沿った方向に変える流れ変更流路を有する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  6. 前記流体供給通路は、前記ガイド部の半径方向に対して角度を有して前記ガイド部に開口している、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  7. 前記ノズル押さえには、縮径部が形成され、前記縮径部と前記ハウジングとの間に形成される空間により、前記流体供給通路に流体を分配する分配通路が形成される、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
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