JP6316439B2 - 回転電機の回転子 - Google Patents

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Description

この発明は、乗用車、トラック、電車等の車両に搭載される回転電機の回転子に関し、特にボビンの巻胴部に巻回される回転子コイルの巻回構造に関するものである。
従来の回転電機の回転子コイルにおいては、コイル線のクロスポイントを円周方向へ40度〜80度に配置し、互いに径方向に重ならないように構成している。(例えば特許文献1)
また、コイル線のクロスポイントの位置を円周方向の全周に亘り順次ずらして、分散させるような構成にしている。(例えば特許文献2)
特許第4347219号公報 特公平5-72731号公報
特許文献1の従来の回転子コイルにおいては、コイル線をボビンに7列4段に巻回してコイルフィールドAを構成した後、さらに4列1段巻回し、その上に1周巻回してコイルフィールド山巻き部を構成しているが、コイルフィールドAにおけるコイル線の各段のクロスポイントが径方向に重なることはないが、コイルフィールドAにおけるクロスポイントと山巻き部におけるクロスポイントとの関係が何ら設定されていないため、コイルフィールドAと山巻き部のクロスポイントが略同じ位置に設定されると、各クロスポイントにおける外径が大きくなるため、さらに該巻胴部の肉厚を変更する必要があった。また層が増えると肉厚の変更では吸収しきれないという問題があった。
さらにまた、互いのクロスポイントがほぼ同じ位置で一方向に固まると、バランスが悪くなり、回転子として悪影響を生じさせる問題点があった。
また特許文献2では、クロスポイントを全周に形成しているがクロスポイントを円周方向手前にずらしていく必要があり、その場合、下層のコイルフィールドにコイル線の無い箇所が発生する。例えばこの下層のコイルフィールドの外周に、複数列で多段の山巻き部を巻回する場合、下層のコイルフィールドのクロスポイントは特許文献2にあるように8等分してあり、1/8周コイルの無い箇所が発生する。(特許文献2の、第2図の2層目のようなコイル線の無い部分が1/8周に発生する。)そのため特許文献2では山巻き部を含む上層のコイル線の落ち込みを防ぐためにクロスポイントをずらした層全ての層にテープ等を巻く必要があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、該巻胴部の肉厚を変更することなく、またテープ等を使用しなくともクロスポイント位置をずらすことができる回転電機の回転子を得ることを目的としている。
この発明に係る回転電機の回転子では、それぞれ先細り形状の爪状磁極がその先細り方向を軸方向に一致させて円柱状の基部の外周縁部に周方向に等角ピッチで複数形成されてなり、該爪状磁極をかみ合わせるように構成された一対のポールコアと、
第1および第2フランジ部が円筒状の巻胴部の軸方向の両端部から径方向の外周に延設された断面コ字状の環状に形成され、上記一対のポールコアの上記爪状磁極の根元部で挟持されて上記基部に装着されたボビンと、
コイル線をボビンの巻胴部の外周に、軸方向に複数列で多段に巻回され径方向に隣接する段のコイル線により形成されるクロスポイントを有する下部のコイルフィールドと、この下部のコイルフィールドの外周と爪状磁極の内周との空き空間に配設され、下部のコイルフィールドの列数よりも少ない列数で複数段有する如く下部のコイルフィールドの外周に巻回され径方向に隣接する段のコイル線により形成されるクロスポイントを有する山巻きのコイルフィールドとからなる回転子コイルとを備え、
山巻きのコイルフィールドのクロスポイントと、下部のコイルフィールドのクロスポイントとは、ボビンの円周方向へ180度対称位置に配設されているとともに、下部のコイルフィールドにおける各段に形成されるコイル線のクロスポイントは、互いに角度3度から10度の範囲で円周方向にずれており、山巻きのコイルフィールドにおける各段に形成されるコイル線のクロスポイントは、互いに角度3度から10度の範囲で円周方向にずれていることを特徴とする。
この発明に係る回転電機の回転子によれば、該巻胴部のクロスポイント部の肉厚を変更することなく、または、肉厚の変更を少なくして、バランスを抑制することができ、巻胴部全体を小径とすることができるため外周部でのポールとの絶縁性の向上ができ、小径となることで同ターン数においてコイル線長を短くできるため起磁力を大きくすることができる。また、コイル線間の層にテープ等を使用することをなくし得る。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子に適用されるボビンを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子におけるボビンの回転子コイルの巻装状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子における回転子コイルの巻装方法を説明する工程図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子における回転子コイルの巻装方法を説明する工程図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子における回転子コイルの巻装方法を説明する工程図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子における回転子コイルの巻装状態を示す断面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子の斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の回転子の要部を示す断面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子の要部を示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子に適用されるボビンを示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子における回転子コイルの巻装方法を説明する斜視図、図4乃至図6はそれぞれこの発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子における回転子コイルの巻装方法を説明する工程図、図7は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子における回転子コイルの巻装状態を示す断面図、図8は、図7のVIII−VIII線断面図、図9は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子を示す斜視図である。
回転電機の回転子10は、図1に示されるように、電流を流して磁束を発生する回転子コイル11と、この回転子コイル11を覆うように設けられ、回転子コイル11で発生された磁束によって磁極が形成される一対のポールコア12とから構成される。
各ポールコア12は、鉄製で、先細り形状の爪状磁極13がそれぞれその先細り方向を軸心方向に一致させて、円柱状の基部14の外周縁部に周方向に等角ピッチで複数形成されている。そして、一対のポールコア12が、爪状磁極13をかみ合わせるように対向させて基部14の端面同士を当接してシャフト(図示せず)に固着されている。なお、図示されていないが、シャフト挿通孔が基部14の軸心位置に穿設されている。
ボビン16は、図2に示されるように、第1および第2フランジ部18、19が巻胴部17の軸方向の両端部から径方向の外方に延設されて、断面コ字状の環状体に構成されている。また、絶縁用の舌片18a、19aが、第1および第2フランジ部18、19の外周端に周方向に等角ピッチで設けられ、ボビン16が一対のポールコア12に装着された際に、舌片18a、19aが爪状磁極13の内周壁面に沿うように曲げられ、回転子コイル11と爪状磁極13との直接的な接触を防止している。さらに、一対の係止部21a、21bが第1フランジ部18の外周端に立設され、後述する溝22が係止部21aの近傍の第1フランジ部18の外周端から巻胴部17に至るように第1フランジ部18の内周壁面に凹設されている。
このボビン16は、巻胴部17を基部14に装着し、両側(図1の左右)から爪状磁極13の根元部13aにより挟持されて、一対のポールコア12の爪状磁極13と基部14とから構成される空間内に収納されている。そして、回転子コイル11は、コイル線15を巻胴部17の外周に、各段の軸方向の列数を同じくして多段に巻回して構成されている。ここでは、コイル線15は12列4段のコイルフィールドAおよび軸方向の列数が減る4段の山巻きであるコイルフィールドBが巻回されている。
ここで、回転子コイル11の巻装方法について説明する。
コイル線15は、断面円形の銅等の芯材の表面にポリイミド樹脂等の絶縁被膜を被覆して作製されている。このコイル線15は、ノズル23から繰り出され、その先端をスピンドル(図示せず)等に装着されたボビン16の係止部21aに巻き付け、溝22内を通って巻胴部17に導かれる。
そして、図3示されるように、ノズル23からコイル線15を繰り出しつつ、ボビン16を回転させて、コイル線15を巻胴部17に巻き付ける。この時、ノズル23をボビン16の軸方向に移動させ、コイル線15の1段目が巻胴部17に巻回される。この1段目のコイル線15は、図4示されるように、溝22から巻胴部17に延出した後、第1フランジ部18の内周壁面に接しながら巻胴部17周りに略1周し、ついでコイル線15の1本分第2フランジ部19側にシフトして1周目のコイル線15に接しながら巻胴部17周りに略1周し、同様にして巻胴部17周りに全12周している。この時、1段目の12周目のコイル線15と第2フランジ部19の内周壁面との間には、隙間Sが形成されている。
続いて、コイル線15の2段目が1段目のコイル線15上に巻回される。まず、コイル線15は、図5示されるように、12周目のコイル線15上に乗り上げて、第2フランジ部19の内周壁面に接するように略1周する。そして、図6示されるように、コイル線15の1本分第1フランジ部18側にシフトして段目の1周目のコイル線15に接しながら、かつ、1段目の11周目と12周目のコイル線15に接しながら巻胴部17周りに略1周し、同様にして巻胴部17周りに全12周している。
このコイル線15の巻回工程を繰り返し行い、コイル線15が巻胴部17に爪状磁極13の根元部13a高さと同等の高さまで巻回され、下部のコイルフィールドAが構成される。このコイルフィールドAにおけるコイル線15の各段へのシフト時のクロスポイントC1〜2、C2〜3、C3〜4は、図7に示すようにボビン16の円周方向に角度10度ずつ、ずらして巻回される。この後コイルフィールドBを構成するのにコイルフィールドAのクロスポイントより180度周方向手前で次の層へ上がることでコイルフィールドBのクロスポイント部はコイルフィールドA部のクロスポイント部に対し180度反対側に構成される。そこで、さらに9列1段巻回し、さらにそのうえに7列1段、さらにそのうえに4列1段、さらにその上に1周巻回して山巻きのコイルフィールドB部を構成している。このコイルフィールドBにおけるコイル線15の各段へのシフト時のクロスポイントC4〜5、C5〜6、C6〜7、C7〜8は図7に示すようにボビン16の円周方向に角度10度ずつ、ずらして巻回される。そして、ノズル23から延出するコイル線15を切断し、コイル線15の切断側を係止部21bに巻き付け、図3に示される回転子コイル11が得られる。
この回転子10では、コイルフィールドAの上部に、コイルフィールドBを形成しているので、コイルフィールドA外周とポールコア12の爪状磁極13内周との間の空き空間を利用してコイル線15の巻回数を増やすことができる。これにより、回転子コイル11の起磁力が大きくなり、回転電機の出力を向上させることができる。
また、コイルフィールドBは、コイルフィールドAの各段の列数より少ない列数で構成されているので、爪状磁極13との接触を避けてコイルフィールドAとポールコア12の爪状磁極13との間の空き空間に配設することができる。
ここで、コイルフィールドBは、コイルフィールドAの各段の列数より少ない列数で複数段に構成すればよい。そして、コイルフィールドBの各段の列数は、コイルフィールドAとポールコア12の爪状磁極13との間の空き空間形状に合わせ、上段方向に漸次減少するように山巻きとしている。
コイルフィールドAでクロスポイント部を180度移動させるとそれまでのクロスポイント部までの180度部にコイルがない箇所が発生するためその次の層において整列にまけなくなり、その上に巻かれる全てのコイルが整列に巻けなくなる。但しその次の層の軸方向の列の数が減るコイルフィールドBへ移る際にはクロスポイントを移動させることが可能となる。そのクロスポイント部はコイルフィールドBが上部にないコイルフィールドAの最終層のどこで移動させても問題ない。またコイルフィールドBに移る際にコイルフィールドBで移動させても問題ない。
このように作製された回転子コイル11においては、図1に示されるように、ボビン16の巻胴部17に12列4段のコイルフィールドA部とその上にコイルフィールドB部が巻装されている。そして、下部のコイルフィールドA部では奇数段では、コイル線15は、1周目が第1フランジ部18の内周壁面に接して巻回され、以降互いに接するように全12周し、12周目のコイル線15と第2フランジ部19内周壁面との間に隙間Sを持つように巻回されている。一方、偶数段では、コイル線15は、1周目が第2フランジ部19の内周壁面に接して巻回され、以降互いに接するように全12周し、12周目のコイル線15と第1フランジ部18内周壁面との間に隙間Sを持つように巻回されている。そして、例えば、2段目の1周目のコイル線15が、第2フランジ部19の内周壁面に接して巻回されているので、2段目の1周目のコイル線15は、1段目の12周目のコイル線15を第1フランジ部18側に押圧し、1段目の12周のコイル線15を互いに密接させるように作用する。そこで、2段目に、コイル線15を2周目、3周目と順次巻回しても、1段目に巻回されているコイル線15の密着状態が確保される。なお、3段目および4段目にコイル線15を巻回する場合でも、同様に、下段に巻回されているコイル線15の密着状態が確保される。つまり、下部整列巻部Aにおける各段のコイル線15の整列状態が確保される。
図1における隙間Sは、特許文献1に記載のようにD/4以上、かつ、D/2以下に設定することが望ましい(Dは、コイル線15の直径)。特に、隙間SをD/2と設定すれば、コイル線15を安定した状態に巻回できるので、巻回工程での巻き乱れの発生が抑制され、コイル線15を整列状態に巻回できる。その結果、外径が軸方向に関して揃ったコイルフィールドAを簡易に作製できるとともに、崩れの発生しにくいコイルフィールドAおよびBを実現できる。さらに、コイル線15の巻回数が多くなり、回転子コイル11で発生する起磁力を大きくすることができる。
図7はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の回転子における回転子コイルの巻装状態を示す断面図である。なお、図8は、図7のVIII−VIII線断面図で、コイル線15を2段目に巻回した際に発生するクロスポイントC1〜2を通る断面図である。
この図7では、回転子コイル11の下部整列巻部であるコイルフィールドAは、図7に示されるように、コイル線15がボビン16の巻胴部17に12列4段に巻装され、かつ、クロスポイントC1〜2、C2〜3、C3〜4が互いに円周方向に角度10度ずつ、ずれて径方向に関して重ならないように構成されている。コイルフィールドA、Bのコイル線15を軸方向に配列ピッチP分移行させる移行開始位置が各段毎に周方向にずらされている。つまり、コイル線15を2段目、3段目および4段目に巻回する際に発生した各クロスポイントC1〜2、C2〜3、C3〜4は周方向に分散され、径方向に関しては互いに重なっていない。
また、コイルフィールドBにおいてもクロスポイントC4〜5、C5〜6、C6〜7、C7〜8は互いに円周方向に角度10度ずつずれて、径方向に関して重ならないように構成されている。しかも、クロスポイントC4〜5とC1〜2、クロスポイントC5〜6とC2〜3、クロスポイントC6〜7とC3〜4とは、各々円周方向に角度180度ずれて構成されている。
なお、各段(1段目を除く)にコイル線15を巻回する場合、コイル線15は、n1周目から配列ピッチP分軸方向に移行して(n1+1)周目に巻回される際に、下段のコイル線15の頂部を乗り越えることになる。このクロスポイントCとは、コイル線15が下段のコイル線15の頂部を乗り越える点である。
回転子コイル11においては、クロスポイントCが径方向に重なるようにコイルフィールドAおよびBを構成すると、クロスポイントCの重なり部分におけるコイルフィールドAおよびBの外径が大きくなってしまう。そして、クロスポイントCの重なりが多くなるほど、クロスポイントCの重なり部分におけるコイルフィールドAおよびBの外径が大きくなる。その結果、回転子コイルをポールコア12に装着して回転子を作製した場合、クロスポイントCの重なり部分におけるコイルフィールドAおよびBの最外径部に位置するコイル線15が爪状磁極13の内周壁面と接触し、コイル線15の絶縁被膜を損傷させてしまう。また、クロスポイントCの重なり部分におけるコイルフィールドA、Bの最外径部に位置するコイル線15と爪状磁極13の内周壁面との接触を回避させるには、コイルフィールドAおよびBの段数を少なくする必要があり、コイル線15の巻回数が少なくなってしまう。
クロスポイントCを方向に分散させてコイルフィールドは構成されているがクロスポイントCの形成に伴うコイルフィールドの外径の増大分は存在する。特許文献1では巻胴部17に厚みの変化を設けることで相殺し均一な外径を有するコイルフィールドを得るとしている。
これに対し、この発明では、コイルフィールドBのクロスポイントをコイルフィールドAのクロスポイントと180度ずらすことで対称の形状となりバランスのよいコイルフィールドを得ることができるため、巻胴部17の厚みを変化させる必要がなくなる。その結果、コイル線15と爪状磁極13の内周壁面との接触を回避できるコイルフィールドAおよびBの段数を増やすことができるので、コイル線15の絶縁被膜の損傷の発生を抑制して、コイル線15の巻回数の多い回転電機が得られる。また、ボビン16の型も簡単になるため、バリ等の発生の抑えることができる。
また特許文献1のように巻胴部17に厚みの変化をつけるとしても、コイルフィールドAとコイルフィールドBのクロスポイント部を180度ずらしているので巻胴部17の厚みを変化させる量および範囲も小さくてすむ。
なお、図8では、コイル線15を2段目に巻回した際に発生するクロスポイントCが軸方向に重なっているが、クロスポイントCの軸方向の重なりはコイルフィールドAおよびBの外径増大に関与しない。
図9は回転子全体を示した斜視図である。矢印24はコイルフィールドを除く回転子10の重心ずれ方向を示している。矢印25はコイルフィールドの重心ずれ方向を示す。コイルフィールドAとBによって、クロスポイント位置を任意の位置にずらすことで、コイルフィールドの重心ずれ方向を制御し、意図的に矢印24を打ち消す方向にコイルフィールドの重心位置をずらし、重心位置ずれの少ない回転子10を得ることができるので、回転バランスを良好にでき、シャフトのたわみ、回転騒音、等の改善と、軸受の耐久性向上の効果が期待できる。
実施の形態2.
なお、図1、図4、図5、図6ではコイルフィールドA部の奇数層と偶数層が同じ列数での説明をしているが、図10に示すように、奇数層の列数に対し偶数層の列数が1列少なくなる場合でも上記実施の形態1と同様の作用効果を奏するものである。
また、上記各実施の形態では、説明の便宜上、コイルフィールドAが12列4段に形成され、コイルフィールドBがそれよりも少ない列で4段に形成されているものとしているが、コイルフィールドA、Bの列数・段数はこれに限定されるものではない。これに伴い、上述のように上部と下部のみの場合は180度位置でいいが層が多くなり下部に対する列数の減る層(上部)が多くある場合は90度位置で4箇所等複数個所にずらしてもよい。
さらに、上記の各実施の形態では、下部のコイルフィールドAにおける各段に形成されるコイル線15のクロスポイントCは、互いに角度10度の範囲で円周方向にずれて構成したものを例示したが、回転コイルの小径化、および小型化の狙いでは、角度3度〜10度の範囲が好ましい。また、コイルフィールドAおよびBにおける径方向の段数が少ない場合では、円周方向のずれ角度は、少なくとも何れか一方が0度でもよく、コイルフィールドAと山巻きコイルフィールドBのクロスポイントとの間で円周方向のずれを構成すれば、バランスの効果は期待できる。
さらにまた、上記の各実施の形態では、一対のポールコア12は、基部14を構成する回転子コイル11の巻胴部17を装着してなる円筒部を一体形成したものを例示したが、この円筒部が別体構成のものでもよい。
さらに、この発明による回転子は、例えば乗用車、トラック、電車等の車両に搭載される交流発電機、交流電動機、交流発電電動機等の回転電機に適用できる。
10 回転子
11 回転子コイル
12 ポールコア
13 爪状磁極
13a 根元部
14 基部
15 コイル線
16 ボビン
17 巻胴部
18 第1フランジ部
18a 舌片
19 第2フランジ部
19a 舌片
21a 係止
21b 係止
22 溝
23 ノズル
A 下部のコイルフィールド
B 上部(山巻き)のコイルフィールド
C クロスポイント
D コイル線外径
P 配列ピッチ
S 隙間

Claims (3)

  1. それぞれ先細り形状の爪状磁極がその先細り方向を軸方向に一致させて円柱状の基部の外周縁部に周方向に等角ピッチで複数形成されてなり、該爪状磁極をかみ合わせるように構成された一対のポールコアと、
    第1および第2フランジ部が円筒状の巻胴部の軸方向の両端部から径方向の外周に延設された断面コ字状の環状に形成され、上記一対のポールコアの上記爪状磁極の根元部で挟持されて上記基部に装着されたボビンと、
    コイル線を上記ボビンの巻胴部の外周に、軸方向に複数列で多段に巻回され径方向に隣接する段の上記コイル線により形成されるクロスポイントを有する下部のコイルフィールドと、この下部のコイルフィールドの外周と上記爪状磁極の内周との空き空間に配設され、上記下部のコイルフィールドの列数よりも少ない列数で複数段有する如く上記下部のコイルフィールドの外周に巻回され径方向に隣接する段の上記コイル線により形成されるクロスポイントを有する山巻きのコイルフィールドとからなる回転子コイルとを備え、
    上記山巻きのコイルフィールドのクロスポイントと、上記下部のコイルフィールドのクロスポイントとは、上記ボビンの円周方向へ180度対称位置に配設されているとともに、上記下部のコイルフィールドにおける各段に形成されるコイル線のクロスポイントは、互いに角度3度から10度の範囲で円周方向にずれており、上記山巻きのコイルフィールドにおける各段に形成されるコイル線のクロスポイントは、互いに角度3度から10度の範囲で円周方向にずれていることを特徴とする回転電機の回転子。
  2. 上記ボビンの巻胴部は、全周に亘り均一な肉厚で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 上記山巻きのコイルフィールドは、上記下部のコイルフィールドの段数と同じ複数段で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の回転子。
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