JP6314939B2 - 運転支援装置 - Google Patents

運転支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6314939B2
JP6314939B2 JP2015170029A JP2015170029A JP6314939B2 JP 6314939 B2 JP6314939 B2 JP 6314939B2 JP 2015170029 A JP2015170029 A JP 2015170029A JP 2015170029 A JP2015170029 A JP 2015170029A JP 6314939 B2 JP6314939 B2 JP 6314939B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper limit
deceleration
vehicle
automatic
jerk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015170029A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017047700A (ja
Inventor
英輝 高橋
英輝 高橋
崇 菅野
崇 菅野
悟 松岡
悟 松岡
信平 楠本
信平 楠本
大悟 鶴岡
大悟 鶴岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2015170029A priority Critical patent/JP6314939B2/ja
Publication of JP2017047700A publication Critical patent/JP2017047700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6314939B2 publication Critical patent/JP6314939B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

本発明は、運転支援装置に関するものである。
最近の車両では、運転支援のために自動ブレーキ操作や自動ステアリング操作を行うものが増加する傾向にある。自動ブレーキ操作は、特に、前方障害物への衝突防止等において効果的である。また、自動ステアリング装置は、現在走行している走行車線を逸脱することなく走行を続ける上で効果的である。特許文献1には、カーブを走行時に、運転者が違和感を感じないように、車両の目標軌跡を設定(計算)することが開示されている。
特開2014−218098号公報
ところで、運転支援のために自動ブレーキ操作や自動ステアリング操作を行う場合に、乗員(運転者や同乗者)に対して不安感、不快感あるいは恐怖感を与えてしまうことは好ましくないものとなる。例えば、自動ブレーキ操作により急減速した場合(減速Gが大の場合)は、乗員が大きく前のめりなって、不安感、不快感あるいは恐怖感を与えてしまうことになる。また、自動ステアリング操作によって急ハンドルが切られた場合(横Gが大の場合)は、乗員が横方向に大きく傾いて、この場合も不安感、不快感あるいは恐怖感を与えてしまうことになる。このような不安感、不快感あるいは恐怖感は、特に乗員に対して不必要に(不用意に)大きな筋力を発生させてしまうことに起因して生じることが多いものである。すなわち、急激な減速によって前のめりになりそうなときは、乗員はこれに対抗するように筋力を発生することになる。同様に、大きく左右方向に傾くようなときは、乗員はこれに対抗するように筋力を発生することになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、自動ブレーキ操作および自動ステアリング操作が行われる車両において、乗員が不必要に大きな筋力を発生させることのないようにした運転支援装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
少なくとも自動ステアリング操作および自動ブレーキ操作を行うようにした運転支援装置であって、
車両が発揮できる最大減速Gよりも小さい値の範囲で上限減速Gがあらかじめ設定されると共に、車両が発揮できる最大横Gよりも小さい値の範囲で上限横Gが設定され、
自動ブレーキ操作が、車両に発生する減速Gが前記上限減速G以下の範囲となるように行われ、
自動ステアリング操作が、車両に発生する横Gが前記上限横G以下の範囲となるように行われ、
前記上限横Gの大きさが、前記上限減速Gの大きさよりも大きい値として設定され、
前記自動ステアリング操作および前記自動ブレーキ操作による自動運転が、緊急事態の発生時に待避車線に向けて走行するように行われる、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、自動ブレーキ操作を上限減速G以下の範囲でもって実行し、しかも自動ステアリング操作を上限横G以下の範囲でもって実行することから、自動ブレーキ操作や自動ステアリング操作に起因して乗員に不必要に大きな筋力を発生させてしまう事態を防止できる。これにより、乗員の不安感、不快感あるいは恐怖感というものを防止あるいは抑制する上で好ましいものとなる。また、乗員は、シートバックとの間での摩擦力に伴う左右方向への動きに抵抗が与えられることから、乗員の筋力発生までに余裕度の高くなる上限横Gを、上限減速Gよりも大きい値に設定して、横G発生を必要以上に抑制することなく自動運転する上で好ましいものとなる。さらに、乗員に対して大きな筋力を発生させることなく、待避車線へと待避させることができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記自動ステアリング操作および前記自動ブレーキ操作による自動運転が、現在走行している走行車線を走行するように行われる、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、乗員に対して大きな筋力を発生させることなく、現在走行している走行車線をそのまま継続して走行する自動運転を行うことができる。
もっとも近い待避車線に向けて走行しようとしたとき、車両に発生する減速Gが前記上限減速Gを超える場合あるいは車両に発生する横Gが前記上限横Gを超える場合には、もっとも近い待避車線の次に近い待避車線に向けて自動運転される、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、次に近い待避車線へ待避させることにより、乗員に対して大きな筋力を発生させることなく待避車線へ待避させる上で好ましいものとなる。
待避車線に向けて自動運転する際に、待避車線に接近する方向への操舵が当初はゆっくりと行われ、その後の操舵が早く行われる、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、減速Gや横Gを大きく変化させることなく待避車線へ待避させる上で好ましいものとなる。
上限横Gジャークがあらかじめ設定され、
自動ステアリング操作が、車両に発生する横Gジャークが前記上限横Gジャーク以下の範囲となるように行われ、
操舵がゆっくりと行われている当初の時間をt1、その後に操舵が早く行われて車両が待避車線で停止するまでの時間をt2としたとき、t1/(t1+t2)で示される比が、所定値以上となるようにされる、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、待避操作の初期と後期との時間に関する比を用いて、横Gおよび横Gジャークをそれぞれ上限値以下の範囲としつつ、待避車線へ待避させることができる。
上限減速Gジャークと上限横Gジャークとがあらかじめ設定され、 自動ブレーキ操作が、車両に発生する減速Gジャークが前記上限減速Gジャーク以下の範囲となるように行われ、
自動ステアリング操作が、車両に発生する横Gジャークが前記上限横Gジャーク以下の範囲となるように行われる、
ようにしてある(請求項6対応)。この場合、同じ減速Gに達する場合でも、減速Gジャークが大きいほど乗員は不安感や恐怖感を感じやすいものであるが、減速Gジャークが上限減速Gジャーク以下の範囲となるように自動ブレーキ操作することによって、乗員に対して不安感や恐怖感を与えてしまう事態を防止することができる。同様に、同じ横Gに達する場合でも、横Gジャークが大きいほど乗員は不安感や恐怖感を感じやすいものであるが、横Gジャークが上限横Gジャーク以下の範囲となるように自動ステアリング操作することによって、乗員に対して不安感や恐怖感を与えてしまう事態を防止することができる。
車両の自動運転が、車両の自動加速操作をも行うようにされ、
車両が発揮できる最大加速度よりも小さい値の範囲で上限加速Gが設定され、
自動運転が、車両に発生する最大加速度が前記上限加速G以下の範囲となるように行われ、
前記上限加速Gの大きさが、前記上限減速Gと同じ値かそれよりも小さい値に設定されている、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、自動加速を上限加速G以下の範囲で実行することにより、乗員に対して不快感、不安感あるいは恐怖感を与えてしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
本発明によれば、自動ブレーキ操作や自動ステアリング操作によって乗員に対して大きな筋力を発生させてしまうことを防止することができる。また、横Gを必要以上に抑制することなく自動運転する上で好ましいものとなる。
本発明の制御系統例をブロック図的に示す図。 減速度最大値と減速度ジャークとの関係を示す図。 減速度最大値と減速度ジャークとが乗員に与える影響についての実験結果を示す図。 車速40km/hから停止するときの減速度最大値と減速度ジャークとの相関関係を示す図。 横加速度最大値と横加速度ジャークとの関係を示す図。 横加速度最大値と横加速度ジャークとが乗員に与える影響についての実験結果を示す図。 待避車線に向けて走行する様子を示す簡略平面図。 図7に示す待避車線に向けて当初はゆっくりとステアリング操作し、その後待避車線で停止するまでの間は早くステアリング操作したときの車速と舵角速度と舵角との関係を示す図。 図8に示す比(Ratio)と横加速度と横加速度ジャークとの相関関係を示す図。 上限減速加速度と上限横加速度との好ましい設定例を示す図。 本発明の制御例を示すフローチャート。
図1は、自動ブレーキ操作と自動ステアリング操作等を利用して自動運転を行う場合の制御系統例を示すもので、Uはマイクロコンピュータにより構成されたコントローラ(制御ユニット)である。このコントローラUには、各種センサや機器類S1〜S5からの信号が入力される。また、コントローラUは、各種機器類S11〜S14を制御する。
上記S1は、車速を検出する車速センサである。S2は、車両前方を撮像するカメラであり、走行車線を示す白線位置や前方障害物の検出等を行うものである。S3は、車室内、特に運転者の上半身の様子を撮像するカメラであり、特に運転者に緊急事態が生じたか否かを検出するために用いられる。S4は、ナビゲーション装置であり、GPSを利用した車両の現在位置と、待避車線の位置等を含む道路情報を入手するためのものとなっている。S5はレーダであり、前方障害物等までの距離を検出するものとなっている。
前記S11は、ブレーキアクチュエータであり、自動ブレーキ操作を行うためのものとなっている。S12は、ステアリングアクチュエータであり、自動ステアリング操作を行うためのものとなっている.S13は、車両のスロットルアクチュエータであり、エンジンの出力調整を自動で行うためのものとなっている。S15は、緊急通報装置であり、運転者に緊急事態が生じたときに、無線通信によって外部の情報センタに通報するようになっている。
次に、図2〜図4を参照しつつ、車両の減速度(m/ss)と減速度ジャーク(減速度の微分値で、m/sss)と乗員の不快感との関係について説明する。まず、図2は、減速度最大値と減速度ジャークとの関係を示すもので、減速度ジャークが大きいほどあらかじめ設定した減速度最大値となるまでの時間が短いことを示している。
図3は、減速度最大値と減速度ジャークとが乗員に対して与える影響、特に乗員が不快感を感じるか否かの実験結果を示すデータである。この図3において、数値の前に付された「−」は減速方向を示すものであり、また縦軸および横軸の数値を、重力加速度である9.8m/ss(=G)で除することにより、重力加速度単位での減速Gあるいは減速Gジャークを得ることができる。なお、このことは、以下の図4においても同じである。
図3から明かなように、乗員が不快感を感じるのは、減速度ジャークの大きさにかかわらず、減速度最大値が略2.5m/ssを超える範囲のときである。すなわち、減速度が大きくなるほど乗員は前のめりになりやすくなって不快感を感じるようになり、減速度が2.5m/ss以下であれば乗員は不快感を感じないものとなる。このことから、自動ブレーキ操作する際に車両に発生する上限減速度(上限となる規制値で、上限減速Gに対応)は、2.5m/ss以下の範囲で設定するのが好ましい、ということが理解される。また、上限減速度をあまり小さくし過ぎることは、自動ブレーキ操作の意味合いが低減するので、上限減速度としては例えば2.0〜2.5m/ssの範囲で選択するのが好ましい。なお、ブレーキ操作によって車両の発揮できる最大減速度は、一般市販の乗用車系の車両では0.8G〜1.0G(7.8〜9.8m/ss)程度であるので、上述した上限減速度の設定範囲は、最大減速度に対して十分に余裕のある数値となる。
乗員が不快感を感じる減速度ジャークは、減速度が小さいほど大きくなる傾向にある。すなわち、自動ブレーキ操作の際には、図3において三角形で囲った領域範囲の値でもって、上限減速度および上限減速度ジャークを設定するのが好ましいといことになる。ただし、減速度ジャークがあまり大き過ぎない範囲でもって自動ブレーキ操作を行うようにするのが好ましいものである。
図4は、40km/hでもって走行している状態から停止するまでに要する走行距離(停止距離)と、減速度と減速度ジャークとの関係を示す。この図4の三角形で示す領域範囲が、上限減速度および上限減速度ジャークの範囲内で停止できることを示す。具体的には、停止距離40mであれば乗員に不快感を与えることなく停止できるが、例えば停止距離25m以下では乗員に不快感を与えてしまう状況になってしまう。換言すれば、例えば待避車線に待避するように自動ブレーキ操作する際に、車速が40km/hであれば、20m以上の走行距離が必要ということになる。
図5、図6は、横加速度と横加速度ジャークと乗員の不快感との関係について説明する。まず、図5は、横加速度(横G)と横加速度ジャーク(横Gジャーク)との関係を示すもので、横加速度ジャークが大きいほどあらかじめ設定した横加速度最大値となるまでの時間が短いことを示している。
図6は、横加速度最大値と横加速度Gジャークとが乗員に対して与える影響、特に乗員が不快感を感じるか否かの実験結果を示すデータである。この図6において、縦軸および横軸の数値を、重力加速度である9.8m/ss(=G)で除することにより、重力加速度単位での減速Gあるいは減速Gジャークを得ることができる。なお、このことは、以下の図6においても同じである。
図6から明かなように、乗員が不快感を感じるのは、横加速度ジャークの大きさにかかわらず、横加速度が略4.0m/ssを超える範囲のときである。すなわち、横加速度が大きくなるほど乗員は左右方向へ倒れやすくなって、これに対抗すべく大きな筋力を発生するために不快感を感じるようになり、横加速度が略3.8m/ss以下であれば乗員は不快感を感じないものとなる。このことから、自動ステアリング操作する際に車両に発生する横加速度の上限横加速度(上限となる規制値で、上限横Gに対応))は、3.8m/ss以下の範囲で設定するのが好ましい、ということが理解される。また、上限横加速度をあまり小さくし過ぎることは、自動ステアリング操作の意味合いが低減するので、上限横加速度としては例えば2.0〜3.8m/ssの範囲で選択するのが好ましい。なお、ステアリング操作によって車両の発揮できる最大横加速度は、一般市販の乗用車系の車両では0.8G〜1.0G(7.8〜9.8m/ss)程度であるので、上述した上限横加速度の設定範囲は、車両の発揮できる最大横加速度に対して十分に余裕のある数値となる。なお、自動ステアリング操作の際の上限横加速度ジャークは、0.2m/sss以下の範囲で設定するのが好ましいということも理解される。
ここで、前述した上限減速度と上限横加速度との好ましい設定としては、上限横加速度(例えば最大で3.8m/ss)の方が、上限減速度(例えば最大で2.5m/ss)よりも大きい値となる。これは、横加速度によって乗員が左右方向に倒れようとした際には、シートバックと乗員との間の摩擦力によって当該倒れ方向に対する抵抗が発生するためであると思考される。ちなみに、減速度に伴う乗員の前のめり方向については、シートと乗員との間の摩擦力による抵抗発生ということが期待できないものとなる。なお、自動運転の際の加速度としては、シートバックがあるために乗員の後ろ向きへの倒れという事態は生じがたいが、加速度が大きいことは乗員が目視する景色が急激に流れるようになって恐怖感を感じるようになること、および自動運転の際には急激な加速が要求されない、ということから、自動運転に伴う自動加速の際には、その上限加速度の大きさを、上限減速度と同じかそれ以下の値に設定するのが好ましいものとなる。
図7〜図9は、待避車線への好ましい車両の誘導の仕方を示すものである。まず、図7において、10は、車両Vが現在走行している走行車線であり、その車幅方向中心線が符号10aで示される。また、20は、走行車線10に隣接して設けられた待避車線であり、その車幅方向中心線が符号20aで示される。各中心線10aと20aとの車幅方向距離が△Yとして示される。
車両Vが待避車線20に待避して停止するには、「減速→待避車線20に向けてのステアリングの切り込み→ステアリングの切り戻し→停止」という過程を経ることになる。このとき、車両の発生する加速度(減速G、横G)があまり変わらない方が、乗員の不安感や不快感が小さいものとなる。つまり、最初の減速から最後の停止まで、同じ程度のGおよびGジャークであると、車両の挙動が予測しやすく、乗員の構えがし易いものとなる。このため、車速の早い当初はステアリングをゆっくりと自動操作して待避車線20の中心線10に向けて方向変更し、その後、早くステアリングを自動操作して待避車線20のβ位置で停止させる。その際の、車速の変化と舵角速度の変化と舵角の変化する様子が、図8に示される。
図8において、上記当初のゆっくりとしたステアリング自動操作を行う時間をt1、その後のステアリングの切り戻しから早いステアリング自動操作でもって停止位置βまでに到達する時間をt2としたとき、比としてのRatioを、t1/(t1+t2)とする。この比(Ratio)を0.4以上とすると、図9に示すように、上限横加速度および上限横加速度ジャーク以下の範囲でもって車両Vを待避車線に誘導することができる、ということが理解される。
また、自動運転により車両Vを待避車線20に待避させる際に、自動ブレーキ操作によって減速させる場合は、図4で説明したように、待避車線20までの距離を考慮して、上限減速度および上限減速度ジャーク以下となる範囲でもって行われる。待避車線20に待避させるまでに十分な走行距離を確保できないとき(減速度が上限減速度を超える、あるいは減速度ジャークが上限減速度ジャークを超えるとき)は、車両Vからもっとも近い待避車線20への待避は止めて、次に近い待避車線へ待避させればよい。
図10は、上限減速度と上限横加速度との具体的な設定例を示してある。上限減速度は、上限加速度と共に同じ値に設定されている。ただし、上限横加速度は、上限減速度よりも大きい値に設定してある。なお、上限減速度ジャークは上限減速度と同じ値に設定され(単位のみ相違)、上限横加速度ジャークは上限横加速度と同じに設定されている(単位のみ相違)。
次に、図11に示すフローチャートを参照しつつ、自動ブレーキ操作を前述した上限減速度以下の範囲でかつ上限減速度ジャーク以下の範囲でもって実行し、自動ステアリング操作を上限横加速度以下の範囲でかつ上限横加速度ジャーク以下の範囲でもって実行しつつ自動運転する場合の制御例について説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。
まず、Q1において、カメラS3で撮像された情報に基づいて、運転者の状態が検出される。この後、Q2において、Q1での検出結果に基づいて、運転者が運転不能な状態であるか否かが判別される。このQ2の判別でNOのときは、そのままリターンされる。
前記Q2の判別でYESのときは、Q3において、ナビゲーション装置S4からの情報に基づいて、待避車線が検出される。この後、Q3での検出結果に基づいて、待避車線(非常駐車帯)が近くに存在するか否かが判別される。このQ4の判別でNOのときは、Q5において、車両の誘導目標として、現在走行している走行車線の中心位置が設定されて、この中心位置へ向けての軌道計画が設定(作成)される。この後、Q6において、Q5で設定された軌道計画への軌道を生成すべく、目標減速度や目標横加速度が決定される。この後、Q7において、目標車速および目標舵角が決定される。この後は、Q8において、通常の自動運転モードが実行される(自動ブレーキ操作、自動ステアリング操作、エンジンの自動出力調整)。なお、Q5〜Q8の処理においては、自動ブレーキ操作は上限減速度以下の範囲でかつ上限減速度ジャーク以下の範囲となるように実行され、自動ステアリング操作は上限横加速度以下の範囲でかつ上限横加速度ジャーク以下の範囲となるように実行され、エンジンの自動出力調整は上限加速度以下の範囲で実行される(必要に応じて上限加速度ジャークを設定することも可能)。
前記Q4の判別でYESのときは、Q9〜Q11の処理が実行されるが、これはQ5〜Q7の処理に対応している。ただし、Q9〜Q11の処理は、車両を待避車線へ向かわせるための処理となる。Q11の後、Q12において、Q10で設定された目標減速度が上限減速度を超えているか否か、あるいはQ10で設定された目標横加速度が上限横加速度を超えているか否かが判別される。このQ12の判別でNOのとき、つまり上限減速度を超えておらず、かつ上限横加速度を超えていないときは、Q13において、待避車線に向けて自動運転される(図7〜図9で示すような制御の実行)。Q12の判別でYESのとき、つまり上限減速度を超えているか、あるいは上限横加速度を超えているときは、Q5に移行される。
上記Q12からQ5へ移行されたときは、もっとも近い待避車線への待避を止めたときである。このときは、次に近い待避車線へ向けての制御が行われることになる(Q5以下の処理が行われた後に、Q4からQ9へ移行する処理が再開される)。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。上限横加速度(上限横G)の設定値は、上限減速度(上限減速G)の設定値よりも十分に大きい値(例えば0.1G以上、つまり略1.0m/ss以上)大きくする等、その偏差の大きさは適宜選択できる。上限減速度ジャーク、上限横加速度ジャークは、その一方あるいは両方共に設定しないようにすることもできる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、自動運転をより適切に行う上で好ましいものとなる。
U:コントローラ
S1:車速センサ
S2:カメラ(前方撮像用)
S3:カメラ(運転者撮像用)
S4:ナビゲーション装置
S5:レーダ
S11:ブレーキアクチュエータ(自動ブレーキ操作用)
S12:ハンドルアクチュエータ(自動ステアリング操作用)
S13:スロットルアクチュエータ(エンジン出力調整用)
S14:緊急通報装置

Claims (7)

  1. 少なくとも自動ステアリング操作および自動ブレーキ操作を行うようにした運転支援装置であって、
    車両が発揮できる最大減速Gよりも小さい値の範囲で上限減速Gがあらかじめ設定されると共に、車両が発揮できる最大横Gよりも小さい値の範囲で上限横Gが設定され、
    自動ブレーキ操作が、車両に発生する減速Gが前記上限減速G以下の範囲となるように行われ、
    自動ステアリング操作が、車両に発生する横Gが前記上限横G以下の範囲となるように行われ、
    前記上限横Gの大きさが、前記上限減速Gの大きさよりも大きい値として設定され、
    前記自動ステアリング操作および前記自動ブレーキ操作による自動運転が、緊急事態の発生時に待避車線に向けて走行するように行われる、
    ことを特徴とする運転支援装置。
  2. 請求項1において、
    前記自動ステアリング操作および前記自動ブレーキ操作による自動運転が、現在走行している走行車線を走行するように行われる、ことを特徴とする運転支援装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    もっとも近い待避車線に向けて走行しようとしたとき、車両に発生する減速Gが前記上限減速Gを超える場合あるいは車両に発生する横Gが前記上限横Gを超える場合には、もっとも近い待避車線の次に近い待避車線に向けて自動運転される、ことを特徴とする運転支援装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    待避車線に向けて自動運転する際に、待避車線に接近する方向への操舵が当初はゆっくりと行われ、その後の操舵が早く行われる、ことを特徴とする運転支援装置。
  5. 請求項4において、
    上限横Gジャークがあらかじめ設定され、
    自動ステアリング操作が、車両に発生する横Gジャークが前記上限横Gジャーク以下の範囲となるように行われ、
    操舵がゆっくりと行われている当初の時間をt1、その後に操舵が早く行われて車両が待避車線で停止するまでの時間をt2としたとき、t1/(t1+t2)で示される比が、所定値以上となるようにされる、
    ことを特徴とする運転支援装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    上限減速Gジャークと上限横Gジャークとがあらかじめ設定され、
    自動ブレーキ操作が、車両に発生する減速Gジャークが前記上限減速Gジャーク以下の範囲となるように行われ、
    自動ステアリング操作が、車両に発生する横Gジャークが前記上限横Gジャーク以下の範囲となるように行われる、
    ことを特徴とする運転支援装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    車両の自動運転が、車両の自動加速操作をも行うようにされ、
    車両が発揮できる最大加速度よりも小さい値の範囲で上限加速Gが設定され、
    自動運転が、車両に発生する最大加速度が前記上限加速G以下の範囲となるように行われ、
    前記上限加速Gの大きさが、前記上限減速Gと同じ値かそれよりも小さい値に設定されている、
    ことを特徴とする運転支援装置。
JP2015170029A 2015-08-31 2015-08-31 運転支援装置 Active JP6314939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015170029A JP6314939B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 運転支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015170029A JP6314939B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 運転支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017047700A JP2017047700A (ja) 2017-03-09
JP6314939B2 true JP6314939B2 (ja) 2018-04-25

Family

ID=58278621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015170029A Active JP6314939B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 運転支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6314939B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7051526B2 (ja) * 2018-03-26 2022-04-11 本田技研工業株式会社 車両用制御装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4737179B2 (ja) * 2007-11-02 2011-07-27 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置及び車両制御方法
JP5139939B2 (ja) * 2008-09-25 2013-02-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両の減速支援装置
JP2011016418A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Toyota Motor Corp 車両制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017047700A (ja) 2017-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6205947B2 (ja) 自動運転制御装置
JP6670901B2 (ja) 車両の運転補助を行うための方法及び装置
JP6950546B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP5880717B2 (ja) 衝突回避支援装置及び衝突回避支援方法
US9758176B2 (en) Vehicle control apparatus
JP6752875B2 (ja) 走行制御装置
JP6596772B2 (ja) 車両制御装置、車両制御方法、およびプログラム
JP6547394B2 (ja) 車両用制動制御装置
JP6733469B2 (ja) 車両制御装置
WO2013180206A1 (ja) 車両制御装置
JP2006264479A (ja) 車両用走行制御装置
JP6601437B2 (ja) 車線逸脱抑制装置
US10351132B2 (en) Control system and control method for driving a motor vehicle
JPWO2019008647A1 (ja) 運転支援車両の目標車速生成方法及び目標車速生成装置
JP2021051697A (ja) 車両の走行制御装置
JP2017119505A (ja) 車両制御装置
JP6204482B2 (ja) 車両の走行制御装置
JP2018020590A (ja) 走行支援システム
JP2017178217A (ja) 支援装置
JP5377026B2 (ja) 追従走行制御装置
JP2007008332A (ja) 車両用走行制御装置
JP6314939B2 (ja) 運転支援装置
JP2009090840A (ja) 車両の走行制御装置
JP2022053297A (ja) 車両の走行制御装置
JP6599037B1 (ja) 車両用制御装置および車両用制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6314939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150