JP6314590B2 - ベルトコンベアのフレーム更新方法 - Google Patents
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Description
しかし、従来の方法によりフレームを更新する場合、ベルトコンベアが長時間使用できなくなる点を考慮する必要がある。コークス炉へ石炭を搬送するベルトコンベアなどのような操業に重要な位置を占めるベルトコンベアに従来の方法を適用した場合、大きな減産が発生する。そのため、フレームの更新をせず、劣化した部材を新たな部材で補強してフレームの延命を図る方法が採られることが多い。
上記方法は、ベルトコンベアが稼動している状況下でフレームを更新するので、従来のようなベルトコンベアの停止による減産を回避することができる。
また、既設フレームと新設フレームの荷重が支柱並びに支柱を支持する基礎に作用するため、支柱及び/又は基礎の強度不足が懸念される場合には、事前に支柱及び/又は基礎を補強しておく必要があり、工事期間が長期間に及ぶおそれがある。
さらにまた、ベルトコンベア稼働中にフレームの更新が行われるため、新設フレームを高い精度で据え付けることができず、新設フレームの据え付け不良に起因する不具合(コンベアベルトの蛇行)が発生しやすい。その結果、テールプーリやヘッドプーリの傾き調整といった、ラインを止めて行わなければならない蛇行調整が必要となる。
(1)従来に比べて更新現場における作業量を少なくすると共に、新設フレームの据え付けを高精度化することにより、ライン停止の短時間化並びに延べ工事時間の短縮を図り、併せてコスト削減を実現すること。
(2)施工時の安全性が確保されていること。
(1)前記グラビティ緊張装置の緊張力を解除して、前記コンベアベルトに作用する張力を解放する工程
(2)前記上ベルトを把持して上方に持ち上げ、前記上ベルトを支持するキャリアローラAを取り外す工程
(3)前記上ベルト及び前記下ベルトを把持して上方に持ち上げ、前記支柱間に架設された前記フレームの一部もしくは全部を撤去し、撤去した箇所に、クレーンを用いて吊上げた新設フレームを据え付ける工程
(4)前記下ベルトの把持を解除し、前記新設フレームに設置されているリターンローラ上に該下ベルトを配置した後、キャリアローラBを前記新設フレームに取り付ける工程
(5)前記上ベルトの把持を解除し、前記キャリアローラB上に該上ベルトを配置する工程
(6)前記グラビティ緊張装置に緊張力を導入して、前記コンベアベルトに張力を付与する工程
また、ラインを停止させた状態でフレームの更新を行うので、高い精度で新設フレームを据え付けることができるだけでなく、施工時の安全性を確保することができる。
ベルトコンベア10は、上ベルト12と下ベルト13からなる無端状のコンベアベルト11と、コンベアベルト11に沿って間隔をあけて立設された支柱16、17、18と、支柱16、17、18間に架設され、コンベアベルト11を保持するフレーム14とを備えている。また、フレーム14の中間部を支持する支柱17には、コンベアベルト11に張力を付与するグラビティ緊張装置19が設置されている。
ベルトコンベア10の支柱16、17、18間の間隔(1スパンの距離)は5m〜50m程度、支柱16、17、18の高さは1m〜30m程度である。
なお、コンベアベルト11の空回りやスリップを防止するため、駆動源であるヘッドプーリ23に対するコンベアベルト11の巻き付け角度を大きくするヘッドスナッププーリ24がヘッドプーリ23の斜め下方に配置されている(図1参照)。
チェーンブロック(図示省略)等を用いて、重錘20付きのグラビティプーリ21を上昇させることによりグラビティ緊張装置19の緊張力を解除し、コンベアベルト11に作用している張力を解放する(図4(a)参照)。グラビティプーリ21の上昇量は、キャリアローラ26等の取り外しに支障のない位置に上ベルト12を持ち上げられる程度(本実施の形態では、グラビティプーリ21が昇降可能な距離の1/2程度)とする。
[STEP−2]
上ベルト12が傷付かないように上ベルト12にベルトスリング等を巻き付けて上ベルト12を把持し、第1のクレーン(図示省略)を用いて上ベルト12を斜め上方に持ち上げる(図4(b)参照)。
[STEP−3]
上ベルト12を支持していたキャリアローラ26(キャリアローラA)及びキャリアローラ26を保持していたキャリアローラスタンド28をフレーム14aから取り外し、下ベルト13の上方に設置されていた設備を撤去する(図4(c)参照)。
チェーンブロック等を用いて、重錘20付きのグラビティプーリ21を最上位置まで上昇させる。次いで、上ベルト12を吊り下げて上ベルト12を一旦、下ベルト13の上に載置し、上ベルト12及び下ベルト13にベルトスリング等を巻き付けて上ベルト12及び下ベルト13を把持し、第1のクレーンを用いて上ベルト12及び下ベルト13を斜め上方に持ち上げる(図5(d)参照)。
なお、上ベルト12を持ち上げるためのクレーンに加えて、下ベルト13を持ち上げるためのクレーンを準備してもよい。
[STEP−5]
支柱16、17間に架設されたフレーム14aを第2のクレーン(図示省略)を用いて懸吊し、撤去すべきフレーム14aの両端部をフレーム14から切断する。次いで、フレーム14aにワイヤーの一端を緊結し、当該ワイヤーの他端をチェーンブロック(図示省略)を介して他の固定物(図示省略)に緊結する。そして、チェーンブロックを徐々に伸ばしながら、第2のクレーンのブームを徐々に旋回させてフレーム14aを水平移動させ、支柱16、17間からフレーム14aを撤去する(図5(e)参照)。
[STEP−6]
第2のクレーンを用いて新設フレーム15を吊上げ、新設フレーム15を水平移動させて支柱16、17間に据え付ける。具体的には、新設フレーム15にワイヤーの一端を緊結し、当該ワイヤーの他端をチェーンブロックを介して他の固定物に緊結し、チェーンブロックを徐々に縮めながら、第2のクレーンのブームを徐々に旋回させて新設フレーム15を支柱16、17間に水平移動させる(図5(f)参照)。そして、新設フレーム15の両端部を既設のフレーム14bに接合する。
上ベルト12及び下ベルト13を吊り下げて、新設フレーム15に設置されているリターンローラ31上に下ベルト13を配置した後、上ベルト12のみベルトスリング等で把持して斜め上方に持ち上げる(図6(g)参照)。次いで、チェーンブロック等を用いて、重錘20付きのグラビティプーリ21を下降させる。グラビティプーリ21の下降量は、グラビティプーリ21が昇降可能な距離の1/2程度とする。
[STEP−8]
キャリアローラ27(キャリアローラB)をキャリアローラスタンド29を介して新設フレーム15に設置する(図6(h)参照)。
[STEP−9]
上ベルト12を吊り下げて、キャリアローラ27上に上ベルト12を配置する(図6(i)参照)。
[STEP−10]
チェーンブロック等を用いて、重錘20付きのグラビティプーリ21を最低位置まで下降させ、グラビティ緊張装置19に緊張力を導入してコンベアベルト11に張力を付与する(図6(j)参照)。
対象としたベルトコンベアの仕様は、水平機長:48m、揚程:12.5m、ベルト幅:1.05mである。本検証試験では、当該ベルトコンベアのうち、水平機長(支柱間長さ):17.4m、揚程:4.4m、両端の支柱の高さ:2.3m、6.7mの範囲についてフレーム更新を行うこととした。
実施例におけるライン停止時間は、フレームの交換に要する時間を示している。従来例におけるライン停止時間は、コンベアベルトの切断、フレームの交換、及びコンベアベルトの再接合に要する時間を示している。一方、比較例では、ラインを停止させないので、ライン停止時間はゼロ時間となる。
実施例、比較例、及び従来例における調整時間は、コンベアベルトの蛇行調整に要する時間を示している。
Claims (1)
- 上ベルトと下ベルトからなる無端状のコンベアベルトと、前記コンベアベルトに沿って間隔をあけて立設された支柱と、前記支柱間に架設され、前記コンベアベルトを保持するフレームと、前記コンベアベルトに張力を付与するグラビティ緊張装置とを備えるベルトコンベアの前記フレームを新設のフレームに更新する方法であって、
前記グラビティ緊張装置の緊張力を解除して、前記コンベアベルトに作用する張力を解放する工程と、
前記上ベルトを把持して上方に持ち上げ、前記上ベルトを支持するキャリアローラAを取り外す工程と、
前記上ベルト及び前記下ベルトを把持して上方に持ち上げ、前記支柱間に架設された前記フレームの一部もしくは全部を撤去し、撤去した箇所に、クレーンを用いて吊上げた新設フレームを据え付ける工程と、
前記下ベルトの把持を解除し、前記新設フレームに設置されているリターンローラ上に該下ベルトを配置した後、キャリアローラBを前記新設フレームに取り付ける工程と、
前記上ベルトの把持を解除し、前記キャリアローラB上に該上ベルトを配置する工程と、
前記グラビティ緊張装置に緊張力を導入して、前記コンベアベルトに張力を付与する工程とを備えることを特徴とするベルトコンベアのフレーム更新方法。
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JP2014065945A JP6314590B2 (ja) | 2014-03-27 | 2014-03-27 | ベルトコンベアのフレーム更新方法 |
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