JP6316123B2 - 光走査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直交2軸回りに回動するミラーにより光をリサジュー走査する光走査装置に関し、特にリサジュー波形を高精度に維持可能にした光走査装置に係るものである。
従来の光走査装置は、2次元スキャナーに、第一の方向の振動に同期した第一の同期信号及び第二の方向の振動に同期した第二の同期信号を出力する手段を設け、該第一の同期信号と第二の同期信号の位相関係を検出し、該検出した位相関係に基づいて2次元走査の位相関係を制御するものとなっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−141462号公報
しかし、このような従来の光走査装置は、直交2軸間の位相差の制御において、一方の軸の同期信号のゼロクロスを基準にして他方の軸の同期信号の位相を制御しているため、一方の軸の同期信号のジッタが他方の軸の同期信号の位相検出に重畳してしまい、位相制御の精度が悪化するという問題があった。したがって、リサジュー波形を高精度に維持することができなかった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、リサジュー波形を高精度に維持可能にした光走査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による光走査装置は、直交するX軸及びY軸回りに回動するミラーにより光をリサジュー走査する光走査装置であって、前記リサジュー走査の一周期内に描画しようとするリサジューパターンに応じて、予め設定されたX軸及びY軸駆動基準信号に基づいて前記ミラーの各軸回りの回動を独立に制御する駆動制御装置を備えたものである。
本発明によれば、リサジュー走査の一周期内に描画しようとするリサジューパターンに応じて、予め設定された基準信号に基づいてミラーの各軸回りの回動を独立に制御することができる。したがって、従来技術と違って、一方の軸回りのミラー回動にジッタ等の外乱が発生しても、該ジッタが他方の軸回りのミラー回動に影響せず、リサジュー波形を高精度に維持することができる。
本発明による光走査装置の一実施形態を示す概略構成図である。 本発明による光走査装置の駆動制御装置の一構成例を示すブロック図である。 リサジュー走査におけるミラー駆動の位相制御を説明する各信号のタイミングチャートである。 リサジュー走査におけるミラー駆動の位相制御を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による光走査装置の一実施形態を示す概略構成図である。この光走査装置は、直交2軸回りに回動するミラーにより光をリサジュー走査するもので、二次元駆動ミラー1と、駆動制御装置2と、発光装置3と、を備えて構成されている。
二次元駆動ミラー1は、ミラーが直交する2軸(以下「X軸」及び「Y軸」という)回りに回動するもので、ミラー4と該ミラー4の外側に設けた枠状の可動板5とからなり、該可動板5を固定部7にX軸トーションバー6で回動可能に軸支し、ミラー4を可動板5にX軸トーションバー6の軸方向に直交するY軸トーションバー8で回動可能に軸支する構成とし、各トーションバーの軸線に直交する方向にそれぞれ図示省略の静磁界発生手段を配置したものであり、公知のプレーナ型電磁アクチュエータを適用することができる。
上記ミラー4を直交するX軸及びY軸回りに回動可能に駆動制御装置2が設けられている。この駆動制御装置2は、ミラー4をX軸及びY軸回りに回動して、ミラー4で反射される光Lをリサジュー走査するためのものであり、図2に示すように、リサジュー原点信号生成部9と、駆動基準信号生成部10と、位相調節部11と、制御量算出部12と、駆動制御部13と、駆動コイル14と、駆動状態検出部15と、を備えて構成されている。
上記リサジュー原点信号生成部9は、リサジュー走査の周期を規定するリサジュー原点信号を生成するものであり、図3(a)に示すように、リサジュー走査の一周期の開始点と終了点を定めるパルス状のリサジュー原点信号が生成されるようになっている。リサジュー走査の一周期は、予め定められたものであり、一定のクロック数Nで規定されている。
上記リサジュー原点信号生成部9に電気的に接続して駆動基準信号生成部10が設けられている。この駆動基準信号生成部10は、リサジュー走査の一周期内に描画しようとするリサジューパターンに応じて定められた駆動基準信号を生成するものであり、ミラー4のX軸及びY軸回りの駆動基準信号を生成するようになっている。そして、X軸駆動信号生成部16と、Y軸駆動信号生成部17とを備えている。
ここで、上記X軸駆動信号生成部16は、図3(c)に示すように、ミラー4をX軸回りに回動させるパルス状の駆動基準信号を生成するものであり、このX軸駆動基準信号の繰返し発生パルスの一周期は、リサジュー走査の一周期内に描画しようとするリサジューパターンに応じて予め定められており、リサジュー原点信号の一周期のクロック数Nに基づいて定められた所定のクロック数nに相当する。
また、上記Y軸駆動信号生成部17は、図3(b)に示すように、ミラー4をY軸回りに回動させるパルス状の駆動基準信号を生成するものであり、このY軸駆動基準信号の繰返し発生パルスの一周期は、リサジュー走査の一周期内に描画しようとするリサジューパターンに応じて予め定められており、リサジュー原点信号の一周期のクロック数Nに基づいて定められた所定のクロック数mに相当する。
上記駆動基準信号生成部10に電気的に接続して位相調節部11が設けられている。この位相調節部11は、描画しようとするリサジューパターンに応じて決まる位相差分だけ上記X軸及びY軸駆動基準信号に対して夫々位相調節されたX軸及びY軸用基準信号を生成するものであり、X軸位相調節部18と、Y軸位相調節部19と、を備えている。
ここで、上記X軸位相調節部18は、描画しようとするリサジューパターンに応じて決まるX軸回りの位相差分だけ図3(c)に示すX軸駆動基準信号に対して、同図(g)に示すように位相調節されたX軸用基準信号を生成するものであり、このX軸用基準信号の繰返し発生パルスの一周期を規定するクロック数は、X軸駆動基準信号の一周期のクロック数nと同数となっている。
上記Y軸位相調節部19は、描画しようとするリサジューパターンに応じて決まるY軸回りの位相差分だけ図3(b)に示すY軸駆動基準信号に対して、同図(d)に示すように位相調節されたY軸用基準信号を生成するものであり、このY軸用基準信号の繰返し発生パルスの一周期を規定するクロック数は、Y軸駆動基準信号の一周期のクロック数mと同数となっている。
上記位相調節部11に電気的に接続して制御量算出部12が設けられている。この制御量算出部12は、後述の駆動状態検出部15で検出されるミラー4のX軸及びY軸駆動波形を取得し、該X軸及びY軸駆動波形と、上記位相調節部11で生成されたX軸及びY軸用基準信号との間の検出位相差を算出するもので、X軸制御量算出部20と、Y軸制御量算出部21と、を備えている。
詳細には、上記X軸制御量算出部20は、駆動状態検出部15で検出されるミラー4のX軸回りの実際の駆動状態を示すX軸駆動波形のゼロクロス点を読み込むと共に、図3(h)に示すように、上記X軸用基準信号を基準にしたX軸駆動波形のゼロクロス点までのクロック数をカウントし、このクロック数をX軸検出位相差として算出するものである。
また、上記Y軸制御量算出部21は、駆動状態検出部15で検出されるミラー4のY軸回りの実際の駆動状態を示すY軸駆動波形のゼロクロス点を読み込むと共に、図3(e)に示すように、上記Y軸用基準信号を基準にしたY軸駆動波形のゼロクロス点までのクロック数をカウントし、このクロック数をY軸検出位相差として算出するものである。
上記制御量算出部12に電気的に接続して駆動制御部13が設けられている。この駆動制御部13は、ミラー4をX軸及びY軸回りに回動させるものであり、上記制御量算出部12で算出された検出用位相差と予め設定して保存された保持位相差とを比較して両者が合致するように駆動パルスの生成を制御するようになっている。そして、X軸駆動制御部22と、Y軸駆動制御部23と、を備えている。
ここで、上記X軸駆動制御部22は、図3(h)に示すように、上記X軸制御量算出部20で算出されたX軸検出用位相差と予め設定して保存されたX軸保持位相差とを比較して両者が許容範囲内で合致するように、X軸駆動パルスの生成を制御するもので、同図(i)に示すように正常動作時にはX軸用基準信号に同期して駆動パルスが生成され、上記X軸検出位相差とX軸保持位相差に差が生じた場合には、その差に相当するクロック数Δn分だけX軸駆動パルスの生成を制御するようになっている。そして、上記X軸検出位相差とX軸保持位相差に差が生じた場合のX軸駆動パルスの生成制御は、次のリサジュー走査における一周期内に実行される。
また、上記Y軸駆動制御部23は、図3(e)に示すように、上記Y軸制御量算出部21で算出されたY軸検出用位相差と予め設定して保存されたY軸保持位相差とを比較して両者が許容範囲内で合致するように、Y軸駆動パルスの生成を制御するもので、同図(f)に示すように正常動作時にはY軸用基準信号に同期して駆動パルスが生成され、上記Y軸検出位相差とY軸保持位相差に差が生じた場合には、その差に相当するクロック数Δm分だけY軸駆動パルスの生成を制御するようになっている。そして、上記Y軸検出位相差とY軸保持位相差に差が生じた場合のY軸駆動パルスの生成制御は、次のリサジュー走査における一周期内に実行される。
上記駆動制御部13に電気的に接続してミラー4には駆動コイル14が設けられている。この駆動コイル14は、駆動制御部13で生成されたパルス状の駆動電流を通電し、各トーションバーの軸線に平行なコイル部分を流れる電流と静磁界との相互作用によりミラー4を回動させるものであり、枠状の可動板5の周縁部に沿って設けられたX軸用駆動コイル24と、ミラー4の周縁部に沿って設けられたY軸用駆動コイル25と含むものである。
ここで、X軸用駆動コイル24は、X軸駆動制御部22に結線され、X軸駆動制御部22から入力するX軸駆動パルスの電流を通すようになっており、X軸トーションバー6の軸線に平行なコイル部分を流れる電流に静磁界を作用させて、上記可動板5をX軸回りに回動させるものである。
また、Y軸用駆動コイル25は、Y軸駆動制御部23に結線され、Y軸駆動制御部23から入力するY軸駆動パルスの電流を通すようになっており、Y軸トーションバー8の軸線に平行なコイル部分を流れる電流に静磁界を作用させて、ミラー4をY軸回りに回動させるものである。
ミラー4の駆動状態を検出可能に駆動状態検出部15が設けられている。この駆動状態検出部15は、ミラー4に敷設された検出コイルを含むものであり、該検出コイルが磁界中を搖動することにより検出コイルに発生する逆起電力波形を検出するようになっている。この逆起電力波形には、ミラー4のX軸回りの回動により発生するX軸逆起電力波形と、ミラー4のY軸回りの回動により発生するY軸逆起電力波形とが重畳したものである。そして、この逆起電力波形は、図示省略のフィルターを通してX軸逆起電力波形とY軸逆起電力波形とに分離され、各軸の逆起電力波形のゼロクロスが検出される。そして、X軸ゼロクロスは、X軸制御量算出部20にフィードバックされ、Y軸ゼロクロスはY軸制御量算出部21にフィードバックされるようになっている。
上記ミラー4に光を照射可能に発光装置3が設けられている。この発光装置3は、ミラー4によってリサジュー走査される光Lを生成してミラー4に向けて放射するものであり、駆動制御装置2のリサジュー原点信号生成部9で生成されるリサジュー原点信号により、ミラー4に向けた光Lの放射開始及び放射終了が制御されるようになっている。そして、上記発光装置3は、例えばLED発光装置やレーザ等で構成されている。
次に、このように構成された光走査装置の動作について説明する。図4はリサジュー走査におけるミラー駆動の位相制御を説明するフローチャートである。
先ず、初期設定値として、リサジュー原点信号の一周期のクロック数N、及びリサジュー走査の一周期内に描画しようとするリサジューパターンに基づいて決まるX軸駆動基準信号のパルスの発生周期に相当するクロック数n、同じくリサジュー走査の一周期内に描画しようとするリサジューパターンに基づいて決まるY軸駆動基準信号のパルスの発生周期に相当するクロック数mを入力して図示省略の記憶部に記憶する。
これにより、ステップS1においては、上記初期設定値に基づいてリサジュー原点信号生成部9で図3(a)に示すようなリサジュー原点信号が生成される。以下、X軸及びY軸回りのミラー駆動の位相制御について、それぞれ個別に説明する。先ず、X軸回りのミラー駆動の位相制御について説明する。
ステップS1において、リサジュー原点信号が生成されると、ステップS2に進んで、ステップS2において、上記初期設定値に基づいてX軸駆動基準信号生成部10で図3(c)に示すようなX軸駆動基準信号が生成される。
次に、ステップS3においては、X軸位相調節部18で描画しようとするリサジューパターンに応じて決まる位相差分だけX軸駆動基準信号に対して位相調節する。これにより、ステップS4では、図3(g)に示すように、X軸用基準信号が生成される。そして、同図(i)に示すように、X軸用基準信号に同期してX軸駆動パルスが生成され、ミラー4がX軸回りに回動する。後述するが、同様にして生成されるY軸駆動パルスによりミラー4は、Y軸回りにも回動する。
ミラー4の回動により、ミラー4に設けられた検出コイルには、逆起電力が発生する。駆動状態検出部15は、上記検出コイルで検出された逆起電力信号を例えば低速フィルターを通して低速のX軸逆起電力波形を抽出する。そして、抽出されたX軸逆起電力波形のゼロクロスを検出する。
ステップS5においては、上記検出されたX軸ゼロクロスをX軸制御量算出部20に読み込む。そして、ステップS6に進んで、図3(g)、(h)に示すようにX軸用基準信号とX軸ゼロクロスとの位相差を検出する。詳細には、X軸用基準信号の1パルスが検出されるとクロック数のカウントを開始し、上記X軸ゼロクロスが検出されるまでのクロック数をカウントする。このようにしてカウントされたクロック数が検出位相差となる。この検出位相差は、同図(h)に示すように、図示省略の記憶部に予め設定して保存された保持位相差と比較される。そして、上記検出位相差と保持位相差の差がX軸制御量Δnとして算出される。
ステップS7においては、X軸駆動制御部22でX軸制御量Δnに基づいてX軸駆動パルスの生成タイミングが制御される。詳細には、X軸駆動パルスの1パルスが生成されてからクロック数がカウントされ、図3(g)に示すX軸用基準信号のパルスの発生周期と同じクロック数nに対して、上記X軸制御量Δn分だけずれたクロック数に達したとき、次のX軸駆動パルスの1パルスが生成される。即ち、保持位相差に対する検出位相差の差が+Δnであるときには、X軸駆動パルスの上記クロック数が(n−Δn)となったときに、次のX軸駆動パルスの1パルスが生成される。また、保持位相差に対する検出位相差の差が−Δnであるときには、X軸駆動パルスの上記クロック数が(n+Δn)となったときに、次のX軸駆動パルスの1パルスが生成される。なお、図3(h)は上記位相差が−Δnであり、同図(i)は、X軸駆動パルスのクロック数が(n+Δn)となったときに、X軸駆動パルスの1パルスが生成される場合を一例として示している。
ステップS8においては、前述したように、ミラー4の回動により、ミラー4に設けられた検出コイルに逆起電力が発生する。駆動状態検出部15では、上記検出コイルで検出された逆起電力信号を例えば低速フィルターを通して低速のX軸逆起電力波形を抽出し、このX軸逆起電力波形のゼロクロスが検出される。そして、ステップS5に戻り、ミラー4の駆動動作中、常時ステップS5〜S8が繰り返し実行される。
一方、Y軸回りのミラー駆動の位相制御も同時に実行される。以下、Y軸回りのミラー駆動の位相制御について説明する。
ステップS1において、リサジュー原点信号が生成されると、ステップS9に進んで、上記初期設定値に基づいてY軸駆動基準信号生成部10で図3(b)に示すようなY軸駆動基準信号が生成される。
次に、ステップS10においては、Y軸位相調節部19で描画しようとするリサジューパターンに応じて決まる位相差分だけY軸駆動基準信号に対して位相調節する。これにより、ステップS11では、図3(d)に示すように、Y軸用基準信号が生成される。そして、同図(f)に示すように、Y軸用基準信号に同期してY軸駆動パルスが生成され、ミラー4がY軸回りに回動する。
ミラー4の回動により、ミラー4に設けられた検出コイルには、逆起電力が発生する。駆動状態検出部15は、上記検出コイルで検出された逆起電力信号を例えば高速フィルターを通して高速のY軸逆起電力波形を抽出する。そして、抽出されたY軸逆起電力波形のゼロクロスを検出する。
ステップS12においては、上記検出されたY軸ゼロクロスをY軸制御量算出部21に読み込む。そして、ステップS13に進んで、図3(d)、(e)に示すようにY軸用基準信号とY軸ゼロクロスとの位相差を検出する。詳細には、Y軸用基準信号の1パルスが検出されるとクロック数のカウントを開始し、上記Y軸ゼロクロスが検出されるまでのクロック数をカウントする。このようにしてカウントされたクロック数が検出位相差となる。この検出位相差は、同図(e)に示すように、図示省略の記憶部に予め設定して保存された保持位相差と比較される。そして、上記検出位相差と保持位相差の差がY軸制御量Δmとして算出される。
ステップS7においては、Y軸駆動制御部23でY軸制御量Δmに基づいてY軸駆動パルスの生成タイミングが制御される。詳細には、Y軸駆動パルスの1パルスが生成されてからクロック数がカウントされ、図3(d)に示すY軸用基準信号のパルスの発生周期と同じクロック数mに対して、上記Y軸制御量Δm分だけずれたクロック数に達したとき次のY軸駆動パルスの1パルスが生成される。即ち、保持位相差に対する検出位相差の差が+Δmであるときには、Y軸駆動パルスの上記クロック数が(m−Δm)となったときに、次のY軸駆動パルスの1パルスが生成される。また、保持位相差に対する検出位相差の差が−Δmであるときには、Y軸駆動パルスの上記クロック数が(m+Δm)となったときに、次のY軸駆動パルスの1パルスが生成される。なお、図3(e)は上記位相差が+Δmであり、同図(f)は、Y軸駆動パルスのクロック数が(m−Δm)となったときに、Y軸駆動パルスの1パルスが生成される場合を一例として示している。
ステップS14においては、前述したように、ミラー4の回動により、ミラー4に設けられた検出コイルに逆起電力が発生する。駆動状態検出部15では、上記検出コイルで検出された逆起電力信号を例えば高速フィルターを通して高速のY軸逆起電力波形を抽出し、このY軸逆起電力波形のゼロクロスが検出される。そして、ステップS12に戻り、ミラー4の駆動動作中、常時ステップS12〜S14が繰り返し実行される。
なお、上記位相制御は、位相ずれが検出されたリサジュー走査の一周期内では実行されず、次のリサジュー走査期間中に実行される。そして、上記位相制御は、リサジュー走査の一周期毎に繰り返され、上記位相ずれが1クロックの範囲内まで追い込まれる。
上記実施形態においては、ミラー4の駆動状態を検出するために検出コイルに発生する逆起電力波形を検出する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、ミラー4及び可動板5に検出光を照射し、それらの反射光を検出してミラー4のX軸及びY軸回りの回動状態を検出してもよい。
上記実施形態は、本発明が理解及び実施できる程度に概略的に示したものであり、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲を逸脱しない限り種々に変更及び修正をすることができる。
2…駆動制御装置
4…ミラー
10…駆動基準信号生成部
11…位相調節部
12…制御量算出部
13…駆動制御部
15…駆動状態検出部

Claims (6)

  1. 直交するX軸及びY軸回りに回動するミラーにより光をリサジュー走査する光走査装置であって、
    前記リサジュー走査の一周期内に描画しようとするリサジューパターンに応じて、予め設定されたX軸及びY軸駆動基準信号に基づいて前記ミラーの各軸回りの回動を独立に制御する駆動制御装置を備えたことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記駆動制御装置は、描画しようとするリサジューパターンに応じて決まる位相差分だけ前記X軸及びY軸駆動基準信号に対して夫々位相調節されたX軸及びY軸用基準信号を生成し、該X軸及びY軸用基準信号を前記ミラーの各軸回りの回動制御に使用することを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記ミラーは、前記X軸及びY軸用基準信号に基づいて生成されるX軸及びY軸駆動パルスによって駆動されることを特徴とする請求項2記載の光走査装置。
  4. 前記駆動制御装置は、前記ミラーのX軸及びY軸駆動波形を取得し、該X軸及びY軸駆動波形と前記X軸及びY軸用基準信号との間の検出位相差が、予め設定して保存された保持位相差と合致するように前記X軸及びY軸駆動パルスの生成を制御することを特徴とする請求項3記載の光走査装置。
  5. 前記駆動制御装置は、前記X軸及びY軸駆動波形のゼロクロスを検出し、該ゼロクロスと前記X軸及びY軸用基準信号との間の位相差を前記検出位相差としたことを特徴とする請求項4記載の光走査装置。
  6. 前記ミラーのX軸及びY軸駆動波形は、前記ミラーに敷設されて磁界中を搖動するコイルに発生するX軸及びY軸逆起電力波形であることを特徴とする請求項4又は5記載の光走査装置。
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