JP6874321B2 - 距離測定装置、距離測定方法、及び距離測定プログラム - Google Patents

距離測定装置、距離測定方法、及び距離測定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、距離測定装置、距離測定方法、及び距離測定プログラムに関する。
レーザ光を利用した走査型の距離測定装置には、Micro Electro Mechanical Systems(MEMS)ミラーによりレーザ光の出射方向を制御するものがある。この種の距離測定装置では、ミラー面を水平方向及び垂直方向の2方向に搖動可能なMEMSミラーを利用し、レーザ光の出射方向を水平方向で搖動させながら垂直方向には一方向に一定速度で変化させる。すなわち、この種の距離測定装置では、MEMSミラーを利用して、所望の測定範囲内でレーザ光の出射方向を2次元的に走査させる(ラスタースキャン)。この際、測定範囲内におけるレーザ光の出射方向の搖動は、共振周波数によりMEMSミラーを共振させて行う。
また、距離測定装置には、レーザ光の出射及び受光を行うセンサを複数備え、複数のセンサにより距離を同時に測定するものがある(例えば、特許文献1を参照。)。
特表2007−503004号公報
MEMSミラーは、製造時の加工精度に応じた形状や寸法のばらつきにより、共振周波数に個体差が生じる。このため、複数のセンサのそれぞれで備えているMEMSミラーをMEMSミラー毎の共振周波数で駆動させると、測定範囲内をレーザ光で1通り走査するのに要する周波数(フレームレート)に差異が生じる。したがって、MEMSミラーをMEMSミラー毎の共振周波数で共振させてレーザの出射方向を制御する場合、複数のMEMSミラーの動作を同期させることが困難である。よって、MEMSミラーを備えた複数のセンサによる距離の測定タイミングを一致させることが困難である。
1つの側面において、本発明は、MEMSミラーを備えた複数のセンサにおける距離の測定タイミングを一致させることを目的とする。
1つの態様の距離測定装置は、情報収集部と、駆動周波数決定部と、制御信号生成部と、を備える。情報収集部は、レーザ光の出射方向を制御するMEMSミラーを備えた複数のセンサのそれぞれにおけるMEMSミラーを同一の駆動周波数で駆動させたときに所定の条件を満たすMEMSミラーの駆動電圧を収集する。駆動周波数決定部は、複数の駆動周波数で収集したそれぞれのMEMSミラーの駆動電圧に基づいて、複数のセンサによる距離の計測を行う際のMEMSミラーの駆動周波数を決定する。制御信号生成部は、決定した駆動周波数を複数のセンサのそれぞれにおけるMEMSミラーの駆動周波数に指定する情報を含む制御信号を生成して複数のセンサに送信する。
上述の態様によれば、MEMSミラーを備えた複数のセンサにおける距離の測定タイミングを一致させることが可能となる。
第1の実施形態に係る距離測定装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る距離測定装置におけるセンサの機能的構成を示す図である。 第1の実施形態に係る距離測定装置における制御装置の機能的構成を示す図である。 第1の実施形態に係る距離測定装置が行う処理の内容を説明するシーケンス図(その1)である。 第1の実施形態に係る距離測定装置が行う処理の内容を説明するシーケンス図(その2)である。 各センサが行う電圧調整処理の内容を説明するフローチャートである。 駆動周波数決定処理の内容を説明するフローチャートである。 各センサが行う同期処理の内容を説明するフローチャートである。 レーザ光の出射方向の時間変化を説明する図である。 MEMSミラーの駆動周波数と搖動動角度との関係を示す図である。 共振周波数とは異なる駆動周波数でMEMSミラーを駆動させた場合の搖動振幅の時間変化を説明する波形図である。 垂直方向の角度と駆動信号の位相差との関係を説明するグラフ図である。 センサのハードウェア構成を示す図である。 同期制御回路の構成を示す図である。 第2の実施形態に係る距離測定装置におけるセンサの機能的構成を示す図である。 補正量テーブルを示す図である。 第2の実施形態に係る距離測定装置における各センサが行う同期処理の内容を説明するフローチャートである。 第2の実施形態に係るセンサにおける同期制御回路の構成を示す図である。 第3の実施形態に係るセンサにおける同期制御回路の構成を示す図である。 コンピュータのハードウェア構成を示す図である。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る距離測定装置の構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る距離測定装置1は、複数個のセンサ2と、制御装置3とを備える。なお、図1には、本実施形態に係る距離測定装置1の一構成例として、4個のセンサ2A〜2Dを備えた距離計測装置1を示している。
複数個のセンサ2は、それぞれ、レーザ光源で生成したレーザ光5を出射するとともに、レーザ光の出射方向から到来するレーザ光を検出する。本実施形態に係るセンサ2は、MEMSミラーによりレーザ光の出射方向を制御する。複数個のセンサ2は、それぞれ、レーザ光5の出射方向を、所定の測定範囲SA内で2次元的な走査を行うよう制御する。
本実施形態の距離測定装置1における複数個のセンサ2は、所定のエリアS内に存在する人物4等の対象物までの距離を異なる方向から測定する態様で配置する。この際、複数個のセンサ2は、それぞれ、制御装置3と接続されており、各センサ2における測定結果は制御装置3に送信される。また、本実施形態に係る距離測定装置1における複数個のセンサ2同士は、ライン型のネットワークになっており、当該ネットワークの一端に位置するセンサ2(2A)がマスターセンサに設定されている。マスターセンサ2Aは、複数個のセンサ2のそれぞれにおけるMEMSミラーの駆動周波数の基準となるマスタークロックを生成する。マスターセンサ2Aで生成したマスタークロックは、他のセンサ2B,2C,2Dに順次転送される。複数個のセンサ2は、マスターセンサ2Aが生成したマスタークロックに従い、自センサにおけるレーザ光の走査が他のセンサにおけるレーザ光の走査と同期するよう、MEMSミラーの動作等を制御する。
制御装置3は、複数個のセンサ2のそれぞれの動作を制御する。制御装置3は、複数個のセンサ2のうちのマスターセンサ2Aに対し、マスタークロックの周波数を含む制御信号を送信する。また、制御装置3は、複数の駆動周波数のそれぞれで、同一の駆動周波数で動作する複数個のセンサ2のそれぞれからMEMSミラーの駆動電圧を含む情報を収集し、該収集した情報に基づいて、距離計測時の各センサ2の駆動周波数を決定する。ここで、各センサ2から収集する情報は、MEMSミラーが共振方向(駆動周波数で搖動させる方向)に所定の角度以上の搖動角度で搖動する駆動電圧、或いは駆動電圧の上限値を示す情報を含む。更に、制御装置3は、マスタークロックに従って動作する複数個のセンサ2のそれぞれから距離の測定結果を取得する。
図2は、第1の実施形態に係る距離測定装置におけるセンサの機能的構成を示す図である。
図2に示すように、本実施形態の距離測定装置1におけるセンサ2は、投光部210と、受光部220と、レーザ駆動部230と、ミラー駆動部240と、飛行時間(距離)測定部250と、測定制御部260と、を備える。また、センサ2は、同期制御部270と、マスタークロック生成部280と、を更に備える。
投光部210は、対象物までの距離の測定に利用するレーザ光を生成し、所定の出射方向に出射させる。投光部210は、レーザダイオード等のレーザ光源211と、レーザ光の出射方向を制御するMEMSミラー212とを含む。
受光部220は、センサ2の外部からセンサ2に入射したレーザ光を受光し、該受光したレーザ光の強度に応じた電気信号を出力する。
レーザ駆動部230は、レーザ光源211を駆動させる。レーザ駆動部230は、例えば、測定制御部260からの制御信号に基づいて、レーザ光源211からレーザ光をパルス発光させる際の発光間隔時間等を制御するタイミング信号を生成し、レーザ光源211を駆動させる。
ミラー駆動部240は、MEMSミラー212を駆動させる。ミラー駆動部240は、同期制御部270からの信号に基づいて、MEMSミラー212の反射面の向きを制御する駆動信号を生成し、該駆動信号によりMEMSミラー212を駆動させる。ミラー駆動部240は、駆動信号生成部241と、角度検出部242とを含む。駆動信号生成部241は、MEMSミラー212を駆動させる駆動信号を生成する。角度検出部242は、MEMSミラー212の反射面の向きを表す角度情報と対応した電圧等の電気的な信号を検出する。
飛行時間(距離)測定部250は、レーザ光の飛行時間(言い換えると、レーザ光を出射し、対象物に当たって戻って受光するまでの時間)を測定する。飛行時間(距離)測定部250は、レーザ駆動部230から取得したレーザ光の発振時刻(出射時刻)と、受光部220でレーザ光を受光した時刻とに基づいて、レーザ光の飛行時間を計測し、対象物までの距離を算出する。以下の説明では、飛行時間(距離)測定部250のことを、飛行時間測定部250ともいう。
測定制御部260は、センサ2における距離の測定に関する動作を制御する。測定制御部260は、制御装置3からの制御信号に従い、レーザ駆動部230、及び同期制御部270の動作を制御する。また、測定制御部260は、飛行時間計測部250の計測結果を取得して制御装置3に送信するとともに、同期制御部270を介してミラー駆動部240で生成した駆動信号の駆動電圧を取得して制御装置に送信する。また、制御装置3からの制御信号に自センサ2をマスターセンサに指定する情報が含まれる場合、測定制御部260は、マスタークロック生成部280にマスタークロックを生成させる。マスターセンサに指定されたセンサ2の測定制御部260は、マスタークロック生成部280で生成したマスタークロックを他のセンサ2に転送する。また、マスターセンサに指定されたセンサ2を除く他のセンサ2の測定制御部260は、前段のセンサ2から受信したマスタークロックを同期制御部270に入力する。また、マスターセンサに指定されたセンサ2を除く他のセンサ2の測定制御部270は、後段のセンサ2が存在する場合には、マスタークロックを後段のセンサ2に転送する。
同期制御部270は、マスタークロック生成部280で生成したマスタークロック、或いは前段のセンサ2から転送されたマスタークロックに基づいて、自センサ2のミラー駆動部240の動作を、他のセンサ2のミラー駆動部240の動作と同期させる。本実施形態に係るセンサ2の同期制御部270は、センサクロック生成部271と、位相同期部272と、オフセット量算出部273と、オフセット調整部274と、を含む。センサクロック生成部271は、ミラー駆動部240の角度検出部242による共振方向の振幅(角度)の検出結果に基づいて、MEMSミラー212の共振方向の搖動周波数と対応したセンサ信号(センサ内クロック)を生成する。位相同期部272は、生成したセンサ信号の位相を、マスタークロックの位相と同期させる。オフセット量算出部273は、ミラー駆動部240の角度検出部242による非共振方向の角度の検出結果に基づいて、センサ信号の位相についてのオフセット量を算出する。ここで、非共振方向は、共振方向と直交する方向とする。また、位相のオフセット量は、レーザ光の出射方向の非共振方向の角度変化により生じるセンサ信号の位相のずれ量とする。オフセット調整部274は、算出したオフセット量に基づいて、ミラー駆動部240に出力するセンサ信号の位相を調整する。
マスタークロック生成部280は、上記の通り、制御装置3からの制御信号に含まれるマスタークロックの周波数を示す情報に基づいて、マスタークロックを生成する。
図3は、第1の実施形態に係る距離測定装置における制御装置の機能的構成を示す図である。
図3に示すように、本実施形態の距離測定装置1における制御装置3は、制御信号生成部310と、情報収集部320と、駆動周波数決定部330と、通信部340と、記憶部390と、を備える。
制御信号生成部310は、各センサ2の動作を制御する各種制御信号を生成する。制御信号生成部310が生成する制御信号は、マスタークロックの周波数を示す情報と、各センサ2が行う処理を指定する情報とを含む。マスタークロックの周波数を示す情報は、マスターセンサに指定するセンサ2のみに送信する。各センサ2が行う処理を指定する情報は、駆動周波数を決定するための事前処理、及び距離の測定処理のいずれを行うかを指定する情報を含む。駆動周波数を決定するための事前処理を行っている間、制御信号生成部310は、マスタークロックの周波数を示す情報を含む制御信号として、所定の周波数範囲内から選択した周波数を示す情報を含む制御信号を生成する。また、距離の測定処理を開始する際には、制御信号生成部310は、マスタークロックの周波数を示す情報を含む制御信号として、駆動周波数決定部330で決定した周波数を示す情報を含む制御信号を生成する。
情報収集部320は、各センサ2から、センサ2内で行った処理の結果を収集する。各センサ2に駆動周波数を決定するための事前処理を行わせている場合、情報収集部320は、マスタークロックの周波数に応じた駆動周波数でMEMSミラー212を駆動させたときの駆動電圧についての情報を各センサ2から取得する。各センサ2に距離の測定処理を行わせている場合、情報収集部320は、距離の測定結果を各センサ2から取得する。情報収集部320は、各センサ2から取得した処理結果を記憶部390に記憶させる。本実施形態では、各センサ2に事前処理を行わせている間に情報収集部320が各センサ2から収集する情報をMEMSミラー212の駆動電圧とする。しかしながら、各センサ2に事前処理を行わせている間に情報収集部320が収集する情報は、MEMSミラー212の駆動電圧に限らず、電力等であってもよい。
駆動周波数決定部330は、各センサ2に事前処理を行わせて取得した、MEMSミラー212の駆動周波数と駆動電圧との関係を示す情報を記憶部390から読み出し、センサ2の駆動電力の総和が最小となる駆動周波数を決定する。本記載では電力を最小としているが基準は任意に設定することが可能である。
通信部340は、制御信号生成部310で生成した制御信号を複数個のセンサ2(第1のセンサ2A〜第4のセンサ2D)のそれぞれに送信する。また、通信部340は、マスタークロックの周波数を示す情報を含む制御信号を、マスターに指定したセンサ2(2A)に送信する。更に、通信部340は、複数個のセンサ2のそれぞれから処理結果を受信する。
記憶部390は、複数個のセンサ2から取得した処理結果(収集した情報)を記憶する。
図4Aは、第1の実施形態に係る距離測定装置が行う処理の内容を説明するシーケンス図(その1)である。図4Bは、第1の実施形態に係る距離測定装置が行う処理の内容を説明するシーケンス図(その2)である。なお、図4A及び図4Bには、第1のセンサ2Aと、第2のセンサ2Bとの2個のセンサ2を備えた距離測定装置1において、第1のセンサ2Aをマスターセンサとして行う処理の内容を示している。
本実施形態に係る距離測定装置1では、まず、図4Aに示すように、制御装置3がマスタークロックの周波数を選択し(ステップS1)、当該選択した周波数を示す情報と、事前処理を行うことを示す情報とを含む制御信号を生成する(ステップS2)。ステップS1,S2の処理は、制御装置3の制御信号生成部310が行う。制御信号生成部310は、例えば、第1のセンサ2A及び第2のセンサ2BにおけるMEMSミラー212の共振周波数の設計値に基づく所定の周波数範囲の中から、所定の選択規則に従ってマスタークロックの周波数を選択する。
制御信号を生成した後、距離測定装置1は、生成した制御信号を第1のセンサ2Aに送信する(ステップS3)。ステップS3の処理は、距離測定装置1の通信部340が行う。通信部340は、ステップS2で生成した制御信号を、マスターに指定した第1のセンサ2Aに送信する。ステップS3の処理を終えると、制御装置3は、各センサ2からの処理結果を受信するまで待機状態となる。
制御装置3からの制御信号を受信すると、第1のセンサ2Aは、制御信号に基づいてマスタークロックを生成し(ステップS4)、生成したマスタークロックを第2のセンサ2Bに転送する(ステップS5)。ステップS4の処理は、第1のセンサ2Aのマスタークロック生成部280が行う。ステップS5の処理は、例えば、第1のセンサ2Aの測定制御部260が行う。
マスタークロックを第2のセンサ2Bに転送した後、第1のセンサ2Aは、生成したマスタークロックを利用して電圧調整処理(ステップS6)を行い、処理結果を制御装置3に送信する(ステップS7)。同様に、第1のセンサ2Aからマスタークロックを受信した第2のセンサ2Bは、受信したマスタークロックを利用して電圧調整処理(ステップS6)を行い、処理結果を制御装置3に送信する(ステップS7)。ステップS6の電圧調整処理において、第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bは、それぞれ、マスタークロックの周波数を駆動周波数としてMEMSミラー212を駆動させたときの共振方向の搖動角度が所定の角度以上となるよう駆動電圧を調整する。また、本実施形態では、駆動電圧に上限値を設定しておき、駆動電圧を上限値まで上昇させてもMEMSミラー212の共振方向の搖動角度が所定の角度に満たない場合、当該駆動電圧の上限値を、現在の駆動周波数に対する駆動電圧の値とする。ステップS7では、第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bは、それぞれ、電圧調整処理の結果(駆動電圧)を制御装置3に送信する。この際、第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bでは、それぞれ、測定制御部260が、同期制御部270を介してMEMSミラーの駆動電圧を取得し、制御装置3に送信する。
第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bから電圧調整処理の結果を受信した制御装置3は、受信した処理結果を駆動周波数と対応付けて記憶部390に記憶させた後、全周波数を掃引したか否かを判定する(ステップS8)。所定の周波数範囲内で選択可能な周波数の中にステップS1で選択していない周波数がある場合(ステップS8;NO)、制御装置3は、ステップS1〜S3の処理を行い、第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bから電圧調整処理の結果を取得する(収集する)。
所定の周波数範囲内で選択可能な周波数の全てで第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bから電圧調整処理の結果を取得した場合(ステップS8;YES)、制御装置3は、次に、図4Bに示すように、駆動周波数決定処理(ステップS9)を行う。ステップS9の処理は、制御装置3の駆動周波数決定部330が行う。駆動周波数決定部330は、駆動周波数毎に第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bの駆動電圧に基づいて駆動電力の総和を算出し、駆動電力の総和が最小値となる駆動周波数を、距離測定時のMEMSミラー212の駆動周波数に決定する。
制御装置3がステップS9の駆動周波数決定処理を終えると、距離測定装置1における事前処理が終了する。事前処理が終了すると、距離測定装置1は、対象物までの距離を測定する処理を開始する。
距離を測定する処理を開始すると、まず、制御装置3が、ステップS9で決定した駆動周波数をマスタークロックの周波数とする制御信号を生成し(ステップS10)、生成した制御信号を第1のセンサ2Aに送信する(ステップS11)。ステップS10の処理は、制御装置3の制御信号生成部310が行う。ステップS10において、制御信号生成部310は、ステップS9で決定した駆動周波数を示す情報と、距離の測定処理を行うことを示す情報とを含む制御信号を生成する。ステップS11の処理を終えると、制御装置3は、各センサ2からの処理結果を受信するまで待機状態となる。
制御装置3からの制御信号を受信すると、第1のセンサ2Aは、制御信号に基づいてマスタークロックを生成し(ステップS12)、生成したマスタークロックを第2のセンサ2Bに転送する(ステップS13)。ステップS12の処理は、第1のセンサ2Aのマスタークロック生成部280が行う。
マスタークロックを第2のセンサ2Bに転送した後、第1のセンサ2Aは、生成したマスタークロックを利用して同期処理(ステップS14)、及び測定処理(ステップS15)を行い、測定処理の結果を制御装置3に送信する。同様に、第1のセンサ2Aからマスタークロックを受信した第2のセンサ2Bは、受信したマスタークロックを利用して同期処理(ステップS14)、及び測定処理(ステップS15)を行い、測定処理の結果を制御装置3に送信する。ステップS14の同期処理において、第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bは、それぞれ、マスタークロックの周波数を駆動周波数としてMEMSミラー212を駆動させたときの共振方向の搖動角度が所定の角度以上となるよう駆動電圧を調整する。また、本実施形態では、駆動電圧に上限値を設定しておき、駆動電圧を上限値まで上昇させてもMEMSミラー212の共振方向の搖動角度が所定の角度に満たない場合、当該駆動電圧の上限値を、MEMSミラー212駆動電圧の値とする。更に、ステップS14において、第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bは、それぞれ、上記の処理により決定した周波数及び電圧で駆動するMEMSミラー212の搖動周期に基づいて生成するセンサクロックの位相と、マスタークロックの位相とを同期させる。
その後、図示は省略するが、第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bは、それぞれ、制御装置3から測定処理を終了することを示す情報を含む制御信号を受信するまで、同期処理S14及び測定処理S15を繰り返す。
このように、本実施形態に係る距離測定装置1は、複数個のセンサ2により距離の測定を開始する前に、各センサ2のMEMSミラーの駆動周波数を決定する事前処理を行う。この事前処理において、複数個のセンサ2は、それぞれ、マスタークロックに基づく駆動周波数でMEMSミラー212を駆動させる場合の駆動電圧を調整する電圧調整処理(ステップS6)を行う。ステップS6の電圧調整処理として、各センサ2は、それぞれ、例えば、図5に示した処理を行う。
図5は、各センサが行う電圧調整処理の内容を説明するフローチャートである。
電圧調整処理を開始すると、センサ2は、まず、MEMSミラー212の駆動電圧を初期値に設定する(ステップS601)。ステップS601の処理は、例えば、センサ2のミラー駆動部240の駆動信号生成部241が行う。
次に、センサ2は、マスタークロックに応じた駆動周波数でMEMSミラーを搖動させる(ステップS602)。ステップS602の処理は、同期制御部270と、ミラー駆動部240の駆動信号生成部241とが行う。同期制御部270は、マスタークロックをミラー駆動部240の駆動信号生成部241に入力する。駆動信号生成部241は、マスタークロックの周波数をMEMSミラー212の駆動周波数とし、現在設定されている駆動電圧でMEMSミラー212を駆動させる。
次に、センサ2は、MEMSミラー212の搖動角度を取得する(ステップS603)。ステップS603の処理は、ミラー駆動部240の角度検出部242が行う。角度検出部242は、MEMSミラー212を共振周波数で駆動させたときの共振方向に対するMEMSミラー212の角度の変化量に基づいて、MEMSミラー212の搖動角度を取得する。
次に、センサ2は、MEMSミラー212の搖動角度が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS404)。ステップS404の判定は、例えば、ミラー駆動部240の角度検出部242が行う。搖動角度の閾値は、例えば、MEMSミラー212を共振周波数で駆動させたときの共振方向に対する搖動角度に基づいて設定する。搖動角度の閾値は、任意であり、MEMSミラー212を共振周波数と駆動電圧で駆動させたときの共振方向に対する搖動角度としてもよいし、搖動角度の最大値の80〜90%程度としてもよい。
MEMSミラー212の搖動角度が閾値以上である場合(ステップS604;YES)、センサ2は、現在の駆動電圧を現在の駆動周波数に対する駆動電圧に決定する(ステップS605)。ステップS605の処理は、例えば、ミラー駆動部240の駆動信号生成部241が行う。ステップS605により駆動電圧を決定すると、センサ2は、電圧調整処理を終了し、決定した駆動電圧を含む処理結果を制御装置3に送信する。
一方、MEMSミラー212の搖動角度が閾値よりも小さい場合(ステップS604;NO)、センサ2は、次に、駆動電圧を所定の電位だけ上昇させ(ステップS606)、上昇後の駆動電圧が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS607)。ステップS606及びS607の処理は、ミラー駆動部240の駆動信号生成部241が行う。上昇後の駆動電圧が閾値以下である場合(ステップS607;YES)、センサ2のミラー駆動部240は、ステップS602以降の処理を繰り返す。
これに対し、上昇後の駆動電圧が閾値よりも高い場合(ステップS607;NO)、センサ2は、駆動電圧の閾値(上限値)を現在の駆動周波数に対する駆動電圧に決定する(ステップS608)。ステップS605の処理は、例えば、ミラー駆動部240の駆動信号生成部241が行う。ステップS605により駆動電圧を決定すると、センサ2は、電圧調整処理を終了し、決定した駆動電圧を含む処理結果を制御装置3に送信する。
本実施形態に係る距離測定装置1では、複数の駆動周波数のそれぞれで、各センサ2が図5に示した処理を行い、決定した駆動電圧を制御装置3に送信する。そして、所定の周波数範囲内で選択可能な周波数の全てに対する、各センサ2が決定した駆動電圧を取得すると、制御装置3は、駆動周波数決定処理(ステップS9)を行う。駆動周波数決定処理として、制御装置3は、例えば、図6に示した処理を行う。
図6は、駆動周波数決定処理の内容を説明するフローチャートである。
図6の駆動周波数決定処理は、制御装置3の駆動周波数決定部330が行う。駆動周波数決定処理を開始すると、駆動周波数決定部330は、まず、駆動周波数F〜FN−1のうちの駆動周波数Fで各センサを駆動させたときの駆動電力の総和Wを算出する(ステップS901)。
次に、駆動周波数決定部330は、駆動電力の総和の最小値W、及び駆動電力の総和が最小となる駆動周波数Fを、それぞれ、W=W,F=Fにするとともに、変数nを1に設定する(ステップS902)。
次に、駆動周波数決定部330は、駆動周波数Fで各センサ2を駆動させたときの駆動電力の総和Wを算出し(ステップS903)、W<Wであるか否かを判定する(S904)。W<Wである場合(ステップS904;YES)、駆動周波数決定部330は、駆動電力の総和の最小値W、及び駆動電力の総和が最小となる駆動周波数Fを、それぞれ、W=W,F=Fに更新する(ステップS905)。
≧Wである場合(ステップS904;NO)、或いはステップS905の処理を行った場合、駆動周波数決定部330は、次に、変数nがn>N+1であるか否かを判定する(ステップS906)。n<N−1である場合(ステップS906;NO)、駆動周波数決定部330は、変数nをn+1に更新し(ステップS907)、ステップS903以降の処理を繰り返す。
そして、変数nがn≧N+1となった場合(ステップS906;YES)、駆動周波数決定部330は、駆動電力の総和が最小値Wとなる駆動周波数Fを、各センサのMEMSミラーの駆動周波数に決定する(ステップS908)。駆動周波数決定部330は、ステップS908で決定した駆動周波数を制御信号生成部310に通知し、駆動周波数決定処理を終了する。
ステップS9で各センサ2の駆動周波数を決定した後、制御装置3は、決定した駆動周波数のマスタークロックでMEMSミラーを駆動させて距離の測定処理を行うことを示す制御信号を生成し、第1のセンサ2Aに送信する(ステップS10及びS11)。第1のセンサ2Aは、制御装置3から受信した制御信号に基づいてマスタークロックを生成し、生成したマスタークロックを第2のセンサ2Bに転送する(ステップS12及びS13)。その後、第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bは、それぞれ、マスタークロックに応じた駆動周波数でMEMSミラー212を駆動させながら距離の計測を行う(ステップS14及びS15)。この際、各センサ2は、MEMSミラー212の動作を同期させる同期処理(ステップS14)を行う。同期処理は、各センサ2のミラー駆動部240と、同期制御部270とが行う。センサ2のミラー駆動部240及び同期制御部270は、同期処理として、例えば、図7に示した処理を行う。
図7は、各センサが行う同期処理の内容を説明するフローチャートである。
同期処理を開始すると、センサ2は、まず、マスタークロックに応じた駆動周波数でMEMSミラー212を駆動させる(ステップS1401)。ステップS1401の処理は、センサ2のミラー駆動部240が行う。この際、同期制御部270は、マスタークロックをセンサクロックとしてミラー駆動部240の駆動信号生成部241に出力する。駆動信号生成部241は、マスタークロックの周波数及び位相に基づいて、MEMSミラー212に対する駆動信号を生成し、MEMSミラー212に出力する。
次に、センサ2は、MEMSミラー212の搖動角度が所定の角度になるよう駆動電圧を調整する(ステップS1402)。ステップS1402の処理は、ミラー駆動部240が行う。ステップS1402の処理として、ミラー駆動部240は、例えば、図5に示したステップS601〜S608の電圧調整処理を行う。
次に、センサ2は、MEMSミラー212の搖動周期に基づいてセンサクロックを取得する(ステップS1403)。ステップS1403は、ミラー駆動部240の角度検出部242と、同期制御部270のセンサクロック生成部271とが行う。角度検出部242は、MEMSミラー212を共振周波数で動作させるときの共振方向に対するMEMSミラー212の搖動角度を検出し、搖動角度の時間変化を示すサイン波を同期制御部270に出力する。同期制御部270は、センサクロック生成部271において、搖動角度の時間変化を示すサイン波を、当該サイン波と同一周波数の矩形波(センサクロック)に変換する。
次に、センサ2は、センサクロックの位相をマスタークロックの位相と同期させる(ステップS1404)。ステップS1404の処理は、同期制御部270の位相同期部272が行う。位相同期部272は、センサクロックの位相をマスタークロックの位相と同期させるように駆動信号の位相をPhase Locked Loop(PLL)等によって調整する。
次に、センサ2は、センサ信号の位相のオフセット調整を行う(ステップS1405)。ステップS1405の処理は、同期制御部270のオフセット量算出部273と、オフセット調整部274とが行う。オフセット量算出部273は、MEMSミラー212の非共振方向の角度に基づいてマスタークロックと位相を同期させたセンサクロックに対する位相のオフセット量を算出する。また、オフセット調整部274は、算出したオフセット量に基づいてセンサ信号の位相をオフセット調整する。オフセット調整部274がオフセット調整後のセンサ信号をミラー駆動部240に出力すると、同期処理が終了する。
同期処理が終了した後、各センサ2は、同期処理により得られたセンサクロックに基づいてMEMSミラー212を駆動させながら、距離の測定処理(ステップS15)を行う。各センサ2は、例えば、水平方向を共振方向としてレーザ光を走査させて対象物までの距離を測定する。この際、各センサ2は、例えば、水平方向のレーザ光の走査を1回終える毎に、図7の同期処理を行い、センサ信号の位相をマスタークロックとの位相と同期させ、更に非共振方向のずれ量に基づくオフセット調整を行ったセンサ信号を生成する。
このように、本実施形態に係る距離測定装置1は、複数の駆動周波数のそれぞれで、各センサのMEMSミラーを駆動させたときの駆動電圧と搖動角度との関係を調べ、搖動角度が大きく、かつ駆動電力の総和が最小となる駆動周波数を決定する。また、本実施形態においては、複数のセンサ2のうちのマスターセンサに指定された1個のセンサ2で生成したマスタークロックに応じた駆動周波数で、各センサ2におけるMEMSミラー212を駆動する。このため、各センサにおけるMEMSミラー212の共振周波数が異なる場合にも、十分な測定範囲を確保した状態で、各センサ2の測定動作を容易に同期させることが可能となる。よって、本実施形態によれば、各センサ2における距離の測定動作を高精度で同期させることが可能となり、1個(又は1組)の対象物までの距離を複数の方向から同時に測定することが可能となる。
図8は、レーザ光の出射方向の時間変化を説明する図である。
レーザ光を利用して対象物までの距離を測定する場合、図8の(a)に示すように、レーザ光5の出射方向を測定範囲SA内で走査する。図8の(a)に示した例では、矩形の測定範囲SAにおける左下角部を走査開始点SSとし、水平方向(第1の方向)でレーザ光5の出射方向を搖動させながら、垂直方向(第2の方向)の角度を上向きに変化させる。そして、レーザ光5の出射方向が測定範囲SAにおける右上角部(走査終了点SE)に到達すると、センサ2は、1フレーム分の走査を終了する。その後、センサ2は、レーザ光5の出射方向を走査開始点SSの方向に変化させ、次の1フレーム分の走査を開始する。
図8の(a)に示した手順でレーザ光5の出射方向の走査する場合、センサ2では、例えば、水平方向の出射方向の制御にMEMSの共振現象を利用する。MEMSの共振周波数を駆動周波数としてMEMSを搖動させることで、水平面内におけるレーザ光の出射方向を高速で変化させるとともに、レーザ光の出射方向の角度範囲を広くすることが可能となる。
ところが、MEMSミラー212の共振周波数には、製造時の加工精度に応じて生じる寸法のばらつき等による個体差がある。そのため、複数のセンサのそれぞれで、MEMSによる水平方向の走査に共振を利用するラスタスキャンを行った場合、各センサにおける水平方向の走査速度に差異が生じる。よって、複数のセンサのそれぞれで、MEMSによる水平方向の走査に共振を利用するラスタスキャンを行った場合、例えば、図8の(b)に示すように、第1のセンサ2Aにおける1フレーム期間(フレームレート)と、第2のセンサ2Bにおける1フレーム期間とに時間差が生じる。ここで、フレームレートは、センサ2において走査開始点SSから、走査終了点SEまでレーザ光5を走査し、走査開始点SSへ戻るまでに要する時間である。
このように、各センサ2のMEMSミラー212を共振周波数で駆動させた場合、測定範囲内の測定に要する時間が異なるため、1個又は1組の対象物までの距離を複数の方向から同時に測定することは困難である。よって、1個又は1組の対象物までの距離を複数の方向から同時に測定するため、本実施形態では、各センサ2のMEMSミラー212を同一駆動周波数で駆動させる。
図9は、MEMSミラーの駆動周波数と搖動動角度との関係を示す図である。
図9の(a)には、第1のセンサ2AのMEMSミラー212についての駆動周波数と搖動角度との関係を示す曲線PAと、第2のセンサ2BのMEMSミラー212についての駆動周波数と搖動角度との関係を示す曲線PBとを示している。
MEMSミラー212における駆動周波数と搖動角度との間には、次のような関係がある。MEMSミラー212は、駆動電圧が一定である場合、共振周波数で駆動させたときの搖動角度が最大値となり、駆動周波数と共振周波数との差が大きくなると搖動角度が小さくなる。すなわち、図9の(a)に示した例では、第1のセンサ2AのMEMSミラー212についての共振周波数は駆動周波数F1であり、第2のセンサ2BのMEMSミラー212についての共振周波数は駆動周波数F2(>F1)である。このため、第1のセンサ2AのMEMSミラー212及び第2のセンサ2BのMEMSミラー212をそれぞれ共振周波数で駆動させた場合、図8の(b)に示したように、1フレーム期間に時間差が生じ、対象物までの距離を同時に測定することができない。
また、第1のセンサ2AのMEMSミラー212と、第2のセンサ2BのMEMSミラー212とを同一周波数(例えば、共振周波数の平均値Fave)で駆動させた場合、各MEMSミラー212の搖動角度は、最大値と比べて小さくなる。
これに対し、例えば、1個のセンサ2AのMEMSミラー212の同一の駆動周波数で駆動電圧を変えて駆動させた場合、駆動周波数と搖動角度との関係は、図9の(b)に示したような関係となる。すなわち、駆動周波数が一定である場合、駆動電圧を高くすることで、搖動角度を大きくすることが可能となる。なお、図9の(b)における搖動角度θmaxは、MEMSミラー212の搖動可能な角度範囲の上限値である。
よって、本実施形態に係る電圧調整処理では、上記のように、複数の駆動周波数のそれぞれで、MEMSミラー212を駆動させたときの搖動角度が閾値以上となるまで駆動電圧を上昇させる。そして、各センサ2のMEMSミラー212を同一駆動周波数で駆動させたときに駆動電力が最小値となる周波数を、各センサ2のMEMSミラー212の駆動周波数に決定する。これにより、共振周波数が異なる複数のMEMSミラー212を同一周波数で駆動させることが可能となり、MEMSミラーを備えた複数のセンサにおける距離の測定タイミングを一致させることが可能となる。また、本実施形態に係る駆動周波数の決定方法によれば、搖動角度が狭くなることと、消費電力の増大することとを抑制しつつ、各センサ2における距離の測定タイミングを一致させることが可能となる。
図10は、共振周波数とは異なる駆動周波数でMEMSミラーを駆動させた場合の搖動振幅の時間変化を説明する波形図である。
本実施形態に係る距離測定装置1では、上記のように、搖動角度が狭くなることと、消費電力の増大することとを抑制しつつ、各センサ2のMEMSミラー212の動作を同期させることが可能な駆動周波数を決定する。しかしながら、本実施形態に係る距離測定装置1では、個々のMEMSミラー212の駆動周波数が共振周波数から外れるため、MEMSミラー212毎の駆動周波数の位相に差異が生じる。例えば、図10には、共振周波数と異なる駆動周波数で第1のセンサ2A及び第2のセンサ2Bを駆動させた場合の、第1のセンサ2Aにおける搖動振幅の時間変化を示す曲線M1と、第2のセンサ2における搖動振幅の時間変化を示す曲線M2とを示している。また、図10には、周波数Fの駆動信号D(F)を示している。このように、共振周波数とは異なる駆動周波数でMEMSミラー212を動作させた場合、共振周波数からの差に応じて位相にずれが生じる。
よって、本実施形態では、上記の同期処理を行い、各センサ2においてMEMSミラー212の駆動信号の生成に利用するセンサ信号(センサクロック)の周波数をマスタークロックに同期させるとともに、センサ信号の位相を一致させる。本実施形態に係る距離測定装置1では、上記のように、複数のセンサ2のうちのマスターセンサに指定したセンサ2Aにおいて、駆動周波数と対応するマスタークロックを生成し、当該マスタークロックを他のセンサ2に送信する。これにより、マスターセンサ2Aを含む複数のセンサ2は、それぞれ、同一のマスタークロックに基づいて、自センサ2における角度検出部242から出力されるモニター信号に基づいて生成したセンサ信号(センサクロック)の位相を調整することが可能となる。
更に、本実施形態では、MEMSミラー212の非共振方向についての角度の変化量に基づいて位相オフセット量を算出し、算出したオフセット量に基づいてセンサ信号の位相をオフセット調整する。
図11は、垂直方向の角度と駆動信号の位相差との関係を説明するグラフ図である。
MEMSミラー212におけるレーザ光5の走査は、例えば、図8の(a)に示したようなラスタスキャンで行われる。このため、例えば、レーザ光5の出射方向を走査終了点SEから走査開始点SSに戻すのに要する時間の影響等により、駆動信号の位相が変動してしまうことがある。図11に示した太い点線は、MEMSミラー212における垂直方向(非共振方向)の駆動角度の時間変化を示している。また、図11に示した太い曲線は、オフセット量算出部272で算出されるセンサ信号の位相のオフセット量(位相差)を示している。図11に示したように、MEMSミラー212の垂直方向の駆動角度が減少している時間T1〜T2では、位相差が局所的に変動し上昇している。本実施形態では、このようなMEMSミラー212の垂直方向の駆動角度の変化により生じる局所的な位相差の変動に対してもオフセット量を算出し、センサ信号の位相のオフセット調整を行う。このため、本実施形態によれば、距離測定装置1の立ち上げ時や、温度変化等による比較的長い周期に対する位相差の調整だけでなく、1フレーム内の比較的高速な位相変動を調整することも可能となる。
なお、本実施形態に係るセンサ2の機能的構成は、図2に示した構成に限らず、適宜変更可能である。同様に、本実施形態に係る制御装置3の機能的構成は、図3に示した構成に限らず、適宜変更可能である。例えば、センサ2は、1フレーム期間分のレーザ光の走査を行う際に、垂直方向を共振方向とし、水平方向を非共振方向としてMEMSミラー212を駆動させるものであってもよい。
また、本実施形態に係る距離測定装置1が行う処理は、図4A,図4B,及び図5〜図7に示した処理に限らず、適宜変更可能である。例えば、電圧調整処理(ステップS6)において掃引する周波数範囲は、複数のセンサ2のそれぞれにおける共振周波数のうちの、最小周波数から最大周波数までとしてもよい。
更に、本実施形態に係る距離測定装置1におけるセンサ2の個数は、図1等に示した4個に限らず、2個又は3個であってもよいし、5個以上であってもよい。
図12は、センサのハードウェア構成を示す図である。図13は、同期制御回路の構成を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係るセンサ2は、投光部210として機能する、レーザダイオード2011と、MEMSミラー2012とを備える。レーザダイオード2011から出射したレーザ光5は、MEMSミラー2012で反射した後、所定の出射方向に進行する。また、センサ2は、受光部220として機能する、受光素子2020と、バンドパスフィルタ2021と、集光レンズ2022とを備える。対象物等で反射したレーザ光5’は、バンドパスフィルタ2021、及び集光レンズ2022を通過し、受光素子2020に入射する。受光素子2020は、入射したレーザ光5’の強度に応じた電気信号を出力する。
また、センサ2は、レーザ駆動部230として機能するレーザ駆動回路2030と、ミラー駆動部240として機能するミラー駆動回路2040と、飛行時間測定部250として機能する飛行時間測定回路2050とを備える。このうち、ミラー駆動回路2040は、駆動信号生成部241として機能する駆動信号生成回路2041と、角度検出部242として機能する角度センサ2042とを含む。ここで、角度センサ2040は、図13に示すように、MEMSミラー2012の水平方向(共振方向)の角度を検出する水平方向センサ2042−1と、MEMSミラー2012の垂直方向(非共振方向)の角度を検出する垂直方向センサ2042−2とを含む。
更に、センサ2は、測定制御部260として機能する測定制御回路2060と、同期制御部270として機能する同期制御回路2070と、マスタークロック生成部280として機能するクロック生成回路2080とを備える。
センサ2の同期制御回路2070は、図13に示すように、矩形波変換回路2071と、位相同期回路2072と、位相オフセット量算出回路2073と、位相オフセット調整回路2074とを含む。矩形波変換回路2071はセンサクロック生成部271として機能し、位相同期回路2072は、位相同期部272として機能する。位相オフセット量算出回路2073はオフセット量算出部273として機能し、位相オフセット調整回路2074はオフセット調整部274として機能する。
なお、本実施形態に係るセンサ2のハードウェア構成は、図12及び図13に示した構成に限らず、適宜変更可能である。例えば、センサ2における上記の回路は、それぞれ、別個の回路装置(回路部品)であってもよいし、1個の回路装置に内蔵されていてもよい。
[第2の実施形態]
図14は、第2の実施形態に係る距離測定装置におけるセンサの機能的構成を示す図である。
図14に示すように、本実施形態の距離測定装置1におけるセンサ2は、投光部210と、受光部220と、レーザ駆動部230と、ミラー駆動部240と、飛行時間(距離)測定部250と、測定制御部260と、を備える。また、センサ2は、同期制御部270と、マスタークロック生成部280と、を更に備える。本実施形態に係るセンサ2のうち、同期制御部270を除く他の機能ブロックは、それぞれ、第1の実施形態に係るセンサ2の機能ブロックと同様の機能をもつ。
本実施形態に係るセンサ2の同期制御部270は、マスタークロック生成部280で生成したマスタークロック、或いは前段のセンサ2から転送されたマスタークロックに基づいて、自センサ2のミラー駆動部240の動作を、他のセンサ2のミラー駆動部240の動作と同期させる。本実施形態に係るセンサ2の同期制御部270は、センサクロック生成部271と、位相同期部272と、オフセット量算出部273と、オフセット調整部274と、垂直ずれ量補正部275と、補正量テーブル279とを含む。センサクロック生成部271は、ミラー駆動部240の角度検出部242による共振方向の振幅の検出結果に基づいて、MEMSミラー212の共振方向の搖動周波数と対応したセンサクロック(センサ内クロック)を生成する。位相同期部272は、生成したセンサ信号の位相を、マスタークロックの位相と同期させる。オフセット量算出部273は、ミラー駆動部240の角度検出部242による非共振方向の角度の検出結果に基づいて、センサ信号の位相についてのオフセット量を算出する。ここで、非共振方向は、共振方向と直交する方向とする。また、位相のオフセット量は、レーザ光の出射方向の非共振方向の角度変化により生じるセンサ信号の位相のずれ量とする。垂直ずれ量補正部275は、予め用意した補正量テーブル279に基づいて、1フレーム内におけるMEMSミラー212の垂直方向の角度変化に対する位相の補正量を算出する。オフセット調整部274は、オフセット量産出部273で算出したオフセット量と、垂直ずれ量補正部275で算出した補正量とに基づいて、ミラー駆動部240に出力するセンサ信号の位相を調整する。
図15は、補正量テーブルを示す図である。
本実施形態に係るセンサ2の補正量テーブル279は、例えば、図15に示すように、MEMSミラー212の垂直方向(非共振方向)の角度と、補正時間(位相の補正量)との対応関係が登録されたテーブルである。すなわち、本実施形態に係る距離計測装置1では、第1の実施形態で説明した位相のオフセット量と、MEMSミラー212の垂直方向(非共振方向)の角度とに基づいて、センサ信号の位相を調整する。補正量テーブル279は、例えば、予め各センサ2のMEMSミラー212を共振周波数等の所定の駆動周波数で駆動させたときのMEMSミラー212の非共振方向の角度と、センサ信号の位相のずれ量とに基づいて作成しておく。ここで、センサ信号の位相のずれ量は、例えば、1フレーム期間における実測値と、MEMSミラー212の仕様に基づいて算出した理論値との差とする。
本実施形態に係る距離測定装置1は、第1の実施形態の距離測定装置1と同様、図4A及び図4Bに示した処理を行う。この際、各センサ2のMEMSミラー212の駆動周波数を決定する事前処理(ステップS1〜S9)は、第1の実施形態で説明した手順で行う。これに対し、事前処理で決定した駆動周波数でMEMSミラー212を駆動させて距離の測定を行う際の同期処理(ステップS14)として、各センサ2は、例えば、図16に示したような処理を行う。
図16は、第2の実施形態に係る距離測定装置における各センサが行う同期処理の内容を説明するフローチャートである。
本実施形態に係るセンサ2は、同期処理を開始すると、まず、マスタークロックに応じた駆動周波数でMEMSミラー212を駆動させる(ステップS1401)。ステップS1401の処理は、センサ2のミラー駆動部240が行う。この際、同期制御部270は、マスタークロックをセンサ信号としてミラー駆動部240の駆動信号生成部241に出力する。駆動信号生成部241は、マスタークロックの周波数及び位相に基づいて、MEMSミラー212に対する駆動信号を生成し、MEMSミラー212に出力する。
次に、センサ2は、MEMSミラー212の搖動角度が所定の角度になるよう駆動電圧を調整する(ステップS1402)。ステップS1402の処理は、ミラー駆動部240が行う。ステップS1402の処理として、ミラー駆動部240は、例えば、図5に示したステップS601〜S608の電圧調整処理を行う。
次に、センサ2は、MEMSミラーの搖動周期に基づいてセンサ信号を取得する(ステップS1403)。ステップS1403は、ミラー駆動部240の角度検出部242と、同期制御部270のセンサクロック生成部271とが行う。角度検出部242は、MEMSミラー212を共振周波数で動作させるときの共振方向に対するMEMSミラー212の搖動角度を検出し、搖動角度の時間変化を示すサイン波を同期制御部270に出力する。同期制御部270は、センサクロック生成部271において、搖動角度の時間変化を示すサイン波を、当該サイン波と同一周波数の矩形波(センサクロック)に変換する。
次に、センサ2は、センサクロックの位相をマスタークロックの位相と同期させる(ステップS1404)。ステップS1404の処理は、同期制御部270の位相同期部272が行う。位相同期部272は、センサクロックの位相をマスタークロックの位相と同期させるように駆動信号の位相をPLL等によって調整する。
次に、センサ2は、MEMSミラー212の垂直方向の角度と、補正量テーブル279とに基づいて、垂直方向の角度の変化に伴う位相ずれに対する補正量を算出する(ステップS1406)。ステップS1406の処理は、垂直ずれ量補正部275が行う。
次に、センサ2は、センサ信号の位相のオフセット調整を行う(ステップS1405)。ステップS1405の処理は、同期制御部270のオフセット量算出部273と、オフセット調整部274とが行う。オフセット量算出部273は、MEMSミラー212の非共振方向の角度に基づいてマスタークロックと位相を同期させたセンサ信号に対する位相のオフセット量を算出する。オフセット調整部274は、オフセット量算出部273で算出したオフセット量と、垂直ずれ量補正部275で算出した補正量とに基づいてセンサ信号の位相をオフセット調整する。オフセット調整部274がオフセット調整後のセンサ信号をミラー駆動部240に出力すると、同期処理が終了する。
同期処理が終了した後、各センサ2は、同期処理により得られたセンサ信号に基づいてMEMSミラー212を駆動させながら、距離の測定処理(ステップS15)を行う。各センサ2は、例えば、水平方向を共振方向としてレーザ光を操作させて対象物までの距離を測定する。この際、各センサ2は、例えば、水平方向のレーザ光の走査を1回終える毎に、図16の同期処理を行い、マスタークロックと位相を同期させ、更に非共振方向のずれ量に基づくオフセット調整を行ったセンサ信号を生成する。
このように、本実施形態に係る距離測定装置1の各センサ2は、例えば、水平方向のレーザ光の走査を1回終える毎に、図16の同期処理を行い、マスタークロックと位相を同期させ、更に非共振方向のずれ量に基づくオフセット調整を行ったセンサ信号を生成する。このため、本実施形態によれば、1フレーム期間内においてMEMSミラー212の垂直方向の角度変化により生じる位相のずれを抑制することが可能となり、複数のセンサ2の同期精度を更に向上させることが可能となる。
本実施形態に係るセンサ2のハードウェア構成は、図12に示したハードウェア構成と同様である。ただし、本実施形態に係るセンサ2において同期制御部270として機能する同期回路2070は、図17に示すような回路構成となる。
図17は、第2の実施形態に係るセンサにおける同期制御回路の構成を示す図である。
図17に示すように、本実施形態に係るセンサ2の同期制御回路2070は、矩形波変換回路2071と、位相同期回路2072と、位相オフセット量算出回路2073と、位相オフセット調整回路2074とを含む。矩形波変換回路2071はセンサクロック生成部271として機能し、位相同期回路2072は、位相同期部272として機能する。位相オフセット量算出回路2073はオフセット量算出部273として機能し、位相オフセット調整回路2074はオフセット調整部274として機能する。
また、本実施形態に係るセンサ2の同期制御回路2070は、更に、位相ずれ補正量算出回路2075と、補正量テーブル279とを含む。位相ずれ補正量算出回路2075は、垂直ずれ量補正部275として機能する。
[第3の実施形態]
本実施形態では、センサ2の同期制御部270(同期制御回路2070)においてマスタークロックの位相を調整可能にした距離測定装置1について説明する。
本実施形態に係る距離測定装置1におけるセンサ2のハードウェア構成は、図12に示したハードウェア構成と同様である。ただし、本実施形態に係るセンサ2において同期制御部270として機能する同期回路2070は、図18に示すような回路構成となる。
図18は、第3の実施形態に係るセンサにおける同期制御回路の構成を示す図である。
図18に示すように、本実施形態に係るセンサ2の同期制御回路2070は、矩形波変換回路2071と、位相同期回路2072と、位相オフセット量算出回路2073と、位相オフセット調整回路2074とを含む。矩形波変換回路2071はセンサクロック生成部271として機能し、位相同期回路2072は、位相同期部272として機能する。位相オフセット量算出回路2073はオフセット量算出部273として機能し、位相オフセット調整回路2074はオフセット調整部274として機能する。
また、本実施形態に係るセンサ2の同期制御回路2070は、更に、位相調整回路2076を含む。センサ2がマスターセンサに指定されたセンサである場合、位相調整回路2076は、クロック生成回路2080で生成したマスタークロックの位相を調整する。また、センサ2がマスターセンサに指定されたセンサを除く他のセンサである場合、位相調整回路2076は、マスターセンサから転送されたマスタークロックの位相を調整する。位相調整回路2076は、例えば、マスターセンサから自センサ2までの伝送路において生じるマスタークロックの遅延によるセンサ間でのマスタークロックの位相のずれを補正する調整等を行う。また、位相調整回路2076は、例えば、各センサ2による距離の測定処理の態様に応じて、センサ2毎に独立してマスタークロックの位相を調整してもよい。
上記の各実施形態で説明した距離測定装置1における制御装置3は、例えば、コンピュータと、該コンピュータに実行させる制御プログラムとにより実現可能である。以下、図19を参照して、コンピュータとプログラムとにより実現される制御装置3について説明する。
図19は、コンピュータのハードウェア構成を示す図である。
図19に示すように、コンピュータ9は、プロセッサ901と、主記憶装置902と、補助記憶装置903と、入力装置904と、出力装置905と、入出力インタフェース906と、通信制御装置907と、媒体駆動装置908と、を備える。コンピュータ9におけるこれらの要素901〜908は、バス910により相互に接続されており、要素間でのデータの受け渡しが可能になっている。
プロセッサ901は、Central Processing Unit(CPU)やMicro Processing Unit(MPU)等である。プロセッサ901は、オペレーティングシステムを含む各種のプログラムを実行することにより、コンピュータ9の全体の動作を制御する。また、プロセッサ901は、例えば、図4A及び図4Bに示したシーケンス図において制御装置3が行う各処理を含む制御プログラムを実行する。プロセッサ901が実行する制御プログラムにおける駆動周波数決定処理(ステップS9)は、例えば、図6のフローチャートに示したステップS901〜S908を含む。
主記憶装置902は、図示しないRead Only Memory(ROM)及びRandom Access Memory(RAM)を含む。主記憶装置902のROMには、例えば、コンピュータ9の起動時にプロセッサ901が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。一方、主記憶装置902のRAMは、プロセッサ901が、各種のプログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用する。主記憶装置902のRAMは、例えば、図3に示した距離測定装置1における記憶部390として利用可能である。
補助記憶装置903は、主記憶装置902のRAMと比べて容量の大きい記憶装置であり、例えば、Hard Disk Drive(HDD)や、フラッシュメモリのような不揮発性メモリ(Solid State Drive(SSD)を含む)等である。補助記憶装置903は、プロセッサ901によって実行される各種のプログラムや各種のデータ等の記憶に利用可能である。補助記憶装置903は、例えば、図4A及び図4Bに示したシーケンス図において制御装置3が行う各処理を含む制御プログラムを等の記憶に利用可能である。また、補助記憶装置903は、例えば、図3の制御装置3における記憶部390として利用可能である。
入力装置904は、例えば、キーボード装置やタッチパネル装置等である。コンピュータ9のオペレータ(利用者)が入力装置904に対して所定の操作を行うと、入力装置904は、その操作内容に対応付けられている入力情報をプロセッサ901に送信する。入力装置904は、例えば、事前処理や距離の測定を開始させる命令、コンピュータ9が実行可能な他の処理に関する命令等の入力や、各種設定値の入力等に利用可能である。
出力装置905は、例えば、液晶表示装置等の表示装置やプリンタである。出力装置905は、例えば、事前処理の結果(駆動周波数決定処理で決定した駆動周波数)や、対象物までの距離の測定結果等を可視化してオペレータに提示することに利用可能である。
入出力インタフェース906は、コンピュータ9と、他の電子機器とを接続する。入出力インタフェース906は、例えば、Universal Serial Bus(USB)規格のコネクタ等を備える。入出力インタフェース906は、例えば、コンピュータ9とN個のセンサ2A〜2Nとの接続等に利用可能である。
通信制御装置907は、コンピュータ9をインターネット等のネットワークに接続し、ネットワークを介したコンピュータ9と他の通信機器との各種通信を制御する装置である。通信制御装置907は、例えば、コンピュータ9と、コンピュータ9で算出した距離情報を集約して管理するサーバ装置等との通信に利用可能である。また、通信制御装置907は、例えば、コンピュータ9と、複数個のセンサ2との接続にも利用可能である。
媒体駆動装置908は、可搬型記憶媒体10に記録されているプログラムやデータの読み出し、補助記憶装置903に記憶されたデータ等の可搬型記憶媒体10への書き込みを行う。媒体駆動装置908には、例えば、1種類又は複数種類の規格に対応したメモリカード用リーダ/ライタが利用可能である。媒体駆動装置908としてメモリカード用リーダ/ライタを用いる場合、可搬型記憶媒体10としては、メモリカード用リーダ/ライタが対応している規格、例えば、Secure Digital(SD)規格のメモリカード(フラッシュメモリ)等を利用可能である。また、可搬型記録媒体10としては、例えば、USB規格のコネクタを備えたフラッシュメモリが利用可能である。更に、コンピュータ9が媒体駆動装置908として利用可能な光ディスクドライブを搭載している場合、当該光ディスクドライブで認識可能な各種の光ディスクを可搬型記録媒体10として利用可能である。可搬型記録媒体10として利用可能な光ディスクには、例えば、Compact Disc(CD)、Digital Versatile Disc(DVD)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標)等がある。可搬型記録媒体10は、例えば、図4A及び図4Bに示したシーケンス図において制御装置3が行う各処理を含む制御プログラムを等の記憶に利用可能である。また、補助記憶装置903は、例えば、図3の制御装置3における記憶部390として利用可能である。
オペレータが入力装置904等を利用して距離の測定を開始する命令をコンピュータ9に入力すると、プロセッサ901が、補助記憶装置903等の非一時的な記録媒体に記憶させた制御プログラムを読み出して実行する。この処理において、プロセッサ901は、図3の制御装置3における制御信号生成部310、情報収集部320、及び駆動周波数決定部330として機能する。また、コンピュータ9の入出力インタフェース906は、制御装置3の通信部305として機能する。更に、コンピュータ9の主記憶装置902、補助記憶装置903、及び可搬型記録媒体10等は、制御装置3の記憶部390として機能する。
なお、距離測定装置1として動作させるコンピュータ9は、図10に示した全ての要素901〜908を含む必要はなく、用途や条件に応じて一部の要素を省略することも可能である。例えば、コンピュータ9は、通信制御装置907や媒体駆動装置908が省略されたものであってもよい。
以上記載した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
レーザ光の出射方向を制御するMEMSミラーを備えた複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーを同一の駆動周波数で駆動させたときに所定の条件を満たす前記MEMSミラーの駆動電圧を収集する情報収集部と、
複数の駆動周波数のそれぞれについて収集した前記MEMSミラーの前記駆動電圧に基づいて、前記複数のセンサによる距離の測定を行う際の前記MEMSミラーの駆動周波数を決定する駆動周波数決定部と、
決定した前記駆動周波数を前記複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーの駆動周波数に指定する情報を含む制御信号を生成して前記複数のセンサに送信する制御信号生成部と、
を備えることを特徴とする距離測定装置。
(付記2)
前記所定の条件を満たす駆動電圧は、前記MEMSミラーの搖動角度が閾値以上となる最小駆動電圧、或いは予め設定された駆動電圧の上限値である、
ことを特徴とする付記1に記載の距離測定装置。
(付記3)
前記距離測定装置は、前記複数のセンサを含み、
前記複数のセンサは、それぞれ、前記制御信号により指定された前記駆動周波数で前記MEMSミラーを駆動させたときの前記MEMSミラーの搖動角度が所定の角度範囲以上となる駆動電圧に基づいて、或いは予め設定した駆動電圧の上限値に基づいて、前記MEMSミラーの駆動信号を生成する駆動信号生成部を備え、
前記制御信号生成部は、前記複数の駆動周波数のそれぞれを前記MEMSミラーの駆動周波数に指定する情報を含む制御信号を生成して前記複数のセンサに送信し、
前記情報収集部は、前記複数のセンサの前記駆動信号生成部において生成する前記駆動信号の前記駆動電圧を収集する、
ことを特徴とする付記1に記載の距離測定装置。
(付記4)
前記複数のセンサの少なくとも1個のセンサは、前記制御信号に指定された駆動周波数のマスタークロックを生成するマスタークロック生成部を備え、
前記複数のセンサは、前記MEMSミラーを駆動させる駆動信号の生成に用いるセンサクロックの位相を、前記マスタークロックの位相と同期させる位相同期部とを備え、
前記制御信号生成部は、前記複数のセンサのうちの前記マスタークロック生成部を備えた1個の前記センサに前記制御信号を送信し、
前記制御信号を受信した前記センサは、生成した前記マスタークロックを他の前記センサに転送する、
ことを特徴とする付記3に記載の距離測定装置。
(付記5)
前記複数のセンサの前記駆動信号生成部は、それぞれ、第1の方向における前記MEMSミラーの角度を前記駆動周波数で制御するとともに、前記第1の方向とは異なる第2の方向における前記MEMSミラーの角度を1方向に制御する前記駆動信号を生成し、
前記複数のセンサは、それぞれ、前記第2の方向における前記MEMSミラーの角度に基づいて前記センサクロックの位相をオフセット調整するオフセット調整部、を更に備える、
ことを特徴とする付記4に記載の距離測定装置。
(付記6)
前記複数のセンサは、それぞれ、前記第2の方向における前記MEMSミラーの角度と、前記駆動信号における位相のずれ量との対応関係を示す補正量テーブルと、前記第2の方向における前記MEMSミラーの角度と、前記補正量テーブルとに基づいて前記センサクロックの位相の補正量を算出するずれ量補正部、を更に備える、
ことを特徴とする付記5に記載の距離測定装置。
(付記7)
前記複数のセンサは、それぞれ、前記マスタークロックの位相を調整する位相調整部、を更に備える、
ことを特徴とする付記5に記載の距離測定装置。
(付記8)
前記MEMSミラーの前記駆動電圧を収集する前記複数の駆動周波数は、複数の前記MEMSミラーの共振周波数のうちの最小周波数と、最大周波数との間の周波数とする、
ことを特徴とする付記1に記載の距離測定装置。
(付記9)
前記駆動周波数決定部は、前記複数のセンサの前記MEMSミラーの駆動電力の総和が最小となる駆動周波数を決定する、
ことを特徴とする付記1に記載の距離測定装置。
(付記10)
コンピュータが、
レーザ光の出射方向を制御するMEMSミラーを備えた複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーを同一の駆動周波数で駆動させたときに所定の条件を満たす前記MEMSミラーの駆動電圧を収集し、
複数の駆動周波数のそれぞれについて収集した前記MEMSミラーの前記駆動電圧に基づいて、前記複数のセンサによる距離の測定を行う際の前記MEMSミラーの駆動周波数を決定し、
決定した前記駆動周波数を前記複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーの駆動周波数に指定する情報を含む制御信号を生成して前記複数のセンサに送信し、
前記複数のセンサのそれぞれが前記MEMSミラーを前記制御信号で指定された前記駆動周波数で駆動させて測定した前記センサから距離の測定対象である対象物までの距離の測定結果を取得する、
処理を実行する距離測定方法。
(付記11)
前記制御信号を前記複数のセンサに送信する処理において、前記コンピュータは、
前記複数のセンサのうちの1個のセンサを選択し、
選択した前記センサに前記制御信号を送信し、当該センサに前記制御信号で指定した駆動周波数のマスタークロックを生成させるとともに、生成した前記マスタークロックを他のセンサに転送させ、
前記複数のセンサのそれぞれに、前記MEMSミラーを駆動させる駆動信号の生成に用いるセンサクロックの位相を、前記マスタークロックの位相と同期させる、
ことを特徴とする付記10に記載の距離測定方法。
(付記12)
前記複数のセンサは、それぞれ、第1の方向における前記MEMSミラーの角度を前記駆動周波数で制御するとともに、前記第1の方向とは異なる第2の方向における前記MEMSミラーの角度を1方向に制御し、
前記複数のセンサは、それぞれ、前記第2の方向における前記MEMSミラーの角度と、前記センサクロックにおける位相のずれ量との対応関係を示す補正量テーブルを参照して前記センサクロックの位相の補正量を算出する、
ことを特徴とする付記11に記載の距離測定方法。
(付記13)
前記駆動周波数を決定する処理において、前記コンピュータは、前記複数のセンサの前記MEMSミラーの駆動電力の総和が最小となる駆動周波数を決定する、
ことを特徴とする付記10に記載の距離測定方法。
(付記14)
レーザ光の出射方向を制御するMEMSミラーを備えた複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーを同一の駆動周波数で駆動させたときに所定の条件を満たす前記MEMSミラーの駆動電圧を収集し、
複数の駆動周波数のそれぞれについて収集した前記MEMSミラーの前記駆動電圧に基づいて、前記複数のセンサによる距離の測定を行う際の前記MEMSミラーの駆動周波数を決定し、
決定した前記駆動周波数を前記複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーの駆動周波数に指定する情報を含む制御信号を生成して前記複数のセンサに送信し、
前記複数のセンサのそれぞれが前記MEMSミラーを前記制御信号で指定された前記駆動周波数で駆動させて測定した前記センサから距離の測定対象である対象物までの距離の測定結果を取得する、
処理をコンピュータに実行させる距離測定プログラム。
(付記15)
前記制御信号を前記複数のセンサに送信する処理は、
前記複数のセンサのうちの1個のセンサを選択し、
選択した前記センサに前記制御信号を送信し、当該センサに前記制御信号で指定した駆動周波数のマスタークロックを生成させるとともに、生成した前記マスタークロックを他のセンサに転送させ、
前記複数のセンサのそれぞれに、前記MEMSミラーを駆動させる駆動信号の生成に用いるセンサクロックの位相を、前記マスタークロックの位相と同期させる、
ことを特徴とする付記14に記載の距離測定プログラム。
(付記16)
前記駆動周波数を決定する処理では、前記複数のセンサの前記MEMSミラーの駆動電力の総和が最小となる駆動周波数を決定する、
ことを特徴とする付記14に記載の距離測定プログラム。
1 距離測定装置
2,2A〜2D センサ
3 制御装置
4 対象物
5,5’ レーザ光
9 コンピュータ
10 可搬型記録媒体
210 投光部
211,2011 レーザ光源
212,2012 MEMSミラー
220 受光素子
230 レーザ駆動部
240 ミラー駆動部
241 駆動信号生成部
242 角度検出角度検出部
250 飛行時間(距離)測定部
260 測定制御部
270 同期制御部
271 センサクロック生成部
272 位相同期部
273 オフセット量算出部
274 オフセット調整部
275 垂直ずれ量補正部
279 補正量テーブル
280 マスタークロック生成部
2040 ミラー駆動回路
2041 駆動信号生成回路
2042 角度センサ
2050 飛行時間測定回路
2060 走査制御回路
2070 同期制御回路
2071 矩形波変換回路
2072 位相同期回路
2073 位相オフセット量算出回路
2074 位相オフセット調整回路
310 制御信号生成部
320 情報収集部
330 駆動周波数決定部
340 通信部
390 記憶部

Claims (10)

  1. レーザ光の出射方向を制御するMEMSミラーを備えた複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーを同一の駆動周波数で駆動させたときに所定の条件を満たす前記MEMSミラーの駆動電圧を収集する情報収集部と、
    複数の駆動周波数のそれぞれについて収集した前記MEMSミラーの前記駆動電圧に基づいて、前記複数のセンサによる距離の測定を行う際の前記MEMSミラーの駆動周波数を決定する駆動周波数決定部と、
    決定した前記駆動周波数を前記複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーの駆動周波数に指定する情報を含む制御信号を生成して前記複数のセンサに送信する制御信号生成部と、
    を備えることを特徴とする距離測定装置。
  2. 前記距離測定装置は、前記複数のセンサを含み、
    前記複数のセンサは、それぞれ、前記制御信号により指定された前記駆動周波数で前記MEMSミラーを駆動させたときの前記MEMSミラーの搖動角度が所定の角度範囲以上となる駆動電圧、或いは予め設定した駆動電圧の上限値に基づいて前記MEMSミラーの駆動信号を生成する駆動信号生成部を備え、
    前記制御信号生成部は、前記複数の駆動周波数のそれぞれを前記MEMSミラーの駆動周波数に指定する情報を含む制御信号を生成して前記複数のセンサに送信し、
    前記情報収集部は、前記複数のセンサの前記駆動信号生成部において生成する前記駆動信号の前記駆動電圧を収集する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。
  3. 前記複数のセンサのいずれか1個のセンサは、前記制御信号に指定された駆動周波数と同じ周波数をもつマスタークロックを生成するマスタークロック生成部を備え、
    前記複数のセンサは、前記MEMSミラーを駆動させる駆動信号の生成に用いるセンサクロックの位相を、前記マスタークロックの位相と同期させる位相同期部とを備え、
    前記制御信号生成部は、前記複数のセンサのうちの前記マスタークロック生成部を備えた1個の前記センサに前記制御信号を送信し、
    前記制御信号を受信した前記センサは、生成した前記マスタークロックを他の前記センサに転送する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。
  4. 前記複数のセンサの前記駆動信号生成部は、それぞれ、第1の方向における前記MEMSミラーの角度を前記駆動周波数で制御するとともに、前記第1の方向とは異なる第2の方向における前記MEMSミラーの角度を1方向に制御する前記駆動信号を生成し、
    前記複数のセンサは、それぞれ、前記第2の方向における前記MEMSミラーの角度に基づいて前記センサクロックの位相をオフセット調整するオフセット調整部、を更に備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の距離測定装置。
  5. 前記複数のセンサは、それぞれ、前記第2の方向における前記MEMSミラーの角度と、前記駆動信号における位相のずれ量との対応関係を示す補正量テーブルと、前記第2の方向における前記MEMSミラーの角度と、前記補正量テーブルとに基づいて前記センサ信号の位相の補正量を算出するずれ量補正部、を更に備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の距離測定装置。
  6. 前記駆動周波数決定部は、前記複数のセンサの前記MEMSミラーの駆動電力の総和が最小となる駆動周波数を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。
  7. コンピュータが、
    レーザ光の出射方向を制御するMEMSミラーを備えた複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーを同一の駆動周波数で駆動させたときに所定の条件を満たす前記MEMSミラーの駆動電圧を収集し、
    複数の駆動周波数のそれぞれについて収集した前記MEMSミラーの前記駆動電圧に基づいて、前記複数のセンサによる距離の測定を行う際の前記MEMSミラーの駆動周波数を決定し、
    決定した前記駆動周波数を前記複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーの駆動周波数に指定する情報を含む制御信号を生成して前記複数のセンサに送信し、
    前記複数のセンサのそれぞれが前記MEMSミラーを前記制御信号で指定された前記駆動周波数で駆動させて測定した前記センサから距離の測定対象である対象物までの距離の測定結果を取得する、
    処理を実行する距離測定方法。
  8. 前記制御信号を前記複数のセンサに送信する処理において、前記コンピュータは、
    前記複数のセンサのうちの1個のセンサを選択し、
    選択した前記センサに前記制御信号を送信し、当該センサに前記制御信号で指定した駆動周波数のマスタークロックを生成させるとともに、生成した前記マスタークロックを他のセンサに転送させ、
    前記複数のセンサのそれぞれに、前記MEMSミラーを駆動させる駆動信号の生成に用いるセンサクロックの位相を、前記マスタークロックの位相と同期させる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の距離測定方法。
  9. レーザ光の出射方向を制御するMEMSミラーを備えた複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーを同一の駆動周波数で駆動させたときに所定の条件を満たす前記MEMSミラーの駆動電圧を収集し、
    複数の駆動周波数のそれぞれについて収集した前記MEMSミラーの前記駆動電圧に基づいて、前記複数のセンサによる距離の測定を行う際の前記MEMSミラーの動周波数を決定し、
    決定した前記駆動周波数を前記複数のセンサのそれぞれにおける前記MEMSミラーの駆動周波数に指定する情報を含む制御信号を生成して前記複数のセンサに送信し、
    前記複数のセンサのそれぞれが前記MEMSミラーを前記制御信号で指定された前記駆動周波数で駆動させて測定した前記センサから距離の測定対象である対象物までの距離の測定結果を取得する、
    処理をコンピュータに実行させる距離測定プログラム。
  10. 前記制御信号を前記複数のセンサに送信する処理は、
    前記複数のセンサのうちの1個のセンサを選択し、
    選択した前記センサに前記制御信号を送信し、当該センサに前記制御信号で指定した駆動周波数のマスタークロックを生成させるとともに、生成した前記マスタークロックを他のセンサに転送させ、
    前記複数のセンサのそれぞれに、前記MEMSミラーを駆動させる駆動信号の生成に用いるセンサクロックの位相を、前記マスタークロックの位相と同期させる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の距離測定プログラム。
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