JP6317267B2 - 遠心分離用容器およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自転式遠心分離に用いられる遠心分離用容器およびその製造方法に関するものである。
従来、容器内の血液などの検体の各成分を遠心分離する遠心分離装置が知られている。このような遠心分離装置としては、いわゆる公転式遠心分離装置と自転式遠心分離装置とがある。
図13は、公転式遠心分離装置の概略構成およびその動作を示すものである。図12に示すように、公転式遠心分離装置では、血液BLおよび分離剤SAを収容した採血管P1などを、蓋をした状態で回転させることによって遠心分離が行われる。具体的には、採血管P1が設置された回転軸Q1をモータM1によって回転させることによって採血管P1内の血液BLの各成分が遠心分離され、これにより血漿成分BPのみを取り出すことができる。
一方、図14は、自転式遠心分離装置の概略構成およびその動作を示すものである。図14に示すように、自転式遠心分離装置においては、中心から外周に向けて高くなるように傾斜した内壁を有し、容器内部に検体を貯留する貯留部が形成された遠心分離用容器P2が使用される。具体的には、遠心分離用容器P2の貯留部に血液BLを収容した後、回転軸Q2をモータM2によって回転させることによって遠心分離用容器P2自体を回転させる。このように遠心分離用容器P2が回転することによる遠心力により、血液BLの各成分と予め遠心分離用容器P2に収容された分離剤SPとが、その比重の低い成分から順番に内周側から外周側へと積層体を形成するように分離される。そして、遠心分離用容器の回転が停止すると、一般的には内周側の低比重の成分(血漿成分BP)が積層体から剥離して遠心分離用容器の底に貯留される。
公転式遠心分離装置は、一般的には血球の移動距離が長くなるため、血漿成分と血球を分離するのに比較的長い時間を要する。これに対し、自転式遠心分離装置は、血球の移動距離が短いため、遠心分離の時間を短くすることができ、また、公転式遠心分離装置よりも小型化が可能であるというメリットがある。
特開2001−239183号公報 米国特許第07947186号明細書 米国特許第04846974号明細書
しかしながら、自転式遠心分離の場合、図15のIに示されるように、遠心分離用容器の傾斜した内壁に沿って血液が上昇していくため、赤血球が遠心力により内壁に押し付けられ内壁に対する血液の圧力によって溶血が発生し得る問題がある。また、図15のIIに示されるように、積層体が形成されるトラップ空間の近傍でも同様の原理で溶血が発生し得る問題がある。
溶血が発生した場合、血球の中から測定対象と同じ成分、測定対象の成分と結合する成分または検査試薬と反応する成分が出てくるため、測定対象の成分の濃度などを高精度に測定できない問題がある。特に、カリウム、AST(Aspartate transaminase)、LDH(Lactate Dehydrogenase)およびFeなどは赤血球中の濃度が高いため、測定値に対する影響が大きい。
なお、特許文献1には、遠心分離用容器の中央空間にのみ分離剤を設けることが開示されているが、上述したような溶血を抑制するような構成は、特に考慮されていない。また、特許文献2には、遠心分離用容器の底面に放射状に分離剤を塗布することが開示されているが、このように放射線状に分離剤を塗布した場合、分離剤の段差が形成されるので、その段差に血球が衝突することによって溶血が発生する。また、特許文献3には、遠心分離用容器の底面のほぼ中央に分離剤を塊状で設けることが開示されているが、やはり溶血を抑制するような構成は、全く考慮されていない。
本発明は、上記の問題に鑑み、自転式遠心分離による溶血を抑制することができる遠心分離用容器およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の遠心分離用容器は、検体を貯留する貯留部を有する容器本体を有し、容器本体の中心軸を回転軸として回転させられることにより貯留部内の検体の成分を遠心分離する遠心分離用容器において、貯留部の底面全体にチキソトロピー性を有する材料が塗布されていることを特徴とする。
また、本発明の遠心分離用容器は、容器本体の貯留部の開口側に設けられる蓋部を備え、チキソトロピー性を有する材料が、蓋部の貯留部側の内面にも塗布されていることが望ましい。
また、チキソトロピー性を有する材料は、遠心分離される2つの成分の各比重の中間の比重を有する材料であることが望ましい。
また、チキソトロピー性を有する材料の塗布によって形成される膜の厚さは、5μm以上1000μm以下であることが望ましい。
また、貯留部の底面は、漏斗状の傾斜面を含むことができる。
また、チキソトロピー性を有する材料は、ゲルであることが好ましい。
また、検体が遠心分離された際に相対的に高い比重の成分が収容されるトラップ部を、容器本体の開口端部に設けることが好ましい。
また、トラップ部の内面に、チキソトロピー性を有する材料を塗布することができる。
本発明の遠心分離用容器の製造方法は、上記本発明の遠心分離用容器の製造方法であって、チキソトロピー性を有する材料をスピンコートにより塗布することを特徴とする。
本発明の遠心分離用容器によれば、検体を貯留する貯留部を有する容器本体を有し、容器本体の中心軸を回転軸として回転させられることにより貯留部内の検体の成分を遠心分離する遠心分離用容器において、貯留部の底面全体にチキソトロピー性を有する材料を塗布するようにしたので、貯留部の底面に血液が直接接触する場合と比較すると血液中の血球が受ける圧力をより小さくすることができ、これにより血液の溶血を効果的に抑制することができる。
本発明の遠心分離用容器の一実施形態の構造を示す概略図 容器本体のX−X断面の概略斜視図 容器本体のX−X断面における内部構造を示す概略断面図 遠心分離用容器の貯留部の底面全体にチキソトロピー性を有する材料を塗布した状態を示す図 遠心分離装置の一例を示す図 遠心分離時の遠心分離用容器内部の様子を示す概略断面斜視図 遠心分離の工程を示す図 本発明の遠心分離用容器の具体的な実施例を示す概略図 蓋部の内面に膜を形成する方法を説明するための図 遠心分離された血漿成分中のLDHの濃度とHb(ヘモグロビン)濃度とを測定した結果を示す図 チキソトロピー性を有する材料からなる膜の厚さの計測方法を説明するための図 チキソトロピー性を有する材料からなる膜の厚さとLDH濃度との関係を測定した結果を示す図 公転式遠心分離装置の概略構成およびその動作を示す図 自転式遠心分離装置の概略構成およびその動作を示す図 自転式遠心分離において溶血が発生するメカニズムを説明するための図
以下、本発明の遠心分離用容器の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、視認しやすくするため、図面中の各構成要素の縮尺等は実際のものとは適宜異ならせてある。
図1は、本実施形態の遠心分離用容器1の構造を示す概略図である。特に図1のIは、遠心分離用容器1の容器本体2の斜視図であり、図1のIIは、遠心分離用容器1の蓋部3の斜視図である。また、図2は、図1の容器本体2のX−X断面の概略斜視図であり、図3は、容器本体2のX−X断面における内部構造を示す概略断面図である。なお、本実施形態の遠心分離用容器1は、その貯留部の底面全体にチキソトロピー性を有する材料を塗布したことに特徴を有するものであるが、図1〜図3は、上述したチキソトロピー性を有する材料を塗布する前の状態を示した図である。そして、図4が、上述したチキソトロピー性を有する材料を塗布した後の状態を示した概略断面図である。
本実施形態の遠心分離用容器1は、図1から図3に示されるように、容器本体2と蓋部3とから構成される。容器本体2は、傾斜内壁部20と、底部21と、トラップ底面部23と、トラップ側面部26と、蓋部3と嵌合する嵌合部24と、これらを支える支持外壁部25とを有する。蓋部3は、検体を注入するための開口31を形成する開口部30と、容器本体2と嵌合した際にトラップ底面部23およびトラップ側面部26と共にトラップ空間10aを形成するトラップ上面部33とを有する。
遠心分離用容器1は、底部21の中心を通りかつ底部21に垂直な軸(容器の中心軸C)に対して線対称な構造(換言すれば、中心軸Cを中心とする回転体のような構造)を有し、また外観的には円柱形状を有する。遠心分離の際には、蓋部3が容器本体2の嵌合部24に嵌合された状態で例えば固着され、中心軸Cを回転軸として遠心分離用容器1が回転させられる。
また、図3に示されるように、容器本体2および蓋部3が嵌合することにより、検体が注入される貯留空間10が形成される。具体的には、この貯留空間10は、傾斜内壁部20、底部21、トラップ底面部23、トラップ側面部26、トラップ上面部33および開口部30によって囲まれた空間である。この貯留空間10のうち、特に、トラップ底面部23、トラップ側面部26およびトラップ上面部33によって挟まれた空間10aが、容器を回転させて検体を遠心した際に検体中の比重の高い成分をトラップするトラップ空間となる。すなわち、傾斜内壁部20、底部21、トラップ底面部23、トラップ側面部26、トラップ上面部33および開口部30が本発明における貯留部に相当し、トラップ底面部23、トラップ側面部26およびトラップ上面部33が本発明におけるトラップ部に相当する。
傾斜内壁部20は、漏斗状の傾斜面であり、貯留空間10の開口断面の径が開口端から暫減するように形成されている。この傾斜面により貯留空間10の下側部分が形成されている。また、傾斜内壁部20の一部には凹部22が形成されている。凹部22は、その開口断面の径が開口端から暫減するように形成された凹部側面22bを有している。凹部側面22bは、凹部底面22aに接続される。
なお、検体の溶血を防止するために傾斜内壁部20と凹部側面22bとの接続部分は曲率を有していることが好ましく、凹部底面22aと凹部側面22bとの接続部分も曲率を有していることが好ましい。凹部22については、後で詳述する。
また、傾斜内壁部20は、中心軸Cに関して凹部22と対称な位置に突起部27を有する。突起部27は、傾斜内壁部20に凹部22が形成されたことによる遠心分離用容器1自身の重心位置を調整するものである。本実施形態では、傾斜内壁部20に凹部22が1つのみ形成されているが、この凹部22が1つのみ形成された結果、設計上の容器の中心軸から本実施形態の遠心分離用容器1の重心位置がずれることがあり得る。このような重心位置のずれが大きい場合、遠心分離用容器1の回転が不安定になるため好ましくない。
そこで、本実施形態では、傾斜内壁部20の一部(凹部部分)が中心軸Cから遠くなったことにより生じた慣性モーメントの差分を相殺するべく、突起部27を設けることによって、中心軸Cに関して凹部22が形成された位置と対称な位置の質量が大きくなっている。そして、このような遠心分離用容器1のバランスを調整する構造は、突起状の構造に限定されない。例えば、中心軸Cに関して凹部22が形成された位置と対称な位置の傾斜内壁部20に、密度の大きい材料を埋め込んだ構造を採用することもできる。また、傾斜内壁部20ではなく、支持外壁部25にバランスを調整する構造を設けることもできる。なお、重心位置のずれが大きくない場合(装置の騒音および振動が問題とならない場合など)には、必ずしも突起部27を形成しなくてもよい。
傾斜内壁部20の下端に接続する底部21は、傾斜内壁部20の傾斜面の下端に接続される平坦面を有しており、傾斜面の下端と平坦面との接続部分は曲率を有するように形成されている。
なお、底部21は平坦である必要はなく、凸状の曲面であってもよい。遠心分離用容器1は中心軸Cを中心として回転させられるため、中心軸C付近の検体は遠心分離されにくい傾向がある。しかしながら、凸状の曲面で底部21を形成すれば、遠心分離用容器1の遠心分離性能をより高めることができる。これは、凸状の曲面で底部21を形成した場合、検体の注入時、中心軸Cから離れる方向の力(これは当該曲面に沿った重力成分である)が底部21付近の検体に働き、その結果、遠心分離用容器1の回転時、底部21付近の検体は中心軸C付近には留まらず中心軸Cから離れ易くなり、より効率的に遠心力が検体に働くためである。
傾斜内壁部20の上端に接続するトラップ底面部23は、水平な平坦面を有し、その平坦面と傾斜内壁部20の傾斜面の上端との接続部分が曲率を有するように形成されている。
この平坦面はトラップ空間10aの底面を形成する。トラップ側面部26は、トラップ底面部23の平坦面に垂直に接続する垂直面を有する。この垂直面はトラップ空間10aの側面を形成する。
トラップ空間10aは中心軸Cを中心とする円環形状を有し、トラップ空間10aの体積は注入される検体の量に応じて設計される。
支持外壁部25は、傾斜内壁部20全体を囲みながらトラップ側面部26から下方に伸び、支持外壁部25の下端が底部21よりも下方に位置することにより容器本体2が安定的に支持されている。
蓋部3の開口部30は、例えば切頂円錐形状を有し、開口31に行くほど開口断面の径が小さくなる傾斜面を有する。この傾斜面により貯留空間10の上側部分が形成されている。本実施形態では、開口31は開いたままの状態で容器1が回転させられるが、必要に応じて開口31を開閉可能な構造にしてもよい。開口部30の下端に接続するトラップ上面部33は、開口部30の傾斜面の下端と曲率を有して接続されている略水平な平坦面を有する。この平坦面はトラップ空間10aの上面を形成する。
そして、上述したように、図4は、図1〜図3に示した遠心分離用容器1の貯留部の底面全体にチキソトロピー性を有する材料を塗布して膜40を形成した状態を示している。貯留部とは、上述したように、傾斜内壁部20、底部21、トラップ底面部23、トラップ側面部26、トラップ上面部33および開口部30から形成されるものであるが、貯留部の底面とは、少なくとも底部21の内面および傾斜内壁部20の内面とを含む面である。そして、底面全体に塗布するとは、必ずしも厳密に100%塗布されていなくてもよく、実質的に100%塗布した場合と同程度の溶血の抑制の効果を得ることができればよい。一般的に許容される製造誤差などの誤差は5%程度であるので、たとえば傾斜内壁部20の内面の90%以上の範囲に塗布されていればよい。また、チキソトロピー性を有する材料は、途切れることなく連続して一様に塗布されていることが望ましく、特に、遠心分離用容器1の回転方向(貯留部の円周方向)について途切れることなく連続して一様に塗布されていることが望ましい。
また、図4に示すように、貯留部の底面だけでなく、トラップ底面部23の内面、トラップ側面部26の内面、トラップ上面部33の内面および開口部30の内面にまでチキソトロピー性を有する材料を塗布することが好ましい。遠心分離の際には、これらの内面にも血液が接触するので、その接触による溶血も抑制することができる。
上述したチキソトロピー性を有する材料としては、いわゆる分離剤として用いられるゲル状の材料を用いることができる。分離剤とは、検体中の分離したい低比重の成分および高比重の成分に応じて、各成分の比重の中間の比重を有する材料から適宜選択されるものである。具体的には、血液中の血漿(低比重の成分)および血球(高比重の成分)を分離する場合には、血漿の比重と血球の比重との中間の比重を有する材料が選択される。
チキソトロピー性を有する材料からなる膜40は、上述したように分離剤として機能し、かつ溶血を抑制する保護膜としても機能するものである。
チキソトロピー性を有する材料としては、具体的には、たとえばエスコレクト(登録商標)(積水メディカル株式会社製)やPS−Gel(日本ペイント株式会社製)を用いることができる。また、これらの他にも一般的に分離剤として用いられる材料を用いることができ、たとえば特開2003−294731号公報、特開2001−165928号公または特開平10−10122号公報に記載されている分離用組成物を用いることができる。
また、チキソトロピー性を有する材料からなる膜40の厚さは、5μm以上1000μm以下であることが望ましい。血液の赤血球の大きさは7μm〜8μmであることから、溶血を抑制する効果を充分に得るためには、赤血球の径の半分以上である5μm以上であることが望ましい。さらに好ましくは200μm以上である。また、上述したようにチキソトロピー性を有する材料からなる膜40は、遠心分離した際に、トラップ空間10aに流れていき分離剤としても機能するが、この量が多いとトラップ空間10aに形成される分離剤の層の厚さが大きくなるため、分離に時間がかかってしまう。したがって、チキソトロピー性を有する材料からなる膜40の厚さは、1000μm以下であることが望ましい。なお、膜40の厚さとは、凹部22を除く一様に形成された傾斜内壁部20の内面に塗布された膜40の平均の厚さである。また、平均の厚さがXμmとは、膜の厚さの最大値と最小値とが、X±10%の範囲内にあるものとする。
また、膜40は、チキソトロピー性を有する材料をスピンコートにより塗布することによって形成することができる。なお、スピンコートの条件など膜の製造条件については、後で詳述する。
また、膜40が形成された後のトラップ空間10aには、分離剤41が充填される。本実施形態では、上述したように分離剤41と膜40の材料とは同じ材料である。
そして、遠心分離は、例えば図5に示されるような遠心分離装置50を用いて実施される。遠心分離装置50は、開閉蓋51aを有し、遠心分離用容器1を収容する収容空間52を形成する筺体51と、収容空間52内に設けられ、遠心分離用容器1が装着される回転台53とを備える。遠心分離用容器1は、開閉蓋51aが開けられた状態で収容空間52に収容され、回転台53に装着される。回転台53は、不図示の回転機構(例えばモータ等)により回転自在に支持されており、回転台53に装着された遠心分離用容器1の中心軸Cと回転軸Rとが一致するように遠心分離用容器1を回転させる。
次に、傾斜内壁部20の凹部22について、詳細に説明する。図6は、遠心分離時の遠心分離用容器内部の様子を示す概略断面斜視図である。図6では、低比重の成分5aおよび高比重の成分5bを有する検体が遠心分離された結果、貯留空間10の外周側領域に、遠心分離の成果物としての積層体が形成された状態が示されている。この積層体は、内周側から順に低比重の成分の層5a、分離層4および高比重の成分の層5bの構造を有する。なお、分離層4は、上述したトラップ空間10aに充填された分離剤41と、トラップ空間10aに流れ込んだ膜40の材料とから形成された層である。
そして、図6に示されるように、凹部22は、回転時に遠心させられた検体(遠心分離後は、特に低比重の成分5a)と空気との界面Sを凹部22が横切る位置に形成されている。これにより、低比重の成分5aの凹部22上に存在する部分が他の領域に存在する部分に比べて積層体から剥離しやすくなる。
凹部22の形状は、検体が傾斜内壁部20の傾斜面を上がるときや低比重の成分が傾斜内壁部20の傾斜面を下りてくるときの障害が少なくなるように、中心軸Cを中心とする扇形状(中心を含む一部を切り取った切頂扇形状を含む)であることが好ましい。
以下、上記のような遠心分離用容器1および遠心分離装置50を用いた遠心分離方法の工程について説明する。図7は、遠心分離方法の工程を示す概略断面図である。
まず、上述したチキソトロピー性を有する材料が貯留部の底面全体に塗布された遠心分離用容器1が用意され、その遠心分離用容器1の開口31から貯留空間10に検体5が注入される(図7のI)。検体5の注入は、例えばピペットや注射器を使用して行われる。
次に、検体5が注入された遠心分離用容器1は、遠心分離装置50の回転台53に装着されて回転させられる。このとき、回転の遠心力により遠心分離用容器1内の検体5およびチキソトロピー性を有する材料が、比重に応じて分離し、貯留空間10の外周側に積層体を形成する(図7のII)。高比重の成分5bは、トラップ部(トラップ底面部23、トラップ側面部26およびトラップ上面部33)と分離剤4(チキソトロピー性を有する材料)によってトラップ空間10aに捕捉される。
次に、遠心分離用容器1の回転が止まると、凹部22の存在をきっかけとして、その凹部22上に存在する低比重の成分5aの部分から剥離が開始し(図7のIII)、他の部分はその凹部22上の部分の剥離に追随するように徐々に剥離が進行する。一方、高比重の成分5bは、トラップ空間にそのまま残ることになる。そして、すべての低比重の成分5aが積層体から剥離すると、低比重の成分5aは貯留空間10の下方にたまり、低比重の成分5aのみが抽出され回収可能な状態となる(図7のIV)。
次に、本発明の遠心分離用容器の具体的な実施例およびその効果について説明する。
図8のIは、本実施例の遠心分離用容器の断面図であり、図8のIIは、本実施例の遠心分離用容器の斜視図である。なお、図8のI,IIに示す遠心分離用容器は、上述したチキソトロピー性を有する材料を塗布する前の状態である。図8のI,IIに示す遠心分離用容器の主な構造の具体的な寸法は下記の通りである。
トラップ空間の直径φ1=22.5mm
バランス調整用の突起部を含む周の直径φ2=14mm
容器全体の直径φ3=26mm
本体部材の高さL1=18.1mm
傾斜内壁部が形成する空間の深さL2=9mm
トラップ空間の高さL3=4.8mm
凹部の深さD=0.8mm
傾斜内壁部の傾斜面と中心軸とが成す角度θ1=48°
凹部が占める周方向の角度範囲θ2=47°
傾斜内壁部の傾斜面に沿った底部中心から凹部までの距離R=4.1mm
図8に示す遠心分離用容器の容器本体2の貯留部に、シリンジを用いてエスコレクト(登録商標)(積水メディカル株式会社製)を0.5g分注し、これを遠心分離装置に設置し、15000min―1で30秒間(加速10秒および減速10を含む)回転させることによってスピンコートを行った。これにより容器本体2の貯留部の底面全体に200μmの厚さの膜を形成した。
また、図8に示す遠心分離容器の蓋部3の内面にもチキソトロピー性を有する材料を塗布した。具体的には、図9に示すように、遠心分離装置の回転台60上に開口31を下方に向けて蓋部3を設置し、抑え部材61によってこれを固定する。そして、蓋部3の内面側の空間にチキソトロピー性を有する材料70を充填し、15000min―1で30秒間(加速10秒および減速10を含む)回転させることによってスピンコートを行った。これにより蓋部3の内面全体に200μmの厚さの膜を形成した。
上述したように容器本体2および蓋部3の内面に膜を形成した後、これらを嵌合させて超音波によって溶着した。
なお、本実施例では、容器本体2と蓋部3とにそれぞれ膜を形成した後に、これらを一体化して遠心分離用容器1を形成するようにしたが、これに限らず、容器本体2と蓋部3とを一体化した後、上記と同様に、シリンジを用いてエスコレクト(登録商標)(積水メディカル株式会社製)を0.5g分注し、遠心分離装置を用いて回転させてスピンコートすることによって膜を形成するようにしてもよい。
そして、上記のようにしてチキソトロピー性を有する材料を塗布した遠心分離用容器を用いて、45歳のヒト(男性)の全血を遠心分離し、分離された血漿成分中のLDH(Lactate Dehydrogenase)を計測した。全血は、ヘパリン採血管を用いて採血されたものである。また、遠心分離は、18000min―1で2分間回転させて行った。LDHの計測は、FDC7000(富士フイルム株式会社製)を用いて行った。
また、公転式遠心分離装置によって遠心分離した場合と比較するため、公転式遠心分離装置としてACNO3(株式会社アトムベッツメディカル製)を用いて上記全血の遠心分離を行い、その血漿成分中のLDHとHb(ヘモグロビン)濃度とを計測した。遠心分離は、8000min−1で10分間回転させて行った。LDHは、上述したように赤血球に含まれる成分であり、また、Hb(ヘモグロビン)濃度も診断項目であるとともに、溶血を表す指標となるため、これらの2つの濃度を測定した。
図10は、遠心分離された血漿成分中のLDHの濃度とHb(ヘモグロビン)濃度とを示したものである。なお、図10に示すLDHの濃度単位であるIU/Lは、1IU/L=1.67×10-6 kat/Lに換算することができる。
図10の一番左のグラフは、公転式遠心分離によって遠心分離された血漿成分中のLDHの濃度とHb(ヘモグロビン)濃度とを示すものであり、図10の左から2番目のグラフは、遠心分離用容器にチキソトロピー性の材料を塗布することなく自転式遠心分離を行った場合の血漿成分中のLDHの濃度とHb(ヘモグロビン)濃度とを示すものである。また、図10の左から3番目のグラフは、遠心分離用容器の蓋部の内面にチキソトロピー性の材料を塗布して自転式遠心分離を行った場合の血漿成分中のLDHの濃度とHb(ヘモグロビン)濃度とを示すものであり、図10の一番右のグラフは、遠心分離用容器の貯留部の底面全体にチキソトロピー性の材料を塗布して自転式遠心分離を行った場合の血漿成分中のLDHの濃度とHb(ヘモグロビン)濃度とを示すものである。
図10に示すグラフから、遠心分離用容器の貯留部の底面全体にチキソトロピー性の材料を塗布した場合のLDHおよびHbの濃度の測定結果が、公転式遠心分離の場合のLDHおよびHbの濃度の測定結果に最も近いものであった。すなわち、遠心分離用容器の貯留部の底面全体にチキソトロピー性の材料を塗布した場合には、溶血が効果的に抑制できていることがわかった。チキソトロピー性の材料を塗布しなかった場合と蓋部の内面のみに塗布した場合には、溶血の影響によって、Hb濃度が相対的に高く、またLDHの濃度も正常域の上限あたりの値となっていることがわかった。蓋部にチキソトロピー性の材料を塗布した場合、若干の改善がみられることから、貯留部の底面全体および蓋部の内面の両方に塗布した場合には、より良い効果を得ることができる。
次に、チキソトロピー性の材料から膜40の厚さとその溶血抑制効果との関係を示す実施例を説明する。ここでは、200μmの膜40を形成した場合と、20μmの膜40を形成した場合と、5μmの膜40を形成した場合とで、それぞれLDHの濃度を測定した。各厚さの膜40は、スピンコートによって形成した。具体的には、上記実施例と同様に、シリンジを用いてエスコレクト(登録商標)(積水メディカル株式会社製)を0.5g分注し、これを遠心分離装置に設置し、15000min―1で30秒間回転させることによって202μmの膜40を形成した。また、回転数を同じとして120秒間回転させることによって20μmの膜40を形成した。また、回転数と同じとして150秒間回転させることによって5μmの膜40を形成した。
なお、膜40の厚さについては、図11に示すように、傾斜内壁部20の内面に形成された膜40における矢印Aで示す点の厚さを計測した。測定機としては、キーエンス製の多層膜厚測定機SI−T10/SI−T10Uを使用した。また、本実施例では、スピンコートによって膜40を形成しているので、傾斜内壁部20の内面上に形成される膜40の厚さはほぼ均一であり、厚さの最大値と最小値とは、平均厚さの±10%の範囲内にあるものである。
図12は、200μmの膜40を形成した遠心分離用容器2を用いて遠心分離を行って血漿成分中のLDHを計測した場合の濃度を基準(ゼロ)とし、20μmの膜40を形成してLDHを測定した場合の濃度差と、5μmの膜40を形成してLDHを測定した場合の濃度差とを示したものである。図12に示すように、膜40の厚さが薄くなるほどLDHの濃度差が大きくなり、溶血抑制効果が小さくなることがわかった。膜40の厚さが5μmの場合、基準から3.5%の濃度差があるので、この厚さを下限とすることが望ましい。
なお、上記説明では、赤血球の破壊による溶血の影響に対する効果のみを説明したが、本発明の遠心分離用容器は、白血球などの破壊に対しても保護する機能があると考えられる。
1 遠心分離用容器
2 容器本体
3 蓋部
4 分離層
5 検体
5a 低比重の成分
5b 高比重の成分
10 貯留空間
10a トラップ空間
20 傾斜内壁部
21 底部
22 凹部
22a 凹部底面
22b 凹部側面
23 トラップ底面部
24 嵌合部
25 支持外壁部
26 トラップ側面部
27 突起部
30 開口部
31 開口
33 トラップ上面部
40 膜
41 分離剤
50 遠心分離装置
51 筺体
51a 開閉蓋
52 収容空間
53 回転台

Claims (8)

  1. 検体を貯留する貯留部を有する容器本体を有し、該容器本体の中心軸を回転軸として回転させられることにより前記貯留部内の検体の成分を遠心分離する遠心分離用容器において、
    前記貯留部の底面全体にチキソトロピー性を有する材料が塗布され、塗布により形成された膜の厚さが5μm以上1000μm以下である遠心分離用容器。
  2. 前記容器本体の前記貯留部の開口側に設けられる蓋部を備え、
    前記チキソトロピー性を有する材料が、前記蓋部のトラップ上面部の内面及び開口部の内面にも塗布されている請求項1記載の遠心分離用容器。
  3. 前記チキソトロピー性を有する材料が、遠心分離される2つの成分の各比重の中間の比重を有する材料である請求項1または2記載の遠心分離用容器。
  4. 前記貯留部の底面が、漏斗状の傾斜面を含む請求項1からいずれか1項記載の遠心分離用容器。
  5. 前記チキソトロピー性を有する材料が、ゲルである請求項1からいずれか1項記載の遠心分離用容器。
  6. 前記検体が遠心分離された際に相対的に高い比重の成分が収容されるトラップ部が、前記容器本体の開口端部に設けられている請求項1からいずれか1項記載の遠心分離用容器。
  7. 前記トラップ部の内面に、前記チキソトロピー性を有する材料が塗布されている請求項記載の遠心分離用容器。
  8. 請求項1からいずれか1項記載の遠心分離用容器の製造方法であって、
    前記チキソトロピー性を有する材料をスピンコートにより塗布することを特徴とする遠心分離用容器の製造方法。
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