JP6315670B2 - 機器管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、機器管理システムに関する。
従来、特許文献1(特開2005−109919号公報)に開示されるように、施設内で利用される機器の位置を管理するためのシステムが利用されている。このシステムでは、各機器には、機器のIDが格納されている無線タグが取り付けられている。機器のIDは、無線タグリーダによって非接触で定期的に読み取られ、アクセスポイントを介して施設内のサーバに送信される。これにより、このシステムは、各機器の位置を特定することができる。
しかし、例えば、病院内で患者に一時的に貸し出される機器の管理は、貸し出された患者に一任されるので、機器の位置が迅速に把握できないことがある。一例として、患者に貸し出される機器が車椅子である場合について説明する。この場合、患者が車椅子の返却場所を把握していないために、患者は、車椅子を所定の場所に返却せず、任意の場所に放置してしまう可能性がある。また、一見誰にも使用されていない車椅子が病院内にある場合、その車椅子が、患者に放置された状態にあるのか、または、患者によって一時的に使用されていないだけの状態にあるのか、車椅子を視認するだけでは判断が難しいことがある。特許文献1(特開2005−109919号公報)に開示されるシステムでは、サーバを用いて施設内の各機器の位置を把握することはできるが、機器のみを用いて当該機器の位置を把握することはできない。このように、従来の機器管理システムは、施設内で一時的に貸し出される機器の管理を迅速に行うことが難しい場合がある。
本発明の目的は、施設内で貸し出される機器の管理を効率的に行うことができる機器管理システムを提供することである。
本発明に係る機器管理システムは、施設内において貸し出される機器を管理するための機器管理システムであって、表示端末と、サーバと、複数の無線中継器とを備える。表示端末は、機器に付随する端末である。サーバは、表示端末と無線通信可能に接続される。無線中継器は、施設内に設置され、サーバと表示端末との間の通信を中継する。サーバは、表示端末と無線中継器との間の通信状況に基づいて表示端末の位置を推定する。サーバは、少なくとも表示端末の位置を含む情報に基づいて、機器の状態に関する機器情報を表示端末に送信する。表示端末は、サーバから受信した機器情報を表示する。
この機器管理システムでは、施設内で貸し出される機器のそれぞれに、表示端末が取り付けられている。サーバは、施設内に設置されている無線中継器を介して、機器の状態に関する種種の情報を、当該機器に付随する表示端末に送信することができる。施設内の人間は、機器に付随する表示端末を視認して、当該機器の状態を把握することができる。例えば、サーバは、機器の利用者に関する情報を、当該機器に付随する表示端末に送信することができる。この場合、施設内の人間は、機器の利用者を、当該機器に付随する表示端末を用いて確認することができる。このように、施設内の人間は、サーバを用いることなく、表示端末のみを用いて、施設内で貸し出される機器の状態を迅速に把握することができる。従って、この機器管理システムは、施設内で貸し出される機器の管理を効率的に行うことができる。
また、本発明に係る機器管理システムでは、表示端末は、複数の無線中継器のいずれか1つのみを通信対象として選択することが好ましい。この場合、サーバは、表示端末と通信可能な無線中継器の設置場所に基づいて、表示端末の位置を推定することが好ましい。
この機器管理システムでは、サーバは、全ての無線中継器の設置場所に関する情報を保持している。サーバは、表示端末の通信対象である無線中継器の設置場所に基づいて、当該表示端末の現在位置を推定することができる。
また、本発明に係る機器管理システムでは、表示端末は、受信可能な電波の強度が最も高い無線中継器を通信対象として選択することが好ましい。
この機器管理システムでは、表示端末は、自身に近い場所に設置されている無線中継器を通信対象として選択することができる。そのため、サーバは、表示端末の通信対象である無線中継器の設置場所に基づいて、当該表示端末の現在位置を精度よく推定することができる。
また、本発明に係る機器管理システムでは、機器情報は、表示端末が付随する機器の現在の位置、表示端末が付随する機器が貸し出された者の名前、表示端末が付随する機器の貸し出し期限、および、表示端末が付随する機器が利用中、待機中または放置中であるという現在状態の少なくとも一部を含むことが好ましい。
また、本発明に係る機器管理システムでは、サーバは、機器情報が少なくとも貸し出し期限を含み、かつ、貸し出し期限が過ぎていた場合、機器の返却を要求する警告に関する情報を、機器に付随する表示端末にさらに送信することが好ましい。
また、本発明に係る機器管理システムでは、サーバは、貸し出し期限が過ぎていた場合、施設内における機器の返却場所に関する情報を、機器に付随する表示端末にさらに送信することが好ましい。
また、本発明に係る機器管理システムは、サーバは、表示端末の位置が所定の時間以上変わっていないと推定した場合、機器が使用されていない旨に関する情報を、機器に付随する表示端末にさらに送信することが好ましい。
この機器管理システムでは、サーバは、表示端末の現在位置が一定時間以上変わらない場合、当該表示端末が取り付けられている機器が施設内で放置されていると判断する。
本発明に係る機器管理システムは、施設内で貸し出される機器の管理を効率的に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る機器管理システムのブロック図である。 機器管理システムが採用されている病院の見取り図の一例である。 表示端末の外観図である。 サーバの構成を示すブロック図である。 機器情報データベースの一例である。 車椅子が貸し出されて返却されるまでのフローチャートである。 機器情報データベースの一例である。 待機中の車椅子の表示端末の表示例である。 利用中の車椅子の表示端末の表示例である。 返却警告を表示する表示端末の表示例である。 車椅子の返却場所を表示する表示端末の表示例である。 本発明の第2実施形態に係る機器管理システムのブロック図である。 機器管理システムが採用されている病院の見取り図の一例である。 トレイの外観図である。 サーバの構成を示すブロック図である。 食事情報データベースの一例である。 調理室および廊下にあるトレイの表示端末の表示例である。 病室にあるトレイの表示端末の表示例である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明される実施形態は、本発明の具体例の一つであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
―第1実施形態―
本発明の第1実施形態に係る機器管理システムについて、図面を参照しながら説明する。
(1)機器管理システムの構成
本実施形態に係る機器管理システム10は、病院内で貸し出される車椅子を管理するためのシステムである。図1は、機器管理システム10の構成を示すブロック図である。機器管理システム10は、主として、複数の表示端末20と、複数の車椅子30と、複数の無線中継器40と、サーバ50とから構成される。機器管理システム10は、例えば、病院60のイントラネット内に構築されるシステムである。
図2は、機器管理システム10が採用されている病院60の見取り図の一例である。病院60は、第1エリア61、第2エリア62、第3エリア63、第4エリア64、第5エリア65および第6エリア66を有する。第1乃至第6エリア61〜66は、車椅子30の利用者の進入が許可されているエリアである。第1乃至第6エリア61〜66は、それぞれ、エントランス、待合室、診察室、廊下、病室、トイレおよび浴室等の任意の領域である。次に、機器管理システム10の各構成要素について説明する。
(1−1)表示端末
表示端末20は、病院60内で使用される無線通信端末である。図3は、表示端末20の外観図である。表示端末20は、主として、表示部21と、無線通信部22と、入力部23とを備える。表示部21は、電子ペーパー等の低消費電力ディスプレイである。電子ペーパーは、表示の維持に電力を消費しないため、表示を頻繁に変更しない場合にはバッテリーを長期間交換することなく使用し続けることができる。なお、表示部21は、タッチパネル式のディスプレイであってもよい。無線通信部22は、無線中継器40と無線通信する機能を有する組み込みのネットワーク機器である。入力部23は、表示端末20の操作に用いられるインターフェイスである。入力部23は、例えば、表示部21の近傍に設けられているボタンである。なお、表示端末20は、入力部23を有していなくてもよい。
表示端末20は、車椅子30に取り付けられている。表示端末20は、車椅子30の利用者および病院60の職員等が車椅子30から容易に取り外しできないように、車椅子30に固定されている。機器管理システム10において、1つの表示端末20は、1つの車椅子30に付随している。
表示端末20の無線通信部22は、複数の無線中継器40のいずれか1つを通信対象として選択して、選択した無線中継器40と無線通信を行う。具体的には、表示端末20の無線通信部22は、受信可能な電波の強度が最も高い無線中継器40を通信対象として選択する。表示端末20の無線通信部22は、通信対象として選択した無線中継器40を介して、当該表示端末20が取り付けられている車椅子30の状態に関する情報をサーバ50から受信する。表示端末20の表示部21は、サーバ50から受信した情報を表示する。
(1−2)車椅子
車椅子30は、病院60内で入院患者等に貸し出される機器である。各車椅子30には、1つの表示端末20が取り付けられている。表示端末20は、例えば、車椅子30の側部および背面等の、表示部21を視認しやすい位置に取り付けられている。各車椅子30には、固有のID番号が割り当てられている。
車椅子30は、利用されていない間、病院60内の所定の貸し出し場所に置かれている。病院60の入院患者は、所定の貸し出し登録手続きを行うことによって、貸し出し場所から車椅子30を持ち出して、予め設定された貸し出し期限日まで、病院60内で車椅子30を利用することができる。入院患者は、車椅子30を利用し終わった後、病院60内の所定の返却場所に車椅子30を戻す。車椅子30の返却場所は、車椅子30の貸し出し場所と同じであってもよい。本実施形態では、第1エリア61は、車椅子30の貸し出し場所、および、車椅子30の返却場所である。
(1−3)無線中継器
無線中継器40は、病院60内における表示端末20のアクセスポイントとして使用される機器である。無線中継器40は、表示端末20とサーバ50との間の通信を中継する。無線中継器40は、図1に示されるように、第1乃至第6エリア61〜66の各エリアに少なくとも1つ設置されている。各無線中継器40は、サーバ50と有線接続されている。
(1−4)サーバ
サーバ50は、病院60内の管理サーバ室に設置されているコンピュータである。サーバ50は、主として、機器管理システム10の管理者によって使用される。サーバ50は、無線中継器40を介して、表示端末20と無線通信することができる。
図4は、サーバ50の構成を示すブロック図である。サーバ50は、主として、通信部51と、位置推定部52と、機器情報管理部53とから構成される。通信部51、位置推定部52および機器情報管理部53は、サーバ50のCPU等の処理装置で実行されるプログラムである。プログラムの実行に用いられるデータは、サーバ50のメモリおよびHDD等の記憶装置に記憶される。なお、サーバ50は、全ての無線中継器40の設置場所に関する情報を記憶している。
通信部51は、サーバ50に内蔵されているネットワーク機器等を用いて、無線中継器40と無線通信を行う。なお、通信部51は、サーバ50に接続されているハブおよびルータ等を介して、無線中継器40と無線通信を行ってもよい。通信部51は、後述する車椅子30の機器情報を、無線中継器40を介して、当該車椅子30に付随する表示端末20に送信する。
位置推定部52は、表示端末20と無線中継器40との間の通信状況に基づいて、病院60内における各表示端末20の現在位置を推定する。具体的には、位置推定部52は、各表示端末20の現在位置が第1乃至第6エリア61〜66のどのエリアであるのかを推定する。位置推定部52は、表示端末20が通信対象として選択した無線中継器40の設置場所に関する情報に基づいて、当該表示端末20の現在位置を推定する。例えば、位置推定部52は、第1エリア61に設置されている無線中継器40と無線通信している表示端末20の現在位置は第1エリア61であると推定する。
機器情報管理部53は、各車椅子30の状態に関する情報である機器情報を管理する。サーバ50は、各車椅子30の機器情報を格納する機器情報データベースを記憶している。機器情報管理部53は、必要に応じて、機器情報データベースを更新し、機器情報データベースからデータを取得する。図5は、機器情報データベース70の一例である。機器情報データベース70は、各車椅子30に対応するレコードを格納する。各レコードは、ID番号71、現在状態72、現在位置73、利用者名74および貸し出し期限75を格納する。機器情報データベース70は、ID番号71を主キーとして車椅子30の機器情報を管理する。
機器情報データベース70の各レコードに格納されるデータについて説明する。ID番号71は、貸し出し対象の全ての車椅子30に一意に割り当てられる3桁の数値である。現在状態72は、車椅子30の現在の状態を表し、「利用中」、「待機中」および「放置中」のいずれかの文字列である。「利用中」は、車椅子30が貸し出されている状態を表す。「待機中」は、車椅子30の貸し出し場所および返却場所である第1エリア61に車椅子30が置かれてあり、車椅子30が貸し出されていない状態を表す。「待機中」は、車椅子30が貸し出し可能である状態を表す。「放置中」は、車椅子30が第1エリア61以外のエリアに長期間放置されている状態を表す。現在位置73は、車椅子30の現在の位置を表し、「第1エリア」、「第2エリア」、「第3エリア」、「第4エリア」、「第5エリア」および「第6エリア」のいずれかの文字列である。例えば、現在位置73が「第1エリア」である車椅子30は、第1エリア61に置かれている。利用者名74は、車椅子30の利用者の名前、すなわち、車椅子30が貸し出された者の名前である。貸し出し期限75は、車椅子30の利用が許可される最終日を表す年月日である。なお、機器情報データベース70において、現在状態72が「待機中」である車椅子30には、利用者名74および貸し出し期限75が設定されない。
機器情報管理部53は、機器情報データベース70に格納される車椅子30の現在位置73として、位置推定部52が推定した、当該車椅子30に付随する表示端末20の最新の現在位置を利用する。具体的には、位置推定部52は、表示端末20の通信対象である無線中継器40が変更される度に表示端末20の現在位置を推定し、機器情報管理部53は、表示端末20の推定された現在位置に基づいて、機器情報データベース70に格納される車椅子30の現在位置73を自動的に更新する。例えば、車椅子30の利用者が第2エリア62から第3エリア63に移動した場合、位置推定部52は、車椅子30に付随する表示端末20の移動後の現在位置は第3エリア63であると推定し、機器情報管理部53は、機器情報データベース70に格納される車椅子30の現在位置73を「第2エリア」から「第3エリア」に自動的に変更する。これにより、機器情報データベース70には、常に、車椅子30の最新の現在位置73が格納される。
(2)機器管理システムの運用
本実施形態に係る機器管理システム10の具体的な運用について、図6を参照しながら説明する。図6は、病院60内の入院患者に車椅子30が貸し出されて返却されるまでのフローチャートである。
最初に、車椅子30の利用を希望する者は、病院60内の所定の受付において車椅子30の貸し出し登録手続きを行う(ステップS1)。貸し出し登録手続きでは、病院60の担当職員は、サーバ50に接続されている端末等を用いて、サーバ50に記憶されている機器情報データベース70を更新する。具体的には、担当職員は、機器情報データベース70において現在状態72が「待機中」となっている車椅子30の一つを貸し出し対象として選択する。次に、担当職員は、貸し出し対象として選択した車椅子30の利用者名および貸し出し期限を端末に入力する。サーバ50の機器情報管理部53は、担当職員が入力したデータに基づいて、貸し出し対象として選択された車椅子30のID番号71に対応する現在状態72、利用者名74および貸し出し期限75を変更して、機器情報データベース70を更新する。具体的には、機器情報管理部53は、機器情報データベース70の更新時において、現在状態72を「待機中」から「利用中」に変更し、利用者名74を担当職員が入力した名前に変更し、貸し出し期限75を担当職員が設定した年月日に変更する。図7は、機器情報データベース70の一例であり、図5においてID番号71が「002」である車椅子30の貸し出し登録手続きが行われた直後の機器情報データベース70を表す。
次に、サーバ50は、貸し出し登録手続きが行われた車椅子30に取り付けられている表示端末20に、当該車椅子30の機器情報を送信する(ステップS2)。具体的には、サーバ50は、機器情報データベース70を参照して、貸し出し登録手続きが行われた車椅子30の現在状態72、利用者名74および貸し出し期限75を、当該車椅子30に付随する表示端末20に送信する。次に、車椅子30の機器情報を受信した表示端末20は、受信した機器情報の少なくとも一部を表示部21に表示する(ステップS3)。
ここで、表示端末20の表示部21に表示されるデータに関して説明する。図8は、機器情報データベース70に格納される現在状態72が「待機中」である車椅子30に付随する表示端末20の表示例である。図9は、機器情報データベース70に格納される現在状態72が「利用中」である車椅子30に付随する表示端末20の表示例である。図8に示されるように、車椅子30の現在状態が「待機中」である場合、表示端末20には「貸し出し可」の文字列が表示される。図9に示されるように、車椅子30の現在状態が「利用中」である場合、表示端末20には「ご利用中」の文字列に加えて、機器情報データベース70に格納されている、車椅子30の利用者名74および貸し出し期限75が表示される。
次に、サーバ50は、貸し出し登録手続きが行われ、機器情報データベース70に格納される現在状態72が「利用中」である車椅子30に関して、貸し出し期限75が過ぎているか否かを判断する(ステップS4)。貸し出し期限75が過ぎている場合、サーバ50は、当該車椅子30に付随する表示端末20に、貸し出し期限75が過ぎているため車椅子30を返却場所に戻す必要がある旨の返却警告を送信する。表示端末20は、受信した返却警告を表示する(ステップS5)。図10は、返却警告を表示する表示端末20の表示例である。図10に示されるように、貸し出し期限75が過ぎている車椅子30の表示端末20には、「要返却」および「返却をお願いします」等の文字列が表示される。
次に、サーバ50は、貸し出し期限75が過ぎていないと判断された車椅子30に関して、当該車椅子30が放置されているか否かを判断する(ステップS6)。サーバ50は、機器情報データベース70に格納される車椅子30の現在位置73に基づいて、当該車椅子30が放置されているか否かを判断する。例えば、サーバ50は、機器情報データベース70に格納される現在状態72が「利用中」であり、かつ、現在位置73が1日以上変更されていない車椅子30は、放置されている状態にあると判断する。具体的には、サーバ50は、各車椅子30に関して、機器情報データベース70に格納される現在位置73が最後に変更された年月日および時刻である最終移動時刻を記録しておき、最終移動時刻から1日が経過している車椅子30は、放置されている状態にあると判断する。次に、サーバ50の機器情報管理部53は、放置されていると判断された車椅子30の現在状態72を「利用中」から「放置中」に変更する。なお、サーバ50は、放置されていると判断された車椅子30の表示端末20に、上述の返却警告を送信する。表示端末20は、図10に示されるように、受信した返却警告を表示する(ステップS5)。なお、機器情報管理部53は、機器情報データベース70に格納される現在位置73が「待機中」である車椅子30の現在位置73を「放置中」に変更しない。なお、サーバ50は、放置されている状態にないと判断された車椅子30に関して、一定期間経過後に、当該車椅子30の貸し出し期限75が過ぎているか否かを判断する(ステップS4)。
次に、サーバ50は、返却警告が表示された表示端末20が取り付けられている車椅子30に関して、当該車椅子30が、所定の返却場所である第1エリア61に返却されているか否かを判断する(ステップS7)。車椅子30が第1エリア61に返却されている場合、サーバ50は、図8に示されるように、返却された車椅子30の表示端末20に「貸し出し可」の文字列を表示する(ステップS8)。車椅子30が第1エリア61に返却されていない場合、サーバ50は、一定期間経過後に、当該車椅子30が第1エリア61に返却されているか否かを判断する(ステップS7)。サーバ50の機器情報管理部53は、返却されていると判断された車椅子30の現在状態72を「利用中」または「放置中」から「待機中」に変更する。
(3)機器管理システムの特徴
本実施形態に係る機器管理システム10では、病院60内で貸し出される全ての車椅子30に、表示端末20が取り付けられている。病院60のサーバ50は、病院60内に設置されている複数の無線中継器40を介して、各車椅子30の状態に関する情報を、各車椅子30に取り付けられている表示端末20に送信することができる。
車椅子30に付随する表示端末20は、当該車椅子30が現在貸し出されているか否かを表示することができる。また、車椅子30に付随する表示端末20は、当該車椅子30が現在貸し出されている場合に、車椅子30が貸し出された者の名前、および、車椅子30の貸し出し期限を表示することができる。また、車椅子30に付随する表示端末20は、当該車椅子30が病院60内で放置されているか否かを表示することができる。車椅子30の利用者、および、病院60の職員等は、車椅子30に付随する表示端末20を視認して、車椅子30の現在の状態を把握することができる。そのため、病院60内の人間は、サーバ50を使用することなく、車椅子30に付随する表示端末20のみを用いて、車椅子30の現在の状態を迅速に把握することができる。従って、機器管理システム10は、病院60内で貸し出される車椅子30の管理を効率的に行うことができる。
また、本実施形態に係る機器管理システム10では、サーバ50は、全ての無線中継器40の設置場所に関する情報を保持している。従って、サーバ50は、表示端末20の通信対象である無線中継器40の設置場所に基づいて表示端末20の現在位置を推定することで、表示端末20が取り付けられている車椅子30の最新の現在位置を常に取得することができる。
また、本実施形態に係る機器管理システム10では、表示端末20は、受信可能な電波の強度が最も高い無線中継器40を通信対象として選択することで、自身に近い場所に設置されている無線中継器40を通信対象として選択することができる。従って、サーバ50は、表示端末20の通信対象である無線中継器40の設置場所に基づいて、表示端末20の現在位置を精度よく推定することができる。
また、本実施形態に係る機器管理システム10では、表示端末20の表示部21には、電子ペーパー等の低消費電力ディスプレイが用いられる。機器管理システム10では、基本的に、機器情報データベース70に格納される車椅子30の現在状態72が変更された時のみに、表示部21の表示が変更される。そのため、機器管理システム10において、表示部21の表示が変更される頻度は少ない。従って、機器管理システム10は、表示端末20のバッテリーを交換する頻度を低減することができる。
(4)変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。次に、本実施形態に対する適用可能な変形例について説明する。
(4−1)変形例1A
本実施形態に係る機器管理システム10は、病院60内で貸し出される車椅子30を管理するためのシステムである。しかし、機器管理システム10は、病院60内で貸し出される他の機器を管理するために用いられてもよい。また、機器管理システム10は、病院60以外の施設で貸し出される機器を管理するために用いられてもよい。
(4−2)変形例1B
本実施形態に係る機器管理システム10では、無線中継器40は、サーバ50と有線接続されている。しかし、無線中継器40は、サーバ50と無線接続されていてもよい。
(4−3)変形例1C
本実施形態に係る機器管理システム10では、車椅子30に付随する表示端末20は、当該車椅子30の状態に関する情報を表示することができる。しかし、表示端末20は、必要に応じて、車椅子30の現在位置、および、表示端末20のバッテリー残量等、他の情報をさらに表示してもよい。
(4−4)変形例1D
本実施形態に係る機器管理システム10では、各車椅子30に、1つの表示端末20が取り付けられている。しかし、必要に応じて、各車椅子30に、複数の表示端末20が取り付けられていてもよい。
複数の表示端末20が車椅子30に取り付けられている場合、異なる表示端末20に異なる情報を表示させることができる。例えば、2つの表示端末20が車椅子30に取り付けられている場合、一方の表示端末20は、本実施形態の表示端末20と同じ情報を表示し、他方の表示端末20は、車椅子30の現在位置、および、表示端末20のバッテリー残量等を表示してもよい。
(4−5)変形例1E
本実施形態に係る機器管理システム10では、車椅子30の利用を希望する者は、病院60内の所定の受付で車椅子30の貸し出し登録手続きを行う。その際、病院60の担当職員が、サーバ50に接続されている端末等を用いて、貸し出し対象である車椅子30を選択し、車椅子30の貸し出し期限を設定する。
しかし、貸し出し対象である車椅子30を選択、および、車椅子30の貸し出し期限の設定は、サーバ50に記憶されたプログラムによって自動的に行われてもよい。例えば、サーバ50は、機器情報データベース70に格納される現在状態71が「待機中」である車椅子30の一つを貸し出し対象として任意に選択してもよく、車椅子30の貸し出し登録手続きが行われた日の1週間後の日に貸し出し期限を設定してもよい。
(4−6)変形例1F
本実施形態に係る機器管理システム10では、車椅子30の利用を希望する者は、病院60内の所定の受付で車椅子30の貸し出し登録手続きを行う。その際、病院60の担当職員が、サーバ50に接続されている端末等を用いて、サーバ50に記憶されている機器情報データベース70を更新する。
しかし、車椅子30の利用を希望する者自身が、サーバ50に記憶されている機器情報データベース70を更新して、車椅子30の貸し出し登録手続きを行ってもよい。例えば、病院60の入院患者にIDカードが付与される場合、車椅子30の利用を希望する入院患者は、IDカードと、IDカードリーダー等の機器とを用いて車椅子30の貸し出し登録手続きを行い、サーバ50に記憶されている機器情報データベース70を更新してもよい。この場合、貸し出し対象である車椅子30の選択、および、車椅子30の貸し出し期限の設定は、サーバ50に記憶されたプログラムによって自動的に行われる。
また、本変形例では、車椅子30の利用を希望する者は、タッチパネル式の表示部21を備える表示端末20を用いて、車椅子30の貸し出し登録手続きを行ってもよい。また、表示端末20は、IDカードリーダー等の機器をさらに備えてもよい。この場合、車椅子30の利用を希望する者は、車椅子30の貸し出し場所に行き、車椅子30に付随する表示端末20と、自身のIDカードとを用いて貸し出し登録手続きを行うことで、車椅子30を利用することができる。
(4−7)変形例1G
本実施形態に係る機器管理システム10では、サーバ50は、車椅子30の貸し出し期限が過ぎていると判断した場合、または、車椅子30が放置されていると判断した場合に、車椅子30を所定の返却場所に戻す必要がある旨の返却警告を、当該車椅子30に付随する表示端末20に送信する。
しかし、サーバ50は、さらに、他の条件が満たされた場合に、車椅子30に付随する表示端末20に返却警告を送信してもよい。例えば、車椅子30が病院60の外に持ち出された場合に、サーバ50は、車椅子30に付随する表示端末20に返却警告を送信してもよい。この場合、病院60の外にも無線中継器40を設置することで、サーバ50は、表示端末20が病院60の外にあることを推定することができる。
また、表示端末20が無線中継器40からの電波を一定時間受信できなくなった場合に、表示端末20自身が、車椅子30が病院60の外に持ち出されたと判断して、返却警告を表示してもよい。
(4−8)変形例1H
本実施形態に係る機器管理システム10では、サーバ50は、車椅子30の貸し出し期限が過ぎていると判断した場合に、車椅子30を所定の返却場所に戻す必要がある旨の返却警告を、当該車椅子30に付随する表示端末20に送信する。
しかし、車椅子30に付随する表示端末20自身が、当該車椅子30の貸し出し期限が過ぎているか否かを判断してもよい。この場合、表示端末20は、内部時計をさらに備え、内部時計から取得した現在の日付と、サーバ50から受信した車椅子30の貸し出し期限とを比較して、当該表示端末20が取り付けられている車椅子30の貸し出し期限が過ぎているか否かを判断する。
(4−9)変形例1I
本実施形態に係る機器管理システム10では、サーバ50は、車椅子30の貸し出し期限が過ぎていると判断した場合、または、車椅子30が放置されていると判断した場合に、車椅子30を所定の返却場所に戻す必要がある旨の返却警告を、当該車椅子30に付随する表示端末20に送信する。
しかし、サーバ50は、車椅子30に付随する表示端末20に返却警告を表示するだけでなく、さらに、病院60の職員に返却警告を他の端末を介して通知してもよい。例えば、サーバ50は、自身のディスプレイに返却警告を表示してもよく、病院60の職員が使用する携帯端末に返却警告を送信してもよい。また、サーバ50は、病院60の職員に、音声等の他の手段で返却警告を通知してもよい。
(4−10)変形例1J
本実施形態に係る機器管理システム10では、サーバ50は、車椅子30の貸し出し期限が過ぎていると判断した場合、または、車椅子30が放置されていると判断した場合に、車椅子30を所定の返却場所に戻す必要がある旨の返却警告を、当該車椅子30に付随する表示端末20に送信する。
しかし、サーバ50は、車椅子30に付随する表示端末20に返却警告を表示するだけでなく、さらに、車椅子30の具体的な返却場所を、当該車椅子30に付随する表示端末20に送信してもよい。図11は、車椅子30の返却場所を表示する表示端末20の表示例である。図11に示されるように、表示端末20は、病院60の見取り図を表示して、車椅子30の返却場所を示してもよい。
本変形例では、表示端末20は、図10に示される返却警告と、図11に示される返却場所を示す病院60の見取り図とを交互に表示してもよく、または、両者を同時に表示してもよい。また、表示端末20が返却警告を表示している場合に、表示端末20の入力部23を操作することにより、表示端末20は、車椅子30の返却場所を示す病院60の見取り図を一定時間表示してもよい。また、表示部21がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部21の所定の領域にタップすることにより、表示端末20は、車椅子30の返却場所を示す病院60の見取り図を一定時間表示してもよい。
―第2実施形態―
本発明の第2実施形態に係る機器管理システムについて、図面を参照しながら説明する。
(1)機器管理システムの構成
本実施形態に係る機器管理システム110は、病院の入院患者に配膳する際に使用されるトレイを管理するためのシステムである。トレイは、各入院患者の身体状態および病状等に基づいて調理された病院食が載せられる板状の容器である。図12は、機器管理システム110の構成を示すブロック図である。機器管理システム110は、主として、複数の表示端末120と、複数のトレイ130と、複数の無線中継器140と、サーバ150とから構成される。機器管理システム110は、例えば、病院160のイントラネット内に構築されるシステムである。
図13は、機器管理システム110が採用されている病院160の見取り図の一例である。病院160は、第1エリア161、第2エリア162、第3エリア163、第4エリア164、第5エリア165および第6エリア166を有する。以下、第1乃至第4エリア161〜164は、病院食が提供される入院患者が居る病室であり、第5エリア165は、病院食が調理される調理室であり、第6エリア166は、病院食を調理室から病室に運ぶ際に利用される廊下であるとする。次に、機器管理システム110の各構成要素について説明する。なお、第1実施形態の機器管理システム10の構成要素と機能が共通するものについては、説明を簡略化する。
(1−1)表示端末
表示端末120は、病院160内で使用される無線通信端末である。表示端末120は、第1実施形態の機器管理システム10で使用される表示端末20と同じ機能を有する。表示端末120は、電子ペーパーである表示部121を備える。表示端末120は、トレイ130に取り付けられている。
(1−2)トレイ
図14は、トレイ130の外観図である。各トレイ130には、1つの表示端末120が取り付けられている。表示端末120は、入院患者および病院160の職員等がトレイ130から容易に取り外しできないように、トレイ130に固定されている。図14に示されるように、トレイ130には、病院食が入れられる1つまたは複数の容器132が載せられる。また、図14に示されるように、表示端末120は、トレイ130に容器132を載せる際やトレイ130から容器132を取る際に妨げとならず、かつ、表示部121が視認しやすいように、トレイ130の一角に、表示部121が水平となるように取り付けられている。各トレイ130には、固有のID番号が割り当てられている。
病院160の職員は、調理室(第5エリア165)から廊下(第6エリア166)を通って各病室(第1乃至第4エリア161〜164)に、病院食が載せられたトレイ130を運んで、各入院患者に配膳する。入院患者の食事が完了した後、病院160の職員は、後片付けのために、各病室から廊下を通って調理室にトレイ130を運ぶ。従って、トレイ130は、入院患者が食事をしている間、入院患者に貸し出される機器である。
(1−3)無線中継器
無線中継器140は、病院160内における表示端末120のアクセスポイントとして使用される機器である。無線中継器140は、表示端末120とサーバ150との間の通信を中継する。無線中継器140は、図13に示されるように、第1乃至第6エリア161〜166の各エリアに少なくとも1つ設置されている。無線中継器140は、サーバ150と有線接続されている。
(1−4)サーバ
サーバ150は、病院160内の管理サーバ室に設置されているコンピュータである。サーバ150は、主として、機器管理システム110の管理者によって使用される。サーバ150は、無線中継器140を介して、表示端末120と無線通信することができる。
図15は、サーバ150の構成を示すブロック図である。サーバ150は、主として、通信部151と、位置推定部152と、食事情報管理部153とから構成される。通信部151、位置推定部152および食事情報管理部153は、サーバ150のCPU等の処理装置で実行されるプログラムである。プログラムの実行に用いられるデータは、サーバ150のメモリおよびHDD等の記憶装置に記憶される。なお、サーバ150は、全ての無線中継器140の設置場所に関する情報を記憶している。
通信部151は、サーバ150に内蔵されているネットワーク機器等を用いて、無線中継器140と無線通信を行う。なお、通信部151は、サーバ150に接続されているハブおよびルータ等を介して、無線中継器140と無線通信を行ってもよい。通信部151は、後述する食事情報を、無線中継器140を介して、当該トレイ130に付随する表示端末120に送信する。
位置推定部152は、表示端末120と無線中継器140との間の通信状況に基づいて、病院160内における各表示端末120の現在位置を推定する。具体的には、位置推定部152は、各表示端末120の現在位置が第1乃至第6エリア161〜166のどのエリアであるのかを推定する。位置推定部152は、表示端末120が通信対象として選択した無線中継器140の設置場所に関する情報に基づいて、当該表示端末120の現在位置を推定する。例えば、位置推定部152は、第1エリア161に設置されている無線中継器140と無線通信している表示端末120の現在位置は第1エリア161であると推定する。
食事情報管理部153は、各トレイ130に載せられている病院食に関する情報である食事情報を管理する。サーバ150は、食事情報を格納する食事情報データベースを記憶している。食事情報管理部153は、必要に応じて、食事情報データベースを更新し、食事情報データベースからデータを取得する。図16は、食事情報データベース170の一例である。食事情報データベース170は、各トレイ130に対応するレコードを格納する。各レコードは、ID番号171、現在位置172、患者名173、配膳先174、カテゴリー名175、献立名176およびカロリー177を格納する。食事情報データベース170は、ID番号171を主キーとして食事情報を管理する。食事情報データベース170は、病院160内で入院患者に食事が提供される度に作成される。
食事情報データベース170の各レコードに格納されるデータについて説明する。ID番号171は、貸し出し対象の全てのトレイ130に一意に割り当てられる3桁の数値である。現在位置172は、トレイ130の現在の位置を表し、「第1エリア」、「第2エリア」、「第3エリア」、「第4エリア」、「第5エリア」および「第6エリア」のいずれかの文字列である。患者名173は、トレイ130に載せられている病院食が提供される入院患者の名前である。配膳先174は、トレイ130に載せられている病院食が提供される入院患者が居る病室(第1乃至第4エリア161〜164)を表す文字列である。ここでは、配膳先174は、便宜的に、「第1エリア」、「第2エリア」、「第3エリア」および「第4エリア」のいずれかの文字列であるとする。カテゴリー名175は、病院食の調理担当の職員および配膳担当の職員が参考にするための、病院食の分類名である。カテゴリー名175は、例えば、「普通飯」、「減塩食」および「低中性脂肪食」等の、主に栄養学の観点に基づく事務的な名称である。献立名176は、病院食が提供される入院患者が参考にするための、病院食の名称である。献立名176は、例えば、「ご飯」、「白菜のお味噌汁」および「卵と胡瓜のサラダ」等の、原材料および調理法が把握しやすい具体的な料理名である。カロリー177は、病院食の総摂取カロリーである。カロリー177の単位は、kcalである。なお、食事情報データベース170において、病院食が複数の料理から構成されている場合、図16に示されるように、カテゴリー名175および献立名176には、それぞれ、複数の文字列からなる配列が格納される。この場合、カテゴリー名175および献立名176は、配列に格納されている順番で一対一に対応している。例えば、カテゴリー名175に格納される配列の最初の要素は、献立名176に格納される配列の最初の要素に対応する。
食事情報管理部153は、食事情報データベース170に格納されるトレイ130の現在位置172として、位置推定部152が推定した、当該トレイ130に付随する表示端末120の最新の現在位置を利用する。具体的には、位置推定部152は、表示端末120の通信対象である無線中継器140が変更される度に表示端末120の現在位置を推定し、食事情報管理部153は、表示端末120の推定された現在位置に基づいて、食事情報データベース170に格納されたトレイ130の現在位置172を自動的に更新する。例えば、配膳担当の職員がトレイ130を調理室(第5エリア165)から病室(第1エリア161)に移動させた場合、位置推定部152は、トレイ130に付随する表示端末120の移動後の現在位置は第1エリア161であると推定し、食事情報管理部153は、食事情報データベース170に格納されるトレイ130の現在位置172を「第5エリア」から「第1エリア」に自動的に変更する。これにより、食事情報データベース170には、常に、トレイ130の最新の現在位置172が格納される。
(2)機器管理システムの運用
本実施形態に係る機器管理システム110の具体的な運用について説明する。病院160内で病院食の提供に使用される全てのトレイ130は、予め、ID番号171が付与されて、食事情報データベース170に登録されている。また、食事情報データベース170に格納される患者名173、配膳先174、カテゴリー名175、献立名176およびカロリー177は、病院160の看護士、栄養士および調理担当の職員等によって、予め入力されている。例えば、カテゴリー名175、献立名176およびカロリー177は、病院160の栄養士および調理担当の職員によって入力される。
ここで、表示端末120の表示部121に表示されるデータに関して説明する。図17は、トレイ130の現在位置172が「第5エリア」または「第6エリア」である場合における表示端末120の表示例である。図18は、トレイ130の現在位置172が「第1エリア」、「第2エリア」、「第3エリア」および「第4エリア」のいずれかである場合における表示端末120の表示例である。図17に示されるように、トレイ130が調理室(第5エリア)または廊下(第6エリア)にある場合、表示端末120には、食事情報データベース170に格納される患者名173、配膳先174、カテゴリー名175およびカロリー177に相当する情報が表示される。図18に示されるように、トレイ130が病室(第1乃至第4エリア)にある場合、表示端末120には、食事情報データベース170に格納される患者名173、献立名176およびカロリー177に相当する情報が表示される。
機器管理システム110では、食事情報データベース170にはトレイ130の現在位置172が格納され、かつ、トレイ130の現在位置に応じて表示端末120が表示する情報が決定される。サーバ150は、トレイ130が調理室(第5エリア)または廊下(第6エリア)にある場合、図17に示されるように、病院食の調理担当の職員および配膳担当の職員が参考にするための情報を、表示端末120に送信する。一方、サーバ150は、トレイ130が病室(第1乃至第4エリア)にある場合、図18に示されるように、病院食が提供される入院患者が参考にするための情報を、表示端末120に送信する。このように、表示端末120が表示するデータは、表示端末120が取り付けられているトレイ130の現在位置に応じて自動的に変更される。
(3)機器管理システムの特徴
従来、病院食を入院患者に提供する際に、病院食および配膳に関する情報が記載された紙のメモが用いられている。メモには、入院患者の名前、入院患者が居る病室の番号、および、病院食の名称等が記載されている。メモは、病院食と共にトレイの上に載せられて使用される。しかし、紙のメモを用いる場合、メモがトレイから吹き飛ばされた場合や、トレイに誤ったメモが載せられた場合等に、入院患者に適切な病院食が提供されないおそれがある。また、メモには、「減塩食」および「低中性脂肪食」等の、調理担当の職員が参考にする情報が記載されているが、病院食が提供される入院患者にとって、これらの情報は、料理の詳細が把握しにくい事務的な情報である。病院食は、入院患者にとって、病状回復に役立つ栄養補給源であると同時に、入院生活における楽しみの一つである。そのため、入院患者には、病院食の原材料および調理法が把握しやすい具体的な献立名が提示されることが好ましい。しかし、紙のメモを用いる場合、記載できる情報量には限界があるため、病院食の献立名まで記載することは難しい。
本実施形態に係る機器管理システム110では、トレイ130に付随する表示端末120は、トレイ130の現在位置に応じて、表示部121に表示される内容を変更することができる。例えば、トレイ130が調理室(第5エリア)または廊下(第6エリア)にある場合、図17に示されるように、表示端末120には、病院食の調理担当の職員および配膳担当の職員にとって適切な情報が表示される。一方、トレイ130が病室(第1乃至第4エリア)にある場合、図18に示されるように、表示端末120には、病院食が提供される入院患者にとって適切な情報が表示される。
また、表示端末120は、トレイ130に取り付けられ、かつ、表示端末120には、トレイ130に載せられる病院食に関する情報がサーバ150から送信される。そのため、調理担当の職員は、表示端末120が表示している料理をトレイ130に載せることで、入院患者に誤った病院食を提供するミスを防ぐことができる。また、配膳担当の職員は、表示端末120が表示している配膳先の入院患者にトレイ130を渡すことで、病院食を誤った入院患者に提供するミスを防ぐことができる。従って、機器管理システム110は、入院患者に適切な病院食を確実に提供することができる。また、病院食が提供された入院患者は、トレイ130に付随する表示端末120に表示されている献立名を確認することで、病院食の原材料および調理法を把握することができるので、入院生活における食事の楽しさを入院患者に提供することができる。
(4)変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。次に、本実施形態に対する適用可能な変形例について説明する。
(4−1)変形例2A
本実施形態に係る機器管理システム110では、無線中継器140は、サーバ150と有線接続されている。しかし、無線中継器140は、サーバ150と無線接続されていてもよい。
(4−2)変形例2B
本実施形態に係る機器管理システム110では、トレイ130に付随する表示端末120は、図17および図18に示される病院食に関する情報を表示する。しかし、表示端末120は、トレイ130に載せられている病院食の原材料および栄養成分等、他の情報をさらに表示してもよい。
(4−3)変形例2C
本実施形態に係る機器管理システム110では、各トレイ130に、1つの表示端末120が取り付けられている。しかし、必要に応じて、各トレイ130に、複数の表示端末120が取り付けられていてもよい。
複数の表示端末120がトレイ130に取り付けられている場合、異なる表示端末120に異なる情報を表示させることができる。例えば、2つの表示端末120がトレイ130に取り付けられている場合、一方の表示端末120は、本実施形態の表示端末120と同じ情報を表示し、他方の表示端末120は、トレイ130に載せられている病院食の原材料および栄養成分等を表示してもよい。
(4−4)変形例2D
本実施形態に係る機器管理システム110では、表示端末120は、トレイ130に取り付けられている。しかし、機器管理システム110では、表示端末120と一体化しているトレイ130が用いられてもよい。
(4−5)変形例2E
本実施形態に係る機器管理システム110では、トレイ130に付随する表示端末120は、当該トレイ130の現在位置に応じて、表示部121に表示される内容を適切に変更することができる。しかし、表示端末120は、表示部121に表示される内容を変更するためのインターフェイスをさらに備えてもよい。例えば、表示端末120は、そのようなインターフェイスとして、ボタンおよびタッチパネル等を備えてもよい。
本変形例では、例えば、トレイ130が調理室にある時に、調理担当の職員は、表示端末120の表示内容を、食事情報データベース170に格納されるカテゴリー名175から献立名176に切り替えることができる。これにより、調理担当の職員は、トレイ130に載せるべき病院食の献立名を確認することができる。また、表示端末120は、表示部121に表示される内容を一時的に変更するためのインターフェイスを備えてもよい。
(4−6)変形例2F
本実施形態に係る機器管理システム110では、トレイ130に付随する表示端末120は、トレイ130に載せられている病院食が提供される入院患者の名前、および、病院食の配膳先を表示することができる。しかし、サーバ150は、配膳担当の職員がトレイ130に表示されている配膳先と異なったエリアにトレイ130を運んだ場合に、当該職員に警告を通知する機能をさらに有してもよい。この場合、サーバ150は、表示端末120に警告を送信してもよく、職員が使用する携帯端末に警告を送信してもよい。
10 機器管理システム
20 表示端末
30 車椅子(機器)
40 無線中継器
50 サーバ
60 病院(施設)
特開2005−109919号公報

Claims (7)

  1. 施設内において貸し出される機器を管理するための機器管理システムであって、
    前記機器に付随する表示端末と、
    前記表示端末と無線通信可能に接続されるサーバと、
    前記施設内に設置され、前記サーバと前記表示端末との間の通信を中継する複数の無線中継器と、
    を備え、
    前記サーバは、前記表示端末と前記無線中継器との間の通信状況に基づいて前記表示端末の位置を推定し、少なくとも前記位置を含む情報に基づいて、前記機器の状態に関する機器情報を前記表示端末に送信し、
    前記表示端末は、前記サーバから受信した前記機器情報を表示する、
    機器管理システム。
  2. 前記表示端末は、複数の前記無線中継器のいずれか1つのみを通信対象として選択し、
    前記サーバは、前記表示端末と通信可能な前記無線中継器の設置場所に基づいて、前記表示端末の位置を推定する、
    請求項1に記載の機器管理システム。
  3. 前記表示端末は、受信可能な電波の強度が最も高い前記無線中継器を通信対象として選択する、
    請求項2に記載の機器管理システム。
  4. 前記機器情報は、前記表示端末が付随する前記機器の現在の位置、前記表示端末が付随する前記機器が貸し出された者の名前、前記表示端末が付随する前記機器の貸し出し期限、および、前記表示端末が付随する前記機器が利用中、待機中または放置中であるという現在状態の少なくとも一部を含む、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の機器管理システム。
  5. 前記サーバは、前記機器情報が少なくとも前記貸し出し期限を含み、かつ、前記貸し出し期限が過ぎていた場合、前記機器の返却を要求する警告に関する情報を、前記機器に付随する前記表示端末にさらに送信する、
    請求項4に記載の機器管理システム。
  6. 前記サーバは、前記貸し出し期限が過ぎていた場合、前記施設内における前記機器の返却場所に関する情報を、前記機器に付随する前記表示端末にさらに送信する、
    請求項5に記載の機器管理システム。
  7. 前記サーバは、前記表示端末の位置が所定の時間以上変わっていないと推定した場合、前記機器が使用されていない旨に関する情報を、前記機器に付随する前記表示端末にさらに送信する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の機器管理システム。
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