JP2004045186A - 血清及び血餅採取兼用容器 - Google Patents

血清及び血餅採取兼用容器 Download PDF

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Yuichi Shimoyama
下山 友一
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Abstract

【課題】血液を遠心分離したのち血清又は血漿を採取するとともに、残渣である血餅をも分離剤には触れることなく同一容器で採取できるようにする。
【解決手段】筒状本体1とキャップ2を熱可塑性合成樹脂材でそれぞれ一体成型し、前記筒状本体1は開口部12と底部3を有し、かつ、内径dが円形で外径を多角形に形成するとともに、前記開口部12にキャップ2を密閉してなる血清及び血餅採取兼用容器を確保する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は血清及び血餅採取兼用容器に関し、さらに詳細には、該容器自体で血液を遠心分離して血清又は血漿を採取するとともに、血液残渣として残存する血餅をも簡便に採取できるようにした血清及び血餅採取兼用容器に係わる。
【0002】
【従来の技術】
血液を遠心分離して血清や血漿を採取するには、従来から採血管やスピッツ管等の一定肉厚の円筒管を使用してきた。
前記採血管等においては、その上部に分離された血清又は血漿をスポイト等で採取して検査に付され、分離剤及び該分離剤下から底部に堆積した血餅は残渣としてそのまま容器とともに廃棄処分されていた。従って、従来の採血管等の如く内外径が一定で一定肉厚の円筒管で長年に亘って十分対応されてきた。
【0003】
しかしながら、近年採血管等の底部に残渣として、また、廃棄処分として堆積した血餅がDNAやRNA鑑定に役立つことが判明し、これを採取して有効利用することにより、さらなる機能性に富んだ採血管・採血容器等の必要性が生じてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
予め分離剤が装填されている採血管に血液を充填しこれを遠心分離すると、分離剤がセパレータとして機能し、遠心分離後における採血管内の状態は比重差によって底部に血餅が堆積し、該血餅上に分離剤が位置し、該分離剤の上部に血清又は血漿が分離して浮上する。
【0005】
血清又は血漿は液体であるから、キャップを開けて容易に採取できることは前述のとおりである。しかし、同様の方式で血餅を採取することは極めて困難である。
つまり、分離剤は頗る接着性の強い厄介な性状を有し、容器・針先・スポイト等にくっ付き易く、仮にスポイト方式等で血餅を採取しても検査の正確性を期することはできないと云う問題点が生ずる。
【0006】
本発明は血液を遠心分離したのち、血清又は血漿を採取するとともに、残渣である血餅をもセパレータなる分離剤には触れることなく同一容器で採取でき、かつ、検査の正確性並びに迅速性を期することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
而して、前記従来技術の問題点を改善すべくなした本発明の要旨は、筒状本体とキャップを熱可塑性合成樹脂材でそれぞれ一体成型し、前記筒状本体は開口部と底部を有し、かつ、内径が円形で外径を多角形に形成するとともに、前記開口部にキャップを密閉してなることを特徴とする血清及び血餅採取兼用容器を提供するにある。
【0008】
本発明は上記構成により内面は依然として円形湾曲面、つまり円筒形を呈するが外観は多角の平面部を呈することになる。
従って、筒方向平面部中央の肉厚が最も薄く、その左右角部の稜線に向かうに従って徐々に厚くなり、稜線部の肉厚が最も厚く形成される。
【0009】
そして、筒状本体には予め分離剤が装填されているから、血液を充填して開口部をキャップで密閉したのち遠心分離すると、底部に血餅が堆積し、その上部に分離剤が、該分離剤の上部に血清又は血漿がそれぞれ位置する。
【0010】
このようにして、遠心分離後キャップを開けて血清又は血漿を従来どおり採取するとともに、筒状本体は熱可塑性合成樹脂製で柔らかく、しかも、外観平面部の筒方向中央線部は特に最小肉厚部となっているから、その筒状本体下部に穿刺器を刺し込むことにより、分離剤に触れることなく簡便に血餅を採取できる。
また、多角形の平面部は容器固定ホルダーに不動のものとして保持され、滑り防止機能が働くとともに穿刺器を刺し込む際の安全機能をまっとうする。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態を示す筒状本体の平面図、図2は同じく正面図、図3は同じくキャップの正面図である。
【0012】
図中、1は筒状本体で2はキャップであって、何れもプラスチックス材で一体成型したものである。筒状本体1は底部3を閉塞し内面は円形で外面を八角形に形成した。
【0013】
従って、筒状本体1の内径dは一定であるが、外面を形成する平面部4の筒方向中央部5の肉厚tが最も薄く、互いの平面部4が隣接して形成する筒方向の稜線6に向かうに従って徐々に厚くなり、該稜線6と内径d間の肉厚Tが最も厚くなる。
【0014】
図4は遠心分離後の容器7を示す説明的正面図である。ここにおいて、それぞれの比重差によって中間に分離剤8が、その上部に血清9又は血漿が、底部3に血餅10が堆積する。
【0015】
キャップ2を開けて血清9又は血漿を採取器で取り出したのち、採取刺器を筒状本体1の筒方向中央部5の下部11に刺し込んで採取すると、採取刺器は分離剤8に触れることなく血餅10を取り出すことができた。けだし、筒方向中央部5は筒状本体1の肉厚tが最も薄く、かつ、筒状本体1の下部11に血餅10が堆積し、採取刺器を頗る簡便に刺し込めるからである。なお、図中12は開口部を示す。
【0016】
【発明の効果】
本発明によると刺込部が平面、かつ、最小肉厚部であるから、容器がころがず刺し針が滑らず、頗る安全でしかも簡便に分離剤に触れることなく血餅のみを採取することができる。
同様にその都度キャップを開けることなく、血清又は血漿・分離剤・血餅をそれぞれ個別に採取することもできる。
【0017】
さらに、筒状本体は内面が円形湾曲面であるため、従来どおり正確な分離機能を保持しつつ、外面は多角形であるから筒状本体の肉厚がバランスし強度が頗る向上し、破損しにくい。しかも、パック詰めの際に隣接する各筒状本体の平面部同士が面接触するので、無駄なスペースを省けるとともに、運搬性・流通性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒状本体の一実施態様を示す平面図。
【図2】本発明に係る筒状本体の一実施態様を示す正面図。
【図3】本発明に係るキャップの一実施態様を示す正面図。
【図4】本発明に係る容器の一実施態様を示す説明的な正面図。
【符号の説明】
1  筒状本体
2  キャップ
3  底部
4  平面部
5  筒方向中央部
6  稜線
7  容器
8  分離剤
9  血清
10  血餅
11  下部
12  開口部
d  内径
t  肉厚
T  肉厚

Claims (1)

  1. 筒状本体(1)とキャップ(2)を熱可塑性合成樹脂材でそれぞれ一体成型し、前記筒状本体(1)は開口部(12)と底部(3)を有し、かつ、内径(d)が円形で外径を多角形に形成するとともに、前記開口部(12)にキャップ(2)を密閉してなることを特徴とする血清及び血餅採取兼用容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025858A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Aloka Co Ltd 分注装置
JP2010249674A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Aloka Co Ltd 採血管、検体前処理装置、検体前処理方法及び分離剤除去具

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