JP6313818B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
特許文献1は、吸収性物品を折り畳むための第1折り線及び第2折り線が長手方向に沿って形成された吸収性物品を開示している。吸収性物品は、長手方向に沿う第1折り線及び第2折り線によって折り畳まれた状態において、折り畳まれていない展開した状態と比較して幅方向の長さが短くなり、コンパクトな携帯性を実現できる。特許文献1の第1折り線及び第2折り線は、吸収体の側部に形成されている。
特開平9−266928号公報
使用者は、折り畳まれた吸収性物品を展開した際に、吸収性物品の表面を確認し、吸収性に対する安心感を得る。そのとき、使用者は、特に吸収性に直接的に関係する吸収体の大きさや形状を確認する。
特許文献1の吸収性物品は、吸収体の側部に第1折り線及び第2折り線が形成されている。使用者は、第1折り線及び第2折り線による折り癖によって吸収体の側部を視認し難くなり、吸収体の幅方向の長さを実際の長さよりも短いと認識することがあった。そのため、使用者は、吸収性に対する安心感を得難いことがあった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、コンパクトな携帯性を実現しつつ、使用者が吸収性に対する安心感を得ることができる吸収性物品を提供することを目的とする。
本開示に係る吸収性物品(吸収性物品1)は、長手方向(長手方向L)、幅方向(幅方向W)及び厚さ方向(厚さ方向)と、吸収体(吸収体30)、前記吸収体の肌対向面側に配置されたトップシート(トップシート10)、前記吸収体の非肌対向面側に配置されたバックシート(バックシート20)を有し、吸収性物品を折り畳むための第1折り線(第1折り線FL1)及び第2折り線(第2折り線FL2)が前記長手方向に沿って形成された吸収性物品であって、前記トップシートは、前記幅方向の両側において、折り返し線(折り返し線12)によって折り返された折り返し部(折り返し部11)を有し、前記折り返し線は、前記吸収体の外側縁よりも前記幅方向の外側に位置し、前記折り返し部の先端(先端11E)は、前記吸収体の外側縁よりも前記幅方向の内側に位置し、前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記折り返し線よりも前記幅方向の外側に位置することを要旨とする。
本発明に係る吸収性物品によれば、コンパクトな携帯性を実現しつつ、使用者が吸収性に対する安心感を得ることができる。
一実施形態における吸収性物品の平面図である。 図1に示すA−A線に沿った吸収性物品の断面図である。 図1に示す吸収性物品の折り畳み態様を説明するための図である。 変形例に係る吸収性物品の断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
長手方向、幅方向及び厚さ方向と、
吸収体、前記吸収体の肌対向面側に配置されたトップシート、前記吸収体の非肌対向面側に配置されたバックシートを有し、
吸収性物品を折り畳むための第1折り線及び第2折り線が前記長手方向に沿って形成された吸収性物品であって、
前記トップシートは、前記幅方向の両側において、折り返し線によって折り返された折り返し部を有し、
前記折り返し線は、前記吸収体の外側縁よりも前記幅方向の外側に位置し、
前記折り返し部の先端は、前記吸収体の外側縁よりも前記幅方向の内側に位置し、
前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記折り返し線よりも前記幅方向の外側に位置する、吸収性物品。
吸収性物品は、長手方向に沿う第1折り線及び第2折り線によって折り畳まれた状態において、第1折り線及び第2折り線によって折り畳まれていない展開した状態と比較して幅方向の長さが短くなり、コンパクトな携帯性を実現できる。また、使用者は、トップシートの幅方向の長さが吸収体の幅方向の長さよりも長いため、体液を引き込むトップシートの幅が広いことを認識でき、吸収性に対する安心感を得ることができる。よって、コンパクトな携帯性を実現しつつ、使用者が吸収性に対する安心感を得ることができる。
折り返し部の折り返し線は、吸収体の外側縁よりも幅方向の外側に位置し、折り返し部の先端は、吸収体の外側縁よりも幅方向の内側に位置する。よって、吸収体の外側縁よりも幅方向の外側には、少なくとも2層のトップシートが配置される。体液を引き込むトップシートの幅が広いことを認識でき、吸収性に対する安心感を得ることができる。吸収体の外側縁よりも幅方向の外側に2層のトップシートによる膨らみのある領域が形成され、使用者は、膨らみのある領域が好適に体液を引き込む印象を持ち、吸収性に対する安心感を得ることができる。
加えて、第1折り線及び第2折り線が、折り返し線よりも幅方向の外側に位置する。2層のトップシートによる膨らみのある領域には、第1折り線及び第2折り線による折り癖が形成されない。よって、トップシートの側端縁が折り癖によって立ち上がり難く、吸収体の側部がトップシートによって覆われることを抑制できる。使用者は、吸収体の側部を含んだ全域を視認することができ、吸収性に対する安心感を得ることができる。また、第1折り線及び第2折り線による折り癖が吸収体の側部に形成されない。よって、使用者は、吸収性物品を展開した際に、吸収体の側部を視認し、吸収体の実際の幅方向の長さを把握し、吸収性に対する安心感を得ることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記折り返し線と前記吸収体の外側縁の間には、前記トップシート同士が厚さ方向において重なり、かつ前記トップシート同士が接合されていない領域が設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、折り返し線と吸収体の外側縁の間に、トップシート同士が離れて配置される領域を設けることができる。当該領域では、トップシートの折り返し部が膨らんだ状態となり易く、折り返し部が配置された領域のトップシートの厚さが吸収体の厚さと略同じ又は吸収体の厚さよりも厚くなり易い。吸収性を有する吸収体と略同じ厚さが幅方向の外側に連続することにより、使用者は、吸収面積を広く認識し、吸収性に対する安心感を得ることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記トップシートの前記折り返し部が前記バックシートに接合されていない領域を有することが望ましい。
トップシートの折り返し部がバックシートに接合されていない領域においては、トップシートとバックシートが厚さ方向に離れて配置され易く、トップシートの折り返し部が膨らんだ状態となり易い。折り返し部が配置された領域のトップシートの厚さは、吸収体の厚さと略同じ又は吸収体の厚さよりも厚くなり易い。吸収性を有する吸収体と略同じ厚さが幅方向の外側に連続することにより、使用者は、吸収面積を広く認識し、吸収性に対する安心感を得ることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記折り返し線と前記吸収体の外側縁の間に配置される前記トップシートのうち肌対向面側に位置する前記トップシートのみには、肌面圧搾部が形成されていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、使用者は、肌面圧搾部によって体液の引き込み性が高いことを認識でき、吸収性に対する安心感を得ることができる。また、肌対向面側に位置するトップシートのみに肌面圧搾部が形成されているため、折り返し部において厚さ方向において重なるトップシート同士が肌面圧搾部によって接合されない。よって、折り返し部が配置された領域の膨らみを維持することができ、使用者は、吸収性に対する安心感を得ることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収体と前記トップシートに形成された吸収体圧搾部を有し、
前記肌面圧搾部の前記厚さ方向の深さは、前記吸収体圧搾部の前記厚さ方向の深さよりも浅いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、肌面圧搾部の厚さ方向の深さが吸収体圧搾部の厚さ方向の深さよりも浅いため、折り返し部が配置された領域の膨らみを維持することができ、使用者は、吸収性に対する安心感を得ることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収体と前記トップシートの間に設けられたセカンドシートを有し、
前記セカンドシートは、前記吸収体の外側縁よりも前記幅方向の外側に延出していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収体の外側縁の幅方向の外側に、少なくとも2層のトップシートとセカンドシートが配置される。吸収体の外側縁よりも幅方向の外側に、3層のシートによる膨らみのある領域を設けることができる。使用者は、膨らみのある領域が好適に体液を引き込む印象を持ち、吸収性に対する安心感を得ることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記セカンドシートは、前記折り返し線によって折り返された折り返し部を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収体の外側縁の幅方向の外側に、少なくとも2層のトップシートと、少なくとも2層のセカンドシートと、が積層された領域が設けられる。吸収体の外側縁よりも幅方向の外側に4層のシートによる膨らみのある領域を設けることができる。使用者は、膨らみのある領域が好適に体液を引き込む印象を持ち、吸収性に対する安心感を得ることができる。
===本実施の形態に係る吸収性物品について===
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品について説明する。以下の実施形態では、吸収性物品の一例として使い捨ての生理用ナプキンについて説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)吸収性物品の全体概略構成
図1は、一実施形態における吸収性物品の平面図である。図2は、図1に示すA−A線に沿った吸収性物品の断面図である。
吸収性物品1は、互いに直交する長手方向Lと幅方向Wを有し、かつ着用者の肌対向面側T1から非肌対向面側T2へ延びる厚さ方向Tを有する。肌対向面側T1は、使用時に、着用者の肌に面する側に相当する。非肌対向面側T2は、使用時に、肌対向面側T1とは反対側、すなわち着用者の肌とは反対に向けられる側に相当する。
吸収性物品1は、股下域S1、前側域S2及び後側域S3を有する。股下域S1は、着用者の排泄口、例えば膣口に対向する領域である。吸収性物品1が下着に装着されたときに、股下域S1は下着の股下部に配置され、着用者の両足の間に配置される領域である。前側域S2は、股下域S1よりも前側に位置する。前側域S2の前端縁は、吸収性物品1の前端縁を規定する。後側域S3は、股下域S1よりも後方に位置する。後側域S3の後端縁は吸収性物品1の後端縁を規定する。
吸収性物品1は、ウイング3及びヒップフラップ4を有する。ウイング3及びヒップフラップ4は、股下域S1における吸収体30の外側縁30Eよりも幅方向Wの外側に延出している。ウイング3は、股下域S1に設けられている。ウイング3の前端縁は、ウイング3の付け根によって規定されており、最も幅方向Wの内側に窪んだ2つの部分のうち、前側に位置する部分に相当する。ウイング3の前端縁は、股下域S1と前側域S2との境界を規定する。ウイング3の後端縁は、ウイング3の付け根によって規定されており、最も幅方向Wの内側に窪んだ2つの部分のうち、後側に位置する部分に相当する。ウイング3の後端縁は、股下域S1と後側域S3との境界を規定する。ヒップフラップ4は、後側域S3に設けられている。
吸収性物品1は、トップシート10、セカンドシート15、バックシート20及び吸収体30を有する。トップシート10は、吸収体30よりも肌対向面側T1に設けられる。バックシート20は、吸収体30よりも非肌対向面側T2に設けられる。吸収体30は、トップシート10とバックシート20との間に設けられる。
吸収体30は、少なくとも股下域S1と後側域S3に配置されている。吸収体30は、液体を吸収する吸収材料からなる吸収コア(図示せず)と、吸収コアを包むコアラップ(図示せず)と、を有する。吸収体30とトップシート10には、吸収体圧搾部33が形成されている。吸収体圧搾部33は、少なくともトップシート10と吸収体30を厚さ方向Tに圧搾することによって形成されている。トップシート10と吸収体30が一体になる吸収体圧搾部33によって体液の引き込みが向上し、体液の漏れを防止できる。
トップシート10は、体液等の液体を透過する液透過性のシートである。トップシート10は、吸収体30の肌対向面側を覆う。トップシート10は、幅方向の両側において、折り返し線12によって折り返された折り返し部11を有する。折り返し部11の構成については、後述にて詳細に説明する。
セカンドシート15は、トップシート10と吸収体30の間に設けられている。セカンドシート15は、吸収体30の肌対向面側T1の少なくとも一部を覆う。本実施の形態のセカンドシート15の幅方向Wの長さは、吸収体30の幅方向Wの長さよりも短い。
バックシート20は、メインシート21と、サイドシート22と、を有する。メインシート21は、吸収性物品の全域に配置されており、厚さ方向の最も非肌対向面側に設けられている。サイドシート22は、吸収性物品の外側縁から幅方向の内側に向かう一定の領域に設けられている。サイドシート22は、厚さ方向Tにおいてトップシート10の折り返し部11とメインシート21の間に配置されている。メインシート21とサイドシート22は、図示しない接合手段によって接合されている。なお、図2においては、バックシート20と吸収体30が厚さ方向に離間している状態で示しているが、本実施の形態のバックシート20と吸収体30は、図示しない接合手段によって接合されている。
(2)トップシートの折り返し部の詳細構成
次いで、トップシート10の折り返し部11について詳細に説明する。折り返し部11は、トップシート10が折り返し線12にて非肌対向面側に向かって折り返されることによって形成されている。トップシート10は、折り返し部11と折り返し線12間において幅方向に延びる(折り返されていない)部分と、が厚さ方向Tにおいて積層されている。トップシート10は、折り返し部11が設けられた領域において2層に重ねられている。トップシート10は、折り返し線12にて折り返されており、サイドシート22等によって覆われていない。また、トップシート10の幅方向の長さは、吸収体30の幅方向の長さよりも長い。使用者は、体液を引き込むトップシート10の幅を広く認識でき、吸収性に対する安心感を得ることができる。
折り返し部11は、折り返し線12から折り返し部11の先端11Eまでの部分である。折り返し線12は、吸収体30の外側縁30Eよりも幅方向Wの外側に位置する。折り返し部11の先端11Eは、吸収体30の外側縁30Eより幅方向の内側に位置している。折り返し部11の先端11Eは、厚さ方向Tにおいて吸収体30とバックシート20の間に位置している。吸収体30外側縁の幅方向Wの外側かつ折り返し線12よりも幅方向Wの内側には、少なくとも2層のトップシート10が配置される。2層のトップシートによる膨らみのある領域が吸収体30の外側縁30Eよりも幅方向Wの外側に形成される。使用者は、膨らみのある領域が好適に体液を引き込む印象を持ち、吸収性に対する安心感を得ることができる。
幅方向における折り返し線12と吸収体30の外側縁30Eの間には、トップシート10同士が厚さ方向において重なり、かつトップシート10同士が接合されていない領域が設けられている。本実施の形態のトップシート10は、折り返し線12と吸収体30の外側縁30Eの間の全域に亘ってトップシート10同士が重なり、かつトップシート10同士が接合されていない。当該領域では、トップシート10同士が離れて配置され、折り返し部11が配置された領域に膨らみを持たせることができる。折り返し部11が配置された領域の厚さは、吸収体30の厚さと略同じ又は吸収体30の厚さよりも厚くなり易い。吸収性を有する吸収体30と略同じ厚さが幅方向の外側に連続することにより、使用者は、吸収面積を広く認識し、吸収性に対する安心感を得ることができる。なお、本実施の形態において2つの部材が重なる状態とは、2つの部材が当接して重なった状態のみならず、2つの部材の間に他の部材が配置され、2つの部材が間接的に重なった状態を含むものである。
折り返し部11は、厚さ方向Tにおいてバックシート20と対向して配置されている。吸収性物品1は、トップシート10の折り返し部11がバックシート20に接合されていない領域を有する。折り返し部11は、折り返し線12と吸収体30の外側縁30Eの間の全域に亘ってバックシート20に接合されていない。トップシート10の折り返し部11がバックシート20に接合されていない領域では、トップシート10とバックシート20が厚さ方向Tに離れて配置され易く、折り返し部11が配置された領域に膨らみを持たせることができる。折り返し部11が配置された領域の厚さは、吸収体30の厚さと略同じ又は吸収体の厚さよりも厚くなり易い。吸収性を有する吸収体30と略同じ厚さが幅方向の外側に連続することにより、使用者は、吸収面積を広く認識し、吸収性に対する安心感を得ることができる。
折り返し線12と吸収体30の外側縁30Eの間に配置されるトップシート10のうち肌対向面側に位置するトップシート10には、肌面圧搾部14が形成されている。肌面圧搾部14は、トップシート10に形成された圧搾部であり、トップシート10が厚さ方向に圧搾されることによって形成されている。本実施の形態において肌対向面側に位置するトップシート10は、折り返されていないトップシート10である。肌対向面側T1に位置するトップシート10に肌面圧搾部14が形成されていることにより、使用者は、肌面圧搾部14によって体液の引き込み性が高いことを認識でき、吸収性に対する安心感を得ることができる。また、肌対向面側T1に位置するトップシート10のみに肌面圧搾部14が形成されているため、厚さ方向Tにおいて重なるトップシート10同士が肌面圧搾部14によって接合されない。よって、トップシート10の折り返し部11の膨らみを維持することができ、使用者は、吸収性に対する安心感を得ることができる。
肌面圧搾部14の厚さ方向Tの深さは、吸収体圧搾部33の厚さ方向Tの深さよりも浅い。肌面圧搾部14の厚さ方向の深さが吸収体圧搾部33の厚さ方向の深さよりも浅いため、肌面圧搾部による凹凸が浅く、折り返し部11が配置された領域の膨らみを維持することができる。使用者は、吸収性に対する安心感を得ることができる。
なお、圧搾部の厚さ方向の深さは、圧搾部が形成されていない部分に対する圧搾部が形成された部分の凹みの深さであり、例えば、以下の方法によって測定できる。3次元測定器として、(株)キーエンス社製高精度形状測定システム(高精度ステージ:KS-1100を含む)と、高速・高精度CCDレーザー変位計(コントローラー:LK-G3000Vセット、センサヘッド:LK-G30を含む)とを用いる。測定対象の吸収性物品を水平面上に配置し、そのときの厚さ向の断面における表面の起伏の状態を輪郭として記録する。圧搾部による凹み形状が形成された部分の幅方向両端部を頂点とし、凹み形状の底面(圧搾部の底面)を底点とし、頂点と底点の差から深さを算出する。
(3)吸収性物品の折り畳み態様
吸収性物品1は、包装シート70によって個別に包装されるように構成されている。図3は、吸収性物品1の折り畳み態様を説明するための図である。吸収性物品1は、折り畳まれる際に、吸収性物品1の非肌対向面と包装シート70が対向するように、包装シート70上に配置されている。吸収性物品1が包装シート70上に配置された状態で、吸収性物品1の一方の外側縁と包装シート70の一方の外側縁が、長手方向Lに沿った第1折り線FL1を基点に内側に折り返される(図3(a)参照)。吸収性物品が展開した展開状態(折り畳まれる前の状態)で第1折り線FL1を挟んで配置される領域(第1折り線FL1の両側の領域)は、折り畳まれた折り畳み状態で肌対向面同士が対向している。なお、肌対向面同士が対向している状態は、一方の肌対向面と他方の肌対向面とが向き合っている状態であり、一方の肌対向面と他方の肌対向面との間に他の部材が配置されている状態も含む概念である。
次いで、吸収性物品1の他方の外側縁と包装シート70の他方の外側縁が、長手方向Lに沿った第2折り線FL2を基点に内側に折り返される(図3(b)参照)。吸収性物品1が展開した展開状態(折り畳まれる前の状態)で第2折り線FL2を挟んで配置される領域(第2折り線FL2の両側の領域)は、折り畳まれた折り畳み状態で肌対向面同士が対向している。
次いで、第1折り線FL1及び第2折り線FL2によって折り畳まれた状態において、吸収性物品1の後端縁及び包装シート70の後端縁が、幅方向Wに沿った第3折り線FL3を基点に内側に折り返される。次いで、吸収性物品1の前端縁及び包装シート70の前端縁が、幅方向Wに沿った第4折り線FL4を基点に内側に折り返される(図3(c)参照)。このように折り畳まれることにより、吸収性物品1は、幅方向の長さ及び長手方向の長さが短くなり、小型化される。よって、コンパクトな携帯性を実現できる。
このように折り畳まれた吸収性物品1を展開した展開状態において、吸収性物品1には、第1折り線FL1、第2折り線FL2、第3折り線FL3、及び第4折り線FL4による折り癖が形成されている。第1折り線FL1による折り癖及び第2折り線FL2による折り癖は、着用者に対して離れる折り癖となる。第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、谷折りの折り線である。よって、展開状態において第1折り線FL1及び第2折り線FL2よりも幅方向の外側の領域は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2を基点に起立する。
第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、トップシート10の折り返し線12よりも幅方向Wの外側に位置する。第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、メインシート21とサイドシート22の2層のみが配置された領域に形成されている。2層のトップシート10による膨らみのある領域には、第1折り線FL1及び第2折り線FL2による折り癖が形成されていない。よって、トップシート10の側部は、折り癖によって立ち上がり難く、吸収体の側部を覆い難い。使用者は、吸収体の側部を含んだ全域を視認することができ、吸収性に対する安心感を得ることができる。また、第1折り線FL1及び第2折り線FL2による折り癖が吸収体30の側部に形成されない。よって、使用者は、吸収性物品1を展開した際に、吸収体の側部を視認し、吸収体の実際の幅方向の長さを把握し易い。よって、使用者が吸収性に対する安心感を得ることができる。
(4)変形例
次いで、図4に基づいて変形例に係る吸収性物品1Aについて説明する。なお、変形例の説明において、上述の実施形態と同様の構成については同符号を用いて説明を省略する。変形例に係る吸収性物品1Aのセカンドシート15Aは、吸収体30の外側縁30Eよりも幅方向Wの外側に延出している。セカンドシート15Aの幅方向Wの長さは、吸収体30の幅方向Wの長さよりも長い。変形例に係る吸収性物品1Aによれば、吸収体30の外側縁30Eの幅方向の外側に、少なくとも2層のトップシートと1層のセカンドシート15が配置される。吸収体30の外側縁30Eよりも幅方向の外側に3層のシートによる膨らみのある領域を設けることができる。使用者は、膨らみのある領域が好適に体液を引き込む印象を持ち、吸収性に対する安心感を得ることができる。
変形例に係る吸収性物品1Aのセカンドシート15Aは、折り返し部15Bを有する。折り返し部15Bは、セカンドシート15Aが折り返し線にて非肌対向面側に折り返されることによって形成されている。セカンドシート15Aは、折り返し部15Bと折り返し線12間において幅方向に延びる(折り返されていない)部分とが厚さ方向において積層されている。セカンドシート15Aは、折り返し部15Bが設けられた領域において2層に重ねられている。
変形例に係る吸収性物品1Aによれば、吸収体30の外側縁30Eの幅方向の外側に、少なくとも2層のトップシートと、少なくとも2層のセカンドシートと、が積層された領域が設けられる。吸収体30の外側縁30Eよりも幅方向の外側に、4層のシートによる膨らみのある領域を設けることができる。使用者は、膨らみのある領域が好適に体液を引き込む印象を持ち、吸収性に対する安心感を得ることができる。また、吸収体30の外側縁30Eよりも幅方向の外側に4層のシートが配置されているため、当該4層のシートによって体液を引き込むことができる。吸収性能が向上することにより、使用者は、より吸収性に対する安心感を得ることができる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
1、1A :吸収性物品
10 :トップシート
11 :折り返し部
12 :折り返し線
14 :肌面圧搾部
15、15A :セカンドシート
20 :バックシート
21 :メインシート
22 :サイドシート
30 :吸収体
33 :吸収体圧搾部
L :長手方向
W :幅方向
T :厚さ方向
S1 :股下域
S2 :前側域
S3 :後側域

Claims (4)

  1. 長手方向、幅方向及び厚さ方向と、
    吸収体、前記吸収体の肌対向面側に配置されたトップシート、前記吸収体の非肌対向面側に配置されたバックシートを有し、
    吸収性物品を折り畳むための第1折り線及び第2折り線が前記長手方向に沿って形成された吸収性物品であって、
    前記トップシートは、前記幅方向の両側において、折り返し線によって折り返された折り返し部を有し、
    前記折り返し線は、前記吸収体の外側縁よりも前記幅方向の外側に位置し、
    前記折り返し部の先端は、前記吸収体の外側縁よりも前記幅方向の内側に位置し、
    前記第1折り線及び前記第2折り線は、前記折り返し線よりも前記幅方向の外側に位置し、
    前記折り返し線と前記吸収体の外側縁の間の領域では、前記トップシート同士が当接するように厚さ方向に重なり、かつ前記トップシート同士が接合されていない、吸収性物品。
  2. 前記折り返し部は、前記折り返し線と前記吸収体の外側縁との間の全域に亘って前記バックシートに接合されていない、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記折り返し線と前記吸収体の外側縁の間に配置される前記トップシートのうち肌対向面側に位置する前記トップシートには、肌面圧搾部が形成されており、
    前記折り返し線と前記吸収体の外側縁の間に配置される前記トップシートのうち非肌対向面側に位置するトップシートには、前記肌面圧搾部が形成されていない、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体と前記トップシートに形成された吸収体圧搾部を有し、
    前記肌面圧搾部の前記厚さ方向の深さは、前記吸収体圧搾部の前記厚さ方向の深さよりも浅い、請求項3に記載の吸収性物品。
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