JP6312476B2 - レーザ切断装置 - Google Patents

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本発明は、被切断部材に対してレーザを照射させることで、切断部を溶融させて切断するレーザ切断装置及び方法に関するものである。
被切断部材にレーザを照射させて切断する場合、溶融部材を吹飛ばす必要があることから、レーザ加工ヘッドに隣接してアシストガス噴出装置が設けられている。そのため、レーザ加工ヘッドから被切断部材の切断部に向けてレーザを照射すると共に、アシストガス噴出装置からアシストガスを噴出する。すると、レーザが被切断部材を溶断してアシストガスが切断溝へ流入する溶融金属(ドロス)を排出することで、被切断部材を適正に切断することができる。
このようなレーザ切断装置としては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。この特許文献1に記載された微細加工装置および微細加工方法は、真空中で被加工材料にレーザービームを照射してレーザーアブレーションを生ぜしめてイオン化された荷電粒子を飛散させ、被加工材料に電圧印加してこの印加された電界と磁界とで飛散した荷電粒子を電磁的に加工部位から移動させると共に、移動した荷電粒子をレーザービームの導入される石英窓にぶつけないように電磁的に誘導し、加工と残渣除去を交互に行うものである。
特開平06−310473号公報
ところで、レーザ加工切断作業では、切断速度の向上が求められている。従来のレーザ切断装置にあっては、被切断部材へのレーザの照射に同期してアシストガスを噴射して溶融金属を排除するようにしている。ところが、レーザ切断装置から被切断部材までの距離が遠い場合、アシストガスでは溶融金属を適正に排除することが困難となる。即ち、噴射されたアシストガスは、被切断部材に到達するまでに拡散して減衰してしまい、溶融金属を排除する力が不十分となる。この場合、アシストガスの噴射力を高くすることが考えられるが、必要な駆動力が大きくなり、装置の大型化や高コスト化を招いてしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、レーザ加工切断作業における切断速度の向上を図ることができると共に構造の簡素化及び小型化を可能にするレーザ切断装置及び方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のレーザ切断装置は、レーザ光を照射可能なレーザ光照射装置と、圧力波を照射することで前記レーザ光による溶断部にせん断力を付与する圧力波照射装置と、を有することを特徴とするものである。
従って、レーザ光照射装置は、部材の切断位置に向けてレーザ光を照射することで、このレーザ光により部材を溶断し、圧力波照射装置は、圧力波を照射することでレーザ光による溶断部にせん断力を付与することで、溶融部材が排除される。ここで、圧力波は減衰しないことから、圧力波照射装置が部材から遠距離であっても、圧力波により溶融部材を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができると共に、構造の簡素化及び小型化を可能にすることができる。
本発明のレーザ切断装置では、前記レーザ光照射装置は、レーザ加工ヘッドを有し、前記圧力波照射装置は、超音波振動子を有し、前記レーザ加工ヘッドと前記超音波振動子は、同一の基板に支持されることを特徴としている。
従って、レーザ加工ヘッドと超音波振動子が同一の基板に支持されることで、取扱性を向上することができる。
本発明のレーザ切断装置では、前記レーザ加工ヘッドの周囲に前記超音波振動子が複数配置されることを特徴としている。
従って、レーザ加工ヘッドの周囲に複数の超音波振動子を配置することで、溶断部に超音波を集束させやすくなり、溶融部材を適正に排除することができる。
本発明のレーザ切断装置では、前記圧力波照射装置は、前記レーザ光による溶断部に圧力波を照射することを特徴としている。
従って、部材の切断位置に向けてレーザ光を照射することでレーザ光により部材を溶断し、この溶断部に圧力波を照射することで溶断部にせん断力を付与して溶融部材を適正に排除することができる。
本発明のレーザ切断装置では、前記圧力波照射装置は、被切断部に圧力波を照射することを特徴としている。
従って、部材の切断位置に向けてレーザ光を照射することでレーザ光により部材を溶断し、被切断部に圧力波を照射することで溶断部にせん断力を付与して溶融部材を適正に排除することができる。
本発明のレーザ切断装置では、前記圧力波照射装置からの圧力波を集束して照射する圧力波集束装置が設けられることを特徴としている。
従って、圧力波を集束して溶断部に照射することで、溶融部材を適正に排除することができる。
また、本発明のレーザ切断方法は、切断位置に向けてレーザ光を照射する工程と、前記レーザ光による溶断部に圧力波を照射する工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、部材の切断位置に向けてレーザ光を照射することでレーザ光により部材を溶断し、この溶断部に圧力波を照射することで溶断部にせん断力を付与して溶融部材を排除することができる。ここで、圧力波は減衰しないことから、圧力波照射装置が部材から遠距離であっても、圧力波により溶融部材を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができると共に、構造の簡素化及び小型化を可能にすることができる。
本発明のレーザ切断方法は、切断位置に向けてレーザ光を照射する工程と、前記レーザ光により切断された被切断部に圧力波を照射する工程と、を有することを特徴とするものである。
従って、部材の切断位置に向けてレーザ光を照射することでレーザ光により部材を溶断し、被切断部に圧力波を照射することで溶断部にせん断力を付与して溶融部材を排除することができる。ここで、圧力波は減衰しないことから、圧力波照射装置が部材から遠距離であっても、圧力波により溶融部材を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができると共に、構造の簡素化及び小型化を可能にすることができる。
本発明のレーザ切断装置及び方法によれば、レーザ光を照射可能なレーザ光照射装置と、圧力波を照射することでレーザ光による溶断部にせん断力を付与する圧力波照射装置とを設けるので、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができると共に、構造の簡素化及び小型化を可能にすることができる。
図1は、第1実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。 図2は、第2実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。 図3は、第3実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。 図4は、第4実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。 図5は、第5実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明のレーザ切断装置及び方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。
第1実施形態にて、図1に示すように、レーザ切断装置10は、被切断部材Aの切断位置Bにレーザ光(レーザビーム)Lを照射可能なレーザ光照射装置11と、被切断部材Aの溶断部Cに超音波(圧力波)Uを照射することでレーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与する圧力波照射装置12とを有している。
レーザ光照射装置11は、レーザ加工ヘッド21を有しており、レーザ加工ヘッド21は、レーザ発振装置22が接続されている。そのため、レーザ加工ヘッド21は、レーザ発振装置22からのレーザ光Lを被切断部材Aの切断位置Bに照射することができる。このレーザ加工ヘッド21は、円板形状をなす基板23の中央部に取付けられている。
圧力波照射装置12は、複数の超音波振動子24を有しており、この複数の超音波振動子24は、基板23におけるレーザ加工ヘッド21の周囲に周方向に均等間隔で取付けられている。複数の超音波振動子24は、超音波発振器25が接続されている。そのため、超音波振動子24は、超音波発振器25からの超音波Uを被切断部材Aの溶断部Cに照射することができる。
なお、圧力波照射装置12に超音波を集束して照射する圧力波集束装置を設けてもよい。例えば、複数の超音波振動子24は、図示しないが、アレイ探触子(フェイズドアレイプローブ)として構成する。即ち、このアレイ探触子は、多数の個別振動素子から構成され、振動素子はプログラム化されたパターンで別々に発信のタイミングが制御される。そのため、複数の超音波振動子24は、超音波Uを集束することで指向性を高め、溶断部Cに照射することができる。
ここで、第1実施形態のレーザ切断装置10による被切断部材Aの切断作業について説明する。
第1実施形態のレーザ切断装置10による被切断部材Aのレーザ切断方法は、切断位置Bに向けてレーザ光Lを照射する工程と、レーザ光Lによる溶断部Cに圧力波Uを照射する工程とを有している。
具体的に説明すると、まず、レーザ光照射装置11を作動し、レーザ加工ヘッド21は、レーザ発振装置22からのレーザ光Lを被切断部材Aの切断位置Bに照射する。このとき、図示しない移動装置により基板23を被切断部材Aの切断方向に沿って移動する。すると、被切断部材Aは、レーザ光Lにより切断位置Bから基板23の移動方向に沿って溶断され、被切断部材Aの溶融金属が溶けた溶断部Cが形成される。続いて、圧力波照射装置12を作動し、超音波振動子24は、超音波発振器25からの超音波Uを被切断部材Aの溶断部Cに照射する。すると、被切断部材Aは、溶断部Cが超音波Uからせん断力を受け、溶断部Cの溶融金属が後方に排除される。そのため、被切断部材Aは、切断位置Bで適正に切断される。
このように第1実施形態のレーザ切断装置にあっては、レーザ光Lを照射可能なレーザ光照射装置11と、超音波Uを照射することでレーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与する圧力波照射装置12とを設けている。
従って、レーザ光照射装置11は、被切断部材Aの切断位置Bに向けてレーザ光Lを照射することで、このレーザ光Lにより被切断部材Aを溶断し、圧力波照射装置12は、超音波Uを溶断部Cに照射することで、レーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与して溶融金属が排除され、被切断部材Aが切断される。ここで、超音波Uは減衰しないことから、圧力波照射装置12が被切断部材Aから遠距離であっても、超音波Uにより溶融金属を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができると共に、構造の簡素化及び小型化を可能にすることができる。
第1実施形態のレーザ切断装置では、レーザ光照射装置11は、レーザ加工ヘッド21を有し、圧力波照射装置12は、超音波振動子24を有し、レーザ加工ヘッド21と超音波振動子24を同一の基板23に支持している。従って、レーザ加工ヘッド21と超音波振動子24が同一の基板23に支持されることで、レーザ加工ヘッド21と超音波振動子24を所定の位置に高精度に装着することができ、取扱性を向上することができる。また、レーザ切断作業を行うとき、レーザ加工ヘッド21と超音波振動子24を同時に移動することとなり、作業性を向上することができる。
第1実施形態のレーザ切断装置では、レーザ加工ヘッド21の周囲に複数の超音波振動子24を配置している。従って、複数の超音波振動子24の配置位置を工夫することで、装置の小型化に寄与することができ、また、溶断部Cに超音波Uを集束させやすくなり、溶融金属を適正に排除することができる。
また、第1実施形態のレーザ切断方法にあっては、切断位置Aに向けてレーザ光Lを照射する工程と、レーザ光Lによる溶断部Cに超音波Uを照射する工程とを有している。
従って、被切断部材Aの切断位置Bに向けてレーザ光Lを照射することでレーザ光Lにより被切断部材Aを溶断し、溶断部Cに超音波Uを照射することで溶断部Cにせん断力を付与して溶融金属が排除され、被切断部材Aが切断される。ここで、超音波Uは減衰しないことから、圧力波照射装置12が被切断部材Aから遠距離であっても、超音波Uにより溶融金属を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができる。
[第2実施形態]
図2は、第2実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態にて、図2に示すように、レーザ切断装置30は、被切断部材Aの切断位置Bにレーザ光Lを照射可能なレーザ光照射装置31と、被切断部材Aの溶断部Cに超音波Uを照射することでレーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与する圧力波照射装置32とを有している。
レーザ光照射装置31は、レーザ加工ヘッド41を有しており、レーザ加工ヘッド41は、レーザ発振装置42が接続されている。そのため、レーザ加工ヘッド41は、レーザ発振装置42からのレーザ光Lを被切断部材Aの切断位置Bに照射することができる。
圧力波照射装置32は、矩形状をなす基板43に装着された複数の超音波振動子44を有しており、この複数の超音波振動子44は、この基板43に格子状(または、千鳥格子状、リング状)をなして取付けられている。複数の超音波振動子44は、超音波発振器45が接続されている。そのため、超音波振動子44は、超音波発振器45からの超音波Uを被切断部材Aの溶断部Cに照射することができる。
レーザ光照射装置31と圧力波照射装置32は、それぞれ独立して配置されている。例えば、レーザ光照射装置31を被切断部材Aの正面に対向して配置し、圧力波照射装置32を被切断部材Aに斜めに対向して配置している。但し、この配置構成に限定されるものではない、圧力波照射装置32を周囲の部材を邪魔することがない適当な位置に配置することができる。
第2実施形態のレーザ切断装置30による被切断部材Aのレーザ切断方法において、まず、レーザ光照射装置31を作動し、レーザ加工ヘッド41は、レーザ発振装置42からのレーザ光Lを被切断部材Aの切断位置Bに照射する。このとき、図示しない移動装置によりレーザ加工ヘッド41を被切断部材Aの切断方向に沿って移動する。すると、被切断部材Aは、レーザ光Lにより切断位置Bからレーザ加工ヘッド41の移動方向に沿って溶断され、被切断部材Aの溶融金属が溶けた溶断部Cが形成される。続いて、圧力波照射装置32を作動し、超音波振動子44は、超音波発振器45からの超音波Uを被切断部材Aの溶断部Cに照射する。このとき、図示しない移動装置により基板43を被切断部材Aの切断方向に沿って移動する。すると、被切断部材Aは、溶断部Cが超音波Uからせん断力を受け、溶断部Cの溶融金属が後方に排除される。そのため、被切断部材Aは、切断位置Bで適正に切断される。
このように第2実施形態のレーザ切断装置にあっては、レーザ光Lを照射可能なレーザ光照射装置31と、超音波Uを照射することでレーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与する圧力波照射装置32とを設けている。
従って、レーザ光照射装置31は、被切断部材Aの切断位置Bに向けてレーザ光Lを照射することで、このレーザ光Lにより被切断部材Aを溶断し、圧力波照射装置32は、超音波Uを溶断部Cに照射することで、レーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与して溶融金属が排除され、被切断部材Aが切断される。ここで、超音波Uは減衰しないことから、圧力波照射装置32が被切断部材Aから遠距離であっても、超音波Uにより溶融金属を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができると共に、構造の簡素化及び小型化を可能にすることができる。
[第3実施形態]
図3は、第3実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態にて、図3に示すように、レーザ切断装置50は、被切断部材Aの切断位置Bにレーザ光Lを照射可能なレーザ光照射装置51と、被切断部材Aの溶断部Cに超音波Uを照射することでレーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与する圧力波照射装置52とを有している。
レーザ光照射装置51は、レーザ加工ヘッド61を有しており、レーザ加工ヘッド61は、レーザ発振装置62が接続されている。そのため、レーザ加工ヘッド61は、レーザ発振装置62からのレーザ光Lを被切断部材Aの切断位置Bに照射することができる。
圧力波照射装置52は、矩形状をなす基板63に装着された複数の超音波振動子64を有しており、この複数の超音波振動子64は、この基板63に格子状をなして取付けられている。複数の超音波振動子64は、超音波発振器65が接続されている。そのため、超音波振動子64は、超音波発振器65からの超音波Uを後述する反射板(圧力波集束装置)67を介して被切断部材Aの溶断部Cに照射することができる。
レーザ光照射装置51と圧力波照射装置52は、それぞれ独立して配置されている。そして、圧力波照射装置52からの圧力波Uを集束して照射する圧力波集束装置としての反射板67が設けられている。即ち、レーザ加工ヘッド61は、基板66が固定されており、反射板67がこの基板66に取付けられている。この反射板67は、凹んだ曲面形状(例えば、放物曲面形状や球面形状)をなし、複数の超音波振動子64から照射された圧力波Uを集束して指向性を持たせることができる。レーザ光照射装置51は、被切断部材Aの正面に対向して配置されており、レーザ加工ヘッド61に隣接して反射板67が配置されている。一方、圧力波照射装置52は、レーザ光照射装置51と被切断部材Aとの間で反射板67に対向して配置されている。
第3実施形態のレーザ切断装置50による被切断部材Aのレーザ切断方法において、まず、レーザ光照射装置51を作動し、レーザ加工ヘッド61は、レーザ発振装置62からのレーザ光Lを被切断部材Aの切断位置Bに照射する。このとき、図示しない移動装置によりレーザ加工ヘッド61を被切断部材Aの切断方向に沿って移動する。すると、被切断部材Aは、レーザ光Lにより切断位置Bからレーザ加工ヘッド61の移動方向に沿って溶断され、被切断部材Aの溶融金属が溶けた溶断部Cが形成される。続いて、圧力波照射装置52を作動し、超音波振動子64が超音波発振器65からの超音波Uを照射すると、この複数の超音波Uが反射板67により集束されて指向性を持ち、被切断部材Aの溶断部Cに照射される。このとき、図示しない移動装置により基板66または反射板67を移動する。すると、被切断部材Aは、溶断部Cが超音波Uからせん断力を受け、溶断部Cの溶融金属が後方に排除される。そのため、被切断部材Aは、切断位置Bで適正に切断される。
このように第3実施形態のレーザ切断装置にあっては、レーザ光Lを照射可能なレーザ光照射装置51と、超音波Uを照射する圧力波照射装置52と、圧力波照射装置52からの圧力波Uを集束してレーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与する反射板67とを設けている。
従って、レーザ光照射装置51は、被切断部材Aの切断位置Bに向けてレーザ光Lを照射することで、このレーザ光Lにより被切断部材Aを溶断し、圧力波照射装置52は、超音波Uを反射板67で集束してから溶断部Cに照射することで、レーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与して溶融金属が排除され、被切断部材Aが切断される。ここで、超音波Uは減衰しないことから、圧力波照射装置52が被切断部材Aから遠距離であっても、超音波Uにより溶融金属を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができると共に、構造の簡素化及び小型化を可能にすることができる。また、圧力波照射装置52からの圧力波Uを反射板67により集束して溶断部Cに照射することから、溶融金属を適正に排除することができる。
[第4実施形態]
図4は、第4実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態にて、図4に示すように、レーザ切断装置70は、被切断部材Aの切断位置Bにレーザ光Lを照射可能なレーザ光照射装置11と、被切断部材Aの被切断部Dに超音波Uを照射することでレーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与する圧力波照射装置12とを有している。
レーザ光照射装置11は、レーザ加工ヘッド21を有しており、レーザ加工ヘッド21は、レーザ発振装置22が接続されている。そのため、レーザ加工ヘッド21は、レーザ発振装置22からのレーザ光Lを被切断部材Aの切断位置Bに照射することができる。このレーザ加工ヘッド21は、円板形状をなす基板23の中央部に取付けられている。
圧力波照射装置12は、複数の超音波振動子24を有しており、この複数の超音波振動子24は、基板23におけるレーザ加工ヘッド21の周囲に周方向に均等間隔で取付けられている。複数の超音波振動子24は、超音波発振器25が接続されている。そのため、超音波振動子24は、超音波発振器25からの超音波Uを被切断部材Aの被切断部Dに照射することができる。
本実施形態の被切断部材Aは、上端部が壁部Fに固定された部材であり、レーザ切断装置70は、この被切断部材Aの中間部を切断し、被切断部Dを除去(解体)するものである。
ここで、第4実施形態のレーザ切断装置70による被切断部材Aの切断作業について説明する。
第4実施形態のレーザ切断装置70による被切断部材Aのレーザ切断方法は、切断位置Bに向けてレーザ光Lを照射する工程と、レーザ光Lにより切断された被切断部Dに圧力波Uを照射する工程とを有している。
具体的に説明すると、まず、レーザ光照射装置11を作動し、レーザ加工ヘッド21は、レーザ発振装置22からのレーザ光Lを被切断部材Aの切断位置Bに照射する。このとき、図示しない移動装置により基板23を被切断部材Aの切断方向に沿って移動する。すると、被切断部材Aは、レーザ光Lにより切断位置Bから基板23の移動方向に沿って溶断され、被切断部材Aの溶融金属が溶けた溶断部Cが形成される。続いて、圧力波照射装置12を作動し、超音波振動子24は、超音波発振器25からの超音波Uを被切断部材Aにおける切断して除去する側の端部、つまり、被切断部Dに照射する。すると、被切断部材Aは、図4に二点鎖線で示すように、被切断部Dが超音波Uの圧力を受けて溶断部Cを支点として屈曲し、この溶断部Cがせん断力を受け、溶断部Cの溶融金属が後方に排除される。そのため、被切断部材Aは、切断位置Bで適正に切断される。
このように第4実施形態のレーザ切断装置にあっては、レーザ光Lを照射可能なレーザ光照射装置11と、超音波Uを被切断部材Aの被切断部Dに照射することで溶断部Cにせん断力を付与する圧力波照射装置12とを設けている。
従って、レーザ光照射装置11は、被切断部材Aの切断位置Bに向けてレーザ光Lを照射することで、このレーザ光Lにより被切断部材Aを溶断し、圧力波照射装置12は、超音波Uを被切断部Dに照射することで、レーザ光Lによる溶断部Cにせん断力を付与して溶融金属が排除され、被切断部材Aが切断される。ここで、超音波Uは減衰しないことから、圧力波照射装置12が被切断部材Aから遠距離であっても、超音波Uにより溶融金属を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができると共に、構造の簡素化及び小型化を可能にすることができる。
また、第4実施形態のレーザ切断方法にあっては、切断位置Bに向けてレーザ光Lを照射する工程と、レーザ光Lにより切断された被切断部Dに圧力波Uを照射する工程とを有している。
従って、被切断部材Aの切断位置Bに向けてレーザ光Lを照射することでレーザ光Lにより被切断部材Aを溶断し、被切断部Dに超音波Uを照射することで溶断部Cにせん断力を付与して溶融金属が排除され、被切断部材Aが切断される。その結果、超音波Uにより溶融金属を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができる。
[第5実施形態]
図5は、第5実施形態におけるレーザ切断装置を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第5実施形態にて、図5に示すように、レーザ切断装置80は、被切断部材Aの切断位置B1,B2にレーザ光L1,L2を照射可能なレーザ光照射装置81,82と、被切断部材Aの被切断部Dに超音波Uを照射することでレーザ光L1,L2による溶断部C1,C2にせん断力を付与する圧力波照射装置83とを有している。
レーザ光照射装置81,82は、ほぼ同様の構成をなし、所定距離だけ離間して配置されている。レーザ光照射装置81は、レーザ加工ヘッド91を有しており、レーザ加工ヘッド91は、レーザ発振装置92が接続されている。レーザ加工ヘッド81は、レーザ発振装置82からのレーザ光L1を被切断部材Aの切断位置B1に照射することができる。レーザ光照射装置92は、レーザ加工ヘッド93を有しており、レーザ加工ヘッド93は、レーザ発振装置94が接続されている。そのため、レーザ加工ヘッド93は、レーザ発振装置94からのレーザ光L2を被切断部材Aの切断位置B2に照射することができる。この各レーザ加工ヘッド91,93は、基板95の各端部に取付けられている。
圧力波照射装置83は、複数の超音波振動子96を有しており、この複数の超音波振動子96は、基板95における各レーザ加工ヘッド91,93の間に均等間隔で取付けられている。複数の超音波振動子96は、超音波発振器97が接続されている。そのため、超音波振動子96は、超音波発振器97からの超音波Uを被切断部材Aの被切断部Dに照射することができる。
本実施形態の被切断部材Aは、上端部が壁部F1に固定され、下端部が壁部F2に固定された部材であり、レーザ切断装置80は、この被切断部材Aを2つの切断位置B1,B2で切断し、被切断部Dを除去(撤去)するものである。
第5実施形態のレーザ切断装置80による被切断部材Aのレーザ切断方法において、まず、各レーザ光照射装置81,82を作動し、レーザ加工ヘッド91,93は、レーザ発振装置92,94からのレーザ光L1,L2を被切断部材Aの各切断位置B1,B2に照射する。このとき、図示しない移動装置により基板95を被切断部材Aの切断方向に沿って移動する。すると、被切断部材Aは、レーザ光L1,L2により切断位置B1,B2から基板95の移動方向に沿って溶断され、被切断部材Aの溶融金属が溶けた溶断部C1,C2が形成される。続いて、圧力波照射装置83を作動し、超音波振動子96は、超音波発振器97からの超音波Uを被切断部材Aにおける切断して除去する部分、つまり、被切断部Dに照射する。すると、被切断部材Aは、図5に二点鎖線で示すように、被切断部Dが超音波Uの圧力を受けて溶断部C1,C2を支点として移動し、この溶断部C1,C2がせん断力を受け、溶断部C1,C2の溶融金属が排除される。そのため、被切断部材Aは、切断位置B1,B2で適正に切断される。
このように第5実施形態のレーザ切断装置にあっては、レーザ光L1,L2を照射可能なレーザ光照射装置81,82と、超音波Uを被切断部材Aの被切断部Dに照射することで溶断部C1,C2にせん断力を付与する圧力波照射装置83とを設けている。
従って、レーザ光照射装置81,82は、被切断部材Aの切断位置B1,B2に向けてレーザ光L1,L2を照射することで、このレーザ光L1,L2により被切断部材Aを溶断し、圧力波照射装置83は、超音波Uを被切断部Dに照射することで、レーザ光L1,L2による溶断部C1,C2にせん断力を付与して溶融金属が排除され、被切断部材Aが切断される。ここで、超音波Uは減衰しないことから、圧力波照射装置83が被切断部材Aから遠距離であっても、超音波Uにより溶融金属を適正に排除することができ、レーザ加工切断作業における切断速度を向上することができると共に、構造の簡素化及び小型化を可能にすることができる。
なお、上述した実施形態では、圧力波を超音波としたが、これに限らず、例えば、マイクロ波を用いてもよい。
また、上述した実施形態にて、本発明のレーザ切断装置により切断する被切断部材は、どのような形状のものでもよく、棒材、パイプ、板材、ブロック材などを切断することができる。
10,30,50,70,80 レーザ切断装置
11,31,51,81,82 レーザ光照射装置
12,32,52,83 圧力波照射装置
21,41,61,91,93 レーザ加工ヘッド
22,42,62,92,94 レーザ発振装置
23,43,63,66,95 基板
24,44,64,96 超音波振動子
25,45,65,97 超音波発振器
67 反射板(圧力波集束装置)
A 被切断部材
B,B1,B2 切断位置
C,C1,C2 溶断部
D 被切断部
F,F1,F2 壁部
L,L1,L2 レーザ光
U 超音波(圧力波)

Claims (4)

  1. レーザ光を照射可能なレーザ光照射装置と、
    圧力波を照射することで前記レーザ光による溶断部にせん断力を付与する圧力波照射装置と、
    を有し、前記レーザ光照射装置は、レーザ加工ヘッドを有し、前記圧力波照射装置は、複数の超音波振動子を有し、基板に前記レーザ加工ヘッドと前記複数の超音波振動子が支持され、前記基板は、移動装置により切断方向に沿って移動可能である、
    ことを特徴とするレーザ切断装置。
  2. 前記レーザ加工ヘッドの周囲に前記超音波振動子が複数配置されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ切断装置。
  3. 前記圧力波照射装置は、前記レーザ光による溶断部に圧力波を照射することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーザ切断装置。
  4. 前記圧力波照射装置は、被切断部に圧力波を照射することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーザ切断装置。
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