JP6314720B2 - ダイナミックコンパレータ、レベル変換回路及び制御回路 - Google Patents

ダイナミックコンパレータ、レベル変換回路及び制御回路 Download PDF

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本願に開示の技術は、ダイナミックコンパレータ、レベル変換回路及び制御回路に関する。
図8に示すダイナミックコンパレータ(例えば、特許文献1など)において、クロック信号ACKは、PチャネルMOSトランジスタMP1のゲートと、NチャネルMOSトランジスタMN10,MN20,MN30,MN40のゲートとに供給される。クロック信号ACKがローレベルに変化すると、NチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40がオフしPチャネルMOSトランジスタMP1がオンする。このとき、ダイナミックコンパレータは比較動作を行う。また、クロック信号ACKがハイレベルに変化すると、NチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40がオンしPチャネルMOSトランジスタMP1がオフする。これにより、ダイナミックコンパレータはリセット動作を行う。
PチャネルMOSトランジスタMP1とNチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40との同時オンあるいは同時オフを避けるために、クロック信号ACKに加えてクロック信号ACKを遅延させた遅延クロック信号(不図示)を利用することが考えられる。PチャネルMOSトランジスタMP1またはNチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40の何れか一方のゲートにクロック信号ACKまたは遅延クロック信号の何れか一方の信号を入力し、他方のゲートに他方の信号を入力することで同時オンまたは同時オフを避けるものである。
特開2012−142839号公報
しかしながら、図8のダイナミックコンパレータでは、比較動作の際にオンしリセット動作の際にオフするPチャネルMOSトランジスタMP1と、比較動作の際にオフしリセット動作の際にオンするNチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40とが、クロック信号ACKという共通の信号により同期してオンオフ制御される。このため、比較動作とリセット動作との間での状態遷移時、PチャネルMOSトランジスタMP1とNチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40とが共にオンして貫通電流が流れてしまうおそれがある。
また、NチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40の間に製造ばらつきなどがあると、正確な比較結果を得ることができずオフセット電圧を含んでしまうおそれがある。すなわち、比較動作への遷移時の貫通電流が流れる期間に、入力段差動対のPチャネルMOSトランジスタMPIN,MPXINを介してNチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40に電流が流れる。これにより、NチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40の間の製造ばらつきなどに起因して入力段差動対のPチャネルMOSトランジスタMPIN,MPXINのドレイン側のインピーダンスにばらつきを生ずるためである。
また、貫通電流を抑制することを目的として、PチャネルMOSトランジスタMP1のゲートに入力される信号と、NチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40のゲートに入力される信号との間に遅延時間を付加することも考えられる。しかしながら、この場合、比較動作とリセット動作との間の何れか一方の遷移に対しては貫通電流の防止をすることができるものの、反対側の遷移については貫通電流を防止することができない。特に、比較動作への遷移時に貫通電流を防止できれば、上述のNチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40のばらつきに伴う比較結果の精度悪化を防止することはできる。しかしながら、リセット動作への遷移時に貫通電流が流れてしまうおそれがある。
また、リセット動作への遷移時、NチャネルMOSトランジスタMN10〜MN40が同時にオンすることにより放電電流が接地電圧に流れ込む。この時の急峻な電流変化(dI/dt)に応じて、電源電圧および接地電圧の配線経路や周辺のパッケージとの間に存在するインダクタンス成分に逆起電力が発生する。すなわち、電源ノイズが発生するおそれがある。
本願に開示される技術に係るダイナミックコンパレータは、差動対、正帰還回路、電流源、リセットスイッチ、リセット制御部、および電流源制御部を備えている。差動対には、差動入力信号が入力される。正帰還回路は、差動対に接続されており、差動入力信号を増幅して差動出力端子に出力する。電流源は、クロック信号の第1レベルに応じてバイアス電流を停止し、クロック信号の第2レベルに応じてバイアス電流を供給する。リセットスイッチは、差動対と正帰還回路との接続端子および差動出力端子のそれぞれを放電する。リセット制御部は、クロック信号の第1レベルへの遷移に応じて、リセットスイッチを順次オンし、クロック信号の第2レベルへの遷移に応じて、リセットスイッチをオフするリセット制御信号を出力する。電流源制御部は、クロック信号の第2レベルへの遷移とリセットスイッチをオフするリセット制御信号に応じて、バイアス電流の供給を開始し、クロック信号の第1レベルへの遷移に応じて、バイアス電流の供給を終了する電流源制御信号を出力する。
また、本願に開示される技術に係るダイナミックコンパレータを制御する制御回路は、差動対、正帰還回路、電流源、およびリセットスイッチを備えている。リセット制御部、および電流源制御部を備えている。リセット制御部は、クロック信号の第1レベルへの遷移に応じて、リセットスイッチを順次オンし、クロック信号の第2レベルへの遷移に応じて、リセットスイッチをオフするリセット制御信号を出力する。電流源制御部は、クロック信号の第2レベルへの遷移とリセットスイッチをオフするリセット制御信号に応じて、バイアス電流の供給を開始し、クロック信号の第1レベルへの遷移に応じて、バイアス電流の供給を終了する電流源制御信号を出力する。
本発明の一観点によれば、比較動作とリセット動作との切り替わりの際の貫通電流を抑制し、貫通電流に伴う比較精度の悪化や電源ノイズの抑制することができるという効果を奏する。
第1実施形態のダイナミックコンパレータを示す回路図である。 第2実施形態のダイナミックコンパレータを示す回路図である。 第2実施形態のダイナミックコンパレータを複数備える場合の相互の接続関係を示す回路図である。 第3実施形態のダイナミックコンパレータを示す回路図である。 第3実施形態のダイナミックコンパレータを複数有するレベル変換回路を示す回路図である。 第3実施形態のダイナミックコンパレータの動作を示す波形図である。 第4実施形態のダイナミックコンパレータを示す回路図である。 背景技術のダイナミックコンパレータの回路図である。
(第1実施形態)
図1には、第1実施形態のダイナミックコンパレータ回路1を示す。ダイナミックコンパレータ回路1は、クロック信号ACKに同期するダイナミック動作により差動入力信号IN,XINを比較するダイナミックコンパレータ部3と、ダイナミックコンパレータ部3をクロック信号ACKにより同期制御する制御回路5とを含んでいる。
ダイナミックコンパレータ部3において、差動入力信号IN,XINは1対のPチャネルMOSトランジスタMPIN,MPXINのゲート端子に入力される。トランジスタMPIN,MPXINのソース端子は互いに接続され、PチャネルMOSトランジスタMP1のドレイン端子に接続されている。トランジスタMP1のソース端子には、電源電圧AVDが供給される。すなわち、トランジスタMPIN,MPXINのソース端子には、トランジスタMP1を介して高電位電源電圧(電源電圧)AVDが供給される。トランジスタMP1は、制御信号CKCTに応じてバイアス電流を供給する。なお、以下の説明では、便宜上、電源電圧AVDが供給される電源線のことも電源電圧AVDと称する場合がある。
トランジスタMPINのドレイン端子は、PチャネルMOSトランジスタMP11のソース端子に接続されている。これらトランジスタMPIN,MP11間の接続点を接続点nXIとする。トランジスタMPXINのドレイン端子は、PチャネルMOSトランジスタMP12のソース端子に接続されている。これらトランジスタMPXIN,MP12間の接続点を接続点nIとする。
トランジスタMP11のドレイン端子は、NチャネルMOSトランジスタMN11のドレイン端子に接続されている。トランジスタMN11のソース端子には、接地電圧GNDが供給される。トランジスタMP12のドレイン端子は、トランジスタMN12のドレイン端子に接続されている。トランジスタMN12のソース端子には、高電位電源電圧AVDよりも低い低電位電源電圧(ここでは、接地電圧)GNDが供給される。PチャネルMOSトランジスタMP11とNチャネルMOSトランジスタMN11、およびPチャネルMOSトランジスタMP12とNチャネルMOSトランジスタMN12とは、各々ゲート端子が接続されて1対のインバータゲートとして機能する。1対のインバータゲートは、一方のインバータゲートの出力端子が他方のインバータゲートの入力端子に接続されており、正帰還回路として動作する。各々のインバータゲートの出力端子は、コンパレータの差動出力端子XCDT,CDTである。すなわち、トランジスタMP11,MN11のゲート端子が出力端子CDTとなり、トランジスタMP12,MN12のゲート端子が出力端子XCDTとなる。なお、以下の説明では、便宜上、接地電圧GNDが供給される電源線のことも接地電圧GNDと称する場合がある。
接続点nXIと接地電圧GNDとの間には、NチャネルMOSトランジスタMN1が接続されている。接続点nIと接地電圧GNDとの間には、NチャネルMOSトランジスタMN3が接続されている。出力端子CDTと接地電圧GNDとの間には、NチャネルMOSトランジスタMN2が接続されている。出力端子XCDTと接地電圧GNDとの間には、NチャネルMOSトランジスタMN4が接続されている。各々のNチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4のゲート端子には、制御信号nR1,nR2,nR3,nR4が入力される。
制御回路5は、制御信号CKCTおよび制御信号nR1,nR2,nR3,nR4を生成する回路である。
制御信号CKCTは、論理和ゲートO1から出力される。論理和ゲートO1の入力端子には、クロック信号ACKおよび制御信号nR1,nR2,nR3,nR4が入力される。
制御信号nR1,nR2,nR3,nR4は、各々論理積ゲートA1,A2,A3,A4から出力される。論理積ゲートA1〜A4の入力端子には、クロック信号ACKおよび制御信号CKCTが共通に入力される。更に、論理積ゲートA1の残りの入力端子には出力端子XCDTが接続され、論理積ゲートA2の残りの入力端子には制御信号nR1が入力される。また、論理積ゲートA3の残りの入力端子には出力端子CDTが接続され、論理積ゲートA4の残りの入力端子には制御信号nR3が入力される。
次に、ダイナミックコンパレータ回路1の動作を説明する。
ダイナミックコンパレータ回路1では、クロック信号ACKがローレベルの時に比較動作が行われる。クロック信号ACKがハイレベルからローレベルに遷移すると、制御回路5において、先ず、クロック信号ACKのローレベル遷移に伴い、論理積ゲートA1〜A4は何れもローレベルを出力して制御信号nR1〜nR4はローレベルとなる。これにより、ダイナミックコンパレータ部3のMOSトランジスタMN1〜MN4は何れもオフ状態とされ、ダイナミックコンパレータ部3の接続点nXI,nIおよび差動出力端子XCDT,CDTから接地電圧GNDへの放電経路は遮断される。
制御回路5において、制御信号nR1〜nR4がローレベルに遷移すると、これに先立ってクロック信号ACKはローレベルにあることより、論理和ゲートO1の入力端子の信号が全てローレベルになる。これにより、ハイレベルの制御信号CKCTがローレベルとなる。ローレベルの制御信号CKCTにより、ダイナミックコンパレータ部3のPチャネルMOSトランジスタMP1がオンされ、ダイナミックコンパレータ部3に電源電圧AVDからバイアス電流が流れ、ダイナミックコンパレータ部3において比較動作が行われる。
クロック信号ACKがローレベルに遷移することに応じて行われる比較動作では、クロック信号ACKがローレベルに遷移すると、制御回路5において、制御信号nR1〜nR4が先行してローレベルに遷移した後、制御信号CKCTがローレベルに遷移する。これにより、ダイナミックコンパレータ部3において、差動出力端子XCDT,CDTおよび接続点nXI,nIを接地電圧GNDに接続するNチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4がオフした後に、電源電圧AVDを介してバイアス電流を供給するPチャネルMOSトランジスタMP1がオンする。このように、リセット動作から比較動作に切り替わる際、及び比較動作中において、PチャネルMOSトランジスタMP1とNチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4とが同時期にオン状態となることがない。このため、電源電圧AVDから接地電圧GNDに向かって貫通電流が流れることを好適に抑制することができる。さらに、比較動作において貫通電流が流れることがないため、NチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4の製造ばらつきに伴うインピーダンスのばらつきが比較動作に影響を与えることがない。したがって、比較精度が悪化することを好適に抑制できる。
一方、ダイナミックコンパレータ回路1では、クロック信号ACKがハイレベルの時にリセット動作が行われる。クロック信号ACKがローレベルからハイレベルに遷移すると、制御回路5において、先ず、制御信号CKCTがハイレベルに遷移する。クロック信号ACKがハイレベルに遷移する直前の状態では制御信号nR1〜nR4はローレベルにあるため、クロック信号ACKのハイレベル遷移のタイミングで論理和ゲートO1の出力信号である制御信号CKCTはハイレベルに遷移する。これにより、ダイナミックコンパレータ部3において、PチャネルMOSトランジスタMP1がオフして電源電圧AVDからダイナミックコンパレータ部3が遮断される。
制御回路5において、制御信号CKCTがハイレベルに遷移すると、これに先立ってクロック信号ACKはハイレベルにあることより、論理積ゲートA1〜A4は、残りの入力端子の論理レベルに応じて、ハイレベルの制御信号nR1〜nR4を出力することとなる。論理積ゲートA1〜A4の中で最初にハイレベルの制御信号を出力するのは、差動出力端子XCDT,CDTのうち出力信号の論理レベルがローレベルである端子が接続されている論理積ゲート(論理積ゲートA1,A3の何れか一方)である。これは、論理積ゲートA1,A3には、差動出力端子XCDT,CDTが負論理で接続されているからである。
例えば、差動出力端子XCDT,CDTのうち出力端子XCDTの出力信号がローレベルである場合を例示する。この場合、出力端子CDTはハイレベルとなる。また、接続点nXIは、PチャネルMOSトランジスタMP11がオフ状態、PチャネルMOSトランジスタMPINがオン状態となるため、中間的な電位にあると考えられる。また、接続点nIは、PチャネルMOSトランジスタMP12がオンの状態にあり、出力端子CDTと接続されているため、ハイレベルであると考えられる。
クロック信号ACKのハイレベル遷移に応じて制御信号CKCTがハイレベルに遷移すると、論理積ゲートA1から出力される制御信号nR1がハイレベルに遷移する。これにより、接続点nXIに接続されているNチャネルMOSトランジスタMN1がオンし接続点nXIが放電される。ここで、差動入力信号IN,XINには電位差があるものの、回路構成上の要請から何れの電位も差動対を構成するPチャネルMOSトランジスタMPIN,MPXINをオンする電圧レベルにあることが考えられる。その結果、接続点nXIに加えて、PチャネルMOSトランジスタMPIN,MPXINを介して接続点nIの電荷も少なくとも一部が放電される。
また、制御信号nR1がハイレベルとなることに応じて、制御信号nR1が入力される論理積ゲートA2から出力される制御信号nR2がハイレベルに遷移する。これにより、出力端子CDTに接続されているNチャネルMOSトランジスタMN2がオンし出力端子CDTが放電される。
更に、出力端子CDTが放電されローレベルとなることに応じて、出力端子CDTが接続されている論理積ゲートA3から出力される制御信号nR3がハイレベルに遷移する。これにより、接続点nIに接続されているNチャネルMOSトランジスタMN3がオンし接続点nIが放電される。この場合、接続点nIの電荷は、上述したように、制御信号nR1がハイレベルに遷移したタイミングで、少なくともその一部が放電されている。このため、制御信号nR3がハイレベルに遷移するタイミングでは残留の電荷を放電することとなる。
また、制御信号nR3がハイレベルとなることに応じて、制御信号nR3が入力される論理積ゲートA4から出力される制御信号nR4がハイレベルに遷移する。これにより、出力端子XCDTに接続されているNチャネルMOSトランジスタMN4がオンし出力端子XCDTが放電される。
このように、クロック信号ACKがハイレベルに遷移してリセット動作に移行すると、制御信号nR1〜nR4は、制御信号nR1,nR2,nR3,nR4の順にハイレベルに遷移して、NチャネルMOSトランジスタMN1,MN2,MN3,MN4が順次オンする。これにより、接続点nXI及び接続点nIの電荷の一部、出力端子CDT、接続点nI、出力端子XCDTがこの順番で順次放電される。
上述した例では、差動出力端子のうち出力端子XCDTの出力信号がローレベルである場合を例示したが、出力端子CDTの出力信号がローレベルである場合にも同様に動作することは言うまでもない。この場合には、制御信号nR1〜nR4は、制御信号nR3,nR4,nR1,nR2の順にハイレベルに遷移して、NチャネルMOSトランジスタMN3,MN4,MN1,MN2が順次オンする。これにより、接続点nIおよび接続点nXIの電荷の一部、出力端子XCDT、接続点nXI、出力端子CDTが順次放電される。
何れの場合にも、クロック信号ACKがハイレベルに遷移してリセット動作に移行すると、接続点nXI,nI(ただし、一方の接続点については電荷の一部)の放電、差動出力端子XCDT,CDTのうちハイレベルの出力端子の放電、接続点nXI,nIのうち電荷が残留している接続点の放電、差動出力端子XCDT,CDTのうちローレベルの出力端子の放電、の順に順次放電を行う。この場合、最初の放電である接続点nXI,nI(ただし、一方の接続点については電荷の一部)の放電では、ハイレベルの出力端子に接続されていない端子から放電を行うことで、放電すべき電荷量を制限している。
クロック信号ACKがハイレベルに遷移することに応じて行われるリセット動作では、クロック信号ACKがハイレベルに遷移すると、制御回路5において、制御信号CKCTが先行してハイレベルに遷移した後、制御信号nR1〜nR4が順次ハイレベルに遷移する。これにより、ダイナミックコンパレータ部3では、電源電圧AVDを介してバイアス電流を流すPチャネルMOSトランジスタMP1がオフした後に、差動出力端子XCDT,CDTおよび接続点nXI,nIを接地電圧GNDに接続するNチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4が順次オンする。このように、比較動作からリセット動作に切り替わる際、及びリセット動作中において、PチャネルMOSトランジスタMP1とNチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4とが同時期にオン状態をなることがない。このため、電源電圧AVDから接地電圧GNDに向かって貫通電流が流れることを好適に抑制することができる。
また、リセット動作を行うに当たり、先行する比較動作において電圧レベルが印加されている差動出力端子XCDT,CDTおよび接続点nXI,nIを順次、放電することができる。このため、リセット動作に伴う放電電流の電流ピークを抑制でき、電流の時間変化量を抑制することができる。これにより、放電電流が時間的に分散されて流れる。この結果、電流経路に存在するインダクタンス成分に流れる電流の時間変化による逆起電力が抑制され、電源ノイズを低減することができる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)クロック信号ACKがローレベルに遷移することに応じて行われる比較動作、およびハイレベルに遷移することに応じて行われるリセット動作の何れの場合においても、先行して制御信号nR1〜nR4がローレベルに遷移した後、制御信号CKCTがローレベルに遷移する(比較動作の場合)。あるいは、先行して制御信号CKCTがハイレベルに遷移した後、制御信号nR1〜nR4がハイレベルに遷移する(リセット動作の場合)。これにより、ダイナミックコンパレータ部3において、差動出力端子XCDT,CDT及び接続点nXI,nIを接地電圧GNDに接続するNチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4がオフした後、電源電圧AVDを介してバイアス電流が流れるPチャネルMOSトランジスタMP1がオンする(比較動作の場合)。あるいは、PチャネルMOSトランジスタMP1がオフしてバイアス電流が遮断されたのち、NチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4がオンして差動出力端子XCDT,CDT及び接続点nXI,nIを接地電圧GNDに接続する(リセット動作の場合)。すなわち、比較動作においては、バイアス電流を流す前にリセット状態が解除され、リセット動作においては、リセットに伴う電荷の放電が行われる前にバイアス電流が遮断される。これにより、リセット動作と比較動作との切り替わりの遷移タイミングを含めて、PチャネルMOSトランジスタMP1とNチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4とが同時期にオン状態になることはない。このため、電源電圧AVDから接地電圧GNDに向かって貫通電流が流れることを抑制することができる。
(2)比較動作において、比較動作中にNチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4に貫通電流が流れることがないため、NチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4の製造ばらつきに伴うインピーダンスのばらつきはない。この結果、比較精度の悪化が生ずることが抑制され、精度悪化によって比較結果にオフセットが生ずることが好適に抑制される。
(3)リセット動作では、出力端子XCDTの出力信号がローレベルである場合には、制御信号nR1,nR2,nR3,nR4は、この順にハイレベルに遷移しNチャネルMOSトランジスタMN1,MN2,MN3,MN4はこの順にオンする。これにより、接続点nXI,出力端子CDT,接続点nI,出力端子XCDTの順に順次放電が行われる。また、出力端子CDTの出力信号がローレベルである場合には、制御信号nR3,nR4,nR1,nR2は、この順にハイレベルに遷移しNチャネルMOSトランジスタMN3,MN4,MN1,MN2はこの順にオンする。これにより、接続点nI,出力端子XCDT,接続点nXI,出力端子CDTの順に放電が行われる。
したがって、リセット動作では、差動出力端子XCDT,CDT及び接続点nXI,nIが順番に放電されるため、放電電流の電流ピークを抑制できる。放電電流が時間的に分散されて流れ、放電電流の時間変化量を抑制することができる。これにより、電流経路に存在するインダクタンス成分に流れる電流の時間変化による逆起電力が抑制され、電源ノイズを低減することができる。
(第2実施形態)
図2には、第2実施形態のダイナミックコンパレータ回路1Aを示す。第1実施形態のダイナミックコンパレータ回路1と同様の構成については同じ符号を付し、以下の説明では詳細な説明を省略する。
ダイナミックコンパレータ回路1Aは、図3に示すように複数のダイナミックコンパレータ回路1Aが搭載されている場合に、リセット動作を個々のダイナミックコンパレータ回路1Aごとに順次行うためのものである。
ダイナミックコンパレータ回路1Aでは、制御回路7において、制御信号nR2,nR4を入力信号とする論理積ゲートA6を新たに備えている。論理積ゲートA6の出力端子は外部端子CKRNに接続されている。また、制御回路7は、クロック信号ACKおよび制御信号CKCTの入力に加えて、外部端子CKRを入力端子に接続する論理積ゲートA7を新たに備えている。また、論理積ゲートA1,A2,A3,A4に代えて論理積ゲートA11,A21,A13,A14が備えられている。論理積ゲートA11〜A14には、論理積ゲートA1〜A4において入力されるクロック信号ACKおよび制御信号CKCTに代えて、論理積ゲートA7の出力端子が接続されている。
図3は、ダイナミックコンパレータ回路1Aを複数備える場合の相互の接続関係を示したものである。1つのダイナミックコンパレータ回路1Aの外部端子CKRNが、他のダイナミックコンパレータ回路1Aの外部端子CKRに接続されている。例えば、各ダイナミックコンパレータ回路1Aの外部端子CKRNは、次段のダイナミックコンパレータ回路1Aの外部端子CKRに接続されている。なお、初段のダイナミックコンパレータ回路1Aの外部端子CKRには、クロック信号ACKが供給される。
各ダイナミックコンパレータ回路1Aにおいて、リセット動作時、論理積ゲートA6の出力端子から外部端子CKRNに出力される信号は、制御信号nR2,nR4が共にハイレベルになることに応じてハイレベルとなる。ここで、制御信号nR2,nR4の何れか一方の信号は、制御信号nR1〜nR4のうち最後にハイレベルになる信号である。したがって、論理積ゲートA6から外部端子CKRNに出力されるハイレベル信号は、当該論理積ゲートA6を搭載するダイナミックコンパレータ回路1Aにおいて、リセット動作が完了したことを示すものである。
他のダイナミックコンパレータ回路1A(ここでは、2段目以降のダイナミックコンパレータ回路1A)では、1つのダイナミックコンパレータ回路1A(ここでは、前段のダイナミックコンパレータ回路1A)の外部端子CKRNから出力されるハイレベル信号を外部端子CKRで受け取る。これにより、論理積ゲートA7から出力される信号がハイレベルに遷移する。この信号が論理積ゲートA11〜A14に入力されることに応じて、制御信号nR1〜nR4が順次ハイレベルとなり、差動出力端子XCDT,CDTおよび接続点nXI,nIを順次放電するリセット動作が行われる。すなわち、2段目以降のダイナミックコンパレータ回路1Aでは、前段のダイナミックコンパレータ回路1Aの外部端子CKRNからハイレベルの信号が供給されると、リセット動作が開始される。
これにより、複数のダイナミックコンパレータ回路1Aを搭載する場合において、リセット動作は、ダイナミックコンパレータ回路1Aごとに行われる。すなわち、縦続接続された複数のダイナミックコンパレータ回路1Aにおいて、初段のダイナミックコンパレータ回路1Aからn段目のダイナミックコンパレータ回路1Aまで各ダイナミックコンパレータ回路1Aごとに順番にリセット動作が行われる。詳述すると、初段のダイナミックコンパレータ回路1Aのリセット動作が完了し、その初段のダイナミックコンパレータ回路1Aの外部端子CKRNからハイレベルの信号が2段目のダイナミックコンパレータ回路1Aに入力されると、2段目のダイナミックコンパレータ回路1Aでリセット動作が開始される。以後も同様に、2段目のダイナミックコンパレータ回路1Aのリセット動作が完了すると、3段目のダイナミックコンパレータ回路1A→4段目のダイナミックコンパレータ回路1A→…→n段目のダイナミックコンパレータ回路1Aという順番でリセット動作が行われる。このように、ダイナミックコンパレータ回路1Aのリセット動作が内部ノードを順番に放電することに加えて、複数のダイナミックコンパレータ回路1Aがある場合に、ダイナミックコンパレータ回路1Aごとにリセット動作が行われるので、複数のダイナミックコンパレータ回路1Aに対するリセット動作においても、放電電流が時間的に分散されて流れる。これにより、電流経路に存在するインダクタンス成分に流れる電流の時間変化による逆起電力が抑制され、電源ノイズを低減することができる。
なお、複数のダイナミックコンパレータ回路1Aを搭載する場合において、比較動作は、複数のダイナミックコンパレータ回路1Aで同時に行われる。
以上説明した実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(3)の効果に加えて以下の効果を奏することができる。
(4)複数のダイナミックコンパレータ回路1Aを搭載する場合において、リセット動作は、1つのダイナミックコンパレータ回路1Aごとに順次行われる。ダイナミックコンパレータ回路1Aの内部のリセット動作が内部ノードを順番に放電することに加えて、ダイナミックコンパレータ回路1Aの間でも順次リセット動作が行われるので、複数のダイナミックコンパレータ回路1Aに対してリセットを行う場合にも、リセット動作に伴う放電電流が時間的に分散されて流れる。インダクタンス成分に流れる電流の時間変化が抑制され、電源ノイズを低減することができる。
(第3実施形態)
図4には、第3実施形態のダイナミックコンパレータ回路1Bを示す。第2実施形態のダイナミックコンパレータ回路1Aと同様の構成については同じ符号を付し、以下の説明では詳細な説明を省略する。
本例のダイナミックコンパレータ回路(DC回路)1Bは、第1の高電位電源電圧(電源電圧)VDDレベルの入力信号DDを、電源電圧VDDよりも高い第2の高電位電源電圧(電源電圧)AVDレベルの信号にレベル変換するレベルシフト回路として機能する。本例のDC回路1Bは、図5に示すように複数のDC回路1Bが搭載されたレベル変換回路10において、それら複数のDC回路1Bで擬似ランダムにリセット動作を実行させるためのものである。
レベル変換回路10は、レベルシフト回路11と、複数(ここでは、n個)のDC回路1Bとを有している。複数のDC回路1Bは縦続接続されている。すなわち、各DC回路1Bの外部端子CKRNは、次段のDC回路1Bの外部端子CKRに接続されている。
レベルシフト回路11は、クロック信号CKを受け取る。レベルシフト回路11には、電源電圧AVDと接地電圧GNDとが供給される。レベルシフト回路11は、1つのクロック信号CKのレベルを、電源電圧AVDレベルに変換し、変換後のクロック信号ACKを出力する。
図6に示すように、これらクロック信号CKとクロック信号ACKとの間には、レベル変換処理に要する時間及びクロック信号を伝達する時間に相当する遅延時間tdckが存在する。但し、クロック信号CKとクロック信号ACKとは、同位相であり、ハイレベルにおける電圧値が異なる関係にある。例えば、クロック信号ACKの立ち上がりエッジのタイミングは、クロック信号CKの立ち上がりエッジのタイミングから遅延時間tdck分だけ遅れる。
図5に示すように、レベルシフト回路11で変換されたクロック信号ACKは、複数のDC回路1Bのうち初段のDC回路1Bの外部端子CKRに供給されるとともに、各DC回路1BのACK端子に供給される。なお、変換前のクロック信号CK(つまり、電源電圧VDDレベル又は接地電圧GNDレベルのクロック信号CK)は、各DC回路1BのCK端子に供給される。
各DC回路1BのDD端子には、デジタル入力信号(入力信号)DDが供給される。入力信号DDは、複数ビット(ここでは、nビット)のデジタル信号D1〜Dnである。これら各ビットに対応するデジタル信号D1〜Dnが複数のDC回路1BのDD端子にそれぞれ供給される。
図4に示すように、各DC回路1Bは、ダイナミックコンパレータ部3と、ダイナミックコンパレータ部3をクロック信号ACKにより同期制御する制御回路20とを有している。制御回路20は、リセット保持制御部21と、電流源制御部22と、リセット制御部23と、論理積ゲートA6及び論理和ゲートO3とを有している。
リセット保持制御部21は、電源電圧VDDで動作するリセット保持指令回路24と、インバータ回路25と、インバータ回路25と接地電圧GNDとの間に接続されたNチャネルMOSトランジスタSWNと、インバータ回路25の出力端子に接続された容量Cpとを有している。
リセット保持指令回路24は、フリップフロップ回路(FF回路)26,27と、排他的論理和ゲート28とを有している。FF回路26,27には、動作電源電圧として電源電圧VDD及び接地電圧GNDが供給される。これらFF回路26,27は、電源電圧VDDにて動作する低耐圧FF回路である。なお、以下の説明では、便宜上、電源電圧VDDが供給される電源線のことも電源電圧VDDと称する場合がある。
FF回路26の入力端子には、入力信号DDが供給される。FF回路26のクロック端子には、クロック信号CKが供給される。FF回路26は、クロック信号CKに同期して入力信号DDをラッチし、ラッチしたレベルと等しい入力信号INと、ラッチしたレベルを論理反転したレベルの入力信号XINを出力する。すなわち、FF回路26は、クロック信号CKに同期動作し、入力信号DDに応じた差動入力信号IN,XINを出力する。この差動入力信号IN,XINは、ダイナミックコンパレータ部3の差動対であるトランジスタMPIN,MPXIN(図1参照)のゲート端子にそれぞれ供給される。また、入力信号INは、排他的論理和ゲート28に供給されるとともに、FF回路27の入力端子に供給される。
FF回路27のクロック端子には、クロック信号CKが供給される。FF回路27は、クロック信号CKに同期して入力信号INをラッチし、ラッチしたレベルと等しい遅延信号INBを排他的論理和ゲート28に出力する。すなわち、FF回路27は、クロック信号CKに同期動作し、入力信号INをクロック信号CKの1周期分だけ遅延させた、遅延信号INBを排他的論理和ゲート28に出力する。換言すると、FF回路27は、1周期前の入力信号INを保持し、その1周期前の入力信号INを遅延信号INBとして排他的論理和ゲート28に出力する。
排他的論理和ゲート28は、入力信号INの論理レベルと、遅延信号INB(つまり、1周期前の入力信号IN)の論理レベルとが一致する場合に、ローレベルの制御信号EOを出力する。一方、排他的論理和ゲート28は、入力信号INの論理レベルと遅延信号INBの論理レベルとが不一致である場合に、ハイレベルの制御信号EOを出力する。制御信号EOは、NチャネルMOSトランジスタSWNのゲート端子に供給されるとともに、インバータ回路29に供給される。
インバータ回路25は、PチャネルMOSトランジスタINVPと、NチャネルMOSトランジスタINVNとを有している。トランジスタINVP,INVNのゲート端子には、レベルシフト回路11(図5参照)から出力されるクロック信号ACKが供給される。トランジスタINVPのソース端子には、電源電圧AVDが供給される。トランジスタINVPのドレイン端子は、トランジスタINVNのドレイン端子に接続されている。トランジスタINVNのソース端子は、トランジスタSWNのドレイン端子に接続されている。トランジスタSWNのソース端子には、接地電圧GNDが供給される。すなわち、インバータ回路25には、トランジスタSWNを介して接地電圧GNDが供給される。そして、インバータ回路25の出力端子、つまりトランジスタINVP,INVNのドレイン端子は、電流源制御部22である論理和ゲートO2と論理積ゲートA8とに接続されている。なお、以下の説明では、便宜上、電源電圧AVDが供給される電源線のことも電源電圧AVDと称する場合がある。
インバータ回路25の出力端子と接地電圧GNDとの間には、容量Cpが接続されている。この容量Cpの充電電圧が制御信号SCKとして、論理和ゲートO2及び論理積ゲートA8に供給される。ここで、容量Cpは、トランジスタSWNがオフ状態となり、インバータ回路25の出力がフローティング状態(ハイインピーダンス状態)となった後に、制御信号SCKをハイレベルに維持するために設けられた容量である。例えば、容量Cpは、インバータ回路25の出力がフローティング状態となった後、少なくともクロック信号ACKの半周期分の期間だけ制御信号SCKをハイレベルに維持することが可能な容量値に設定されている。
リセット保持制御部21から出力される制御信号SCKは、上記第2実施形態におけるクロック信号ACKに対応する信号である。すなわち、外部端子CKRにハイレベルの信号が入力されているときに、制御信号SCKがハイレベルに遷移すると、ダイナミックコンパレータ部3においてリセット動作が行われる。一方、制御信号SCKがローレベルに遷移すると、ダイナミックコンパレータ部3において比較動作(及びレベルシフト動作)が行われる。
ここで、図6に示すように、クロック信号CKの立ち上がりタイミング(時刻t4参照)から、FF回路26,27から出力される入力信号IN及び遅延信号INBの論理レベルが変化し、排他的論理和ゲート28から出力される制御信号EOの論理レベルが変化するまでの間には、所定の遅延時間tdeが存在する。この遅延時間tdeが上述した遅延時間tdckよりも大きくなると、クロック信号CKがハイレベルに遷移した後において、制御信号EOがハイレベルに遷移する前に、クロック信号ACKが立ち上がることになる。すると、そのクロック信号ACKの立ち上がりエッジに同期して制御信号SCKが立ち下がらず、制御信号EOの立ち上がりエッジに同期して制御信号SCKが立ち下がることになる。すなわち、制御信号SCKの立ち下がりタイミングがクロック信号CK(クロック信号ACK)に同期しなくなってしまう。その結果、ダイナミックコンパレータ部3における比較動作の開始タイミングがクロック信号CK(クロック信号ACK)に同期しなくなってしまう。このため、上記比較動作の開始タイミングをクロック信号CK(クロック信号ACK)に同期させるためには、図6に示したように遅延時間tdeが遅延時間tdckよりも小さい(tde<tdck)ことが必要である。なお、遅延時間tdeを遅延時間tdckよりも小さく設定することにより、制御信号EOがハイレベルに遷移する場合における制御信号SCKの立ち下がりタイミングと、制御信号EOがハイレベルに保持されている場合における制御信号SCKの立ち下がりタイミングとを一定にすることができる。
図4に示すように、電流源制御部22は、制御信号SCK及び制御信号nR1,nR2,nR3,nR4に基づく制御信号CKCTをリセット制御部23に出力する論理和ゲートO2を有している。すなわち、論理和ゲートO2は、クロック信号ACKに代えて制御信号SCKが入力される点が上記第2実施形態の論理和ゲートO1と異なる。
リセット制御部23は、上記第2実施形態の制御回路7と略同様の構成を有している。例えば、リセット制御部23は、論理積ゲートA11,A12,A13,A14に代えて設けられた論理積ゲートA21,A22,A23,A24と、論理積ゲートA7に代えて設けられた論理積ゲートA8とを有している。論理積ゲートA8には、クロック信号ACKに代えて、リセット保持制御部21から出力される制御信号SCKが供給される。そして、論理積ゲートA8は、制御信号SCKと、制御信号CKCTと、外部端子CKRに入力される信号(つまり、前段のDC回路1Bの外部端子CKRNから出力される信号)とに基づいて、制御信号nRを出力する。この制御信号nRは、論理積ゲートA21〜A24に供給される。
論理和ゲートO3には、論理積ゲートA6の出力信号が入力されるとともに、リセット保持指令回路24から出力される制御信号EOがインバータ回路29を介して入力される。論理和ゲートO3の出力端子は、外部端子CKRNに接続されている。論理和ゲートO3は、例えば、入力信号INと遅延信号INBとが一致してローレベルの制御信号EOが入力されると、ハイレベルの出力信号を外部端子CKRNに出力する。この外部端子CKRNは、上述したように次段のDC回路1Bの外部端子CKRに接続されている。このため、1周期以上論理レベルが変化しない入力信号DDが入力されるDC回路1Bは、次段のDC回路1Bの外部端子CKRに対してハイレベルの信号を出力する。なお、このハイレベルの信号に応答して、次段のDC回路1Bは上記第2実施形態と同様に、リセット動作が許可される。
次に、図6を併せ参照して、複数のDC回路1Bを有するレベル変換回路10の動作について説明する。
各DC回路1Bのダイナミックコンパレータ部3では、上述したように、外部端子CKRにハイレベルの信号が入力されているときに制御信号SCKがハイレベルに遷移するとリセット動作が行われる一方で、制御信号SCKのローレベルへの遷移に応答して比較動作が行われる。この比較動作では、入力信号INと入力信号XINとが比較され、レベルの高い方の入力信号のレベルが、電源電圧VDDレベルから電源電圧AVDレベルにレベル変換され、その変換後の出力信号がダイナミックコンパレータ部3から出力される。また、上記比較結果に応じて、レベルの低い方の入力信号、つまりローレベルの入力信号と等しいレベルの出力信号がダイナミックコンパレータ部3から出力される。すなわち、ダイナミックコンパレータ部3は、比較動作のときに、相補な信号を差動出力端子XCDT,CDTから出力する。そして、差動出力端子XCDT,CDTから出力される相補な信号(つまり、レベル変換後の信号)は、図示しないラッチ回路等に保持される。
ここで、制御信号SCKは、デジタル入力信号DDの論理レベルがクロック信号CKの1周期前の論理レベルから変化している場合(図6の時刻t4以降参照)には、インバータ回路25によりクロック信号ACKが論理反転されて生成される。詳述すると、入力信号INと遅延信号INBが一致しない場合には、排他的論理和ゲート28からハイレベルの制御信号EOが出力され、その制御信号EOに応答してトランジスタSWNがオンされる。このため、インバータ回路25に接地電圧GNDが供給され、クロック信号ACKがインバータ回路25で論理反転されて制御信号SCKが生成される。これにより、入力信号DDが変化する場合には、クロック信号ACKのレベル遷移に応じて、制御信号SCKのローレベルへの遷移(時刻t5参照)と、制御信号SCKのハイレベルへの遷移(時刻t6参照)とが繰り返される。すなわち、入力信号DDが変化する場合には、ダイナミックコンパレータ部3で比較動作とリセット動作とが繰り返し実行される。
その一方で、制御信号SCKは、入力信号DDの論理レベルが1周期前の論理レベルから変化しない場合には、クロック信号ACKに関係なく所定のレベル(ここでは、ハイレベル)に固定される。すなわち、入力信号INと遅延信号INBとが一致する場合には、排他的論理和ゲート28からローレベルの制御信号EOが出力され、その制御信号EOに応答してトランジスタSWNがオフされることにより、制御信号SCKがハイレベルに固定される。詳述すると、ローレベルの制御信号EOに応答してトランジスタSWNがオフしているときに、クロック信号ACKがローレベルに遷移した場合には(時刻t1参照)、インバータ回路25内のPチャネルMOSトランジスタINVPがオンされるため、制御信号SCKがハイレベル(電源電圧AVDレベル)となる。このとき、容量Cpの充電電圧は、電源電圧AVDレベルとなる。また、クロック信号ACKがハイレベルに遷移した場合に(時刻t2参照)、ローレベルの制御信号EOに応答してトランジスタSWNがオフされていると、インバータ回路25が接地電圧GNDから分離されるため、インバータ回路25の出力がフローティング状態となる。このとき、インバータ回路25の出力端子に容量Cpを接続しているため、その容量Cpの充電電圧によって制御信号SCKがハイレベルに保持される。ここで、容量Cpは、インバータ回路25の出力がフローティング状態となった後、少なくともクロック信号ACKの半周期分の期間だけ制御信号SCKをハイレベルに維持することが可能な容量値に設定されている。これにより、ローレベルの信号が後段の論理積ゲートA8,A21〜A24等に伝達されることが抑制されるため、それら論理積ゲートA8,A21〜A24等で誤動作が発生することを好適に抑制できる。
このように制御信号SCKがハイレベルに固定されると、ダイナミックコンパレータ部3の動作状態がリセット状態に保持される。すなわち、制御信号SCKがハイレベルに固定されている期間では、クロック信号ACKのハイレベルへの遷移が発生しても、制御信号SCKのローレベルへの遷移が発生しないため、ダイナミックコンパレータ部3が比較動作に移行しない。したがって、ローレベルの制御信号EOによってリセット状態が保持されている期間では、比較動作とその比較動作に伴うリセット動作との実行が省略される。これにより、消費電力を低減できる。
このように、各DC回路1Bでは、入力信号INと遅延信号INBが一致し、1周期前の比較動作でラッチされた相補な信号(レベル変換後の信号)をそのまま利用できる場合、つまり比較動作が不要な場合には、比較動作を行わない。例えば、各DC回路1Bでは、入力信号DDに変化が無い場合には、比較動作に遷移させないように、制御信号SCKをハイレベルに固定してリセット状態を保持している。このため、レベル変換回路10では、クロック信号ACKのハイレベルへの遷移に応答して、複数のDC回路1Bのうち、リセット状態に保持されたDC回路1B以外のDC回路1Bのみで比較動作が実行される。
さらに、入力信号INと遅延信号INBが一致して制御信号EOがローレベルになると、インバータ回路29の出力信号がハイレベルとなるため、論理和ゲートO3からハイレベル(電源電圧AVDレベル)の信号が外部端子CKRNに出力される。すなわち、1周期以上論理レベルが変化しない入力信号DDが入力されるDC回路1Bの外部端子CKRNからは、次段のDC回路1Bの外部端子CKRに対してハイレベルの信号が出力される。このため、レベル変換回路10においては、クロック信号ACKのローレベルへの遷移に応答して、外部端子CKRにハイレベルの信号が入力されるDC回路1B、つまり入力信号DDが変化しないDC回路1Bの次段のDC回路1Bからリセット動作が開始される。
例えば、デジタル信号D1〜Dnのうちデジタル信号D2のみが1周期前と論理レベルが変化しなかった場合には、クロック信号ACKのローレベルへの遷移に応答して、1段目のDC回路1Bと、2段目のDC回路1Bからハイレベルの信号が外部端子CKRに入力される3段目のDC回路1Bとでリセット動作が開始される。これら1段目のDC回路1B及び3段目のDC回路1Bにおけるリセット動作が完了すると、それらDC回路1Bの外部端子CKRNからハイレベルの信号が出力される。このハイレベルの信号に応答して4段目のDC回路1Bでリセット動作が実行され、その後も同様に、5段目のDC回路1B→…→n段目のDC回路1Bという順番でリセット動作が実行される。このとき、2段目のDC回路1Bでは、制御信号SCKがハイレベルに維持されているため、1段目のDC回路1Bからハイレベルの信号が外部端子CKRに入力されても、そのままリセット状態が保持される。
また、デジタル信号D1〜Dnの全てが1周期前と論理レベルが変化する場合には、上記第2実施形態と同様に、クロック信号ACKのローレベルへの遷移に応答して、1段目のDC回路1Bからn段目のDC回路1Bに向かって順次リセット動作が実行される。
以上説明したように、レベル変換回路10では、縦続接続された複数のDC回路1Bのうち、入力信号INと遅延信号INBとの一致に応答して比較動作に移行しなかったDC回路1Bに挟まれたDC回路1Bで順次リセット動作が行われる。このため、レベル変換回路10では、デジタル入力信号DD(デジタル信号D1〜Dn)によって、リセット動作が実行される順番、及び同時にリセット動作が実行されるDC回路1Bの数が決定される。さらに、デジタル入力信号DDの変化はクロック信号CKの周期毎に異なるため、複数のDC回路1Bにおけるリセット動作の実行順序及び同時実行数等をクロック信号CKの周期毎に異なって変化させることができる。これにより、複数のDC回路1Bにおいて擬似ランダムにリセット動作が実行されるため、そのリセット動作時における電源ノイズを分散させることができ、特定の周波数のノイズのピークを小さくすることができる。
以上説明した実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(3)の効果及び第2実施形態の(4)の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。
(5)デジタル入力信号DDの論理レベルが1周期以上変化しない場合には、比較動作に移行させないように、制御信号SCKをハイレベルに固定してリセット状態を保持するようにした。これにより、制御信号SCKをハイレベルに固定している期間では、比較動作及びその比較動作に伴うリセット動作との実行が省略されるため、消費電力を低減できる。
(6)複数のダイナミックコンパレータ回路1Bを有するレベル変換回路10において、リセット動作は、比較動作に移行しなかったDC回路1Bに挟まれたDC回路1Bで順次行われる。これにより、複数のDC回路1Bにおいて擬似ランダムにリセット動作が実行されるため、そのリセット動作時における電源ノイズを分散させることができ、特定の周波数のノイズのピークを小さくすることができる。
(第4実施形態)
図7には、第4実施形態のダイナミックコンパレータ回路1Cを示す。第3実施形態のダイナミックコンパレータ回路1Bと同様の構成については同じ符号を付し、以下の説明では詳細な説明を省略する。
本例のダイナミックコンパレータ回路(DC回路)1Cは、DC回路1Bと同様に、電源電圧VDDレベルの入力信号DDを、電源電圧AVDレベルの信号にレベル変換するレベルシフト回路として機能する。本例のDC回路1Cは、DC回路1Bと同様に、図5に示すように複数のDC回路1Cが搭載されたレベル変換回路10において、それら複数のDC回路1Cで擬似ランダムにリセット動作を実行させるためのものである。
図7に示すように、各DC回路1Cは、ダイナミックコンパレータ部3と、ダイナミックコンパレータ部3をクロック信号ACKにより同期制御する制御回路30とを有している。制御回路30は、リセット保持制御部31と、電流源制御部32と、リセット制御部33と、インバータ回路34と、否定論理積ゲートNA1と、論理積ゲートA6とを有している。
インバータ回路34には、レベルシフト回路11(図5参照)からクロック信号ACKが入力される。また、インバータ回路34には、動作電源電圧として電源電圧AVD及び接地電圧GNDが供給される。インバータ回路34は、クロック信号ACKを論理反転させてクロック信号XACKを生成し、そのクロック信号XACKを、電流源制御部32である論理和ゲートO4と否定論理積ゲートNA1とに出力する。
論理和ゲートO4は、クロック信号XACK及び制御信号nR1,nR2,nR3,nR4に基づいて制御信号CKCTを生成し、その制御信号CKCTを否定論理積ゲートNA1に出力する。この論理和ゲートO4は、制御信号SCKに代えてクロック信号XACKが入力される点が上記第3実施形態の論理和ゲートO2と異なる。
否定論理積ゲートNA1は、クロック信号XACKと、制御信号CKCTと、前段のDC回路1Cから外部端子CKRに入力される信号とに基づいて、ダイナミックコンパレータ部3における動作状態を制御する動作制御信号nRaを生成する。否定論理積ゲートNA1は、生成した動作制御信号nRaをリセット保持制御部31内のリセット信号保持回路35に出力する。
リセット制御部33は、論理積ゲートA21,A22,A23,A24に代えて設けられた論理積ゲートA31,A32,A33,A34を有している。論理積ゲートA31〜A34の入力端子には、論理積ゲートA8の出力端子に代えて、リセット信号保持回路35の出力端子が接続されている。
リセット保持制御部31は、リセット保持指令回路24と、否定論理積ゲートNA1とリセット制御部33との間に設けられたリセット信号保持回路35とを有している。リセット保持指令回路24は、デジタル入力信号DDの論理レベルが1周期前から変化していない場合にはローレベルの制御信号EOを出力し、デジタル入力信号DDの論理レベルが1周期前から変化している場合にはハイレベルの制御信号EOをリセット信号保持回路35に出力する。
リセット信号保持回路35は、インバータ回路36と、NチャネルMOSトランジスタSWNと、PチャネルMOSトランジスタSWPと、容量Cp1とを有している。
否定論理積ゲートNA1から出力される動作制御信号nRaは、インバータ回路36と、トランジスタSWPのゲート端子とに供給される。インバータ回路36には、動作電源電圧として電源電圧AVD及び接地電圧GNDが供給される。インバータ回路36は、動作制御信号nRaを論理反転させた信号をトランジスタSWNの第1端子に出力する。
トランジスタSWNの第2端子は、リセット制御部33内の論理積ゲートA31〜A34の入力端子に接続されている。トランジスタSWNのゲート端子には、リセット保持指令回路24から制御信号EOが供給される。
トランジスタSWPのソース端子には、電源電圧AVDが供給される。トランジスタSWPのドレイン端子は、トランジスタSWNの第2端子に接続されている。トランジスタSWP,SWN間の接続点は、容量Cp1の第1端子に接続されている。容量Cp1の第2端子には、接地電圧GNDが供給される。この容量Cp1の充電電圧が制御信号nRとして、論理積ゲートA31〜A34に供給される。ここで、容量Cp1は、トランジスタSWN,SWPが共にオフ状態となった後に、制御信号nRをハイレベルに維持するために設けられた容量である。例えば、容量Cp1は、トランジスタSWN,SWPが共にオフ状態となった後、少なくともクロック信号ACKの半周期分の期間だけ制御信号nRをハイレベルに維持することが可能な容量値に設定されている。
次に、複数のDC回路1Cを有するレベル変換回路10の動作について説明する。
各DC回路1Cのダイナミックコンパレータ部3では、制御信号nRのハイレベルへの遷移に応答してリセット動作が行われ、制御信号SCKのローレベルへの遷移に応答して比較動作が行われる。
ここで、制御信号nRは、デジタル入力信号DDの論理レベルがクロック信号CKの1周期前の論理レベルから変化している場合には、インバータ回路36により動作制御信号nRaが論理反転されて生成される。詳述すると、入力信号INと遅延信号INBが一致しない場合には、排他的論理和ゲート28からハイレベルの制御信号EOが出力され、その制御信号EOに応答してトランジスタSWNがオンされる。この場合には、クロック信号ACKのハイレベルへの遷移に応答して動作制御信号nRaがハイレベルに遷移すると、そのハイレベルの動作制御信号nRaに応答してトランジスタSWPがオフされ、ハイレベルの動作制御信号nRaがインバータ回路36により論理反転される。これにより、リセット信号保持回路35からローレベルの制御信号nRが出力される。また、クロック信号ACKのローレベルへの遷移に応答して動作制御信号nRaがローレベルに遷移すると、そのローレベルの動作制御信号nRaに応答してトランジスタSWPがオンされ、ローレベルの動作制御信号nRaがインバータ回路36により論理反転される。これにより、リセット信号保持回路35からハイレベルの制御信号nRが出力される。
このように、入力信号DDが変化する場合には、クロック信号ACK及び動作制御信号nRaのレベル遷移に応じて、制御信号nRのローレベルへの遷移と、制御信号nRのハイレベルへの遷移とが繰り返される。すなわち、入力信号DDが変化する場合には、ダイナミックコンパレータ部3で比較動作とリセット動作とが繰り返し実行される。
その一方で、制御信号nRは、入力信号DDの論理レベルが1周期前の論理レベルから変化しない場合には、動作制御信号nRaに関係なく所定のレベル(ここでは、ハイレベル)に固定される。すなわち、制御信号nRは、入力信号INと遅延信号INBとが一致する場合には、ダイナミックコンパレータ部3の動作状態をリセット状態に設定するためのハイレベルに固定される。入力信号INと遅延信号INBとが一致する場合には、排他的論理和ゲート28からローレベルの制御信号EOが出力され、その制御信号EOに応答してトランジスタSWNがオフされることにより、制御信号nRがハイレベルに固定される。詳述すると、ローレベルの制御信号EOに応答してトランジスタSWNがオフされているときに、クロック信号ACKのハイレベルへの遷移に応答して動作制御信号nRaがハイレベルに遷移すると、PチャネルMOSトランジスタSWPがオフされる。このとき、容量Cp1の充電電圧によって動作制御信号nRaがハイレベルに保持される。なお、トランジスタSWNがオフしているときに、クロック信号ACKのローレベルへの遷移に応答して動作制御信号nRaがローレベルに遷移すると、PチャネルMOSトランジスタSWPがオンされるため、動作制御信号nRaがハイレベルとなる。
このように動作制御信号nRaがハイレベルに固定されると、ダイナミックコンパレータ部3がリセット状態に保持される。このため、ローレベルの制御信号EOによってリセット状態が保持されている期間では、比較動作とその比較動作に伴うリセット動作との実行が省略される。
また、動作制御信号nRaがハイレベルに保持されると、制御信号nR2,nR4もハイレベルに保持される。このため、論理積ゲートA6からハイレベルの信号が外部端子CKRNに出力される。すなわち、1周期以上論理レベルが変化しない入力信号DDが入力されるDC回路1Cの外部端子CKRNからは、次段のDC回路1Cの外部端子CKRに対してハイレベルの信号が出力される。これにより、DC回路1Cを複数有するレベル変換回路10では、上記第2実施形態と同様に、入力信号INと遅延信号INBとの一致に応答して比較動作に移行しなかったDC回路1Cに挟まれたDC回路1Cで順次リセット動作が行われる。
以上説明した実施形態によれば、第1〜第3実施形態の(1)〜(6)に加えて、以下の効果を奏することができる。
(7)入力信号DDの論理レベルが1周期前の論理レベルから変化しない場合に、クロック信号ACKの後段への伝達を停止させるのではなく、ダイナミックコンパレータ部3の動作状態を比較動作に設定するためのローレベルの動作制御信号nRaの後段への伝達を停止させるようにした。例えば、論理和ゲートO2及び論理積ゲートA8の入力端子に接続された容量Cpの代わりに、論理積ゲートA31〜A34の入力端子に容量Cp1を設けるようにした。これにより、クロック信号XACKのレベル遷移の高速化を容易に行うことができる。すなわち、例えばインバータ回路34の駆動能力を上げることによってクロック信号XACKを高速化した場合であっても、インバータ回路34の出力端子に容量Cp等の大きな負荷が接続されていないため、その容量Cp等に起因するリーク電流を考慮する必要がない。換言すると、リーク電流を考慮せずに、インバータ回路34の駆動能力を挙げることができるため、クロック信号XACKを容易に高速化することができ、例えばクロック信号XACKの立ち下がりを高速化することができる。これにより、否定論理積ゲートNA1から出力される動作制御信号nRaの立ち上がりを高速化することができ、インバータ回路36の出力信号(制御信号nR)の立ち下がりを高速化することができる。さらに、制御信号nRの立ち下がりの高速化に伴って、論理積ゲートA31〜A34から出力される制御信号nR1〜nR4の立ち下がりを高速化することができる。この結果、制御信号CKCTの立ち下がりを高速化することができ、高い周波数で動作する高速動作に容易に対応させることができる。このように、制御信号CKCTの高速化は、その制御信号CKCTの立ち下がりに関する駆動能力を上げることによって容易に実現可能である。さらに、制御信号CKCTの高速化に伴う制御回路30の面積増加を小さくすることができる。
ここで、ダイナミックコンパレータ回路1,1A〜1Cはダイナミックコンパレータの一例であり、クロック信号ACKのハイレベルはクロック信号の第1レベルの一例であり、クロック信号ACKのローレベルはクロック信号の第2レベルの一例である。また、PチャネルMOSトランジスタMP1は電流源の一例であり、PチャネルMOSトランジスタMPIN、MPXINは差動対の一例である。また、PチャネルMOSトランジスタMP11とNチャネルMOSトランジスタMN11、およびPチャネルMOSトランジスタMP12とNチャネルMOSトランジスタMN12とで構成される1対のインバータゲートは正帰還回路の一例である。また、NチャネルMOSトランジスタMN1〜MN4はリセットスイッチの一例である。また、論理積ゲートA1〜A4,A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34はリセット制御部の一例であり、制御信号nR1〜nR4はリセット制御信号の一例である。ここで、制御信号nR1〜nR4のハイレベルがリセット指令の一例であり、制御信号nR1〜nR4のローレベルがリセット停止指令の一例である。また、論理和ゲートO1は電流源制御部の一例であり、論理和ゲートO1から出力される制御信号CKCTは電流源制御信号の一例である。ここで、制御信号CKCTのハイレベルが電流源をオフするオフ指令の一例であり、ローレベルが電流源をオンするオン指令の一例である。また、NチャネルMOSトランジスタMN1は第1リセットスイッチの一例であり、NチャネルMOSトランジスタMN2は第2リセットスイッチの一例であり、NチャネルMOSトランジスタMN3は第3リセットスイッチの一例であり、NチャネルMOSトランジスタMN4は第4リセットスイッチの一例である。また、制御信号nR1は第1リセット制御信号の一例であり、論理積ゲートA1、A11は第1リセット制御部の一例である。制御信号nR2は第2リセット制御信号の一例であり、論理積ゲートA2、A12は第2リセット制御部の一例である。制御信号nR3は第3リセット制御信号の一例であり、論理積ゲートA3、A13は第3リセット制御部の一例である。制御信号nR4は第4リセット制御信号の一例であり、論理積ゲートA4、A14は第4リセット制御部の一例である。また、論理積ゲートA6及び論理和ゲートO3は次段リセット制御部の一例である。また、ローレベルの制御信号EOはリセット保持指令信号の一例であり、レベルシフト回路11は変換回路の一例であり、否定論理積ゲートNA1は動作制御部の一例である。
(他の実施形態)
なお、本願に開示される技術は上記各実施形態に限定されるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
・例えば、上記第1及び第2実施形態では、リセット制御部の一例として論理積ゲートA1〜A4又は論理積ゲートA11〜A14に具体化し、電流源制御部の一例として論理和ゲートO1に具体化したが、これに限定されない。各制御信号nR1〜nR4,CKCTの論理レベルの遷移のシーケンスが維持されれば回路構成はこれに限るものではない。
・上記第3及び第4実施形態におけるリセット保持制御部21,31、電流源制御部22,32及びリセット制御部23,33の内部構成は、各制御信号nR,nR1〜nR4,CKCT,SCK及び動作制御信号nRa等の論理レベルの遷移のシーケンスが維持されていれば、特に限定されない。
・上記第3及び第4実施形態では、ダイナミックコンパレータ回路1B,1Cを、デジタル入力信号DDをレベル変換するレベルシフト回路として利用した。これに限らず、例えば、ダイナミックコンパレータ回路1B,1Cを比較回路として利用してもよい。
・上記各実施形態では、ダイナミックコンパレータ部3の差動対をPチャネルMOSトランジスタMPIN,MPXINで実現したが、これに限定されない。例えば、ダイナミックコンパレータ部3の差動対を、NチャネルMOSトランジスタで実現するようにしてもよい。
・上記各実施形態のダイナミックコンパレータ部3におけるリセット動作では、差動出力端子XCDT,CDT及び接続点nXI,nIを、接地電圧GNDに接続して接地電圧に放電するものとして説明したが、これに限定されない。例えば、リセット動作において、差動出力端子XCDT,CDT及び接続点nXI,nIを、電源電圧AVDに接続して電源電圧に充電するようにしてもよい。
1,1A〜1C ダイナミックコンパレータ回路
3 ダイナミックコンパレータ部
5,7,20,30 制御回路
10 レベル変換回路
11 レベルシフト回路
21,31 リセット保持制御部
22,32 電流源制御部
23,33 リセット制御部
A1〜A4,A6,A7,A8,A11〜A14 論理積ゲート
A21〜A24,A31〜A34 論理積ゲート
CKR,CKRN 外部端子
MN1〜MN4,MN11,MN12 NチャネルMOSトランジスタ
MPIN,MPXIN,MP1,MP11,MP12 PチャネルMOSトランジスタ
O1〜O4 論理和ゲート
ACK,XACK,CK クロック信号
AVD,VDD 電源電圧
CKCT,nR1,nR2,nR3,nR4 制御信号
EO,nR,SCK 制御信号
nRa 動作制御信号
IN,XIN 差動入力信号
XCDT,CDT 差動出力端子
nXI,nI 接続点

Claims (11)

  1. 差動入力信号が入力される差動対と、
    前記差動対に接続され、前記差動入力信号を増幅して差動出力端子に出力する正帰還回路と、
    クロック信号の第1レベルに応じてバイアス電流を停止し、前記クロック信号の第2レベルに応じて前記バイアス電流を供給する電流源と、
    前記差動対と前記正帰還回路との接続点及び前記差動出力端子のそれぞれを放電するリセットスイッチと、
    前記クロック信号の前記第1レベルへの遷移に応じて、前記リセットスイッチを順次オンし、前記クロック信号の前記第2レベルへの遷移に応じて、前記リセットスイッチをオフするリセット制御信号を出力するリセット制御部と、
    前記クロック信号の前記第2レベルへの遷移と前記リセットスイッチをオフする前記リセット制御信号に応じて、前記バイアス電流の供給を開始し、前記クロック信号の前記第1レベルへの遷移に応じて、前記バイアス電流の供給を終了する電流源制御信号を出力する電流源制御部とを備えることを特徴とするダイナミックコンパレータ。
  2. 前記リセットスイッチは、
    前記差動対と前記正帰還回路との接続点のうち一方側の接続点を放電する第1リセットスイッチと、
    前記差動出力端子のうち他方側の出力端子を放電する第2リセットスイッチと、
    前記差動対と前記正帰還回路との接続点のうち他方側の接続点を放電する第3リセットスイッチと、
    前記差動出力端子のうち一方側の出力端子を放電する第4リセットスイッチと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のダイナミックコンパレータ。
  3. 前記リセット制御部は、
    前記クロック信号及び前記電流源制御信号及び前記一方側の出力端子の電圧レベルに応じて、前記第1リセットスイッチを制御する第1リセット制御信号を出力する第1リセット制御部と、
    前記クロック信号及び前記電流源制御信号及び前記第1リセット制御信号に応じて、前記第2リセットスイッチを制御する第2リセット制御信号を出力する第2リセット制御部と、
    前記クロック信号及び前記電流源制御信号及び前記他方側の出力端子の電圧レベルに応じて、前記第3リセットスイッチを制御する第3リセット制御信号を出力する第3リセット制御部と、
    前記クロック信号及び前記電流源制御信号及び前記第3リセット制御信号に応じて、前記第4リセットスイッチを制御する第4リセット制御信号を出力する第4リセット制御部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のダイナミックコンパレータ。
  4. 前記電流源制御部は、前記クロック信号及び前記第1〜第4リセット制御信号に応じて、前記電流源制御信号を出力することを特徴とする請求項3に記載のダイナミックコンパレータ。
  5. 前記ダイナミックコンパレータが複数搭載されている場合に、順次リセット動作を行うように接続されたダイナミックコンパレータであって、
    前記第2リセット制御信号及び前記第4リセット制御信号に応じて、次段のダイナミックコンパレータにリセット許可指令信号を出力する次段リセット制御部を備え、
    前記リセット制御部は、
    前記クロック信号の前記第1レベルへの遷移及び前段のダイナミックコンパレータから出力されるリセット許可指令信号に応じて、前記リセットスイッチを順次オンすることを特徴とする請求項3又は4に記載のダイナミックコンパレータ。
  6. 複数の前記ダイナミックコンパレータと縦続接続されたダイナミックコンパレータであって、
    前記差動入力信号の論理レベルが前記クロック信号の1周期前の差動入力信号の論理レベルと一致する場合に、リセット保持指令信号を生成し、前記リセット保持指令信号に基づいて、前記クロック信号を前記第1レベルに固定するリセット保持制御部と、
    前記第2リセット制御信号及び前記第4リセット制御信号及び前記リセット保持指令信号に応じて、次段のダイナミックコンパレータにリセット許可指令信号を出力する次段リセット制御部と、を備え、
    前記リセット制御部は、
    前記クロック信号の前記第1レベルへの遷移及び前段のダイナミックコンパレータから出力されるリセット許可指令信号に応じて、前記リセットスイッチを順次オンすることを特徴とする請求項3又は4に記載のダイナミックコンパレータ。
  7. 複数の前記ダイナミックコンパレータと縦続接続されたダイナミックコンパレータであって、
    前記第2リセット制御信号及び前記第4リセット制御信号に応じて、次段のダイナミックコンパレータにリセット許可指令信号を出力する次段リセット制御部と、
    前記クロック信号及び前記電流源制御信号及び前段のダイナミックコンパレータから出力されるリセット許可指令信号に応じて、動作制御信号を生成する動作制御部と、
    前記動作制御信号の第1レベルへの遷移に応じて、前記リセットスイッチを順次オンする前記リセット制御信号を生成し、前記動作制御信号の第2レベルへの遷移に応じて、前記リセットスイッチをオフする前記リセット制御信号を生成する前記リセット制御部と、
    前記差動入力信号の論理レベルが前記クロック信号の1周期前の差動入力信号の論理レベルと一致する場合に、前記動作制御信号を前記第1レベルに固定するリセット保持制御部と、
    を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のダイナミックコンパレータ。
  8. 縦続接続された複数の、請求項6又は7に記載のダイナミックコンパレータと、
    第1の電圧を信号レベルとする第1クロック信号を第2の電圧を信号レベルとする前記クロック信号に変換し、前記クロック信号を前記複数のダイナミックコンパレータに出力する変換回路と、を有し、
    前記複数のダイナミックコンパレータは、前記リセットスイッチをオフしたときに、前記第1の電圧を信号レベルとする前記差動入力信号を、前記第2の電圧を信号レベルとする出力信号に変換することを特徴とするレベル変換回路。
  9. 差動入力信号が入力される差動対と、前記差動対に接続され、前記差動入力信号を増幅して差動出力端子に出力する正帰還回路と、クロック信号の第1レベルに応じてバイアス電流を停止し、前記クロック信号の第2レベルに応じて前記バイアス電流を供給する電流源と、前記差動対と前記正帰還回路との接続点及び前記差動出力端子のそれぞれを放電するリセットスイッチとを備えるダイナミックコンパレータを制御する制御回路において、
    前記クロック信号の前記第1レベルへの遷移に応じて、前記リセットスイッチを順次オンし、前記クロック信号の前記第2レベルへの遷移に応じて、前記リセットスイッチをオフするリセット制御信号を出力するリセット制御部と、
    前記クロック信号の前記第2レベルへの遷移と前記リセットスイッチをオフする前記リセット制御信号に応じて、前記バイアス電流の供給を開始し、前記クロック信号の前記第1レベルへの遷移に応じて、前記バイアス電流の供給を終了する電流源制御信号を出力する電流源制御部とを備えることを特徴とする制御回路。
  10. 前記リセットスイッチは、
    前記差動対と前記正帰還回路との接続点のうち一方側の接続点を放電する第1リセットスイッチと、
    前記差動出力端子のうち他方側の出力端子を放電する第2リセットスイッチと、
    前記差動対と前記正帰還回路との接続点のうち他方側の接続点を放電する第3リセットスイッチと、
    前記差動出力端子のうち一方側の出力端子を放電する第4リセットスイッチと、を備え、
    前記リセット制御部は、
    前記クロック信号及び前記電流源制御信号及び前記一方側の出力端子の電圧レベルに応じて、前記第1リセットスイッチを制御する第1リセット制御信号を出力する第1リセット制御部と、
    前記クロック信号及び前記電流源制御信号及び前記第1リセット制御信号に応じて、前記第2リセットスイッチを制御する第2リセット制御信号を出力する第2リセット制御部と、
    前記クロック信号及び前記電流源制御信号及び前記他方側の出力端子の電圧レベルに応じて、前記第3リセットスイッチを制御する第3リセット制御信号を出力する第3リセット制御部と、
    前記クロック信号及び前記電流源制御信号及び前記第3リセット制御信号に応じて、前記第4リセットスイッチを制御する第4リセット制御信号を出力する第4リセット制御部と、を備えることを特徴とする請求項9に記載の制御回路。
  11. 前記ダイナミックコンパレータが複数搭載されている場合に、個々のダイナミックコンパレータに対して順次リセット動作を行うためのダイナミックコンパレータを制御する制御回路であって、
    前記第2リセット制御信号および第4リセット制御信号に応じて、次段のダイナミックコンパレータのリセット許可指令信号を出力する次段リセット制御部を備え、
    前記リセット制御部は、
    前記クロック信号の前記第1レベルへの遷移および前段の制御回路から出力されるリセット許可指令信号に応じて、前記リセットスイッチを順次オンすることを特徴とする請求項10に記載の制御回路。
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