JP6312520B2 - 流量制御弁 - Google Patents

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本発明は、例えば自動車用冷却水の流量制御に供する流量制御弁に関する。
例えば自動車用冷却水の流量制御に適用される従来の流量制御弁としては、例えば以下の特許文献1に記載されたようなものが知られている。
すなわち、この流量制御弁は、ハウジングの内外を連通する連通口と、前記ハウジング内に回転自在に収容されたほぼ筒状の弁体の周壁に貫通形成された弁孔と、の重合量を制御することによって流体の流量制御を行うもので、連通口と弁体との間には、閉弁時(連通口と弁孔とが非重合時)における連通口と弁体との間をシールするシール部材が介装されている。
このシール部材は、連通口の内端側において摺動自在に収容され、付勢部材によって弁体側に付勢されることで、弁体と常時摺接する構成となっている。そして、かかる構成にあたり、シール部材の外周部には周知のOリングが嵌着され、該Oリングによってシール部材の外周面と連通口の内周面との間に形成される微小隙間をシールすることで、該微小隙間を通じた流体の漏出の抑制が図られている。
特許第3130785号公報
しかしながら、前記従来の流量制御弁では、前記微小隙間にOリングが配置されていることで、前記微小隙間内に流入した流体の液圧がOリングを介してシール部材を外端側、すなわち弁体から離間する方向へと付勢するように作用してしまう結果、シール部材の付勢力が低減され、該シール部材による十分なシール性を確保できないおそれがあった。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであり、連通口と弁体の間に介装されるシール部材の良好なシール性を確保し得る流量制御弁を提供することを目的としている。
本発明は、ハウジングの内外を連通する連通口と、前記ハウジング内に回転自在に収容された弁体の内外を連通する弁孔と、の重合状態を制御することにより、弁体の内周側に対して前記弁孔及び連通口を通じて流出又は流入する流体の流量を制御する流量制御弁であって、前記連通口の内端側に摺動自在に収容配置され、前記連通口と前記弁体との間をシールする第1シール部材と、前記連通口の外端側に前記第1シール部材と対向配置され、該第1シール部材の支持に供する支持部材と、前記第1シール部材と前記支持部材の対向部間に介装され、前記第1シール部材を前記弁体側に付勢する付勢部材と、前記連通口の内周面と前記第1シール部材の外周面との径方向間に形成され、前記ハウジング内からの流体の導入に供する流体導入部と、前記第1シール部材の前記支持部材との対向面に前記付勢部材の着座面とは別に設けられ、前記流体導入部から導入した流体の圧力が作用することで前記第1シール部材の前記弁体側への付勢に供する受圧面と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、流体導入部を通じて導入したハウジング内の流体を受圧面へと作用させることで、付勢部材の付勢力に加え、当該流体の圧力によっても第1シール部材を弁体側へと付勢可能になる。これにより、該第1シール部材による良好なシール性を確保することができる。
本発明に係る流量制御弁の第1実施形態を表した自動車用冷却水の循環系のシステム構成図である。 本発明に係る流量制御弁の分解斜視図である。 図2に示す流量制御弁の正面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図2に示すフェールセーフ装置の縦断面図である。 図6の要部拡大図である。 図2に示す弁体単体を表した斜視図であって、(a)〜(c)はそれぞれ別の視点から見た状態を示す図である。 本発明に係る流量制御弁の作動状態の説明する図であって、(a)は第2排出口のみが連通した状態、(b)は全ての排出口が非連通となる状態、(c)は第1排出口のみが連通した状態、(d)は第1、第2排出口が連通した状態、(e)は全ての排出口が連通した状態を示す弁体収容部の展開図である。 従来の流量制御弁のシール構造を示し、(a)は当該シール構造を示す縦断面図、(b)は同図(a)の要部拡大図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係る要図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係る要図である。 本発明の第2実施形態に係る要図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例に係る要図である。
以下、本発明に係る流量制御弁の各実施形態を図面に基づき説明する。なお、下記各実施形態では、本発明に係る流量制御弁を従来と同様の自動車用冷却水(以下、単に「冷却水」と略称する。)の循環系に適用したものを例に説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図9は本発明に係る流量制御弁の第1実施形態を示し、この流量制御弁CVは、図1に示すように、エンジンEGのシリンダヘッドCH側部に配設され、ウォータポンプWPにより加圧されて前記シリンダヘッドCHから導入路L0を通じて導入された冷却水を、第1〜第3配管L1〜L3を介して暖房熱交換器HT、オイルクーラOC及びラジエータRD側へとそれぞれ分配すると共に、その各流量を制御するものである。
すなわち、前記流量制御弁CVは、特に図2〜図4に示すように、前記シリンダヘッドCHに対し反取付側となる一端側に幅方向へと延出する横断面長円状の減速機構収容部14が形成され、該減速機構収容部14の幅方向一端側に偏倚するかたちでその内側面にほぼ円筒状の弁体収容部13が接続されてなるハウジング1と、前記弁体収容部13と前記減速機構収容部14との間に挿通配置され、前記両部13,14間に配設された軸受6によって回転自在に支持された回転軸2と、該回転軸2の一端部に一体回転可能に取付固定され、前記弁体収容部13内において回転自在に収容されたほぼ円筒状の弁体3と、前記弁体収容部13に対し並列に、かつその出力軸4bが前記減速機構収容部14の幅方向他端側の内部へと臨むように該減速機構収容部14の内側面に取付固定され、前記弁体3を駆動する電動モータ4と、該電動モータ4の出力軸4bと前記回転軸2の間に介装され、電動モータ4の出力軸4bの回転速度を減速して回転軸2へと伝達する減速機構5と、から主として構成されている。
前記ハウジング1は、アルミニウム合金材料により鋳造されてなるもので、主として前記弁体収容部13を構成する第1ハウジング11と、主として前記減速機構収容部14を構成する第2ハウジング12と、から構成され、これら両ハウジング11,12が外周縁部に嵌着されるコ字形状の複数のクリップ7によって挟持固定されている。
前記第1ハウジング11は、その一端側に、前記シリンダヘッドCH内と連通して該シリンダヘッドCH内からの冷却水を導入する主連通口である導入口10が開口形成され、その外周域に設けられる第1フランジ部11aを介して前記シリンダヘッドCHに取付固定される。また、この第1ハウジング11の他端側は、前記減速機構収容部14を隔成する端壁11bによって閉塞されると共に、該端壁11bと一体に構成される第2フランジ部11cを介して前記第2ハウジング12と接合される。なお、前記端壁11bのうち幅方向一端側の領域には、回転軸2を挿通支持する軸挿通孔11dが貫通形成され、他端側の領域には、電動モータ4の内端部(出力軸4b側の端部)が嵌挿保持されるモータ嵌挿孔11eが貫通形成されている。
前記弁体収容部13は、図1〜図5に示すように、その外周部における所定の周方向位置に、それぞれ所定の内径に設定され、前記第1〜第3配管L1〜L3との接続に供するほぼ円筒状の複数の連通口である第1〜第3排出口E1〜E3が径方向に突出形成されている。すなわち、前記暖房熱交換器HTと連通する中径状の第1排出口E1と、前記オイルクーラOCと連通する小径状の第2排出口E2と、が弁体収容部13の軸方向に沿って並列に隣設され、前記第1排出口E1が端壁11b側に、前記第2排出口E2が導入口10側にそれぞれ偏倚して設けられている。一方、前記ラジエータRDと連通する大径状の第3排出口E3は、前記第1、第2排出口E1,E2とは異なる周方向位置であって、軸方向において該第1、第2排出口E1,E2と重合するように設けられている。
前記第1〜第3排出口E1〜E3には、それぞれの外周側の端部に、大径状の第1〜第3アダプタ保持部E1a〜E3aが段差拡径状に設けられ、これら各アダプタ保持部E1a〜E3aの内周面に、前記各配管L1〜L3との接続に供するほぼ円筒状の第1〜第3アダプタA1〜A3が、各排出口E1〜E3の外端側より嵌挿(圧入)固定されている。そして、前記各排出口E1〜E3の内周側の端部には、各排出口E1〜E3と弁体3の外周面、すなわち前記各アダプタA1〜A3と弁体3(後述の第1〜第3軸方向領域X1〜X3)との間を液密にシールするシール手段SXが設けられている。
なお、前記第1〜第3排出口E1〜E3における前記シール手段SXの構成については全て共通であることから、以下では、説明の便宜上、図6、図7に基づいて、第3排出口E3におけるシール手段SXのみを例示して構成の詳細を説明する。
このシール手段SXは、前記第3排出口E3の内周側の端部に段差縮径状に設けられた第3シール収容部E3b内にそれぞれ前記第3アダプタA3と対峙するかたちで摺動自在に収容配置され、該第3アダプタA3と弁体3との間をシールするほぼ円筒状のシール部材S1(本発明の第1シール部材に相当)と、該シール部材S1と第3アダプタA3との間に介装された付勢部材であるスプリングSPと、から構成され、前記スプリングSPによってシール部材S1を弁体3側へと付勢することで、該両者3,S1間のシール性の向上が図られている。
前記シール部材S1は、前述したようにほぼ円筒状を呈し、その内周部が冷却水の通流に供する流路構成部31として構成され、弁体3側となる一端側の内周縁には、後述の第3軸方向領域X3と摺接するほぼテーパ状の弁体摺接部32が設けられている。他方、このシール部材S1の他端側には、外周側に、前記スプリングSPの一端側の着座に供する平坦状の着座面33が形成される一方、内周側には、周知のOリングS2(本発明に係る第2シール部材に相当)の収容に供する段差状凹部34が形成されると共に、該段差状凹部34の第3アダプタA3との対向端面には、前記OリングS2が常時圧接して該OリングS2を介して後述する冷却水圧の受圧に供する受圧面35が形成されている。
ここで、前記受圧面35の径方向幅C1と前記着座面33の径方向幅C0の合計が、前記シール部材S1の先端側において水圧が作用する先端側作用面37の径方向幅C2に対して相対的に大きくなるように設定されている。ここで、前記先端側作用面37とは、弁体3に対するシール部材S1の接触点Pよりも径方向外側に構成される弁体収容部13に臨んだ面をいう(図7参照)。
また、前記シール部材S1は、その外径が第3排出口E3の内径に対し若干小さく設定され、該第3排出口E3の内周面との径方向間に、所定の微小隙間であって前記ハウジング1(弁体収容部13)内の冷却水の導入に供する流体導入部36が構成されている。これにより、シール部材S1の弁体3(後述の第3軸方向領域X3)との摺接部へと作用した冷却水が、該摺接部からシール部材S1の外周面に沿って前記流体導入部36内へと流入可能となっている。
前記第3アダプタA3は、前記第3排出口E3の外部に臨むように設けられ、前記第3配管L3との接続に供する管接続部41と、該管接続部41の基端側に段差拡径状に形成され、前記アダプタ保持部E3bに圧入固定される圧入部42と、該圧入部42からシール部材S1側に段差縮径状に形成され、スプリングSPの内周側の支持に供する支持部43と、該支持部43からさらに段差縮径状に延設されることによって前記シール部材S1の段差状凹部34と重合するかたちで設けられ、該段差状凹部34と共に前記OリングS2を保持するシール保持部44と、から構成されている。
前記圧入部42の外周面には、前記スプリングSP(後述する着座面46)の近傍となる軸方向位置に、当該圧入部42の外周面とアダプタ保持部E3bとの間を液密にシールする周知のOリングS3(本発明に係る第3シール部材に相当)を収容保持するシール保持部45が、周方向に沿って切欠形成されている。すなわち、このシール保持部45に収容された前記OリングS3がアダプタ保持部E3bへと圧接することで、後述する流体導入部36より導入した冷却水の外部への流出が堰塞されるようになっている。
前記圧入部42と前記支持部43との間には、前記シール部材S1の着座面33と対向するように、スプリングSPの他端側の着座に供する平坦状の着座面46が形成され、該着座面46とシール部材S1の着座面33との対向面間には、前記流路構成部31に臨むスプリングSPの収容空間を構成するばね収容空間47が形成される構成となっている。さらに、前記支持部43については、スプリングSPの内径よりも若干小さい外径に設定され、かつ前記段差状凹部34に受容可能に構成されている。これにより、第3アダプタ部材A3の取付(嵌挿)時に、前記支持部43でもってOリングS2を押し込むことが可能となり、前記段差状凹部34内へのOリングS2の嵌入に供されると共に、取付後は、スプリングSPの内周部を支持することにより、後述する冷却水圧が作用した際にもスプリングSPを適切に保持可能となっている。
前記シール保持部44は、前記シール部材S1の内周面(流路構成部31)よりも内周側にオフセット配置され、該シール部材S1の段差状凹部34との間に、前記ばね収容空間47に臨むOリングS2の収容空間を構成するシール収容空間48が形成される構成となっている。すなわち、このシール収容空間48には、該シール収容空間48とばね収容空間47と流体導入部36とからなる一連の流路50を通じて前記弁体収容部13側より冷却水が流入するようになっていて、この流入した冷却水が当該シール収容空間48内にて収容保持されたOリングS2でもって堰塞される構成となっている。
また、前記第1ハウジング11における第3排出口E3の側部には、電気系の失陥時など弁体3を駆動できない非常時に弁体収容部13と第3排出口E3とを連通可能にするフェールセーフ装置20が設けられていて、弁体3の不動状態であっても、ラジエータRDに対しては冷却水の供給を確保することで、エンジンEGのオーバーヒートを防ぐことが可能となっている。このフェールセーフ装置20は、図1、図6に示すように、主としてサーモエレメント21、弁プレート部材22、コイルスプリング23及びプラグ24により構成されてなるもので、周知のワックス・ペレット型などのサーモスタットと同様の原理で作動するものである。
具体的には、第1ハウジング11における第3排出口E3の側部に、外端側となる一端側が外部に開口し、他端側に弁体収容部13と連通する流入孔15aが貫通形成された円筒状のバルブ収容部15が隣設されると共に、該バルブ収容部15の側部に、前記第3排出口E3と連通する流出孔15bが貫通形成されている。前記バルブ収容部15の一端側開口部は前記プラグ24によって閉塞され、当該バルブ収容部15の他端側には、前記流出孔15bよりも内端側の軸方向位置に、段差状に縮径形成されたサーモ収容部15cが設けられていて、該サーモ収容部15c内に、前記サーモエレメント21が収容配置されている。そして、前記サーモ収容部15cの流出孔15b側の開口を閉塞するように前記弁プレート部材22が配置されると共に、この弁プレート部材22とプラグ24との間にコイルスプリング23が弾装され、所定温度を超えると前記サーモエレメント21内部に充填されたワックスが膨張することによってロッド21aが突出作動し、これによって弁プレート部材22がコイルスプリング23の付勢力に抗して押し退けられることで、前記流入孔15aと流出孔15bとが連通するようになっている。なお、かかる温度上昇のほか、冷却水の圧力が所定圧力を超えた場合にも、弁プレート部材22がコイルスプリング23の付勢力に抗して押し退けられることにより、前記流入孔15aと流出孔15bとが連通するようになっている。
前記第2ハウジング12は、図2〜図4に示すように、前記第1ハウジング11と対向する一端側が開口する横断面コ字状に形成されてなるもので、この開口部が前記第2フランジ部11cの外周縁に立設された凸部と嵌合することによって第1ハウジング11と接続され、前記減速機構収容部14が構成されるようになっている。なお、前記両ハウジング11,12の接合に際しては、前記第1ハウジング11の凸部と前記第2ハウジング12の開口部との間に環状のシール部材SLが介装されることによって、減速機構収容部14内が液密に保持される構成となっている。
前記回転軸2は、その軸方向中間部に設けられる軸受部2aを介して前記軸挿通孔11d内に収容配置される前記軸受6によって回転自在に支持される。また、この回転軸2の一端部は、前記軸受部2aとほぼ同径に設定されて前記弁体3の取付固定に供する弁体取付部2bとして構成されると共に、他端部が、前記軸受部2aに対し比較的小径に形成されて前記減速機構5のうち後述する第3ギヤG3の取付固定に供するギヤ取付部2cとして構成されている。さらに、前記軸受部2aと前記弁体取付部2bの間は、段差状に拡径した大径状のシール部2dとして構成され、このシール部2dの外周には1対の第1、第2シールリングR1,R2が直列に配設され、これら両シールリングR1,R2によって、弁体収容部13内の冷却水の減速機構収容部14内への流入が抑止されている。
ここで、前記各シールリングR1,R2については、それぞれ各外周面にいわゆるフッ素樹脂加工など、摩擦抵抗(摺動抵抗)を低減する低摩擦処理が施されていることが望ましい。これにより、前記回転軸2の摺動抵抗の低減化が図れ、電動モータ4の消費電力を低減に供される。
なお、前記シール部2dにおける前記両シールリングR1,R2間は、第1ハウジング11の軸挿通孔11dに対し径方向に貫通形成されたドレン孔11fに臨む構成となっていて、このドレン孔11fによって、弁体収容部13側から第1シールリングR1によるシール部を超えて前記両シールリングR1,R2間に漏出した冷却水が外部へと排出可能となっている。
前記弁体3は、図2、図4及び図8に示すように、その軸方向一端が、前記第1ハウジング11の導入口10からの冷却水をその内周側空間内に取り込む流入口3aとして開口形成され、他端が端壁3bにより閉塞されている。そして、この弁体3の軸心に相当する端壁3bの中央部には、前記回転軸2への取付に供する筒状の軸固定部3cが軸方向に沿って貫通形成され、この軸固定部3bに一体に設けられる金属製のインサート部材3dを介して回転軸2の弁体取付部2b外周に圧入固定されるようになっている。
また、前記弁体3は、約180°の角度範囲内で回動することによって機能するもので、その軸方向及び周方向の各領域に応じて異形に形成されている。すなわち、この弁体3の前記第1、第2排出口E1,E2に臨む第1半周領域D1では、その軸方向他端側(前記端壁3b側)の第1軸方向領域X1における前記第1排出口E1と同一の軸方向中心となる第1軸方向位置P1に、軸方向にて前記第1排出口E1と過不足なく重合する軸方向幅に設定された長孔形状の第1開口部M1が周方向に沿って設けられ、その軸方向他端側(前記導入口10側)の第2軸方向領域X2における前記第2排出口E2と同一の軸方向中心となる第2軸方向位置P2に、軸方向にて前記第2排出口E2と過不足なく重合する軸方向幅に設定された円形状の第2真円開口部M2a及び長孔形状の第2長円開口部M2bによって構成される第2開口部M1が設けられている。一方、前記弁体3の前記第3排出口E3に臨む第2半周領域D2では、その軸方向中間部に存する第3軸方向領域X3における前記第3排出口E3と同一の軸方向中心となる第3軸方向位置P3に、前記第3排出口と過不足なく重合する円形状の第3開口部M3が設けられている。そして、前記第1〜第3軸方向領域X1〜X3は、いずれも縦断面が球面状、すなわち同一の曲率Cを有する曲面状であって、かつ該曲率Cが前記弁体3の回転半径と同一となるように構成されている。
ここで、本実施形態では、前記第1〜第3開口部M1〜M3によって本発明に係る弁孔が構成され、これら開口部M1〜M3の各形状及び周方向位置は、弁体3の回動に伴って図9に示した後述する第1〜第5状態の順に前記第1〜第3排出口E1〜E3との連通状態が切り替わるように設定され、かかる設定とすることによって、弁体3の周長、すなわち該弁体3の外径を最小化が実現されている。
また、前記弁体3は、前記第1〜第3軸方向領域X1〜X3がそれぞれ球面形状となるように構成されていることで、前記各半周領域D1,D2の境界部には、それぞれ段差部3e,3eが形成されている。これにより、当該弁体3を回動させるにあたって、前記各段差部3e,3eをいわゆるストッパとして回転規制を行うことが可能となる。これら各段差部3e,3eは前記弁体3の構成にあたって必然的に設けられるものであり、これを利用することで、前記ストッパを別途設ける必要もなく、コスト低減等に供される。
前記電動モータ4は、図2、図4に示すように、その外装たるモータハウジング4aの内端部(出力軸4b側の端部)が前記モータ嵌挿孔11eへと嵌挿されることにより、第1ハウジング11に取付固定されている。そして、この電動モータ4は、車載の電子コントローラ(図示外)によって駆動制御され、車両運転状態に応じて前記弁体3を回動制御することにより、前記ラジエータRD等に対しての冷却水の適切な分配を実現する。
前記減速機構5は、電動モータ4の出力軸4bの外周に一体回転可能に固定され、その外周に所定の第1歯部G1aが形成された円形状の駆動ギヤである第1ギヤG1と、第1ハウジング11の幅方向中間位置に回転自在に支持される支持軸9の外周に一体回転可能に固定され、その外周に前記第1歯部G1aと噛合可能な所定の第2歯部G2aが形成された円形状の中間ギヤである第2ギヤG2と、前記回転軸2のギヤ取付部2cの外周に一体回転可能に固定され、その外周に前記第2歯部G2aと噛合可能な所定の第3歯部G3aが形成されたほぼ半円形状の従動ギヤである第3ギヤG3と、によって構成されている。かかる構成から、前記第1ギヤG1により伝達される電動モータ4の駆動力に基づいて第2ギヤG2が回転駆動され、該第2ギヤG2により伝達される駆動力でもって第3ギヤG3が所定角度範囲で回動することとなる。この際、前記第3ギヤG3については、その周方向各端が前記端壁11bにおける第2ハウジング12との対向面に突出形成された円弧状のストッパ部11gと当接することによって、それ以上の回動が規制されるようになっている。
以下、前記流量制御弁CVの具体的な作動状態を、図9に基づいて説明する。なお、当該説明にあたり、図9では、弁体3の第1〜第3開口部M1〜M3については破線で示す一方、第1ハウジング11の第1〜第3排出口E1〜E3についてはハッチングを施し、これら両者E1〜E3,M1〜M3が連通した状態を塗り潰して表示することによって、便宜上、前記各排出口E1〜E3と前記各開口部M1〜M3の相対的な識別を図っている。
すなわち、前記流量制御弁CVは、車両運転状態に基づいて演算され、出力される前記図示外の電子コントローラからの制御電流によって電動モータ4が駆動制御されることにより、前記車両運転状態に応じて前記排出口E1〜E3と前記各開口部M1〜M3との相対関係が以下の状態となるように、弁体3の回転位置(位相)が制御されることとなる。
図9(a)に示す第1状態では、第2開口部M2(M2a)のみが連通状態となって、第1、第3開口部M1,M3については非連通状態となる。よって、当該第1状態では、かかる連通状態に基づいて、第2排出口E2から第2配管L2を通じてオイルクーラOCに対してのみ冷却水が供給され、前記両者E2,M2をずらしてそれぞれの重合量を変化させることにより、その供給量を変化させることができる。
前記第1状態の後、図9(b)に示す第2状態では、第1〜第3開口部M1〜M3のいずれもが前記各排出口E1〜E3に対して非連通状態となる。これによって、当該第2状態では、暖房熱交換器HT、オイルクーラOC及びラジエータRDのいずれに対しても冷却水が供給されないこととなる。
前記第2状態の後、図9(c)に示す第3状態では、第1開口部M1のみが連通状態となり、第2、第3開口部M2,M3については非連通状態となる。よって、当該第3状態では、かかる連通状態に基づいて、第1排出口E1から第1配管L1を通じて暖房熱交換器HTに対してのみ冷却水が供給され、前記両者E1,M1をずらしてそれぞれの重合量を変化させることにより、その供給量を変化させることができる。
前記第3状態の後、図9(d)に示す第4状態では、第3開口部M3のみが非連通状態となって、第1、第2開口部M1,M2(M2b)については連通状態となる。よって、当該第4状態では、かかる連通状態に基づいて、第1、第2排出口E1,E2から第1、第2配管L1,L2を通じてそれぞれ暖房熱交換器HT及びオイルクーラOCに対して冷却水が供給され、これら両者E1〜E2,M1〜M2をずらしてそれぞれの重合量を変化させることによって、その供給量を変化させることができる。
前記第4状態の後、図9(e)に示す第5状態では、第1〜第3開口部M1〜M3のいずれもが前記各排出口E1〜E3に対して連通状態となる。よって、当該第5状態では、暖房熱交換器HT、オイルクーラOC及びラジエータRDのいずれに対しても冷却水が供給され、これら両者E1〜E3,M1〜M3をずらしてそれぞれの重合量を変化させることにより、その供給量を変化させることができる。
以下、本実施形態に係る前記流量制御弁CVの特徴的な作用効果について、比較例として図10に示す従来の流量制御弁の構成と比較するかたちで、図6、図7に基づいて説明する。なお、従来構造を示す図10においても、対比説明の便宜上、前記流量制御弁CVと同様の構成については同一の符号を付して説明する。また、以下においても、前記第3排出口E3に係るシール手段SXを例に説明するが、他の排出口E1,E2についても同様のことが言えるため、第3排出口E3や第3アダプタA3等について、単に「排出口E3」や「アダプタA3」等として説明する。
まず、図10に示す従来の流量制御弁におけるシール構造では、前述したように、スプリングSPにより弁体3側へと付勢されたシール部材S1と排出口E3の間に環状シールS4が介装され、該環状シールS4によってハウジング1内部からの冷却水の侵入を抑制し、シール部材S1と排出口E3との径方向隙間CXを通じた冷却水の漏出を防止していた。
このため、径方向隙間CXを通じて流入した冷却水(同図中の太矢印参照)が前記環状シールS4により堰塞されることで、該環状シール部材S4が冷却水圧により外周側(アダプタA3側)へと押圧される結果、該環状シール部材S4を介してシール部材S1全体がアダプタA3側、すなわち弁体3から離間する側へと押圧され、該シール部材S1のシール性の悪化を招来してしまっていた。
これに対し、本実施形態に係る前記流量制御弁CVでは、図6、図7に示すように、シール部材S1と排出口E3の径方向間には何らのシール手段も配置することなく、前記ばね収容空間47及びシール収容空間48と共に前記一連の流路を構成する流体導入部36として構成されていることから、ハウジング1(弁体収容部13)の内部から流体導入部36へと流入した冷却水は、図7中に太矢印で示すように、前記ばね収容空間47及びシール収容空間48へと及んで、前記各OリングS2,S3によって堰塞されることとなる。
すると、この堰塞に基づく冷却水の圧力がOリングS2へと作用することで、該OリングS2が受圧面35を押圧することとなって、前記スプリングSPによる付勢力に加えて、当該冷却水圧によってもシール部材S1を弁体3側へと押圧させることが可能となる。これにより、シール部材S1と弁体3(軸方向領域X3)との密着性が向上し、前記従来構造のようなシール性の低下を伴うことなく、所望とするシール性を確保することが可能となる。
なお、本シール構造では、前述したように、少なくとも前記受圧面35の径方向幅C1と前記着座面33の径方向幅C0との合計が前記先端側作用面37の径方向幅C2よりも大きくなるように構成されていることから、シール部材S1を、前記先端側作用面37に作用する水圧に抗して弁体3側へと付勢することができ、当該シール部材S1に対する前記水圧付勢作用の実効が確保されている。
このように、前記流量制御弁CVによれば、シール部材S1と排出口E3との間にシール手段を設けず、冷却水をシール部材S1の基端側(弁体3の反対側)に回り込ませて、その水圧を当該基端側に着座面33とは別に設けた受圧面35に作用させる構成としたことで、スプリングSPの付勢力に加え、当該水圧によってもシール部材S1を弁体3側へと付勢することが可能となる結果、該シール部材S1の良好なシール性を確保することができる。
また、かかる構成とすることで、前記OリングS2(受圧面35)に対する水圧作用にあたり、当該水圧は受圧面35のみならず、前記スプリングSPの着座する着座面33に対しても作用することになることから、実質的には着座面33と受圧面35との両面によって水圧を受けることができ、前記シール性を一層向上させることができる。
さらに、前記流量制御弁CVの場合、前記OリングS3を前記着座面46の近傍となる軸方向位置に配置したことで、前記ばね収容空間47(一連の流路50)内における水圧の低下が最小限に抑えられ、前記シール部材S1に対しより大きな(最大限の)付勢力を作用させることが可能となる結果、該シール部材S1の一層良好なシール性の確保に供される。
また、前記第2、第3シール部材として、それぞれ前記OリングS2,S3のような汎用品を用いることで、前記流量制御弁CVをより安価に構成できるメリットもある。
なお、本実施形態では、前記OリングS2,S3を採用したものを例示して説明したが、当該第2、第3シール部材としては、他にもXリングなど、あらゆる環状シール部材が適用可能である。
(第1変形例)
図11は、前記第1実施形態についての第1変形例を示したものであって、前記アダプタ部材A3につき、それぞれ前記支持部43を削除することにより、前記ばね収容空間47を拡大構成したものである。
このように、前記支持部43を削除したことによって、該支持部43を構成していた段部を1つ削除できる分、前記アダプタ部材A3の形成(加工)が容易になるメリットがある。
(第2変形例)
図12は、前記第1実施形態についての第2変形例を示したものであって、前記シール部材S1につき、前記段差状凹部34を2段構成とすることにより、この2段目を前記アダプタ部材A3の収容に供するアダプタ収容部38として構成したものである。
なお、図示の通り、本構造においても、前記第1実施形態と同様に、少なくとも前記受圧面35の径方向幅C1と前記着座面33の径方向幅C0との合計が、前記先端側作用面37の径方向幅C2よりも大きくなるように構成されている。
すなわち、本実施形態では、前記シール部材S1に設けられたアダプタ収容部38内に前記アダプタ部材A3のシール保持部44が収容されることで、該シール保持部44の内径、すなわちアダプタ部材A3の内径R2がシール部材S1の流路構成部31の内径R1以上(本実施形態ではほぼ同径)となるように構成されている。
このように、前記アダプタ部材A3の内径R2がシール部材S1の流路構成部31の内径R1以上となるように設定されていることで、アダプタ部材A3における必要な内径(流路断面積)を確保できると共に、該アダプタ部材A3による絞りの形成に基づく流動抵抗の発生を抑制できるメリットがある。
〔第2実施形態〕
図13は、本発明に係る流量制御弁の第2実施形態を示したものであって、前記第1実施形態におけるOリングS2を廃止して、代わりに、いわゆるラビリンス構造に基づくシール手段により冷却水の漏出を抑制する構成としたものである。なお、当該シール手段以外の構成については前記第1実施形態と同様である。
すなわち、本実施形態では、前記シール部材S1及びアダプタ部材A3の各基端側に、それぞれ径方向において互い違いに多段状に重合するシール構成部39,49が設けられ、該両シール構成部39,49間に形成される複数の径方向隙間C3を調整することによって前記流体導入部36より流入した冷却水を堰塞するようになっている。
このように、径方向に重合する多数の径方向隙間C3によってシール機能を発揮させる構成とすることで、前記重合部(両シール構成部39,49)の軸方向の重合量を比較的短縮することが可能となる。その結果、当該重合部の軸方向の大型化が抑制され、流量制御弁CVの小型化に寄与することができる。
また、前記アダプタ部材A3の内径が、シール部材S1の流路構成部31の内径以上となるように設定されていることで、アダプタ部材A3における必要な内径(流路断面積)を確保できると共に、該アダプタ部材A3による絞りの形成に基づく流動抵抗の発生を抑制できるメリットがある。
(変形例)
図14は、前記第2実施形態の変形例を示したものであって、前記各シール構成部39,49を軸方向において階段状に多段重合する構成としたもので、該両シール構成部39,49間に形成される複数の径方向隙間C4を調整することによって前記流体導入部36より流入した冷却水を堰塞させるものである。
このように、軸方向に形成される多数の径方向隙間C4によってシール機能を発揮させる構成とすることで、前記重合部(両シール構成部39,49)の径方向幅を比較的短縮することが可能となる。その結果、当該重合部の径方向の大型化が抑制され、流量制御弁CVの小型化に寄与することができる。
また、前記アダプタ部材A3の内径が、シール部材S1の流路構成部31の内径以上となるように設定されていることで、アダプタ部材A3における必要な内径(流路断面積)を確保できると共に、該アダプタ部材A3による絞りの形成に基づく流動抵抗の発生を抑制できるメリットがある。
本発明は、前記各実施形態等の構成に限定されるものではなく、例えば第1〜第3排出口E1〜E3の大きさや第1〜第3開口部M1〜M3の形状、数量及び配置(周方向位置)等は勿論のこと、前記一連の流路50の具体的構成や前記各OリングS2,S3の配置など、前記作用効果を奏し得る形態であれば、搭載する車両などの適用対象の仕様等に応じて自由に変更可能である。
さらに、前記各実施形態等では、前記流量制御弁CVの適用の一例として、冷却水の循環系への適用例について説明したが、前記流量制御弁CVは、当該冷却水のみならず、例えば潤滑油など様々な流体について適用可能であることは言うまでもない。
以下、前記各実施形態等から把握される特許請求の範囲に記載した以外の技術的思想について説明する。
(a)請求項5に記載の流量制御弁において、
前記第2シール部材及び前記第3シール部材は、共にOリングによって構成されていることを特徴とする流量制御弁。
このように、汎用品を用いることで、より安価に構成することが可能となる。
(b)請求項5に記載の流量制御弁において、
前記支持部材の先端側に、前記第2シール部材と対向するように、かつ前記付勢部材の内周部を支持可能に構成された段部が設けられていることを特徴とする流量制御弁。
かかる構成とすることで、段部によって付勢部材を安定して保持できるうえ、該段部によって第2シール部材の装入にも供されることとなる。
(c)請求項5に記載の流量制御弁において、
前記支持部材は、前記付勢部材の着座面よりも先端側がストレート状に形成されていることを特徴とする流量制御弁。
かかる構成とすることで、支持部材の形状を簡素化でき、製造コストの低減化に供される。
(d)請求項6に記載の流量制御弁において、
前記支持部材の内径は、前記第1シール部材の内径以上となる大きさに設定されていることを特徴とする流量制御弁。
かかる構成とすることで、内周側を通流する流体に必要な流路断面積の確保に供されるうえ、絞りの形成に基づく流動抵抗の抑制が図れるメリットがある。
(e)請求項7に記載の流量制御弁において、
前記重合部間の各径方向隙間は、径方向に多段重合するかたちで構成されていることを特徴とする流量制御弁。
かかる構成とすることで、重合部の軸方向の大型化が抑制され、流量制御弁の小型化に寄与できる。
(f)請求項7に記載の流量制御弁において、
前記重合部間の各径方向隙間は、軸方向に多段重合するかたちで構成されていることを特徴とする流量制御弁。
かかる構成とすることで、重合部の径方向の大型化が抑制され、流量制御弁の小型化に寄与できる。
1…ハウジング
3…弁体
33…着座面
35…受圧面
36…流体導入部
A1〜A3…第1〜第3アダプタ部材(支持部材)
E1〜E3…第1〜第3排出口(連通口)
M1〜M3…第1〜第3開口部(弁孔)
S1…シール部材(第1シール部材)
SP…スプリング(付勢部材)

Claims (7)

  1. ハウジングの内外を連通する連通口と、前記ハウジング内に回転自在に収容された弁体の内外を連通する弁孔と、の重合状態を制御することにより、弁体の内周側に対して前記弁孔及び連通口を通じて流出又は流入する流体の流量を制御する流量制御弁であって、
    前記連通口の内端側に摺動自在に収容配置され、前記連通口と前記弁体との間をシールする第1シール部材と、
    前記連通口の外端側に前記第1シール部材と対向配置され、該第1シール部材の支持に供する支持部材と、
    前記第1シール部材と前記支持部材の対向部間に介装され、前記第1シール部材を前記弁体側に付勢する付勢部材と、
    前記連通口の内周面と前記第1シール部材の外周面との径方向間に形成され、前記ハウジング内からの流体の導入に供する流体導入部と、
    前記第1シール部材の前記支持部材との対向面に前記付勢部材の着座面とは別に設けられ、前記流体導入部から導入した流体の圧力が作用することで前記第1シール部材の前記弁体側への付勢に供する受圧面と、
    を備え
    前記受圧面と前記着座面の径方向幅の合計が、前記第1シール部材の前記弁体との接触点よりも径方向外側部分の径方向幅に対して相対的に大きくなるように設定されていることを特徴とする流量制御弁。
  2. 前記支持部材の先端側が前記第1シール部材の内周側と重合するように構成され、
    該重合部間に、前記流体導入部から導入した流体を堰塞する第2シール部材が介装されていることを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。
  3. 前記第1シール部材の前記支持部材との対向面は、前記流体導入部から導入した流体の圧力が作用する前記着座面及び受圧面の両面により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の流量制御弁。
  4. 前記連通口の内周面と前記支持部材の外周面との間に、前記流体導入部から導入した流体を堰塞する第3シール部材が介装されると共に、
    前記第3シール部材は、前記付勢部材の近傍となる軸方向位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の流量制御弁。
  5. 前記支持部材の先端側は、前記重合部間に所定の隙間が形成されるように、内周側にオフセット配置されていることを特徴とする請求項4に記載の流量制御弁。
  6. ハウジングの内外を連通する連通口と、前記ハウジング内に回転自在に収容された弁体の内外を連通する弁孔と、の重合状態を制御することにより、弁体の内周側に対して前記弁孔及び連通口を通じて流出又は流入する流体の流量を制御する流量制御弁であって、
    前記連通口の内端側に摺動自在に収容配置され、前記連通口と前記弁体との間をシールする第1シール部材と、
    前記連通口の外端側に前記第1シール部材と対向配置され、該第1シール部材の支持に供する支持部材と、
    前記第1シール部材と前記支持部材の対向部間に介装され、前記第1シール部材を前記弁体側に付勢する付勢部材と、
    前記連通口の内周面と前記第1シール部材の外周面との径方向間に形成され、前記ハウジング内からの流体の導入に供する流体導入部と、
    前記第1シール部材の前記支持部材との対向面に前記付勢部材の着座面とは別に設けられ、前記流体導入部から導入した流体の圧力が作用することで前記第1シール部材の前記弁体側への付勢に供する受圧面と、
    を備え、
    前記支持部材の先端側が前記第1シール部材の内周側と重合するように構成され、かつ該重合部間の隙間により前記流体導入部から導入した流体の漏れ量を制御するように構成されていることを特徴とする流量制御弁。
  7. 横断面ほぼ円形の弁体収容部に設けられ、冷却水の導入又は排出に供する主連通口と、前記弁体収容部と径方向から連通して当該弁体収容部内の冷却水の導入又は排出に供する複数の連通口とを有するハウジングと、
    前記ハウジング内に回転自在に支持され、その回転位置に応じて前記各連通口との重合状態が変化する複数の開口部を有するほぼ筒状の弁体と、
    前記弁体の回転位置を制御するアクチュエータと、
    前記各連通口の内端側にそれぞれ摺動自在に収容配置され、前記各連通口と前記弁体との間をシールする第1シール部材と、
    前記各連通口の外端側にそれぞれ前記第1シール部材と対向配置され、該第1シール部材の支持に供する支持部材と、
    前記第1シール部材と前記支持部材の対向部間に介装され、前記第1シール部材を前記弁体側に付勢する付勢部材と、
    前記各連通口の内周面と前記第1シール部材の外周面との径方向間に形成され、前記ハウジング内からの流体の導入に供する流体導入部と、
    前記第1シール部材の前記支持部材との対向面に前記付勢部材の着座面とは別に設けられ、前記流体導入部から導入した流体の圧力が作用することで前記第1シール部材の前記弁体側への付勢に供する受圧面と、
    を備えたことを特徴とする流量制御弁。
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