JP6317196B2 - 過レニウム酸水溶液の製造方法及びこれを用いた過レニウム酸カリウム、過レニウム酸アンモニウム及びレニウムメタルの製造方法 - Google Patents

過レニウム酸水溶液の製造方法及びこれを用いた過レニウム酸カリウム、過レニウム酸アンモニウム及びレニウムメタルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6317196B2
JP6317196B2 JP2014136093A JP2014136093A JP6317196B2 JP 6317196 B2 JP6317196 B2 JP 6317196B2 JP 2014136093 A JP2014136093 A JP 2014136093A JP 2014136093 A JP2014136093 A JP 2014136093A JP 6317196 B2 JP6317196 B2 JP 6317196B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rhenium
aqueous solution
acid aqueous
producing
perrhenic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014136093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016013940A (ja
Inventor
育伸 隅田
育伸 隅田
雄仁 河野
雄仁 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pan Pacific Copper Co Ltd
Original Assignee
Pan Pacific Copper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pan Pacific Copper Co Ltd filed Critical Pan Pacific Copper Co Ltd
Priority to JP2014136093A priority Critical patent/JP6317196B2/ja
Publication of JP2016013940A publication Critical patent/JP2016013940A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6317196B2 publication Critical patent/JP6317196B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

本発明は、過レニウム酸水溶液の製造方法及びこれを用いた過レニウム酸カリウム、過レニウム酸アンモニウム及びレニウムメタルの製造方法に関する。とりわけ、本発明は、レニウムを含む酸性溶液(例えば銅等の非鉄金属の製錬工程から発生する廃酸)から硫化レニウムを生成させ、硫化レニウムから過レニウム酸水溶液を製造する方法に関する。
レニウムは、モリブデン原鉱の輝水鉛鉱や銅鉱石に僅かに随伴する希少金属であるが、触媒の添加元素、熱電対や超耐熱合金用添加元素、高真空電子管材料等に用いられる重要な金属である。
レニウムを工業的に回収するための有望な原料の一つとして廃酸がある。廃酸は、銅等の非鉄金属の製錬工程から発生する亜硫酸ガスを硫酸の製造に利用する場合に水洗浄がなされるが、その際生成する硫酸を定期的に一部抜き出したものである。原鉱中に含まれていたレニウムがその他の不純物と共に廃酸中に混入している。その他不純物としては、As、Fe、Cu等が代表的である。
また、廃酸などから生成可能な硫化レニウムを用いてレニウムを回収する方法も種々に検討されてきている。例えば、特開昭62−148327号公報(特許文献1)には、硫化レニウムから過レニウム酸カリウムを製造する方法が記載されている。当該文献では、硫化レニウムを過酸化水素等の酸化剤を使用して酸化浸出し、浸出後液中に硫化水素を添加することにより、後液中に純度の高い過レニウム酸を得た後、水酸化カリウムを添加することで過レニウム酸カリウムを製造している。過レニウム酸カリウムからは、特公平2−20575号公報(特許文献2)に記載のように、陽イオン交換樹脂と接触後にアンモニア水で中和して濾過する方法等によって、過レニウム酸アンモニウムを製造することができる。過レニウム酸アンモニウムは有価物として商取引可能であり、付加価値の高い形態である。
また、特開昭47−21323号公報(特許文献3)には、レニウムを含有するモリブデン原鉱石を焙焼し、水で抽出し、この抽出液に塩化カリウムを加え、この際得られる沈澱を濃硫酸に解かし、硫酸濃度を1〜3モルに調節したのち、高分子量有機第三アミン濃度0.02モル以上で含む有機溶媒を用いて抽出し、次にこの抽出液をカセイカリ水溶液で逆抽出し、この抽出液を濃縮還元処理することを特徴とするレニウムの製造方法が記載されている。
特許文献3には、レニウムは硫化レニウムの形態で含有されており、焙焼によって硫化レニウムは酸化されて酸化レニウム(Re27)に変わり、150℃以上の温度で気化し、煙ジン中に蓄積されることが記載されている。煙ジンを水で抽出すると酸化レニウム(Re27)が水溶液中に吸収されること、及び、当該水溶液は多量の二酸化イオウや三酸化イオウを含むため強い酸性を示すことも記載されている。
特開昭62−148327号公報 特公平2−20575号公報 特開昭47−21323号公報
特許文献1のように湿式プロセスにより硫化レニウムから過レニウム酸を製造する方法は知られているが、乾式プロセスにより硫化レニウムから過レニウム酸を製造する方法が提供されることも望ましい。この点、特許文献3には焙焼により硫化レニウムが酸化されて酸化レニウムに変わることや、酸化レニウムは150℃以上の温度で気化し、煙ジン中に蓄積されることが記載されているものの、不純物の除去に関しては改善の余地が残されている。
本発明はレニウムを含む酸性溶液から硫化レニウムを生成し、この硫化レニウムから乾式プロセスを用いて高純度の過レニウム酸を製造可能な方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下の手法を見出した。即ち、レニウムを含む酸性溶液に対して所定の処理を行って硫化レニウムを生成し、この硫化レニウムを焙焼し、亜鉛やビスマス等の不揮発成分を残渣として分離しながら、レニウムをガス化した酸化レニウムとして抜き取る。その後、酸化レニウムを冷却して固化する。硫黄分はガス状の硫黄酸化物として随伴してくるが、沸点の違いを利用することで固気分離により除去可能である。これにより回収される酸化レニウムの純度が上昇する。得られた酸化レニウムを水中に溶解すると高純度の過レニウム酸水溶液が得られる。
本発明は上記知見に基づいて完成したものであり、一側面において、1)レニウムを含む酸性溶液を陰イオン交換樹脂に通液して、レニウムを陰イオン交換樹脂に吸着させる工程と、2)レニウムが吸着した陰イオン交換樹脂に溶離液を通液してレニウムを陰イオン交換樹脂から溶離させる工程と、3)溶離後液中に含まれるレニウムを硫化処理して硫化レニウムを得る硫化工程と、4)硫化レニウムに対して酸素含有気体の存在下で焙焼を行い、ガス化した酸化レニウムを回収する工程と、5)ガス化した酸化レニウムに随伴する硫黄酸化物をガス状態に保ちながら酸化レニウムを冷却して固化し、次いで固気分離することにより酸化レニウムの純度を高める工程と、6)固化した酸化レニウムを水中に溶解させるか、又は、固化した酸化レニウムを加熱してガス化した後に水中に溶解させることで、過レニウム酸水溶液を得る工程と、を含む過レニウム酸水溶液の製造方法である。
本発明に係る過レニウム酸水溶液の製造方法の一実施形態においては、レニウムを含む酸性溶液は、ビスマス、ヒ素、鉄、銅を少なくとも更に含む酸性溶液であり、陰イオン交換樹脂に吸着させる工程では、レニウム及びビスマスが陰イオン交換樹脂に吸着され、溶離させる工程では、レニウム及びビスマスが陰イオン交換樹脂から溶離され、硫化工程では、溶離後液の濃度を調整することによりビスマスを硫化後液に残したままレニウムを硫化レニウムとして回収することを含む。
本発明に係る過レニウム酸水溶液の製造方法の一実施形態においては、溶離液が、金属塩化物を含む塩酸性溶液である。
本発明に係る過レニウム酸水溶液の製造方法の別の一実施形態においては、硫化処理が、溶離後液を2N以上の塩酸濃度において硫化処理することを含む。
本発明に係る過レニウム酸水溶液の製造方法の更に別の一実施形態においては、焙焼が200〜600℃の炉内雰囲気温度で行われる。
本発明は別の一側面において、上記過レニウム酸水溶液の製造方法によって得られた過レニウム酸水溶液を原料として、過レニウム酸カリウムを製造する方法である。
本発明は更に別の一側面において、上記過レニウム酸水溶液の製造方法によって得られた過レニウム酸水溶液を原料として、過レニウム酸アンモニウムを製造する方法である。
本発明は更に別の一側面において、上記過レニウム酸水溶液の製造方法によって得られた過レニウム酸水溶液を原料として、レニウムメタルを製造する方法である。
本発明によれば、レニウムを含む酸性溶液から硫化レニウムを生成し、この硫化レニウムから高純度の過レニウム酸を製造可能な乾式プロセスが提供される。本発明は硫化レニウムから過レニウム酸アンモニウムを製造する方法に組み込むことができる。
実施例における焙焼に使用した焙焼設備の模式図である。
本発明に係る過レニウム酸水溶液の製造方法の一実施形態においては、
1)レニウムを含む酸性溶液を陰イオン交換樹脂に通液して、レニウムを陰イオン交換樹脂に吸着させる工程と、
2)レニウムが吸着した陰イオン交換樹脂に溶離液を通液してレニウムを陰イオン交換樹脂から溶離させる工程と、
3)溶離後液中に含まれるレニウムを硫化処理して硫化レニウムを得る硫化工程と、
4)硫化レニウムに対して酸素含有気体の存在下で焙焼を行い、ガス化した酸化レニウムを回収する工程と、
5)ガス化した酸化レニウムに随伴する硫黄酸化物をガス状態に保ちながら酸化レニウムを冷却して固化し、次いで固気分離することにより酸化レニウムの純度を高める工程と、
6)固化した酸化レニウムを水中に溶解させるか、又は、固化した酸化レニウムを加熱してガス化した後に水中に溶解させることで、過レニウム酸水溶液を得る工程と、
を含む。
(レニウムを含む酸性溶液)
本発明が処理対象とする溶液はレニウムを含む酸性溶液である。レニウムを含む酸性溶液としては、レニウムの他に、ビスマス、ヒ素、鉄、銅を少なくとも更に含んでいる。
例えば、本発明に利用されるレニウムを含む酸性溶液中にはレニウム0.01〜0.50g/L、ビスマス0.01〜0.05g/L、ヒ素1〜5g/L、鉄0.01〜0.05g/L、銅0.01〜0.5g/Lが含まれている。レニウムを含む酸性溶液中のレニウムはレニウム酸(HReO4)の形態で存在している。
このようなレニウムを含む酸性溶液としては、例えば銅等の非鉄金属の製錬工程から発生する亜硫酸ガスを水洗浄することにより得られる廃酸や、モリブデン精鉱の酸化焙焼ガスを洗浄した後の洗浄水等が好適に利用可能である。この廃酸には、原鉱石中に含まれるレニウムが不純物と共に混入しており、レニウムの他に、ビスマス、亜鉛、砒素、鉄、銅等が含まれている。
(脱水銀工程)
レニウムを含む酸性溶液中に、後述する陰イオン吸着工程の吸着溶離に影響を及ぼすほどの水銀が含有されると考えられる場合には、キレート樹脂のような水銀に対する吸着力の強い樹脂にレニウムを含む酸性溶液を通すことでレニウムを含む酸性溶液を脱水銀処理してもよい。これにより不純物の少ない硫化レニウムが生成できる。脱水銀工程に好適なキレート樹脂としては、チオアミド基、チオ尿素基、ポリアミン酸基、及びイミノジ酢酸基などの金属捕捉基を一種以上もつキレート樹脂が挙げられる。
(工程1)
工程1では、レニウムを含む酸性溶液を陰イオン交換樹脂に通液して、レニウムを含む酸性溶液中のレニウム及びビスマスを該樹脂に選択的に吸着させることで、樹脂に吸着しない砒素、鉄及び銅を除去する。陰イオン交換樹脂としては、強塩基性イオン交換樹脂を用いることが好ましく、例えば三菱化学社製PA408、PA316、SA20Aなどのトリメチルアンモニウム基及び/又はジメチルエタノールアンモニウム基をもつ強塩基性陰イオン交換樹脂が利用できる。陰イオン樹脂吸着工程においては、空間速度(Space Velocity:SV)を3〜30 Hr-1に制御して、レニウムを含む酸性溶液中のレニウム及びビスマスを該樹脂に選択的に吸着させることが好ましい。
(工程2)
次に、工程2では、レニウム及びビスマスが吸着した陰イオン交換樹脂に溶離液を通液してレニウム及びビスマスを陰イオン交換樹脂から溶離させる。溶離液としては、塩酸酸性の溶離液が好ましく、金属塩化物、特に、亜鉛、カドミウム、銅、鉄のいずれかを含む金属イオンを添加することがより好ましい。特に亜鉛は、塩酸濃度が高いと硫化物を生成し難いことから、溶離効率向上及び硫化反応でのレニウムとの分離性の観点から、金属塩化物の中でも特にZnCl2を用いることが好ましい。金属塩化物を添加することにより、塩酸のみの溶離液に比べて1/4の液量で100%近い溶離が可能となる。金属塩化物を添加することにより、塩酸濃度9N以上の高塩酸酸性としなくても十分な溶離が可能となる。
金属塩化物の添加量は、添加しすぎると、薬剤費用増加、設備腐食、添加金属の処理費用増加などの問題が発生する場合がある。よって、金属塩化物の添加量は10〜200g/L以上とすることが好ましく、より好ましくは20〜100g/Lである。
溶離液の塩酸濃度は2N以上とすることが好ましく、工業上の取り扱い性及び安全性を考慮すれば、溶離液の塩酸濃度は2〜9N程度、より好ましくは3〜7N程度とするのが好ましい。空間速度(SV)は、1〜20 Hr-1程度とすることが、回収効率向上の点で好ましい。
(工程3)
工程3では、溶離後液中に含まれるレニウムを硫化処理して硫化レニウムを得る。溶離後液である塩酸酸性溶液中にはレニウムの他にビスマスが吸着するが、この溶離後液を3N以上の塩酸濃度において硫化処理を施すことにより、ビスマスを硫化後液中に残したままレニウムを硫化レニウムとして回収することができる。
硫化工程は、反応式:HReO4+7/2H2S→Re27+4H2Oに従って進行する。そのため、硫化水素添加量は、上記反応式に従う必要量に対して80%以上反応する量として0.8〜2.0当量を添加、好ましくは0.9〜1.2当量とするのが好ましい。反応(保持)時間は、必要硫化水素を添加後10〜120分、好ましくは10〜60分とすることが好ましい。硫化水素を供給する手法としては(a)液化硫化水素充填ポンプから硫化ガスを直接供給する方法(b)水硫化ソーダ溶液を溶離液へ添加させ、液中で硫化水素ガスを発生させる方法(c)別工程で水硫化ソーダと酸性液を接触させ、硫化水素ガスを発生させ、発生させた硫化水素ガスを供給する方法などが考えられる。これらの中でも不純物が混入しない(a)又は(c)の手法を用いることが好ましい。
(硫化レニウム)
工程3によって得られた硫化レニウムは、典型的な実施形態においては、化学分析によると(ICP−OESにより分析)、レニウム:25〜62質量%、硫黄:10〜38質量%、亜鉛:0.01〜5.0質量%、ビスマス:0.01〜5.0質量%が含まれ、より典型的な実施形態においては、硫化レニウム中には、レニウム:35〜50質量%、硫黄:15〜32質量%、亜鉛:0.01〜1.0質量%、ビスマス:0.01〜1.0質量%が含まれる。レニウムは、一部が酸化レニウムとして存在する場合もある。なお、ここでの分析値は、硫化レニウムと硫化レニウムに付着した水分を合わせて100質量%とした場合の分析値とする。
(工程4)
工程4では、硫化レニウムに対して酸素含有気体の存在下で焙焼を行う。焙焼により、硫化レニウムが以下の反応式に従って酸化レニウムに転換すると考えられる。
Re27(s)+21/2O2→Re27(s)+7SO2(g)・・・(式1)
SO2(g)+1/2O2(g)→SO3(g)
式1から分かるように、副産物として硫黄酸化物が生成する。酸化レニウム及び硫黄酸化物はガス化して焙焼炉から排出する。焙焼残渣中に亜鉛及びビスマスの少なくとも一方が含まれる場合、これらは焙焼残渣中に回収することが好ましい。
焙焼を実施するための炉の種類としては、特に制限はなく、キルン炉、流動床炉、管状炉等が挙げられるが、残渣の飛散による回収時のコンタミ低減、費用の理由により管状炉が好ましい。
また、雰囲気温度が急激に上昇した場合に反応を抑制するため、窒素、アルゴン等の不活性ガスを炉内に供給できるようにしておくことが望ましい。
酸素含有気体としては、酸素、空気、酸素と不活性ガスの混合物等が挙げられるが、コストが高くなることから空気とするのが好ましい。ここでいう酸素含有気体には、当初から気体で存在する酸素含有気体の他、加熱時に酸素を発生するような固体や液体(例えば、塩素酸カリウム、過塩素酸アンモニウム)を使用することによって生じた酸素含有気体も含まれる。酸素含有気体は、反応効率の観点から、上記(式1)で必要とされる理論当量以上の酸素を供給することが好ましく、例えば1.2以上とすることができ、1.8以上とすることがより好ましい。
酸化レニウムのガス化を促進するため、焙焼炉の炉内雰囲気温度を比較的高く設定して焙焼することが望まれる。ただし、過度に高い温度を設定すると亜鉛分やビスマス分もガス化するおそれがあるので、焙焼炉の雰囲気温度を200〜600℃として焙焼を行うことが好ましく、300〜550℃として焙焼を行うことがより好ましく、焙焼炉の雰囲気温度を350〜500℃として焙焼を行うことが更により好ましい。また、焙焼時間としては、焙焼炉の規模や構造にもよるが、長すぎるとエネルギーロスが大きくなる一方で短すぎると未揮発が多くなるので、例えば30〜240分とすることが好ましく、120〜180分とすることがより好ましい。
酸素含有気体は焙焼炉に供給する前に予熱しておくことが望ましい。酸素含有気体を予熱しておくことで、炉内反応の均一化のメリットが得られる。具体的には、酸素含有気体は炉内雰囲気温度と同温度に予熱しておくことが好ましい。ただし、必要以上に予熱するとエネルギーのロスとなる。
ガス化した酸化レニウムの輸送は、ガス配管を使用すればよい。ガス配管は保温し、輸送途中で酸化レニウムが配管内壁に固着するのを防止することが好ましい。保温時の配管内温度は低すぎると酸化レニウムが固化するおそれがあるので300℃以上とするのが好ましく、エネルギー消費の観点から必要以上に温度を高くする必要もないので、典型的には500℃以下、より典型的には400℃以下である。
(工程5)
その後、ガス化した酸化レニウムに随伴する硫黄酸化物をガス状態に保ちながら酸化レニウムを冷却して固化し、次いで固気分離することにより酸化レニウムの純度を高める。所定の冷却場所(配管内でも出入口のある容器内でもよい。)で冷却して固化させることが作業効率の向上の点で望ましい。このとき、随伴してくる硫黄酸化物は沸点の違いによりそのまま気体として冷却場所を通り抜けていくので、固気分離によって、酸化レニウムの純度が向上する。コンタミ防止の観点から、固化した酸化レニウムはレニウム酸に不溶性の材料、例えば、石英又はガラス上に回収するのが好ましく、内壁の材質にこれらの材料を用いた配管内や容器内に回収することができる。固気分離の際、レニウムの回収率を上げるためにフィルターを設置しても良い。冷却は、自然放冷、熱交換による方法等が挙げられるが、装置の簡略化の理由により自然放冷の方法を実施することが好ましい。
100℃以下、好ましくは80℃以下に冷却することで酸化レニウムを完全に固化することができる。必要以上に低温にすると焙焼炉から酸化レニウムに一緒に流れてくる硫黄酸化物まで液化又は固化して回収されてしまうので、硫黄酸化物を完全に除外するためにはSO3の沸点以上である50℃以上の温度に冷却することが好ましいが、通常、発生する硫黄酸化物の形態はSO2となるのでSO2の沸点以上である常温(例:5〜30℃)まで冷却してもよい。
なお、ガス化した酸化レニウムを湿式スクラバー等を用いて水冷しながら水中に溶解させることで過レニウム酸水溶液を直接得る方法も考えられるが、当該方法では酸化レニウムと一緒に硫黄酸化物までが水中に溶解するので、純度の観点では酸化レニウムを固化する方法よりも劣る。例示的には、酸化レニウムを水中へ溶解する方法だと、酸化レニウムを固化する方法に比べて、過レニウム酸水溶液中のS品位が5〜10倍程度増加する。
(工程6)
工程6において、固化した酸化レニウムを水中に溶解させるか、又は、固化した酸化レニウムを加熱してガス化した後に水中に溶解させることで、過レニウム酸水溶液を得る。酸化レニウムは以下の反応式に従って過レニウム酸に転換すると考えられる。
Re27(s又はg)+H2O(l)→2HReO4(l)・・・(式2)
酸化レニウムは容易に水に解けるが、あまり水溶液中の濃度が高いと反応効率が落ちると考えられる。一方、濃度が低すぎると水使用量が増え、操業時のハンドリング性が悪化し、その後に濃縮工程が必要となる。そこで、酸化レニウムの水への投入量は50〜500g/Lが好ましく、150〜250g/Lがより好ましい。
固化した酸化レニウムを固液接触させることで水中に溶解させる方法が簡便な方法であるが、固化した酸化レニウムを加熱して再度ガス化した後にスクラバー等で気液接触させて水中に溶解させる方法も可能である。但し、この方法だと未回収ロスが発生するので、前者の方法がより好ましい。
過レニウム酸水溶液からは、公知の任意の方法により、過レニウム酸カリウムを製造することができ、更には過レニウム酸アンモニウムを製造することができる。例えば、過レニウム酸水溶液に水酸化カリウムを添加してpHを11〜13程度に調整することで、過レニウム酸カリウムを析出させ、固液分離によってこれを回収することができる。また、過レニウム酸カリウムは重く沈降しやすいので、浮上しやすい不純物を分離してから固液分離することが好ましい。また、水簸等によって純度を高めることもできる。過レニウム酸カリウムを水素等で還元することにより、レニウムメタルを製造することができる(例えば、特開昭62−124240号公報参照)。
また、過レニウム酸水溶液にアンモニア水を添加してpHを7〜12程度に調整することで過レニウム酸アンモニウムを析出させ、固液分離することにより過レニウム酸アンモニウムを製造することができる。精製を繰り返すことにより、純度は更に高めることが可能である。精製方法としては例えば、純水への再溶解及び晶析を行う方法が挙げられる。中和後、固液分離する前に90〜105℃に加熱して濃縮することが好ましい。過レニウム酸アンモニウムを水素等で還元することにより、レニウムメタルを製造することができる(例えば、特開昭62−146227号公報参照)。
(変形例)
工程1及び工程2で記載される吸着及び溶離工程は、通常の固定式イオン交換装置を用いて行ってもよいが、擬似移動床式イオン交換装置を用いるのが好ましい。擬似移動床式イオン交換装置は、例えば、米国Calgon Carbon社のISEP(登録商標)などの周知のものを使用することができる。
更に、上記の工程3では、レニウム及びビスマスを含む溶離後液を3N以上の塩酸濃度において硫化処理を施すことにより、ビスマスを硫化後液中に残したままレニウムを硫化レニウムとして回収する方法を説明したが、工程3においては、工程2で得られた溶離後液を、移動床溶液を用いた擬似移動床式クロマトグラフィーによって、レニウム区分回収液とビスマス区分回収液とに分け、レニウム区分回収液に対して硫化処理を実施することでより高純度の硫化レニウムを製造することもできる。擬似移動床式クロマトグラフィーとしては、米国Cargon Carbon社のCSEP(登録商標)などの周知のものを使用することができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、実施例は例示目的であって発明が限定されることを意図しない。
(硫化レニウムの生成)
レニウムを含む酸性溶液として、レニウムが0.40g/L、ビスマスが0.03g/L、銅が0.02g/L、ヒ素が3.0g/L、鉄が0.01g/Lの組成の酸性溶液を使用した。この酸性溶液を、陰イオン交換樹脂(ダイヤイオンPA408)を150L収容した樹脂塔に空塔速度6Hr-1で通液し、酸性溶液中のレニウム及びビスマスを陰イオン交換樹脂に吸着させた。次いで、レニウム及びビスマスが吸着した陰イオン交換樹脂に、HCl(6N)とZnCl2(100g/L)の混合液からなる溶離液を空塔速度3Hr-1で通液してレニウムを陰イオン交換樹脂から溶離させた。その後、溶離後液中に含まれるレニウムを3N以上の塩酸濃度において、1.2当量の硫化水素ガスを吹き込んで60分間保持して硫化処理した。その結果、表1に記載の硫化レニウム(水分23質量%)が得られた。各成分の含有率は化学分析(ICP−OESにより分析した。)により測定した。水分は真空乾燥法により求めた。
Figure 0006317196
(焙焼条件が各成分のガス化率に与える影響の検討)
表1の硫化レニウム500gに対して、種々のキルン炉雰囲気温度条件で120〜140分間焙焼を行い、その後、室温まで炉冷した。焙焼炉としてはキルン炉を使用し、酸素含有気体としては空気を使用した。何れの例も酸素当量は1.9〜2.2の範囲とした。また、所定温度(ここでは140℃とした。)まで空気を予熱してからキルン炉に供給する方が炉内雰囲気温度が安定し硫黄の揮発率が上昇する傾向にあることが分かった。試験後の残渣の重量を測定し、また、該残渣の化学分析を実施した。残渣の重量と各元素分析結果から各元素の含有量(g)を求め、試験前後の含有量(g)の差からガス化率を求めた。
焙焼時間はキルン炉内の雰囲気温度が所定の温度に到達してから冷却を開始するまでの時間である。酸素当量は、硫化レニウムに含まれるレニウム及び硫黄がRe27であるか、又は酸化物以外の形態で存在すると仮定し、全てのレニウムがRe27まで、及び全ての硫黄がSO3まで反応するまでの理論酸素当量を1として算出した。
その結果、キルン炉雰囲気温度が100℃以上200℃未満のときはReのガス化率は10%以上20%未満程度であり、キルン炉雰囲気温度が200℃以上のときは20%以上となり、キルン炉雰囲気温度が350℃以上のときは40%以上となった。Sのガス化率は、キルン炉雰囲気温度が100℃以上で10%以上であり、300℃以上で80%以上であった。そのため、Sの後工程における分離が重要であることが確認された。なお、Zn及びBiのガス化率については、キルン炉雰囲気温度が600℃未満においては実質的に0%であった。
(固気分離による効果の検証)
表2に記載の分析値を有する硫化レニウム(水分27質量%)を用意した。各成分の含有率は化学分析(ICP−OESにより分析した。)により測定した。水分は真空乾燥法により求めた。
Figure 0006317196
当該硫化レニウム531gに対して、表3−1に記載の条件で図1に記載の焙焼設備を用いて焙焼を行った。その後、室温まで炉冷した。焙焼炉としては管状炉10を使用し、酸素含有気体としては空気16を1.5L/minの流量で供給した。上記の例と同様に、Sガス化率、Reガス化率、Znガス化率、Biガス化率を求めた。結果を表3−2に示す。
Figure 0006317196
Figure 0006317196
次いで、ガス化した酸化レニウムを含む成分は300℃に保温した管状炉外部反応管保温部14においてガス化した状態で一定距離輸送した後、内壁が石英製の反応管13の保温されていない部分において冷却され固体状の酸化レニウム18として析出させた。なお、ガス温度は保温部からスクラバーに至る途中で室温(約30℃)まで冷却された状態であった。反応管を出たガスはスクラバー15にて硫黄酸化物を吸収しガスを無害化して排出した。酸化レニウム18が析出した反応管13を取り外し、常温の水を反応管13内に通液して酸化レニウムを溶解し、過レニウム酸水溶液を得た。得られた過レニウム酸水溶液中の各成分濃度を化学分析により(ICP−OESにより分析した。)測定し、硫化レニウム中の濃度を基準(100%)としたときの各成分の回収率を求めた。結果を表4−1及び表4−2に示す。
Figure 0006317196
Figure 0006317196
得られた過レニウム酸水溶液に対して、アンモニウム水をpHが9になるまで添加して中和し、その後、固液分離することにより過レニウム酸アンモニウム(APR)の粉末を得た。過レニウム酸アンモニウムの分析結果を表5に示す。分析はGDMSにより行った。
Figure 0006317196
10 管状炉
11 試料
12 試料置場
13 反応管
14 反応管保温部
15 スクラバー
16 空気
17 排気
18 酸化レニウム

Claims (8)

  1. レニウムを含む酸性溶液を陰イオン交換樹脂に通液して、レニウムを前記陰イオン交換樹脂に吸着させる工程と、
    レニウムが吸着した前記陰イオン交換樹脂に溶離液を通液してレニウムを前記陰イオン交換樹脂から溶離させる工程と、
    溶離後液中に含まれるレニウムを硫化処理して硫化レニウムを得る硫化工程と、
    前記硫化レニウムに対して酸素含有気体の存在下で焙焼を行い、ガス化した酸化レニウムを回収する工程と、
    ガス化した酸化レニウムに随伴する硫黄酸化物をガス状態に保ちながら酸化レニウムを冷却して固化し、次いで固気分離することにより酸化レニウムの純度を高める工程と、
    固化した酸化レニウムを水中に溶解させるか、又は、固化した酸化レニウムを加熱してガス化した後に水中に溶解させることで、過レニウム酸水溶液を得る工程と、
    を含む過レニウム酸水溶液の製造方法。
  2. 前記レニウムを含む酸性溶液は、ビスマス、ヒ素、鉄、銅を少なくとも更に含む酸性溶液であり、前記陰イオン交換樹脂に吸着させる工程では、レニウム及びビスマスが前記陰イオン交換樹脂に吸着され、前記溶離させる工程では、レニウム及びビスマスが前記陰イオン交換樹脂から溶離され、前記硫化工程では、溶離後液の塩酸濃度を調整することによりビスマスを硫化後液に残したままレニウムを硫化レニウムとして回収することを含む請求項1に記載の過レニウム酸水溶液の製造方法。
  3. 前記溶離液が、金属塩化物を含む塩酸性溶液であることを含む請求項1又は2に記載の過レニウム酸水溶液の製造方法。
  4. 前記硫化処理が、前記溶離後液を2N以上の塩酸濃度において硫化処理することを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の過レニウム酸水溶液の製造方法。
  5. 前記焙焼が200〜600℃の炉内雰囲気温度で行われる請求項1〜4のいずれか1項に記載の過レニウム酸水溶液の製造方法。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の過レニウム酸水溶液の製造方法によって過レニウム酸水溶液を製造する工程と、
    前記過レニウム酸水溶液を原料として、過レニウム酸カリウムを製造する工程と
    を含む過レニウム酸カリウムを製造する方法。
  7. 請求項1〜5の何れか一項に記載の過レニウム酸水溶液の製造方法によって過レニウム酸水溶液を製造する工程と、
    前記過レニウム酸水溶液を原料として、過レニウム酸アンモニウムを製造する工程と
    を含む過レニウム酸アンモニウムを製造する方法。
  8. 請求項1〜5の何れか一項に記載の過レニウム酸水溶液の製造方法によって過レニウム酸水溶液を製造する工程と、
    前記過レニウム酸水溶液を原料として、レニウムメタルを製造する工程と
    を含むレニウムメタルを製造する方法。
JP2014136093A 2014-07-01 2014-07-01 過レニウム酸水溶液の製造方法及びこれを用いた過レニウム酸カリウム、過レニウム酸アンモニウム及びレニウムメタルの製造方法 Active JP6317196B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014136093A JP6317196B2 (ja) 2014-07-01 2014-07-01 過レニウム酸水溶液の製造方法及びこれを用いた過レニウム酸カリウム、過レニウム酸アンモニウム及びレニウムメタルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014136093A JP6317196B2 (ja) 2014-07-01 2014-07-01 過レニウム酸水溶液の製造方法及びこれを用いた過レニウム酸カリウム、過レニウム酸アンモニウム及びレニウムメタルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016013940A JP2016013940A (ja) 2016-01-28
JP6317196B2 true JP6317196B2 (ja) 2018-04-25

Family

ID=55230470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014136093A Active JP6317196B2 (ja) 2014-07-01 2014-07-01 過レニウム酸水溶液の製造方法及びこれを用いた過レニウム酸カリウム、過レニウム酸アンモニウム及びレニウムメタルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6317196B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106676267A (zh) * 2017-03-28 2017-05-17 青岛阿库卡稀有金属有限公司 一种从含铼料液中去除阴离子的方法
CN111413288B (zh) * 2020-03-31 2023-06-30 安徽工业大学 一种铜冶炼多元混合废酸中铼的精准检测方法
CN113929148B (zh) * 2021-09-22 2023-06-09 成都虹波钼业有限责任公司 一种铼粉还原用的超细高纯铼酸铵的制备方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60131829A (ja) * 1983-12-16 1985-07-13 Nippon Mining Co Ltd レニウムの回収方法
JPH0623052B2 (ja) * 1985-11-15 1994-03-30 日鉱金属株式会社 過レニウム酸カリの製造方法
JPS62123021A (ja) * 1985-11-25 1987-06-04 Nippon Mining Co Ltd 過レニウム酸アンモニウムの製造方法
JPS62124240A (ja) * 1985-11-25 1987-06-05 Nippon Mining Co Ltd 金属Reの製造法
US8383070B2 (en) * 2010-03-16 2013-02-26 World Resources Company Method for recovering rhenium and other metals from rhenium-bearing materials
JP5284378B2 (ja) * 2011-01-17 2013-09-11 パンパシフィック・カッパー株式会社 廃酸からのレニウム回収方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016013940A (ja) 2016-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2019331801B2 (en) Method for producing nickel sulfate compound
CA2771981A1 (en) Process for multi metal separation from raw materials and system for use
WO2013108478A1 (ja) 金の回収方法及びそれを用いた金の製造方法
JP6317196B2 (ja) 過レニウム酸水溶液の製造方法及びこれを用いた過レニウム酸カリウム、過レニウム酸アンモニウム及びレニウムメタルの製造方法
JP5902610B2 (ja) 硫化レニウムからの過レニウム酸水溶液の製造方法
JP5955393B2 (ja) 黄鉄鉱を含有する金鉱石からの金の浸出方法
JP7050925B2 (ja) 黄鉄鉱からの金属の回収
JP6352702B2 (ja) 過レニウム酸水溶液の製造方法及びこれを用いた過レニウム酸カリウム、過レニウム酸アンモニウム及びレニウムメタルの製造方法
JP6317197B2 (ja) 過レニウム酸水溶液の製造方法、過レニウム酸カリウムの製造方法、過レニウム酸アンモニウムの製造方法及びレニウムメタルの製造方法
JP6098569B2 (ja) 塩化コバルト水溶液の精製方法
CA2899053C (en) Pretreated gold ore
JP2019143205A (ja) イオン交換処理方法、スカンジウムの回収方法
JP6314044B2 (ja) 粗硫化レニウムからの過レニウム酸水溶液の製造方法
JP5854985B2 (ja) 硫化レニウムからの過レニウム酸水溶液の製造方法
AU2013100641A4 (en) Pretreated gold ore
WO2020075288A1 (ja) ニッケル酸化鉱石の処理方法及び処理装置
AU2015234654B2 (en) Method for pre-treating gold ore
RU2763710C1 (ru) Способ извлечения золота из золотосодержащего флотационного концентрата
AU2015234654A1 (en) Method for pre-treating gold ore
KR101630987B1 (ko) 철광석용 산화철 제조방법
CA2898986C (en) Method of pretreating gold ore

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6317196

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250